光量調整装置
【課題】光量調整装置の光軸方向の寸法を短くしてレンズ鏡筒の薄型化及び光学性能の向上を図ることができる仕組みを提供する。
【解決手段】光量調整装置は、マグネット部13bが同軸に固定されるロータ3と、マグネット部13bの径方向外側に配置される複数のコイル5と、マグネット部の着磁平面の両側に配置され、それぞれマグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、コイルにより励磁されるステータ磁極部を有するヨーク2,7と、フォロア部、及びロータに対して回転可能に支持される回転軸8a−1〜8f−1を有する複数の遮光羽根8a〜8fと、遮光羽根のフォロア部が摺動可能にカム係合するカム部9a〜9fを有するカム部材9と、を備える。そして、ヨーク2,7、ロータ3及びコイル5により遮光羽根を開閉駆動する駆動ユニットを構成し、ロータ3の回転により、フォロア部がカム部の軌跡に沿って摺動して、遮光羽根が回転軸を支点として開閉動作する。
【解決手段】光量調整装置は、マグネット部13bが同軸に固定されるロータ3と、マグネット部13bの径方向外側に配置される複数のコイル5と、マグネット部の着磁平面の両側に配置され、それぞれマグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、コイルにより励磁されるステータ磁極部を有するヨーク2,7と、フォロア部、及びロータに対して回転可能に支持される回転軸8a−1〜8f−1を有する複数の遮光羽根8a〜8fと、遮光羽根のフォロア部が摺動可能にカム係合するカム部9a〜9fを有するカム部材9と、を備える。そして、ヨーク2,7、ロータ3及びコイル5により遮光羽根を開閉駆動する駆動ユニットを構成し、ロータ3の回転により、フォロア部がカム部の軌跡に沿って摺動して、遮光羽根が回転軸を支点として開閉動作する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置のレンズ鏡筒に搭載される光量調整装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置のレンズ鏡筒に搭載される光量調整装置としては、例えば図15に示すものがある(特許文献1)。
【0003】
この光量調整装置は、ケース部材113とカムプレート116との間に、ロータリプレート114及び複数の絞り羽根115a〜115fが配置される。
【0004】
絞り羽根115a〜115fに設けられたダボ115a−1〜115f−1は、ロータリプレート114の穴部114d−1〜114d−6に嵌合される。また、絞り羽根115a〜115fに設けられたダボ115a−2〜115f−2(115b−2,115c−2,115d−2は不図示)は、カムプレート116のカム穴116c〜116hにカム係合する。
【0005】
そして、ケース部材113に固定された駆動ユニット112によりロータリプレート114を回転駆動することで、絞り羽根115a〜115fが開閉して絞り開口面積を変化させるように動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−102342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1では、ケース部材113から駆動ユニット112が光軸方向に突出しているため、光量調整装置の光軸方向の寸法が増して光量調整装置が搭載されるレンズ鏡筒の薄型化を妨げる原因になる。
【0008】
また、ケース部材113から光軸方向に突出する駆動ユニット112との干渉を避けるためにレンズ鏡筒の一部を切り欠いた場合には、レンズ鏡筒の強度が低下したり、被写体光の乱反射が発生したりして良好な光学性能が得られないという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、光量調整装置の光軸方向の寸法を短くしてレンズ鏡筒の薄型化及び光学性能の向上を図ることができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の光量調整装置は、着磁平面が形成された円盤状のマグネット部が同軸に固定されるロータと、前記マグネット部の径方向外側に配置されるコイルと、前記マグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、前記コイルにより励磁されるステータ磁極部を有する第1ヨークと、前記第1ヨークと反対側の位置で前記マグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、前記コイルにより励磁されるステータ磁極部を有する第2ヨークと、フォロア部、及び前記ロータに対して回転可能に支持される回転軸を有する複数の遮光羽根と、前記遮光羽根の前記フォロア部が摺動可能にカム係合するカム部を有するカム部材と、を備え、前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記ロータ、及び前記コイルにより前記遮光羽根を開閉駆動する駆動ユニットを構成し、前記ロータの回転により、前記フォロア部が前記カム部の軌跡に沿って摺動して、前記遮光羽根が前記回転軸を支点として開閉動作することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、光量調整装置の光軸方向の寸法を短くすることができるので、レンズ鏡筒の薄型化及び光学性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態の一例である光量調整装置を説明するための分解斜視図である。
【図2】ロータリプレートを軸方向から見た図である。
【図3】図2を裏面側から見た図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】第1ヨークの斜視図である。
【図6】第2ヨークの斜視図である。
【図7】ロータリプレートの第1ヨークの回転支持部での断面図である。
【図8】第1ヨークと第2ヨークとの軸方向の当接部での断面図である。
【図9】駆動ユニットの駆動例を説明するための図である。
【図10】駆動ユニットの駆動例を説明するための図である。
【図11】駆動ユニットの駆動例を説明するための図である。
【図12】駆動ユニットの駆動例を説明するための図である。
【図13】光量調整装置のカバーシートを取り外した状態で第1ヨーク側から軸方向に見た図である。
【図14】図13を裏面側から見た図である。
【図15】従来の光量調整装置を説明するための分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態の一例である光量調整装置を説明するための分解斜視図である。
【0015】
本実施形態の光量調整装置は、図1に示すように、カバーシート1、第1ヨーク2、ロータリプレート3、ボビン4、コイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2、コイルシート6、第2ヨーク7、絞り羽根8a〜8f、及びカムプレート9を備える。
【0016】
本実施形態では、ヨーク2,7、ロータリプレート3、及びコイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2により絞り羽根8a〜8fを開閉駆動する駆動ユニットを構成している。
【0017】
カバーシート1は、絶縁材料で中心に開口が形成される円盤状に形成され、第1ヨーク2と当接して、外部からヨーク2を絶縁する。また、カバーシート1には、第2ヨーク7の位置決め軸7b−1〜7b−2に嵌合される穴部1a−1,1a−2が形成されている。
【0018】
図2はロータリプレート3を軸方向から見た図、図3は図2を裏面側から見た図、図4は図2の側面図である。
【0019】
図2〜図4に示すように、ロータリプレート3は、非磁性材料で円環状に形成されたプレート本体13aと、プレート本体13aに対して接着又は圧入等により同軸に固定され、プレート本体13aより大径のマグネット部13bとを有する。マグネット部13bは、中心に開口が形成される円盤状に形成される。
【0020】
マグネット部13bの平面には、周方向に沿ってS極とN極とが交互にn分割(本実施形態では、60分割)で着磁されている(図11参照)。すなわち、マグネット部13bには、平面を周方向に分割したS極およびN極が形成される。マグネット部13bのS極およびN極が形成される平面が、マグネット部13bの着磁平面となる。
【0021】
また、マグネット部13bには、軸方向に突出する突起部12a〜12dが周方向に略等間隔で形成されている。突起部12a〜12dは、非磁性材料で形成され、第2ヨーク7の一部と軸方向に当接して第2ヨーク7の軸方向の移動を規制する。
【0022】
マグネット部13bの材料には、Nd−Fe−B系希土類磁性粉又はフェライト系とポリアミドなどの熱可塑性樹脂バインダー材との混合物を射出成形することにより形成されたプラスチックマグネットを用いている。
【0023】
これにより、例えばポリアミド樹脂をバインダー材として使用した場合、7840N/cm2 以上の曲げ強度が得られ、マグネット部13bの軸方向の厚さを薄肉に形成することが可能となる。
【0024】
マグネット部13bを薄肉に形成することでマグネット部13bの着磁平面の両側に配置される第1ヨーク2と第2ヨーク7との空気間隔を短く設定して、その間の磁気抵抗が小さい磁気回路とすることができる。
【0025】
プレート本体13aには、絞り羽根8a〜8fのダボ8a−1〜8f−1に軸方向に嵌合される穴部3b−1〜3b−6が形成されている。また、プレート本体13aには、摺動リブ部3a−1〜3a−6、及び突起部3c−1〜3c−6がマグネット部13bの突起部12a〜12dの反対側の面から軸方向に突出して形成されている。突起部3c−1〜3c−6は、摺動リブ部3a−1〜3a−6の径方向外側に配置されている。
【0026】
本実施形態では、ロータリプレート3のマグネット部13bのみを磁性材料で形成したが、突起部3c−1〜3c−6、摺動リブ部3a−1〜3a−6、穴部3b−1〜3b−6、突起部12a〜12dを非磁性材料で形成し、その他を磁性材料で形成してもよい。
【0027】
図5は、第1ヨーク2の斜視図である。第1ヨーク2は、軟磁性材料で中心に開口が形成される円盤状に形成されており、マグネット部13bの着磁平面に対して所定の隙間を介して対向配置される。
【0028】
第1ヨーク2には、図5に示すように、櫛歯形状の磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2、突起部2a−1〜2a−4、及び穴部2b−1,2b−2が設けられている。
【0029】
突起部2a−1〜2a−4は、ボビン4の中空穴部4c−1〜4c−4に軸方向に挿入される。第1ヨーク2の穴部2b−1,2b−2、及びカバーシート1の穴部1a−1,1a−2には、第2ヨーク7の位置決め軸7b−1,7b−2が軸方向に嵌め込まれて位置決めされる。
【0030】
磁極歯2e−1,2e−2の櫛歯の中央の歯は、マグネット部13bの同一極で周方向に例えば180°離間した位置に配置される。磁極歯2f−1,2f−2についても同様に、櫛歯の中央の歯の位置は、マグネット部13bの同一極で周方向に例えば180°離間した位置に配置される。
【0031】
また、マグネット部13bの着磁分割数をnとすると、磁極歯2e−1,2f−1の中央の歯の位置は、周方向に90±180/n°となる位置に配置される。磁極歯2e−2,2f−2についても同様に、マグネット部13bの着磁分割数をnとすると、中央の歯の位置は、周方向に90±180/n°となる位置に配置される。
【0032】
磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2のそれぞれの櫛歯は、中央の歯を中心にして周方向両側にそれぞれ360/n°の間隔で複数(本実施形態では、5本)配置されて、ステータ磁極部を構成する。
【0033】
また、第1ヨーク2を軸方向から見て突起部2a−1,2a−2,2a−3,2a−4の中心位相は、磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2の櫛歯の中央の歯の中心位相と一致する。
【0034】
図6は、第2ヨーク7の斜視図である。第2ヨーク7は、軟磁性材料で中心に開口が形成される円盤状に形成され、第1ヨーク2の反対側の位置でマグネット部13bの着磁平面に対して軸方向に所定の隙間を介して対向配置される。
【0035】
第2ヨーク7には、図6に示すように、櫛歯形状の磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2、突起部7a−1〜7a−4(図1参照)、ビス穴7c−1〜7c−4、位置決め軸7b−1,7b−2(図1参照)、及び穴部7g−1,7g−2が設けられる。
【0036】
磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2は、第1ヨーク2の磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2に対応する位置に配置される。磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2のそれぞれの櫛歯は、中央の歯を中心にして周方向の両側にそれぞれ360/n°の間隔で複数(本実施形態では、5本)配置されて、ステータ磁極部を構成する。
【0037】
位置決め軸7b−1,7b−2は、第1ヨーク2の穴部2b−1,2b−2に嵌合され、穴部7g−1,7g−2には、カムプレート9の位置決め軸9g−1,9g−2が嵌合される。
【0038】
第2ヨーク7を軸方向から見て、突起部7a−1,7a−2,7a−3,7a−4の中心位相は、磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2の櫛歯の中央の歯の中心位相と一致する。
【0039】
図1に戻って、ボビン4は、合成樹脂等で円環状に形成されている。ボビン4には、第1ヨーク2の突起部2a−1〜2a−4及び第2ヨーク7の突起部7a−1〜7a−4が軸方向に挿入される中空穴部4c−1〜4c−4を有する突起部4a−1〜4a−4が第2ヨーク7側に突出して設けられている。なお、図1では、突起部4a−4の図示は省略している。
【0040】
ボビン4の中空穴部4c−1〜4c−4には、突起部7a−1〜7a−4の内周面が第1ヨーク2の突起部2a−1〜2a−4の外周面に接触した状態で軸方向に挿入される(図8参照)。また、ボビン4の内周部には、第2ヨーク7の位置決め軸7b−1,7b−2との干渉を回避するための凹部4b−1,4b−2が設けられている。
【0041】
コイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2は、導電性材料で形成され、マグネット部13bの径方向外側でボビン4の突起部4a−1〜4a−4に巻回される。コイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2に通電することで、第1ヨーク2の磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2と第2ヨーク7の磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2とを異なる極に励磁する。
【0042】
コイルシート6a〜6dは、絶縁性材料で中空状に形成されて、ボビン4の突起部4a−1〜4a−4に嵌め込まれる。
【0043】
絞り羽根8a〜8fは、本発明の遮光羽根の一例であり、合成樹脂または金属薄板等で形成される。
【0044】
絞り羽根8a〜8fは、ロータリプレート3の穴部3b−1〜3b−6に回転可能に嵌合されるダボ8a−1〜8f−1、及びカムプレート9のカム溝9a〜9fに摺動可能にカム係合するダボ8a−2〜8f−2(図14参照)を有する。ここで、ダボ8a−1〜8f−1は、本発明の回転軸の一例に相当し、ダボ8a−2〜8f−2は、本発明のフォロア部の一例に相当する。
【0045】
カムプレート9は、本発明のカム部材の一例であり、合成樹脂等で中心に開口が形成される円盤状に形成されている。カムプレート9は、絞り羽根8a〜8fのダボ8a−2〜8f−2が摺動可能にカム係合するカム溝9a〜9f、第2ヨーク7の穴部7g−1,7g−2に嵌合される位置決め軸9g−1,9g−2、及びビス挿通穴9h−1〜9h−4を有する。
【0046】
なお、ビス挿通穴9h−1〜9h−4に挿入されたビス10は、ヨーク7のビス穴7c−1〜7c−4に締結される。ここで、カム溝9a〜9fは、本発明のカム部の一例に相当する。
【0047】
図7はロータリプレート3の第1ヨーク2の回転支持部での断面図、図8は第1ヨーク2と第2ヨーク7との軸方向の当接部での断面図である。
【0048】
図7に示すように、ロータリプレート3は、摺動リブ部3a−1〜3a−6が第1ヨーク2の中央穴に回転可能に支持され、突起部3c−1〜3c−6が第1ヨーク2の磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2の径方向内側位置に軸方向に当接する。
【0049】
また、図8に示すように、ロータリプレート3は、突起部12a〜12dが第2ヨーク7の磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2の径方向内側位置に軸方向に当接する。これにより、ロータリプレート3に対して第1ヨーク2及び第2ヨーク7の一部が軸方向に当接して、ロータリプレート3の軸方向の移動が規制される。
【0050】
次に、図9〜図12を参照して、ヨーク2,7、ロータリプレート3、及びコイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2により構成される駆動ユニット(ステッピングモータ)の駆動例について説明する。
【0051】
図9では、コイル5a−1,5a−2を無通電、コイル5b−1,5b−2を正通電し、磁極歯7e−1,7e−2をN極に励磁する。このとき、ロータリプレート3のマグネット部13bの着磁ピッチpの中心線と磁極歯7e−1,7e−2の櫛歯の中心線が一致した位置で停止する。
【0052】
次に、図9の状態で、コイル5a−1,5a−2を正通電し、磁極歯7f−1,7f−2をN極に励磁すると、ロータリプレート3は、時計回りに回転し、図10に示す状態となる。
【0053】
次に、図10の状態で、コイル5b−1,5b−2を無通電にすると、ロータリプレート3は、マグネット部13bの着磁ピッチpの中心線と磁極歯7f−1,7f−2の中心線とが一致する位置まで時計回りに回転し、図11の状態となる。
【0054】
次に、図11の状態で、コイル5b−1,5b−2を逆通電し、磁極歯7e−1,7e−2をS極に励磁すると、ロータリプレート3は、時計回りに回転し、図12の状態となる。このように、コイル5a−1,5a−2とコイル5b−1,5b−2との通電を切り替えることによってロータリプレート3が回転する。
【0055】
次に、図13及び図14を参照して、絞り羽根8a〜8fの動作例について説明する。
図13は光量調整装置のカバーシート1を取り外した状態で第1ヨーク2側から軸方向に見た図、図14は図13を裏面側から見た図である。
【0056】
図13及び図14を参照して、ロータリプレート3が回転すると、ロータリプレート3の穴部3b−1〜3b−6に嵌合された絞り羽根8a〜8fのダボ8a−1〜8f−1がロータリプレート3の回転に伴って移動する。
【0057】
このとき、絞り羽根8a〜8fのダボ8a−2〜8f−2がカムプレート9のカム溝9a〜9fの軌跡に沿って摺動し、これにより、絞り羽根8a〜8fがダボ8a−1〜8f−1を支点として開閉動作して絞り開口面積を変化させる。
【0058】
以上説明したように、本実施形態では、マグネット部13bが同軸に固定されたロータリプレート3、ヨーク2,7、及びコイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2により駆動ユニットを構成している。
【0059】
このため、従来のように駆動ユニットが光軸方向に突出することなく、光量調整装置の光軸方向に寸法を短くすることができる。これにより、光量調整装置が搭載されるレンズ鏡筒の薄型化及び光学性能の向上を図ることができる。
【0060】
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0061】
2 第1ヨーク
3 ロータリプレート
5a−1,5a−2,5b−1,5b−2 コイル
7 第2ヨーク
8a〜8f 絞り羽根
8a−1〜8f−1 ダボ
8a−2〜8f−2 ダボ
9 カムプレート
9a〜9f カム溝
13b マグネット部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置のレンズ鏡筒に搭載される光量調整装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置のレンズ鏡筒に搭載される光量調整装置としては、例えば図15に示すものがある(特許文献1)。
【0003】
この光量調整装置は、ケース部材113とカムプレート116との間に、ロータリプレート114及び複数の絞り羽根115a〜115fが配置される。
【0004】
絞り羽根115a〜115fに設けられたダボ115a−1〜115f−1は、ロータリプレート114の穴部114d−1〜114d−6に嵌合される。また、絞り羽根115a〜115fに設けられたダボ115a−2〜115f−2(115b−2,115c−2,115d−2は不図示)は、カムプレート116のカム穴116c〜116hにカム係合する。
【0005】
そして、ケース部材113に固定された駆動ユニット112によりロータリプレート114を回転駆動することで、絞り羽根115a〜115fが開閉して絞り開口面積を変化させるように動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−102342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1では、ケース部材113から駆動ユニット112が光軸方向に突出しているため、光量調整装置の光軸方向の寸法が増して光量調整装置が搭載されるレンズ鏡筒の薄型化を妨げる原因になる。
【0008】
また、ケース部材113から光軸方向に突出する駆動ユニット112との干渉を避けるためにレンズ鏡筒の一部を切り欠いた場合には、レンズ鏡筒の強度が低下したり、被写体光の乱反射が発生したりして良好な光学性能が得られないという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、光量調整装置の光軸方向の寸法を短くしてレンズ鏡筒の薄型化及び光学性能の向上を図ることができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の光量調整装置は、着磁平面が形成された円盤状のマグネット部が同軸に固定されるロータと、前記マグネット部の径方向外側に配置されるコイルと、前記マグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、前記コイルにより励磁されるステータ磁極部を有する第1ヨークと、前記第1ヨークと反対側の位置で前記マグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、前記コイルにより励磁されるステータ磁極部を有する第2ヨークと、フォロア部、及び前記ロータに対して回転可能に支持される回転軸を有する複数の遮光羽根と、前記遮光羽根の前記フォロア部が摺動可能にカム係合するカム部を有するカム部材と、を備え、前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記ロータ、及び前記コイルにより前記遮光羽根を開閉駆動する駆動ユニットを構成し、前記ロータの回転により、前記フォロア部が前記カム部の軌跡に沿って摺動して、前記遮光羽根が前記回転軸を支点として開閉動作することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、光量調整装置の光軸方向の寸法を短くすることができるので、レンズ鏡筒の薄型化及び光学性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態の一例である光量調整装置を説明するための分解斜視図である。
【図2】ロータリプレートを軸方向から見た図である。
【図3】図2を裏面側から見た図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】第1ヨークの斜視図である。
【図6】第2ヨークの斜視図である。
【図7】ロータリプレートの第1ヨークの回転支持部での断面図である。
【図8】第1ヨークと第2ヨークとの軸方向の当接部での断面図である。
【図9】駆動ユニットの駆動例を説明するための図である。
【図10】駆動ユニットの駆動例を説明するための図である。
【図11】駆動ユニットの駆動例を説明するための図である。
【図12】駆動ユニットの駆動例を説明するための図である。
【図13】光量調整装置のカバーシートを取り外した状態で第1ヨーク側から軸方向に見た図である。
【図14】図13を裏面側から見た図である。
【図15】従来の光量調整装置を説明するための分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態の一例である光量調整装置を説明するための分解斜視図である。
【0015】
本実施形態の光量調整装置は、図1に示すように、カバーシート1、第1ヨーク2、ロータリプレート3、ボビン4、コイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2、コイルシート6、第2ヨーク7、絞り羽根8a〜8f、及びカムプレート9を備える。
【0016】
本実施形態では、ヨーク2,7、ロータリプレート3、及びコイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2により絞り羽根8a〜8fを開閉駆動する駆動ユニットを構成している。
【0017】
カバーシート1は、絶縁材料で中心に開口が形成される円盤状に形成され、第1ヨーク2と当接して、外部からヨーク2を絶縁する。また、カバーシート1には、第2ヨーク7の位置決め軸7b−1〜7b−2に嵌合される穴部1a−1,1a−2が形成されている。
【0018】
図2はロータリプレート3を軸方向から見た図、図3は図2を裏面側から見た図、図4は図2の側面図である。
【0019】
図2〜図4に示すように、ロータリプレート3は、非磁性材料で円環状に形成されたプレート本体13aと、プレート本体13aに対して接着又は圧入等により同軸に固定され、プレート本体13aより大径のマグネット部13bとを有する。マグネット部13bは、中心に開口が形成される円盤状に形成される。
【0020】
マグネット部13bの平面には、周方向に沿ってS極とN極とが交互にn分割(本実施形態では、60分割)で着磁されている(図11参照)。すなわち、マグネット部13bには、平面を周方向に分割したS極およびN極が形成される。マグネット部13bのS極およびN極が形成される平面が、マグネット部13bの着磁平面となる。
【0021】
また、マグネット部13bには、軸方向に突出する突起部12a〜12dが周方向に略等間隔で形成されている。突起部12a〜12dは、非磁性材料で形成され、第2ヨーク7の一部と軸方向に当接して第2ヨーク7の軸方向の移動を規制する。
【0022】
マグネット部13bの材料には、Nd−Fe−B系希土類磁性粉又はフェライト系とポリアミドなどの熱可塑性樹脂バインダー材との混合物を射出成形することにより形成されたプラスチックマグネットを用いている。
【0023】
これにより、例えばポリアミド樹脂をバインダー材として使用した場合、7840N/cm2 以上の曲げ強度が得られ、マグネット部13bの軸方向の厚さを薄肉に形成することが可能となる。
【0024】
マグネット部13bを薄肉に形成することでマグネット部13bの着磁平面の両側に配置される第1ヨーク2と第2ヨーク7との空気間隔を短く設定して、その間の磁気抵抗が小さい磁気回路とすることができる。
【0025】
プレート本体13aには、絞り羽根8a〜8fのダボ8a−1〜8f−1に軸方向に嵌合される穴部3b−1〜3b−6が形成されている。また、プレート本体13aには、摺動リブ部3a−1〜3a−6、及び突起部3c−1〜3c−6がマグネット部13bの突起部12a〜12dの反対側の面から軸方向に突出して形成されている。突起部3c−1〜3c−6は、摺動リブ部3a−1〜3a−6の径方向外側に配置されている。
【0026】
本実施形態では、ロータリプレート3のマグネット部13bのみを磁性材料で形成したが、突起部3c−1〜3c−6、摺動リブ部3a−1〜3a−6、穴部3b−1〜3b−6、突起部12a〜12dを非磁性材料で形成し、その他を磁性材料で形成してもよい。
【0027】
図5は、第1ヨーク2の斜視図である。第1ヨーク2は、軟磁性材料で中心に開口が形成される円盤状に形成されており、マグネット部13bの着磁平面に対して所定の隙間を介して対向配置される。
【0028】
第1ヨーク2には、図5に示すように、櫛歯形状の磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2、突起部2a−1〜2a−4、及び穴部2b−1,2b−2が設けられている。
【0029】
突起部2a−1〜2a−4は、ボビン4の中空穴部4c−1〜4c−4に軸方向に挿入される。第1ヨーク2の穴部2b−1,2b−2、及びカバーシート1の穴部1a−1,1a−2には、第2ヨーク7の位置決め軸7b−1,7b−2が軸方向に嵌め込まれて位置決めされる。
【0030】
磁極歯2e−1,2e−2の櫛歯の中央の歯は、マグネット部13bの同一極で周方向に例えば180°離間した位置に配置される。磁極歯2f−1,2f−2についても同様に、櫛歯の中央の歯の位置は、マグネット部13bの同一極で周方向に例えば180°離間した位置に配置される。
【0031】
また、マグネット部13bの着磁分割数をnとすると、磁極歯2e−1,2f−1の中央の歯の位置は、周方向に90±180/n°となる位置に配置される。磁極歯2e−2,2f−2についても同様に、マグネット部13bの着磁分割数をnとすると、中央の歯の位置は、周方向に90±180/n°となる位置に配置される。
【0032】
磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2のそれぞれの櫛歯は、中央の歯を中心にして周方向両側にそれぞれ360/n°の間隔で複数(本実施形態では、5本)配置されて、ステータ磁極部を構成する。
【0033】
また、第1ヨーク2を軸方向から見て突起部2a−1,2a−2,2a−3,2a−4の中心位相は、磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2の櫛歯の中央の歯の中心位相と一致する。
【0034】
図6は、第2ヨーク7の斜視図である。第2ヨーク7は、軟磁性材料で中心に開口が形成される円盤状に形成され、第1ヨーク2の反対側の位置でマグネット部13bの着磁平面に対して軸方向に所定の隙間を介して対向配置される。
【0035】
第2ヨーク7には、図6に示すように、櫛歯形状の磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2、突起部7a−1〜7a−4(図1参照)、ビス穴7c−1〜7c−4、位置決め軸7b−1,7b−2(図1参照)、及び穴部7g−1,7g−2が設けられる。
【0036】
磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2は、第1ヨーク2の磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2に対応する位置に配置される。磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2のそれぞれの櫛歯は、中央の歯を中心にして周方向の両側にそれぞれ360/n°の間隔で複数(本実施形態では、5本)配置されて、ステータ磁極部を構成する。
【0037】
位置決め軸7b−1,7b−2は、第1ヨーク2の穴部2b−1,2b−2に嵌合され、穴部7g−1,7g−2には、カムプレート9の位置決め軸9g−1,9g−2が嵌合される。
【0038】
第2ヨーク7を軸方向から見て、突起部7a−1,7a−2,7a−3,7a−4の中心位相は、磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2の櫛歯の中央の歯の中心位相と一致する。
【0039】
図1に戻って、ボビン4は、合成樹脂等で円環状に形成されている。ボビン4には、第1ヨーク2の突起部2a−1〜2a−4及び第2ヨーク7の突起部7a−1〜7a−4が軸方向に挿入される中空穴部4c−1〜4c−4を有する突起部4a−1〜4a−4が第2ヨーク7側に突出して設けられている。なお、図1では、突起部4a−4の図示は省略している。
【0040】
ボビン4の中空穴部4c−1〜4c−4には、突起部7a−1〜7a−4の内周面が第1ヨーク2の突起部2a−1〜2a−4の外周面に接触した状態で軸方向に挿入される(図8参照)。また、ボビン4の内周部には、第2ヨーク7の位置決め軸7b−1,7b−2との干渉を回避するための凹部4b−1,4b−2が設けられている。
【0041】
コイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2は、導電性材料で形成され、マグネット部13bの径方向外側でボビン4の突起部4a−1〜4a−4に巻回される。コイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2に通電することで、第1ヨーク2の磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2と第2ヨーク7の磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2とを異なる極に励磁する。
【0042】
コイルシート6a〜6dは、絶縁性材料で中空状に形成されて、ボビン4の突起部4a−1〜4a−4に嵌め込まれる。
【0043】
絞り羽根8a〜8fは、本発明の遮光羽根の一例であり、合成樹脂または金属薄板等で形成される。
【0044】
絞り羽根8a〜8fは、ロータリプレート3の穴部3b−1〜3b−6に回転可能に嵌合されるダボ8a−1〜8f−1、及びカムプレート9のカム溝9a〜9fに摺動可能にカム係合するダボ8a−2〜8f−2(図14参照)を有する。ここで、ダボ8a−1〜8f−1は、本発明の回転軸の一例に相当し、ダボ8a−2〜8f−2は、本発明のフォロア部の一例に相当する。
【0045】
カムプレート9は、本発明のカム部材の一例であり、合成樹脂等で中心に開口が形成される円盤状に形成されている。カムプレート9は、絞り羽根8a〜8fのダボ8a−2〜8f−2が摺動可能にカム係合するカム溝9a〜9f、第2ヨーク7の穴部7g−1,7g−2に嵌合される位置決め軸9g−1,9g−2、及びビス挿通穴9h−1〜9h−4を有する。
【0046】
なお、ビス挿通穴9h−1〜9h−4に挿入されたビス10は、ヨーク7のビス穴7c−1〜7c−4に締結される。ここで、カム溝9a〜9fは、本発明のカム部の一例に相当する。
【0047】
図7はロータリプレート3の第1ヨーク2の回転支持部での断面図、図8は第1ヨーク2と第2ヨーク7との軸方向の当接部での断面図である。
【0048】
図7に示すように、ロータリプレート3は、摺動リブ部3a−1〜3a−6が第1ヨーク2の中央穴に回転可能に支持され、突起部3c−1〜3c−6が第1ヨーク2の磁極歯2e−1,2e−2,2f−1,2f−2の径方向内側位置に軸方向に当接する。
【0049】
また、図8に示すように、ロータリプレート3は、突起部12a〜12dが第2ヨーク7の磁極歯7e−1,7e−2,7f−1,7f−2の径方向内側位置に軸方向に当接する。これにより、ロータリプレート3に対して第1ヨーク2及び第2ヨーク7の一部が軸方向に当接して、ロータリプレート3の軸方向の移動が規制される。
【0050】
次に、図9〜図12を参照して、ヨーク2,7、ロータリプレート3、及びコイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2により構成される駆動ユニット(ステッピングモータ)の駆動例について説明する。
【0051】
図9では、コイル5a−1,5a−2を無通電、コイル5b−1,5b−2を正通電し、磁極歯7e−1,7e−2をN極に励磁する。このとき、ロータリプレート3のマグネット部13bの着磁ピッチpの中心線と磁極歯7e−1,7e−2の櫛歯の中心線が一致した位置で停止する。
【0052】
次に、図9の状態で、コイル5a−1,5a−2を正通電し、磁極歯7f−1,7f−2をN極に励磁すると、ロータリプレート3は、時計回りに回転し、図10に示す状態となる。
【0053】
次に、図10の状態で、コイル5b−1,5b−2を無通電にすると、ロータリプレート3は、マグネット部13bの着磁ピッチpの中心線と磁極歯7f−1,7f−2の中心線とが一致する位置まで時計回りに回転し、図11の状態となる。
【0054】
次に、図11の状態で、コイル5b−1,5b−2を逆通電し、磁極歯7e−1,7e−2をS極に励磁すると、ロータリプレート3は、時計回りに回転し、図12の状態となる。このように、コイル5a−1,5a−2とコイル5b−1,5b−2との通電を切り替えることによってロータリプレート3が回転する。
【0055】
次に、図13及び図14を参照して、絞り羽根8a〜8fの動作例について説明する。
図13は光量調整装置のカバーシート1を取り外した状態で第1ヨーク2側から軸方向に見た図、図14は図13を裏面側から見た図である。
【0056】
図13及び図14を参照して、ロータリプレート3が回転すると、ロータリプレート3の穴部3b−1〜3b−6に嵌合された絞り羽根8a〜8fのダボ8a−1〜8f−1がロータリプレート3の回転に伴って移動する。
【0057】
このとき、絞り羽根8a〜8fのダボ8a−2〜8f−2がカムプレート9のカム溝9a〜9fの軌跡に沿って摺動し、これにより、絞り羽根8a〜8fがダボ8a−1〜8f−1を支点として開閉動作して絞り開口面積を変化させる。
【0058】
以上説明したように、本実施形態では、マグネット部13bが同軸に固定されたロータリプレート3、ヨーク2,7、及びコイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2により駆動ユニットを構成している。
【0059】
このため、従来のように駆動ユニットが光軸方向に突出することなく、光量調整装置の光軸方向に寸法を短くすることができる。これにより、光量調整装置が搭載されるレンズ鏡筒の薄型化及び光学性能の向上を図ることができる。
【0060】
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0061】
2 第1ヨーク
3 ロータリプレート
5a−1,5a−2,5b−1,5b−2 コイル
7 第2ヨーク
8a〜8f 絞り羽根
8a−1〜8f−1 ダボ
8a−2〜8f−2 ダボ
9 カムプレート
9a〜9f カム溝
13b マグネット部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着磁平面が形成された円盤状のマグネット部が同軸に固定されるロータと、
前記マグネット部の径方向外側に配置されるコイルと、
前記マグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、前記コイルにより励磁されるステータ磁極部を有する第1ヨークと、
前記第1ヨークと反対側の位置で前記マグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、前記コイルにより励磁されるステータ磁極部を有する第2ヨークと、
フォロア部、及び前記ロータに対して回転可能に支持される回転軸を有する複数の遮光羽根と、
前記遮光羽根の前記フォロア部が摺動可能にカム係合するカム部を有するカム部材と、を備え、
前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記ロータ、及び前記コイルにより前記遮光羽根を開閉駆動する駆動ユニットを構成し、前記ロータの回転により、前記フォロア部が前記カム部の軌跡に沿って摺動して、前記遮光羽根が前記回転軸を支点として開閉動作することを特徴とする光量調整装置。
【請求項2】
前記ロータに対して前記第1ヨーク、及び前記第2ヨークの一部が軸方向に当接することを特徴とする請求項1に記載の光量調整装置。
【請求項3】
前記第1ヨーク、及び前記第2ヨークは、それぞれ前記ステータ磁極部の径方向内側位置で前記ロータに対して軸方向に当接することを特徴とする請求項2に記載の光量調整装置。
【請求項4】
前記ロータは、前記第1ヨークに回転可能に支持されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光量調整装置。
【請求項1】
着磁平面が形成された円盤状のマグネット部が同軸に固定されるロータと、
前記マグネット部の径方向外側に配置されるコイルと、
前記マグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、前記コイルにより励磁されるステータ磁極部を有する第1ヨークと、
前記第1ヨークと反対側の位置で前記マグネット部の着磁平面に対して隙間を介して対向配置されて、前記コイルにより励磁されるステータ磁極部を有する第2ヨークと、
フォロア部、及び前記ロータに対して回転可能に支持される回転軸を有する複数の遮光羽根と、
前記遮光羽根の前記フォロア部が摺動可能にカム係合するカム部を有するカム部材と、を備え、
前記第1ヨーク、前記第2ヨーク、前記ロータ、及び前記コイルにより前記遮光羽根を開閉駆動する駆動ユニットを構成し、前記ロータの回転により、前記フォロア部が前記カム部の軌跡に沿って摺動して、前記遮光羽根が前記回転軸を支点として開閉動作することを特徴とする光量調整装置。
【請求項2】
前記ロータに対して前記第1ヨーク、及び前記第2ヨークの一部が軸方向に当接することを特徴とする請求項1に記載の光量調整装置。
【請求項3】
前記第1ヨーク、及び前記第2ヨークは、それぞれ前記ステータ磁極部の径方向内側位置で前記ロータに対して軸方向に当接することを特徴とする請求項2に記載の光量調整装置。
【請求項4】
前記ロータは、前記第1ヨークに回転可能に支持されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光量調整装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−226131(P2012−226131A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−93956(P2011−93956)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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