説明

光学材料およびその製造方法

【課題】 高屈折率低分散の光学特性を有し、かつ着色を改善したLaAlO3結晶を含む光学材料およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 3ppm以上100ppm以下のFeを含有し、前記Feが2価のFeイオンからなり、3価のFeイオンを含まないペロブスカイト型LaAlO3結晶を含む光学材料。前記ペロブスカイト型LaAlO3結晶のESRスペクトルにおいて、g値が2.02に相当する箇所に信号ピークが無い。平均粒径が1μm以上10μm以下のLaAlO3粒子を型に充填し、不活性ガス雰囲気もしくは真空中で、1600以上1800℃以下の温度で焼成する工程を有する光学材料の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光学材料およびその製造方法に関し、特にレンズ等に使用される高精度な光学素子を形成するLaAlO3結晶を含む光学材料およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラを始めとするカメラの生産量が増し、より高性能の光学レンズが要求されている。特にカメラ等の光学性能を向上させるためには、高屈折率低分散の光学材料が必要となってきている。LaAlO3(ランタンアルミネート)結晶は、従来の光学ガラスには無い高屈折率低分散の光学性能を有しているが、これまでのところ結晶成長用基板として用いられるのみである。
【0003】
特許文献1には、高Tc材料用基板材としてのLaAlO3単結晶の製造方法およびその外観について記載されている。しかし、LaAlO3結晶の外観は特許文献1や市販されている結晶に見られるように黄褐色に着色している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平4−83790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
LaAlO3結晶を光学材料として利用するには、光吸収の少ない無着色のものにする必要がある。着色の主たる原因は、結晶中に含まれる遷移金属、例えば鉄(以下、Feとも記す。)などの不純物である。そのため、一般に無着色の結晶を得る場合には、不純物を限りなくゼロに近づけた高純度原料を用いたり、炉材から結晶への不純物混入を防ぐために耐食性の高い材料で炉を作製する等の対策をとられていた。しかしながら、原料や装置は高価になり、無着色の結晶のコストは高くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、この様な背景技術に鑑みてなされたものであり、結晶中に含まれる鉄による着色を改善したLaAlO3結晶を含む光学材料およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決する光学材料は、3ppm以上100ppm以下のFeを含有し、前記Feが2価のFeイオンからなり、3価のFeイオンを含まないペロブスカイト型LaAlO3結晶を含むことを特徴とする。
【0008】
上記の課題を解決する光学材料の製造方法は、平均粒径が1μm以上10μm以下のLaAlO3粒子を型に充填し、不活性ガス雰囲気もしくは真空中で、1600以上1800℃以下の温度で焼成する工程を有することを特徴とする。
【0009】
また、上記の課題を解決する光学材料の製造方法は、LaAlO3の成形体からLaAlO3単結晶を成長させるフローティングゾーン成長法において、融液表面と結晶表面が不活性ガス雰囲気もしくは真空中で前記単結晶を成長させる工程を有することを特徴とする。
【0010】
さらに、上記の課題を解決する光学材料の製造方法は、La2O3とAl2O3の融液からLaAlO3単結晶を成長させる融液成長において、融液表面と結晶表面が不活性ガス雰囲気もしくは真空中で前記単結晶を成長させる工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、結晶中に含まれる鉄による着色を改善したLaAlO3結晶を含む光学材料およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】比較例1の着色したLaAlO3結晶を粉末にして測定したESRスペクトルを示す図である。
【図2】本発明に係る実施例3の無着色のLaAlO3結晶を粉末にして測定したESRスペクトルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
本発明に係る光学材料は、3ppm以上100ppm以下のFeを含有し、前記Feが2価のFeイオンからなり、3価のFeイオンを含まないペロブスカイト型LaAlO3結晶を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明は、濃度3ppm以上100ppm以下のFeを含有し、かつ結晶中に広く分布したFeの全てが2価にイオン化しており、3価のFeイオンを含まないLaAlO3結晶を用いることで、結晶中に含まれるFeによる着色を改善し、かつ高屈折率低分散の光学材料を安価に提供するものである。
【0016】
ペロブスカイト型LaAlO3結晶において、原料あるいは装置から結晶内に不純物として混入したFeは、LaAlO3結晶中のAlのサイトを占めるか、鉄酸化物として存在する。そして、ESR(電子スピン共鳴)の分析結果から、着色濃度が高いほど、Alサイトを置換して結晶中に広く分布しているFeは、2価のFeイオン(以下、Fe2+)ではなく、3価のFeイオン(以下、Fe3+)の状態で存在していることがわかった。図1は、比較例1の着色したLaAlO3結晶を粉末にして測定したESRスペクトルを示す図である。図1中に矢印で示した磁場3340G近傍(図中の矢印)、g値で表すと2.02のESRシグナルが、3価のFeイオン(Fe3+)によるものである。ESRはBRUKER社製、ESP350Eを用いて、マイクロ波周波数が9.45GHz、掃引磁場が0から6000G、温度が常温(25℃)の条件下で、試料を粉末にして測定した。なお、2価のFeイオン(Fe2+)は常温では不活性のためESRスペクトルとして観測されない。
【0017】
本発明において、Feを含有するペロブスカイト型LaAlO3結晶が、3価のFeイオンを含まないとは、ESRスペクトルにおいて、g値が2.02に相当する箇所に信号ピークが無いことを表す。
【0018】
また、本発明において、Feを含有するペロブスカイト型LaAlO3結晶が、Feが2価のFeイオンからなるとは、Fe原子の全イオンは2価および3価のFeイオンの2種からなるために、全体のFeのイオンの中に3価のFeイオンが含まれていない場合には、Feが2価のFeイオンからなると推定されることを表す。
【0019】
本発明に係る光学材料の製造方法は、下記の3つの方法が挙げられる。
(1)平均粒径が1μm以上10μm以下のLaAlO3粒子を型に充填し、不活性ガス雰囲気もしくは真空中で、1600以上1800℃以下の温度で焼成する工程を有することを特徴とする光学材料の製造方法。
(2)LaAlO3の成形体からLaAlO3単結晶を成長させるフローティングゾーン成長法において、融液表面と結晶表面が不活性ガス雰囲気もしくは真空中で前記単結晶を成長させる工程を有することを特徴とする光学材料の製造方法。
(3)La2O3とAl2O3の融液からLaAlO3単結晶を成長させる融液成長において、融液表面と結晶表面が不活性ガス雰囲気もしくは真空中で前記単結晶を成長させる工程を有することを特徴とする光学材料の製造方法。
【0020】
本発明者は、結晶中のFeの価数および透光性について検討を行った結果、LaAlO3結晶を製造する際の条件、特に不純物濃度および雰囲気に大きく依存することを見出した。
【0021】
本発明において、高純度原料を用いることなく無着色の結晶が得られるため、LaAlO3結晶を含む安価な高屈折率低分散の光学材料を得ることができる。本発明の製造方法における原料のLaAlO3、La2O3およびAl2O3に含まれるFeの含有量は、100ppm以下、好ましくは2ppm以上20ppm以下が望ましい。
【0022】
本発明の光学材料におけるペロブスカイト型LaAlO3結晶に含有されるFeの含有量は、3ppm以上100ppm以下、好ましくは3ppm以上30ppm以下が望ましい。Feの含有量を3ppm未満にすれば、無着色の結晶を得ることができるが、前述したように高純度原料を使用しなくてはならないため製品コストは高価になる。一方、Feの含有量が100ppmを超えるとFeが凝集したり、焼結時の粒成長制御ができず透光性が得られない問題が発生する。そのために、結晶中のFeの含有量は3ppm以上100ppm以下の範囲が好ましい。
【0023】
本発明の製造方法によれば、不活性ガス雰囲気もしくは真空中によって結晶中のFeの価数は2価に制御されているので、無着色のLaAlO3多結晶を含む光学材料の製造が可能となる。不活性ガスとは、窒素や、アルゴン等が挙げられる。
【0024】
本発明の製造方法において、平均粒径が1μm以上10μm以下のLaAlO3粒子を型に充填し、不活性ガス雰囲気もしくは真空中で、1600以上1800℃以下の温度で焼成する工程を有する方法における平均粒径と焼結温度に関しては次のとおりである。平均粒径が1μmより小さい場合は部分的に凝集が生じやすく焼結に必要な緻密な焼結前駆体を作製することが難しい。一方、平均粒径が10μmより大きい場合は加圧の際に空隙が生じやすく、焼結後に得られた結晶に粒界が生じやすく良好な光学材料が得られない。そのために、LaAlO3粒子の平均粒径は1μm以上10μm以下が好ましい。
【0025】
また、焼結温度は、下記の表1に示す実験結果より、1600℃より低い温度では粒成長が十分進まず透光性を得ることができない一方で、1800℃より高い温度では材料の多くが揮発したり、焼結型に融着したりすることがわかった。そのために、透光性LaAlO3多結晶体を得るための焼結温度として1600℃以上1800℃以下が好ましい。
【0026】
本発明の製造方法によれば、不活性ガス雰囲気もしくは真空中によって結晶中のFeの価数は2価に制御されているので、無着色のLaAlO3単結晶からなる光学材料の製造が可能となる。
【0027】
【表1】

【実施例】
【0028】
以下、本発明の実施例についてに説明する。
【0029】
(実施例1)
本発明に係わる焼結法を用いた多結晶製造法の実施例を示す。まず、純度99.9%のLaAlO3粉末原料(Fe含有量30ppm)とプラズマ熔融法を用いて平均粒径2μm、3μm、5μmの球状粒子をそれぞれ作製する。これらの球状粒子をそれぞれ型に充填し、窒素雰囲気の下、最高温度1750℃、圧力40MPaにて焼結させ焼結体を得る。焼結手段としては、ホットプレス焼結や熱間等方加圧焼結、放電プラズマ焼結など種々のものがあるが、上記条件で焼結できる方式であればどれを用いても構わない。たとえば、放電プラズマ焼結を用いた場合、最高温度での保持時間は30分とした。また、焼結に用いた窒素ガスは純度4N以上とした。次に、得られた焼結体を研削し、必要に応じて残留応力緩和などの目的でアニールを施した後、研磨して厚さ3mmの試料とした。
【0030】
窒素雰囲気で得られた試料は無着色であり、ジェー・エー・ウーラム社製エリプソメーターM−2000を用いて測定波長190から1000nmの範囲で屈折率を測定したところd線(587.6nm)の屈折率は2.0であった。また、(nd−1)/(nF−nC)より求めたアッベ数は42であった。nd、nF、nCは、それぞれd線、F線(486.1nm)、C線(656.3nm)における屈折率である。
【0031】
また、アジレントテクノロジー社製ICP−MS 7500CSを用いて試料を酸に溶かしてFe含有量を測定したところ30ppmであった。
【0032】
(実施例2)
本発明に係わる焼結法を用いた多結晶製造法の実施例を示す。実施例1と同様の方法で、平均粒径2μm、3μm、5μmのLaAlO3球状粒子を作製する。これらの粒子をそれぞれ型に充填し、放電プラズマ法等を用いて、真空度10Pa以下にした炉内で最高温度1750℃、圧力40MPaにて焼結させる。焼結試料は、実施例1と同様に加工、アニール、そして研磨を経て光学素子となる。
【0033】
得られた無着色試料の光学特性およびFe含有量は実施例1と同様であった。
【0034】
(実施例3)
本発明に係わるフローティングゾーン成長炉を用いた単結晶製造法の実施例を示す。まず、純度99.9%のLa2O3粉末原料(Fe含有量20ppm)と純度99.7%のAl2O3粉末原料(Fe含有量10ppm)を1:1のモル比率で調整した後、冷間静水圧成形法により直径10mm、長さ50mmの予備成形体を作製する。次に、予備成形体を1600℃で焼いた後、フローティングゾーン法を用いて、10mm/hの速度で溶融帯を移動させながら単結晶を成長する。この時、純度4N以上の窒素を4L/min以上の流量で予備成形体の周りに流しておく。成長後の単結晶は、実施例1と同様に加工、アニール、そして研磨を経て光学素子となる。
【0035】
得られた光学素子の試料は、無色透明で、d線における1mmあたりの内部透過率が80%以上であった。また、d線における屈折率とアッベ数は、それぞれ2.0と42、Feの含有量は30ppmであった。なお、d線における内部透過率は、バリアン社製分光光度計、CARY4Gを用いて測定した直線透過率を2nd/(nd+1)で求めた理論透過率で除することにより算出した。
【0036】
更に、本試料を粉末にしてESRで測定したところ、図2に示すようにFe3+に起因する3340G近傍のピーク信号は見られなかった。したがって、全体のFeのイオンの中に3価のFeイオンが含まれていないで、Feが2価のFeイオンからなることが推定される。
【0037】
(実施例4)
本発明に係わるフローティングゾーン成長炉を用いた単結晶製造法の実施例を示す。実施例3と同様の方法でLaAlO3の予備成形体を作製する。次に、炉内真空度を10Pa以下にしたフローティングゾーン装置を用いて、10mm/hの速度で熔融帯を移動させながら単結晶を成長する。成長後の単結晶は、実施例1と同様に加工、アニール、そして研磨を経て光学素子となる。
【0038】
得られた光学素子の試料は無着色であり、試料の光学特性とFe含有量、およびESRスペクトルは実施例3と同様であった。
【0039】
(実施例5)
本発明に係わる結晶引き上げ型の成長炉を用いた単結晶製造法の実施例を示す。まず、純度99.9%のLa2O3粉末原料(Fe含有量20ppm)と純度99.7%のAl2O3粉末原料(Fe含有量10ppm)を1:1のモル比率で調整した後、坩堝に入れて融解する。直径10mmのLaAlO3の種結晶を融液に接触させた後、1mm/hの速度で単結晶を引き上げていく。この時、結晶表面および融液表面には純度4N以上の窒素を常時流しておく。これは、Feの価数制御以外に、成長装置など外部からの不純物混入を防ぐ効果がある。成長後の単結晶は、実施例1と同様に加工、アニール、そして研磨を経て光学素子となる。
【0040】
得られた光学素子の試料は無着色であり、試料の光学特性とFe含有量、およびESRスペクトルは実施例3と同様であった。
【0041】
(実施例6)
本発明に係わる結晶引き上げ型の成長炉を用いた単結晶製造法の実施例を示す。実施例5と同様に、La2O3粉末原料とAl2O3粉末原料を坩堝に入れて融解する。次に、真空度を10Pa以下にした結晶引き上げ型の成長炉内において、直径10mmのLaAlO3の種結晶を融液に接触させた後、1mm/hの速度で単結晶を引き上げていく。成長後の単結晶は、実施例1と同様に加工、アニール、そして研磨を経て光学素子となる。
【0042】
得られた光学素子の試料は無着色であり、試料の光学特性とFe含有量、およびESRスペクトルは実施例3と同様であった。
【0043】
(実施例7)
本発明に係わる坩堝降下型の成長炉を用いた単結晶製造法の実施例を示す。まず、純度99.9%のLa2O3粉末原料(Fe含有量20ppm)と純度99.7%のAl2O3粉末原料(Fe含有量10ppm)を1:1のモル比率で調整する。坩堝にLaAlO3の種結晶と調整した混合物を順に入れた後、種結晶の一部および混合物を融解する。融解保持後、坩堝を装置内の低温領域に1mm/hの速度で降下させながら単結晶を成長する。この時、融液表面には純度4N以上の窒素を常時流しておく。成長後の単結晶は、実施例1と同様に加工、アニール、そして研磨を経て光学素子となる。
得られた光学素子の試料は無着色であり、試料の光学特性とFe含有量、およびESRスペクトルは実施例3と同様であった。
【0044】
(実施例8)
本発明に係わる坩堝降下型の成長炉を用いた単結晶製造法の実施例を示す。実施例7と同様の方法で、LaAlO3種結晶、そしてLa2O3粉末とAl2O3粉末から成る混合物を順に坩堝に入れた後、種結晶の一部および混合物を融解する。次に、真空度を10Pa以下にした坩堝降下型の成長炉内において、坩堝を装置内の低温領域に1mm/hの速度で降下させながら単結晶を成長する。成長後の単結晶は、実施例1と同様に加工、アニール、そして研磨を経て光学素子となる。
【0045】
得られた光学素子の試料は無着色であり、試料の光学特性とFe含有量、およびESRスペクトルは実施例3と同様であった。
【0046】
(比較例1)
実施例3の単結晶成長を、窒素ではなく大気雰囲気で行い、実施例3と同様の方法で試料を得た。得られた試料は無色透明ではなく黄褐色を帯びていた。ESRで測定したところ図1に示すような3340G近傍の強いピーク信号が見られ、着色原因であるFe3+が存在していることを確認した。
【0047】
以上の実施例および比較例の結果を下記の表2にまとめて示す。
【0048】
【表2】

【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明のLaAlO3結晶を含む光学材料は、結晶中に含まれる鉄による着色を改善したので、光学系に用いられるレンズ、プリズムなどに利用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3ppm以上100ppm以下のFeを含有し、前記Feが2価のFeイオンからなり、3価のFeイオンを含まないペロブスカイト型LaAlO3結晶を含むことを特徴とする光学材料。
【請求項2】
前記ペロブスカイト型LaAlO3結晶のESRスペクトルにおいて、g値が2.02に相当する箇所に信号ピークが無いことを特徴とする請求項1に記載の光学材料。
【請求項3】
請求項1または2に記載の光学材料の製造方法において、平均粒径が1μm以上10μm以下のLaAlO3粒子を型に充填し、不活性ガス雰囲気もしくは真空中で、1600以上1800℃以下の温度で焼成する工程を有することを特徴とする光学材料の製造方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の光学材料の製造方法において、LaAlO3の成形体からLaAlO3単結晶を成長させるフローティングゾーン成長法において、融液表面と結晶表面が不活性ガス雰囲気もしくは真空中で前記単結晶を成長させる工程を有することを特徴とする光学材料の製造方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載の光学材料の製造方法において、La2O3とAl2O3の融液からLaAlO3単結晶を成長させる融液成長において、融液表面と結晶表面が不活性ガス雰囲気もしくは真空中で前記単結晶を成長させる工程を有することを特徴とする光学材料の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−220712(P2012−220712A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86140(P2011−86140)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】