説明

光ディスク再生装置、音声出力装置、プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体

【課題】音声出力に伴う振動を適切に抑制することが可能なプロジェクタ等を提供すること。
【解決手段】プロジェクタ100が、音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部150と、前記増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部152と、前記音声信号または前記増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する判定部160と、光ディスクに記録された記録情報を読み取る光ディスク部120と、光ディスク部120の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部180と、前記振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する判定部162と、判定部160による判定結果が真であって、かつ、判定部162による判定結果が真の場合に音声増幅部150による前記音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部170を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク再生装置、音声出力装置、プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、DVDプレーヤと液晶ディスプレイ等が一体化された光ディスク再生装置の場合、内蔵スピーカの振動によってDVDプレーヤに影響が生じ、トラッキングエラー等が発生し、正常な再生が行われない場合がある。
【0003】
このような問題を解決するため、特開平9−270135号公報では、光ディスク内の音声情報の有無を判別し、音声情報が含まれる場合はサーボ増幅器の増幅率を高く設定することが記載されている。
【特許文献1】特開平9−270135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特開平9−270135号公報の手法では、音声出力のレベルが小さい場合でも増幅率を変更してしまうことになるため、光ディスクの応答性が低下してしまう。これにより、例えば、ユーザが次のチャプタの再生指示を行った場合、再生が開始されるまでの時間がより長くなってしまい、ユーザの操作性が低下する問題がある。
【0005】
また、一般的に、音声出力のレベルが大きくなり過ぎると、いわゆるビビリ音(振動によって物体が触れ合うことによって発生するノイズ)が発生し、音声が聞きづらくなる。また、プロジェクタの場合、内蔵スピーカの振動によって液晶パネル等も振動し、画像の正常な投写が妨げられる可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、音声出力に伴う振動を適切に抑制することが可能な光ディスク再生装置、音声出力装置、プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る光ディスク再生装置は、音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部と、前記増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、前記音声信号または前記増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第1の判定部と、光ディスクに記録された記録情報を読み取る光ディスク部と、前記光ディスク部の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部と、前記振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第2の判定部と、前記第1の判定部による判定結果が真であって、かつ、前記第2の判定部による判定結果が真の場合に前記音声増幅部による前記音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るプロジェクタは、上記光ディスク再生装置として機能することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るプログラムは、音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部と、前記増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、光ディスクに記録された記録情報を読み取る光ディスク部と、前記光ディスク部の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部とを含む光ディスク再生装置の有するコンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータを、前記音声信号または前記増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第1の判定部と、前記振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第2の判定部と、前記第1の判定部による判定結果が真であって、かつ、前記第2の判定部による判定結果が真の場合に前記音声増幅部による前記音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部として機能させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記プログラムを記憶したことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、光ディスク再生装置等は、音声信号または増幅音声信号に基づく値の判定に加えて光ディスク部の振動値の判定も行い、両者の判定結果に応じて音声信号の増幅度を低下させることにより、音声出力に伴う振動を適切に抑制することができる。
【0012】
また、本発明に係る音声出力装置は、筐体と、音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部と、前記増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、前記音声信号または前記増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第1の判定部と、前記筐体の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部と、前記振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第2の判定部と、前記第1の判定部による判定結果が真であって、かつ、前記第2の判定部による判定結果が真の場合に前記音声増幅部による前記音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部と、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るプロジェクタは、上記音声出力装置として機能することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るプログラムは、筐体と、音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部と、前記増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、前記筐体の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部とを含む音声出力装置の有するコンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータを、前記音声信号または前記増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第1の判定部と、前記振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第2の判定部と、前記第1の判定部による判定結果が真であって、かつ、前記第2の判定部による判定結果が真の場合に前記音声増幅部による前記音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部として機能させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記プログラムを記憶したことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、音声出力装置等は、音声信号または増幅音声信号に基づく値の判定に加えて筐体の振動値の判定も行い、両者の判定結果に応じて音声信号の増幅度を低下させることにより、音声出力に伴う振動を適切に抑制することができる。
【0017】
また、前記振動検出部は、前記振動値として、前記光ディスク部の少なくとも1軸の加速度を検出して当該加速度を示す値を生成してもよい。
【0018】
これによれば、プロジェクタ等は、加速度に応じた振動の判定を行うことができる。
【0019】
また、前記第1の判定部は、前記増幅音声信号に基づく値の包絡線が第1の閾値を超えた場合に前記第1の振動発生条件を満たすと判定してもよい。
【0020】
これによれば、プロジェクタ等は、増幅音声信号に基づく値に応じた振動の判定を行うことができる。
【0021】
また、前記第2の判定部は、前記加速度を示す値の包絡線が第2の閾値を超えた場合に前記第2の振動発生条件を満たすと判定してもよい。
【0022】
これによれば、プロジェクタ等は、加速度に応じた振動の判定を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明をプロジェクタに適用した実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0024】
(第1の実施例)
まず、音声出力機能を有し、DVDプレーヤを内蔵したプロジェクタにおける音声出力に伴う振動抑制手法について説明する。
【0025】
図1は、第1の実施例におけるプロジェクタ100の機能ブロック図である。プロジェクタ100は、外部のPC(Personal Computer)等から音声信号を入力する音声入力部110と、光ディスクに記録された記録情報を読み取る光ディスク部120と、当該記録情報から音声信号を抽出する音声信号抽出部112と、当該記録情報から画像信号を抽出する画像信号抽出部132と、外部のPC等から画像信号を入力する画像入力部130と、音声信号および画像信号を選択する選択部140を含んで構成されている。
【0026】
また、プロジェクタ100は、音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部150と、増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部152と、増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する判定部(第1の判定部)160と、光ディスク部120の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部180と、当該振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する判定部(第2の判定部)162と、判定部160による判定結果が真であって、かつ、判定部162による判定結果が真の場合に音声増幅部150による音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部170と、画像信号に基づき画像を生成する画像生成部142と、当該画像を投写する投写部190を含んで構成されている。
【0027】
なお、制御部170等の機能をプロジェクタ100に実装するためのハードウェアとしては、例えば、以下のものが採用されてもよい。例えば、音声入力部110としては音声入力端子等、画像入力部130としては画像入力端子等、音声信号抽出部112、画像信号抽出部132としてはデジタル信号処理回路等、光ディスク部120としてはDVDプレーヤ等、選択部140としてはセレクタ等、音声増幅部150としてはアンプ等、音声出力部152としてはスピーカ等、判定部160、162、制御部170としてはCPU等、画像生成部142としては画像処理回路等、投写部190としてはランプ、ランプ駆動回路、液晶パネル、液晶駆動回路、レンズ等が採用されてもよい。
【0028】
また、プロジェクタ100は、制御部170等の機能を、情報記憶媒体200からプログラムを読み取って実装してもよい。このような情報記憶媒体200としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用できる。
【0029】
次に、制御部170等を用いた音声増幅制御手順について説明する。図2は、第1の実施例における音声増幅制御手順を示すフローチャートである。また、図3は、第1の実施例における振動判定手順を示すフローチャートである。
【0030】
ここでは、光ディスク部120に記録された記録情報(例えば、動画像情報等)が再生されるものとする。もちろん、音声入力部110からの音声信号に基づく音声や画像入力部130からの画像信号に基づく画像が再生されてもよい。音声信号抽出部112は、光ディスク部120に記録された記録情報から音声情報を抽出し、選択部140は、当該音声情報を入力する(ステップS1)。
【0031】
音声増幅部150は、選択部140からの音声情報を増幅して増幅音声信号を生成する(ステップS2)。判定部160は、当該増幅音声信号の出力時の電圧の包絡線を生成する(ステップS3)。
【0032】
図4は、第1の実施例における増幅音声信号の出力時の電圧の一例を示す図である。例えば、図4において、曲線が電圧の波形であり、2点鎖線が+側の包絡線であり、破線が第1の閾値である。
【0033】
制御部170は、判定部160によって生成された包絡線が第1の閾値を超えたかどうかを判定する(ステップS4)。なお、第1の閾値は、例えば、最大許容値の80%程度の値であってもよい。例えば、最大電圧が12.6V(音声出力10W/8Ω)の場合、第1の閾値は10Vであってもよい。
【0034】
また、図3に示すように、このような音声信号の判定とは独立して光ディスク部120の振動の判定も行われる。振動検出部180は、光ディスク部120の加速度を検出して当該加速度を示す値を電圧形式で出力する。判定部162は、当該電圧の包絡線を生成し(ステップS21)、当該包絡線が第2の閾値を超えたかどうかを判定する(ステップS22)。
【0035】
図5は、第1の実施例における加速度センサの電圧の一例を示す図である。例えば、図4において、曲線が電圧の波形であり、2点鎖線が+側の包絡線であり、破線が第2の閾値である。
【0036】
なお、第2の閾値は、例えば、最大許容値の80%程度の値であってもよい。例えば、最大電圧が300mVの場合、第2の閾値は240mVであってもよい。また、判定部162は、+側だけでなく、−側の包絡線が第2の閾値(例えば、−240mV未満)になったかどうかを判定することにより、第2の閾値を超えたかどうかを判定してもよい。また、振動検出部180の加速度センサ2軸以上の場合、判定部162は、少なくとも1軸の加速度が第2の閾値を超えた場合に第2の閾値を超えたと判定してもよい。
【0037】
制御部170は、判定部162によって第2の閾値を超えたと判定された場合、制御部170の内部に記憶している振動フラグをONに設定し(ステップS23)、第2の閾値を超えていないと判定された場合、当該振動フラグをOFFに設定する(ステップS24)。
【0038】
プロジェクタ100は、電源OFF等によって処理を終了すべきかどうかを判定し(ステップS25)、処理を終了すべき場合は一連の処理(ステップS21〜S25)を終了し、処理を続行すべき場合は当該一連の処理を続行する。
【0039】
ステップS4で第1の閾値を超えたと判定された場合、制御部170は、振動フラグがONであるかどうかを判定する(ステップS5)。当該判定結果が真の場合、制御部170は、増幅音声信号の増幅度を低下(例えば、増幅音声信号の電圧に応じて低下、加速度の電圧に応じて低下、これらの電圧に関わらずに10%低下等)させるように音声増幅部150を制御する(ステップS6)。
【0040】
一方、ステップS4で第1の閾値を超えなかったと判定された場合、制御部170は、振動フラグがOFFであるかどうかを判定する(ステップS7)。当該判定結果が真の場合、制御部170は、増幅音声信号の増幅度を変化させてから所定時間(例えば、30秒等)経過したかどうかを判定する(ステップS8)。
【0041】
当該判定結果が真の場合、制御部170は、増幅音声信号の増幅度を少し戻す(例えば、信号強度を0.5dB〜1dB増加させる等)ように音声増幅部150を制御する(ステップS9)。なお、ステップS7、S8のいずれかの判定結果が偽の場合、音声増幅部150の増幅度は変化しない。
【0042】
プロジェクタ100は、電源OFF等によって処理を終了すべきかどうかを判定し(ステップS10)、処理を終了すべき場合は一連の処理(ステップS1〜S10)を終了し、処理を続行すべき場合は当該一連の処理を続行する。なお、電源OFFの場合、制御部170は、音声増幅部150の増幅度を初期値に戻してもよい。
【0043】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクタ100は、増幅音声信号に基づく値の判定に加えて光ディスク部120の加速度の判定も行い、両者の判定結果に応じて音声信号の増幅度を低下させることにより、音声出力に伴う振動を適切に抑制することができる。
【0044】
また、これにより、プロジェクタ100は、光ディスク部120等の振動を低減することができるため、光ディスク部120における記録情報の読み取りエラー、音飛び等の発生を低減することができる。
【0045】
また、本実施例によれば、プロジェクタ100は、増幅音声信号に基づく値の判定だけではなく、振動についても判定することにより、プロジェクタ100の個体差(例えば、部品の相違、ネジの締め付け具合の相違等)による振動の相違によらずに正確な判定を行うことができる。また、プロジェクタ100は、増幅音声信号の電圧の包絡線を基準として判定を行うことにより、周波数のスペクトラム分析等による判定を行う場合と比べてより低負荷で判定を行うことができる。
【0046】
また、例えば、プロジェクタ100に人がぶつかることによって光ディスク部120が振動した場合、判定部162の判定結果が真になっても、判定部160の判定結果が偽であれば音声増幅部150の増幅度は変化しないため、プロジェクタ100は、誤って音量を変化させないで済む。
【0047】
(第2の実施例)
次に、音声出力機能を有し、DVDプレーヤを内蔵していないプロジェクタにおける音声出力に伴う振動抑制手法について説明する。
【0048】
図6は、第2の実施例におけるプロジェクタ101の機能ブロック図である。音声出力装置として機能するプロジェクタ101は、第1の実施例のプロジェクタ100と同様の構成を有しているが、光ディスク部120、音声信号抽出部112、画像信号抽出部132を有しておらず、振動検出部181が筐体の振動を検出する点でプロジェクタ100と相違している。
【0049】
なお、筐体は、プロジェクタ101の外側のケースのことである。また、プロジェクタ101は、プロジェクタ100と同様に、情報記憶媒体201に記憶されたプログラムを読み取って制御部170等の機能を実装してもよい。
【0050】
第1の実施例との主要な相違は、振動検出部181が振動を検出する対象が異なる点だけであるため、詳細な説明は省略する。第2の実施例では、制御部170は、増幅音声信号の出力時の電圧が第1の閾値を超え、プロジェクタ101の筐体が振動することによって加速度を示す電圧が第2の閾値を超えた場合に音声増幅部150の増幅度を低下させる。
【0051】
このように、第2の実施例によっても、プロジェクタ101は、第1の実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0052】
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、第1の振動発生条件の判定対象となる値は、増幅音声信号に基づく値には限定されず、増幅前の音声信号に基づく値であってもよい。また、当該値は、電圧等のアナログ値には限定されず、デジタル値であってもよい。また、第1の振動発生条件の判定手法は、包絡線を用いる手法には限定されず、例えば、デジタル増幅音声信号の平均値、最大値等であってもよい。
【0053】
また、第2の振動発生条件の判定対象となる値は、加速度に基づく値には限定されず、ジャイロで検出された値等であってもよい。また、当該値は、電圧等のアナログ値には限定されず、デジタル値であってもよい。また、第2の振動発生条件の判定手法は、包絡線を用いる手法には限定されず、例えば、振動を示すデジタル値の平均値、最大値等であってもよい。
【0054】
また、振動検出部180、181が検出する加速度は少なくとも1軸の加速度であればよく、2軸、3軸の加速度であってもよい。
【0055】
また、光ディスク再生装置は、プロジェクタ100には限定されず、例えば、CDコンポ、ポータブルDVDプレーヤ、DVDプレーヤ内蔵のPC等であってもよい。また、音声出力装置は、プロジェクタ100には限定されず、例えば、アンプ内蔵のスピーカ等であってもよい。なお、選択部140、画像入力部130、画像生成部142、投写部190は必須ではなく、画像表示機能のない装置にも本発明を適用可能である。
【0056】
また、プロジェクタ100、101は、液晶プロジェクタ(透過型、LCOS等の反射型)には限定されず、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を用いたプロジェクタ等であってもよい。なお、DMDは米国テキサス・インスツルメンツ社の商標である。また、プロジェクタ100、101の機能を複数の装置(例えば、PCとプロジェクタ等)に分散して実装してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】第1の実施例におけるプロジェクタの機能ブロック図である。
【図2】第1の実施例における音声増幅制御手順を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施例における振動判定手順を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施例における増幅音声信号の出力時の電圧の一例を示す図である。
【図5】第1の実施例における加速度センサの電圧の一例を示す図である。
【図6】第2の実施例におけるプロジェクタの機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0058】
100 プロジェクタ(光ディスク再生装置)、101 プロジェクタ(音声出力装置、筐体)、110 音声入力部、112 音声信号抽出部、120 光ディスク部、130 画像入力部、132 画像信号抽出部、140 選択部、142 画像生成部、150 音声増幅部、152 音声出力部、160 判定部(第1の判定部)、162 判定部(第2の判定部)、170 制御部、180、181 振動検出部、190 投写部、200、201 情報記憶媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部と、
前記増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、
前記音声信号または前記増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第1の判定部と、
光ディスクに記録された記録情報を読み取る光ディスク部と、
前記光ディスク部の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部と、
前記振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第2の判定部と、
前記第1の判定部による判定結果が真であって、かつ、前記第2の判定部による判定結果が真の場合に前記音声増幅部による前記音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部と、
を含む、
光ディスク再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の光ディスク再生装置において、
前記振動検出部は、前記振動値として、前記光ディスク部の少なくとも1軸の加速度を検出して当該加速度を示す値を生成する、
光ディスク再生装置。
【請求項3】
請求項2に記載の光ディスク再生装置において、
前記第1の判定部は、前記増幅音声信号に基づく値の包絡線が第1の閾値を超えた場合に前記第1の振動発生条件を満たすと判定する、
光ディスク再生装置。
【請求項4】
請求項2、3のいずれかに記載の光ディスク再生装置において、
前記第2の判定部は、前記加速度を示す値の包絡線が第2の閾値を超えた場合に前記第2の振動発生条件を満たすと判定する、
光ディスク再生装置。
【請求項5】
請求項1に記載の光ディスク再生装置において、
前記第1の判定部は、前記増幅音声信号に基づく値の包絡線が第1の閾値を超えた場合に前記第1の振動発生条件を満たすと判定する、
光ディスク再生装置。
【請求項6】
筐体と、
音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部と、
前記増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、
前記音声信号または前記増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第1の判定部と、
前記筐体の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部と、
前記振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第2の判定部と、
前記第1の判定部による判定結果が真であって、かつ、前記第2の判定部による判定結果が真の場合に前記音声増幅部による前記音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部と、
を含む、
音声出力装置。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれかに記載の光ディスク再生装置または請求項6に記載の音声出力装置として機能する、
プロジェクタ。
【請求項8】
音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部と、前記増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、光ディスクに記録された記録情報を読み取る光ディスク部と、前記光ディスク部の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部とを含む光ディスク再生装置の有するコンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記音声信号または前記増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第1の判定部と、
前記振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第2の判定部と、
前記第1の判定部による判定結果が真であって、かつ、前記第2の判定部による判定結果が真の場合に前記音声増幅部による前記音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部として機能させる、
プログラム。
【請求項9】
筐体と、音声信号の増幅を行って増幅音声信号を生成する音声増幅部と、前記増幅音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、前記筐体の振動を検出して当該振動に基づく振動値を生成する振動検出部とを含む音声出力装置の有するコンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記音声信号または前記増幅音声信号に基づく値が第1の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第1の判定部と、
前記振動値が第2の振動発生条件を満たすかどうかを判定する第2の判定部と、
前記第1の判定部による判定結果が真であって、かつ、前記第2の判定部による判定結果が真の場合に前記音声増幅部による前記音声信号の増幅度を低下させる制御を行う制御部として機能させる、
プログラム。
【請求項10】
請求項8、9のいずれかに記載のプログラムを記憶した、
情報記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−73271(P2010−73271A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241104(P2008−241104)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】