説明

光学活性ジマンガン錯体

【課題】新規な光学活性ジマンガン錯体を提供する。
【解決手段】式(I)又は(I′)(式中、R0〜R7は、H、ハロゲン、アルキル基又はアルコキシ基か、R2とR3が結合し環を形成してナフタレン環などとなるものも含む。)で示される新規な光学活性ジマンガン錯体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な光学活性ジマンガン錯体に関する。
【背景技術】
【0002】
サレン骨格は様々な遷移金属との錯体を形成することが知られており、そのサレン金属錯体は有機合成反応への触媒活性を有することから、その利用に注目が集まっている。サレン骨格に光学活性部位を導入することが出来るため、光学活性サレン化合物に金属化合物が配位又は結合した化合物は光学活性化合物の製造触媒として有効である。特に窒素2原子と酸素2原子が中心金属との配位又は結合部位である光学活性サレン金属錯体は、不斉合成反応において非常に有用である(非特許文献1、2)。
一方、分子内に複数の金属を有することで特徴的な機能を有する触媒は最近、多くが報告されている(非特許文献3)。
従来、マンガンを分子内に1個含む光学活性サレン錯体はいくつか知られており(非特
許文献1,2,4)、複数のマンガンを分子内に含むアキラルなサレン錯体も知られている(非特許文献5)が触媒活性は報告されていない。
本発明のようにマンガン2原子を分子内に有する光学活性ジマンガン錯体は知られていない。また、金属種を2個分子内に含有するサレン錯体は発明者等によって既に報告されて
いるが、ジマンガン錯体の報告はない(非特許文献6,7)。本発明触媒により生成される3位置換オキシインドールは天然物に多く見られ(非特許8)、医薬品化合物も多数知
られており(非特許文献9,10)、抗関節炎作用(非特許文献11)、抗腫瘍作用(非特許文献12,特許文献1)、抗ウィルス作用を有することが知られている(非特許文献13)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2006/136606号パンフレット
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】ケミカル・レビューズVol.105,No5,15631−1602(2005年)
【非特許文献2】ケミカル・ソサエティー・レビューズVol.35,269(2006年)
【非特許文献3】ブルテイン・ケミカル・ソサエティー・オブ・ジャパンVol81, No1, 60−75(2008年)
【非特許文献4】シンセティック・レターズ 2003, No3 281−297
【非特許文献5】テトラヘドロン 63(2007)3328−3333
【非特許文献6】ジャーナル・アメリカン・ケミストリー・ソサエティーVol.130,2170(2008年)
【非特許文献7】オルガニック・レターズ Vol.10,No.15,3239(2008年)
【非特許文献8】ヨーロッピアン・ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー2003年,2209−2219
【非特許文献9】ドラッグス・オブ・ザ・フューチャ− 1990年,898−890
【非特許文献10】ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー 2003年,46,1116−1119
【非特許文献11】ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー 1996年,39,10−18
【非特許文献12】ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー 2006年,49,3432
【非特許文献13】バイオオルガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー・レターズ 2006年,16,2105−2108
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来知られている金属種を2個分子内に含有するサレン錯体では、オキシインドールと
ニトロオレフィンとの反応によりオキシインドールの3位に誘導展開性の高いニトロ基を
有する側鎖を高いジアステレオ選択性、エナンチオ選択性で合成することはできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討した結果、サレン構造に1,2−ジフェノール構造を導入することにより、窒素2原子と酸素4原子がマンガン金属2原子と配位又は結合する光学活性サレン金属錯体を設計合成し、その結果、空気中で長期安定であり取り扱いやすい新規光学活性ジマンガン錯体を見出し、さらに、本発明錯体を触媒として用いることによりオキシインドールとニトロオレフィンとの反応により、オキシインドールの3位に誘導展開性の
高いニトロ基を有する側鎖を高いジアステレオ選択性、エナンチオ選択性で合成することを達成し本発明を完成した。すなわち、本発明は、
(1)
式(I)又は式(I′)
【化1】

[式中、R0、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に水素原子、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基又はC2-14アリール
オキシ基(該C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル
基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基及びC2-14アリールオキシ基は、無置換
であるか又は置換基群V1及び置換基群V2より単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であるか、
0とR1、R1とR2、R2とR3、R4とR5又はR5とR6の隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってC6-14多環性縮環(該C6-14多環性縮環は、無置換であるか又は置換基群V1及び置換基群V2より単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を形成し、
置換基群V1は、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオー
ル基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-3ハロゲン置換アルキル基
、C1-3ハロゲン置換アルコキシ基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
キニル基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基及びC2-9ヘテロシクリル基(該C1-3ハロゲン置換アルキル基、C1-3ハロゲン置換アルコキシ基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
キニル基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基及びC2-9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は水酸基、
保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-3ハロゲン置換アルキル基、C1-3ハロゲン置換アルコキシ基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基若しくはC2-14アリールオキシ基(該C2-14
リール基及びC2-14アリールオキシ基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-3ハロゲン置換アルキル基、C1-3ハロゲン置換アルコキシ基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基又はC2-9ヘテロシク
リル基で置換されている。)で置換されている。)により構成され、
置換基群V2は、C2-14アリール基及びC2-14アリールオキシ基(該C2-14アリール基
及びC2-14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群V1より単独若しくは異な
って選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)により構成され、X及びYはそれぞれ独立に、同じでも異なっていても良い配位子を表すか、又はX及びYが一緒になって一つの配位子を表す。]で表される光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
(2)R2とR3の隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってナフタレン環を形成する式(II)又は式(II′)
【化2】

[式中R0、R1、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は、それぞれ独立に水素原子、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基又はC2-14アリールオキシ基(該C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基
、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基及びC2-14アリールオキシ基
は、無置換であるか又は置換基群V1及び置換基群V2より単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であるか、
0とR1、R4とR5、R5とR6、R8とR9、R9とR10又はR10とR11の隣接する二置
換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってC6-14多環性縮環(該C6-14多環性縮環は、無置換であるか又は置換基群V1及び置換基群V2より単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を形成し、
置換基群V1と置換基群V2は、(1)での記載と同じ意味を示し、X及びYはそれぞれ独立に、同じでも異なっていても配位子を表すか又はX及びYが一緒になってひとつの配位子を表す。]で表される光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
(3)R0、R1、R8、R9、R10及びR11がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1-10アルキル基又はC1-10アルコキシ基である(2)に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
(4)R0、R1、R8、R9、R10及びR11が水素原子である(3)に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
(5)R4、R5、R6及びR7が水素原子である(1)から(4)の何れかに記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
(6)R4とR5が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成しており、R6及びR7が水素原子である(1)又は(2)に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【化3】

(7)R4とR5が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成しており、R6及びR7が水素原子であり、R0、R1、R8、R9、R10及びR11がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1-10アルキル基又はC1-10アルコキシ基である(2)に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【化4】

(8)R0、R1、R8、R9、R10及びR11が水素原子である(7)に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
(9)R4、R5、R6及びR7が水素原子であり、R0、R1、R2及びR3がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1-10アルキル基又はC1-10アルコキシ基である(1)に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
(10)R0、R1、R4、R5、R6及びR7が水素原子であり、R2とR3が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(IV)又は式(V)の環構造を形成している(1)に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【化5】

(11)R0、R1、R6及びR7が水素原子であり、R4とR5が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成し、R2とR3が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(IV)又は式(V)の環構造を形成している(1)に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【化6】

(12)X、Yがそれぞれ単独で酸アニオンであるか又はX、Yが一緒になって2価の酸アニオンである(1)から(11)のいずれかに記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
(13)X、Yが酢酸アニオンである(1)から(11)のいずれかに記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
(14)X、Yがハロゲンアニオンである(1)から(11)のいずれかに記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、空気中で長期安定であり取り扱いやすい新規光学活性ジマンガン錯体を
提供し、さらに、本発明錯体を触媒として用いる不斉マイケル反応による高ジアステレオ選択的、高エナンチオ選択的な光学活性ニトロ化合物の新規製造法を提供できた。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に使用する化合物中「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」はセカンダリーを、「tert」及び「t」はターシャリーを、「c」はシクロを、「o」はオルトを、「m」はメタを、「p」はパラを意味し、「Ph」はフェニル、「Me」はメチル、「Et」はエチル、「Pr」はプロピル、「Bu」はブチルを意味する。
【0009】
まず、置換基R1からR11及びV1、V2など本明細書に記載の各置換基における語句に
ついて説明する。
【0010】
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が挙げられる。
【0011】
1-3アルキル基としては、直鎖、分枝及びC3シクロアルキル基を含んでいてもよく、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル及びc−プロピル等が挙げられる。
1-6アルキル基としては、直鎖、分枝及びC3-6シクロアルキル基を含んでいてもよく、上記に加え、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、c−ブチル、1−メチル−c−プロピル、2−メチル−c−プロピル、n−ペンチル、1−メチル−n−ブチル、2−メチル−n−ブチル、3−メチル−n−ブチル、1,1−ジメチル−n−プロピル、1,2−ジメチル−n−プロピル、2,2−ジメチル−n−プロピル、1−エチル−n−プロピル、c−ペンチル、1−メチル−c−ブチル、2−メチル−c−ブチル、3−メチル−c−ブチル、1,2−ジメチル−c−プロピル、2,3−ジメチル−c−プロピル、1−エチル−c−プロピル、2−エチル−c−プロピル、n−ヘキシル、1−メチル−n−ペンチル、2−メチル−n−ペンチル、3−メチル−n−ペンチル、4−メチル−n−ペンチル、1,1−ジメチル−n−ブチル、1,2−ジメチル−n−ブチル、1,3−ジメチル−n−ブチル、2,2−ジメチル−n−ブチル、2,3−ジメチル−n−ブチル、3,3−ジメチル−n−ブチル、1−エチル−n−ブチル、2−エチル−n−ブチル、1,1,2−トリメチル−n−プロピル、1,2,2−トリメチル−n−プロピル、1−エチル−1−メチル−n−プロピル、1−エチル−2−メチル−n−プロピル、c−ヘキシル、1−メチル−c−ペンチル、2−メチル−c−ペンチル、3−メチル−c−ペンチル、1−エチル−c−ブチル、2−エチル−c−ブチル、3−エチル−c−ブチル、1,2−ジメチル−c−ブチル、1,3−ジメチル−c−ブチル、2,2−ジメチル−c−ブチル、2,3−ジメチル−c−ブチル、2,4−ジメチル−c−ブチル、3,3−ジメチル−c−ブチル、1−n−プロピル−c−プロピル、2−n−プロピル−c−プロピル、1−i−プロピル−c−プロピル、2−i−プロピル−c−プロピル、1,2,2−トリメチル−c−プロピル、1,2,3−トリメチル−c−プロピル、2,2,3−トリメチル−c−プロピル、1−エチル−2−メチル−c−プロピル、2−エチル−1−メチル−c−プロピル、2−エチル−2−メチル−c−プロピル及び2−エチル−3−メチル−c−プロピル等が挙げられる。
【0012】
1-10アルキル基としては直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキル基を含んでいてもよく、上記に加え、1−メチル−1−エチル−n−ペンチル、1−ヘプチル、2−ヘプチル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル、1−オクチル、3−オクチル、4−メチル−3−n−ヘプチル、6−メチル−2−n−ヘプチル、2−プロピル−1−n−ヘプチル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチル、1−ノニル、2−ノニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシル、1−デシル、2−デシル、4−デシル、3,7−ジメチル−1−n−オクチル及び3,7−ジメチル−3−n−オクチル等が挙げられる。
【0013】
1-3ハロゲン置換アルキル基とは、炭素原子の水素原子がハロゲン原子で置換された
1-3アルキル基を意味し、そのアルキル基は直鎖状、分枝状及びC3シクロアルキル基でも良い。その具体例としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペンタフルオロエチル、n−ヘプタフルオロプロピル、i−ヘプタフルオロプロピル及びc−ペンタフルオロプロピル等が挙げられる。
【0014】
2-6アルキニル基としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチ
ニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、1−n−プロピル−2−プロピニル、2−エチル−3−ブチニル、1−メチル−1−エチル−2−プロピニル及び1−i−プロピル−2−プロピニル等が挙げられる。
【0015】
2-6アルケニル基としては、直鎖、分枝及びC3-6シクロアルケニル基を含んでいてもよく、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−1−エテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−エチルエテニル、1−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−n−プロピルエテニル、1−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−エチル−2−プロペニル、2−メチル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1−i−プロピルエテニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−c−ペンテニル、2−c−ペンテニル、3−c−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、1−n−ブチルエテニル、2−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、2−n−プロピル−2−プロペニル、3−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、3−エチル−3−ブテニル、4−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、1,2−ジメチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1−メチル−2−エチル−2−プロペニル、1−s−ブチルエテニル、1,3−ジメチル−1−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、1−i−ブチルエテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、2−i−プロピル−2−プロペニル、3,3−ジメチル−1−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、1−n−プロピル−1−プロペニル、1−n−プロピル−2−プロペニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル
、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−t−ブチルエテニル、1−メチル−1−エチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル、1−エチル−2−メチル−2−プロペニル、1−i−プロピル−1−プロペニル、1−i−プロピル−2−プロペニル、1−メチル−2−c−ペンテニル、1−メチル−3−c−ペンテニル、2−メチル−1−c−ペンテニル、2−メチル−2−c−ペンテニル、2−メチル−3−c−ペンテニル、2−メチル−4−c−ペンテニル、2−メチル−5−c−ペンテニル、2−メチレン−c−ペンチル、3−メチル−1−c−ペンテニル、3−メチル−2−c−ペンテニル、3−メチル−3−c−ペンテニル、3−メチル−4−c−ペンテニル、3−メチル−5−c−ペンテニル、3−メチレン−c−ペンチル、1−c−ヘキセニル、2−c−ヘキセニル及び3−c−ヘキセニル等が挙げられる。
【0016】
2-14アリール基には、環構成原子としてヘテロ原子を含まないC6-14アリール基、C2-9芳香族系複素環基及びC2-14縮合多環式基が含まれる。C2-9芳香族系複素環基には、酸素原子、窒素原子、硫黄原子が1乃至3原子単独もしくは組み合わせて含むことができる5乃至7員環までのC2-6単環式複素環基及び構成原子数が8乃至10までのC5-9縮合二環式複素環基が含まれる。
【0017】
環構成原子としてヘテロ原子を含まないC6-14アリール基としては、フェニル基、1−インデニル基、2−インデニル基、3−インデニル基、4−インデニル基、5−インデニル基、6−インデニル基、7−インデニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基、1−テトラヒドロナフチル基、2−テトラヒドロナフチル基、5−テトラヒドロナフチル基、6−テトラヒドロナフチル基、o−ビフェニリル基、m−ビフェニリル基、p−ビフェニリル基、1−アントリル基、2−アントリル基、9−アントリル基、1−フェナントリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリル基、4−フェナントリル基及び9−フェナントリル基等が挙げられる。
【0018】
5乃至7員環までのC2-6単環式複素環基としては、2−チエニル基、3−チエニル基
、2−フリル基、3−フリル基、2−ピラニル基、3−ピラニル基、4−ピラニル基、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、1−イミダゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、1−ピラゾリル基、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基、1−1,2,4−トリアゾール基、3−1,2,4−トリアゾール基、5−1,2,4−トリアゾール基、1−1,2,3−トリアゾール基、4−1,2,3−トリアゾール基、5−1,2,3−トリアゾール基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピラジニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ピリミジニル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジニル基、2−1,3,4−オキサジアゾリル基、2−1,3,4−チアジアゾリル基、3−1,2,4−オキサジアゾリル基、5−1,2,4−オキサジアゾリル基、3−1,2,4−チアジアゾリル基、5−1,2,4−チアジアゾリル基、3−1,2,5−オキサジアゾリル基及び3−1,2,5−チアジアゾリル基等が挙げられる。
【0019】
構成原子数が8乃至10までのC5-9縮合二環式複素環基としては、2−ベンゾフラニ
ル基、3−ベンゾフラニル基、4−ベンゾフラニル基、5−ベンゾフラニル基、6−ベンゾフラニル基、7−ベンゾフラニル基、1−イソベンゾフラニル基、4−イソベンゾフラニル基、5−イソベンゾフラニル基、2−ベンゾチエニル基、3−ベンゾチエニル基、4−ベンゾチエニル基、5−ベンゾチエニル基、6−ベンゾチエニル基、7−ベンゾチエニル基、1−イソベンゾチエニル基、4−イソベンゾチエニル基、5−イソベンゾチエニル基、2−クロメニル基、3−クロメニル基、4−クロメニル基、5−クロメニル基、6−
クロメニル基、7−クロメニル基、8−クロメニル基、1−インドリジニル基、2−インドリジニル基、3−インドリジニル基、5−インドリジニル基、6−インドリジニル基、7−インドリジニル基、8−インドリジニル基、1−イソインドリル基、2−イソインドリル基、4−イソインドリル基、5−イソインドリル基、1−インドリル基、2−インドリル基、3−インドリル基、4−インドリル基、5−インドリル基、6−インドリル基、7−インドリル基、1−インダゾリル基、2−インダゾリル基、3−インダゾリル基、4−インダゾリル基、5−インダゾリル基、6−インダゾリル基、7−インダゾリル基、1−プリニル基、2−プリニル基、3−プリニル基、6−プリニル基、7−プリニル基、8−プリニル基、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基、1−フタラジニル基、5−フタラジニル基、6−フタラジニル基、1−2、7−ナフチリジニル基、3−2,7−ナフチリジニル基、4−2,7−ナフチリジニル基、1−2,6−ナフチリジニル基、3−2,6−ナフチリジニル基、4−2,6−ナフチリジニル基、2−1,8−ナフチリジニル基、3−1,8−ナフチリジニル基、4−1,8−ナフチリジニル基、2−1,7−ナフチリジニル基、3−1,7−ナフチリジニル基、4−1,7−ナフチリジニル基、5−1,7−ナフチリジニル基、6−1,7−ナフチリジニル基、8−1,7−ナフチリジニル基、2−1,6−ナフチリジニル基、3−1,6−ナフチリジニル基、4−1,6−ナフチリジニル基、5−1,6−ナフチリジニル基、7−1,6−ナフチリジニル基、8−1,6−ナフチリジニル基、2−1,5−ナフチリジニル基、3−1,5−ナフチリジニル基、4−1,5−ナフチリジニル基、6−1,5−ナフチリジニル基、7−1,5−ナフチリジニル基、8−1,5−ナフチリジニル基、2−キノキサリニル基、5−キノキサリニル基、6−キノキサリニル基、2−キナゾリニル基、4−キナゾリニル基、5−キナゾリニル基、6−キナゾリニル基、7−キナゾリニル基、8−キナゾリニル基、3−シンノリニル基、4−シンノリニル基、5−シンノリニル基、6−シンノリニル基、7−シンノリニル基、8−シンノリニル基、2−プテリジニル基、4−プテリジニル基、6−プテリジニル基及び7−プテリジニル基等が挙げられる。
【0020】
またC2-14縮合多環式基とは、上述のヘテロ原子を含まないC6-14アリール基のうち構成炭素数が12個以下の基又はC2-9芳香族系複素環基にC2-9ヘテロシクリル基が縮環した縮合二環式基及び縮合三環式基であり、具体的には、
【化8】

が挙げられる。
【0021】
2-14アリールオキシ基としては、環構成原子としてヘテロ原子を含まないC6-14アリールオキシ基及びC2-9芳香族系複素環オキシ基が含まれるが、C2-9芳香族系複素環オキシ基には、酸素原子、窒素原子、硫黄原子が1〜3原子単独もしくは組み合わせて含むことができる5〜7員環までのC2-6単環式複素環オキシ基及び構成原子数が8〜10まで
のC5-9縮合二環式複素環オキシ基が含まれる。
【0022】
ヘテロ原子を含まないC6-14アリールオキシ基としては、フェニルオキシ基、1−インデニルオキシ基、2−インデニルオキシ基、3−インデニルオキシ基、4−インデニルオキシ基、5−インデニルオキシ基、6−インデニルオキシ基、7−インデニルオキシ基、α−ナフチルオキシ基、β−ナフチルオキシ基、1−テトラヒドロナフチルオキシ基、2−テトラヒドロナフチルオキシ基、5−テトラヒドロナフチルオキシ基、6−テトラヒドロナフチルオキシ基、o−ビフェニリルオキシ基、m−ビフェニリルオキシ基、p−ビフェニリルオキシ基、1−アントリルオキシ基、2−アントリルオキシ基、9−アントリルオキシ基、1−フェナントリルオキシ基、2−フェナントリルオキシ基、3−フェナントリルオキシ基、4−フェナントリルオキシ基及び9−フェナントリルオキシ基等が挙げられる。
【0023】
5〜7員環までのC2-6単環式複素環オキシ基としては、2−チエニルオキシ基、3−
チエニルオキシ基、2−フリルオキシ基、3−フリルオキシ基、2−ピラニルオキシ基、3−ピラニルオキシ基、4−ピラニルオキシ基、1−ピロリルオキシ基、2−ピロリルオキシ基、3−ピロリルオキシ基、1−イミダゾリルオキシ基、2−イミダゾリルオキシ基、4−イミダゾリルオキシ基、1−ピラゾリルオキシ基、3−ピラゾリルオキシ基、4−ピラゾリルオキシ基、2−チアゾリルオキシ基、4−チアゾリルオキシ基、5−チアゾリルオキシ基、3−イソチアゾリルオキシ基、4−イソチアゾリルオキシ基、5−イソチアゾリルオキシ基、2−オキサゾリルオキシ基、4−オキサゾリルオキシ基、5−オキサゾリルオキシ基、3−イソオキサゾリルオキシ基、4−イソオキサゾリルオキシ基、5−イソオキサゾリルオキシ基、2−ピリジルオキシ基、3−ピリジルオキシ基、4−ピリジルオキシ基、2−ピラジニルオキシ基、2−ピリミジニルオキシ基、4−ピリミジニルオキシ基、5−ピリミジニルオキシ基、3−ピリダジニルオキシ基、4−ピリダジニルオキシ基、2−1,3,4−オキサジアゾリルオキシ基、2−1,3,4−チアジアゾリルオキシ基、3−1,2,4−オキサジアゾリルオキシ基、5−1,2,4−オキサジアゾリルオキシ基、3−1,2,4−チアジアゾリルオキシ基、5−1,2,4−チアジアゾリルオキシ基、3−1,2,5−オキサジアゾリルオキシ基及び3−1,2,5−チアジアゾリルオキシ基等が挙げられる。
【0024】
構成原子数が8〜10までのC5-9縮合二環式複素環オキシ基としては、2−ベンゾフ
ラニルオキシ基、3−ベンゾフラニルオキシ基、4−ベンゾフラニルオキシ基、5−ベンゾフラニルオキシ基、6−ベンゾフラニルオキシ基、7−ベンゾフラニルオキシ基、1−イソベンゾフラニルオキシ基、4−イソベンゾフラニルオキシ基、5−イソベンゾフラニルオキシ基、2−ベンゾチエニルオキシ基、3−ベンゾチエニルオキシ基、4−ベンゾチエニルオキシ基、5−ベンゾチエニルオキシ基、6−ベンゾチエニルオキシ基、7−ベンゾチエニルオキシ基、1−イソベンゾチエニルオキシ基、4−イソベンゾチエニルオキシ基、5−イソベンゾチエニルオキシ基、2−クロメニルオキシ基、3−クロメニルオキシ基、4−クロメニルオキシ基、5−クロメニルオキシ基、6−クロメニルオキシ基、7−クロメニルオキシ基、8−クロメニルオキシ基、1−インドリジニルオキシ基、2−インドリジニルオキシ基、3−インドリジニルオキシ基、5−インドリジニルオキシ基、6−インドリジニルオキシ基、7−インドリジニルオキシ基、8−インドリジニルオキシ基、1−イソインドリルオキシ基、2−イソインドリルオキシ基、4−イソインドリルオキシ基、5−イソインドリルオキシ基、1−インドリルオキシ基、2−インドリルオキシ基、3−インドリルオキシ基、4−インドリルオキシ基、5−インドリルオキシ基、6−イン
ドリルオキシ基、7−インドリルオキシ基、1−インダゾリルオキシ基、2−インダゾリルオキシ基、3−インダゾリルオキシ基、4−インダゾリルオキシ基、5−インダゾリルオキシ基、6−インダゾリルオキシ基、7−インダゾリルオキシ基、1−プリニルオキシ基、2−プリニルオキシ基、3−プリニルオキシ基、6−プリニルオキシ基、7−プリニルオキシ基、8−プリニルオキシ基、2−キノリルオキシ基、3−キノリルオキシ基、4−キノリルオキシ基、5−キノリルオキシ基、6−キノリルオキシ基、7−キノリルオキシ基、8−キノリルオキシ基、1−イソキノリルオキシ基、3−イソキノリルオキシ基、4−イソキノリルオキシ基、5−イソキノルオキシ基、6−イソキノリルオキシ基、7−イソキノリルオキシ基、8−イソキノリルオキシ基、1−フタラジニルオキシ基、5−フタラジニルオキシ基、6−フタラジニルオキシ基、1−2,7−ナフチリジニルオキシ基、3−2,7−ナフチリジニルオキシ基、4−2,7−ナフチリジニルオキシ基、1−2,6−ナフチリジニルオキシ基、3−2,6−ナフチリジニルオキシ基、4−2,6−ナフチリジニルオキシ基、2−1,8−ナフチリジニルオキシ基、3−1,8−ナフチリジニルオキシ基、4−1,8−ナフチリジニルオキシ基、2−1,7−ナフチリジニルオキシ基、3−1,7−ナフチリジニルオキシ基、4−1,7−ナフチリジニルオキシ基、5−1,7−ナフチリジニルオキシ基、6−1,7−ナフチリジニルオキシ基、8−1,7−ナフチリジニルオキシ基、2−1,6−ナフチリジニルオキシ基、3−1,6−ナフチリジニルオキシ基、4−1,6−ナフチリジニルオキシ基、5−1,6−ナフチリジニルオキシ基、7−1,6−ナフチリジニルオキシ基、8−1,6−ナフチリジニルオキシ基、2−1,5−ナフチリジニルオキシ基、3−1,5−ナフチリジニルオキシ基、4−1,5−ナフチリジニルオキシ基、6−1,5−ナフチリジニルオキシ基、7−1,5−ナフチリジニルオキシ基、8−1,5−ナフチリジニルオキシ基、2−キノキサリニルオキシ基、5−キノキサリニルオキシ基、6−キノキサリニルオキシ基、2−キナゾリニルオキシ基、4−キナゾリニルオキシ基、5−キナゾリニルオキシ基、6−キナゾリニルオキシ基、7−キナゾリニルオキシ基、8−キナゾリニルオキシ基、3−シンノリニルオキシ基、4−シンノリニルオキシ基、5−シンノリニルオキシ基、6−シンノリニルオキシ基、7−シンノリニルオキシ基、8−シンノリニルオキシ基、2−プテリジニルオキシ基、4−プテリジニルオキシ基、6−プテリジニルオキシ基及び7−プテリジニルオキシ基等が挙げられる。
【0025】
2-9ヘテロシクリル基としては、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子の中から自由に選
ばれる1つ以上の原子と2つ乃至9つの炭素原子からなる単環及び縮環二環性の複素環基が挙げられ、具体的には、
【化9】

が挙げられる。
【0026】
6-14多環性縮環としては、環構成原子としてヘテロ原子を含まないC6-14縮合多環式環及びC6-9芳香族系複素環が含まれる。C6-9芳香族系複素環には、酸素原子、窒素原子、硫黄原子が1乃至3原子単独もしくは組み合わせて含むことができる5乃至7員環がベンゼン環に縮環したものが含まれる。又C6-14多環性縮環には、C2-9ヘテロシクリル基
がベンゼン環に縮環した縮合二環式基及び縮合三環式基も含まれ、具体的には、
【化10】

が挙げられる。
【0027】
1-10アルキルカルボニル基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルカルボニル基を含んでいてもよく、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、i−プロピルカルボニル、c−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、i−ブチルカルボニル、s−ブチルカルボニル、t−ブチルカルボニル、c−ブチルカルボニル、1−メチル−c−プロピルカルボニル、2−メチル−c−プロピルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、1−メチル−n−ブチルカルボニル、2−メチル−n−ブチルカルボニル、3−メチル−n−ブチルカルボニル、1,1−ジメチル−n−プロピルカルボニル、1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニル、2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニル、1−エチル−n−プロピルカルボニル、c−ペンチルカルボニル、1−メチル−c−ブチルカルボニル、2−メチル−c−ブチルカルボニル、3−メチル−c−ブチルカルボニル、1,2−ジメチル−c−プロピルカルボニル、2,3−ジメチル−c−プロピルカルボニル、1−エチル−c−プロピルカルボニル、2−エチル−c−プロピルカルボニル、n−ヘキシルカルボニル、1−メチル−n−ペンチルカルボニル、2−メチル−n−ペンチルカルボニル、3−メチル−n−ペンチルカルボニル、4−メチル−n−ペンチル
カルボニル、1,1−ジメチル−n−ブチルカルボニル、1,2−ジメチル−n−ブチルカルボニル、1,3−ジメチル−n−ブチルカルボニル、2,2−ジメチル−n−ブチルカルボニル、2,3−ジメチル−n−ブチルカルボニル、3,3−ジメチル−n−ブチルカルボニル、1−エチル−n−ブチルカルボニル、2−エチル−n−ブチルカルボニル、1,1,2−トリメチル−n−プロピルカルボニル、1,2,2−トリメチル−n−プロピルカルボニル、1−エチル−1−メチル−n−プロピルカルボニル、1−エチル−2−メチル−n−プロピルカルボニル、c−ヘキシルカルボニル、1−メチル−c−ペンチルカルボニル、2−メチル−c−ペンチルカルボニル、3−メチル−c−ペンチルカルボニル、1−エチル−c−ブチルカルボニル、2−エチル−c−ブチルカルボニル、3−エチル−c−ブチルカルボニル、1,2−ジメチル−c−ブチルカルボニル、1,3−ジメチル−c−ブチルカルボニル、2,2−ジメチル−c−ブチルカルボニル、2,3−ジメチル−c−ブチルカルボニル、2,4−ジメチル−c−ブチルカルボニル、3,3−ジメチル−c−ブチルカルボニル、1−n−プロピル−c−プロピルカルボニル、2−n−プロピル−c−プロピルカルボニル、1−i−プロピル−c−プロピルカルボニル、2−i−プロピル−c−プロピルカルボニル、1,2,2−トリメチル−c−プロピルカルボニル、1,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニル、2,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニル、1−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニル、2−エチル−1−メチル−c−プロピルカルボニル、2−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニル、2−エチル−3−メチル−c−プロピルカルボニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルカルボニル、1−ヘプチルカルボニル、2−ヘプチルカルボニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニル、1−オクチルカルボニル、3−オクチルカルボニル、4−メチル−3−n−ヘプチルカルボニル、6−メチル−2−n−ヘプチルカルボニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルカルボニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルカルボニル、1−ノニルカルボニル、2−ノニルカルボニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルカルボニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルカルボニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルカルボニル、1−デシルカルボニル、2−デシルカルボニル、4−デシルカルボニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルカルボニル及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルカルボニル等が挙げられる。
【0028】
1-10チオアルキル基としては直鎖、分枝及びC3-10シクロチオアルキル基を含んでいてもよく、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、c−プロピルチオ、n−ブチルチオ、i−ブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、c−ブチルチオ、1−メチル−c−プロピルチオ、2−メチル−c−プロピルチオ、n−ペンチルチオ、1−メチル−n−ブチルチオ、2−メチル−n−ブチルチオ、3−メチル−n−ブチルチオ、1,1−ジメチル−n−プロピルチオ、1,2−ジメチル−n−プロピルチオ、2,2−ジメチル−n−プロピルチオ、1−エチル−n−プロピルチオ、c−ペンチルチオ、1−メチル−c−ブチルチオ、2−メチル−c−ブチルチオ、3−メチル−c−ブチルチオ、1,2−ジメチル−c−プロピルチオ、2,3−ジメチル−c−プロピルチオ、1−エチル−c−プロピルチオ、2−エチル−c−プロピルチオ、n−ヘキシルチオ、1−メチル−n−ペンチルチオ、2−メチル−n−ペンチルチオ、3−メチル−n−ペンチルチオ、4−メチル−n−ペンチルチオ、1,1−ジメチル−n−ブチルチオ、1,2−ジメチル−n−ブチルチオ、1,3−ジメチル−n−ブチルチオ、2,2−ジメチル−n−ブチルチオ、2,3−ジメチル−n−ブチルチオ、3,3−ジメチル−n−ブチルチオ、1−エチル−n−ブチルチオ、2−エチル−n−ブチルチオ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルチオ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルチオ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルチオ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルチオ、c−ヘキシルチオ、1−メチル−c−ペンチルチオ、2−メチル−c−ペンチルチオ、3−メチル−c−ペンチルチオ、1−エチル−c−ブチルチオ、2−エチル−c−ブチルチオ、3−エチル−c−ブチルチオ、1,2−ジメチル−c−ブチルチオ、1,3−ジメチル−c−ブチ
ルチオ、2,2−ジメチル−c−ブチルチオ、2,3−ジメチル−c−ブチルチオ、2,4−ジメチル−c−ブチルチオ、3,3−ジメチル−c−ブチルチオ、1−n−プロピル−c−プロピルチオ、2−n−プロピル−c−プロピルチオ、1−i−プロピル−c−プロピルチオ、2−i−プロピル−c−プロピルチオ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルチオ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルチオ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルチオ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルチオ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルチオ、2−エチル−2−メチル−c−プロピルチオ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルチオ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルチオ、1−ヘプチルチオ、2−ヘプチルチオ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルチオ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルチオ、1−オクチルチオ、3−オクチルチオ、4−メチル−3−n−ヘプチルチオ、6−メチル−2−n−ヘプチルチオ、2−プロピル−1−n−ヘプチルチオ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルチオ、1−ノニルチオ、2−ノニルチオ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルチオ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルチオ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルチオ、1−デシルチオ、2−デシルチオ、4−デシルチオ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルチオ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルチオ等が挙げられる。
【0029】
1-3アルキルスルホニル基としては、直鎖、分枝及びC3シクロアルキルスルホニル基を含んでいてもよく、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、i−プロピルスルホニル及びc−プロピルスルホニル等が挙げられる。
1-10アルキルスルホニル基としては直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルスルホニル基を含んでいてもよく、上記に加え、n−ブチルスルホニル、i−ブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル、c−ブチルスルホニル、1−メチル−c−プロピルスルホニル、2−メチル−c−プロピルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、1−メチル−n−ブチルスルホニル、2−メチル−n−ブチルスルホニル、3−メチル−n−ブチルスルホニル、1,1−ジメチル−n−プロピルスルホニル、1,2−ジメチル−n−プロピルスルホニル、2,2−ジメチル−n−プロピルスルホニル、1−エチル−n−プロピルスルホニル、c−ペンチルスルホニル、1−メチル−c−ブチルスルホニル、2−メチル−c−ブチルスルホニル、3−メチル−c−ブチルスルホニル、1,2−ジメチル−c−プロピルスルホニル、2,3−ジメチル−c−プロピルスルホニル、1−エチル−c−プロピルスルホニル、2−エチル−c−プロピルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、1−メチル−n−ペンチルスルホニル、2−メチル−n−ペンチルスルホニル、3−メチル−n−ペンチルスルホニル、4−メチル−n−ペンチルスルホニル、1,1−ジメチル−n−ブチルスルホニル、1,2−ジメチル−n−ブチルスルホニル、1,3−ジメチル−n−ブチルスルホニル、2,2−ジメチル−n−ブチルスルホニル、2,3−ジメチル−n−ブチルスルホニル、3,3−ジメチル−n−ブチルスルホニル、1−エチル−n−ブチルスルホニル、2−エチル−n−ブチルスルホニル、1,1,2−トリメチル−n−プロピルスルホニル、1,2,2−トリメチル−n−プロピルスルホニル、1−エチル−1−メチル−n−プロピルスルホニル、1−エチル−2−メチル−n−プロピルスルホニル、c−ヘキシルスルホニル、1−メチル−c−ペンチルスルホニル、2−メチル−c−ペンチルスルホニル、3−メチル−c−ペンチルスルホニル、1−エチル−c−ブチルスルホニル、2−エチル−c−ブチルスルホニル、3−エチル−c−ブチルスルホニル、1,2−ジメチル−c−ブチルスルホニル、1,3−ジメチル−c−ブチルスルホニル、2,2−ジメチル−c−ブチルスルホニル、2,3−ジメチル−c−ブチルスルホニル、2,4−ジメチル−c−ブチルスルホニル、3,3−ジメチル−c−ブチルスルホニル、1−n−プロピル−c−プロピルスルホニル、2−n−プロピル−c−プロピルスルホニル、1−i−プロピル−c−プロピルスルホニル、2−i−プロピル−c−プロピルスルホニル、1,2,2−トリメチル−c−プロピルスルホニル、1,2,3−トリメチル−c−プロピルスルホニル、2,2,3−トリメチル−c−プロピルスルホニル、1−エチル−2−メチル−c−プロピルスルホニル、2−エチル−1−メチル−c−プロ
ピルスルホニル、2−エチル−2−メチル−c−プロピルスルホニル、2−エチル−3−メチル−c−プロピルスルホニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルスルホニル、1−ヘプチルスルホニル、2−ヘプチルスルホニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルスルホニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルスルホニル、1−オクチルスルホニル、3−オクチルスルホニル、4−メチル−3−n−ヘプチルスルホニル、6−メチル−2−n−ヘプチルスルホニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルスルホニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルスルホニル、1−ノニルスルホニル、2−ノニルスルホニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルスルホニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルスルホニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルスルホニル、1−デシルスルホニル、2−デシルスルホニル、4−デシルスルホニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルスルホニル及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルスルホニル等が挙げられる。
【0030】
1-10アルキルスルホニルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルスルホニルアミノ基を含んでいてもよく、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミノ、i−プロピルスルホニルアミノ、c−プロピルスルホニルアミノ、n−ブチルスルホニルアミノ、i−ブチルスルホニルアミノ、s−ブチルスルホニルアミノ、t−ブチルスルホニルアミノ、c−ブチルスルホニルアミノ、1−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、n−ペンチルスルホニルアミノ、1−メチル−n−ブチルスルホニルアミノ、2−メチル−n−ブチルスルホニルアミノ、3−メチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1,1−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、2,2−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−n−プロピルスルホニルアミノ、c−ペンチルスルホニルアミノ、1−メチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2−メチル−c−ブチルスルホニルアミノ、3−メチル−c−ブチルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2,3−ジメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−エチル−c−プロピルスルホニルアミノ、n−ヘキシルスルホニルアミノ、1−メチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、2−メチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、3−メチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、4−メチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、1,1−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1,3−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、2,2−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、2,3−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、3,3−ジメチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1−エチル−n−ブチルスルホニルアミノ、2−エチル−n−ブチルスルホニルアミノ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルスルホニルアミノ、c−ヘキシルスルホニルアミノ、1−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ、2−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ、3−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ、1−エチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2−エチル−c−ブチルスルホニルアミノ、3−エチル−c−ブチルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、1,3−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2,2−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2,3−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、2,4−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、3,3−ジメチル−c−ブチルスルホニルアミノ、1−n−プロピル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−n−プロピル−c−プロピルスルホニルアミノ、1−i−プロピル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−i−プロピル−c−プロピルスルホニルアミノ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、2−エチル−2−メチル−c−プロ
ピルスルホニルアミノ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルスルホニルアミノ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルスルホニルアミノ、1−ヘプチルスルホニルアミノ、2−ヘプチルスルホニルアミノ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルスルホニルアミノ、1−オクチルスルホニルアミノ、3−オクチルスルホニルアミノ、4−メチル−3−n−ヘプチルスルホニルアミノ、6−メチル−2−n−ヘプチルスルホニルアミノ、2−プロピル−1−n−ヘプチルスルホニルアミノ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルスルホニルアミノ、1−ノニルスルホニルアミノ、2−ノニルスルホニルアミノ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルスルホニルアミノ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルスルホニルアミノ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルスルホニルアミノ、1−デシルスルホニルアミノ、2−デシルスルホニルアミノ、4−デシルスルホニルアミノ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルスルホニルアミノ、3,7−ジメチル−3−n−オクチルスルホニルアミノ、c−ヘプチルスルホニルアミノ、c−オクチルスルホニルアミノ、1−メチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、2−メチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、3−メチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、1,2−ジメチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、1−エチル−c−ヘキシルスルホニルアミノ、1−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ、2−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ及び3−メチル−c−ペンチルスルホニルアミノ等が挙げられる。
【0031】
1-3アルコキシ基としては、直鎖、分枝及びC3シクロアルコキシ基を含んでいてもよく、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ及びc−プロポキシ等が挙げられる。
【0032】
1-6アルコキシ基としては、直鎖、分枝及びC3-6シクロアルコキシ基を含んでいてもよく、上記に加えて、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、c−ブトキシ、1−メチル−c−プロポキシ、2−メチル−c−プロポキシ、n−ペンチルオキシ、1−メチル−n−ブトキシ、2−メチル−n−ブトキシ、3−メチル−n−ブトキシ、1,1−ジメチル−n−プロポキシ、1,2−ジメチル−n−プロポキシ、2,2−ジメチル−n−プロポキシ、1−エチル−n−プロポキシ、c−ペンチルオキシ、1−メチル−c−ブトキシ、2−メチル−c−ブトキシ、3−メチル−c−ブトキシ、1,2−ジメチル−c−プロポキシ、2,3−ジメチル−c−プロポキシ、1−エチル−c−プロポキシ、2−エチル−c−プロポキシ、n−ヘキシルオキシ、1−メチル−n−ペンチルオキシ、2−メチル−n−ペンチルオキシ、3−メチル−n−ペンチルオキシ、4−メチル−n−ペンチルオキシ、1,1−ジメチル−n−ブトキシ、1,2−ジメチル−n−ブトキシ、1,3−ジメチル−n−ブトキシ、2,2−ジメチル−n−ブトキシ、2,3−ジメチル−n−ブトキシ、3,3−ジメチル−n−ブトキシ、1−エチル−n−ブトキシ、2−エチル−n−ブトキシ、1,1,2−トリメチル−n−プロポキシ、1,2,2−トリメチル−n−プロポキシ、1−エチル−1−メチル−n−プロポキシ、1−エチル−2−メチル−n−プロポキシ、c−ヘキシルオキシ、1−メチル−c−ペンチルオキシ、2−メチル−c−ペンチルオキシ、3−メチル−c−ペンチルオキシ、1−エチル−c−ブトキシ、2−エチル−c−ブトキシ、3−エチル−c−ブトキシ、1,2−ジメチル−c−ブトキシ、1,3−ジメチル−c−ブトキシ、2,2−ジメチル−c−ブトキシ、2,3−ジメチル−c−ブトキシ、2,4−ジメチル−c−ブトキシ、3,3−ジメチル−c−ブトキシ、1−n−プロピル−c−プロポキシ、2−n−プロピル−c−プロポキシ、1−i−プロピル−c−プロポキシ、2−i−プロピル−c−プロポキシ、1,2,2−トリメチル−c−プロポキシ、1,2,3−トリメチル−c−プロポキシ、2,2,3−トリメチル−c−プロポキシ、1−エチル−2−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−1−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−2−メチル−c−プロポキシ及び2−エチル−3−メチル−c−プロポキシ等が挙げられる。
【0033】
1-10アルコキシ基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルコキシ基を含んでいてもよく、上記に加え、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、c−ブトキシ、1−メチル−c−プロポキシ、2−メチル−c−プロポキシ、n−ペンチルオキシ、1−メチル−n−ブトキシ、2−メチル−n−ブトキシ、3−メチル−n−ブトキシ、1,1−ジメチル−n−プロポキシ、1,2−ジメチル−n−プロポキシ、2,2−ジメチル−n−プロポキシ、1−エチル−n−プロポキシ、c−ペンチルオキシ、1−メチル−c−ブトキシ、2−メチル−c−ブトキシ、3−メチル−c−ブトキシ、1,2−ジメチル−c−プロポキシ、2,3−ジメチル−c−プロポキシ、1−エチル−c−プロポキシ、2−エチル−c−プロポキシ、n−ヘキシルオキシ、1−メチル−n−ペンチルオキシ、2−メチル−n−ペンチルオキシ、3−メチル−n−ペンチルオキシ、4−メチル−n−ペンチルオキシ、1,1−ジメチル−n−ブトキシ、1,2−ジメチル−n−ブトキシ、1,3−ジメチル−n−ブトキシ、2,2−ジメチル−n−ブトキシ、2,3−ジメチル−n−ブトキシ、3,3−ジメチル−n−ブトキシ、1−エチル−n−ブトキシ、2−エチル−n−ブトキシ、1,1,2−トリメチル−n−プロポキシ、1,2,2−トリメチル−n−プロポキシ、1−エチル−1−メチル−n−プロポキシ、1−エチル−2−メチル−n−プロポキシ、c−ヘキシルオキシ、1−メチル−c−ペンチルオキシ、2−メチル−c−ペンチルオキシ、3−メチル−c−ペンチルオキシ、1−エチル−c−ブトキシ、2−エチル−c−ブトキシ、3−エチル−c−ブトキシ、1,2−ジメチル−c−ブトキシ、1,3−ジメチル−c−ブトキシ、2,2−ジメチル−c−ブトキシ、2,3−ジメチル−c−ブトキシ、2,4−ジメチル−c−ブトキシ、3,3−ジメチル−c−ブトキシ、1−n−プロピル−c−プロポキシ、2−n−プロピル−c−プロポキシ、1−i−プロピル−c−プロポキシ、2−i−プロピル−c−プロポキシ、1,2,2−トリメチル−c−プロポキシ、1,2,3−トリメチル−c−プロポキシ、2,2,3−トリメチル−c−プロポキシ、1−エチル−2−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−1−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−2−メチル−c−プロポキシ、2−エチル−3−メチル−c−プロポキシ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルオキシ、1−ヘプチルオキシ、2−ヘプチルオキシ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルオキシ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルオキシ、1−オクチルオキシ、3−オクチルオキシ、4−メチル−3−n−ヘプチルオキシ、6−メチル−2−n−ヘプチルオキシ、2−プロピル−1−n−ヘプチルオキシ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルオキシ、1−ノニルオキシ、2−ノニルオキシ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルオキシ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルオキシ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルオキシ、1−デシルオキシ、2−デシルオキシ、4−デシルオキシ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルオキシ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルオキシ等が挙げられる。
【0034】
1-3ハロゲン置換アルコキシ基とは、炭素原子上の水素原子がハロゲン原子で置換さ
れたC1-3アルコキシ基を意味し、そのアルコキシ基は直鎖状、分枝状及びC3シクロアルキル基でも良い。その具体例としては、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、ジクロロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、n−ヘプタフルオロプロポキシ、i−ヘプタフルオロプロポキシ及びc−ペンタフルオロプロポキシ等が挙げられる。
【0035】
1-10アルコキシカルボニル基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルコキシカルボニル基を含んでいてもよく、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、c−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、c−ブトキシカルボニル、1−メチル−c−プロポキシカルボニル、2−メチル−c−プロポキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル、1−メチル−n−ブトキシカルボニル、2−メチル−n−ブトキシカルボニル、3−メチル−n−ブトキシカルボニル、
1,1−ジメチル−n−プロポキシカルボニル、1,2−ジメチル−n−プロポキシカルボニル、2,2−ジメチル−n−プロポキシカルボニル、1−エチル−n−プロポキシカルボニル、c−ペンチルオキシカルボニル、1−メチル−c−ブトキシカルボニル、2−メチル−c−ブトキシカルボニル、3−メチル−c−ブトキシカルボニル、1,2−ジメチル−c−プロポキシカルボニル、2,3−ジメチル−c−プロポキシカルボニル、1−エチル−c−プロポキシカルボニル、2−エチル−c−プロポキシカルボニル、n−ヘキシルオキシカルボニル、1−メチル−n−ペンチルオキシカルボニル、2−メチル−n−ペンチルオキシカルボニル、3−メチル−n−ペンチルオキシカルボニル、4−メチル−n−ペンチルオキシカルボニル、1,1−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、1,2−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、1,3−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、2,2−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、2,3−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、3,3−ジメチル−n−ブトキシカルボニル、1−エチル−n−ブトキシカルボニル、2−エチル−n−ブトキシカルボニル、1,1,2−トリメチル−n−プロポキシカルボニル、1,2,2−トリメチル−n−プロポキシカルボニル、1−エチル−1−メチル−n−プロポキシカルボニル、1−エチル−2−メチル−n−プロポキシカルボニル、c−ヘキシルオキシカルボニル、1−メチル−c−ペンチルオキシカルボニル、2−メチル−c−ペンチルオキシカルボニル、3−メチル−c−ペンチルオキシカルボニル、1−エチル−c−ブトキシカルボニル、2−エチル−c−ブトキシカルボニル、3−エチル−c−ブトキシカルボニル、1,2−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、1,3−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、2,2−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、2,3−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、2,4−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、3,3−ジメチル−c−ブトキシカルボニル、1−n−プロピル−c−プロポキシカルボニル、2−n−プロピル−c−プロポキシカルボニル、1−i−プロピル−c−プロポキシカルボニル、2−i−プロピル−c−プロポキシカルボニル、1,2,2−トリメチル−c−プロポキシカルボニル、1,2,3−トリメチル−c−プロポキシカルボニル、2,2,3−トリメチル−c−プロポキシカルボニル、1−エチル−2−メチル−c−プロポキシカルボニル、2−エチル−1−メチル−c−プロポキシカルボニル、2−エチル−2−メチル−c−プロポキシカルボニル、2−エチル−3−メチル−c−プロポキシカルボニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルオキシカルボニル、1−ヘプチルオキシカルボニル、2−ヘプチルオキシカルボニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルオキシカルボニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルオキシカルボニル、1−オクチルオキシカルボニル、3−オクチルオキシカルボニル、4−メチル−3−n−ヘプチルオキシカルボニル、6−メチル−2−n−ヘプチルオキシカルボニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルオキシカルボニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルオキシカルボニル、1−ノニルオキシカルボニル、2−ノニルオキシカルボニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルオキシカルボニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルオキシカルボニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルオキシカルボニル、1−デシルオキシカルボニル、2−デシルオキシカルボニル、4−デシルオキシカルボニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルオキシカルボニル及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルオキシカルボニル等が挙げられる。
【0036】
1-10アルキルカルボニルオキシ基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルカルボニルオキシ基を含んでいてもよく、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、i−プロピルカルボニルオキシ、c−プロピルカルボニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、i−ブチルカルボニルオキシ、s−ブチルカルボニルオキシ、t−ブチルカルボニルオキシ、c−ブチルカルボニルオキシ、1−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシ、1−メチル−n−ブチルカルボニルオキシ、2−メチル−n−ブチルカルボニルオキシ、3−メチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1,1−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキ
シ、2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−n−プロピルカルボニルオキシ、c−ペンチルカルボニルオキシ、1−メチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2−メチル−c−ブチルカルボニルオキシ、3−メチル−c−ブチルカルボニルオキシ、1,2−ジメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2,3−ジメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−エチル−c−プロピルカルボニルオキシ、n−ヘキシルカルボニルオキシ、1−メチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、2−メチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、3−メチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、4−メチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、1,1−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1,2−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、2,2−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、2,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、3,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1−エチル−n−ブチルカルボニルオキシ、2−エチル−n−ブチルカルボニルオキシ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルカルボニルオキシ、c−ヘキシルカルボニルオキシ、1−メチル−c−ペンチルカルボニルオキシ、2−メチル−c−ペンチルカルボニルオキシ、3−メチル−c−ペンチルカルボニルオキシ、1−エチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2−エチル−c−ブチルカルボニルオキシ、3−エチル−c−ブチルカルボニルオキシ、1,2−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、1,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2,2−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、2,4−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、3,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルオキシ、1−n−プロピル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−n−プロピル−c−プロピルカルボニルオキシ、1−i−プロピル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−i−プロピル−c−プロピルカルボニルオキシ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルカルボニルオキシ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルカルボニルオキシ、1−ヘプチルカルボニルオキシ、2−ヘプチルカルボニルオキシ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルオキシ、1−オクチルカルボニルオキシ、3−オクチルカルボニルオキシ、4−メチル−3−n−ヘプチルカルボニルオキシ、6−メチル−2−n−ヘプチルカルボニルオキシ、2−プロピル−1−n−ヘプチルカルボニルオキシ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルカルボニルオキシ、1−ノニルカルボニルオキシ、2−ノニルカルボニルオキシ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルカルボニルオキシ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルカルボニルオキシ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルカルボニルオキシ、1−デシルカルボニルオキシ、2−デシルカルボニルオキシ、4−デシルカルボニルオキシ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルカルボニルオキシ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルカルボニルオキシ等が挙げられる。
【0037】
1-10アルキルカルボニルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルカルボニルアミノ基を含んでいてもよく、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、i−プロピルカルボニルアミノ、c−プロピルカルボニルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ、i−ブチルカルボニルアミノ、s−ブチルカルボニルアミノ、t−ブチルカルボニルアミノ、c−ブチルカルボニルアミノ、1−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、n−ペンチルカルボニルアミノ、1−メチル−n−ブチルカルボニルアミノ、2−メチル−n−ブチルカルボニルアミノ、3−メチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1,1−ジメ
チル−n−プロピルカルボニルアミノ、1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−n−プロピルカルボニルアミノ、c−ペンチルカルボニルアミノ、1−メチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2−メチル−c−ブチルカルボニルアミノ、3−メチル−c−ブチルカルボニルアミノ、1,2−ジメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2,3−ジメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−エチル−c−プロピルカルボニルアミノ、n−ヘキシルカルボニルアミノ、1−メチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、2−メチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、3−メチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、4−メチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、1,1−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1,2−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、2,2−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、2,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、3,3−ジメチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1−エチル−n−ブチルカルボニルアミノ、2−エチル−n−ブチルカルボニルアミノ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルカルボニルアミノ、c−ヘキシルカルボニルアミノ、1−メチル−c−ペンチルカルボニルアミノ、2−メチル−c−ペンチルカルボニルアミノ、3−メチル−c−ペンチルカルボニルアミノ、1−エチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2−エチル−c−ブチルカルボニルアミノ、3−エチル−c−ブチルカルボニルアミノ、1,2−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、1,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2,2−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、2,4−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、3,3−ジメチル−c−ブチルカルボニルアミノ、1−n−プロピル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−n−プロピル−c−プロピルカルボニルアミノ、1−i−プロピル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−i−プロピル−c−プロピルカルボニルアミノ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−エチル−2−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルカルボニルアミノ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルカルボニルアミノ、1−ヘプチルカルボニルアミノ、2−ヘプチルカルボニルアミノ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルカルボニルアミノ、1−オクチルカルボニルアミノ、3−オクチルカルボニルアミノ、4−メチル−3−n−ヘプチルカルボニルアミノ、6−メチル−2−n−ヘプチルカルボニルアミノ、2−プロピル−1−n−ヘプチルカルボニルアミノ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルカルボニルアミノ、1−ノニルカルボニルアミノ、2−ノニルカルボニルアミノ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルカルボニルアミノ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルカルボニルアミノ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルカルボニルアミノ、1−デシルカルボニルアミノ、2−デシルカルボニルアミノ、4−デシルカルボニルアミノ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルカルボニルアミノ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルカルボニルアミノ等が挙げられる。
【0038】
モノC1-10アルキルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルアミノ基を含んでいてもよく、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、i−プロピルアミノ、c−プロピルアミノ、n−ブチルアミノ、i−ブチルアミノ、s−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、c−ブチルアミノ、1−メチル−c−プロピルアミノ、2−メチル−c−プロピルアミノ、n−ペンチルアミノ、1−メチル−n−ブチルアミノ、2−メチル−n−ブチルアミノ、3−メチル−n−ブチルアミノ、1,1−ジメチル−n−プロピルアミノ、1,2−ジメチル−n−プロピルアミノ、2,2−ジメチル−n−プロピルア
ミノ、1−エチル−n−プロピルアミノ、c−ペンチルアミノ、1−メチル−c−ブチルアミノ、2−メチル−c−ブチルアミノ、3−メチル−c−ブチルアミノ、1,2−ジメチル−c−プロピルアミノ、2,3−ジメチル−c−プロピルアミノ、1−エチル−c−プロピルアミノ、2−エチル−c−プロピルアミノ、n−ヘキシルアミノ、1−メチル−n−ペンチルアミノ、2−メチル−n−ペンチルアミノ、3−メチル−n−ペンチルアミノ、4−メチル−n−ペンチルアミノ、1,1−ジメチル−n−ブチルアミノ、1,2−ジメチル−n−ブチルアミノ、1,3−ジメチル−n−ブチルアミノ、2,2−ジメチル−n−ブチルアミノ、2,3−ジメチル−n−ブチルアミノ、3,3−ジメチル−n−ブチルアミノ、1−エチル−n−ブチルアミノ、2−エチル−n−ブチルアミノ、1,1,2−トリメチル−n−プロピルアミノ、1,2,2−トリメチル−n−プロピルアミノ、1−エチル−1−メチル−n−プロピルアミノ、1−エチル−2−メチル−n−プロピルアミノ、c−ヘキシルアミノ、1−メチル−c−ペンチルアミノ、2−メチル−c−ペンチルアミノ、3−メチル−c−ペンチルアミノ、1−エチル−c−ブチルアミノ、2−エチル−c−ブチルアミノ、3−エチル−c−ブチルアミノ、1,2−ジメチル−c−ブチルアミノ、1,3−ジメチル−c−ブチルアミノ、2,2−ジメチル−c−ブチルアミノ、2,3−ジメチル−c−ブチルアミノ、2,4−ジメチル−c−ブチルアミノ、3,3−ジメチル−c−ブチルアミノ、1−n−プロピル−c−プロピルアミノ、2−n−プロピル−c−プロピルアミノ、1−i−プロピル−c−プロピルアミノ、2−i−プロピル−c−プロピルアミノ、1,2,2−トリメチル−c−プロピルアミノ、1,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノ、2,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノ、1−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノ、2−エチル−1−メチル−c−プロピルアミノ、2−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノ、2−エチル−3−メチル−c−プロピルアミノ、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルアミノ、1−ヘプチルアミノ、2−ヘプチルアミノ、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルアミノ、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルアミノ、1−オクチルアミノ、3−オクチルアミノ、4−メチル−3−n−ヘプチルアミノ、6−メチル−2−n−ヘプチルアミノ、2−プロピル−1−n−ヘプチルアミノ、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルアミノ、1−ノニルアミノ、2−ノニルアミノ、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルアミノ、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルアミノ、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルアミノ、1−デシルアミノ、2−デシルアミノ、4−デシルアミノ、3,7−ジメチル−1−n−オクチルアミノ及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルアミノ等が挙げられる。
【0039】
ジC1-10アルキルアミノ基としては、対称及び非対称を含んでいてもよい。対称ジC1-10アルキルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルアミノ基を含んでいてもよく、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジ−i−プロピルアミノ、ジ−c−プロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−i−ブチルアミノ、ジ−s−ブチルアミノ、ジ−t−ブチルアミノ、ジ−c−ブチルアミノ、ジ−(1−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−n−ペンチルアミノ、ジ−(1−メチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(2−メチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(3−メチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(1,1−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−n−プロピル)アミノ、ジ−c−ペンチルアミノ、ジ−(1−メチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2−メチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(3−メチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(1,2−ジメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2,3−ジメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−エチル−c−プロピル)アミノ、ジ−n−ヘキシルアミノ、ジ−(1−メチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(2−メチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(3−メチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(4−メチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(1,1−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(1,2−ジメチル−n−ブチル)アミノ
、ジ−(1,3−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(2,2−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(2,3−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(3,3−ジメチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(1−エチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(2−エチル−n−ブチル)アミノ、ジ−(1,1,2−トリメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1,2,2−トリメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−1−メチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−2−メチル−n−プロピル)アミノ、ジ−c−ヘキシルアミノ、ジ−(1−メチル−c−ペンチル)アミノ、ジ−(2−メチル−c−ペンチル)アミノ、ジ−(3−メチル−c−ペンチル)アミノ、ジ−(1−エチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2−エチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(3−エチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(1,2−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(1,3−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2,2−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2,3−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(2,4−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(3,3−ジメチル−c−ブチル)アミノ、ジ−(1−n−プロピル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−n−プロピル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1−i−プロピル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−i−プロピル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1,2,2−トリメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−エチル−1−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(2−エチル−3−メチル−c−プロピル)アミノ、ジ−(1−メチル−1−エチル−n−ペンチル)アミノ、ジ−(1−ヘプチル)アミノ、ジ−(2−ヘプチル)アミノ、ジ−(1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノ、ジ−(1−オクチル)アミノ、ジ−(3−オクチル)アミノ、ジ−(4−メチル−3−n−ヘプチル)アミノ、ジ−(6−メチル−2−n−ヘプチル)アミノ、ジ−(2−プロピル−1−n−ヘプチル)アミノ、ジ−(2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチル)アミノ、ジ−(1−ノニル)アミノ、ジ−(2−ノニル)アミノ、ジ−(2,6−ジメチル−4−n−ヘプチル)アミノ、ジ−(3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチル)アミノ、ジ−(3,5,5−トリメチル−1−n−へキシル)アミノ、ジ−(1−デシル)アミノ、ジ−(2−デシル)アミノ、ジ−(4−デシル)アミノ、ジ−(3,7−ジメチル−1−n−オクチル)アミノ及びジ−(3,7−ジメチル−3−n−オクチル)アミノ等が挙げられる。
【0040】
非対称ジC1-10アルキルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルアミノ基を含んでいてもよく、(メチル、エチル)アミノ、(メチル、n−プロピル)アミノ、(メチル、i−プロピル)アミノ、(メチル、c−プロピル)アミノ、(メチル、n−ブチル)アミノ、(メチル、i−ブチル)アミノ、(メチル、s−ブチル)アミノ、(メチル、t−ブチル)アミノ、(メチル、n−ペンチル)アミノ、(メチル、c−ペンチル)アミノ、(メチル、n−ヘキシル)アミノ、(メチル、c−ヘキシル)アミノ、(エチル、n−プロピル)アミノ、(エチル、i−プロピル)アミノ、(エチル、c−プロピル)アミノ、(エチル、n−ブチル)アミノ、(エチル、i−ブチル)アミノ、(エチル、s−ブチル)アミノ、(エチル、t−ブチル)アミノ、(エチル、n−ペンチル)アミノ、(エチル、c−ペンチル)アミノ、(エチル、n−ヘキシル)アミノ、(エチル、c−ヘキシル)アミノ、(n−プロピル、i−プロピル)アミノ、(n−プロピル、c−プロピル)アミノ、(n−プロピル、n−ブチル)アミノ、(n−プロピル、i−ブチル)アミノ、(n−プロピル、s−ブチル)アミノ、(n−プロピル、t−ブチル)アミノ、(n−プロピル、n−ペンチル)アミノ、(n−プロピル、c−ペンチル)アミノ、(n−プロピル、n−ヘキシル)アミノ、(n−プロピル、c−ヘキシル)アミノ、(i−プロピル、c−プロピル)アミノ、(i−プロピル、n−ブチル)アミノ、(i−プロピル、i−ブチル)アミノ、(i−プロピル、s−ブチル)アミノ、(i−プロピル、t−ブチル)アミノ、(i−プロピル、n−ペンチル)アミノ、(i−プロピル、c−ペンチル)
アミノ、(i−プロピル、n−ヘキシル)アミノ、(i−プロピル、c−ヘキシル)アミノ、(c−プロピル、n−ブチル)アミノ、(c−プロピル、i−ブチル)アミノ、(c−プロピル、s−ブチル)アミノ、(c−プロピル、t−ブチル)アミノ、(c−プロピル、n−ペンチル)アミノ、(c−プロピル、c−ペンチル)アミノ、(c−プロピル、n−ヘキシル)アミノ、(c−プロピル、c−ヘキシル)アミノ、(n−ブチル、i−ブチル)アミノ、(n−ブチル、s−ブチル)アミノ、(n−ブチル、t−ブチル)アミノ、(n−ブチル、n−ペンチル)アミノ、(n−ブチル、c−ペンチル)アミノ、(n−ブチル、n−ヘキシル)アミノ、(n−ブチル、c−ヘキシル)アミノ、(i−ブチル、s−ブチル)アミノ、(i−ブチル、t−ブチル)アミノ、(i−ブチル、n−ペンチル)アミノ、(i−ブチル、c−ペンチル)アミノ、(i−ブチル、n−ヘキシル)アミノ、(i−ブチル、c−ヘキシル)アミノ、(s−ブチル、t−ブチル)アミノ、(s−ブチル、n−ペンチル)アミノ、(s−ブチル、c−ペンチル)アミノ、(s−ブチル、n−ヘキシル)アミノ、(s−ブチル、c−ヘキシル)アミノ、(t−ブチル、n−ペンチル)アミノ、(t−ブチル、c−ペンチル)アミノ、(t−ブチル、n−ヘキシル)アミノ、(t−ブチル、c−ヘキシル)アミノ、(n−ペンチル、c−ペンチル)アミノ、(n−ペンチル、n−ヘキシル)アミノ、(n−ペンチル、c−ヘキシル)アミノ、(c−ペンチル、n−ヘキシル)アミノ、(c−ペンチル、c−ヘキシル)アミノ、(n−ヘキシル、c−ヘキシル)アミノ、(メチル、n−ヘプチル)アミノ、(メチル、n−オクチル)アミノ、(メチル、n−ノナニル)アミノ、(メチル、n−デシル)アミノ、(エチル、n−ヘプチル)アミノ、(エチル、n−オクチル)アミノ、(エチル、n−ノナニル)アミノ及び(エチル、n−デシル)アミノ等が挙げられる。
【0041】
1-10アルキルアミノカルボニル基としては、直鎖、分枝、C3-10シクロアルキルアミノカルボニル基及びジC1-10アルキルアミノカルボニル基を含んでいてもよく、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、i−プロピルアミノカルボニル、c−プロピルアミノカルボニル、n−ブチルアミノカルボニル、i−ブチルアミノカルボニル、s−ブチルアミノカルボニル、t−ブチルアミノカルボニル、c−ブチルアミノカルボニル、1−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカルボニル、1−メチル−n−ブチルアミノカルボニル、2−メチル−n−ブチルアミノカルボニル、3−メチル−n−ブチルアミノカルボニル、1,1−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1,2−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、2,2−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−n−プロピルアミノカルボニル、c−ペンチルアミノカルボニル、1−メチル−c−ブチルアミノカルボニル、2−メチル−c−ブチルアミノカルボニル、3−メチル−c−ブチルアミノカルボニル、1,2−ジメチル−c−プロピルアミノカルボニル、2,3−ジメチル−c−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−エチル−c−プロピルアミノカルボニル、n−ヘキシルアミノカルボニル、1−メチル−n−ペンチルアミノカルボニル、2−メチル−n−ペンチルアミノカルボニル、3−メチル−n−ペンチルアミノカルボニル、4−メチル−n−ペンチルアミノカルボニル、1,1−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、1,2−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、1,3−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、2,2−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、2,3−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、3,3−ジメチル−n−ブチルアミノカルボニル、1−エチル−n−ブチルアミノカルボニル、2−エチル−n−ブチルアミノカルボニル、1,1,2−トリメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1,2,2−トリメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−1−メチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−2−メチル−n−プロピルアミノカルボニル、c−ヘキシルアミノカルボニル、1−メチル−c−ペンチルアミノカルボニル、2−メチル−c−ペンチルアミノカルボニル、3−メチル−c−ペンチルアミノカルボニル、1−エチル−c−ブチルアミノカルボニル、2−エチル−c−ブチルアミノカルボニル、3−エチル−c−ブチルアミノカルボニル、1,2−ジメチ
ル−c−ブチルアミノカルボニル、1,3−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、2,2−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、2,3−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、2,4−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、3,3−ジメチル−c−ブチルアミノカルボニル、1−n−プロピル−c−プロピルアミノカルボニル、2−n−プロピル−c−プロピルアミノカルボニル、1−i−プロピル−c−プロピルアミノカルボニル、2−i−プロピル−c−プロピルアミノカルボニル、1,2,2−トリメチル−c−プロピルアミノカルボニル、1,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノカルボニル、2,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−エチル−1−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、2−エチル−3−メチル−c−プロピルアミノカルボニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルアミノカルボニル、1−ヘプチルアミノカルボニル、2−ヘプチルアミノカルボニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルアミノカルボニル、1−オクチルアミノカルボニル、3−オクチルアミノカルボニル、4−メチル−3−n−ヘプチルアミノカルボニル、6−メチル−2−n−ヘプチルアミノカルボニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルアミノカルボニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルアミノカルボニル、1−ノニルアミノカルボニル、2−ノニルアミノカルボニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルアミノカルボニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルアミノカルボニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルアミノカルボニル、1−デシルアミノカルボニル、2−デシルアミノカルボニル、4−デシルアミノカルボニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルアミノカルボニル、及び3,7−ジメチル−3−n−オクチルアミノカルボニル等が挙げられる。ジC1-10アルキルアミノカルボニル基としては、対称及び非対称を含んでいてもよい。対称ジC1-10アルキルアミノカルボニル基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルアミノカルボニル基を含んでいてもよく、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ−n−プロピルアミノカルボニル、ジ−i−プロピルアミノカルボニル、ジ−c−プロピルアミノカルボニル、ジ−n−ブチルアミノカルボニル、ジ−i−ブチルアミノカルボニル、ジ−s−ブチルアミノカルボニル、ジ−t−ブチルアミノカルボニル、ジ−c−ブチルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−n−ペンチルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3−メチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,1−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−c−ペンチルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3−メチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,2−ジメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2,3−ジメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−n−ヘキシルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(3−メチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(4−メチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(1,1−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,2−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,3−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,2−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,3−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3,3−ジメチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−n−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,1,2−トリメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1,2,2−トリメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−1−メチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ
−(1−エチル−2−メチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−c−ヘキシルアミノカルボニル、ジ−(1−メチル−c−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(2−メチル−c−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(3−メチル−c−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3−エチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,2−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1,3−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,2−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,3−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(2,4−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(3,3−ジメチル−c−ブチル)アミノカルボニル、ジ−(1−n−プロピル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−n−プロピル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−i−プロピル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−i−プロピル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1,2,2−トリメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−1−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(2−エチル−3−メチル−c−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−メチル−1−エチル−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(1−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(2−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノカルボニル、ジ−(1−オクチル)アミノカルボニル、ジ−(3−オクチル)アミノカルボニル、ジ−(4−メチル−3−n−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(6−メチル−2−n−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(2−プロピル−1−n−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(1−ノニル)アミノカルボニル、ジ−(2−ノニル)アミノカルボニル、ジ−(2,6−ジメチル−4−n−ヘプチル)アミノカルボニル、ジ−(3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチル)アミノカルボニル、ジ−(3,5,5−トリメチル−1−n−へキシル)アミノカルボニル、ジ−(1−デシル)アミノカルボニル、ジ−(2−デシル)アミノカルボニル、ジ−(4−デシル)アミノカルボニル、ジ−(3,7−ジメチル−1−n−オクチル)アミノカルボニル、及びジ−(3,7−ジメチル−3−n−オクチル)アミノカルボニル等が挙げられる。
【0042】
非対称ジC1-10アルキルアミノカルボニル基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルアミノカルボニル基を含んでいてもよく、(メチル、エチル)アミノカルボニル、(メチル、n−プロピル)アミノカルボニル、(メチル、i−プロピル)アミノカルボニル、(メチル、c−プロピル)アミノカルボニル、(メチル、n−ブチル)アミノカルボニル、(メチル、i−ブチル)アミノカルボニル、(メチル、s−ブチル)アミノカルボニル、(メチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(メチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(メチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(メチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(メチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(エチル、n−プロピル)アミノカルボニル、(エチル、i−プロピル)アミノカルボニル、(エチル、c−プロピル)アミノカルボニル、(エチル、n−ブチル)アミノカルボニル、(エチル、i−ブチル)アミノカルボニル、(エチル、s−ブチル)アミノカルボニル、(エチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(エチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(エチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(エチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(エチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−プロピル、i−プロピル)アミノカルボニル、(n−プロピル、c−プロピル)アミノカルボニル、(n−プロピル、n−ブチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、i−ブチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、s−ブチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、t−ブチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(n−プロピル、c−ペンチル)アミノカルボニ
ル、(n−プロピル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−プロピル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(i−プロピル、c−プロピル)アミノカルボニル、(i−プロピル、n−ブチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、i−ブチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、s−ブチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、t−ブチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(i−プロピル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(i−プロピル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(c−プロピル、n−ブチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、i−ブチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、s−ブチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、t−ブチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(c−プロピル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(c−プロピル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ブチル、i−ブチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、s−ブチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(n−ブチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ブチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(i−ブチル、s−ブチル)アミノカルボニル、(i−ブチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(i−ブチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(i−ブチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(i−ブチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(i−ブチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(s−ブチル、t−ブチル)アミノカルボニル、(s−ブチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(s−ブチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(s−ブチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(s−ブチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(t−ブチル、n−ペンチル)アミノカルボニル、(t−ブチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(t−ブチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(t−ブチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ペンチル、c−ペンチル)アミノカルボニル、(n−ペンチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ペンチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(c−ペンチル、n−ヘキシル)アミノカルボニル、(c−ペンチル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(n−ヘキシル、c−ヘキシル)アミノカルボニル、(メチル、n−ヘプチル)アミノカルボニル、(メチル、n−オクチル)アミノカルボニル、(メチル、n−ノナニル)アミノカルボニル、(メチル、n−デシル)アミノカルボニル、(エチル、n−ヘプチル)アミノカルボニル、(エチル、n−オクチル)アミノカルボニル、(エチル、n−ノナニル)アミノカルボニル、及び(エチル、n−デシル)アミノカルボニル等が挙げられる。
【0043】
1-10アルキルアミノスルホニル基としては、直鎖、分枝、C3-10シクロアルキルアミノスルホニル基及びジC1-10アルキルアミノスルホニル基を含んでいてもよく、メチルアミノスルホニル、エチルアミノスルホニル、n−プロピルアミノスルホニル、i−プロピルアミノスルホニル、c−プロピルアミノスルホニル、n−ブチルアミノスルホニル、i−ブチルアミノスルホニル、s−ブチルアミノスルホニル、t−ブチルアミノスルホニル、c−ブチルアミノスルホニル、1−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、2−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、n−ペンチルアミノスルホニル、1−メチル−n−ブチルアミノスルホニル、2−メチル−n−ブチルアミノスルホニル、3−メチル−n−ブチルアミノスルホニル、1,1−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、2,2−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−n−プロピルアミノスルホニル、c−ペンチルアミノスルホニル、1−メチル−c−ブチルアミノスルホニル、2−メチル−c−ブチルアミノスルホニル、3−メチル−c−ブチルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−c−プロピルアミノスルホニル、2,3−ジメチル−c−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−c−プロピルアミノスルホニル、2−エチル−c−プロピルアミノスルホニル、n−ヘキシルアミノスルホニル、1−メチル−n−ペンチルアミノスルホニル、2−メチル−n−ペンチルアミノスルホニル、3−メチル−n−ペンチルアミノスルホニル、4−メチル−n−ペンチル
アミノスルホニル、1,1−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、1,3−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、2,2−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、2,3−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、3,3−ジメチル−n−ブチルアミノスルホニル、1−エチル−n−ブチルアミノスルホニル、2−エチル−n−ブチルアミノスルホニル、1,1,2−トリメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1,2,2−トリメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−1−メチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−2−メチル−n−プロピルアミノスルホニル、c−ヘキシルアミノスルホニル、1−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル、2−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル、3−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル、1−エチル−c−ブチルアミノスルホニル、2−エチル−c−ブチルアミノスルホニル、3−エチル−c−ブチルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、1,3−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、2,2−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、2,3−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、2,4−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、3,3−ジメチル−c−ブチルアミノスルホニル、1−n−プロピル−c−プロピルアミノスルホニル、2−n−プロピル−c−プロピルアミノスルホニル、1−i−プロピル−c−プロピルアミノスルホニル、2−i−プロピル−c−プロピルアミノスルホニル、1,2,2−トリメチル−c−プロピルアミノスルホニル、1,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノスルホニル、2,2,3−トリメチル−c−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、2−エチル−1−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、2−エチル−2−メチル−c−プロピルアミノスルホニル、1−メチル−1−エチル−n−ペンチルアミノスルホニル、1−ヘプチルアミノスルホニル、2−ヘプチルアミノスルホニル、1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピルアミノスルホニル、1−オクチルアミノスルホニル、3−オクチルアミノスルホニル、4−メチル−3−n−ヘプチルアミノスルホニル、6−メチル−2−n−ヘプチルアミノスルホニル、2−プロピル−1−n−ヘプチルアミノスルホニル、2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチルアミノスルホニル、1−ノニルアミノスルホニル、2−ノニルアミノスルホニル、2,6−ジメチル−4−n−ヘプチルアミノスルホニル、3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチルアミノスルホニル、3,5,5−トリメチル−1−n−へキシルアミノスルホニル、1−デシルアミノスルホニル、2−デシルアミノスルホニル、4−デシルアミノスルホニル、3,7−ジメチル−1−n−オクチルアミノスルホニル、3,7−ジメチル−3−n−オクチルアミノスルホニル、c−ヘプチルアミノスルホニル、c−オクチルアミノスルホニル、1−メチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、2−メチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、3−メチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、1,2−ジメチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、1−エチル−c−ヘキシルアミノスルホニル、1−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル、2−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル及び3−メチル−c−ペンチルアミノスルホニル等が挙げられる。
【0044】
ジC1-10アルキルアミノスルホニル基としては、対称及び非対称を含んでいてもよい。対称ジC1-10アルキルアミノスルホニル基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロアルキルアミノスルホニル基を含んでいてもよく、ジメチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニル、ジ−n−プロピルアミノスルホニル、ジ−i−プロピルアミノスルホニル、ジ−c−プロピルアミノスルホニル、ジ−n−ブチルアミノスルホニル、ジ−i−ブチルアミノスルホニル、ジ−s−ブチルアミノスルホニル、ジ−t−ブチルアミノスルホニル、ジ−c−ブチルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−n−ペンチルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3−メチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,1−ジメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1,2−ジメチル−n−プロ
ピル)アミノスルホニル、ジ−(2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−c−ペンチルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3−メチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,2−ジメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2,3−ジメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−n−ヘキシルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(3−メチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(4−メチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(1,1−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,2−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,3−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,2−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,3−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3,3−ジメチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−n−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,1,2−トリメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1,2,2−トリメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−1−メチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−2−メチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−c−ヘキシルアミノスルホニル、ジ−(1−メチル−c−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(2−メチル−c−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(3−メチル−c−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3−エチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,2−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1,3−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,2−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,3−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(2,4−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(3,3−ジメチル−c−ブチル)アミノスルホニル、ジ−(1−n−プロピル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−n−プロピル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−i−プロピル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−i−プロピル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1,2,2−トリメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2,2,3−トリメチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−1−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−2−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(2−エチル−3−メチル−c−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−メチル−1−エチル−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(1−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(2−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−1,2−ジメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−エチル−2,2−ジメチル−n−プロピル)アミノスルホニル、ジ−(1−オクチル)アミノスルホニル、ジ−(3−オクチル)アミノスルホニル、ジ−(4−メチル−3−n−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(6−メチル−2−n−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(2−プロピル−1−n−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(2,4,4−トリメチル−1−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(1−ノニル)アミノスルホニル、ジ−(2−ノニル)アミノスルホニル、ジ−(2,6−ジメチル−4−n−ヘプチル)アミノスルホニル、ジ−(3−エチル−2,2−ジメチル−3−n−ペンチル)アミノスルホニル、ジ−(3,5,5−トリメチル−1−n−へキシル)アミノスルホニル、ジ−(1−デシル)アミノスルホニル、ジ−(2−デシル)アミノスルホニル、ジ−(4−デシル)アミノスルホニル、ジ−(3,7−ジメチル−1−n−オクチル)アミノスルホニル、及びジ−(3,7−ジメチル−3−n−オクチル)アミノスルホニル等が挙げられる。
【0045】
非対称ジC1-10アルキルアミノスルホニル基としては、直鎖、分枝及びC3-10シクロア
ルキルアミノスルホニル基を含んでいてもよく、(メチル、エチル)アミノスルホニル、(メチル、n−プロピル)アミノスルホニル、(メチル、i−プロピル)アミノスルホニル、(メチル、c−プロピル)アミノスルホニル、(メチル、n−ブチル)アミノスルホニル、(メチル、i−ブチル)アミノスルホニル、(メチル、s−ブチル)アミノスルホニル、(メチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(メチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(メチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(メチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(メチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(エチル、n−プロピル)アミノスルホニル、(エチル、i−プロピル)アミノスルホニル、(エチル、c−プロピル)アミノスルホニル、(エチル、n−ブチル)アミノスルホニル、(エチル、i−ブチル)アミノスルホニル、(エチル、s−ブチル)アミノスルホニル、(エチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(エチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(エチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(エチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(エチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−プロピル、i−プロピル)アミノスルホニル、(n−プロピル、c−プロピル)アミノスルホニル、(n−プロピル、n−ブチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、i−ブチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、s−ブチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、t−ブチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(n−プロピル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−プロピル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(i−プロピル、c−プロピル)アミノスルホニル、(i−プロピル、n−ブチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、i−ブチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、s−ブチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、t−ブチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(i−プロピル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(i−プロピル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(c−プロピル、n−ブチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、i−ブチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、s−ブチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、t−ブチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(c−プロピル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(c−プロピル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ブチル、i−ブチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、s−ブチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(n−ブチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ブチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(i−ブチル、s−ブチル)アミノスルホニル、(i−ブチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(i−ブチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(i−ブチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(i−ブチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(i−ブチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(s−ブチル、t−ブチル)アミノスルホニル、(s−ブチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(s−ブチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(s−ブチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(s−ブチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(t−ブチル、n−ペンチル)アミノスルホニル、(t−ブチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(t−ブチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(t−ブチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ペンチル、c−ペンチル)アミノスルホニル、(n−ペンチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ペンチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(c−ペンチル、n−ヘキシル)アミノスルホニル、(c−ペンチル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(n−ヘキシル、c−ヘキシル)アミノスルホニル、(メチル、n−ヘプチル)アミノスルホニル、(メチル、n−オクチル)アミノスルホニル、(メチル、n−ノナニル)アミノスルホニル、(メチル、n−デシル)アミノスルホニル、(エチル、n−ヘプチル)アミノスルホニル、(エチル、n−オクチル)アミノスルホニル、(エチル、n−ノナニル)アミノスルホニル、及び(エチル、n−デシル)アミノスルホニル等が挙げられる。
【0046】
保護された水酸基、保護されたアミノ基、保護されたチオール基及びアミノ基の保護基における保護基としては、例えばプロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス第4版(Protective Groups in Organic Synthesis, Fourth edition)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley
& Sons Inc.)(2006年)に記載されている保護基が挙げられる。具体的には、C1-4アルコキシメチル基(例えばMOM:メトキシメチル、MEM:2−メト
キシエトキシメチル、エトキシメチル、n−プロポキシメチル、i−プロポキシメチル、n−ブトキシメチル、iBM:イソブチルオキシメチル、BUM:t−ブトキシメチル、POM:ピバロイルオキシメチル及びSEM:トリメチルシリルエトキシメチル等が挙げられ、好ましくはC1-2アルコキシメチル基等が挙げられる)、アリールオキシメチル基
(例えばBOM:ベンジルオキシメチル、PMBM:p−メトキシベンジルオキシメチル及びp−AOM:P−アニシルオキシメチル等が挙げられ、好ましくはベンジルオキシメチル等が挙げられる)、C1-4アルキルアミノメチル基(例えばジメチルアミノメチル)
、置換アセタミドメチル基(例えばAcm:アセタミドメチル及びTacm:トリメチルアセタミドメチル等が挙げられる)、置換チオメチル基(例えばMTM:メチルチオメチル、PTM:フェニルチオメチル、Btm:ベンジルチオメチル等が挙げられる)、カルボキシル基、C1-7アシル基(例えばホルミル、アセチル、フルオロアセチル、ジフルオ
ロアセチル、トリフルオロアセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、プロピオニル、Pv:ピバロイル及びチグロイル等が挙げられる)、アリールカルボニル基(例えばベンゾイル、p−ブロモベンゾイル、p−ニトロベンゾイル、2,4−ジニトロベンゾイル、ベンゾイルホルミル、ベンゾイルプロピオニル、フェニルプロピオニル等が挙げられる)、C1-4アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニル、Boc:t−ブトキシカルボニル、AOC:t−アミルオキシカルボニル、VOC:ビニルオキシカルボニル、AOC:アリルオキシカルボニル、Teoc:2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、Troc:2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル等が挙げられ、好ましくはBoc等が挙げられる)、アリールオキシカルボニル基(例えばCbz:ベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、MOZ:p−メトキシベンジルオキシカルボニル等が挙げられる)、C1-4アルキルアミノカルボニル基(例えばメチルカルバモイル、Ec:エチ
ルカルバモイル、n−プロピルカルバモイル等が挙げられる)、アリールアミノカルボニル基(例えばフェニルカルバモイル等が挙げられる)、トリアルキルシリル基(例えばTMS:トリメチルシリル、TES:トリエチルシリル、TIPS:トリイソプロピルシリル、DEIPS:ジエチルイソプロピルシリル、DMIPS:ジメチルイソプロピルシリル、DTBMS:ジ−t−ブチルメチルシリル、IPDMS:イソプロピルジメチルシリル、TBDMS:t−ブチルジメチルシリル、TDS:テキシルジメチルシリル、等が挙げられ、好ましくはt−ブチルジメチルシリル等が挙げられる)、トリアルキルアリールシリル基(例えばDPMS:ジフェニルメチルシリル、TBDPS:t−ブチルジフェニルシリル、TBMPS:t−ブチルジメトキシフェニルシリル、TPS:トリフェニルシリル等が挙げられる)、アルキルスルホニル基(例えばMs:メタンスルホニル、エタンスルホニル等が挙げられる)及びアリールスルホニル基(例えばベンゼンスルホニル、Ts:p−トルエンスルホニル、p−クロロベンゼンスルホニル、MBS:p−メトキシベンゼンスルホニル、m−ニトロベンゼンスルホニル、o−ニトロベンゼンスルホニル、p−ニトロベンゼンスルホニル、2,4−ニトロベンゼンスルホニル、iMds:2,6−ジメトキシ−4−メチルベンゼンスルホニル、Mds:2,6−ジメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、Mtb:2,4,6−トリメトキシベンゼンスルホニル、Mte:2,3,5,6−テトラメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、Mtr:2,3,6−トリメチル−4−メトキシベンゼンスルホニル、Mts:2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、Pme:ペンタメチルベンゼンスルホニル、等が挙げられる)等が挙げ
られる。
また、その他に、1−メチル−1−メトキシエチル基、1−エトキシエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2−トリメチルシリルエトキシ基、t−ブチル基、アリル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、2,4−ジニトロフェニル基、p−クロロフェニル基、p−メトキシフェニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等が挙げられる。
【0047】
本発明においてX又はYで記載される配位子とは、孤立電子対を持つ基を有する化合物を意味する。かかる配位子としては、イオン性の配位子や中性の配位子が挙げられる。イオン性配位子としては、1価のアニオンやXとYが一緒になって2価のアニオンである例が挙げられる。1価のアニオンとしては、臭素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン又はフッ素イオンなどのハロゲンイオン、酢酸イオン、安息香酸イオン、ステアリン酸イオン、2−エチルヘキサン酸イオン又はナフテン酸イオンなどのカルボン酸イオン、スルファミン酸、水酸化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオンなどが挙げられる。XとYが一緒になって2価のイオンである場合の例としては、シュウ酸イオンなど2価のカルボン酸イオン、炭酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオンなどが挙げられる。中性の配位子としては、アセチルアセトンなどが挙げられる。
【0048】
本発明の光学活性ジマンガン錯体について説明する。
【0049】
式(I)及び式(I′)におけるR0、R1、R2、R3、R4、R5及びR6の好ましい例と
しては、水素原子、ハロゲン原子、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C2-14アリール基又はC2-14アリールオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基などが挙げられる。又その他の好ましい例としては、R0とR1、R1とR2、R2とR3、R4とR5及びR5とR6の1組以上の隣接する置換基が、それぞれ独立に、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例も挙げられる。
【化11】

より好ましい例としては、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、フェニル基又はフェノキシ基が挙げられる。又その他のより好ましい例としては、R0とR1、R1とR2、R2とR3、R4とR5及びR5とR6の1組以上の隣接する置換基が、それぞれ独立に、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例も挙げられる。
【化12】

特に好ましい例としては、R0、R1、R2、R4、R5及びR6が水素原子であり、R3がメ
チル基、メトキシ基或いは臭素原子である例及びR0、R1、R4、R5及びR6が水素原子
であり、R2とR3が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例が挙げられる。
【化13】

【0050】
7の好ましい例としては、水素原子、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6
アルキニル基及びC2-14アリール基が挙げられる。
より好ましい例としては水素原子及びC1-3アルキル基が挙げられ、特に好ましくは水
素原子である。
【0051】
式(II)及び式(II′)において
0、R1、R4、R5、R6、R8、R9、R10及びR11はフェニル環上の置換基を表すが、
好ましい例としては水素原子、ハロゲン原子、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、
2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C2-14アリール基又はC2-14アリールオキシ
基などが挙げられる。又その他の好ましい例としては、R0とR1、R4とR5、R5とR6、R8とR9、R9とR10及びR10とR11の1組以上の隣接する置換基が、それぞれ独立に、
それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例も挙げられる。
【化14】

より好ましい例としては、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、フェニル基又はフェノキシ基が挙げられる。又その他のより好ましい例としては、R0とR1、R4とR5、R5とR6、R8とR9、R9とR10及びR10とR11の1組以
上の隣接する置換基が、それぞれ独立に、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記の環構造を形成する例も挙げられる。
【化15】

特に好ましくはR0、R1、R4、R5、R6、R8、R9、R10及びR11が水素原子である

【0052】
7の好ましい例としては、水素原子、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6
アルキニル基及びC2-14アリール基が挙げられる。
より好ましい例としては水素原子及びC1-3アルキル基が挙げられ、特に好ましくは水素
原子である。
【0053】
X、Yで示される配位子としては、それぞれ単独で酸アニオンであるか又はX、Yが一緒になって2価の酸アニオンであることが好ましい。X、Yは、それぞれ単独で1価の酸アニオンであることがより好ましく、X、Yがハロゲンアニオン又は有機酸アニオンであることがさらに好ましい。よりさらに好ましくはX、Yはカルボン酸アニオンであり、さらに特に好ましくは酢酸アニオンである。XとYが一緒になって2価のイオンである場合の好ましい例としては、炭酸イオン、シュウ酸イオンが挙げられる。
【0054】
式(I)、式(I′)、式(II)及び式(II′)の特に好ましい構造について、X
とY以外の構造として具体例を以下に例示する。
【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【0055】
X,Yの具体例としては酢酸アニオン、ヨウ素イオン、臭素イオンなどが挙げられる。
【0056】
本発明光学活性ジマンガン錯体における好ましい構造の具体的な例としては、配位子が酢酸アニオンである以下の構造及びそれらの溶媒和物、水和物が挙げられる。
【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】

【化27】

【0057】
本発明光学活性ジマンガン錯体における好ましい構造のその他の例としては、上記構造式の(1−A)−(32−A)及び(1’−A)−(32’−A)の酢酸イオンがヨウ素イオンである(1−I)−(32−I)及び(1’−I)−(32’−I)、上記構造式の(1−A)−(32−A)及び(1’−A)−(32’−A)の酢酸イオンが臭素イオンである(1−B)−(32−B)及び(1’−B)−(32’−B)や上記構造式の(1−A)−(32−A)及び(1’−A)−(32’−A)の酢酸イオンが塩素イオンである(1−C)−(32−C)及び(1’−C)−(32’−C)も挙げられる。
【0058】
本発明の光学活性ジマンガン錯体の合成方法について以下説明する。配位子であるサレン骨格の合成方法としては、文献(オルガニック・シンセシス・コレクション10巻, p.96(2004);Vol.75,p.1(1998))などに記載の方法を参考に合成される。光学活性ジマンガン錯体は、これらに溶媒中にて2当量のマンガン源を加えることにより合成することが出来る。
【0059】
本反応に使用する溶媒としては、当該反応条件下にて安定であり、かつ、不活性で反応を妨げないものであれば特に制限はなく、例えば、ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、シクロペンチルメチルエーテルによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼンに代表されるハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルによって代表されるニトリル系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンによって代表される炭化水素系溶媒、酢酸エチルによって代表されるエステル系溶媒、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールによって代表されるアルコール系溶媒又は水などが挙げられる。又、上記溶媒を任意に混合した条件で反応を行うこともできる。好ましくは、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールによって代表されるアルコール系溶媒を使用し、さらに好ましくはメタノール、エタノール、1−プロパノール又は2−プロパノールを使用する。
反応温度は、特に限定されるものではないが、−40℃〜用いる溶媒の還流温度で実施することが好ましく、20℃から溶媒の還流温度で実施することが、より好ましい。本反応は、減圧下、常圧下若しくは加圧下及び/又はマイクロウェーブ照射下などの条件で実施することもできる。また、反応時間は特に限定されず、前記反応温度に合わせて適宜選択される。
【0060】
マンガン源としては、一般的には化合物におけるマンガンの酸化数が2価または3価の塩であり、酢酸マンガン、マンガンアセチルアセトナート、マンガンヘキサフルオロアセチルアセトナート、マンガントリフルオロアセチルアセトナート、安息香酸マンガン、臭化マンガン、炭酸マンガン、塩化マンガン、クエン酸マンガン、2−エチルヘキサン酸マンガン、フッ化マンガン、硫酸アンモニウムマンガン、水酸化マンガン、ヨウ化マンガン、ナフテン酸マンガン、硝酸マンガン、シュウ酸マンガン、過塩素酸マンガン、燐酸マンガン、ステアリン酸マンガン、スルファミン酸マンガン、硫酸マンガン、テトラフルオロホウ酸マンガン、次亜リン酸マンガン、グルコン酸マンガン、ギ酸マンガン及びこれらの水和物が挙げられる。
好ましくは酢酸マンガン(II)、臭化マンガン(II)、塩化マンガン(II)、ヨウ化マンガン(II)、酢酸マンガン(III)、臭化マンガン(III)、塩化マンガン(III)、ヨウ化マンガン(III)及びこれらの水和物が挙げられる。より好ましくは酢酸マンガン(II)、酢酸マンガン(III)及びそれらの水和物が挙げられる。
本発明の光学活性ジマンガン錯体は取り出した場合、安定に存在するので取り出して使用することが望ましいが、一方、in situで反応系そのままで使用することも可能である。また、反応で取り出した形でそのまま使用できるが、再結晶により精製した形でも使用できる。
溶媒和物としては、上記光学活性ジマンガン錯体の合成の際に使用する溶媒の和物及びマンガン源に由来する水和物が上げられるが、好ましくはメタノール和物、エタノール和物、1−プロパノール和物、2−プロパノール和物及び水和物が挙げられる。
【実施例】
【0061】
ここで、本発明の参考合成例、合成実施例、参考反応例を説明するが、本発明は下記実施例に限定して解釈されるものではない。なお1H−NMRは、500MHz、13C−N
MRは125.62MHzで測定した。またanti/synの比率は反応組成物の1
−NMRで測定決定した。
実施例中、MSは質量分析、ESI−MSはエレクトロスプレーイオン化法質量分析法、HRMSは高分解能質量分析法、IRは赤外吸光分析、HPLCは高速液体クロマトグラフィー、drはジアステレオマー比率、eeは鏡像体過剰率、antiはアンチ体、synはシン体を示す。またHPLC分析の分析結果記載における数値%は、特に説明が無い限り面積百分率を表す。
【0062】
参考合成例1
光学活性配位子(R)−3,3′−(1E,1E′)−(1,1′−ビナフチル−2,2
′−ジイルビス(アザン−1−イルー1−イリデン))ビス(メタン−1−イル−1−イリデン)ジベンゼン−1,2−ジオール(33)の合成
反応容器に(R)−ビナフチルジアミン1.82g(6.4mmol)と2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド1.95g(14.1mmol)を入れ、エタノール85mLを室温にて加えた。混合溶液を12時間加熱還流し、(R)−ビナフチルジアミンの消失を確認後、室温まで冷却しエタノールを減圧留去した。得られた残渣にエタノール/ヘキサン=1/2の混合液を加え、室温にて2時間撹拌し、未反応のアルデヒドを溶解させた後、混合物中の固体を減圧濾取し、エタノール/ヘキサン=1/2の混合液で洗浄し、目的の光学活性配位子(33)3.30gをオレンジ色固体として得た(収率98%)。
【化28】

形状 オレンジ色固体
1H−NMR(CDCl3
δ 5.34(s,2H),6.66(dd,J=7.6,7.6Hz,2H),6.77(dd,J=1.5,7.6Hz,2H),6.84(dd,J=1.5,7.6Hz,2H),7.22−7.32(m,4H),7.44−7.49(m,2H),7.63(d,J=8.8Hz,2H),7.97(d,J=7.8Hz,2H),8.09(d,J=8.8Hz,2H),8.62(s,2H),12.5(s,2H)ppm
13C−NMR(CDCl3
δ 116.7,117.4,118.5,118.6,122.8,126.1,126.3,127.1,128.2,129.4,130.1,132.5,133.1,143.0,144.7,148.7,161.3ppm
ESI−MS
m/z547[M+Na]+
【0063】
合成実施例1
光学活性ジマンガン錯体触媒(13−A)の調製(1)
参考合成例1で合成した光学活性配位子(33)0.210g(0.400mmol)をエタノール(2.0mL)に溶解させ、室温にて酢酸マンガン(II)[Mn(OAc)2](0.140g, 0.809mmol)を加えた後、混合物を空気雰囲気下で1
2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、H2O(2.0mL)を加え、室温
にて1時間撹拌した。沈殿物をろ取し、さらに得られた固体をH2O(1.0mL)で3
回、エタノール(1.0mL)で1回洗浄した。得られた固体を減圧下、乾燥すると目的の光学活性ジマンガン錯体触媒(13−A)0.173gを暗黄色固体として得た(収率58%)。
【化29】

元素分析結果:ジマンガン錯体触媒 [C3826Mn228
計算値 C,60.98;H,3.50;N,3.74
実測値C,60.71;H,3.55;N,3.98
IR(KBr):1448cm-1
【0064】
合成実施例2
光学活性ジマンガン錯体触媒(13−A)の調製(2)
参考合成例1で合成した光学活性配位子(33)0.131g(0.250mmol)をエタノール(1.5mL)に溶解させ、室温にて酢酸マンガン(III)[Mn(OAc)3] (134mg,0.500mmol)を加えた後、混合物を16時間加熱還流
した。反応混合物を室温まで冷却後、H2O(1.0mL)を加え、室温にて1時間撹拌
した。沈殿物をろ取し、さらに得られた固体をH2O(1.0mL)で3回、エタノール
/ヘキサン=1/1混合液(1.0mL)で3回、ジエチルエーテル(1.0mL)で洗浄した。得られた固体を減圧下、乾燥すると目的の光学活性ジマンガン錯体触媒(13−A)0.129gを褐色固体として得た(収率69%)。本触媒のIRスペクトルは合成実施例1と一致した。
【0065】
参考合成例2
光学活性配位子(R)−3,3′−(1E,1E′)−(6,6′−ジブロモ−1,1′−ビナフチル−2,2′−ジイル)ビス(アザン−1−イルー1−イリデン)ビス(メタン−1−イル−1−イリデン)ジベンゼン−1,2−ジオール(52)の合成
反応容器に(R)−6,6‘−ジブロモビナフチルジアミン0.154g(0.347mmol)と2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド0.101g(0.729mmol)を入れ、エタノール10mLを室温にて加えた。混合溶液を12時間加熱還流した後、室温まで冷却しエタノールを減圧留去した。得られた残渣をエタノール/ヘキサン=1/2にて洗浄後、固体を減圧濾取し目的の光学活性配位子(R)−3,3′−(1E,1E′)−(6,6′−ジブロモ−1,1′−ビナフチル−2,2′−ジイル)ビス(アザン−1−イルー1−イリデン)ビス(メタン−1−イル−1−イリデン)ジベンゼン−1,2−ジオール(52)0.113gをオレンジ色固体として得た(収率48%)。
形状 オレンジ色固体
1H−NMR(ppm in CDCl3) δ5.39(s,2H),6.71(dd,
J=7.8,7.8Hz,2H),6.80(dd,J=1.5,7.8Hz,2H),6.89(dd,J=1.5,7.8Hz,2H),7.07(d,J=9.0Hz,2H),7.37(dd,J=1.8,9.0Hz,2H),7.67(d,J=8.9Hz,2H),8.02(d,J=8.9Hz,2H),8.14(d,J=1.8Hz,2H),8.63(s,2H),12.4(s,2H)
【化30】

【0066】
参考合成例3
光学活性配位子(53)の調整
反応容器に(R)−オクタヒドロビナフチルジアミン1.706g(5.836mmol)と2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド1.773g(12.83mmol)を入れ、エタノール30mLを室温にて加えた。混合溶液を12時間加熱還流した後、室温まで冷却しエタノールを減圧留去し、目的の化合物を得た。
【0067】
参考反応例1
室温にてフラスコに合成実施例1で調製した光学活性ジマンガン錯体触媒(13−A)
を7.5mg(0.01mmol、10mol%)と乾燥酢酸エチル100mLに溶解さ
せたニトロオレフィン(35)14.9mg(0.10mmol)を加えた。混合溶液を室温にて5分間撹拌した後、乾燥酢酸エチル200mLに溶解させたオキシインドール(
34)49.4mg(0.20mmol)を加え、室温にてさらに33時間撹拌した。反応完結後、反応混合物に室温にてシリカゲル10mgとヘキサン500mLを加え、ジエ
チルエーテルを展開溶媒としてショートパッドシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、得られた溶液を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/1から10/1で溶出)で精製したところ、目的物(36)38.7mgを無色油状物として得た(収率98%、ジアステレオ選択性 =35/1、光学純度97%ee)。
【化31】

【0068】
参考反応例2
室温にてフラスコに合成実施例2で調製した光学活性ジコバルト錯体触媒(13−A)
を7.4 mg(0.01mmol、10mol%)と乾燥酢酸エチル100mLに溶解させたニトロオレフィン(35)14.9mg(0.10mmol)を加えた。混合溶液を室温にて5分間撹拌した後、乾燥酢酸エチル200mLに溶解させたオキシインドール(
34)49.4mg(0.20mmol)を加え、室温にてさらに33時間撹拌した。反応完結後、反応混合物に室温にてシリカゲル10mgとヘキサン500mLを加え、ジエ
チルエーテルを展開溶媒としてショートパッドシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、得られた溶液を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/1から10/1で溶出)で精製したところ、目的物(36)32.1mgを無色油状物として得た(単離収率81%、ジアステレオ選択性 =20/1、光学純度93%ee)。
【化32】

【0069】
同じ反応をジニッケル錯体(37)及びジコバルト錯体(38)を触媒として実施した結果を表1に示す。
【表1】

表1
a)収率はH−NMRより算出
b)は単離収率
【化33】

【0070】
(36)のスペクトルデータ
形状:無色油状物
IR(neat)
ν 2979,2360,1790,1764,1733,1557,1252cm-1
1H―NMR(CDCl3
δ 1.53(s,9H), 1.53(s,3H), 3.94(dd,J=4.3,11.0 Hz,1H), 4.90(dd,J=11.0,12.9Hz,1H), 5.03(dd,J=4.3,12.9Hz,1H),6.80−6.84(m,2H), 7.00−7.02 (m,1H), 7.10−7.22(m,4H), 7.30−7.35(m,1H), 7.68(d,J = 8.2 Hz,1H)
13C―NMR(CDCl3
δ 20.7, 27.9, 50.8, 50.9, 75.6, 84.3, 115.2, 123.4, 124.3, 128.1, 128.3, 128.7, 129.1, 129.2, 133.9, 139.5, 148.4, 176.7ESI−MS
m/z 419 [M+Na]+
[α]D25 −26.4 (c 1.548, CHCl3
HPLC
(DAICEL CHIRALPAK IC, hexane/2−propanol = 90/10, flow = 1 mL/min, detection at 254 nm) tR 18.3 min (minor) and 25.7 min
(major).

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)又は式(I′)
【化1】

[式中、R0、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に水素原子、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基又はC2-14アリール
オキシ基(該C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基及びC2-14アリールオキシ基は、無置換
であるか又は置換基群V1及び置換基群V2より単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であるか、
0とR1、R1とR2、R2とR3、R4とR5又はR5とR6の隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってC6-14多環性縮環(該C6-14多環性縮環は、無置換であるか又は置換基群V1及び置換基群V2より単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を形成し、
置換基群V1は、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオー
ル基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-3ハロゲン置換アルキル基
、C1-3ハロゲン置換アルコキシ基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
キニル基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基及びC2-9ヘテロシクリル基(該C1-3ハロゲン置換アルキル基、C1-3ハロゲン置換アルコキシ基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
キニル基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ
若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基及びC2-9ヘテロシクリル基は、無置換であるか又は水酸基、
保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-3ハロゲン置換アルキル基、C1-3ハロゲン置換アルコキシ基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基若しくはC2-14アリールオキシ基(該C2-14
リール基及びC2-14アリールオキシ基は、無置換であるか又は水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-3ハロゲン置換アルキル基、C1-3ハロゲン置換アルコキシ基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基又はC2-9ヘテロシク
リル基で置換されている。)で置換されている。)により構成され、
置換基群V2は、C2-14アリール基及びC2-14アリールオキシ基(該C2-14アリール基
及びC2-14アリールオキシ基は、無置換であるか又は置換基群V1より単独若しくは異な
って選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)により構成され、X及びYはそれぞれ独立に、同じでも異なっていても良い配位子を表すか、又はX及びYが一緒になって一つの配位子を表す。]で表される光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【請求項2】
2とR3の隣接する二置換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってナフタレン環を形成する式(II)又は式(II′)
【化2】

[式中R0、R1、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は、それぞれ独立に水素原子、水酸基、保護された水酸基、アミノ基、保護されたアミノ基、チオール基、保護されたチオール基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシ基、スルホ基、ホルミル基、C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基
、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基又はC2-14アリールオキシ基(該C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C1-10アルコキシ基、C1-10アルキルカルボニルオキシ基、C1-10アルコキシカルボニル基
、C1-10アルキルカルボニル基、C1-10アルキルカルボニルアミノ基、モノ若しくはジC1-10アルキルアミノ基、C1-10アルキルスルホニル基、C1-10アルキルアミノスルホニル基、C1-10アルキルアミノカルボニル基、C1-10アルキルスルホニルアミノ基、C1-10チオアルキル基、C2-9ヘテロシクリル基、C2-14アリール基及びC2-14アリールオキシ基
は、無置換であるか又は置換基群V1及び置換基群V2より単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であるか、
0とR1、R4とR5、R5とR6、R8とR9、R9とR10又はR10とR11の隣接する二置
換基が、それらが結合しているベンゼン環と一緒になってC6-14多環性縮環(該C6-14多環性縮環は、無置換であるか又は置換基群V1及び置換基群V2より単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を形成し、
置換基群V1と置換基群V2は、請求項1での記載と同じ意味を示し、X及びYはそれぞれ独立に、同じでも異なっていても配位子を表すか又はX及びYが一緒になってひとつの配位子を表す。]で表される光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【請求項3】
0、R1、R8、R9、R10及びR11がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1-10アルキル基又はC1-10アルコキシ基である請求項2に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【請求項4】
0、R1、R8、R9、R10及びR11が水素原子である請求項3に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【請求項5】
4、R5、R6及びR7が水素原子である請求項1から4の何れか1項に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【請求項6】
4とR5が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成しており、R6及びR7が水素原子である請求項1又は請求項2に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【化3】

【請求項7】
4とR5が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成しており、R6及びR7が水素原子であり、R0、R1、R8、R9、R10及びR11がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1-10アルキル基又はC1-10アルコキシ基である請求項2に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【化4】

【請求項8】
0、R1、R8、R9、R10及びR11が水素原子である請求項7に記載の光学活性ジマン
ガン錯体又はその溶媒和物。
【請求項9】
4、R5、R6及びR7が水素原子であり、R0、R1、R2及びR3がそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、C1-10アルキル基又はC1-10アルコキシ基である請求項1に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【請求項10】
0、R1、R4、R5、R6及びR7が水素原子であり、R2とR3が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(IV)又は式(V)の環構造を形成している請求項1に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【化5】

【請求項11】
0、R1、R6及びR7が水素原子であり、R4とR5が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(III)の環構造を形成し、R2とR3が一緒になって、それらが結合しているベンゼン環と一緒になって下記式(IV)又は式(V)の環構造を形成している請求項1に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【化6】

【請求項12】
X、Yがそれぞれ単独で酸アニオンであるか又はX、Yが一緒になって2価の酸アニオンである請求項1から11のいずれか1項に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【請求項13】
X、Yが酢酸アニオンである請求項1から11のいずれか1項に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。
【請求項14】
X、Yがハロゲンアニオンである請求項1から11のいずれか1項に記載の光学活性ジマンガン錯体又はその溶媒和物。




【公開番号】特開2010−202531(P2010−202531A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−47245(P2009−47245)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】