説明

光ディスク装置

【課題】
静電気放電による影響を低減させ、コスト・耐久性を改善し得る光ディスク装置を提案する。
【解決手段】
ディスクトレイの下面にリブを設け、シャーシ側にこれらに相対するスイッチ、スイッチを設け、スイッチ(ロック検出部)がオンになった後、スイッチ(排出要求検出部)がオンになった場合に、一旦スイッチがオフになるまで待機し、それ以外の場合にはスイッチがオンになった際にディスクトレイの排出処理を実行し、排出プランジャによってロック爪を解除させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク装置に関し、例えばディスクトレイの排出要求を検出する光ディスク装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ノートブック型のパーソナルコンピュータに搭載される薄型の光ディスク装置においては、ディスクトレイの外部表面に排出スイッチが設けられており、このスイッチを押圧操作することによってディスクトレイを排出させることができるようになされている。
【0003】
ところが、このように排出スイッチをディスクトレイの外部表面に設けた場合、排出スイッチをユーザが押圧操作する際にユーザからの静電気放電(ESD)がスイッチ及びケーブルを介して光ディスク装置内部の制御基板に伝達し、その影響により光ディスク装置が誤動作するおそれがあった。
【0004】
このような静電気放電の影響を低減させる手段として、従来、排出スイッチを光ディスク装置内部の制御基板上に配置すると共に、棒状部材を、その一端側がディスクトレイの外部表面から露出し、他端側がディスクトレイを閉じた状態で排出スイッチと接するように配設し、この棒状部品を介してユーザが排出スイッチを操作できるようにした光りディスク装置が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−367262号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかる光ディスク装置においては、物理的な可動部である棒状部品を装置内部に配設するため、構造的に複雑となり、コスト及び耐久性の面からも改善の余地があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、静電気放電による影響を低減させ、コスト及び耐久性を改善し得る光ディスク装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明においては、光ディスク装置において、基体と、該基体に収納される最大入り位置と基体から排出された排出位置の間で移動するディスクトレイと、前記最大入り位置の近傍で前記ディスクトレイを前記基体に対して係止するロック機構と、前記ディスクトレイが前記ロック位置まで収納されたことを検出するロック検出部と、前記ディスクトレイが前記ロック位置と前記最大入り位置の中間まで収納されたことを検出する排出要求検出部と、前記ロック機構によるロックを解除する解除部とを設けるようにした。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、光ディスク装置における静電気放電による影響を低減させ、コスト及び耐久性を改善し得る光ディスク装置を実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について本発明の一実施の形態を詳述する。
【0010】
図1は、本実施の形態による光ディスク装置の構成を示す。この光ディスク装置は、ノートブック型のパーソナルコンピュータや小型のデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等に搭載される薄型形状のものであり、シャーシ(基体)1と、光ディスクを載置するディスクトレイ20と、これらシャーシ1及びディスクトレイ20を覆うトップカバー(図示せず)とを備えて構成される。
【0011】
シャーシ1の内側面には、一対のガイドレール2がディスクトレイ20の挿入/排出方向と平行に、かつディスクトレイ20を挟み込むように取り付けられている。また各ガイドレール2の内側には、それぞれディスクトレイ20をシャーシ1に対してスライドさせるための断面コ字状のガイドレール3がガイドレール2に対してスライド可能に取り付けられている。さらにシャーシ1のガイドレール2付近には、ディスクトレイ20に設けられたロック爪28によりディスクトレイ20をシャーシ1に係止するためのピン5が設けられている。
【0012】
またシャーシ1の内側には基板10が配置されており、この基板10に、ディスクトレイ20のシャーシ1に対する位置関係を検出するためのスイッチ11、スイッチ12及びスイッチ13と、光ピックアップ23をフレキシブルケーブルを介してディスクトレイ20内の回路に接続するためのコネクタ14と、本光ディスク装置を外部機器に接続するためのコネクタ15と、制御回路等を構成するIC(集積回路)19となどの電子部品が実装されている。
【0013】
一方、ディスクトレイ20においては、その上面に凹状のディスク載置部20aが形成されると共に側面に溝部20bが設けられており、この溝部20bとディスクトレイ20の下面とがガイドレール3のコ字状の部分によってスライド可能に挟持されている。これによりディスクトレイ20をガイドレール2に沿って挿入/排出方向にスライドさせることができるようになされている。
【0014】
またディスクトレイ20には、光ディスクを固定するクランパ部21が設けられており、このクランパ部21をディスクモータ22によって回転駆動されることができるようになされている。さらにディスクトレイ20には、光ディスクに記録されている信号の読み取りを行うピックアップ23が設けられており、このピックアップ23をピックアップ駆動部24によって光ディスクの径方向に移動させ得るようになされている。
【0015】
ディスクトレイ20の下面には、ディスクトレイ20のシャーシ1に対する位置関係を検出するためのリブ25とリブ26が設けられている。リブ25はスイッチ11及びスイッチ12に対応するものであり、リブ26はスイッチ13に対応するものである。リブ26とスイッチ13の詳細な位置関係は後述するが、本実施の形態では、リブ25及びリブ26の位置をスイッチ11〜スイッチ13により検出し、この検出結果によってシャーシ1とディスクトレイ20との位置関係を検出することができるようになされている。
【0016】
また、ディスクトレイ20には、軸を中心に回転し、シャーシ1側のピン5と係合し得るロック爪28が取り付けられている。なお、このロック爪28は、実際の大きさより大きく図示している。さらにこのロック爪28は、図示しないバネ等によりディスクトレイ20の側面からピン5側に突出する方向に付勢されている。さらにディスクトレイ20には、このロック爪28をピン5とは逆方向に回転駆動させ、ピン5との係合を解除させる排出プランジャ27が取り付けられている。この排出プランジャ27は、例えば電磁ソレノイドによって構成するが、モータ等で構成しても良い。
【0017】
図2は、IC19等により構成される光ディスク装置の制御系の構成を示す。この光ディスク装置は、装置全体の動作制御を司るシステムコントローラ51と、システムコントローラ51からの制御に応じてサーボ制御を行うサーボ制御部52と、サーボ制御部52からの制御に応じてディスクモータ22及びピックアップ駆動部24を構成するスレッドモータ24aを駆動するモータドライバ53と、ピックアップ23からの再生信号の処理を行う信号処理部54とを備える。光ディスク9の円周方向には、記録トラックが形成されており、信号処理部54はピックアップ23の再生出力からトラッキング信号を抽出し、サーボ制御部52は、信号処理部54からのトラッキング信号に応じてモータドライバ53を駆動し、ピックアップ23の位置を記録トラックに追従させる。
【0018】
またこの光ディスク装置は、信号処理部54からの制御に応じてピックアップ23のレーザ光源を駆動するレーザドライバ55と、信号処理部54の出力からの記録データの抽出等を行うデータ処理部56と、パーソナルコンピュータ等の外部の装置とのデータの入出力を行うインタフェースコントローラ57とを備えている。信号処理部54は、ピックアップ23の再生出力から記録トラックの再生信号を抽出する。データ処理部56は、記録トラックの再生信号からデータを再生する。再生されたデータは、システムコントローラ51の制御の下、インタフェースコントローラ57を介して外部の装置に供給される。
【0019】
さらにシステムコントローラ51は、上述のスイッチ11、スイッチ12及びスイッチ13の検出結果に応じて、ディスクトレイ20とシャーシ1との位置関係を検出し、検出結果に応じてディスクトレイ20の収納状態を判断し、装置全体の動作を制御する。
【0020】
図3は、ディスクトレイ20が排出位置に位置した状態を示す。ディスクトレイ20は、シャーシ1に収納される際に、ディスクトレイ20のシャーシ1後面側に棒状部材が突出する付勢部20cによって付勢されており、ディスクトレイ20がシャーシ1に収納されたロック状態(図6、図7)においてシャーシ1のピン5とディスクトレイ20のロック爪28の係合が解除されると、付勢部20cによる付勢によりディスクトレイ20がシャーシ1から排出される。なお、図3は、排出されたディスクトレイ20を最大限に引き出した状態を示している。
【0021】
図4は、この排出位置におけるシャーシ1後面側(図3中のA方向)から見たリブ25、リブ26、スイッチ11、スイッチ12、スイッチ13の位置関係を示す。ディスクトレイ20はこの図4の紙面に対して垂直方向にスライドするようになっており、スライド位置に応じて、リブ25によりスイッチ11、スイッチ12の状態が切り替わり、リブ25によりスイッチ13の状態が切り替わるようになっている。
【0022】
図5は、排出位置におけるシャーシ1側面側(図3中のB方向)から見たリブ25、リブ26、スイッチ11、スイッチ12、スイッチ13の位置関係を示す。ディスクトレイ20は、この図5の左右方向にスライドする。この排出位置においては、リブ25とリブ26は、スイッチ11、スイッチ12及びスイッチ13とは離れた位置にあるため、各スイッチ11〜13はいずれもオフの状態である。
【0023】
図6は、ディスクトレイ20がシャーシ1に収納され、シャーシ1のピン5とディスクトレイ20のロック爪28とが係合している状態を示す。以下においては、このようにシャーシ1のピン5とディスクトレイ20のロック爪28とが係合するディスクトレイ20の位置(つまりシャーシ1に収納された通常の状態にあるディスクトレイ20の位置)を、適宜、ロック位置と呼ぶ。また、図7は、このロック位置におけるシャーシ1側面側(図3中のB方向)から見たリブ25、リブ26、スイッチ11、スイッチ12、スイッチ13の位置関係を示す。この位置では、リブ25によりスイッチ11及びスイッチ12がオン状態となっている。
【0024】
このロック位置では、シャーシ1とディスクトレイ20は、付勢部20cによる付勢に抗してロック爪28とピン5が係合することによって一定の位置関係を維持しているが、ロック爪28とピン5の係合の構造上、ディスクトレイ20を最大入り位置まで押し込むことができる若干(例えば1mm程度)の遊びがある。この実施の形態では、この遊びを利用して、ディスクトレイ20をさらに押し込む動作を検出して、排出要求として扱うようになっている。
【0025】
図8は、このロック状態から上述の「遊び」の中間の位置(開検出位置)にまでディスクトレイ20を押し込んだ状態を示す。また、図9は、この開検出位置におけるシャーシ1側面側(図3中のB方向)から見たリブ25、リブ26、スイッチ11、スイッチ12、スイッチ13の位置関係を示す。この開検出位置では、上述のロック位置と同様に、リブ25によりスイッチ11及びスイッチ12がオン状態となっており、さらに、リブ26によりスイッチ13がオン状態になっている。
【0026】
図10は、上述の各位置における各スイッチ11、スイッチ12、スイッチ13の状態を示す。このようにスイッチ13は、ロック位置における遊び(ロック爪28、ピン5等からなるロック機能の遊び)の中間でオン状態になるように、リブ26との位置関係が設定されている。なお、この図10及び上述の図3では、遊びの長さを実際のものより誇張して図示している。
【0027】
図11は、ディスクトレイ20の収納動作と排出動作における各部の状態を示すタイミングチャートである。収納動作において、ディスクトレイ20をシャーシ1内に押し込むと、スイッチ11とスイッチ12が順にオン状態になる。この際、ディスクトレイ20の押し込みが強いと、同図中のように、スイッチ13もオンになる場合がある。このような場合に、排出要求として扱ってしまうと、ディスクトレイ20の収納が困難になってしまう。このため、システムコントローラ51は、このような場合にスイッチ13がオンになっても排出要求としては扱わない。
【0028】
図12は、このような動作を実現するための処理を示すフローチャートである。ディスクトレイ20が排出された状態(スイッチ12がオフの状態)においては、システムコントローラ51はスイッチ12がオンになるのを待機している(S1)。ディスクトレイ20が収納されてスイッチ12がオンになると、システムコントローラ51はタイマーをリセットし(S2)、スイッチ13がオンになるのを監視する(S3)。
【0029】
スイッチ13がオンにならなければ、システムコントローラ51はタイマーが所定の値(T:例えば2秒程度)より大きくなったか否かを確認し(S4)、所定の値を超えていればサーボ制御部52に指示して光ディスク9のディスク情報の読み込みを開始させる(S6)。タイマーが所定の値を超えていなければ、システムコントローラ51はスイッチ13の監視を続ける(S3)。
【0030】
上述のステップS3においてスイッチ13がオンになると、システムコントローラ51はスイッチ13がオフになるまで待機し(S5)、スイッチ13がオフになると、システムコントローラ51はサーボ制御部52に指示して光ディスク9のディスク情報の読み込みを開始させる(S6)。
【0031】
このような処理により、ディスクトレイ20の収容(スイッチ12がオン)になってから所定時間(T)以内に、スイッチ13がオンになった場合には、システムコントローラ51はこれを排出要求として扱わず、スイッチ13がオフになった後に光ディスク9のディスク情報の読み込みを開始させる。これにより、ディスクトレイ20の収納を容易に行うことができる。
【0032】
また図13は、上述の図11中の排出動作における処理を示すフローチャートである。光ディスク9の再生時には、システムコントローラ51はスイッチ13がオンになるのを待機している(S11)。スイッチ13がオンになると、システムコントローラ51は、スイッチ12がオンであるか否かを確認する(S12)。スイッチ13がオンになった際にスイッチ12がオフであればノイズ等の影響の可能性があるので、システムコントローラ51はスイッチ13がオンになるのを待機する(S11)。
【0033】
スイッチ12がオンであれば、システムコントローラ51はスイッチ13がオフになるのを待機する(S13)。スイッチ13がオフになると、システムコントローラ51はサーボ制御部52等に指示して光ディスク9の再生を停止させ(S14)、光ディスク9が停止すると排出プランジャ27に指示してディスクトレイ20を排出させる(S15)。これにより、ディスクトレイ20のロック位置においてディスクトレイ20がシャーシ1側に押し込まれると、システムコントローラ51が排出要求として判断してディスクトレイ20を排出させることができる。
【0034】
これにより、本実施の形態においては、ディスクトレイ20の外側に排出スイッチを設けることなく、ディスクトレイ20の排出要求を検出することができ、静電気放電に対する影響を低減させることができる。また、本実施の形態では、ディスクトレイ20の下面に設けたリブ26によってスイッチ13を操作するようにしているため、排出スイッチを装置内部に設け、装置外部から当該排出スイッチを操作する部材を設けた場合に比較して、構造の単純化、耐久性の向上を実現することができる。
【0035】
ところで、ディスクトレイ20の収納を検出するだけであれば、スイッチ12だけで検出することができ、スイッチ11は必ずしも設ける必要はないが、本実施の形態では、スイッチ11とスイッチ12の状態に応じて、ピックアップ23のレーザ光源の制御を行っている。
【0036】
具体的には、システムコントローラ51は、スイッチ11とスイッチ12のいずれかがオフ状態になった場合に、ディスクモータ22等の動作に関係なく、レーザドライバ55にピックアップ23のレーザ光源の電源を遮断させる。このような制御を行うことにより、衝撃等によってディスクトレイ20がシャーシ1から飛び出してしまったような場合においても、ピックアップ23のレーザ光源を確実に遮断することができる。
【0037】
なお、上述の実施の形態においては、シャーシ1側にスイッチ12及びスイッチ13を配置し、ディスクトレイ20の下面にリブ25及びリブ26を設けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、シャーシ1とディスクトレイ20の位置関係を検出することができるのであれば、当該位置関係を検出する構成としては、この他種々の構成を広く適用することができる。例えばディスクトレイ20側に回路基板が設けられる場合には、図14に示すように、シャーシ1の内面にリブ25及びリブ26を設け、ディスクトレイ20の下面にスイッチ12及びスイッチ13を設けるようにしても良い。また、例えば図15に示すように、リブ26とスイッチ13の代わりにディスクトレイ20の後端部によって押下され得るプッシュ型のスイッチ13をシャーシ1側に設けるようにしても良い。
【0038】
また上述の実施の形態においては、リブ25及びリブ25の位置を検出する手段としてスイッチ12及びスイッチ13を用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらに替えてフォトインタラプタ等の他の検出方法を適用するようにしても良い。また、リブ25及びリブ26の形状も上述の例に限られるものではなく、スイッチ等によって検出することができれば突起・腕状の形状でも良い。
【0039】
さらに上述の実施の形態においては、スイッチ12の状態によりディスクトレイ20の収納を検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、スイッチ12の替りにスイッチ11の状態を用いても良く、あるいはスイッチ11及びスイッチ12のいずれかがオン状態となったときにディスクトレイ20が収納されたと検出しても良い。
【0040】
さらに上述の実施の形態においては、ディスクトレイ20のロック機構は、排出プランジャ27、ロック爪28及びピン5で構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他のロック機構を用いるようにしても良い。この場合にも、機構的にロック位置における遊びが存在するため、上述と同様にリブ25、リブ26、スイッチ12及びスイッチ13等によって排出要求を検出することができる。
【0041】
さらに上述の実施の形態においては、ノートブック型のパーソナルコンピュータや小型のデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等に用いられる薄型の光ディスク装置を例に説明したが、本発明の適用対象はこれに限定されず、例えば通常のデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等に用いられる光ディスク装置に用いても良い。
【産業上の利用可能性】
【0042】
排出スイッチを装置内部に設けたことにより、静電気放電による影響を低減させることができ、動作の安定性・耐久性が必要な用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態による光ディスク装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態による光ディスク装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】ディスクトレイの排出位置における光ディスク装置の構成を示す上面図である。
【図4】ディスクトレイの排出位置における光ディスク装置の構成を示す断面図である。
【図5】ディスクトレイの排出位置における光ディスク装置の構成を示す断面図である。
【図6】ディスクトレイのロック位置における光ディスク装置の構成を示す上面図である。
【図7】ディスクトレイのロック位置における光ディスク装置の構成を示す断面図である。
【図8】開検出位置における光ディスク装置の構成を示す上面図である。
【図9】開検出位置における光ディスク装置の構成を示す断面図である。
【図10】ディスクトレイと各スイッチの状態を示す図である。
【図11】閉動作と排出動作における各スイッチの状態等を示すタイミングチャートである。
【図12】ディスクトレイ収納時の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】ディスクトレイ排出時の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】リブ及びスイッチの配置の変形例による光ディスク装置の構成を示す斜視図である。
【図15】リブ及びスイッチの配置の変形例による光ディスク装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0044】
1……シャーシ、5……ピン、9……光ディスク、12……スイッチ、13……スイッチ、20……ディスクトレイ、25……リブ、26……リブ、27……排出プランジャ、28……ロック爪、51……システムコントローラ、52……サーボ制御部、53……モータドライバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体と、
該基体に収納される最大入り位置と基体から排出された排出位置の間で移動するディスクトレイと、
前記最大入り位置の近傍で前記ディスクトレイを前記基体に対して係止するロック機構と、
前記ディスクトレイが前記ロック位置まで収納されたことを検出するロック検出部と、
前記ディスクトレイが前記ロック位置と前記最大入り位置の中間まで収納されたことを検出する排出要求検出部と、
前記ロック機構によるロックを解除する解除部と
を備えることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
前記ロック検出部によりディスクトレイの収納が検出された後、前記排出要求検出部によってディスクトレイの収納が検出された場合に、一旦排出要求検出部による検出がなくなるまで待機し、それ以外の場合には排出要求検出部による検出に応じて排出処理を実行し、前記解除部によって前記ロック機構の解除を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項3】
前記ロック検出部によりディスクトレイの収納が検出されてから所定の時間が経過した後、前記排出要求検出部によってディスクトレイの収納が検出された場合に、前記解除部によって前記ロック機構の解除を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項4】
前記排出部は、
前記ロック検出部によりディスクトレイの収納が検出された後、前記排出要求検出部によってディスクトレイの収納が検出されない場合に、所定の時間待機した後、光ディスクのディスク情報の読み込みを開始させる
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項5】
前記ロック検出部及び排出要求検出部は、
前記ディスクトレイから突出した部材と、前記基体側に設けられ、当該部材に相対する検出スイッチを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項6】
前記ロック検出部及び排出要求検出部は、
前記基体から突出した部材と、前記ディスクトレイ側に設けられ、当該部材に相対する検出スイッチを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項7】
前記ロック検出部が複数設けられ、いずれかのロック検出部による検出がなくなった場合に、ピックアップのレーザ光源を遮断させる遮断部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−250877(P2010−250877A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−97187(P2009−97187)
【出願日】平成21年4月13日(2009.4.13)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)
【Fターム(参考)】