光ファイバケーブル配線フレーム
【課題】 電気通信配線フレームを提供する。
【解決手段】 この電気通信配線フレームは、一次汎用性スートで終わっている引込ケーブルに二次汎用性スートを介して接続されたスイッチを備えている。一次および二次汎用性スートは、装置内の接合された吹込みファイバ管をルーティングするための手段を有している。連続した吹込みファイバユニットが、接合された吹込みファイバ管を通って延びている。吹込みファイバ管汎用性モジュール(14)は、コネクタを備えてもよいパッチ接続パネル(11)を有している。このパネルの上方には、1組の曲り制御羽根またはマンドレル(24)が、パネルにおけるコネクタ部位の各々に1つずつ設けられている。パッチ接続管は、孔(99)を下方に通ってモジュールの背面のところで出てもよい。
【解決手段】 この電気通信配線フレームは、一次汎用性スートで終わっている引込ケーブルに二次汎用性スートを介して接続されたスイッチを備えている。一次および二次汎用性スートは、装置内の接合された吹込みファイバ管をルーティングするための手段を有している。連続した吹込みファイバユニットが、接合された吹込みファイバ管を通って延びている。吹込みファイバ管汎用性モジュール(14)は、コネクタを備えてもよいパッチ接続パネル(11)を有している。このパネルの上方には、1組の曲り制御羽根またはマンドレル(24)が、パネルにおけるコネクタ部位の各々に1つずつ設けられている。パッチ接続管は、孔(99)を下方に通ってモジュールの背面のところで出てもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気通信交換機またはルーター装置、およびこのような装置において接続を生じ、そして接続を再ルーティングする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
代表的な電気通信交換機建造物は、代表的には設備ラックに設けられ、ケーブルにより互いにおよび互いから、および外部の電気通信ネットワークに接続されるスイッチのような様々な多量の設備を収容している。電気通信ネットワークの中継線部品は、今日では、一般に全ファイバである。ますます、光ファイバの使用が、ファイバーカーブ、ファイバーキャビネットおよびファイバープレミスでアクセスネットワークに広がっている。その結果、事実上すべての電話交換機装置は、配線回路ではなく可なりの割合のファイバ回路を有している。光ファイバは曲りおよび歪の両方に敏感であるので、交換機装置内の光学的相互接続の管理が重要である。
【0003】
交換機またはルーター建造物内の光ファイバプラントの主機能のうちの1つは、特定の光ファイバ設備セットからのファイバを管理し、そして例えば、外部の電気通信ネットワークからの引込ケーブルからのファイバまでルーティングすることである。光ファイバがネットワークにおいてより十分に且つより一般的に展開されているので、特に交換機内におけるかかるファイバのルーティングおよびパッチ接続は、ますます面倒になってきている。主な問題は、必要とされる設備の量および接続の純数の増大である。これらの問題は、交換機内の増大、格上げおよび変化により悪化され、その結果、新しい設備または装置を相互接続することが必要となる。引込ケーブルの物理的位置がまれに変化するが、追加のケーブルが付け加えられてもよく、新しい設備または装置は、ほとんど必ず、古いものと異なる物理的位置に設けられ、いずれの場合にも、代表的には、移動または異なる接続が行われることを必要とする。
【0004】
交換機建造物内のファイバルーティングの現在の方法は、ケーブルを交換機建造物内でルーティングする接続または配線接点として役立つ光学的汎用性ラック(OFR)で達成される。OFRは、数百の個々の接合ファイバを支持することができるが、しばしばそうであるように、これらのファイバが完全に占められると、OFRに厳しい混雑が生じる。ケーブルの経路の再ルーティングが必要であるこのような場合、個々のファイバを確認し、位置決めし、そして分離することがしばしば困難であって、タスクは、時間がかかり、複雑になる。ファイバの込み合いから生じる他の問題は、ファイバが極めて近接して互いを横切ってルーティングされ、総合重量が、OFRの基部の近くに位置決めされたファイバにのしかかり、増大光損失による回路の故障およびファイバの破断の恐れを増してしまうと言う点である。この問題は、より高いビット率の装置が採用される場合、これらの装置が光損失に増大により敏感である傾向があるので、更に深刻になる。
【0005】
OFRのような、光ファイバケーブル接続、そのルーティングおよび支持構造体の装着および管理は、電気通信交換機装置を装着してケーブル接続する全コスト、時間および労力のかなりの部分を取る。交換機設備を相互接続したり、或いは引込ケーブルを交換機設備のラックに接続したりする現在の方法は、代表的には、コネクタまたはスプライスまたはそれらの組合せにより端−端接続される光ファイバの長尺体を必要とする。引込ケーブルから設備ラックまでファイバにより取られる経路は、特に、目標の設備ラックが引込ケーブルから物理的に離れていれば、例えば、設備が交換機建造物内で引込ケーブルから離れた床に着座していれば、かなりの数の接続部またはスプライスを必要とする。
【0006】
このような従来の方法は、一般に公知であり、例えば、ブリュウワー等によるアクセスネットワーク用モジュラーオプチカルプラント(Proc.EFOC&N(テクノロジーおよびインフラストラクチャー)1995年、164−167ページ)に記載されている。
【0007】
コネクタまたはスプライスを使用することによりファイバ経路を生じる既存の方法と関連された問題は、ファイバ端部を接合する固有の性質から生じ、これは、専門家の装備および専門知識を必要として時間およびコストがかかる。また、接続および接合は、ジョイントの品質にかかわらず、光損失を不可避的に伴う。他の問題が生じることがあり、例えば、貯蔵ファイバが、スプライスのいずれかの側で「切れ」、それによりファイバの方向転換数、従って将来の再接合の機会を減じてしまう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様では、本発明は、電気通信スイッチ装置内に光ファイバをルーティングするための汎用性スートであって、
第1の汎用性接点と、第2の汎用性接点とを備えており、前記第1の汎用性接点は、第1の組の導管を有しており、これらの導管の各々は、第1のアレイに配置された第1の端部と、第2のアレイに配置された第2の端部とを有しており、
第2の汎用性接点は、第2の組の導管を有しており、これらの導管の各々は、第3のアレイに配置された第1の端部と、第4のアレイに配置された第2の端部とを有しており、汎用性スートは、第2および第3のアレイにおける端部が相互に接続されている導管を選択することにより、第1のアレイにおける任意の導管端部と第4のアレイにおける任意の導管端部との間に連続経路を形成することができるように、第2のアレイにおける導管端部が管状相互コネクタによって第3のアレイにおける導管端部と接続されるように構成されている、汎用性スートを提供する。
【0009】
このような構成は、交換機設定において吹込みファイバの使用を容易にする。また、この構成は、第2および第3のアレイ間に構成される「パッチ」の選択を変えるだけで既存の部分経路の再使用により新しい経路を設けるのを容易にする。
【0010】
一般に、第2の組の導管は、両端付きコネクタの孔により形成される。同様に、第1の組の導管は、しばしば、両端付きコネクタの孔により形成される。好ましくは、導管は、スイッチまたはルーターに対してパッチ管として汎用性スート間に使用される管のまわりに或いはそれらの中にシールグリップをもたらす押し嵌めコネクタである。このようなコネクタは、管経路の急速な任命または再任命を容易にすることに関して特に良好である。
【0011】
第2の態様では、本発明は、電気通信スイッチまたはルーター装置であって、外部の電気通信ネットワークに接続され、それから入ってくる光ファイバケーブルの光ファイバに接続されている電気通信スイッチまたはルーターと、本発明の第1の態様による第1および少なくとも1つの第2の汎用性スートと、第2および第3のアレイ間の相互接続を介して第1のアレイから第4のアレイまでの汎用性スートの各々を通って規定されている副経路とを備えており、第1の汎用性スートの第4のアレイは、第2の汎用性スートまたはそれらのうちの1つの第1のアレイと相互接続されており、第2の汎用性スートの第4のアレイまたは第2の汎用性スートの最後のアレイとスイッチまたはルーターとの間には、管状経路が設けられており、他の第2の汎用性スートは、存在するなら、管状相互コネクタによって先行する第2の汎用性スートの第4のアレイと相互接続されている次の第2の汎用性スート各々の第1のアレイと直列に相互接続されており、第1の汎用性スートとスイッチまたはルーターとの間に吹込みファイバ部材を装着するための実質的に連続した経路が設けられるようになっている。
【0012】
第3の態様では、本発明は、電気通信スイッチまたはルーターと、電気通信ネットワークに接続されてそこから入り、一次汎用性スートで終わっている引込ケーブルの光ファイバとの間で電気通信スイッチまたはルーターにおける接続を行う方法であって、
吹込みファイバ管の長尺体を装着し、そして吹込みファイバ管の前記長尺体の端部を接合して、装置内の接合された吹込みファイバ管をルーティングするための手段を有している一次汎用性スートから二次汎用性スートを経て電気通信スイッチまでの経路を形成する工程と、その後、連続した吹込みファイバユニットを、接合された吹込みファイバ管により形成された経路を通して吹込むことにより装着して電気通信スイッチと引込ケーブルの光ファイバとの間に光路を設ける工程とを備えている接続を行う方法を提供する。
【0013】
第4の態様では、本発明は、電気通信スイッチまたはルーター装置における既存の接続を、第1の電気通信スイッチと一次汎用性スートとの間の接続から再ルーティングして、第2の電気通信スイッチと一次汎用性スートとの間の接続を行う方法であって、
第1の電気通信スイッチと一次汎用性スートとの間の接続を一次汎用性スートのところで遮断する工程と、吹込みファイバ管の長尺体を装着し、そして吹込みファイバ管の長尺体の端部を接合して一次汎用性スートから二次汎用性スートを経て(これらの一次および二次汎用性スートは装置内の接合された吹込みファイバ間をルーティングするための手段を有している)二次電気通信スイッチまでの経路を形成する工程と、その後、連続した吹込みファイバ管を、接合された吹込みファイバ管により形成された経路を通して吹込むことにより装着し、それにより第2の電気通信スイッチと引込ケーブルの光ファイバとの間に光路を設ける工程とを備えている接続を行う方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
添付図面を参照して本発明の実施の形態を単に例として以下に説明する。
【0015】
図1は、引込ケーブル(5)に接続された交換機建造物内の特定の設備ラック(2)の現在の交換設備の代表的なレイアウトを示している。疑問回避のために、「引込ケーブル」は、例えば、外部の電気通信ネットワークと接続するために交換機に入る任意のケーブルを含んでいる。引込ケーブル(5)は、代表的には、内部ケーブル(1c)への継手(10f)によるケーブル室ジョイント(CCJ)(8)で終わっている。このCCJは、代表的には、設備ラック(2)と同じ建造物内に位置決めされているが、これは、必ずしもそうではない。CCJは、交換機内のファイバルーティングの目的の交換機の「電線側」を表している。設備ラックは、交換機内のファイバルーティングの目的の「設備側」を表している。
【0016】
内部ケーブル(1c)は、一端部がCCJにおける引込ケーブルに接合されており、他端部が光学的汎用性ラック(OFR)(4d)のような電線側の汎用性接点に接合されている。
【0017】
汎用性接点は、種々の機能を果たし、主として、使用者が或る接点を選択してこれを交換機内の任意の他の接点へ、例えば、交換機設備の任意の箇所から設備の任意の他の箇所へ、或いは引込ケーブルから/へ、接続し得るための接続接点または配線接点として役立つ。汎用性接点は、また、代表的に高いファイバ数の引込ケーブルと内部ケーブル(これは単一ファイバでもよいし、或いは多数のファイバを有してもよい)とのインターフェースをもたらし、引込ファイバを安全蓄積のために接合トレー上で終わらせ、各個々のファイバへの容易な接近を行い、そして試験接点として役立つ。しかしながら、現在の目的で、これらの汎用性接点が電線側のファイバを設備側のファイバに接続することができることにのみに興味がある。代表的には、少なくとも2つの汎用性接点が、1つが電線側、1つが設備側の交換機内のファイバのルーティングを容易にするために、より通常には、並んだ対で使用される。汎用性接点のこのようなグループ分けは、この特許範囲内では、汎用性スートと呼ばれる。疑問回避のために、「汎用性接点」および「汎用性スート」は、この説明では、ファイバケーブルについてのOFRスート、および(後で図3と関連して論述される)吹込みファイバ管汎用性モジュール(BFTFM)およびBFTFMスートを一般的に指すものである。
【0018】
OFRスート(4aおよび4b、4cおよび4d)によれば、電線側の汎用性接点および設備側の汎用性接点で終わっているファイバを1つのファイバまたは1対のファイバに専用される接合トレーにおいて互いに接合し得る。ファイバジャンパー(3a、3b)が、代表的にはスートを構成する一対のOFR間に接合されている。他のファイバケーブル(1b)が、設備側のOFR(4c)を次の線側のOFR(4b)に接続している。図1における(4c、4dよりなる)第1のOFRスートはCCJの近くに位置決めされており、(4a、4bよりなる)最後のスートは目標の設備ラックの近くに位置決めされるものである。実際の交換機では、多数のOFRスートが、光ケーブルを配線し、且つルーティングし、(4a、4bよりなる)「最後のOFRスート」は、目標の設備ラック(2)に最も近くに位置決めされたスートである。
【0019】
図1に示される先行技術は2対のOFR(すなわち、2スート)を含む最も基本的なレイアウトを示している。実際、交換構造物のレイアウトおよび光路の複雑さおよび長さによっては、設備ラックへの光路を示すのに任意の数のOFRスートが使用されることができる、これは、光路におけるスプライスまたは接続部の数に影響を及ぼす。図1に示される基本的な構成については、最大6つのスプライス(10aないし10f)が必要とされる。
【0020】
図2Aおよび図2Bは、現在の実施例によれば、従来の光ファイバ装置における第1の設備ラック(2)から第2の設備ラック(12)まで光路が如何に再ルーティングされるかを示している。
【0021】
図2Aに示される装置では、光路が引込ケーブル(5)を既存の設備ラック(2)に接続している。引込ケーブル(5)と設備ラック(2)との間には、6つのスプライス(10aないし10f)がある。光路を異なる位置で新しい設備(12)に再ルーティングするために、OFRにおけるスプライスは、古い光路において遮断されなければならない。古い光路に沿った他のスプライス(10aないし10d)は、必要なら、遮断されることができる。図2Bは、2つのOFR(4)を通る新しい設備ラック(12)までの光路を示している。CCJ(8)に隣接した線側OFR(4d)からの新しい光路を生じるために、5つの新しいスプライス(10hないし10l)が形成されている。上述のように、接合は時間がかかり、従って、かなりの専門家の技量を必要とする高価な手順である。各スプライスは信号の減衰を不可避的に生じ、新しいスプライスの形成は、光路における悪く行なわれる接続の恐れを必然的に伴う。古い光路に使用されたケーブルは、取外されてもよいが、再使用に適していないなら、一般的にそうであるように、廃棄される。変更例として、このケーブルは、適所に残されてもよく、かくして交換機内の混雑の問題を更に増すことになる。
【0022】
図3は、本発明の第1の実施の形態を示している。接合される必要があるOFR(例えば、図1における1a、3a、1b、3bおよび1c)を接続するファイバの別々の長さの代わりに、吹込みファイバユニット(BFU)が、引込ケーブル(5)と設備ラック(2)との間の接続を行うためにOFR(4)から設備ラック(2)まで装着されている。
【0023】
引込ケーブル(5)は、図1と関連して以上で述べたように、通常のようにして第1の線側OFR(4)で終わっている。内部ケーブル(1)が、CCJのところで引込ケーブルに接合されており、この内部ケーブル(1)は、図1と関連して以上で述べたように、その他端部が通常のようにして従来の線側OFR(4)に収容された接合トレーに接合される。線側OFR(4)から、吹込みファイバ管(BFT)の長尺体またはその束(16)が、吹込みファイバ管汎用性モジュール(BFTFM)(14)と称しているBFT用の多数の汎用性接点を介して設備ラック(2)にパッチ接続されている。これらのBFTFMは、代表的には、単一の管と、押し嵌めBFTコネクタとを備えている。適当な押し嵌めコネクタは、ジョーンゲスト社から得られることができる。図1と関連して上述したように、BFTFMは、吹込みファイバダクトの長尺体をルーティングして接合することによって任意の接点から任意の他の接点までの吹込みファイバ装着経路を交換構造物内に形成し得る汎用性接点である。OFRに関しては、BFTFMは、最も一般的には、1つが線側(14b)で、1つが設備側(14a)での対またはスートで用いられる。内部ケーブル(1)が接合されるOFR(4)は、汎用性スートの一方の半体を構成し、スートの他方の半体は、設備側のBFTFM(14c)である。この汎用性スートを一次汎用性スートと称する。この一次汎用性スートとスイッチ/ルーターとの間の吹込みファイバ経路内には、1つまたはそれ以上の他の汎用性スートがあり、これらのスートは、二次汎用性スートと称せられる。
【0024】
前述の一次汎用性スートの構成の変更例として、一次汎用性スートは、(OFRおよびBFTFMとは対照的に)2つのBFTFMを備えることもできる。一次汎用性スートにおけるOFRの主な機能は、例えば144本までのファイバを備えることができる引込ケーブル(5)を受入れること、およびこのケーブルの個々のファイバのための脱出点をなすことである。この引込ケーブルの個々のファイバは、例えば、CCJ(8)のところで、或いはCCJと一次汎用性スートとの間の任意の点で脱出されることが可能である。しかしながら、そうすることは、普通、望ましくはない。何故なら、これは、例えば144本までの個々のファイバを処理のために一次汎用性スートまで繰り出すことを意味するからである。従って、この説明の目的で、一次汎用性スートは、OFR−BFTFMであると論述されるが、これが可能な唯一の構成ではないことは理解すべきである。
【0025】
この実施の形態におけるBFT(16a、16b)は、設備ラックまでの経路に沿って1つの設備側BFTFMから次の線側BFTFMまでの間に装着されている。この経路は、完成されたBFT経路が吹込みファイバユニット(BFU)を受け入れる用意ができてOFR(4)と設備ラックとの間に形成されるように、汎用性スート(14cおよび14d、14aおよび14b)内にBFパッチ管(17a、17b)を装着することにより完成される。この場合、BFUは、経路の一方の端部または他方の端部、すなわち、設備ラック(2)から或いは第1のOFR(4)から吹込むことにより装着される。
【0026】
本発明の好適なバージョンでは、ヨーロッパ特許第B−052170号に全体的に記載されているようなEPFU(向上性能のファイバユニット)が使用される。パッチ管として使用されるBFTまたはダクトは、代表的には、1.5mmないし5mmの範囲、より通常的には、2.4mmと4mmとの間、特に2.5mmないし3.5mmの内孔径を有している。特に好適な孔径は、2.5mmであり、この孔径を有する管は、4mmの外径を有するように有利に製造されることができる。もちろん、円形の内部横断面の使用も、円形の外部横断面の使用も不可欠ではないが、これらは、しばしば使用される。しばしば、ファイバユニットは、それらが偶数のファイバ、例えば、2本のファイバ、4本のファイバ、8本のファイバを収容していれば、より安定に製造されることができるが、もちろん、奇数のファイバ数を使用することができる。多数のファイバを有するファイバユニットの使用は、例えば、多数のファイバが同じ目標ラックのところで終らされる場合、および/またはこれらのファイバが同じ顧客に役立つ場合に、有用である。
【0027】
図3は、ちょうど2つの汎用性スートを示しているが、以上で論述したように、物理的距離、建造物レイアウト、および発生点から目標点まで取られる経路によっては、更なる汎用性スートを用いることができる。
【0028】
例として、シナリオが、地下室にCCJ(8)が位置決めされ、1階に一次汎用性スート(4)が位置決めされ、そして2階に設備ラック(2)が位置決めされることを含むなら、装着は、下記の工程を含む。
1. CCJ(8)を装着する。
2. 引込ケーブル(5)をCCJのこころで終らせる。
3. CCJと一次汎用性スート(4)のOFRとの間に内部ケーブル(1)を装着する。
4. CCJのところで、引込ケーブル(5)からのすべてのファイバを内部ケーブル(1)に接合する。
5. 内部ケーブル(1)からのすべてのファイバをOFR(4)のところで終らせる。
6. 一次汎用性スートにおけるBFTFM(14c)の設備側から2階の線側のBFTFM(14b)までBFT(16b)を装着する。
7. 2階の設備ラック(2)から2階のBFTFM(14a)の設備側までBFT(16a)を装着する。
8. 代表的には現場の長さに切断されたBFパッチ管(17a、17b)を使用してBFT経路を汎用性スートにパッチ接続する。「パッチ管」は、一般に、BFTFMの設備側のBFTとBFTFMの線側のBFTとの間に「パッチ」を設けるための管の短い長尺体である。
9. BFUを装着する。吹込みは、通常、設備ラック(2)から、或いはOFRから行なわれるが、或る中間箇所からの吹込みもまた可能であることもある。
10. OFRのところで、内部ケーブル(1)を装着されたBFUに接合する。
11. 設備ラックのところで、設備ラック(2)からのピグテールを装着されたBFUに接合する(もちろん、設備ピグテールがコネクタ付けされている場合、すなわわち、これらがコネクタを有している場合、BFUが予めコネクタ付けされ、BFUのコネクタがピグテールのコネクタに連結されることができるようにすることが有用である。
【0029】
光学設備を外部ネットワークに接続するために吹込みファイバユニットの単一の未遮断の長尺体を使用する主な利点が損失の多いスプライスおよび/またはコネクタの除去であることは、熟練者には明らかであろう。それらの除去により、これらの公知の信頼性弱点を除去することになる。図3に示された基本構成では、図1に示される従来の構成における6つと比較して、CCJと設備ラックとの間に、1本のファイバあたりたった3つのスプライス(10a、10b、10c)が設けられている。高価で壊れ易い接合およびコネクタ付けが著しく減少されるので、時間およびコストの節約が達成される。
【0030】
図4Aおよび図4Bは、引込ケーブル(5)を既存の設備ラック(2)に接続する光路が本発明による新しい設備ラック(12)に如何に変更されることができるかを示している。
【0031】
図4Aは、2つの汎用性スート(14)を通る引込ケーブル(5)と古い設備ラック(2)との間の既存の光路を示している。図4Bは、既存の光路においてたった2つのスプライス(10a、10b)が如何に遮断されなければならないかを示しており、これは、5つの遮断を必要とする(図2参照)従来方法における同等なものに有利に匹敵する。スプライスが遮断された後(或いはより一般的に、ファイバが切断された後)、吹込みファイバユニットが取出される。次いで、汎用性スート(14dおよび14e、14cおよび4)間のBFT(16)およびスート内の汎用性接点間の単一管BFTパッチリード線(17c、17d)を使用して、経路が再構成される。次いで、経路の一端部または他端部から、すなわち、新しい設備ラック(12)から或いはOFR(4)からの吹込みにより、BFUが、図3と関連して上述したように装着される。たった2つの新しいスプライス(10c、10d)が、OFRおよび新しい設備ラックに構成される。
【0032】
本発明の更に他の利点は、重ケーブルの装着を必要とする従来の技術と比較して、再ルーティングにおける汎用性および使用者にとっての好都合性であることがわかる。
【0033】
図5および図6は、必要とされるスプライスの数を更に減少させる本発明の実施の形態である図3に示された構成の改良例を示している。
【0034】
図5では、CCJ(8)およびそこにおけるスプライスが除去されている。その代わりに、引込ケーブル(5)は、線側OFR(4)のところで(装着されたときの)吹込みファイバユニットに直接接続されている。この構成では、引込ケーブルとスイッチ/ルーターとの間に1本のファイバあたり2つのスプライスのみがある。例として、以下の工程は、引込ケーブルが地下室において建造物に入り、一次汎用性スート(4)が1階にあり、そして設備ラックが2階に位置決めされる場合にこの装着を生じるために取られることができる工程である。
【0035】
1. 引込ケーブル(5)をケーブル室から一次汎用性スート(4)のOFRまでルーティングする。
2. 引込ケーブル(5)のすべてのファイバをOFR(4)に装着する。一次汎用性スートの1階のBFTFM(14c)の設備側から2階の線側BFTFM(14b)までBFT(16a)を装着する。
3. 設備ラック(2)から2階のBFTFM(14a)の設備側までBFTを装着する。
4. 代表的には現場長さに切断されたBFパッチ管(17a、17b)を使用してすべてのBFTFMを通るBFT経路を設ける。
5. BFUを装着する。吹込みは、一般に、設備ラックから、或いは第1のOFRから行なわれる。
6. OFRのところで、引込ケーブル(5)を装着されたBFUに接続する。
7. 設備ラックのところで、設備ラック(2)からのピグテールを装着されたBFUに接続するか、或いはコネクタ付きであれば、BFUのコネクタをピグテールのコネクタに接合する。
【0036】
図6における構成によれば、設備ラック(2)と引込ケーブル(5)とをOFR(4)のところのたった1つのスプライス(10)で接続し得る。この場合、BFTは、設備ラック(14a)からこれに最も近くに位置決めされたBFTFMの設備側まで直接装着される。BFUは、図3を参照して上述した方法で装着される。例として、下記の工程は、引込ケーブルが地下室において建造物に入り、一次汎用性スート(4)が1階にあり、そしてセ恥部ラックが2階に位置決めされる場合にこの装着を生じるために取られることができる工程である。
【0037】
1. 引込ケーブルをケーブル室から一次汎用性スートのOFR(4)までルーティングする。
2. 引込ケーブルのすべてのファイバをOFR(4)のところで終らせる。
3. 一次汎用性スートの1階のBFTFM(14c)の設備側から2階の線側BFTFM(14b)までBFT(16b)を装着する。
4. 設備ラック(2)から2階のBFTFM(14a)の設備側までBFT(16a)を装着する。
5. 通常、現場長さに切断されたBFパッチ管(17a、17b)を使用してすべてのBFTFMを通るBFT経路をパッチ接続する 。
【0038】
6. スイッチまたはルーターの設備ラックからの吹込みにより予めコネクタ付きされたBFUを装着する。
7. OFRのところで、BFUの引込ケーブル(5)を接続する。
【0039】
図7は、BFTFM(14)の実施の形態を示している。このBFTFMは、ここではコネクタ無しで示されるパッチ接続パネル(11)を有しているが、コネクタは、一般には、パネル11に示される穴の各々内に(例えば図14に示されるように)両端付き形態で設けられる。パネル11の上方には、1組の曲がり制御羽根、即ちマンドレル24が、パネル11におけるコネクタ部位の各々に1つずつ示されている。これらの羽根24は、左側からBFTFMに接近する管を受入れるように構成されており、この場合、管は、パネル11におけるコネクタ部位に届くように曲げられている。これらの管は、パッチ接続管であることができ、或いは前のスートから出るか後のスートに進む管であることもできる。コネクタの他端部は、パネル11に嵌入されると、下方に向き、管(代表的にはパッチ接続管)が、これらのコネクタに合わせられ、次いで他のBFTFM(代表的には、同じスートの他の部品をなすBFTFM)のコネクタに導かれる。図7に示される構成は、図7Bに示されるような整合BFTFMについて使用されるようになっている。このような構成では、パッチ接続管は、代表的には、孔99を下方に通りBFTFMの背面のところで出ている。全体的に77として示される3辺付き構造体の湾曲面は、スートの2つのBFTFMを接合するパッチ管用の曲げマンドレルを設けるのに役立つ。端部分76、78は、パッチ管の或る程度の横方向の制限をもたらし、ならびに他の曲がり案内マンドレルを設ける。好ましくは、曲がり管理マンドレル24は、パッチ接続パネルの特定の大きさに合うように一体の構造体として設けられる。また、曲り管理マンドレルまたはこれらの組立体が、いずれかの側に、すなわち、管をスートの左側から、或いはスートの右側から受入れるように嵌合されることができるなら、好適である。曲りマンドレル構成物または組立体は、これらの管を左側および右側の両方から受入れるように設けられることができ(すなわち、図7において、組立体24の左側部分は図示の如くであることができ、右側部分は、右側に向かう曲り(例えば、左側の鏡像)を持つマンドレルまたは羽根を有することができる。明らかに、このような構成は、マンドレルの左半分が左側に曲り、右半分が右側に曲がる対称である必要がないが、例えば、3分の1と3分の2とに、或いは5分の1と5分の4とに配置されることができる。
【0040】
好ましくは、BFTFMは、取替え容易のために、既存のOFRまたは交換機に現在使用されている他の一般的な汎用性ラックと約同じ面積および空間を占める。従って、英国では、英国電気通信ピック(pic)の交換機において、BFTFMが幅ほぼ1000cm、深さ400cmおよび高さ830cmであることが期待されている。BFTFMのこの建造は、約250cmの全高さを占めるように、図7Fに示されるように、線側および設備側で、各々、3つのモジュール高さに積重ねられることが期待されている。状況の特定の要件に応じてBFTFMを寸法決めして構成することがもちろん可能である。
【0041】
以上で簡単に述べたように、BFTFMは、最適化されたBFUの装着のために確実な管曲がり管理(例えば、マンドレル24)を組み入れることが好ましい。この技術の更なる論述を図10および図11の論述で以下に示すが、要するに、これは、装着された光ファイバが最小の許容可能な曲り半径未満に曲げられるのを防ぐ助けになる。
【0042】
図7Aないし図7Fは、単一モジュールから6モジュール構造までのBFTFMスートへの図7のBFTFMの構成の確実な建造を示している。単一のMFTFMは、汎用性接点として使用されてもよいが、(例えば、1つまたはそれ以上にスートを設けるために)多モジュールが好ましく、それらのモジュール方式は、用途および拡張範囲に汎用性を許容する。
【0043】
図7Aは、単一モジュールBFTFMを示している。ケーブルが左側または右側から入るのを許容する2つの変形例が利用可能である。図示の例によれば、ケーブルは、左側から供給される。これと同様な単一ユニットが、PFRのような汎用性接点の背面に設けられて汎用性スートの第1建造物ブロック、特に、CCJまたは引込ケーブルに最も隣接したスートをもたらす。
【0044】
図7Bは、線側および設備側を有する汎用性スートを生じるように背中合わせで設けられた2つのBFTFMモジュールを示している。一般に、2つのモジュールは線/設備側汎用性をもたらすのに最適である。
【0045】
図7Cは、図7Bの構成の頂部に設けられた更なるBFTFMを示している。このような構成は、例えば、線側モジュールのためのものと比較して、設備側モジュールのための要求の一様でない増大がある場合に必要とされることがある。
【0046】
図7Dは、更なる建造がスートの一端部から側部まで行なわれることができることを示している。この場合、ケーブルの進入が左側からであるとき、更なるモジュールが、右側に付設される。
【0047】
図7Eおよび図7Fは、BFTFMに使用における増大の可能性を示すために5モジュールおよび6モジュール構成を示している。
【0048】
図8における右側の図面は、吹込みファイバパッチ管(17)で部分的に占められたBFTFMのスートの他の図を示している。これは、線側および設備側モジュールの3つ分の高さの建造である。ほかのところで述べるように、BFTFMは、使用者が交換機における接点間の接続を行なえるために連接/配線機能を果たす。BFTFMは、パッチ接続管コネクタ(13)を備えているパッチパネル(11)を有している。この実施の形態では、パッチ管の端部は、接続経路を規定するためにレシーバに押し嵌めされる。好適な実施の形態では、パッチ接続パネルは、横方向に19個、深さ方向に14個の管コネクタを格子状またはマトリックス構成またはアレイ状に備えている。
【0049】
(図3における14aおよび14bのような)1対のBFTFMのパッチパネルによれば、使用者がファイバ接続部を交換機内で方向づけたり、再づけたりする際のかなりの範囲および汎用性を許容する。管の端部を関連した管コネクタに押し嵌めることによって管経路が形成された後、ファイバをこの経路に沿って、源(例えば、引込ケーブル)からBFTFMを経て目標箇所(例えば、設備ラック2)まで、或いは反対方向に吹込みことができる。ファイバの接続は、ファイバを管経路から取出し、管を関連BFTFMにおける管コネクタから引き出すことによって、次いで、必要なら、新しい源から、或いは新しい目標箇所までの経路を形成するために前記工程を繰返すことによって、容易に取外されたり、再方向づけされたりすることができる。
【0050】
図8における左側の概略図は、各BFTFMに位置決めされたパッチ接続パネル間の管パッチ接続の詳細を伴った(同ページの右側に示され、上述された)BFTFMスートの側面図を示している。パッチ接続管が、コネクタ13から下方に出ていることがわかる。組立体の下方高さにおけるスートにおいて、パッチ管が、スートの正面および背面(または、図示のように、左側および右側)をつないでいる。また、頂部の右側BFTFMが、パッチ接続管を使用して中間の左側BFTFMと接続されていることがわかる。同様に、BFTFMの中間段の各々は、積重体の最下段に接続されている。明らかに、図は、単に例示的であり、一般に、パッチ管接続のより高い密度が、実生活に使用される。
【0051】
パッチ接続管(17)の経路は、この図におけるBFTFMの異なるレベル間でルーティングされることができる。
【0052】
図9ないし9Dは、一般種類のOFRを使用して図6において上述された装着のための代表的な建造順序を示している。下記の工程は、図面に対する番号付けと一致している。
【0053】
一次汎用性スート(図3の4および14c)の装着
1. OFR(明確のために図面では後部カバーは除去されている)(4)を装着する。引込ケーブル(5)を装着し、それらのファイバをスプライストレー、好ましくは、単一回路のところで終らせる。ケーブルは、上または下から入ることができる。
2. 1つのBFTFM(14c)をOFRの後部に隣接して装着する。各BFTFMは、代表的には、384個のBF管、4x96のファイバケーブルの同等物を受入れることができる。代表的には1152個の個々のBF管を受入れるために、第2および第3のBFTFMを汎用性スートに追加することができる。
3. 垂直ケーブルトレー(20)、マンドレルアダプタ(22)および内部曲りマンドレル(24)を装着する。マンドレルは、過剰曲りを防ぐためにファイバ管の曲がりを確実に管理する。この場合、ケーブルは上方に延びている。
【0054】
次の二次汎用性スート(例えば、図3の14aおよび14b)の装着
4. 垂直ケーブルトレー(25)、支持フレーム側板(28)およびフレームストラップ(30)を交換機床に装着する。
5. 外側曲りマンドレル(32)および線側BFTFM(14b)を付設する。
6. 第2の垂直ケーブルトレー(28)、設備側BFTFM(14a)、マンドレルアダプタおよび内部曲りマンドレルを装着する。
このとき、二次汎用性スートは、BF管を受入れる用意が整っている。図示の装置は384個までのパッチ管を受入れることができる。
【0055】
BF管の装着
7. BF管(16)の突出端部をBFTFM(14)の縁部と同じ高さに切断する。収容された各管を、その曲り半径が制御されるように、プラスチック管マンドレルの上方にルーティングする。次いで、管を所定長さに切断し、そしてパッチパネルの適切な穴に位置決めされている押し嵌め隔壁継手に詰め込む。
8. 垂直ケーブルトレーとのインターフェースの例示―上方
9. 垂直ケーブルトレーとのインターフェースの例示―下方。
【0056】
電気通信交換機の関係において確実な曲がり管理の使用の説明を助ける図10および図11を参照して説明する。前述のように、この技術は、最小の許容可能な曲り半径より小さい半径でのファイバの曲がりから生じる問題に取り組んでいる。周知のように、光ファイバをあまりにもきつく曲げると、著しい光学的損失および/または機械的ファイバ損傷が生じるものと思われる。光ファイバの束は、それらの構成ファイバのものより大きい最小の許容可能な曲がり半径を有している。(単に、ファイバに、汎用性スートから汎用性スートまでのそれ自身の経路を見出させることとは対照的に)ファイバの曲りを制御し、管理することは、光管または光ファイバが吹込みファイバ装着および/または最適なファイバの性能を損なうことがあるぴんと張った半径までねじられたり曲げられたりするのを防ぐ助けになる。ファイバは所定の経路内に閉じ込められることができ、或いは最小の許容可能な曲り限度であっても、その近くであってもよい理想の半径を描く曲線に沿って単に案内されることができる。
【0057】
光ファイバのこの特性は、大型の電気通信交換機における特定の問題である。例として、英国の電気通信ピック(pic)は、英国全体にわたって4000個より多い交換機の時期を定めなければならなく、それらのうちの或る200が、各々、20000以上の顧客に役立っている。最も大きい交換機は、多数の床、数百の設備ラックおよび交換機建造物のまわりおよびそれ全体にわたってルーティングされた非常に多数のファイバ/銅ケーブルを有している。時間が経過するにつれて、交換機は、より重く占められ、設備および顧客の要求などに変化し、ケーブルの再ルーティングおよび再終結を必要とする。ケーブルにより取られる経路が、未制御であれば、光ファイバの性能を損なうことがわかった。例えば、ジャンパケーブルが再使用されれば、このケーブルは、切られ、そして再接続され、非常にしばしば、このケーブルは、非常に短くて両側間に容易には達しなく、ぴんと張られなければならず、かくして図10に示されるように、最小の曲り半径寸法を危うくする。これは、もちろん、ファイバおよび回路の性能に影響するが、交換機により果たされる顧客の要求の変化、すなわち、ケーブルの経路の変化を必要とする設備の格上げおよび交換機を占めるケーブルの数の増大のため、交換機に一般に起こることである。
【0058】
図11Aおよび図11Bは、図9に関連して上述されたBFTFMを示しており、また確実な管曲り管理の技術が如何に使用されるかを示している。図11Aおよび図11Bは、代表的なBFTFM機構においてケーブルの曲りが制御され、管理される(40)ことができる場合を示している。
【0059】
管曲り管理装置は、管が巻きつけられる湾曲ガイドまたはマンドレルの形態をとることができる。湾曲の程度は、使用されているケーブル管の正確な種類に依存しているが、これは、英国では、代表的に焼く50mmの半径である。
【0060】
図11Cおよび図11Dは、図9と関連して論述された種類のBFTFMにおいて、管(16)が確実な管曲り管理を受けることができる場合およびその受け方を示している。曲り制御マンドレル(24)により、光ファイバ(16)は、それに適した半径の曲線のまわりに制御式で案内されて過度にぴんと張ったケーブルのルーティングを防ぐ。
【0061】
図12は、BFTFMに対する確実な管曲り管理の1つの適用の詳細を示している。この図の右側には、パッチ接続パネル(11)におけるパッチ接続ユニットの実施の形態の拡大図が示されている。ファイバ曲り半径を制御する他の手段としては、曲り制限管(または通常の管における曲り制限ブーツ)の使用、管外装マンドレルの選択(すなわち、より堅いまたはより剛性の材料の使用)、および過剰の曲りを妨げることができる厚さ(すなわち、パッチ接続のために代表的に使用される長さでは、過剰の曲りを表す半径でさほど曲げられないようである肉厚の使用)などがある。この実施の形態では、ガイド(15)は、レシーバを通っている管およびファイバの曲り半径を受入れて制御するために管に或いはその隣に位置決めされている。これらのガイドは、図10に示される過剰曲りの種類を防ぐのを助ける。
【0062】
図13は、BFTFMに設けられた場合の本発明のパッチ接続ユニットの他の好適な実施の形態を示している。この実施の形態では、このユニットは、2つの主部品を備えており、第1部品は、モジュールに入る(或いはそこから出る)BFT(17)を受入れるように構成されたコネクタボディであり、第2部品は、このボディに嵌合された管コネクタ(13)である。コネクタボディは、BFTおよびファイバの過剰の曲りを防ぐように成形されてガイド(15)として機能するチャンネルを有している。BFTは、管コネクタ(13)に押し嵌めされている。管コネクタは、コネクタボディ(19)に固定されており、2つの受入れる部分‘21)のうちの一方のみがこの図13で見えている。
【0063】
管コネクタは、パッチ接続ユニットの残部から外されて示され、図14に更に詳細に示されている。この管コネクタは、本質的に、2つの受入れ部分(21)を両端に各1つずつ有するコネクタ管(23)よりなる。
【0064】
パッチ接続ユニットは、BFTFMに装着されると、パッチ接続パネル(11)にマトリックスを形成し、それにより使用者が2つのBFTFM間に、かくして交換機の広い範囲に管状経路を生じて引込ケーブル(5)と目標設備ラック(2)との間に管状経路の一部を形成し得る。パッチ接続ユニットのこの実施の形態の他の図が図15に示されており、図15は、BFTFMに設けられたパッチ接続ユニットと、BFT(17)により取られて管コネクタ(13)を通る経路の部分とを示している。例えば図8と関連して上述したように、本実施の形態における管は、押し嵌め構成でパッチパネルに接続されている。押し嵌めコネクタが使用するのに非常に有利であるが、例えば、管をパッチパネルに固定したり或いはシールしたりするために接着したり或いは溶接したりすることができるものとして、締付け式またはねじ込み式コネクタを使用することができるが、このような永久または半永久のものは、本発明が潜在的にもたらす再ルーティングの汎用性を危うくする。
【0065】
図15は、アーム(25)が上方を指し、且つコネクタ(13)が下方を指すように、BFTFMのパッチパネルに設けられた位置に着座しているパッチ接続ユニットを示している。図8と関連して上述したように、このBFTFMのこの実施の形態では、(1つのパッチ接続パネルにおいて19個が横方向、14個が深さ方向の)266個までのこのようなパッチ接続ユニットが受入れられることができる。最後に引込ケーブル(5)または設備ラック(2)から或いはそれに通じるBFTが、コネクタアーム間でコネクタボディに位置するように位置決めされている。ガイド(15)として作用するチャンネルは、BFTを管コネクタ(13)に導き、そしてケーブルの過剰曲りを防ぐ。このBFTはチャンネルの端部に位置決めされた管コネクタ(13)の受入れ部分(21)の押し嵌めされている(図面では見えない)。コネクタユニットの反対端部の他の管コネクタは、管状経路をBFTFMから離し続けるように、他の長さのBFTを同時に或いは別々に受入れ得る。
【0066】
以上の論述は、主に、設備ラックと、交換機を外部の電気通信ネットワークに接続する引込ケーブルとの間に本発明により生じられる接続に関しているが、熟練者は、任意の他の発生点から交換機内または交換機の外側の任意の目標点に接続するために同様な効果または利点をもって本発明を展開することができることを容易に認めるであろう。更に、電気通信交換機建造物の内容で特定の説明が行なわれているが、本発明は、従来のコネクタ付きおよび/または接合された光ファイバまたは現在のBFT管理の実施例に代わりに、本発明による吹込みファイバ技術を使用することができる任意の他の環境に用途を有することができることが明らかであろう。詳細には、本発明は、地方地域のネットワーク(LAN)環境に使用されてもよい。
【0067】
また、熟練者は、本発明がケーブル接続される用意の整った新規な機構における使用に限定されなく、ここ記載のようにしてすでにケーブル接続されている機構における使用にも限定されないことを認めるであろう。詳細には、光ファイバの再ルーティングに関する本発明の態様は、本発明の方法をこのような従来の機構に徐々に移行するために従来の装置においても適用されることができる。本発明を使用する利点は、このような用途においても実現されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】現在の従来の方法により現在展開されている光ファイバケーブルを使用している交換機装置の概略図である。
【図2A】現在の従来の方法による光ファイバケーブルを使用している引込ケーブルと目標の設備ラックとの間の経路を再ルーティングする既存の方法を示す概略図である。
【図2B】現在の従来の方法による光ファイバケーブルを使用している引込ケーブルと目標の設備ラックとの間の経路を再ルーティングする既存の方法を示す概略図である。
【図3】本発明による交換機装置の概略図である。
【図4A】本発明による引込ケーブルと目標の設備ラックとの間の経路を再ルーティングする既存の方法を示す概略図である。
【図4B】本発明による引込ケーブルと目標の設備ラックとの間の経路を再ルーティングする既存の方法を示す概略図である。
【図5】本発明による交換機装置の他の実施の形態の概略図である。
【図6】本発明による交換機装置の更なる実施の形態の概略図である。
【図7】吹込みファイバ汎用性管モジュール(BFTFM)を示す図である。
【図7A】単一モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7B】2モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7C】3モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7D】4モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7E】5モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7F】6モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図8】吹込みファイバ管で部分的に占められる図7に示される種類のBFTFMのスートを示していて、BFTFM内および間のパッチ接続管により取られる経路の図である。
【図9】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図9A】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図9B】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図9C】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図9D】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図10】現在の方法による交換機におけるケーブル展開の例を示す図である。
【図11A】BFTFMにおける確実な管曲り管理の使用を示す図である。
【図11B】BFTFMにおける確実な管曲り管理の使用を示す図である。
【図11C】BFTFMにおける確実な管曲り管理の使用を示す図である。
【図11D】BFTFMにおける確実な管曲り管理の使用を示す図である。
【図12】BFTFM内のパッチ接続手段の拡大図である。
【図13】パッチ接続手段の他のより好適な実施の形態を示す図である。
【図14】図13のパッチ接続手段と共に使用される管コネクタの詳細を示す図である。
【図15】BFTFMに設けられた図13のパッチ接続手段の他の図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気通信交換機またはルーター装置、およびこのような装置において接続を生じ、そして接続を再ルーティングする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
代表的な電気通信交換機建造物は、代表的には設備ラックに設けられ、ケーブルにより互いにおよび互いから、および外部の電気通信ネットワークに接続されるスイッチのような様々な多量の設備を収容している。電気通信ネットワークの中継線部品は、今日では、一般に全ファイバである。ますます、光ファイバの使用が、ファイバーカーブ、ファイバーキャビネットおよびファイバープレミスでアクセスネットワークに広がっている。その結果、事実上すべての電話交換機装置は、配線回路ではなく可なりの割合のファイバ回路を有している。光ファイバは曲りおよび歪の両方に敏感であるので、交換機装置内の光学的相互接続の管理が重要である。
【0003】
交換機またはルーター建造物内の光ファイバプラントの主機能のうちの1つは、特定の光ファイバ設備セットからのファイバを管理し、そして例えば、外部の電気通信ネットワークからの引込ケーブルからのファイバまでルーティングすることである。光ファイバがネットワークにおいてより十分に且つより一般的に展開されているので、特に交換機内におけるかかるファイバのルーティングおよびパッチ接続は、ますます面倒になってきている。主な問題は、必要とされる設備の量および接続の純数の増大である。これらの問題は、交換機内の増大、格上げおよび変化により悪化され、その結果、新しい設備または装置を相互接続することが必要となる。引込ケーブルの物理的位置がまれに変化するが、追加のケーブルが付け加えられてもよく、新しい設備または装置は、ほとんど必ず、古いものと異なる物理的位置に設けられ、いずれの場合にも、代表的には、移動または異なる接続が行われることを必要とする。
【0004】
交換機建造物内のファイバルーティングの現在の方法は、ケーブルを交換機建造物内でルーティングする接続または配線接点として役立つ光学的汎用性ラック(OFR)で達成される。OFRは、数百の個々の接合ファイバを支持することができるが、しばしばそうであるように、これらのファイバが完全に占められると、OFRに厳しい混雑が生じる。ケーブルの経路の再ルーティングが必要であるこのような場合、個々のファイバを確認し、位置決めし、そして分離することがしばしば困難であって、タスクは、時間がかかり、複雑になる。ファイバの込み合いから生じる他の問題は、ファイバが極めて近接して互いを横切ってルーティングされ、総合重量が、OFRの基部の近くに位置決めされたファイバにのしかかり、増大光損失による回路の故障およびファイバの破断の恐れを増してしまうと言う点である。この問題は、より高いビット率の装置が採用される場合、これらの装置が光損失に増大により敏感である傾向があるので、更に深刻になる。
【0005】
OFRのような、光ファイバケーブル接続、そのルーティングおよび支持構造体の装着および管理は、電気通信交換機装置を装着してケーブル接続する全コスト、時間および労力のかなりの部分を取る。交換機設備を相互接続したり、或いは引込ケーブルを交換機設備のラックに接続したりする現在の方法は、代表的には、コネクタまたはスプライスまたはそれらの組合せにより端−端接続される光ファイバの長尺体を必要とする。引込ケーブルから設備ラックまでファイバにより取られる経路は、特に、目標の設備ラックが引込ケーブルから物理的に離れていれば、例えば、設備が交換機建造物内で引込ケーブルから離れた床に着座していれば、かなりの数の接続部またはスプライスを必要とする。
【0006】
このような従来の方法は、一般に公知であり、例えば、ブリュウワー等によるアクセスネットワーク用モジュラーオプチカルプラント(Proc.EFOC&N(テクノロジーおよびインフラストラクチャー)1995年、164−167ページ)に記載されている。
【0007】
コネクタまたはスプライスを使用することによりファイバ経路を生じる既存の方法と関連された問題は、ファイバ端部を接合する固有の性質から生じ、これは、専門家の装備および専門知識を必要として時間およびコストがかかる。また、接続および接合は、ジョイントの品質にかかわらず、光損失を不可避的に伴う。他の問題が生じることがあり、例えば、貯蔵ファイバが、スプライスのいずれかの側で「切れ」、それによりファイバの方向転換数、従って将来の再接合の機会を減じてしまう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様では、本発明は、電気通信スイッチ装置内に光ファイバをルーティングするための汎用性スートであって、
第1の汎用性接点と、第2の汎用性接点とを備えており、前記第1の汎用性接点は、第1の組の導管を有しており、これらの導管の各々は、第1のアレイに配置された第1の端部と、第2のアレイに配置された第2の端部とを有しており、
第2の汎用性接点は、第2の組の導管を有しており、これらの導管の各々は、第3のアレイに配置された第1の端部と、第4のアレイに配置された第2の端部とを有しており、汎用性スートは、第2および第3のアレイにおける端部が相互に接続されている導管を選択することにより、第1のアレイにおける任意の導管端部と第4のアレイにおける任意の導管端部との間に連続経路を形成することができるように、第2のアレイにおける導管端部が管状相互コネクタによって第3のアレイにおける導管端部と接続されるように構成されている、汎用性スートを提供する。
【0009】
このような構成は、交換機設定において吹込みファイバの使用を容易にする。また、この構成は、第2および第3のアレイ間に構成される「パッチ」の選択を変えるだけで既存の部分経路の再使用により新しい経路を設けるのを容易にする。
【0010】
一般に、第2の組の導管は、両端付きコネクタの孔により形成される。同様に、第1の組の導管は、しばしば、両端付きコネクタの孔により形成される。好ましくは、導管は、スイッチまたはルーターに対してパッチ管として汎用性スート間に使用される管のまわりに或いはそれらの中にシールグリップをもたらす押し嵌めコネクタである。このようなコネクタは、管経路の急速な任命または再任命を容易にすることに関して特に良好である。
【0011】
第2の態様では、本発明は、電気通信スイッチまたはルーター装置であって、外部の電気通信ネットワークに接続され、それから入ってくる光ファイバケーブルの光ファイバに接続されている電気通信スイッチまたはルーターと、本発明の第1の態様による第1および少なくとも1つの第2の汎用性スートと、第2および第3のアレイ間の相互接続を介して第1のアレイから第4のアレイまでの汎用性スートの各々を通って規定されている副経路とを備えており、第1の汎用性スートの第4のアレイは、第2の汎用性スートまたはそれらのうちの1つの第1のアレイと相互接続されており、第2の汎用性スートの第4のアレイまたは第2の汎用性スートの最後のアレイとスイッチまたはルーターとの間には、管状経路が設けられており、他の第2の汎用性スートは、存在するなら、管状相互コネクタによって先行する第2の汎用性スートの第4のアレイと相互接続されている次の第2の汎用性スート各々の第1のアレイと直列に相互接続されており、第1の汎用性スートとスイッチまたはルーターとの間に吹込みファイバ部材を装着するための実質的に連続した経路が設けられるようになっている。
【0012】
第3の態様では、本発明は、電気通信スイッチまたはルーターと、電気通信ネットワークに接続されてそこから入り、一次汎用性スートで終わっている引込ケーブルの光ファイバとの間で電気通信スイッチまたはルーターにおける接続を行う方法であって、
吹込みファイバ管の長尺体を装着し、そして吹込みファイバ管の前記長尺体の端部を接合して、装置内の接合された吹込みファイバ管をルーティングするための手段を有している一次汎用性スートから二次汎用性スートを経て電気通信スイッチまでの経路を形成する工程と、その後、連続した吹込みファイバユニットを、接合された吹込みファイバ管により形成された経路を通して吹込むことにより装着して電気通信スイッチと引込ケーブルの光ファイバとの間に光路を設ける工程とを備えている接続を行う方法を提供する。
【0013】
第4の態様では、本発明は、電気通信スイッチまたはルーター装置における既存の接続を、第1の電気通信スイッチと一次汎用性スートとの間の接続から再ルーティングして、第2の電気通信スイッチと一次汎用性スートとの間の接続を行う方法であって、
第1の電気通信スイッチと一次汎用性スートとの間の接続を一次汎用性スートのところで遮断する工程と、吹込みファイバ管の長尺体を装着し、そして吹込みファイバ管の長尺体の端部を接合して一次汎用性スートから二次汎用性スートを経て(これらの一次および二次汎用性スートは装置内の接合された吹込みファイバ間をルーティングするための手段を有している)二次電気通信スイッチまでの経路を形成する工程と、その後、連続した吹込みファイバ管を、接合された吹込みファイバ管により形成された経路を通して吹込むことにより装着し、それにより第2の電気通信スイッチと引込ケーブルの光ファイバとの間に光路を設ける工程とを備えている接続を行う方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
添付図面を参照して本発明の実施の形態を単に例として以下に説明する。
【0015】
図1は、引込ケーブル(5)に接続された交換機建造物内の特定の設備ラック(2)の現在の交換設備の代表的なレイアウトを示している。疑問回避のために、「引込ケーブル」は、例えば、外部の電気通信ネットワークと接続するために交換機に入る任意のケーブルを含んでいる。引込ケーブル(5)は、代表的には、内部ケーブル(1c)への継手(10f)によるケーブル室ジョイント(CCJ)(8)で終わっている。このCCJは、代表的には、設備ラック(2)と同じ建造物内に位置決めされているが、これは、必ずしもそうではない。CCJは、交換機内のファイバルーティングの目的の交換機の「電線側」を表している。設備ラックは、交換機内のファイバルーティングの目的の「設備側」を表している。
【0016】
内部ケーブル(1c)は、一端部がCCJにおける引込ケーブルに接合されており、他端部が光学的汎用性ラック(OFR)(4d)のような電線側の汎用性接点に接合されている。
【0017】
汎用性接点は、種々の機能を果たし、主として、使用者が或る接点を選択してこれを交換機内の任意の他の接点へ、例えば、交換機設備の任意の箇所から設備の任意の他の箇所へ、或いは引込ケーブルから/へ、接続し得るための接続接点または配線接点として役立つ。汎用性接点は、また、代表的に高いファイバ数の引込ケーブルと内部ケーブル(これは単一ファイバでもよいし、或いは多数のファイバを有してもよい)とのインターフェースをもたらし、引込ファイバを安全蓄積のために接合トレー上で終わらせ、各個々のファイバへの容易な接近を行い、そして試験接点として役立つ。しかしながら、現在の目的で、これらの汎用性接点が電線側のファイバを設備側のファイバに接続することができることにのみに興味がある。代表的には、少なくとも2つの汎用性接点が、1つが電線側、1つが設備側の交換機内のファイバのルーティングを容易にするために、より通常には、並んだ対で使用される。汎用性接点のこのようなグループ分けは、この特許範囲内では、汎用性スートと呼ばれる。疑問回避のために、「汎用性接点」および「汎用性スート」は、この説明では、ファイバケーブルについてのOFRスート、および(後で図3と関連して論述される)吹込みファイバ管汎用性モジュール(BFTFM)およびBFTFMスートを一般的に指すものである。
【0018】
OFRスート(4aおよび4b、4cおよび4d)によれば、電線側の汎用性接点および設備側の汎用性接点で終わっているファイバを1つのファイバまたは1対のファイバに専用される接合トレーにおいて互いに接合し得る。ファイバジャンパー(3a、3b)が、代表的にはスートを構成する一対のOFR間に接合されている。他のファイバケーブル(1b)が、設備側のOFR(4c)を次の線側のOFR(4b)に接続している。図1における(4c、4dよりなる)第1のOFRスートはCCJの近くに位置決めされており、(4a、4bよりなる)最後のスートは目標の設備ラックの近くに位置決めされるものである。実際の交換機では、多数のOFRスートが、光ケーブルを配線し、且つルーティングし、(4a、4bよりなる)「最後のOFRスート」は、目標の設備ラック(2)に最も近くに位置決めされたスートである。
【0019】
図1に示される先行技術は2対のOFR(すなわち、2スート)を含む最も基本的なレイアウトを示している。実際、交換構造物のレイアウトおよび光路の複雑さおよび長さによっては、設備ラックへの光路を示すのに任意の数のOFRスートが使用されることができる、これは、光路におけるスプライスまたは接続部の数に影響を及ぼす。図1に示される基本的な構成については、最大6つのスプライス(10aないし10f)が必要とされる。
【0020】
図2Aおよび図2Bは、現在の実施例によれば、従来の光ファイバ装置における第1の設備ラック(2)から第2の設備ラック(12)まで光路が如何に再ルーティングされるかを示している。
【0021】
図2Aに示される装置では、光路が引込ケーブル(5)を既存の設備ラック(2)に接続している。引込ケーブル(5)と設備ラック(2)との間には、6つのスプライス(10aないし10f)がある。光路を異なる位置で新しい設備(12)に再ルーティングするために、OFRにおけるスプライスは、古い光路において遮断されなければならない。古い光路に沿った他のスプライス(10aないし10d)は、必要なら、遮断されることができる。図2Bは、2つのOFR(4)を通る新しい設備ラック(12)までの光路を示している。CCJ(8)に隣接した線側OFR(4d)からの新しい光路を生じるために、5つの新しいスプライス(10hないし10l)が形成されている。上述のように、接合は時間がかかり、従って、かなりの専門家の技量を必要とする高価な手順である。各スプライスは信号の減衰を不可避的に生じ、新しいスプライスの形成は、光路における悪く行なわれる接続の恐れを必然的に伴う。古い光路に使用されたケーブルは、取外されてもよいが、再使用に適していないなら、一般的にそうであるように、廃棄される。変更例として、このケーブルは、適所に残されてもよく、かくして交換機内の混雑の問題を更に増すことになる。
【0022】
図3は、本発明の第1の実施の形態を示している。接合される必要があるOFR(例えば、図1における1a、3a、1b、3bおよび1c)を接続するファイバの別々の長さの代わりに、吹込みファイバユニット(BFU)が、引込ケーブル(5)と設備ラック(2)との間の接続を行うためにOFR(4)から設備ラック(2)まで装着されている。
【0023】
引込ケーブル(5)は、図1と関連して以上で述べたように、通常のようにして第1の線側OFR(4)で終わっている。内部ケーブル(1)が、CCJのところで引込ケーブルに接合されており、この内部ケーブル(1)は、図1と関連して以上で述べたように、その他端部が通常のようにして従来の線側OFR(4)に収容された接合トレーに接合される。線側OFR(4)から、吹込みファイバ管(BFT)の長尺体またはその束(16)が、吹込みファイバ管汎用性モジュール(BFTFM)(14)と称しているBFT用の多数の汎用性接点を介して設備ラック(2)にパッチ接続されている。これらのBFTFMは、代表的には、単一の管と、押し嵌めBFTコネクタとを備えている。適当な押し嵌めコネクタは、ジョーンゲスト社から得られることができる。図1と関連して上述したように、BFTFMは、吹込みファイバダクトの長尺体をルーティングして接合することによって任意の接点から任意の他の接点までの吹込みファイバ装着経路を交換構造物内に形成し得る汎用性接点である。OFRに関しては、BFTFMは、最も一般的には、1つが線側(14b)で、1つが設備側(14a)での対またはスートで用いられる。内部ケーブル(1)が接合されるOFR(4)は、汎用性スートの一方の半体を構成し、スートの他方の半体は、設備側のBFTFM(14c)である。この汎用性スートを一次汎用性スートと称する。この一次汎用性スートとスイッチ/ルーターとの間の吹込みファイバ経路内には、1つまたはそれ以上の他の汎用性スートがあり、これらのスートは、二次汎用性スートと称せられる。
【0024】
前述の一次汎用性スートの構成の変更例として、一次汎用性スートは、(OFRおよびBFTFMとは対照的に)2つのBFTFMを備えることもできる。一次汎用性スートにおけるOFRの主な機能は、例えば144本までのファイバを備えることができる引込ケーブル(5)を受入れること、およびこのケーブルの個々のファイバのための脱出点をなすことである。この引込ケーブルの個々のファイバは、例えば、CCJ(8)のところで、或いはCCJと一次汎用性スートとの間の任意の点で脱出されることが可能である。しかしながら、そうすることは、普通、望ましくはない。何故なら、これは、例えば144本までの個々のファイバを処理のために一次汎用性スートまで繰り出すことを意味するからである。従って、この説明の目的で、一次汎用性スートは、OFR−BFTFMであると論述されるが、これが可能な唯一の構成ではないことは理解すべきである。
【0025】
この実施の形態におけるBFT(16a、16b)は、設備ラックまでの経路に沿って1つの設備側BFTFMから次の線側BFTFMまでの間に装着されている。この経路は、完成されたBFT経路が吹込みファイバユニット(BFU)を受け入れる用意ができてOFR(4)と設備ラックとの間に形成されるように、汎用性スート(14cおよび14d、14aおよび14b)内にBFパッチ管(17a、17b)を装着することにより完成される。この場合、BFUは、経路の一方の端部または他方の端部、すなわち、設備ラック(2)から或いは第1のOFR(4)から吹込むことにより装着される。
【0026】
本発明の好適なバージョンでは、ヨーロッパ特許第B−052170号に全体的に記載されているようなEPFU(向上性能のファイバユニット)が使用される。パッチ管として使用されるBFTまたはダクトは、代表的には、1.5mmないし5mmの範囲、より通常的には、2.4mmと4mmとの間、特に2.5mmないし3.5mmの内孔径を有している。特に好適な孔径は、2.5mmであり、この孔径を有する管は、4mmの外径を有するように有利に製造されることができる。もちろん、円形の内部横断面の使用も、円形の外部横断面の使用も不可欠ではないが、これらは、しばしば使用される。しばしば、ファイバユニットは、それらが偶数のファイバ、例えば、2本のファイバ、4本のファイバ、8本のファイバを収容していれば、より安定に製造されることができるが、もちろん、奇数のファイバ数を使用することができる。多数のファイバを有するファイバユニットの使用は、例えば、多数のファイバが同じ目標ラックのところで終らされる場合、および/またはこれらのファイバが同じ顧客に役立つ場合に、有用である。
【0027】
図3は、ちょうど2つの汎用性スートを示しているが、以上で論述したように、物理的距離、建造物レイアウト、および発生点から目標点まで取られる経路によっては、更なる汎用性スートを用いることができる。
【0028】
例として、シナリオが、地下室にCCJ(8)が位置決めされ、1階に一次汎用性スート(4)が位置決めされ、そして2階に設備ラック(2)が位置決めされることを含むなら、装着は、下記の工程を含む。
1. CCJ(8)を装着する。
2. 引込ケーブル(5)をCCJのこころで終らせる。
3. CCJと一次汎用性スート(4)のOFRとの間に内部ケーブル(1)を装着する。
4. CCJのところで、引込ケーブル(5)からのすべてのファイバを内部ケーブル(1)に接合する。
5. 内部ケーブル(1)からのすべてのファイバをOFR(4)のところで終らせる。
6. 一次汎用性スートにおけるBFTFM(14c)の設備側から2階の線側のBFTFM(14b)までBFT(16b)を装着する。
7. 2階の設備ラック(2)から2階のBFTFM(14a)の設備側までBFT(16a)を装着する。
8. 代表的には現場の長さに切断されたBFパッチ管(17a、17b)を使用してBFT経路を汎用性スートにパッチ接続する。「パッチ管」は、一般に、BFTFMの設備側のBFTとBFTFMの線側のBFTとの間に「パッチ」を設けるための管の短い長尺体である。
9. BFUを装着する。吹込みは、通常、設備ラック(2)から、或いはOFRから行なわれるが、或る中間箇所からの吹込みもまた可能であることもある。
10. OFRのところで、内部ケーブル(1)を装着されたBFUに接合する。
11. 設備ラックのところで、設備ラック(2)からのピグテールを装着されたBFUに接合する(もちろん、設備ピグテールがコネクタ付けされている場合、すなわわち、これらがコネクタを有している場合、BFUが予めコネクタ付けされ、BFUのコネクタがピグテールのコネクタに連結されることができるようにすることが有用である。
【0029】
光学設備を外部ネットワークに接続するために吹込みファイバユニットの単一の未遮断の長尺体を使用する主な利点が損失の多いスプライスおよび/またはコネクタの除去であることは、熟練者には明らかであろう。それらの除去により、これらの公知の信頼性弱点を除去することになる。図3に示された基本構成では、図1に示される従来の構成における6つと比較して、CCJと設備ラックとの間に、1本のファイバあたりたった3つのスプライス(10a、10b、10c)が設けられている。高価で壊れ易い接合およびコネクタ付けが著しく減少されるので、時間およびコストの節約が達成される。
【0030】
図4Aおよび図4Bは、引込ケーブル(5)を既存の設備ラック(2)に接続する光路が本発明による新しい設備ラック(12)に如何に変更されることができるかを示している。
【0031】
図4Aは、2つの汎用性スート(14)を通る引込ケーブル(5)と古い設備ラック(2)との間の既存の光路を示している。図4Bは、既存の光路においてたった2つのスプライス(10a、10b)が如何に遮断されなければならないかを示しており、これは、5つの遮断を必要とする(図2参照)従来方法における同等なものに有利に匹敵する。スプライスが遮断された後(或いはより一般的に、ファイバが切断された後)、吹込みファイバユニットが取出される。次いで、汎用性スート(14dおよび14e、14cおよび4)間のBFT(16)およびスート内の汎用性接点間の単一管BFTパッチリード線(17c、17d)を使用して、経路が再構成される。次いで、経路の一端部または他端部から、すなわち、新しい設備ラック(12)から或いはOFR(4)からの吹込みにより、BFUが、図3と関連して上述したように装着される。たった2つの新しいスプライス(10c、10d)が、OFRおよび新しい設備ラックに構成される。
【0032】
本発明の更に他の利点は、重ケーブルの装着を必要とする従来の技術と比較して、再ルーティングにおける汎用性および使用者にとっての好都合性であることがわかる。
【0033】
図5および図6は、必要とされるスプライスの数を更に減少させる本発明の実施の形態である図3に示された構成の改良例を示している。
【0034】
図5では、CCJ(8)およびそこにおけるスプライスが除去されている。その代わりに、引込ケーブル(5)は、線側OFR(4)のところで(装着されたときの)吹込みファイバユニットに直接接続されている。この構成では、引込ケーブルとスイッチ/ルーターとの間に1本のファイバあたり2つのスプライスのみがある。例として、以下の工程は、引込ケーブルが地下室において建造物に入り、一次汎用性スート(4)が1階にあり、そして設備ラックが2階に位置決めされる場合にこの装着を生じるために取られることができる工程である。
【0035】
1. 引込ケーブル(5)をケーブル室から一次汎用性スート(4)のOFRまでルーティングする。
2. 引込ケーブル(5)のすべてのファイバをOFR(4)に装着する。一次汎用性スートの1階のBFTFM(14c)の設備側から2階の線側BFTFM(14b)までBFT(16a)を装着する。
3. 設備ラック(2)から2階のBFTFM(14a)の設備側までBFTを装着する。
4. 代表的には現場長さに切断されたBFパッチ管(17a、17b)を使用してすべてのBFTFMを通るBFT経路を設ける。
5. BFUを装着する。吹込みは、一般に、設備ラックから、或いは第1のOFRから行なわれる。
6. OFRのところで、引込ケーブル(5)を装着されたBFUに接続する。
7. 設備ラックのところで、設備ラック(2)からのピグテールを装着されたBFUに接続するか、或いはコネクタ付きであれば、BFUのコネクタをピグテールのコネクタに接合する。
【0036】
図6における構成によれば、設備ラック(2)と引込ケーブル(5)とをOFR(4)のところのたった1つのスプライス(10)で接続し得る。この場合、BFTは、設備ラック(14a)からこれに最も近くに位置決めされたBFTFMの設備側まで直接装着される。BFUは、図3を参照して上述した方法で装着される。例として、下記の工程は、引込ケーブルが地下室において建造物に入り、一次汎用性スート(4)が1階にあり、そしてセ恥部ラックが2階に位置決めされる場合にこの装着を生じるために取られることができる工程である。
【0037】
1. 引込ケーブルをケーブル室から一次汎用性スートのOFR(4)までルーティングする。
2. 引込ケーブルのすべてのファイバをOFR(4)のところで終らせる。
3. 一次汎用性スートの1階のBFTFM(14c)の設備側から2階の線側BFTFM(14b)までBFT(16b)を装着する。
4. 設備ラック(2)から2階のBFTFM(14a)の設備側までBFT(16a)を装着する。
5. 通常、現場長さに切断されたBFパッチ管(17a、17b)を使用してすべてのBFTFMを通るBFT経路をパッチ接続する 。
【0038】
6. スイッチまたはルーターの設備ラックからの吹込みにより予めコネクタ付きされたBFUを装着する。
7. OFRのところで、BFUの引込ケーブル(5)を接続する。
【0039】
図7は、BFTFM(14)の実施の形態を示している。このBFTFMは、ここではコネクタ無しで示されるパッチ接続パネル(11)を有しているが、コネクタは、一般には、パネル11に示される穴の各々内に(例えば図14に示されるように)両端付き形態で設けられる。パネル11の上方には、1組の曲がり制御羽根、即ちマンドレル24が、パネル11におけるコネクタ部位の各々に1つずつ示されている。これらの羽根24は、左側からBFTFMに接近する管を受入れるように構成されており、この場合、管は、パネル11におけるコネクタ部位に届くように曲げられている。これらの管は、パッチ接続管であることができ、或いは前のスートから出るか後のスートに進む管であることもできる。コネクタの他端部は、パネル11に嵌入されると、下方に向き、管(代表的にはパッチ接続管)が、これらのコネクタに合わせられ、次いで他のBFTFM(代表的には、同じスートの他の部品をなすBFTFM)のコネクタに導かれる。図7に示される構成は、図7Bに示されるような整合BFTFMについて使用されるようになっている。このような構成では、パッチ接続管は、代表的には、孔99を下方に通りBFTFMの背面のところで出ている。全体的に77として示される3辺付き構造体の湾曲面は、スートの2つのBFTFMを接合するパッチ管用の曲げマンドレルを設けるのに役立つ。端部分76、78は、パッチ管の或る程度の横方向の制限をもたらし、ならびに他の曲がり案内マンドレルを設ける。好ましくは、曲がり管理マンドレル24は、パッチ接続パネルの特定の大きさに合うように一体の構造体として設けられる。また、曲り管理マンドレルまたはこれらの組立体が、いずれかの側に、すなわち、管をスートの左側から、或いはスートの右側から受入れるように嵌合されることができるなら、好適である。曲りマンドレル構成物または組立体は、これらの管を左側および右側の両方から受入れるように設けられることができ(すなわち、図7において、組立体24の左側部分は図示の如くであることができ、右側部分は、右側に向かう曲り(例えば、左側の鏡像)を持つマンドレルまたは羽根を有することができる。明らかに、このような構成は、マンドレルの左半分が左側に曲り、右半分が右側に曲がる対称である必要がないが、例えば、3分の1と3分の2とに、或いは5分の1と5分の4とに配置されることができる。
【0040】
好ましくは、BFTFMは、取替え容易のために、既存のOFRまたは交換機に現在使用されている他の一般的な汎用性ラックと約同じ面積および空間を占める。従って、英国では、英国電気通信ピック(pic)の交換機において、BFTFMが幅ほぼ1000cm、深さ400cmおよび高さ830cmであることが期待されている。BFTFMのこの建造は、約250cmの全高さを占めるように、図7Fに示されるように、線側および設備側で、各々、3つのモジュール高さに積重ねられることが期待されている。状況の特定の要件に応じてBFTFMを寸法決めして構成することがもちろん可能である。
【0041】
以上で簡単に述べたように、BFTFMは、最適化されたBFUの装着のために確実な管曲がり管理(例えば、マンドレル24)を組み入れることが好ましい。この技術の更なる論述を図10および図11の論述で以下に示すが、要するに、これは、装着された光ファイバが最小の許容可能な曲り半径未満に曲げられるのを防ぐ助けになる。
【0042】
図7Aないし図7Fは、単一モジュールから6モジュール構造までのBFTFMスートへの図7のBFTFMの構成の確実な建造を示している。単一のMFTFMは、汎用性接点として使用されてもよいが、(例えば、1つまたはそれ以上にスートを設けるために)多モジュールが好ましく、それらのモジュール方式は、用途および拡張範囲に汎用性を許容する。
【0043】
図7Aは、単一モジュールBFTFMを示している。ケーブルが左側または右側から入るのを許容する2つの変形例が利用可能である。図示の例によれば、ケーブルは、左側から供給される。これと同様な単一ユニットが、PFRのような汎用性接点の背面に設けられて汎用性スートの第1建造物ブロック、特に、CCJまたは引込ケーブルに最も隣接したスートをもたらす。
【0044】
図7Bは、線側および設備側を有する汎用性スートを生じるように背中合わせで設けられた2つのBFTFMモジュールを示している。一般に、2つのモジュールは線/設備側汎用性をもたらすのに最適である。
【0045】
図7Cは、図7Bの構成の頂部に設けられた更なるBFTFMを示している。このような構成は、例えば、線側モジュールのためのものと比較して、設備側モジュールのための要求の一様でない増大がある場合に必要とされることがある。
【0046】
図7Dは、更なる建造がスートの一端部から側部まで行なわれることができることを示している。この場合、ケーブルの進入が左側からであるとき、更なるモジュールが、右側に付設される。
【0047】
図7Eおよび図7Fは、BFTFMに使用における増大の可能性を示すために5モジュールおよび6モジュール構成を示している。
【0048】
図8における右側の図面は、吹込みファイバパッチ管(17)で部分的に占められたBFTFMのスートの他の図を示している。これは、線側および設備側モジュールの3つ分の高さの建造である。ほかのところで述べるように、BFTFMは、使用者が交換機における接点間の接続を行なえるために連接/配線機能を果たす。BFTFMは、パッチ接続管コネクタ(13)を備えているパッチパネル(11)を有している。この実施の形態では、パッチ管の端部は、接続経路を規定するためにレシーバに押し嵌めされる。好適な実施の形態では、パッチ接続パネルは、横方向に19個、深さ方向に14個の管コネクタを格子状またはマトリックス構成またはアレイ状に備えている。
【0049】
(図3における14aおよび14bのような)1対のBFTFMのパッチパネルによれば、使用者がファイバ接続部を交換機内で方向づけたり、再づけたりする際のかなりの範囲および汎用性を許容する。管の端部を関連した管コネクタに押し嵌めることによって管経路が形成された後、ファイバをこの経路に沿って、源(例えば、引込ケーブル)からBFTFMを経て目標箇所(例えば、設備ラック2)まで、或いは反対方向に吹込みことができる。ファイバの接続は、ファイバを管経路から取出し、管を関連BFTFMにおける管コネクタから引き出すことによって、次いで、必要なら、新しい源から、或いは新しい目標箇所までの経路を形成するために前記工程を繰返すことによって、容易に取外されたり、再方向づけされたりすることができる。
【0050】
図8における左側の概略図は、各BFTFMに位置決めされたパッチ接続パネル間の管パッチ接続の詳細を伴った(同ページの右側に示され、上述された)BFTFMスートの側面図を示している。パッチ接続管が、コネクタ13から下方に出ていることがわかる。組立体の下方高さにおけるスートにおいて、パッチ管が、スートの正面および背面(または、図示のように、左側および右側)をつないでいる。また、頂部の右側BFTFMが、パッチ接続管を使用して中間の左側BFTFMと接続されていることがわかる。同様に、BFTFMの中間段の各々は、積重体の最下段に接続されている。明らかに、図は、単に例示的であり、一般に、パッチ管接続のより高い密度が、実生活に使用される。
【0051】
パッチ接続管(17)の経路は、この図におけるBFTFMの異なるレベル間でルーティングされることができる。
【0052】
図9ないし9Dは、一般種類のOFRを使用して図6において上述された装着のための代表的な建造順序を示している。下記の工程は、図面に対する番号付けと一致している。
【0053】
一次汎用性スート(図3の4および14c)の装着
1. OFR(明確のために図面では後部カバーは除去されている)(4)を装着する。引込ケーブル(5)を装着し、それらのファイバをスプライストレー、好ましくは、単一回路のところで終らせる。ケーブルは、上または下から入ることができる。
2. 1つのBFTFM(14c)をOFRの後部に隣接して装着する。各BFTFMは、代表的には、384個のBF管、4x96のファイバケーブルの同等物を受入れることができる。代表的には1152個の個々のBF管を受入れるために、第2および第3のBFTFMを汎用性スートに追加することができる。
3. 垂直ケーブルトレー(20)、マンドレルアダプタ(22)および内部曲りマンドレル(24)を装着する。マンドレルは、過剰曲りを防ぐためにファイバ管の曲がりを確実に管理する。この場合、ケーブルは上方に延びている。
【0054】
次の二次汎用性スート(例えば、図3の14aおよび14b)の装着
4. 垂直ケーブルトレー(25)、支持フレーム側板(28)およびフレームストラップ(30)を交換機床に装着する。
5. 外側曲りマンドレル(32)および線側BFTFM(14b)を付設する。
6. 第2の垂直ケーブルトレー(28)、設備側BFTFM(14a)、マンドレルアダプタおよび内部曲りマンドレルを装着する。
このとき、二次汎用性スートは、BF管を受入れる用意が整っている。図示の装置は384個までのパッチ管を受入れることができる。
【0055】
BF管の装着
7. BF管(16)の突出端部をBFTFM(14)の縁部と同じ高さに切断する。収容された各管を、その曲り半径が制御されるように、プラスチック管マンドレルの上方にルーティングする。次いで、管を所定長さに切断し、そしてパッチパネルの適切な穴に位置決めされている押し嵌め隔壁継手に詰め込む。
8. 垂直ケーブルトレーとのインターフェースの例示―上方
9. 垂直ケーブルトレーとのインターフェースの例示―下方。
【0056】
電気通信交換機の関係において確実な曲がり管理の使用の説明を助ける図10および図11を参照して説明する。前述のように、この技術は、最小の許容可能な曲り半径より小さい半径でのファイバの曲がりから生じる問題に取り組んでいる。周知のように、光ファイバをあまりにもきつく曲げると、著しい光学的損失および/または機械的ファイバ損傷が生じるものと思われる。光ファイバの束は、それらの構成ファイバのものより大きい最小の許容可能な曲がり半径を有している。(単に、ファイバに、汎用性スートから汎用性スートまでのそれ自身の経路を見出させることとは対照的に)ファイバの曲りを制御し、管理することは、光管または光ファイバが吹込みファイバ装着および/または最適なファイバの性能を損なうことがあるぴんと張った半径までねじられたり曲げられたりするのを防ぐ助けになる。ファイバは所定の経路内に閉じ込められることができ、或いは最小の許容可能な曲り限度であっても、その近くであってもよい理想の半径を描く曲線に沿って単に案内されることができる。
【0057】
光ファイバのこの特性は、大型の電気通信交換機における特定の問題である。例として、英国の電気通信ピック(pic)は、英国全体にわたって4000個より多い交換機の時期を定めなければならなく、それらのうちの或る200が、各々、20000以上の顧客に役立っている。最も大きい交換機は、多数の床、数百の設備ラックおよび交換機建造物のまわりおよびそれ全体にわたってルーティングされた非常に多数のファイバ/銅ケーブルを有している。時間が経過するにつれて、交換機は、より重く占められ、設備および顧客の要求などに変化し、ケーブルの再ルーティングおよび再終結を必要とする。ケーブルにより取られる経路が、未制御であれば、光ファイバの性能を損なうことがわかった。例えば、ジャンパケーブルが再使用されれば、このケーブルは、切られ、そして再接続され、非常にしばしば、このケーブルは、非常に短くて両側間に容易には達しなく、ぴんと張られなければならず、かくして図10に示されるように、最小の曲り半径寸法を危うくする。これは、もちろん、ファイバおよび回路の性能に影響するが、交換機により果たされる顧客の要求の変化、すなわち、ケーブルの経路の変化を必要とする設備の格上げおよび交換機を占めるケーブルの数の増大のため、交換機に一般に起こることである。
【0058】
図11Aおよび図11Bは、図9に関連して上述されたBFTFMを示しており、また確実な管曲り管理の技術が如何に使用されるかを示している。図11Aおよび図11Bは、代表的なBFTFM機構においてケーブルの曲りが制御され、管理される(40)ことができる場合を示している。
【0059】
管曲り管理装置は、管が巻きつけられる湾曲ガイドまたはマンドレルの形態をとることができる。湾曲の程度は、使用されているケーブル管の正確な種類に依存しているが、これは、英国では、代表的に焼く50mmの半径である。
【0060】
図11Cおよび図11Dは、図9と関連して論述された種類のBFTFMにおいて、管(16)が確実な管曲り管理を受けることができる場合およびその受け方を示している。曲り制御マンドレル(24)により、光ファイバ(16)は、それに適した半径の曲線のまわりに制御式で案内されて過度にぴんと張ったケーブルのルーティングを防ぐ。
【0061】
図12は、BFTFMに対する確実な管曲り管理の1つの適用の詳細を示している。この図の右側には、パッチ接続パネル(11)におけるパッチ接続ユニットの実施の形態の拡大図が示されている。ファイバ曲り半径を制御する他の手段としては、曲り制限管(または通常の管における曲り制限ブーツ)の使用、管外装マンドレルの選択(すなわち、より堅いまたはより剛性の材料の使用)、および過剰の曲りを妨げることができる厚さ(すなわち、パッチ接続のために代表的に使用される長さでは、過剰の曲りを表す半径でさほど曲げられないようである肉厚の使用)などがある。この実施の形態では、ガイド(15)は、レシーバを通っている管およびファイバの曲り半径を受入れて制御するために管に或いはその隣に位置決めされている。これらのガイドは、図10に示される過剰曲りの種類を防ぐのを助ける。
【0062】
図13は、BFTFMに設けられた場合の本発明のパッチ接続ユニットの他の好適な実施の形態を示している。この実施の形態では、このユニットは、2つの主部品を備えており、第1部品は、モジュールに入る(或いはそこから出る)BFT(17)を受入れるように構成されたコネクタボディであり、第2部品は、このボディに嵌合された管コネクタ(13)である。コネクタボディは、BFTおよびファイバの過剰の曲りを防ぐように成形されてガイド(15)として機能するチャンネルを有している。BFTは、管コネクタ(13)に押し嵌めされている。管コネクタは、コネクタボディ(19)に固定されており、2つの受入れる部分‘21)のうちの一方のみがこの図13で見えている。
【0063】
管コネクタは、パッチ接続ユニットの残部から外されて示され、図14に更に詳細に示されている。この管コネクタは、本質的に、2つの受入れ部分(21)を両端に各1つずつ有するコネクタ管(23)よりなる。
【0064】
パッチ接続ユニットは、BFTFMに装着されると、パッチ接続パネル(11)にマトリックスを形成し、それにより使用者が2つのBFTFM間に、かくして交換機の広い範囲に管状経路を生じて引込ケーブル(5)と目標設備ラック(2)との間に管状経路の一部を形成し得る。パッチ接続ユニットのこの実施の形態の他の図が図15に示されており、図15は、BFTFMに設けられたパッチ接続ユニットと、BFT(17)により取られて管コネクタ(13)を通る経路の部分とを示している。例えば図8と関連して上述したように、本実施の形態における管は、押し嵌め構成でパッチパネルに接続されている。押し嵌めコネクタが使用するのに非常に有利であるが、例えば、管をパッチパネルに固定したり或いはシールしたりするために接着したり或いは溶接したりすることができるものとして、締付け式またはねじ込み式コネクタを使用することができるが、このような永久または半永久のものは、本発明が潜在的にもたらす再ルーティングの汎用性を危うくする。
【0065】
図15は、アーム(25)が上方を指し、且つコネクタ(13)が下方を指すように、BFTFMのパッチパネルに設けられた位置に着座しているパッチ接続ユニットを示している。図8と関連して上述したように、このBFTFMのこの実施の形態では、(1つのパッチ接続パネルにおいて19個が横方向、14個が深さ方向の)266個までのこのようなパッチ接続ユニットが受入れられることができる。最後に引込ケーブル(5)または設備ラック(2)から或いはそれに通じるBFTが、コネクタアーム間でコネクタボディに位置するように位置決めされている。ガイド(15)として作用するチャンネルは、BFTを管コネクタ(13)に導き、そしてケーブルの過剰曲りを防ぐ。このBFTはチャンネルの端部に位置決めされた管コネクタ(13)の受入れ部分(21)の押し嵌めされている(図面では見えない)。コネクタユニットの反対端部の他の管コネクタは、管状経路をBFTFMから離し続けるように、他の長さのBFTを同時に或いは別々に受入れ得る。
【0066】
以上の論述は、主に、設備ラックと、交換機を外部の電気通信ネットワークに接続する引込ケーブルとの間に本発明により生じられる接続に関しているが、熟練者は、任意の他の発生点から交換機内または交換機の外側の任意の目標点に接続するために同様な効果または利点をもって本発明を展開することができることを容易に認めるであろう。更に、電気通信交換機建造物の内容で特定の説明が行なわれているが、本発明は、従来のコネクタ付きおよび/または接合された光ファイバまたは現在のBFT管理の実施例に代わりに、本発明による吹込みファイバ技術を使用することができる任意の他の環境に用途を有することができることが明らかであろう。詳細には、本発明は、地方地域のネットワーク(LAN)環境に使用されてもよい。
【0067】
また、熟練者は、本発明がケーブル接続される用意の整った新規な機構における使用に限定されなく、ここ記載のようにしてすでにケーブル接続されている機構における使用にも限定されないことを認めるであろう。詳細には、光ファイバの再ルーティングに関する本発明の態様は、本発明の方法をこのような従来の機構に徐々に移行するために従来の装置においても適用されることができる。本発明を使用する利点は、このような用途においても実現されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】現在の従来の方法により現在展開されている光ファイバケーブルを使用している交換機装置の概略図である。
【図2A】現在の従来の方法による光ファイバケーブルを使用している引込ケーブルと目標の設備ラックとの間の経路を再ルーティングする既存の方法を示す概略図である。
【図2B】現在の従来の方法による光ファイバケーブルを使用している引込ケーブルと目標の設備ラックとの間の経路を再ルーティングする既存の方法を示す概略図である。
【図3】本発明による交換機装置の概略図である。
【図4A】本発明による引込ケーブルと目標の設備ラックとの間の経路を再ルーティングする既存の方法を示す概略図である。
【図4B】本発明による引込ケーブルと目標の設備ラックとの間の経路を再ルーティングする既存の方法を示す概略図である。
【図5】本発明による交換機装置の他の実施の形態の概略図である。
【図6】本発明による交換機装置の更なる実施の形態の概略図である。
【図7】吹込みファイバ汎用性管モジュール(BFTFM)を示す図である。
【図7A】単一モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7B】2モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7C】3モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7D】4モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7E】5モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図7F】6モジュール構造におけるBFTFMの構成を示す図である。
【図8】吹込みファイバ管で部分的に占められる図7に示される種類のBFTFMのスートを示していて、BFTFM内および間のパッチ接続管により取られる経路の図である。
【図9】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図9A】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図9B】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図9C】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図9D】図3に示されるような種類の交換機装置の代表的な建造配列を示す図である。
【図10】現在の方法による交換機におけるケーブル展開の例を示す図である。
【図11A】BFTFMにおける確実な管曲り管理の使用を示す図である。
【図11B】BFTFMにおける確実な管曲り管理の使用を示す図である。
【図11C】BFTFMにおける確実な管曲り管理の使用を示す図である。
【図11D】BFTFMにおける確実な管曲り管理の使用を示す図である。
【図12】BFTFM内のパッチ接続手段の拡大図である。
【図13】パッチ接続手段の他のより好適な実施の形態を示す図である。
【図14】図13のパッチ接続手段と共に使用される管コネクタの詳細を示す図である。
【図15】BFTFMに設けられた図13のパッチ接続手段の他の図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気通信スイッチ装置内に光ファイバをルーティングするための汎用性スートであって、
第1の汎用性接点と、第2の汎用性接点とを具備しており、前記第1の汎用性接点は、第1の組の導管を有しており、これらの導管の各々は、第1のアレイに配置された第1の端部と、第2のアレイに配置された第2の端部とを有しており、
前記第2の汎用性接点は、第2の組の導管を有しており、これらの導管の各々は、第3のアレイに配置された第1の端部と、第4のアレイに配置された第2の端部とを有しており、
前記汎用性スートは、第2および第3のアレイにおける端部が相互に接続されている導管を選択することにより、第1のアレイにおける任意の導管端部と第4のアレイにおける任意の導管端部との間に連続経路を形成することができるように、第2のアレイにおける導管端部が管状相互コネクタによって第3のアレイにおける導管端部と接続されるように構成されている、汎用性スート。
【請求項2】
前記相互コネクタは、存在して第2および第3のアレイにおける導管端部を相互に接続しており、管状相互コネクタにより取られる経路を制御する手段が設けられている、請求項1に記載の汎用性スート。
【請求項3】
前記第2、第3および第4のアレイにおける導管端部の各々には、夫々の導管端部を管状相互コネクタに接続するためのコネクタが設けられている、請求項1または請求項2に記載の汎用性スート。
【請求項4】
前記第3のアレイの各コネクタは、両端付きのコネクタの一端部により設けられており、各コネクタの他端部は、第4のアレイの対応するコネクタをなしており、これらの導管の孔が、第2の組の導管をなしている、請求項3に記載の汎用性スート。
【請求項5】
前記第1のアレイの導管端部の各々には、また、夫々の導管を管状相互コネクタに接続するためのコネクタが設けられている、請求項3または請求項4に記載の汎用性スート。
【請求項6】
前記第2のアレイの各導管は、両端付きのコネクタの一端部により設けられており、このコネクタの他端部は、第1のアレイの対応するコネクタをなしており、これらの導管の孔が、第1の組の導管をなしている、請求項5に記載の汎用性スート。
【請求項7】
前記導管および管状相互コネクタの孔は、直径が1.5mmと5mmとの間である、請求項1ないし6のうちのいずれか1つに記載の汎用性スート。
【請求項8】
孔は、直径が2mmと4mmとの間である、請求項7に記載の汎用性スート。
【請求項9】
前記第2および第3のアレイまたは第1および第4のアレイは、並んで配置されている、請求項1ないし9のうちのいずれか1つに記載の汎用性スート。
【請求項10】
前記並んだアレイは、互いから離れている2つのパネルに設けられている、請求項9に記載の汎用性スート。
【請求項11】
電気通信スイッチまたはルーター装置であって、
電気通信スイッチまたはルーターと、
請求項1ないし9のうちのいずれか1つによる第1および少なくとも1つの第2の汎用性スートと、
第2および第3のアレイ間の相互接続を介して第1のアレイから第4のアレイまでの汎用性スートの各々を通って規定されている副経路と、を具備しており、
第1の汎用性スートの第4のアレイは、第2の汎用性スートまたはそれらのうちの1つの第1のアレイと相互接続されており、
第2の汎用性スートの第4のアレイまたは第2の汎用性スートの最後のアレイとスイッチまたはルーターとの間には、管状経路が設けられており、
他の第2の汎用性スートは、存在するなら、管状相互コネクタによって先行する第2の汎用性スートの第4のアレイと相互接続されている次の第2の汎用性スート各々の第1のアレイと直列に相互接続されており、第1の汎用性スートとスイッチまたはルーターとの間に吹込みファイバ部材を装着するための実質的に連続した経路が設けられるようになっており、スイッチまたはルーターは、前記の実質的に連続した経路に沿って延びている連続した吹込みファイバ部材の光ファイバを介して、外部の電気通信ネットワークから装置に入る光ファイバケーブルの光ファイバに光学的に接続されている、電気通信スイッチまたはルーター装置。
【請求項12】
前記吹込みファイバ部材の光ファイバは、引込ケーブルのファイバに接合されている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記吹込みファイバ部材の光ファイバは、引込ケーブルと吹込みファイバ部材との間の光路内にあるケーブルまたはファイバユニットのファイバに接合されている、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
複数の二次汎用性スートを有している、請求項11ないし13のうちのいずれか1つに記載の装置。
【請求項15】
複数の電気通信スイッチが、一次および二次汎用性スートを介して幾つかの引込ケーブルの光ファイバに接続されている、請求項11ないし14のうちのいずれか1つに記載の装置。
【請求項16】
吹込みファイバ管の曲り半径を制御する曲り制御手段を有している、請求項11ないし15のうちのいずれか1つに記載の装置。
【請求項17】
電気通信スイッチまたはルーターと、電気通信ネットワークに接続されてそこから入ってくる引込ケーブルの光ファイバとの間で電気通信スイッチまたはルーターにおける接続を行う方法であって、
吹込みファイバ管の長尺体を装着し、そして吹込みファイバ管の前記長尺体の端部を接合して、装置内の接合された吹込みファイバ管をルーティングするための手段を有している一次汎用性スートから二次汎用性スートを経て電気通信スイッチまでの経路を形成する工程と、その後、連続した吹込みファイバユニットを、接合された吹込みファイバ管により形成された経路を通して吹込むことにより装着して電気通信スイッチと引込ケーブルの光ファイバとの間に光路を設ける工程とを具備している、接続を行う方法。
【請求項18】
電気通信スイッチまたはルーター装置における既存の接続を、第1の電気通信スイッチまたはルーターと一次汎用性スートとの間の接続から再ルーティングして、第2の電気通信スイッチまたはルーターと一次汎用性スートとの間の接続を行う方法であって、
第1の電気通信スイッチと一次汎用性スートとの間の接続を遮断する工程と、吹込みファイバ管の長尺体の端部を接合して一次汎用性スートから二次汎用性スートを経て(これらの一次および二次汎用性スートは装置内の接合された吹込みファイバ間をルーティングするための手段を有している)二次電気通信スイッチまでの経路を形成する工程と、その後、連続した吹込みファイバ管を、接合された吹込みファイバ管により形成された経路を通して吹込むことにより装着し、それにより第2の電気通信スイッチまたはルーターと引込ケーブルの光ファイバとの間に光路を設ける工程とを具備している接続を行う方法。
【請求項19】
前記一次汎用性スートは、互いに近接して位置決めされた線側の光学的汎用性接点および設備側の吹込みファイバ管汎用性接点を有しており、前記二次一次汎用性スートは、互いに近接して位置決めされた線側の吹込みファイバ汎用性接点および設備側の吹込みファイバ汎用性接点を有しており、一次汎用性スートから電気通信スイッチまでの経路は、一次汎用性スートにおける設備側の吹込みファイバ汎用性接点から二次汎用性スートにおける線側の吹込みファイバ汎用性接点まで吹込みファイバ管を装着し、二次汎用性スートにおける設備側の吹込みファイバ汎用性接点から電気通信スイッチまで吹込みファイバ管を装着し、そして汎用性スートにおいて線側の汎用性接点を設備側の汎用性接点に相互接続することによって形成される、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記連続した吹込みファイバユニットは、電気通信スイッチを収容する設備ラックからの吹込みにより装着される、請求項17ないし19のうちのいずれか1つに記載の方法。
【請求項21】
前記連続した吹込みファイバユニットは、一次汎用性スートの線側の光学的汎用性接点からの吹込みにより装着される、請求項17ないし20のうちのいずれか1つに記載の方法。
【請求項1】
電気通信スイッチ装置内に光ファイバをルーティングするための汎用性スートであって、
第1の汎用性接点と、第2の汎用性接点とを具備しており、前記第1の汎用性接点は、第1の組の導管を有しており、これらの導管の各々は、第1のアレイに配置された第1の端部と、第2のアレイに配置された第2の端部とを有しており、
前記第2の汎用性接点は、第2の組の導管を有しており、これらの導管の各々は、第3のアレイに配置された第1の端部と、第4のアレイに配置された第2の端部とを有しており、
前記汎用性スートは、第2および第3のアレイにおける端部が相互に接続されている導管を選択することにより、第1のアレイにおける任意の導管端部と第4のアレイにおける任意の導管端部との間に連続経路を形成することができるように、第2のアレイにおける導管端部が管状相互コネクタによって第3のアレイにおける導管端部と接続されるように構成されている、汎用性スート。
【請求項2】
前記相互コネクタは、存在して第2および第3のアレイにおける導管端部を相互に接続しており、管状相互コネクタにより取られる経路を制御する手段が設けられている、請求項1に記載の汎用性スート。
【請求項3】
前記第2、第3および第4のアレイにおける導管端部の各々には、夫々の導管端部を管状相互コネクタに接続するためのコネクタが設けられている、請求項1または請求項2に記載の汎用性スート。
【請求項4】
前記第3のアレイの各コネクタは、両端付きのコネクタの一端部により設けられており、各コネクタの他端部は、第4のアレイの対応するコネクタをなしており、これらの導管の孔が、第2の組の導管をなしている、請求項3に記載の汎用性スート。
【請求項5】
前記第1のアレイの導管端部の各々には、また、夫々の導管を管状相互コネクタに接続するためのコネクタが設けられている、請求項3または請求項4に記載の汎用性スート。
【請求項6】
前記第2のアレイの各導管は、両端付きのコネクタの一端部により設けられており、このコネクタの他端部は、第1のアレイの対応するコネクタをなしており、これらの導管の孔が、第1の組の導管をなしている、請求項5に記載の汎用性スート。
【請求項7】
前記導管および管状相互コネクタの孔は、直径が1.5mmと5mmとの間である、請求項1ないし6のうちのいずれか1つに記載の汎用性スート。
【請求項8】
孔は、直径が2mmと4mmとの間である、請求項7に記載の汎用性スート。
【請求項9】
前記第2および第3のアレイまたは第1および第4のアレイは、並んで配置されている、請求項1ないし9のうちのいずれか1つに記載の汎用性スート。
【請求項10】
前記並んだアレイは、互いから離れている2つのパネルに設けられている、請求項9に記載の汎用性スート。
【請求項11】
電気通信スイッチまたはルーター装置であって、
電気通信スイッチまたはルーターと、
請求項1ないし9のうちのいずれか1つによる第1および少なくとも1つの第2の汎用性スートと、
第2および第3のアレイ間の相互接続を介して第1のアレイから第4のアレイまでの汎用性スートの各々を通って規定されている副経路と、を具備しており、
第1の汎用性スートの第4のアレイは、第2の汎用性スートまたはそれらのうちの1つの第1のアレイと相互接続されており、
第2の汎用性スートの第4のアレイまたは第2の汎用性スートの最後のアレイとスイッチまたはルーターとの間には、管状経路が設けられており、
他の第2の汎用性スートは、存在するなら、管状相互コネクタによって先行する第2の汎用性スートの第4のアレイと相互接続されている次の第2の汎用性スート各々の第1のアレイと直列に相互接続されており、第1の汎用性スートとスイッチまたはルーターとの間に吹込みファイバ部材を装着するための実質的に連続した経路が設けられるようになっており、スイッチまたはルーターは、前記の実質的に連続した経路に沿って延びている連続した吹込みファイバ部材の光ファイバを介して、外部の電気通信ネットワークから装置に入る光ファイバケーブルの光ファイバに光学的に接続されている、電気通信スイッチまたはルーター装置。
【請求項12】
前記吹込みファイバ部材の光ファイバは、引込ケーブルのファイバに接合されている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記吹込みファイバ部材の光ファイバは、引込ケーブルと吹込みファイバ部材との間の光路内にあるケーブルまたはファイバユニットのファイバに接合されている、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
複数の二次汎用性スートを有している、請求項11ないし13のうちのいずれか1つに記載の装置。
【請求項15】
複数の電気通信スイッチが、一次および二次汎用性スートを介して幾つかの引込ケーブルの光ファイバに接続されている、請求項11ないし14のうちのいずれか1つに記載の装置。
【請求項16】
吹込みファイバ管の曲り半径を制御する曲り制御手段を有している、請求項11ないし15のうちのいずれか1つに記載の装置。
【請求項17】
電気通信スイッチまたはルーターと、電気通信ネットワークに接続されてそこから入ってくる引込ケーブルの光ファイバとの間で電気通信スイッチまたはルーターにおける接続を行う方法であって、
吹込みファイバ管の長尺体を装着し、そして吹込みファイバ管の前記長尺体の端部を接合して、装置内の接合された吹込みファイバ管をルーティングするための手段を有している一次汎用性スートから二次汎用性スートを経て電気通信スイッチまでの経路を形成する工程と、その後、連続した吹込みファイバユニットを、接合された吹込みファイバ管により形成された経路を通して吹込むことにより装着して電気通信スイッチと引込ケーブルの光ファイバとの間に光路を設ける工程とを具備している、接続を行う方法。
【請求項18】
電気通信スイッチまたはルーター装置における既存の接続を、第1の電気通信スイッチまたはルーターと一次汎用性スートとの間の接続から再ルーティングして、第2の電気通信スイッチまたはルーターと一次汎用性スートとの間の接続を行う方法であって、
第1の電気通信スイッチと一次汎用性スートとの間の接続を遮断する工程と、吹込みファイバ管の長尺体の端部を接合して一次汎用性スートから二次汎用性スートを経て(これらの一次および二次汎用性スートは装置内の接合された吹込みファイバ間をルーティングするための手段を有している)二次電気通信スイッチまでの経路を形成する工程と、その後、連続した吹込みファイバ管を、接合された吹込みファイバ管により形成された経路を通して吹込むことにより装着し、それにより第2の電気通信スイッチまたはルーターと引込ケーブルの光ファイバとの間に光路を設ける工程とを具備している接続を行う方法。
【請求項19】
前記一次汎用性スートは、互いに近接して位置決めされた線側の光学的汎用性接点および設備側の吹込みファイバ管汎用性接点を有しており、前記二次一次汎用性スートは、互いに近接して位置決めされた線側の吹込みファイバ汎用性接点および設備側の吹込みファイバ汎用性接点を有しており、一次汎用性スートから電気通信スイッチまでの経路は、一次汎用性スートにおける設備側の吹込みファイバ汎用性接点から二次汎用性スートにおける線側の吹込みファイバ汎用性接点まで吹込みファイバ管を装着し、二次汎用性スートにおける設備側の吹込みファイバ汎用性接点から電気通信スイッチまで吹込みファイバ管を装着し、そして汎用性スートにおいて線側の汎用性接点を設備側の汎用性接点に相互接続することによって形成される、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記連続した吹込みファイバユニットは、電気通信スイッチを収容する設備ラックからの吹込みにより装着される、請求項17ないし19のうちのいずれか1つに記載の方法。
【請求項21】
前記連続した吹込みファイバユニットは、一次汎用性スートの線側の光学的汎用性接点からの吹込みにより装着される、請求項17ないし20のうちのいずれか1つに記載の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図8】
【図9】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図8】
【図9】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2006−522355(P2006−522355A)
【公表日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−506054(P2006−506054)
【出願日】平成16年3月31日(2004.3.31)
【国際出願番号】PCT/GB2004/001370
【国際公開番号】WO2004/088382
【国際公開日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(390028587)ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー (104)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH TELECOMMUNICATIONS PUBLIC LIMITED COMPANY
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年3月31日(2004.3.31)
【国際出願番号】PCT/GB2004/001370
【国際公開番号】WO2004/088382
【国際公開日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(390028587)ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー (104)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH TELECOMMUNICATIONS PUBLIC LIMITED COMPANY
【Fターム(参考)】
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