説明

光符号読取及びRFID読取を確認するためのシステム及び方法

【課題】 RFID読取を確認するためのRFID読取及び画像化システムを提供する。
【解決手段】 対象物の画像及び対象物に関連する光符号を感知してそれぞれの対象物画像データ及び光符号画像データを生成するためのシステム及び方法。データベースは、複数のデジタル符号及び複数のデジタル符号のそれぞれのデジタル符号の各々に関連する対象物画像データエントリを記憶する。処理ユニットは、少なくとも1つのデジタル符号を生成し、それぞれの少なくとも1つの生成デジタル符号に実質的に一致する少なくとも1つのそれぞれの記憶デジタル符号に関連する少なくとも1つの対象物画像データエントリにアクセスし、対象物画像データを少なくとも1つのアクセスした対象物画像データエントリと比較して比較結果が所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読み取られた光学的証印の確認、特に、取得されて記憶された画像データを使用した光符号読取の光学的文字認識の確認に関する。本発明はまた、取得されて記憶された画像データを使用してRFID読取を確認するためのRFID読取及び画像化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線ICタグ(RFID)は、対象物に取り付けられた一般的にタグとして公知のトランスポンダがRFID読取装置と無線で通信する自動識別の分野である。RFID技術は、小売り、工業、輸送、追跡、セキュリティ、動物識別、及び個人識別を含む様々な用途で使用されている。RFID技術を通じたデータ転送は、例えば、対象物に付随するデータを取得するか又は対象物を識別するために、電子商品監視(EAS)などにおいて対象物の存在を示す際に使用することができる。自動識別システムにおいては、タグは、一般的に、識別符号を含む符号化されたデータのような固有の情報でプログラムされる。読取装置は、無線搬送信号を発してタグを作動し、かつそれからのデータを読み取るアンテナと、読み取られたデータを復号化するための復号器とを含む。タグは、符号化されたデータに従って搬送信号を変調することによって信号に応答する。
【0003】
RFID技術は、非接触読取を可能にするものである。RFID読取装置は、手持ち式読取装置のような移動式読取装置、又は、トンネル、ドア入り口、又は料金所に位置する読取装置のような固定式読取装置とすることができる。アンテナによって発生する電磁場は一定であるか、又は、センサ又はトリガのような作動手段によって作動させることができる。RFID技術の利点には、視線問い合せの必要がない非接触読取が含まれる。
【0004】
RFID読取装置及びタグは、コイル内の電流の誘導、プレート又は磁場上の電圧の誘導がそれぞれデータ及び/又は電力伝送の手段として使用される誘導結合、静電結合、又は電磁結合を用いて作動するように構成することができる。タグは、受動的であり、その場合は内部電源を含まずに読取装置から放射される搬送信号によって電力供給され、又は能動的であり、その場合は部分的又は完全なエネルギ源のためのバッテリを使用することができる。トランスポンダと読取装置の間の作動距離は、使用される読取装置及びタグの構成、並びに送信される信号の周波数及び電力に依存する。また、RFIDシステムの構成によっては、読取装置によるタグの読取が成功するように特定の向きにタグを配向する必要性がない場合もある。
【0005】
対象物が一般的に読取装置から離れた位置にあって必ずしも読取装置の視線内にない間に、RFID読取装置がタグを特定の向きに配向せずに対象物からタグを読み取る機能は多くの用途において有利であるが、読取装置による処理を意図しない対象物に関連するタグを読取装置が読み取り、誤った読取をもたらす可能性が非常に高いものである。読み取られたタグデータが更に処理される用途においては、読取の誤りは、誤ったデータの処理をもたらし、不正確な在庫、消費者品目の誤った価格の請求、対象外の図書館書籍の処理、対象外の車両に対する通行料の請求などのような望ましくない結果を招くことになる。更に、空気中の湿気及び干渉物体を含む環境条件のために、ノイズは、読取装置で読み取り中のデータを壊す場合がある。
従って、本発明の目的は、RFID法で読み取られたタグが、読み取られて処理されるように意図したタグに対応することを確認するためのシステムを提供することである。
【0006】
また、精度及び信頼性の欠如のために誤った読取が発生しやすいのは、光符号を画像化し、光学的文字認識(OCR)を使用してその符号を認識し、対応するテキストコードを生成する光符号読取装置である。各文字の認識には、関連するエラー率がある。文字のストリングに関連するエラー率は、ストリング内の各文字に対応するエラー率によって悪化することになる。光符号の文字の画像化及び認識における精度は、視野の照明、背景の照明、符号の設計形状、光符号の印刷品質、光符号及び環境の清浄度、文字フォント、光符号が印刷されるステッカの反射率、符号の配置、光符号が添付される表面の輪郭、及び、光符号、画像ノイズ、及び歪みの平坦度などのような様々な要因によって影響を受けるものである。上述の要因が理想的でない時には、OCR処理を実行するOCRモジュールは、個々の文字のいくつかの解釈の間の区別が困難である場合があり、最も確率の高いテキストコードを表す解釈を独立に選択する場合がある。
【0007】
従って、本発明の目的は、OCR処理によって読み取られた光符号を確認し、及び/又は複数の可能な符号からOCR処理によって生成された画像化された符号に対応する符号を効率的かつ正確に選択するためのシステムを提供することである。
更に、本発明の目的は、精度が増して処理時間が短くなった、識別用光符号を有する対象物を識別するための画像化装置を使用するシステム及び方法を提供することである。
【0008】
【特許文献1】米国特許第6,264,106号
【発明の開示】
【0009】
本発明によれば、光符号を読み取り、読み取られた光符号を確認するための光符号読取システムが提供される。光符号読取装置は、対象物の画像及び対象物に関連する光符号を感知するための画像センサのアレイを有すると共にそれぞれの対象物画像データ及び光符号画像データを生成する画像化エンジンを含む。データベースは、テキストコードのような複数のデジタル符号、及び複数のデジタル符号のそれぞれのデジタル符号の各々に関連する対象物画像データエントリを記憶するものである。複数のデジタル符号のうちの1つのデジタル符号に関連する対象物画像データエントリは、このデジタル符号を割り当てられた対象物の少なくとも1つの画像を表し、対象物画像データ及び光符号画像データを画像化エンジンから受信するための処理ユニットが設けられる。
【0010】
処理ユニットは、光符号画像データに対応するテキストコードのような少なくとも1つのデジタル符号を生成するための処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む符号生成ソフトウエアモジュールを含んでいる。処理ユニットは、それぞれの少なくとも1つの生成したデジタル符号に実質的に一致する少なくとも1つのそれぞれの記憶されたデジタル符号に関連するデータベース内に記憶された少なくとも1つの対象物画像データエントリにアクセスするための処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含むデータベース問合せモジュールを更に含んでいる。処理ユニットは、生成された対象物画像データを少なくとも1つのアクセスされた対象物画像データエントリと比較し、比較結果が光符号読取を確認するための所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断するための処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む比較モジュールを更に含んでいる。相関が存在しなかった場合、比較モジュールは、読取の失敗が発生したと判断するものである。
【0011】
更に、光符号読取を確認する方法が提供され、この方法は、光符号に関連する光符号画像データと、光符号に関連する対象物に関連する対象物画像データとをそれぞれ受信する段階と、光符号画像データに従ってテキストコードのような少なくとも1つのデジタル符号を生成する段階と、それぞれの少なくとも1つの生成されたデジタル符号に実質的に一致するテキストコードのような少なくとも1つのそれぞれの記憶したデジタル符号に関連する少なくとも1つの記憶した対象物画像データエントリにアクセスするためにデータベースに問合せする段階と、受信した対象物画像データを少なくとも1つのアクセスされた対象物画像データエントリと比較して、比較結果が光符号読取を確認するための所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断する段階とを含むものである。相関が存在しない場合は、読取の失敗が発生したと判断することになる。
【0012】
本発明は、本発明の方法を実行するための少なくとも1つのプロセッサによって実行されるように構成された一連のプログラム可能命令を記憶するコンピュータ可読媒体を更に含む。更に、本発明は、本発明の方法を実行するための少なくとも1つのプロセッサによって実行される伝送媒体に組み込まれたコンピュータデータ信号を含むものである。
本発明は、RFID読取装置によって読み取られるRFID符号を有するタグに関連する対象物を画像化するための画像化装置を有するRFID読取及び画像化システムを更に含む。画像化装置は、画像化された対象物に関連する画像データを生成するものである。本システムは、複数の対象物に関連するRFID符号を記憶し、かつ各記憶したRFID符号に関連する完全な又は抽出された画像データを記憶するデータベースを更に含む。本システムの少なくとも1つのプロセッサ上で実行可能な確認ソフトウエアが提供され、これは、RFID読取及び画像化システムによって読み取られて処理されたRFIDタグが画像化された対象物に対応するか否かを確認するためのものである。
【0013】
本発明の実施形態によれば、確認は、画像化した対象物に関連する取得画像データ又は他のデータを、読み取られたRFID符号に対応する記憶画像データ又は他の記憶データと比較することによって行われる。取得画像データ又は他のデータが記憶画像データ又は他の記憶データに実質的に一致する場合(すなわち、所定の画像認識確実性閾値又は他のシステム設定パラメータの範囲内である)、本システムは、適切なRFID符号が読み取られたことを確認する。取得画像データ又は他のデータが記憶画像データ又は他の記憶データと実質的に一致しなかった場合、本システムは、適切なRFID符号が読み取られなかったこと、又はシステムがエラーを含むことを確認するものである。例えば、適正なRFID符号は読み取られたが、読み取られたRFID符号に関して対応する記憶画像データ又は他の記憶データは正しくないことになる。
【0014】
本発明の別の実施形態によれば、RFID読取を確認するためのRFID読取及び画像化システムが提供され、本システムは、RFIDタグデータをRFIDタグから受信することによってRFID読取を実行するためのRFID読取回路と、対象物の画像を感知するための画像センサのアレイを有して画像データを生成する画像化エンジンとを含む。本システムは、複数のRFID符号と、複数のRFID符号のそれぞれのRFID符号の各々に関連する画像データとを記憶するデータベースを更に含むものである。この関連する画像データは、RFIDタグを有する少なくとも1つの対象物の少なくとも1つの画像を表している。本システムはまた、RFIDタグデータをRFID読取回路から、及び生成された画像データを画像化エンジンから受信するための処理ユニットを含む。処理ユニットは、受信RFIDタグデータを復号化してRFID符号を生成するための処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含むRFID復号化モジュールと、生成RFID符号に一致するRFID符号に関連する記憶画像データにアクセスするための処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含むデータベース問合せモジュールと、生成画像データをアクセスされた画像データと比較し、RFID読取を確認するために生成画像データが生成RFID符号に対応するか否かを判断するための処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む比較モジュールとを含むものである。
【0015】
本発明の更に別の実施形態では、RFID読取を確認する方法が提供される。本方法は、RFID読取作動中にRFIDタグを読み取ることによって得られる一組のRFIDタグデータから復号化されたRFID符号を受信する段階と、RFID読取作動と実質的に同時に実行される画像化作動によって得られる画像データを受信する段階と、受信RFID符号に一致する記憶RFID符号に対応する記憶データにアクセスするためにデータベースに問合せする段階と、受信画像データをアクセスされた記憶データに比較して受信画像データが受信RFID符号に対応するか否かを判断する段階とを含む。本方法は、RFID読取作動中に読み取られた複数のそれぞれのRFIDタグに対応する複数のそれぞれの組のRFIDタグデータから復号化された複数のRFID符号を受信する段階と、複数の受信RFID符号のそれぞれの受信RFID符号に一致するそれぞれの記憶RFID符合に対応する一組の記憶データにアクセスする段階と、受信画像データをそれぞれの組のアクセスされたデータと比較してその最適相関を判断し、複数の受信RFID符号のどの受信RFID符号が受信画像データに対応するかを判断する段階と、相関が存在しなかった場合には、読取の失敗が発生したと判断する段階とを更に含むことができる。
【0016】
本発明の別の実施形態によれば、光符号読取及びRFID読取の少なくとも一方を確認するための画像化システムが提供される。この画像化システムは、RFIDタグデータをRFIDタグから受信することによってRFID読取を選択可能に実行するためのRFID読取回路を含むものである。画像化システムは、対象物の画像を撮像するための画像センサを有し、光符号を画像化して光符号画像データを生成することにより対象物画像データを生成して対象物に関連する光符号を選択可能に読み取る画像化エンジンを更に含んでいる。更に、画像化システムは、少なくとも1つのデジタル符号を有する複数のデジタル符号セットと、この複数のデジタル符号セットの1つのデジタル符号セットに関連する対象物画像データエントリとを記憶するデータベースを含み、この複数のデジタル符号セットのうちのデジタル符号セットに関連する対象物画像データエントリは、デジタル符号セットの少なくとも1つのデジタル符号を割り当てられた対象物の少なくとも1つの画像を表すものである。画像化システムは、RFIDタグデータ、対象物画像データ、及び光符号画像データのうちの少なくとも2つを受信して処理するための処理ユニットを更に含んでいる。
【0017】
処理ユニットは、RFIDタグデータを復号化して少なくとも1つの第1のデジタル符号を生成するためのRFID復号化モジュールと、対象物符号画像データを処理して少なくとも1つの第2のデジタル符号を生成するための符号生成ソフトウエアモジュールとを含むものである。処理ユニットは、データベースにアクセスして少なくとも1つの第1のデジタル符号及び少なくとも1つの第2のデジタル符号の少なくとも一方に実質的に一致するデジタル符号を含む少なくとも1つの記憶デジタル符号セットに関連する少なくとも1つの対象物画像データエントリを検索するためのデータベース問合せモジュールと、対象物画像データを少なくとも1つの検索した対象物画像データエントリに比較するための比較モジュールとを更に含んでいる。
ここで、本発明の様々な実施形態を図面を参照して以下に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、対象物に貼付されたRFIDタグから送信されたRFID符号がRFID読取システムのRFID読取装置によって読み取られたか否か、又は何らかの他の対象物に対応する別のRFID符号が読み取られたか否かを確認するための方法を提供するものである。他の対象物は、RFIDタグが読み取られることが意図された対象物と同じほぼ近傍に位置することができると考えられる。確認方法を実行しなければ、RFID読取システムは、目標とするRFIDタグのRFID符号が読み取られたか否かを確認することはできないであろう。これは、異なる種類の用途においていくつかの明らかな欠陥をもたらすことになる。
【0019】
本発明はまた、RFID読取を確認することができるRFID読取及び画像化システムを提供するものである。本システムは、一般的に、本発明の様々な機能を実行するための一組のプログラム可能命令を実行することができる少なくとも1つのプロセッサを有する処理システムを含んでいる。本システムは、更に、対象物に貼付されたRFIDタグに問合せしてRFIDタグデータを受信し、RFIDタグデータを処理システムに供給するための回路を含む。また、画像化エンジンのような対象物の画像を捕捉して一連のデジタル信号のような画像データの形で画像を処理システムに供給するための画像捕捉回路が、本発明のシステムに対して設けられる。RFID読取は、対象物の画像化と実質的に同時に行われるものである。
【0020】
処理システムの少なくとも1つのプロセッサは、RFIDタグデータを復号化すると画像データを処理し、RFID符号とそれぞれの関連画像とを相関付けるデータベースにアクセスし、画像化エンジンによって生成された画像データが、読み取られたRFID符号に関連する記憶画像データに対応するか否かを判断して本発明による確認方法を実行する。従って、本システムは、本発明のRFID読取及び画像化システムによって問合せされて読み取られたRFIDタグが画像化された対象物に対応するか否かを確認することができる。
【0021】
画像化エンジンをRFID読取装置で使用することは、当業技術で公知のものである。画像化エンジンを有するRFID読取装置については、本明細書においてその全内容が引用により組み込まれている、シンボル・テクノロジーズ・インコーポレーテッドに譲渡された米国特許第6,264,106号に説明されている。画像化エンジンは、装置の視野内の画像要素又はピクセルに対応するエリア電荷結合(CCD)光検出器のようなセル又は光センサの二次元アレイ、画像センサ上に入射する光を集束させるためのレンズアセンブリ、及び画像化された視野に対してピクセル情報の二次元アレイに対応する信号を生成するための画像センサに結合された関連回路を含むものである。
【0022】
図1は、以下で説明するように本発明による様々なデータ圧縮、データ解凍、復号化、画像化、及びRFID/画像確認機能に使用することができる、RFID読取ブロック12を有する読取装置11と、当業技術で公知の画像化エンジン及び関連回路のような画像化エンジン14と、外部ホスト端末26のような読取装置11の内部又は外部に位置する処理手段とを含む統合RFID読取及び画像化システム10の斜視図である。
【0023】
読取装置11は、RFID読取ブロック12及び画像化エンジン14を有する図1に示す手持ち式読取装置のような1つのユニット、又は、レジカウンタ、出入り口成形物、料金所、ベルトコンベヤ上のステーションなどに一体化されたRFID読取ブロック12及び/又は画像化エンジン14を有する1つよりも多いユニット内に収納することができる。更に、RFID読取ブロック12及び/又は画像化エンジン14は、「PDT6800シリーズ」及び「PDT8100シリーズ携帯式データターミナル」のようなシンボル・テクノロジーズ・インコーポレーテッドから販売されているPDA及び手持ち式コンピュータ装置のような携帯式で手持ち式のコンピュータ装置に取り付けるか又は一体化され、又は、シンボル・テクノロジーズ・インコーポレーテッドから販売されているもののような携帯式走査システム又は端末に取り付けるか又は一体化することができる。このようなシステムは、以下で説明する走査機能及び他の処理機能を調整するようにローカルエリアネットワーク、セルラーネットワーク、又は広域ネットワークの一部として一体化することができる。更に、読取装置11は、画像を端末モニタ上に表示するためのビデオ信号を出力するためのビデオ制御回路及びフレームグラブ回路を含むことができる。
【0024】
図示の例示的な読取装置11においては、手持ち式読取装置11は、全体的に細長いハンドル又はハンドグリップ18、及びRFID読取ブロック12及び画像化エンジン14を収納するための上部部分20を有するハウジング16を含む。画像化エンジン14の正面は、読取装置11の上部部分20の前端15に現れている。ハンドル部18の断面寸法及び全体的な大きさは、読取装置11をユーザの手で好都合に保持することができるように人間工学に基づいて構成されて寸法が決められる。代替的に、読取装置11は、画像化エンジン14が読取装置11のいずれかの一端又は底部から外を見て、読取装置11の本体がユーザがユニット全体を操作するために掴むことを可能にするように設計されるように、手持ち式コンピュータの一般的な形状因子で成形することができる。
【0025】
読取装置11は、対象物に狙いを定め、対象物に貼付されたタグから送信される符号を受信して読取り、対象物に対応する画像データを同時に又は連続的に取得して生成することができる。手動式トリガ21のような作動手段は、読取装置11の前を向く領域においてハンドル部18上に移動する関係で取り付けられる。通常、ユーザの人差し指(読取装置11の代替形状因子の場合は、親指の場合もある)を使用して、画像データを生成するために読取装置の視野を同時に又は連続的に画像化している間に、タグから送信される符号の読取を作動するためのトリガ21を引くことによって読取装置11を作動する。対象物が視野内にある場合、画像データは、対象物を示すデータを含むことになる。
【0026】
読取装置11をホスト端末26に接続するために撓み電気ケーブル22が設けられる。また、代替的実施形態では、ケーブル22は、電力をRFID読取ブロック12及び/又は画像化エンジン14に供給することができる。更に別の代替的実施形態では、ケーブル22の部分的又は完全な代用品として、無線周波数手段、光学的手段、又はセルラー通信手段のような無線通信手段を使用することができる。好ましい実施形態では、読取装置11は、画像データ及び/又はRFIDタグデータを処理するための少なくとも1つのホストプロセッサ302(図3を参照)を含み、処理された情報は、ケーブル22を通じて読取装置11からホスト端末26に送信される。
【0027】
他の実施形態では、RFID読取ブロック12及び画像化エンジン14によって生成されたデジタルRFIDタグデータ及び画像データは、ホスト端末26に供給され、そこでは、読取装置11は、デジタル画像データ及びRFIDタグデータに対して一切の処理又は部分的な処理も行わない。ホスト端末26は、少なくとも1つのプロセッサを含むか又はこのプロセッサにアクセスし、少なくとも1つのプロセッサをビデオモニタ及び/又はネットワークのような1つ又はそれ以上の周辺機器又は計算機に接続することができる。読取装置11及び/又はホスト端末26内に記憶するためのRFIDタグデータ及び/又は画像データを圧縮するためのデータ圧縮モジュールを設置することができる。電気ケーブル22を通じて、圧縮したRFIDタグデータ及び/又は画像データをホスト端末26に送信することができる。
【0028】
読取装置11からホスト端末26へのRFIDタグデータ及び/又は画像データの送信は、トリガ21を押すことにより、読取装置11上の別のスイッチを作動することにより、及び/又はホスト端末26に接続したデータ出力ポートを有するクレードル内に読取装置11を置くことにより開始されるものである。パーソナルコンピュータがホスト端末26として使用される時のこのような装置のシリアル通信ポートのような有線通信、又は「IEEE 802.11」規格のような無線通信を通じて、RFIDタグデータ及び/又は画像データをホスト端末26に送信することができる。画像データは、ホスト端末26のデータプロセッサによって処理し、本システム10のモニタ(図示せず)上に選択的に表示することができる。
【0029】
図2は、RFID読取ブロック12、画像化エンジン14、トリガ回路基板34、及び制御及び論理回路(CLC)基板40を含む、読取装置11の内部構成要素を示す本発明による読取装置11の一実施形態の断面図である。手持ち式読取装置11のハンドル部18に位置するトリガ回路基板34は、読取装置11のトリガ21に関連するスイッチ手段に電気接続されており、RFID符号の読取及び読取装置11の視野内の対象物の画像化を開始又は継続するために、オペレータがトリガ21を引いたことを示す信号を処理するものである。ペダルアクチュエータ又は感知又は処理信号に応答する自動アクチュエータのような当業技術で公知の作動手段をトリガ21及びトリガ基板34に加えるか又はそれらの代わりに含めることができることが考えられている。更に、トリガ21は、RFIDタグ符号の読取、及び読取装置11の画像化エンジン14から遠位側に呈示された対象物の画像化を独立して又は組合せて作動するための第1及び第2のトリガを含むことが考えられている。また、RFID読取ブロック12及び/又は画像化エンジン14を無効にするためのスイッチを読取装置11に設置してもよい。
【0030】
代替的に、ホスト端末26におけるような読取装置11から外部にCLC基板40又はその一部を設置することができる。図2の読取装置11をレーザライン走査エンジンから画像化エンジン14に換装する状況においては、画像化エンジン14、RFIDモジュール、及びCLC基板40を読取装置11内のライン走査エンジン及び回路基板40の代わりに挿入することができる。このようにすれば、以前の設計によるツール、ハウジング、及びホスト装置を使用して符号読取システムのアップグレード時の回路とすることができる。好ましい実施形態では、画像化エンジン14は、容積的には2立方インチよりも小さいものであり、「SE1200」形状因子走査エンジンのような手持ち式光学的符号スキャナにおける移動式レーザビーム走査エンジンに取って代わるように寸法決めされる。
【0031】
代替的な実施形態では、読取装置11は、ホスト端末26のような1つ又はそれ以上のデータ端末との移動体無線リンクを実現する無線周波数基板及びアンテナを含む。読取装置11の電力は、ホスト端末26を通じて又は読取装置11内の充電式バッテリによって供給される。また、赤外線データインタフェース(IRDA)又は多接点シューを設置し、それぞれ、読取装置11と外部受信器又はドッキング装置との間でデータを伝達することができる。無線周波数リンク、IR通信リンク、又はドッキング装置との直接的な接触を通じて、圧縮タグ及び/又は画像データをホスト端末26に送信することができる。
【0032】
本発明の態様は、ホスト端末26とデータ通信中である別々のユニットに位置するRFID読取ブロック12及び画像化エンジン14にも適用可能であることが理解されるであろう。代替的に、RFID読取ブロック12又は画像化エンジン14は、固定位置の又は回定式ターレットのコンピュータ端末の中に組み込むことができる。このような配置は、特に、コンピュータ端末の表示、処理、及び入力/出力機能も使用するテレビ電話システムの一部としての画像化エンジン14の使用に十分に適合するものである。
【0033】
対象物が固定のものか又は回転式のものであるかを問わず、静止画像又はビデオデータを生成することにより画像化エンジン14によって画像データの1つよりも多いフレームを生成するか、又は画像化エンジンを有する1つ又はそれ以上の装置を設置することが考えられている。従って、対象物を1つ又はそれ以上の角度から画像化し、対象物の様々な側面、眺め、又は面に対応する画像データを取得し、より信頼性が高い確認結果をもたらすことができる。
【0034】
図3を参照すると、例示的なCLC基板40は、ホットプロセッサ(CPU)302、マイクロコントローラ304、及び結晶306を含むように示されている。画像照明器310(任意的に含められる)は、レーザLED又は従来の照明のような1つ又はそれ以上の照明源を用いて読取装置11の視野を照明するものである。画像センサ320に含められたセンサのアレイの各センサは、集束光学部品330を通じて反射ビームを受光し、アナログピクセル信号350をデータ取得回路115に送信する。RFID読取ブロック12は、アナログRFIDタグデータ360をデータ取得回路115に供給する。データ取得回路115は、デジタルRFIDタグ及び画像データをプロセッサ302に供給する。マイクロプロセッサに供給されたRFIDタグデータを復号化して対応するRFID符号を生成するための、プロセッサ302又はホスト端末26上で実行可能なソフトウエアモジュールである復号化モジュール308が設けられ、復号化モジュール308は、ハードドライブ、フロッピー、又はCD−ROMのような読取装置11の外部にあるCLC基板40又は記憶装置のDRAM又はフラッシュメモリのようなプロセッサアクセス可能な記憶媒体(図示せず)上に記憶される。
画像化エンジン14及びRFID読取ブロック12の作動は、同期が結晶306によって行われる状態で制御バス340及び342を通じてマイクロコントローラ304によって制御される。RFID読取及び/又は画像化方法を作動するための作動信号を供給するためのトリガ基板34は、制御ユニット40に接続されている。
【0035】
RFID読取ブロック12、画像化エンジン14、及びデータ取得回路115から成る機能ブロック図を図4に示す。RFID読取ブロック12は、RFIDタグの存在を検出し、以下のようにRFIDタグから受信した信号に対して予処理を行うものである。増幅器416は、CLC基板40からクロック信号を受信すると増幅して処理し、信号をカウンタ418に供給する。また、CLC基板40は、RFID読取ブロック12を有効にするRFID有効信号をカウンタ418に供給する。その後、カウンタ信号は、帯域通過フィルタ422によって濾過され、電力増幅器423によって増幅され、次に、アンテナ426を通じてRF信号として伝播されることが好ましい。その後、アンテナ426は、誘導結合、RF伝播、又は他の適切なRF方法を通じてRFフィールドにアンテナ426によって伝播されたRFIDタグがあるか否かを判断し、ある場合は、RFIDタグの特性を判断する。
【0036】
その後、アンテナ426は、RF情報に基づくデータ信号を帯域通過フィルタ428に送信する。次に、帯域通過フィルタ428は、信号を乗算器432に送信し、乗算器432は、好ましくは、カウンタ418によって制御された速度で信号をサンプリングし、その後、サンプリングされた信号を別の帯域通過フィルタ433に送信し、別の帯域通過フィルタ433は、データ信号を予処理してデータ取得回路115の加算器436に送信する。RFIDタグを検出してデータ信号を予処理するための特定の電子機器は当業技術で公知のものであり、図4に示す特定的な実施形態に限定されるものではない。
【0037】
RFID読取ブロック12及び画像化エンジン14からの各信号は、図示の例示的なデータ取得回路115内の要素440に送信されることが好ましい。要素440は、着信信号のピークの大きさ及び持続時間を求めるためのピーク検出器、比較器、微分器、又は他の適切な装置とすることができることが好ましい。その後、信号は、自動利得制御ユニット442、利得及びフィルタブロック444、及びデジタイザ446によって更に処理され、その後、適切なデジタル信号としてプロセッサ302に送信される。信号は、デジタル信号を送信するための適切なインタフェースによってプロセッサ302に送信することもできる。
【0038】
一実施形態では、画像化エンジン14は、例えば、信号のバッファリング、増幅、濾過、及びデジタル化のような、画像センサ320のセンサアレイによる画像信号出力を処理するための回路を含む。この実施形態では、処理に向けてこれらの画像信号をプロセッサ302に直接的に送信するように画像化エンジン14とプロセッサ302を接続するためのインタフェース回路が含まれている。
単一のCLC基板40、単一のデータ取得回路115、プロセッサ302とマイクロコントローラ304の間の単一のインタフェース、及びデータ取得回路115とCLC基板40の間の単一のデジタル信号路を利用すれば、画像化/RFID回路を実質的に小型化することができる。この小型化された大きさでは、回路は、走査機能のみを提供する読取装置、例えば、上述の「SE1200」走査エンジンを含むように作り出された空間を有する読取装置に現在割り当てられている空間に収まるように形成することができる。
【0039】
同時のRFID読取及び画像化処理がオペレータによって要求された時、RFID読取ブロック12及び画像化エンジン14は、連続的に作動するようにCLC基板40によって制御され、その場合、データ取得回路115は、信号を連続的に受信して処理することになる。CLC基板40は、画像及びRFIDタグデータを連続的に受信し、受信したデータの相関を取り、受信画像データが受信RFIDタグデータに対応するか否かを確認する。代替的に、CLC基板40は、RFID読取ブロック12及び画像化エンジン14を同時に作動させ、その場合、RFID読取ブロック12及び画像化エンジン14の少なくとも一方による信号出力がバッファリングされ、データ取得回路115に連続的に供給される。
本発明の代替的実施形態では、CLC基板40は、対象物を同時に画像化してRFIDタグによって送信された信号を処理するようにRFID読取ブロック12及び画像化エンジン14を制御する。これは、例えば、組立ライン用途におけるように、速度が信号を処理してRFIDタグデータが画像データに対応することを確認する際の重要な因子である用途に対して有用であろう。
【0040】
図5は、RFID読取ブロック12によって生成されたRFID信号、及び、2つの別々のデータ転送経路を含むデータ取得回路515を有する画像化エンジン14によって生成された画像化信号を同時に処理することができる同時画像化/RFID回路の一実施形態のブロック図である。各データ転送経路は、ピーク検出器440、自動利得制御ユニット442、利得及びフィルタブロック444、及びデジタイザ446を含むことが好ましい。この特定的な実施形態では、画像化エンジン14及びRFID読取ブロック12の各々からのデータ信号がピーク検出器440に直接に送信されるために要素436は不要である。CLC基板40は、データ取得回路515を通じて2つの信号を同時に受信するように構成することもできる。
【0041】
RFID技術を用いれば、読取装置11の視線内にはないRFIDタグを読み取ることが可能である。例えば、読取装置11をスーパーマーケットの通路で使用すると、特定の品目に関する価格を取得することができるが、RFIDタグが付けられた複数の食品品目が周囲にある場合がある。すなわち、読取装置11を操作してRFID及び画像確認作動が行われた時に、望ましい対象物を画像化する間に複数のRFIDタグを読み取る場合がある。従って、復号化モジュール308は、それぞれの読み取られたRFIDタグに対応する複数のRFID符号を生成するが、RFID符号のうちの1つのみが望ましい品目の対応するRFIDタグに対応することになる。画像化エンジン14は、狙いを定めた、すなわち、読取装置11の視野内にある望ましい対象物に対する画像データを生成するものである。
【0042】
確認処理は、ホスト端末26のプロセッサによって行われることが好ましい。確認処理は、代替的に、データベース602にアクセス可能なプロセッサ302のようなプロセッサによって部分的又は全体的に行われてもよく、その場合、プロセッサ及び/又はデータベース602は、読取装置11内に収納されている。図6を参照すると、ホスト端末26は、1つ又はそれ以上のRFID符号を受信し、RFID符号の1つが望ましい対象物に対応し、画像データは、プロセッサ302からの望ましい対象物に対応することになる。ホスト端末26は、複数のRFID符号603及びそれぞれの関連画像データ605を記憶するか又はそれらに連結したデータベース602にアクセスすることができ、関連画像データ605は、対象物、すなわち、それぞれのRFID符号を割り当てられた対象物を表すことになる。
【0043】
記憶画像データ605は、対象物の各側面、眺め、又は面(又は、主な面(例えば、正面及び後面))に対するエントリのような1つ又はそれ以上の画像エントリ606を含むことが好ましい。記憶画像データ606の解像度は、読取装置11によって生成された画像データの解像度と互角か、又はそれを超えるか、又はそれを下回る可能性がある。画像エントリ606としては、画像データに加えて又は代替的に、画像化される対象物の1つ又はそれ以上のパラメータ又は特性を判断するための対象物の寸法のような対象物を示すデータと、対象物を特定する及び/又は対象物の面上に含められたテキストと、色分析(色当たりのピクセル数の内訳、優勢な色、色の比率などを取得するためなど)、反射率分析、形状分析、きめ分析、光コントラスト分析、又はエッジ検出を行うためのアルゴリズムのような抽出アルゴリズムにより実際の画像データから導出又は抽出された定量的データ又は定性的データのような実際の画像データからの抽出物又は導出物とを含むことができる。記憶した抽出データは、最小背景又は背景なしの画像データを有するような受信画像データの選択ピクセルデータ又はサンプルピクセルデータとすることができる。
【0044】
問合せモジュール604及び比較モジュール608が設けられる。モジュール604及び608の各々は、プロセッサ302のようなプロセッサによって実行可能な一組のプログラム可能命令を含んでいる。更に、本発明により付加的な機能を実行するためのプロセッサ302のようなプロセッサによって実行可能な付加的な組のプログラム可能命令を有する面判断モジュール612及び/又はデータ抽出モジュール616が設けられる。
【0045】
問合せモジュール604は、受信した1つ又はそれ以上のRFID符号に対応する画像データ605を検索するためにデータベース602に問合せして、各受信RFID符号に一致する記憶RFID符号に対応する記憶データ、好ましくは画像データにアクセスし、及び/又は検索するものである。比較モジュール608は、受信した画像データ及び検索した(アクセスされた)画像データ605を比較し、実質的な一致がこれらのデータ間に存在するか否かを判断し、読み取られたRFID符号が画像化された対象物に対応するか否かを判断するものである。
【0046】
それぞれの受信RFID符号に一致する1つよりも多い記憶RFID符号に対応する記憶データを検索した時には、比較モジュール608は、受信画像データをそれぞれの一致するRFID符号の各々に関連する検索したデータと比較し、相関判断基準に従って最良の相関を判断することになる。従って、最良の相関を有する検索したデータに対応する記憶RFID符号は、受信画像データに最良に対応していると判断される。更に、最良の対応する記憶RFID符号に一致する受信RFID符号は、望ましい対象物に最良に対応する受信RFID符号であると判断される。相関が存在しなかった場合、誤った読取、復号化なし、読取なしなどのような読取の失敗が発生したと判断される。
【0047】
面判断モジュール612は、受信画像データ(又は、1つよりも多い画像がある時には、それぞれの画像の各々)を分析して、どの画像データが読取装置11によって最良に画像化された対象物の面に対応するか、すなわち、読取装置11によって画像化された対象物の優勢な面に対応するかを判断するためのアルゴリズムを含み、画像化された面に対応しない画像データを廃棄する。
データ抽出モジュール616は、受信画像データに対応するピクセルデータを抽出又は選択し、背景画像データが最小であるか皆無であるピクセルデータを選択し、最良の画像化面に関連するデータを選択し、境界域のピクセルデータを廃棄し、ピクセルデータをサンプリングすることなどにより、情報を受信画像データから抽出する抽出アルゴリズムを含むものである。また、データ抽出モジュール616は、画像化された対象物の1つ又はそれ以上のパラメータ又は特性を導出するための抽出アルゴリズムを使用する。使用される抽出アルゴリズムは、データベース602に記憶された画像データ605を導出又は抽出するために先に使用された抽出アルゴリズムと類似のものである。データ抽出が対象物の寸法の判断を含む時のようにデータの抽出が対象物と画像センサ320の間の距離に依存する場合に関しては、当業技術で公知のように、視差測距又は三角測量と一般的に称される部類のアルゴリズムを用いてレーザ照準手段を使用するなどによりその距離を判断することができる。
【0048】
検索した画像データ605が抽出されたデータではない時のような代替的実施形態では、データ抽出モジュール616は、検索画像データ605及び受信画像データの両方に抽出アルゴリズムを実行する。一実施形態では、比較モジュール608は、データ抽出モジュール616及び面判断モジュール612を省略することができるように、受信画像データと検索画像データ605の間の類似性を認識するための十分な認識処理を行うものである。
尚、本明細書で説明するモジュールの1つ又はそれ以上に対応する一連のプログラム可能命令は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュ)ユニット、CD、スマートカード、3.5インチディスケットなどのようなコンピュータ可読媒体上に記憶することができる。
【0049】
ここで、確認処理の例示的な作動について、図7に示す流れ図を参照して説明する。段階704で、ホスト端末26は、画像データ及びRFID符号をプロセッサ302から受信する。段階708で、面判断モジュール612を実行して、受信画像データ内に含まれた画像の優勢な面(又は、それぞれの画像)を抽出する。データ抽出モジュール616は、受信画像データから余分なデータを廃棄する。段階716で、データ抽出モジュール616は、データベース602内に記憶された画像データ605に一致するデータを抽出するためのアルゴリズムを使用して、データを受信画像データから抽出する。段階720で、問合せモジュール604は、データベース602に問合せして、受信RFID符号に対応する画像データ605を検索する。段階724で、比較モジュール608は、抽出された及び/又は受信した画像データを検索した画像データ605(又は、他の記憶データ)と比較する。
【0050】
抽出及び/又は受信画像データは、抽出及び/又は受信画像データと記憶画像データ605の間に実質的な一致が見つかるまで1つよりも多いそれぞれの面に対応する記憶画像データ605と比較されることが好ましい。一致に必要とされる類似性の程度又は信頼性のレベルは、所定のものであるか又は選択的に重み付けすることができる(すなわち、所定の画像認識確実性閾値又は他のシステム設定パラメータの範囲内)。
【0051】
実質的な一致が存在しなかった場合、比較モジュール608は、間違ったRFIDタブ符号、つまり、おそらくはRFIDタグが読取られるように意図された対象物と同じ周辺部にある別の対象物に対応するRFIDタグ符号が読み取られたと判断する。比較モジュール608はまた、適正なRFIDタグ符号が読み取られたと判断する場合もあるが、データベース602は、読取ったRFIDタグ符号を記憶画像データ605の少なくとも1つのそれぞれの記憶画像データ605と誤って相関を取ることになる。一致が存在した場合は、比較モジュール608は、読取ったRFIDタグ符号が画像化された対象物に対応すると判断する。
【0052】
確認処理の例示的な用途では、RFID読取装置ブースを通過するRFIDタグを有する車のナンバープレートを画像化する段階、ナンバープレートに対応する画像データを抽出する段階、ナンバープレート上の文字を判断するための光学的文字認識(OCR)を抽出された画像データに実行する段階、及び、読取後にデータベース602に記憶されたRFID符号に関連するナンバープレートを検索及び抽出された文字と比較する段階が含まれる。同様に、農産物又は他の製品に貼付されたRFIDタグを有するステッカ上の文字符号、並びに、セキュリティバッジ上の名前のようなRFIDタグを有する包装又はバッジ上の印刷された文字のようなOCR光符号により、文字を抽出及び認識することができる。
【0053】
更に別のセキュリティ用途においては、確認処理は、指紋、網膜プリント、動物の皮のマーキング、又は顔面マップのような画像化された生物測定的特徴を取得し、これらの得られた特徴を対応する記憶画像データ又はデータベース602内に記憶された他のデータと比較する。小売り用途においては、食料品店などにおける貼付されたRFIDタグを有するパッケージされた製品を読取装置11に当てることができる。読取装置11は、貼付されたRFIDタグを読み取ってRFID符号を生成し、パッケージの面を画像化して画像データを生成する。データ抽出モジュール616は、画像データを処理して1つの面に対応するデータを取得する。データベース602は、読取ったRFIDタグ符号に相関する符号に関連して記憶された6つの面を有することができる。比較モジュール608は、実質的な一致が見つかるまで、画像面に対応する画像データを記憶された6つの面の各々と比較する。実質的な一致が見つからなかった場合、読取ったRFIDタグは画像化されたパッケージに対応しない、つまり、システムエラーが存在すると判断される。
【0054】
更に別の実施形態では、読取装置11には、画像化エンジン14が備えられるが、RFID読取ブロック12は含まれないか、又は含まれても作動されないことになる。読取装置11の画像化エンジン14は、対象物及び対象物に関連する光符号を画像化する。対象物は、光学的文字認識(OCR)ソフトウエアと画像確認ソフトウエアの組合せを使用して識別される。画像化された符号は、バー符号又は文字ストリング又はその組合せのような光符号であり、各文字は、英数字及び他の符号(例えば、ロゴ、シンボル、又はその一部、バー符号の線、又はスペースなど)のような所定の組の文字から選択される。光符号は、対象物に貼付されたステッカ又はタグ上に印刷されるような、対象物に関連付けられ、好ましくは対象物に貼付されたものであり、対象物とは、農産物品目、保存食品品目、組立ライン上の品目、衣服などのような品目である。
【0055】
作動中は、読取装置11は、対象物に近付けられ、画像化エンジン14は、対象物の画像及び対象物に関連する光符号を捕捉してそれぞれの対応する対象物画像データ及び光符号画像データを生成する。画像化エンジン14によって生成された光符号画像データは、光学的文字認識(OCR)ソフトウエアモジュールによって処理されるように、プロセッサ及び/又はホスト端末26に供給される。OCRモジュールは、プロセッサ302又はホスト端末26上で実行可能なソフトウエアモジュールである。
【0056】
OCRモジュールは、画像化エンジン14から受信した光符号画像データに文字認識処理を行って、画像化された光符号に対応するテキストコードのような少なくとも1つの可能なデジタル符号を生成する。OCRモジュールは、一般的に、画像化された光符号に含まれた符号及び/又は文字のストリングに含まれる個々の符号及び/又は文字を認識することができ、個々の認識された符号及び/又は文字は、所定の組の符号及び/又は文字に属するものである。OCRモジュールは、画像化された光符号の個々の符号及び/又は文字に対応する1つ又はそれ以上の可能なテキスト文字を生成する。OCRモジュールは、光符号画像データに関連する少なくとも1つのテキストコードを生成し、各テキストコードは、画像化された光符号に含まれた符号及び/又は文字のストリングに含まれるそれぞれの符号及び/又は文字に対応する生成テキスト文字のストリングを含むものである。光符号画像データの1つ又はそれ以上の符号及び/又は文字について1つよりも多い可能なテキスト文字が生成された時には、1つよりも多い可能なテキストコードがOCRモジュールによって生成される。
【0057】
OCRモジュールによって生成された少なくとも1つの可能なテキストコードは、プロセッサ302又はホスト端末26上で実行可能なソフトウエア確認モジュールである画像確認モジュールに供給される。画像確認モジュールは、データベース602にアクセスし、データベース602は、テキストコード又は画像データのような複数のデジタル符号を記憶し、デジタル符号は、画像データに対するインデックスであることが好ましい。テキストコードは、記憶RFID符号と同じものであるか、又は記憶RFID符号に追加されるものとすることができる。画像確認モジュールは、画像確認ソフトウエアの相関判断基準に従ってどの記憶画像データエントリが受信画像データと相関するか又は最良に相関するかを判断するまで、生成された少なくとも1つの可能なテキストコードの生成テキストコードに一致する記憶テキストコードに関連するそれぞれの記憶画像データエントリを画像化エンジン14から受信した画像データと比較する。
相関があるか又は最良の相関がある記憶画像データエントリに関連するテキストコードは、対象物を識別するための対象物に関連するテキストコードであると判断される。受信画像データと比較された記憶画像データエントリの中に受信画像データと相関するものがなかった場合、画像確認ソフトウエアは、誤った読取、読取なしなどのような読取の失敗が発生したと判断する。
【0058】
対象物及び光符号の画像化は、対象物画像データと光符号画像データを個々に画像化かつ生成するための2つの画像化作動を行うことによって実行することができる。別の実施形態では、対象物及び符号を1つの画像化作動において画像化し、光符号画像データを対象物データから抽出することができる。対象物及び光符号の画像化は、同時に又は連続的に行うことができる。対象物及び光符号を画像化するための第1及び第2の画像エンジンをそれぞれ設置することができる。
【0059】
図8を参照すると、光符号認識及び画像化認識を実施する本発明の好ましい実施形態による例示的な光符号読取システム10’の斜視図が示されている。少なくとも1つの画像化エンジン14’を有する光符号読取装置11’が示されており、光符号読取装置11’は、対象物及び対象物に関連する光符号に対応する画像データを同時に又は連続的に取得して生成するために対象物に狙いを定めることができる。光符号読取装置11’は、ケーブル22を通じてホスト端末26に接続されることが好ましい。図示の光符号読取装置11’は、図1の光符号読取装置11と類似のものであるが、光符号読取装置11’は、RFIDモジュールを含まないことが好ましい。例示的な光符号読取装置11’は、全体的に細長いハンドル又はハンドグリップ18’及び画像化エンジン14’を収納するための上部部分20’を有するハウジングを含む。画像化エンジン14’の正面15’は、読取装置11’の上部部分20’の前端に現れている。光符号読取装置11’を作動して光符号及び対象物の少なくとも一方を画像化するための、手動トリガ21’のような作動手段が設けられる。読取装置11と同様に、読取装置11’をレーザライン走査エンジンから画像化エンジン14’に換装する状況においては、画像化エンジン14’及び関連回路(図示せず)をライン走査エンジン及び回路基板の代わりに挿入することができる。
【0060】
読取装置11’は、画像化エンジン14’を有する図8に示す手持ち式読取装置のような1つのユニット、又は、レジカウンタ、出入り口成形物、料金所、ベルトコンベヤ上のステーション、コンピュータ端末、回転式ターレットなどに一体化された画像化エンジン14’を有する1つよりも多いユニット内に収納することができる。読取装置11’の少なくとも一部は、「PDT6800シリーズ」及び「PDT8100シリーズ携帯式データターミナル」のようなシンボル・テクノロジーズ・インコーポレーテッドから販売されているPDA及び手持ち式コンピュータ装置のような携帯式で手持ち式のコンピュータ装置に取り付けるか又は一体化され、又は、シンボル・テクノロジーズ・インコーポレーテッドから販売されているもののような携帯式走査システム又は端末に取り付けるか又は一体化することができる。このようなシステムは、以下で説明する走査機能及び他の処理機能を調整するためにローカルエリアネットワーク、セルラーネットワーク、又は広域ネットワークの一部として一体化することができる。更に、読取装置11’は、画像を端末モニタ上に表示するためのビデオ信号を出力するためのビデオ制御回路及びフレームグラブ回路を含むことができる。本発明の態様は、単一のユニット又は別々のユニット内に位置する1つよりも多い画像化エンジン14’を有する光学的読取装置11’にも適用可能であることが理解されるであろう。
【0061】
代替的実施形態では、ケーブル22’もまた電力を画像化エンジン14’に供給することができる。更に別の代替的実施形態では、ケーブル22’の部分的又は完全な代用品として、無線周波数手段、光学的手段、又はセルラー通信手段のような無線通信手段を使用することができる。画像データは、読取装置11’内で処理し、及び/又はホスト端末26に供給することができ、その場合、読取装置11’は、画像データに対して一切の処理又は部分的な処理を行わない。ホスト端末26は、少なくとも1つのプロセッサを含むか又はそれにアクセスし、少なくとも1つのプロセッサは、ビデオモニタ及び/又はネットワークのような1つ又はそれ以上の周辺装置又は計算機に接続することができる。読取装置11’及び/又はホスト端末26内に記憶するための画像データを圧縮するためのデータ圧縮モジュールを設置することができる。また、電気ケーブル22’を通じて画像データをホスト端末26に送信することができる。
【0062】
読取装置11’からホスト端末26への画像データの送信は、トリガ21’などの作動手段を押すことにより、及び/又はホスト端末26に接続したデータ出力ポートを有するクレードル内に読取装置11’を置くことによって開始される。パーソナルコンピュータがホスト端末26として使用される時のこのような装置のシリアル通信ポートのような有線通信又は「IEEE 802.11」規格のような無線通信を通じて、画像データをホスト端末26に送信することができる。画像データは、ホスト端末26のデータプロセッサによって処理し、システム10’のモニタ(図示せず)上に選択的に表示することができる。
【0063】
代替的実施形態では、読取装置11’は、ホスト端末26のような1つ又はそれ以上のデータ端末との移動体無線リンクを提供する無線周波数基板及びアンテナを含む。読取装置11’の電力は、ホスト端末26を通じて又は読取装置11’内の充電式バッテリによって供給される。また、赤外線データインタフェース(IRDA)又は多接点シューを設置し、読取装置11’と外部受信器又はドッキング装置との間でデータをそれぞれ通信することができる。圧縮タグ及び/又は画像データは、無線周波数リンク、IR通信リンク、又はドッキング装置との直接接触を通じてホスト端末26に送信することができる。
【0064】
静止画像又はビデオデータを生成することにより画像化エンジン14’によって画像データの1つよりも多いフレームを生成することが考えられており、ここで、対象物は、固定されるか又は移動され、例えば回転され、及び/又は画像化エンジン14’の少なくとも一部分は、固定されるか又は移動される。従って、対象物を1つ又はそれ以上の角度から画像化し、対象物の様々な側面、眺め、又は面に対応する画像データを取得し、より信頼性が高い確認結果をもたらすことができる。
【0065】
図9は、画像化エンジン14’と、データ取得回路902と、プロセッサ(図示せず)を有する制御ユニット40’とを含む読取装置11’のブロック図である。図3の制御ユニット40と類似である制御ユニット40’は、更に、制御信号908を画像化エンジン14’と通信するためのマイクロコントローラ(図示せず)を含むことができる。画像化エンジン14’は、制御ユニット40’、ホスト端末26、及び/又はトリガ21’のような作動手段によって生成された制御信号に応答し、光符号と、画像化エンジン14’によって狙いが現在定められている視野内に位置決めされた光符号に関連する対象物とを画像化し、光符号画像データ904及び対象物画像データ906をそれぞれ生成する。対象物及び光符号の画像化は、対象物画像データ及び光符号画像データを個々に画像化かつ生成するための2つの画像化作動を行うことによって実行することができる。別の実施形態では、対象物及び光符号を一回の画像化作動において画像化し、光符号画像データ904を対象物画像データ906から抽出することができる。対象物及び光符号の画像化は、同時に又は連続的に行うことができる。また、対象物及び光符号を画像化するための第1及び第2の画像エンジンをそれぞれ設置することができる。
【0066】
データ取得回路902は、濾過及びデジタル化のような光符号画像データ904及び対象物画像データ906の処理を行い、処理のために光符号画像データ904及び対象物画像データ906を制御ユニット40’及び/又はホスト端末26に供給する。データ取得回路902は、画像化エンジン14によって出力されたデータを処理する図5のデータ取得回路515の一部と類似のものである。データ取得回路902は、CCD光センサアレイを有するCCD回路基板上に一体化することができる。更に、画像化エンジン14と制御ユニット40’及び/又はホスト端末26の間のインタフェースを行うためのインタフェース回路(図示せず)を読取装置11’及びホスト端末26内に設置することができる。読取装置11’がプロセッサを含まないこと、及び光符号画像データ904及び対象物画像データ906が処理のためにケーブル22を通じてホスト端末26に送信されることが考えられている。
【0067】
図10においては、1つ又はそれ以上のプロセッサを有するプロセッサ1002を含む処理構成要素1000が示されており、処理構成要素1000は、制御ユニット40’及び/又はホスト端末26に含められている。プロセッサ1002は、複数のプロセッサを含むことができる。更に、プロセッサ1002は、図6のデータベース602と類似である光符号(OC)データベース1004にアクセス可能である。データベース1004は、データベース1004にインデックスを付けるための複数のテキストコード1006を記憶し(一方、データベース602は、データベース602にインデックスを付けるための複数のRFIDコードを記憶し、テキストコード1006はRFIDコードと同じとすることができることが考えられている)、及び図6の関連画像データ605と類似のものであるそれぞれの関連対象物画像データエントリ1008又はそれとのリンクを記憶し、その場合、各関連対象物画像データエントリ1008は、それぞれのテキストコードを割り当てられた対象物を表すものである。記憶された関連対象物画像データエントリ1008は、対象物の各側面、眺め、又は面(又は、主な面(例えば、正面及び後面))に対するサブエントリのような1つ又はそれ以上の画像サブエントリ1010を含むことが好ましい。
【0068】
OCRモジュール1012及び確認モジュール1016が更に設けられており、その各々は、プロセッサ1002によって実行可能である一組のプログラム可能命令を含むソフトウエアモジュールである。尚、本明細書で説明するモジュールの1つ又はそれ以上に対応する一連のプログラム可能命令は、CD、スマートカード、3.5インチディスケットなどのようなコンピュータ可読媒体上に記憶するか、又は伝播信号を通じて送信することができる。
【0069】
OCRモジュール1012は、光符号画像データ904を受信し、OCRアルゴリズムを使用して光符号画像データ904を生成し、光符号画像データ904に対応する少なくとも1つのテキストコード1020を生成する。OCRモジュール1012は、画像化された光符号に含まれた符号及び/又は文字のストリング内に含まれる個々の符号及び/又は文字を認識するものである。光符号の設計形状、印刷品質、清浄性、配置、平坦さ、照明など、並びに画像ノイズ、歪みなどのような理想的ではない条件が原因となり、一般的なOCRアルゴリズムが上述の少なくとも1つのテキストコード1020を生成するためのいくつかの解釈の間の区別を困難にする場合がある。好ましい実施形態では、OCRモジュール1012は、好ましくは推定確率得点及び/又は定性的得点のようなそれぞれの推定精度得点と共に、最も確率の高いテキストコード1020のリストを生成する。代替的に、単一の最も確率の高いテキストコード1020を選択することができる。
【0070】
確認モジュール1016は、少なくとも1つのテキストコード1020及び対象物画像データ906を受信し、対象物画像データ906を少なくとも1つのテキストコード1020に実質的に一致する記憶テキストコード1006に対応する関連対象物画像データエントリ1008と比較し、実質的な一致が存在するか否か、又は相関判断基準に従ってどれが最良の一致かを判断する。確認モジュール1016は、図6の問合せモジュール604と類似である問合せモジュール1022を含み、問合せモジュール1022は、1つ又はそれ以上のテキストコード1020に対応する対象物画像データエントリ1008を検索するためのOCデータベース1004に問合せする。確認モジュール1016は、更に、図6の比較モジュール608と類似の比較モジュール1024を含み、比較モジュール1024は、対象物画像データ906及び関連対象物画像データエントリ1008を比較し、比較結果が所定の画像認識確実性閾値内であるか否かを判断するなどにより確認モジュール1010の相関判断基準に従って実質的な一致が存在するか否か又は最良の一致があるかを判断する。
【0071】
確認モジュール1016は、図6の面判断モジュール612と類似である面判断モジュール1026を含むことが好ましく、面判断モジュール1026は、対象物画像データ906(又は、1つよりも多い画像がある時は、それぞれの画像の各々)を分析し、どの関連対象物画像データエントリ1008が、読取装置11’によって画像化された対象物の優勢な面と相関があるなどの読取装置11’によって最良に画像化された対象物の面と最良の相関がある画像サブエントリ1010を有するかを判断する。
【0072】
確認モジュール1016は、更に、図6のデータ抽出モジュール616と類似であるデータ抽出モジュール1028を含むことが好ましく、データ抽出モジュール1028は、比較のために対象物画像データ906及び/又は関連対象物画像データエントリ1008から情報を抽出するものである。対象物画像データエントリ1008は、既に抽出されたデータを含む場合がある。一実施形態では、比較モジュール1024は、データ抽出モジュール1028及び面判断モジュール1026を省略することができるように、対象物画像データ906と関連対象物画像データエントリ1008の間の類似性を認識するための十分な認識処理を実行する。
【0073】
相関があるか又は最良の相関を有する関連対象物画像データエントリ1008に関連するテキストコード1006は、対象物を識別するための対象物に関連するテキストコード1006であると判断される。対象物画像データ906と比較された関連対象物画像データエントリ1008の中に対象物画像データ906と相関するものがなかった場合、確認モジュール1016は、誤った読取又は読取なしが発生したと判断する。
【0074】
一実施形態では、光符号読取システム10’は、光符号読取及びRFID読取を確認することができる。従って、光符号読取システム10’は、RFIDタグデータをRFIDタグから受信することによりRFID読取を行ってRFIDタグデータをプロセッサ1002に供給するための図1に示すRFID読取ブロック12と類似のRFID読取回路1001を含む。読取装置11’は、対象物の画像を画像化して対象物画像データ906を生成し、光符号を画像化して光符号画像データ904を生成することによって対象物に関連する光符号を選択的に読み取るための、画像センサを有する画像化エンジン14’を含む。データベース1004は、少なくとも1つのデジタル符号と、複数のデジタル符号のデジタル符号セットに関連する対象物画像データエントリ1008とを有するテキストコード1006のような複数のデジタル符号セットを記憶し、複数のデジタル符号セットのデジタル符号セットに関連する対象物画像データエントリ1008は、デジタル符号セットの少なくとも1つのデジタル符号を割り当てられた対象物の少なくとも1つの画像を表している。プロセッサ1002は、RFIDタグデータ、対象物画像データ、及び光符号画像データのうちの少なくとも2つを受信して処理するものである。
【0075】
プロセッサ1002は、RFIDタグデータを復号化して少なくとも1つの第1のデジタル符号を生成するためのRFID復号化モジュール1014と、対象物符号画像データを処理してテキストコード1020のような少なくとも1つの第2のデジタル符号を生成するためのOCR1012のような符号生成ソフトウエアモジュールとを含む。データベース問合せモジュール1022は、データベース1004にアクセスし、少なくとも1つの第1のデジタル符号及び少なくとも1つの第2のデジタル符号の少なくとも1つに実質的に一致するデジタル符号を含む少なくとも1つの記憶デジタル符号セットに関連する少なくとも1つの対象物画像データエントリ1008を検索する。比較モジュール1024は、対象物画像データを少なくとも1つの検索した対象物画像データエントリ1008と比較する。対象物が光符号及び関連のFIDタグの両方を有する場合、光符号読取システム10’は、RFIDタグ及び光符号の両方を読取って確認することができる。大部分の用途においては、一般的に、復号化時に同じテキストコードがRFIDタグと光符号に関連付けられる。
【0076】
本発明の上述の実施形態は、限定的ではなく例示的であるものとし、本発明の全ての実施形態を代表しないものとする。特許請求の範囲に文字通りにかつ法律的に認識される均等物で示す本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変形を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明によるRFID読取及び画像化システムの斜視図である。
【図2】図1に示すシステムのRFID読取及び画像化装置の断面図である。
【図3】図1に示すRFID読取及び画像化システムのブロック図である。
【図4】本発明の実施形態による画像化エンジン、RFIDモジュール、及びデータ取得回路の機能ブロック図である。
【図5】本発明の別の実施形態による画像化エンジン、RFIDモジュール、及びデータ取得回路の機能ブロック図である。
【図6】図1のRFID読取及び画像化システムのホスト端末、データベースモジュール、及び関連ソフトウエアモジュールのブロック図である。
【図7】図1に示すRFID読取及び画像化システムの例示的な作動を示す流れ図である。
【図8】本発明の別の実施形態による画像化エンジンを含む光符号読取装置を有する例示的な光符号読取システムの斜視図である。
【図9】図8に示す光符号読取装置のブロック図である。
【図10】図8に示す光符号読取システムの処理構成要素のブロック図である。
【符号の説明】
【0078】
RFID 無線ICタグ
704、708、712、716、720、724 確認処理の例示的な作動の流れ図における段階

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光符号を読み取り、読み取った光符号を確認するためのシステムであって、
対象物の画像と該対象物に関連する光符号とを感知するための画像センサのアレイを有し、それぞれの対象物画像データと光符号画像データとを生成する画像化エンジンと、
複数のデジタル符号と、該複数のデジタル符号のそれぞれのデジタル符号に関連する対象物画像データエントリとを記憶するデータベースと、
を含み、
前記複数のデジタル符号の1つのデジタル符号に関連する対象物画像データエントリは、該デジタル符号を割り当てられた対象物の少なくとも1つの画像を表すものであり、
前記光符号画像データに対応する少なくとも1つのデジタル符号を生成するための符号生成ソフトウエアモジュールと、
それぞれの前記少なくとも1つの生成されたデジタル符号と実質的に一致する少なくとも1つのそれぞれの記憶されたデジタル符号に関連する前記データベースに記憶された少なくとも1つの対象物画像データエントリにアクセスするためのデータベース問合せモジュールと、
前記生成された対象物画像データを前記少なくとも1つのアクセスされた対象物画像データエントリに比較するための比較モジュールと、
を有する、前記画像化エンジンから前記対象物画像データと前記光符号画像データとを受信するための処理ユニット、
を更に含むことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記光符号画像データは、前記対象物画像データから抽出されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記画像化エンジン及び前記RFID読取回路により生成された信号は、信号処理回路により連続的に処理されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のRFID符号のそれぞれのRFID符号に関連する前記画像データは、複数の画像を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記比較モジュールは、前記生成された画像データを前記生成されたRFID符号に対応する前記複数の画像の少なくとも1つと比較するための手段を含むことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
それぞれのRFID符号に関連する前記画像データは、前記少なくとも1つの対象物の少なくとも1つの特性を示すデータを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記それぞれのRFID符号に関連する前記画像データは、前記少なくとも1つの対象物の画像から抽出されたデータを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記処理ユニットは、前記生成された対象物画像データからデータを抽出するためのデータ抽出モジュールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記抽出データは、前記画像化エンジンによって画像化された前記対象物の少なくとも1つの特性を示すことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記符号生成ソフトウエアモジュールは、前記少なくとも1つのデジタル符号の生成のために前記光符号画像データに光学的文字認識処理を実行するための光学的文字認識(OCR)ソフトウエアモジュールを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記符号生成ソフトウエアモジュールは、前記少なくとも1つのデジタル符号のそれぞれの生成されたデジタル符号に関連する推定精度得点を更に生成することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記生成された少なくとも1つのデジタル符号は、テキストコードであることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記比較モジュールは、前記比較結果が所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
光符号読取を確認する方法であって、
光符号読取と該光符号に関連する対象物とにそれぞれ関連する光符号画像データと対象物画像データとを受信する段階と、
前記光符号画像データに従って少なくとも1つのデジタル符号を生成する段階と、
前記少なくとも1つの生成されたデジタル符号に実質的に一致する少なくとも1つの記憶されたデジタル符号に関連する少なくとも1つの記憶された対象物画像データエントリにアクセスするためにデータベースに問合せする段階と、
前記受信した対象物画像データを前記少なくとも1つのアクセスした対象物画像データエントリと比較する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記生成する段階は、前記少なくとも1つのデジタル符号を生成するために前記受信した光符号画像データに光学的文字認識を実行する段階を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのデジタル符号のそれぞれの生成されたデジタル符号に関連する推定精度得点を生成する段階を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記生成された少なくとも1つのデジタル符号は、テキストコードであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのアクセスされた対象物画像データエントリは、前記一致する記憶されたデジタル符号を割り当てられた前記対象物の少なくとも1つの特性を示すデータを含み、
前記受信した対象物画像データから、前記画像化エンジンによって画像化された前記対象物の少なくとも1つの特性を示すデータを抽出する段階、
を更に含み、
前記比較する段階は、それぞれの前記少なくとも1つのアクセスされた対象物画像データエントリの前記少なくとも1つの特性を示すデータと前記受信した対象物画像データとを比較する段階を含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記比較結果が所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断する段階を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項20】
光符号読取の画像確認のためのシステムであって、
光符号読取と該光符号に関連する対象物とにそれぞれ関連する光符号画像データと対象物画像データとを受信するための手段と、
前記光符号画像データに従って少なくとも1つのデジタル符号を生成するための手段と、
それぞれの前記少なくとも1つの生成されたデジタル符号に一致する少なくとも1つのそれぞれの記憶されたデジタル符号に関連する少なくとも1つの記憶された対象物画像データエントリにアクセスするためにデータベースに問合せするための手段と、
前記受信した対象物画像データを前記少なくとも1つのアクセスされた対象物画像データエントリと比較するための手段と、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項21】
前記少なくとも1つのデジタル符号のそれぞれの生成されたデジタル符号に関連する推定精度得点を生成するための手段を含むことを特徴とする請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記比較するための手段は、前記比較結果が所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断することを特徴とする請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
光符号読取と該光符号に関連する対象物とにそれぞれ関連する光符号画像データと対象物画像データとを受信する段階と、
前記光符号画像データに従って少なくとも1つのデジタル符号を生成する段階と、
それぞれの前記少なくとも1つの生成されたデジタル符号に実質的に一致する少なくとも1つのそれぞれの記憶されたデジタル符号に関連する少なくとも1つの記憶された対象物画像データエントリにアクセスするためにデータベースに問合せする段階と、
前記受信した対象物画像データを前記少なくとも1つのアクセスされた対象物画像データエントリと比較する段階と、
を含む光符号読取確認方法を実行するための少なくとも1つのプロセッサによって実行されるように構成された一連のプログラム可能命令を記憶するコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記方法は、前記比較結果が所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断する段階を更に含むことを特徴とする請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
光符号読取確認方法を実行するための少なくとも1つのプロセッサによる実行のために伝送媒体に組み込まれたデータ信号であって、
光符号読取と該光符号に関連する対象物とにそれぞれ関連する光符号画像データと対象物画像データとを受信するための命令を含む符号セグメントと、
前記光符号画像データに従って少なくとも1つのデジタル符号を生成するための命令を含む符号セグメントと、
それぞれの前記少なくとも1つの生成されたデジタル符号に実質的に一致する少なくとも1つのそれぞれの記憶されたデジタル符号に関連する少なくとも1つの記憶された対象物画像データエントリにアクセスするためにデータベースに問合せするための命令を含む符号セグメントと、
前記受信した対象物画像データを前記少なくとも1つのアクセスされた対象物画像データエントリと比較するための命令を含む符号セグメントと、
を含むことを特徴とするデータ信号。
【請求項26】
前記比較結果が所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断するための命令を有する符号セグメントを更に含むことを特徴とする請求項25に記載のデータ信号。
【請求項27】
光符号読取及びRFID読取の少なくとも一方を確認するための画像化システムであって、
RFIDタグデータをRFIDタグから受信することによりRFID読取を選択可能に実行するためのRFID読取回路と、
対象物の画像を撮像するための画像センサを有し、光符号を画像化して光符号画像データを生成することにより対象物画像データを生成して該対象物に関連する光符号を選択可能に読み取る画像化エンジンと、
それぞれが少なくとも1つのデジタル符号及び関連の対象物画像データエントリを有する複数のデジタル符号セットを記憶するデータベースと、
を含み、
それぞれのデジタル符号セットの前記対象物画像データエントリは、前記それぞれのデジタル符号セットの前記少なくとも1つのデジタル符号を割り当てられた対象物の少なくとも1つの画像を表すものであり、
前記RFIDタグデータ、前記対象物画像データ、及び前記光符号画像データのうちの少なくとも2つを受信して処理するための処理ユニット、
を更に含み、
前記処理ユニットは、
前記RFIDタグデータを復号化して少なくとも1つの第1のデジタル符号を生成するためのRFID復号化モジュールと、
前記対象物符号画像データを処理して少なくとも1つの第2のデジタル符号を生成するための符号生成ソフトウエアモジュールと、
前記データベースにアクセスし、前記少なくとも1つの第1のデジタル符号及び前記少なくとも1つの第2のデジタル符号の少なくとも一方に実質的に一致するデジタル符号を含む少なくとも1つの記憶されたデジタル符号セットに関連する少なくとも1つの対象物画像データエントリを検索するためのデータベース問合せモジュールと、
前記対象物画像データを前記少なくとも1つの検索した対象物画像データエントリと比較するための比較モジュールと、
を含む、
ことを特徴とするシステム。
【請求項28】
RFID読取を確認するためのRFID読取及び画像化システムであって、
RFIDタグデータをRFIDタグから受信することによりRFID読取を実行するためのRFID読取回路と、
対象物の画像を感知するための画像センサのアレイを有し、画像データを生成する画像化エンジンと、
複数のRFID符号と、該複数のRFID符号のそれぞれのRFID符号に関連する画像データとを記憶するデータベースと、
を含み、
前記関連の画像データは、RFIDタグを有する少なくとも1つの対象物の少なくとも1つの画像を表すものであり、
前記RFID読取回路から前記RFIDタグデータ及び前記画像化エンジンから前記生成された画像データを受信するための処理ユニット、
を更に含み、
前記処理ユニットは、
前記処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む、前記受信したRFIDタグデータを復号化してRFID符号を生成するためのRFID復号化モジュールと、
前記処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む、前記生成されたRFID符号に一致するRFID符号に関連する記憶された画像データにアクセスするためのデータベース問合せモジュールと、
前記処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む、前記生成された画像データが前記生成されたRFID符号に対応するか否かを判断して前記RFID読取を確認するために該生成された画像データを前記アクセスされた画像データと比較するための比較モジュールと、
を含む、
ことを特徴とするシステム。
【請求項29】
前記画像化エンジン及び前記RFID読取回路は、統合RFID読取及び画像化装置内に収納されることを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記画像化エンジン及び前記RFID読取回路により生成された信号は、信号処理回路により連続的に処理されることを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項31】
前記複数のRFID符号のそれぞれのRFID符号に関連する前記画像データは、複数の画像を含むことを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項32】
前記比較モジュールは、前記生成された画像データを前記生成されたRFID符号に対応する前記複数の画像の少なくとも1つと比較するための手段を含むことを特徴とする請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
それぞれのRFID符号に関連する前記画像データは、前記少なくとも1つの対象物の少なくとも1つの特性を示すデータを含むことを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項34】
前記それぞれのRFID符号に関連する前記画像データは、前記少なくとも1つの対象物の画像から抽出されたデータを含むことを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項35】
それぞれのRFID符号に関連する画像データの前記複数の画像データエントリのそれぞれの画像データエントリは、前記少なくとも1つの対象物の異なる眺めに対応する画像データを含むことを特徴とする請求項31に記載のシステム。
【請求項36】
前記処理ユニットは、前記画像化エンジンによって画像化された前記対象物の少なくとも1つ面に対応する前記生成された画像データのデータを判断するための面判断モジュールを更に含むことを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項37】
前記処理ユニットは、該処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む、前記生成された画像データからデータを抽出するためのデータ抽出モジュールを更に含むことを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項38】
前記抽出されたデータは、前記画像化エンジンによって画像化された前記対象物の少なくとも1つの特性を示すことを特徴とする請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記RFID読取装置は、RFIDタグデータを1つよりも多いRFIDタグから受信し、
前記RFID復号化モジュールは、それぞれのRFIDタグ読取に対応するRFID符号を生成し、
前記データベース問合せモジュールは、それぞれの生成されたRFID符号に一致するそれぞれのRFID符号に関連するそれぞれの記憶された画像データにアクセスし、
前記比較モジュールは、前記生成された画像データと前記生成されたRFID符号の1つとの間の最良の一致を判断するために、該生成された画像データをそれぞれのアクセスされた画像データと比較してその最良の相関を判断し、相関が存在しない場合には、誤った読取が発生したと判断する、
ことを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項40】
RFID読取を確認する方法であって、
RFID読取作動中にRFIDタグを読み取ることによって得られた一組のRFIDタグデータから復号化されたRFID符号を受信する段階と、
前記RFID読取作動と実質的に同時に実行された画像化作動によって得られた画像データを受信する段階と、
前記受信したRFID符号に一致する記憶されたRFID符号に対応する記憶データにアクセスするためにデータベースに問合せする段階と、
前記受信した画像データを前記アクセスされた記憶データと比較して、該受信した画像データが前記受信したRFID符号に対応するか否かを判断する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項41】
前記RFID符号を受信する段階は、前記RFID読取作動中に読み取られた複数のそれぞれのRFIDタグに対応する複数のそれぞれの組のRFIDタグデータから復号化された複数のRFID符号を受信する段階を含み、
前記問合せする段階は、前記複数の受信したRFID符号のそれぞれの受信したRFID符号に一致するそれぞれの記憶されたRFID符号に対応する一組の記憶データにアクセスする段階を含み、
前記比較する段階は、前記受信した画像データを前記それぞれの組のアクセスされたデータと比較してその最適な相関を判断し、前記複数の受信したRFID符号のどの受信したRFID符号が該受信した画像データに対応するかを判断し、相関が存在しない場合には、誤った読取が発生したと判断する段階を含む、
ことを特徴とする請求項40に記載の方法。
【請求項42】
RFID読取作動中にRFIDタグを読み取ることによって得られた一組のRFIDタグデータから復号化されたRFID符号を受信する段階と、
前記RFID読取作動と実質的に同時に実行された画像化作動によって得られた画像データを受信する段階と、
前記受信したRFID符号に一致する記憶されたRFID符号に対応する記憶データにアクセスするためにデータベースに問合せする段階と、
前記受信した画像データを前記アクセスされた記憶データと比較して、該受信した画像データが前記受信したRFID符号に対応するかを否かを判断する段階と、
を含むRFID確認方法を実行するための少なくとも1つのプロセッサによって実行されるように構成された一連のプログラム可能命令を記憶するコンピュータ可読媒体。
【請求項43】
RFID読取を確認するための確認システムであって、
RFID読取作動中にRFIDタグを読み取ることによって得られた一組のRFIDタグデータから復号化されたRFID符号を受信するための手段と、
前記RFIDタグに関連する対象物に対応する対象物データを受信するための手段と、
を含み、
前記対象物データは、前記RFID読取作動と実質的に同時に感知されたものであり、
前記受信したRFID符号に一致する記憶されたRFID符号に対応する記憶データにアクセスするためにデータベースに問合せするための手段と、
前記受信した対象物データが前記受信したRFID符号に対応するか否かを判断するために、該受信した対象物データを前記アクセスされたデータと比較するための手段と、
を更に含むことを特徴とするシステム。
【請求項44】
前記生成されたRFID符号に対応する前記記憶データは、画像データであり、前記受信した対象物データは、画像化エンジンによって得られた画像データであることを特徴とする請求項43に記載の確認システム。
【請求項45】
前記受信した対象物データは、前記画像データから導出されることを特徴とする請求項44に記載の確認システム。
【請求項46】
前記比較するための手段は、前記比較の結果が所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断することを特徴とする請求項44に記載の確認システム。
【請求項47】
前記RFID符号を受信するための手段は、前記RFID読取作動中に読み取られた複数のそれぞれのRFIDタグに対応する複数のそれぞれの組のRFIDタグデータから復号化された複数のRFID符号を受信するための手段を含み、
前記問合せするための手段は、前記複数の受信したRFID符号のそれぞれの受信したRFID符号に一致するそれぞれの記憶されたRFID符号に対応する一組の記憶データにアクセスするための手段を含み、
前記比較するための手段は、前記複数の受信したRFID符号のどの受信したRFID符号が前記受信した対象物データに対応するか否かを判断するために、該受信した対象物データを前記それぞれの組のアクセスされたデータと比較してその最適な相関を判断し、相関が存在しない場合には、誤った読取が発生したと判断するための手段を含む、
ことを特徴とする請求項43に記載の確認システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFID読取を確認するためのRFID読取及び画像化システムであって、
RFIDタグデータをRFIDタグから受信することによりRFID読取を実行するためのRFID読取回路と、
対象物の画像を感知するための画像センサのアレイを有し、該対象物に対応する画像データを生成する画像化エンジンと、
複数のRFID符号と、該複数のRFID符号のそれぞれのRFID符号に関連する画像データとを記憶するデータベースと、
を含み、
前記関連の画像データは、RFIDタグを有する少なくとも1つの対象物の少なくとも1つの画像を表すものであり、
前記RFID読取回路から前記RFIDタグデータ及び前記画像化エンジンから前記生成された画像データを受信するための処理ユニット、
を更に含み、
前記処理ユニットは、
前記処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む、前記受信したRFIDタグデータを復号化してRFID符号を生成するためのRFID復号化モジュールと、
前記処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む、前記生成されたRFID符号に一致するRFID符号に関連する記憶された画像データにアクセスするためのデータベース問合せモジュールと、
前記生成された画像データが前記生成されたRFID符号に対応するか否かを判断して前記RFID読取を確認するために該生成された画像データの画像を含む該生成された画像データを前記アクセスされた画像データの画像を含む該アクセスされた画像データと比較するための、前記処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む比較モジュールと、
を含む、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記画像化エンジン及び前記RFID読取回路は、統合RFID読取及び画像化装置内に収納されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記画像化エンジン及び前記RFID読取回路により生成された信号は、信号処理回路により連続的に処理されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のRFID符号のそれぞれのRFID符号に関連する前記画像データは、複数の画像を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記比較モジュールは、前記生成された画像データを前記生成されたRFID符号に対応する前記複数の画像の少なくとも1つと比較するための手段を含むことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
それぞれのRFID符号に関連する前記画像データは、前記少なくとも1つの対象物の少なくとも1つの特性を示すデータを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記それぞれのRFID符号に関連する前記画像データは、前記少なくとも1つの対象物の画像から抽出されたデータを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
それぞれのRFID符号に関連する画像データの複数の画像データエントリのそれぞれの画像データエントリは、前記少なくとも1つの対象物の異なる眺めに対応する画像を含むことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項9】
前記処理ユニットは、前記画像化エンジンによって画像化された前記対象物の少なくとも1つ面に対応する前記生成された画像データのデータを判断するための面判断モジュールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記処理ユニットは、該処理ユニット上で実行可能なプログラム可能命令を含む、前記生成された画像データからデータを抽出するためのデータ抽出モジュールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記抽出されたデータは、前記画像化エンジンによって画像化された前記対象物の少なくとも1つの特性を示すことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記RFID読取装置は、RFIDタグデータを1つよりも多いRFIDタグから受信し、
前記RFID復号化モジュールは、それぞれのRFIDタグ読取に対応するRFID符号を生成し、
前記データベース問合せモジュールは、それぞれの生成されたRFID符号に一致するそれぞれのRFID符号に関連するそれぞれの記憶された画像データにアクセスし、
前記比較モジュールは、前記生成された画像データと前記生成されたRFID符号の1つとの間の最良の一致を判断するために、該生成された画像データをそれぞれのアクセスされた画像データと比較してその最良の相関を判断し、相関が存在しない場合には、誤った読取が発生したと判断する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
RFID読取を確認する方法であって、
RFID読取作動中に対象物上のRFIDタグを読み取ることによって得られた一組のRFIDタグデータから復号化されたRFID符号を受信する段階と、
前記RFID読取作動と実質的に同時に実行された画像化作動によって得られた、前記対象物に対応する画像データを受信する段階と、
前記受信したRFID符号に一致する記憶されたRFID符号に対応する記憶データにアクセスするためにデータベースに問合せする段階と、
前記受信した画像データの画像を含む該受信した画像データを前記アクセスされた記憶データの画像を含む該アクセスされた記憶データと比較して、前記対象物に対応する前記受信した画像データが、該対象物上の前記RFIDタグに対応する前記受信したRFID符号に対応するか否かを判断する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
前記RFID符号を受信する段階は、前記RFID読取作動中に読み取られた複数のそれぞれのRFIDタグに対応する複数のそれぞれの組のRFIDタグデータから復号化された複数のRFID符号を受信する段階を含み、
前記問合せする段階は、前記複数の受信したRFID符号のそれぞれの受信したRFID符号に一致するそれぞれの記憶されたRFID符号に対応する一組の記憶データにアクセスする段階を含み、
前記比較する段階は、前記受信した画像データを前記それぞれの組のアクセスされたデータと比較してその最適な相関を判断し、前記複数の受信したRFID符号のどの受信したRFID符号が該受信した画像データに対応するかを判断し、相関が存在しない場合には、誤った読取が発生したと判断する段階を含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
RFID読取作動中に対象物上のRFIDタグを読み取ることによって得られた一組のRFIDタグデータから復号化されたRFID符号を受信する段階と、
前記RFID読取作動と実質的に同時に実行された画像化作動によって得られた、前記対象物に対応する画像データを受信する段階と、
前記受信したRFID符号に一致する記憶されたRFID符号に対応する記憶データにアクセスするためにデータベースに問合せする段階と、
前記受信した画像データの画像を含む該受信した画像データを前記アクセスされた記憶データの画像を含む該アクセスされた記憶データと比較して、前記対象物に対応する前記受信した画像データが、該対象物上の前記RFIDタグに対応する前記受信したRFID符号に対応するか否かを判断する段階と、
を含むRFID確認方法を実行するための少なくとも1つのプロセッサによって実行されるように構成された一連のプログラム可能命令を記憶するコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
RFID読取を確認するための確認システムであって、
RFID読取作動中に対象物上のRFIDタグを読み取ることによって得られた一組のRFIDタグデータから復号化されたRFID符号を受信するための手段と、
前記RFIDタグに関連する前記対象物に対応する対象物データを受信するための手段と、
を含み、
前記対象物データは、前記RFID読取作動と実質的に同時に感知されたものであり、
前記受信したRFID符号に一致する記憶されたRFID符号に対応する記憶データにアクセスするためにデータベースに問合せするための手段と、
前記対象物に対応する前記受信した対象物データが、該対象物上の前記RFIDタグに対応する前記受信したRFID符号に対応するか否かを判断するために、前記受信した対象物データの画像を含む該受信した対象物データを前記アクセスされたデータの画像を含む該アクセスされたデータと比較するための手段と、
を更に含むことを特徴とするシステム。
【請求項17】
前記生成されたRFID符号に対応する前記記憶データは、画像データであり、前記受信した対象物データは、画像化エンジンによって得られた画像データであることを特徴とする請求項16に記載の確認システム。
【請求項18】
前記受信した対象物データは、前記画像データから導出されることを特徴とする請求項17に記載の確認システム。
【請求項19】
前記比較するための手段は、前記比較の結果が所定の画像認識確実性閾値内であるかを判断することを特徴とする請求項17に記載の確認システム。
【請求項20】
前記RFID符号を受信するための手段は、前記RFID読取作動中に読み取られた複数のそれぞれのRFIDタグに対応する複数のそれぞれの組のRFIDタグデータから復号化された複数のRFID符号を受信するための手段を含み、
前記問合せするための手段は、前記複数の受信したRFID符号のそれぞれの受信したRFID符号に一致するそれぞれの記憶されたRFID符号に対応する一組の記憶データにアクセスするための手段を含み、
前記比較するための手段は、前記複数の受信したRFID符号のどの受信したRFID符号が前記受信した対象物データに対応するか否かを判断するために、該受信した対象物データを前記それぞれの組のアクセスされたデータと比較してその最適な相関を判断し、相関が存在しない場合には、誤った読取が発生したと判断するための手段を含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の確認システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−514383(P2006−514383A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−509985(P2005−509985)
【出願日】平成15年12月17日(2003.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2003/040182
【国際公開番号】WO2004/059563
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
フロッピー
【出願人】(599101597)シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド (68)
【Fターム(参考)】