説明

光学的情報読取装置

【課題】把持部の一方側に第1操作部が設けられた光学的情報読取装置において、把持部を把持した手で第1操作部以外の操作部(第2操作部)を操作しやすい構成を提供する。
【解決手段】光学的情報読取装置1は、本体部2と把持部3とを備えており、本体部2は、一端側に読取口5が形成され、上面側に表示部が設けられており、把持部3は、この本体部2から下方側に延びる構成をなし、使用者に把持される部分として構成されている。更に、把持部3の前方側には、第1操作部70が設けられており、把持部3の一方の側面部3cには、側方に膨らんだ構成をなす膨出部61が配置されている。そして、この膨出部61において、斜め後ろ側に面する構成で、本体部2に配された表示部の操作を行うための第2操作部80が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学的情報読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報コード等を光学的に読み取る光学的情報読取装置の分野では、様々な操作構成が採用されており、例えば、特許文献1では、読取作業の開始信号を与えるトリガスイッチを把持部(握り部)に設けた構成のものが提供されている。この種の光学的情報読取装置は、いわゆるガンタイプとも称され、ユーザが把持部(握り部)を握った状態でトリガスイッチを容易に操作することができるため、ユーザが読取作業を行う際の作業性、操作性に優れ、ユーザが読取作業を良好に行うことができるという特徴を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−231576公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のようなガンタイプの光学的情報読取装置の場合、トリガスイッチ以外の操作部の操作性が問題となっていた。例えば、把持部を右手で把持した場合、トリガスイッチについては把持部を把持している右手の指を多少動かすことで容易に操作することができるが、それ以外の操作部(例えば、トリガスイッチから離れた場所にあるタッチパネル等)については、もう一方の左手で操作しなけばならず、把持及び操作に両手を要するという問題があった。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、把持部の一方側に第1操作部が設けられた光学的情報読取装置において、把持部を把持した手で第1操作部以外の操作部(第2操作部)を操作しやすい構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、一端側に読取口が形成され、上面側に表示部が設けられた本体部と、前記本体部から下方側に延びる把持部と、を備え、前記把持部の一方側に第1操作部が設けられた光学的情報読取装置において、前記把持部には、前記第1操作部が設けられた側を前面側、それとは反対側を背面側としたときの少なくとも一方の側面部に、側方に膨らんだ膨出部が形成されており、前記膨出部において、斜め後ろ側に面する構成で、前記表示部の操作を行う第2操作部が設けられていることを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の光学的情報読取装置において、前記膨出部及び前記第2操作部が、前記把持部の一方の側面部のみに設けられていることを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1に記載の光学的情報読取装置において、前記膨出部及び前記第2操作部が、前記把持部の両側面部にそれぞれ設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記本体部が、前記把持部の前後方向を長手方向とする形態で長手状に構成され、当該本体部の前端部に前記読取口が形成されている。また、前記把持部は、前記本体部の下方面から軸状に延出すると共に、少なくとも基端部が前後に長い形態をなしている。更に、前記基端部の側面部における前方寄りの位置に前記膨出部が形成されており、前記膨出部において、外面が斜め後方側に面する傾斜部が設けられ、当該傾斜部から露出する形態で前記第2操作部が設けられている。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記第2操作部が、静電容量式操作部、レバー式操作部、複数の方向キー、ボール式操作部のいずれかであることを特徴としている。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記第1操作部が、複数種類の操作方式で操作可能とされ、第1の操作方式で操作されたときには、前記第2操作部による選択操作を確定する確定指示を与え、第2の操作方式で操作されたときには、光学的情報の読取開始指示を与えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明は、把持部の一方側に第1操作部が設けられ、当該把持部の少なくとも一方の側面部に、側方に膨らんだ膨出部が形成されている。そして、この膨出部において、斜め後ろ側に面する構成で、表示部の操作を行う第2操作部が設けられている。このようにすると、膨出部が形成された側に親指を配すると共に、その親指配置側とは反対側に掌を配し、更に、親指以外の他の指を第1操作部側に配置するように把持部を握ったときに、第1操作部を必要に応じて前記他の指によって操作しやすくなり、他方、第2操作部については、親指によって操作し易くなる。従って、無理な姿勢をとらずとも、片方の手の指で、第1操作部と第2操作部とを容易に操作することができ、ユーザの操作性を格段に向上できる。
【0013】
請求項2の発明は、膨出部及び第2操作部が、把持部の一方の側面部のみに設けられている。このようにすると、把持部が特定側の手に頻繁に把持される事情がある場合(例えば、右手用、左手用とする場合等)に、握りやすく、操作しやすい構成となる。
【0014】
請求項3の発明は、膨出部及び第2操作部が、把持部の両側面部にそれぞれ設けられている。このようにすると、ユーザが右手及び左手のいずれで把持部を把持しても、第2操作部の操作が行いやすく、右利き、左利きのいずれにも対応可能な汎用性に優れた構成となる。
【0015】
請求項4の発明は、本体部が、把持部の前後方向を長手方向とする形態で長手状に構成され、本体部の前端部に読取口が形成されている。また、把持部は、本体部の下方面から軸状に延出すると共に、少なくとも基端部が前後に長い形態をなしている。このように構成すると、把持部を握ったときに、本体部に形成された読取口を読取対象に向けやすくなる。
更に、基端部の側面部における前方寄りの位置に膨出部が形成されており、膨出部において、外面が斜め後方側に面する傾斜部が設けられ、当該傾斜部から露出する形態で第2操作部が設けられている。このようにすると、把持部の後端部側に親指の付け根を当て、掌を親指とは反対側に当てるように自然な姿勢で把持部を握ったときに、斜め後方側に面する傾斜部から露出する第2操作部に対して親指の指先を当てやすくなり、第2操作部を親指の指先によって細かく正確に操作しやすくなる。
【0016】
請求項5の発明は、第2操作部が、静電容量式操作部、レバー式操作部、複数の方向キー、ボール式操作部のいずれかによって構成されている。このようにすると、親指をそれほど大きく動かさずに、所望の操作信号を発生させることができる。
【0017】
請求項6の発明は、第1操作部が、複数段階の操作方式で操作可能とされ、第1の操作方式で操作されたときには、第2操作部による選択操作を確定する確定指示を与え、第2の操作方式で操作されたときには、光学的情報の読取開始指示を与えるように構成されている。このようにすると、一例として、第1操作部を読取開始指示操作及び選択確定指示操作に兼用でき、別途専用の操作部を設けることなく選択確定指示操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る光学的情報読取装置の使用状態を概略的に例示する斜視図である。
【図2】図2は、図1の光学的情報読取装置の電気的構成を例示するブロック図である。
【図3】図3は、図1の光学的情報読取装置の把持部を概略的に示す側面図である。
【図4】図4は、図1の光学的情報読取装置の把持部を手に持った状態を示す説明図である。
【図5】図5は、第2実施形態の光学的情報読取装置の把持部を手に持った状態を概略的に示す説明図である。
【図6】図6は、他の実施形態に関し、本体部と把持部とを分離可能に構成した例を示す説明図である。
【図7】図7は、第2操作部の別例1を説明する説明図である。
【図8】図8は、第2操作部の別例2を説明する説明図である。
【図9】図9は、第2操作部の別例3を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第1実施形態]
以下、本発明の光学的情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(全体構成)
まず、光学的情報読取装置1の全体構成について説明する。
光学的情報読取装置1は、一次元コード、二次元コード等の情報コードを読み取るコードリーダとして構成されるものであり、ケース4によって外郭が構成され、このケース4内に各種電子部品が収容されている。
【0020】
この光学的情報読取装置1は、延出した構成をなす長手状の把持部3と、把持部3の延出側とは異なる側に延出する長手状の本体部2と、を備えており、本体部2の長手方向中間位置を基端として把持部3が延出した構成をなしている。この光学的情報読取装置1は、いわゆるガンタイプとして構成されるものであり、本体部2が延びる方向(本体部2の長手方向)と、把持部3が延びる方向(把持部3の長手方向)とが所定の角度(例えば約90°の角度)となるように構成されている。
【0021】
把持部3は、使用者が手に持って握ることができる程度のサイズで構成されており、前面部3aにはトリガスイッチとして構成される第1操作部70が配置され、一方の側面部3cには、方向キーとして構成される第2操作部60が配置されている。なお、把持部3、第1操作部70、第2操作部60の詳細な説明は省略する。
【0022】
本体部2は、図1に示すように、情報コードを読み取るための読取口5を備えている。この読取口5はケース4の端部において開口部として構成されており、ケース4内に収容された照明光源21(図2:後述)からの照明光を導出し、情報コードが付された読取対象からの反射光を導入する光導出入口として機能している。
【0023】
次に、光学的情報読取装置1の電気的構成について説明する。
図2に示すように、光学的情報読取装置1は、主に、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、第1操作部70、第2操作部80、液晶表示装置46等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、電源スイッチ41、電池49等の電源系と、から構成されている。なお、これらは、図略のプリント配線板に実装あるいはケース4(図1、図3)内に内装されている。
【0024】
光学系は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等から構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等とから構成されている。本実施形態では、受光センサ23を挟んだ両側に照明光源21が設けられており、読取口5(図1)を介して読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。この読取対象物Rは、例えば、包装容器や包装用紙あるいはラベルといった表示媒体に相当するもので、その表面には情報コードQとして例えば二次元コードが印刷されている。
【0025】
受光センサ23は、読取対象物Rや情報コードQに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。この受光センサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光面23aによって受光し得る構成で、図略のプリント配線板に実装されている。
【0026】
フィルタ25は、反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタで、読取口5(図1)と結像レンズ27との間に設けられている。また、結像レンズ27は、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとによって構成されており、本実施形態では、読取口5(図1)を介してケース外から入射する反射光Lrを集光し、受光センサ23の受光面23aに情報コードQのコード画像を結像するように構成されている。
【0027】
このマイコン系では、光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)を、増幅回路31にて所定ゲインで増幅し、その増幅信号をA/D変換回路33によってアナログ信号からディジタル信号に変換している。このディジタル化された画像信号(即ち、画像データ)は、メモリ35に入力され、画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
【0028】
メモリ35は、半導体メモリ装置として構成されており、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルなども確保可能に構成されている。またROMには、読取処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
【0029】
制御回路40は、光学的情報読取装置1全体を制御しうるものであり、例えばCPU、システムバス、入出力インタフェース等を備えたマイコンによって構成されている。この制御回路40は、情報処理機能を有しており、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続可能とされている。本実施形態では、図2に示すように、電源スイッチ41、第1操作部70、第2操作部80、液晶表示装置46、通信インタフェース48、上面キー50などが制御回路40に接続されている。なお、通信インタフェース48には、当該光学的情報読取装置1の上位システムに相当するホストコンピュータHST等が接続可能とされている。
【0030】
電源系は、電源スイッチ41、電池49等によって構成されており、制御回路40のオンオフ制御により、電池49から上述した各装置や各回路に対して供給される駆動電圧の導通や遮断が制御されている。
【0031】
(把持部の構成)
次に、把持部3について、図3、図4等を参照して説明する。図3は、図1で示す光学的情報読取装置の把持部を概略的に示す側面図である。また、図4は、その把持部を手に持った状態を説明する説明図である。なお、図4では、図3のA−A位置の断面を概略的に示している。
【0032】
まず、把持部3の構成を概説する。
把持部3は、長手方向一端側に読取口5が形成されてなる長手状の本体部2と一体的に構成されており、本体部2の長手方向と略直交する向きに延びる構成で配置されている。なお、本明細書全体を通し、把持部3の延びる方向を上下方向としており、本体部2側を上方側、それとは反対側(把持部3の先端側)を下方側としている。
【0033】
本実施形態では、本体部2の下方面から把持部3が軸状に延出しており、この把持部3の基端部3e(本体部2側に位置する根元部分)は、当該把持部3の延出方向と直交する断面が、図4のような長手状となっている。このように長手状に構成される基端部3eの一端側には、押下操作可能なボタンとして構成される第1操作部70が配置されている。
【0034】
なお、本明細書全体を通し、把持部3の長手方向と直交する方向を前後左右方向としており、第1操作部70が配置される側を前方側、それとは反対側(第1操作部70が配置される側とは反対の裏側)を後方側としている。そして、把持部3の周壁部のうち、前方側に配置される部分を前面部3aとし、後方側に配置される部分を背面部3bとしている。更に、把持部3の周壁部のうち、両側方に配置される部分をそれぞれ側面部3c、3dとしている。図3、図4では、前後方向をX軸方向として概念的に示しており、上下方向をY軸方向として概念的に示している。また、左右方向をZ軸方向として概念的に示している。
【0035】
また、把持部3の基端部3eの長手方向と、本体部2の長手方向とがほぼ同方向となっている。即ち、本体部2は、前後に長く構成されており、前端部に開口部5が配置されている。従って、基端部3eの長手方向を所望の方向に変更することで、本体部2の長手方向の向きも同方向に変更でき、例えば、基端部3eの前側(第1操作部70側)に読取対象物Rが配置されるように光学的情報読取装置1の姿勢を調整することで、開口部5を読取対象物側に向けることができるようになっている。
【0036】
次に、第1操作部70について説明する。
第1操作部70は、把持部3の前面部3aに配置されており、例えば押しボタン式のトリガスイッチとして構成されている。本実施形態では、第1操作部70が、複数の操作方式で操作可能とされており、第1の操作方式で操作されたときには、制御回路40に対し、第2操作部80(後述)による選択操作を確定する確定指示を与え、第2の操作方式で操作されたときには、制御回路40に対し、情報コードQ(光学的情報)の読取開始指示(トリガ信号)を与えるように構成されている。
【0037】
第1操作部70を複数の操作方式で操作可能とする構成は様々に考えうるが、例えば、第1操作部70のボタンを2段階のストロークで押圧操作し得る構成とし、第1のストロークで操作されたとき(例えば浅く押されたとき)には、上記選択操作を確定する確定信号を発生する構成とし、第2のストロークで操作されたとき(例えば深く押されたとき)には、上記読取処理を開始する開始信号(トリガ信号)を発生する構成とすることができる。或いは、第1操作部70のボタンを2段階の押圧時間で押圧操作し得る構成とし、第1の押圧時間で操作されたとき(例えば押された時間が所定時間未満の操作のとき)には、上記選択操作を確定する確定信号を発生する構成とし、第2のストロークで操作されたとき(例えば押された時間が所定時間以上の長押し操作のとき)には、上記読取処理を開始する開始信号(トリガ信号)を発生する構成とすることもできる。
【0038】
なお、トリガ信号発生後に行われる読取処理(情報コードQを撮像し、得られたコード画像に基づいて情報コードQをデコードする処理)の具体的内容は周知であるので詳細な説明は省略する。
【0039】
次に、第2操作部80について説明する。
第2操作部80は、把持部3の一方の側面部3cに配置されており、図1のように使用者が把持部3を握ったときに使用者の親指近くに位置するように構成されている。この第2操作部80は、液晶表示器46に表示される表示画面上での各種操作に用いられるものであり、例えば、液晶表示器46の表示画面が、メニュー選択インターフェースや文字入力インターフェースとして用いられる場合に、当該表示画面上に表示されるカーソルを移動させるために使用されるようになっている。
【0040】
第2操作部80は、移動操作や選択操作等を行いうる構成であれば様々な構成を採用でき、図3では、第2操作部80が複数の操作キー(方向キー)81〜84によって構成され、いわゆる十字キーとして機能する例を示している。各操作キー81〜84はそれぞれが分離したボタンとして構成されていてもよく、全操作キー81〜84が一体的なボタンとして構成されていてもよい。
【0041】
具体的には、上方移動の指示等を行う上方操作キー(上方向キー)81、下方移動の指示等を行う下方操作キー(下方向キー)82、左方移動の指示等を行う左方操作キー(左方向キー)83、右方移動の指示等を行う右方操作キー(右方向キー)84が当該第2操作部80の中心位置を囲んで環状形態で配置されており、いずれの操作キー81〜84もボタン部材として独立して押圧操作可能に構成され、いずれもがケース4から露出する形態でそれぞれ変位可能に配置されている。また、これら各方向キー81には、図示しないスイッチがそれぞれ対応付けられており、各操作キー81〜84の押下操作を行ったときには、その押下操作を行ったキーに対応するスイッチが作動するようになっている。
【0042】
また、第2操作部80は、図3、図4に示すように、把持部3に形成された膨出部60において外部に露出する構成で設けられている。この膨出部60は、把持部3の側面部3cにおける根元側の部分(基端部3e)に配置されており、図4に示すように、側方(横方向)の一部を頂点とするような膨れ出た形態をなしている。更に詳しく述べると、基端部3eにおける側面部3c側の部分(即ち、基端部3eの一方の側面部)は、後方寄りの部分91がやや平坦に構成され、基端部3eの当該側面部における前方寄りの位置に、前記後方寄りの部分91よりも側方に突出する形態で膨出部60が形成されている。
【0043】
図3、図4に示すように、膨出部60には、外面が斜め後方側に面する傾斜部61が設けられている。この傾斜部61は、膨出部60における後方寄りの位置に配置されており、図3の例では、傾斜部61の外面が前後方向(X軸方向)及び左右方向(Z軸方向)に対して傾斜し、上下方向(Y軸方向)と平行又は上下方向に対して僅かに傾斜している。
【0044】
また、傾斜部61の一部には、第2操作部80を露出させるための開口部61aが形成されている。第2操作部80は、この傾斜部61において開口部61aを介して露出しており、前方に配置される部分の方が後方に配置される部分よりも横方向(Z軸方向)外側に位置し、全体として斜め後ろ側に面する構成で配置されている。
【0045】
より詳しく述べると、第2操作部80を構成する操作キー81〜84の内、前方に配置される左方操作キー83の方が、後方に配置される右方操作キー84よりも横方向外側に配置された構成をなしており、第2操作部80全体として、矢印F1に示すように斜め後ろ側を向いた構成をなしている。
【0046】
また、第2操作部80の上下両側の配置については、上方に配置される部分の方が下方に配置される部分よりも横方向(Z軸方向)外側に位置し、第2操作部80全体としてやや斜め下側に向いた構成で配置されていてもよく、下方に配置される部分の方が右方に配置される部分よりも横方向(Z軸方向)外側に位置し、第2操作部80全体としてやや斜め上側に向いた構成で配置されていてもよい。或いは、上方に配置される部分と下方に配置される部分とが横方向(Z軸方向)においてほぼ同位置に配置されていてもよい。なお、図3の例では、上方に配置される上方操作キー81の方が、下方に配置される下方操作キー82よりも僅かに横方向外側に位置しており、第2操作部80全体として、やや斜め下側を向いた構成をなしている。
【0047】
このように構成される把持部3は、図1、図3に示すように、ユーザが、一方の側面部3c側に親指を配置し、他方の側面部3d側に掌や人差し指、中指、薬指、小指を配置(具体的には、中指、薬指、小指の付け根付近が側面部3dに対向するように配置)し、親指の付け根と人差し指の付け根を背面部3bに当接させるように把持部3を握ったときに、人差し指や中指の先端側が前面部3a付近に位置するようになり、第1操作部70を必要に応じてこれらの指によって操作し易くなる。また、親指の先端側が傾斜部61に設けられた第2操作部80付近に位置するようになり、第2操作部80を必要に応じて親指によって操作し易くなる。
【0048】
また、第2操作部80が、斜め後ろ側を向いているため、第2操作部80を必ずしも前後方向に対して垂直に押す必要はなく、図4の矢印F2,F3のように斜め前方に押し出す操作を行えばよいので、押下操作も行いやすくなる。なお、図4の矢印F2は、左方操作キー83を押す方向を示し、矢印F3は、右方操作キー84を押す方向を示している。
【0049】
なお、本実施形態の構成では、各操作キー81〜84に対応したスイッチを実装した基板Pも第2操作部80に沿って傾斜して配置されている。具体的には、図4の一点鎖線にて概念的に示すように、当該基板Pにおけるスイッチ実装側の面が、斜め後側を向くように、第2操作部80とほぼ平行に配置されており、基板面において各操作キー81〜84の押し下げ操作をほぼ垂直に受けることができるようになっている。
【0050】
なお、本実施形態に係る光学的情報読取装置1は、本体部2における液晶表示器46が設けられた側(上面部)において、上面キー50が設けられている。上面キー50は、方向キー50aや複数のボタンからなるキー群50bなどによって構成されており、本実施形態では、これら上面キー50によっても各種操作(液晶表示器46の操作等)を行うことができるようになっている。
【0051】
(本実施形態の主な効果)
本実施形態の光学的情報読取装置1では、把持部3の一方側に第1操作部70が設けられ、当該把持部3の一方の側面部3cに側方に膨らんだ膨出部60が形成されている。そして、この膨出部60において、斜め後ろ側に面する構成で、液晶表示器46(表示部)の操作を行う第2操作部80が設けられている。このようにすると、図1、図4のように、膨出部60が形成された側に親指を配すると共に、その親指配置側とは反対側に掌を配し、更に、親指以外の他の指を第1操作部70側に配置するように把持部3を握ったときに、第1操作部70を必要に応じて親指以外の他の指(人差し指や中指等)によって操作しやすくなり、他方、第2操作部80については、親指によって操作し易くなる。従って、無理な姿勢をとらずとも、片方の手の指で、第1操作部70と第2操作部80とを容易に操作することができ、ユーザの操作性を格段に向上できる。
【0052】
また、本実施形態の光学的情報読取装置1では、膨出部60及び第2操作部80が、把持部3の一方の側面部3cのみに設けられている。このようにすると、把持部3が特定側の手に頻繁に把持される事情がある場合(図4の例では、例えば、右手用とする場合等)に、握りやすく、操作しやすい構成となる。
【0053】
また、本体部2が、把持部3の前後方向(X軸方向)を長手方向とする形態で長手状に構成され、本体部2の前端部に読取口5が形成されている。また、把持部3は、本体部2の下方面から軸状に延出すると共に、少なくとも基端部3eが前後に長い形態をなしている。このように構成すると、把持部3を握ったときに、本体部2に形成された読取口5を読取対象に向けやすくなる。更に、基端部3eの側面部における前方寄りの位置に膨出部60が形成されており、膨出部60において、外面が斜め後方側に面する形態で傾斜部61が設けられ、当該傾斜部61から露出する構成で第2操作部80が配置されている。このようにすると、図1、図4のように把持部3の後端部側に親指の付け根を当て、掌を親指とは反対側に当てるように自然な姿勢で把持部3を握ったときに、斜め後方側に面する傾斜部61から露出する第2操作部80に対して親指の指先を当てやすくなり、第2操作部80を親指の指先によって細かく正確に操作しやすくなる。
【0054】
また、第2操作部80が、複数の操作キー81〜84(方向キー)によって構成されている。このようにすると、親指をそれほど大きく動かさずに、所望の操作信号を発生させることができる。特に、図4のように、各操作キー81〜84の押し下げ方向が、斜め前方側とされているため、親指による各操作キー81〜84の押下操作が極めて行い易くなる。
【0055】
また、第1操作部70が、複数段階の操作方式で操作可能とされ、第1の操作方式で操作されたときには、第2操作部80による選択操作を確定する確定指示を与え、第2の操作方式で操作されたときには、光学的情報の読取開始指示を与えるように構成されている。このようにすると、第1操作部70を読取開始指示操作及び選択確定指示操作に兼用でき、別途専用の操作部を設けることなく選択確定指示操作を行うことができる。
【0056】
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係る光学的情報読取装置の把持部203を手に持った状態を概略的に示す説明図である。
【0057】
本実施形態の光学的情報読取装置は、把持部3を把持部203に変更した点のみが異なり、把持部以外の部分については第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同一の部分については、適宜図1〜図4を参照することとし、詳細な説明は省略する。
【0058】
また、把持部203は、第1実施形態の把持部3(図4等)において、側面部3dを側面部203dに変更し、この側面部203d側に第2操作部280を設けた点のみが把持部3と異なっており、それ以外は把持部3と同一である。よって、同一の部分については把持部3と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0059】
本実施形態では、把持部203における一方の側面部3c側の構成は、第1実施形態の把持部3における一方の側面部3c側と同一であり、一方の膨出部60及び第2操作部80の構成も第1実施形態と同一である。また、第1操作部70の構成、機能も第1実施形態の把持部3と同一である。
【0060】
図5の構成は、前後方向及び上下方向と平行な仮想的な中心面Cよりも側面部203d側の構成のみが第1実施形態の構成(図4参照)と異なっている。本実施形態では、上記中心面Cを中心(対称面)として、側面部3cと側面部203dとが対称(面対称)に構成されており、側面部3cに設けられた膨出部60と対称をなす位置に、この膨出部60と同様の膨出部260が形成されている。この膨出部260も、長手状の基端部3eの側面部(膨出部60とは反対側の側面部)における前方寄りの位置に形成され、外面が斜め後方側に面する傾斜部261が設けられている。本実施形態では、この傾斜部261から露出する形態で、もう一つの第2操作部280が設けられている。
【0061】
第2操作部280側の膨出部260も、把持部203の側面部203dにおける根元側の部分(基端部3e)に配置されており、図5に示すように、側方(横方向)の一部を頂点とするような膨れ出た形態をなしている。更に詳しく述べると、基端部3eにおける側面部203d側の部分(即ち、基端部3eの他方の側面部)は、後方寄りの部分291がやや平坦に構成され、基端部3eの当該側面部における前方寄りの位置に、前記後方寄りの部分291よりも側方に突出する形態で膨出部260が形成されている。
【0062】
図5に示すように、膨出部260には、外面が斜め後方側に面する傾斜部261が設けられている。この傾斜部261は、膨出部260における後方寄りの位置に配置されており、図5の例では、傾斜部261の外面が前後方向(X軸方向)及び左右方向(Z軸方向)に対して傾斜し、上下方向(Y軸方向)と平行又は上下方向に対して僅かに傾斜している。また、傾斜部261の一部には、第2操作部280を露出させるための開口部261aが形成されている。第2操作部280は、この傾斜部261において開口部261aを介して露出しており、前方に配置される部分の方が後方に配置される部分よりも横方向(Z軸方向)外側に位置し、全体として斜め後ろ側に面する構成で配置されている。
【0063】
第2操作部280は、第1操作部80と同一の構成をなすと共に、第1操作部80と同一の機能(液晶表示器46(表示部)の操作を行う機能)を有しており、配置のみが第1操作部80と異なっている。この第2操作部280を構成する操作キー(4つの操作キー)の内、前方に配置される左方操作キー283の方が、後方に配置される右方操作キー284よりも横方向外側に配置された構成をなしており、第2操作部280全体として斜め後ろ側を向いた構成をなしている。
【0064】
また、第2操作部280の上下両側の配置については、上方に配置される部分の方が下方に配置される部分よりも横方向(Z軸方向)外側に位置し、第2操作部280全体としてやや斜め下側に向いた構成で配置されていてもよく、下方に配置される部分の方が右方に配置される部分よりも横方向(Z軸方向)外側に位置し、第2操作部280全体としてやや斜め上側に向いた構成で配置されていてもよい。或いは、上方に配置される部分と下方に配置される部分とが横方向(Z軸方向)においてほぼ同位置に配置されていてもよい。
【0065】
なお、第1操作部80及び第2操作部280については、いずれを有効としてもよく、必要に応じて他方を無効状態に設定できるようにしてもよい。例えば、第1操作部80のみを有効とするような第1モードと、第2操作部280のみを有効とするような第2モードとを切り替えうるように構成してもよく、制御回路40が常時両操作部からの信号を受け付けるように構成してもよい。
【0066】
本実施形態のように、把持部203の両側面部にそれぞれ膨出部及び第2操作部を設けるようにすると、ユーザが右手及び左手のいずれで把持部3を把持しても、第2操作部の操作が行いやすく、右利き、左利きのいずれにも対応可能な汎用性に優れた構成となる。
【0067】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0068】
上記実施形態では、本体部2と把持部3とが一体的に構成された例を示したが、図6のように本体部302と把持部3とが分離可能に構成されていてもよい。なお、図6の例は、主として、本体部302を把持部3と分離可能に構成した点のみが第1実施形態と異なり、他の構成については第1実施形態と同様である。例えば、把持部3の構成については、第1実施形態で示した図3、図4の構成と同一であり、装置全体の電気的構成については、第1実施形態で示した図2の構成と同一である。また、図6の例では、本体部302が把持部3と一体化された受け部301に対して着脱し得る構成をなし、装着時には接続端子304を介して受け部301側と電気的に接続しうる構成をなしているが、このような接続端子304を設けた点以外は、第1実施形態の本体部2と同様の構成をなしている。また、図6の例では、本体部302を受け部301に対して着脱しうる構成を例示したが、図1等に示す第1実施形態の光学的情報読取装置1において、把持部3を本体部2に着脱しうるように構成してもよい。
【0069】
上記実施形態では、第1操作部70を、2種類の信号(読取開始指示信号及び選択確定指示信号)を発生可能に構成したが、3種類以上の信号を発生可能に構成してもよく、1種類の信号のみを発生可能に構成してもよい。
【0070】
上記実施形態では、複数の操作キー(方向キー)からなるポインティングデバイスを第2操作部として例示したが、第2操作部の構成はこれに限られない。例えば、図7の例では、ボール式操作部によって第2操作部480が構成されている。この操作部480は、いわゆるトラックボールとして構成されており、傾斜部61に形成された開口部61aから球体481が露出するように配置され、使用者が球体(ボール)481を親指で回転させうる構成をなしている。この場合、制御回路40は、球体の回転方向や回転速度を検出するセンサ(図示略)からの情報を取得し、この情報に応じて液晶表示器46に表示されるカーソル(ポインタ)を移動させるように制御を行うことになる。
なお、図7の構成は、第2操作部のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同一であるので、第2操作部以外については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0071】
また、図8のように構成してもよい。図8の例では、レバー式操作部によって第2操作部580が構成されている。この操作部580は、いわゆるスティック型ポインティングデバイスとして構成されており、傾斜部61の開口部61aから棒状の突起581を備えたスティック部が露出するように配置されている。また、図8の例では、突起581が、斜め後方側に突出しており、使用者が把持部3を図1、図4と同様に握ったときに親指の先端付近が突起581の先端部付近に位置するように構成されている。また、この構成では、制御回路40は、突起581の操作方向を検出する検出部(図示略)からの情報を取得し、この情報に応じて液晶表示器46に表示されるカーソル(ポインタ)を移動させるように制御を行う。
なお、図8の構成は、第2操作部のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同一であるので、第2操作部以外については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0072】
また、図9のように構成してもよい。図9の例では、静電容量式のポインティングデバイス(静電容量式操作部)によって、第2操作部680が構成されている。この操作部680は、いわゆるタッチバッドとして構成されており、平板状のセンサ681と人体の指で構成されるコンデンサが、センサ681のどの位置に存在するかを微弱な静電容量の変化として検出している。図9の例では、傾斜部61に形成された開口部61aを介して平板状のセンサ681が露出しており、このセンサ681の表面が斜め後方側に向いた形態で配置されている。この構成では、制御回路40は、センサ681の表面をなぞった指の軌跡を、静電容量の変化情報として取得し、この情報に応じて液晶表示器46に表示されるカーソル(ポインタ)を移動させるように制御を行う。
なお、図9の構成は、第2操作部のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同一であるので、第2操作部以外については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0073】
上記実施形態では、膨出部の前方よりもやや下側に第1操作部70を配置したが、膨出部の前方(基端部3eの前面部)に第1操作部70を配置してもよい。或いは、図3等に示す位置よりも下の位置(例えば把持部3の長手方向中央部付近)に第1操作部70を配置してもよい。
【0074】
上記実施形態では、第2操作部によって操作される「表示部」として液晶表示器46を例示したが、表示を行い得るものであれば、LEDやELパネル等、公知の様々な表示部を操作対象とすることができる。
【0075】
第1実施形態では、右手用の構成を例示したが、左手用の同様の構成としてもよい。例えば、図5の構成において、側面部3c側を変更(膨出部60や第2操作部80を設けないように変更)することで実現できる。
【符号の説明】
【0076】
1…光学的情報読取装置
2,302…本体部
3,203,403,503,603…把持部
3a…前面部
3c…側面部
3e…基端部
4…ケース
5…読取口
46…液晶表示装置(表示部)
60,260…膨出部
61,261…傾斜部
70…第1操作部
80,280,480,580,680…第2操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端側に読取口が形成され、上面側に表示部が設けられた本体部と、
前記本体部から下方側に延びる把持部と、
を備え、
前記把持部の一方側に第1操作部が設けられた光学的情報読取装置であって、
前記把持部は、前記第1操作部が設けられた側を前面側、それとは反対側を背面側としたときの少なくとも一方の側面部に、側方に膨らんだ膨出部が形成されており、
前記膨出部において、斜め後ろ側に面する構成で、前記表示部の操作を行う第2操作部が設けられていることを特徴とする光学的情報読取装置。
【請求項2】
前記膨出部及び前記第2操作部は、前記把持部の一方の側面部のみに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
【請求項3】
前記膨出部及び前記第2操作部が、前記把持部の両側面部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
【請求項4】
前記本体部は、前記把持部の前後方向を長手方向とする形態で長手状に構成され、前端部に前記読取口が形成されており、
前記把持部は、前記本体部の下方面から軸状に延出すると共に、少なくとも基端部が前後に長い形態をなしており、
前記基端部の側面部における前方寄りの位置に前記膨出部が形成されており、
前記膨出部において、外面が斜め後方側に面する傾斜部が設けられており、当該傾斜部から露出する形態で前記第2操作部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
【請求項5】
前記第2操作部は、静電容量式操作部、レバー式操作部、複数の方向キー、ボール式操作部のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
【請求項6】
前記第1操作部は、前記第1操作部が、複数種類の操作方式で操作可能とされ、第1の操作方式で操作されたときには、前記第2操作部による選択操作を確定する確定指示を与え、第2の操作方式で操作されたときには、光学的情報の読取開始指示を与えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−282469(P2010−282469A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136073(P2009−136073)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】