説明

光ファイバジャイロスコープの決定論的制御ループの自動利得制御

【課題】ジャイロ出力信号に適用される可調整利得(24)を含む光ファイバジャイロスコープ制御ループ(13)向けの自動利得制御を提供する。
【解決手段】光ファイバジャイロスコープの制御ループ(13)に較正信号が導入される。補償ループ(42)が、較正信号および制御ループ(13)からの出力信号を受ける。補償ループ(42)が、較正信号を処理して補償信号を生成し、この補償信号が、制御ループ(13)からの出力信号と合成されて、補償された光ファイバジャイロスコープ出力信号をもたらす。補償ループ(42)とFOGの出力信号に適用される可調整利得との間に、自動利得制御ループ(51)が接続される。自動利得制御ループは、ジャイロ制御ループの利得を安定化するために、補償されたFOG出力信号と補償信号とを掛けて可調整利得(24)を制御するための利得誤差信号を生成する利得誤差復調器(50)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に光ファイバジャイロスコープの回転検出システムに関する。より詳細には、本発明は、回転レートを測定するための、光ファイバジャイロスコープからの出力信号の処理に関する。さらにより詳細には、本発明は、改善された電子的ディザシステムおよび光ファイバジャイロスコープの信号処理システムにおいて低振幅のディザ信号を用いる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
1991年6月4日に本発明の発明者の1人であるGeorge A.Pavlathに交付された米国特許第5,020,912号は、決定論的位相変調を用いる閉ループファイバジャイロ向けの、不感帯回避技法を開示している。ジャイロ復調されたレート信号も入力として有する積分器に、平均値ゼロの周期的ディザ信号が入力される。重要な要件は、ジャイロループの帯域幅がディザ周波数より大きく、また、ディザ周波数がサンプリング周波数より大きいことである。理想的には、ディザ周波数はサンプリング周波数の少なくとも10倍であり、ループの帯域幅はディザ周波数の少なくとも10倍である。これらの条件が満たされないと、光ファイバジャイロの回転センサとしての動作に問題が生じる。この問題には、ループ帯域幅の制約およびアナログ・デジタル変換器の入力範囲の制限による大きなディザ振幅、ならびに、サンプリング周期がディザ周期の正確な整数倍でない場合の出力中の大きなディザ残余による、ジャイロ制御ループのフロントエンドの飽和が含まれる。制御ループの飽和は、ディザ信号およびその他の望ましくない非線形性を相殺できないことを介して、ランダムウォークの増加につながる。飽和を回避するためにディザ信号の振幅を低下させると、高いサンプリングレートで不感帯を解消するのに十分なディザがなくなってしまうことになる。サンプリング時間より長い期間にわたって小振幅のディザ信号を印加することは、各サンプルが大量の残余のディザを含む原因となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、光ファイバジャイロスコープのループ利得誤差が安定化されるよう、光ファイバジャイロスコープのループ利得誤差を測定するのに摂動(Perturbation)が使用できるようにし、光ファイバジャイロスコープの出力から摂動信号が除去される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、低周波数の真の角速度信号を除去するハイパスフィルタを用いて、光ファイバジャイロスコープのループ出力信号およびパイロット基準信号をフィルタリングすることにより、復調された利得誤差を生成する。同一のフィルタで較正信号および光ファイバジャイロスコープ出力信号をフィルタリングすると、これらの信号間の正しい位相関係が保証される。フィルタリングされた両信号が掛け算されて積分され、利得誤差信号が与えられる。利得誤差信号は、さらにフィルタリングするかまたは利得減衰係数を掛けてもよく、所望の自動利得制御の時定数をもたらす。利得を安定化するために、可変利得に対して自動利得制御信号がフィードバックされる。
【0005】
光ファイバジャイロスコープからの出力信号を処理するように構成された光ファイバジャイロスコープ制御ループを含む光ファイバジャイロスコープシステム向けの、本発明による自動利得制御システムは、光ファイバジャイロスコープからの出力信号に適用される可調整利得を備える。較正信号発生器は、光ファイバジャイロスコープ制御ループに較正信号を導入するように構成され、それによって、光ファイバジャイロスコープからの出力信号がもたらされる。自動利得制御システムは、光ファイバジャイロスコープ制御ループからの出力信号および較正信号発生器からの較正信号を受け取るように構成された補償ループをさらに含む。補償ループは、較正信号を処理して補償信号を生成するように構成され、補償信号は、光ファイバジャイロスコープ制御ループからの出力信号と合成されて、補償された光ファイバジャイロスコープ出力信号をもたらす。補償ループと光ファイバジャイロスコープの出力信号に適用される可調整利得との間に、自動利得制御ループが接続される。自動利得制御ループは、光ファイバジャイロスコープ制御ループの利得を安定化するために、補償された光ファイバジャイロスコープ出力信号と補償信号とを掛けて、可調整利得を制御するのに用いられる利得誤差信号を生成するように構成された利得誤差復調器を含む。
【0006】
光ファイバジャイロスコープ制御ループは、好ましくは、光ファイバジャイロスコープの出力信号をデジタル化するように構成されたアナログ・デジタル変換器と、可調整デジタル利得である可調整利得と、較正信号発生器と可調整デジタル利得との間に接続された制御ループ加算器と、較正信号とデジタル利得の出力との和である制御ループ加算器からの出力を受け取るように接続された積分器とを備える。
【0007】
補償ループは、較正信号発生器に接続された補償ループ加算器と、補償ループ加算器の出力端に接続された補償ループ積分器と、補償ループ積分器の出力端に接続された補償ループ利得とを備える。補償ループ利得は、補償ループ加算器の入力端に接続された出力端を有して、負のフィードバックを供給する。自動利得制御システムは、好ましくは、制御ループ積分器からの光ファイバジャイロスコープ出力信号を補償ループ積分器から出力される補償信号に加算するように構成された加算器をさらに備えて、補償された光ファイバジャイロスコープ出力信号を生成する。
【0008】
自動利得制御ループは、好ましくは、利得誤差復調器の出力端に接続された自動利得制御の誤差積分器と、自動利得制御の誤差積分器からの出力信号を増幅するように構成された自動利得制御ループ増幅器と、自動利得制御ループ増幅器と可調整デジタル利得との間に接続された自動利得制御ループフィルタと、補償ループ積分器の出力端と利得誤差復調器との間に接続されたフィルタとを備える。
【0009】
自動利得制御システムは、好ましくは、較正信号発生器と自動利得制御ループの利得誤差復調器との間に接続された基準ループと、基準ループと利得誤差復調器との間に接続されて自動利得制御ループへ基準信号を供給するフィルタとをさらに備えて、自動利得制御ループに利得基準信号を供給する。基準ループは、較正信号発生器に接続された基準ループ加算器と、基準ループ加算器の出力端に接続された基準ループ積分器と、基準ループ加算器の出力端に接続された基準ループ利得とを備え、基準ループ利得は、基準ループ加算器の入力端に接続される出力端を有して負のフィードバックを供給する。
【0010】
制御ループは、あるいは、光ファイバジャイロスコープから出力されたアナログ信号を増幅するように構成された可変利得アナログ増幅器と、可変利得アナログ増幅器の出力端に接続されたアナログ・デジタル変換器と、アナログ・デジタル変換器からのデジタル信号を受け取るように接続された第1の入力端および較正信号発生器からの信号を受け取るように構成された第2の入力端を有する制御ループ加算器と、較正信号と増幅されたループ誤差信号との和である制御ループ加算器からの出力を受け取るように接続された積分器とを備えてよい。
また、自動利得制御システムは、較正信号に接続された第1の入力端を有する加算器と、加算器の第2の入力端に接続されたディザ信号発生器とをさらに備え、加算器が、制御ループ加算器の入力端に接続された出力端を有して、光ファイバジャイロスコープ制御ループに較正信号およびディザ信号を導入しても良い。
また、自動利得制御システムは、可変利得アナログ増幅器に接続された利得制御ループ中に利得制御デジタル・アナログ変換器をさらに備えても良い。
また、自動利得制御システムは、自動利得制御ループが、利得誤差復調器の出力端に接続された自動利得制御の誤差積分器と、自動利得制御の誤差積分器からの出力信号を増幅するように構成された自動利得制御ループ増幅器と、自動利得制御ループ増幅器と可調整デジタル利得との間に接続された自動利得制御ループフィルタとを備えても良い。
また、自動利得制御システムは、補償ループ積分器の出力端と利得誤差復調器との間に接続された第1のフィルタをさらに備えても良い。
また、自動利得制御システムは、較正信号発生器から信号を受け取るように構成された基準ループと、基準ループの出力端と利得誤差復調器との間に接続されて、自動利得制御ループへ基準信号を供給する第2のフィルタとをさらに備えても良い。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明によるデジタル自動利得制御システムのブロック図である。
【図2】本発明によるデジタル自動利得制御システムおよび不感帯抑制を含む自動利得制御システムのブロック図である。
【図3】本発明による不感帯抑制を含むアナログ自動利得制御システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1を参照すると、線形化された光ファイバジャイロスコープ(FOG)モデル12に接続された自動利得制御システム10が示されている。従来技術は、自動利得制御システム10で機能する、いくつかの光ファイバジャイロスコープの記述(図示せず)を含む。線形化された光ファイバジャイロスコープモデル12は、あらゆる従来技術の光ファイバジャイロスコープを示すものと理解されたい。
【0013】
線形化された光ファイバジャイロスコープモデル12は、選択されたスケールファクタを有する位相変調器14を含む。制御ループ13が、閉ループ光ファイバジャイロの基礎となる。位相変調器14の出力は、FOG 16に入力され、FOG 16は、加算器18にも接続されている。加算器18は、FOGループからの入力信号とジャイロレート信号との差である出力信号を生成する。加算器18の出力は、選択された利得を有するアナログ増幅器20によって増幅される。次いで、増幅されたアナログ信号は、アナログ・デジタル変換器22へ入力される。アナログ・デジタル変換器22からのデジタル信号出力は、可調整デジタル利得を有するデジタル利得ブロック24によって増幅される。デジタル利得ブロック24は、AGCループフィルタ56によって与えられるデジタル利得をA/D変換器22の出力に掛ける。可調整デジタル利得24からの増幅されたデジタル信号が、加算器28へ入力される。
【0014】
較正信号発生器27は、高周波数(例えば1940Hz)の矩形波であり得る較正信号を供給する。較正信号27とデジタル増幅器24の出力との和が加算器28で計算され、積分器32に入力として供給される。積分器32の出力端は、加算器34およびランプ積分器36へ積分された信号を供給する。ランプ積分器36の出力は、位相変調器14へフィードバックされる出力を有するデジタル・アナログ変換器38に入力される。
【0015】
較正信号発生器27は、補償ループ42に含まれる加算器40へも較正信号を供給する。加算器40は、加算器34、補償利得ブロック46、およびハイパスフィルタ48に接続された出力端を有する積分器44に接続される。基準利得ブロック46の出力が加算器40へ入力され、加算器40は、基準利得ブロック46からの出力と較正信号発生器27からの出力との差を出力するように構成される。
【0016】
フィルタ48は、自動利得制御ループ51に含まれる利得誤差復調器50へ信号を出力する。利得誤差復調器50からの出力信号が、自動利得制御(AGC)の誤差積分器52へ入力される。自動利得制御の誤差積分器52からの積分された利得誤差信号がAGC増幅器54へ入力され、次いでAGC増幅器54の出力がAGCループフィルタ56へ入力される。自動利得制御ループフィルタ56からの出力信号が、次いで可調整デジタル利得24へ入力されて利得制御をもたらす。
【0017】
加算器34は、積分器32の出力と積分器44の出力との間の差である補償された出力信号を供給する。補償された出力信号は、加算器34と利得誤差復調器50との間に接続されたハイパスフィルタ58へ入力される。AGCループフィルタ56の出力は、増幅器24に接続されてデジタル利得を調整する。
【0018】
復調された利得誤差信号を生成するために、光ファイバジャイロスコープループの補償された出力信号およびパイロット基準信号は、好ましくは、それぞれハイパスフィルタ48および58でフィルタリングされる。ハイパスフィルタリングによって、FOGループ中に存在する(したがって補償されたFOG出力信号中にも存在する)直流(DC)(ゼロ周波数)の真の角速度信号が除去される。フィルタ48と58とは、好ましくは、正しい位相関係を保証するために、同一のものである。フィルタリングされた両信号が利得誤差復調器50によって掛け算され、次いで積分器52によって積分されて利得誤差信号をもたらす。利得誤差信号は、さらにフィルタリングされ、かつ/または利得係数もしくは減衰係数を掛けられて、所望のAGCループ時定数をもたらす。このAGC制御は、可調整デジタル利得ブロック24にフィードバックされて利得を安定化する。
【0019】
図2は、図1の構成に加えて不感帯抑制を含む自動利得制御システム60を示す。較正信号発生器27が、基準ループ62に含まれる加算器64に接続される。加算器64は積分器66に接続される。積分器66の出力は、フィルタ48および基準利得ブロック68に接続され、基準利得ブロック68は、それ自体への信号入力に基準利得を与える。基準利得ブロック68の出力が、加算器64へフィードバックされる。加算器64の出力は、較正信号27と基準利得ブロック68の出力との間の差である。
【0020】
較正信号発生器27の出力は、加算器76にも接続される。加算器76は、低周波ディザ信号発生器78からのディザ信号も受け取る。ディザ信号の周波数は、好ましくは約10Hzである。較正信号とディザ信号とを合成した信号が加算器28へ入力され、このディザリングされた較正信号が、加算器28によって可調整デジタル利得ブロック24の出力に加算される。ここで、補償ループ42は、加算器76の出力から、ディザと較正信号との和を表す信号を入力として得る。利得制御ループを駆動するのに基準ループ62が用いられ、利得制御ループは、フィルタ48と、利得誤差復調器50と、AGCループ積分器52と、AGCループ増幅器54と、AGCループフィルタ56とから成り、これらは、図1と同様に、協働してジャイロループの全体の利得を安定化するように可調整デジタル利得ブロック24を制御する。
【0021】
図3は、不感帯抑制および、図1および図2のデジタル・アナログ自動利得制御の代わりにアナログ自動利得制御を含む、自動利得制御システム70を示すブロック図である。図3では、アナログ増幅器20とアナログ・デジタル変換器22との間に可変利得アナログ増幅器72が含まれる。AGCシステム70は、図1および図2の可調整デジタル利得増幅器24を含まない。AGCシステム70では、AGCループフィルタ56と可変利得アナログ増幅器72との間に利得制御のデジタル・アナログ変換器80が配置される。
【0022】
本発明は、振動および衝撃の環境において、FOG開ループ利得に対する基本的コントリビュータの変動にかかわらずFOG 16の適切な性能を保証するために、FOGループ12のループ利得および周波数応答を安定化する。これは、不感帯抑制と協調して達成することができる。
【0023】
本発明は、FOGループ13およびFOGループ13と同じ全体的形式を有する補償ループ42の両方に摂動(較正信号あるいはパイロットおよびディザ)を与える。補償ループ42の利得は、固定基準値に選ばれる。FOG出力を補償するのに補償ループの出力が用いられて、補償されたFOG出力を形成する。FOGループの利得が、補償ループ42で設定された固定目標値と一致しない場合、補償されたFOG出力中に誤差信号が存在することになる。この誤差信号は摂動信号と同期することになり、復調することによって検出することができる。この検出された誤差信号が、FOGループ13の利得を調整する外側ループに対する基準になる。FOGループ利得調整は、FOGループの可変利得増幅器によって、またはその利得が外側ループによって駆動されるデジタル利得を用いて達成されてよく、次いで外側ループはAGCループになる。一旦AGCループが収束すると、FOGループ13は基準利得によって確立された目標利得値に安定化され、補償信号が、FOGループ13に与えられた摂動の影響を相殺することになる。さらに、FOGパラメータ(すなわちFOG輝度、光検出器感度など)が、可変利得を、あらゆるそのような変動に対抗して作用するように変化させるので、その結果、FOGループ13の全体的な利得は一定のままである。このことは、FOG 16の一定の周波数応答を保証する。
【0024】
本発明は、摂動の使用を可能にすることでFOGループ利得誤差の測定を可能にし、したがって、ループ利得を安定化し、FOGループ13の出力から摂動信号の影響を除去する。本発明によって、摂動の一部分としてディザ信号を導入することも可能になり、FOGの補償された出力において、さらなる雑音を誘起することなく、同時に不感帯を抑制することが可能になる。
【符号の説明】
【0025】
5 自動利得制御ループ
10 自動利得制御システム
12 光ファイバジャイロスコープモデル
13 制御ループ
14 位相変調器
16 光ファイバジャイロスコープ
18 加算器
20 アナログ増幅器
22 アナログ・デジタル変換器
24 デジタル利得ブロック
27 較正信号発生器
28 加算器
32 積分器
34 加算器
36 ランプ積分器
38 デジタル・アナログ変換器
40 加算器
42 補償ループ
44 積分器
46 基準利得ブロック
48 ハイパスフィルタ
50 利得誤差復調器
51 自動利得制御ループ
52 自動利得制御の誤差積分器
54 AGC増幅器
56 AGCループフィルタ
58 ハイパスフィルタ
60 自動利得制御システム
62 基準ループ
64 加算器
66 積分器
68 基準利得ブロック
70 自動利得制御システム
72 可変利得アナログ増幅器
76 加算器
78 低周波ディザ信号発生器
80 デジタル・アナログ変換器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバジャイロスコープ(12)からの出力信号を処理するように構成された光ファイバジャイロスコープ制御ループ(13)を含む前記光ファイバジャイロスコープ(12)向けの自動利得制御システム(10)であって、
前記光ファイバジャイロスコープ(12)からの前記出力信号に可調整利得を適用するように構成された可調整利得増幅器(24)と、
前記光ファイバジャイロスコープ(12)からの出力信号をもたらす前記光ファイバジャイロスコープ制御ループ(13)に対して較正信号を導入するように構成された較正信号発生器(27)と、
前記光ファイバジャイロスコープ制御ループ(13)からの出力信号および前記較正信号発生器(27)からの較正信号を受け取るように構成された補償ループ(42)であって、前記較正信号を処理して補償信号を生成するように構成され、前記補償信号が、前記光ファイバジャイロスコープ制御ループ(13)からの出力信号と合成されて、補償された光ファイバジャイロスコープ出力信号をもたらす補償ループ(42)と、
前記補償ループ(42)と前記光ファイバジャイロスコープの出力信号に適用される前記可調整利得との間に接続された自動利得制御ループ(51)であって、前記光ファイバジャイロスコープ制御ループ(13)の前記利得を安定化するために、前記補償された光ファイバジャイロスコープ出力信号と前記補償信号とを掛けて、前記可調整利得(24)を制御するのに用いられる利得誤差信号を生成するように構成された利得誤差復調器(50)を含む自動利得制御ループ(51)とによって特徴づけられる自動利得制御システム(10)。
【請求項2】
前記光ファイバジャイロスコープ制御ループ(13)が、
前記光ファイバジャイロスコープ(12)の信号出力をデジタル化するように構成されたアナログ・デジタル変換器(22)と、
前記較正信号発生器(27)と前記可調整デジタル利得との間に接続された制御ループ加算器(28)と、
前記較正信号と前記デジタル利得(24)の出力との和である前記制御ループ加算器(28)からの出力を受け取るように接続された制御ループ積分器(32)とを備え、
前記可調整利得は、可調整デジタル利得である請求項1に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項3】
前記補償ループが、
前記較正信号発生器(27)に接続された補償ループ加算器(40)と、
前記補償ループ加算器(40)の出力端に接続された補償ループ積分器(44)と、
前記補償ループ積分器(44)の出力端に接続された補償ループ利得(46)であって、前記補償ループ加算器(40)の入力端に接続された出力端を有して負のフィードバックを供給する補償ループ利得(46)とを備える請求項2に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項4】
前記制御ループ積分器(32)からの光ファイバジャイロスコープ出力信号を、前記補償ループ積分器(44)から出力された前記補償信号へ加算するように構成された加算器(34)をさらに備えて、前記補償された光ファイバジャイロスコープ出力信号を生成する請求項3に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項5】
前記自動利得制御ループが、
前記利得誤差復調器(50)の出力端に接続された自動利得制御の誤差積分器(52)と、
前記自動利得制御の誤差積分器(52)からの出力信号を増幅するように構成された自動利得制御ループ増幅器(54)と、
前記自動利得制御ループ増幅器(54)と前記可調整デジタル利得(24)との間に接続された自動利得制御ループフィルタ(56)とを備える請求項2に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項6】
前記補償ループ積分器(44)の前記出力端と前記利得誤差復調器(50)の第1の入力端との間に接続された第1のフィルタ(58)をさらに備える請求項5に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項7】
前記較正信号発生器(27)から信号を受け取るように構成された基準ループ(62)と、
前記基準ループ(62)と前記利得誤差復調器(50)との間に接続されて、前記自動利得制御ループ(51)へ基準信号を供給する第2のフィルタ(48)とをさらに備える請求項5に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項8】
前記基準ループ(62)が、
前記較正信号発生器(27)に接続された基準ループ加算器(64)と、
前記基準ループ加算器(64)の出力端に接続された基準ループ積分器(66)と、
前記基準ループ加算器(64)の出力端に接続された基準ループ利得(68)であって、前記基準ループ加算器(64)の入力端に接続された出力端を有して負のフィードバックを供給する基準ループ利得(68)とを備える請求項7に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項9】
前記較正信号発生器(27)と前記自動利得制御ループ(51)との間に接続された基準ループ(62)をさらに備えて、前記自動利得制御ループに利得基準信号を供給する請求項1に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項10】
前記較正信号(27)に接続された第1の入力端を有する加算器(76)と、
前記加算器(76)の第2の入力端に接続されたディザ信号発生器(78)とをさらに備え、前記加算器(76)が、前記制御ループ加算器(28)の入力端に接続された出力端を有して、前記光ファイバジャイロスコープ制御ループ(13)に前記較正信号および前記ディザ信号を導入する請求項9に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項11】
前記光ファイバジャイロスコープ制御ループ(13)が、
前記光ファイバジャイロスコープ(12)からのアナログ出力信号を増幅するように構成された可変利得アナログ増幅器(72)と、
前記可変利得アナログ増幅器(72)の出力端に接続されたアナログ・デジタル変換器(22)と、
前記アナログ・デジタル変換器(22)からのデジタル信号を受け取るように接続された第1の入力端および前記較正信号発生器(27)からの信号を受け取るように構成された第2の入力端を有する制御ループ加算器(28)と、
前記較正信号と前記デジタル利得との和である前記制御ループ加算器(28)からの出力を受け取るように接続された積分器(32)とを備える請求項1に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項12】
前記可変利得アナログ増幅器(72)に接続された前記利得制御ループ(51)中に利得制御デジタル・アナログ変換器(80)をさらに備える請求項11に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項13】
前記補償ループ(42)が、
前記較正信号発生器(27)に接続された補償ループ加算器(40)と、
前記補償ループ加算器(40)の出力端に接続された補償ループ積分器(44)と、
前記補償ループ積分器(44)の出力端に接続された補償ループ利得(46)であって、前記補償ループ加算器(40)の入力端に接続された出力端を有して負のフィードバックを供給する補償ループ利得(46)とを備える請求項12に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項14】
前記制御ループ積分器(32)からの光ファイバジャイロスコープ出力信号を、前記補償ループ積分器(44)から出力された前記補償信号へ加算するように構成された加算器(34)をさらに備えて、前記補償された光ファイバジャイロスコープ出力信号を生成する請求項13に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項15】
前記自動利得制御ループ(51)が、
前記利得誤差復調器(50)の出力端に接続された自動利得制御の誤差積分器(52)と、
前記自動利得制御の誤差積分器(52)からの出力信号を増幅するように構成された自動利得制御ループ増幅器(54)と、
前記自動利得制御ループ増幅器(54)と前記可調整デジタル利得(24)との間に接続された自動利得制御ループフィルタ(56)とを備える請求項12に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項16】
前記補償ループ積分器(44)の出力端と前記利得誤差復調器(50)との間に接続された第1のフィルタ(58)をさらに備える請求項15に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項17】
前記較正信号発生器(27)から信号を受け取るように構成された基準ループ(62)と、
前記基準ループ(62)の出力端と前記利得誤差復調器(50)との間に接続されて、前記自動利得制御ループ(51)へ基準信号を供給する第2のフィルタ(48)とをさらに備える請求項15に記載の自動利得制御システム(10)。
【請求項18】
前記基準ループ(62)が、
前記較正信号発生器(27)に接続された基準ループ加算器(64)と、
前記基準ループ加算器(64)の出力端に接続された基準ループ積分器(66)と、
前記基準ループ加算器(64)の出力端に接続された基準ループ利得(68)であって、前記基準ループ加算器(64)の入力端に接続された出力端を有して負のフィードバックを供給する基準ループ利得(68)とを備える請求項17に記載の自動利得制御システム(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−139504(P2010−139504A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−279521(P2009−279521)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【出願人】(507408316)ノースロップ グラマン ガイダンス アンド エレクトロニクス カンパニー,インコーポレーテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】NORTHROP GRUMMAN GUIDANCE AND ELECTRONICS COMPANY, INC.
【住所又は居所原語表記】1840 Century Park East, Los Angeles, CA 90067−2101, U.S.A.
【Fターム(参考)】