光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体の製造方法
【課題】光学活性4,4−二置換オキサゾリジン誘導体の製造方法の提供。
【解決手段】下記一般式(Ia)
を有する化合物を製造する方法。
【解決手段】下記一般式(Ia)
を有する化合物を製造する方法。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(II)を有する化合物
【化1】
[上記式中、
Rは、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示す。]と、
一般式(III)を有する化合物
【化2】
[上記式中、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示し、
Zは、ハロゲン原子又は一般式−O−S(O)2RCで表される基を示し、
RCは、メトキシ基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子及びメチル基からなる群から選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニル基を示す。]とをアルカリ金属アルコキシド類である塩基及び配位性試薬の存在下、溶媒存在下若しくは非存在下反応を行なうことにより、下記一般式(Ia)
【化3】
[上記式中、R、R2、R3及びR4は、前記と同意義を示す。]を有する化合物を製造する方法。
【請求項2】
請求項1において、
置換基Zのハロゲン原子が、臭素原子又はヨウ素原子である、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2において、
使用される配位性試薬が、DMPU、DMI、NMP、DMAc、DMF、DMSO、ジグライム、トリグライム及びテトラグライムからなる群より選択される1種又は2種以上である、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項4】
請求項1又は2において、
使用される配位性試薬が、トリグライム又はテトラグライムである、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項5】
請求項1−4から選択されるいずれか1項において、
使用されるアルカリ金属アルコキシド類である塩基が、ナトリウムt−ブトキシド又はカリウムt−ブトキシドである、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項6】
請求項1−4から選択されるいずれか1項において、
使用される塩基が、カリウムt−ブトキシドである、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項7】
請求項1−6から選択されるいずれか1項において、
使用される溶媒が、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン及び1,2−ジメトキシエタンからなる群より選択される1種又は2種以上である、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項8】
請求項1−6から選択されるいずれか1項において、
使用される溶媒が、テトラヒドロフラン又は1,2−ジメトキシエタンである、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項9】
請求項1−8から選択されるいずれか1項において、
反応温度が、−25℃以上10℃以下である、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項10】
請求項1−9から選択されるいずれか1項において、
溶媒に配位性試薬、一般式(II)を有する化合物及び一般式(III)を有する化合物を加えた後に塩基を加える、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項11】
請求項1−10から選択されるいずれか1項によって製造された
下記一般式(Ia)を有する化合物
【化4】
[上記式中、
Rは、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]
を還元剤と溶媒中反応を行なうことにより、下記一般式(Ib)を有する化合物
【化5】
[上記式中、R2、R3及びR4は、前記と同意義を示す。]を製造する方法。
【請求項12】
請求項11において、
使用される還元剤が、水素化ホウ素カリウムと塩化リチウムの組み合わせである、
一般式(Ib)を有する化合物の製造方法。
【請求項13】
請求項11又は12によって製造された下記一般式(Ib)を有する化合物
【化6】
[上記式中、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]
を酸化剤と溶媒中反応を行なうことにより、下記一般式(Ic)を有する化合物
【化7】
[上記式中、R2、R3及びR4は、前記と同意義を示す。]を製造する方法。
【請求項14】
請求項13において、
使用される酸化剤が、TEMPO、臭化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの組み合わせである、
一般式(Ic)を有する化合物の製造方法。
【請求項15】
請求項1−10から選択されるいずれか1項によって製造された
下記一般式(Ia)を有する化合物
【化8】
[上記式中、
Rは、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]
を還元剤と溶媒中反応を行なうことにより、下記一般式(Ic)を有する化合物
【化9】
[上記式中、
R2、R3及びR4は、前記と同意義を示す。]
を製造する方法。
【請求項16】
請求項15において、
使用される還元剤が、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムである、一般式(Ic)を有する化合物の製造方法。
【請求項17】
請求項13-16から選択されるいずれか1項によって製造された下記一般式(Ic)を有する化合物
【化10】
[上記式中、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]と、
下記一般式(IV)を有する化合物
【化11】
[上記式中、
Wは、ホスホニウム塩又はホスホン酸エステルを示し、
Xは、ビニレン基、硫黄原子、C1−C6アルキル基で置換された窒素原子、シリル基で置換された窒素原子、アシル基で置換された窒素原子又は酸素原子を示し、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C8アルキル基、C1−C8アルコキシ基又はC2−C8アルカノイル基を示す。]
とを塩基の存在下、溶媒中縮合反応を行ない、
次に、水素添加反応を行なうことにより、下記一般式(Id)を有する化合物
【化12】
[上記式中、R2、R3、R4、X及びYは、前記と同意義を示す。]を製造する方法。
【請求項18】
請求項17において、
Wが、トリフェニルホスホニウムヨージドである、一般式(Id)を有する化合物の製造方法。
【請求項19】
請求項17又は18において、
塩基が、カリウムt−ブトキシドである、一般式(Id)を有する化合物の製造方法。
【請求項20】
一般式(IV’’)を有する化合物
【化13】
[上記式中、
R5は、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基又は置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環基を示すか、
或いは二つのR5基は、二つのR5基に結合している窒素原子と一緒になって、置換基群αから選択される基で置換されていてもよい4−8員含窒素複素環基を示し、
Xは、ビニレン基、硫黄原子、C1−C6アルキル基で置換された窒素原子、シリル基で置換された窒素原子、アシル基で置換された窒素原子又は酸素原子を示し、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C8アルキル基、C1−C8アルコキシ基又はC2−C8アルカノイル基を示し、
置換基群αは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C8アルキル基、C1−C8アルコキシ基、C1−C8アルキルチオ基及びアシル基を示す。]又はその塩と、
一般式(A)を有する化合物
【化14】
[上記式中、
R6は、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環基基又は置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環オキシ基を示し、置換基群αは、上記と同意義を示す。]とを、
一般式(B)を有する化合物:R7−V (B)
[式中、
R7は、アシル基を示し、
Vは、ハロゲン原子又は一般式−O−S(O)2RCで表される基であり、
RCは、メトキシ基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基又はハロゲン原子及びメチル基からなる群から選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニル基を示す。]の存在下に溶媒中反応させて製造した一般式(IV’)を有する化合物
【化15】
[上記式中、R6、V、X及びYは、上記と同意義を示す。]と、
一般式(Ic)を有する化合物
【化16】
[上記式中、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]とを塩基の存在下、溶媒中縮合反応を行ない、
次に、水素添加反応を行なうことにより、一般式(Id)を有する化合物
【化17】
[上記式中、R2、R3、R4、X及びYは、前記と同意義を示す。]を製造する方法。
【請求項1】
下記一般式(II)を有する化合物
【化1】
[上記式中、
Rは、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示す。]と、
一般式(III)を有する化合物
【化2】
[上記式中、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示し、
Zは、ハロゲン原子又は一般式−O−S(O)2RCで表される基を示し、
RCは、メトキシ基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、ハロゲン原子及びメチル基からなる群から選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニル基を示す。]とをアルカリ金属アルコキシド類である塩基及び配位性試薬の存在下、溶媒存在下若しくは非存在下反応を行なうことにより、下記一般式(Ia)
【化3】
[上記式中、R、R2、R3及びR4は、前記と同意義を示す。]を有する化合物を製造する方法。
【請求項2】
請求項1において、
置換基Zのハロゲン原子が、臭素原子又はヨウ素原子である、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2において、
使用される配位性試薬が、DMPU、DMI、NMP、DMAc、DMF、DMSO、ジグライム、トリグライム及びテトラグライムからなる群より選択される1種又は2種以上である、一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項4】
請求項1又は2において、
使用される配位性試薬が、トリグライム又はテトラグライムである、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項5】
請求項1−4から選択されるいずれか1項において、
使用されるアルカリ金属アルコキシド類である塩基が、ナトリウムt−ブトキシド又はカリウムt−ブトキシドである、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項6】
請求項1−4から選択されるいずれか1項において、
使用される塩基が、カリウムt−ブトキシドである、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項7】
請求項1−6から選択されるいずれか1項において、
使用される溶媒が、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン及び1,2−ジメトキシエタンからなる群より選択される1種又は2種以上である、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項8】
請求項1−6から選択されるいずれか1項において、
使用される溶媒が、テトラヒドロフラン又は1,2−ジメトキシエタンである、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項9】
請求項1−8から選択されるいずれか1項において、
反応温度が、−25℃以上10℃以下である、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項10】
請求項1−9から選択されるいずれか1項において、
溶媒に配位性試薬、一般式(II)を有する化合物及び一般式(III)を有する化合物を加えた後に塩基を加える、
一般式(Ia)を有する化合物の製造方法。
【請求項11】
請求項1−10から選択されるいずれか1項によって製造された
下記一般式(Ia)を有する化合物
【化4】
[上記式中、
Rは、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]
を還元剤と溶媒中反応を行なうことにより、下記一般式(Ib)を有する化合物
【化5】
[上記式中、R2、R3及びR4は、前記と同意義を示す。]を製造する方法。
【請求項12】
請求項11において、
使用される還元剤が、水素化ホウ素カリウムと塩化リチウムの組み合わせである、
一般式(Ib)を有する化合物の製造方法。
【請求項13】
請求項11又は12によって製造された下記一般式(Ib)を有する化合物
【化6】
[上記式中、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]
を酸化剤と溶媒中反応を行なうことにより、下記一般式(Ic)を有する化合物
【化7】
[上記式中、R2、R3及びR4は、前記と同意義を示す。]を製造する方法。
【請求項14】
請求項13において、
使用される酸化剤が、TEMPO、臭化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの組み合わせである、
一般式(Ic)を有する化合物の製造方法。
【請求項15】
請求項1−10から選択されるいずれか1項によって製造された
下記一般式(Ia)を有する化合物
【化8】
[上記式中、
Rは、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、フェニル基又はベンジル基を示し、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]
を還元剤と溶媒中反応を行なうことにより、下記一般式(Ic)を有する化合物
【化9】
[上記式中、
R2、R3及びR4は、前記と同意義を示す。]
を製造する方法。
【請求項16】
請求項15において、
使用される還元剤が、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムである、一般式(Ic)を有する化合物の製造方法。
【請求項17】
請求項13-16から選択されるいずれか1項によって製造された下記一般式(Ic)を有する化合物
【化10】
[上記式中、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]と、
下記一般式(IV)を有する化合物
【化11】
[上記式中、
Wは、ホスホニウム塩又はホスホン酸エステルを示し、
Xは、ビニレン基、硫黄原子、C1−C6アルキル基で置換された窒素原子、シリル基で置換された窒素原子、アシル基で置換された窒素原子又は酸素原子を示し、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C8アルキル基、C1−C8アルコキシ基又はC2−C8アルカノイル基を示す。]
とを塩基の存在下、溶媒中縮合反応を行ない、
次に、水素添加反応を行なうことにより、下記一般式(Id)を有する化合物
【化12】
[上記式中、R2、R3、R4、X及びYは、前記と同意義を示す。]を製造する方法。
【請求項18】
請求項17において、
Wが、トリフェニルホスホニウムヨージドである、一般式(Id)を有する化合物の製造方法。
【請求項19】
請求項17又は18において、
塩基が、カリウムt−ブトキシドである、一般式(Id)を有する化合物の製造方法。
【請求項20】
一般式(IV’’)を有する化合物
【化13】
[上記式中、
R5は、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基又は置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環基を示すか、
或いは二つのR5基は、二つのR5基に結合している窒素原子と一緒になって、置換基群αから選択される基で置換されていてもよい4−8員含窒素複素環基を示し、
Xは、ビニレン基、硫黄原子、C1−C6アルキル基で置換された窒素原子、シリル基で置換された窒素原子、アシル基で置換された窒素原子又は酸素原子を示し、
Yは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C8アルキル基、C1−C8アルコキシ基又はC2−C8アルカノイル基を示し、
置換基群αは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C8アルキル基、C1−C8アルコキシ基、C1−C8アルキルチオ基及びアシル基を示す。]又はその塩と、
一般式(A)を有する化合物
【化14】
[上記式中、
R6は、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、置換基群αから選択される基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環基基又は置換基群αから選択される基で置換されていてもよい5−10員芳香族環オキシ基を示し、置換基群αは、上記と同意義を示す。]とを、
一般式(B)を有する化合物:R7−V (B)
[式中、
R7は、アシル基を示し、
Vは、ハロゲン原子又は一般式−O−S(O)2RCで表される基であり、
RCは、メトキシ基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル基又はハロゲン原子及びメチル基からなる群から選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニル基を示す。]の存在下に溶媒中反応させて製造した一般式(IV’)を有する化合物
【化15】
[上記式中、R6、V、X及びYは、上記と同意義を示す。]と、
一般式(Ic)を有する化合物
【化16】
[上記式中、
R2は、C1−C6アルキル基、C3−C10シクロアルキル基又はフェニル基を示し、
R3は、C2−C6アルカノイル基、C1−C6アルキルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルオキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基を示し、
R4は、C1−C6アルキル基又はC2−C6アルケニル基を示す。]とを塩基の存在下、溶媒中縮合反応を行ない、
次に、水素添加反応を行なうことにより、一般式(Id)を有する化合物
【化17】
[上記式中、R2、R3、R4、X及びYは、前記と同意義を示す。]を製造する方法。
【公開番号】特開2012−176954(P2012−176954A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−89931(P2012−89931)
【出願日】平成24年4月11日(2012.4.11)
【分割の表示】特願2005−310869(P2005−310869)の分割
【原出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年4月11日(2012.4.11)
【分割の表示】特願2005−310869(P2005−310869)の分割
【原出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】
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