説明

免疫組織化学およびinsituハイブリダーゼーションのためのポリマー担体

所定の開示される本発明の実施形態は、免疫グロブリンへの合成、誘導体化、共役、および複数の対象分子と反応する複数の反応性官能基を有する離散的な比較的短いポリマーに基づく信号増幅に関する。ヒドラジド等の反応性官能基は、種々の検出可能な標識、特にハプテンで誘導体化される。残りの反応性官能基は、抗体のFc領域の酸化糖質等の特異的結合分子に直接共役され得る。開示される共役体は、単一のハプテンで誘導体化される分子に基づくものと比較して、大きい信号増幅を示し、かつ分析方法、特に多重分析に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
分子共役体を作製するための方法であって、ポリマー担体によって提供される反応性官能基を介して、特異的結合分子を検出可能な標識に連結するステップを含み、前記反応性官能基は、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドラジン誘導体、ヒドラジド誘導体、グアニジン、アミノグアニジン、ヒドロキシルアミン、またはそれらの組み合わせから選択される、方法。
【請求項2】
前記ポリマー担体は、ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミド−N−ヒドロキシスクシニミド、ポリアクリル酸、ポリエチレンイミン、多糖類、ポリエチレン−alt−マレイン酸、ポリアミノ酸またはポリビニルピロリドンから選択されるポリマー部分を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ポリマー担体は、ポリアクリルアミドヒドラジドまたはポリビニルピロリドンヒドラジドである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ポリマー担体は、平均分子量10,000以下のポリアクリルアミドヒドラジドである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ポリアクリルアミドヒドラジドは、非チオール化される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記特異的結合分子は、アビジン、抗体、核酸、ペプチド核酸(PNA)、またはアプタマーである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記特異的結合分子は抗体である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記特異的結合分子を前記反応性官能基の少なくとも一部に連結することによって、第1の化合物を作製するステップと、
前記第1の化合物の残りの反応性官能基の少なくとも一部を前記検出可能な標識に連結するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記検出可能な標識を前記反応性官能基の少なくとも一部に連結することによって、第1の化合物を作製するステップと、
前記第1の化合物の残りの反応性官能基の少なくとも一部を前記特異的結合分子に連結するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
反応性ヒドラジド官能基を介して、前記ポリマー担体を前記抗体のFc部分に連結するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
反応性官能基との反応のために、前記抗体を活性化するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記抗体のグリコシル化部分を化学的に修飾するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記検出可能な標識は、酵素、フルオロフォア、ルミノフォア、ハプテン、蛍光ナノ粒子、またはそれらの組み合わせである、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ハプテンは、ジニトロフェニル、ビオチン、ジゴキシゲニン、フルオレセイン、ローダミン、ブロモデオキシウリジン、マウス免疫グロブリン、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ハプテンは、オキサゾール、ピラゾール、チアゾール、ベンゾフラザン、トリテルペン、尿素、チオ尿素、ジニトロフェニル以外のニトロアリール、ロテノイド、クマリン、シクロリグナン、ヘテロビアリール、アゾアリール、またはベンゾジアゼピン、またはそれらの組み合わせである、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記ハプテンは、NHS−PEGリンカーを使用して、前記反応性官能基を介して、前記特異的結合分子に連結される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記検出可能な標識はハプテンである、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
複数の異なるハプテンは、前記ポリマー担体に連結される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
第3の分子を前記反応性官能基のうちの少なくとも1つと反応させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
抗体のFc部分を酸化して、酸化Fc部分を作製するステップと、
少なくとも1つの反応性ヒドラジド官能基を介して、前記ポリマー担体を前記抗体の前記酸化Fc部分に連結して、第1の化合物を作製するステップと、
反応性ヒドラジド官能基を介して、前記第1の化合物を少なくとも1つのハプテンに連結して、第2の化合物を作製するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記ハプテンは、NHS−PEGリンカーを使用して、反応性ヒドラジド官能基を介して前記特異的結合分子に連結される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の化合物を複数のハプテンに連結するステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の化合物を複数の異なるハプテンに連結するステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記多糖類は、糖質、セルロース、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、アミドデキストラン、ヒドラジドデキストラン、ヒドラジンデキストラン、グリコーゲン、ポリヒアルロン酸、およびデンプンから選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項25】
前記ポリアミノ酸は、ポリ(アスパラギン)、ポリ(アスパラギン酸)、ポリ(グルタミン酸)、ポリ(リシン)、ポリ(グアニジン)、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項2に記載の共役体。
【請求項26】
前記分子共役体は、ポリハプテニル化共役体である、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
請求項1に記載の方法に従って産生される共役体。
【請求項28】
ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドラジン誘導体、ヒドラジド誘導体、グアニジン、アミノグアニジン、ヒドロキシルアミン、またはそれらの組み合わせから選択される、少なくとも1つの反応性官能基を含む、ポリマーリンカーによって提供される、反応性官能基を介して検出可能な標識に共有結合された特異的結合分子を含む、共役体。
【請求項29】
前記ポリマーリンカーは、ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミド−N−ヒドロキシスクシニミド、ポリアクリル酸、ポリエチレンイミン、多糖類、ポリエチレン−alt−マレイン酸、ポリアミノ酸またはポリビニルピロリドンから選択されるポリマー部分を含み、前記ポリマー部分は、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドラジン誘導体、ヒドラジド誘導体、グアニジン、アミノグアニジン、ヒドロキシルアミン、またはそれらの組み合わせから選択される複数の反応性官能基を含む、請求項28に記載の共役体。
【請求項30】
前記ポリマーリンカーは、ポリアクリルアミドまたはポリビニルピロリドン部分を含む、請求項28に記載の共役体。
【請求項31】
前記特異的結合分子は、アビジン、抗体、核酸、ペプチド核酸(PNA)、またはアプタマーである、請求項28に記載の共役体。
【請求項32】
前記特異的結合分子は抗体である、請求項28に記載の共役体。
【請求項33】
前記ポリマーリンカーは、PEGベースのヒドラジドリンカーである、請求項28に記載の共役体。
【請求項34】
前記検出可能な標識は、酵素、フルオロフォア、ルミノホル、ハプテン、蛍光ナノ粒子、またはそれらの組み合わせである、請求項28に記載の共役体。
【請求項35】
前記検出可能な標識は、ジニトロフェニル、ビオチン、ジゴキシゲニン、フルオレセイン、ローダミン、ブロモデオキシウリジン、マウス免疫グロブリン、またはそれらの組み合わせから選択されるハプテンである、請求項28に記載の共役体。
【請求項36】
前記検出可能な標識は、オキサゾール、ピラゾール、チアゾール、ベンゾフラザン、トリテルペン、尿素、チオ尿素、ジニトロフェニル以外のニトロアリール、ロテノイド、クマリン、シクロリグナン、ヘテロビアリール、アゾアリール、ベンゾジアゼピン、またはそれらの組み合わせから選択されるハプテンである、請求項28に記載の共役体。
【請求項37】
前記ポリマーリンカーは、複数のヒドラジド官能基を有する、すなわち、ヒドラジド基を介して、抗体の酸化Fc部分および少なくとも1つの検出可能な標識に連結される、ポリアクリルアミドヒドラジドである、請求項28に記載の共役体。
【請求項38】
ポリハプテニル化共役体を含む、請求項28に記載の共役体。
【請求項39】
前記多糖類は、糖質、セルロース、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、アミドデキストラン、ヒドラジドデキストラン、ヒドラジンデキストラン、グリコーゲン、ポリヒアルロン酸およびデンプンから選択される、請求項29に記載の共役体。
【請求項40】
前記ポリアミノ酸は、ポリ(アスパラギン)、ポリ(アスパラギン酸)、ポリ(グルタミン酸)、ポリ(グルタミン)、ポリ(リシン)、ポリ(グアニジン)、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項29に記載の共役体。
【請求項41】
前記分子共役体は、ポリハプテニル化共役体である、請求項28に記載の方法。
【請求項42】
試料における標的に対して診断分析を行うための方法であって、
前記試料を、標的に特異的に結合する特異的結合分子と接触させるステップであって、前記特異的結合分子は、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドラジン誘導体、ヒドラジド誘導体、グアニジン、アミノグアニジン、ヒドロキシルアミン、またはそれらの組み合わせから選択される複数の反応性官能基を含むポリマーリンカーを介して、検出可能な標識に共役されるステップと、
前記検出可能な標識を使用する前記標識に結合される前記特異的結合分子を検出するステップと、
を含む、方法。
【請求項43】
前記ポリマーリンカーは、ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミド−N−ヒドロキシスクシニミド、ポリアクリル酸、ポリエチレンイミン、多糖類、ポリエチレン−alt−マレイン酸、ポリアミノ酸、またはポリビニルピロリドンから選択されるポリマー部分を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記ポリマーリンカーは、ポリアクリルアミドヒドラジドまたはポリビニルピロリドンヒドラジドである、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記特異的結合分子は、アビジン、抗体、核酸、ペプチド核酸(PNA)、またはアプタマーである、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
前記特異的結合分子は抗体である、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記検出可能な標識は、酵素、フルオロフォア、ルミノホル、ハプテン、蛍光ナノ粒子、またはそれらの組み合わせである、請求項42に記載の方法。
【請求項48】
前記検出可能な標識はハプテンであり、前記方法は、前記試料を抗ハプテンと接触させるステップをさらに含む、請求項42に記載の方法。
【請求項49】
前記ハプテンは、ジニトロフェニル、ビオチン、ジゴキシゲニン、フルオレセイン、ローダミン、ブロモデオキシウリジン、マウス免疫グロブリン、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記ハプテンは、オキサゾール、ピラゾール、チアゾール、ベンゾフラザン、トリテルペン、尿素、チオ尿素、ジニトロフェニル以外のニトロアリール、ロテノイド、クマリン、シクロリグナン、ヘテロビアリール、アゾアリール、ベンゾジアゼピン、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
前記特異的結合分子は、分子量10,000以下であって、複数の反応性ヒドラジド官能基を含む非チオール化ポリアクリルアミドヒドラジド担体によって、検出可能な標識に共役される、請求項42に記載の方法。
【請求項52】
前記分析は、試料における2つ以上の異なる標的に対する多重診断分析であって、
前記試料を、2つ以上の異なる標的に特異的に結合する2つ以上の特異的結合分子と接触させるステップであって、前記2つ以上の特異的結合分子は、前記ポリマーリンカーの反応性官能基を介して、異なるハプテンに共役されるステップと、
前記試料を、個別に検出され得る2つ以上の異なる抗ハプテンと接触させるステップと、を含む、
請求項42に記載の方法。
【請求項53】
前記試料を抗抗体抗体と接触させるステップをさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記多糖類は、糖質、セルロース、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、アミドデキストラン、ヒドラジドデキストラン、ヒドラジンデキストラン、グリコーゲン、ポリヒアルロン酸およびデンプンから選択される、
請求項43に記載の方法。
【請求項55】
前記ポリアミノ酸は、ポリ(アルギニン)、ポリ(アスパラギン)、ポリ(アスパラギン酸)、ポリ(グルタミン酸)、ポリ(グルタミン)、およびポリ(リシン)、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項56】
前記特異的結合分子は、酸化Fc部分を含む抗体であり、前記ポリマーリンカーは、反応性官能基を介して、前記酸化Fc部分に連結される、請求項42に記載の方法。
【請求項57】
前記ハプテンは、NHS−PEGリンカーを使用して、前記ポリマー担体の反応性官能基を介して、前記特異的結合分子に連結される、請求項47に記載の方法。
【請求項58】
複数の異なるハプテンは、前記ポリマーリンカーに連結される、請求項42に記載の方法。
【請求項59】
前記特異的結合分子は抗体であり、前記方法は、
前記試料を、2つ以上の一次抗体と接触させるステップであって、前記一次抗体のそれぞれは、異なるハプテンに共役されるステップと、
前記試料を、2つ以上の二次抗ハプテン抗体と接触させるステップであって、前記二次抗ハプテン抗体のそれぞれは、異なる量子ドットに共役されるステップと、を含む、
請求項42に記載の方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図1】
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【図2】
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【図7】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2010−528285(P2010−528285A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−509391(P2010−509391)
【出願日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/006591
【国際公開番号】WO2008/153744
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(599075070)ベンタナ・メデイカル・システムズ・インコーポレーテツド (31)