免疫原性の両親媒性ペプチド組成物
この出願は、(a)両親媒性ペプチド、(b)脂質および(c)少なくとも1つの免疫原性種を含む組成物に関する。各組成物は、免疫原性種の運搬および送達に、たとえば哺乳動物への全身または局所送達に好適である。各組成物を含む製薬組成物も提供される。上記を形成する方法も提供される。脂質、両親媒性ペプチドおよび免疫原性種は混合および処理されて粒子を形成する。たとえば脂質、両親媒性ペプチドおよび免疫原性種の混合物を含む溶液はフィルムに成形されることがあり、フィルムが再水和されて、上記のような粒子を形成し得る。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)(i)30未満のアミノ酸を含む両親媒性ペプチドおよび(ii)脂質を含む粒子と、(b)前記粒子と結合した少なくとも1つの免疫原性種とを含む、組成物。
【請求項2】
前記粒子が脂質コアを有するディスク形状粒子である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記両親媒性ペプチドが20以下のアミノ酸を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記両親媒性ペプチドがクラスA両親媒性アルファらせんを形成する、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記両親媒性ペプチドがアポリポタンパク質A1の特性を模倣する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記両親媒性ペプチドがアポリポタンパク質A1に対する配列相同性を示さない、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記両親媒性ペプチドが以下、(i)DWLKAFYDKVAEKLKEAFLA(配列番号1)、(ii)ELLEKWKEALAALAEKLK(配列番号2)、(iii)FWLKAFYDKVAEKLKEAF(配列番号3)、(iv)DWLKAFYDKVAEKLKEAFRLTRKRGLKLA(配列番号4)、および(v)DWLKAFYDKVAEKLKEAF(配列番号5)から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記脂質がリン脂質である、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記リン脂質が両性イオンリン脂質である、請求項9に記載の組成物。
【請求項10】
両性イオンリン脂質が極性ホスホファチジルコリンヘッド基を含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記リン脂質が、炭素12〜22個の長さの、0〜3個の2重結合を含有する1個以上のアルキルまたはアルケニルラジカルを含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
前記免疫原性種が抗原である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記抗原が共有結合的または非共有結合的に結合した親油性アンカーを含む、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記親油性アンカーが前記抗原の天然膜固着領域である、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記親油性アンカーが切断可能リンカーを介して結合されている、請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
前記抗原がインフルエンザ赤血球凝集素(HA)である、請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
前記抗原が免疫原性タンパク質を発現するポリヌクレオチドである、請求項12に記載の組成物。
【請求項18】
前記組成物がカチオン性脂質をさらに含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記免疫原性種が免疫アジュバントである、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
前記免疫アジュバントが、細菌リポ多糖、細菌リポタンパク質、抗菌ペプチド、サポニン、リポタイコ酸、スクアレン、免疫賦活性オリゴヌクレオチド、1本鎖RNA、合成リン脂質、MF59、E6020、IC31、リポペプチド、イミダゾキノリン化合物、およびベンゾナフチリジン化合物から選択される、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記粒子の幅が50nm未満である、請求項1に記載の組成物。
【請求項22】
前記粒子の幅が50nm〜10,000nmに及ぶ、請求項1に記載の組成物。
【請求項23】
前記粒子がより小型の粒子の凝集体である、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記免疫原性種がDNAまたはRNAを含み、組成物が捕集剤としてカチオン性脂質をさらに含む、請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
前記組成物が抗原提示細胞を標的化するための標的化リガンドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項26】
液体ビヒクル、張度調整剤、pH調整剤、界面活性剤および凍結保護剤から選択される1つ以上の追加成分を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項27】
前記組成物が凍結乾燥組成物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項28】
前記組成物が滅菌濾過されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項29】
脊椎動物被験体において免疫応答を向上させる方法であって、請求項1に記載の免疫原性組成物を前記脊椎動物被験体に送達するステップを含む、方法。
【請求項30】
免疫原性組成物を形成する方法であって、前記方法は、(i)30未満のアミノ酸を含む両親媒性ペプチドおよび(ii)脂質を含む粒子の存在下で免疫原性種を合成または修飾するステップを含み、ここで、前記合成または修飾された免疫原性種は前記合成または修飾ステップの結果として前記粒子と結合されるようになる、方法。
【請求項31】
前記免疫原性種が、前記粒子の存在下で合成されるタンパク質である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記免疫原性種が、前記粒子の存在下で切断されるタンパク質である、請求項30に記載の方法。
【請求項1】
(a)(i)30未満のアミノ酸を含む両親媒性ペプチドおよび(ii)脂質を含む粒子と、(b)前記粒子と結合した少なくとも1つの免疫原性種とを含む、組成物。
【請求項2】
前記粒子が脂質コアを有するディスク形状粒子である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記両親媒性ペプチドが20以下のアミノ酸を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記両親媒性ペプチドがクラスA両親媒性アルファらせんを形成する、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記両親媒性ペプチドがアポリポタンパク質A1の特性を模倣する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記両親媒性ペプチドがアポリポタンパク質A1に対する配列相同性を示さない、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記両親媒性ペプチドが以下、(i)DWLKAFYDKVAEKLKEAFLA(配列番号1)、(ii)ELLEKWKEALAALAEKLK(配列番号2)、(iii)FWLKAFYDKVAEKLKEAF(配列番号3)、(iv)DWLKAFYDKVAEKLKEAFRLTRKRGLKLA(配列番号4)、および(v)DWLKAFYDKVAEKLKEAF(配列番号5)から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記脂質がリン脂質である、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記リン脂質が両性イオンリン脂質である、請求項9に記載の組成物。
【請求項10】
両性イオンリン脂質が極性ホスホファチジルコリンヘッド基を含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記リン脂質が、炭素12〜22個の長さの、0〜3個の2重結合を含有する1個以上のアルキルまたはアルケニルラジカルを含む、請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
前記免疫原性種が抗原である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記抗原が共有結合的または非共有結合的に結合した親油性アンカーを含む、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記親油性アンカーが前記抗原の天然膜固着領域である、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記親油性アンカーが切断可能リンカーを介して結合されている、請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
前記抗原がインフルエンザ赤血球凝集素(HA)である、請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
前記抗原が免疫原性タンパク質を発現するポリヌクレオチドである、請求項12に記載の組成物。
【請求項18】
前記組成物がカチオン性脂質をさらに含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記免疫原性種が免疫アジュバントである、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
前記免疫アジュバントが、細菌リポ多糖、細菌リポタンパク質、抗菌ペプチド、サポニン、リポタイコ酸、スクアレン、免疫賦活性オリゴヌクレオチド、1本鎖RNA、合成リン脂質、MF59、E6020、IC31、リポペプチド、イミダゾキノリン化合物、およびベンゾナフチリジン化合物から選択される、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記粒子の幅が50nm未満である、請求項1に記載の組成物。
【請求項22】
前記粒子の幅が50nm〜10,000nmに及ぶ、請求項1に記載の組成物。
【請求項23】
前記粒子がより小型の粒子の凝集体である、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記免疫原性種がDNAまたはRNAを含み、組成物が捕集剤としてカチオン性脂質をさらに含む、請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
前記組成物が抗原提示細胞を標的化するための標的化リガンドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項26】
液体ビヒクル、張度調整剤、pH調整剤、界面活性剤および凍結保護剤から選択される1つ以上の追加成分を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項27】
前記組成物が凍結乾燥組成物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項28】
前記組成物が滅菌濾過されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項29】
脊椎動物被験体において免疫応答を向上させる方法であって、請求項1に記載の免疫原性組成物を前記脊椎動物被験体に送達するステップを含む、方法。
【請求項30】
免疫原性組成物を形成する方法であって、前記方法は、(i)30未満のアミノ酸を含む両親媒性ペプチドおよび(ii)脂質を含む粒子の存在下で免疫原性種を合成または修飾するステップを含み、ここで、前記合成または修飾された免疫原性種は前記合成または修飾ステップの結果として前記粒子と結合されるようになる、方法。
【請求項31】
前記免疫原性種が、前記粒子の存在下で合成されるタンパク質である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記免疫原性種が、前記粒子の存在下で切断されるタンパク質である、請求項30に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16−1】
【図16−2】
【図16−3】
【図16−4】
【図16−5】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16−1】
【図16−2】
【図16−3】
【図16−4】
【図16−5】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2011−528371(P2011−528371A)
【公表日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−518897(P2011−518897)
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/050764
【国際公開番号】WO2010/009277
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/050764
【国際公開番号】WO2010/009277
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】
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