説明

光情報記録再生方法および記録再生装置及びコピーの制御装置

【課題】
マネージドコピーについては、コピー元のディスクの1枚1枚が個別に識別できれば、当該ディスクから何回コピーが実行されたかの情報などを得ることが可能であり、さまざまなサービスを可能にすると考えられが、個別の識別に有効なBCAは、1枚ごとにレーザーで記録するため製造コストが高くなるという問題点があった。
【解決手段】
該光ディスクの識別情報が固体識別情報を含む識別情報であるか、固体識別情報を含まない識別情報であるかによって、コピー許可の処理を切り替えることによって上記課題は解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光情報記録方法および記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1に記載のとおり、現在、青紫色半導体レーザを用いた、Blu−ray Disc(商標)規格などにより、民生用においても50GB程度の記録密度を持つ光ディスクが商品化されている。非特許文献1では、Blu−ray Disc(商標)では、コピープロテクション技術としてAACS(Advance Access Content System)が採用されていることも記載されている。また、非特許文献1では、AACSの管理下でコンテンツをどのデバイスにコピーしたかを管理してコピーを許諾するマネージドコピーについても記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「Blu−ray HD DVDがわかる」(122-127頁)技術評論社
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マネージドコピーについては、コピー元のディスクの1枚1枚が個別に識別できれば、当該ディスクから何回コピーが実行されたかの情報などを得ることが可能であり、さまざまなサービスを可能にすると考えられる。個別の識別にはBCAが有効であるが、1枚ごとにレーザーで記録するため製造コストが高くなるという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題は特許請求の範囲に記載の発明により解決される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、個別の識別コードの有無によってコピー管理装置は処理を切り替えるため、個別識別がある場合、ない場合のそれぞれで最適な処理が可能である。また、コピー装置は、固体の識別コードの有無に関する情報をコピー制御装置に送るので、コピー管理装置の最適制御を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明によるレコーダー及びコピー管理装置のブロック図
【図2】本発明によるディスクコピー管理装置の動作フローチャート
【図3】本発明によるディスクコピー管理装置の動作フローチャート
【図4】本発明によるレコーダーの動作フローチャート
【図5】本発明によるレコーダーで扱うBCAフォーマット図
【図6】本発明によるレコーダーで扱うBCAフォーマット図
【図7】光ディスク概観図
【図8】本発明に用いる1層ROMディスクの構造図
【図9】本発明に用いる2層ROMディスクの構造図
【図10】本発明に用いるROMディスクの記録層の構造図
【図11】本発明に用いるディスクのデータフレーム構造図
【図12】本発明に用いるディスクのスクランブルドデータフレーム構造図
【図13】本発明に用いるディスクの216行304列のデータブロック構成図
【図14】本発明に用いるディスクのLDCブロック構造図
【図15a】LDCブロックに対する第1のインターリーブを示す構成図
【図15b】LDCブロックに対する第2のインターリーブを示す構成図
【図16】本発明に用いるディスクのアドレス情報の構造図
【図17】本発明に用いるディスクのアクセスブロックの構造図
【図18】本発明に用いるディスクのBISブロックの構造図
【図19】本発明に用いるディスクのBISクラスタの構造図
【図20】本発明に用いるディスクのECCクラスタの構造図
【図21】本発明に用いるディスクの記録フレームの構造図
【図22】本発明に用いるディスクで用いられる1−7変調の変換図
【図23】同期フレームの同期信号パターン表
【図24】本発明に用いるディスクのBCAの位置を示す構造図
【図25】本発明に用いるディスクのBCAの変調速を示す変換表
【図26】本発明に用いるディスクのBCAの記録形状を示す図
【図27】本発明に用いるディスクのBCAのデータ構造図
【図28】BCAの同期信号のパターン表
【図29】BCAコードのECCブロックの構成図
【図30】BCAのデータブロックの構成図
【図31】本発明に用いる光ディスク記録再生装置のブロック図
【図32】本発明に用いるバックエンド処理部のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0008】
[ディスクコピー装置及びコピー管理装置]
本願の一実施例である光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダーとコピー管理装置について図1と図2と図3を用いて説明する。図1は本願の一実施例である、光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダー及びコピー管理装置のブロック図である。図2は図1の光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダーの動作を示すフローチャートである。図3は図1のコピー管理装置の動作を示すフローチャートである。
【0009】
まず、図1のブロック図を用いて光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダーとコピー管理装置の構成を説明する。101は光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダーであり、102はコピー管理装置であり、108はディスプレイ装置である。光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダー101は、光ディスク記録再生部103と、HDD(Hard Disc Drive)部104と、バックエンド部105と、通信処理部106と、コピーコントローラ107からなる。コピー管理装置102は、BCA Type判定部109と、コピー許可判定部110と、通信処理部111からなる。
【0010】
光ディスク記録再生部103はコピー元となる、再生専用ディスクの再生と、コピー先となる記録可能ディスクへの記録処理を行う。HDD部104は、光ディスク記録再生部103からの再生専用ディスクの再生データを一時記録し、ディスク記録再生部103が記録可能ディスクに記録を行うときに、一時記録データを再生する。バックエンド部105は、ビデオ信号の圧縮伸長などを行うものであり、記録時には、外部入力端子122(ビデオ)、123(オーディオ)、もしくはチューナー112からの信号を入力とし、圧縮処理、ストリームのマルチプレックス処理などを行い、記録用のストリームを光ディスク記録再生部103に供給するか、HDD部104に供給する。バックエンド部105は、再生時には、光ディスク記録再生部103からの再生信号もしくは、HDD部104からの再生信号を選択して入力し、入力された信号のデマルチプレックスを行った後、オーディオ、ビデオの信号の伸長処理を行い、オーディオ信号出力端子124とビデオ信号出力端子125を介してディスプレイ108に出力する。オーディオ信号出力端子とビデオ信号出力端子はHDMIのように一個の出力端子で両方の出力を行うような場合も考えられる。バックエンド部105は、HDD部104で、光ディスク記録再生部103からの再生専用ディスクの再生データを一時記録する時は、コピーコントローラー107のコピー許可信号に従って、光ディスク記録再生部103からの再生信号を入力し、HDD部104に記録信号を供給する。バックエンド部105は、光ディスク記録再生部103で再生専用ディスクのBCA部を再生するときは、BCA情報及びBCA Type情報が光ディスク記録再生部103から供給され、BCA情報を信号線116で、BCA type情報を信号線117で、通信処理部106に送る。バックエンド部105は、HDD部の一時記録データをディスク記録再生部103で記録可能ディスクに記録する場合は、コピーコントローラー107のコピー許可信号に従って、HDD部104からの再生信号を入力し、ディスク記録再生部103に記録信号を供給する。通信処理部106は、バックエンド部105から入力されたBCA情報、BCA Type情報、及びコピーコントローラ107から入力されたコピー要求信号をインターネットなどの通信回線128を介して、コピー管理装置102に送信するとともに、コピー管理装置102からのコピー許可情報を、通信回線128を介して受信し、コピーコントローラ107に対してコピー許可情報を送る。また、通信処理部はコピー管理装置102からのコピー許可信号等のコピーに関する情報をバックエンド部105に送り、ディスプレイ108でユーザーに表示する。コピーコントローラ107は、光ディスク記録再生部103での再生専用ディスクから記録可能ディスクへのコピーを、コピー管理装置102とやり取りを行いながら制御するものであり、ユーザーによるコピー要求入力が端子120から、コピー料金支払い情報入力が端子121から入力され、また、コピー装置の識別情報を通信処理部106を介して、コピー管理装置102に送るとともに、バックエンド部105を制御してBCA情報、BCA Type情報の通信処理部106を介してのコピー管理装置102への送信をおこなわせ、またコピー管理装置102から通信処理部106を介して入力されるコピー許可信号に従って、光ディスク記録再生部103からの再生専用ディスクの再生データの一時記録の可否の制御、HDD部の一時記録データをディスク記録再生部103で記録可能ディスクに記録することの可否の制御を行う。
【0011】
ディスプレイ108はバックエンド部105からの映像信号がビデオ信号出力端子125から入力され、これを表示、また音声信号がオーディオ信号出力端子124から入力され、これを出力するスピーカを備える。
【0012】
通信処理部111は、インターネットなどの通信回線128を介して入力されるBCA情報とコピー要求信号と、コピー料金支払い情報とコピー装置の識別番号をコピー許可判定部110に出力し、インターネットなどの通信回線128を介して入力されるBCA Type情報はBCA Type判定部110に出力し、コピー許可判定部110から入力されたコピー許可情報を通信回線128を介してコピー装置101に伝送する。BCA Type判定部109は入力されたBCA Type情報から、再生されたディスクのBCAがディスク1個1個を識別する固体識別が可能なものか、固体識別が不能なものかを判定する。判定結果は、コピー許可判定部110に送られる。コピー許可判定部110は、BCAによる固体識別の可否、BCA情報、コピー料金支払い情報、コピー要求からコピー許可の判定を行い、コピー許可情報を通信処理部111に出力する。
【0013】
次に図2のフローチャートを用いて、光ディスク管理装置102の動作を説明する。処理を開始すると(201)、まず、光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダー101からのコピー要求1を受信する(202)。これは、ユーザーからコピーの要求があったことを示す。コピー要求1の信号はコピー許可判定部110に送られる。コピー要求1を受信すると、コピー許可判定部110から、通信処理部111、通信回線128を介して、BCA Type情報とBCA情報を光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダー101に要求する(203)。要求(203)に応じて、光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダーから送信される、BCA Type情報とBCA情報を受信する(204)。BCA Type情報は、BCA Type判定部111に、BCA情報はコピー許可判定部110に送られる。BCA Type判定部109では、受信したBCAがディスク1枚ごとに識別、即ち固体識別の可否を判定する(205)。固体識別が可能な場合は、無料コピーが可能かコピー許可判定部110でBCA情報を元に判定する(206)。1枚のディスクに対し無料コピーを有限回n(n:自然数)可能とすることとすると、コピー許可判定部110で過去に行った無料コピーの回数がn以下であれば、無料コピーが可能である旨、無料コピーのオファーの情報を家庭量レコーダー101に送り、オファーが受け入れられると、以降は処理213に続く、nより回数が多ければ無料コピーを許可しない。無料コピーが不許可の場合、有料コピーの可否をコピー許可判定部110でBCA情報を元に判定する(221)。有料コピー否と判断されればその後の処理は217以降に続き、有料コピー可と判断されれば、有料コピーが可能である旨、有料コピーのオファーの情報を家庭量レコーダー101に送り、オファーが受け入れられると、当該ディスクのコピー料金が既に支払い済みで有るか、例えば5回分のコピー料金が一括して支払い済であるがコピーが実際に行われたのは3回であるような場合であるか、つまり当該ディスクに対する残金があるかをBCA情報と関連付けて判定する(207)。残金があれば、処理213に続く。残金が無ければ、支払いの要求を行う(208)。次に、支払いの要求208に応じて支払いが行われたことを示す、支払い情報が受信されたかとBCA情報からコピーの可否を判定する(209)。支払い情報が受信されていれば、支払い情報をコピー許可判定部110に蓄積し(210)、処理213に続く。支払い情報が受信されなければ、処理217に続く。BCA Type判定処理205で固体識別が不能と判断された場合は、1枚のディスクに対し無料コピーを何回行ったかを把握することはできないため、無料コピーの判定206は飛ばして、221の有料コピーの可否の判断を行う。222、207以降、処理213もしくは処理217へと続く部分の処理は固体識別が可能である場合と同じである。処理213からの説明を継続する。処理213では、220に続いて処理する場合は、無料コピーが許可されたことを示すメッセージを、207-Yesに続いて処理する場合は、支払い済みの料金によりコピーが許可されたことを示すメッセージを、210に続いて処理する場合は、現在支払い手続きを行った料金によりコピーが許可されたことを示すメッセージをそれぞれ光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダー101に送る。214は送付したメッセージに対応して、コピー要求信号2を受信する。これは、許可のメッセージに対してユーザーが実行を指示するかの最終確認を行うものである。コピー要求信号2の確認(214)の後、コピー許可信号をコピー許可判定部110から通信処理部111、通信回線128を介して、光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダー101に送る(215)。コピー許可信号の送信(215)後、コピー終了結果即ち、無料コピーを実施したか、支払い済みの料金によりコピーを行ったか、現在支払い手続きを行った料金によりコピーを行ったかの履歴を蓄積する216。履歴の蓄積後処理を終了する(219)。
一方の処理217からの処理の説明を継続する。処理217はコピーを許可しないことを示すメッセージを光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダー101に送る。その後、コピー不許可信号をコピー許可判定部110から通信処理部111、通信回線128を介して、光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダー101に送る(218)。218の後、処理を終了する。
【0014】
本コピー管理装置では、固体識別が可能なディスクと固体識別が不能なディスクを判別しており、固体識別が可能なディスクでは、無料コピーを含めたコピー制御を行い、固体識別が不能なディスクでは、無料コピーを含まないコピー制御を行うので、固体識別が可能なディスクと固体識別が不能なディスクが混在していても、それぞれ適したコピーの管理を行うことが可能である。
【0015】
次に、図3のフローチャートを用いて、光ディスク管理装置102の別の動作の例について説明する。図3のフローチャートの各処理の内容は313のコピー許可メッセージの送信以外は図2のフローチャートの各処理と同様である。
図3の各処理の組み合わせ順序の図2との違いと313の処理内容について説明する。まず、各処理の組み合わせ順序の違いについては、固体識別ありの場合については、処理206、処理221を逐次的ではなく並行して行っている。次に処理313について説明する。処理206、処理221を並行処理するようにしたのに伴い、コピー許可のメッセージは、処理206、処理207、処理209の各処理でYesとなったもの、それぞれに対する許可メッセージを送信する。
【0016】
従って、現在支払い手続きを行った料金によりコピーの許可判断を支払い済みの料金によるコピー判断や、無料コピーの判断によらず行うことができるし、支払い済みの料金によるコピー判断を無料コピーの判断によらず行うことができる。従って、よりユーザーにとって使いやすい管理処理となる。
【0017】
次に、図4のフローチャートを用いて本発明の実施例である、光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダーの動作を説明する。処理を開始すると(401)、まず、ユーザーからコピーの要求があるかを判定する(402)、要求が入るとディスクが傷などの要因で再生できないことは無いかのチェックと、レンタル用などコピーがそもそも許されないディスクではないかのチェックを行う(403)。チェックの結果コピー不能であれば、処理を終了する(412)。チェックの結果コピー不能とならなければ、コピー要求信号1をコピー管理装置102に送信(404)して、ユーザーがコピーの意思があることを示す。次に、BCA Type情報とBCA情報をコピー管理装置102に送信する(405)。このとき、光ディスクのコピー機能を有する家庭用レコーダーの識別コードもコピー管理装置102に送る。次にコピー管理装置102からコピーのオファーを受信し(423)、無料コピーのオファーが来た場合は(421)はユーザーがオファーを受ける場合は、ユーザーからの入力に従って、無料コピーの要求を返信し(422)し、処理(420)に移る。無料コピーのオファーが来ず有料コピーのオファーを受信した場合は(406)、有料コピーの要求をユーザーの入力に従って発行し(424)、さらに支払いの要求があった場合には、ユーザーからの入力に従って、支払い情報をコピー管理装置102に送信する(407)。これは有料コピーの要求も兼ねる。これに対しコピー許可/不許可情報を受信し(420)、ディスプレイ108に表示する、コピー許可情報から許可/不許可の判断を行い(408)、コピー不許可であれば、処理を終了する(412)。コピー許可であれば、ユーザーによって入力される最終判断に従ってコピー要求2をコピー管理装置102に送信する(409)。コピー要求2を送信(409)すると、コピー管理装置102からのコピー許可信号の受信を待って(410)、再生専用媒体から記録用媒体へのコピーを行う(411)。コピー処理(411)の終了後、処理全体を終了する(412)。
【0018】
以上、本実施例によれば、固体識別が可能なディスクと固体識別が不能なディスクが混じっても、両者を区別するための情報を管理装置に送信するので、問題なく、再生専用ディスクから記録用ディスクへのコピーを行うことができる。
【0019】
次に、本発明に用いられる再生専用ディスクのBCAのデータフォーマットについて説明する。図5は固体識別が可能なBCAに用いられるデータブロックのフォーマットを示したものである。また、図6は固体識別が可能なものと固体識別の不能なものとの両方に用いられるデータブロックのフォーマットを示したものである。
【0020】
図5のフォーマットに従ったディスクは既に市場に存在し、図6のフォーマットに従った再生専用ディスクを新たに製造することを想定する。図5において縦方向のByteは何Byte目のデータであるかを示し、横方向のBitは何Bit目のデータであるかを示す。図5においてBCAのByte0は、コンテンツコードでありそのうちのBit7からBit2は識別子(アプリケーションID)であり、この場合は000001がセットされるとする。Byte0のBit1,0はシーケンス番号であり、BCAが複数のデータブロックからなる場合は何個目のシーケンスであるかを示す。シーケンス番号については後述するBCAの説明においても示す。Byte1,Byte2は、製造者の識別コードである。Byte3からByte15はディスク1枚ごとに付加されるユニークな番号である。つまり固体識別が可能な番号である。図5のフォーマットではきめ細かくコピーの管理を行うのに十分な固体情報が得られる。但し、1枚ごとに異なる番号を割り当てて記録が必要であり、製造コストは高くなる。
【0021】
図6において縦方向のByteは何Byte目のデータであるかを示し、横方向のBitは何Bit目のデータであるかを示す。図5においてBCAのByte0は、コンテンツコードでありそのうちのBit7からBit2は識別子(アプリケーションID)であり、この場合は000001がセットされるとする。Byte0のBit1,0はシーケンス番号であり、BCAが複数のデータブロックからなる場合は何個目のシーケンスであるかを示す。シーケンス番号については後述するBCAの説明においても示す。Byte1のBit7は、0の場合Byte3からByte15がディスク1枚ごとに付加されるユニークな番号(つまり固体識別が可能な番号)であり、1の場合管理されるディスクのグループごと(例えば一般消費者用のディスク、営業用のディスク)に付加される番号(つまり固体識別不能な番号)であることを示す。Byte1のBit7を除いたByte1,Byte2は、製造者の識別コードである。Byte3からByte15は、Byte1のBit7の説明どおりである。図6のフォーマットでは、きめ細かくコピーの管理を行うのに十分な固体情報が得られるが製造コストが高めとなるものと、コピー管理のきめの細かさは若干おちるが製造コストを低くできるものの両者を共存させることが可能である。また、Byte1のBit7に割り当てた、Byte3から15の内容の切り替えBitであるが、図5のフォーマットのByte1,Byte2の製造者の識別コードのうち、割り当て済みのコードでは使用されていないBitに選ぶことで図5のフォーマットと図6のフォーマットを共存させることが可能である。また、Byte3から15の内容の切り替えBitとして特定のBitを割り当てなくても、製造者の識別コードをByte3から15の内容によって2種類割り当てることにより同様のことが実現できる。
【0022】
[ディスクの形状]
本発明に用いる再生専用ディスクの形状について説明する。図7に光ディスク概観図を示す。図8に1層ROM(再生専用)ディスクを示す。また、図9は2層ROM(再生専用)ディスクを示す。図8に示される1層ROMディスクにはレーベルが書かれる側のレーベル面と、再生するための光ビームが入射する側の記録面が存在する。記録面側から記録面を保護するカバー層、信号が記録されている記録層、そしてその下の基盤層からなる。図9に示される2層ROMディスクにもレーベルが書かれる側のレーベル面と、再生するための光ビームが入射する側の記録面が存在する。記録面側から記録面を保護するカバー層、信号が記録されている記録層(L1)、もう一つの記録層との間を隔てるスペース層、もう一つの信号が記録されている記録層(L0)そしてその下の基盤層からなる。
【0023】
次に1層ROMディスク及び2層ROMディスクの記録層の構造を図10に示す。図10はディスク断面を左側を内周、右側を外周とし模式的にあらわしたものである。図10(a)L0ディスク構造は、1層ROMディスク及び2層ROMディスクの記録層L0のディスク構造を示す。図10(b)L1ディスク構造は、2層ROMディスクの記録層L1のディスク構造を示す。
【0024】
図10(a)L0ディスク構造において、1001はBCA(Burst Cutting Area)であり、ディスク固有の情報等が記録されている。1002はInner Zone0であり、ディスクに関する属性の情報や制御情報等が記録されている。Lead-inとも称する。1003はData Zone0であり、AVデータなどのユーザーデータが記録されている。1004はOuter Zone0であり制御情報などが記録されている。Inner Zone0(1002)は、Protection Zone1(1005)、PIC(1006)、Protection Zone2(1007)、INFO02(1008)、reseved(1009)、INFO01(1010)からなる。Protection Zone1(1005)はBCA(1001)とPIC(1006)を隔てるための領域である。PIC(1006)はディスクのタイプに関する情報や、ディスクのサイズに関する情報や、ディスクのバージョンに関する情報や、ディスクの構造に関する情報や、チャネルビット長に関する情報や、BCAの有無に関する情報や、適用の最大伝送速度に関する情報などが記録されている。Protection Zone2(1007)は、PIC(1006)とINFO02(1008)を隔てるための領域である。INFO02(1008)には制御情報が記録されている。reseved(1009)は予備の領域である。INFO01(1010)には制御情報が記録されている。Outer Zone0(1004)は、INFO3/4(1011)とProtection Zone3(1012)からなる。INFO3/4(1011)には制御情報が記録されている。Protection Zone3(1012)はINFO3/4(1011)を更に外周部分と隔てる。図10(a)L0ディスク構造の内周から外周に向かっての矢印は、1層ROMディスク及び2層ROMディスクの記録層L0は内周から外周に向かってReadするように記録されていることを示す。
【0025】
図10(b)L1ディスク構造において、1014はInner Zone1であり、ディスクに関する属性の情報や制御情報等が記録されている。Lead-outとも称する。1015はData Zone0であり、AVデータなどのユーザーデータが記録されている。1016はOuter Zone1であり制御情報などが記録されている。Inner Zone1(1014)は、Protection Zone1(1017)、PIC(1018)、Protection Zone2(1019)、INFO02(1020)、reseved(1021)、INFO01(1022)からなる。Protection Zone1(1017)はより内周側とPIC(1018)を隔てるための領域である。PIC(1018)はディスクのタイプに関する情報や、ディスクのサイズに関する情報や、ディスクのバージョンに関する情報や、ディスクの構造に関する情報や、チャネルビット長に関する情報や、BCAの有無に関する情報や、適用の最大伝送速度に関する情報などが記録されている。Protection Zone2(1019)は、PIC(1018)とINFO02(1020)を隔てるための領域である。INFO02(1020)には制御情報が記録されている。reseved(1021)は予備の領域である。INFO01(1022)には制御情報が記録されている。Outer Zone1(1016)は、INFO3/4(1023)とProtection Zone3(1024)からなる。INFO3/4(1023)には制御情報が記録されている。Protection Zone3(1024)はINFO3/4(1023)を更に外周部分と隔てる。図10(b)L1ディスク構造の外周から内周に向かっての矢印は、2層ROMディスクの記録層L1は外周から内周に向かってReadするように記録されていることを示す。
【0026】
[データのエンコード処理]
ユーザーデータの記録処理について説明する。図11に示すとおり、ユーザーデータを2048バイト単位に分割し、それぞれに4バイトの誤り検出コードを付加して2052バイトのデータフレームを構成する。次に、各データフレームに対し図12に示すとおりスクランブル処理を行い、スクランブルドデータフレームを構成する。次に図12に示すとおり、スクランブルドデータフレームを32個集める。次に列順に再配置を行い、図13に示すとおり216行304列のデータブロックを構成する。そして、図14に示すとおり、データブロックの各列に対して(248,216,32)のリードソロモン符号で符号化を行い、32バイトのパリティを付加し新たに248行304列のLDC(Long Distant Code)ブロックを構成する。LDCブロックに対しては次の第1のインターリーブと、第2のインターリーブが処理される。第1のインターリーブは図15aに示されるように、偶数番目の列のデータとそれに続く奇数番目の列のデータを互い違いに挟み込むように再配置を行い496行152列のブロックを構成する。第2のインターリーブは図15b示すとおり、再配置された496行152列のブロックに対し、上から2行単位で、最初の2行はシフトせず、次の2行は左に3バイトシフト、次の2行は6バイトシフト、次の2行は左に9バイトシフトと3バイトずつシフト量を増加させる再配置を行う。第1のインターリーブ、第2のインターリーブを施したデータはLDCクラスタを構成する。
【0027】
一方、このデータブロックに付加されるアドレスは以下のように生成される。
【0028】
図16に示されるようにデータブロックは16のアドレスユニットに分割され、それぞれに9バイトのアドレス情報が割り当てられる。9バイトの内訳は、4バイトのアドレスと、1バイトのフラグ情報と、5バイトのアドレスとフラグ情報に付加されたパリティとからなる。このアドレスはインターリーブ処理を行ったうえで、6行24列のマトリックスを形成する。同時にユーザー制御データ18バイト、32ユニット分が24行24列のマトリックスに配置される。
【0029】
上記の6行24列のマトリックスと24行24列のマトリックスは結合され、図17に示す30行24列のアクセスブロックを形成する。アクセスブロックの各列に対して(62,33,32)のリードソロモン符号で符号化を行い、32バイトのパリティを付加して図18に示す、62行24列のBIS(Burst Indicating Subcode)ブロックを形成する。BISブロックのデータに対し再配置を行い図19に示す496行3列のBISクラスタを構成する。
【0030】
前記のLDCクラスタを38列ずつに分割し、間にBISクラスタのデータを一列ずつ挿入し図20に示すECCクラスタを構成する。
【0031】
ECCクラスタの各行155バイトのデータに対しては、先頭に20ビットのフレーム同期信号が付加し、155バイトのデータは先頭25ビット、以降は45ビットずつに分割し、間にDCコントロールビットを挿入し、図21に示す記録フレームを構成する。DCコントロールビットは変調後のDSVが0に近くなるように制御される。
【0032】
記録フレームのデータに対する変調は図22に示されるテーブルに従って17変調を行う。フレーム同期信号は図23に示されるように30bitsの同期コードを用いて付加される。図23において、#は同期コードの前の変調後のデータが0000もしくは00で終端された場合は1となり、他の場合は0となる。
[BCA]
図10で示されたBCAの配置を、光ディスク2401の上から見た配置図で、図24に示す。光ディスク2401の半径21.3mmから22.0mmまでの範囲には、同心円状にバーストカッティングエリア(BCA)2402が形成される。また、2403はセンターホールである。このBCAには、ディスクID等のディスク固有の情報もしくは、ディスクの準拠するフォーマット情報等が格納されている。こうした情報は1周が略4750チャネルビットであるのに対し、4648チャネルビットを占める。
【0033】
バーストカッティングエリア2402に記録されるデータの変調方法を図25に示す。本変調方式では、2ビットのデータが7ビットデータとして変調される。変調後の7ビットデータは、前半3ビットが同期部、後半4ビットがデータ部として構成される。同期部は“010”のみで構成される。データ部は4ビットのうちのいずれかのビットに“1”が設定され、それ以外のビットは“0”と設定される。図25において、元データが“00”であれば、データ部が“1000”と変調される。同様に元データ“01”、“10”、“11”はそれぞれデータ部“0100”、“0010”、“0001”と変調される。
【0034】
同期部とデータ部がバーストカッティングエリア2402に記録されている状態を模式的に図26に示す。この場合、“0101000”のデータを示している。ビット“1”の場合は、低反射率部が形成される。ビット“0”の場合はこの低反射率部が形成されずに、ディスク反射率の変化がほぼゼロとなる。
【0035】
バーストカッティングエリア2402に記録されるデータ構造を図27に示す。図27において、各行が5バイトで構成される。各行の先頭1バイトは同期バイトであり、後方4バイトがデータとされる。
【0036】
第1行目はプリアンブルとされ、全て00hとされる。
【0037】
第1の同期バイトは第1行目のみに用いるため、これを検出することにより、BCAコードの開始位置を検出することが可能である。もしくは、第1の同期バイト以降の00hデータと併せて検出することも可能である。第2行目から第33行目までは、4行単位で領域が区分される。第2行目から第5行目までには、ユーザデータI0,0からI0,15の16バイトのデータが配置される。続いて、第6行目から第9行目までには、第2行目から第5行目までのユーザデータI0,0からI0,15に対応する16バイトのパリティC0,0からC0,15が配置される。この第2行目から第5行目までのユーザデータと第6行目から第9行目までのパリティによって、1つのECCブロックが構成される。
【0038】
同様に、第10行目から第13行目までにユーザデータI1,0からI1,15が配置され、第14行目から第17行目に対応するパリティC1,0からC1,15が配置される。第18行目から第21行目までにユーザデータI2,0からI2,15が配置され、第22行目から第25行目に対応するパリティC2,0からC2,15が配置される。第26行目から第29行目までにユーザデータI3,0からI3,15が配置され、第30行目から第33行目に対応するパリティC3,0からC3,15が配置される。
【0039】
第2行目から第5行目の同期バイトはSB00とされる。第6行目から第9行目までの同期バイトはSB01とされる。第10行目から第13行目までの同期バイトはSB02とされる。第14行目から第17行目までの同期バイトはSB03とされる。第18行目から第21行目までの同期バイトはSB10とされる。第22行目から第25行目までの同期バイトはSB11とされる。第26行目から第29行目までの同期バイトはSB12とされる。第30行目から第33行目までの同期バイトはSB13とされる。第34行目にはデータは配置されず、同期バイトのSB32のみが配置される。図27のデータは図25の変調方式に従い、変調される前のデータを示している。そのデータ量は166バイトとなる。(=5バイト×4行×8セット+5バイト+1バイト)この情報が変調された結果、4648チャネルビットとなる。(=166×8×7/2)
図27の同期信号の具体的なデータ列を図28に示す。なお、図28の例は変調後のチャネルビット列として表される。28チャネルビットの同期バイトは14チャネルビットのシンクボディと、14チャネルビットのシンクIDとで構成される。14チャネルビットのシンクボディは7チャネルビットのシンクボディ1と、7チャネルビットのシンクボディ2とで構成される。14チャネルビットのシンクIDは、7チャネルビットのシンクID1と、7チャネルビットのシンクID2とで構成される。
【0040】
なお、シンクボディは先に記した本来の変調則に従わないパターンとなっている。すなわち、図25に記されるように本変調則に従えば、その同期部は“010”とされるはずである。しかし、シンクボディ2の同期部は“010”とは異なる“001”とされている。従って、同期バイトをデータから識別することが可能である。
【0041】
各同期バイトのシンクボディ1はいずれも“010 0001”とされ、シンクボディ2は“001 0100”とされる。これに対し、シンクIDは、同期バイト毎に異なる値とされ、これにより同期バイトを識別することが可能となっている。このように、各同期バイトが異なるため、識別が可能となる。
【0042】
BCAコードのECCブロックの構成を図29に示す。ECCはRS(248,216,33)のリードソロモン符号が用いられる。これは、図14のECCブロックと同様のリードソロモン符号である。ただし、BCAコードのECCブロックは図29のように、先頭の200バイトは固定データとされ、例えばFFhが使用される。この固定データに続く16バイトのデータが実質的なBCAのユーザデータとされる。200バイトの固定データと、16バイトのBCAデータとを用いて、36バイトのパリティが計算する。
【0043】
なお、本発明における216バイトのデータのうち、先頭200バイトは固定データであり、光ディスクには記録されない。同様に、32バイトのパリティのうち、先頭16バイトのパリティC0からC15のみが光ディスク1に記録され、残りの16バイトのパリティは記録されない。復号時には、200バイトの固定データは、同一の値がそのまま用いられる。また、記録されない16バイトのパリティは消失フラグとして復号される。つまり、32バイトのパリティのうち、後半の16バイトは位置するパリティが、消失したものとして処理される。パリティの1/2が消失したとしても、その位置が既知であるため、元のパリティを復号することが可能である。
【0044】
このように、ユーザデータエリアに記録されるユーザデータのECCと同じRS(248,216,33)を用いることで、BCAにおいても非常に強力なエラー訂正能力を実現可能となる。また、同一のハードウェアでの構成が可能となるので、回路規模を低減でき、コスト低減することができる。更に、32バイトのみを記録すればよく、248バイト全てを記録する場合に比べ、データ容量を大きくすることができる。
【0045】
次に、BCAのデータブロックの構成を図30に示す。本発明において、4個のECCブロックがバーストカッティングエリア2402に記録される。各ECCブロックの16バイトのデータは、先頭の1バイトのコンテンツコードと、続く15バイトのコンテンツデータで構成される。BCAのコンテンツコードは、先頭のビット7からビット2までの6ビットがアプリケーションIDとされ、最後のビット1、ビット0の2ビットがシーケンス番号とされる。
【0046】
光ディスク記録再生装置は、取り決められたアプリケーションIDを有する光ディスクに対してのみ、データの記録する、もしくは再生することが可能とされる。例えば、特定のアプリケーションIDを有するディスクに対して、コンテンツデータを保護するために必要な、コンテンツの暗号化/復号化の鍵情報等を記録することができる。
【0047】
シーケンス番号は2ビットで構成され、“00”、“01”、“10”、“11”のいずれかとされる。各ECCブロックのコンテンツデータが14バイト以下である場合にはそれぞれのシーケンス番号は“00”とされる。
【0048】
次にコンテンツデータの格納方法を示す。例えば、4つのECCブロックのうち、先頭の2個のECCブロックの各コンテンツデータとして、同一のコンテンツデータを格納した場合(この場合は、同一アプリケーションIDの同一コンテンツデータの2重書きである)、それぞれのECCブロックのシーケンス番号は“00”とされる。すなわち、同一のコンテンツデータを記録する場合には、2つのECCブロックのシーケンス番号は同一番号とされる。
【0049】
続いて、残りの2個のECCブロックに、最初のECCブロックのアプリケーションIDとは異なるコンテンツデータを24バイト格納する場合、1番目のシーケンス番号は“00”とされ、2番目のECCブロックのシーケンス番号は“01”とされる。すなわち、複数のECCブロックにまたがる場合には、通し番号が格納される。
【0050】
このように、各ECCブロックに、アプリケーションIDとシーケンス番号が記録されるので、それらから判断して、いずれのECCブロックに所望のデータが格納されているのか、また多重書きであるかという識別が可能である。
【0051】
なお、図30のデータブロックのBCAコンテンツコード、及びコンテンツデータが、図27の先頭ECCブロックのI0,0からI0,15に対応する。
【0052】
[ディスクの記録再生装置]
本発明に好適として形状、データのエンコード処理、BCAについて説明した再生専用ディスクの再生と、前記再生専用ディスクと概ね共通フォーマットを持つ記録可能ディスクの記録再生を行う記録再生装置の説明を図31を用いて行う。また、図31に示される記録再生装置は図1に示されるディスクコピー装置の光ディスク記録再生部に対応する。図31は記録再生装置のブロック図である。図31において、3100は図8,9,10に示される再生専用ディスクもしくは、概ね共通の形状をとる記録可能ディスクである。3101はディスク3100を回転させるディスクモータ、3102はディスク3100にレーザー光を照射し、反射光を検出し再生信号を得る光ピックアップである。また3102は記録時には的確に整形された波形のレーザー光をディスク3100に照射して記録を行う。3103はアナログフロントエンドであり、光ピックアップ3102で検出された信号の波形整形やサーボ信号の生成などを行う。3104は復調処理回路であり、波形整形された信号の2値化や、データのエンコード処理で説明した1−7変調に基づいた復調処理などを行う。3105はDRAM(Dynamic Randum Access Memory)であり、復調処理されたデータ、訂正処理中、入出力データ、変調処理前のデータなどの一時記憶に用いられる。3106はECC(Error Correction Circuit)であり、再生処理時にはDRAM3105に一時記憶された復調処理済のデータに対し、誤り訂正処理をおこない、記録処理時には、DRAM3105に一時記憶された入力データに対し、誤り訂正符号の付加を行う。3107はインターフェース回路であり、DRAM105に一時記憶されたデータを出力端子3114からの出力したり、入力端子3113からの入力データをDRAM3105に記憶させたり、DRAM3105に記憶されたBCA関連情報の出力端子3115からの出力などインターフェース処理を行う。3113と3115共通化することもできる。また、双方向化することで3113,3114,3115を共通化することも可能である。3108は変調回路であり、記録時には、DRAM3105から読み出したデータに対して、データのエンコード処理で説明した1−7変調に基づいた変調処理を行い、変調データをLDD(Laser Diode Driver)3109に供給する。LDD3109は記録時には、変調データに対して、記録に適切な記録波形を光ピックアップ3102に供給し、ピックアップ3102は記録波形に従って発光して記録を行う。3110はBCAデコーダーであり、BCAの再生時には、[BCA]で説明されたように低反射率の有無によって記録された、BCAのデータブロックのデコード処理を行う。
【0053】
[バックエンド部]
図32を用いて、図31の記録再生装置においてAVストリームを扱う光ディスクレコーダーにおけるバックエンド部の構成について説明する。図32はバックエンド処理部のブロック図である。また、このバックエンド部は、図1のバックエンド部105に対応する。
【0054】
光ディスク記録再生装置からの入力端子3210、もしくはHDDからの入力端子3211で、入力IF3201を介してアプリケーションフォーマットのAVストリームが入力される。デパケッタイザ3202は、図31の記録媒体3100もしくは図1のHDD104から読み出された、アプリケーションフォーマットのAVストリームを、デマルチプレクサ3203が処理可能なストリームに変換する。デマルチプレクサ3203は、CPU3209により指定されたAVストリームの再生区間(PlayItem)を構成するビデオストリーム、オーディオストリーム、およびAV同期等のシステム情報を、AVデコーダ3204に出力する。AVデコーダ3204は、ビデオストリームとオーディオストリームを復号し、再生ビデオ信号と再生オーディオ信号を、それぞれ対応する端子3217と端子3218から出力する。
【0055】
AVエンコーダ3205は、入力端子3219より入力されたビデオ信号と入力端子3220より入力されたオーディオ信号を、それぞれ符号化し、符号化ビデオストリーム、符号化オーディオストリーム、およびAV同期等のシステム情報をマルチプレクサ3206に出力する。符号化ビデオストリームは、例えば、MPEG(Moving Picture Expert Group)2方式や、H.264方式により符号化されたビデオストリームであり、符号化オーディオストリームは、例えば、MPEG1方式により符号化されたオーディオストリームや、ドルビーAC3方式(商標)により符号化されたオーディオストリーム等である。マルチプレクサ3206は、入力されたビデオおよびオーディオのストリームを、入力システム情報に基づいて多重化して、パケッタイザ3207に出力する。多重化ストリームは、例えば、MPEG2トランスポートストリームやMPEG2プログラムストリームである。ソースパケッタイザ19は、入力された多重化ストリームを、そのストリームを記録させる図31の記録媒体3100のアプリケーションフォーマットに従って、ソースパケットから構成されるAVストリームに符号化する。符号化されたAVストリームは出力IF3208を介して、光ディスク記録再生装置への出力端子3224もしくは、HDDへの出力端子3225より出力される。
【0056】
BCA情報及びBCA Type情報は、入力端子3212より入力され、入力IF3201を介してCPU3209に送られ、CPU3209でBCA Type情報をBCA情報から分離し、 出力IF3208を介して、信号線3225でBCA情報、出力端子3226よりBCA Type情報が出力される。
【符号の説明】
【0057】
101…家庭用レコーダー、102…コピー管理装置、103…光ディスク記録再生部、105…バックエンド部、107…コピーコントローラー、109…BCA Type判定部、110…コピー許可判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクからのコンテンツのコピーを制御するコピー管理装置であって、
該光ディスクの識別情報が固体識別情報を含む識別情報であるか、固体識別情報を含まない識別情報であるかによって、コピー許可の処理を切り替える手段を具備することを特徴とするコピー管理装置。
【請求項2】
請求項1記載のコピー許可の処理の切り替えは、前記識別情報が固体識別情報を含む場合には、無料コピーを含むコピー許可処理を選択し、前記識別情報が固体識別情報を含まない場合には、無料コピーを含まないコピー許可処理を選択することを特徴とするコピー管理装置。
【請求項3】
光ディスクからのコンテンツのコピーを行うコピー装置であって、
該光ディスクの識別情報が固体識別情報を含む識別情報であるか、固体識別情報を含まない識別情報であるかを示す、識別情報のタイプ情報を送信する手段を具備することを特徴とする光ディスクの記録再生装置。
【請求項4】
請求項3記載の識別情報は、前記光ディスクのBCAに記録されていることを特徴とする光ディスクの記録再生装置。
【請求項5】
請求項3記載の識別情報及び、該識別情報が固体識別情報を含む識別情報であるか、固体識別情報を含まない識別情報であるかを示す、識別情報のタイプ情報は、前記光ディスクのBCAに記録されていることを特徴とする光ディスクの記録再生装置。
【請求項6】
再生専用の光ディスクであって、
固体識別情報を含む識別情報であるか、固体識別情報を含まない識別情報であるかを示すタイプ情報が、識別情報とともにBCAに記録されることを特徴とする再生専用光ディスク。
【請求項7】
請求項6記載のタイプ情報は、製造者識別情報の記録領域を用いて、BCAに記録されることを特徴とする再生専用光ディスク。
【請求項8】
光ディスクからのコンテンツのコピーを管理するコピー管理方法であって、
該光ディスクの識別情報が固体識別情報を含む識別情報であるか、固体識別情報を含まない識別情報であるかによって、コピー許可の処理を切り替えることを特徴とするコピー管理方法。
【請求項9】
請求項8記載のコピー許可の処理の切り替えは、前記識別情報が固体識別情報を含む場合には、無料コピーを含むコピー許可処理を選択し、前記識別情報が固体識別情報を含まない場合には、無料コピーを含まないコピー許可処理を選択することを特徴とするコピー管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15a】
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【図15b】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2012−69209(P2012−69209A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−213021(P2010−213021)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】