説明

光装置、表示装置、照明装置

【課題】光装置に関して、カラーフィルタを用いる場合において、外部に取り出す光の輝度を向上させる構成を以下に開示する。
【解決手段】光素子と、当該光素子から射出される光(光素子から発光される光又は光素子を通過する光)が入射される色変換材と、を有する光装置において、色変換材はカラーフィルタ層が配置されたカラーフィルタ領域と、カラーフィルタ領域よりも単位面積当たりの透過率が高い透過領域と、を有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野は、光装置(例えば、表示装置、照明装置等)に関する。
【0002】
ここで、本明細書において光装置とは光素子を有する装置を意味する。
【0003】
そして、光素子とは、例えば、電流又は電圧を印加することにより発光する発光素子、電気光学効果を利用した電気光学素子、電気泳動現象を利用した電気泳動素子等である。
【0004】
つまり、本明細書において、光素子とは、電流、電圧、又は電場等の影響を受けて光学的な変化を生じる素子を意味する。
【0005】
また、表示装置は表示素子を有する装置であり、例えば、EL素子を有するEL表示装置、電気光学素子を有する電気光学装置、電気泳動素子を有する電気泳動表示装置等がある。
【0006】
また、発光装置は電流又は電圧を印加することにより発光する発光素子を有する装置であり、例えば、EL表示装置、照明装置等がある。
【0007】
つまり、EL表示装置は表示装置及び発光装置の双方に含まれる。
【0008】
また、EL表示装置はEL素子(エレクトロルミネッセンス素子)を有する表示装置であり、例えば、有機EL素子を有する有機EL表示装置、無機EL素子を有する無機EL表示装置等がある。
【0009】
また、照明装置は発光素子を有する装置の一つであり、例えば、有機EL素子を有する有機EL照明装置、無機EL素子を有する無機EL照明装置、LED素子を有するLED照明装置等がある。
【0010】
また、電気光学装置は電気光学効果を利用した電気光学素子を有する装置であり、例えば、液晶素子を有する液晶表示装置、エレクトロクロミック素子を有するエレクトロクロミック表示装置等がある。
【0011】
また、電気泳動表示装置は電気泳動現象を利用した電気泳動素子を有する装置であり、例えば、マイクロカプセル型電気泳動素子を用いたマイクロカプセル型電気泳動表示装置等がある。
【0012】
なお、表示装置としては、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ等がある。
【背景技術】
【0013】
特許文献1にはカラーフィルタを用いたEL表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2001−217072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
カラーフィルタを用いると光の色変換を容易にできるが、カラーフィルタを通過すると外部に取り出す光の輝度が下がってしまうという問題がある。
【0016】
そこで、カラーフィルタを用いる場合において、外部に取り出す光の輝度を向上させる構成を以下に開示することを第1の目的とする。
【0017】
また、新規な照明装置を開示することを第2の目的とする。
【0018】
なお、以下に開示する発明は少なくとも第1の目的又は第2の目的の一方を達成できれば良い。
【課題を解決するための手段】
【0019】
第1の目的を達成するための発明の一例は、光素子と、光素子から射出される光(光素子から発光される光又は光素子を通過する光)が入射される色変換材と、を有する光装置において、色変換材はカラーフィルタ層が配置されたカラーフィルタ領域と、カラーフィルタ領域よりも単位面積当たりの透過率が高い透過領域と、を有するものである。
【0020】
つまり、透過領域を通過した光はカラーフィルタ領域を通過した光よりも輝度が高いため、透過領域を通過した光によりカラーフィルタ領域を通過した光の輝度を補償することができるので、外部に取り出す光の輝度を向上させることができる。
【0021】
第2の目的を達成するための発明の一例は、カラーフィルタを設けた照明装置である。
【0022】
カラーフィルタを設けることにより、発光輝度が高い材料又は劣化しにくい信頼性の高い材料を用いて所望の色を実現した照明装置が提供できる。
【0023】
光素子と、色変換材と、を有し、前記光素子から射出される光が入射される位置に前記色変換材が配置され、前記色変換材は、カラーフィルタ領域と、透過領域と、を有することを特徴とする光装置を提供することができる。
【0024】
上記光装置において、前記色変換材は、カラーフィルタと、前記カラーフィルタを覆う絶縁膜と、を有することを特徴とする光装置を提供することができる。
【0025】
上記光装置において、前記色変換材は、前記透過領域に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜を覆うカラーフィルタと、を有し、前記カラーフィルタは、有機材料を用いて形成されており、前記カラーフィルタは、前記透過領域及び前記カラーフィルタ領域の双方に配置されていることを特徴とする光装置を提供することができる。
【0026】
上記光装置において、前記カラーフィルタに、光散乱性を有する第1の複数の粒子が含有されていることを特徴とする光装置を提供することができる。
【0027】
上記光装置において、前記絶縁膜に、光散乱性を有する第2の複数の粒子が含有されていることを特徴とする光装置を提供することができる。
【0028】
上記光装置において、前記カラーフィルタ領域は、少なくとも第1の環状の領域を有し、前記第1の環状の領域は、前記光素子の端部と重なる位置に配置されていることを特徴とする光装置を提供することができる。
【0029】
上記光装置において、前記透過領域は、第2の環状の領域を有し、前記第2の環状の領域は、前記第1の環状の領域の内側に隣接して配置されていることを特徴とする光装置を提供することができる。
【0030】
第1の表示素子と、第2の表示素子と、第1の色変換材と、第2の色変換材と、を有し、前記第1の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第1の色変換材が配置され、前記第2の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第2の色変換材が配置され、前記第1の色変換材は、第1のカラーフィルタ領域と、第1の透過領域と、を有し、前記第2の色変換材は、第2のカラーフィルタ領域と、第2の透過領域と、を有し、第1のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率は、第2のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率よりも低く、前記第1の透過領域の面積は、前記第2の透過領域の面積よりも大きいことを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0031】
上記表示装置において、前記第1及び第2の色変換材はそれぞれ、カラーフィルタと、前記カラーフィルタを覆う絶縁膜と、を有することを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0032】
上記表示装置において、前記第1及び第2の色変換材はそれぞれ、前記透過領域に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜を覆うカラーフィルタと、を有し、前記カラーフィルタは、有機材料を用いて形成されており、前記カラーフィルタは、前記透過領域及び前記カラーフィルタ領域の双方に配置されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0033】
上記表示装置において、前記カラーフィルタに、光散乱性を有する第1の複数の粒子が含有されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0034】
上記表示装置において、前記絶縁膜に、光散乱性を有する第2の複数の粒子が含有されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0035】
上記表示装置において、前記カラーフィルタ領域は、少なくとも第1の環状の領域を有し、前記第1の環状の領域は、前記表示素子の端部と重なる位置に配置されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0036】
上記表示装置において、前記透過領域は、第2の環状の領域を有し、前記第2の環状の領域は、前記第1の環状の領域の内側に隣接して配置されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0037】
第1の表示素子と、第2の表示素子と、第3の表示素子と、第1の色変換材と、第2の色変換材と、第3の色変換材と、を有し、前記第1の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第1の色変換材が配置され、前記第2の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第2の色変換材が配置され、前記第3の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第3の色変換材が配置され、前記第1の色変換材は、第1のカラーフィルタ領域と、第1の透過領域と、を有し、前記第2の色変換材は、第2のカラーフィルタ領域と、第2の透過領域と、を有し、前記第3の色変換材は、第3のカラーフィルタ領域と、第3の透過領域と、を有し、第1のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率は、第2のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率よりも低く、第2のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率は、第3のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率よりも低く、前記第1の透過領域の面積は、前記第2の透過領域の面積よりも大きく、前記第2の透過領域の面積は、前記第3の透過領域の面積よりも大きいことを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0038】
上記表示装置において、前記第1乃至第3の色変換材はそれぞれ、カラーフィルタと、前記カラーフィルタを覆う絶縁膜と、を有することを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0039】
上記表示装置において、前記第1乃至第3の色変換材はそれぞれ、前記透過領域に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜を覆うカラーフィルタと、を有し、前記カラーフィルタは、有機材料を用いて形成されており、前記カラーフィルタは、前記透過領域及び前記カラーフィルタ領域の双方に配置されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0040】
上記表示装置において、前記カラーフィルタに、光散乱性を有する第1の複数の粒子が含有されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0041】
上記表示装置において、前記絶縁膜に、光散乱性を有する第2の複数の粒子が含有されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0042】
上記表示装置において、前記カラーフィルタ領域は、少なくとも第1の環状の領域を有し、前記第1の環状の領域は、前記表示素子の端部と重なる位置に配置されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0043】
上記表示装置において、前記透過領域は、第2の環状の領域を有し、前記第2の環状の領域は、前記第1の環状の領域の内側に隣接して配置されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0044】
上記表示装置において、前記第1のカラーフィルタ領域には緑色のカラーフィルタが配置されていることを特徴とする表示装置を提供することができる。
【0045】
発光素子と、色変換材と、を有し、前記発光素子から射出される光が入射される位置に前記色変換材が配置されていることを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0046】
上記照明装置において、前記発光素子の発光色と前記色変換材の色とが同系色であることを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0047】
上記照明装置において、前記発光素子の発光色と前記色変換材の色とが異系色であることを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0048】
上記照明装置において、前記発光素子の発光色と前記色変換材の色とが補色の関係にあることを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0049】
上記照明装置において、前記色変換材は、カラーフィルタ領域と、透過領域と、を有することを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0050】
上記照明装置において、前記色変換材は、カラーフィルタと、前記カラーフィルタを覆う絶縁膜と、を有することを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0051】
上記照明装置において、前記色変換材は、前記透過領域に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜を覆うカラーフィルタと、を有し、前記カラーフィルタは、有機材料を用いて形成されており、前記カラーフィルタは、前記透過領域及び前記カラーフィルタ領域の双方に配置されていることを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0052】
上記照明装置において、前記カラーフィルタに、光散乱性を有する第1の複数の粒子が含有されていることを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0053】
上記照明装置において、前記絶縁膜に、光散乱性を有する第2の複数の粒子が含有されていることを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0054】
上記照明装置において、前記カラーフィルタ領域は、少なくとも第1の環状の領域を有し、前記第1の環状の領域は、前記光素子の端部と重なる位置に配置されていることを特徴とする照明装置を提供することができる。
【0055】
上記照明装置において、前記透過領域は、第2の環状の領域を有し、前記第2の環状の領域は、前記第1の環状の領域の内側に隣接して配置されていることを特徴とする照明装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0056】
色変換材にカラーフィルタ領域と透過領域とを設けることによって、外部に取り出す光の輝度を向上させることができる。
【0057】
つまり、透過領域を通過した光によりカラーフィルタを通過した光の輝度を補償して外部に取り出す光の輝度を向上させるのである。
【0058】
カラーフィルタを設けることにより、発光輝度が高い材料又は劣化しにくい信頼性の高い材料を用いて所望の色を実現した照明装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】光装置の一例。
【図2】光素子と色変換材との位置関係を示す平面図の一例。
【図3】光素子と色変換材との位置関係を示す平面図の一例。
【図4】光素子と色変換材との位置関係を示す平面図の一例。
【図5】光素子と色変換材との位置関係を示す平面図の一例。
【図6】色変換材の作製方法の一例。
【図7】色変換材の作製方法の一例。
【図8】色変換材の作製方法の一例。
【図9】色変換材の一例。
【図10】色変換材の一例。
【図11】色変換材の一例。
【図12】EL表示装置の一例。
【図13】EL表示装置の一例。
【図14】EL表示装置の一例。
【図15】EL表示装置の一例。
【図16】EL表示装置の一例。
【図17】EL表示装置の一例。
【図18】EL表示装置の一例。
【図19】EL表示装置の一例。
【図20】液晶表示装置の一例。
【図21】液晶表示装置の一例。
【図22】液晶表示装置の一例。
【図23】液晶表示装置の一例。
【図24】液晶表示装置の一例。
【図25】液晶表示装置の一例。
【図26】液晶表示装置の一例。
【図27】液晶表示装置の一例。
【図28】照明装置の一例。
【図29】照明装置の一例。
【図30】照明装置の一例。
【図31】照明装置の一例。
【発明を実施するための形態】
【0060】
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0061】
但し、発明の趣旨から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。
【0062】
従って、発明の範囲は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0063】
なお、以下に説明する構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
【0064】
また、以下の実施の形態は、いくつかを適宜組み合わせて実施することができる。
【0065】
(実施の形態1)
図1(A)〜(C)の光装置は、光素子1000と、光素子1000から射出した光(発光した光又は光素子1000を通過した光)が入射される色変換材1100と、を有する。
【0066】
そして、図1(A)〜(C)の光装置において、色変換材1100はカラーフィルタ層が配置されたカラーフィルタ領域1110と、カラーフィルタ領域1110よりも単位面積当たりの透過率が高い透過領域1120と、を有する。
【0067】
ここで、透過領域1120の構成としては、例えば、カラーフィルタ層を除去した構成、カラーフィルタ層を局所的に薄くした構成、カラーフィルタ領域1110のカラーフィルタ層に含まれる色素材料(例えば、顔料等)の量より少ない色素材料(例えば、顔料等)の量を含有した光透過用カラーフィルタ層を設けた構成等がある。
【0068】
なお、カラーフィルタ層を局所的に薄くした構成、カラーフィルタ領域1110のカラーフィルタ層に含まれる色素材料(例えば、顔料等)の量より少ない色素材料(例えば、顔料等)の量を含有した光透過用カラーフィルタ層を設けた構成等を採用すると、透過領域を通過した光も所定の色に変換されるので外部に取り出す光の色純度を向上させることができるので好ましい。
【0069】
一方、色純度の向上よりも輝度の向上を重要視するのであれば、カラーフィルタ層を除去した構成の方が好ましい。
【0070】
つまり、各構成にそれぞれのメリットがあるので目的に応じて使い分ければ良い。
【0071】
また、透過領域1120の構成として、カラーフィルタ領域1110のカラーフィルタ層に含まれる色素材料(例えば、顔料等)の量より少ない色素材料(例えば、顔料等)の量を含有した光透過用カラーフィルタ層を設ける構成を第1の構成とする。
【0072】
さらに、光透過用カラーフィルタ層をカラーフィルタ領域1110のカラーフィルタ層よりも薄くする構成を第2の構成とする。
【0073】
そして、第1の構成及び第2の構成の双方を有していると好ましい。
【0074】
第1の構成又は第2の構成の一方だけを採用するよりも、第1の構成及び第2の構成の双方を採用した方が単位面積当たりの透過率を精密に制御できるようになるからである。
【0075】
例えば、プロセス上の制約からカラーフィルタ層を一定の膜厚より薄く成膜することができない場合がある。
【0076】
そこで、一定の膜厚より薄く成膜することができない場合に、光透過用カラーフィルタ層の単位面積当たりの透過率を上げるのであれば、光透過用カラーフィルタ層の色素材料(例えば、顔料等)の量を減らせば良い。
【0077】
また、カラーフィルタ領域1110と透過領域1120との配置は様々な場合が適用できる。
【0078】
例えば、図1(A)は透過領域1120の内側にカラーフィルタ領域1110を設けた例である。
【0079】
また、図1(B)はカラーフィルタ領域1110の内側に透過領域1120を設けた例である。
【0080】
また、図1(C)は一のカラーフィルタ領域1110と一の透過領域1120とを隣接して設けた例である。
【0081】
なお、図1(A)〜(C)はカラーフィルタ領域1110と透過領域1120との配置の一例であり、カラーフィルタ領域1110と透過領域1120との配置は図1(A)〜(C)の場合に限定されない。
【0082】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0083】
(実施の形態2)
図2は、光素子1000と色変換材(カラーフィルタ領域1110、透過領域1120)との位置関係を示す平面図の一例である。
【0084】
なお、図2において破線で示してある箇所が光素子1000の端部である。
【0085】
また、図2では一つのユニット(例えば、表示装置であれば一画素)を示している。
【0086】
また、図2では、光素子1000、カラーフィルタ領域1110、及び透過領域1120の形状が正方形となっているが、光素子1000、カラーフィルタ領域1110、及び透過領域1120の形状は図2で示した形状に限定されずどのような形状でも良い。
【0087】
図2(A)、(B)において、カラーフィルタ領域1110の面積が光素子1000の面積よりも小さくなっている。
【0088】
具体的には、図2(A)において、カラーフィルタ領域1110が光素子1000よりも一回り小さな島状の形状となっている。
【0089】
また、図2(B)において、カラーフィルタ領域1110が複数の島状の形状となっている。
【0090】
そして、図2(A)、(B)において、カラーフィルタ領域1110が光素子1000の端部の内側に配置されている。
【0091】
また、図2(A)、(B)において、透過領域1120は環状の形状となっており、環状の形状の内側にカラーフィルタ領域1110が配置されている。
【0092】
図2(C)、(D)では、透過領域1120の面積が光素子1000の面積よりも小さくなっている。
【0093】
具体的には、図2(C)において、透過領域1120が光素子1000よりも一回り小さな島状の形状となっている。
【0094】
また、図2(D)において、透過領域1120が複数の島状の形状となっている。
【0095】
そして、図2(C)、(D)において、透過領域1120が光素子1000端部の内側に配置されている。
【0096】
また、図2(C)、(D)において、カラーフィルタ領域1110は環状の形状を有しており、環状の形状の内側に透過領域1120が配置されている。
【0097】
ここで、図2(A)及び図2(B)と、図2(C)及び図2(D)とを比較すると、図2(A)及び図2(B)はカラーフィルタ領域1110が中央部に重なり且つ中央部に密集して配置されている。
【0098】
よって、正面から視認したときの色純度は図2(C)及び図2(D)よりも、図2(A)及び図2(B)の方が優れている。
【0099】
照明装置の場合は、正面方向を照らす光の色純度が優れている。
【0100】
また、図2(A)及び図2(B)ではユニットの周辺部に環状の透過領域1120が形成されるので、斜め方向から視認したとき全方向で輝度が高くなる。
【0101】
照明装置の場合は、斜め方向を照らす光の輝度が高くなる。
【0102】
なお、中央部に密集させるために、光素子1000と重なる位置において、カラーフィルタ領域1110の面積を透過領域1120の面積よりも大きくすることが好ましい。
【0103】
但し、領域が複数ある場合の面積は、複数の領域の面積の総和とする。
【0104】
また、図2(A)と図2(B)のカラーフィルタ領域1110の面積を同じにした場合、図2(A)の方が図2(B)よりも中央部付近の密集度が高いといえるため、図2(A)の方が図2(B)よりも正面から視認したときの色純度を高める点で好ましい。
【0105】
ここで、中央部付近はユニットの中央部の周辺部であってユニットの面積の半分を占める領域(好ましくはユニットの面積の3/4を占める領域)である。
【0106】
そして、中央部付近において、ユニットの面積の1/3以上を占める領域(好ましくは半分以上を占める領域、より好ましく2/3以上を占める領域)をカラーフィルタ領域1110とした状態が中央部付近においてカラーフィルタ領域1110の密集度が高い状態である。
【0107】
一方、図2(A)及び図2(B)と、図2(C)及び図2(D)とを比較すると図2(C)及び図2(D)はカラーフィルタ領域1110が光素子1000の端部と重なり、且つ、光素子1000の端部の外側にはみ出た形状となっている。
【0108】
よって、斜め方向から視認した時の色純度は図2(A)及び図2(B)よりも、図2(C)及び図2(D)の方が優れている。
【0109】
また、色純度を向上させるためにはカラーフィルタ領域1110の面積を透過領域1120の面積よりも大きくすることが好ましい。
【0110】
一方、輝度を向上させるためにはカラーフィルタ領域1110の面積を透過領域1120の面積よりも小さくすることが好ましい。
【0111】
なお、輝度を向上させるための透過領域1120は補助光源であるので、色純度を向上させるために、カラーフィルタ領域1110の面積を透過領域1120の面積よりも大きくする構成の方がどちらかといえば好ましい。
【0112】
つまり、各構成にそれぞれのメリットがあるので目的に応じて使い分ければ良い。
【0113】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0114】
(実施の形態3)
図2(A)及び図2(B)のメリット(1)として、中央部付近においてカラーフィルタ領域1110の密集度が高いため、正面から視認した場合に色純度を向上できるメリットがある。
【0115】
また、図2(A)及び図2(B)のメリット(2)として、ユニットの周辺部に環状の透過領域1120が形成されているので斜め方向に放出される光の輝度を向上できるメリットがある。
【0116】
また、図2(C)及び図2(D)のメリット(3)として、カラーフィルタ領域1110が光素子1000の端部と重なり、且つ、光素子1000の端部の外側にはみ出た形状となっているため、斜め方向に放出される光の色純度を向上できるメリットがある。
【0117】
本実施の形態では、メリット(1)〜(3)の全てを得られる構成を図3(A)、(B)に開示し、少なくともメリット(2)〜(3)を得られる構成を図3(C)、(D)に開示する。
【0118】
ここで、図3は、光素子1000と色変換材(カラーフィルタ領域1110、透過領域1120)との位置関係を示す平面図の一例である。
【0119】
なお、図3において破線で示してある箇所が光素子1000の端部である。
【0120】
また、図3では一つのユニット(例えば、表示装置であれば一画素)を示している。
【0121】
また、図3では、光素子1000、カラーフィルタ領域1110、及び透過領域1120の形状が正方形となっているが、光素子1000、カラーフィルタ領域1110、及び透過領域1120の形状は図3で示した形状に限定されずどのような形状でも良い。
【0122】
図3(A)〜(D)はいずれもカラーフィルタ領域1110が光素子1000の端部と重なり、且つ、光素子1000の端部の外側にはみ出た形状を有しているのでメリット(3)を得ることができる。
【0123】
また、図3(A)〜(D)はいずれもユニットの周辺部に環状の透過領域1120が形成されているのでメリット(2)を得ることができる。
【0124】
具体的には環状のカラーフィルタ領域の内側に隣接する環状の形状を有する透過領域が配置されている。
【0125】
また、図3(A)、(B)では中央部付近においてカラーフィルタ領域1110の密集度が高いため、メリット(1)を得ることができる。
【0126】
なお、図3(C)、(D)においても、中央部付近におけるカラーフィルタ領域1110の密集度を高くすればメリット(1)を得ることができる。
【0127】
ここで、図3(A)は複数のカラーフィルタ領域1110を有し、環状のカラーフィルタ領域の内側に一つの島状のカラーフィルタ領域が配置されている。
【0128】
また、図3(A)において、環状のカラーフィルタ領域と島状のカラーフィルタ領域との間に環状の透過領域1120が配置されている。
【0129】
また、図3(B)は複数のカラーフィルタ領域1110を有し、環状のカラーフィルタ領域の内側に複数の島状のカラーフィルタ領域が配置されている。
【0130】
また、図3(B)において、環状のカラーフィルタ領域と島状のカラーフィルタ領域との間に環状の領域を有する透過領域1120が配置されている。
【0131】
また、図3(C)は複数のカラーフィルタ領域1110を有し、第1の環状のカラーフィルタ領域の内側に第2の環状のカラーフィルタ領域が配置され、第2の環状のカラーフィルタ領域の内側に一つの島状のカラーフィルタ領域が配置されている。
【0132】
また、図3(C)は複数の環状の透過領域1120を有し、第1の環状のカラーフィルタ領域と第2の環状のカラーフィルタ領域との間に第1の環状の透過領域が配置されており、第2の環状のカラーフィルタ領域と島状のカラーフィルタ領域との間に第2の環状の透過領域が配置されている。
【0133】
また、図3(D)は複数のカラーフィルタ領域1110を有し、環状のカラーフィルタ領域の内側に環状の透過領域が配置され、環状の透過領域の内側に複数の開口部を有する一つの島状のカラーフィルタ領域が配置されている。
【0134】
また、図3(D)は複数の透過領域1120を有し、環状のカラーフィルタ領域と複数の開口部を有する一つの島状のカラーフィルタ領域との間に環状の透過領域が配置されており、複数の開口部の位置に複数の島状の透過領域が配置されている。
【0135】
なお、図3(A)〜(D)のうち、図3(A)の構成は中央部付近に透過領域が存在しないため中央部付近の密集度が高く、メリット(1)を最大限に発揮しつつ、メリット(2)及びメリット(3)を得られる構成であるといえる。
【0136】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0137】
(実施の形態4)
図4、図5は、光素子1001、光素子1002、光素子1003、赤色の色変換材(カラーフィルタ領域1111、透過領域1121)、緑色の色変換材(カラーフィルタ領域1112、透過領域1122)、青色の色変換材(カラーフィルタ領域1113、透過領域1123)との位置関係を示す平面図の一例である。
【0138】
なお、図4、図5において破線で示してある箇所が光素子1001〜1003の端部である。
【0139】
また、図4、図5では1つのユニット(例えば、表示装置であれば一画素)内に3色(赤、緑、青)の色変換材を設けた一例を示している。
【0140】
赤、緑、青の3色を用いることによりフルカラー化を実現することができる。
【0141】
なお、フルカラー化のためには、例えば、シアン、マゼンダ、イエローの3色を用いる方式、赤、緑、青、黄色の4色を用いる方式、赤、緑、青、白色の4色を用いる方式、赤、緑、青、黄色、白色の5色を用いる方式等の様々な方式があるがこれらに限定されない。
【0142】
また、2色カラー方式としても良い。
【0143】
2色カラー方式としては、例えば、赤と青の2色、赤と緑の2色、緑と青の2色、赤と黄色の2色等があるがこれらに限定されない。
【0144】
また、白色はカラーフィルタを設けない構成として白色光を透過させれば良い。
【0145】
なお、図4、図5は一例であり、色変換材の形状は図4、図5に示した形状に限定されない。
【0146】
複数種類の色変換材を用いる場合、色毎に色変換材の単位面積当たりの透過率を意図的に変えると好ましい。
【0147】
単位面積当たりの透過率を低くする方法として、例えば、色素材料(例えば、顔料等)の濃度を高くする方法、膜厚を大きくする方法等がある。
【0148】
単位面積当たりの透過率を高くする方法として、例えば、色素材料(例えば、顔料等)の濃度を低くする方法、膜厚を小さくする方法等がある。
【0149】
例えば、赤、緑、青の3色を用いる場合、他の色と比較して緑色のカラーフィルタは緑色以外の波長域の光を透過してしまうという問題がある。
【0150】
そこで、緑色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率を意図的に低くすることにより、緑色以外の波長域の光をカットすることができるので好ましい。
【0151】
例えば、緑色のカラーフィルタの色素材料の濃度を、赤色のカラーフィルタの色素材料の濃度及び青色のカラーフィルタの色素材料の濃度よりも高くすれば良い。
【0152】
また、例えば、緑色のカラーフィルタ膜厚を、赤色のカラーフィルタの膜厚及び青色のカラーフィルタの膜厚よりも大きくすれば良い。
【0153】
また、例えば、緑色のカラーフィルタの色素材料の濃度を、赤色のカラーフィルタの色素材料の濃度及び青色のカラーフィルタの色素材料の濃度よりも高くし、且つ、緑色のカラーフィルタ膜厚を、赤色のカラーフィルタの膜厚及び青色のカラーフィルタの膜厚よりも大きくすれば良い。
【0154】
ところが、緑色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率を意図的に低くすると当然緑色のカラーフィルタを透過する光の輝度が低くなってしまう。
【0155】
そこで、図4(A)のように、緑色の色変換材の透過領域1122の面積を、赤色の色変換材の透過領域1121の面積及び青色の色変換材の透過領域1123の面積よりも大きくすることによって、カラーフィルタの単位面積当たりの透過率を意図的に低くした緑色の色変換材の輝度を高くすることができるので好ましい。
【0156】
また、図4(B)のように、緑色の色変換材にのみ透過領域1122を設け、且つ、他の色には透過領域を設けない構成とすることによって、カラーフィルタの単位面積当たりの透過率を意図的に低くした緑色の色変換材の輝度を高くすることができるので好ましい。
好ましい。
【0157】
さらに、青色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率が赤色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率よりも低い場合、図4(C)のように青色の色変換材に透過領域1123を設けると好ましい。
【0158】
なお、図4(C)において緑色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率が青色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率よりも低くしたため、透過領域1123の面積は透過領域1122の面積よりも小さくしてある。
【0159】
また、図4(D)のように、赤色の色変換材に透過領域1123よりも面積の小さい透過領域1121を設けても良い。
【0160】
なお、全ての色変換材に開口を設けた方が全体の輝度が向上できるため好ましいといえる。
【0161】
なお、透過領域の面積が一番小さい構成は、図4(B)、(C)のように透過領域を設けない構成(透過領域の面積がゼロの構成)になる。
【0162】
図4は図1(C)に対応する例を示したが、透過領域の形状は図1(C)に対応する例に限定されなく、どのような形状でも良い。
【0163】
例えば、図5に図1(A)に対応する例を示す。
【0164】
そこで、図5(A)のように、緑色の色変換材の透過領域1122の面積を、赤色の色変換材の透過領域1121の面積及び青色の色変換材の透過領域1123の面積よりも大きくすることによって、カラーフィルタの単位面積当たりの透過率を意図的に低くした緑色の色変換材の輝度を高くすることができるので好ましい。
【0165】
また、図5(B)のように、緑色の色変換材にのみ透過領域1122を設け、且つ、他の色には透過領域を設けない構成とすることによって、カラーフィルタの単位面積当たりの透過率を意図的に低くした緑色の色変換材の輝度を高くすることができるので好ましい。
好ましい。
【0166】
さらに、青色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率が赤色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率よりも低い場合、図5(C)のように青色の色変換材に透過領域1123を設けると好ましい。
【0167】
なお、図5(C)において緑色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率が青色のカラーフィルタの単位面積当たりの透過率よりも低くしたため、透過領域1123の面積は透過領域1122の面積よりも小さくしてある。
【0168】
また、図5(D)のように、赤色の色変換材に透過領域1123よりも面積の小さい透過領域1121を設けても良い。
【0169】
また、本実施の形態では緑色のカラーフィルタの透過率を最も低くする例を示したが、色素材料(例えば、顔料等)の材料特性に応じて、透過率を低くする色は適宜選択可能である。
【0170】
したがって、最も透過率の低い色の透過領域の面積を最も大きくし、透過率が高くなるにつれ透過領域の面積を順次小さくしていくと好ましい。
【0171】
なお、言い換えると、最も透過率の高い色のカラーフィルタ領域の面積を最も大きくし、透過率が低くなるにつれカラーフィルタ領域の面積を順次小さくしていくと好ましいともいえる。
【0172】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0173】
(実施の形態5)
色変換材の作製方法の一例を示す。
【0174】
図6(A)のように、絶縁表面9000上にカラーフィルタ9100を形成する。
【0175】
絶縁表面9000は絶縁物であり、例えば、絶縁膜、絶縁性基板等を用いることができるが限定されない。
【0176】
また、カラーフィルタ9100は色素材料(例えば、顔料等)を含有する絶縁膜であればどのようなものでも良い。
【0177】
なお、カラーフィルタとして、ポリイミド、アクリル、有機シロキサン等の有機材料を用いた絶縁膜に色素材料を含有させたものを用いることが好ましい。
【0178】
次に、図6(B)又は図6(C)のように、透過領域1120となる箇所を除去した後、絶縁膜9200を形成する。
【0179】
絶縁膜9200は透光性を有する絶縁膜であればどのようなものでも用いることができる。
【0180】
なお、絶縁膜9200は必須の構成ではないが、絶縁膜9200としてポリイミド、アクリル、シロキサン等の有機材料を用いた絶縁膜を用いることが好ましい。
【0181】
特に、液晶表示装置の対向基板に用いる色変換材を形成する場合、絶縁膜9200として有機材料を用いた絶縁膜を用いることにより、色変換材の表面が平坦性を有することになるので、色変換材の表面の段差に起因するディスクリネーションの問題を解消することができる。
【0182】
また、光装置の素子基板側に色変換材を形成する場合(カラーフィルタオンアレイと呼ぶ)、絶縁膜9200として有機材料を用いた絶縁膜を用いることにより、色変換材の表面が平坦性を有することになるので、色変換材の上面に形成する光素子、配線等の断線を防止することができる。
【0183】
図6の場合、透過領域1120はカラーフィルタが除去された領域である。
【0184】
別の例を図7に示す。
【0185】
図7(A)のようにカラーフィルタ領域1110となる位置に開口部又は溝が形成された絶縁膜9300を形成する。
【0186】
なお、開口部はカラーフィルタを分断しないように形成された除去領域を意味する(例えば、図2(C)、(D)の透過領域1120のような形状、図3(D)の複数の透過領域1120のような形状)。
【0187】
また、溝はカラーフィルタを分断するように形成された除去領域を意味する(例えば、図2(B)、図3(A)〜(C)の透過領域1120のような形状、図3(D)の環状の透過領域1120のような形状)。
【0188】
絶縁膜9300は透光性を有する絶縁膜であればどのようなものでも用いることができる。
【0189】
次に、図7(B)のように、カラーフィルタ領域1110及び透過領域1120にカラーフィルタ9100を形成する。
【0190】
ここで、カラーフィルタ9100として有機材料を用いた絶縁膜を用い、且つ、カラーフィルタ領域1110のカラーフィルタ9100が、絶縁膜9300よりも厚くなるように形成すると好ましい。
【0191】
カラーフィルタ9100として有機材料を用いた絶縁膜を用いることで開口部又は溝にカラーフィルタ9100が充填され、且つ、透過領域1120ではカラーフィルタ領域1110よりも薄い膜厚となるようにカラーフィルタ9100が形成されるからである。
【0192】
また、カラーフィルタ9100として有機材料を用いた絶縁膜を用いることで、カラーフィルタ9100表面が平坦性を有するようになる。
【0193】
つまり、色変換材の表面が平坦性を有するようになる。
【0194】
特に、液晶表示装置の対向基板に用いる色変換材を形成する場合、カラーフィルタ9100として有機材料を用いた絶縁膜を用いることにより、色変換材の表面が平坦性を有することになるので、色変換材の表面の段差に起因するディスクリネーションの問題を解消することができる。
【0195】
また、光装置の素子基板側に色変換材を形成する場合(カラーフィルタオンアレイと呼ぶ)、カラーフィルタ9100として有機材料を用いた絶縁膜を用いることにより、色変換材の表面が平坦性を有することになるので、色変換材の上面に形成する光素子、配線等の断線を防止することができる。
【0196】
また、カラーフィルタ9100中の色素材料の拡散を防止するための保護膜として、カラーフィルタ9100表面に絶縁膜9400を設けると好ましい。
【0197】
絶縁膜9400は透光性を有する絶縁膜であればどのようなものでも用いることができる。
【0198】
なお、保護膜としての機能を向上させるために絶縁膜9400が無機材料を用いた絶縁膜(例えば、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化アルミニウム膜、窒化アルミニウム膜等)であると好ましい。
【0199】
無機材料を用いた絶縁膜には色変換材の表面を平坦にさせる効果はないが、下層のカラーフィルタ9100の表面が平坦性を有するので、無機材料を用いた絶縁膜を用いても色変換材の表面に平坦性を持たせることが可能である。
【0200】
なお、図8(A)〜(C)に示すように開口部又は溝を有する絶縁膜9300の代わりに、島状の絶縁膜9300を用いても良い。
【0201】
図7、図8の作製方法を適用することにより、透過領域1120のカラーフィルタ9100をカラーフィルタ領域1110のカラーフィルタよりも薄くすることが可能である。
【0202】
透過領域1120のカラーフィルタ9100をカラーフィルタ領域1110のカラーフィルタよりも薄くする単純な方法として、フォトレジストマスクを用いてカラーフィルタを局所的にエッチングする方法があるが、フォトレジストマスクとカラーフィルタが同種の材料であるため、フォトレジストマスクとカラーフィルタとのエッチング選択比を大きくすることが難しい。
【0203】
エッチング選択比を大きくすることが難しいということは、透過領域1120におけるカラーフィルタの膜厚制御が難しいということである。
【0204】
これに対して、図7、図8の構造を作製しようとすれば、カラーフィルタ領域1110におけるカラーフィルタ9100の膜厚と、透過領域1120における絶縁膜9300の膜厚と、の差が透過領域におけるカラーフィルタ9100の膜厚になるため、膜厚保制御が容易になる。
【0205】
つまり、図7、図8の構造は作製工程を考慮した極めて特異な構造であるといえる。
【0206】
なお、図6〜図8の色変換材の表面(上面)側に光素子が配置されるようにすると好ましい。
【0207】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0208】
(実施の形態6)
図9はカラーフィルタ領域1110と透過領域1120とを有する色変換材に光素子から射出された白色光を透過させた場合の一例である。
【0209】
なお、図9では図6(B)の色変換材を用いた例を示している。
【0210】
図9(A)に示すように、光素子から射出された白色光は垂直方向と斜め方向に拡散するので、透過領域1120において白色光とカラーフィルタを通過した有色光とが混合するので、透過領域1120においても有色光を視認することができる。
【0211】
なお、本明細書において有色とは特に有彩色と灰色とを意図している。
【0212】
ここで、図9(B)のように垂直方向の光のみを考えた場合、透過領域1120において垂直方向の有色光は到達しない。
【0213】
そこで、垂直方向の光の一部を透過領域に拡散させる方法を図10に示す。
【0214】
具体的には、図10(A)に示すように光散乱性を有する複数の粒子3100をカラーフィルタ9100内に含有させることが好ましい。
【0215】
光散乱性を有する複数の粒子3100をカラーフィルタ9100内に含有させることにより、図10(B)に示すように、垂直方向の光の一部が拡散されて透過領域1120に到達させることができる。
【0216】
つまり、カラーフィルタ領域1110に到達された垂直方向の光の一部(有色光)を透過領域1120に到達させることができるので、透過領域1120の色純度を向上させることができる。
【0217】
また、図11(A)に示すように絶縁膜9200に光散乱性を有する複数の粒子3200を含有させると、透過領域1120に到達された垂直方向の光の一部(白色光)をカラーフィルタ領域1110に到達させることができるので、カラーフィルタ領域1110の輝度を向上させることができる。
【0218】
さらに、図11(B)に示すように、カラーフィルタ9100及び絶縁膜9200の双方に光散乱性を有する複数の粒子を含有させるとより効果的である。
【0219】
また、図11(C)に示すように絶縁膜9300に光散乱性を有する複数の粒子3300を含有させても良い。
【0220】
さらに、図11(C)において、カラーフィルタ9100に光散乱性を有する複数の粒子を含有させるとより効果的である。
【0221】
また、図7(C)及び図8(C)の絶縁膜9400のような絶縁物全体(カラーフィルタ領域及び透過領域)に光散乱性を有する複数の粒子を含有させるとカラーフィルタ9100及び絶縁膜9200の双方に光散乱性を有する複数の粒子を含有させた場合と同様の効果を得られる。
【0222】
なお、絶縁膜9400のような絶縁物においてカラーフィルタ領域又は透過領域の一方に複数の粒子を含有させても良い。
【0223】
カラーフィルタ9100の下方であって絶縁表面9000の上方に光散乱性を有する複数の粒子を含有させた絶縁物を透過領域1120及びカラーフィルタ領域1110の双方に配置してもカラーフィルタ9100及び絶縁膜9200の双方に光散乱性を有する複数の粒子を含有させた場合と同様の効果を得られる。
【0224】
以上のように、光散乱性を有する複数の粒子を用いることにより、広範囲にわたって有色光と白色光を混合させることができるため、視認される光の色純度を向上させることができる。
【0225】
なお、光散乱性を有する複数の粒子としては、反射性を有する粒子、カラーフィルタ又は絶縁膜と屈折率の異なる粒子等を用いることができる。
【0226】
反射性を有する粒子としては、例えば金属粒子等がある。
【0227】
カラーフィルタ又は絶縁膜と屈折率の異なる粒子としては、ガラス粒子、プラスチック粒子、セラミック粒子、カーボン粒子等がある。
【0228】
なお、粒子の形状は、球状、多面体状、柱状、針状、錐状等がある。
【0229】
また、粒子の形状を、球状、多面体状、柱状、針状、錐状等の表面に複数の凹凸が形成された形状とすると、拡散効果が向上するので好ましい。
【0230】
なお、表面に複数の凹凸が形成された形状は、日本国の伝統的な菓子である金平糖に似ていることから金平糖状と呼ぶことにする。
【0231】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0232】
(実施の形態7)
EL表示装置の一例について説明する。
【0233】
図12(A)において、第1の基板100上にスイッチング素子201、スイッチング素子202、及びスイッチング素子203が形成されている。
【0234】
また、図12(A)において、スイッチング素子201上、スイッチング素子202上、及びスイッチング素子203上に複数のコンタクトホールが設けられた絶縁膜310が形成されている。
【0235】
また、図12(A)において、絶縁膜310上に、コンタクトホールを介してスイッチング素子201と電気的に接続される下部電極401と、コンタクトホールを介してスイッチング素子202と電気的に接続される下部電極402と、コンタクトホールを介してスイッチング素子203と電気的に接続される下部電極403と、が形成されている。
【0236】
また、図12(A)において、下部電極401、下部電極402、及び下部電極403の端部を覆い且つ複数の開口部を有する絶縁膜320が形成されている。
【0237】
また、図12(A)において、下部電極401上、下部電極402上、下部電極403上、及び絶縁膜320上にエレクトロルミネッセンス層500が形成されている。
【0238】
また、図12(A)において、エレクトロルミネッセンス層500に上部電極600が形成されている。
【0239】
さらに、図12(A)において、上部電極600の上方に対向するように色変換材が形成された第2の基板800が空間710を介して配置されている。
【0240】
なお、第2の基板800上には色変換材が形成されており、色変換材の表面(上面)側に第1の基板100が配置されている。
【0241】
図12(A)の色変換材は、第2の基板800上に形成されたブラックマトリクス900、赤色のカラーフィルタ9101、緑色のカラーフィルタ9102、及び青色のカラーフィルタ9103を有している。
【0242】
なお、図12(A)において、ブラックマトリクス900は隣接するカラーフィルタの間に配置されている。
【0243】
また、赤色のカラーフィルタ9101、緑色のカラーフィルタ9102、及び青色のカラーフィルタ9103にはそれぞれ、開口部又は溝が形成されている。
【0244】
なお、開口部はカラーフィルタを分断しないように形成された除去領域を意味する(例えば、図2(C)、(D)の透過領域1120のような形状、図3(D)の複数の透過領域1120のような形状)。
【0245】
また、溝はカラーフィルタを分断するように形成された除去領域を意味する(例えば、図2(B)、図3(A)〜(C)の透過領域1120のような形状、図3(D)の環状の透過領域1120のような形状)。
【0246】
また、図12(A)において、ブラックマトリクス900上、赤色のカラーフィルタ9101上、緑色のカラーフィルタ9102上、及び青色のカラーフィルタ9103上と、に絶縁膜9200が形成されている。
【0247】
ここで、第1の基板及び第2の基板は、透光性を有する基板、遮光性を有する基板等を用いることができる。
【0248】
透光性を有する基板は、ガラス基板、石英基板、透光性を有するプラスチック基板等がある。
【0249】
遮光性を有する基板は、遮光性を有するプラスチック基板、金属基板(ステンレス、アルミニウム等)、半導体基板(シリコンウェハ等)、紙基板等がある。
【0250】
なお、光を取り出す必要があるため、少なくとも第1の基板又は第2の基板の一方は透光性を有する。
【0251】
例えば、図12(A)では第2の基板側から光を取り出すので第2の基板を透光性を有する基板とする。また、後述する図16、図17等では第1の基板の基板側から光を取り出すので、第1の基板を透光性を有する基板とする。要するに、光を取り出す方向に配置された基板を透光性とすれば良い。
【0252】
もちろん、第1の基板及び第2の基板の双方が透光性を有していても良い。
【0253】
また、第1の基板と、第1の基板側に形成された部材全てと、の集合体を素子基板と呼ぶことにする。
【0254】
また、第2の基板と、第2の基板側に形成された部材全てと、の集合体を対向基板と呼ぶことにする。
【0255】
スイッチング素子はどのようなものを用いても良い。
【0256】
スイッチング素子として、例えば、絶縁表面を有する基板上に形成された薄膜トランジスタ、半導体基板に形成されたトランジスタ等があるがこれらに限定されない。
【0257】
なお、図12(A)ではスイッチング素子をボトムゲート型のトランジスタとしているが、トップゲート型のトランジスタとしても良い。
【0258】
絶縁膜の材料は、有機材料又は無機材料を用いることができる。
【0259】
有機材料としては、アクリル、ポリイミド、有機シロキサン等を用いることができるがこれらに限定されない。
【0260】
無機材料としては、ダイヤモンドライクカーボン、窒化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素、酸化珪素、窒化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム等を用いることができるがこれらに限定されない。
【0261】
絶縁膜は単層構造であっても積層構造であってもよい。
【0262】
また、図12(A)においては、スイッチング素子と下部電極との間に絶縁膜310しか設けていないが、絶縁膜と配線とを追加して多層配線構造としても良い。
【0263】
下部電極及び上部電極の材料は、金属、酸化物導電物等を用いることができるがこれらに限定されない。
【0264】
例えば、下部電極及び上部電極として、金属窒化物、金属酸化物、金属合金であって、導電性を有するものを用いても良い。
【0265】
下部電極及び上部電極は、単層構造であっても積層構造であってもよい。
【0266】
金属としては、タングステン、チタン、アルミニウム、チタン、モリブデン、金、銀、銅、白金、パラジウム、イリジウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属等があるがこれらに限定されない。
【0267】
酸化物導電物としては、インジウム錫酸化物、酸化亜鉛、インジウムを含む酸化亜鉛、インジウム及びガリウムを含む酸化亜鉛等があるがこれらに限定されない。
【0268】
なお、仕事関数の低いもの(アルカリ金属、アルカリ土類金属、マグネシウム銀合金、アルミリチウム合金、マグネシウムリチウム合金等)を陰極に適用すると好適である。
【0269】
また、仕事関数の高いもの(酸化物導電物等)を陽極に適用すると好適である。
【0270】
なお、光源は光を取り出す必要があるため、少なくとも第1の電極又は第2の電極の一方は透光性を有する。光を取り出す方向に配置された電極を透光性とすれば良い。
【0271】
なお、酸化物導電物は透光性を有する。
【0272】
また、金属、金属窒化物、金属酸化物、金属合金であっても、膜厚が薄ければ透光性とすることができる(膜厚は50nm以下が好ましい)。
【0273】
また、上部電極、エレクトロルミネッセンス層、下部電極とからEL素子(発光素子)が構成されている。
【0274】
エレクトロルミネッセンス層は、少なくとも有機化合物又は無機化合物を含む発光層を有する発光ユニットを有している。
【0275】
有機化合物を含む発光層を用いる場合、発光ユニットは、発光層の他に電子注入層、電子輸送層、正孔注入層、正孔輸送層等を有していても良い。なお、有機化合物を含む発光層を用いたEL素子は有機EL素子である。
【0276】
無機化合物を含む発光層を用いる場合、発光ユニットは、発光層の他に誘電体層等を有していても良い。なお、無機化合物を含む発光層を用いたEL素子は無機EL素子である。
【0277】
また、複数の発光ユニットと、複数の発光ユニットを仕切る電荷発生層と、を有するエレクトロルミネッセンス層とすることによって、エレクトロルミネッセンス層の輝度を向上させることができる。
【0278】
電荷発生層としては、金属、酸化物導電物、金属酸化物と有機化合物との積層構造、金属酸化物と有機化合物との混合物等を用いることができる。
【0279】
電荷発生層として、金属酸化物と有機化合物との積層構造、金属酸化物と有機化合物との混合物等を用いると、電圧印加時において、陰極方向にホールを注入し、陽極方向に電子を注入することができるので好適である。
【0280】
電荷発生層に用いると好適な金属酸化物は、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化マンガン、酸化レニウム等の遷移金属酸化物である。
【0281】
そして、電荷発生層に用いる有機化合物として、アミン系化合物(特に、アリールアミン化合物)、カルバゾール誘導体、芳香族炭化水素、Alq等を用いると遷移金属酸化物と電荷移動錯体を形成するので好ましい。
【0282】
また、空間710には不活性気体(窒素、希ガス等)又はシール材が充填されていると好ましい。
【0283】
ブラックマトリクスは遮光性を有する材料であればどのような材料でも良い。
【0284】
また、ブラックマトリクスは必須の構成ではないので設けなくても良い。
【0285】
ブラックマトリクスの材料としては、金属膜、黒色色素材料を含む有機材料を用いた絶縁膜等を用いることができるがこれらに限定されない。
【0286】
また、異なる色のカラーフィルタを重ね合わせてブラックマトリクスを形成しても良い。
【0287】
なお、カラーフィルタ9101、カラーフィルタ9102、カラーフィルタ9103、絶縁膜9200については実施の形態5(色変換材の作製方法)を参照すれば良い。
【0288】
そして、図12(A)においては、エレクトロルミネッセンス層500を白色発光を生じる例を示している。
【0289】
そして、赤、緑、青のカラーフィルタを用いることでフルカラー化を実現している。
【0290】
なお、フルカラー化のためには赤、緑、青の色の組み合わせに限定されなく、例えば、シアン、マゼンダ、イエローの組み合わせ、赤、青、緑、白の組み合わせ等の他の組み合わせを用いても良い。
【0291】
また、白を用いる箇所はカラーフィルタを配置しない構成とすれば良い。
【0292】
また、図12(A)においては、エレクトロルミネッセンス層500を白色発光を生じるものとしている。色変換材のカラーフィルタに隙間(開口部又は溝)を設けているので、隙間(開口部又は溝)を通過する白色光により各画素の輝度を補償している。
【0293】
なお、隙間が透過領域となっており、カラーフィルタが形成された箇所がカラーフィルタ領域となっている。
【0294】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0295】
(実施の形態8)
図12(B)、図12(C)、図13(A)〜(C)は、図12(A)において色変換材の構造に変更を加えた例である。
【0296】
図12(B)は、カラーフィルタの形状を図2(A)に対応する形状にすべく、各画素において発光素子の発光領域の面積より一回りカラーフィルタの面積を小さくしたものである。
【0297】
図12(B)では、発光素子の発光領域の面積より一回りカラーフィルタの面積を小さくすることで、発光素子の発光領域の周辺において隙間ができるので、隙間を通過する白色光により各画素の輝度を補償している。
【0298】
また、図12(B)では、複数の発光領域に対応する位置に複数の開口部を有するブラックマトリクス900が設けられており、ブラックマトリクス900との間に隙間ができるようにカラーフィルタが配置されているともいえる。
【0299】
図12(C)ではカラーフィルタを局所的にエッチングすることにより、局所的にカラーフィルタが薄くなった部分(透過領域)を形成したものである。
【0300】
図12(C)では透過領域を発光領域の中央部付近に配置している。
【0301】
図12(B)では、透過領域を通過する光により各画素の輝度を補償している。
【0302】
また、図12(A)、(B)では透過領域である隙間を通過した光は白色光であるが、図12(C)では透過領域である局所的にカラーフィルタが薄くなった部分を通過した光が有色光となるので、図12(A)、(B)と比較して各画素の色純度を向上させることができる。
【0303】
図13(A)ではカラーフィルタを局所的にエッチングすることにより、局所的にカラーフィルタが薄くなった部分(透過領域)を形成したものである。
【0304】
図13(A)では透過領域を発光領域の周辺付近に配置している。
【0305】
図13(A)では図12(C)と同様の効果を得られる。
【0306】
図13(B)は図7(C)の色変換材を採用した場合を示している。
【0307】
図13(C)は図8(C)の色変換材を採用した場合を示している。
【0308】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0309】
(実施の形態9)
図14(A)〜(C)は図12(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0310】
図15(A)〜(C)は図13(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0311】
図12、図13では白色発光の発光素子を用いているが、図14、図15ではカラーフィルタと同系色で発光する発光素子を用いている点で相違する。
【0312】
なお、同系色とは色の三属性(色相、彩度、明度)のうち色相が同じことを意味する。
【0313】
一方、異系色とは色の三属性(色相、彩度、明度)のうち色相が異なることを意味する。
【0314】
また、補色の関係にあるとは、色相環で反対に位置する関係の色の組み合わせを意味する。
【0315】
具体的には、赤色のカラーフィルタ9101に対応する位置には赤色発光のエレクトロルミネッセンス層501を配置している。
【0316】
また、緑色のカラーフィルタ9102に対応する位置には緑色発光のエレクトロルミネッセンス層502を配置している。
【0317】
また、青色のカラーフィルタ9103に対応する位置には青色発光のエレクトロルミネッセンス層503を配置している。
【0318】
図12、図13では透過領域を通過する光が白色光であるが、図14、図15では透過領域を通過する光がカラーフィルタと同系色であるので、透過領域を通過する光の色純度を高めることができる。
【0319】
そして、透過領域を通過する光の色純度を高めることができるため、各画素の色純度を高めることができる。
【0320】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0321】
(実施の形態10)
図12〜図15では対向基板側に色変換材を設けていたが、図16〜図19に示すように素子基板側に色変換材を設けても良い。
【0322】
なお、図16(A)〜(C)は図12(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0323】
また、図17(A)〜(C)は図13(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0324】
また、図18(A)〜(C)は図14(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0325】
また、図19(A)〜(C)は図15(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0326】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0327】
(実施の形態11)
図12〜図13、図16〜図17に対応する液晶表示装置の一例を図20〜図27に示す。
【0328】
なお、図20(A)〜(C)は図12(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0329】
また、図21(A)〜(C)は図13(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0330】
また、図22(A)〜(C)は図16(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0331】
また、図23(A)〜(C)は図17(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0332】
図20〜図23は、図12〜図13、図16〜図17において、絶縁膜320及びエレクトロルミネッセンス層500に変えて液晶層720を適用したものである。
【0333】
また、上部電極600は対向基板側に形成してある。
【0334】
なお、下部電極表面及び上部電極表面にそれぞれ配向膜を形成すると好ましい。
【0335】
また、図24(A)〜(C)は図12(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0336】
また、図25(A)〜(C)は図13(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0337】
また、図26(A)〜(C)は図16(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0338】
また、図27(A)〜(C)は図17(A)〜(C)にそれぞれ対応する。
【0339】
図24〜図27は、図12〜図13、図16〜図17において、絶縁膜320及びエレクトロルミネッセンス層500に変えて液晶層720を適用したものである。
【0340】
また、図24〜図27では、下部電極上に絶縁膜330を形成し、絶縁膜330上に上部電極600を形成している。
【0341】
また、上部電極には下部電極と重なる位置の一部に複数のスリットが設けられている。
【0342】
なお、図24〜図27の方式はいわゆるFFS(Frings Field Switching)方式と呼ばれるものであり、複数のスリットを設けることにより上部電極と下部電極との間に横電界が生じることで液晶層中の液晶分子が配向される方式である。
【0343】
なお、上部電極表面に配向膜を形成すると好ましい。
【0344】
また、上部電極と下部電極の位置関係を逆転させた構成としても良い。
【0345】
また、上部電極と下部電極とを同一絶縁表面上に配置することにより、IPS(In Plane Switching)方式の液晶表示装置を作製しても良い。
【0346】
ここで、色変換材の表面を平坦にすることにより、色変換材の表面段差に起因するディスクリネーションの問題を解消できるので好ましい。
【0347】
表面が平坦性を有する色変換材としては、例えば、図6〜図8に示した色変換材を用いると好ましい。
【0348】
なお、図20〜図27においては下部電極、液晶層、上部電極から液晶素子が構成されている。
【0349】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0350】
(実施の形態12)
【0351】
図12〜図13、図16〜図17のエレクトロルミネッセンス層500をエレクトロクロミック層等に置換することによって、下部電極、エレクトロクロミック層、及び上部電極から構成されたエレクトロクロミック素子を有するエレクトロクロミック表示装置を形成することができる。
【0352】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0353】
(実施の形態13)
図20〜図23の液晶層720を電気泳動方式のマイクロカプセル等に置換することによって、下部電極、マイクロカプセル、及び上部電極を有する電気泳動素子を有する電気泳動表示装置を形成することができる。
【0354】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0355】
(実施の形態14)
図12〜図27では色変換材を用いたアクティブマトリクス型表示装置について例示したが、パッシブマトリクス型表示装置に色変換材を用いても良い。
【0356】
例えば、図12〜図27においてスイッチング素子を設けない構成とし、且つ、下部電極と上部電極とをそれぞれストライプ状にし、下部電極と上部電極とを交差するように配置すればパッシブマトリクス型表示装置を作製することができる。
【0357】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0358】
(実施の形態15)
本実施の形態は特に新規な照明装置を開示するという第2の目的を達成するための構成について説明する。
【0359】
図28(A)は照明装置の一例である。
【0360】
図28(A)の照明装置は、第1の基板100上に下部電極400、エレクトロルミネッセンス層500、上部電極600が順次積層された素子基板を有する。
【0361】
また、図28(A)の照明装置は、第2の基板上にカラーフィルタ9100を有する色変換材が形成された対向基板を有する。
【0362】
そして、図28(A)の照明装置は、素子基板の表面(上面)と対向基板の表面(上面)とが空間710を介して向かい合うように配置されている。
【0363】
なお、図28(A)の照明装置の材料は、図12(A)で用いたものと同様の材料を用いることができる。
【0364】
図28(A)においてカラーフィルタ9100には透過領域が設けられていない。
【0365】
ここで、従来の照明装置では、発光色に着目して発光素子の材料を選択することにより、所望の色で発光する照明装置を作製していた。
【0366】
しかしながら、発光色に着目して発光素子の材料を選択すると、選択する色によっては、輝度が低い材料しかない場合、寿命が短い材料しかない場合等があるという問題があった。
【0367】
そこで、発光色に着目せずに、輝度が高い材料、寿命が長い材料等を選択し、カラーフィルタを用いることによって、所望の色を放出させることにより上記問題を解決することができる。
【0368】
具体的には、図28(A)のようにカラーフィルタを設けた照明装置とすると好ましい。
【0369】
そして、発光素子の発光色とカラーフィルタの色とを異系色とすると好ましい。
【0370】
なお、発光素子の発光色とカラーフィルタの色とを補色の関係としても良い。
【0371】
ここで、フルカラーの表示装置を実現する場合を想定して、赤、緑、青のエレクトロルミネッセンス材料の開発が行われていたが、特に青の寿命が短いという問題があった。
【0372】
また、赤、緑、青のエレクトロルミネッセンス材料の開発を進めていく上で、黄色〜オレンジ色のエレクトロルミネッセンス材料も副次的に開発されていた。
【0373】
そして、黄色〜オレンジ色のエレクトロルミネッセンス材料は表示装置には使いにくいが、他の材料と比較して輝度が高い材料、他の材料と比較して寿命が長い材料がいくつか存在していた。
【0374】
よって、例えば、エレクトロルミネッセンス層に黄色〜オレンジ色の発光材料を用いて、発光材料の発光色と異なる色のカラーフィルタを用いて黄色〜オレンジ色以外の色を表現しても良い。
【0375】
また、白色発光の発光素子の輝度が高い、寿命が長い等のときは、所望の色のカラーフィルタを用いることにより、色の調整が容易になる。
【0376】
さらに、赤色発光を行いたい場合に、赤色発光の発光素子の輝度が高い場合、寿命が長い場合等のときは、赤色のカラーフィルタを用いることにより色純度を高くすることができる。
【0377】
つまり、発光素子の発光色とカラーフィルタの色とを同系色にしても良い。
【0378】
図28(A)の構成とすることにより第2の目的を達成することができるのである。
【0379】
また、図28(B)は、図28(A)のカラーフィルタを図6(B)の色変換材料に置換した場合の一例である。
【0380】
また、図28(C)は、図28(A)のカラーフィルタを図6(C)の色変換材料に置換した場合の一例である。
【0381】
また、図29(A)は、図28(A)のカラーフィルタを図7(B)の色変換材料に置換した場合の一例である。
【0382】
また、図29(B)は、図28(A)のカラーフィルタを図8(B)の色変換材料に置換した場合の一例である。
【0383】
そして、図28(B)、図28(C)、図29(A)、図29(B)等のように色変換材に透過領域を設けることにより、外部に取り出す光の輝度を向上させるという第1の目的も達成することができるので好ましい。
【0384】
また、図28〜図29では対向基板側に色変換材を設けていたが、図30〜図31のように素子基板側に色変換材を設けても良い。
【0385】
図30(A)は図28(A)に対応する例である。
【0386】
図30(B)は図28(B)に対応する例である。
【0387】
図30(C)は図28(C)に対応する例である。
【0388】
図31(A)は図29(A)に対応する例である。
【0389】
図31(B)は図29(B)に対応する例である。
【0390】
なお、本実施の形態では発光素子が一つだけの場合を示したが、複数の発光素子を配置しても良い。
【0391】
なお、複数の発光素子を配置することにより、複数の発光素子を直列接続した構成、複数の発光素子を並列接続した構成、複数の発光素子を直列接続且つ並列接続した構成等が実現できる。
【0392】
また、複数の発光素子を配置する場合において、各発光素子の点灯を独立に制御しても良い。
【0393】
例えば、図12〜図19の表示装置と同様の構成とすれば複数の発光素子を配置する場合において、各発光素子の点灯を独立に制御することができる。
【0394】
つまり、表示装置に適用できる構成は照明装置にも適用できる。
【0395】
なお、図12〜図19の構成を照明装置に適用する場合において、表示装置と異なる点は素子の大きさである。
【0396】
表示素子は例えば数十μm〜数百μm角程度の大きさであるが、照明装置は例えば数mm〜数十cm角程度の大きさである。
【0397】
また、表示装置では各発光素子を制御するための駆動回路の構成が複雑であるが、照明装置では各発光素子を制御するための駆動回路の構成が表示装置と比較して単純である。
【0398】
複数の発光素子を同時に制御する場合は、複数の発光素子全体が一つのユニットとみなせるので、色変換材は複数の発光素子に共通して設ければ良い(一つのユニットに色変換材を一つ設ける)。
【0399】
但し、各発光素子毎に色変換材を設けても問題はない。
【0400】
また、複数の発光素子を独立に制御する場合は各発光素子毎に色変換材を設けると好ましい。
【0401】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0402】
(実施の形態16)
色変換材とは色の三属性(色相、彩度、明度)のうち、少なくとも一の属性を変換するものである。
【0403】
例えば、白色光を赤色のカラーフィルタに入射して赤色光に変換する場合は少なくとも色相を変換しているといえる。
【0404】
また、赤色光を赤色のカラーフィルタに入射して色純度を向上させる場合は少なくとも彩度を変換しているといえる。
【0405】
また、光の輝度が下がるような場合は少なくとも明度を変換しているといえる。
【0406】
本実施の形態は、他の全ての実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【符号の説明】
【0407】
100 第1の基板
201 スイッチング素子
202 スイッチング素子
203 スイッチング素子
310 絶縁膜
320 絶縁膜
330 絶縁膜
400 下部電極
401 下部電極
402 下部電極
403 下部電極
500 エレクトロルミネッセンス層
501 エレクトロルミネッセンス層
502 エレクトロルミネッセンス層
503 エレクトロルミネッセンス層
600 上部電極
710 空間
720 液晶層
800 第2の基板
900 ブラックマトリクス
1000 光素子
1001 光素子
1002 光素子
1003 光素子
1100 色変換材
1110 カラーフィルタ領域
1111 カラーフィルタ領域
1112 カラーフィルタ領域
1113 カラーフィルタ領域
1120 透過領域
1121 透過領域
1122 透過領域
1123 透過領域
3100 複数の粒子
3200 複数の粒子
3300 複数の粒子
9000 絶縁表面
9100 カラーフィルタ
9101 カラーフィルタ
9102 カラーフィルタ
9103 カラーフィルタ
9200 絶縁膜
9300 絶縁膜
9400 絶縁膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光素子と、
色変換材と、を有し、
前記光素子から射出される光が入射される位置に前記色変換材が配置され、
前記色変換材は、カラーフィルタ領域と、透過領域と、を有することを特徴とする光装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記色変換材は、カラーフィルタと、前記カラーフィルタを覆う絶縁膜と、を有することを特徴とする光装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記色変換材は、前記透過領域に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜を覆うカラーフィルタと、を有し、
前記カラーフィルタは、有機材料を用いて形成されており、
前記カラーフィルタは、前記透過領域及び前記カラーフィルタ領域の双方に配置されていることを特徴とする光装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3において、
前記カラーフィルタに、光散乱性を有する第1の複数の粒子が含有されていることを特徴とする光装置。
【請求項5】
請求項2乃至請求項4のいずれか一項において、
前記絶縁膜に、光散乱性を有する第2の複数の粒子が含有されていることを特徴とする光装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、
前記カラーフィルタ領域は、少なくとも第1の環状の領域を有し、
前記第1の環状の領域は、前記光素子の端部と重なる位置に配置されていることを特徴とする光装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記透過領域は、第2の環状の領域を有し、
前記第2の環状の領域は、前記第1の環状の領域の内側に隣接して配置されていることを特徴とする光装置。
【請求項8】
第1の表示素子と、
第2の表示素子と、
第1の色変換材と、
第2の色変換材と、を有し、
前記第1の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第1の色変換材が配置され、
前記第2の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第2の色変換材が配置され、
前記第1の色変換材は、第1のカラーフィルタ領域と、第1の透過領域と、を有し、
前記第2の色変換材は、第2のカラーフィルタ領域と、第2の透過領域と、を有し、
第1のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率は、第2のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率よりも低く、
前記第1の透過領域の面積は、前記第2の透過領域の面積よりも大きいことを特徴とする表示装置。
【請求項9】
請求項8において、
前記第1及び第2の色変換材はそれぞれ、カラーフィルタと、前記カラーフィルタを覆う絶縁膜と、を有することを特徴とする表示装置。
【請求項10】
請求項8において、
前記第1及び第2の色変換材はそれぞれ、前記透過領域に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜を覆うカラーフィルタと、を有し、
前記カラーフィルタは、有機材料を用いて形成されており、
前記カラーフィルタは、前記透過領域及び前記カラーフィルタ領域の双方に配置されていることを特徴とする表示装置。
【請求項11】
請求項9又は請求項10において、
前記カラーフィルタに、光散乱性を有する第1の複数の粒子が含有されていることを特徴とする表示装置。
【請求項12】
請求項9乃至請求項11のいずれか一項において、
前記絶縁膜に、光散乱性を有する第2の複数の粒子が含有されていることを特徴とする表示装置。
【請求項13】
請求項8乃至請求項12のいずれか一項において、
前記カラーフィルタ領域は、少なくとも第1の環状の領域を有し、
前記第1の環状の領域は、前記表示素子の端部と重なる位置に配置されていることを特徴とする表示装置。
【請求項14】
請求項13において、
前記透過領域は、第2の環状の領域を有し、
前記第2の環状の領域は、前記第1の環状の領域の内側に隣接して配置されていることを特徴とする表示装置。
【請求項15】
第1の表示素子と、
第2の表示素子と、
第3の表示素子と、
第1の色変換材と、
第2の色変換材と、
第3の色変換材と、を有し、
前記第1の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第1の色変換材が配置され、
前記第2の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第2の色変換材が配置され、
前記第3の表示素子から射出される光が入射される位置に前記第3の色変換材が配置され、
前記第1の色変換材は、第1のカラーフィルタ領域と、第1の透過領域と、を有し、
前記第2の色変換材は、第2のカラーフィルタ領域と、第2の透過領域と、を有し、
前記第3の色変換材は、第3のカラーフィルタ領域と、第3の透過領域と、を有し、
第1のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率は、第2のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率よりも低く、
第2のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率は、第3のカラーフィルタ領域の単位面積当たりの透過率よりも低く、
前記第1の透過領域の面積は、前記第2の透過領域の面積よりも大きく、
前記第2の透過領域の面積は、前記第3の透過領域の面積よりも大きいことを特徴とする表示装置。
【請求項16】
請求項15において、
前記第1乃至第3の色変換材はそれぞれ、カラーフィルタと、前記カラーフィルタを覆う絶縁膜と、を有することを特徴とする表示装置。
【請求項17】
請求項15において、
前記第1乃至第3の色変換材はそれぞれ、前記透過領域に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜を覆うカラーフィルタと、を有し、
前記カラーフィルタは、有機材料を用いて形成されており、
前記カラーフィルタは、前記透過領域及び前記カラーフィルタ領域の双方に配置されていることを特徴とする表示装置。
【請求項18】
請求項16又は請求項17において、
前記カラーフィルタに、光散乱性を有する第1の複数の粒子が含有されていることを特徴とする表示装置。
【請求項19】
請求項15乃至請求項18のいずれか一項において、
前記絶縁膜に、光散乱性を有する第2の複数の粒子が含有されていることを特徴とする表示装置。
【請求項20】
請求項15乃至請求項19のいずれか一項において、
前記カラーフィルタ領域は、少なくとも第1の環状の領域を有し、
前記第1の環状の領域は、前記表示素子の端部と重なる位置に配置されていることを特徴とする表示装置。
【請求項21】
請求項20において、
前記透過領域は、第2の環状の領域を有し、
前記第2の環状の領域は、前記第1の環状の領域の内側に隣接して配置されていることを特徴とする表示装置。
【請求項22】
請求項8乃至請求項21のいずれか一項において、
前記第1のカラーフィルタ領域には緑色のカラーフィルタが配置されていることを特徴とする表示装置。
【請求項23】
発光素子と、
色変換材と、を有し、
前記発光素子から射出される光が入射される位置に前記色変換材が配置されていることを特徴とする照明装置。
【請求項24】
請求項23において、
前記発光素子の発光色と前記色変換材の色とが同系色であることを特徴とする照明装置。
【請求項25】
請求項23において、
前記発光素子の発光色と前記色変換材の色とが異系色であることを特徴とする照明装置。
【請求項26】
請求項23において、
前記発光素子の発光色と前記色変換材の色とが補色の関係にあることを特徴とする照明装置。
【請求項27】
請求項23乃至請求項26のいずれか一項において、
前記色変換材は、カラーフィルタ領域と、透過領域と、を有することを特徴とする照明装置。
【請求項28】
請求項27において、
前記色変換材は、カラーフィルタと、前記カラーフィルタを覆う絶縁膜と、を有することを特徴とする照明装置。
【請求項29】
請求項27において、
前記色変換材は、前記透過領域に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜を覆うカラーフィルタと、を有し、
前記カラーフィルタは、有機材料を用いて形成されており、
前記カラーフィルタは、前記透過領域及び前記カラーフィルタ領域の双方に配置されていることを特徴とする照明装置。
【請求項30】
請求項28又は請求項29において、
前記カラーフィルタに、光散乱性を有する第1の複数の粒子が含有されていることを特徴とする照明装置。
【請求項31】
請求項28乃至請求項30のいずれか一項において、
前記絶縁膜に、光散乱性を有する第2の複数の粒子が含有されていることを特徴とする照明装置。
【請求項32】
請求項27乃至請求項31のいずれか一項において、
前記カラーフィルタ領域は、少なくとも第1の環状の領域を有し、
前記第1の環状の領域は、前記光素子の端部と重なる位置に配置されていることを特徴とする照明装置。
【請求項33】
請求項32において、
前記透過領域は、第2の環状の領域を有し、
前記第2の環状の領域は、前記第1の環状の領域の内側に隣接して配置されていることを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2012−194550(P2012−194550A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−42762(P2012−42762)
【出願日】平成24年2月29日(2012.2.29)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】