光調整複合板
【課題】 熱が蓄積され難く、さらに、偏光フィルムに所定の形状を付与することにより、光の量を調整する際に所定の形状が現れたり、消えたりする光調整複合板を提供する。
【解決手段】 光調整複合板20は、第1偏光を有する光を実質上反射し第2偏光を有する光を実質上透過する第1反射性偏光フィルムと、第1偏光を有する光を実質上透過し第2偏光を有する光を実質上反射する第2反射性偏光フィルムとが同一形状で交互に透明基板表面に配置された第1のシート21と、第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとが、同一形状で交互に透明基板表面に配置された第2のシート22とを有する。第1のシートと第2のシートとは、第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に移動可能である。
【解決手段】 光調整複合板20は、第1偏光を有する光を実質上反射し第2偏光を有する光を実質上透過する第1反射性偏光フィルムと、第1偏光を有する光を実質上透過し第2偏光を有する光を実質上反射する第2反射性偏光フィルムとが同一形状で交互に透明基板表面に配置された第1のシート21と、第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとが、同一形状で交互に透明基板表面に配置された第2のシート22とを有する。第1のシートと第2のシートとは、第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に移動可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光の量を調整する複合板に関する。より詳細には、2枚のシートの相対位置を変化させることによって光の透過量を調整する複合板を提供する。
【背景技術】
【0002】
プライバシーの確保、部屋内の熱蓄積の削減、照明器具の明るさ調整を目的として光の透過量を調整することが従来から為されている。
【0003】
例えば、特許文献1には平面内の軸を中心にして少なくとも一つの偏光素子を回転することによって、光の透過を制御することができるような偏光素子を含む光弁が記載されている。
【0004】
特許文献2には、ガラス板接着部に偏光軸を所要方位に配した偏光フィルムを介装貼着してなる合せガラスの一対を近接対面せしめ、少なくとも一方の合せガラスを対面状態で移動せしめる構成としたことを特徴とする合せガラス複合体が記載されている。特許文献2に記載された偏光フィルムとしては、ポバール等の樹脂にヨードを混入、強制配向したものが用いられている。この偏光フィルムを用いた場合、一定方向に振動する光を透過し、それ以外の振動面を有する光を吸収するため、フィルム自体に熱が蓄積されるという問題があった。
【0005】
一方、光の透過量の調整をする際に単に光量を調整するだけではなく、よりデザイン性に富んだ複合板も求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2001‐526406号公報
【特許文献2】公開実用平成2−87039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は偏光フィルム自体に熱が蓄積されるという上記課題を防ぐためになされたものである。また、複合板の軽量化を図ることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の光調整複合板は、第1偏光を有する光を実質上反射し第2偏光を有する光を実質上透過する第1反射性偏光フィルムと、第1偏光を有する光を実質上透過し第2偏光を有する光を実質上反射する第2反射性偏光フィルムとが同一形状で交互に透明基板表面に配置された第1のシートと、前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとが、同一形状で交互に透明基板表面に配置された第2のシートとを有し、前記第1のシートと前記第2のシートとが、前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に移動可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係る第1のシートの斜視図を模式的に示した図である。
【図2】本発明の1つの実施の形態に係る光調整複合板の断面を模式的に示した図である。
【図3】図2の第2のシートを第1および第2反射性偏光フィルムの交互配置方向に移動させた模式図である。
【図4】本発明の1つの実施の形態に係る第2のシートの正面図を模式的に示した図である。
【図5】本発明の1つの実施の形態に係る光調整複合板の断面を模式的に示した図である。
【図6】図5の第2のシートを第1および第2反射性偏光フィルムの交互配置方向に移動させた模式図である。
【図7】本発明の1つの実施の形態に係る第2のシートの正面図を模式的に示した図である。
【図8】本発明の1つの実施の形態に係る光調整複合板の断面を模式的に示した図である。
【図9】図8の第2のシートを第1および第2反射性偏光フィルムの交互配置方向に移動させた模式図である。
【図10】光調整複合板を図2の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図11】光調整複合板を図3の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図12】光調整複合板を図5の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図13】光調整複合板を図6の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図14】光調整複合板を図8の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図15】光調整複合板を図9の観察者26の位置から撮影した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の光調整複合板の一実施の形態について、以下図面とともに説明する。
【0011】
第1のシート10では、第2偏光を有する光を実質上透過する方向に透過軸11を有する第1反射性偏光フィルム13は短冊状に切断され、透明基板15の表面に配置されている。第1偏光を有する光を実質上透過する方向に偏光透過軸12を有する第2反射性偏光フィルム14は、第1反射性偏光フィルムと同じ短冊状に切断され、透明基板15の表面に配置されている。これらの第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとは交互に配置されている。これらは接着剤層16を介して透明基板15の表面に配置されてもよい。
【0012】
反射性偏光フィルムとしては、少なくとも2種類の高分子フィルムの積層体、コレステリック液晶からなるフィルムと4分の1波長板との積層一体品、微細な凹凸を有するワイヤーグリッド構造品等が用いられる。例えば日東電工株式会社製 商品名NIPOCS(登録商標)、Moxtek社製 商品名ProFlux(登録商標)、3M社製 商品名DBEF−Q等を用いることができる。厚さは特に限定するものではないが、20マイクロメートルから500マイクロメートルのものを用いてもよい。
【0013】
透明基板としては、ガラス板、樹脂基板(ポリカーボネート板、アクリル板等)等を用いることができるが、透明基板の光透過率は80%以上であることが好ましい。より軽量の光調整複合板が必要な場合、ガラス板を用いず、樹脂基板としてもよい。
【0014】
また、軽量化を図るため、本発明では反射性偏光フィルムは2枚の透明基板の間に介装貼着された構造をとっていない。1枚の透明基板に貼り付けられた構造とすることで、透明基板2枚を必要とする介装貼着構造に比べて軽くなっている。
【0015】
第1反射性フィルムの透過軸11と第2反射性フィルムの透過軸12とは直交する方向に配置するのが好ましい。透過軸どうしが直交することで全方向の光を反射することができるからである。
【0016】
なお、本明細書で実質上反射するとは、入射される一定の振動面を有する光に対し80%以上、好ましくは90%以上の光が反射されることをいう。実質上透過するとは、入射される一定の振動面を有する光に対し80%以上、好ましくは90%以上の光が透過されることをいう。
【0017】
この透過率、反射率は、たとえば島津製作所製分光光度計MPC−3100を用いて測定される。偏光フィルムを通した際の透過率を100%とし、次に偏光フィルムの後に、その偏光フィルムと同様の透過軸になるように反射性偏光フィルムをセットし、透過率を測定する。また、前述した偏光フィルムと透過軸が直交するように反射性偏光フィルムをセットし、その透過率のデータから反射率を試算する。
【0018】
第2のシートは第1のシートと同様にして作製してもよいし、第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとを逆に配置する様にして作製してもよい。
【0019】
第1のシートと第2のシートは透明基板同士が対向するように配置することもできるし、透明基板と反射性偏光フィルムとが対向するように配置することもできるが、図2に示されるように、反射性偏光フィルム同士が対向するように配置してもよい。内側に反射性偏光フィルムが配置されるため、耐候性が高く、反射性偏光フィルムが透明基板からはがれ難いという利点があるからである。また、特に透明基板としてガラス板ではなく樹脂基板を用いる際は、偏光が崩れ難い樹脂を調整する必要があり、その調整が困難であったが、反射性偏光フィルム同士が対向する配置をとることで、反射性偏光フィルム同士の間に透明基板が存在しないため透明基板によって偏光が崩されないという利点もある。
【0020】
図2には、同様にして作製された第1のシート21と第2のシート22とを、反射性偏光フィルム23同士が対向するように配置した光調整複合板20が記載されている。図2の様に重ね合わせた場合、第1のシート21と第2のシート22との反射性偏光フィルム23同士の透過軸が揃っているため、この透過軸と平行の振動面を持つ光25は透過し、観察者26から見ると光調整複合板20の下に置かれたカード24の文字「Light Control Window」を読み取ることができる。
【0021】
図3には、上記第2のシート22を第1のシート21に対して平行に短冊状の反射性偏光フィルムの幅だけ移動させた光調整複合板30が記載されている。この場合、異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なるため、一定の振動面を持つ光27は第1のシート21を透過した後、第2のシート22で反射され、観察者26から見ると光調整複合板30の下に置かれたカード24の文字「Light Control Window」を読み取ることができない。
【0022】
なお、反射性偏光フィルムは同一形状であれば短冊状の他、楕円、円、三角等様々な形状としてもよい。短冊状の場合、図1のように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの長辺部分を接して配置すれば透明樹脂基板表面のほぼ全てを覆うことになるが、楕円、円、三角等は交互に配置しても透明樹脂基板表面の一部を覆うことになる。これらのように、同一形状で交互に配置しても透明樹脂基板表面の一部しか覆わない形状の反射性偏光フィルムを用いることで、第1のシートと第2のシートとを交互配置方向に移動させたときに、これら楕円、円、三角等の形状が観察されたり、されなかったりする。このため、デザイン性に富んだ複合板を提供することができる。
【0023】
次に、本発明の光調整複合板の別の実施の形態について以下図面とともに説明する。
【0024】
第1のシート21は上記と同様に作製される。第2のシート40は図4に記載されるように、交互に配置された第1反射性偏光フィルム43と第2反射性偏光フィルム44の一部45が所定の形状(星型)に切断されている。
【0025】
図5には、第1のシート21と第2のシート40とを反射性偏光フィルム同士が対向するように配置した光調整複合板50が記載されている。この場合、第1のシート21と第2のシート40との反射性偏光フィルム同士が重なっている部分51は反射性偏光フィルム同士の透過軸が揃っているため一定の振動面を持つ光53は透過し、第1のシート21の反射性偏光フィルムのみが存在する部分52も一定の振動面を持つ光54は透過する。どちらも光を透過するため、所定の形状(星型)は観察されない。
【0026】
上記第2のシート40を第1のシート21に対して平行に短冊状の反射性偏光フィルムの幅だけ移動させた光調整複合板60(図6)では、異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なる部分61において一定の振動面を持つ光64は第1のシート21を透過した後、第2のシート40で反射される。一方、第1のシート21の反射性偏光フィルムのみが存在する部分62において一定の振動面を持つ光63は透過する。これにより、光調整複合板上で光の透過する部分と反射する部分とが出来るため、所定の形状(星型)が観察される。
【0027】
さらに、本発明の光調整複合板の別の実施の形態について以下図面とともに説明する。
【0028】
第1のシート21は上記と同様に作製される。図7に示すように第2のシート70は上記と同様に反射性偏光フィルムの一部が所定の形状(星型)に切断され、さらに、第1反射性偏光フィルムが切断された部分には第2反射性偏光フィルム71が配置され、第2反射性偏光フィルムが切断された部分には第1反射性偏光フィルム72が配置されている。
【0029】
図8には、第1のシート21と第2のシート70とを反射性偏光フィルム同士が対向するように配置した光調整複合板80が記載されている。この場合、第1のシート21と第2のシート70との反射性偏光フィルム同士の透過軸が揃っている部分81では一定の振動面を持つ光83は透過し、第2のシート70で別の反射性偏光フィルムが配置された部分82では一定の振動面を持つ光84は第1のシート21を透過した後、第2のシート70では反射するため、所定の形状(星型)が観測される。
【0030】
上記第2のシート70を第1のシート21に対して平行に短冊状の反射性偏光フィルムの幅だけ移動させた光調整複合板90(図9)では、異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なる部分91において一定の振動面を持つ光93は第1のシート21を透過した後、第2のシート70で反射される。一方、第2のシート70で別の反射性偏光フィルムが配置された部分92において一定の透過軸を持つ光94は透過する。これにより、光調整複合板上で光の透過する部分と反射する部分とが出来るため、所定の形状(星型)が観察される。
【0031】
所定の形状については星型の他、円、三角、四角、その他本発明の効果を損なわない限り様々な形状をとることができる。
【実施例】
【0032】
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
150mm×200mm×1.50mmのアクリル板に、150mm×200mm×0.027mmのアクリル系粘着剤をラミネートした。
【0033】
次に、反射性偏光フィルム(3M社製 製品名:DBEF−Q)を透過軸が長辺方向になるように短冊状(150mm×25mm)に切断し、これを粘着剤層の表面にラミネートした(第1反射性偏光フィルム)。
【0034】
透過軸が短辺方向になるように反射性偏光フィルムを切断した以外は上記と同様にして反射性偏光フィルムを上記第1反射性偏光フィルムの長辺側と接するように粘着剤層の表面にラミネートした(第2反射性偏光フィルム)。
【0035】
同様にして第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムの長辺同士が接するように交互にラミネートして第1のシートを得た。
【0036】
第2のシートも上記第1のシートと同様にして作製し、図2のように反射性偏光フィルム同士が対向しそれぞれの反射性偏光フィルムの透過軸同士が揃うように、第1のシートと第2のシートとを配置し、本実施例の光調整複合板を作製した。この光調整複合板を図2の観察者26の位置から撮影した写真を図10に示す。光が透過するため下に配置したカードの文字が読めた。
【0037】
次に、図3のように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に第1のシートを25mm(短冊状の反射性偏光フィルムの幅)移動させた。この光調整複合板を図3の観察者26の位置から撮影した写真を図11に示す。異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なるため光は反射され、観察者26からは下に置かれたカードの文字を読み取ることができず光が反射されるため鏡面が観察された。
【0038】
実施例2
実施例1と同様にして第1のシートを作製した。図4に記載されるように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの一部を星型に切断した以外は実施例1と同様にして第2のシートを作製した。
【0039】
図5のように反射性偏光フィルム同士が対向しそれぞれの反射性偏光フィルムの透過軸同士が揃うように第1のシートと第2のシートとを配置し、本実施例の光調整複合板を作製した。この光調整複合板を実施例1と同様に撮影した写真を図12に示す。第1のシートと第2のシートとの反射性偏光フィルム同士の透過軸が揃っている部分では光は透過し、第1のシートの反射性偏光フィルムのみが存在する部分も光は透過するため、星型は観察されなかった。
【0040】
次に、図6のように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に第1のシートを25mm(短冊状の反射性偏光フィルムの幅)だけ移動させた。この光調整複合板を実施例1と同様に撮影した写真を図13に示す。異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なる部分において光は反射され、第1のシートの反射性偏光フィルムのみが存在する部分において光は透過するため、光調整複合板上で光の透過する部分と反射する部分とが出来、星型が観察された。
【0041】
実施例3
実施例1と同様にして第1のシートを作製した。図7に記載されるように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの一部を星型に切断し、第1反射性偏光フィルムが切断された部分には第2反射性偏光フィルムを、第2反射性偏光フィルムが切断された部分には第1反射性偏光フィルムを配置した以外は実施例1と同様にして第2のシートを作製した。
【0042】
図8のように反射性偏光フィルム同士が対向しそれぞれの反射性偏光フィルムの透過軸同士が揃うように第1のシートと第2のシートとを配置し、本実施例の光調整複合板を作製した。この光調整複合板を実施例1と同様に撮影した写真を図14に示す。第1のシートと第2のシートとの反射性偏光フィルム同士の透過軸が揃っている部分では光は透過し、第2のシートで別の反射性偏光フィルムが配置された部分では光は反射するため、星型が観察された。
【0043】
次に、図9のように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に第1のシートを25mm(短冊状の反射性偏光フィルムの幅)だけ移動させた。この光調整複合板を実施例1と同様に撮影した写真を図15に示す。異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なる部分において光は反射する。一方、第2のシートで別の反射性偏光フィルムが配置された部分において光は透過する。これにより、光調整複合板上で光の透過する部分と反射する部分とが出来るため、星型が観察された。
【符号の説明】
【0044】
10、21 第1のシート
22、40、70 第2のシート
13、43 第1反射性偏光フィルム
14、44 第2反射性偏光フィルム
15 基板
20、30、50、60、80、90 光調整複合板
【技術分野】
【0001】
本発明は、光の量を調整する複合板に関する。より詳細には、2枚のシートの相対位置を変化させることによって光の透過量を調整する複合板を提供する。
【背景技術】
【0002】
プライバシーの確保、部屋内の熱蓄積の削減、照明器具の明るさ調整を目的として光の透過量を調整することが従来から為されている。
【0003】
例えば、特許文献1には平面内の軸を中心にして少なくとも一つの偏光素子を回転することによって、光の透過を制御することができるような偏光素子を含む光弁が記載されている。
【0004】
特許文献2には、ガラス板接着部に偏光軸を所要方位に配した偏光フィルムを介装貼着してなる合せガラスの一対を近接対面せしめ、少なくとも一方の合せガラスを対面状態で移動せしめる構成としたことを特徴とする合せガラス複合体が記載されている。特許文献2に記載された偏光フィルムとしては、ポバール等の樹脂にヨードを混入、強制配向したものが用いられている。この偏光フィルムを用いた場合、一定方向に振動する光を透過し、それ以外の振動面を有する光を吸収するため、フィルム自体に熱が蓄積されるという問題があった。
【0005】
一方、光の透過量の調整をする際に単に光量を調整するだけではなく、よりデザイン性に富んだ複合板も求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2001‐526406号公報
【特許文献2】公開実用平成2−87039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は偏光フィルム自体に熱が蓄積されるという上記課題を防ぐためになされたものである。また、複合板の軽量化を図ることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の光調整複合板は、第1偏光を有する光を実質上反射し第2偏光を有する光を実質上透過する第1反射性偏光フィルムと、第1偏光を有する光を実質上透過し第2偏光を有する光を実質上反射する第2反射性偏光フィルムとが同一形状で交互に透明基板表面に配置された第1のシートと、前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとが、同一形状で交互に透明基板表面に配置された第2のシートとを有し、前記第1のシートと前記第2のシートとが、前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に移動可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係る第1のシートの斜視図を模式的に示した図である。
【図2】本発明の1つの実施の形態に係る光調整複合板の断面を模式的に示した図である。
【図3】図2の第2のシートを第1および第2反射性偏光フィルムの交互配置方向に移動させた模式図である。
【図4】本発明の1つの実施の形態に係る第2のシートの正面図を模式的に示した図である。
【図5】本発明の1つの実施の形態に係る光調整複合板の断面を模式的に示した図である。
【図6】図5の第2のシートを第1および第2反射性偏光フィルムの交互配置方向に移動させた模式図である。
【図7】本発明の1つの実施の形態に係る第2のシートの正面図を模式的に示した図である。
【図8】本発明の1つの実施の形態に係る光調整複合板の断面を模式的に示した図である。
【図9】図8の第2のシートを第1および第2反射性偏光フィルムの交互配置方向に移動させた模式図である。
【図10】光調整複合板を図2の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図11】光調整複合板を図3の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図12】光調整複合板を図5の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図13】光調整複合板を図6の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図14】光調整複合板を図8の観察者26の位置から撮影した写真である。
【図15】光調整複合板を図9の観察者26の位置から撮影した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の光調整複合板の一実施の形態について、以下図面とともに説明する。
【0011】
第1のシート10では、第2偏光を有する光を実質上透過する方向に透過軸11を有する第1反射性偏光フィルム13は短冊状に切断され、透明基板15の表面に配置されている。第1偏光を有する光を実質上透過する方向に偏光透過軸12を有する第2反射性偏光フィルム14は、第1反射性偏光フィルムと同じ短冊状に切断され、透明基板15の表面に配置されている。これらの第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとは交互に配置されている。これらは接着剤層16を介して透明基板15の表面に配置されてもよい。
【0012】
反射性偏光フィルムとしては、少なくとも2種類の高分子フィルムの積層体、コレステリック液晶からなるフィルムと4分の1波長板との積層一体品、微細な凹凸を有するワイヤーグリッド構造品等が用いられる。例えば日東電工株式会社製 商品名NIPOCS(登録商標)、Moxtek社製 商品名ProFlux(登録商標)、3M社製 商品名DBEF−Q等を用いることができる。厚さは特に限定するものではないが、20マイクロメートルから500マイクロメートルのものを用いてもよい。
【0013】
透明基板としては、ガラス板、樹脂基板(ポリカーボネート板、アクリル板等)等を用いることができるが、透明基板の光透過率は80%以上であることが好ましい。より軽量の光調整複合板が必要な場合、ガラス板を用いず、樹脂基板としてもよい。
【0014】
また、軽量化を図るため、本発明では反射性偏光フィルムは2枚の透明基板の間に介装貼着された構造をとっていない。1枚の透明基板に貼り付けられた構造とすることで、透明基板2枚を必要とする介装貼着構造に比べて軽くなっている。
【0015】
第1反射性フィルムの透過軸11と第2反射性フィルムの透過軸12とは直交する方向に配置するのが好ましい。透過軸どうしが直交することで全方向の光を反射することができるからである。
【0016】
なお、本明細書で実質上反射するとは、入射される一定の振動面を有する光に対し80%以上、好ましくは90%以上の光が反射されることをいう。実質上透過するとは、入射される一定の振動面を有する光に対し80%以上、好ましくは90%以上の光が透過されることをいう。
【0017】
この透過率、反射率は、たとえば島津製作所製分光光度計MPC−3100を用いて測定される。偏光フィルムを通した際の透過率を100%とし、次に偏光フィルムの後に、その偏光フィルムと同様の透過軸になるように反射性偏光フィルムをセットし、透過率を測定する。また、前述した偏光フィルムと透過軸が直交するように反射性偏光フィルムをセットし、その透過率のデータから反射率を試算する。
【0018】
第2のシートは第1のシートと同様にして作製してもよいし、第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとを逆に配置する様にして作製してもよい。
【0019】
第1のシートと第2のシートは透明基板同士が対向するように配置することもできるし、透明基板と反射性偏光フィルムとが対向するように配置することもできるが、図2に示されるように、反射性偏光フィルム同士が対向するように配置してもよい。内側に反射性偏光フィルムが配置されるため、耐候性が高く、反射性偏光フィルムが透明基板からはがれ難いという利点があるからである。また、特に透明基板としてガラス板ではなく樹脂基板を用いる際は、偏光が崩れ難い樹脂を調整する必要があり、その調整が困難であったが、反射性偏光フィルム同士が対向する配置をとることで、反射性偏光フィルム同士の間に透明基板が存在しないため透明基板によって偏光が崩されないという利点もある。
【0020】
図2には、同様にして作製された第1のシート21と第2のシート22とを、反射性偏光フィルム23同士が対向するように配置した光調整複合板20が記載されている。図2の様に重ね合わせた場合、第1のシート21と第2のシート22との反射性偏光フィルム23同士の透過軸が揃っているため、この透過軸と平行の振動面を持つ光25は透過し、観察者26から見ると光調整複合板20の下に置かれたカード24の文字「Light Control Window」を読み取ることができる。
【0021】
図3には、上記第2のシート22を第1のシート21に対して平行に短冊状の反射性偏光フィルムの幅だけ移動させた光調整複合板30が記載されている。この場合、異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なるため、一定の振動面を持つ光27は第1のシート21を透過した後、第2のシート22で反射され、観察者26から見ると光調整複合板30の下に置かれたカード24の文字「Light Control Window」を読み取ることができない。
【0022】
なお、反射性偏光フィルムは同一形状であれば短冊状の他、楕円、円、三角等様々な形状としてもよい。短冊状の場合、図1のように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの長辺部分を接して配置すれば透明樹脂基板表面のほぼ全てを覆うことになるが、楕円、円、三角等は交互に配置しても透明樹脂基板表面の一部を覆うことになる。これらのように、同一形状で交互に配置しても透明樹脂基板表面の一部しか覆わない形状の反射性偏光フィルムを用いることで、第1のシートと第2のシートとを交互配置方向に移動させたときに、これら楕円、円、三角等の形状が観察されたり、されなかったりする。このため、デザイン性に富んだ複合板を提供することができる。
【0023】
次に、本発明の光調整複合板の別の実施の形態について以下図面とともに説明する。
【0024】
第1のシート21は上記と同様に作製される。第2のシート40は図4に記載されるように、交互に配置された第1反射性偏光フィルム43と第2反射性偏光フィルム44の一部45が所定の形状(星型)に切断されている。
【0025】
図5には、第1のシート21と第2のシート40とを反射性偏光フィルム同士が対向するように配置した光調整複合板50が記載されている。この場合、第1のシート21と第2のシート40との反射性偏光フィルム同士が重なっている部分51は反射性偏光フィルム同士の透過軸が揃っているため一定の振動面を持つ光53は透過し、第1のシート21の反射性偏光フィルムのみが存在する部分52も一定の振動面を持つ光54は透過する。どちらも光を透過するため、所定の形状(星型)は観察されない。
【0026】
上記第2のシート40を第1のシート21に対して平行に短冊状の反射性偏光フィルムの幅だけ移動させた光調整複合板60(図6)では、異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なる部分61において一定の振動面を持つ光64は第1のシート21を透過した後、第2のシート40で反射される。一方、第1のシート21の反射性偏光フィルムのみが存在する部分62において一定の振動面を持つ光63は透過する。これにより、光調整複合板上で光の透過する部分と反射する部分とが出来るため、所定の形状(星型)が観察される。
【0027】
さらに、本発明の光調整複合板の別の実施の形態について以下図面とともに説明する。
【0028】
第1のシート21は上記と同様に作製される。図7に示すように第2のシート70は上記と同様に反射性偏光フィルムの一部が所定の形状(星型)に切断され、さらに、第1反射性偏光フィルムが切断された部分には第2反射性偏光フィルム71が配置され、第2反射性偏光フィルムが切断された部分には第1反射性偏光フィルム72が配置されている。
【0029】
図8には、第1のシート21と第2のシート70とを反射性偏光フィルム同士が対向するように配置した光調整複合板80が記載されている。この場合、第1のシート21と第2のシート70との反射性偏光フィルム同士の透過軸が揃っている部分81では一定の振動面を持つ光83は透過し、第2のシート70で別の反射性偏光フィルムが配置された部分82では一定の振動面を持つ光84は第1のシート21を透過した後、第2のシート70では反射するため、所定の形状(星型)が観測される。
【0030】
上記第2のシート70を第1のシート21に対して平行に短冊状の反射性偏光フィルムの幅だけ移動させた光調整複合板90(図9)では、異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なる部分91において一定の振動面を持つ光93は第1のシート21を透過した後、第2のシート70で反射される。一方、第2のシート70で別の反射性偏光フィルムが配置された部分92において一定の透過軸を持つ光94は透過する。これにより、光調整複合板上で光の透過する部分と反射する部分とが出来るため、所定の形状(星型)が観察される。
【0031】
所定の形状については星型の他、円、三角、四角、その他本発明の効果を損なわない限り様々な形状をとることができる。
【実施例】
【0032】
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
150mm×200mm×1.50mmのアクリル板に、150mm×200mm×0.027mmのアクリル系粘着剤をラミネートした。
【0033】
次に、反射性偏光フィルム(3M社製 製品名:DBEF−Q)を透過軸が長辺方向になるように短冊状(150mm×25mm)に切断し、これを粘着剤層の表面にラミネートした(第1反射性偏光フィルム)。
【0034】
透過軸が短辺方向になるように反射性偏光フィルムを切断した以外は上記と同様にして反射性偏光フィルムを上記第1反射性偏光フィルムの長辺側と接するように粘着剤層の表面にラミネートした(第2反射性偏光フィルム)。
【0035】
同様にして第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムの長辺同士が接するように交互にラミネートして第1のシートを得た。
【0036】
第2のシートも上記第1のシートと同様にして作製し、図2のように反射性偏光フィルム同士が対向しそれぞれの反射性偏光フィルムの透過軸同士が揃うように、第1のシートと第2のシートとを配置し、本実施例の光調整複合板を作製した。この光調整複合板を図2の観察者26の位置から撮影した写真を図10に示す。光が透過するため下に配置したカードの文字が読めた。
【0037】
次に、図3のように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に第1のシートを25mm(短冊状の反射性偏光フィルムの幅)移動させた。この光調整複合板を図3の観察者26の位置から撮影した写真を図11に示す。異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なるため光は反射され、観察者26からは下に置かれたカードの文字を読み取ることができず光が反射されるため鏡面が観察された。
【0038】
実施例2
実施例1と同様にして第1のシートを作製した。図4に記載されるように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの一部を星型に切断した以外は実施例1と同様にして第2のシートを作製した。
【0039】
図5のように反射性偏光フィルム同士が対向しそれぞれの反射性偏光フィルムの透過軸同士が揃うように第1のシートと第2のシートとを配置し、本実施例の光調整複合板を作製した。この光調整複合板を実施例1と同様に撮影した写真を図12に示す。第1のシートと第2のシートとの反射性偏光フィルム同士の透過軸が揃っている部分では光は透過し、第1のシートの反射性偏光フィルムのみが存在する部分も光は透過するため、星型は観察されなかった。
【0040】
次に、図6のように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に第1のシートを25mm(短冊状の反射性偏光フィルムの幅)だけ移動させた。この光調整複合板を実施例1と同様に撮影した写真を図13に示す。異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なる部分において光は反射され、第1のシートの反射性偏光フィルムのみが存在する部分において光は透過するため、光調整複合板上で光の透過する部分と反射する部分とが出来、星型が観察された。
【0041】
実施例3
実施例1と同様にして第1のシートを作製した。図7に記載されるように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの一部を星型に切断し、第1反射性偏光フィルムが切断された部分には第2反射性偏光フィルムを、第2反射性偏光フィルムが切断された部分には第1反射性偏光フィルムを配置した以外は実施例1と同様にして第2のシートを作製した。
【0042】
図8のように反射性偏光フィルム同士が対向しそれぞれの反射性偏光フィルムの透過軸同士が揃うように第1のシートと第2のシートとを配置し、本実施例の光調整複合板を作製した。この光調整複合板を実施例1と同様に撮影した写真を図14に示す。第1のシートと第2のシートとの反射性偏光フィルム同士の透過軸が揃っている部分では光は透過し、第2のシートで別の反射性偏光フィルムが配置された部分では光は反射するため、星型が観察された。
【0043】
次に、図9のように第1反射性偏光フィルムと第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に第1のシートを25mm(短冊状の反射性偏光フィルムの幅)だけ移動させた。この光調整複合板を実施例1と同様に撮影した写真を図15に示す。異なる透過軸を有する反射性偏光フィルム同士が重なる部分において光は反射する。一方、第2のシートで別の反射性偏光フィルムが配置された部分において光は透過する。これにより、光調整複合板上で光の透過する部分と反射する部分とが出来るため、星型が観察された。
【符号の説明】
【0044】
10、21 第1のシート
22、40、70 第2のシート
13、43 第1反射性偏光フィルム
14、44 第2反射性偏光フィルム
15 基板
20、30、50、60、80、90 光調整複合板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1偏光を有する光を実質上反射し第2偏光を有する光を実質上透過する第1反射性偏光フィルムと、第1偏光を有する光を実質上透過し第2偏光を有する光を実質上反射する第2反射性偏光フィルムとが、同一形状で交互に透明基板表面に配置された第1のシートと、
前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとが、同一形状で交互に透明基板表面に配置された第2のシートとを有し、
前記第1のシートと前記第2のシートとが、前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に移動可能である光調整複合板。
【請求項2】
前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとを対向する様に配置した請求項1に記載の光調整複合板。
【請求項3】
前記透明基板が樹脂基板である請求項1または2に記載の光調整複合板。
【請求項4】
前記第2のシートの前記第1反射性偏光フィルムの一部と前記第2反射性偏光フィルムの一部とが所定の形状に切断されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の光調整複合板。
【請求項5】
所定の形状に切断された前記第1反射性偏光フィルムの切断部に前記第2反射性偏光フィルムが配置され、所定の形状に切断された前記第2反射性偏光フィルムの切断部に前記第1反射性偏光フィルムが配置された前記第2のシートを有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の光調整複合板。
【請求項1】
第1偏光を有する光を実質上反射し第2偏光を有する光を実質上透過する第1反射性偏光フィルムと、第1偏光を有する光を実質上透過し第2偏光を有する光を実質上反射する第2反射性偏光フィルムとが、同一形状で交互に透明基板表面に配置された第1のシートと、
前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとが、同一形状で交互に透明基板表面に配置された第2のシートとを有し、
前記第1のシートと前記第2のシートとが、前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとの交互配置方向に移動可能である光調整複合板。
【請求項2】
前記第1反射性偏光フィルムと前記第2反射性偏光フィルムとを対向する様に配置した請求項1に記載の光調整複合板。
【請求項3】
前記透明基板が樹脂基板である請求項1または2に記載の光調整複合板。
【請求項4】
前記第2のシートの前記第1反射性偏光フィルムの一部と前記第2反射性偏光フィルムの一部とが所定の形状に切断されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の光調整複合板。
【請求項5】
所定の形状に切断された前記第1反射性偏光フィルムの切断部に前記第2反射性偏光フィルムが配置され、所定の形状に切断された前記第2反射性偏光フィルムの切断部に前記第1反射性偏光フィルムが配置された前記第2のシートを有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の光調整複合板。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−145888(P2012−145888A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6100(P2011−6100)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】
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