説明

光伝導基板およびこれを用いた電磁波発生検出装置

【課題】製造工程の複雑化を防止すると共に、光照射で発生した励起キャリアを効率良くテラヘルツ電磁波の発生または検出に用いることができる光伝導基板等を提供する。
【解決手段】基板3と、基板3上に積層され、基板3のバンドギャップよりも大きなバンドギャップを有するキャリア移動防止層51とキャリア移動防止層51上に積層され、基板3のバンドギャップ以上のバンドギャップを有すると共に、キャリア移動防止層51のバンドギャップよりも小さなバンドギャップを有する半導体層52と、を備え、半導体層52が、GaAsを低温でエピタキシャル成長させた層である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テラヘルツ電磁波の検出または発生に用いることができる光伝導基板およびこれを用いた電磁波発生検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体基板上に形成された化合物半導体層を積層した光伝導基板と、化合物半導体層上において、間隙を設けて配置された一対の電極を有するアンテナと、を備え、半導体基板には、一対の電極の間隙部分において開口部を有している光伝導素子が知られている(特許文献1参照)。
この光伝導素子を構成する光伝導基板は、半導体基板の一部を除去して開口部を設けることにより、照射した励起光により発生した励起キャリアおよびテラヘルツ電磁波が半導体基板に吸収されることを防止することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−281419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の光伝導素子では、励起キャリアおよびテラヘルツ電磁波が半導体基板に吸収されることを防止するために、半導体基板の一部を除去しなければならず、製造工程の増加およびコストの増加という問題が生じていた。
【0005】
本発明は、製造工程の複雑化を防止すると共に、半導体基板によるテラヘルツ電磁波の吸収を抑え、光照射で発生した励起キャリアを効率良くテラヘルツ電磁波の発生または検出に用いることができる光伝導基板およびこれを用いた電磁波発生検出装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光伝導基板は、基板と、基板上に積層され、基板のバンドギャップよりも大きなバンドギャップを有するキャリア移動防止層と、キャリア移動防止層上に積層され、基板のバンドギャップ以上のバンドギャップを有すると共に、キャリア移動防止層のバンドギャップよりも小さなバンドギャップを有する半導体層と、を備え、半導体層が、GaAsを低温でエピタキシャル成長させた層であることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、基板と半導体層との間に、バンドギャップの異なるキャリア移動防止層を設けることにより、半導体層とキャリア移動防止層との界面の半導体層側に2次元電子ガス(two dimensional electron gas)が発生する。この2次元電子ガスは、半導体層で発生した励起キャリア(電子)を閉じ込め、励起キャリアの基板側への移動を防止する。これにより、入射した励起光によって発生した励起キャリアを効率良くテラヘルツ電磁波の発生または検出に用いることができる。
【0008】
この場合、キャリア移動防止層は、AlxGa1-xAs(0.5≦x≦1)により形成されていることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、AlxGa1-xAsにおいてxの値を0.5以上1以下、言い換えれば、Gaに対するAlの組成比(Al/Ga)を1以上とすることで、キャリア移動防止層のバンドギャップが2.0eV以上となる。これにより、半導体層において励起されたキャリアの最も高い準位が2.0eV未満であれば、励起キャリアが伝導帯準位に遷移してしまうことを確実に防止することができる。
【0010】
この場合、基板とキャリア移動防止層との間にバッファ層を、更に備えていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、バッファ層を設けることにより、基板とキャリア移動防止層との間における格子不整合を低減することができる。これにより、バッファ層上に設けられるキャリア移動防止層および半導体層の結晶性を制御することができる。また、キャリア移動防止層の材料および層厚について、ある程度、自由に設計することができる。
【0012】
この場合、キャリア移動防止層は、半導体材料または誘電体材料からなることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、半導体材料または誘電体材料から、キャリア移動防止層に用いる材料を任意に選択することにより、基板および半導体層、それぞれとの間におけるバンドギャップを任意に調整することができる。これにより、所望の励起キャリア(電子)の閉じ込め効果を発揮可能な光伝導基板を構成することができる。
【0014】
この場合、基板は、SiまたはGeにより形成されていることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、特に、Si(シリコン)からなる基板は、GaAs系等の基板に比べて、安価であるうえ、強度が高いという利点を有する。したがって、この構成によれば、基板の薄型化および大口径化が可能となる。これにより、小型・軽量な光伝導基板を、安価に大量生産することができる。また、Si基板およびGe基板は、GaAs系基板と比べて、テラヘルツ電磁波の吸収が少ないという特長を有するため、効率良くテラヘルツ電磁波を発生または検出することができる。さらに、毒性が高く、取り扱いが難しいGaAs系の基板に対して、Si基板およびGe基板は、取り扱いが容易であり、環境面においても有利である。
【0016】
本発明の電磁波発生検出装置は、上記のいずれかの光伝導基板と、半導体層上に形成されたアンテナと、を備えていることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、励起キャリアは、半導体層とキャリア移動防止層との界面に生じた2次元電子ガスに閉じ込められ、基板側への移動が阻止される。これにより、発生した励起キャリアを無駄なくテラヘルツ電磁波の発生に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態に係る電磁波発生検出装置を模式的に示した斜視図である。
【図2】本実施形態に係る電磁波発生検出装置を模式的に示した側面図である。
【図3】キャリア移動防止層と半導体層との接合界面のバンド構造を示した図である。
【図4】AlGaAsにおけるAlの組成割合とバンドギャップとの関係を示した図である。
【図5】電磁波発生検出装置を応用した時間領域分光装置を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る光伝導基板を用いた電磁波発生検出装置について説明する。
【0020】
図1は、本実施形態に係る電磁波発生検出装置1を模式的に示した斜視図である。図2は、本実施形態に係る電磁波発生検出装置1を模式的に示した側面図である。図1および図2に示すように、電磁波発生検出装置1は、光伝導材料の薄膜を積層した光伝導基板2と、光伝導基板2上に形成されたアンテナ6と、を備えている。
【0021】
光伝導基板2は、基板3と、基板3上に形成されたバッファ層4と、バッファ層4上に積層されたキャリア移動防止層51と、キャリア移動防止層51上に積層された半導体層52と、を備えている。
【0022】
基板3は、単結晶のSi(シリコン)により構成されている。なお、基板3の材料としては、Siに限定されるものではなく、例えば、Ge、GaAs、InP等の任意の単結晶半導体を用いることができる。
【0023】
しかし、Siからなる基板3は、GaAs系基板等に比べて、安価であるうえ、強度が高いという利点を有する。したがって、基板3の材料としてSiを用いることで、基板3の薄型化および大口径化が可能となる。これにより、小型・軽量な光伝導基板2を、安価に大量生産することができる。
【0024】
また、Siからなる基板3は、GaAs系基板と比べて、テラヘルツ電磁波の吸収が少ないという特長を有する。このため、Siからなる基板3を用いることで、テラヘルツ電磁波を効率良く発生または検出することができるという利点を有する。
【0025】
さらに、GaAs系基板は、砒素化合物であるため毒性が高く、厳重に管理された設備において、十分な注意をもって取り扱うことが要求される。このように取り扱いが難しいGaAs系基板に対して、Siからなる基板3は、取り扱いが容易であり、環境面においても有利である。
【0026】
バッファ層4は、GaAsを材料として基板3上にエピタキシャル成長させた薄膜である。バッファ層4は、この上に積層するキャリア移動防止層51および半導体層52の結晶性を高くするために設けられている。
【0027】
なお、バッファ層4の材料は、GaAsに限定されるものではなく、基板3およびキャリア移動防止層51および半導体層52の材料に応じて適切な材料が選択される。また、バッファ層4の層厚も、キャリア移動防止層51および半導体層52の結晶性を考慮して任意に設定される。したがって、基板3とキャリア移動防止層51(半導体層52)との格子定数差が小さく、基板3上に適切にキャリア移動防止層51(半導体層52)を積層できるのであればバッファ層4を省略してもよい。
【0028】
バッファ層4上に積層されたキャリア移動防止層51は、基板3のバンドギャップよりも大きなバンドギャップを有している。また、キャリア移動防止層51上に積層された半導体層52は、基板3のバンドギャップ以上のバンドギャップを有すると共に、キャリア移動防止層51のバンドギャップよりも小さなバンドギャップを有している。つまり、基板3≦半導体層52<キャリア移動防止層51の順にバンドギャップが大きくなる。
【0029】
半導体層52は、ガリウム砒素(LT−GaAs)を材料として低温でエピタキシャル成長させた層である。フェムト秒パルスレーザ等の励起光は、半導体層52の表面に対し垂直に入射する。そして、入射した励起光が、半導体層52内において、励起キャリア(電子)を発生させる。
【0030】
このように半導体層52に用いる半導体材料を、キャリア移動防止層51とのバンドギャップの差を考慮して任意に選択することにより、励起キャリアの基板3側への移動を阻止することができる。
【0031】
キャリア移動防止層51は、AlGaAs(アルミニウムガリウム砒素)を材料としてエピタキシャル成長させた層である。上記したように、キャリア移動防止層51は、バッファ層4と半導体層52との間に介設され、半導体層52(および基板3)のバンドギャップよりも大きなバンドギャップを有している。
【0032】
図3は、キャリア移動防止層51と半導体層52との接合界面のバンド構造を示した図である。図3に示すように、バンドギャップの大きなキャリア移動防止層51上に半導体層52を設けることにより、半導体層52とキャリア移動防止層51との界面の半導体層52側に2次元電子ガス(two dimensional electron gas)が発生する。この2次元電子ガスは、半導体層52で発生した励起キャリアを閉じ込め、励起キャリアが基板3側に移動することを防止する。これにより、励起光の照射により、半導体層52において発生した励起キャリアを効率良くテラヘルツ電磁波の発生に用いることができる。
【0033】
次に、図4を参照して、キャリア移動防止層51(AlGaAs)の組成比について説明する。図4は、AlGaAsにおけるAlの組成割合とバンドギャップとの関係を示した図である。
【0034】
半導体層52で発生した励起キャリアは、後述する一対のアンテナ本体62間に電圧を印加することによって、伝導帯準位に移る場合がある(バレー間遷移によるポテンシャル障壁乗り越え)。本実施形態に係る半導体層52(GaAs)のバレーポテンシャルは、それぞれ、γ:1.424eV,L:1.71eV,X:1.9eVである。そこで、キャリア移動防止層51のバンドギャップを、1.9eV以上、好ましくは2.0eV以上とすることで、バレー間遷移によるポテンシャル障壁乗り越えを確実に防止することができる。
【0035】
本実施形態に係るキャリア移動防止層51では、AlxGa1-xAsにおいてx≧0.5に設定することで、2.0eV以上のバンドギャップを確保している(図4参照)。したがって、AlxGa1-xAsにおいてxの値を0.5以上1以下、換言すればGaに対するAlの組成比を、Al/Ga≧1となるように、キャリア移動防止層51を構成すればよい。これにより、半導体層52において励起されたキャリアが、バレー間遷移によりポテンシャル障壁を乗り越えてしまうことを防ぐことができる。
【0036】
なお、キャリア移動防止層51の層厚は、臨界膜厚を考慮して任意に設定される。また、キャリア移動防止層51の材料は、AlGaAsに限定されるものではなく、基板3および半導体層52それぞれの格子定数やバンドギャップを考慮して任意の半導体材料または任意の誘電体材料を用いることができる。つまり、キャリア移動防止層51は、半導体層52で励起されたキャリアの最も高い準位よりも大きなバンドギャップを有していればよい。例えば、キャリア移動防止層51の材料は、AlAsを用いてもよい(x=1の場合)。
【0037】
アンテナ6は、半導体層52上に配設されている。アンテナ6は、一対の電極部61と、一対のアンテナ本体62と、からなるダイポールアンテナである。一対の電極部61には、ケーブルを介して電源や電流増幅器等が接続される。一対のアンテナ本体62は、所定の間隔(ギャップ部63)を有して配置されている。
【0038】
一対のアンテナ本体62に電圧を印加した状態で、ギャップ部63にフェムト秒パルスレーザ等の励起光を照射すると、励起キャリアが発生する。そして、一対のアンテナ本体62の間(ギャップ部63)にパルス状の電流が流れ、この電流によってテラヘルツ電磁波が発生する。また、この電磁波発生検出装置1は、テラヘルツ電磁波を受けたときに一対のアンテナ本体62間に電流が発生するため、検出(受信)素子としても用いることができる。この場合、電流(テラヘルツ電磁波)を検出するための電流増幅器等を、一対の電極部61に接続しておく。
【0039】
電磁波発生検出装置1の製造工程について簡単に説明する。まず、MBE(分子線エピタキシー)装置に基板3をセットし、バッファ層4、キャリア移動防止層51、半導体層52の順で、それぞれ任意の成長条件(温度、成長速度等)でエピタキシャル成長させる。これにより、光伝導基板2が形成される。
【0040】
そして、光伝導基板2の半導体層52上に、フォトリソグラフィ法(エッチング処理含む。)等の公知の技術を用いてアンテナ6が形成されて、電磁波発生検出装置1が完成する。
【0041】
以上の構成によれば、励起キャリアは、半導体層52とキャリア移動防止層51との界面において、半導体層52側に生じた2次元電子ガスに閉じ込められ、基板3側への移動が阻止される。これにより、発生した励起キャリアを無駄なくテラヘルツ電磁波の発生・検出に用いることができる。
【0042】
なお、本実施形態の基板3はSiを用いているが、これに代えてGe(ゲルマニウム)からなる基板3を用いてもよい。Geからなる基板3は、Siからなる基板3と同様に、テラヘルツ電磁波の吸収が殆ど無いため、テラヘルツ電磁波の発生または検出を効率良く行うことができる。また、Geのバンドギャップは、Siの半分程度(約0.7eV)であるため、上述した実施形態に係るものと同様、励起キャリアの基板3側への移動を防止することができる。さらに、Geの格子定数は、GaAsの格子定数と略同じであるため、基板3上に積層する各層4,51,52との間で格子不整合が生じることを防止することができる。なお、この場合、バッファ層4を省略してもよい。
【0043】
続いて、図5を参照して、電磁波発生検出装置1の応用例として時間領域分光装置7について簡単に説明する。図5は、電磁波発生検出装置1を応用した時間領域分光装置7を示した概略図である。時間領域分光装置7は、テラヘルツ電磁波が伝播する経路中に測定したい測定試料Sを置き、透過したテラヘルツ電磁波の時間波形と、測定試料Sの無い状態でのテラヘルツ電磁波の時間波形と、をフーリエ変換して、テラヘルツ電磁波の振幅と位相の情報を得る。これにより、測定試料Sの複素屈折率や複素誘電率などの細かい物性測定を行うものである。
【0044】
時間領域分光装置7は、フェムト秒レーザ(励起光)を発生するレーザ照射装置71と、フェムト秒レーザを分離するビームスプリッター72と、電磁波発生装置1aおよび電磁波検出装置1bと、電磁波検出装置1bに入射するフェムト秒レーザを遅延させる遅延光学系73と、フェムト秒レーザを反射・集光する各種光学系と、入力信号を処理する信号処理装置74と、を備えている。また、その他、時間領域分光装置7として一般的な構成を有している。なお、電磁波検出装置1bおよび電磁波発生装置1aは、上述した電磁波発生検出装置1と同一のものである。
【0045】
まず、レーザ照射装置71から発せられたフェムト秒レーザ(波長800nm)は、ビームスプリッター72により、ポンプ光とプローブ光とに分けられる。そして、ポンプ光は、振幅変調を掛けた状態で電磁波発生装置1aに入射する。このとき一対のアンテナ本体62間に電圧を印加しておくことで、電磁波発生装置1aからテラヘルツ電磁波が発生する。このテラヘルツ電磁波は、第1放物面鏡75で反射され、第1レンズ76により集光されて測定試料Sに照射される。測定試料Sを透過したテラヘルツ電磁波は、第2レンズ77、第2放物面鏡78を介して電磁波検出装置1bに入射する。
【0046】
一方、ビームスプリッター72により分けられたプローブ光は、複数の反射鏡79によって、遅延光学系73に照射され、時間遅延を与えられて電磁波検出装置1bに入射する。電磁波検出装置1bで検出された信号は、信号処理装置74に入力される。信号処理装置74は、測定試料Sを透過したテラヘルツ電磁波の時間波形および測定試料Sが無い状態でのテラヘルツ電磁波の時間波形を各々時系列データとして記憶し、これをフーリエ変換処理して周波数空間に変換する。こうして、測定試料Sからのテラヘルツ電磁波の強度振幅や位相の分光スペクトルを得ることで、測定試料Sの物性等を調べることができる。
【0047】
以上の構成によれば、S/N比が向上したテラヘルツ電磁波を用いることにより、物質(測定試料S)の複素屈折率や複素誘電率などの細かな物質の物性測定等を、より明確に行うことができる。
【0048】
なお、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
【符号の説明】
【0049】
1:電磁波発生検出装置、2:光伝導基板、3:基板、4:バッファ層、6:アンテナ、51:キャリア移動防止層、52:半導体層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に積層され、前記基板のバンドギャップよりも大きなバンドギャップを有するキャリア移動防止層と、
前記キャリア移動防止層上に積層され、前記基板のバンドギャップ以上のバンドギャップを有すると共に、前記キャリア移動防止層のバンドギャップよりも小さなバンドギャップを有する半導体層と、を備え、
前記半導体層が、GaAsを低温でエピタキシャル成長させた層であることを特徴とする光伝導基板。
【請求項2】
前記キャリア移動防止層は、AlxGa1-xAs(0.5≦x≦1)により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光伝導基板。
【請求項3】
前記基板と前記キャリア移動防止層との間にバッファ層を、更に備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光伝導基板。
【請求項4】
前記キャリア移動防止層は、半導体材料または誘電体材料からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光伝導基板。
【請求項5】
前記基板は、SiまたはGeにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の光伝導基板。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の光伝導基板と、
前記半導体層上に形成されたアンテナと、を備えていることを特徴とする電磁波発生検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−80939(P2013−80939A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−260771(P2012−260771)
【出願日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【分割の表示】特願2011−126147(P2011−126147)の分割
【原出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】