説明

光輝性容器

【課題】ホログラム等で得られる光の干渉色を直接視認するのではなく、容器壁を通して間接的に目に入るようにして容器の光輝性を高め得る装飾容器を提供する。
【解決手段】容器壁の少なくとも一部が光透過部となっており、光透過部には凹凸が形成され容器において、容器壁に容器内方に向けて干渉光を拡散する干渉色生成手段を設け、干渉色生成手段によって生成された干渉光を容器壁の凹凸を通じて視認可能としたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホログラムや回折格子などで得られる光の干渉色を装飾として利用する光輝性容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ホログラムは見る方向によって色が立体的に変化す虹色の光彩を放つことに着目し、従来からホログラムを装飾として利用した容器が知られている。
たとえば、特許文献1には、印刷ラベルの一部にホログラムシートを貼り付けてホログラム画像を直接外方から視認可能としたものが記載されている。また、特許文献2には、ホログラムシートを容器の内側に向けて貼り付け、容器壁を通して視認可能としたもが提案されている。
これら従来のホログラム付き容器の場合には、ホログラムの立体的な形象や模様を容器の目立つ場所に配置し、直接視認可能として装飾効果を出すものであった。
【特許文献1】特開平9−226770号公報
【特許文献2】実用新案登録第2523623号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ホログラム等で得られる立体的な形象や模様を直接見せるのではなく、干渉光を容器内に拡散させ、拡散光を容器壁を通して目に入るようにして、容器の光輝性を高め得るようにした光輝性容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、請求項1に係る光輝性容器は、容器壁の外側に入射光を反射する際に光の干渉色が生成される干渉色生成手段を容器内方に向けて配置し、前記干渉色生成手段の干渉色の拡散光を容器壁を通じて屈折させて容器内方に拡散させ、視認領域の容器壁に設けた凹凸を通じて再度屈折させて容器外の看者の目に届く構成としたことを特徴とする。
【0005】
請求項2に係る光輝性容器は、容器の視認領域から外れた位置の容器壁の外側に、入射光を反射する際に光の干渉色が生成される干渉色生成手段を容器内方に向けて配置し、前記干渉色生成手段の干渉色の拡散光を容器壁を通じて屈折させて容器内方に拡散させ、視認領域の容器壁を通じて再度屈折させて容器外の看者の目に届く構成としたことを特徴とする。
ここで、視認領域とは、たとえば店頭で陳列した状態、手に持った状態、家庭で収納した状態等等において、容器を観察した場合に通常視認される領域である。固定された領域ではなく、たとえば同じ形状の容器であっても、用途によって、視認領域が異なる場合には干渉色生成手段の配置を変えればよい。
【0006】
請求項3に係る光輝性容器は、視認領域に位置する胴部と視認領域から外れた位置の底部とを有し、底部の容器壁の外側に干渉色生成手段を容器内方に向けて配置したことを特
徴とする。
【0007】
請求項4に係る光輝性容器は、容器の視認領域に位置する容器壁に凹凸を形成し、凹凸を通じて容器内に拡散した干渉色の拡散光を再度屈折させて容器外の看者の目に届く構成としたことを特徴とする。
【0008】
請求項5に係る光輝性容器は、胴部の一部には情報記載部が設けられ、胴部の情報記載部以外の箇所から干渉色の拡散光が外部に出る構成としたことを特徴とする。
【0009】
請求項6に係る光輝性容器は、凹凸の断面形状が頂点を有することを特徴とする。
【0010】
請求項7に係る光輝性容器は、凹凸形状の単位形状が菱形であり、菱形の単位形状が複数設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項8に係る光輝性容器は、フィルム,紙,樹脂シート等のホログラム加工品を容器壁に装着したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る光輝性容器によれば、干渉色生成手段によって生成された干渉色が視認領域の容器壁に設けられた凹凸によって複雑に屈折して目に入り、しかも見る方向によって色が変化して輝き、光輝性の高い装飾効果が得られる。特に、容器内に入る際と出る際に2度に亘って屈折するために、予測の付かない複雑な変化を楽しむことができる。
【0013】
請求項2に係る光輝性容器によれば、視認領域外に配置された干渉色生成手段によって生成された干渉色が目に入るので、意外性があり斬新な装飾効果が得られる。
【0014】
請求項3に係る光輝性容器によれば、底部の容器壁の外側に干渉色生成手段を容器内方に向けて配置したので、胴部全体に亘って干渉色の拡散光を拡散させることができ、小さい範囲の干渉色生成手段によって、胴部全体に干渉色による光輝性を持たせることができる。
【0015】
請求項4に係る光輝性容器によれば、容器の視認領域に位置する容器壁に凹凸を形成したので、干渉色の拡散光が凹凸形状によって複雑に屈折して目に入り、光輝性の高い装飾効果が得られる。
【0016】
請求項5に係る光輝性容器によれば、胴部の一部には情報記載部を設けられ、情報の表示機能を損なうことなく、干渉色による装飾効果を発揮させることができる。
【0017】
請求項6に係る光輝性容器によれば、凹凸の断面形状が頂点を有するので、頂点部分に集光して輝きが増大し、光輝性がより増大する。
【0018】
請求項7に係る光輝性容器によれば、凹凸形状が菱形の単位形状が複数設られた構成となっているので、凹凸形状がいわゆるダイヤカット状の光輝性を有するので、凹凸形状の反射特性に干渉色の拡散光が重畳して高い装飾効果が得られる。
【0019】
請求項8に係る光輝性容器によれば、フィルム,紙,樹脂シート等のホログラム加工品を容器壁に装着しただけなので、きわめて簡単な構成で高い光輝性を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る光輝性容器を示している。
この光輝性容器1は、視認領域に位置する胴部2と視認領域から外れた領域に位置する底部3とを有し、底部3の容器壁の外側に入射光を反射する際に光りの干渉色が生成される干渉色生成手段としてのホログラムシート5が容器内方に向けて配置されている。このホログラムシート5によって生成される干渉色の拡散光が底部3の容器壁を通じて屈折して容器内方に拡散し、胴部2の容器壁を通じて再度屈折して容器外に出て看者の目に届く構成となっている。
【0021】
容器1の材質は、プラスチック,ガラス等の光透過性を有する材質であればよい。プラスチック材料としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリプロピレン,ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン等種々の材料が適用可能である。また、単層構成だけでなく、多層構成の材料を適用可能である。
【0022】
胴部2は、円筒状の下半部21と、下半部21の上部に隣接する多角形状(図示例では八角形)の中央部22と、中央部22から上方に向かって徐々に小径となり中央部22と連続する断面多角形状の肩部23と、肩部23の上端から上方に突出する円筒形状の口頸部24とを備えた構成となっている。
中央部22および肩部23は、角部22a,23aが凸形状に出っ張る凹凸形状となっている。
中央部22には、多角形状を基本としつつ、上下方向には凹部41と凸部42が交互に複数形成されている。、各凹部41および凸部42は、左右両角部22a,23aから中央に向かって上方に凸となるような円弧形状となっている。
【0023】
円筒状の下半部21は情報記載領域で、たとえば、情報が印刷された不図示のシュリンクフィルムが装着される。
底部3は中央に凹部31が設けられ、この凹部31を取り囲んで円環状の底部載置面32が設けられている。この底部載置面32に若干浅い段凹部33が設けられ、段凹部33にホログラムシート5の干渉色によるホログラム画像形成面を容器内方に向けて張り付けられている。
【0024】
ホログラムシート5は、透明の接着剤によって底部3に接着固定されている。ホログラムシート5は、フィルム,紙,樹脂シート等が適用可能で、たとえばホログラム画像を再生可能とするエンボス加工が施されている。ホログラムシート5には、接着剤層が積層された多層構造となっていてもよい。
【0025】
本実施の形態の光輝性容器にあっては、ホログラムシート5において生成されたホログラム画像の干渉色の拡散光が底部3の容器壁を通過する際に屈折して容器内に拡散され、さらに、胴部2の中央部22および肩部23に設けられた凹凸形状である角部22a,23aによって屈折拡散されるので、予想のつかない意外性のある光輝感を与えることができる。
特に、ホログラムシート5を底部3に設けることにより、アイキャッチ効果の高い視界領域として最も目立つ胴部3にはホログラムシート5の占有スペースは必要無く、しかも容器内の空間を光拡散領域として最大限に利用でき、小さなホログラムシート5で大きな光輝感を付与できる。
【0026】
また、底部3にホログラムシート5を貼付するだけなので、構成が簡単でコスト削減を図ることができる。
さらに、情報記載部となる胴部2の下半部21の情報表示に関して、全く影響を及ぼすおそれがない。
また、底部3に対して胴部2の中央部22および肩部23の径が細い形状となっているので、ホログラムシート5で生成され底部3で屈折し容器内に拡散した干渉色の拡散光が先細り形状の中央部22および肩部23に集約され、集約された光がさらに中央部22および肩部23の角部22a,22bさらに凹凸によりさらに屈折するため、より光輝感が増大する。
【0027】
図2には本発明の実施の形態2に係る光輝性容器を示している。
この実施の形態2の光輝性容器は、容器の基本形状が実施の形態1の容器と同じであり、容器の底部3の形状と、底部3に装着されるホログラムシート105の形状と、ホログラムシート105の取り付け方法が実施の形態1と相違している。
以下の説明では、実施の形態1と相違点について説明し、同一の構成部分については同一の符号を付し説明を省略するものとする。
すなわち、この実施の形態の光輝性容器は、容器底部3と胴部2の下半部21との角部に斜めにカットされた傾斜面部25を備えている。
【0028】
ホログラムシート105はカップ形状で、容器底部3に対応する平面状の円板部105aと、円板部105aの外径端縁から斜めに立ち上がり容器の胴部2と底部3の角に位置する傾斜面部25に対応して斜めに延びる環状の傾斜片部105bとを備えている。ホログラムシート105は、円板部105aだけでなく、傾斜片部105bにもホログラムが形成されている。
このホログラムシート105は接着固定するのではなく、胴部2の下半部21外周に被覆されるシュリンクフィルム106によって固定されている。
【0029】
シュリンクフィルム106は、胴部2の下半部21を被覆する円筒状の胴部被覆部106aと、傾斜面部25を被覆する傾斜面被覆部106bとを備え、この傾斜面被覆部106bと傾斜面部25の間にホログラムシート105の傾斜片部105bを挟んでホログラムシート105を固定している。
【0030】
図3には、シュリンクフィルム106による被覆およびホログラムシート105の固定手順を示している。
まず、ホログラムシート105を容器の底部3に被せる(図3(A)参照)。実際には容器が倒立状態で行う。
次に、シュリンクフィルム106をホログラムシート105を被せた底部3に被せる(図3(B)参照)。
最後に、外面から熱媒体により、シュリンクフィルム106の胴部被覆部106aおよび傾斜面被覆部106bを収縮させ、容器の胴部2の下半部2および傾斜面25に対して密着させる(図3(C)参照)。
【0031】
この実施の形態によれば、傾斜面部25に密接するホログラムシート105の傾斜片部105bにもホログラムが形成されることにより、胴部2より中央部22の凹凸4にホログラムの拡散光が容器壁に確実に到達し、かつ広範囲に行き渡るので光輝性がより増大する。
【0032】
図4は本発明の実施の形態3に係る光輝性容器を示している。
この光輝性容器201も、視認領域に位置する胴部202と視認領域から外れた領域に位置する底部203とを有し、底部203の容器壁の外側に入射光を反射する際に光の干渉色が生成される干渉色生成手段としてのホログラムシート205が容器内方に向けて配置されている。このホログラムシート205によって生成される干渉色の拡散光が底部203の容器壁を通じて屈折して容器内方に拡散し、胴部202の容器壁を通じて再度屈折して容器外に出て看者の目に届く構成となっている。
【0033】
胴部2は、断面が正八角形の角筒形状を基本形状としており、外周面に角部202aが凸部として突出する凹凸を有する形状となっている。底部203から胴部高さの2/3程度の高さの胴部本体部221はほぼ同じ外径で、2/3から口頸部224までの肩部223が上方に向かってなだらかに小径に絞られている。胴部本体部221の中央部222には各角部202aの稜線を容器内側に部分的に削った形状の凹部204が形成されており、凹凸形状が複雑になっている。凹部204は、その上下両端から下方および上方に向けて、角部202aの稜線を円弧状に削ったものて、上下方向中央部が最も幅広の紡錘形状となっており、角部202aの稜線は凹部204の上端にて左右両側縁にそって2方向に分岐し凹部204の下端において角部202aの稜線に合流している。また、左右に隣り合う凹部204の側縁は中央部にて接している。
胴部202の下端は底部203に向けて徐々に小径に絞られ、底部203との角部は円弧状に丸められている。
【0034】
底部203の外周は胴部202の下端部形状に一致する八角形状で、中央に凹部231が設けられ、底部203の八角形の外径端と凹部231との間が底部載置面232となっている。この底部載置面232の内径側に所定幅の段差部233が設けられ、この段差部233にホログラムシート5が貼り付けられている。このホログラムシート205は、凹部231に対応する穴251を有するワッシャ形状で、貼着面にホログラム画像を再生可能なエンボス加工が施されている。
【0035】
この実施の形態の場合には、胴部202が全体的に角部202aによる凹凸を有しているので、干渉色の拡散光が凹凸面を通じて種々の方向に屈折して予測できない光輝性を付与することができる。
特に、胴部本体部221の中央部222には凹部204を設けて複雑な凹凸形状となっているので、この中央部222にて光輝性が増大する。
【0036】
図5は本発明の実施の形態4に係る光輝性容器を示している。
【0037】
この実施の形態4の光輝性容器301も、視認領域に位置する胴部302と視認領域から外れた領域に位置する底部303とを有し、底部303の容器壁の外側に入射光を反射する際に光りの干渉色が生成される干渉色生成手段としてのホログラムシート305が容器内方に向けて配置されている。このホログラムシート305によって生成される干渉色の拡散光が底部303の容器壁を通じて屈折して容器内方に拡散し、胴部302の容器壁を通じて再度屈折して容器外に出て看者の目に届く構成となっている。
胴部302は、胴部中央部321と、胴部中央部321下端と底部間に位置するヒール部322と、胴部中央部321上端と口頸部324との間の肩部323とを備えている。
このうち、ヒール部322と肩部323に、凹凸形状としてダイヤカット形状(菱形)の多数の単位パネルが形成された多面体壁304が設けられている。
【0038】
この多面体壁304は、凸状の境界稜線341で区分された多数の単位パネル342で構成されるもので、より詳細には、容器の縦軸方向に並んだ所定数の単位パネル342のパネル列340が全周的に密に配列された構成となっている。単位パネル342は菱形形状で、隣り合うパネル列340の各単位パネル342の缶軸方向の位相が単位パネル342の軸方向長さの半分だけずらされ、隣り合うパネル列340の一方のパネル列340を構成する各単位パネル342の間に他方のパネル列340の各単位パネル342が密に入り込んだ構成となっている。単位パネル342は水平の対角線に沿って谷線343が設けられ、谷線343を境界として上方三角形部分と下方三角形部分が折れ曲がるように、軸方向の対角線方向に凹状に窪んでいる。
【0039】
この容器の底部303にホログラムシート305が貼付され、ホログラムシート305によって生成された干渉光を、胴部のヒール部322および肩部323の多面体壁304の凹凸部を通じて視認可能としたものである。
胴部中央部321には減圧吸収パネル等の凹凸が形成され、ラベルが装着されるが、情報記載部に悪影響の出ない範囲で形成される。
このように胴部321には、胴部中央部321に広い上方記載領域が確保され、かつその上部および下部の多面体壁304の凹凸によって、確実な情報の付与と豊かな装飾性の両方を満足するものである。
【0040】
なお、上記各実施の形態ではホログラムシートを容器底部に装着しているが、容器底部303に限定されるものではなく、容器形状に応じて視認領域から外れた位置に装着すればよい。場合によっては、視認領域の一部に装着してもよく、その場合には、干渉色の拡散光が容器壁の凹凸を通じて視認される構成とする。また、ホログラムシートを視認領域から外れた位置に配置する場合には、容器壁には必ずしも凹凸形状とする必要はない。
また、上記各実施の形態では、ホログラムシート等の容器とは別体のホログラム加工品を容器に装着するようになっているが、容器壁自体にホログラム加工を施してもよい。
【0041】
また、上記各実施の形態では、干渉色形成手段としてホログラムを利用したが、ホログラムに限らず、回折格子のようなものでよいし、イオンプレーティング法により形成される薄膜等でもよく、要するに虹色等の光の干渉色を生成するような公知の種々の干渉色形成手段を適用可能である。
また、上記各実施の形態では、容器の形態としてボトルを例にとって説明したが、ボトルに限らず、カップ、スタンディングパウチ等の袋、箱等の形態でもよい。また、パウチの場合には、底材にホログラム加工フィルムを用いてもよい。また、底材は透明でなくてもよく、胴部材が透明であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係る光輝性容器を示すもので、同図(A)は正面図、同図(B)は平面図、同図(C)は底面図、同図(D)は底部の一部破断拡大断面図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態2に係る光輝性容器を示すもので、同図(A)は正面図、同図(B)は底部の一部破断拡大断面図である。
【図3】図3(A)乃至(C)は図2の光輝性容器のホログラムシールの装着手順を示す説明図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態3に係る光輝性容器を示すもので、同図(A)は正面図、同図(B)は平面図、同図(C)は底面図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態3に係る光輝性容器を示すもので、同図(A)は正面図、同図(B)は同図(A)のB−B線端面図、同図(C)は底面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 光輝性容器
2 胴部
21 下半部、22 中央部、23 肩部、24 口頸部
22a,23a 角部
3 底部
31 凹部、32 底部載置面、33 段凹部
41 凹部、42 凸部
5 ホログラムシート
105 ホログラムシート
105a 円板部、105b 傾斜片部
25 傾斜面部
106 シュリンクフィルム
106a 胴部被覆部、106b 傾斜面被覆部
201 光輝性容器
202 胴部
202a 角部、221 胴部本体部、224 口頸部、
223 肩部、222 中央部
203 底部
231 凹部、232 底部載置面、233 段差部
204 凹部
205 ホログラムシート、251 穴
301 光輝性容器
302 胴部
321 胴部中央部、322 ヒール部、323 肩部、324 口頸部
303 底部
304 多面体壁
341 境界稜線、342 単位パネル、343 谷線
305 ホログラムシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器壁の外側に入射光を反射する際に光の干渉色が生成される干渉色生成手段を容器内方に向けて配置し、前記干渉色生成手段の干渉色の拡散光を容器壁を通じて屈折させて容器内方に拡散させ、視認領域の容器壁に設けた凹凸を通じて再度屈折させて容器外の看者の目に届く構成としたことを特徴とする光輝性容器。
【請求項2】
容器の視認領域から外れた位置の容器壁の外側に、入射光を反射する際に光の干渉色が生成される干渉色生成手段を容器内方に向けて配置し、前記干渉色生成手段の干渉色の拡散光を容器壁を通じて屈折させて容器内方に拡散させ、視認領域の容器壁を通じて再度屈折させて容器外の看者の目に届く構成としたことを特徴とする光輝性容器。
【請求項3】
視認領域に位置する胴部と視認領域から外れた位置の底部とを有し、底部の容器壁の外側に干渉色生成手段を容器内方に向けて配置したことを特徴とする請求項2に記載の光輝性容器。
【請求項4】
容器の視認領域に位置する容器壁に凹凸を形成し、凹凸を通じて容器内に拡散した干渉色の拡散光を再度屈折させて容器外の看者の目に届く構成としたことを特徴とする請求項2又は3に記載の光輝性容器。
【請求項5】
胴部の一部には情報記載部が設けられ、胴部の情報記載部以外の箇所から干渉色の拡散光が外部に出る構成としたことを特徴とする請求項3または4に記載の光輝性容器。
【請求項6】
凹凸の断面形状が頂点を有することを特徴とする請求項1または4に記載いの光輝性容器。
【請求項7】
凹凸形状の単位形状が菱形であり、菱形の単位形状が複数設けられていることを特徴とする請求項1または4に記載の光輝性容器。
【請求項8】
フィルム,紙,樹脂シート等のホログラム加工品を容器壁に装着したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかの項に記載の光輝性容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−176155(P2006−176155A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−370714(P2004−370714)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】