説明

光照射機器

【課題】照射光を当てたくない部位に対する安全性の向上した光照射機器を提供する。
【解決手段】本発明の光照射機器は、把持して使用する本体1の一端に、光源4と、光源4の発した光を生体の皮膚20に向けて照射する照射口5と、照射口5の外周を覆い漏光を防止する遮光筒6と、遮光筒6の外周に位置し皮膚20に接触する肌当て7と、を備えている。そして、遮光筒6と肌当て7の外端の間の距離を上記皮膚20に照射した光が生体内部で反射拡散して無害化する距離である安全距離L以上離した。これにより、皮膚20に光を照射する際に、照射口5から眼や粘膜等を安全距離L以上離すことができて、眼や粘膜等に対する安全性を向上することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光照射機器、殊に生体の顔の皮膚に光を照射して肌ケアを行う光照射機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、フラッシュライトやレーザー等の光源を備え、光源から発した可視光を照射口から生体の皮膚面に照射して、シミやニキビ等の除去や、脱毛等の肌ケアを行う光照射機器がある。そして、光照射機器の発する照射光は生体の眼や口腔内の粘膜等に入射すると、失明や火傷等の生体に損傷を与える危険性がある。そのため、特許文献1や特許文献2等のように照射光の外部への漏れを防止して、照射光の眼や粘膜への入射を防止している。
【0003】
例えば、上記特許文献1は、図8に示すように、把持して使用する本体101の一端に光源からの光を外部に照射する照射口102を有したトリートメント装置である。そして、上記照射口の外周縁部に接触センサ等の生体の肌(皮膚20)と照射口の接触を検知する検知部を複数設けて、全ての検知部が肌を検知した際にのみ光を照射するものであり、肌に対して傾いた状態等の不適切な姿勢での使用を防止して、照射光が外部に漏れることを防止している。また、特許文献2等のように、光を透過しない遮光筒で本体の外周を覆い、光を照射する範囲を本体と略同じ寸法に制限して、本体より外方へ照射光が漏れることを防止したものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−278724号公報
【特許文献2】特開2008−289810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、いずれも照射光の外部への漏れを防止したものにすぎず、眼の近傍で光を照射すると、照射光が皮膚の内側で反射拡散して生体内部で唇の裏面側である口腔内の粘膜や眼の網膜に入射してしまい、網膜や粘膜に損傷を与えることがあり、安全性が充分ではないという問題を有している。
【0006】
そこで、本発明は上記問題に鑑みて発明したものであり、瞼や唇への光の照射を防止すると共に、照射光が生体内で反射拡散して眼や口腔内等に入射することを防止した小型で安全性の高い光照射機器を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の光照射機器は以下の構成を特徴としている。請求項1に係る発明は、把持して使用する本体1の一端に、光源4と、上記光源4の発した光を生体の皮膚20に向けて照射する照射口5と、上記照射口5の外周を覆い光を遮断する遮光筒6と、上記遮光筒6の外周に位置し皮膚20に接触する肌当て7と、を備えている。そして、遮光筒6の先端及び肌当て7を皮膚20に当接して上記光源4の光を皮膚20の遮光筒6に囲まれた部位に照射するものである。更に、遮光筒6と肌当て7の外端の間の照射口5と平行な面上の寸法を上記皮膚20に照射した光が生体内部で反射拡散して無害化される距離である安全距離L以上としている。
【0008】
このような構成としたことで、照射口5から放出された照射光が遮光筒6により照射口5より外周側に漏れることを防止できて、皮膚20の照射口5と対向した部位にのみ照射光を照射することができる。そして、肌当て7の外端を照射口5から安全距離L以上離したことで、肌当て7の外端より内側にのみ光照射による影響が生じるものとなり、照射光を付与したくない部位を肌当て7より外方に位置させることで、該部位への光照射を容易に防止することができる。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、肌当て7が遮光筒6の外周から一体で延設されたものであることを特徴としている。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、肌当て7が本体1側に向かう程径を狭めるすり鉢状に壁面9を有したものであり、遮光筒6と壁面9の外端の間の照射口5と平行な面上の寸法を安全距離L以上としたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、肌当て7が遮光筒6に対して傾いて上記遮光筒6の外周から突出した複数の棒9を有したものであり、遮光筒6と棒9の先端の間の照射口5と平行な面上の寸法を安全距離L以上としたことを特徴としている。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、肌当て7が照射口5と平行のフラット面11を有したものであり、遮光筒6とフラット面11の外端の間の照射口5と平行な面上の寸法を安全距離L以上としたことを特徴としている。
【0013】
また、請求項6に係る発明は、フラット面11上にローラー13とボール16の少なくとも一方を設けたものであることを特徴としている。
【0014】
また、請求項7に係る発明は、肌当て7が弾性体からなるものであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
上記のように、本発明の光照射機器は遮光筒により皮膚の照射口に対向した部位にのみ光を照射するものであり、肌当てより眼や唇等の照射光を付与したくない部位を容易に照射光の影響を受ける範囲より除くことができる。そのため、照射光により眼の網膜や口腔内の粘膜等が損傷することを防止できて、安全性を向上することができるものとなっている。
【0016】
また、肌当てを遮光筒に一体で形成したことで、本体を遮光筒のサイズに抑えられて、小型化することができる。そして、肌当てをすり鉢状や棒状や平面状に形成することで、肌当てを簡素な構成で照射口に対する安全距離を確保させることができる。
【0017】
特に、フラット面上にローラーやボールを配置することで、ローラーやボールが皮膚に転がり接触して接触摩擦を低減できて、肌当ての当接位置を容易に調整することができると共に、ローラーやボールの転がりによるマッサージ刺激を皮膚に付与することができる。
【0018】
また、肌当てを弾性体で形成したことで、皮膚に弾性的に接触して、肌当ての当接による不快感を生じ難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の光照射機器の(a)正面図、(b)断面図、(c)側面図である。
【図2】同上の皮膚当接時の(a)断面図、(b)側面図である。
【図3】他例の(a)正面図、(b)要部断面図である。
【図4】更に他例の(a)正面図、(b)要部断面図、(c)皮膚当接時の要部断面図である。
【図5】また更に他例の皮膚当接時の側面図である。
【図6】同上の変形例の(a)正面図、(b)側面図、(c)要部断面図、(d)同(c)と別方向の要部断面図である。
【図7】同上の他の変形例の(a)正面図、(b)要部断面図である。
【図8】従来の光照射機器の光照射動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
【0021】
本発明の光照射機器は本体1を把持して顔等の生体の皮膚20に照射口5を当接し、キセノンランプやハロゲンランプ等のフラッシュ発光やLED等のレーザー光等の光を上記照射口5を介して上記当接した皮膚20の表面に照射するものである。そして、照射する光の波長は近赤外光から可視光領域内であり、シミの低減・除去やニキビの解消等の肌ケアや、脱毛等の光美容(光理容)を行っている。なお、以下の説明において便宜上、照射口5に向かって本体を視た形状を正面視形状と定義する。
【0022】
図1に示す実施例は光照射型美顔器であり、把持して使用する本体1内に、蓄電池等の電源2と、発光する光源4と、照射制御部(特に図示しない)等を有した回路部3と、を備えている。そして、本体1の一端には上記光源4の発した光を皮膚20に照射する長方形状の照射口5を有しており、上記照射口5は照射口5と略面一あるいは照射口5より突出した遮光筒6により外周を覆われている。
【0023】
上記遮光筒6は光を遮断する遮光部材で形成されたものあるいは光を遮断する塗装を周面に施したものであり、照射口5から放出された光が外周側に透過しないものである。そして、上記遮光筒6の照射口5の外周に沿った先端は照射時に皮膚20に当接して、皮膚20に密着して先端と皮膚20の間に隙間が生じないものとなっている。
【0024】
そのため、照射方向F以外を向いた照射光が照射口5の外周側に漏れることを防止しており、照射口5からの光が皮膚20の照射口5と対向した位置にある部位にのみ照射されるものとなっている。特に、上記遮光筒6を弾性体で形成するあるいは遮光筒6の先端に弾性体を設けることで、当接時の皮膚20との密着性を向上できて、より確実に照射口5の漏れを防止できて好ましい。
【0025】
また、上記遮光筒6の外周には光照射時に皮膚20に先端を当接して照射位置を決める筒形状の肌当て7が配置されており、上記照射口5の外周から上記肌当て7の内周面に至る平面上の寸法距離のうち、最短距離が1cm以上となっている。そのため、眼の近傍の皮膚20である頬に光を照射する際に、使用者が眼の直近の皮膚20である瞼と頬の境目に肌当て7を当接すると、肌当て7により照射口5が眼から1cm以上離れた位置となる。そして、照射口5と眼が1cm離れたことで、照射口5から頬等の目や唇の直近の皮膚20に光を照射しても、皮膚20の内側である生体内で反射拡散した照射光が上記距離を進む内に減衰されるものである。
【0026】
つまり、上記肌当て7により確保された距離は生体内で反射拡散した照射光が生体内で安全な光量に減衰して無害化される安全距離Lである。そして、上記肌当て7により照射口5と眼や唇等の間に上記安全距離Lが確保されるため、眼や唇等の照射光を付与したくない部位を照射光の影響を受ける範囲から容易に除くことができる。そのため、照射光が眼の網膜や、鼻や口腔内の粘膜等に入射されることが無いあるいは無害な光量に低減されて入射されるものとなり、眼や粘膜等の照射光を当てたくない部位に対する安全性を向上した美顔器となっている。
【0027】
更に、肌当て7の内側に配置した遮光筒6で照射口5の外周を覆っているため、照射口5と肌当て7の間の空間内に照射光が漏れて、眼に光を透過する瞼等へ光が照射されることはもちろん、生体内で反射拡散した照射光が安全な光量まで減衰されずに眼に入射されることを確実に防止している。なお、肌当て7に、遮光筒6のように光を遮断する材料で形成したものや、光を遮断する塗装を施したものを用いることで、照射口5を二重に覆い遮光性を向上させてもよい。
【0028】
また、上記肌当て7は照射口5から放出された照射光の進行方向である照射方向Fに前後動すると共に、内蔵したばね等の弾性付勢体8により照射方向Fに付勢されており、非当接時に照射口5及び遮光筒6より照射方向Fに先端が突出している。そして、皮膚当接時には、図2に示すように、当接した皮膚20に押されて弾性付勢体8に抗して照射方向Fと逆向きにスライドして、非当接時の位置より本体1側に後退する。このとき、肌当て7の先端の本体1からの照射方向Fにおける突出高さは遮光筒6の先端の突出高さと略同じになり、互いの先端が照射方向Fに直交する向きに略面一で並ぶものとなっている。
【0029】
そのため、皮膚20に当接する際に、肌当て7が常に照射口5及び遮光筒6より先に皮膚20に接触して照射位置を決めるものとなっており、容易に眼から1cm以上離れた位置に照射口5及び遮光筒6を配置できて、使い勝手及び安全性を向上したものとなっている。なお、上記安全距離Lは照射光の光量や波長、あるいは照射口5の形状等により適宜設定するものであり、上記1cmは単なる例示にすぎず、照射光が減衰し難く拡散し易い波長のもの等では安全距離Lが1cmより大きい値に設定されるものである。
【0030】
また、肌当て7の変形例として、図3に示すように、遮光筒6の外周にすり鉢の壁面状に固定されたスライド動作しないものであってもよい。詳しくは、遮光筒6の本体1側の端部から遮光筒6の外方に広がりながら照射方向Fに突出した正面視略楕円形状で照射方向Fに対して傾斜した壁面9となっている。つまり、照射口5を底部として、有底の筒状に遮光筒6が配置されており、遮光筒6の本体1側の端部の外周にすり鉢状に肌当て7が配置されたものである。そして、肌当て7は先端の外周と遮光筒6の外周に接した内端の間の寸法距離が1cm離れており、皮膚当接時の安全距離Lを確保している。更に、肌当て7の先端と遮光筒6の先端の照射方向Fにおける本体1からの突出量は略等しいものとなっており、肌当て7が照射口5より先に皮膚20に接すると共に、遮光筒6が皮膚20と密着するものとなっている。
【0031】
このように、使用時に、肌当て7により眼や粘膜に対する安全距離Lを確保すると共に、照射光の外部への漏れを防止しており、安全性の高い美顔器となっている。そして、肌当て7をすり鉢状としたことで、本体1よりも外方に肌当て7の外周を位置させることができて、本体1の小型化を行えて、本体1を把持し易くできて、使い勝手をより向上することができる。
【0032】
また、肌当て7は照射位置を決める際に安全距離Lを確保可能なものであれば、図4に示すように、遮光筒6の外周に延設した複数の棒形状としてもよい。詳しくは、球状の先端を有した棒10が遮光筒6の先端の外周に照射方向Fに対して外方に傾いて複数本延設されており、上記傾いた状態での各棒10の球状の先端から他端である遮光筒6との接合端までの正面視における寸法距離が略1cmとなっている。そして、上記棒10は弾性体で形成されており、遮光筒6を皮膚20に当接するために照射方向Fに本体1を皮膚20へ押し付けることで、棒10の先端が皮膚20を弾性付勢して外方に押し広げながら、棒10の周面が遮光筒6の先端と略面一になるまで上記接合端を支点に外方へ回動するものとなっている。
【0033】
つまり、肌当て7は皮膚当接時に遮光筒6や照射口5より先に上記棒10の先端を皮膚20に接触させて安全距離Lを確保すると共に、遮光筒6を皮膚20に当接密着させる際に、回動して棒10の先端で皮膚20を外方へ押し広げるものである。このとき、棒10により押し広げられた皮膚20は毛穴や生体成分を分泌する分泌腺等を開くと共に、押し広げられた状態で遮光筒6に当接されて毛穴や分泌腺等が開いた状態に保持される。そのため、開いた毛穴や分泌腺に照射光が当たり、光照射による美容効果を向上させることができる。なお、上記棒10の形状や数、配置は照射口5や遮光筒6の形状や安全距離Lに応じて適宜設定するものである。
【0034】
また、肌当て7は、図5に示すように、遮光筒6の先端と略面一で照射方向Fに直交したフラット面11として遮光筒6の先端外周に延設して、低コスト化及び本体1の小型化を行うと共に、眼の接近した際に上記面が視界を遮り安全距離Lを認識し易くしてもよい。
【0035】
更に、フラット面11を遮光筒6の先端より後方側の外周に設けて、皮膚20に転がり接触するローラー13やボール16を上記フラット面11に複数配置して、皮膚20と肌当て7の接触抵抗を軽減してもよい。
【0036】
例えば、図6に示すように、遮光筒6の外周にフラット面11が安全距離Lと略同じ寸法で延設されており、上記フラット面11に二つのローラー保持凹所12が形成されている。そして、各ローラー保持凹所12に夫々ローラー13が配置保持されており、各ローラー13の回転軸14はフラット面11に平行でフラット面11の表面近傍に位置している。
【0037】
上記ローラー13は安全距離Lより内側に位置し、且つ周面の略半分をフラット面11から露出させている。そして、フラット面11に直交し且つローラー13の上記回転軸14を通る線上に位置するローラー13の最も突出した部位が遮光筒6の先端より突出量が大きいものとなっている。そのため、ローラー13が遮光筒6より先に皮膚20に転がり接触するものとなっている。このとき、瞼や唇等にローラー13が接触すると使用者に不快感を与えるため、使用者にローラー13が瞼や唇等に接触しない位置に調節させることで、光照射時の安全距離Lを確保するものとなっている。
【0038】
このように、肌当て7にローラー13を設けて皮膚20に転がり接触させたことで、肌当て7を皮膚20上に滑らせて移動させることができて、安全距離Lを確保した照射位置に容易に調節可能な使い勝手のよい美顔器となっている。そして、光を照射する際には、本体1を照射方向Fに皮膚20へ押すことで、皮膚20の弾性によりローラー13が皮膚20に沈み込み遮光筒6を皮膚20に当接させて密着させることができるため、照射時に照射光が外部に漏れることを防止している。更に、肌当て7が皮膚20に転がり接触して移動可能であるため、ローラー13の回転により皮膚20へマッサージ刺激を付与できて、マッサージによる血行促進等で光美容効果をより向上させることができる。
【0039】
また、図7に示すように、ローラー13の代わりに複数のボール16を用いて、肌当て7を皮膚20に転がり接触させてもよい。
【0040】
詳しくは、フラット面11の遮光筒6の四隅の外方位置に夫々円形状に開口したボール受け凹部15が設けられており、各ボール受け凹部15に回転自在でボール16が配置保持されている。そして、各ボール16のフラット面11から最も突出した頂点部分はローラー13と同様に遮光筒6の先端より大きく突出しており、遮光筒6より先に皮膚20に接触し、且つボール16の転がり接触により肌当て7が皮膚20上を滑り移動可能となっている。更に、照射位置を容易に変更調節可能で且つボール16が瞼や唇に接触すると使用者が不快感を受けるため、容易に安全距離Lを確保できると共に、ボール16の回転により皮膚20にマッサージ刺激を付与できて、安全性及び光美容効果が高い美顔器となっている。
【0041】
なお、上記ローラー13、ボール16の数や配置は例示にすぎず、ローラー13を照射口5の四隅外方に夫々配置する等の照射口5の形状やサイズ等に応じて数や配置は適宜設定する程度のものである。もちろん、肌当て7の外端が照射口5の外周から安全距離L以上離れた位置にあるものであれば、肌当て7は上記すり鉢の傾斜した壁面9の先端に回動する棒10を付与したものや、フラット面11の外周に傾斜した壁面9を延設したもの等であってもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 本体
5 照射口
6 遮光筒
7 肌当て
20 皮膚
F 照射方向
L 安全距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持して使用する本体の一端に、光源と、上記光源の発した光を生体の皮膚に向けて照射する照射口と、上記照射口の外周を覆い光を遮断する遮光筒と、上記遮光筒の外周に位置し皮膚に接触する肌当てと、を備え、上記遮光筒の先端及び肌当てを皮膚に当接して光源の光を皮膚の上記遮光筒に囲まれた部位に照射するものであり、上記遮光筒と肌当ての外端の間の照射口と平行な面上の寸法を上記照射口から皮膚に照射した光が生体内部で反射拡散して無害化される距離である安全距離以上としたことを特徴とする光照射機器。
【請求項2】
前記肌当てが前記遮光筒の外周から一体で延設されたものであることを特徴とする請求項1に記載の光照射機器。
【請求項3】
前記肌当てが前記本体側に向かう程径を狭めるすり鉢状に壁面を有したものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射機器。
【請求項4】
前記肌当てが前記遮光筒に対して傾いて上記遮光筒の外周から突出した複数の棒を有したものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光照射機器。
【請求項5】
前記肌当てが前記照射口と平行のフラット面を有したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光照射機器。
【請求項6】
前記フラット面上にローラーとボールの少なくとも一方を設けたものであることを特徴とする請求項5に記載の光照射機器。
【請求項7】
前記肌当てが弾性体からなるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光照射機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−67455(P2011−67455A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−221598(P2009−221598)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】