説明

光ディスク装置

【課題】光ディスク装置において、高速記録再生時にディスクの高速回転により発生する流体音(風切音)が装置外部へ漏れることにより騒音が増大するのを防止する。
【解決手段】情報記録媒体であるディスクと、レーザ素子を備えた光ピックアップと、ディスク回転機構と、光ピックアップをディスク内周から外周まで移動させる送り機構と、光ピックアップ,ディスク回転機構,送り機構を搭載してなるメカシャシーと、ディスクの格納および取出しを行うディスクトレイ3と、駆動制御用の回路基板11と、回路基板と外部電子機器を電気的に繋ぐコネクタ12と、構成部品を搭載してなる装置筐体1とからなる光ディスク装置であって、ディスクトレイ裏面のディスクトレイ格納時にコネクタと対峙する箇所に、コネクタ周囲と装置筐体の隙間に略嵌合する突起部61を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円盤状のディスクを回転させた状態で情報の記録および再生を行う光ディスク装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光ディスク装置とは、データ記録媒体である円盤状のディスクを回転させた状態で、ディスク盤面にデータの記録を行うと共に、ディスク盤面に記録されたデータを再生させるデータ記憶装置である。データを記録,再生させるための信号書き込みおよび読み取り手段として使用される、半導体レーザ素子およびレーザ受光部等を備えた電子部品(光学ヘッド)は、光ピックアップもしくは単にピックアップと称される。
【0003】
データ記録媒体であるディスクとしては、例えば、CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−ROM,DVD−R,DVD−RW,DVD−RAM,DVD+R,DVD+RW,BD−ROM,BD−R,BD−RE等が挙げられる。そして、光ディスク装置は一般に、光ディスク装置へのアクセス制御および演算処理等を行う中央演算処理装置(CPU)を備えた電子機器、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などに搭載される。前記電子機器がデスクトップ型PCである場合は、光ディスク装置は一般にハーフハイト型光ディスク装置と称され、ノート型PCである場合は、一般にスリム型光ディスク装置と称される。
【0004】
この内、スリム型光ディスク装置においては、データ記憶容量の大容量化,データ記録再生速度の高速化と共に、高速記録再生時の静音化が特に要求されている。高速記録再生時の騒音源としては、ディスクの高速回転にともなう流体音(風切音)が主要である。
【0005】
一方で、ディスク装置内部で発生した流体音が装置外部へ伝播する経路を遮断することにより、音漏れを低減させることも必要となる。スリム型光ディスク装置の場合、ディスク回転速度は最速で90Hz程度(CD24倍速相当)であり、今後のさらなる高速記録再生に対応するには、流体音(風切音)の低減と共に、音漏れ低減がこれまで以上に重要となる。
【0006】
静音化の対策として、例えば特開2001−43613号公報では、ディスク載置用のディスクトレイに通風孔を設け、ディスク下面の空気流を通風孔から排出させることで、流体音(風切音)を低減させるという方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−43613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記スリム型光ディスク装置においては、高速記録再生時にディスク高速回転により発生する流体音(風切音)が装置外部へ漏れることによる騒音が増大するという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、流体音(風切音)が装置外部へ漏れることによる騒音の発生を防止した光ディスク装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は、情報記録媒体であるディスクの記録と再生を行う光ピックアップと、前記ディスクの回転機構と、前記光ピックアップを前記ディスクの内周から外周まで移動させる送り機構と、前記光ピックアップとディスク回転機構と送り機構を搭載するメカシャシーと、前記ディスクの格納と取り出しを行うディスクトレイと、前記回転機構等の駆動制御を行う回路基板と外部電子機器を電気的に繋ぐコネクタとを筐体に収納した光ディスク装置において、前記ディスクトレイが格納された位置における前記コネクタと対向する箇所であって、前記コネクタの周囲と前記筐体の隙間に挿入される突起部を前記ディスクトレイの裏面に設けたことにより達成される。
【0011】
また上記目的は、前記突起部は前記コネクタの上面ならびに側面と前記筐体との隙間に挿入されることにより達成される。
【0012】
また上記目的は、前記突起部は前記コネクタの上面と前記筐体の隙間のみに挿入されることにより達成される。
【0013】
また上記目的は、前記突起部は前記コネクタの側面と前記筐体の隙間のみに挿入されることにより達成される。
【0014】
また上記目的は、前記ディスクトレイが格納された位置であって、前記コネクタと対向する位置の前記ディスクトレイに貫通する切欠部を設けたことにより達成される。
【0015】
また上記目的は、前記切欠部を形成する切欠面がコネクタと対峙する面に対して傾斜していることにより達成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、流体音(風切音)が装置外部へ漏れることによる騒音の発生を防止した光ディスク装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第一の実施の形態を適用してなる光ディスク装置の概略内部構造を示した斜視図である。
【図2】第一の実施の形態を適用してなる光ディスク装置の概略内部構造を示した斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態を適用してなる光ディスク装置における底板カバーの概略構造を示した斜視図である。
【図4】第一の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるディスクトレイの構造を示した斜視図である。
【図5】第一の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるディスクトレイの構造を示した斜視図である。
【図6】第一の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるコネクタ周囲の概略構造を示した説明図である。
【図7】第一の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるコネクタ周囲の概略構造を示した断面図である。
【図8】第一の実施の形態を適用してなる光ディスク装置の騒音測定結果を示す説明図である。
【図9】第一の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるディスクトレイの構造を示した斜視図である。
【図10】第二の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるディスクトレイの構造を示した斜視図である。
【図11】第二の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるディスクトレイの構造を示した斜視図である。
【図12】第二の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるコネクタ周囲の概略構造を示した説明図である。
【図13】第二の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるコネクタ周囲の概略構造を示した断面図である。
【図14】第二の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるコネクタ周囲の空気流れのようすを模式的に示した説明図である。
【図15】第二の実施の形態を適用してなる光ディスク装置の騒音測定結果を示す説明図である。
【図16】第二の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるコネクタ周囲の概略構造を示した断面図である。
【図17】第二の実施の形態を適用してなる光ディスク装置におけるディスクトレイの構造を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施例を図にしたがって説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は第一の実施の形態を有する光ディスク装置の概略内部構成を示した斜視図である。
【0020】
図2は、図1で示す光ディスク装置を後方から見た斜視図である。
なお、図1および図2において、光ディスク装置の天板カバーは省略している。
【0021】
図1及び図2において、ディスク2を載置するためのディスクトレイ3が装置内部に設けられているガイド(図示せず)上を移動することにより、ディスク2の装置内部への格納および装置内部からのディスク2の取り出しが行われる。
【0022】
図1はディスクトレイ3が底板カバー1(装置筐体)の中に格納された状態を示している。ディスク2をディスクトレイ3に載置する際には、ディスク2をディスク回転駆動用のスピンドルモータ4のターンテーブル5上に載せてディスクチャック6で固定するようになっている。そして、スピンドルモータ4を回転駆動させることによりディスク2が回転する。ディスク2を回転させた状態で、光ピックアップ7をディスク2の内周から外周方向へ、送り機構(図示せず)により移動させる。この時、光ピックアップ7内に装着されているレーザ素子から発振されたレーザ光は、光学ユニットを通過して対物レンズ8からディスク2の記録層へ照射されてディスク2へのデータの記録が行われる。
【0023】
一方、ディスク2に記録されたデータの再生時には、ディスク2からの反射光が対物レンズ8から光学ユニットを通過して、レーザ受光部にて検出される。光ピックアップ7とディスク2の間には、光ピックアップ7の対物レンズ8周囲以外を覆う化粧板9が設けられている。なお、光ピックアップ7とスピンドルモータ4と送り機構等は、一般にメカシャシーと呼ばれる構造部材に搭載される。メカシャシーは化粧板9の下側に設置されるため、ここでは省略している。また、ディスクトレイ3の前面部を一般にフロントベゼル10と称す。
【0024】
図3は底板カバーの斜視図である。
図3は、図1と図2に示したディスク装置からディスクトレイ3,化粧板9,光ピックアップ7,スピンドルモータ4およびメカシャシーを取り外した状態であり、底板カバー1を裏面側から見た図を並べたものである。
図3において、底板カバー1にはディスク装置制御用の回路基板11が装着されており、回路基板11上にコネクタ12が取り付けられている。このコネクタ12を介して、ディスク装置へのアクセス制御および演算処理等を行う中央演算処理装置を備えた電子機器(例えばPC)とディスク装置が電気的に繋げられる。
【0025】
コネクタ12は、ディスクトレイ3をディスク装置に格納した際、ディスクトレイ3のディスク2記録再生面に対向する略円形状の平坦面3a(図1,図2に示す)の周囲領域で、平坦面3aに対して凸状に盛り上がる平坦面3b(図1,図2に示す)の下側に位置する。また、コネクタ12上面と底板カバー1との間及びコネクタ12側面と底板カバー1との間には、ディスク装置を搭載する電子機器とディスク装置を電気的に繋いだ際、両者間の干渉を防ぐため、隙間(クリアランス)13a,13b,13cが形成される。
【0026】
図4および図5は本実施の形態に用いられるディスクトレイ3の斜視図を示す。
図4はディスクトレイ3を表面側(ディスク2記録再生面の対向面側)から見た斜視図である。図5はディスクトレイ3を裏面側から見た斜視図である。
図4,図5において、ディスクトレイ3の平坦面3bの裏面3b′の、ディスクトレイ3格納時に図3に示したコネクタ12に対向する箇所に、コネクタ12上面と底板カバー1の隙間に略嵌合する突起部61a,コネクタ12側面と底板カバー1の隙間に略嵌合する突起部61b,61cを設ける。
【0027】
図6,図7はディスク装置のコネクタ12周辺部の概略構成図であり、特に図7はコネクタ12を含むA−A線の縦断面図である。
図6,図7において、ディスクトレイ3を装置内部に格納した際(図6の点線矢印方向に格納)、突起部61a,61b,61cがコネクタ12の上面および側面を覆うことにより、コネクタ12と底板カバー1の隙間13a,13b,13cがほぼ塞がれる。
【0028】
以上、第一の実施形態により、ディスクトレイ3をディスク装置に格納した際、図7に示すようにコネクタ12周囲をディスクトレイ3の裏面3b′の突起部61a,61b,61cが覆い、コネクタ12とディスク装置筐体の隙間13a,13b,13cを塞ぐことになるため、音漏れ低減による静音化が可能となる。
【0029】
図8は突起部61a,61b,61cが有る場合と無い場合の騒音測定結果を示すグラフ図である。
図8において、ディスクを約90Hz(CD24倍速相当)で回転させた場合の、ディスク装置後方からの測定結果である。突起部61a,61b,61cを設けることにより、騒音値が0.4dB低減することを確認した。
【0030】
なお、本実施形態においては、ディスクトレイ3の裏面3b′の突起部61a,61b,61cは、例えば図9に示すように、突起部61aのみが備わっている場合であってもよい。この場合は、ディスクトレイ3をディスク装置に格納した際、コネクタ12上面と底板カバー1の隙間13aに突起部61aが略嵌合し、コネクタ12上面と装置筐体の隙間13aを塞ぐことになるため、音漏れ低減による静音化が可能となる。また、ディスクトレイ3の裏面3b′の突起部61a,61b,61cは、突起部61bおよび61cが備わっている場合、もしくは突起部61aおよび61bが備わっている場合、もしくは突起部61aおよび61cが備わっている場合、もしくは突起部61b,61cのいずれか一方が備わっている場合であってもよい。
【実施例2】
【0031】
図10および図11に、第二の実施形態に用いられるディスクトレイ3の斜視図を示す。
図10はディスクトレイ3を表面側(ディスク2記録再生面の対向面側)から見た斜視図である。
図11はディスクトレイ3を裏面側から見た斜視図である。
図10,図11において、ディスクトレイ3のディスク2記録再生面に対向する略円形状の平坦面3aの周囲領域で、平坦面3aに対して凸状に盛り上がる平坦面3bであって、本実施形態ではディスクトレイ3格納時にコネクタ12と対向する箇所に切欠部51を設けている。さらに、第一の実施形態と同様に、ディスクトレイ3のディスク2記録再生面に対向する略円形状の平坦面3aの周囲領域で、平坦面3aに対して凸状に盛り上がる平坦面3bの裏面3b′において、ディスクトレイ3格納時にコネクタ12と対向する箇所にコネクタ12の上面および側面と底板カバー1の隙間に略嵌合する突起部61a,61b,61cを設けている。このとき、切欠部51は、突起部61a,61b,61cよりもディスク側に位置する。
【0032】
図12および図13はコネクタ12周辺部の概略構成図である。特に図13はコネクタ12を含むB−B線の縦断面図である。
図12,図13において、ディスクトレイ3を装置内部に格納した際(図12の点線矢印方向に格納)、突起部61a,61b,61cがコネクタ12の周囲を覆うことにより、コネクタ12と底板カバー1の隙間13a,13b,13cが塞がれる。このとき、切欠部51は、突起部61a,61b,61cよりもディスク側に位置している。
【0033】
図14はコネクタ12周辺部における空気の流れのようすを示す模式図である。
図14において、ディスクトレイ3の平坦面3bのコネクタ12と対向する箇所に切欠部51を設けることにより、ディスクトレイ3と底板カバー1の隙間が広がり、ディスク回転により生ずる空気流が乱れなく切欠部51からディスクトレイ3裏面へと流れ込む。こうすることで、コネクタ12周囲の流れの乱れを軽減し、流体音(風切音)を低減させることができる。
【0034】
図15は切欠部51が有る場合と無い場合の騒音測定結果を示すグラフ図である。
図15において、ディスクを約90Hz(CD24倍速相当)で回転させた場合の、ディスク装置後方からの測定結果である。切欠部51を設けることにより、騒音値が0.4dB低減することを確認した。このように、切欠部51を設ける位置は、ディスクトレイ3の平坦面3bの後方側(コネクタ12に対峙する位置)であることが望ましい。
【0035】
以上、第二の実施形態により、ディスクトレイ3と底板カバー1の隙間が切欠部51により広がり、空気流が乱れなく切欠部51からディスクトレイ3裏面へと流れ込むことで、コネクタ12周囲の流体音(風切音)が低減する。さらに、コネクタ12周囲をディスクトレイ3の裏面3b′の突起部61a,61b,61cが覆い、コネクタ12と装置筐体の隙間13a,13b,13cを塞ぐことにより、音漏れ低減による静音化が可能となる。
【0036】
なお、本実施の形態において、平坦面3bに設ける切欠部51の縦断面形状は、平坦面3bに対して直角のみならず傾斜していてもよい。
すなわち、図16に示すように、切欠部51の切欠面52とディスクトレイ3の平坦面3bとが成す角度θ52は、90度より小さくてもよい。こうすることで、空気流がよりスムーズに切欠部51からディスクトレイ3裏面へと流れ込み、流体音(風切音)を低減させることができる。
【0037】
また、本実施の形態において、ディスクトレイ3の裏面3b′の突起部61a,61b,61cは、突起部61aのみが備わっている場合であってもよい。この場合は、ディスクトレイ3をディスク装置に格納した際、コネクタ12上面と底板カバー1の隙間13aに突起部61aが略嵌合し、コネクタ12上面とディスク装置筐体の隙間13aを塞ぐことになるため、音漏れ低減による静音化が可能となる。また、突起部61a,61b,61cは、突起部61bおよび61cが備わっている場合、もしくは突起部61aおよび61bが備わっている場合、もしくは突起部61aおよび61cが備わっている場合、もしくは突起部61b,61cのいずれか一方が備わっている場合であってもよい。
【0038】
また、本実施の形態においては、図17に示すように、ディスクトレイ3の裏面3b′の突起部61a,61b,61cが備わってなく、平坦面3bに設ける切欠部51のみが備わっている場合であってもよい。この場合も、平坦面3bに設ける切欠部51の縦断面形状は、平坦面3bに対して直角のみならず傾斜していてもよい。
【0039】
以上、第一および第二の実施形態を適用してなる光ディスク装置が搭載される電子機器としては、ノート型パーソナルコンピュータ(PC)だけではなく、ハードディスク(HDD)レコーダー,DVDレコーダー,カーナビゲーションシステムなどの車載用コンピュータあるいは光ディスクを搭載するカメラおよびゲーム機等であってもよい。
【0040】
本発明は以上のごとく、ディスク載置用のディスクトレイと、ディスク装置を搭載する電子機器(例えばPC)とディスク装置を電気的に繋ぐコネクタとを有する光ディスク装置(スリム型光ディスク装置)において、ディスクトレイ裏面の、ディスクトレイ格納時に前記コネクタに対峙する箇所に、コネクタ周囲と装置筐体の隙間に略嵌合する突起部を設けたことにより、ディスクトレイをディスク装置に格納した際、前記コネクタの周囲をディスクトレイ裏面の突起部が覆い、コネクタとディスク装置筐体の隙間を塞ぐことになるため、音漏れの低減による静音化が可能となる。
【0041】
また、本発明は、ディスク載置用のディスクトレイと、ディスク装置を搭載する電子機器(例えばPC)とディスク装置を電気的に繋ぐコネクタとを有する光ディスク装置(スリム型光ディスク装置)において、ディスクトレイの、ディスクトレイ格納時に前記コネクタに対峙する箇所に、切欠部を設けたことにより、ディスクトレイをディスク装置に格納した際、ディスクトレイとディスク装置筐体の隙間が広がり、ディスク回転により生ずる空気流が乱れなく切欠部からディスクトレイ裏面へと流れ込むため、前記コネクタ周囲の流れの乱れが軽減し、流体音(風切音)が低減する。
【0042】
本発明によれば、高速記録再生時にディスク回転に伴い発生する流体音(風切音)が、ディスク装置を搭載する電子機器とディスク装置を電気的に繋ぐコネクタの周囲から漏れるのを防ぐことができるため、静音化が可能となる。また、高速記録再生時にディスク装置を搭載する電子機器とディスク装置を電気的に繋ぐコネクタ周囲で発生する流体音(風切音)を低減することができるため、静音化が可能となる。
【符号の説明】
【0043】
1 底板カバー(装置筐体)
2 ディスク
3 ディスクトレイ
4 スピンドルモータ
5 ターンテーブル
6 ディスクチャック
7 光ピックアップ
8 対物レンズ
9 化粧版
10 フロントベゼル
11 回路基板
12 コネクタ
13a,13b,13c 隙間(クリアランス)
51 切欠部
52 切欠面
61a,61b,61c 突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記録媒体であるディスクの記録と再生を行う光ピックアップと、前記ディスクの回転機構と、前記光ピックアップを前記ディスクの内周から外周まで移動させる送り機構と、前記光ピックアップとディスク回転機構と送り機構を搭載するメカシャシーと、前記ディスクの格納と取出しを行うディスクトレイと、前記回転機構等の駆動制御を行う回路基板と外部電子機器を電気的に繋ぐコネクタとを筐体に収納した光ディスク装置において、
前記ディスクトレイが格納された位置における前記コネクタと対向する箇所であって、
前記コネクタの周囲と前記筐体の隙間に挿入される突起部を前記ディスクトレイの裏面に設けたことを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
請求項1記載の光ディスク装置において、
前記突起部は前記コネクタの上面ならびに側面と前記筐体との隙間に挿入されることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項3】
請求項1記載の光ディスク装置において、
前記突起部は前記コネクタの上面と前記筐体の隙間のみに挿入されることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項4】
請求項1記載の光ディスク装置において、
前記突起部は前記コネクタの側面と前記筐体の隙間のみに挿入されることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項5】
請求項1記載の光ディスク装置において、
前記ディスクトレイが格納された位置であって、前記コネクタと対向する位置の前記ディスクトレイに貫通する切欠部を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
【請求項6】
請求項5記載の光ディスク装置において、
前記切欠部を形成する切欠面がコネクタと対峙する面に対して傾斜していることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光ディスク装置を搭載した電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−198706(P2010−198706A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−45040(P2009−45040)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)