説明

光伝送網においてデータを送信する方法、システム、および装置

OTNにおいてデータを送信する方法、システム、装置を開示する。OTNにおいてデータを送信する方法は、少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングしてODTUvktを形成し、ODTUvktを1.25GのODUtのタイムスロットiおよびi+nにマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkと表示し、ODUkを宛先ノードに送信し、kは1以上、tは2または3、ODTUvktの外部構造はODTUktの外部構造と同一である。OTNにおいてデータを送信するシステムは送信ネットワークノード、2.5Gのタイムスロット構造の伝送ネットワークノード、1.25Gのタイムスロット構造の受信ネットワークノードを含む。ネットワークノードはデータ取得ユニット、マッピングユニット、マッピング及び伝送ユニットを含む。本発明の実施形態はOTNにおけるデータ送信を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術に関し、特に、光伝送網(OTN(Optical Transport Network))においてデータを送信する方法、システム、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
OTN技術は次世代伝送網の核技術とされている。OTNは強力なタンデムコネクションモニタリング(TCM(Tandem Connection Monitoring))機能、豊富な運用管理保守(OAM(Operation Administration Maintenance))機能、およびバンド外前方誤り訂正(FEC(Forward Error Correction))機能を提供し、大容量サービスを柔軟にスケジュールおよび管理することができる。
【0003】
OTN技術は、電気処理レイヤの技術および光処理レイヤの技術を含む。電気処理レイヤにおいて、OTN技術は、クライアントの信号を効果的に管理および監視する「デジタルエンベロープ」構造を定義する。図1は、OTN標準フレームの構造を表わす。OTNフレームは、4080×4のモジュール式構造、すなわち、光チャネルデータユニットk(ODUk)である。ODUkは、フレーム整列機能を提供するフレーム整列信号(FAS(Frame Alignment Signal))、OTUレベルの網管理機能を提供する光チャネル伝送ユニットk(OTUk)オーバヘッド、維持管理および運用機能を提供するODUkオーバヘッド、およびサービス適用機能(service adaptation function)を提供する光チャネルペイロードユニットk(OPUk)オーバヘッド、サービスベアリング機能(service bearing function)を提供する、OTNフレームペイロードエリアとしても知られているOPUkペイロードエリア、および誤りを検出および訂正する機能を提供するFECバイトを含む。係数kは、サポートされるビットレートおよび異なるOPUk、ODUk、OTUkを表わし、例えば、k=1は2.5Gbpsのビットレート、k=2は10Gbpsのビットレート、k=3は40Gbpsのビットレートを示す。
【0004】
標準は、2.5Gの粒度での時分割をサポートするOPUkタイムスロット構造を定義している。すなわち、OPU2(ODU2)のサイクリックなタイムスロットは4個のタイムスロットに分割され、OPU3(ODU3)のサイクリックなタイムスロットは16個のタイムスロットに分割される。OTNにおいて低速サービスを送信するために、標準は、1.25Gレベルの新たなODU(すなわちODU0)を定式化している。対応するOPUkタイムスロット構造は1.25Gの粒度でのタイムスロット分割をサポートすることができる。すなわち、OPU1(またはODU1)のサイクリックなタイムスロットは2個のタイムスロットに分割され、OPU2(またはODU2)のサイクリックなタイムスロットは8個のタイムスロットに分割され、OPU3(またはODU3)のサイクリックなタイムスロットは32個のタイムスロットに分割され、OPU4(またはODU4)のサイクリックなタイムスロットは80個のタイムスロットに分割される。
【0005】
OTNにおいて、1.25Gのタイムスロット構造のネットワークノードと2.5Gのタイムスロット構造のネットワークノードの間での通信において、1.25Gのタイムスロット構造のネットワークノードはジェネリックフレーミングプロシージャ(GFP)マッピングモードを使用し、パケットサービス信号をODUkにカプセル化し、ODUkを光チャネルデータトリビュタリユニットkt(ODTUkt(Optical Channel Data Tributary Unit-kt))にマッピングし、ここでtはkより大きく、最後に、ODTUktを1.25GレベルのODUtのサイクリックなタイムスロット内のタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし(nは2.5GレベルのODUtのタイムスロットのサイクル数であり、iの値は1とnの間にある)、ODTUktを宛先ノードに送信する。ここで、2.5Gのタイムスロット構造のネットワークノードは1.25Gのタイムスロット構造のネットワークノードによって送信されるODUtを受信し、タイムスロット1からタイムスロットnに含まれるODUtの表示のみを識別し、ODUtを処理する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明を開発する過程において、発明者は次を発見した。標準において定義されている2.5Gおよび1.25Gのタイムスロット構造において、OPU2のタイムスロット構造はOPU3のそれと異なる。従って、1.25Gのタイムスロット構造において新たに定義されたODU0が、1.25Gのタイムスロット構造においてOPU2またはOPU3を通して伝達された後、2.5Gのタイムスロットのネットワークにおいて送信されるとき、送信が制限されるが、1.25Gのタイムスロット構造の利用範囲を制限する2.5Gのタイムスロット構造の装置は、ネットワーク内に大量に配備されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、OTNにおいてデータを送信する方法、システム、および装置を提供する。従って、2.5Gのタイムスロットのネットワークにおいて新たな1.25Gのタイムスロット構造を送信することができ、1.25Gのタイムスロット構造はより広い範囲で適用可能である。
【0008】
本発明の一実施形態における、OTNにおいてデータを送信する方法は、
少なくとも一対のODU0を取得するステップと、
前記少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングしてODTUvktを形成するステップと、を含み、ここでkは1以上であり、tは2または3であり、前記ODTUvktの外部構造はODTUktの外部構造と同一であり、
前記ODTUvktを1.25GのタイムスロットサイクルのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、前記タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkであると表示し、前記ODUkを宛先ノードに送信するステップをさらに含み、ここでnは2.5GのタイムスロットサイクルのODUtにおけるタイムスロット数である。
【0009】
本発明の一実施形態における、OTNにおいてデータを送信する方法は、
2.5Gのタイムスロット構造のネットワークノードによって送信されるODUtを受信するステップを含み、ここで前記ODUtはODTUを伝達し、
前記ODTUが少なくとも一対のODU0を含むか否かを検査するステップと、
前記ODTUから前記少なくとも一対のODU0を取得するステップと、をさらに含み、ここでtは2または3である。
【0010】
本発明の一実施形態において提供されるネットワークノードは、
少なくとも一対のODU0を取得するように構成されたデータ取得ユニットと、
前記データ取得ユニットによって取得された少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングしてODTUvktを形成するように構成されたマッピングユニットと、を含み、ここでkは1以上であり、tは2または3であり、前記ODTUvktの外部構造はODTUktの外部構造と同一であり、
前記マッピングユニットによって形成されたODTUvktを1.25GのタイムスロットサイクルのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、前記タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkであると表示し、前記ODUkを宛先ノードに送信するように構成されたマッピングおよび伝送ユニットをさらに含み、ここでnは2.5GのタイムスロットサイクルのODUtにおけるタイムスロット数である。
【0011】
本発明の一実施形態において提供されるネットワークノードは、
2.5Gのタイムスロット構造のネットワークノードによって送信されるODUtを受信するように構成されたデータ受信ユニットを含み、ここで前記ODUtはODTUを伝達し、tは2または3であり、
前記データ受信ユニットによって受信されたODUtにおいて伝達されるODTUが少なくとも一対のODU0を含むか否かを判定するように構成された判定ユニットと、
前記ODTUが少なくとも一対のODU0を含むと前記判定ユニットが判定したならば、前記少なくとも一対のODU0を取得するように構成された取得ユニットと、をさらに含む。
【0012】
本発明の実施形態において、ネットワークノードは、少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングして、ODTUvktの外部構造がODTUktの外部構造と同一であるようにODTUvktを形成し、ODTUvktを1.25GのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkであると表示し、ODUkを宛先ノードに送信する。2.5Gのタイムスロットのネットワークのみをサポートする装置がODU2またはODU3(ODU2/3)を受信した後、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプはODUkとして表示されているので、このタイムスロット内のデータは先行技術におけるODUkの処理方法に従って処理される。本発明におけるデータ送信方法によって、ODU2/3は1.25Gのタイムスロット構造を使用してODU0を搬送するとき、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置を通過する。従って、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置において送信することができ、1.25Gのタイムスロット構造はより広い範囲において適用可能である。
【0013】
本発明による技術的解決手段または先行技術をより明確にするために、本発明の実施形態または先行技術を説明する添付図面を以下に略述する。明らかに、添付図面は例示の目的のみのためであり、この技術分野の当業者は創作的な努力なしでそのような添付図面から他の図面を導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】先行技術におけるOTNフレームの構造を表わす。
【図2】第1の方法の実施形態における、OTNにおいてデータを送信する方法のフローチャートである。
【図3】第2の方法の実施形態における、OTNにおいてデータを送信する方法のフローチャートである。
【図4】第2の方法の実施形態において形成されるODTUv13の構造を表わす。
【図5】第2の方法の実施形態においてODTUv13がODU3にマッピングされた後の構造を表わす。
【図6】第2の方法の実施形態において形成されるもう1つのODTUv13の構造を表わす。
【図7】第3の方法の実施形態における、OTNにおいてデータを送信する方法のフローチャートである。
【図8】第3の方法の実施形態において形成されるODTUv12の構造を表わす。
【図9】第1の装置の実施形態において提供されるネットワークノードの構造を表わす。
【図10】第2の装置の実施形態において提供されるネットワークノードの構造を表わす。
【図11】第3の装置の実施形態において提供されるネットワークノードの構造を表わす。
【図12】システムの実施形態における、OTNにおいてデータを送信するシステムの構造を表わす。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明による技術的解決手段を詳述する。明らかに、ここで与えられる実施形態は例示の目的のみのためであり、本発明の実施形態の全てではない。創作的な努力なしでここに与えられる実施形態からこの技術分野の当業者によって導き出すことができる全ての他の実施形態は、本発明の範囲内にある。
【0016】
<方法の実施形態1>
この実施形態において、OTNにおいてデータを送信する方法が提供される。この実施形態において、ネットワークノードは1.25Gのタイムスロット構造によってデータを搬送し、そのデータを送信する。ネットワークノードは1.25Gのタイムスロットのネットワークをサポートする装置である。図2に表わされているように、この方法は次のステップを含む。
【0017】
ステップ101:ネットワークノードは少なくとも一対のODU0を取得する。
ネットワークノードは、G.709 改訂3 17.7.1節における方法に従って、クライアントの信号をODU0にマッピングし、または、より高い次数のODUkを通して他のノードによって送信されるODU0を受信する。ローカルに生成されたODU0と受信したODU0の間の周波数の逸脱は+20ppmと−20ppmの間にある。
【0018】
ステップ102:ネットワークノードは少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングしてODTUvktを形成し、ここでkは1以上であり、tは2または3であり、ODTUvktの外部構造はODTUktの外部構造と同一である。
ODUkがODUtにマッピングされる前に、ODUkはODTUktにマッピングされる必要がある。その後、ODTUktはODUtにマッピングされ、ここでkはtより小さい。ODTUvktの外部構造はODTUktの外部構造と同一であるが、内部構造は異なり、ここでvは必須の意味を表わしていないが、ODTUをODTUktから異ならせる。ここで同一の外部構造は、同一数の行および列、同一位置の固定されたフィラー(filler)の列、同一の構造および表示規則の全体の調整制御(JC(Justification Control))表示を言う。
一対のODU0の外部構造はODU1の外部構造にほぼ等しい。例えば、一対のODU0はODTUにマッピングされて外部構造がODTU1tの外部構造と同一であるODTUv1tを形成する。
【0019】
ステップ103:ネットワークノードは、ODTUvktを1.25GのタイムスロットサイクルのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkであると表示し、ODUkを宛先ノードに送信し、ここでnは2.5GのタイムスロットサイクルのODUtにおけるタイムスロット数である。
【0020】
ODTUvktおよびODTUktは同一の外部構造を有するので、ODTUvktを1.25GのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングする方法は、先行技術においてODTUktを1.25GのODUtのタイムスロットに多重化する方法と同一である。
【0021】
1.25GのタイムスロットサイクルのODUtにおけるタイムスロット数がxであるならば、iの値は1とx/2の間にあることが理解できる。例えば、tが2に等しいならば、iの値は1と4の間にあり、tが3に等しいならば、iの値は1と16の間にある。
【0022】
本発明の実施形態において、ネットワークノードは、少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングして、ODTUvktの外部構造がODTUktの外部構造と同一であるようにODTUvktを形成し、ODTUvktを1.25GのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkであると表示し、ODUkを宛先ノードに送信する。2.5Gのタイムスロットのネットワークのみをサポートする装置がODU2/3を受信した後、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプはODUkとして表示されているので、このタイムスロット内のデータは先行技術におけるODUkの処理方法に従って処理される。本発明におけるデータ送信方法によって、ODU2/3は1.25Gのタイムスロット構造を使用してODU0を搬送するとき、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置を通過する。従って、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置において送信することができ、1.25Gのタイムスロット構造はより広い範囲において適用可能である。
【0023】
理解を容易にするために、続く実施形態は、OTNにおける3つのネットワークノード(送信ネットワークノード、伝送ネットワークノード、受信ネットワークノード)によってデータが送信され、ここで送信ネットワークノードおよび受信ネットワークノードは1.25Gのタイムスロットのネットワークをサポートし、伝送ネットワークノードは2.5Gのタイムスロットのネットワークのみをサポートすると仮定する。
【0024】
<方法の実施形態2>
この実施形態において、OTNにおいてデータを送信する方法が開示される。この実施形態において、tは3であり、kは1であり、従って、nは16であり、iの値は1から16の範囲内である。図3に表わされているように、この方法は次のステップを含む。
【0025】
ステップ201:送信ネットワークノードは一対のODU0、すなわち、以下、一対のODU0と呼ばれるODU0aおよびODU0bを取得する。
この実施形態において、kは1に等しいと仮定する。従って、2つのODU0が取得される必要がある。
【0026】
ステップ202:送信ネットワークノードは一対のODU0をODTUにマッピングして、外部構造がODTU13の外部構造と同一であるODTUv13を形成する。
【0027】
送信ネットワークノードは次のステップによって一対のODU0をマッピングすることが可能であることが理解できる(図4は、形成されたODTUv13の構造を表わす)。
【0028】
A.一対のODU0におけるデータストリームをODTUにマッピングしてODTUv13を形成する。
形成されたODTUv13の外部構造はODTU13の外部構造、すなわち、238列×64行と同一である。ODU0aにおけるデータストリームは、図4において斜線の列で表わされているように、ODTUv13におけるタイムスロットaにマッピングされる。ODU0bにおけるデータストリームは、図4において横線の列で表わされているように、ODTUv13におけるタイムスロットbにマッピングされる。中央の列119および列120において固定された詰め込み(stuffing)が実行される。ODTUv13の16フレームのマルチフレームサイクルを表示するために、マルチフレーム整列信号(MFAS(Multi Frame Alignment Signal))のビット5〜8(すなわち、0000から1111のサイクル)が使用される。JCバイトのビット7およびビット8はODTUv13の全体の周波数の逸脱の調整を表示する。
【0029】
B.一対のODU0のJC表示、対応する調整機会(JO(Justification Opportunity))表示、およびフレーム整列(FA)表示をODTUv13に付加する。
ODU0と、ODU3に多重化されたODTUv13の間のクロック周波数の差の補償のために、ODTUv13の列120に、一対のODU0の調整制御表示(それぞれ3つのバイトを占めるJCaおよびJCb)が付加され、列120および列117の一部に、対応する正/負の調整機会表示(それぞれ1バイトを占めるNJOa/PJOaおよびNJOb/PJOb)が付加される。データが2.5Gのタイムスロットのネットワークを通過した後、1.25GのタイムスロットのネットワークがODTUv13のフレーム構造を識別するために、列120にFA表示(それぞれ4バイトを占めるFAa/FAb)を付加することが可能である。FAaの4バイトはF6、28、F6、28として定義することが可能であり、FAbの4バイトは09、D7、09、D7として定義することが可能である。NJOa/PJOa/JCaおよびNJOb/PJOb/JCbの位置は図4における位置に限定されず、FAaおよびFAbは他の値を有することが可能であることが理解できる。
【0030】
JCa(またはJCb)のビット7およびビット8は調整機会バイトNJOa/PJOa(またはNJOb/PJOb)の内容を表示する。ここでのJCaおよびJCbはODTUv13のJC表示規則と同一である。詳細な表示の値は表1に表わされている。
【0031】
【表1】

【0032】
計算によって、ODTUv13におけるタイムスロットaおよびタイムスロットbのレートは((238−2)/2/3808)×238/236×16×2.488320=1.244160±20ppmであることが知られている。このタイムスロットのレートは、最大で±40ppmだけODU0の周波数から逸脱している。一対のNJOa/PJOaまたはNJOb/PJObによって補償することができる周波数の逸脱の範囲は±2/15232=±132ppmである。一対のODU0とODTUv13の間の非同期な周波数の逸脱はNJOa/PJOaおよびNJOb/PJObによって補償されているので、ODTUv13はODU3とソースを共有するローカルクロックによって生成することが可能である。従って、ODTUv13の全てのJCバイトの値は固定的に00に設定することが可能であり、すなわち、調整は必要とされない。
【0033】
ステップ203:送信ネットワークノードは、ODTUv13を1.25GのODU3のタイムスロットiおよびタイムスロットi+16にマッピングする。マッピング方法は、先行技術においてG.709のODTU13をODU3にマッピングする方法と同一である。また、固定値“00”を有するJCバイトは、ODU3のOPU3オーバヘッド内のJCバイトを保持するためのエリアにマッピングされる。送信ネットワークノードは、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODU1であると表示し、ODU1を宛先ノードに送信し、ここで16は2.5GのサイクルのODU3におけるタイムスロット数である。
【0034】
図5に表わされているように、1.25GのODU3におけるサイクルは32個のタイムスロットを有する。送信ネットワークノードはODTUv13をタイムスロットiおよびタイムスロットi+16に多重化する。また、ODTU13はタイムスロットmおよびタイムスロットm+16に多重化することが可能であり、ODTU23はタイムスロットr、タイムスロットs、タイムスロットt、タイムスロットu、タイムスロットr+16、タイムスロットs+16、タイムスロットt+16、タイムスロットu+16に多重化することが可能であり、ここでODTU13、ODTUv13、およびODTU23のタイムスロットは互いに衝突を避ける必要がある。
【0035】
ODTU13、ODTUv13、およびODTU23が32個のタイムスロットにマッピングされた後、各タイムスロットおよび各タイムスロットにおいて伝達されるODUを識別することによってODU3の多重化構造を表示する必要がある。ここで、データが宛先ノードに送信された後、対応する処理が実行される必要がある。表2はODU3の多重化構造表示(MSI)を表わす。
【0036】
【表2】

【0037】
表2において、PSI[i]は、タイムスロットが割り当てられるODU3におけるOPU3の構造を表示する。タイムスロット1〜4およびタイムスロット17〜20は8個のODU0を搬送し、ここでタイムスロット1〜4において伝達されるODUのタイプはODU1を表示する00として表わされ、タイムスロット17〜20において伝達されるODUのタイプはODU0を表示する11として表わされる。タイムスロット5〜8およびタイムスロット21〜24は4個のODU1を搬送し、ここでODUのタイプはODU1を表示する00として表わされる。タイムスロット9〜12およびタイムスロット25〜28はODU2を搬送し、ここでODUのタイプはODU2を表示する01として表わされる。残りのタイムスロット13〜16およびタイムスロット29〜32は4個のODU1を搬送する。
【0038】
ステップ204:2.5Gのタイムスロット構造の伝送ネットワークノードはODU3を受信し、それを逆多重化してタイムスロットiにおいて伝達されるODUのタイプの表示を取得する。伝送ネットワークノードはタイムスロット1〜16に対応するMSIのみを識別し、他のタイムスロットについての表示を無視する。タイムスロットiの表示が00であるならば、伝送ネットワークノードは、先行技術においてODU1を処理する方法に従ってこのタイムスロットのデータについて外部処理を実行する。例えば、伝送ネットワークノードはそれらをスケジュールし、ODU3に含まれるODTUv13およびODTU13を2.5GのODU3のタイムスロットにマッピングし、ODU3をさらなる処理のために下流の1.25Gのタイムスロット構造の受信ネットワークノードに送信する。
【0039】
光ネットワーク送信システムの設定に従って、2.5Gのタイムスロット構造の伝送ネットワークノードは、下流の1.25Gのタイムスロット構造を転送する受信ネットワークノードとして(実際、2つのODU0を伝達するODTUv13を含む)ODU1を設定することが可能である。ステップ203において、送信ネットワークノードは、実際、ODTUv13を搬送するタイムスロットのODUのタイプをODU1であると表示する。従って、伝送ネットワークノードは、ODU1を処理する方法に従って、タイムスロット内のODTUv13について外部処理を実行し、ODU1の監視に関係する管理オーバヘッドを処理しない。ODTUv13およびODTU13は同一の外部構造を共有するので、ODTUv13を2.5GのODU3のタイムスロットにマッピングする方法は、先行技術においてODTU13を2.5GのODU3のタイムスロットにマッピングする方法と同一である。
【0040】
ステップ205:1.25Gのタイムスロットの受信ネットワークノードは伝送ネットワークノードによって送信されるODU3を受信する。上流から転送される2.5GのODTUv13およびODTU13は同一の外部構造を共有するので、1.25Gのタイムスロット構造の受信ネットワークノードは、ODU3を受信した後、受信したODU3が一対のODU1または一対のODU0を伝達しているか否かをさらに判定する必要がある。
【0041】
具体的には、受信ネットワークノードは、受信されたODU3によって伝達されるODTUv13およびODTU13を調査してFA表示を取得することが可能である。発見されたFA表示を予め設定されたFA表示と比較することによって、受信ネットワークノードはODU3が一対のODU1または一対のODU0を伝達しているか否かを判定する。発見されたFA表示が一対のODU0の予め設定されたFA表示と同一であり、かつ一対のODU0のフレーム整列を遂行できるならば、受信ネットワークノードは、ODU3が一対のODU0を伝達していると判定し、ODU3から一対のODU0を取得する。具体的には、ODTUv13のフレーム構造表示に従って、FAaおよびFAbを基準として使用して、受信ネットワークノードはJCa/NJOa/PJOa(およびJCb/NJOb/PJOb)のようなバイトの位置を発見し、JCa/JCbを読み取ることによってODU0a/ODU0bを分解する。発見されたFA表示がODU1フレームの予め設定されたFA表示と同一であり、かつODU1のフレーム整列を遂行できるならば、ODU3は一対のODU1を伝達していると判定される。処理方法は先行技術におけるODU1の処理方法と同一とすることが可能である。
【0042】
一実施形態において、上記ステップ202において、送信ネットワークノードは次のステップを実行して一対のODU0をODTUにマッピングしてODTUv13を形成することが可能である。形成されるODTUv13の構造は図6に表わされている。
【0043】
送信ネットワークノードは、一対のODU0における1つのODU0のJC表示、対応するJO表示、およびFA表示を16個のマルチフレームサイクルが奇数サイクルであるODTUv13に付加し、
送信ネットワークノードは、一対のODU0における他のODU0のJC表示、対応するJO表示、およびFA表示を16個のマルチフレームサイクルが偶数サイクルであるODTUv13に付加する。
【0044】
MFASのビット4は16個のマルチフレームサイクルの奇数サイクルまたは偶数サイクルを表示する。ビット4が0であるとき列120の対応する位置はJCa/NJOa/PJOaであり、ビット4が1であるとき列120の対応する位置はJCb/NJOb/PJObである。ここで、一対のNJO/PJOの調整補償周波数の逸脱の範囲は±65ppmである。周波数の逸脱の補償はより正確である。
【0045】
この実施形態において、送信ネットワークノードは、一対のODU0をODTUにマッピングして、ODTUv13の外部構造がODTU13の外部構造と同一であるようにODTUv13を形成し、ODTUv13を1.25GのODU3のタイムスロットiおよびタイムスロットi+16にマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される一対のODU0のタイプをODU1であると表示し、ODU1を宛先ノードに送信する。2.5Gのタイムスロットのネットワークのみをサポートする伝送ネットワークノードがODU3を受信した後、タイムスロットiにおいて伝達される一対のODU0のタイプはODU1として表示されているので、このタイムスロット内のデータは先行技術におけるODU1の処理方法に従って処理され、さらなる処理のために1.25Gのタイムスロット構造の受信ネットワークノードに転送する。本発明におけるデータ送信方法によって、ODU3は1.25Gのタイムスロット構造を使用してODU0を搬送するとき、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置を通過することができる。従って、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置において送信することができ、1.25Gのタイムスロット構造はより広い範囲において適用可能である。
【0046】
<方法の実施形態3>
この実施形態において、OTNにおいてデータを送信する方法が開示される。この実施形態において、tは2であり、kは1であり、従って、nは4であり、iの値は1から4の範囲内である。図7に表わされているように、この方法は次のステップを含む。
【0047】
ステップ301:送信ネットワークノードは一対のODU0、すなわち、以下、一対のODU0と呼ばれるODU0aおよびODU0bを取得する。
この実施形態において、kは1に等しいと仮定する。従って、2つのODU0が取得される必要がある。
【0048】
ステップ302:送信ネットワークノードは一対のODU0をODTUにマッピングして、外部構造がODTU12の外部構造と同一であるODTUv12を形成する。
【0049】
送信ネットワークノードは次のステップによって一対のODU0をマッピングすることが可能であることが理解できる(図8は、形成されたODTUv12の構造を表わす)。
【0050】
A.一対のODU0におけるデータストリームをODTUにマッピングしてODTUv12を形成する。
形成されたODTUv12の外部構造はODTU12の外部構造、すなわち、952列×16行と同一である。ODU0aにおけるデータストリームは、図8において斜線の列で表わされているように、ODTUv12におけるタイムスロットaにマッピングされる。ODU0bにおけるデータストリームは、図8において横線の列で表わされているように、ODTUv12におけるタイムスロットbにマッピングされる。中央の列475〜477において固定された詰め込みが実行される。ODTUv12の4フレームのマルチフレームサイクルを表示するために、MFASのビット7およびビット8(すなわち、00から11のサイクル)が使用される。JCバイトのビット7およびビット8はODTUv12の全体の周波数の逸脱の調整を表示する。
【0051】
B.一対のODU0のJC表示、対応する調整機会(JO)表示、およびフレーム整列(FA)表示をODTUv12に付加する。
ODTUv12の列478に、一対のODU0のJC表示(JCaおよびJCb)が付加され、列478、列473、および列474の一部に、対応する正/負のJO表示(NJOa/PJOaおよびNJOb/PJOb)が付加され、列478にFA表示(FAa/FAb)が付加される。NJOa/PJOa/JCaおよびNJOb/PJOb/JCbの位置は図8における位置に限定されず、FAaおよびFAbは他の値を有することが可能であることが理解できる。
【0052】
ステップ303:送信ネットワークノードは、ODTUv12を1.25GのODU2のタイムスロットiおよびタイムスロットi+4にマッピングする。マッピング方法は、先行技術においてG.709のODTU12をODU2にマッピングする方法と同一である。また、固定値“00”を有するJCバイトは、ODU2のOPU2オーバヘッド内のJCバイトを保持するためのエリアにマッピングされる。送信ネットワークノードは、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODU1であると表示し、ODU1を宛先に送信し、ここで4は2.5GのサイクルのODU2におけるタイムスロット数である。
【0053】
1.25GのODU2におけるサイクルは8個のタイムスロットを有する。送信ネットワークノードはODTUv12をタイムスロットiおよびタイムスロットi+4に多重化する。また、ODTU12はタイムスロットmおよびタイムスロットm+4に多重化することが可能である。ODTU12およびODTUv12のタイムスロットは互いに衝突を避ける必要がある。
【0054】
ODTU12およびODTUv12が8個のタイムスロットにマッピングされた後、ODU2の多重化構造を表示する必要がある。表3はODU2のMSIを表わす。
【0055】
【表3】

【0056】
表3において、タイムスロット1およびタイムスロット5は2個のODU0を搬送する。タイムスロット1において伝達されるODUのタイプはODU1を表示する00として表わされ、タイムスロット5において伝達されるODUのタイプはODU0を表示する11として表わされる。タイムスロット2〜4およびタイムスロット6〜8は3個のODU1を搬送し、ODUのタイプはODU1を表示する00として表わされる。
【0057】
ステップ304:2.5Gのタイムスロット構造の伝送ネットワークノードはODU2を受信し、それを逆多重化してタイムスロットiにおいて伝達されるODUのタイプの表示を取得する。伝送ネットワークノードはタイムスロット1〜4に対応するMSIのみを識別し、他のタイムスロットについての表示を無視する。タイムスロットiの表示が00であるならば、伝送ネットワークノードは、先行技術におけるODU1を処理する方法に従ってこのタイムスロットのデータについて外部処理を実行する。例えば、伝送ネットワークノードはそれらをスケジュールし、ODU2に含まれるODTUv12およびODTU12を2.5GのODU2のタイムスロットにマッピングし、ODU2をさらなる処理のために下流の1.25Gのタイムスロット構造の受信ネットワークノードに送信する。
詳細な方法は、ステップ204においてODU3およびODTUv13を処理する方法と同一である。
【0058】
ステップ305:1.25Gのタイムスロット構造の受信ネットワークノードは伝送ネットワークノードによって送信されるODU2を受信し、ODU2が一対のODU1または一対のODU0を伝達しているか否かをさらに判定する必要がある。
【0059】
具体的には、受信ネットワークノードは、受信されたODU2によって伝達されるODTUv12およびODTU12を調査してFA表示を取得することが可能である。発見されたFA表示を予め設定されたFA表示と比較することによって、受信ネットワークノードはODU2が一対のODU1または一対のODU0を伝達しているか否かを判定する。発見されたFA表示が一対のODU0の予め設定されたFA表示と同一であり、かつ一対のODU0のフレーム整列を遂行できるならば、受信ネットワークノードは、ODU2が一対のODU0を伝達していると判定し、ODU2から一対のODU0(ODU0a/ODU0b)を取得する。発見されたFA表示がODU1フレームの予め設定されたFA表示と同一であり、かつODU1のフレーム整列を遂行できるならば、ODU2は一対のODU1を伝達していると判定される。処理方法は先行技術におけるODU1の処理方法と同一とすることが可能である。
【0060】
この実施形態において、送信ネットワークノードは、一対のODU0をODTUにマッピングして、ODTUv12の外部構造がODTU12の外部構造と同一であるようにODTUv12を形成し、ODTUv12を1.25GのODU2のタイムスロットiおよびタイムスロットi+4にマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される一対のODU0のタイプをODU1であると表示し、ODU1を宛先ノードに送信する。2.5Gのタイムスロットのネットワークのみをサポートする伝送ネットワークノードがODU2を受信した後、タイムスロットiにおいて伝達される一対のODU0のタイプはODU1として表示されているので、このタイムスロット内のデータは先行技術におけるODU1の処理方法に従って処理され、さらなる処理のために1.25Gのタイムスロット構造の受信ネットワークノードに転送する。本発明におけるデータ送信方法によって、ODU2は1.25Gのタイムスロット構造を使用してODU0を搬送するとき、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置を通過することができる。従って、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置において送信することができ、1.25Gのタイムスロット構造はより広い範囲において適用可能である。
【0061】
<装置の実施形態1>
この実施形態においてネットワークノードが提供される。図9に表わされているように、ネットワークノードは、
少なくとも一対のODU0を取得するように構成されたデータ取得ユニット10と、
データ取得ユニット10によって取得された少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングしてODTUvktを形成するように構成されたマッピングユニット11と、を含み、ここでkは1以上であり、tは2または3であり、ODTUvktの外部構造はODTUktの外部構造と同一であり、ここで同一の外部構造は、同一数の行および列、同一位置の固定されたフィラーの列、同一の構造および表示規則の全体の調整制御(JC)表示を言い、
マッピングユニット11によって形成されたODTUvktを1.25GのタイムスロットサイクルのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkであると表示し、ODUkを宛先ノードに送信するように構成されたマッピングおよび伝送ユニット12をさらに含み、ここでnは2.5GのタイムスロットサイクルのODUtにおけるタイムスロット数である。
【0062】
この実施形態において、ネットワークノードにおけるマッピングユニット11は、少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングして、ODTUvktの外部構造がODTUktの外部構造と同一であるようにODTUvktを形成し、マッピングおよび伝送ユニット12は、ODTUvktを1.25GのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkであると表示し、ODUkを宛先ノードに送信する。2.5Gのタイムスロットのネットワークのみをサポートする装置がODU2/3を受信した後、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプはODUkとして表示されているので、このタイムスロット内のデータは先行技術におけるODUkの処理方法に従って処理される。本発明におけるデータ送信方法によって、ODU2/3は1.25Gのタイムスロット構造を使用してODU0を搬送するとき、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置を通過することができる。従って、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置において送信することができ、1.25Gのタイムスロット構造はより広い範囲において適用可能である。
【0063】
<装置の実施形態2>
この実施形態において、ネットワークノードが提供される。装置の実施形態1と比較して、この実施形態はより洗練されたマッピングユニット11を提供する。図10に表わされているように、マッピングユニット11は、
データ取得ユニット10によって取得された一対のODU0におけるデータストリームをODTUにマッピングしてODTUvktを形成するように構成されたデータマッピングユニット110と、
一対のODU0のJC表示、対応するJO表示、およびFA表示をデータマッピングユニット110によって形成されたODTUvktに付加するように構成された表示付加ユニット111と、を含む。
【0064】
<装置の実施形態3>
この実施形態において、ネットワークノードが提供される。この実施形態におけるネットワークノードは1.25Gのタイムスロット構造を有する。図11に表わされているように、ネットワークノードは、
2.5Gのタイムスロット構造のネットワークノードによって送信されるODUtを受信するように構成されたデータ受信ユニット30を含み、ここでODUtはODTUを伝達し、tは2または3であり、
データ受信ユニット30によって受信されたODUtにおいて伝達されるODTUが少なくとも一対のODU0を含むか否かを判定するように構成された判定ユニット31と、
ODTUが少なくとも一対のODU0を含むと判定ユニット31が判定したならば、少なくとも一対のODU0を取得するように構成された取得ユニット32と、をさらに含む。
【0065】
詳細な実施形態において、判定ユニット31は、データ受信ユニット30によって受信されたODUtにおいて伝達されるODTUが少なくとも一対のODU0を含むか否かを判定するように構成された調査ユニット310と、調査ユニット310によって発見されたFA表示を予め設定されたFA表示と比較し、FA表示が少なくとも一対のODU0のFA表示と同一であるならば、ODTUが少なくとも一対のODU0を搬送していると判定するように構成された比較および判定ユニット311と、を含む。比較および判定ユニット311が判定した後、取得ユニット32は少なくとも一対のODU0を取得する。
【0066】
データ受信ユニット30は2.5Gのタイムスロット構造のネットワークノードによって送信されるODUtを受信した後、ODUtにおいて伝達されるODTUvktおよびODTUktは同一の外部構造を共有する。判定ユニット31はODUtが一対のODU1または一対のODU0を伝達しているか否かを判定する必要がある。
【0067】
<システムの実施形態>
この実施形態において、OTNにおいてデータを送信するシステムが提供される。図12に表わされているように、このシステムは、送信ネットワークノード100と、伝送ネットワークノード200と、受信ネットワークノード300と、を含む。この実施形態において、送信ネットワークノード100および受信ネットワークノード300は1.25Gのタイムスロット構造を有し、伝送ネットワークノード200は2.5Gのタイムスロット構造を有する。
【0068】
送信ネットワークノード100は、少なくとも一対のODU0を取得し、少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングしてODTUvktを形成するように構成され、ここでkは1以上であり、tは2または3であり、ODTUvktの外部構造はODTUktの外部構造と同一であり、ODTUvktを1.25GのタイムスロットサイクルのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkであると表示し、ODUkを伝送ネットワークノード200に送信するように構成され、ここでnは2.5GのタイムスロットサイクルのODUtにおけるタイムスロット数である。
【0069】
伝送ネットワークノード200は、送信ネットワークノード100によって送信されるODUtを受信し、ODUtを逆多重化してタイムスロットiにおいて伝達されるODUのタイプについての表示を取得し、ODUのタイプがODUkであると表示されているならば、ODUkを処理する方法に従ってタイムスロットiのデータを処理し、処理されたODUtを受信ネットワークノード300に送信するように構成される。
【0070】
受信ネットワークノード300は、ODUtを受信し、ODUtにおけるODTUが少なくとも一対のODU0を含むことを判定し、ODTUから少なくとも一対のODU0を取得するように構成される。
【0071】
本発明の実施形態において、ネットワークノードは、少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングして、ODTUvktの外部構造がODTUktの外部構造と同一であるようにODTUvktを形成し、ODTUvktを1.25GのODUtのタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODUkであると表示し、ODUkを宛先ノードに送信する。2.5Gのタイムスロットのネットワークのみをサポートする装置がODU2/3を受信した後、タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプはODUkとして表示されているので、このタイムスロット内のデータは先行技術におけるODUkの処理方法に従って処理される。本発明におけるデータ送信方法によって、ODU2/3が1.25Gのタイムスロット構造を使用してODU0を搬送するとき、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置を通過する。従って、ODU0は2.5Gのタイムスロット構造のみをサポートする装置において送信することができ、1.25Gのタイムスロット構造はより広い範囲において適用可能である。
【0072】
上述した実施形態におけるステップの全部または一部はプログラムによって指示されるハードウェアによって実現することが可能であることをこの技術分野の当業者は理解することができる。このプログラムはリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、またはコンパクトディスク(CD)のようなコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納することができる。
【0073】
上記において本発明によるOTNにおいてデータを送信する方法、システム、および装置が詳述された。本発明の実施形態におけるネットワークノードはユーザ装置およびサーバを含む。本発明はいくつかの例示の実施形態によって説明されたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。この技術分野の当業者は本発明の思想および範囲から逸脱することなく本発明に修正および変形を行うことができることが明らかである。特許請求の範囲によって定義される保護範囲内およびその均等物の範囲内にあるならば、本発明は修正および変形をカバーする。
【符号の説明】
【0074】
10 データ取得ユニット
11 マッピングユニット
12 マッピングおよび伝送ユニット
30 データ受信ユニット
31 判定ユニット
32 取得ユニット
100 送信ネットワークノード
110 データマッピングユニット
111 表示付加ユニット
200 伝送ネットワークノード
300 受信ネットワークノード
310 調査ユニット
311 比較および判定ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光伝送網(OTN)においてデータを送信する方法であって、
少なくとも一対の光チャネルデータユニット0(ODU0)を取得するステップと、
前記少なくとも一対のODU0を光チャネルデータトリビュタリユニット(ODTU)にマッピングしてODTUvktを形成するステップと、を有し、ここでkは1以上であり、tは2または3であり、前記ODTUvktの外部構造は光チャネルデータトリビュタリユニットkt(ODTUkt)の外部構造と同一であり、
前記ODTUvktを1.25Gのタイムスロットサイクルの光チャネルデータユニットt(ODUt)のタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、前記タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプを光チャネルデータユニットk(ODUk)であると表示し、前記ODUkを宛先ノードに送信するステップをさらに有し、ここでnは2.5GのタイムスロットサイクルのODUtにおけるタイムスロット数である方法。
【請求項2】
前記少なくとも一対のODU0をODTUにマッピングしてODTUvktを形成するステップは、
前記少なくとも一対のODU0におけるデータストリームをODTUにマッピングしてODTUvktを形成するステップと、
前記少なくとも一対のODU0の調整制御(JC)表示、対応する調整機会(JO)表示、およびフレーム整列(FA)表示を前記ODTUvktに付加するステップと、
を有する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記一対のODU0のJC表示、対応するJO表示、およびFA表示を前記ODTUvktに付加するステップは、
前記一対のODU0における1つのODU0のJC表示、対応するJO表示、およびFA表示をn個のマルチフレームサイクルが奇数サイクルであるODTUvktに付加するステップと、
前記一対のODU0における他のODU0のJC表示、対応するJO表示、およびFA表示をn個のマルチフレームサイクルが偶数サイクルであるODTUvktに付加するステップと、
を有する請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記タイムスロットi+nにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプをODU0であると表示するステップをさらに有する請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
光伝送網(OTN)においてデータを送信する方法であって、
2.5Gのタイムスロット構造のネットワークノードによって送信される光チャネルデータユニットt(ODUt)を受信するステップを有し、ここで前記ODUtは光チャネルデータトリビュタリユニット(ODTU)を伝達し、
前記ODTUが少なくとも一対の光チャネルデータユニット0(ODU0)を含むことを判定するステップと、
前記ODTUから前記少なくとも一対のODU0を取得するステップと、をさらに有し、ここでtは2または3である方法。
【請求項6】
前記ODTUが少なくとも一対のODU0を含むことを判定するステップは、
前記ODTUを調査してフレーム整列(FA)表示を取得するステップと、
前記FA表示を予め設定されたFA表示と比較し、前記FA表示が前記少なくとも一対のODU0のFA表示と同一であるならば、前記ODTUが前記少なくとも一対のODU0を含むと判定するステップと、
を有する請求項5に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも一対の光チャネルデータユニット0(ODU0)を取得するように構成されたデータ取得ユニットと、
前記データ取得ユニットによって取得された少なくとも一対のODU0を光チャネルデータトリビュタリユニット(ODTU)にマッピングしてODTUvktを形成するように構成されたマッピングユニットと、を備え、ここでkは1以上であり、tは2または3であり、前記ODTUvktの外部構造は光チャネルデータトリビュタリユニットkt(ODTUkt)の外部構造と同一であり、
前記マッピングユニットによって形成されたODTUvktを1.25Gのタイムスロットサイクルの光チャネルデータユニットt(ODUt)のタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、前記タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプを光チャネルデータユニットk(ODUk)であると表示し、前記ODUkを宛先ノードに送信するように構成されたマッピングおよび伝送ユニットをさらに備え、ここでnは2.5GのタイムスロットサイクルのODUtにおけるタイムスロット数であるネットワークノード。
【請求項8】
前記マッピングユニットは、
前記データ取得ユニットによって取得された一対のODU0におけるデータストリームをODTUにマッピングして前記ODTUvktを形成するように構成されたデータマッピングユニットと、
前記一対のODU0の調整制御(JC)表示、対応する調整機会(JO)表示、およびフレーム整列(FA)表示を前記データマッピングユニットによって形成されたODTUvktに付加するように構成された表示付加ユニットと、
を備える請求項7に記載のネットワークノード。
【請求項9】
2.5Gのタイムスロット構造のネットワークノードによって送信される光チャネルデータユニットt(ODUt)を受信するように構成されたデータ受信ユニットを備え、ここで前記ODUtは光チャネルデータトリビュタリユニット(ODTU)を伝達し、tは2または3であり、
前記データ受信ユニットによって受信されたODUtにおいて伝達されるODTUが少なくとも一対の光チャネルデータユニット0(ODU0)を含むことを判定するように構成された判定ユニットと、
前記ODTUが前記少なくとも一対のODU0を含むと前記判定ユニットが判定したならば、前記少なくとも一対のODU0を取得するように構成された取得ユニットと、
をさらに備えるネットワークノード。
【請求項10】
前記判定ユニットは、
前記ODTUを調査してフレーム整列(FA)表示を取得するように構成された調査ユニットと、
前記調査ユニットによって発見されたFA表示を予め設定されたFA表示と比較し、前記FA表示が前記少なくとも一対のODU0のFA表示と同一であるならば、前記ODTUが前記少なくとも一対のODU0を搬送していると判定するように構成された比較および判定ユニットと、
を備える請求項9に記載のネットワークノード。
【請求項11】
光伝送網(OTN)においてデータを送信するシステムであって、
送信ネットワークノードと、2.5Gのタイムスロット構造の伝送ネットワークノードと、1.25Gのタイムスロット構造の受信ネットワークノードと、を備え、
前記送信ネットワークノードは、少なくとも一対の光チャネルデータユニット0(ODU0)を取得し、前記少なくとも一対のODU0を光チャネルデータトリビュタリユニット(ODTU)にマッピングしてODTUvktを形成するように構成され、ここでkは1以上であり、tは2または3であり、前記ODTUvktの外部構造は光チャネルデータトリビュタリユニットkt(ODTUkt)の外部構造と同一であり、前記ODTUvktを1.25Gのタイムスロットサイクルの光チャネルデータユニットt(ODUt)のタイムスロットiおよびタイムスロットi+nにマッピングし、前記タイムスロットiにおいて伝達される少なくとも一対のODU0のタイプを光チャネルデータユニットk(ODUk)であると表示し、前記ODUkを宛先ノードに送信するように構成され、ここでnは2.5GのタイムスロットサイクルのODUtにおけるタイムスロット数であり、
前記2.5Gのタイムスロット構造の伝送ネットワークノードは、前記送信ネットワークノードによって送信されるODUtを受信し、前記ODUtを逆多重化して前記タイムスロットiにおいて伝達される光チャネルデータユニット(ODU)のタイプについての表示を取得し、前記ODUのタイプがODUkであると表示されているならば、前記ODUkを処理する方法に従って前記タイムスロットiのデータを処理し、前記処理されたODUtを前記受信ネットワークノードに送信するように構成され、
前記1.25Gのタイムスロット構造の受信ネットワークノードは、前記ODUtを受信し、前記ODUtにおけるODTUが前記少なくとも一対のODU0を含むか否かを判定し、前記ODTUから前記少なくとも一対のODU0を取得するように構成されたシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2012−518922(P2012−518922A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550401(P2011−550401)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【国際出願番号】PCT/CN2009/071722
【国際公開番号】WO2010/130076
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】