説明

光学フィルム重畳体の梱包体および梱包方法

【課題】 一つの容器に多くの光学フィルム重畳体を梱包する、簡易で輸送効率が改善された光学フィルム重畳体の梱包体および梱包方法を提供する。
【解決手段】 対角10インチ以上である光学フィルムを複数枚積み重ねた光学フィルム重畳体の梱包体であって、光学フィルム重畳体がトレイ9内に固定されており、トレイ9内に固定された光学フィルム重畳体が光学フィルム平面と垂直方向が成す角を30°以下となるように容器11内に配置されていることを特徴とする光学フィルム重畳体の梱包体である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルム重畳体の梱包体および梱包方法に関する。詳しくは、簡易で輸送効率が改善された光学フィルム重畳体の梱包体および梱包方法に関する。
【背景技術】
【0002】
偏光フィルム、偏光分離フィルムおよび位相差フィルムなどの光学フィルム、またはそれらを積層した光学フィルムは、液晶表示装置を構成する光学部品のひとつとして有用であり、液晶表示装置の画面に合わせた形状である矩形の光学フィルムとして使用されている。
【0003】
かかる光学フィルム(1)は、通常、液晶表示装置への取付け工程を簡便にするために、その片面または両面に接着層(2)が設けられる場合が多く、一方、接着層が設けられていない面は、光学フィルム表面を保護する目的で保護フィルム(3)が設けられることが多い。また、接着層(2)の上には、ホコリなどの異物が付着したり光学フィルム同士が接着したりするのを防ぐ目的で剥離フィルム(4)が貼着され、接着層を有する光学フィルム(5)として出荷される(図1)。なお、剥離フィルムは、液晶表示装置へ取り付けられる直前に取り除かれ、廃棄される。
【0004】
かかる接着層を有する光学フィルム(5)は、その複数枚を積み重ねて光学フィルム重畳体(6)とし、さらにその全体を包装材(7)で包んで、光学フィルム重畳体の包装体(8)とし(図2)、更にダンボール等の容器に入れて梱包して出荷することが多い。包装材(7)としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルムなど、通常の包装用フィルムが使用される。
【0005】
光学フィルム重畳体の包装体は、湾曲せず、据わりが良いように、光学フィルム面が水平方向に平置きされる(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
光学フィルムの対角が10インチ以上の場合では、過剰に積み重ねると、光学フィルムの自重のために押し傷(打痕)がつく恐れがあるので積み重ねる枚数は100枚以下、特に対角が15インチ以上の光学フィルムの場合には50枚以下、対角30インチ以上の光学フィルムの場合には30枚以下とすることが多い。これらの場合、光学フィルム(1)の各辺は光学フィルム重畳体(6)の高さより大きくなることから、据わりが良いように、容器内に水平方向に平置きして入れられる。
しかしながら、水平方向に平置きした対角が10インチ以上の光学フィルムは、上記のとおり、過剰に積み上げると押し傷(打痕)がつく恐れがあるので積み上げ数が制限され、また、一つの容器に入れる光学フィルム重畳体が制限されるため、輸送効率の低下につながっていた。
【特許文献1】特開平10−175664号公報
【特許文献2】特開2000−191994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一つの容器に多くの光学フィルム重畳体を梱包する、簡易で輸送効率が改善された光学フィルム重畳体の梱包体および梱包方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、対角10インチ以上である光学フィルムを複数枚積み重ねた光学フィルム重畳体の梱包体であって、光学フィルム重畳体がトレイ内に固定されており、トレイ内に固定された光学フィルム重畳体が光学フィルム平面と垂直方向が成す角を30°以下となるように容器内に配置されていることを特徴とする光学フィルム重畳体の梱包体である。
光学フィルムが、偏光フィルム、偏光分離フィルム及び位相差フィルムからなる群より選ばれた少なくとも一種のフィルムである上記の光学フィルム重畳体の梱包体である。
また、光学フィルムが、偏光フィルム、偏光分離フィルム及び位相差フィルムからなる群より選ばれた少なくとも二種のフィルムの積層体である上記の光学フィルム重畳体の梱包体である。
更に、対角10インチ以上である光学フィルムを複数枚積み重ねた光学フィルム重畳体を梱包する方法であって、光学フィルム重畳体をトレイ内に粘着テープで固定し、トレイ内に固定した光学フィルム重畳体を、光学フィルム平面と垂直方向が成す角を30°以下となるよう容器内に配置して梱包することを特徴とする光学フィルム重畳体の梱包方法である。
【発明の効果】
【0008】
一つの容器に多くの光学フィルム重畳体を梱包する、簡易で輸送効率が改善された光学フィルム重畳体の梱包体および梱包方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明に適用される光学フィルムは、例えば偏光フィルム、偏光分離フィルムおよび位相差フィルムなどが挙げられる。また、これらの積層体でもよい。光学フィルム(1)は、通常、液晶表示装置への取付け工程を簡便にするために、その一方または両面に接着層(2)が設けられている。一方、接着層が設けられていない面は、光学フィルム表面を保護する目的で保護フィルム(3)が設けられている。そして、接着層(2)の上にはホコリなどの異物が付着したり矩形光学フィルム同士が接着したりするのを防ぐ目的で剥離フィルム(4)が貼着され、接着層を有する光学フィルム(5)として取り扱われる(図1)。なお、剥離フィルムは、液晶表示装置へ取り付けられる直前に取り除かれ、廃棄される。
【0010】
偏光フィルムは、通常、ヨウ素または二色性染料で染色されたポリビニルアルコール(PVA)からなる偏光子フィルムの両面を、トリアセチルセルロース(TAC)製のフィルムで積層したものなどが使用される。偏光子フィルムの厚みは通常15〜30μm程度、TACフィルムの厚みは通常40〜200μm程度である。偏光子フィルムとTACフィルムとは通常ポリビニルアルコール系の接着剤などにより接着されている。
位相差フィルムは、例えばポリカーボネート系樹脂フィルムを延伸することで得られる一軸配向フィルムなどが使用され、その厚みは通常30〜100μm程度である。
また、特定の角度からの入射光は散乱し、それ以外の角度からの入射光はそのまま透過する性質を有する光制御フィルムなどのような方向性を有するフィルムも挙げられる。このような光制御フィルムとしては、住友化学株式会社製の“ルミスティー(登録商標)”が例示される。
さらに、光学フィルムは光制御フィルムと偏光板、位相差板との積層フィルムであってもよい。かかる光学フィルムの形状は、目的とする液晶表示装置の画面サイズに対応する大きさの矩形に加工されることが多い。
【0011】
偏光フィルムは、透過軸方向に平行な光を透過し、透過軸と直交する吸収軸方向に平行な光を吸収する機能を有するフィルムであり、吸収型偏光フィルムとも称される。通常、偏光子およびその両側に積層した保護膜からなり、偏光子は、膜厚が10μm〜150μmのポリビニルアルコールフィルムに一軸延伸、二色性色素による染色およびホウ酸処理してなるフィルムである。保護膜としては、通常、酢酸セルロース系樹脂フィルム、例えば、トリアセチルセルロースフィルムが使用されている。例えば、“スミカラン(登録商標)SRW862A”(住友化学株式会社製)が挙げられる。
【0012】
偏光分離フィルムは、透過軸方向に平行な光を透過し、透過軸と直交する反射軸方向に平行な光を反射する機能を有するフィルムであり、反射型偏光フィルム、非吸収型偏光フィルム、あるいは反射された光が再利用され輝度が向上するので輝度上昇フィルムとも称される。ポリエステル、特にポリエチレンナフタレートやポリエチレンナフタレート単位を主成分とする共重合体を原料として性能に優れたものが得られており、例えば、商品名“DBEF”(住友スリーエム株式会社製)として市販されている。
【0013】
位相差フィルムは、樹脂フィルムの延伸によって位相差(レターデーション)を付与したフィルムであり、例えば、ポリカーボネート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポリアリレート系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ノルボルネン系樹脂などが主に使用される。延伸には公知の方法が採用でき、ロール間延伸のような縦延伸や、テンター延伸のような横延伸が多く用いられる。また、延伸方向は一軸延伸でもよいが、液晶表示装置に使用する際の視野角調整のため、厚み方向の配向を施したものもある。位相差フィルムの位相差値は、所望の特性に合わせて適宜決定されるが、一般には、100〜1,000nmの範囲のものが多く用いられる。また、1/4波長フィルム又は1/2波長フィルムを使用することは、好ましい形態の一つである。例えば、ポリカーボネート製で厚み40μmの一軸延伸位相差フィルムである“スミカライト(登録商標)SEF440138”(住友化学株式会社製)が挙げられる。
【0014】
接着層(2)を構成する接着剤は、透明で光学的に等方性のものであれば特に限定されず、通常は感圧型接着剤(粘着剤)が用いられる。感圧型接着剤としては、アクリル系感圧型接着剤、ウレタン系感圧型接着剤などが使用される。接着剤層の厚みは概ね10μm〜50μm程度である。
【0015】
剥離フィルムとしては、通常、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどが使用され、その厚みは通常20〜40μmである。かかる剥離フィルムは、例えばその表面をシランカップリング剤などによって処理されることにより離型性を付与されてもよい。
【0016】
光学フィルム(5)は、その複数枚を積み重ねることで光学フィルム重畳体(6)が形成される(図2)。 対角10インチ以上の光学フィルムは、過剰に積み重ねると、光学フィルムの自重のために押し傷(打痕)がつく恐れがあるので積み重ねる枚数は100枚以下とすることが多い。特に対角が15インチ以上の光学フィルムは積み重ねる枚数を50枚以下、対角30インチ以上の光学フィルムは積み重ねる枚数を30枚以下とすることが多い。これらの場合、光学フィルム(1)の各辺は光学フィルム重畳体(6)の高さより大きくなることが多い。このような光学フィルム重畳体は、据わりが良いように、通常、水平方向に平置きして取り扱われる。
【0017】
光学フィルム重畳体(6)は、包装フィルム(7)で包装して光学フィルム重畳体の包装体(8)とされる。その際に、光学フィルム重畳体(6)の上面や下面に、光学フィルム重畳体(6)に傷が付くのを防止する目的で保護シートなどが配置されてもよい。
【0018】
光学フィルム重畳体(6)を包装フィルム(7)で包装する方法は、いわゆる風呂敷包装(図3)、キャラメル包装(図4)、また、包装フィルム(7)を十字に切ってから包む方法(図5)などが採用される。
【0019】
包装フィルム(7)としては、例えば線状低密度ポリエチレン(LLDPE)をはじめとするポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、ナイロン(登録商標)(NY)などのポリアミド、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルからなるフィルムまたは袋などが挙げられ、単層のフィルムでも、多層のフィルムでも、またそれらからなる袋であってもよい。光学フィルム重畳体(6)を入れた後に内部を真空にして密封されてもよいし、窒素などの不活性ガスにより置換されてもよい。かかる包装フィルム(7)は透明なものであれば、内部を容易に観察することができる。
【0020】
包装フィルムとして、ホコリなどの異物の混入を防ぐために、帯電防止処理したもの、または帯電防止剤を含有したものを用いることが好ましい。
更に、包装フィルムとして、接着層が包装フィルムに付着して接着層が欠けたりすることを防止するために、包装フィルムの内側(光学フィルム重畳体と接する側)に離型処理したもの、また、アンチブロッキング剤を含有するフィルムを用いることが好ましい。
【0021】
光学フィルム重畳体を包装フィルムで包装し、包装フィルムが重なり合った縁端部は、通常、粘着テープで接着止めされる。粘着テープとしては、例えば、市販の包装用セロハン粘着テープCT405A(ニチバン株式会社製)、セロハンテープNo.29-24(日東電工包装システムズ株式会社製)、Scotch(登録商標)メンディングテープ810-3-24(住友スリーエム株式会社製)が使用される。
【0022】
このようにして得られる光学フィルム重畳体の包装体(8)は、トレイ(9)に固定される。トレイの材質は、特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PSt)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)などの市販プラスチック製トレイが適切な強度があり、かつ低価格で好ましい。
【0023】
光学フィルム重畳体の包装体(8)のトレイ(9)への固定は、通常、接着テープ(10)を用い、例えば、包装体の重心を中心にバランスよく九分割して止める「井型止め」(図6)方法や、包装体の周辺全体をテープ止めする「□型止め」(図7)方法などで行われる。
接着テープの基材として、紙や布では発塵の恐れがあるので不適当であり、プラスチックフィルムが好ましい。例えば、市販のカットクロス(登録商標)テープ(P)、カットクリーン(登録商標)テープ(P)(いずれも住化プラステック株式会社製)、ハンディカット(登録商標)テープ(日東電工包装システムズ株式会社製)などが用いられる。
【0024】
このようにして得られるトレイ内に固定された光学フィルム重畳体は、光学フィルム平面と垂直方向が成す角を約30°以下となるようにダンボールなどの容器内に配置して梱包される。この際に、光学フィルム重畳体の上面と他のトレイとの間、容器との隙間には、保護シートや緩衝材が挿入される。梱包のし易さ、据わりの良さから、通常、光学フィルム平面と垂直方向が成す角を約0°(ほぼ垂直)に配置することが多い。光学フィルム平面と垂直方向が成す角を30°より大きくすると、光学フィルムの自重のために押し傷(打痕)がつく恐れがあるので好ましくない。
光学フィルム重畳体が入れられた容器は、通常の方法によって結束され、梱包体とし、運搬される。
【0025】
トレイ内に固定された光学フィルム重畳体を、容器内に水平方向に重ねて平置きするためには、トレイを受ける棚を設けるか、またはトレイを重ねた際に、光学フィルム重畳体が上のトレイと接触しないような構造で、荷重に耐えられる強度のトレイとする必要があるが、本発明においては、光学フィルム重畳体が湾曲しないよう固定できるものであればよく、特別なものである必要はない。
【実施例】
【0026】
以下、本発明を具体的に実施例で示すが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0027】
実施例1
光学フィルム重畳体として、偏光フィルムSRF862AP8AG6-S/81(住友化学株式会社製)を347mm×280mm(対角が17.6インチ)に切断し、100枚重ねたものを準備した。輸送試験で押し傷(打痕)欠陥を発生しやすくする目的で、光学フィルム重畳体の上から90枚目上に厚み100μmのアルミテープを1mm角に切った小片を3個挿入した。この光学フィルム重畳体をポリエチレンフィルム(日泉ポリテック社製)で包装し、包装体を得た。さらに、この包装体をポリスチレン製トレイAE-2(四国ダンボール社製、縦395mm×横300mm×深さ25mm)にカットクロス(登録商標)テープ(P)(住化プラステック株式会社製)を用いて図6に示す「井型止め」で固定した。
このトレイに固定した光学フィルム重畳体5個を、光学フィルム平面と鉛直方向が成す角を0°(光学フィルムを垂直)になるように立ててダンボール箱(縦495mm×横284mm×深さ388mm)に入れ梱包した(図8)。このとき、ダンボールの隙間には緩衝材を挿入した。また、ダンボールの底面を除く五面には、輸送時における横積みを禁止したケアマークを貼り付けた。
続いて、得られた梱包体をトラックに載せ、輸送試験を行った。約1700km搬送した後、中身を確認した。その結果、光学フィルムの外観は良好で、試験前の状態を維持していた。さらに、この光学フィルムをガラスに貼合したところ、外観の良好なガラス貼合品が得られた。結果を表1にまとめた。
【0028】
実施例2
トレイに固定した光学フィルム重畳体を、光学フィルム平面と鉛直方向が成す角を30°になるようにダンボール箱に入れ梱包した(図9)以外は実施例1と同様に梱包し、輸送試験を行った。
試験後、中身を確認した結果、光学フィルムに弱い押し傷(打痕)が観察されたが許容範囲であった。さらに、この光学フィルムをガラスに貼合したところ、弱い押し傷(打痕)は消え、外観の良好なガラス貼合品が得られた。結果を表1にまとめた。
【0029】
比較例1
トレイに固定した光学フィルム重畳体を、光学フィルム平面と鉛直方向が成す角を90°(平置きのまま)になるようにダンボール箱に入れ梱包した(図10)以外は実施例1と同様に梱包し、輸送試験を行った。
試験後、中身を確認した結果、光学フィルムに強い押し傷(打痕)が観察された。さらに、この光学フィルムをガラスに貼合してみたところ、押し傷(打痕)を中心とした気泡が発生し、ガラス貼合品は外観不良であった。結果を表1にまとめた。
【0030】
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】接着層を有する光学フィルムの模式図である。
【図2】光学フィルム重畳体と包装体の例の模式図である。
【図3】光学フィルム重畳体の包装体の他の例の模式図である。
【図4】光学フィルム重畳体の包装体の他の例の模式図である。
【図5】光学フィルム重畳体の包装体の他の例の模式図である。
【図6】光学フィルム重畳体をトレイに固定した例の模式図であり、(A)は平面を(B)は断面を示す。
【図7】光学フィルム重畳体をトレイに固定した他の例の模式図であり、(A)は平面を(B)は断面を示す。
【図8】実施例1のトレイに固定した光学フィルム重畳体の配置を示す断面模式図である。
【図9】実施例2のトレイに固定した光学フィルム重畳体の配置を示す断面模式図である。
【図10】比較例1のトレイに固定した光学フィルム重畳体の配置を示す断面模式図である。
【符号の説明】
【0032】
1 光学フィルム
2 粘着剤層
3 保護フィルム
4 剥離フィルム
5 接着層を有する光学フィルム
6 光学フィルム重畳体
7 包装フィルム
8 光学フィルム重畳体の包装体
9 トレイ
10 接着テープ
11 ダンボール



【特許請求の範囲】
【請求項1】
対角10インチ以上である光学フィルムを複数枚積み重ねた光学フィルム重畳体の梱包体であって、光学フィルム重畳体がトレイ内に固定されており、トレイ内に固定された光学フィルム重畳体が光学フィルム平面と垂直方向が成す角を30°以下となるように容器内に配置されていることを特徴とする光学フィルム重畳体の梱包体。
【請求項2】
光学フィルムが、偏光フィルム、偏光分離フィルム及び位相差フィルムからなる群より選ばれた少なくとも一種のフィルムである請求項1記載の光学フィルム重畳体の梱包体。
【請求項3】
光学フィルムが、偏光フィルム、偏光分離フィルム及び位相差フィルムからなる群より選ばれた少なくとも二種のフィルムの積層体である請求項1記載の光学フィルム重畳体の梱包体。
【請求項4】
対角10インチ以上である光学フィルムを複数枚積み重ねた光学フィルム重畳体を梱包する方法であって、光学フィルム重畳体をトレイ内に粘着テープで固定し、トレイ内に固定した光学フィルム重畳体を、光学フィルム平面と垂直方向が成す角を30°以下となるよう容器内に配置して梱包することを特徴とする光学フィルム重畳体の梱包方法。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−55633(P2007−55633A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−240831(P2005−240831)
【出願日】平成17年8月23日(2005.8.23)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】