説明

免疫力が強化された組成物の製造方法及びそれによる組成物

【課題】免疫力が強化された組成物の製造方法及びそれによる組成物の提供。
【解決手段】サンシュユ、クコ、タンポポ、ツルドクダミ、ケンポナシ、メシマコブ、エゾウコギ、ヤトリギ、スイカズラ及びドクダミを、自然乾燥及び洗浄した後、精製水とそれぞれ別々に混合することにより、それぞれの濃縮液を形成する原材料混合段階と、前記高濃縮液形成段階のサンシュユ高濃縮液、クコ高濃縮液、タンポポ高濃縮液、ツルドクダミ高濃縮液、ケンポナシ高濃縮液、メシマコブ高濃縮液、エゾウコギ高濃縮液、ヤトリギ高濃縮液、スイカズラ高濃縮液、及びドクダミ濃縮液を互いに混合し、75〜85℃の温度で加熱することにより、免疫力が強化された組成物を製造する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、免疫力が強化された組成物の製造方法に係り、より具体的には、原料の成分破壊を減らし、人体に気と栄養を補充して健康増進に資する、免疫力が強化された組成物の製造方法及びそれによる組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
現代では、肉類及び加工食品中心の食生活により現代人が抱えている疾病及び健康の問題が日増しに大きくなっている。韓国統計庁の「10大死亡原因の分析」によれば、韓国人の場合、脳卒中などの脳血管疾患による死亡(年間3万817名、10万名当たり73.2名)が最も多く、続いて、交通事故、肺癌、胃癌、肝癌、肝硬変などの肝疾患、糖尿、心筋梗塞などの虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患、自殺の順で多い結果となっている。このような疾病に起因する死亡により、健康に対する深い関心を持っている実情である。
【0003】
一例として、韓国公開特許第2004−0028121号は、鮒23〜25重量%、鯉17.4〜19.4重量%、雷魚17.4〜19.4重量%、黄金松12.9〜21.9重量%、当帰2.4〜3.4重量%、芍薬2.8〜3.8重量%、センキュウ4〜5重量%、クコ1.8〜2.3重量%、五味子2〜2.5重量%、ネナシカズラ1.76〜2.26重量%、徳利苺の実1.76〜2.26重量%、蛇床子1.76〜2.26重量%、ツルドクダミ1.76〜2.26重量%及び生姜0.5〜0.8重量%などの原料と水を1:1の割合で浸出槽に入れ、常温で12時間浸出させて異物と薬剤のきつい成分を除去する過程と、前記薬剤を前記鮒23〜25重量%、鯉17.4〜19.4重量%、雷魚17.4〜19.4重量%の魚類及びビタミンE0.5〜0.8重量%と共に抽出器に入れ、これら「1」に対して水「5」の割合で入れて100〜120℃の温度で12時間以上加熱しながら抽出することによりエキスとして製造する過程とから構成されたことを特徴とする、健康補助食品の製造方法を開示している。
【0004】
ところが、これは土や塵などの異物を除去しながら薬剤のきつい成分を除去するが、除去過程が充分でない場合、試飲者に適さないような逆効果が発生するおそれがあり、鮒や鯉などの魚類の添加により長時間加熱しなければならないので、栄養の破壊は避けられないという問題が生ずる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第2004−0028121号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上述した従来の問題点を根本的に解決するためのもので、その目的は、原料の成分破壊を減らし、人体に気と栄養を補充して健康増進に資する、免疫力が強化された組成物の製造方法及びそれによる組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、人体に気と栄養を補充して健康を保つことを可能にする組成物の製造方法において、サンシュユ、クコ、タンポポ、ツルドクダミ、ケンポナシ、メシマコブ、エゾウコギ、ヤトリギ、スイカズラ及びドクダミを、自然乾燥及び洗浄した後、精製水とそれぞれ別々に混合することにより、それぞれの濃縮液を形成する原材料混合段階と、前記原材料混合段階の濃縮液のうち、サンシュユと精製水とを混合してなるサンシュユ濃縮液を85〜90℃の温度で60分間加熱し、クコと精製水とを混合してなるクコ濃縮液を90〜95℃の温度で60分間加熱してサンシュユ抽出液とクコ抽出液を形成する抽出液形成段階と、前記混合段階のタンポポ濃縮液、ツルドクダミ濃縮液、ケンポナシ濃縮液、メシマコブ濃縮液、エゾウコギ濃縮液、ヤトリギ濃縮液、スイカズラ濃縮液、ドクダミ濃縮液と前記抽出液形成段階のサンシュユ抽出液、クコ抽出液を加熱してそれぞれ10wt%の高濃縮液を形成する高濃縮液形成段階と、前記高濃縮液形成段階のサンシュユ高濃縮液、クコ高濃縮液、タンポポ高濃縮液、ツルドクダミ高濃縮液、ケンポナシ高濃縮液、メシマコブ高濃縮液、エゾウコギ高濃縮液、ヤトリギ高濃縮液、スイカズラ高濃縮液及びドクダミ高濃縮液を互いに混合し、75〜85℃の温度で加熱することにより、免疫力が強化された組成物を製造する高濃縮液混合段階とを含んでなる、免疫力が強化された組成物の製造方法を提供する。
【0008】
ここで、前記原材料混合段階は、サンシュユ1.1〜2.2wt%に精製水97.8〜98.9wt%を投入してサンシュユ濃縮液を作り、クコ1〜2.3wt%に精製水97.7〜99wt%を投入してクコ濃縮液を作り、タンポポ0.9〜2.1wt%に精製水97.9〜99.1wt%を投入してタンポポ濃縮液を作り、ツルドクダミ0.8〜1.4wt%に精製水98.6〜99.2wt%を投入してツルドクダミ濃縮液を作り、ケンポナシ0.5〜1.8wt%に精製水98.2〜99.5wt%を投入してケンポナシ濃縮液を作り、メシマコブ1〜2wt%に精製水98〜99wt%を投入してメシマコブ濃縮液を作り、エゾウコギ1.3〜2wt%に精製水98〜98.7wt%を投入してエゾウコギ濃縮液を作り、ヤトリギ1〜2.1wt%に精製水97.9〜99wt%を投入してヤトリギ濃縮液を作り、スイカズラ1.4〜2wt%に精製水98〜98.6wt%を投入してスイカズラ濃縮液を作り、ドクダミ1〜2wt%に精製水98〜99wt%を投入してドクダミ濃縮液を作った後、これらの濃縮液を個別的に混合することを特徴とする。
【0009】
また、前記高濃縮液形成段階は、クコ抽出液、タンポポ濃縮液、エゾウコギ濃縮液、ドクダミ濃縮液を110〜130℃の温度で120分間加熱し、ツルドクダミ濃縮液、ヤトリギ濃縮液、スイカズラ濃縮液を110〜130℃の温度で180分間加熱し、ケンポナシ濃縮液を110〜130℃の温度で160分間加熱し、メシマコブ濃縮液を110〜130℃の温度で48時間加熱するが、前記メシマコブ濃縮液は加熱された状態で蒸発する水分だけ精製水を補充して加熱することを特徴とする。
【0010】
また、上述した製造方法によって、サンシュユ高濃縮液10wt%、クコ高濃縮液10wt%、タンポポ高濃縮液10wt%、ツルドクダミ高濃縮液10wt%、ケンポナシ高濃縮液10wt%、メシマコブ高濃縮液10wt%、エゾウコギ高濃縮液10wt%、ヤトリギ高濃縮液10wt%、スイカズラ高濃縮液10wt%及びドクダミ高濃縮液10wt%を混合して製造されることを特徴とする。
【0011】
一方、これに先立ち、本明細書及び特許請求の範囲に使用された用語または単語は、通常的且つ辞典的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者が自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に基づき、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されなければならない。よって、本明細書に記載された実施例と図面に示された構成は、本発明の最も好適な一実施例に過ぎないもので、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替することが可能な種々の均等物と変形例がありうることを理解しなければならない。
【発明の効果】
【0012】
以上の構成及び作用で説明したように、本発明は、原料の成分破壊を減らし、人体に気と栄養を補充して健康増進に資する効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る免疫力が強化された組成物の製造方法及びそれによる組成物の主要工程の流れを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施例を詳細に説明する。
図1は本発明に係る免疫力が強化された組成物の製造方法及びそれによる組成物の主要工程の流れを示すブロック図である。
【0015】
本発明は、免疫力が強化された組成物の製造方法及びそれによる組成物に関するもので、原材料混合段階10S、抽出液形成段階20S、濃縮液形成段階30S、及び高濃縮液混合段階40Sを主要構成とする。
【0016】
本発明に係る原材料混合段階10Sは、サンシュユ(Cornus offcinalis)、クコ(Lycium chinese)、タンポポ(Taraxacum platycarpum dahist)、ツルドクダミ(Pleuropterus multiflorus)、ケンポナシ(Hovenia dulcis)、メシマコブ(Phellinus linteus)、エゾウコギ(Acanthopanax senticosus)、ヤトリギ(Viscum album var.coloratum)、スイカズラ(Lonicera japonica)、ドクダミ(Houttuynia cordata)を、自然乾燥及び洗浄した後、精製水とそれぞれ別々に混合することにより、それぞれの濃縮液を作る。このような原材料(サンシュユ、クコ、タンポポ、ツルドクダミ、ケンポナシ、メシマコブ、エゾウコギ、ヤトリギ、スイカズラ、ドクダミ)は、自然乾燥によって、内部に含有された水分を90〜99%除去した後、さらに洗浄して異物を除去する。この際、洗浄に使われる水は、後述する精製水が好ましい。原材料混合段階10Sは、サンシュユ、クコ、タンポポ、ツルドクダミ、ケンポナシ、メシマコブ、エゾウコギ、ヤトリギ、スイカズラ、ドクダミをそれぞれ精製水と混合する段階である。この際、精製水とは、自然水から、含まれた鉄分や亜鉛などの各種鉱物質を化学的及び物理的方法によって除去した状態のものをいう。これは水とサンシュユ、クコ、タンポポ、ツルドクダミ、ケンポナシ、メシマコブ、エゾウコギ、ヤトリギ、スイカズラ及びドクダミとの混合後の加熱の際に各種鉱物質などにより発生する成分衝突を防止するためである。
【0017】
この際、前記原材料混合段階10Sは、サンシュユ1.1〜2.2wt%に精製水97.8〜98.9wt%を投入してサンシュユ濃縮液を作り、クコ1〜2.3wt%に精製水97.7〜99wt%を投入してクコ濃縮液を作り、タンポポ0.9〜2.1wt%に精製水97.9〜99.1wt%を投入してタンポポ濃縮液を作り、ツルドクダミ0.8〜1.4wt%に精製水98.6〜99.2wt%を投入してツルドクダミ濃縮液を作り、ケンポナシ0.5〜1.8wt%に精製水98.2〜99.5wt%を投入してケンポナシ濃縮液を作り、メシマコブ1〜2wt%に精製水98〜99wt%を投入してメシマコブ濃縮液を作り、エゾウコギ1.3〜2wt%に精製水98〜98.7wt%を投入してエゾウコギ濃縮液を作り、ヤトリギ1〜2.1wt%に精製水97.9〜99wt%を投入してヤトリギ濃縮液を作り、スイカズラ1.4〜2wt%に精製水98〜98.6wt%を投入してスイカズラ濃縮液を作り、ドクダミ1〜2wt%に精製水98〜99wt%を投入してドクダミ濃縮液を作った後、これらの濃縮液を個別的に混合することを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る抽出液形成段階20Sは、前記原材料混合段階10Sの濃縮液のうち、サンシュユと精製水とを混合してなるサンシュユ濃縮液を85〜90℃の温度で60分間加熱し、クコと精製水とを混合してなるクコ濃縮液を90〜95℃の温度で60分間加熱することにより、サンシュユ抽出液とクコ抽出液を形成する。このような抽出液形成段階20Sは、前記多数の濃縮液のうち、サンシュユ濃縮液とクコ濃縮液を加熱して抽出液を形成する段階であって、サンシュユ濃縮液は85〜90℃の温度で60分間加熱し、クコ濃縮液は90〜95℃の温度で60分間加熱して抽出物を形成する。
【0019】
また、本発明に係る高濃縮液形成段階30Sは、前記原材料混合段階10Sのタンボボ濃縮液、ツルドクダミ濃縮液、ケンポナシ濃縮液、メシマコブ濃縮液、エゾウコギ濃縮液、ヤトリギ濃縮液、スイカズラ濃縮液、ドクダミ濃縮液と前記抽出液形成段階20Sのサンシュユ抽出液、クコ抽出液を加熱してそれぞれ10wt%の高濃縮液を形成する。このような高濃縮液形成段階30Sは、前記タンボボ濃縮液、ツルドクダミ濃縮液、ケンポナシ濃縮液、メシマコブ濃縮液、エゾウコギ濃縮液、ヤトリギ濃縮液、スイカズラ濃縮液、ドクダミ濃縮液、サンシュユ抽出液、及びクコ抽出液の効能をさらに極大化させる。
【0020】
この際、サンシュユは利尿、抗癌、抑菌、血圧調整、早漏、タンパク質消化、めまい緩和、肝及び腎臓保護、白血球増加などに用いられる効能を、クコは肝炎、肝疾患、糖尿の予防、血糖調整、抗菌、肝細胞再生、肝細胞内の脂肪接着の抑制、白血球能力上昇に用いられる効能を、ケンポナシは解毒作用、抗癌作用などに用いられる効能を、ツルドクダミは肝、脳、血液補充、丈夫な骨作りに用いられる効能を、タンポポは乳癌、小便不通、解熱、健胃、解毒作用に用いられる効能を、メシマコブは抗癌、C型肝炎、免疫力の増加、癌予防に用いられる効能を、エゾウコギは腰筋肉、骨格、精力、細胞老化防止、慢性疲労、地久力強化、腰痛、消炎に用いられる効能を、ヤトリギは抗癌、高血圧、関節炎に用いられる効能を、スイカズラはアルコール分解、抗癌、脂肪肝、熱による解毒に用いられる効能を、ドクダミは抗菌力、抗癌、転移の予防、薬物などによる解毒作用に用いられる効能を得ることができる。
【0021】
また、前記高濃縮液形成段階30Sは、クコ抽出液、タンポポ濃縮液、エゾウコギ濃縮液及びドクダミ濃縮液を110〜130℃の温度で120分間加熱し、ツルドクダミ濃縮液、ヤトリギ濃縮液及びスイカズラ濃縮液を110〜130℃の温度で180分間加熱し、ケンポナシ濃縮液を110〜130℃の温度で160分間加熱し、メシマコブ濃縮液を110〜130℃の温度で48時間加熱するが、前記メシマコブ濃縮液は加熱された状態で蒸発する水分だけ精製水を補充して加熱することを特徴とする。この際、クコ抽出液は110℃の温度で120分間加熱して高濃縮することが最も好ましく、タンポポ混合物は115〜125℃の温度で120分間加熱して高濃縮することが最も好ましい。エゾウコギ混合物は110℃の温度で120分間加熱して高濃縮することが好ましく、ドクダミ混合物は105〜115℃の温度で120分間加熱して高濃縮することが好ましい。ツルドクダミ混合物は110℃の温度で180分間加熱して高濃縮することが好ましく、ヤトリギ混合物は125℃の温度で180分間加熱して高濃縮することが好ましく、スイカズラ混合物は115℃の温度で180分間加熱して高濃縮することが好ましい。ケンポナシ混合物は110〜130℃の温度で160分間加熱し、メシマコブ混合物は120℃の温度で48時間加熱して高濃縮する。このようなメシマコブを小切って95℃の精製水に約6時間ふやかした状態で濃縮液を形成し、上述したように120℃の温度で48時間加熱する。この際、長時間の加熱により蒸発する精製水だけ補充した状態で高濃縮する場合には、メシマコブの効能が最大135%以上に増加する。
【実施例】
【0022】
前記原材料混合段階10S上でサンシュユ4gに精製水250ccを投入してサンシュユ濃縮液を作り、クコ5gに精製水334ccを投入してクコ濃縮液を作り、タンポポ4.4gに精製水275ccを投入してタンポポ濃縮液を作り、ツルドクダミ3.4gに精製水209ccを投入してツルドクダミ濃縮液を作り、ケンポナシ4.7gに精製水290ccを投入してケンポナシ濃縮液を作り、メシマコブ3.6gに精製水227ccを投入してメシマコブ濃縮液を作り、エゾウコギ6gに精製水375ccを投入してエゾウコギ濃縮液を作り、ヤトリギ6.7gに精製水417ccを投入してヤトリギ濃縮液を作り、スイカズラ5gに精製水312ccを投入してスイカズラ濃縮液を作り、ドクダミ6gに精製水375ccを投入してドクダミ濃縮液を作った。このようなサンシュユ濃縮液、クコ濃縮液、タンポポ濃縮液、ツルドクダミ濃縮液、ケンポナシ濃縮液、メシマコブ濃縮液、エゾウコギ濃縮液、ヤトリギ濃縮液、スイカズラ濃縮液、ドクダミ濃縮液はそれぞれ別々に精製水と混合して配置した状態で、サンシュユ濃縮液を90℃の温度を保った状態で60分間加熱してサンシュユ抽出液を形成し、クコ濃縮液を90℃の温度で60分間加熱してクコ抽出液を形成した。
【0023】
このように加熱して形成されたサンシュユ抽出液及びクコ抽出液と、サンシュユ濃縮液、クコ濃縮液、タンポポ濃縮液、ツルドクダミ濃縮液、ケンポナシ濃縮液、メシマコブ濃縮液、エゾウコギ濃縮液、ヤトリギ濃縮液、スイカズラ濃縮液及びドクダミ濃縮液のうち、クコ抽出液、タンポポ濃縮液、エゾウコギ濃縮液、ドクダミ濃縮液を110℃の温度で120分間加熱してそれぞれ12ccの高濃縮液を形成し、ツルドクダミ濃縮液、ヤトリギ濃縮液、スイカズラ濃縮液を110℃の温度で180分間加熱してそれぞれ12ccの高濃縮液を形成し、ケンポナシ濃縮液を110℃の温度で160分間加熱し、メシマコブ濃縮液を110℃の温度で48時間連続加熱する。この際、メシマコブ濃縮液は加熱の際に蒸発する水分だけ精製水を補充して加熱し、それぞれ15ccの高濃縮液が形成されるようにした。このようにそれぞれの15ccのサンシュユ高濃縮液、クコ高濃縮液、タンポポ高濃縮液、ツルドクダミ高濃縮液、ケンポナシ高濃縮液、メシマコブ高濃縮液、エゾウコギ高濃縮液、ヤトリギ高濃縮液、スイカズラ高濃縮液及びドクダミ高濃縮液を一つの混合槽で混ぜて1人当たり150ccの1パックを毎日1回ずつ3ヶ月間服用した結果、免疫力、抗癌作用及び白血球の上昇効果が服用前より10〜30%増加する効能を得ることができた。
【0024】
この際、上述した本発明の製造方法によって、サンシュユ高濃縮液10wt%、クコ高濃縮液10wt%、タンポポ高濃縮液10wt%、ツルドクダミ高濃縮液10wt%、ケンポナシ高濃縮液10wt%、メシマコブ高濃縮液10wt%、エゾウコギ高濃縮液10wt%、ヤトリギ高濃縮液10wt%、スイカズラ高濃縮液10wt%、及びドクダミ高濃縮液10wt%から製造されることを特徴とする。前記原材料混合段階10Sでサンシュユ、クコ、タンポポ、ツルドクダミ、ケンポナシ、メシマコブ、エゾウコギ、ヤトリギ、スイカズラ及びドクダミをそれぞれ精製水と共に収容して濃縮液を形成した後、サンシュユ濃縮液とクコ濃縮液をそれぞれ加熱して抽出液を形成する。タンポポ濃縮液、ツルドクダミ濃縮液、ケンポナシ濃縮液、メシマコブ濃縮液、エゾウコギ濃縮液、ヤトリギ濃縮液、スイカズラ濃縮液、ドクダミ濃縮液、サンシュユ抽出液及びクコ抽出液をそれぞれ15ccに高濃縮して一つの混合槽(図示せず)に収容して150ccとなるように混ぜて80℃の温度で10〜15分間混合した後、パックに包装して流通可能にする。
【0025】
このようにして、本発明は、原料の成分破壊を減らし、人体に気と栄養を補充して健康増進に資する効果を提供する。
【0026】
本発明は、記載された実施例に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を外れることなく様々な修正及び変形を加え得ることは、当該技術分野における通常の知識を有する者には自明である。よって、それらの変形例または修正例は本発明の特許請求の範囲に属すると理解すべきあろう。
【符号の説明】
10S 混合段階
20S 抽出液形成段階
30S 高濃縮液形成段階
40S 高濃縮液混合段階

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体に気と栄養を補充して健康を保つことを可能にする組成物の製造方法において、
サンシュユ、クコ、タンポポ、ツルドクダミ、ケンポナシ、メシマコブ、エゾウコギ、ヤトリギ、スイカズラ及びドクダミを、自然乾燥及び洗浄した後、精製水とそれぞれ別々に混合することにより、それぞれの濃縮液を形成する原材料混合段階と、
前記原材料混合段階の濃縮液のうち、サンシュユと精製水とを混合してなるサンシュユ濃縮液を85〜90℃の温度で60分間加熱し、クコと精製水とを混合してなるクコ濃縮液を90〜95℃の温度で60分間加熱してサンシュユ抽出液とクコ抽出液を形成する抽出液形成段階と、
前記混合段階のタンポポ濃縮液、ツルドクダミ濃縮液、ケンポナシ濃縮液、メシマコブ濃縮液、エゾウコギ濃縮液、ヤトリギ濃縮液、スイカズラ濃縮液、ドクダミ濃縮液と前記抽出液形成段階のサンシュユ抽出液、クコ抽出液を加熱してそれぞれ10wt%の高濃縮液を形成する高濃縮液形成段階と、
前記高濃縮液形成段階のサンシュユ高濃縮液、クコ高濃縮液、タンポポ高濃縮液、ツルドクダミ高濃縮液、ケンポナシ高濃縮液、メシマコブ高濃縮液、エゾウコギ高濃縮液、ヤトリギ高濃縮液、スイカズラ高濃縮液及びドクダミ濃縮液を互いに混合し、75〜85℃の温度で加熱することにより、免疫力が強化された組成物を製造する高濃縮液混合段階とを含んでなることを特徴とする、免疫力が強化された組成物の製造方法。
【請求項2】
前記原材料混合段階は、サンシュユ1.1〜2.2wt%に精製水97.8〜98.9wt%を投入してサンシュユ濃縮液を作り、クコ1〜2.3wt%に精製水97.7〜99wt%を投入してクコ濃縮液を作り、タンポポ0.9〜2.1wt%に精製水97.9〜99.1wt%を投入してタンポポ濃縮液を作り、ツルドクダミ0.8〜1.4wt%に精製水98.6〜99.2wt%を投入してツルドクダミ濃縮液を作り、ケンポナシ0.5〜1.8wt%に精製水98.2〜99.5wt%を投入してケンポナシ濃縮液を作り、メシマコブ1〜2wt%に精製水98〜99wt%を投入してメシマコブ濃縮液を作り、エゾウコギ1.3〜2wt%に精製水98〜98.7wt%を投入してエゾウコギ濃縮液を作り、ヤトリギ1〜2.1wt%に精製水97.9〜99wt%を投入してヤトリギ濃縮液を作り、スイカズラ1.4〜2wt%に精製水98〜98.6wt%を投入してスイカズラ濃縮液を作り、ドクダミ1〜2wt%に精製水98〜99wt%を投入してドクダミ濃縮液を作った後、これらの濃縮液を個別的に混合することを特徴とする、請求項1に記載の免疫力が強化された組成物の製造方法。
【請求項3】
前記高濃縮液形成段階は、クコ抽出液、タンポポ濃縮液、エゾウコギ濃縮液及びドクダミ濃縮液を110〜130℃の温度で120分間加熱し、ツルドクダミ濃縮液、ヤトリギ濃縮液及びスイカズラ濃縮液を110〜130℃の温度で180分間加熱し、ケンポナシ濃縮液を110〜130℃の温度で160分間加熱し、メシマコブ濃縮液を110〜130℃の温度で48時間加熱するが、前記メシマコブ濃縮液は加熱された状態で蒸発する水分だけ精製水を補充して加熱することを特徴とする、請求項1に記載の免疫力が強化された組成物の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の製造方法によって、サンシュユ高濃縮液10wt%、クコ高濃縮液10wt%、タンポポ高濃縮液10wt%、ツルドクダミ高濃縮液10wt%、ケンポナシ高濃縮液10wt%、メシマコブ高濃縮液10wt%、エゾウコギ高濃縮液10wt%、ヤトリギ高濃縮液10wt%、スイカズラ高濃縮液10wt%及びドクダミ高濃縮液10wt%から製造されることを特徴とする、免疫力が強化された組成物。

【図1】
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【公開番号】特開2012−97084(P2012−97084A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251071(P2011−251071)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(511279494)
【出願人】(511279508)
【Fターム(参考)】