説明

光学式粒状物選別機における試験サンプルの製造方法

【課題】仮に試験サンプルが良品側へ混入することがあっても、人への健康被害を起こす可能性が極めて小さい光学式粒状物選別機における試験サンプル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】小石粒を不良品試験サンプルとなし、予め整粒された米粒を良品試験サンプルとなして、これら不良品試験サンプルと良品試験サンプルとを所定割合で混合して調製した。小石粒を原料とし、該小石粒を篩機に通して粒径選別するとともに、該粒径選別された小石粒を光学式粒状物選別機に通して光学的に複数群に選別し、さらに、該複数群に選別された小石粒を粒状物品位検査装置に供給して小石粒の特徴づけを行う一方、該特徴づけられた小石粒を拾い集めて不良品試験サンプルを作製し、該不良品試験サンプルを、予め整粒された米粒からなる良品試験サンプルと所定割合で混合し調製した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学式粒状物選別機における試験サンプル及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
精米施設に設置されている一般的な光学式粒状物選別機について、図3を参照してその概略構成を説明する。図3は光学式粒状物選別機の概略構成図であり、被選別物を一時貯留する貯留タンク101と、被選別物を振動させながら搬送する振動フィーダ102と、該振動フィーダ102から供給された被選別物を傾斜下方に流下させながら拡散させるシュート103と、該シュート103下端から落下する被選別物を良品と不良品とに識別する光学検査部104と、該光学検査部104で良品と識別されたものはそのまま落下させる一方、光学検査部104で不良品と識別されたものは良品とは異なる方向へ排除するイジェクタ部105と、を備えたものが一般的に知られている。そして、精米施設に設置されている光学式粒状物選別機は、良品側への不良品および異物混入の問題があり、これを避けるべく、日常的に光学式粒状物選別機の保守点検作業を確実に行って、品質管理の徹底を図らなければならない。
【0003】
前記光学式粒状物選別機における保守点検の作業項目として、前記光学検査部104においては、光学センサ106,106の検出信号の良否、動作確認、検出範囲(視野)の確認や、照明手段107…の照度の確認や、バックグラウンド108,108の角度の調整などが一例として挙げられ、前記イジェクタ部105においては、噴風能力の良否、噴射タイミングの良否、噴風時間の長短の確認などが一例として挙げられる。そして、このような保守点検作業は前記貯留タンク101から試験サンプルを流して行うものであるが、試験サンプルとして生の着色穀粒を用いて行うと、時間の経過に伴って生の着色穀粒が変質するおそれがあるために、近年ではアクリル樹脂などで人工的に作製した試験サンプルを用いて保守点検作業を行う傾向にある。
【0004】
特許文献1は穀物の成分測定を行う分光分析装置に関するものであり、アクリル樹脂などの人工的な試験サンプルを用いることで、経年劣化を防ぐとともに、保管の手間が要らないといった作用・効果の記載がある。また、特許文献2は食品の良否判別法およびその装置に関するものであり、人工的なダミーの食品生地を用いても不良品パターンを判別することが可能であるといった記載がある。更に、特許文献3は米粒品位判別装置における品位判別設定用の模造米に関するものであり、人工素材で形成した半割体を接合して米粒形状を構成するとともに、内部には米粒の胴割に相当する模造亀裂部を埋設することで、生の米粒を用いることなく、長期に亘って基準米として使用することができるといった作用・効果の記載がある。
【0005】
しかしながら、人工的な素材で形成した試験サンプルにあっては、素材が欠けたり、試験サンプルそのものが消失したりすることで、前記貯留タンク101、振動フィーダ102及びシュート103からなる搬送経路への残留物となるため、これら残留物が良品側へ混入する事故を考えると、人工的な素材で試験サンプルを作製することはできるだけ避けたいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−30984号公報
【特許文献2】特開2002−195816号公報
【特許文献3】特開2004−251737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題点にかんがみ、仮に試験サンプルが良品側へ混入することがあっても、人への健康被害を起こす可能性が極めて小さい光学式粒状物選別機における試験サンプル及びその製造方法を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明は、小石粒を不良品試験サンプルとなし、予め整粒された米粒を良品試験サンプルとなして、これら不良品試験サンプルと良品試験サンプルとを所定割合で混合して調製した光学式粒状物選別機における試験サンプルとした。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、前記不良品試験サンプル1重量部に対し、前記良品試験サンプル20〜100重量部を混合して調製した試験サンプルとした。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、小石粒を原料とし、該小石粒を篩機に通して粒径選別するとともに、該粒径選別された小石粒を光学式粒状物選別機に通して光学的に複数群に選別し、さらに、該複数群に選別された小石粒を粒状物品位検査装置に供給して小石粒の特徴づけを行う一方、該特徴づけられた小石粒を拾い集めて不良品試験サンプルを作製し、さらに、該不良品試験サンプルを、予め整粒された米粒からなる良品試験サンプルと所定割合で混合して調製することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明によれば、前記不良品試験サンプル1重量部に対し、前記良品試験サンプル20〜100重量部を混合することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、小石粒を不良品試験サンプルとなし、予め整粒された米粒を良品試験サンプルとなして、これら不良品試験サンプルと良品試験サンプルとを所定割合で混合し調製することで光学式粒状物選別機における試験サンプルとしたものであり、不良品試験サンプルの原料として、従来技術のような人工的な素材を用いるのではなく、例えば、精米施設に設置されている石抜き機から排出された小石粒を用いることで、仮に不良品試験サンプルが良品側へ混入することがあっても、人への健康被害を起こす可能性が極めて小さく、安心・安全な試験サンプルを提供することができる。
【0013】
また、請求項2記載の発明によれば、前記不良品試験サンプル1重量部に対し、前記良品試験サンプル20〜100重量部を混合した光学式粒状物選別機における試験サンプルであり、例えば、不良品混入率1%から5%までの範囲に任意に調節した試験サンプルを提供することができる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、小石粒を原料とし、該小石粒を篩機に通して粒径選別するとともに、該粒径選別された小石粒を光学式粒状物選別機に通して光学的に複数群に選別し、さらに、該複数群に選別された小石粒を粒状物品位検査装置に供給して小石粒の特徴づけを行う一方、該特徴づけられた小石粒を拾い集めて不良品試験サンプルを作製し、該不良品試験サンプルを、予め整粒された米粒からなる良品試験サンプルと所定割合で混合し調製する試験サンプルの製造方法としたので、人工的な素材で試験サンプルを作製するよりも極めて安価に試験サンプルを作製することができる。さらに、不良品試験サンプルとして、例えば、光学式粒状物選別機の可視光カメラ(CCD)に特異的に反応する小石粒群と、光学式粒状物選別機の近赤外光カメラ(NIR)に特異的に反応する小石粒群のみを収集しているから、光学式粒状物選別機の保守点検作業を確実に行うことができる。
【0015】
また、請求項4記載の発明によれば、前記不良品試験サンプル1重量部に対し、前記良品試験サンプル20〜100重量部を混合した光学式粒状物選別機における試験サンプルであり、例えば、不良品混入率1%から5%までの範囲に任意に調節した試験サンプルの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】光学式粒状物選別機における試験サンプル製造工程の概要図である。
【図2】小石粒kを光学的に選別する際のフロー図である。
【図3】光学式粒状物選別機の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。図1は光学式粒状物選別機における試験サンプル製造工程の概要図である。図1を参照しつつ本発明を実施するための形態を説明する。
【0018】
まず、原料となる小石粒を収集することになる。収穫された米粒中には、当該米粒とほぼ同じ粒径の小石が混じることがあるが、穀物調製乾燥施設や、精米施設などに設置されている石抜き機1は小石混じりの米粒から小石粒を除去することができるため、これら石抜き機1から排出される小石粒Kを原料として利用することができる。次に、石抜き機1から排出された小石粒Kを、篩機2に通して大まかに粒径を選別し、所望の大きさの粒径の小石粒kのみ(例えば、米粒と同程度の径、幅、厚みである3mm未満)を取り出す。そして、この篩機2による篩選別後の小石粒kを、米粒の色を検知するための可視光カメラ(CCD)4aおよび異物を検知するための近赤外光カメラ(NIR)4bから構成される光学式粒状物選別機3に通して光学的に選別する。
【0019】
図2は小石粒kを光学的に選別する際のフロー図である。まず、前段に配置した近赤外カメラ(NIR)4bに小石粒kを通過させると、近赤外カメラ(NIR)4bでは検知されずにそのまま流下(スルー)する小石粒群(矢印S1)と、近赤外カメラ(NIR)4bで検知されて選別(イジェクト)される小石粒群(矢印S2)とに分離される。そして、流下(スルー)した小石粒群(矢印S1)と選別(イジェクト)された小石粒群(矢印S2)とは、後段に配置した可視光カメラ(CCD)4aにそれぞれ通過させることになる。前段の近赤外カメラ(NIR)4bでそのまま流下した小石粒群(矢印S1)を後段の可視光カメラ(CCD)4aに通過させると、後段の可視光カメラ(CCD)4aでは検知されずにそのまま流下(スルー)する小石粒群(矢印S3)と、後段の可視光カメラ(CCD)4aで検知されて選別(イジェクト)される小石粒群(矢印S4)とに分離される。これにより、小石粒kは、可視光カメラ(CCD)4aおよび近赤外光カメラ(NIR)4bでは検知されずにそのまま流下する小石粒群(1)と、可視光カメラ(CCD)4aのみに検知されて選別される小石粒群(2)との2種類に選別されることになる。
【0020】
一方、前段の近赤外カメラ(NIR)4bで検知されて選別(イジェクト)された小石粒群(矢印S2)を後段の可視光カメラ(CCD)4aに通過させると、後段の可視光カメラ(CCD)4aでは検知されずにそのまま流下(スルー)する小石粒群(矢印S5)と、後段の可視光カメラ(CCD)4aで検知されて選別(イジェクト)される小石粒群(矢印S6)とに分離される。これにより、小石粒kは、可視光カメラ(CCD)4aおよび近赤外光カメラ(NIR)4bの両方に検知されて選別される小石粒群(3)と、近赤外光カメラ(NIR)4bのみに検知されて選別される小石粒群(4)との2種類に選別され、合計4種類の小石粒群に選別されることになる。
【0021】
なお、図2では、前段の光学センサとして近赤外カメラ(NIR)4bを1個、後段の光学センサとして可視光カメラ(CCD)4aを2個それぞれ配置する構成としたが、これに限定されるものではなく、前段の光学センサとして可視光カメラ(CCD)4aを1個、後段の光学センサとして近赤外カメラ(NIR)を2個それぞれ配置する構成としてもよい。この配置構成であっても、上記同様、合計4種類の小石粒群に選別されることになる。
【0022】
再度、図1を参照して試験サンプル製造工程を説明する。上記のように光学式粒状物選別機3で4種類に分別された小石粒群は、それぞれを粒状物品位検査装置5に供給し、形状情報と色情報の解析を行う。この粒状物品位検査装置5は、例えば、携帯可能なノート型パーソナルコンピュータ5aと、該コンピュータ5aに接続して、粒状物の画像を読み取るイメージスキャナー5bと、コンピュータ5aに内蔵されたソフトウェアとから構成される。これにより、イメージスキャナー5bにより入手した画像は、コンピュータ5a内で形状情報を解析して、例えば、米粒よりも形状が大きい石(a)、米粒よりも形状が小さく、かつ、重量が米粒と同じ石(b)、米粒よりも形状が小さい石(c)の3種に分類することができる。また、イメージスキャナー5bにより入手した画像は、コンピュータ5a内で色情報を解析して、例えば、光の三原色と呼ばれるRGBによる3色のカラーモードの割合と、L*a*b*表色系による均等色空間の割合とを算出し、黒っぽい石、灰色の石、米粒の色に近い色をした石などに分類することができる。一例を示すと、小石粒群を下記表1のように分類して、それぞれの特徴づけを行うことができた。
【0023】
【表1】

【0024】
次に、上記表1により分類し、特徴づけが行われた小石粒群につき、所望粒数の石を拾い集めて試験サンプルを調製することになる(図1の符号6)。上記表1のうち、(3)NIR及びCCDで除去できる石と、(4)NIRのみで除去できる石とを比較すれば、ともに色情報及び形状情報が同じ程度であるため、(4)NIRのみで除去できる石のほうを試験サンプルとして利用すればよい。また、(1)NIR及びCCDでは除去できない石と、(2)CCDのみで除去できる石とを比較すれば、(1)NIR及びCCDでは除去できない石として認識される割合が極わずかであり、無視してもよい程度であるので、(2)CCDのみで除去できる石のほうを試験サンプルとして利用すればよい。
【0025】
表2は、(2)CCDのみで除去できる石と(4)NIRのみで除去できる石とを試験サンプルとして選択した場合に、何粒の小石を拾い上げるのが適当かを示した表である。
【0026】
【表2】

【0027】
表2のように、(2)CCDのみで除去できる石の内訳として、(a)米粒よりも形状が大きい石10粒、(b)米粒よりも形状が小さく、かつ、重量が米粒と同じ石10粒、(c)米粒よりも形状が小さい石10粒の全30粒とした。一方、(4)NIRのみで除去できる石の内訳として、(a)米粒よりも形状が大きい石10粒、(b)米粒よりも形状が小さく、かつ、重量が米粒と同じ石10粒、(c)米粒よりも形状が小さい石10粒の全30粒とした。
【0028】
これら、総計60粒の小石を不良品試験サンプルとなし、これを予め整粒した米粒からなる良品試験サンプルと混合することで光学式粒状物選別機の試験サンプルとなす。不良品試験サンプルとなる小石と、良品試験サンプルとなる予め整粒した米粒との混合割合は、不良品混入率を想定して決定すればよい。例えば、コシヒカリの米粒(玄米)1000粒重が22グラム程度であるから、不良品混入率1%程度の試験サンプルを作製するには、60粒の小石に対し、約6000粒(約132グラム)の米粒を混入すればよく、不良品混入率2%程度の試験サンプルを作製するには、60粒の小石に対し、約3000粒(約66グラム)の米粒を混入すればよく、不良品混入率3%程度の試験サンプルを作製するには、60粒の小石に対し、約2000粒(約44グラム)の米粒を混入すればよいことになる。不良品混入率5%程度の試験サンプルを作製するには、60粒の小石に対し、約1200粒(約26.4グラム)の米粒を混入すればよいことになる。
【実施例1】
【0029】
本発明を、さらに実施例に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】
穀物調製乾燥施設や、精米施設などに設置されている石抜き機1から排出される小石粒Kを原料とし、篩機2に通して粒径選別し、米粒と同程度の径、幅、厚みである3mm未満の小石粒kを取り出した。そして、小石粒kを光学式粒状物選別機3に通して光学的に選別するとともに、粒状物品位検査装置5により評価した後、所望粒数の石を拾い集めて試験サンプルを調製した。小石の粒数の割合は表2のとおりとした。
【0031】
次に、この総計60粒の小石を不良品試験サンプルとなし、これを予め整粒した米粒からなる良品試験サンプルと混合する。すなわち、不良品混入率を1%程度と想定して約6000粒の予め整粒した米粒を混入した。そして、図3に示す光学式粒状物選別機の貯留タンク101にこの試験サンプルを投入し、光学センサ106,106の検出信号の良否、動作確認、イジェクタ部105の噴風能力の良否、噴射タイミングの良否、噴風時間の長短の確認などを行った。
【0032】
これにより、
1.米粒よりも形状が大きい石が流れたときは、イジェクタ部105の噴風能力の良否(当該石を吹き飛ばすことができるか否か)を確認することができる、
2.米粒よりも形状が小さく、かつ、重量が米粒と同じ石が流れたときは、イジェクタ部105の噴射タイミングの良否(光学検査部104が検知してからのイジェクタ部105の駆動遅れ時間のタイミング)の確認および噴風時間の長短の確認をすることができる、
3.米粒よりも形状が小さい石が流れたときは、光学センサ106,106の検出信号の良否の確認および動作確認をすることができる、
という結果が得られた。
【0033】
以上説明したように、不良品試験サンプルの原料として、例えば、精米施設に設置されている石抜き機などから排出された小石粒を用いるので、仮に不良品試験サンプルが良品側へ混入することがあっても、人への健康被害を起こす可能性が極めて小さく、安心・安全な試験サンプル及びその製造方法を提供することが可能となった。また、小石粒を原料とし、該小石粒を篩機に通して粒径選別するとともに、該粒径選別された小石粒を光学式粒状物選別機に通して光学的に複数群に選別し、さらに、該複数群に選別された小石粒を粒状物品位検査装置に供給して小石粒の特徴づけを行う一方、該特徴づけられた小石粒を拾い集めて不良品試験サンプルを作製し、該不良品試験サンプルを、予め整粒された米粒からなる良品試験サンプルと所定割合で混合し調製する試験サンプルの製造方法としたので、人工的な素材で試験サンプルを作製するよりも極めて安価に試験サンプルを作製することができる。さらに、不良品試験サンプルとして、例えば、光学式粒状物選別機の可視光カメラ(CCD)に特異的に反応する小石粒群と、光学式粒状物選別機の近赤外光カメラ(NIR)に特異的に反応する小石粒群のみを収集しているから、光学式粒状物選別機の保守点検作業を確実に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、光学式粒状物選別機を保守点検作業する際の試験サンプルおよびその製造方法に適用することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 石抜き機
2 篩機
3 光学式粒状物選別機
4a 可視光カメラ
4b 近赤外光カメラ
5 粒状物品位検査装置
6 試験サンプル調整工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小石粒を不良品試験サンプルとなし、予め整粒された米粒を良品試験サンプルとなして、これら不良品試験サンプルと良品試験サンプルとを所定割合で混合して調製したことを特徴とする光学式粒状物選別機における試験サンプル。
【請求項2】
前記不良品試験サンプル1重量部に対し、前記良品試験サンプル20〜100重量部を混合してなる請求項1記載の光学式粒状物選別機における試験サンプル。
【請求項3】
小石粒を原料とし、該小石粒を篩機に通して粒径選別するとともに、該粒径選別された小石粒を光学式粒状物選別機に通して光学的に複数群に選別し、さらに、該複数群に選別された小石粒を粒状物品位検査装置に供給して小石粒の特徴づけを行う一方、該特徴づけられた小石粒を拾い集めて不良品試験サンプルを作製し、該不良品試験サンプルを、予め整粒された米粒からなる良品試験サンプルと所定割合で混合し調製したことを特徴とする光学式粒状物選別機における試験サンプルの製造方法。
【請求項4】
前記不良品試験サンプル1重量部に対し、前記良品試験サンプル20〜100重量部を混合してなる請求項3記載の光学式粒状物選別機における試験サンプルの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−154804(P2012−154804A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−14291(P2011−14291)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【出願人】(000001812)株式会社サタケ (223)
【出願人】(511277364)伊藤忠食糧株式会社 (3)
【Fターム(参考)】