説明

光美容デバイス

実質的な時間の間、治療範囲上に位置付けられる、又は各治療中1回以上、該治療範囲上を動かされる、適当なデバイス内の、少なくとも1つの低パワー電磁放射源を使う、非医療環境で消費者により使用される装置が開示される。該装置は、光又は他の電磁放射が皮膚に印加される時、消費者の皮膚面上を動かされるか、該面で、又は該面の近くで、適用される。該装置は、独立に制御される種々のセクションを有してもよい該放射源を制御する制御システムを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々の皮膚科、美容、健康及び免疫の状況を治療するために電磁放射{”イーエムアール(EMR)”}、特に300nmと100μmの間の波長を有する放射、を利用する方法と装置に関し、特に、温泉、サローン及び家庭を含む医学的及び非医学的、両環境で実行するのに充分安全で、充分低廉である様なパワーとエネルギーで動作する方法と装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光学的放射は種々の皮膚科及び他の医学的状況を治療するため多年使われて来た。最近では、光美容手順がプロ級デバイスを使って行われている。この様な手順は、一般に100W/cmを越えるエネルギーを患者の皮膚面に送るために、そして一般に実質でこの値を越えるエネルギーを患者の皮膚面に送るために、レーザー、フラッシュランプ又は他の比較的高パワーの光学的放射源の利用を含んでいる。これらの治療(複数を含む)に要する該高パワーの光学的放射源(複数を含む)は、(a)高価であり、そして又設置するのに嵩張り、費用が掛かり、(b)もし放散されないと、該放射源を破損し、他の問題を引き起こす様な可成りの熱を発生し、かくして少なくとも該源用に、その嵩張る高価な冷却技術を要し、そして(c)患者及びオペレーターの両者に、例えば、人の眼、及び患者の皮膚の非目標範囲、の両者に安全上の危険を与える。結果として、高価な安全上の特色部が装置に付加されねばならぬことが屡々であり、一般にこの様な装置は医学要員によってのみ操作されねばならない。患者の皮膚面に於ける高いエネルギーは又、安全上の心配をもたらし、治療される患者のクラスを制限するものであり、例えば、非常に暗色の皮膚の個人を治療することは不可能なことが多い。該高エネルギーは更に、この様な非目標組織を保護するために、治療範囲の上の、及び/又は治療範囲に他の仕方で隣接する、組織の冷却を要することで治療装置のコストを高める。
【0003】
一般に数百万円の、光学的皮膚科手順の実施用に今まで使われた装置の高いコストと、この様な手順が医学的要員により行われるべき必要性と、はこの様な治療が典型的に稀であり、限定された数の比較的裕福な患者にのみ利用可能であることを意味する。
【0004】
しかしながら、種々の状況は、それらの幾つかが極めて普通なものであるが、光美容手順(光美容治療とも呼ばれる)を使って治療され得る。例えば、この様な治療は、望まない範囲での毛髪成長を制限又は除去し、そして望ましい範囲の毛髪成長を刺激することを含む毛髪成長管理、偽性毛嚢炎治療、血管病変、皮膚若返り、皮膚の肌理、孔サイズ、弾性、しわの改善と皮膚リフティングとを含む皮膚老化防止、改良された血管及びリンパシステム、改良された皮膚加湿、色素沈着病変の除去、色素再沈着、入れ墨低減/除去、乾癬、身体臭の低減、油性の低減、汗の低減、傷跡の低減/除去、皮膚癌を含む皮膚疾患の予防及び防止、脂肪/脂肪性浮腫の低減又は脂肪/脂肪性浮腫の見栄えの低減、を含む皮下領域の改善、痛み緩和、筋肉、関節他用の生体刺激そして多くの他の状況を含むが、それらに限定しない。
【0005】
加えて、アクニ(acne)は光美容手順を使って治療可能な状況の1つである。アクニは皮脂腺の広く広がった不調である。皮脂腺は小さな油発生腺である。皮脂腺は通常皮脂小胞(1種の小胞)の1部分であり、それは皮脂管と毛管をも有する(しかしそれに限定されない)。小胞は萎縮性の毛髪(この様な小胞は最もアクニが起こりそうな小胞である)、うぶ毛(この様な小胞はアクニが中で発展しそうにない小胞である)を有するか又は正常な毛髪(アクニは普通この様な小胞では起こらない)を有してもよい。
【0006】
小胞の不調は数多く、1つの最も普通な皮膚の災難である尋常なアクニ、を有する。アクニの発達は腺から皮膚表面への出口が栓止めされる時起こる非炎症性アクニ(面ぽう)の形成で通常スタートし、皮脂を該腺、皮脂管そして毛管内に蓄積させる。アクニの精確な病因はなお議論されているが、面ぽう形成が、下位漏斗内のケラチナ化細胞層の形成及び落屑の可成りの変化を含むことは確かに確立されている。特に、面ぽうは、下位漏斗の上皮ライニングの細胞の落屑機構(異常細胞角質化)及び有糸分裂活動(増加した増殖)の両者での欠陥の結果として形成される。
【0007】
皮脂内トリグリセリドの、主として細菌の作用による、化学的分解は、自由脂肪酸を解放し、該脂肪酸は今度はアクニの典型的病変を作る炎症性反応をトリガーする。毛髪皮脂ユニットの細菌母集団の中で、最も傑出しているのはプロピン酸菌属アクニである{ピーアクニ(P.Acne)}。これらの細菌は炎症性アクニ形成の原因である。
【0008】
アクニ用には種々の薬が入手可能である。局所的又はシステム的な抗生物質は治療の主流である。口腔イソトレチノインは厳しい場合に使われる非常に効果的な薬剤である。しかしながら、ピーアクニの高まる抗生物質耐性が数人の研究者により報ぜられ、イソトレチノインの可成りの副作用がその使用を制限する。結果として、精々最小の副作用を有する、好ましくは副作用の無い効率的アクニ治療の探索が続いている。
【0009】
この目的で、光を利用する幾つかの技術が提案されて来た。例えば、アール.アンダーソン(R.Anderson)はレーザー感応性染料を用いた皮脂腺不調のレーザー治療法を開示するが、この発明の方法は、発色団含有組成物を皮膚面の部分に塗布する過程と、充分な量の該組成物を該皮膚内の空間内に貫入させる過程と、そして該皮膚部分を該組成物が光化学的に又は光熱的に賦活される(光)エネルギーに曝す過程と、を有する。同様な技術はエヌ.コリアス他で開示され、該技術はアクニに罹災した対象を320nmと350nmの間の波長を有する紫外線光に曝す過程を有する。
【0010】
(引用によりここに組み入れられる)非特許文献1はアクニの光治療用の青色(415nm)及び赤色(660nm)光の使用を報じている。連続波モードで、660nmの波長で動作する少なくとも1つの発光ダイオードを用いたアクニ治療法が特許文献1で開示される。この治療は内因性感光剤を用いた光力学的治療{ピーデーテー(PDT)}のバリエーションを示す。特に、ピーアクニは、効果的な感光体であるポルヒリン(主として、コプロポルヒリン)を作るとして知られる。該感光体により強く吸収される波長を有する光で照射された時、この分子は一重項酸素の発生として知られる過程を高め得る。該一重項酸素は周囲分子に攻撃的オキシダントとして作用する。この過程は結果として細菌の破壊と状況の臨床的改善へ導く。作用の他の機構もこの様な光治療の臨床効能の役割を演ずる。
【0011】
特許文献2は皮脂の脂質成分により実質的に吸収される波長範囲のパルス光を利用する人体皮膚での皮脂生産を減じる方法を開示する。自明の作用機構は区別された熟成皮脂細胞の輻射熱溶解である。
【0012】
使われる特定の技術又は手順に無関係に、特にスペクトルの青の範囲の、可視光を用いたアクニの治療は、アクニ治療の効果的方法であると一般に考えられる。アクニ細菌はそれらの正常な代射過程の1部としてポルヒリンを作る。光によるポルヒリンの照射は、例えば、癌の光力学的治療で使われる光感作効果を引き起こす。ポルヒリンの最も強い吸収バンドはソーレー帯(Soret band)と呼ばれ、それは可視スペクトルの菫−青範囲(405−425nm)にある。光子を吸収しながら、該ポルヒリン分子は一重項−三重項変換を受け、組織を傷つける細菌を酸化する一重項原子状酸素を発生する。該アクニ細菌を照射する時、同じ光化学過程が始動される。該過程は、該細菌により作られる内因性ポルヒリン内の光の吸収を含む。結果として、該ポルヒリンは分解し、該一重項酸素を解放し、該一重項酸素は該細菌を酸化し、そして該ピーアクニを根絶して、炎症性病変カウントを顕著に減じる。この治療の特に臨床的結果が報告されている(非特許文献2)。臨床研究で、金属ハロゲンランプからの光の90mW/cmと線量54J/cmで10分間の間、週2回づつ35人の患者を治療して、平均病変カウントの60%の減少が見られた。治療の総コースは4週間続き、各患者はその間、8回の治療を受けた。
【0013】
今まで、アクニ及び他の状況の治療用の光美容手順が、幾つかの理由で皮膚科医の医療室で行われて来た。これらの理由の中には、該手順を行うに使われるデバイスの出費、該デバイスに関する安全上の心配、そして患者の皮膚上に光学的に誘起される傷を看護する必要性がある。この様な傷は高出力放射により引き起こされる患者の表皮への損傷から起こり、可成りの痛み及び/又は感染のリスクに帰着する。充分低廉で、充分安全であるので、この様な治療が非医療要員により行われ得て、治療される人により自己管理さえされる方法と装置が提供され、この様な治療が世界の人口の大きく拡大されたセグメントに利用可能にされるなら望ましいであろう。
【特許文献1】米国特許第5,549,660号明細書、E.Mendes、G.Iron、A.Harel、Method of treating acne
【特許文献2】米国特許第6,235,016B1号明細書、B.W.Stewart、Method of reducing sebum production by application of pulsed light
【特許文献3】米国特許出願公開第10/740,907号明細書、Light Treatments For Acne And Other Disorders Of Follicles、2003年12月19日出願
【特許文献4】米国特許出願公開第09/634,981号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第10/702,104号明細書、Methods And Apparatus For Delivering Low Power Optical Treatments、2003年11月4日出願、刊行番号No.US 2004/0147984 A1、2004年7月29日刊行
【特許文献6】米国特許出願公開第10/776,667号明細書、Dental Phototherapy Methods And Compositions、2004年2月10日出願
【特許文献7】国際公開第WO2004/084752A2号パンフレット、Light Emitting Oral Appliance and Methods of Use、2004年10月7日刊行
【特許文献8】米国実用新案出願第10/346,749号明細書、METHOD AND APPARATUS FOR HAIR GROWTH CONTROL、Rox Anderson、et al.2003年3月12日出願
【特許文献9】米国特許出願公開第09/634、691号明細書、2000年8月9日出願
【特許文献10】米国特許出願公開第11/588,599号明細書、Treatment of Tissue Volume With Radiant Energy、2006年10月27日出願
【特許文献11】米国特許出願公開第2006−0020309A1号明細書、Methods and Products for Producing Lattices of EMR−Treated Islets in Tissues、 and Uses Therefore、2006年1月26日刊行
【非特許文献1】P.Papageorgiou、A.Katsambas、A.Chu、Phototherapy with blue(415nm)and red(660nm)light in the treatment of acne vulgaris.Br.J.Dermatology、2000、v.142,pp.973−978
【非特許文献2】A.R.Shalita、Y.Harth、and M.Elman、”Acne PhotoClearing(APC.TM.)Using a Novel、High−Intensity、Enhanced、Narrow−Band,Blue Light Source”Clinical Application Notes、V.9,N1
【非特許文献3】J.Koziol、1965
【発明の開示】
【0014】
本発明の1側面は、複数のセクションを有する光源組立体を備える、組織の治療用デバイスである。各セクションは、該組織を照射するよう配置された少なくとも1つの光源と、何時該セクションが該組織に近い近接部にあるかを示すよう配置された少なくとも1つの組織近接センサーと、を有する。制御器が該組織近接センサーと該光源に接続され、各セクションについて、該制御器は該組織近接センサーに応答して該光源を制御するよう構成される。
【0015】
本発明のこの側面の好ましい実施例は、下記追加的特色の幾つかを有する。該制御器は、該組織近接センサーが、該セクションが該組織に近い近接部にあることを示す時、該光源を点灯するよう構成されてもよい。各セクションについては、少なくとも1つの組織近接センサーは、該セクションが該組織と接触した時、制御信号を発するよう構成されてもよく、該組織近接センサーは該セクションが該組織に対し移動した時制御信号を発するよう構成されてもよい。該センサーは接触センサー又は速度センサーであってもよい。該光源は固体光源であってもよく、少なくとも2つの発光ダイオードを有するのがよい。
【0016】
該セクションは連続してもよく、間隔で分離されてもよい。該セクションは又多数アパーチャーを通して放射を発射するよう構成され、1つ以上のセクションは1つのアパーチャーを通して放射を発射するよう構成され、他のセクションはもう1つのアパーチャーを通して放射を発射するよう構成される。
【0017】
本発明のもう1つの側面は、第1及び第2範囲を有するアパーチャーと、該第1及び第2範囲を通して光を放射するよう配向された光源と、該光源に電氣的に接続され、入力信号を受信し、出力信号を送信するよう構成された制御器と、該第1範囲が該組織に近い近接部にある時、第1センサー信号を該制御器に提供するよう該制御器に電気的に接続された第1センサーと、該第2範囲が該組織に近い近接部にある時第2センサー信号を該制御器に提供するよう該制御器に電気的に接続された第2センサーと、そして該制御器に電気的に接続され、該光源に電気的に接続される電源と、を備える組織の治療用光美容デバイスである。該制御器は該第1及び第2センサー信号に応答して該光源に送られる電力の量を変えるよう構成される。
【0018】
本発明のこの側面の好ましい実施例は、下記の追加的特徴の幾つかを有する。該制御器は、該第2範囲から放射される第2輝度の光から独立に、該第1範囲から放射される光の第1輝度を変えるよう構成される。該制御器は該第2範囲の第2輝度を実質的に一定値に保持しながら、該第1範囲の光の第1輝度を変えるよう構成される。該制御器は該第2範囲の第2輝度を実質的に一定値に保持しながら、該第1範囲の光の第1輝度を実質的にゼロから変えるよう構成される。該第2輝度は実質的にゼロであってもよい。該制御器は、該第1範囲が該組織の近くの近接部にあり、該第2範囲が該組織の近くの近接部にない時、該第1輝度を変えるよう構成されてもよい。
【0019】
電源は第1路に沿って該制御器に電気的に接続され、該第1範囲に電氣的に接続された第1電界効果トランジスターと、第2路に沿って制御器に電気的に接続された第2電界効果トランジスターと、を有する。該制御器は、電力が該第1電界効果トランジスターにより第1範囲に供給され、電力が第2電界効果トランジスターにより該第2範囲に供給されるよう、該第1路に沿い第1制御信号を、第2路に沿い第2制御信号を提供するよう構成される。
【0020】
該光源は発光ダイオードの第1配列を有する第1セクションと発光ダイオードの第2配列を有する第2セクションとを備える。該第1及び第2配列の該発光ダイオードは基盤上に設置され、該第1配列への第1電氣接続を提供し、第2配列への第2電氣接続を提供するよう電気的に接続される。該第1配列の該発光ダイオードの副集合は又該第2配列内に含まれてもよい。
【0021】
第3センサーが該制御器に電気的に接続され、該アパーチャーが第3範囲を有してもよい。該第3センサーは該第3範囲が該組織の近くの近接部にある時、第3センサー信号を該制御器に提供する。
【0022】
本発明のもう1つの側面は光美容デバイスでの組織の治療方法であり、該方法は、該アパーチャーの第1範囲に対応し、該第1範囲が該組織の近くの近接部にあるかどうかを示す第1センサー信号を受信する過程と、該第1範囲が該組織の近くの近接部にある時第1範囲からの光で該組織を照射する過程と、該アパーチャーの第2範囲に対応し、該第2範囲が該組織の近くの近接部にあるかどうかを示す第2センサー信号を受信する過程と、そして該第2範囲が該組織の近くの近接部にある時第2範囲からの光で該組織を照射する過程と、に依る。
【0023】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記の追加的特徴の幾つかを有する。該デバイスは、該センサー信号が該第1範囲が該組織の近くの近接部にあることを示す時、該第1範囲に対応する少なくとも1つの光源を点灯する制御信号を発する。該制御信号は第1範囲が該組織と接触した時発せられてもよい。該制御信号は該第1範囲が該組織に対し動かされた時発せられてもよい。該デバイスは該第1及び第2範囲から放射される光の輝度を独立に制御してもよい。第1範囲の光の輝度は、第2範囲の光の輝度を実質的に一定値に保持しながら、変えられてもよい。該第1範囲の光の輝度は、第2範囲の光の輝度を実質的に一定値に保持しながら、実質的にゼロの値から第2の非ゼロ値へ変えられてもよい。該デバイスは第2範囲の輝度を実施的にゼロに保持してもよい。第1範囲の輝度は、第2部分が組織の近くの近接部にない時を含め、第1部分が該組織の近くの近接部に置かれた時増加してもよい。
【0024】
本発明のもう1つの側面は組織を治療する手持ち式デバイスを制御する方法であり、該方法は、該デバイスのアパーチャーの第1部分が組織の近くの近接部にあるかどうかを決定する過程と、該アパーチャーの第1部分の該組織への近接を示す第1センサー信号を発生する過程と、該アパーチャーの第2部分が組織の近くの近接部にあるかどうかを決定する過程と、該アパーチャーの第2部分の該組織への近接を示す第2センサー信号を発生する過程と、そして第1及び第2センサー信号に応答して第1及び第2制御信号を発生する過程と、を有する。該第1制御信号は、該第1部分が該組織の近くの近接部にある時、第1光源に第1部分を通して光を放射させ、該第2制御信号は、該第2部分が該組織の近くの近接部にある時、第2光源に第2部分を通して光を放射させる。
【0025】
本発明のもう1つの側面は第1及び第2アパーチャーを有するデバイスを使って組織を治療する方法であり、該方法は、第1アパーチャーに対応し、該第1アパーチャーが該組織の近くの近接部にあるかどうかを示す第1センサー信号を受信する過程と、該第1アパーチャーが該組織の近くの近接部にある時第1アパーチャーからの光で該組織を照射する過程と、該第2アパーチャーに対応し、該第2アパーチャーが該組織の近くの近接部にあるかどうかを示す第2センサー信号を受信する過程と、そして該第2アパーチャーが該組織の近くの近接部にある時第2アパーチャーからの光で該組織を照射する過程と、を有する。
【0026】
本発明のもう1つの側面は種々の輪郭を有する組織の治療に適合した手持ち式光美容デバイスである。該デバイスは、複数のアパーチャーと、実質的にハウジング内に配置され、該複数のアパーチャーを通して光を放射するよう配向された光源組立体と、そして該複数のアパーチャーの1つ以上を通しての光の印加を可能にする制御器と、を有するヘッド部分を備える。
【0027】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記の追加的特徴の幾つかを有する。該光源は複数の光源を有するが、該複数の光源の少なくとも1つは該複数のアパーチャーの1つを通して光を提供し、そして該複数の光源の少なくとも第2は該複数のアパーチャーのもう1つを通して光を提供する。該複数のアパーチャーは相互に対し移動可能であってもよい。該ハウジングは該複数のアパーチャーの第2アパーチャーに対し第1アパーチャーを動かすよう構成されたアームを有してもよい。該第1アパーチャーは該アームの遠位の端部に配置される。該ハウジングは該複数のアパーチャーの第2アパーチャーに対し該第1アパーチャーを動かすよう構成された延長可能なボデイを有してもよい。
【0028】
本発明のもう1つの側面は、種々の輪郭を有する組織の治療に適合された手持ち式光美容デバイスである。該デバイスはアパーチャーを有するヘッド部分と、該ハウジング内に配置され、該アパーチャーを通して光を放射するよう配向された光源と、を備えるハウジングと、該光源に電気的に接続され、該光源に電力を提供するよう構成された電源と、を具備する。該アパーチャーは組織の比較的大きい範囲に光を放射するよう構成された第1幅を有する広い部分と、組織の比較的小さい部分へ光を放射するよう構成された第2の、小さい幅を有する狭い部分と、を備える。
【0029】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記の追加的特徴の幾つかを有する。該ヘッド部分は該光美容デバイスから離れて伸びるフレア部分を備え、該フレア部分は該フレア部分上に配置され、高く輪郭を付けられた組織上に光を放射するよう構成された、該アパーチャーの狭い部分を有する。該アパーチャーは非対称であってもよい。該アパーチャーは形が実質的に涙滴であるか又は他の形を有してもよい。
【0030】
該デバイスは又多数アパーチャーを有してもよい。該ハウジングは該ハウジングから第2アパーチャーを通り組織へ電磁放射を送るよう配向された第2電磁放射源を有してもよい。該第2アパーチャーは又第1アパーチャーより小さい面積を有し、該第1アパーチャに対し移動可能であってもよい。
【0031】
本発明のもう1つの側面は電磁エネルギーを使うアクニの治療用手持ち式デバイスであり、該デバイスはアパーチャーを有するハウジングと、該ハウジング内に設置され、該アパーチャーを通して放射を送信するよう配向された放射源と、そして該ハウジング内に設置され、該放射源との熱流通のある熱放散要素と、を有する。該放射源は約10mW/cmと約100W/cmの間の放射で組織を照射するよう構成される。
【0032】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記追加の特徴の幾つかを有する。該放射源は約100mW/cmと約100W/cmの間の放射で組織を照射するよう構成されてもよい。該放射源は約1W/cmと約100W/cmの間の放射で組織を照射するよう構成されてもよい。該放射源は約10W/cmと約100W/cmの間の放射で組織を照射するよう構成されてもよい。
【0033】
該アパーチャーは少なくとも約4cmの面積を有してもよい。該アパーチャーは少なくとも約9cmの面積を有してもよい。該アパーチャーは少なくとも約14.44cmの面積を有してもよい。該アパーチャーは少なくとも約16cmの面積を有してもよい。
【0034】
該放射源は少なくとも約2.5Wの光学的パワーを提供するよう構成される。該放射源は少なくとも約5Wの光学的パワーを提供するよう構成される。該放射源は少なくとも約10Wの光学的パワーを提供するよう構成される。
【0035】
該手持ち式デバイスは消費者による自己使用向けデバイスである。該手持ち式デバイスはユーザーの手に保持されるよう構成されたデバイス内で実質的に自給自足的であり、手中に保持された部品以外の他の大きな部品は無い。(しかしながら、或る実施例では、例えば、電力コード、該デバイスを再充電するため、又は非動作時該デバイスを保持するための遠隔ベースユニット、そして再利用及び再充填可能なコンテナー、の様な、幾つかの追加部品が自給自足の手持ち式デバイス内に存在してもよい。)該ハウジングは該アパーチャーを有するヘッド部分とユーザーにより保持されるべきハンドル部分を備える。該アパーチャーはサファイヤ窓又はプラスチック窓を有する。該放射源はLED放射源の様な固体電磁放射源であってもよい。該放射源はレーザー放射源であってもよい。該放射源は半導体素子の配列であってもよい。該放射源は電磁放射源であってもよい。
【0036】
該デバイスは異なる波長範囲内の放射を発生出来る第1放射源と第2放射源を有する。該放射源は多数波長で動作出来てもよい。第1放射源は第2放射源から独立に放射を作ることが出来る。
【0037】
該手持ちデバイスは、連続波モード、準連続波モード、被パルス化モードで、又は他のパワーモードでパワーを供給するよう構成されたパワー源を有する。該センサーは制御器に電気的に接続され、該アパーチャーの対応するセクションが組織と接触した時、電氣信号を供給するよう構成される。該制御器は、該センサーが該電氣信号を提供した時、該放射源が点灯されるようにする。
【0038】
該デバイスは多数の放射源を備えるが、該源は制御器に接続され、各源を制御する電氣信号を提供するよう構成された対応するセンサーを有する。該放射源は固体電磁放射源の配列であってもよい。
【0039】
アパーチャーは熱伝導性であり、放射源からの熱が該アパーチャー経由で治療される組織の範囲へ伝達されることを可能にする。
【0040】
該デバイスは又該制御器に電氣的に接続された警報器を有するが、それはユーザーへ情報を提供するため該警報器に出力信号を提供するためである。該警報器は可聴音声発生器であってもよい。該警報器は発光デバイスであってもよい。該警報器はユーザーに治療時間が満了したことを警告するよう構成されてもよい。
【0041】
本発明のもう1つの側面は、アパーチャーを有するハウジングと、該アパーチャーを通して放射を送信するよう配向された放射源と、該放射源に電気的に接続された制御器と、そして該制御器に電氣的に接続されたセンサーと、を有し、電磁放射を使ってアクニを治療するための手持ち式デバイスである。該制御器は該センサーからの入力信号に応答して出力信号を提供するよう構成され、該放射源は約1W/cmと約100W/cmの間の放射で該組織を照射するよう構成される。
【0042】
本発明のもう1つの側面は、放射を使う組織の治療用手持ち式光美容デバイスである。該デバイスはアパーチャーを有するハウジングと、該ハウジング内に設置され該アパーチャーを通して組織へ放射を送るよう構成された放射源と、該源により発生された熱を除去するため該ハウジング内に設置された循環冷却システムと、を有する。該冷却システムは流体を有するリザーバーを備える。
【0043】
本発明のこの側面の好ましい実施例は、下記の追加的特徴の幾つかを有する。該手持ち式美容デバイスは該アパーチャーに結合された窓を有し、該冷却システムは該窓から熱を除去する。該窓は動作中、組織と接触するよう構成される。該リザーバーは少なくとも50ccの流体を含んでもよい。該リザーバーは少なくとも100ccの流体を含んでもよい。該リザーバーは少なくとも200ccの流体を含んでもよい。該リザーバーは少なくとも250ccの流体を含んでもよい。該リザーバーは少なくとも約180ccの流体を含んでもよい。該リザーバーは少なくとも307ccの流体を含んでもよい。該リザーバーは水、流体と固体を含む混合物、又は他の流体又は混合物を含んでもよい。該リザーバーは該デバイスに除去可能に結合されたコンテナーであってもよい。
【0044】
該冷却システムは該源に熱的に結合された熱放散要素、ポンプ、そして該リザーバーと該熱放散要素の間の流体通路、を有してもよい。該ポンプは該流体を、該リザーバーから該熱放散要素へ該流体通路経由で流れさせるよう構成されてもよい。該手持ち式光美容デバイスは又センサーと、該源を制御するために該センサーからの入力信号を受信するよう構成された制御器と、を有する。該センサーは、予め決められたしきい値温度に等しいかそれより高い温度の検出時、入力信号を提供するよう構成された温度センサーであってもよい。該温度センサーは少なくとも1つの放射源、該リザーバー又は該アパーチャーに結合され、該組織に接触するよう構成された窓、に熱的に結合される。該制御器は該源が放射を発生することを防止するよう構成されてもよい。
【0045】
本発明のもう1つの側面は電磁放射での組織の治療用手持ち式光美容デバイスである。該デバイスは開口部を有するハウジングと、該開口部を通して光を放射するよう構成された放射源と、そして熱収集要素と熱放散要素の間に延びる流体導通路を有する該ハウジング内の冷却回路と、を備える。該冷却回路は、該源から該熱収集要素まで、そして該熱収集要素から該熱放散要素まで、熱を伝達するため該源と熱を流通する。
【0046】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記追加的特徴の幾つかを有する。該熱収集要素はヒートシンクであり、該源に熱流通する熱伝導材料である。該熱放散要素は流体を含むリザーバーであってもよい。該熱放散要素はラディエーターであってもよい。該熱放散要素は熱を放散するよう構成されたフィンのセットであってもよい。
【0047】
該冷却回路は水又は他の液体を含む。該冷却回路は流体の混合物を含み、又固体粒子を有してもよい。
【0048】
熱放散要素は該デバイスに除去可能に結合されたコンテナーである。該冷却回路は該冷却回路を通る循環用の流体を含み、該デバイスに除去可能に結合されたコンテナーを有してもよい。該冷却回路は閉じた回路である。該冷却回路は該冷却回路を通る通過用流体を含む流体源を有する開いた回路であってもよい。該流体源は再充填可能なコンテナーであり、該手持ち式光美容デバイスに除去可能に接続されてもよい。
【0049】
該流体導通路は又第1チューブとポンプとを有する。該ポンプは該熱収集要素と該熱放散要素の両者と流体的に連通している。該ポンプは該熱収集要素から該熱放散要素へ該第1チューブを経由して流体を汲むよう構成される。
【0050】
本発明のもう1つの側面は電磁放射を使う組織の治療用手持ち式美容デバイスである。該デバイスは光学的窓を有するハウジング、該デバイス内に設置され、該光学的窓を通して該組織へ電磁放射を送るよう配向された電磁放射源、該デバイス内に設置されたポンプ、該デバイス内の流体通路、そして該デバイス内に設置された第1及び第2ヒートシンク、を有する。該第1ヒートシンクは第1電磁放射源に熱的に接続される。該ポンプは該第1及び第2ヒートシンクと流体的に連通し、流体を該第1ヒートシンク要素を横切り、該通路を通り、そして該第2ヒートシンクを横切って汲むよう構成され、それにより熱を該源から該第2ヒートシンクへ伝達されるようにする。
【0051】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記の追加的特徴の幾つかを有する。該源は固体光源の配列でもよい。該手持ち式光美容デバイスは該ハウジングに結合されたセンサーと、該ハウジング内の制御器とを有する。該センサーは該センサーからの信号に応答して該源を制御する該制御器に電気的に接続される。該センサーは該デバイスのしきい値温度を検出時、入力センサー信号を提供する温度センサーであってもよい。該制御器は、該デバイスが安全動作のしきい値温度に達したことを該温度センサーが示した時、動作を終了するよう構成されてもよい。該制御器は又、第1入力信号に応答して、電磁放射源に供給される電力を変えるために電磁放射源に電気的に接続される。
【0052】
本発明のもう1つの側面は、放射を使う組織の治療装置である。該装置はハウジングと、光学的窓を有するアパーチャーと、そして放射源と、を有する。該放射源は該光学的窓を通して該組織へ放射を送るよう配向される。該光学的窓は動作時、該組織と接触するよう構成された外部研磨面を有する。
【0053】
本発明のこの側面の好ましい実施例は、下記追加的特徴の幾つかを有する。該研磨面は微小研磨突起を有してもよい。該研磨面は使用時、該組織に圧縮力を印加するよう適合される。該微小研磨突起はピークピーク値で1と500μmの間の面粗さを有する。該微小研磨突起はピークピーク値で50と70μmの間の面粗さを有する。該微小研磨突起は円パターンで配置されてもよい。該微小研磨突起はサファイヤ粒子であってもよい。該微小研磨突起はプラスチック粒子であってもよい。該放射源は組織に抗炎症効果を有する波長の範囲の放射を提供するよう構成される。
【0054】
該装置は少なくとも1つの接触センサーと、該接触センサー及び該放射源と電気通信する制御器と、を有する。該制御器は、外面が皮膚と接触すると、該放射源に該組織を照射させるよう構成される。該外面を該ハウジングに対して移動させるために、振動又は回転機構の様な駆動デバイスが該窓に取り付けられてもよい。
【0055】
光学的窓は該アパーチャーから除去可能である。該デバイスは第1光学的窓と、該第1光学的窓が除去された後該アパーチャーに結合可能でもある、第2光学的窓と、を有する。
【0056】
本発明のもう1つの側面は、放射を使う組織の治療装置である。該装置はハウジングと、アパーチャーと、該アパーチャーを通して該組織へ放射を送るよう配向された放射源と、そして該ハウジングに結合され、該組織と接触するよう構成された研磨面と、を有する。
【0057】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記の追加的特徴の幾つかを有する。該研磨面は該アパーチャーの外面上に配置されてもよい。該研磨面は該アパーチャーを囲むハウジングの外面上に配置されてもよい。該研磨面は該アパーチャーの少なくとも1部分に実質的に隣接して該ハウジングの外面上に配置されてもよい。
【0058】
該研磨面は微小研磨面であり、微小研磨突起を有してもよい。該研磨面は使用時、組織に圧縮力を印加するよう適合される。該研磨面はピークピーク値で1と500μmの間の面粗さを有する。該研磨面はピークピーク値で50と70μmの間の面粗さを有する。該研磨面は円パターンで配置された構造体から成ってもよい。該研磨面はサファイヤ粒子又はプラスチック粒子を有してもよい。
【0059】
放射源は組織に抗炎症効果を有する波長範囲の放射を提供するよう構成されてもよい。該装置は少なくとも1つの接触センサーと、該接触センサー及び放射源と電氣通信する制御器と、を有する。該制御器は、該外面が組織と接触した時、該放射源に該組織を照射させるよう構成される。該装置は又研磨面をハウジングに対し移動させるために、該研磨面に取り付けられた駆動デバイスを有する。該駆動デバイスは振動機構、回転機構又は他の機構であってもよい。該研磨面は該デバイスに除去可能に結合されてもよい。
【0060】
本発明のもう1つの側面は、光美容デバイスで組織を治療する方法であり、該方法は、該光美容デバイスの研磨面を該組織に接触して置く過程と、該組織を照射する過程と、そして該研磨面を該組織に接触して留めながら、該研磨面を該組織に対し動かす過程と、を有する。
【0061】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記追加的特徴の幾つかを有する。研磨面を動かす過程は、角質層からの細胞の除去を必要としてもよい。該方法は又接触センサー信号を受信する過程と、該研磨面の少なくとも1部分が該組織と接触したことを該接触センサー信号が示した時だけ、該組織を照射する過程と、を有する。該デバイスは又、該研磨面の該組織との接触を、過剰研磨を防止する圧力範囲内に保持しており、そして又、該研磨面の接触を、該組織の有効な摩耗を提供するのに充分な圧力に保持する。該デバイスは又組織に抗炎症効果を有する波長を備える放射で照射する。
【0062】
本発明のもう1つの側面は、放射を用いた組織の治療用手持ち式デバイスで使用するためのアタッチメントである。該アタッチメントは研磨面を有する部材と、該部材を手持ちデバイスへ固定するマウントと、を有する。該研磨面は該手持ちデバイスの動作時、該組織と接触して置かれるよう構成される。該部材は又窓を有し、該研磨面は該窓の外面である。該窓は該手持ち式デバイスのアパーチャーの少なくとも1部分を横切って設置されるよう構成される。該研磨面は、該部材が該手持ち式デバイスに設置された時、該手持ち式デバイスのアパーチャーの少なくとも1部分に実質的に隣接するよう構成される。該研磨面は、該部材が該手持ち式デバイスに設置される時、該手持ち式デバイスのアパーチャー付近に配置されるよう構成される。該研磨面は微小研磨面であり、微小研磨突起を有してもよい。該研磨面は使用時、組織に圧縮力を印加するよう適合される。該研磨面はピークピーク値で1と500μmの間の面粗さを有し、特に、ピークピーク値で50と70μmの間の面粗さを有する。
【0063】
本発明のもう1つの側面は組織の治療用の手持ち式光美容デバイス用のアダプターである。該アダプターは、該デバイスから組織へ放射を送信するためのアパーチャーと、該アダプターが該デバイスへ取り付けられ、該デバイスから除去されることを可能にするコネクターと、そして該アダプターが該デバイスに取り付けられる時、該デバイスにより検出されるよう構成される機構と、を有する。
【0064】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記追加的特徴の幾つかを有する。該アダプターは該デバイスのアパーチャーより小さくてもよい。該アダプターは該デバイスのアパーチャーより大きくてもよい。該アダプターのアパーチャーの形状は該デバイスのアパーチャーの形状と異なってもよい。該アダプターは多数のアパーチャーを有してもよい。
【0065】
該アダプターは該デバイスから放射される放射の特性を変える修正機構を有する。該修正機構は該デバイスにより放射される放射の輝度を変える。該修正機構は該デバイスにより発生される光を集中させる。該機構は該アダプターに関する識別情報を該デバイスへ提供するため識別機構である。該機構は該デバイスのセンサーにより検出される。該機構は電氣的センサー、機械的センサー、磁気的センサー、接触センサー、近接センサー、運動センサー、又は他の種類のセンサーであってもよい。
【0066】
該アダプターは又真空機構と、治療されるべき組織の部分を該開口部内へ引くための該ハウジング内の開口部と、を有する。
【0067】
本発明のもう1つの側面は、組織の治療用の手持ち式光美容デバイス用アダプターである。該アダプターは、放射の少なくとも第1部分を該デバイスから該組織へ送信するための第1アパーチャーと、放射の少なくとも第2部分を該デバイスから組織へ送信するための第2アパーチャーと、そして該アダプターが該デバイスへ取り付けられ、そして該デバイスから除去されることを可能にするコネクターと、を有する。
【0068】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記追加的特徴の幾つかを有する。該アダプターはアパーチャーを有し、第1及び第2アパーチャーの何れか又は両者は該デバイスのアパーチャーと寸法が異なってもよい。1つ又は両アパーチャーは該デバイスのアパーチャーより小さくてもよい。1つ又は両アパーチャーは該デバイスのアパーチャーと形状が異なってもよい。1つ又は両アパーチャーは円形でもよい。第1アパーチャーは第2アパーチャーより大きくてもよい。
【0069】
第1アパーチャーは、フイルターの様な、該放射に少なくとも部分的に透明で、該アパーチャーを横切って延びる材料を有する。該第1アパーチャーは、該第1アパーチャーの寸法を変えるよう構成された調整機構を有してもよい。該第1アパーチャーは該第2アパーチャーに対し移動可能である。
【0070】
該アダプターは第1アパーチャーをさえぎる寸法の不透明面を有する。該不透明面は第1アパーチャーに対し移動可能であり、それは第2アパーチャーがさえぎられない時第1アパーチャーの実質的に全体をさえぎるよう寸法取りされ、位置付けられる。該アダプターは又センサーと電氣通信路を有する。該電氣通信路の電氣コネクターは、該アダプターが該デバイスに取り付けられた時、該センサーが該デバイスと電氣通信するよう、該光美容デバイスの電氣コネクターと接触するよう位置付けられる。該センサーは、第1アパーチャーが組織に近い近接部にある時、信号を提供するよう該第1アパーチャーに対応する近接センサーである。
【0071】
該アダプターは又、該アダプターが該デバイスに取り付けられた時、該デバイスにより検出されるよう構成された機構を有する。該機構は該アダプターに関する識別情報を該デバイスに提供する。該機構は該デバイスのセンサーにより検出されるよう構成される。
【0072】
本発明のもう1つの側面は組織治療用光美容デバイスである。該デバイスはアパーチャーと、光を該アパーチャーを通して該組織へ放射するよう構成された光源と、該光源と電氣的に導通して該光源に電力を提供するよう構成された電源と、該電源と電氣通信する制御器と、アダプターが該デバイスに取り付けられ、該デバイスから除去される、ことを可能にするアダプターマウントと、そして該アダプターの該アダプターマウントへの取り付けを検出する検出器と、を有する。該制御器は該検出器からの1つ以上の信号に応答して放射の送信を制御するよう構成される。
【0073】
本発明のこの側面の好ましい実施例は下記の追加的特徴の幾つかを有する。該デバイスは光源からの放射を、該アダプターマウントへ取り付けられた該アダプターを通るよう送るアパーチャーを有する。該デバイスは、複数のアダプターを備えるが、各アダプターは、各アダプターがアダプターマウントに取り付けられる時、光源からの放射を該アパーチャーを通るよう送るアパーチャーを有している。該制御器は、該検出器からの1つ以上の信号に応答して、該光源からの放射の透過を制御するよう構成される。該光源は幾つかの光源の1つであってもよい。該制御器は該検出器からの1つ以上の信号に応答して該光源を制御するよう構成される。該制御器は該検出器からの1つ以上の信号に応答して該光源からの放射の輝度を制御するよう構成される。該制御器は該検出器からの1つ以上の信号に応答して該光源からの放射の波長を制御するよう構成される。
【0074】
本発明の種々の側面は種々の利点を達成する。例えば、(現存する従来技術と比較して)治療の効能とユーザーの満足は、幾つかの仕方で高められるが、それらは、a)治療放射の波長を変える及び/又は付加波長を追加すること、b)治療の時間的体制を操作すること、c)治療プロトコルを変え、特に日毎の、或いは更に頻繁な適用を許容すること−それは職業的環境では実用的でないが、d)例えば、光学的窓の面を使うことにより、電磁放射での治療を機械的作用を含む治療と組み合わせること、e)例えば、個人的病変の治療の様な、特定のニーヅに取り組むため種々の形と寸法の出力窓を提供すること、又は多数ユーザー用に個人的出力窓を提供すること、f)イーエムアール作用を、例えば、光への添加剤である、光により賦活される、又は光を使用する治療に補足的である、局所的物質の送達の実施と組み合わせること、を含むが、それらに限定されない。当業者は、多くの実施例が可能であり、該実施例の幾つかは上記利点の幾つか又は全てを達成するが、他の実施例はこれらの利点を1つも達成せず、全く異なる利点を1つ以上達成するかも知れないことを理解するだろう。
【実施例1】
【0075】
非医学的環境の光美容手順
全表皮層が概ね除去される、COレーザーの顔面の面再生、の様な或る光美容手順は医学的理由(例えば、術後の傷看護のニーヅ)により皮膚科医の医療室で当面行われ続けそうであるが、もし消費者が費用効果的デバイスを使って、安全で有効な仕方でこの様な手順を行うことが出来るなら、消費者の毎日の衛生的体制の1部として非医学的環境(例えば、家庭)で消費者により行われ得る多数の光美容手順がある。非医学的環境で消費者により使用される光美容デバイスは下記特性、すなわち、(1)該デバイスが好ましくも消費者による使用に安全で、眼、皮膚及び他の組織を含め、身体への傷害を避け得ること、(2)該デバイスが最小のトレーニング又は他の教示で消費者又はオペレータが該デバイスを有効かつ安全に使用出来るようにする程使い易いこと、(3)該デバイスが好ましくも乱用に耐える程充分にローバストで強固であること、(4)該デバイスが好ましくも保守が容易であること、(5)該デバイスが好ましくも製造するのに比較的低廉で、多量生産出来ること、(6)該デバイスが好ましくも小さく、例えば浴室内に容易に保管されること、(7)好ましくも該デバイスが電氣で動力を与えられ、例えば浴室で使用するよう意図された消費者用装置として安全基準の特色を有すること、の1つ以上を有すればよい。この様なデバイスはユーザーの手の中に保持されるよう構成されたデバイス内で実質的に自己充足型であり、動作時、手に保持される部品以外の他の重要部品は無い。(しかしながら、或る実施例では、例えば、電力コード、該デバイスを再充電又は非使用時該デバイスを保持するための別置きベースユニット、及び再使用可能又は再充填可能なコンテナー、の様な或る種部品は自己充足型手持ち式デバイスへ追加されることあり。)
現在入手可能な光美容デバイスは上記挑戦の1つ以上に関連する限界を有する。しかしながら、非医療環境での消費者による使用のために、該デバイスの安全性、治療の有効性、コストそして該デバイスの寸法を含むこの様なデバイスの創生には、付随する技術的挑戦が残されている。
【0076】
低パワー電磁放射
本発明は、実質的な時間の間、すなわち1秒から1時間、治療範囲上に保持されるか、又は各治療中、多数回、該治療範囲上を動かされるか、何れかである適当なヘッド内の、一般的には低パワー電磁放射源、或いは好ましくは低パワー電磁放射源の配列、の使用を含む。人の身体の範囲と、治療される状況と、により、治療時の範囲上の累積ドウェル時間は変わる。該治療は頻繁なインターバルで、すなわち、毎日に、又は1日に、週に、月に、或いは他の適当なインターバルに、数回でも、繰り返されてもよい。治療間のインターバルは実質的に固定されるか、又は”要求される”ベースに依ってもよい。例えば、該治療は、最初は或る状況を治療するために、そして次いで保守用に要求されるベースで、実質的に規則的な又は固定のベースに依ってもよい。治療は数週間、数ヶ月、数年続けられる、そして/又はユーザーの規則的ルーチンでの衛生慣行に組み込まれてもよい。或る治療は、引用によりここに組み込まれる特許文献3で更に論じられる。
【0077】
かくして、光は種々の状況を治療するため過去に使われたが、この様な治療は典型的に幅広く隔てられたインターバル、例えば、毎週、毎月又はそれより長く、繰り返される1回から10回の治療を含む。対照的に、本発明の側面の実施例で使用するための治療回数は、数時間から1週間以上の、治療間インターバルを伴って、10から数千回であってもよい。アクニ又はしわの様な或る状況用に、低いパワーでの多数回の治療は高いパワーでの1回の治療と同じ効果を提供すると考えられる。治療のメカニズムは、光化学的、光熱的、フォトレセプター(photoreceptor)、細胞相互作用の光制御又はこれらの効果の或る組み合わせを含み得る。多数のシステム的治療用には、小さな線量の光は、薬剤をシステム的に使うと同じ仕方で細胞、器官、又は身体機能を調整するのに効果的である。
【0078】
医療室の様な管理された条件で行われねばならない強い光の1回又は2,3回の治療を使う代わりに、細菌母集団レベルの同じ低減が、例えば、家庭での手持ち式光美容デバイスを使った、可成り低いパワーと線量の多数回の治療を使って達せられる。比較的低いパワーの治療を使うと、消費者は自宅又は他の非医学的環境で該光美容デバイスを使うことが出来る。
【0079】
本発明で示唆される特定の光パラメーターと補助化合物の処方箋がこの治療戦略を提供する。これらの治療は、治療の多い数と、それらが例えば、毎日から毎週投与されねばならない頻繁さベースのために、好ましくは家庭で行われるのがよい。(勿論、本発明の或る実施例は、医師、看護師、医師のアシスタント、身体治療士、職業的治療士、他による様に、医学的環境で、治療、教示又は他の目的で追加的に使われてもよい。)
行われる治療により、光源は単一波長、多数波長又は1つ以上の波長バンドで放射するよう構成されてもよい。該光源はコヒーレント光源、例えば、ルビー、アレキサンドライト(alexandrite)又は他の固体レーザー、ガスレーザー、ダイオードレーザーバー、又は他の適当なレーザー光源であってもよい。代わりに、該源は非コヒーレント光源、例えば、LED、アークランプ、フラッシュランプ、蛍光ランプ、ハロゲンランプ、ハライドランプ又は他の適当なランプでもよい。
【0080】
種々の光ベースのデバイスが必要な光線量を身体へ送るために使われる。使われる電磁放射源(複数を含む)はユーザーの皮膚表面で約1mW/cmから約100W/cmのパワー密度を提供するのがよく、10mW/cmから10W/cmが好ましい。使われるパワー密度は、相当な治療効果が、上記で示された様に、延長された時間に亘る比較的頻繁な治療により達成され得る様なものである。該パワー密度は、治療される状況、使われる波長又は複数波長そして治療が望まれる身体位置、すなわち治療の深さ、ユーザーの皮膚種類、他を含むが、それに限定されない多数の要因の関数として変わる。適当な源は、例えば、約1−100W、好ましくは2−10Wのパワーを提供すればよい。
【0081】
適当な源は下記の様な固体光源を含むが、すなわち
1.発光ダイオード(LEDs)−これらはエッジ放射LED{イーイーエルイーデー(EELED)}、面放射LED{エスイーエルイーデー(SELED)}又は高明るさLED{エイチビーエルイーデー(HBLED)}を含む。該LEDは、それらに限定はしないが、GaN、AlGaN、InGaN、AlInGaN、AlInGaN/AlN、AlInGaN(285nmから550nmを放射)、GaP、GaP:N、GaAsP、GaAsP:N、AlGaInP(550nmから660nmを放射)、SiC、GaAs、AlGaAs、BaN、InBaN(近赤外及び赤外で放射)、の様な種々の材料に基づいてもよい。もう1つの適当な種類のLEDは、活性材料としてポリマーを使い、非常に低コストで広いスペクトルの放射を有する有機LEDである。
2.スーパールミネセントダイオード{エスエルデーエス(SLDs)}−エスエルデーは広い放射スペクトル源として使われる。
3.レーザーダイオード{エルデー(LD)}−レーザーダイオードは最も有効な光源{エルエス(LS)}である。導波管レーザーダイオード{ダブリュージーエルデー(WGLD)}は非常に有効であるが、光をフアイバーに結合させる困難のために最適ではない。垂直空洞面放射レーザー{ブイシーエスイーエル(VCSEL)}は、ウエーハ又は他の基盤上に作られたエミッターの大面積マトリックスのためにフアイバー結合用に最も効果的である。これはエネルギー及び費用両面で効果的である。LED用に使われる同じ材料がダイオードレーザー用に使われる。
4.レーザーダイオードポンプ作用を有するフアイバーレーザー{エフエル(FL)}。
5.電氣ポンプ作用又はエルデー、LED又は電流/電圧源からの光ポンプ作用、を有する蛍光固体光源{エフエルエス(FLS)}。エフエルエスは電気ポンプ作用を有する有機フアイバーであってもよい。
6.光放射キャパシター{エルイーシーエス(LECs)}。エルイーシーエスはエレクトロルミネセント材料を電場内に置くことにより創られるエレクトロルミネント光源である。
【0082】
他の適当な低パワーレーザー、ミニ−ランプ又は他の低パワーランプ等も本発明の実施例の光源(複数を含む)として使われてもよい。
【0083】
LEDは、それらの低コスト、それらが容易にパッケージされる事実、そして種々の組織状況を治療するのに好適な広い範囲の波長でのそれらの入手可能性、のために、現在好まれる放射源である。特に、変型化学気相成長{エムシーブイデー(MCVD)}技術は、比較的安いコストで、LED及び/又はブイシーエスイーエルの望ましい配列、好ましくは2次元配列、を含むウエーハを成長させるために使われる。しかしながら、ランプ、例えば、白熱ランプ、蛍光ランプ、マイクロハライドランプ又は他の適当なランプは、治療時、白色、赤色、近赤外線、及び赤外線の照射を適用する好ましい光源である。
【0084】
固体光源の効率は1−50%であり、該源は非常に高密度パッケージング内に設置されるので、その放射面積からの熱除去が概して電源電力への主な制限である。より良い冷却用に、LEDs又は他の光源のマトリックスはダイアモンド、サファイヤ、BeO、Cu、Ag、Al、ヒートパイプ、又は他の適当な熱導体上に設置される。特定の装置用に使われる光源は、多数の基本部品を有するパッケージとして作られるか又は形成される。半導体放射構造体から皮膚への光の改良された配送用に、該構造体と皮膚の間の空間は、空気ギャップ無しで、1.3から1.8の範囲内、より好ましくは、1.35と1.65の間の屈折率を有する透明材料で充たされる。
【0085】
本発明の実施例を使って治療可能である状況の例はアクニである。1側面では、説明される治療は、アクニに付随する特性的炎症に責任のある細菌(ピー−アクニス)の破壊を含む。該細菌の破壊はピーアクニス内に蓄えられたポルヒリンを狙うことにより成就される。プロトポルヒリン、コプロポルヒリン及び亜鉛プロトポルヒリンの様なポルヒリンはそれらの代射産物としての嫌気性細菌により合成される。ポルヒリンは400−700nmの可視スペクトル領域の光を吸収し、吸収の最強ピークは400−430nmの範囲にある。選択された波長範囲での充分な輝度の光を提供することにより、細菌細胞の構造部品への修理不可能な損傷へ、結果的に、それらの死滅へ導く、光力学的過程が誘起される。加えて、光学的エネルギーの吸収から生じる熱は該細菌の死滅を加速する。例えば、望ましい効果は、皮膚表面で約0.01−10W/cmのパワー密度で皮膚面の下0.2−1mmの組織を照射するよう設計された光学的システムにより、約405nmの波長で光を放射する光源を使って達成される。本発明のもう1つの側面では、該治療は、血液及び他の内因性組織発色団による光の吸収により間接的に、アクニ病変の外観の解決又は改善を引き起こしてもよい。
【0086】
アクニ及び他の皮膚状況の治療用光美容デバイス
例えば、アクニを治療するよう設計された本発明の或る側面の光美容デバイスが、図1から3を参照して説明される。光美容デバイス100は消費者又はユーザーにより、例えば家庭で、消費者の又はユーザーの毎日の衛生的養生の1部として使われるデバイスである。この実施例では、光美容デバイス100は手持ち式ユニットであり、それは幅約52mm、長さ270mmで、約307ccの合計内容積を有し、約370gの合計重さを有する。
【0087】
好ましくは、光美容デバイス100は、ユーザーに、光美容デバイス100を安全及び効果的に使う方法を教示する簡単で追随容易な取り扱い説明書付きでもたらされるのがよい。この様な取り扱い説明書は書き物で、絵を含んでもよく、そして/又は、この様な取り扱い説明はビデオテープ、DVD、及び/又は、インターネットの様な可視媒体を通して提供されてもよい。
【0088】
一般に、光美容デバイス100は近位及び遠位の部分、それぞれ110及び120を有する。近位の部分110はハンドルとして役立ち、それはユーザーが該デバイスを掴み、治療を投与することを可能にする。遠位の部分120は光美容デバイス100のヘッドと呼ばれ、アパーチャー130を有するが、該アパーチャーは、アパーチャー130が治療されるべき組織の面と接触して又はその近くに置かれる時、光美容デバイス100により作られる光が治療されるべき組織を照明することを可能にする。一般に、アクニを治療するために、ユーザーは治療を投与する彼等の皮膚上に光美容デバイス100のアパーチャー130を置く。
【0089】
光美容デバイス100の正面から見ると、遠位の部分120は近位の部分110より僅かに広くなるよう外方にフレアする。光美容デバイス100の側方から見ると、遠位の部分120は、近位の部分110を通して延びる縦軸線135に対し約45度の角度だけアパーチャー130を配向するようカーブする。勿論、この角度は可能性として該デバイスの人間工学を改善するため他の実施例では異なってもよい。代わりに、実施例は、近位の部分110の縦軸線に対し該アパーチャーの相対角を増加又は減少させるために上と下の様な種々の方向にピボットする、及び/又は、近位の部分110の縦軸線の周りにスイベル又は回転する、調整可能な又は移動可能なヘッドを有してもよい。
【0090】
光美容デバイス100は下記表1にリスト化された仕様を充たすよう設計される。上述の様に、光美容デバイス100として説明される実施例は、約370gの重さを有し、その重さは約10分の合計治療時間を提供するために充分な冷却剤を収容するよう決定された。光美容デバイス100に似た代わりの実施例は約270gの重さであり、約5分の合計治療時間に適合する。同様に、他の実施例は利用可能治療時間を増やす又は減じるためのより多く又はより少ない冷却剤を有してもよい。
【0091】
【表1】

【0092】
表1で、”最大”、”最小”、”合計”及び同様な用語が使われる場合、それらは特定の実施例用を意味する。
【0093】
図3に示す様に、光美容デバイス100は前部ハウジングセクション140,背部ハウジングセクション150,及び底部ハウジングセクション160を有する。ハウジングセクション140,150及び160は光美容デバイス100用ハウジングを形成するために各セクションのエッジに沿って適合し合う。該ハウジング内では、光美容デバイス100は冷却剤リザーバー170,ポンプ180,冷却剤チューブ190a−190c、感熱スイッチ200,電力制御スイッチ210,電子制御システム220,ブーストチップ225,そして光源組立体230を有する。
【0094】
光源組立体
光源組立体230は多数の部品、すなわち、窓240,窓ハウジング250,接触センサーリング260,LEDモジュール270,そしてヒートシンク組立体280、を有する。図3から評価される様に、該3つのハウジングセクション140,150そして160が組み立てられる時、それらは光美容デバイス100の遠位の部分120内に開口部を形成する。その開口部は光源組立体130を収容するが、該組立体は、光源組立体が組み立てられた時、組織治療のため使われる遠位の部分120の面を形成するため、該開口部内に固定される。
【0095】
光源組立体230の部品は光源組立体230を形成するために図3で示す順序で相互に近い近接部内に固定され、それらを位置的に保持するねじを使って固定される。窓240はアパーチャー130を形成する窓ハウジング250の開口部内に固定される。接触センサーリング260は光美容デバイス100の内部ハウジング内の窓ハウジング250の後ろに、そしてそれに隣接して直接固定される。6つの接触センサー360が窓240の周りに等距離で配置される。窓ハウジング250は、接触センサーリング260の接触センサー360を収容するために、開口部330に直接隣接し、それの周りに等しく隔てられた、6つの小さな開口部を有する。接触センサーリング260は、該接触センサー360が該開口部350を通って延び−6つの接触センサーの各々が6つの対応する開口部350の各々の1つ内に填るよう、窓ハウジング250に直接隣接して置かれる。LEDモジュール270は接触センサーリング260の直接背後にそしてそれに隣接して固定される。同様に、ヒートシンク組立体280はLEDモジュール270の直接背後にそしてそれに隣接して固定される。
【0096】
窓240は開口部330のエッジ340に沿って、窓ハウジング250の円形開口部330内に固定される。光は、38mm(1.5インチ)の直径を有する円形式に対称なアパーチャーを形成する窓240を通して送られる。窓240は円として示されるが、種々の代わりの形状が使われてもよい。窓240はサファイヤで作られ、ユーザーの皮膚に接触して置かれるよう構成される。サファイヤは、その良い光学的透過率と熱伝導率のために使われる。該サファイヤ窓240は動作波長で実質的に透明で、治療される皮膚面からの熱を除去するよう熱伝導性である。
【0097】
代わりの実施例では、サファイヤ窓240は、該サファイヤ素子から熱を除去するため、かくして治療中サファイヤ窓240に接触して置かれた皮膚からの熱を除去するため冷却される。加えて、他の実施例は、無機ガラス、水晶の様な誘電体結晶又はプラスチックの様な、又良い光学的透過率と熱伝達特性を有するサファイヤ以外の材料を使ってもよい。例えば、コストを節約し、重さを減らすために、窓240はインジェクションモールドされた光学的プラスチック材料であってもよい。
【0098】
オプションでは、光美容デバイスでの治療の前に、動作周波数(複数を含む)で透明なローションが皮膚に塗布されてもよい。この様なローションは光学的透過率と熱伝達特性の両者を改善する。なお他の実施例では、窓ハウジングの横側部245は、動作波長で反射性の材料(例えば、銅、銀又は金)でコートされてもよい。加えて、窓ハウジング250の外面、又は皮膚から反射されるか又は後方散乱される光に曝される何等かの他の面は、この様な光を治療されるべき組織の範囲へ戻るよう再反射させるために、反射性(例えば、反射性材料でコートされる)であってもよい。これは”光子リサイクリング”と呼ばれ、光源組立体230へ供給された電力のより効率的な使用を許容し、それにより、組織へ送られた光量当たりの、源組立体230により発生された熱の相対量を減じる。何れのこの様な面も高度に反射性にされる(例えば、ポリッシされる)か、又は適当な反射材料(例えば、反射材料の真空蒸着又は柔軟な銀コートされた膜でカバーされる)でコートされるか、又はカバーされるか何れかとされる。
【0099】
又図28を参照すると、窓240は好ましくは光美容デバイス100の外側に配置された微小研磨面450を有するのがよい。微小研磨面450はピークピーク値で1と500μmの間の、好ましくはピークピーク値で60±10μmの微小面粗さを有するのがよい。しかしながら、該面の寸法そして例えば、リブ形構造、歯の様な構造、そして円形パターン内に配置された構造、を使う様な、該面の研磨部分のパターンと形状の、バリエーションを含んで、多くの他の構成が可能である。好ましくは、該微小研磨面450は窓240に接着された小さなサファイヤ粒子を有するのがよい。代わりに、該粒子は、例えば、製造コストを減じるために、プラスチック又はシリカガラスの様な他の材料製でもよい。皮膚に対する該微小研磨面450の移動は角質層からの死んだ皮膚細胞の除去を提供し、それは下記で詳細説明される様に角質層の正常な治癒/交換過程を刺激する。
【0100】
加えて、微小研磨面は窓である必要はない。代わりに、例えば、微小研磨面を含む研磨面は、光美容デバイスのアパーチャーの周辺付近に置かれてもよく、或いは該アパーチャー又は窓に隣接して置かれてもよい。更に、該微小研磨面は、窓として構成されても、窓に隣接していても、或いは他の様に構成されても、取り換え可能であってもよい。かくして、時間を経て、該デバイスの性能を保持するために、摩耗研磨面は新研磨面と取り換えられてもよい。
【0101】
接触センサーリング260は組織(例えば、皮膚)との接触を検出する接触センサー360を提供する。接触センサーリング260は窓240の全部又は部分が、何時治療されるべき組織と接触、又はそれに近い近接部に来たか、を検出するため使われる。1実施例では、接触センサー360は電場(e−field)センサーである。代わりの実施例では、光学的(LED又はレーザー)、インピーダンス、導電率、又は機械的、センサーの様な他のセンサー技術が使われてもよい。該接触センサーは、該センサーの全てが組織との同時接触を検出しないなら、光美容デバイス100から何等光は放射されない(例えば、どのLEDも点灯されない)ことを保証するため使われてもよい。代わりに、そして顔の様な高く輪郭取りされた面用に好ましいよう、接触センサー360は、LEDモジュール270の或る部分のLEDのみが点灯されることを保証するために使われてもよい。例えば、もし窓240の1部分のみが、皮膚又は他の組織の近く近接するか又はそれに接触するなら、或る接触センサーのみが皮膚との接触を検出し、この様な限られた接触はそれらのセンサーに対応するLEDsのみを点灯するため使われてもよい。これは”インテリジェント接触制御”と呼ばれる。
【0102】
示された実施例では、接触センサー360は、電子回路基板又は他の適当な材料から成るリング365の周りに等距離に設置される。下記で詳細説明されるLEDモジュール270は接触センサーリング260の背後にそしてそれに隣接して直接設置される。該6つの接触センサー360は電氣コネクター370を経由して電子制御システム220に電気的に接続される。代わりの実施例では、より多い、又はより少ない接触センサーが使われてもよく、それらは等距離に又はリング内に設置されなくてもよい。
【0103】
上記説明の様に、接触センサーリング260は、該センサーが該接触センサーに組織と直接接触出来るようにさせるためにハウジング250内の孔を通って延びるべく、窓ハウジング250の内面に固定される。この実施例では、該接触センサーは、微小研磨面450を含む、窓240が何時皮膚と接触するかを検出するため使われる。
【0104】
図4−6を参照すると、LEDモジュール270はLEDダイ530(図5に示す)の配列を有し、該配列は光美容デバイス100により電力を与えられた時光を発生する。LEDモジュール270は約4.0Wの光学的パワーを送り、該パワーは例えば、400から430nm(青色)波長領域で放射される。この範囲は当該技術で、皮膚及び他の組織の治療用に安全であるとして公知である。光学的パワーは10%より少ないパワー変動で該アパーチャーに亘り均一に分布する。
【0105】
1実施例では、LEDモジュール270は、寸法及び提供され照明量で概略等しい6つのパイ型セクション270a−270fに概念的、電氣的に分けられる。これは、電子制御システム220を使って、光美容デバイス100が、或る治療条件で、該パイ形セグメント470a−470fの或るものだけを点灯することを可能にする。該6つの接触センサー360の各々は該パイ型セグメント470a−470fの1つに整合され、それと対応する(図6に示す)。かくして制御電子装置は、1つ以上の接触センサーにより検出された接触に依って或るセグメントを点灯する。代わりの実施例では、種々の形状が該セグメント用に使われ、該セグメントは寸法、形状そして光学的パワーが異なってもよい。加えて、多数の接触センサーが各セグメントと組み合わされてもよく、各センサーが1つ以上のセグメントと組み合わされてもよい。
【0106】
図5を参照すると、LEDモジュール270/LEDセグメント470a−470fの基盤480はどんな高熱伝導性で、電氣抵抗性セラミックで作られてもよい。個別LEDダイ530は基盤480に設置される。該LEDダイ530が取り付けられる基盤480の面485は下記表2で指定される合計数のLEDを収容するようパターンメタライズされる。各個別LEDダイ530は熱抵抗を最小化するために適当な、ローバストな、ダイ取り付け材料で取り付けられるべきである。該パターン金属は15分の時間の間325℃へ加熱され得るべきである。加えて、背後側(図5に示す側の反対)も、適当な電氣接続を提供するために、同様にパターンメタライズされる。LEDモジュール270の基盤は180W/m−Kより大きい熱伝導性を有し、電氣抵抗性であるのが好ましいセラミック材料を有する。該基盤の熱膨張係数は3と8ppm/Cの間にあるべきである。
【0107】
示された実施例では、該LEDセグメント470a−470fの各々は近似的に同じ数のLEDsを有し、各セクションのパワー要求は下表で示される。
【0108】
【表2】

【0109】
LEDモジュール270は連続波{シーダブリュー(CW)}、準連続波{キューシーダブリュー(QCW)}、又は被パルス化{ピー(P)}のモードで電力を与えられる。用語”準連続波(quasi−CW)”は、光源(複数を含む)への連続的電力が制御された時間長さの間、周期的に中断されるモードを呼ぶ。用語”被パルス化”は、エネルギー(電氣的又は光学的)が或る時間蓄積され、次に制御された時間長さの間のリリースを伴うモードを呼ぶ。時間モードの最適選択は応用に依る。かくして、光化学的治療用には、シーダブリュー又はキューシーダブリューモードが好ましい。光熱的治療用には、被パルス化モードが好ましい。時間的モードは工場でプリセットされるか又はユーザーにより選択されるか何れかである。アクニの治療用には、10と100%の間のデューテイサイクルと10msとシーダブリューの間の”オン”時間を伴うシーダブリュー又はキューシーダブリューが好ましい。シーダブリュー及びキューシーダブリュー光源は、比肩される波長とエネルギーの被パルス化源より典型的に低廉である。かくして、コストの理由で、治療用に被パルス化源より寧ろシーダブリュー又はキューシーダブリュー源を使うのが好ましい。
【0110】
アクニの治療用に、そして多くの他の治療用に、LEDモジュール270のLEDダイ530にエネルギーを与える準連続動作が好ましい。該キューシーダブリューモードの動作で、最大平均パワーは該LEDから成就され得る。しかしながら、使われる光源は連続モード(シーダブリュー)又は被パルス化モードで運転されてもよい。好ましくは、使われるモード(複数を含む)に無関係に、適当な安全対策が該光美容デバイスの設計に組み入れられるのがよい。
【0111】
電力は電氣コネクター370を経由して該LEDモジュール270に供給されるが、該コネクターは該電子制御システム220からピンコネクター460へ取り付けられた電氣可撓ケーブルである。それぞれのセグメント470a−470fに付随する該LEDダイ530の点灯は、電子制御システム220により制御される。各セグメント470a−470fは基盤480の底部に配置された独立ピンコネクター460の1つを通して別々に制御される。8つのピンコネクター460があり、各々は電子制御システム220とLEDモジュール270の間の電氣接続を提供する。図6で左から右へ読んで、各電氣ピンコネクターは次の様な電氣接続を提供するが、すなわち(1)接地/陰極;(2)LEDセグメント470a;(3)LEDセグメント470b;(4)LEDセグメント470c;(5)LEDセグメント470d;(6)LEDセグメント470e;(7)LEDセグメント470f;そして(8)接地/陰極である。各セグメント470a−470fは、共通の陰極を共有するが、回路を完成するために、ピンコネクター460から対応するセグメント470a−470fへ、そして該共通の陰極へ戻る別々の陽極経路を有する。かくして、ピンコネクター460経由で、該6つのLEDセグメント470a−470fの各々は独立に制御される。
【0112】
図7と8を参照すると、LEDモジュール270は、LEDモジュール270のLEDダイ530から放射される光の95%以上を反射出来るリフレクター490を有する。リフレクター490は孔500の配列を有する。各孔500は漏斗型であり、コーン型のセクション510とチューブ型のセクション520とを有する。光学的リフレクター490の孔500の各々は基盤480に設置されたLEDダイの1つと対応する。かくして組立時、図8に示す様に、各孔は1つのLEDを収容する。LEDダイにより放射され、該LEDダイが中に設置されるコーン型のセクション510に影響を与える光、の95%以上は治療されるべき組織の方へ反射されるだろう。加えて、リフレクター490は、皮膚から反射又は後方散乱され、リフレクター490に影響を与える光が、治療されるべき組織の方へ戻るよう再反射される点で光子リサイクリングを提供する。
【0113】
1実施例では、リフレクター490は銀メッキされたオーエイチエフシー(OHFC)銅で作られるが、それが光が衝突する全ての面で高度に反射性であるならば、どんな適当な材料で作られてもよい。特に、孔500内の面と、窓240に面するリフレクター490の最上面と、は光を反射及び/又は治療されるべき組織上へ戻すために銀メッキされる。
【0114】
LEDモジュール270用の組立過程が図5を参照して図解される。第1に、光学的リフレクター490はパターン状にメタライズされたセラミック基盤480に取り付けられる。第2に、個別LEDダイ530は光学的リフレクター490内の孔500を通して基盤480に設置される。各LEDダイ530を基盤480に取り付けるため使われる材料はチップ熱抵抗を最小化するのに好適であるべきである。好適な半田は金錫共晶混合物であり、これは製造者で該LEDダイ上に予め蒸着されてもよい。第3に、該LEDダイ530は電気接続を提供するために金ワイヤボンディングされる。最後に、該LEDダイ530は適当に屈折率マッチングされたシリコーンジェルで密封され、密封体295を完成するために光学機器が付加される。
【0115】
光は窓240を通して送られるので、LEDモジュール270の該LEDダイ530は密封されるべきで、それらの屈折率は、サファイヤであろうと、光学グレードのプラスチック又は他の適当な材料であろうと、光学的部品窓240と近くなるようマッチされるべきである。この特定の実施例では、LEDモジュール270の個別LEDsはシーアールイーイー(CREE)により製造される、メガブライトLEDシー405エムビー290−エス0100(the MegaBright LED C405MB290−S0100)である。これらのLEDsは窓240と共に使用するのに好適な物理特性を有し、望ましい405nmの波長の光を作る。
【0116】
冷却システム
図3を参照すると、光美容デバイス100の光源組立体230と他の部品を過熱から防止するために、光美容デバイス100は冷却剤リザーバー170,ポンプ180,冷却剤チューブ190a−190c、感熱スイッチ200そしてヒートシンク組立体280を有する冷却システムを備える。
【0117】
光源組立体230とヒートシンク組立体280が完全に組み立てられ、光美容デバイス100内に設置されると、感熱スイッチ200はヒートシンク組立体280に直接隣接し、かつ、接触して設置される。本実施例では、感熱スイッチ200はアイテーテーインダストリー(ITT Industries)により製造されたディスク瞬間スイッチである{部品番号イーデーエスエスシー1(EDSSC1)}。動作時の光美容デバイス100の過熱を防止するために、感熱スイッチ200は光源組立体230の温度をモニターする。もし感熱スイッチ200が過熱の温度を検出したら、それは光源組立体230への電力をカットし、光美容デバイス100は該温度が受け入れ可能なレベルに達するまで、機能を止める。1実施例では、該スイッチは、それが70℃以上の温度を検出するなら、光美容デバイス100への電力を遮断する。代わりに、感熱スイッチが光源への電力のみをカットし、該デバイスは出来るだけ速く該過熱温度を低減するために、冷却システムを動作させる電力を供給し続けることも出来る。
【0118】
光美容デバイス100の冷却システムは更に、運転中光源組立体230内に発生する熱を除去することにより、該デバイスを冷却する循環システムを有する。該冷却システムは追加的に、窓240からの熱を除去するために使われてもよい。光美容デバイス100の該循環システムはポンプ180,冷却剤チューブ190a−190c、冷却剤リザーバー170そしてヒートシンク組立体280を有する。該冷却剤リザーバー170は約180ccの水を保持する内部空間を有する。光美容デバイス100の使用時、該水がポンプ180により循環される。ポンプ180はマイクロダイアフラム液体ポンプ(Micro−Diaphragm Liquid Pump)の、直流モーター付き単一ヘッドオーイーエム設置モデル(Single Head OEM Installation Model with DC Motor)、モデル番号エヌエフ5アールピーデーシー−エス(NF5RPDC−S)である。該ポンプの重さ、寸法、及び性能は応用に好適な様に選択され、例えば、光源の出力パワー、冷却剤の容積、そして望まれる合計治療時間により変わる。
【0119】
チューブ190aは1端でポンプ180に、第2端でヒートシンク組立体280に接続される。図3で示す様に、チューブ190aはチューブ190aを収容するために冷却剤リザーバー70の外側に沿って延びる溝320に沿って走る。チューブ190bは1端でヒートシンク組立体280に、第2端で冷却剤リザーバー170のコネクターポート290へ接続される。チューブ190cは1端で冷却剤リザーバー170のコネクターポート300に、第2端でポンプ180のコネクターポート310へ接続される。冷却剤チューブ190a−190cの各々は約3.18mm(0.125インチ)の内径と約6.35mm(0.25インチ)の外径を有する柔軟なピーブイシー配管である。該配管は90℃の最高温度容量を有する。冷却剤チューブ190a−190cの6つの端部の各々は同様なコネクターポートに接続される。しかしながら、図3では、コネクターポート290,300及び310のみが示される。チューブ190a−190cの端部がそれぞれのコネクターポートに接続された後、該チューブは、漏洩を防止するために、この目的に好適な商用グレードシール剤を使って該コネクターポートにシールされる。
【0120】
チューブ190a−190cが完全に接続されると、それらは連続回路を形成し、該回路を通して、流体、この場合は水、が光源組立体230を冷却するため循環される。光美容デバイス100の動作時、水が冷却剤リザーバー170から、チューブ190cを通り、ポンプ180内へ流れるのが好ましく、該ポンプは該流体を、チューブ190aを通り、ヒートシンク組立体280を通り、チューブ190bを通りそして冷却剤リザーバー170内へ戻るよう強制する。
【0121】
光美容デバイス100の運転中、該水は光源組立体230により発生される熱を除去するためヒートシンク組立体280を横切って流れる。冷却剤リザーバー170は光源組立体230から除去された熱用の追加のヒートシンクとして作用する。該水を直接ヒートシンク組立体280から、冷却剤チューブ170を通り冷却剤リザーバー170内へ導くことにより、最近に過熱された水は冷却剤リザーバー170内に分散されるが、それは、もし最近加熱された水がポンプ180を通して最初に循環された場合より、効率的に該熱が分散されることを可能にする。しかしながら、該水は他の実施例では何れの方向に流れてもよい。
【0122】
5Wの光学的パワーの発生で、LEDモジュール270の電力は約84−86Wとなる。光美容デバイス100の冷却システムは必要な治療時間、この実施例用では10分間、動作ジャンクション温度を125℃より下に保持する。ヒートシンク組立体280の表面と該循環システム内に含まれる水の間のジャンクションの合計熱抵抗(Rth)は約0.315K/Wである。従って、水温に対するジャンクション温度上昇は約26.5(0.315C/W×84W)である。個別LEDダイ530用の最高動作ジャンクション温度(Tjunction)は125℃である。該ジャンクション温度は下式で与えられる。
【0123】
Tj=(Rth×HL)+Ta+ΔTrise
ここでΔTriseは熱がその中へ追い出された時の水の温度上昇である。従って、もしTjmaxが125℃で周囲温度が30℃であるなら、最高水温上昇は下記以下である。
【0124】
ΔTrise=125℃−26℃−30℃=69℃
従って、この実施例で、運転中Taは好ましくは<70℃に限定されるのがよい。この値は実施例により変化し、下記で論じる種々の種類の冷却システムを使う他の実施例には適用可能でない。
【0125】
図9と10を参照すると、ヒートシンク組立体280が詳細に示される。ヒートシンク組立体280は好ましくは銅製であるのがよいが、代わりに他の熱伝導性金属又はヒートシンクとして役立つのに適した他の材料で作られてもよい。ヒートシンク組立体280はフェースプレート380とバックプレート390から成る。フェースプレート380は光源組立体230内に該ヒートシンク組立体280を固定するため使われる4つの孔400を有する。ヒートシンク組立体280が位置的に固定される時、フェースプレート380の前方へ又は遠位の方へ面する面はLEDモジュール270の後方へ又は近位の方へ面する面と接触する(図2に示す様に)。(フェースプレート380の遠位の方へ面する面は図9と10で下方に面しており、かくしてそれらの図では見られない)光美容デバイス100の動作中、フェースプレート380の遠位の方へ面する面とLEDモジュール270の背部との間の接触は、LEDモジュール270からヒートシンク組立体280への熱伝達を容易にする。
【0126】
図10に示すフェースプレート380の後方へ又は近位の方へ面する面は高められた部分410を有する。高められた部分410はフェースプレート380の外側エッジ420より比較的厚く、円形であり−フェースプレート380の面384の地理学的中心内に配置される。該円形の高められた部分410内に螺旋型溝430がある。バックプレート390が位置すると、螺旋型溝430は空けられた空間を形成し、該空間は運転中、水がそれを通過することを可能にして、ヒートシンク組立体280からの熱を除去する。該螺旋型チャンネルは全てのハンドピースの配向に適合し、かくして効率的冷却用に有効な構成であると考えられる。
【0127】
バックプレート390は図9に示される3つのコネクター440a−440cを有する。光美容デバイス100が完全に組み立てられた時、ヒートシンク280が光源組立体230を冷却するため使われる循環システムの部分として接続されることを可能にするよう、コネクター440a−440cは、それぞれ、冷却剤チューブ190a、冷却剤チューブ190b及び感熱スイッチ200用の接続を提供する。かくして、運転時、水はチューブ190aから、螺旋溝430内へそしてそれを通り、そしてヒートシンク組立体280から、チューブ190b内へ流れることが出来て、そこで該水は冷却剤リザーバー170へ戻される。これは、該循環システム内に含まれる約180ccの水へ追加の熱を伝達することにより、ヒートシンク組立体280が光源組立体230を効率的に冷却することを可能にする。更に、螺旋溝430は、その間流体がヒートシンク組立体80と接触する比較的長いセクションを提供することにより効率的熱伝達を提供する。
【0128】
ヒートシンク組立体280を組み立てるために、バックプレート390はフェースプレート380へ糊付けされる。代わりに、バックプレート390はねじ又は他の適当な手段によりフェースプレート380へ取り付けられてもよい。流体が進む通路の代わりの形状を含む、及び/又は、該ヒートシンク組立体内で流体が上を流れる表面積を増やすフィン又は他の面を含む、等、ヒートシンク組立体280の他の代わりの実施例が可能である。
【0129】
循環システム用の多くの他の構成が可能である。1つの代わりの実施例が図17−20に示される。図17の組立分解図で示される、光美容デバイス1500は図1に示す光美容デバイス100と同様である。しかしながら光美容デバイス1500は、ハウジングセクション1540と1550から成る、光美容デバイス1500のハウジングの2ピース設計を含めて幾つかの差異を有する。比較して、光美容デバイス100のハウジングは上記の様に3つのハウジングセクション140,150及び160により形成される。
【0130】
光美容デバイス1500は又冷却システムを有し、該システムの中では多くの部品が1つのリザーバー1570内に一体化される。光美容デバイス1500の冷却システムはリザーバーセクション1570とポンプ組立体1580を有する。リザーバーセクション1570はリザーバー1600を形成するハウジング1590,ポンプ組立体マウント1610,循環出力部1620,循環パイプ1630,インターフエースセクション1640,循環入力部1645そしてマウンティングサポート1650を有する。ポンプ組立体1580はモーターハウジング1660,モーターハウジングo−リング1670,インペラー1680,モーターo−リング1690そして直流モーター1700を有する。
【0131】
光美容デバイス1500が完全に組み立てられると、該デバイスは、流体、この場合は水、が光美容デバイス1500の光源組立体を冷却するため通って循環する、連続冷却回路を有する。運転時、直流モーター1700により駆動されるポンプ組立体1580は冷却剤に該循環システムを通るよう流れさせる。冷却剤は好ましくはリザーバー1600から循環出力部1620を通るよう流れるのがよく、該出力部では該冷却剤はインペラー1680により循環パイプ1630内へ汲まれる。該冷却剤は循環パイプ1630を通って進み、インターフエースセクション1640内の出力開口部1635を経由してヒートシンク組立体1720内へ流れる。該出力開口部1635は循環パイプ1630の端部にある。次いで該冷却剤はヒートシンク組立体1720を通って流れるが、該組立体では熱は該ヒートシンク組立体1720から該冷却剤へ伝達する。次いで該冷却剤は該インターフエースセクション1640の中央に配置される入力開口部1645を経由してリザーバー1600内へ戻るよう流れる。光美容デバイス1500では、該ヒートシンク組立体1720は、インターフエースセクション1640の面に対し固定された1片の金属である。
【0132】
なお他の実施例では、光美容デバイスを冷却するために追加の部品が該循環システム内に含まれてもよい。例えば、同じ量の、熱放散、従って治療時間に適合しながら、冷却剤リザーバー内に蓄えられる、又は該冷却剤リザーバーを置き換えるか、又は比較的小さい冷却剤リザーバーを許容するか、何れかのラディエーターが熱を放散するため設計される。
【0133】
加えて、循環的水冷却より他の冷却機構、例えば圧縮ガス、熱フィンを有するパラフィンワックス又は吸熱性化学作用、が使われてもよい。水の冷却能力を高めるために化学反応剤が使われてもよい。例えば、NHCl(粉末)が温度を下げるために該冷却剤(水)に直接付加されてもよい。これは水の熱容量を減じ、かくしてこの様な冷却は、例えば光源の近くのヒートシンクに循環された水から分離されたNHCl溶液を有する外部冷却源として該冷却システムを増強させる。代わりに、ナノ粒子の懸濁物は冷却剤の熱伝導率を高めるため使われてもよい。
【0134】
更に、他の形の冷却も可能である。例えば、本実施例の1利点は、それが医学的環境で光美容デバイスを冷却するため普通に使われるが、高価で大きい冷凍装置のニーヅを解消することである。しかしながら、もう1つの可能な実施例は、手持ち式光美容デバイス内にあるか、又は遠隔配置され、電氣ケーブルにより手持ち式デバイスに接続されるか、何れかの冷凍装置を有してもよい。同様に、熱交換機が第1循環システムと第2循環システムの間で熱を交換するため使われてもよい。
【0135】
電子制御システム
図1−3を参照すると、光美容デバイス100は電力制御スイッチ210を経由して電子制御システム220に電力を提供する電源215により電力を与えられる。電源215は電氣コード217を経由して光美容デバイス100に接続される。電源215は標準壁出口に差し込み、光美容デバイス100の電氣部品に直流を提供する交流アダプターである。電氣コード217は好ましくは軽量で柔軟なのがよい。代わりに、電氣コード217は省略され、光美容デバイス100が、光美容デバイス100の代わりの実施例内に配置される再充電電源(例えば、バッテリー又はキャパシター)用の充電ステーションであるベースユニットと連携して使われてもよい。なお他の実施例では、光美容デバイスの代わりの実施例の再充電電源及び交流アダプターを含むことにより、ベースユニットが取り除かれてもよい。
【0136】
電子制御システム220は電氣コネクター370上で遠位の部分120の部品から情報、例えば、接触センサー360を介した窓240の皮膚との接触に関する情報、を受信する。提供された情報に基づき、電子制御システム220は、LEDモジュール270のセグメント470a−470fの点灯を制御するために、又電氣コネクター370を使って光源組立体230へ制御信号を送信する。電子制御システム220は又電氣コネクター370を経由して光源組立体230から情報を受信してもよい。
【0137】
1実施例では、光美容デバイス100は含まれる制御的特徴に例え依存しなくても一般に安全である。この実施例では、光美容デバイス100のエネルギー出力は、例え、該装置からの光が人の眼の中に有害に照らされても、該光がその人の眼に傷害を起こさないよう、比較的低い。更に、その人は不快感を受け、何等かの傷害が起こる前に、眼を背けさせ、まばたきさせるか、又は該光源を彼等の眼から離れるよう移動させる。該効果は電球を直接見るのと同様である。同様に、ユーザーの皮膚への傷害は、例え推奨露光時間を越えても、使われるエネルギーレベルでは起こるべきでない。又、パラメーターの組み合わせが或る環境で或る傷害に帰着する程度に、何等かのこの様な傷害の前に、ユーザーの不快感が起こり、該手順の終了に帰着する。更に、本発明の実施例で使われる電磁放射は一般に可視光の範囲であり(UV、近赤外、赤外、及び無線周波範囲の電磁放射も使われるが)、発癌性又は他の危険な短波長紫外線放射(<300nm)の様な電磁放射は避けられる。
【0138】
光美容デバイス100は一般に安全であるが、それとは別に、該デバイスはユーザー用に該デバイスの安全を高める幾つかの追加の制御の特徴を有している。例えば、光美容デバイス100は消費者による使用のための電子式手持ち美容デバイスについての標準的安全の特徴を有する。加えて、図12を参照すると、光美容デバイス100は、合計治療時間を限定することにより延長した時間の使用を防止したり、治療が終了した後ユーザーが予めセットした時間光美容デバイス100を再び使うことを防止することにより過剰使用を避けたり、そしてユーザーが光美容デバイス100からの光で彼等の眼又は他の誰かの眼を照らすことを防止する、制御機構の様な追加的な安全の特徴を有する。
【0139】
例えば、光源組立体230は、窓240の全て又は1部が治療されるべき組織に接触する時のみ点灯される。更に、組織に接触する光源組立体230の部分のみが点灯され得る。かくして、例えば、該組織と接触する光源組立体230のセクションに付随するLEDsは点灯される、一方接触しない光源組立体230のセクションに付随する他のLEDsは点灯されない。
【0140】
これは接触センサーリング260を使って達成されるが、該リングは上記説明の様に、窓240の周りに等距離に配置された6つの接触センサー360のセットを有する。該6つの接触センサー360の各々は、光源組立体230の6つのパイ型のセグメント470a−470fの1つと組み合わされる。各セグメント内の対応するLEDsは該センサー出力に応答して制御電子機器により賦活される。接触センサー360が皮膚との接触を検出すると、電氣信号が電子制御システム220へ送られ、該システムは対応する信号を光源組立体230へ送り、対応するセグメント470a−470fのLEDダイ530を点灯させる。もし多数の接触センサー360が押されるなら、対応するセグメント470a−470fの各々のLEDダイ530が同時に点灯されるだろう。かくして、該6つのセグメント470a−470fのどんな組み合わせも、すなわち1つのセグメントから全6つのセグメント470a−470fまで、同時に点灯され得る。
【0141】
代わりの実施例では、該接触センサーは機械的、電気的、磁気的、光学的であってもよく、或いは何等かの他の形式であってもよい。更に、該センサーは組織を、応用に依って、窓240が該組織に直接接触していても或いはその近くの近接部にあっても、検出するよう構成される。例えば、センサーは、運転中組織と直接接触せず、該皮膚の近くの近接部にある時、動作するよう設計された窓又は他のアパーチャーを有する光美容デバイスで使用されてもよい。これは該デバイスが、例えば、該デバイスの窓又はアパーチャーと治療される組織の間にローション又は他の物質を噴射することを可能にするだろう。
【0142】
安全の特徴を提供するのに加えて、接触センサーリング260は又該治療を改良するために電子制御システム220により使われる情報を提供する。例えば、電子制御システム220は1つの治療セションの全体治療時間を制御するために、システムクロックとタイマーを有する。かくして、電子制御システム220は治療状況とパラメーターに依り全体治療時間を制御及び変更することが出来る。電子制御システム220は又光源組立体230へ送られる全体電力を制御することが出来て、それにより治療の何等かの与えられた点に於ける光源組立体230から点灯される光の輝度を制御する。
【0143】
例えば、もし治療中、光源組立体230のセグメント470a−470fの1つだけが点灯されるなら、光源組立体230は、もし、他方、全6つのセグメント470a−470fが点灯されるなら発生される光エネルギーの約1/6分のみを発生するだろう。その場合、光源組立体230は比較的少ない熱を発生し、組織に比較的少ない全光を提供する(単位面積当たり光の量はその点で同じだろう)。もしより少ない光が発生されるなら、冷却システムの水はもっとゆっくり加熱され、より長い治療時間を許容する。電子制御システム220は該治療セション中セグメント470a−470fの各々が点灯された合計時間に基づき、光の形のエネルギーが組織に提供される割合を計算する。もし、該6つのセグメント470a−470fの1つ以上が点灯されないので、より少ないエネルギーが該治療コース中に提供されるなら、電子制御システム220は順応して合計治療時間を増加出来る。これは、治療セッション中、適当な量の光が、治療されるべき組織へ送られるよう利用可能であることを保証する。
【0144】
上記で論じた様に、光美容デバイス100を使う1つの治療用の可能な合計治療時間は、約10分である。もし該セグメント470a−470fの1部分のみが治療中の種々の瞬間に点灯されるなら、電子制御システム220は該治療時間を延長してもよい。
【0145】
代わりに、もしセグメント470a−470fの全部の6つより少ないものが点灯されたなら、電子制御システム220は該点灯されるセグメント470a−470fに利用可能な電力の量を増やすことが出来て、それにより比較的多い光が該点灯されたセクションにより発生され、それは、今度は、治療されるべき組織の単位面積当たりの送られる光の量の相対的増加を引き起こす。これはより効果的治療を提供する。
【0146】
当業者は光美容デバイス100の制御システムの多くのバリエーションが可能であることを評価するであろう。応用とパラメーターにより、合計治療時間と光輝度は望まれる出力をもたらすために独立に又は組み合わせで変えられてもよい。加えて、光美容デバイスの実施例はモードスイッチを有してもよく、該スイッチは、追加的治療時間の付加、又は該光源の或る部分のみが点灯された時作られる光の輝度の増加、又はこれら2つの或る組み合わせを含めて、種々の動作モードをユーザーが選択することを可能にするだろう。代わりに、該ユーザーは、如何に多くのセグメントが点灯されたかから独立して、又は例え該アパーチャーがセグメントに分割されなくても、より高いパワーであるが、より短い治療を選択してもよい。
【0147】
更に、光美容デバイスの制御システムが、ユーザーが光源を組織上で動かす速度を検出することを可能にする1つ以上の速度センサーを含め、多くの代わりの、センサー構成とデバイスの使用法と、が可能である。この様な実施例では、該光源が比較的速く動きつつある時、光の輝度は、該デバイスが治療されるべき組織の各単位面積に送られるより一定した光を提供し続けることを可能にするために、光源への電力を増加することにより増加出来る。同様に、光源の速度が比較的遅い時、該光の輝度は減じられ、光源が或る時間の間動かないが、該組織と接触して留まる時は、該光源は、組織への損傷を防止するためターンオフされてもよい。速度センサーは又組織との接触の質を測定するため使われてもよい。
【0148】
ブーストチップ225は光美容デバイス100の電気部品へ充分な電力を提供する。充分な電力がLEDモジュール270のLEDダイ530を点灯するために利用可能であることを保証するために、ブーストチップ225は電源からの電圧を変換することにより内部DC−DC変換器の役割を演ずる。
【0149】
光美容デバイスの動作
動作時、光美容デバイス100は、消費者又は他のユーザーが、例えば、アクニを治療及び/又は防止するために彼/彼女の皮膚上で使える、コンパクトで、軽量な手持ち式デバイスを提供する。とりわけ、ハンドルとして機能する近位の部分110を保持して、ユーザーは窓240の微小研磨面450を皮膚に対するように置く。窓240が該皮膚に接触すると、該接触センサーに応答して、該制御システムはLEDモジュール270のLEDダイ530を点灯する。LEDダイ530が点灯される間、ユーザーは光美容デバイス100の窓240を、皮膚又は治療されるべき他の組織上で、動かす。光美容デバイス100の窓240が該皮膚を横切るように動くと、それは皮膚の健康と美容的外観を改善するために相乗的に働く2つの仕方で皮膚を治療する。
【0150】
第1は、微小研磨面450は、角質層の落屑/置換を誘起するよう角質層の表面部分(例えば、死んだ皮膚細胞と他の屑)を除去する。人体は繰り返し角質層を置換する−すなわち約1ケ月の経過を経て角質層を置換する。古い組織の除去はこの更新過程を加速し、それにより該皮膚をより良く見えさせる。微小研磨面450は角質層から古い組織の除去を強調するよう輪郭沿いに進められる。もし余り少しの研磨しかなければ、効果は無視可能であるか又は存在しない。余りに多い研磨があれば、微小研磨面は組織を切ったり、さもなければ損傷したりする。死んだ皮膚の除去は又皮膚内への光の貫入を改善する。
【0151】
第2に、光美容デバイス100は、それらの治癒効果用に選択された1つ以上の波長を有する光で皮膚を治療する。アクニの治療用では、LEDモジュール270は好ましくは405nmに中心がある、約400−430nmの範囲の波長を有する光を発生するのが好ましい。それらの波長で、光はアクニの治療及び防止に役立つ抗菌特性を有する。
【0152】
加えて、微小皮膚科的研磨と連携して使われる光は、皮膚上の傷を癒す過程を改善する治癒効果を有する。光の印加が現実に治癒過程を容易化する又は速めることは明らかでないが、光は治癒過程で有利な補足的効果を提供するように見える。したがって、光と表皮研磨の両者で皮膚を刺激することにより光生体変調(photo−biomodulation)を提供する実施例は、該治癒過程に有利な効果を有すると信じられる。光美容デバイス100はこの様な目的で使われ得る。もう1つの例として、適当に輪郭を取られた微小研磨面を有し、その抗炎症効果用に選択された波長を有する光を作ることが出来る光美容デバイスは、この様な目的にも使用されてよい。
【0153】
皮膚を横切って該デバイスを動かす代わりに、該デバイスは”ピックアンドプレース”モードで使われてもよい。この様なモードでは、該デバイスは皮膚/組織と接触して又はその近くの近接部に置かれ、LEDsは予め決められたパルス幅の間点灯され、そしてこれは、治療されるべき全体範囲がカバーされるまで繰り返される。この様なデバイスは1つ以上の接触センサーを有し、接触センサーのみ又は接触センサー及び窓240が該皮膚と接触して置かれ、接触を検出すると、該制御システムは該LEDsの全て又は或る部分を点灯する。微小研磨面はこの様なデバイスでは、動作中該窓が組織の面を横切って動かされる光美容デバイスに於ける程有効ではない。ピックアンドプレースタイプの光美容デバイスで該微小研磨面の有効性を改善するためには、微小皮膚研磨を容易化するための回転又は振動する窓の様な、そして他の目的では、特定スポット上の治療の完了の指示(例えば、移動又は振動の中止によりユーザーに通信される)の様な、追加的特徴が含まれるのがよい。
【0154】
ユーザーフィードバックシステム
図14を参照すると、光美容デバイス910の代わりの実施例は1つ以上のフィードバック機構を有する。1つのこの様なフィードバック機構は治療についての情報を消費者に提供してもよい。この様なフィードバック機構は、光美容デバイス910のヘッド920内に配置された1つ以上のセンサー/検出器と、近位の部分930内に配置された出力デバイス540と、を有する。出力デバイス540は、1つ以上のLEDsの点灯させることによる可視的フィードバック、該デバイスを振動させることによる機械的フィードバック、1つ以上のトーンを発射することによる音声フィードバックを含むが、それらに限定されない、種々の形で該ユーザーへフィードバックを提供してもよい。該フィードバック機構は、例えば、該ユーザーに組織の特定範囲がアクニを引き起こす細菌を含むかどうかを知らせるため使われてもよい。この場合、該センサーは、アクニを引き起こす細菌が検出された時、ユーザーに該範囲を治療し続けるよう知らせるために、該出力デバイスを賦活させる。該出力デバイスは又、アクニを引き起こす細菌が少ししか、又は全く検出されない時、その範囲の治療が完了したことを知らせるために、例えば、異なる、軽い、トーン又は異なる機械的フィードバック、で賦活されてもよい。他の実施例では、特定の治療及び/又は該デバイスの望まれる仕様に依り、追加の又は異なる情報がユーザーに提供されてもよい。
【0155】
加えて、該同じ又は異なるフィードバック機構は、該ユーザーに知らせて又は知らせることなく、該デバイスの動作を制御するために、該光美容デバイス100により使われるべき情報を提供してもよい。例えば、もし該フィードバック機構が多量のアクニを引き起こす細菌を検出したなら、該制御システムは、もっと有効な治療を提供するために、その範囲の治療中放射される光の輝度を増加するようLEDモジュール270への電力を増加してもよい。同様に、もし該フィードバック機構がアクニを引き起こす細菌を少ししか又は全く検出しないなら、該制御システムは、エネルギーを浪費せず、より長い治療時間を許容するために、その範囲の治療時、放射される光の輝度を減じるよう該LEDモジュール270の電力を減じてもよい。もしLEDモジュール270が上記説明の様にセグメントに分けられているなら、該デバイスは各セグメント用の1つ以上のフィードバック機構を有し、該制御システムはそれに応答して各セグメントを個別に制御してもよい。
【0156】
図14に示す実施例では、該フィードバック機構はアクニ内のプロトポルヒリンの蛍光を検出するため使われる蛍光センサーを有するセンサー900を備えるが、該プロトポルヒリンは赤及び黄の範囲の光を吸収後、蛍光を放つ。蛍光は、プロトポルヒリンがLEDモジュール270から送られる治療光を吸収した結果であるか、又は該フィードバック機構がこの様な蛍光を誘起するための別の光源を有しているかである。細菌ピーアクニの増加した濃度の範囲(尋常なアクニの治療時)、又は色素沈着した口の細菌(口腔を治療時)は、細菌により作られるプロト−及びコプロ−ポルヒリンの蛍光により検出され、輪郭を描かれ得る。治療が進むと、該蛍光信号は減じる。
【0157】
他の実施例では、フィードバック機構がとりわけ下記検出用に使われる。
【0158】
a.細菌活動により引き起こされる皮膚表面pHの変化。
b.その病変が視認可能となる前のアクニ病変の形成らしい範囲。これは皮膚の電気的特性(静電容量)及び皮膚の機械的特性(弾性)の変化を検出することにより行われる。
c.日光黒子(色素沈着スポット)。これは治療される局所的組織内の相対的メラニン及び血液含有量の変化を測定することにより行われる。同じ測定は表皮病変(治療される)と黒子(治療を避ける)の間を区別するため使われ得る。
d.光学的若返りを行う時の光損傷された皮膚の範囲。これは光損傷した皮膚対光損傷してない皮膚の蛍光(特にコラーゲン蛍光)の相対変化を測定することにより達成される。
e.口の治療を行う時のエナメル汚点。これは弾性的な散乱か又は蛍光か何れかを使って光学的に行われる。エナメルからの反射の及び/又は蛍光の光の検出用に光検出器とマイクロチップが使われる。
【0159】
本発明の光美容デバイスは又しわ(皮膚のしわ)を治療することが出来て、皮膚の静電容量を測定するセンサーが該デバイスに組み込まれるが、該デバイスは該皮膚の相対的弾性を決定することが出来て、それにより、形成済み及び形成中の両者のしわを識別する。この様な光美容デバイスは静電容量の相対変化か又は抵抗値の相対変化か何れかを測定出来る。
【0160】
又光美容デバイス、光学的コヒーレンス技術{”オーシーテー(OCT)”}を使ってしわ、色素沈着した病変、アクニそして他の状況を検出するよう設計される。これは光学的画像か又は皮膚静電容量画像か何れかでのパターン認識により達成される。この様なシステムは、例えば、しわを自動的に分類し、該しわを治療するかどうか、及び/又は如何に治療するか、を決定する追加情報を該制御電子機器に提供する。オーシーテーを、電気的パラメーターの測定を、或いは他の検出(又はそれらの組み合わせ)を使うにしても、この様なデバイスは該状況自体(例えば、しわ、アクニ、色素沈着したそして脈管の病変、他)に治療を制御/集中する利点を有し、又該状況が完全に展開する前に該状況を治療するため使われるが、それはより良い治療結果に帰着する。
【0161】
光美容デバイスの実施例は、例えば、年齢又は肝臓スポット又は雀斑の治療を可能にするため皮膚の色素沈着の相対変化を決定することが出来るフィードバック機構を有する。この様な光美容デバイスは皮膚の真皮の色素沈着と表皮の色素沈着の間を区別出来る。動作時、1つ以上のLEDs(治療源であるか又はもう1つの光源でもよい)からの光は該皮膚に貫入する。該光の幾らかはセンサーへ戻るよう反射される前に表皮のみを通過する。同様に、該光の幾らかはセンサーへ戻るよう反射される前に表皮及び真皮の両者を通過する。次いで電子制御システムは、表皮及び真皮が色素沈着を有するかどうかを、該反射光から決定するために該センサーからの出力を使う。検査される組織の範囲は表皮内のみの色素沈着を有するなら、該電子制御システムは該色素沈着が治療用に好適な雀斑又は加齢スポットを表すことを決定する。もし検査される組織の範囲が真皮と表皮の両者に色素沈着を有するなら、該電子制御システムは又該組織が黒子、入れ墨、又は治療に好適でない皮膚病変を有することを決定する。この様な光学的色素沈着検出システムは、ことによると、時−又は周波数−分割検波技術と組み合わされた、拡散反射光の空間−分割式測定を使い実現され得る。
【0162】
種々の又は追加のセンサー及び光又は他のエネルギー源又はそれらの組み合わせを用いた種々のフィードバック機構を有する、多くの代替え実施例が可能であることは当業者には明らかであろう。例えば、アクニに付随する細菌による作られたポルヒリンの蛍光及びしわに付随する皮膚静電容量の様な、種々の肉体的特性を測定するセンサーの組み合わせが含まれてもよい。加えて、センサー配置が変えられてもよい。例えば、光美容デバイスは、ユーザーが光美容デバイスを動かす方向に無関係に、治療を要する範囲を光美容デバイスが検出することを可能にするために、治療用光源の周りに直角に配置された2つの光学的センサー、又は正方形パターンで配置された4つの光学的センサー、を有してもよい。
【0163】
代わりに、光美容デバイス100は、ユーザーの皮膚上での窓240の移動速度、アクニを引き起こす細菌の存在及び/又は皮膚温度、に関する情報を提供するセンサーを有してもよい。もう1つの実施例では、ホィール又は球が皮膚と物理的接触をするよう位置付けられるが、ハンドピースが皮膚に対し動かされると該ホィール又は球が回転するように該位置付けが行われ、それにより該ハンドピースの速度が該制御システムにより決定されることを可能にする。代わりに、ユーザーが何時該デバイスが治療し、何時治療してないかを知るよう、該ハンドピースの速度が望ましい範囲内にあるかどうかをユーザーに知らせるために可視指示器(例えば、LED)又は可聴指示器(例えば、ビーパー)が使われてもよい。或る実施例では、該ユーザーに情報を提供するために多数の指示器(例えば、種々のカラーを有するLEDs、又は種々の音声指示器)が使われてもよい。
【0164】
他の速度測定方法が本発明のこの側面の範囲と共にあることは理解されるべきである。例えば、ハンドピースが皮膚に対し動かされる時、皮膚の電気的(静電容量と抵抗)/磁気的特性の時間依存性を記録することによりハンドピース速度を測定する電磁装置。代わりに、対象が皮膚面を横切ってドラグされる間に放射される音の周波数スペクトル又は振幅が測定され、該音響スペクトルは速度に左右されるので、最終情報が速度を計算するため使われる。もう1つの代替えは、該ハンドピースが皮膚に沿って動かされる方向に沿う距離により分離される2つのセンサー(例えば、1つは光学システムの前、1つはその後)を使うことにより、ハンドピース速度を測定するための熱的センサーを使用することである。この様な実施例では、第1センサーはハンドピース速度から独立した未治療皮膚の温度をモニターし、第2センサーは照射後皮膚温度をモニターし、ハンドピース速度がゆっくりする程、与えられた皮膚範囲へ送られる影響は大きく、それは第2検出器により測定されるより高い皮膚温度に帰着する。従って、該2つのセンサー間の温度差に基づき速度が計算される。
【0165】
上記実施例の何れに於いても、速度センサーは接触センサーと連携して使用される(例えば、ここで説明される接触センサーリング260)。ハンドピースの1実施例では、接触及び速度の両者は同じ部品により決定される。例えば、従来のコンピュータの光学的マウス上で使われる様な光学的マウス型センサーが接触及び速度を決定するため使われてもよい。この様なシステムでは、皮膚面を連続的に画像形成するためにCCD(又はCMOS)アレーセンサーが使われる。上記で説明した様に、特定セットの皮膚特徴の速度を追跡することにより、該ハンドピースの速度は測定され、該アレーセンサーにより受信される光学的信号の強さは該皮膚との接触時増加するので、信号強さをモニターすることにより接触が決定される。加えて、CMOSデバイスの様な光学的センサーは、皮膚から戻り反射される光に基づき皮膚色素沈着レベル又は皮膚タイプを検出、測定するため使われ、治療は色素沈着レベル又は皮膚タイプにより変えられてもよい。
【0166】
本発明の或る実施例では、放射源出力を制御するために、フィードバックループ又はルックアップテーブルと連携して運動センサーが使われる。例えば、放射されるレーザーパワーはルックアップテーブルに依ってハンドピース速度に比例して増加される。この方法では、固定皮膚温度は、ハンドピースがハンドピース速度の範囲で動かされる事実にも拘わらず、選択された深さでは保持される(すなわち、皮膚表面で一定フラックスを保持することにより)。指定深さで与えられた皮膚温度を達成するため使われるパワーは、引用によりここに組み入れられる特許文献4で詳細に説明される。代わりに、治療後皮膚温度はモニターされ、治療光源出力パワーを変えることにより皮膚面で実質的に一定の影響を保持するようフィードバックが使われる。皮膚温度は従来の熱的センサーか又は非接触中赤外線光学的センサーか何れかを使うことによりモニターされる。上記運動センサーは例示用であり、運動検出は音声の様な他の手段により達成されてもよい(例えば、ドップラー情報を使って)。
【0167】
光美容デバイスと共に使用するアタッチメント
光美容デバイス100は種々の治療の実施又は治療の側面でユーザーに役立つアタッチメントをオプションで有してもよい。例えば、鼻の周りの様な到達し難い範囲の組織を治療するためにアタッチメントが使われる。該アパーチャーを制御又は変更するためにアタッチメント又は他の機構を使う光美容デバイスは”適応型アパーチャー”を有すると呼ばれる。図13を参照すると、光美容デバイス100用アタッチメント600が示される。アタッチメント600はクリップ610により光美容デバイス100の遠位の部分120に取り付けられる。4つのクリップはアタッチメント610の2つの相対する側の各々上の2つのクリップを有するよう対称に配置される。アタッチメント600はフレーム620とアパーチャー630を有する。アパーチャー630はコーン型で、不透明コーンセクション640と開口部650を有する。アタッチメント600が取り付けられた時光美容デバイス100に面する不透明セクション640の面は反射性材料でコートされる。開口部650は光を通す、現実的開口部であるか、又は該開口部は窓240と同じ材料製で該開口部を横切る窓を有してもよい。
【0168】
アタッチメント600が光美容デバイス100に取り付けられると、アパーチャー630は、光源組立体230が点灯された時、本質的に全ての光がアパーチャー630を通過するよう窓240をカバーする。動作時、アタッチメント600はユーザーが該光を治療されるべき組織の小さな範囲上に集中することを可能にする。例によれば、ユーザーは、鼻の周りの様に到達するのが難しい範囲内の、個別の面ぽう、個別のしわ又は他の状況(例えば、細い血管又は色素沈着した病変)の様な、特定の小さな影響された範囲を治療するためにアタッチメント600を光美容デバイス100に取り付ける。
【0169】
ユーザーは開口部650のエッジ660を皮膚に対するよう置いてもよい。この様な接触は、アタッチメント600のフレーム620がクリップ610経由で光美容デバイス100内の圧力感応スイッチと契合することを可能にする。アタッチメント600が組織に対し押されると、それは該スイッチを閉じ、それは該接触センサー360を契合された様に見えさせる回路を完成する。かくして、電子制御システム220は全部の6つのセグメント470a−470fを同時に点灯させる。代わりに、アタッチメント600は、アタッチメント600が光美容デバイス100に取り付けられた時、完結した回路を形成する接触センサー360に面するフレーム620の面の周りに走るワイヤを有しており、そして該アタッチメント600は組織に対し押され、それはセンサー360に電場を検出させ、該6つのセグメント470a−470fの各々が点灯されることを可能にする。
【0170】
図13Aで示される様に、矢印271で表され、LEDモジュール270により発生される光は、開口部650を直接通過するか、又は不透明コーンセクション640の内部反射面により反射されるか何れかである。光源組立体230も又光学的リフレクター490を有するので、大抵の光は、それが治療される組織670内へ進むか又は光美容デバイス100の面により吸収されるまで、アパーチャー630及び光学的リフレクター490により区切られる空間680内で反射され続ける。もし比較的高い反射率を有する材料が使われるなら、そしてもし空間680内の比較的多くの面が反射性材料でコートされるなら、比較的より多くの光が組織670上に集中するであろう。
【0171】
図13Aに示す開口部650は窓によりカバーされず、動作中、リム660が組織670に対し押されると、組織670はコーン640内に僅かに膨らまされる。例えば、アクニの徴候の面ぽうである組織670の部分690は空間680内に配置される。これは光271が光源組立体230から直接組織690の頂部を打ち、光271が不透明コーンセクション640の内面により反射される時、間接的に組織690の側部を打つことを可能にする。部分690により表される面ぽうが頂部及び側部の両者からの光の中に浸されることを可能にすることは光治療の治癒効果を改善し、治療される面ぽうをより有効に減じ又は除去すると信じられる。
【0172】
面ぽうを治療するのに加えて、アタッチメント600は又他の目的に使われてもよい。例えば、アタッチメント600は頬と鼻孔の間のクレビスの様な窓240の大きな面を使って治療するのが難しい組織の範囲を治療するのに使われる。アタッチメント600は個別しわに沿って治療する、又は眼の周りの様に敏感な範囲に注意深く導かれる治療を提供する、ために使われる。
【0173】
もう1つの実施例で、図29−32を参照すると、光美容デバイス100に似た光美容デバイス700は幾つかの追加的機能を提供するためにアタッチメント710を有する。第1に該アタッチメントは皮膚面に追加の機械的作用を提供するために研磨面を有する。該研磨面は図28と連携して論じた微小研磨面450と類似である。図30で示される様に、アタッチメント700は、該デバイスの使用時、組織に対し微小研磨の機械的作用を提供するために、それらがアタッチメント710の面から外方へ延びるようサファイヤ粒子720が埋め込まれたプラスチック製である。
【0174】
加えて、アタッチメント700は最初の光の部分をより長い波長の光を有する光に変換する蛍光材料を使って作られる。(代わりに、この様な蛍光材料は又光の1部分をより短い波長バンドに変換してもよいが、これはこの様なデバイスの余り典型的でない応用と考えられる。)該デバイスの出力スペクトルの例が図32で示される。図解される様に、アタッチメント700の付加は、2つの対応する最大輝度を有する2つの波長範囲でイーエムアールを放射するデバイスを提供するが、該最大輝度の1つは青の波長バンドにあり、該最大輝度のもう1つはオレンジの波長バンドにある。
【0175】
他の実施例では、アタッチメントは他の方法で該光美容デバイスの出力を変える。例えば、アタッチメントは、該アタッチメント無しで該デバイスが出力する異なる波長で1つの最大輝度を有する出力を提供するよう蛍光材料をフイルター用材料と組み合わせる。同様に、該デバイス単独で提供される最大出力輝度に追加して、又は該デバイス単独で提供される最大出力輝度をフイルターすることに依って、等の方法を含めて、2つより多い波長で最大出力輝度を創るために多数の材料が使われる。この様なアタッチメントは表面全体に亘り近似的に一定で、均一なイーエムアール放射を提供するため層内に一体化されるか、又は例えば、種々の材料を使って窓の種々の部分又はセグメントを作ることにより、窓の面の種々の部分で種々のイーエムアール放射を提供してもよい。なお他の実施例では、例えば、種々の波長で光を放射する同調可能な放射源又は源のアレーを含むことにより、アタッチメントの助力無しで該デバイス自身により、種々の波長で最大出力が提供されてもよい。
【0176】
他の実施例では、アタッチメントはアタッチメント700の1つ又はもう1つの機能のみをサービスするか、又はアタッチメント700の該機能の1つ又は両機能のみならず追加の機能を含むことも出来る。
【0177】
なお他の実施例では、アタッチメント、例えば、アタッチメント600と700と同様なアタッチメントが、同じデバイスの多数のユーザーによる治療を個人専用化するため使われてもよい。例えば、種々の家族メンバー、ルームメイト、他が該デバイスを使うために各々が別々のアタッチメントを有してもよく、該アタッチメントは治療時光美容デバイスに取り付けられ、次いで次に除去される。異なる個人に属するアタッチメントは容易な識別用にラベル付けされてもよい。更に、或る実施例では、光美容デバイスは現在使用中のアタッチメントを認識し、従って自動的に治療パラメーターを調整する機構を有してもよい。
【0178】
アタッチメント600及び/又は700と同様なアタッチメントの多くの異なる実施例が可能である。例えば、光美容デバイスの代わりの実施例は、アタッチメントが接続された時、該電氣制御システムに知らせる電氣接点又は他の機構を有してもよい。それは該電氣制御システムが、例えば、光源への電力を増加又は減少させるか、又は1つより多い光源が利用可能な時(例えば、LEDsのアレー)、該光源の1部分のみを点灯する、該光源からの出力のパルス幅とパワーを変える(例えば、短い持続時間の、より高パワーのパルス光で、又はより長い持続時間の、より低パワーで、組織を治療する)、該アタッチメントの端部に置かれた接触センサーを使い、窓上の接触センサーからの情報を無視することにより治療時間を変えること、他により動作モードを変えることを可能にする。それは又電子制御システムが種々の目的用に該デバイスと共に使われる種々のアタッチメント間を区別することを可能にする。
【0179】
アタッチメント600の寸法、形状、ディメンジョン及び材料も又様々でよい。例に依れば、アタッチメントはピラミッドとして形作られてもよい。同様に、該アタッチメントの内部反射面は、光を組織上にもっと直接的に反射し、光美容デバイスの方へ戻るよう反射される光の量を減らすために、対数曲線に適合してもよい。もう1つの例として、該アタッチメントは、光が窓240の1部分からのみ通ることを可能にする単純なフラットマスクであってもよい。加えて、該開口部は窓240上に中央化される必要はなく、1つの側へ離されてもよい。同様に、該開口部は寸法、形状が種々であってもよく、又該開口部の前又は背後に横切って焦点合わせ用又は他の光学機器を有してもよい。幾つかのアタッチメントは異なる機能をサービスするために該光美容デバイスへ結合するよう利用可能にされており、家族の各メンバーは、各家族メンバーが共通の電氣歯ブラシベースへの結合用に彼等自身の歯ブラシヘッドを有すると同じ仕方で、彼等自身のアタッチメントを有してもよい。窓240より小さい範囲上に光を集中する代わりに、該光をより大きい治療範囲上に送るためにアタッチメントが提供されてもよい。該デバイスのアパーチャーは又、例えば、種々の組織タイプ、組織輪郭及び治療に有効に適合するために、異なる形状を有してもよい。
【0180】
他の実施例は、比較的大きい面から放射される光で到達するのが難しい範囲の治療を容易化するため使われる。例えば、図15に示す様に、光美容デバイスの窓1100は、より広い面部分1110とより狭い面部分1120を有する涙滴の様に形作られる。ユーザーは組織の比較的平坦な範囲を治療するために窓1100の面全体を使い、代わりに広い面で治療し難い組織の範囲を治療するために該狭い面部分1120を使ってもよい。該ユーザーが組織を治療するために窓1100の狭い面部分のみを使う時は、該狭い面部分に付随するLEDsのみが点灯されてもよい。例えば、狭い面部分に付随する接触センサー1130は狭い面部分1120を使って治療される組織と接触するか、又は該組織に近い近接部にある一方、広い面部分1110に付随する接触センサーは契合されない。該制御システムはその時狭い面部分1120に付随するLEDsのみを点灯するためにこの接触情報を使う。この構成はアタッチメント600の様なアドオン部品のニーヅを排除する。
【0181】
図16を参照すると、なおもう1つの実施例では、光美容デバイス1170は2つの(又はより多い)独立アパーチャー、大きい窓1180と小さい窓1190,を有する。オプションでは、該窓は相互に対し移動可能である。小さな窓1190は、矢印1210により示す様に延長位置へ、及び同位置から、スイングするアーム1200の端部に配置される。完全に延長されると、アーム1200は位置的にロックする。延長されたアーム1200で治療中、小さな窓に付随する1つ以上の接触センサー1220は治療されるべき組織と接触して、又は該組織の近くの近接部に置かれ、一方大きい窓1180に付随する接触センサー1230は契合されない。かくして、該光美容デバイスがこの仕方で使われる時、小さな窓1190に付随する光源(例えば、LEDs)のみが点灯され、大きな窓1180に付随するLEDsは点灯されない。更に、光美容デバイス100に関係して上記論じた様に、光美容デバイス1170の制御システムは、利用可能な窓範囲の比較的小さな部分のみが利用されることを決定し、小さな窓1190か、又は大きい窓1180を使う時(又は小さい窓と大きい窓の両者を同時に使う時)か、何れかに付随するLEDsへの電力を増加してもよい。それはそれらのLEDsにより作られるより多くの光に帰着し、かくして或る治療の効能を増加させる。
【0182】
オプションでは、皮膚から散乱される光を皮膚内へ向け直すために、先端リフレクターが該1つ以上のアパーチャー付近に付加されてもよい(上記で、光子リサイクリングとして説明された)。近赤外線の波長について、皮膚表面に入射する光の40%と80%の間が皮膚の外へ散乱され、当業者が理解する様に、散乱の量は皮膚色素沈着に部分的に左右される。先端リフレクターを使って、皮膚から散乱される光を該皮膚の方へ戻るよう向け直すことにより、光美容デバイスに提供される効果的影響は2より大きい因数で増加する。先端リフレクターは光を皮膚の方へ戻り反射させるために、銅、金又は銀コーティングを有する。
【0183】
反射コーティングは、該皮膚から反射/散乱される光へ曝されるデバイスのどんな不透過性面に塗布されてもよい。当業者は、これらの面の配置及び効能が光源(複数を含む)の選ばれた焦点合わせ形状と配置に左右されることを理解するだろう。
【0184】
追加の実施例
上記で詳細説明が与えられたので、多数の代わりの実施例が可能なことは明らかである。例えば、ディメンション、アタッチメント、光の波長、治療時間、動作モードそして大抵の他のパラメーターが望まれる治療と治療の方法に依り変えられてもよい。
【0185】
例えば、皮膚内への光の結合用の機構を有する光源が、皮膚へ適用される何等かのハンドピース、例えば、シャワーブラシ、又は顔のクレンジング用ブラシ、マッサージャー又はローラーを含めたどんなタイプのブラシ、の中に又はそれに付置して設置されてもよい。例えば、その全体の引用によりここに組み入れられた特許文献5を参照。加えて、該光源はシャワーヘッド、マッサージャー、皮膚クリーニングデバイス、他内に結合されてもよい。該光源は、現在ある製品にクリップされる、ベルクロ(Velcro)で締結される、又は他の仕方で固定/レトロフィットされるアタッチメント内に設置されてもよく、或いは該光源は新製品内に一体化されてもよい。
【0186】
もう1つの代わりの実施例では、光美容デバイスは、人が操作中該デバイスを保持する必要がないよう、例えば、テープ、ストラップ又はカッフにより人に取り付けられてもよい。この様なデバイスは、例えば、細菌を殺菌するか又は傷内で成長するのを防止する、組織内での炎症を減じるか取り除く、又は他の治癒効果を提供する、ために或る範囲の組織へ光を提供してもよい。この様なデバイスは、例えば、冷却システムの部分としてカッフを有し、光源で作られる熱により加熱された水を該カッフを通して循環する、ことにより光源により作られる熱を利用してもよい。この様なデバイスは加熱パッドと同様な組織の追加的熱を提供してもよい。
【0187】
代わって、例えば、該デバイス及び/又は治療されるべき組織の冷却に役立つ氷を挿入するコンパートメント又はコンテナー又は再凍結可能なパケットを有することにより、組織に”冷気”を印加するデバイスが使用されてもよい。この様なデバイスは治療されるべき組織を冷却するのみならず該デバイスの冷却剤システム内で循環する何等かの流体を冷却する氷又は他の冷却機構を使ってもよく、それにより長い治療時間を、又は動作中少ない冷却剤しか要しない比較的小さいデバイスを、或いは両者を提供する。この様なデバイスは除去可能な、再使用可能な及び/又は再充填可能なコンテナーを有してもよい。それは又使い捨てコンテナーを有してもよい。該コンテナーは、応用に依り、種々の流体、流体の混合物又は流体と固体粒子の混合物で充たされてもよい。
【0188】
例えば、パラフィンワックスは約60℃の比較的安定な温度での冷却を提供するため使われる。一般に、高熱容量を有する物質は比較的大量の熱を蓄積するが、その温度は、熱が該物質内に蓄積されると、或る速度で常に高まるので、特定温度で相変化を経る物質が好ましい。他方、物質が相変化を経ると、物質の温度は、相変化が完了するまで、安定である。この現象は光美容デバイスの動作を最適温度により良く調整するため使われてもよい。
【0189】
これは、例えば、或る波長のイーエムアールを発生するため半導体デバイスを使う実施例では、重要である。例えば、青い光を発生する半導体デバイスは、赤の範囲の光を発生する半導体デバイスより一般に温度感応性が低い。温度が上昇すると、後者のデバイスはパワーを失い、発生される波長をシフトする傾向がある。従って、この様なデバイスの温度を出来るだけ長い間安定した温度に保持するのが望ましい。概略最適動作温度で相を変化させる熱吸収材料を使うことは、或る実施例に連携してここで論じた様に、4Wのイーエムアールを放射するデバイス用に、比較的長い時間、例えば、5又は10分の間、に亘り、該デバイスの安定で、効率的動作を提供する。比較的温度感応性の低い、青い光を発生する半導体デバイスの場合、該温度は、約100−110℃に保持され、約125℃の最高温度を有する。比較して、可視の赤の範囲(例えば、630nm、633nm及び638nm)の波長を作る多くの現在の半導体デバイスの最適動作温度は約50℃である。
【0190】
かくして、約60℃の相変化材料を低廉に提供するためにパラフィンワックスが使われ、該材料は、より費用効果的なデバイスを維持しながら、温度感応性部品が長い期間殆ど最適に動作することを可能にする。代わって、該ワックスは、該相変化温度を該部品の理想的動作温度に、又は理想的動作温度より僅かに低く、減じるためドープされてもよい。同様に、望ましい相変化温度を有するもう1つの物質が使われてもよい。かくして、多くの物質が熱を蓄積するために使われてもよいが、高熱容量を有する物質が好ましく、高熱容量を有し、該デバイスの電子的又は他の部品が最適に動作する温度で相変化を経る、両面を有する物質がなお一層好ましい。
【0191】
閉じた循環システムが説明されたが、該デバイスを冷却する水の様な流体を提供するために、源又は再充填可能なコンテナーの様な流体源が挿入される開いた冷却回路を該デバイス内に有する他の構成も可能である。
【0192】
本発明の実施例は又、フェースマスクの形であっても、又は治療されるべきユーザーの身体の他の部分、スムーズであるか、輪郭を付けられるか、又は平坦であるか、又は該放射を送る突起、水ジェット又は剛毛を利用する、外面を有するアパーチャー(複数を含む)を備えるアップリケーターの皮膚に面する側、に適合する形であってもよい。この様な装置はそれが静止している程度にユーザーの皮膚上を動かされてもよいが、好ましい実施例のすり減らす又は清掃する作用を提供する必要はない。
【0193】
代わりの実施例のヘッドは、治療の前、途中又は後にローション、薬又は局所的物質の様な物質が通して該皮膚にディスペンスされる開口部を有してもよい。この様なローション、薬、局所的物質、複合物等が、例えば、或る治療を容易化する光賦活される化合物を含んでもよい。又ローションは、治療中に塗布する、のに加えて、又はそれに代わって、該治療の前に塗布されてもよい。この様なデバイスは、光熱的又は光化学的機構を介して、該ローションと汗腺の間の相互作用を高めるために、制汗又は脱臭のローションと連携して使われてもよい。該ローション、薬又は局所的物質は、皮膚清掃、加湿、コラーゲン生成、他の様な、皮膚及び人の健康用の種々の利点を有する化合物を含んでもよい。該物質は使い捨てのコンテナー、アタッチメント又は他のデバイスを使って塗布されてもよい。代わりに、該物質は、再使用可能な及び/又は再充填可能なコンテナー又はリザーバー又は該光美容デバイスの必須部分を形成する他の構造体、を使って提供されてもよい。ローション又は他の物質は光美容デバイスの効率を改善するために屈折率マッチングをもたらしてもよい。ローションは、組織の治療に役立つ研磨粒子を有してもよく、例えば、該ローション内に懸濁された微小粒子を使う皮膚組織の研磨の如くである。該ローション又は他の物質は抗菌性、抗炎症性であり、紫外線光からの防護{太陽の紫外線光からのエスピーエフ(spf)防護の対策の様な}を提供する。該ローション又は他の物質は、組織のエッチングに役立ち、該光美容デバイスからのイーエムアールへの熱的又は光学的反応をもたらす。該ローション又は他の物質は、例えば、光賦活されない物質上で、治療の又は物質の効能を改善するよう光賦活されてもよい。該ローション又は他の物質は、例えば、アクニに付随する細菌を蛍光発光させることにより、マーカー又は治療用検出機構を提供してもよく、翻ってそれは、治療範囲の境界、治療が必要かどうか、及び/又は治療が完了したかどうか、を決定するために、光美容デバイスにより検出されてもよい。
【0194】
図31を参照すると、なおもう1つの実施例では、光美容デバイス800は、それからローション又は他の物質が配分されるアタッチメント810及び/又は820を有する。アタッチメント810及び820は、ローション、アクニ対抗剤又は他の物質の様な、1つ以上の物質で満ちた透明なディスペンサーパッドの様な、使い捨て器具であってもよい。1回以上の使用後、該アタッチメントは捨てられるか、清掃され、再び満たされ、再使用される。アタッチメント810では、満たした材料は該アパーチャーに亘り延びる。アタッチメント820では、該満たされた材料は光美容デバイス800のアパーチャーの周辺付近に含まれる。
【0195】
図31及び34−35を参照すると、アタッチメント830はデバイス800と同様な光美容デバイス用のアタッチメントのもう1つの実施例である。アタッチメント830は、ラテックス又は他の適当なプラスチック材料の様な延びる材料製である。アタッチメント830は、外側リム832の間に延びるヘッド部分834を囲む外側リム832を有する。ヘッド834は2プライの膜システム836及び838で作られ、該システムは膜836と838の間に貯蔵容積840を規定する。膜836の1つは1セットの微小孔842を有するが、その孔を通してローション又は他の液体又は流体が分散される。動作時、アタッチメント830は、外側リム832を該アパーチャー全体に亘るよう延ばし、アパーチャー802の周辺を囲む、対応するリップ804の周りに外側リム832を填める、ことにより光美容デバイス800のアパーチャー802全体に亘るよう置かれる。リップ804は光美容デバイス800の使用中、アタッチメント830を位置的に固定する。使用中、膜836は、貯蔵容積840内に含まれる物質をディスペンスするために皮膚と接触してもよい。該アタッチメント830を延ばすことにより、微小孔842は、その物質が皮膚に塗布されるよう、閉じ位置から開き位置へ移行する。更に、アタッチメント830と、膜836に接触する何れかの皮膚と、の間に圧力が印加され、微小孔842を通して貯蔵容積840内の物質の塗布を更に容易にする。該物質は、例えば、治療に役立ち、光学的結合を改善し、治療される組織の冷却又は加熱に役立ち、そして/又は他の又は追加の目的に役立つローションであってもよい。
【0196】
物質をディスペンス出来るアタッチメントの多くの他の実施例が可能である。アタッチメントは、光美容デバイスに取り付けられたリザーバーから該アパーチャーを通して物質がディスペンスされることを可能にする結合機構を有してもよい。アタッチメントは寸法が固定され、評価される程延びない微小孔を有してもよい。アタッチメントは多孔性の面又はサファイヤ、ガラス又はプラスチックの様な堅い媒体内に創られた微小孔を有してもよい。同様に、該微小孔は該アパーチャーの周辺付近に置かれるよう構成されてもよい。代わりに、光美容デバイスのアパーチャー又は何等かの他の構造体がローション、他の液体又は流体をディスペンスするよう構成された微小孔を含んでもよい。
【0197】
光美容デバイス内での種々の波長の光の使用法
加えて、代わりの実施例では、望まれる治療により種々の波長の光がその効果を高める。例えば、アクニを治療時、290nmから700nmまでの波長バンドが一般に受け入れ可能であるが、前記説明の様に400−430nmの波長バンドが好ましい。コラーゲンの刺激用には、この治療用の目標範囲は一般的に、皮膚内へ約0.1mmから0.5mmの深さにある乳頭状真皮であり、組織内の水がこの治療用の主発色団なので、放射源からの波長は、2,3の光子が該乳頭状真皮を越えて通るよう、水又は脂質又はタンパク質により高度に吸収される範囲内にあるべきである。900nmから20000nmの波長バンドはこれらの基準を充たす。皮脂腺治療用には、該波長は900−1850nmの範囲にあってもよいが、915nm、1208nm、及び1715nmの様な脂肪吸収のピーク付近が好ましい。毛髪成長管理は、遷移を加速する又は毛髪の成長状態を他の仕方で制御するよう、毛包マトリックスに作用することにより達成され、それにより印加エネルギー及び他の要因に依って毛髪成長を加速又は減速させるが、好ましい波長は600−1200nmの範囲にある。
【0198】
もう1つの例はアクネのみならず他の身体(特に、皮膚及び歯の)状況を治療するために使い得る過剰炎症の抑制である。この治療は幾つかの作用機構を通して行われる(下記の議論は排他的ではない)。これらの機構の幾つかはリボフラビンによる光吸収を含み、次の光子エネルギーの炎症を減じる生理学的信号への変換を伴う。図33を参照すると、リボフラビンを含む幾つかのフラビンの吸収スペクトルが示される(非特許文献3参照)。430nmと480nm(好ましくは、440nmと460nmの間)の間の波長範囲内の光が該目的に好適である。もう1つの機構は、シトクロムc酸化酵素の様な細胞状シトクロムによる光の吸収を含む。これらの発色団の吸収スペクトルは概略570nmから930nmまでに拡がる。説明された両機構に取り組むデバイスの1つの可能な実施例は2つ以上のカラーの光源の組み合わせを有してもよい。(例示的放射スペクトルについては図32参照。)
【0199】
代わりの実施例では、光源は1つの波長の出力を発生してもよく、選択された範囲の波長に亘り、又は1つ以上の別々のバンドの波長に亘り、出力を発生してもよい。他の範囲の波長を有する光は単独で、又は種々の範囲の光の特性を利用するために、400−430nmの様な、他の範囲と連携して、使われてもよい。例えば、480−510nmの範囲の波長を有する光は抗菌性を有すると知られるが、400−430nmの範囲の波長を有する光より細菌の死滅では比較的効果が低いとしても知られる。しかしながら、480−510nmの範囲の波長を有する光は又400−430nmの範囲の光よりも皮膚のポルヒリン内に比較的深く貫入するとして知られる。
【0200】
同様に、550−600nmの範囲の波長を有する光は抗炎症効果を有するとして知られる。かくして、これらの波長の光は、組織の炎症及び腫脹(例えばアクニに付随する炎症)を減じる及び/又は緩和するよう設計されたデバイスのみで使われる。更に、これらの波長の光は、選択された波長の各範囲の特性及び効果を利用するよう設計されたデバイスで上記で論じた波長を有する光と組み合わせて使われてもよい。
【0201】
多数波長の光で組織を治療することが出来る光美容デバイスの実施例では、種々の望まれる波長の光を提供するために多数光源が1つのデバイスで使われてもよく、或いは1つ以上の広いバンド源が、適当なフィルタリングと共に使われてもよい。放射源アレーが使われる場合、幾つかの源の各々は選択された種々の波長又は波長バンドで動作し、そこでは提供される波長(複数を含む)及び/又は波長バンド(複数を含む)は、治療される状況と使われる治療プロトコルに左右される。同様に、1つ以上の広いバンド源が使われてもよい。広いバンド源用には、その出力を望まれる波長バンドに限定するためにフィルタリングが必要になる。又、2つ以上の異なる波長で光を放射するLEDダイが1枚の基盤に設置され、そして該デバイスが設計された治療用に好適な仕方で制御され、例えば、他の波長の光を放射するLEDダイから独立に、又はそれと組み合わせて、1つの波長で該LEDダイの幾つか又は全てを制御する、様に全ての種々のダイに電気的に接続される、様なLEDモジュールが使われてもよい。
【0202】
源を種々の波長で使うことは、皮膚内の種々の深さの状況用の同時治療を可能にし、光美容デバイスの種々の動作モードを選択することにより、1つの治療中又は多数治療で、2つ以上の状況が治療されることさえ可能にする。種々の治療用の波長範囲の例は下記表で提供される。
【0203】
【表3】

【0204】
他の代わりの実施例では、光美容デバイスのヘッドの寸法と形状は、該光美容デバイスが治療するよう設計された組織により変えられ得る。例えば、該ヘッドは身体を治療するためには大きく、顔を治療するためには小さくてよい。同様に、この様なデバイスのアパーチャー(複数を含む)の寸法、形状及び数は変えられてもよい。又、取り換え可能なヘッドのセットが使われてもよく、−各ヘッドが、特定治療用の異なる機能にサービスする種々の設計を有したり、或いは1つのデバイスが多数の治療用に使われることを可能にしてもよい。同様に、多数光源を有する追加コストを避けるために、光が通して放射されるアパーチャーを有するヘッドの面の様に、該ヘッドの1部分のみが、光源を置き換えること無く、置き換え可能であってもよい。
【0205】
大きい光美容デバイスは、例えば、シャワー又はバス中に身体上で使用されてもよい。その状況では、水は、ユーザーの皮膚に送られる光用の導波管としても作用する。小さい光美容デバイスは、小面積の組織へのより狙い澄ました治療を提供するため、又は例えば口内又は鼻の周りの様な、組織の到達し難い範囲を治療するため、使われてもよい。
【0206】
この点まで、本発明の実施例は、主として皮膚用の光美容的治療に関して説明して来た。しかしながら、本発明の実施例を使って、指及び足の爪、歯、歯肉、口腔内の他の組織、又は子宮腔、前立腺、他を含むが、それらに限定されない内部組織、を含む他の組織が治療されてもよい。
【0207】
もう1つの実施例では、ここに説明されたデバイスは、放射が治療用に検出された範囲上に位置付けられる、及び/又は、その範囲上を過ぎる、光源により主として放射されるよう適合されてもよい。例えば、該デバイスが皮膚上を進むと、制御器は治療用に検出された範囲に対応する或る光源のみをオンに切り替える。例えば、該皮膚上を通り、小さな色素沈着した病変が検出されるなら、その病変上を通るLEDsの部分だけが点灯され、治療する必要のない組織に光を印加することによりエネルギーを浪費することを避けてもよい。
【0208】
口腔内組織の治療用光美容デバイス
本発明の側面に依り、口腔内での使用のため設計された実施例を使って治療される幾つかの状況がある。例えば、本発明の実施例は、口内の過剰な歯垢形成又は細菌により引き起こされるそれらの様な口内の状況を治療出来る。この様な方法は引用によりここに組み入れられる特許文献6,7に詳細に説明されている。
【0209】
加えて、口内の組織を治療するために本発明の側面によるデバイスを使うことにより、過去には口腔の外部から治療されて来た或る状況が、口腔内から電磁放射源を使うことにより治療される。これらの状況の中に、唇付近のアクニ及びしわがある。例えば、疾患皮膚の外面を照射することにより頬上のアクニを治療する代わりに、口用装置は口腔内から外の目標組織に向かって該頬を照射してもよい。これは、口腔内の組織壁内のメラニンの不在と、粘膜組織内の低い散乱と、のために口腔内組織は外側皮膚の表皮より貫入するのに容易なので、有利である。結果として、光学的エネルギーは容易に組織に貫入し、低レベルのエネルギーで同じ治療を提供し組織損傷のリスクを減じる又は同じレベルのエネルギーで改良した治療を提供する。このタイプの治療用の波長の好ましい範囲は約280nmから1400nmの範囲、なおより好ましくは約590nm−1300nmの範囲にある。
【0210】
図21−23を参照すると、光美容デバイス2000のもう1つの実施例が示される。光美容デバイス2000は、歯、歯肉、及び他の組織の様なユーザーの口内の組織を治療するため使われる歯ブラシである。光美容デバイス2000はヘッド部分2010,ネック部分2020,及びハンドル部分2030を有する。
【0211】
ヘッド部分2010はそれが周期的に置換されることを可能にするために除去可能な歯ブラシヘッドであってもよい。代わりに、ヘッド部分2010は除去可能でなく、光美容デバイス2000はユニボデイ設計を有してもよい。ヘッド部分2010は口内の組織を治療するためにヒートシンク2040と光源組立体2050を有する。
【0212】
ネック部分2020は冷却剤リザーバー2060を有し、該リザーバーは動作時、例えば、水で充たされ、該水はヒートシンク2040から過剰な熱を除去することにより光源組立体2050を冷却するためにヘッド部分2010を通るよう循環される。
【0213】
ハンドル部分2030は、バッテリーが光美容デバイス2000に電力を与えるよう設置されるコンパートメント2070を有し、加えてモーター2080,ピーシーエム熱キャパシター2090,ブースターチップ2100,螺旋形ポンプ2110,電力スイッチ2115及び電子制御システム2120を有する。電子制御システム2120は光源組立体2050の点灯を制御し、例えば追加の治療を要する細菌の存在をユーザーのために識別する等、上記説明の1つ以上のフィードバック機構を通してユーザーにフィードバックを提供してもよい。螺旋型ポンプ2110は光美容デバイス2000の光源組立体2050を冷却する冷却剤として使われる、水の様な流体を循環する。
【0214】
光源組立体2050は図24から26で詳細に示される。光源組立体2050はLEDモジュール2140上に設置された剛毛組立体2130を有するが、該モジュールはLEDモジュール2140のLEDダイ2160から放射される光の95%以上を反射出来る光学的リフレクター2150を有する。
【0215】
剛毛組立体2130は設置用プラットフォーム2180に取り付けられた透明で光透過する光学的剛毛2170の12のスタンドを有する。設置用プラットフォーム2180は、該剛毛2170が設置された時該剛毛2170を受け入れる孔(示されてない)のセットを有する。
【0216】
光学的リフレクター2150は孔2190のアレーを有する光リサイクル用鏡である。各孔2190はコーンセクション2200とチューブセクション2210を有するファンネル型である。該孔2190の各々は基盤2220上に設置された個別LEDダイ2160の1つに対応する。かくして、組み立てられると、図25に示す様に、各孔2190は1つのLEDダイ2160を収容する。光学的リフレクター2150は銀でメッキされたオーエイチエフシー銅製であるが、それが光と接する全ての面上で好ましく高度に反射性であるならどんな材料であってもよい。光学的リフレクター2150の反射面は、LEDモジュール2140により発生された追加の光を該剛毛2170を通して治療されるべき組織上へより効率的に反射するため提供される。
【0217】
LEDモジュール2140用組立過程が図24を参照して図解される。第1に、光学的リフレクター2150はパターン状にメタライズされたセラミックである基盤2220に取り付けられる。第2に、該個別LEDダイ2160が光学的リフレクター2150内の孔2190を通して基盤2220に設置される。基盤2220にLEDダイ2160を取り付けるため使われる材料はチップ熱抵抗を最小化するのに好適であるべきである。好適な半田は共晶性金錫であり、これは製造者でダイ上に予め蒸着されてもよい。第3に、該LEDダイ2160は電気接続を提供するため金ワイヤボンドされる。最後に、該LEDダイ2160は適当に屈折率マッチングする光学的ジェル(結合媒体)で密封され、該密封を完了するために出力光学機器が付加される。この目的で種々の光学的結合媒体が使われてもよい{例えば、ナイオプチカル(Nye Optical)によるナイオジェル(NyoGels)}。
【0218】
該光透過用剛毛2170は剛毛組立体2130を形成するため設置用プラットフォーム2180内へ設置される。剛毛組立体2130は次いで、該LEDダイから放射される光が該光透過光学的剛毛2170を通過することを可能にするよう、剛毛2170の各個別スタンドが該LEDダイ2160の各々に直接隣接して位置付けられるよう、LEDモジュール2140の頂面に糊付けされる。図27に図解される様に、剛毛2170の各スタンドの近位の端部2230は、光学的カプラー2240により対応するLEDダイ2160に結合されるが、該カプラーは、LEDダイ2160からの光を剛毛2170へより効率的に伝達するため適当な光学的材料製である。
【0219】
図21から23で示される様に、動作時、ユーザーは電力スイッチ2115を使って光美容デバイス2000をオンに切り替える。これは電力がバッテリー(示されてない)から供給されるようにする電子回路を閉じる。かくして、電子制御システム2120が動作すると、光源組立体2050は点灯され、そしてモーター2080は動作し、螺旋ポンプ2110を廻し始める。螺旋ポンプ2110はねじ2245を廻すことにより冷却剤、ここでは水、を汲むが、該ねじは螺旋ポンプ2110の中央シャフト2250の外面上に配置され、中央シャフト2250から概略はネック部分2020の内部円柱面2280へ延びる。ねじ2245の回転運動は水を連続回路である冷却システムを通るよう強いる。
【0220】
螺旋ポンプ2110は水を冷却剤リザーバー2060からそしてヘッド部分2010のヒートシンク2040を通るよう流れさせる。動作時、光源組立体2050により作られる熱はヒートシンク2040を通る。過剰な熱はヒートシンク2040からヒートシンク2040を通って循環する水へ伝達される。加熱水は次いで、ヘッド部分2010からネック部分2020を通りハンドル部分2130まで縦軸線2265に沿って走る中空のチューブを形成する中央シャフト2250の開いた端部2255内に流れる。該加熱水は中央シャフト2250を通って流れ、中央シャフト2250の内部から熱キャパシター2090に隣接して配置される孔2260を通るよう押し出される。この点で、該加熱水は方向を逆転し、該水から熱キャパシター2090へより効率良く熱を伝達するために、熱キャパシター2090のフィン2270に沿って流れる。該水は次いでネック部分2020の冷却剤リザーバー2060内へ戻るよう中央シャフト2250の外部付近を流れる。
【0221】
水が該冷却システム外へ流れるのを防止するために、該冷却システムは熱キャパシター2090とモーター2080の間のシール2290を用いることを含め、適当にシールされる。ヘッド部分2010が除去可能なので、ヘッド部分2010とネック部分2020の間の接合部2300も又光美容デバイス2000の漏れを防止するためにシールされねばならない。これは、一緒にスナップし、該冷却システムを有効にシールする、ヘッド及びネック部分、2010及び2020、の間の密接なはめあいを設計することにより達成される。
【0222】
ユーザーはヘッド部分2010を口腔内に置き、治療されるべき組織を剛毛2170でブラシする。該剛毛から治療されるべき組織へ光が放射する。例えば、光は歯の上の歯垢堆積を治療し、歯及び歯肉から細菌を除去するため使われる。
【0223】
光美容デバイス2000の仕様が、光美容デバイス2000の代わりの低パワーの実施例と一緒に下記表に示される。該低パワーの実施例はより少ししか電力を使わない利点を有する。かくして、循環冷却システムは必要でない。代わりに、光源により発生される熱が、該光美容デバイスのヘッド、ネックそしてハンドル部分内に蓄積され、そして該光美容デバイスから、周囲空気、ハンドピース上のユーザーの手及び/又はユーザーの口内組織へ、直接放射される、ことを可能にするヒートシンクが提供される。
【0224】
【表4】

【0225】
もう1つの実施例では、口腔内組織の治療用光美容デバイスは、該ユーザーにより治療されるべき問題範囲の存在の様な、治療結果についての情報のみならず、治療が完了した指示、をも提供するセンサーを有する、フィードバック機構を備える。該フィードバックセンサーは、例えば、悪い息又は口腔内組織の他の状況を引き起こす細菌の蛍光を検出するため使われる蛍光センサーであってもよい。該センサーは細菌により作られるプロト−及びコプロ−ポルヒリンの蛍光により、色素沈着した口内細菌を検出し、輪郭を描くことが出来る。治療が進むと、蛍光信号が減じるが、該フィードバック機構は、何時治療が完了するか、又はユーザーが治療を続ける必要がある範囲、をユーザーに示すために、上記説明の出力デバイスを有してもよい。
【0226】
ユーザーは、該剛毛から、口腔内の何れかの組織、例えば、歯、歯肉、舌、頬、唇及び/又は喉へ、光を導いてもよい。本発明のもう1つの実施例では、アップリケーターは剛毛を有さず、代わりに、平坦な表面又はバンプ又は突起を有する面又は光を組織へ印加するための何等かの他の面、を有する。該アップリケーターは、それが目標範囲で又はその近くで、組織に接触するよう、口内組織に対し押される。該アップリケーターは、接触範囲から該アップリケーターを動かすこと無く、表面下器官を治療するよう、機械的にかき回されてもよい。例えば、該アップリケーターは、該アップリケーターが接触範囲でユーザーの頬に接触するよう、ユーザーの頬に対し押されてもよい。該アップリケーターは、物理的接触点が変わらず留まりながら、ユーザーの歯又は下にある腺又は器官を治療するために、ユーザーの頬内へマッサージされる。この様なアップリケーターのヘッドは透明で、熱伝達材料から成る接触窓を有してもよい。該接触窓は、それがユーザーにより置き換えられるべく、除去可能であるよう適合されてもよい。
【0227】
他の実施例では、電磁放射は同じ口内用装置から多方向に向けられる。例えば、発光歯ブラシは、1つのグループが剛毛に実質的に平行な方向に放射し、一方もう1つのグループは反対の又は或る他の方向に放射するよう、2グループのLEDsを有してもよい。
【0228】
本発明の側面に依る実施例を使う可能な治療例
本発明の側面に依る幾つかの実施例を説明したが、種々の異なる状況を治療する、光美容デバイスの多くの異なる実施例が可能であることは明らかである。下記は本発明の側面に依る装置と方法を使って達成される治療例の論議である。しかしながら、論じられる治療は例示用で、限定するよう意図されてはいない。本発明に依る装置と方法は多方面であり、公知の、又はなお開発されるべき治療に適用されてもよい。
【0229】
例示用治療は放射誘起される毛髪除去を有する。放射誘起される毛髪除去は、本発明の側面に依る装置と方法により行われ得る美容的治療である。毛髪除去の場合、熱的損傷又は破壊用の主な目標は、マトリックスと乳頭とを含む毛球と、ヘアバルジの周りの幹細胞と、である。毛髪除去治療用には、毛幹及び毛球内に配置されたメラニンが狙われる発色団である。該球はメラニンを含み、かくして熱的に治療されるが、該球内の乳頭と毛幹内のマトリックスの間の毛髪成長連通路を提供する基底膜は最高濃度のメラニンを含み、選択的に狙われてもよい。バルジ範囲内の毛幹の加熱は該バルジを囲む幹細胞の熱的破壊を引き起こす。
【0230】
0.6と1.2μmの間の波長が典型的に毛髪除去に用いられる。パワー、速度及び焦点合わせ形状の適当な組み合わせにより、周囲真皮が損傷されずに保たれながら、種々の毛髪関連の目標(例えば、球、マトリックス、基底膜、肝細胞)は変性温度まで加熱され得る。目標の毛包と表皮の両者はメラニンを含むので、表皮接触冷却と長パルス幅の組み合わせが表皮損傷を防止するため使われる。毛髪除去のより詳細な説明は、引用によりここに組み入れられる、同時係属中の出願である特許文献8で与えられる。
【0231】
毛髪除去は広い範囲(例えば、背中及び脚)に亘り要求されることが多く、従って要求パワーは、短い治療時間を達成するために、対応して大きい(20−500Wの桁)。現世代のダイオードバーは800nmで40−60Wを放射出来るが、それは該バーを本発明の光美容デバイスの或る実施例での使用に有効ならしめる。
【0232】
オプションで、局所用ローションは治療範囲の皮膚(例えば、ハンドピースを介して)に塗布されてもよい。或る実施例では、透明なローションが、光を照射されるべき皮膚領域へ向けるために導波管効果を提供するのに好適な範囲の屈折率を有するよう選択される。好ましくは、ローションの屈折率は水の屈折率(すなわち、水の化学的添加物により約1.33)より大きいのがよい。或る実施例では、該ローションの屈折率は真皮の屈折率(すなわち、約1.4)より大きい。或る実施例では、該ローションの屈折率は内側毛根鞘の屈折率(すなわち、約1.55)より大きい。屈折率が内側毛根鞘の屈折率より大きい実施例では、皮膚面に入射する光は顕著な減衰無しに毛髪マトリックスへ直接送られる。
【0233】
皮膚を照射するため使われる有効なパルス長さは、ビームサイズを照射源の走査速度で割って与えられる。例えば、50−100mm/sの走査速度で動かされる2mmのビーム寸法は20−60msの有効パルス長さを提供する。250W/cmのパワー密度については、有効なフルーエンス(fluence)は5−10J/cmであり、それは高屈折率ローションを使用せずにデバイスにより送られるフルーエンスの約2倍である。
【0234】
或る実施例では、該ローションのpHはマトリックス細胞の変性しきい値を減じるために調整されてもよい。この様な実施例では、毛マトリックスを傷つけ、かくして毛髪成長管理を提供するために低いパワーが要求される。オプションでは、該ローションは源により放射される光の顕著な吸収を有する分子、又はイオン又は原子によりドープされてもよい。適当なローションが使われた時、毛包での光の増加した吸収のために、該毛髪マトリックスを加熱するのに充分な照射を提供するよう低パワー照射源が使われてもよい。
【0235】
本発明の毛髪成長管理の方法の第2の例示用実施例は、最初に皮膚を照射する過程と、次いで毛髪を物理的に除去する過程と、を有する。皮膚の最初の照射により、毛幹の小胞への、或いは毛包の真皮への、取り付けは弱められる。その結果、機械的又は電氣機械的脱毛はより容易に達成され(例えば、ソフトワックス化又は電氣機械的脱毛器を使うことによる)、痛みは除去される。
【0236】
照射は毛球の皮膚又は皮下脂肪への取り付けを弱め、従って、脱毛のみに比べて、顕著に高いパーセントの毛包を皮膚から抜くことが可能である。毛球の直径は外側毛根鞘の直径に近いので、毛球付きの毛を抜くことは、付随する幹細胞を含む毛包全体を恒久的に破壊する。従って、最初に照射し次いで脱毛することにより、新しい毛髪成長は減速されるか又は完全に止められる。
【0237】
脂肪性浮腫は本発明の側面の装置と方法により治療されてもよい美容的問題のもう1つの例である。特性的脂肪性浮腫のディンプルの形成は乏しい血液及びリンパの循環で始まり、それらは今度は細胞性廃棄物の除去を抑制する。例えば、細胞間空間内の未除去死滅細胞は時間経過後、脂肪を漏洩する。毒素及び細胞性廃棄物の連続蓄積により結合組織の損傷とその後の小節形成が起こる。
【0238】
下記は脂肪性浮腫の2つの例示的治療であり、両者共血液流れと繊維芽細胞成長の両者を刺激することを狙っている。第1の例示的治療では、皮膚面の下2−10mmに焦点合わせするよう設計された光学的システムと組み合わされた、近赤外線スペクトル範囲(範囲650−1850nmの波長で)で放射する治療源を使って局所化された範囲の熱的損傷が創られた。1実施例では、1−100W/cmのパワー密度を有する光が該皮膚面に送られ、該装置は皮膚の下5mmの距離に45℃の温度を創る速度で運転された。該皮膚は傷形成を減じるため表皮への損傷を避けるか又は減じるよう冷却された。該皮膚の下の選択された距離で選択された温度を達成する更に詳細な事項は、その実質が上記引用によりここに組み入れられる特許文献9により与えられる。該治療は該組織の圧縮、該組織のマッサージ、又は該組織上の多数回通過、を含んでいる。
【0239】
上記で述べた様に、アクニはもう1つの非常に普通の皮膚疾患であり、それは本発明の側面による装置と方法を使って治療され得る。下記は本発明によりアクニを治療する追加の例示的方法である。該例示的方法の各々では、現実の治療される範囲は比較的小さく(顔面アクニの治療を仮定する)、かくして低パワーのシーダブリュー源が使われる。
【0240】
第1の可能な治療は皮脂生産を防止するために皮脂腺を選択的に損傷させる過程である。皮脂腺は皮膚面の下約1mmに配置される。この深さに焦点スポットを創り、脂質(例えば、0.92,1.2、そして1.7μmの近くで)により選択的に吸収される波長を使って、直接熱的破壊が可能になる。例えば、熱的変性を引き起こすために、上記で引用によりその実質がここに組み入れられる特許文献9で説明される方法の何れかを使って、皮膚面の下約1mmに45−65℃の温度が発生されてもよい。
【0241】
アクニ用の代わりの治療法は、皮脂の生産の停止及び枯死(プログラムされた細胞死滅)を達成するために、皮脂腺を熱変性温度の下の点まで(例えば、温度45−65℃まで)加熱する過程を有する。この様な選択的治療は周囲細胞に対する皮脂生産に責任ある細胞の低い熱的しきい値を利用する。
【0242】
アクニのもう1つの代わりの治療法は皮脂腺への血液供給の熱的破壊である(例えば、血液を温度60−95℃まで加熱することにより)。
【0243】
アクニの上記治療用に、該皮脂腺は、インドシアニングリーン{アイシージー(ICG)、800nm近くを吸収}又はメチレンブルー(630nm近くを吸収)の様な化合物を使うことにより近赤外放射に敏感化されてもよい。代わりに、皮脂腺を敏感化するために、ホトフリンの様な非熱的、光力学治療剤が使われてもよい。或る実施例では、モノクローナル抗体{エムエイビーエス(MABs)}の様な生化学的担体が、これらの敏感化化合物を直接皮脂腺へ選択的に送るため使われてもよい。
【0244】
上記手順はアクニ用治療法として説明されたが、該治療は皮脂腺の損傷/破壊(そして従って皮脂出力の減少)を含むので、該治療は過剰に油性の皮膚を治療するためにも使われてよい。
【0245】
アクニを治療するなおもう1つの技術は、妨げられない皮脂流出を可能にするために感染毛包の開口部を拡げるために光を使う過程を有する。該技術の1実施例では、好ましくは該小胞開口部内に蓄積するのがよいローション(例えば、有機、無機染料又は吸収粒子を有する脂質両立性のローション)が該皮膚面に塗布される。治療源波長は該ローションの吸収バンドとマッチされる。例えば、アイシージードープされたローションの場合は、該源波長は790−810nmである。例えば、皮膚面で影響(例えば、1−100W/cm)を発生することにより、漏斗/下位漏斗で45−100℃の温度を発生する光学システムを使うことにより、該小胞開口部は拡げられ、皮脂は該毛包の外へ流れることが可能にされ、面ぽう(すなわち、アクニ)形成を防止するよう下位漏斗を作り直す。
【0246】
従来の剥離式のCOレーザーによる皮膚の面再生の代替えとして、今使われる非剥離しわ治療は、本発明の側面の装置と方法により行われるもう1つの美容治療である。非剥離しわ治療は、新コラーゲン堆積を発生するため繊維芽細胞を熱的に刺激するように、表皮の冷却と、真皮の上層への光の供給と、を同時の行うことにより達成される。
【0247】
光美容デバイスの実施例は、青の範囲、特に約380−390nmの、光を皮膚に照らすことにより、皮膚内のより新しいコラーゲン内の蛍光を検出するセンサーを有してもよい。
【0248】
しわ治療では、主な発色団は水なので、0.8−2μmの範囲の波長が、該治療での使用に適当な波長である。顔のしわのみが美容上関心があるのが典型的なので、治療範囲は典型的に比較的小さく、必要なカバー率(cm/s)は対応して低く、比較的低パワー治療源が使われる。表皮冷却と組み合わせて表面下焦点合わせを提供する光学システムが、望まれる結果を達成するため使われてもよい。上部真皮温度の精密制御は重要であり、もし該温度が余りに高いなら、表皮の誘起される熱的損傷が過剰となり、もし該温度が余りに低いなら、新コラーゲン堆積の量は最小となるであろう。上部真皮温度を精密に制御するために、速度センサー(手動走査されるハンドピースの場合)又は機械的ドライブが使われてもよい。代わりに、非接触、中赤外線熱的センサーが皮膚温度をモニターするため使われてもよい。
【0249】
加齢スポットの様な色素沈着病変はこれらの構造体内のメラニンを含む細胞を選択的に狙うことにより除去され得る。これらの病変は、皮膚表面の下100−200μmの深さに焦点合わせする光学システムを使って標定され、0.4−1.1μmの範囲の波長で狙われ得る。個別メラニン保持細胞は小さく、短い熱的弛緩時間を有するので、浅い表面下焦点は変性温度に到達するのに役立つ。
【0250】
腋の下の臭の除去は本発明の側面の装置と方法により治療されるもう1つの問題である。この様な治療では、エクリン/アポクリン腺を熱的に損傷させるために、該エクリン/アポクリン腺により選択的に吸収される波長を有する源が使われる。オプションでは、損傷を高めるために敏感化化合物が使われてもよい。
【0251】
欲しない美容的状況に責任のある組織内発色団、又は該組織に近接する発色団、による光の吸収も、本発明の側面の実施例を使って行われ得る。治療は、非可逆的損傷の温度を下回るよう目標組織を限定的に加熱することにより達成されるか、又は非可逆的損傷(例えば、変性)を引き起こす加熱により達成される。治療は、熱への生物学的応答の直接的刺激によるか、又は生物学的応答が熱により間接的に達成される現象のカスケード的誘起により、成就される。治療は上記機構の何れかの組み合わせから生じてもよい。オプションでは、治療の効能を増すために、冷却、直流又は交流(無線周波)電流、物理的振動又は他の物理的刺激が、治療範囲又は隣接範囲に印加されてもよい。治療は単一セションを要してもよいが、或いは望ましい効果を達成するため多数セションが使われてもよい。
【0252】
他の実施例では、イーエムアールは、他の様式の治療、例えば、電氣的刺激、機械的刺激、光学的又は熱的に賦活された物質の塗布及び/又は熱又は超音波の様な他の形の電磁エネルギーを用いた刺激、と組み合わせて印加されてもよい。
【0253】
説明された実施例と説明された実施例の応用をもっと完全に理解するのに役立つ下記追加の文献、すなわち特許文献10,11が引用によりここに組み入れられる。
【0254】
かくして発明概念と多数の例示用実施例を説明して来たが、当業者には、本発明は種々の方法で実施されてもよく、この様な人々には変型と改良が容易に行い得ることは明らかである。かくして、与えられた例は限定用には意図されてない。又用語”含む”、”具備する”、”有する”は、その後の列挙される項目とその等価物のみならず、列挙項目の前、後、又はその間の追加的項目も、含むよう意図されていると理解されるべきである。
【0255】
用語、光は該実施例の多くを論じるためにこの出願で使われるが、当業者は、説明された実施例の原理が全電磁放射{”イーエムアール(EMR)”}スペクトルに亘る放射に適用されることを理解するであろう。本発明も本請求項も可視光に限定されるよう意図されておらず、もし指定が無ければ、一般的にイーエムアールに適用するよう意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0256】
本発明の図解した、限定しない実施例が付随する図面を参照する例により説明されるが、該図面では種々の図面で共通の要素用に同じ参照数字が用いられている。
【図1】本発明の或る側面の光美容デバイスの正面斜視図である。
【図2】図1の光美容デバイスの側面斜視図である。
【図3】図1の光美容デバイスの組立分解図である。
【図4】図3の光美容デバイスのLEDモジュールの斜視図である。
【図5】図4のLEDモジュールの組立分解図である。
【図6】図3の光美容デバイスのLEDモジュールの正面図の略図である。
【図7】図3の光美容デバイスの光学的反射器の正面図の略図である。
【図8】本発明の側面のLEDモジュールの1部分の側面断面図である。
【図9】図3の光美容デバイスのヒートシンク組立体の背面斜視図である。
【図10】図3の光美容デバイスのヒートシンク組立体の1部分の背面斜視図である。
【図11】図3の光美容デバイスの或る内部部品の正面斜視図である。
【図12】図3の光美容デバイスの制御システムの略図である。
【図13】図3の光美容デバイスで使用するためのアタッチメントの正面斜視図である。
【図13A】図13のアタッチメントの側面断面図である。
【図14】光美容デバイスの実施例のもう1つのサンプルの側面図である。
【図15】光美容デバイス用アパーチャーのもう1つのサンプルの正面略図である。
【図16】光美容デバイスの実施例のもう1つの例の正面図である。
【図17】光美容デバイスの代わりの実施例の組立分解図である。
【図18】図17の光美容デバイスの側面斜視図である。
【図19】図17の光美容デバイスのポンプ組立体の組立分解図である。
【図20】図17の光美容デバイスのポンプ組立体及びリザーバーの断面側面図である。
【図21】光美容デバイスの実施例のもう1つの例の斜視図である。
【図22】図21の光美容デバイスの1部分の断面側面図である。
【図23】図21の光美容デバイスの1部分の断面側面図である。
【図24】図21の光美容デバイスの光源の部品の組立分解図である。
【図25】図21の光美容デバイスの光源の部品の組立分解図である。
【図26】図21の光美容デバイスの光源の斜視図である。
【図27】図21の光美容デバイスのヘッドの略図解である。
【図28】研磨面を有する光学的窓の略図である。
【図29】研磨面を有し取り付け可能で、取り外し可能な窓を備える実施例の側面斜視図である。
【図30】図29の窓の断面図の略図である。
【図31】ローション又は他の物質をディスペンスするために、2つの取り付け可能で取り外し可能なパッドを有するもう1つの実施例の側面斜視図である。
【図32】波長の関数としての種々のフラビンの吸収スペクトルのグラフ線図である。
【図33】主として青及びオレンジの波長範囲の光を放射するよう設計された実施例の放射スペクトルのグラフ線図である。
【図34】微小孔の配列を通して物質をディスペンスするアタッチメントの代わりの実施例の正面斜視図である。
【図35】図34のアタッチメントの側面断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織を照射するよう配置された少なくとも1つの電磁放射源と、何時セクションが組織の近くの近接部にあるかを示すよう配置された少なくとも1つの組織近接センサーとを夫々有する複数のセクションを有する電磁放射源組立体、
前記組織近接センサーと前記電磁放射源とに接続された制御器、を具備しており、各セクションについて、前記制御器は、前記少なくとも1つの組織近接センサーに応答して該少なくとも1つの電磁放射源を制御するよう構成されていることを特徴とする組織の治療用デバイス。
【請求項2】
各セクションについて、制御器は、前記少なくとも1つの組織近接センサーが、前記セクションが前記組織の近くの近接部にあることを示す時は、該少なくとも1つの電磁放射源を点灯するよう構成されることを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項3】
各セクションについて、前記少なくとも1つの組織近接センサーは、前記セクションが前記組織と接触する時、制御信号を発するよう構成されることを特徴とする請求項2のデバイス。
【請求項4】
各セクションについて、前記少なくとも1つの組織近接センサーは、前記セクションが前記組織に対し移動する時、制御信号を発するよう構成されることを特徴とする請求項2のデバイス。
【請求項5】
前記近接センサーは接触センサーであることを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項6】
前記近接センサーは速度センサーであることを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項7】
前記電磁放射源は固体電磁放射源を有することを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項8】
各セクションについて、前記少なくとも1つの電磁放射源は、少なくとも2つの発光ダイオードを有することを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項9】
前記セクションは隣接していることを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項10】
更にアパーチャーを具備しており、前記電磁放射源組立体の前記セクションは前記アパーチャーを通して電磁放射を発射するよう構成されることを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項11】
前記セクションは距離により分離されていることを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項12】
前記セクションの少なくとも1つは、前記セクションの少なくとも第2から或る距離により分離されていることを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項13】
更に第1及び第2アパーチャーを具備しており、前記電磁放射源組立体の前記セクションの少なくとも1つは、前記第1アパーチャーを通して電磁放射を放射するよう構成されており、前記電磁放射源組立体の前記セクションの少なくとも第2は、前記第2アパーチャーを通して電磁放射を放射するよう構成されることを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項14】
組織の治療用光美容デバイスに於いて、
第1及び第2範囲を有するアパーチャーと、
前記第1及び第2範囲を通して電磁放射を放射するよう配向された電磁放射源と、
前記電磁放射源と電気的に接続され、入力信号を受信し、出力信号を送信するよう構成された制御器と、
前記制御器に電気的に接続される第1センサーと、を具備しており、前記第1センサーは、前記第1範囲が前記組織に近い近接部にある時、第1センサー信号を前記制御器に提供するよう構成され、
前記制御器に電気的に接続される第2センサーを具備しており、前記第2センサーは、前記第2範囲が前記組織に近い近接部にある時、第2センサー信号を前記制御器に提供するよう構成されており、更に
前記制御器に電気的に接続され、前記電磁放射源に電氣的に接続された電源を具備しており、前記制御器は、前記第1及び第2センサー信号に応答して前記電磁放射源へ送られる電力の量を変えるよう構成されることを特徴とする光美容デバイス。
【請求項15】
前記制御器が、前記第2範囲から放射される電磁放射の第2輝度から独立に、前記第1範囲から放射される電磁放射の第1輝度を変えるよう構成されることを特徴とする請求項14の光美容デバイス。
【請求項16】
前記制御器が、前記第2範囲の前記第2輝度を実質的に一定値に保持しながら、前記第1範囲の電磁放射の前記第1輝度を変えるよう構成されることを特徴とする請求項15の光美容デバイス。
【請求項17】
前記制御器が、前記第2範囲の前記第2輝度を実質的に一定に保持しながら、前記第1範囲の電磁放射の前記第1輝度を実質的にゼロから変えるよう構成されることを特徴とする請求項15の光美容デバイス。
【請求項18】
前記第2輝度が実質的にゼロであることを特徴とする請求項17の光美容デバイス。
【請求項19】
前記制御器が、前記第1範囲が前記組織に近い近接部にあり、前記第2範囲が前記組織に近い近接部にない時、前記第1輝度を変えるよう構成されることを特徴とする請求項15の光美容デバイス。
【請求項20】
前記電源が、第1通路に沿い前記制御器に電氣的に接続され、前記第1範囲に電氣的に接続された第1電界効果トランジスターと、第2通路に沿い前記制御器に電氣的に接続された第2電界効果トランジスターと、を備え、そして
前記制御器が、電力が前記第1電界効果トランジスターにより前記第1範囲に供給され、そして電力が前記第2電界効果トランジスターにより前記第2範囲に供給されるよう、前記第1通路に沿い前記第1制御信号を、そして前記第2通路に沿い前記第2制御信号を、提供するよう構成されることを特徴とする請求項14の光美容デバイス。
【請求項21】
前記電磁放射源が、発光ダイオードの第1配列を有する第1セクションを備えることを特徴とする請求項14の光美容デバイス。
【請求項22】
前記電磁放射源が、発光ダイオードの第2配列を有する第2セクションを備えることを特徴とする請求項21の光美容デバイス。
【請求項23】
前記第1及び第2配列の前記発光ダイオードが基盤上に設置され、前記第1配列への第1電氣接続を提供し、そして前記第2配列用の第2電氣接続を提供するよう、電気的に接続されることを特徴とする請求項22の該光美容デバイス。前記第1配列内の該発光ダイオードの副集合が又前記第2配列内に含まれることを特徴とする請求項17の光美容デバイス。
【請求項24】
更に前記制御器に電気的に接続される第3センサーを具備しており、前記アパーチャーが第3範囲を有しており、前記第3センサーは、前記第3範囲が前記組織に近い近接部にある時、前記制御器に第3センサー信号を提供するよう構成されることを特徴とする請求項14の光美容デバイス。
【請求項25】
アパーチャーを有する光美容デバイスで組織を治療する方法に於いて、
前記アパーチャーの第1範囲に対応し、前記第1範囲が前記組織に近い近接部にあるかどうかを示す第1センサー信号を受信する過程と、
前記第1範囲が前記組織に近い近接部にある時、前記第1範囲からの電磁放射で前記組織を照射する過程と、
前記アパーチャーの第2範囲に対応し、前記第2範囲が前記組織に近い近接部にあるかどうかを示す第2センサー信号を受信する過程と、
前記第2範囲が前記組織に近い近接部にある時、前記第2範囲からの電磁放射で前記組織を照射する過程と、を具備することを特徴とする方法。
【請求項26】
更に、前記センサー信号が前記第1範囲が前記組織に近い近接部にあることを示す時、前記第1範囲に対応する少なくとも1つの電磁放射源を点灯する制御信号を発する過程を具備することを特徴とする請求項25の方法。
【請求項27】
前記制御信号は、前記第1範囲が前記組織に接触する時発せられることを特徴とする請求項26の方法。
【請求項28】
前記制御信号は、前記第1範囲が前記組織に対し動かされる時発せられることを特徴とする請求項26の方法。
【請求項29】
更に、前記第1及び第2範囲から放射される電磁放射の輝度を独立に制御する過程を具備することを特徴とする請求項25の方法。
【請求項30】
前記第2範囲の電磁放射の前記輝度を実質的に一定値に保持しながら、前記第1範囲の電磁放射の前記輝度が変えられることを特徴とする請求項29の方法。
【請求項31】
前記第2範囲の電磁放射の前記輝度を実質的に一定値に保持しながら、前記第1範囲の電磁放射の前記輝度が、実質的にゼロの値から、第2のゼロでない値まで、変えられることを特徴とする請求項29の方法。
【請求項32】
更に、前記第2範囲の前記輝度を実質的にゼロに保持する過程を具備することを特徴とする請求項29の方法。
【請求項33】
前記第2部分が前記組織に近い近接部にない時を含めて、前記第1部分が前記組織に近い近接部に置かれる時、前記第1範囲の前記輝度が高められることを特徴とする請求項29の方法。
【請求項34】
組織の治療用手持ち式デバイスを制御する方法に於いて、
該デバイスのアパーチャーの第1部分が前記組織に近い近接部にあるかどうかを決める過程と、
前記アパーチャーの該第1部分の前記組織への近接を示す第1センサー信号を発生する過程と、
該アパーチャーの第2部分が該組織に近い近接部にあるかどうかを決める過程と、
前記アパーチャーの該第2部分の該組織への接近を示す第2センサー信号を発生する過程と、
前記第1及び第2センサー信号に応答して第1及び第2制御信号を発生する過程と、具備しており、
前記第1制御信号は、前記第1部分が前記組織に近い近接部にある時、第1電磁放射源に前記第1部分を通して電磁放射を放射させ、前記第2制御信号は、前記第2部分が前記組織に近い近接部にある時、第2電磁放射源に前記第2部分を通して電磁放射を放射させることを特徴とする方法。
【請求項35】
第1及び第2窓を有するデバイスを使って組織を治療する方法に於いて、
前記第1窓に対応し、前記第1窓が前記組織に近い近接部にあるかどうかを示す、第1センサー信号を受信する過程と、
前記第1窓が前記組織に近い近接部にある時、前記第1窓からの電磁放射で前記組織を照射する過程と、
前記第2窓に対応し、前記第2窓が前記組織に近い近接部にあるかどうかを示す、第2センサー信号を受信する過程と、
前記第2窓が前記組織に近い近接部にある時、前記第2窓からの電磁放射で前記組織を照射する過程と、具備することを特徴とする方法。
【請求項36】
種々の輪郭を有する組織の治療用に適合された手持ち式光美容デバイスに於いて、
複数のアパーチャーを有するヘッド部分を備えるハウジングと、
実質的に前記ハウジング内に配置され、前記複数のアパーチャーを通して電磁放射を放射するよう配向された、電磁放射源組立体と、そして
該複数のアパーチャーの1つ以上を通して電磁放射の印加を可能にする制御器と、を具備することを特徴とする手持ち式光美容デバイス。
【請求項37】
前記電磁放射源が複数の電磁放射源を有することを特徴とする請求項36の手持ち式光美容デバイス。
【請求項38】
該複数の電磁放射源の少なくとも1つは該複数のアパーチャーの1つを通して電磁放射を提供し、該複数の電磁放射源の少なくとも第2は該複数のアパーチャーのもう1つを通して電磁放射を提供することを特徴とする請求項37の手持ち式光美容デバイス。
【請求項39】
該複数のアパーチャーの前記少なくとも1つは該複数のアパーチャーの第2に対し移動可能であることを特徴とする請求項36の手持ち式光美容デバイス。
【請求項40】
前記ハウジングは該複数のアパーチャーの少なくとも第1アパーチャーを有するアームを備えており、前記アームは該複数のアパーチャーの第2アパーチャーに対し前記第1アパーチャーを動かすよう構成されることを特徴とする請求項36の手持ち式光美容デバイス。
【請求項41】
前記第1アパーチャーは前記アームの遠位の端部に配置されることを特徴とする請求項40の手持ち式光美容デバイス。
【請求項42】
前記ハウジングは該複数のアパーチャーの少なくとも第1アパーチャーを有する延長可能なボデイを備え、前記ボデイは該複数のアパーチャーの第2アパーチャーに対し前記第1アパーチャーを動かすよう構成されることを特徴とする請求項36の手持ち式光美容デバイス。
【請求項43】
種々の輪郭を有する組織の治療用に適合された手持ち式光美容デバイスに於いて、
アパーチャーを有するヘッド部分を備えるハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、前記アパーチャーを通して電磁放射を放射するよう配向された電磁放射源と、
前記電磁放射源に電力を提供するよう構成され、前記電磁放射源に電気的接続された電源と、を具備しており、
前記アパーチャーは、比較的大きい面積の組織に電磁放射を放射するよう構成された第1幅を有する広い部分と、比較的小さい面積の組織に電磁放射を放射するよう構成された第2の、小さい幅を有する狭い部分と、を備えることを特徴とする光美容デバイス。
【請求項44】
前記ヘッド部分は前記光美容デバイスから離れるよう延びるフレア部分を有し、前記アパーチャーの前記狭い部分は前記フレア部分に配置され、高く輪郭付けされた組織上に電磁放射を放射するよう構成されることを特徴とする請求項43の光美容デバイス。
【請求項45】
前記フレア部分が前記組織により形成されたクレビス内の組織を治療するよう適合されることを特徴とする請求項44の光美容デバイス。
【請求項46】
前記フレア部分が鼻及び頬により形成されるクレビス内の組織を治療するよう適合されることを特徴とする請求項44の光美容デバイス。
【請求項47】
前記アパーチャーが非対称であることを特徴とする請求項43の光美容デバイス。
【請求項48】
前記アパーチャーが実質的に涙滴形を有することを特徴とする請求項43の光美容デバイス。
【請求項49】
前記第1アパーチャーが、実質的に、涙滴の、洋梨の、梨状の、6次方程式の、ダンベルの、蝶の、又はアトリフタロイドの、曲線の1つ以上である曲線を形成する周囲を有することを特徴とする請求項43の光美容デバイス。
【請求項50】
前記ハウジングが更に第2アパーチャーを有することを特徴とする請求項43の光美容デバイス。
【請求項51】
前記ハウジングが更に第2電磁放射源を有し、前記第2電磁放射源が前記ハウジングから前記第2アパーチャーを通り前記組織へ電磁放射を送るよう配向されることを特徴とする請求項50の光美容デバイス。
【請求項52】
前記第2アパーチャーが前記第1アパーチャーより小さい面積を有することを特徴とする請求項50の光美容デバイス。
【請求項53】
前記第2アパーチャーが前記第1アパーチャーに対し移動可能であることを特徴とする請求項50の光美容デバイス。
【請求項54】
電磁放射を使って組織を治療する手持ち式デバイスに於いて、
アパーチャーを備えるハウジングと、
前記ハウジング内に設置され、前記アパーチャーを通して放射を送信するよう配向された電磁放射源組立体と、
前記ハウジング内に、前記放射源組立体と熱の流通があるよう設置された熱放散要素と、を具備しており、
前記放射源組立体は、約10mW/cmと約100W/cmの間の放射照度の電磁放射で、組織を照射するよう構成され、そして
前記手持ち式デバイスは実質的に自己充足型で、動作中ユーザーの手内に保持される、よう構成されることを特徴とする手持ち式デバイス。
【請求項55】
前記放射源組立体が、約100mW/cmと約100W/cmの間の放射照度の電磁放射で前記組織を照射するよう構成されることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項56】
前記放射源組立体が、約1W/cmと約100W/cmの間の放射照度の電磁放射で前記組織を照射するよう構成されることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項57】
前記放射源組立体が、約4W/cmと約100W/cmの間の放射照度の電磁放射で前記組織を照射するよう構成されることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項58】
前記放射源組立体が、約10W/cmと約100W/cmの間の放射照度の電磁放射で前記組織を照射するよう構成されることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項59】
前記アパーチャーは少なくとも約4cmの面積を有することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項60】
前記アパーチャーは少なくとも約9cmの面積を有することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項61】
前記アパーチャーは少なくとも約14,44cmの面積を有することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項62】
前記アパーチャーは少なくとも約16cmの面積を有することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項63】
前記放射源組立体は少なくとも約2.5Wの光学的パワーを提供するよう構成されることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項64】
前記放射源組立体は少なくとも約5Wの光学的パワーを提供するよう構成されることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項65】
前記放射源組立体は少なくとも約10Wの光学的パワーを提供するよう構成されることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項66】
前記手持ち式デバイスが消費者による自己使用のためのデバイスであることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項67】
前記ハウジングは前記アパーチャーを有するヘッド部分と、電磁放射が該放射源組立体により発生された時、該アパーチャーが該組織上で動かされるのを可能にするためユーザーにより保持されるよう構成されたハンドル部分と、を備えることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項68】
前記アパーチャーがサファイヤ窓を有することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項69】
前記アパーチャーがプラスチック窓を有することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項70】
前記電磁放射源組立体が固体電磁放射源を有することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項71】
前記電磁放射源がLED放射源であることを特徴とする請求項70の手持ち式デバイス。
【請求項72】
前記電磁放射源組立体がレーザー放射源であることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項73】
前記電磁放射源組立体が半導体素子の配列であることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項74】
前記電磁放射源組立体が少なくとも2つの電磁放射源を有することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項75】
前記電磁放射源組立体が第1電磁放射源を備えており、前記デバイスが更に第2電磁放射源を具備しており、前記第1源は第1の波長範囲内の波長を有する電磁放射を発生することが出来て、前記第2源は第2の波長範囲内の波長を有する電磁放射を発生することが出来ることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項76】
前記第1及び第2の波長範囲は重なり合わないことを特徴とする請求項75の手持ち式デバイス。
【請求項77】
更に電源を具備しており、
前記第1電磁放射源は第1電氣接続通路に沿い前記電源に電氣的に接続されており、そして前記第2電磁放射源は、該第1電磁放射源が前記第2電磁放射源から独立に電磁放射を作ることが出来るよう、第2電氣接続通路に沿い前記電源に電氣的に接続されることを特徴とする請求項75の手持ち式デバイス。
【請求項78】
前記電磁放射源組立体は半導体素子の配列であることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項79】
前記電磁放射源組立体は多数波長で動作可能であることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項80】
前記源組立体は可視光の青の範囲に最大輝度を有する第1波長バンドと、可視光のオレンジの範囲に最大輝度を有する第2波長バンドと、を放射することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項81】
前記源組立体は該青の範囲の可視光の第1波長と、630nm、633nm又は638nmの1つの可視光の第2波長と、を放射することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項82】
前記源組立体は、約630nm、633nm又は638nmの1つで最大輝度を有する第1波長の可視光を放射することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項83】
前記源組立体は第2波長の電磁放射を放射することを特徴とする請求項82の手持ち式デバイス。
【請求項84】
更に電源を具備することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項85】
前記電源が連続波モードで電力を供給するよう構成されることを特徴とする請求項84の手持ち式デバイス。
【請求項86】
前記電源が準連続波モードで電力を供給するよう構成されることを特徴とする請求項84の手持ち式デバイス。
【請求項87】
前記電源が被パルス化波モードで電力を供給するよう構成されることを特徴とする請求項84の手持ち式デバイス。
【請求項88】
更に制御器に電氣的に接続された第1センサーを具備しており、前記第1センサーは前記アパーチャーの第1セクションが前記組織と接触した時第1電氣信号を提供するよう構成され、前記制御器は、前記センサーが前記第1電氣信号を提供する時、前記電磁放射源組立体が点灯されるようにすることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項89】
該電磁放射源組立体は第1電磁放射源と第2電磁放射源とを備えており、該デバイスは更に前記制御器に電氣的に接続された第2センサーを具備しており、前記第2センサーは、前記アパーチャーの第2部分が前記組織と接触した時、第2電氣信号を提供するよう構成され、前記制御器は前記センサーが前記第2電氣信号を提供した時、前記第2電磁放射源が点灯されるようにすることを特徴とする請求項88の手持ち式デバイス。
【請求項90】
前記電磁放射源組立体は固体電磁放射源の配列であることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項91】
前記アパーチャーは熱伝導性であり、前記電磁放射源組立体は、前記アパーチャーが、前記電磁放射源組立体からの熱が前記アパーチャー経由で治療されるべき前記組織の範囲へ伝達されることを可能にする第3熱伝導路を提供するよう、前記アパーチャーに直接隣接することを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項92】
前記ハウジングが更に前記制御器に電氣的に接続されたアラームを有しており、前記制御器は前記ユーザーに情報を提供するために、前記アラームへ出力信号を提供するよう構成されることを特徴とする請求項54の手持ち式デバイス。
【請求項93】
前記アラームは可聴音声発生器であることを特徴とする請求項92の手持ち式デバイス。
【請求項94】
前記アラームは発光デバイスであることを特徴とする請求項92の手持ち式デバイス。
【請求項95】
前記アラームはユーザーに治療時間が満了したことを警告するよう構成されることを特徴とする請求項92の手持ち式デバイス。
【請求項96】
電磁エネルギーを使いアクニを治療する手持ち式デバイスに於いて、
アパーチャーを備えるハウジングと、
前記アパーチャーを通して電磁放射を送信するよう配向された放射源と、
前記放射源に電氣的に接続された制御器と、
前記制御器に電氣的に接続されたセンサーと、を具備しており、前記制御器は前記センサーからの入力信号に応答して出力信号を提供するよう構成されており、
前記放射源は約1W/cmと約100W/cmの間の放射で前記組織を照射するよう構成されることを特徴とする手持ち式デバイス。
【請求項97】
電磁放射を使い組織を治療する手持ち式光美容デバイスに於いて、
アパーチャーを備えるハウジングと、
該ハウジング内に設置され、前記アパーチャーを通して電磁放射を前記組織へ送るよう構成された放射源と、そして
前記源により発生された熱を除去するよう該ハウジング内に設置された冷却システムと、を具備しており、前記冷却システムが流体を有するリザーバーを備えることを特徴とする手持ち式光美容デバイス。
【請求項98】
更に前記アパーチャーに結合された窓を具備しており、前記冷却システムが更に前記窓から熱を除去することを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項99】
前記窓が動作中該組織と接触するよう構成されることを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項100】
前記リザーバーが少なくとも50ccの流体を含むことを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項101】
前記リザーバーが少なくとも100ccの流体を含むことを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項102】
前記リザーバーが少なくとも200ccの流体を含むことを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項103】
前記リザーバーが少なくとも250ccの流体を含むことを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項104】
前記リザーバーが約180ccの流体を含むことを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項105】
前記リザーバーが約307ccの流体を含むことを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項106】
前記リザーバーが水を含むことを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項107】
前記リザーバーが混合物を含むことを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項108】
前記リザーバーが前記デバイスに除去可能に結合されたコンテナーであることを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項109】
前記冷却システムは前記源に熱的に結合された熱放散要素と、ポンプとそして前記リザーバーと前記熱放散要素との間の流体通路と、を備えており、前記ポンプは前記流体を前記流体通路経由で前記リザーバーから前記熱放散要素へ流れさせるよう構成されることを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項110】
更に
センサーと、そして
前記センサーから入力信号を受信するよう構成され、前記センサーからの前記入力信号に応答して前記源を制御するよう構成された制御器と、を具備することを特徴とする請求項97の手持ち式光美容デバイス。
【請求項111】
前記センサーは、予め決められたしきい値温度に等しいか又はそれより高い温度を検出時、前記入力信号を提供するよう構成された温度センサーであることを特徴とする請求項110の手持ち式光美容デバイス。
【請求項112】
前記温度センサーは、前記放射源、前記リザーバー、及び前記アパーチャーに結合され、該組織と接触するよう構成された窓、の少なくとも1つに熱的に結合されることを特徴とする請求項111の手持ち式光美容デバイス。
【請求項113】
前記制御器が、前記センサーからの前記入力信号に応答して、前記源が電磁放射を発生することを防止するよう構成されることを特徴とする請求項110の手持ち式光美容デバイス。
【請求項114】
電磁放射で組織を治療する手持ち式光美容デバイスに於いて、
開口部を備えるハウジングと、
前記開口部を通して電磁放射を放射するよう構成された放射源と、そして
熱収集要素と熱放散要素の間に延びる流体導通路を備える前記ハウジング内の冷却回路と、を具備しており、
前記冷却回路は、前記源と熱を流通しており、そして該源から前記熱収集要素へ、及び前記熱収集要素から前記熱放散要素へ、熱を伝達するよう構成されていることを特徴とする手持ち式光美容デバイス。
【請求項115】
前記熱収集要素はヒートシンクであることを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項116】
前記熱収集要素は前記源と熱を流通する熱伝導材料であることを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項117】
前記熱放散要素は流体を含むリザーバーであることを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項118】
前記熱放散要素はラディエーターであることを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項119】
前記熱放散要素は熱を放散するよう構成された1セットのフィンであることを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項120】
前記冷却回路が水を有することを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項121】
前記冷却回路が液体を有することを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項122】
前記冷却回路が混合物を有することを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項123】
前記混合物が流体と固体粒子を有することを特徴とする請求項122の手持ち式光美容デバイス。
【請求項124】
前記熱放散要素が前記デバイスに除去可能に結合されたコンテナーであることを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項125】
前記冷却回路が更に、前記デバイスに除去可能に結合されたコンテナーを有し、前記コンテナーが該冷却回路を通した循環用流体を含むことを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項126】
前記冷却回路が閉じた回路であることを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項127】
前記冷却回路が、該冷却回路を通る通過用の流体を含むよう構成された流体源を更に有する開いた回路であることを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項128】
前記流体源が再充填可能であるよう構成されたコンテナーであることを特徴とする請求項127の手持ち式光美容デバイス。
【請求項129】
前記流体源が前記手持ち式光美容デバイスへ除去可能に結合されたコンテナーであることを特徴とする請求項127の手持ち式光美容デバイス。
【請求項130】
前記流体導通路が更に第1チューブとポンプを有し、前記ポンプが前記熱収集要素と前記熱放散要素との両者に流体的に連通しており、前記ポンプが前記熱収集要素から前記熱放散要素へ前記第1チューブ経由で前記流体を汲むよう構成されることを特徴とする請求項114の手持ち式光美容デバイス。
【請求項131】
電磁放射を用いて組織を治療する手持ち式光美容デバイスに於いて、
光学的窓を備えるハウジングと、
前記デバイス内に設置され、電磁放射を前記光学的窓を通して前記組織へ送るよう配向された、電磁放射源組立体と、
前記デバイス内に設置されたポンプと、
前記デバイス内の流体通路と、そして
前記デバイス内に設置された第1及び第2ヒートシンクと、を具備しており、
前記第1ヒートシンクは前記第1電磁放射源組立体に熱的に接続されており、
該ポンプは前記第1及び第2ヒートシンクと流体的に連通し、流体を前記第1ヒートシンク要素を横切り、前記通路を通り、そして前記第2ヒートシンクを横切るように汲むよう構成されており、それにより熱を前記源組立体から前記第2ヒートシンクまで伝達させることを特徴とする手持ち式光美容デバイス。
【請求項132】
前記源組立体は固体電磁放射源の配列であることを特徴とする請求項131の手持ち式光美容デバイス。
【請求項133】
更に
前記ハウジングに結合されたセンサーと、そして
該ハウジング内の制御器と、を具備しており、
前記センサーは前記制御器に電気的に接続され、前記制御器は、前記センサーからの信号に応答して前記源組立体を制御するよう構成されることを特徴とする請求項131の手持ち式光美容デバイス。
【請求項134】
前記センサーは、前記デバイスのしきい値温度を検出時、前記入力センサー信号を提供するよう構成された温度センサーであることを特徴とする請求項133の手持ち式光美容デバイス。
【請求項135】
前記制御器が、該デバイスが安全動作のしきい値温度に達したことを前記温度センサーが示した時、動作を終了するよう構成されることを特徴とする請求項133の手持ち式光美容デバイス。
【請求項136】
更に
制御器と、そして
前記制御器に電気的に接続され、第1入力信号を提供するよう構成されたセンサーと、を具備しており、
前記制御器は、前記電磁放射源組立体に電氣的に接続され、前記第1入力信号に応答して前記電磁放射源へ供給される電力を変えるよう構成されることを特徴とする請求項131の手持ち式光美容デバイス。
【請求項137】
電磁放射を使って組織を治療する装置に於いて、
ハウジングと、
光学的窓を備えるアパーチャーと、
電磁放射源と、を具備しており、
前記電磁放射源は、前記光学的窓を通して、電磁放射を前記組織へ送るよう配向されており、
前記光学的窓は動作中、前記組織と接触するよう構成された外側研磨面を有することを特徴とする装置。
【請求項138】
該研磨面は微小研磨突起を有することを特徴とする請求項137の装置。
【請求項139】
前記研磨面は使用中、前記組織へ圧縮力を印加するよう適合されることを特徴とする請求項137の装置。
【請求項140】
前記微小研磨突起はピークピーク値で1と500μmの間の面粗さを有することを特徴とする請求項138の装置。
【請求項141】
前記微小研磨突起がピークピーク値50と70μmの間の面粗さを有することを特徴とする請求項138の装置。
【請求項142】
前記微小研磨突起が円形パターンで配置されることを特徴とする請求項138の装置。
【請求項143】
前記微小研磨突起がサファイヤ粒子であることを特徴とする請求項138の装置。
【請求項144】
前記微小研磨突起がプラスチック粒子であることを特徴とする請求項138の装置。
【請求項145】
前記電磁放射源が、前記組織上への抗炎症効果を有する波長の範囲の電磁放射を提供するよう構成されることを特徴とする請求項137の装置。
【請求項146】
更に少なくとも1つの接触センサーと、前記接触センサー及び前記電磁放射源と電氣通信する制御器と、を具備しており、
前記制御器は、前記研磨面が前記皮膚と接触した時、前記電磁放射源に前記組織を照射させるよう構成されることを特徴とする請求項137の装置。
【請求項147】
更に、前記窓に取り付けられ、前記研磨面を前記ハウジングに対し移動させるよう構成された駆動デバイスを具備することを特徴とする請求項137の装置。
【請求項148】
前記駆動デバイスが振動機構であることを特徴とする請求項147の装置。
【請求項149】
前記駆動デバイスが回転機構であることを特徴とする請求項147の装置。
【請求項150】
前記光学的窓が前記アパーチャーに除去可能に結合されることを特徴とする請求項137の装置。
【請求項151】
前記光学的窓が第1光学的窓であり、そして更に前記第1光学的窓が除去された後、前記アパーチャーに結合可能な第2光学的窓を具備することを特徴とする請求項150の装置。
【請求項152】
電磁放射を使って組織を治療する装置に於いて、
ハウジングと、
アパーチャーと、
前記アパーチャーを通して、該組織に電磁放射を送るよう配向された放射源と、そして
前記ハウジングに結合され、前記組織と接触するよう構成された研磨面と、を具備することを特徴とする装置。
【請求項153】
前記研磨面が、前記アパーチャーの外面上に配置されることを特徴とする請求項152の装置。
【請求項154】
前記研磨面が、前記アパーチャーを囲む前記ハウジングの外面上に配置されることを特徴とする請求項152の装置。
【請求項155】
前記研磨面が、前記アパーチャーの少なくとも1部分に実質的に隣接する、前記ハウジングの外面に配置されることを特徴とする請求項152の装置。
【請求項156】
前記研磨面が微小研磨面であることを特徴とする請求項152の装置。
【請求項157】
前記研磨面が微小研磨突起を有することを特徴とする請求項152の装置。
【請求項158】
前記研磨面が、使用中、前記組織に圧縮力を印加するよう適合されることを特徴とする請求項152の装置。
【請求項159】
前記研磨面がピークピーク値で1と500μmの間の面粗さを有することを特徴とする請求項152の装置。
【請求項160】
前記研磨面がピークピーク値で50と70μmの間の面粗さを有することを特徴とする請求項152の装置。
【請求項161】
前記研磨面が円形パターン内に配置される構造体から成ることを特徴とする請求項152の装置。
【請求項162】
前記研磨面がサファイヤ粒子を有することを特徴とする請求項152の装置。
【請求項163】
前記研磨面がプラスチック粒子を有することを特徴とする請求項152の装置。
【請求項164】
前記放射源は、前記組織上への抗炎症効果を有する波長の範囲の放射を提供するよう構成されることを特徴とする請求項152の装置。
【請求項165】
更に、少なくとも1つの接触センサーと、前記接触センサー及び前記放射源と電氣通信する制御器と、を具備しており、
前記制御器は、前記研磨面が前記皮膚と接触した時、前記放射源に前記組織を照射させるよう構成されることを特徴とする請求項152の装置。
【請求項166】
更に、前記研磨面に取り付けられ、前記研磨面を前記ハウジングに対し移動させるよう構成された、駆動デバイスを具備することを特徴とする請求項152の装置。
【請求項167】
前記駆動デバイスが振動機構であることを特徴とする請求項166の装置。
【請求項168】
前記駆動デバイスが回転機構であることを特徴とする請求項166の装置。
【請求項169】
前記研磨面が前記デバイスに除去可能に結合されることを特徴とする請求項152の装置。
【請求項170】
組織を光美容デバイスで治療する方法に於いて、
前記光美容デバイスの研磨面を前記組織に接触するよう置く過程と、
前記組織を照射する過程と、そして
前記研磨面を前記組織と接触するよう留めながら、前記研磨面を前記組織に対し移動させる過程と、を具備することを特徴とする方法。
【請求項171】
該研磨面を移動させる該過程が、更に角質層から細胞を除去する過程を備えることを特徴とする請求項170の方法。
【請求項172】
更に
接触センサー信号を受信する過程と、そして
前記研磨面の少なくとも1部分が前記組織と接触していることを前記接触センサー信号が示す時のみ、前記組織を照射する過程と、を具備することを特徴とする請求項170の方法。
【請求項173】
更に
過剰研磨を防止する圧力の範囲内に、前記研磨面の前記組織との接触を保持する過程を具備することを特徴とする請求項170の方法。
【請求項174】
更に
前記組織の有効な研磨を提供するのに充分な圧力で、前記研磨面の接触を保持する過程を具備することを特徴とする請求項170の方法。
【請求項175】
該照射する過程が更に、前記組織に抗炎症効果を有する波長を備える電磁放射で照射する過程を備えることを特徴とする請求項170の方法。
【請求項176】
電磁放射を用いて組織を治療する手持ちデバイスで使用するアタッチメントに於いて、
研磨面を有する部材と、前記部材を前記手持ちデバイスに固定するよう構成されたマウントと、を具備しており、前記研磨面は、前記手持ちデバイスの動作中、前記組織と接触して置かれるよう構成されることを特徴とするアタッチメント。
【請求項177】
前記部材が更に窓を備えており、前記研磨面が前記窓の外面であり、前記窓は前記手持ちデバイスのアパーチャーの少なくとも1部分を横切って設置されるよう構成されることを特徴とする請求項176のアタッチメント。
【請求項178】
前記研磨面は、前記部材が前記手持ちデバイスに設置される時、前記手持ちデバイスのアパーチャーの少なくとも1部分に実質的に隣接するよう構成されることを特徴とする請求項176のアタッチメント。
【請求項179】
前記研磨面は、前記部材が前記手持ちデバイスに設置される時、前記手持ちデバイスのアパーチャー付近に配置されるよう構成されることを特徴とする請求項176のアタッチメント。
【請求項180】
前記研磨面は微小研磨面であることを特徴とする請求項176のアタッチメント。
【請求項181】
前記研磨面は微小研磨突起を有することを特徴とする請求項176のアタッチメント。
【請求項182】
前記研磨面は使用中、前記組織に圧縮力を印加するよう適合されることを特徴とする請求項176のアタッチメント。
【請求項183】
前記研磨面がピークピーク値で1と500μmの間の面粗さを有することを特徴とする請求項176のアタッチメント。
【請求項184】
前記研磨面がピークピーク値で50と70μmの間の面粗さを有することを特徴とする請求項176のアタッチメント。
【請求項185】
組織の治療用手持ち式光美容デバイスのためのアダプターに於いて、
前記デバイスから該組織へ電磁放射を送信するためのアパーチャーと、そして
該アダプターが前記デバイスへ取り付けられ、そして該デバイスから除去されることを可能にするコネクターと、を具備することを特徴とするアダプター。
【請求項186】
更に、該アダプターが該デバイスに取り付けられる時、該デバイスにより検出されるよう構成された機構を具備することを特徴とする請求項185のアダプター。
【請求項187】
該機構が、前記デバイスにより検出され、前記アダプターに関する識別情報を前記デバイスに提供する、よう構成された識別機構であることを特徴とする請求項186のアダプター。
【請求項188】
該機構が、前記デバイスのセンサーにより検出されるよう構成されることを特徴とする請求項186のアダプター。
【請求項189】
該機構が、前記デバイスにより検出されるよう構成された電氣的センサーであることを特徴とする請求項186のアダプター。
【請求項190】
該機構が、前記デバイスにより検出されるよう構成された機械的センサーであることを特徴とする請求項186のアダプター。
【請求項191】
該機構が、前記デバイスにより検出されるよう構成された磁気的センサーであることを特徴とする請求項186のアダプター。
【請求項192】
該機構が、前記デバイスにより検出されるよう構成された近接センサーであることを特徴とする請求項186のアダプター。
【請求項193】
該機構が、前記デバイスにより検出されるよう構成された運動センサーであることを特徴とする請求項186のアダプター。
【請求項194】
該アダプターが更に、センサー信号を前記デバイスへ渡すよう構成されたセンサーを具備することを特徴とする請求項186のアダプター。
【請求項195】
前記センサーが接触センサー、近接センサー、及び運動センサーのグループ用センサーであることを特徴とする請求項185のアダプター。
【請求項196】
該デバイスがアパーチャーを有し、該アダプターのアパーチャーが該デバイスのアパーチャーより小さいことを特徴とする請求項185のアダプター。
【請求項197】
該デバイスがアパーチャーを有し、該アダプターのアパーチャーが該デバイスの該アパーチャーより大きいことを特徴とする請求項185のアダプター。
【請求項198】
該デバイスがアパーチャーを有し、該アダプターのアパーチャーの形状が該デバイスの該アパーチャーの形状と異なることを特徴とする請求項185のアダプター。
【請求項199】
更に、前記デバイスから放射される電磁放射の特性を変える修正機構を具備することを特徴とする請求項185のアダプター。
【請求項200】
前記修正機構が前記デバイスにより放射される前記電磁放射の輝度を変えることを特徴とする請求項199のアダプター。
【請求項201】
前記修正機構が前記デバイスにより発生される電磁放射を集中することを特徴とする請求項199のアダプター。
【請求項202】
該アパーチャーが第1アパーチャーであり、更に第2アパーチャーを具備することを特徴とする請求項185のアダプター。
【請求項203】
更に、真空機構と、そして前記ハウジング内の開口部であるが、治療されるべき該組織の部分を該開口部内に引き入れるよう構成された該開口部と、を具備することを特徴とする請求項185のアダプター。
【請求項204】
組織を治療する手持ち式光美容デバイス用のアダプターに於いて、
前記デバイスから前記組織へ電磁放射の少なくとも第1部分を送信するための第1アパーチャーと、
前記デバイスから前記組織へ電磁放射の少なくとも第2部分を送信するための第2アパーチャーと、そして
該アダプターが前記デバイスへ取り付けられそしてそれから除去されることを可能にするコネクターと、を具備することを特徴とするアダプター。
【請求項205】
該デバイスがアパーチャーを有しており、前記第1及び第2アパーチャーの何れか又は両者が前記デバイスのアパーチャーと寸法が異なることを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項206】
該デバイスがアパーチャーを有しており、前記第1アパーチャーが前記デバイスのアパーチャーより小さいことを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項207】
該デバイスがアパーチャーを有しており、前記第1アパーチャーが前記デバイスのアパーチャーと形状が異なることを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項208】
前記第1アパーチャーが円形であることを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項209】
前記第1アパーチャーが前記第2アパーチャーより大きいことを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項210】
前記第1アパーチャーが前記アパーチャーを横切って延び、電磁放射に対し少なくとも部分的に透明な材料を有することを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項211】
前記第1アパーチャーがフイルターを有することを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項212】
前記第1アパーチャーが、前記第1アパーチャーの寸法を変えるよう構成された調整機構を有することを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項213】
前記第1アパーチャーが前記第2アパーチャーに対し移動可能であることを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項214】
更に前記第1アパーチャーを遮るよう寸法取りされ、前記第1アパーチャーに対し移動可能な、不透明面を具備しており、前記不透明面は、前記第2アパーチャーが遮られない時は、実質的に第1アパーチャー全体を遮るよう寸法取りされ、位置付けられることを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項215】
更にセンサーと電氣通信路を具備しており、前記電氣通信路の電氣コネクターは、前記アダプターが前記光美容デバイスに取り付けられた時、前記センサーが前記電氣通信路経由で、前記光美容デバイスと電氣通信するべく、前記光美容デバイスの電氣コネクターと接触するよう位置付けられることを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項216】
前記センサーは前記第1アパーチャーに対応する近接センサーであり、前記近接センサーは、前記第1アパーチャーが前記組織に近い近接部にある時、信号を提供するよう構成されることを特徴とする請求項215のアダプター。
【請求項217】
更に、該アダプターが該デバイスに取り付けられる時、該デバイスにより検出されるよう構成された機構を具備することを特徴とする請求項204のアダプター。
【請求項218】
該機構が、前記デバイスにより検出され、前記アダプターに関する識別情報を前記デバイスに提供する、よう構成された識別機構であることを特徴とする請求項217のアダプター。
【請求項219】
該機構が前記デバイスのセンサーにより検出されるよう構成されることを特徴とする請求項217のアダプター。
【請求項220】
組織を治療する光美容デバイスに於いて、
アパーチャーと、
前記アパーチャーを通して前記組織へ電磁放射を放射するよう構成された電磁放射源と、
前記電磁放射源と電氣的に連通し、電力を前記電磁放射源に提供するよう構成された電源と、
前記電源と電気的に連通する制御器と、
アダプターが該デバイスに取り付けられ、そして該デバイスから除去される、ことを可能にするアダプターマウントと、そして
前記アダプターマウントへの前記アダプターの取り付けを検出する検出器と、を具備しており、
前記制御器が、前記検出器からの1つ以上の信号に応答して電磁放射の放射を制御するよう構成されることを特徴とする光美容デバイス。
【請求項221】
更に、アパーチャーを有し、前記アダプターが前記アダプターマウントへ取り付けられた時、前記電磁放射源からの電磁放射を前記アパーチャーを通して送るよう構成された、前記アダプターを具備することを特徴とする請求項220の光美容デバイス。
【請求項222】
更に、各々がアパーチャーを有し、各前記アダプターが前記アダプターマウントへ取り付けられた時、前記電磁放射源からの電磁放射を前記アパーチャーを通して送るよう構成された、複数のアダプターを具備することを特徴とする請求項220の光美容デバイス。
【請求項223】
前記制御器が、前記検出器からの1つ以上の信号に応答して、前記電磁放射源からの電磁放射の送信を制御するよう構成されることを特徴とする請求項220の光美容デバイス。
【請求項224】
前記電磁放射源は第1電磁放射源であり、そして更に第2電磁放射源を具備しており、前記制御器は、前記検出器からの1つ以上の信号に応答して、該第1及び第2電磁放射源を制御するよう構成されることを特徴とする請求項220の光美容デバイス。
【請求項225】
前記制御器は、前記検出器からの1つ以上の信号に応答して、前記電磁放射源からの電磁放射の輝度を制御するよう構成されることを特徴とする請求項220の該光美容デバイス。
【請求項226】
前記制御器は、前記検出器からの1つ以上の信号に応答して、前記電磁放射源からの電磁放射の波長を制御するよう構成されることを特徴とする請求項220の光美容デバイス。
【請求項227】
電磁放射を使って組織を治療する手持ち式デバイスに於いて、
アパーチャーを備えるハウジングと、
前記ハウジング内に設置され、前記アパーチャーを通して放射を送信するよう配向された電磁放射源と、
前記ハウジング内に設置され、前記放射源と熱を流通する熱放散要素と、そして
前記治療に関する情報を得るよう構成されたフィードバックセンサーを備えるフィードバック回路と、を具備しており、
動作中、前記フィードバック回路が前記フィードバックセンサーからの情報を提供するよう構成されることを特徴とする手持ち式デバイス。
【請求項228】
該フィードバック回路が細菌の存在を検出するよう構成されることを特徴とする請求項227の手持ち式デバイス。
【請求項229】
該フィードバック回路が炎症の存在を検出するよう構成されることを特徴とする請求項227の手持ち式デバイス。
【請求項230】
該フィードバック回路が該組織の温度を検出するよう構成されることを特徴とする請求項227の手持ち式デバイス。
【請求項231】
更に、該センサーがしきい値の上の温度を検出した時、該照射源から放射されるパワーを変えるよう構成された制御器を具備することを特徴とする請求項230の手持ち式デバイス。
【請求項232】
更に、該センサーがしきい値の下の温度を検出した時、該照射源から放射されるパワーを変えるよう構成された制御器を具備することを特徴とする請求項230の手持ち式デバイス。
【請求項233】
該フィードバック回路が、動作中、ユーザーへ情報を提供するよう構成されることを特徴とする請求項227の手持ち式デバイス。
【請求項234】
更に、前記フィードバックセンサーと通信する制御器を具備しており、該フィードバックセンサーは動作中、信号を該制御器へ提供するよう構成されることを特徴とする請求項227の手持ち式デバイス。
【請求項235】
電磁放射を使って組織を治療する手持ち式デバイスに於いて、
アパーチャーを有するハウジングと、
前記ハウジング内に設置され、前記アパーチャーを通して放射を送信するよう配向された電磁放射源組立体と、そして
前記アパーチャーを横切って配置され、前記源組立体により放射される放射をシフトするよう構成されたアダプターと、を具備することを特徴とする手持ち式デバイス。
【請求項236】
前記デバイスが同時に多数の波長で動作可能であることを特徴とする請求項235の手持ち式デバイス。
【請求項237】
前記デバイスが、可視光の青の範囲に最大輝度を有する第1波長バンドと、可視光のオレンジの範囲に最大輝度を有する第2波長バンドと、を放射することを特徴とする請求項235の手持ち式デバイス。
【請求項238】
前記源が、青の範囲の第1波長の可視光と、630nm、633nm又は638nmの1つで第2波長の可視光を放射することを特徴とする請求項235の手持ち式デバイス。
【請求項239】
前記源が、約630nm、633nm又は638nmの1つに最大輝度を有する第1波長の可視光を放射することを特徴とする請求項235の手持ち式デバイス。
【請求項240】
前記源が、第2波長の電磁放射を放射することを特徴とする請求項239の手持ち式デバイス。
【請求項241】
前記アダプターが蛍光発光する材料を備えることを特徴とする請求項235の手持ち式デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図13A】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公表番号】特表2009−532079(P2009−532079A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558333(P2008−558333)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/005576
【国際公開番号】WO2007/106339
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VELCRO
【出願人】(507185406)パロマー・メデイカル・テクノロジーズ・インコーポレーテツド (5)
【Fターム(参考)】