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光デバイス及び光デバイスを製造する方法
説明

光デバイス及び光デバイスを製造する方法

基板と、少なくとも1つの有機光層と、その少なくとも1つの有機層により電気的に分離される少なくとも2つの電極層と、少なくとも1つのカプセル化層とを有する光デバイスが開示される。その少なくとも1つの有機層は、基板と少なくとも1つのカプセル化層との間に配置され、流体及び/又は熱がそこを通り抜けることを可能にするよう光デバイスを通り延在する複数の開口部が与えられる。その開口部は、少なくとも1つの光有機層とは間隔を空けて配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板、少なくとも1つの光有機層、及び少なくとも2つの電極層を有する光デバイスに関する。
【0002】
本発明は、光デバイスを製造する方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
特にIR及び/又は赤色光といった光は、人体に対して有益な効果を持つ。以下に挙げる事項に限定されるものではないが、例えば、筋肉痛及び関節のこりの効果的な解放;例えば潰瘍におけるバクテリアの除去及び/若しくは低減、又は傷の治癒の促進;コラーゲン生成、接続組織の安定化、やけどなどの傷の治療のための線維芽細胞の刺激、セルライト治療、ニキビ、及び/又はしわにおける可能な援助のための光誘起(light-induced)血管及びリンパ血管の血管拡張;湿疹のような炎症の予防及び/又は治療;並びに特定の皮膚病の治療等に使用される。光線療法といった光の適用は、事故又は手術後の病院での滞在時間を短くし、家庭等での回復を速めることができる。例えば皮膚の改善といった美容治療も、光線治療から利益を得ることができる。例えば、皮膚に光を放出するLED(発光ダイオード)を備え、皮膚に適用される有益な光線治療デバイスが、知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
皮膚に適用されるこれらのタイプの光デバイスは、防水性素材から構成され、水分がデバイスを通過することは許されない。光デバイスは、湿度又はほこりといった外部要素から治療領域を保護する。しかしながら、これは、皮膚にかなりの湿度を与え、その光デバイスの下の熱の生成ももたらすことになる。このことは、治療処理にとっては有益ではないこととなり、感染及びバクテリアが増殖することをもたらす場合がある。
【0005】
本発明の目的は、流体及び/又は熱が皮膚にダメージを与えることを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的及び他の目的は、基板と、少なくとも1つの光有機層と、上記少なくとも1つの光有機層により電気的に分離される少なくとも2つの電極層と、少なくとも1つのカプセル化層とを有し、上記少なくとも1つの光有機層が、上記基板と上記少なくとも1つのカプセル化層との間に配置され、上記少なくとも1つの光有機層から間隔を空けて配置される1つ又は複数の開口部が、上記開口部を流体及び/又は熱が通過することを可能にするよう上記光デバイスを通り与えられる、光デバイスにより達成される。
【0007】
本発明による光デバイスでは、空気が、開口部を通り換気されることができ、皮膚からの流体及び/又は熱を除去するため、流体及び/又は熱風がそこを通過することを可能にする。発明者は、特定の場合に、外側からの流体及び気体から皮膚を保護するより、流体及び/又は気体を皮膚から逃すほうがより有益であることを発見した。また、発明者は、発光源が光有機物質を持っており、それ自身が穿孔に適していないとしても、光デバイスを穿孔することが可能であることも発見した。
【0008】
空気が開口部を通過することを可能にすると、OLEDにより皮膚に伝達される熱は、開口部の下にある近隣皮膚部分を介して逃げることができる。また、皮膚及び/又は光デバイスを動かすことで、開口部を介してある種の「ポンピング」効果が得られる。
【0009】
この明細書では、「光有機層」という用語は、少なくともOLED層、有機光起電層、又は類似の有機物質及び/又は構造の層を表す。これらの層は同様な特性を持つので、電流が光に変換される場合、及び/又はその逆の場合に(OLEDは両方実行可能である)、本発明の範囲が、斯かるすべての層を包含する。
【0010】
本発明の実施形態は、光有機層を、開口部が配置されるような領域で中断する。開口部を通過する及び/又は開口部の上を通過する気体及び/又は流体によりダメージを受けないよう、その光有機層は、少なくとも1つの他の層で封じられる。
【0011】
上記目的及び他の目的は、光デバイスを生産する方法において、第1の電極層が、基板に与えられ、かつ穿孔領域で中断され、少なくとも1つの光有機層は、上記第1の電極層及び/又は上記基板に与えられ、かつ上記穿孔領域で中断され、第2の電極層が、上記少なくとも1つの光有機層を覆うよう与えられ、かつ上記第1の電極層から電気的に分離され、少なくとも1つのカプセル層は、上記少なくとも1つの光有機層と上記電極層とを覆うよう与えられ、上記光デバイスが、上記穿孔領域で穿孔される、方法によっても達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本明細書において、同一又は対応する部分は、同一又は対応する参照符号を持つ。示される例示的な実施形態は、いかなる態様においても限定的であると解釈されるべきではなく、単に説明のためだけに機能するものである。
【0013】
光デバイス1の実施形態が、図1A及び図1Bの平面図に部分的に示される。その断面が、図2Aに示される。光デバイス1は、薄膜カプセル化層7と基板3との間に配置される光源2を有する。光源2は、アノード4、OLED(有機発光ダイオード)層5、及びカソード6を有する。図2Aから分かるように、アノード4は、OLED5により覆われ、OLEDは続いて、OLED5がアノード4とカソード6とを電気的に分離するような態様でカソード6により覆われる。開口部8は、光デバイス1を通り延在し、より詳細には、基板3、カソード6、及びカプセル化層7を通り延在し、アノード4及びOLED5とは間隔を空けて配置される。
【0014】
光デバイス1は、体の部位に配置されることができ、例えば治療過程を強化する光線治療を適用するため又は美容目的のため、少なくともその体の方向に光を放出することができる。好ましくは、それが人体の外部部位に適合するよう、光デバイス1は、比較的柔軟である。また光源2は柔軟であるか、又は少なくとも部分的に人体に適合可能とされることができる。また、互いに対して動かされることができる複数の硬いセグメントから光源2が構築されることもできる。こうして、形状を変化させることが可能な面が与えられる。好ましくは、光源2は、それが包帯及び/又は石こう同様十分に都合のよいように形状変化されることができるよう、その全体面に対して柔軟である。
【0015】
汗といった体液が開口部8を通過できることが有利である。例えば傷の中に存在することができる又は体外から来ることができる他の流体も、外に出ることができる(escape)。これは、炎症を防ぐことができ、治療処理を更に速く強化することができる。流体がより容易に外に出ることを可能にするため、光デバイス1の実施形態は、治療が行われる場所で小さな距離で保たれるよう構成される。
【0016】
例えば、光デバイス1は、皮膚又は傷からある距離で保たれるが、例えば炎症を防ぐためその皮膚又は傷に触れない。光デバイス1は、例えば、皮膚からおよそ0.1mmの距離、及び/又は傷からおよそ50mmまでの距離、好ましくはおよそ2〜30mmの間の距離に保たれることができる。これは例えば傷付近での十分な空気の通り道を確保するためである。光デバイス1は、この距離を設定するスペーサを有することができる。これらのスペーサは、例えば、スポット状の接着剤、柔らかい孔層、ガーゼ等を有することができる。
【0017】
通常、OLED5は、皮膚に向かって何らかのエネルギーを放散することもできる熱アイソレータとして機能する。表面が良好なエアフローを許容しない場合、これは結果として、連続加熱を生じさせる。従って、有利な実施形態において、空気の入れ替えを可能にすることにより温度加熱が減らされる。更なる側面において、光デバイス1は、例えば追加的な冷却チャネルを具備することができる。
【0018】
実施形態において、基板3は、例えば厚さ2mmの厚tを持つガラス素材を有する。他の実施形態において、基板3は、かなり硬いが、互いに対して動くことができる部分を有する。それにより、比較的柔軟な構造が得られる。基板3は、金属物質を有することができるか、又は部分的に金属、部分的にガラスとすることもできる。少なくとも部分的に金属から作られる基板3は、比較的硬い、柔軟及び/又は反射的となるよう構成されることができる。金属が支配的に使用される場合、光デバイス1の実施形態は、基板3の反対側に向かって透過的である。こうして、上部電極は透過的である。例えば、ITOが上部電極物質として使用される。
【0019】
図2Aの実施形態において、アノード4は好ましくは、透過的である。例えば、ITO(インジウムスズ酸化物)から作られる。アノード層の厚tは、例えば、150nmである。図2Aから分かるように、アノード4は、穿孔領域9の近くで中断される。アノード4の基板3への適用の間又は適用後に、これらの中断を提供するため、さまざまな生産方法が使用されることができる。有利な実施形態では、その中断は穴10を有する。例えば、穴10を有するアノード層が、スパッタリング技術を用いて適用されることができる。穴10は、例えば、リソグラフィ若しくはエッチング技術を用いて、又はその組合せにより、アノード層が提供された後に適用されることもできる。アノード4は、例えば、図1Aに示される穴10を備える連続的な面として形成されることもできる、及び/又は、穿孔領域9が図1Bに示されるような複数の面の間に配置されるよう、複数の面が形成されることができる。後者の実施形態において、アノード領域は、回路を用いて相互接続されてもよい。回路は図示省略されている。
【0020】
図示される実施形態において、OLED5は、アノード4の上部に適用される。OLED5は、電極の電気的分離を実現するため、アノード4の側面エッジの上に延在する。既知の態様において、OLED5は例えば、正孔輸送層と発光ポリマ層との有機サブレイヤを有する。その厚tは例えば、それぞれ100nm及び80nmである。十分に小さい分子を有するOLED5は、正孔注入層、放出層、ブロック層、及び電子輸送層のサブレイヤを有することができる。このタイプのOLED5は有利には、例えば蒸着を用いて提供されることができる。
【0021】
水分がOLED5を傷つけ、OLED5の寿命及び/又は電気性能を劣化させることを防止するため、後者は、穿孔領域9の近くで中断される。有利な実施形態において、これらの中断は、穴11により形成される。OLED層は好ましくは、穴11を備える連続面として形成される。その場合、光は、面全体にわたり十分に放出されるが、比較的小さな穴11により中断される。穿孔領域9が複数の面の間に配置されるよう、複数のOLEDパターンが適用されることもできる。
【0022】
別の実施形態では、OLED5及び/又はアノード4の中断は、OLED及び/又はアノード物質の不活性領域が、開口部8の近くで除去されないような態様で構成される。電気的に不活性なOLED及び/又はアノード物質は、それらが電気的に接続されていないよう、物質がそれらの間から除去されるという点で、電気的な活物質とは分離されることができる。
【0023】
カソード6が、OLED5の上部に延在する。カソード6は例えば、当業者に知られた薄膜金属物質から作られる。例えば、LiF,Al,ZnSe及び/又はITOといった薄膜金属及び/又はこれらの金属のスタックから作られ、それもまた透過的とすることができる。例えば、1nmのLiF,1.5nmのAl、10nmのAg、30nmのZnSe及び/又はITOがあげられる。カソード6の厚tは例えば、100nmのオーダである。図2Aに示される実施形態において、カソード6は、上部表面とOLED5の側面エッジにわたり開口部8まで延在する。こうして、カソード物質の任意の可能な酸化が、比較的小さな領域に制限されることになり、OLED5には到達しないことになる。この実施形態において、カソード6は、比較的簡単に適用されることができ、その後穿孔される。カソード6は、カプセル化層7と基板3との間のシールとしても機能することができる。そのシールは、OLED5を密封する。
【0024】
原理上、光デバイス1は、図2Aの実施形態と比較してカソード6とアノード4とを交換した状態を持つこともできる。即ち、基板3上にカソード6があり、上部にアノード4があるとすることができる。
【0025】
カプセル化層7は、カソード層6の上部に延在し、カソード層の面から水分及び/又は気体を遮蔽するよう構成される。カプセル化層7は、その下の層の上を開口部8まで十分に延在することができる。例示的な実施形態において、カプセル化層7は、およそ10μmの厚tを持つ。そのうち、例えば、0.6μmはシール物質であり、残りは、保護コーティングである。カプセル化層7は好ましくは、薄膜カプセル化層を有する。
【0026】
ある実施形態において、カプセル化層7は、本書でも参照により組み込まれる特許出願WO2003050895号に記載されるように、NONON(Nは窒化物、Oは酸素)スタック等を有する。この種のカプセル化層7は、誘電物質のスタックされたサブレイヤを有する。第1及び第3のサブレイヤは好ましくは、窒化ケイ素であり、第2のサブレイヤは好ましくは、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸フッ化ケイ素(silicon oxidefluoride)、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化アルミニウム、又はこれらの任意の混合物から選択される。
【0027】
ある実施形態において、光源2の厚は、およそ200μmである。
【0028】
本発明による方法の実施形態において、カソード6及び/又はカプセル化層7は、図2B及び図3Bにより示されるように、任意の適切な生産方法によりその層状構造の上部に堆積され、その後開口部8で穿孔されることができる。その結果、中断されたアノード4とOLED5とが、開口部8から隔離される(isolate:遠ざけられる)。即ちカソード6及び/又はカプセル化層7により密封される。
【0029】
例えばOLED物質といった光デバイス1において使用される物質に基づき、光デバイス1を開口部8で穿孔するのに適したさまざまな生産方法が存在する。例えば、開口部8を約40μmの直径dで作るため、COレーザが使用されることができる。他の穿孔方法は、例えば、針又はピンによる穿孔;機械的、スパーク、砂、水又はレーザドリル;ウェット又はドライエッチング等を含む。
【0030】
有利な実施形態においては、図3A及び図3Bに示されるように、合成樹脂基板3が使用される。ある合成樹脂物質を用いると、水分が、合成樹脂物質で作られる合成樹脂基板3を貫通することを止めることが困難である。そのため、追加的なカプセル化層7Aが適用されることができ、これが、上述の層を水分から密封する。例えばポリイミドから作られる合成樹脂基板3は、比較的自由に変形可能な薄くて柔軟で透過なものであるよう作られることができる。
【0031】
本発明による光デバイス1の実施形態の有利な例が、図4に概略的に示される。図4に示される光デバイス1は、複数の光デバイスを有するシート12であるよう構成される。使用前に光デバイス1は、例えば切り取り線13の近くでシート12から切り離されることができる。石こう11もシート12から裂いて分けることができる。線13は、穿孔線13又は他の何らかのタイプの線13である。好ましくはOLED5は、線13の近くには全く存在せず、その結果、OLEDは密封されたままになる。また、アノード4は、線13がアノード層を横断しないよう構成されることができる。この実施形態では、例えば、基板3の比較的大きな分離領域が、アノード4により覆われていない。その結果、基板3は、アノード4の間で分離されることができる。例えば、図示される線13は、光デバイス1をシート12から分離すべき場所を指定するため分離領域に配置されることができる。有利な実施形態において、開口部8は、複数の光デバイスシート12の一部を裂いて分けるのに便利に使用されることができる。一方、OLED5は既に、図1Bに示される実施形態のように、開口部8から密封されている。もちろん、例えば、線13を用いることなく、光デバイス1を切り離す、又は裂いて分けることも可能である。シート12及び分離された光デバイス1は、任意の形状及び/又は形態へとデザインされることができる。これは、到達が容易又は困難な場所にある小さなボディパーツだけでなく大きなボディパーツを覆うために光デバイス1を例えば事前に所定の形状とすることを可能にする。こうして、同じシート12又はその一部を用いて、例えば、小さな顔のしわだけでなく、大きな背中のやけどを治療することが可能である。
【0032】
光デバイス1のバッテリ又はパワー供給源14は、光デバイス自身と略同じ程度の薄さとすることができる。バッテリ14は、再充電可能なバッテリ14とすることができ、その結果、好ましいタイプ及び/又は使用法に応じて、バッテリ14を複数回再利用することができるか、又は光デバイス1に一体化されることができる。バッテリ14は、任意のタイプのバッテリ14とすることができ、例えば、化学タイプのバッテリ14、光デバイス1を通る電流を提供することができるコンデンサ又はいずれかの電気的電源とすることができる。電気的電源の例は、さまざまな種類のNiMHシステムとすることができる。Liイオンシステム及び燃料電池も提供されることができる。例えば、「従来の」タイプは、Liイオン、ポリマ、及びゲルタイプのシステムの場合に使用されることができる。半導体バッテリが望ましい。例えば、半導体バッテリは漏れがないからである。これらは、例えば、硬い基板、柔軟な(ポリマ)基板又は他のタイプの基板に与えられることができる。当業者であれば、複数の電源が本発明の範囲内で適していることを理解されるであろう。
【0033】
好ましい実施形態において、好ましくは再充電可能なリチレン(lithylen)バッテリ14が、光デバイス1に使用される。有利には、これらのシステムは、予め形成され、事実上任意の形状の合成樹脂及び/又は電子筐体に完全に一体化されることができる。このタイプのバッテリ14は、原理上任意の所望の形状で与えられることができ、例えば、およそ1mmの厚を持つことができる。電源はおよそ、3.8Vとすることができ、商業的又は治療的により高い輝度レベルに興味がある場合には、リチレンバッテリは例えば、電圧を増加させるため直列に接続されることができる。通常のリチレンバッテリ14は例えば、およそ1200mAhを供給することができ、およそ100cmの表面積を持ち、およそ50Cd/mの光を放つポリLED(polyled)を供給することができる。電流は、24時間に対しておよそ10cd/Aの効率性を持つ。
【0034】
リチレンバッテリ14の1つの利点は、容易にスタックされることができることである。その結果、光デバイス1の動作時間が延長されることができる。更に、リチレンバッテリ14は、デザインにおける有利な自由度を可能にする。バッテリ14は例えば、穿孔され、光デバイス1の上部に配置されることができる。図4に示されるように、光デバイス1の実施形態は、バッテリ14を有し、そこでは、開口部8に対応する穴15が与えられる。バッテリ穴15は、開口部8と同じ態様でパターン化される。その結果、体液及び/又は気体がそこを通過することができる。
【0035】
バッテリ14と光デバイス1との組み合わせ及び/又は接続は好ましくは、比較的硬いものであり、例えばスポーツのようなかなりの運動の間、及び/又は物にあたるとき、及び/又は例えば人が光デバイス1に座るときといった負荷がかかるときでも、皮膚に接続された状態のままである。
【0036】
特定の側面において、バッテリ14は、例えば光デバイス1に固定して接続及び/又は一体化されることができる。その結果、使用後に光デバイス1と一緒に処分されることができる。光デバイス1はバッテリ14以外の他の手段により電気を与えられることもできる。例えば、ローカル電気ネットワーク、太陽エネルギー、電荷誘導などである。
【0037】
別の側面において、光デバイス1は、体を覆うものとして着用されることができ、従って、少なくとも部分的に柔軟であるよう構成されることができる。光デバイス1は、石こう、包帯、又は衣服の1つとして使用されるよう構成されることができる。石こう、包帯、又は衣服において使用されるのと同様な要素が、光デバイス1に一体化されることができる。使用に便利であるため、例えば、家庭でのユーザのため、光デバイス1は、廃棄可能に構成される。即ち、安価で、比較的軽量の物質から作られる、及び/又は比較的短期の使用を想定して構成される。
【0038】
ある実施形態において、光源2は、少なくとも1つのポリマ太陽電池2を有する。即ち、有機光起電物質2である。これらのデバイス2は、2つの電極4、6の間にOLED光デバイス2、一般的に言うと有機層5と同じ構造及び特性を持つ。上述の説明は、光を電気に変換するよう構成される有機光起電デバイス2にも同様に適用されることができる。ここで、太陽電池2は例えば、少なくとも部分的に金属から作られる基板3と組み合わせて都合よく適用されることができる。有機光起電デバイス2を有する光デバイス1に対する適用分野は、例えば、アウトドアスポーツ、全地球測位システム、ラジオ等への適用を含む。有機光起電デバイス2とOLED5との組み合わせも構成されることができる。例えば、光デバイス1が、OLED5を有するその光デバイス1に電力を供給する有機光起電デバイス2を有する。
【0039】
別の実施形態では、異なるOLED5が、例えば異なる波長を用いて適用される。更に、波長、強度及び/又は温度制御部が、光デバイス1に接続されることができる。その結果、好ましい治療方法に対応する好ましいカラー設定が適用されることができる。
【0040】
明らかに、トップ(表面、上部)又はボトム(底面、下部)等の用語は、単に参照目的で使用されるものであり、図面における位置を示すものではない。本発明によるデバイスは、任意の所望の方向において適用され、使用されることができる。
【0041】
本発明は、明細書及び図面に表される例示的な実施形態にいかなる態様でも限定されるものではないことは明らかである。請求項によって輪郭が示される本発明の枠組み内で多くの変形例及び組み合わせが可能である。特に、開示される側面及び実施形態の組み合わせは、本書において開示されると考えられる。図面は、必ずしも実際の大きさ通りではなく、例えば、厚さが明確さのため誇張されている場合がある。すべての類似の変形は、請求項によって輪郭が示される本発明の範囲に含まれると理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1A】光デバイスの実施形態の平面図である。
【図1B】光デバイスの別の実施形態の平面図である。
【図2A】図1又は図1Bを介して取られる断面を示す図である。
【図2B】光デバイスが穴を開けられる前の光デバイスの実施形態の概略的な断面を示す図である。
【図3A】光デバイスの実施形態の概略的な断面を示す図である。
【図3B】光デバイスが穴を開けられる前の実施形態の概略的な断面を示す図である。
【図4】光デバイスの実施形態の概略的な平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、少なくとも1つの光有機層と、前記少なくとも1つの光有機層により電気的に分離される少なくとも2つの電極層と、少なくとも1つのカプセル化層とを有し、前記少なくとも1つの光有機層が、前記基板と前記少なくとも1つのカプセル化層との間に配置され、前記少なくとも1つの光有機層から間隔を空けて配置される複数の開口部が、該開口部を流体及び/又は熱が通過することを可能にするよう前記光デバイスを通り与えられる、光デバイス。
【請求項2】
少なくとも前記少なくとも1つの光有機層が、前記開口部の領域で中断され、好ましくは前記少なく1つのカプセル化層の少なくとも1つ及び/又は前記少なくとも2つの電極層の少なくとも1つによって、前記開口部から封印される、請求項1に記載の光デバイス。
【請求項3】
前記開口部が、少なくとも前記基板と前記少なくとも1つのカプセル化層とを通るよう構成される、請求項1又は2に記載の光デバイス。
【請求項4】
前記開口部が、前記電極の少なくとも1つを通るよう構成される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光デバイス。
【請求項5】
前記少なくとも2つの電極層の第1の層が、前記光有機層を覆うカソード層であり、前記少なくとも2つの電極層の第2の層は、前記光有機層により覆われるアノード層である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光デバイス。
【請求項6】
少なくとも1つのカプセル化層が、誘電物質のスタックされたサブレイヤを有し、好ましくは、第1及び第3のサブレイヤは、窒化ケイ素に基づかれ、好ましくは、前記第1のサブレイヤと前記第3のサブレイヤとの間の第2のサブレイヤが、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸フッ化ケイ素、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化アルミニウム、又はこれらの任意の混合物から選択される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光デバイス。
【請求項7】
電源又は少なくとも電源接続回路が与えられ、前記電源は好ましくは、対応する開口部を備えるリチレンバッテリを有する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光デバイス。
【請求項8】
開口又は溝といった弱端要素を有する少なくとも1つの裂分断領域が与えられ、前記領域は好ましくは、光有機層が該領域に存在しないよう構成される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光デバイス。
【請求項9】
前記基板が実質上、ガラス及び/又は金属から作られる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光デバイス。
【請求項10】
前記光有機層及び前記少なくとも2つの電極層が、少なくとも2つのカプセル化層の間で延在する、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光デバイス。
【請求項11】
前記基板が実質上、合成樹脂から作られる、請求項10に記載の光デバイス。
【請求項12】
前記光デバイスが、少なくとも実質的に柔軟であり、及び/又は体の部位に適合可能である、請求項1乃至11のいずれかに記載の光デバイス。
【請求項13】
前記少なくとも1つの光有機層が、少なくとも1つのOLED層及び/又は有機光起電層を有する、請求項1乃至12のいずれかに記載の光デバイス。
【請求項14】
光デバイスを生産する方法において、
第1の電極層が、基板に与えられ、かつ穿孔領域で中断され、少なくとも1つの光有機層は、前記第1の電極層及び/又は前記基板に与えられ、かつ前記穿孔領域で中断され、第2の電極層が、前記少なくとも1つの光有機層を覆うよう与えられ、かつ前記第1の電極層から電気的に分離され、少なくとも1つのカプセル層は、前記少なくとも1つの光有機層と前記電極層とを覆うよう与えられ、前記光デバイスが、前記穿孔領域で穿孔される、方法。
【請求項15】
少なくとも第2のカプセル化層が、前記他のカプセル化層の反対側に与えられ、前記光有機構造体と前記電極とは、前記カプセル化層の間で延在する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記デバイスが、レーザ、好ましくはCOレーザを用いて穿孔される、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの光有機層が、少なくとも1つのOLED及び/又は有機光起電層を有する、請求項14乃至16のいずれか一項に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−540557(P2009−540557A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−513819(P2009−513819)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【国際出願番号】PCT/IB2007/052069
【国際公開番号】WO2007/141720
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】