説明

免疫調節組成物及びその使用方法

本発明は、O−アセチル化基について富化されたβ−1,6−グルカンを含有する組成物を提供する。ある実施形態では、前記グルカンは、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含む。ある実施形態では、前記グルカンは、地衣類から単離される又は得られる。ある実施形態では、前記グルカンは、イワタケ科から単離される又は得られる。ある実施形態では、前記グルカンは、真菌から単離される又は得られる。ある実施形態では、前記グルカンは、酵母から単離される。他の実施形態では、前記グルカンは、化学的に合成若しくはアセチル化される。他の実施形態では、前記グルカンは、粒子と結合する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
O−アセチル化基について富化されたβ−1,6−グルカンを含有する組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の組成物であって、
前記グルカンが、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含むことを特徴とする組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の組成物であって、
前記グルカンが、地衣類、真菌又は酵母から単離された又は得られたことを特徴とする組成物。
【請求項4】
請求項3に記載の組成物であって、
前記グルカンが、イワタケ科から単離された又は得られたことを特徴とする組成物。
【請求項5】
請求項1に記載の組成物であって、
前記グルカンが、遺伝子操作された又は化学的に合成若しくはアセチル化されたことを特徴とする組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の組成物であって、
アジュバント、抗原、免疫調節化合物又はそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の組成物であって、
前記グルカンが、粒子に結合したことを特徴とする組成物。
【請求項8】
対象における免疫応答を調節する方法であって、
β−1,6−グルカンを含有し、前記β−1,6−グルカンが随意的にO−アセチル化基について富化されている組成物を前記対象に投与するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記グルカンが、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法であって、
前記グルカンが、地衣類又は真菌から単離された又は得られたものであり、
前記真菌が随意的に酵母であることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
前記グルカンが、イワタケ科から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項8に記載の方法であって、
前記組成物が、アジュバント、抗原、免疫調節化合物又はそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項8に記載の方法であって、
前記グルカンが、粒子に結合したことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項8に記載の方法であって、
前記免疫応答の調節が、前記免疫応答の促進を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項8に記載の方法であって、
前記免疫応答が、抗原特異的応答であることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項8に記載の方法であって、
前記組成物が、化学療法化合物をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項8に記載の方法であって、
前記免疫応答が、補体依存性であることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項8に記載の方法であって、
前記免疫応答が、感染性病原体因子、癌、前癌病変又はそれらの組み合わせに対するものであることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、
前記感染性病原体が、敗血症を引き起こすものであることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項18に記載の方法であって、
前記感染性病原体が、寄生虫、蠕虫、ウイルス又は細菌であることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項8に記載の方法であって、
前記免疫応答の調節が、前記免疫応答の下方制御又は抑制を含むことを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、
前記組成物が、免疫抑制剤をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法であって、
前記免疫応答が、自己抗原又はアレルゲンに対するものであることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項21に記載の方法であって、
前記免疫応答が、移植された組織若しくは細胞に対するものであることを特徴とする方法。
【請求項25】
β−1,6−グルカンを含有する組成物であって、
前記グルカンが、粒子に結合したことを特徴とする組成物。
【請求項26】
請求項25に記載の組成物であって、
前記グルカンが、O−アセチル化基について富化されたことを特徴とする組成物。
【請求項27】
請求項26に記載の組成物であって、
前記グルカンが、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含むことを特徴とする組成物。
【請求項28】
請求項25に記載の組成物であって、
前記グルカンが、地衣類、真菌又は酵母から単離された又は得られたことを特徴とする組成物。
【請求項29】
請求項28に記載の組成物であって、
前記グルカンが、イワタケ科から単離された又は得られたことを特徴とする組成物。
【請求項30】
請求項25に記載の組成物であって、
前記グルカンが、遺伝子操作された又は化学的に合成若しくはアセチル化されたことを特徴とする組成物。
【請求項31】
請求項25に記載の組成物であって、
アジュバント、抗原、免疫調節化合物又はそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする組成物。
【請求項32】
請求項25に記載の組成物であって、
前記粒子が、ミクロスフェア又はナノ粒子であることを特徴とする組成物。
【請求項33】
請求項32に記載の組成物であって、
前記ミクロスフェアが、約0.1〜15ミクロンの直径を有することを特徴とする組成物。
【請求項34】
対象における免疫応答を調節する方法であって、
粒子に結合したβ−1,6−グルカンを含有する組成物を前記対象に投与するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項35】
請求項34に記載の方法であって、
前記グルカンが、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含むことを特徴とする方法。
【請求項36】
請求項34に記載の方法であって、
前記グルカンが、地衣類、真菌又は酵母から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項37】
請求項34に記載の方法であって、
前記グルカンが、イワタケ科から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項38】
請求項34に記載の方法であって、
前記グルカンが、遺伝子操作された又は化学的に合成若しくはアセチル化されたことを特徴とする方法。
【請求項39】
請求項34に記載の方法であって、
前記組成物が、アジュバント、抗原、免疫調節化合物又はそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項40】
請求項34に記載の方法であって、
前記グルカンが、固体支持体に結合したことを特徴とする方法。
【請求項41】
請求項34に記載の方法であって、
前記免疫応答の調節が、前記免疫応答の促進を含むことを特徴とする方法。
【請求項42】
請求項41に記載の方法であって、
前記免疫応答が、抗原特異的応答であることを特徴とする方法。
【請求項43】
請求項41に記載の方法であって、
前記組成物が、免疫促進化合物をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項44】
請求項41に記載の方法であって、
前記組成物が、化学療法化合物をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項45】
請求項44に記載の方法であって、
前記免疫応答が、感染性病原体、癌、前癌病変又はそれらの組み合わせに対するものであることを特徴とする方法。
【請求項46】
請求項34に記載の方法であって、
前記免疫応答が、補体依存性であることを特徴とする方法。
【請求項47】
請求項46に記載の方法であって、
前記感染性病原体が、敗血症を引き起こすものであることを特徴とする方法。
【請求項48】
請求項46に記載の方法であって、
前記感染性病原体が、寄生虫、蠕虫、ウイルス又は細菌であることを特徴とする方法。
【請求項49】
請求項34に記載の方法であって、
前記免疫応答の調節が、前記免疫応答の下方制御又は抑制を含むことを特徴とする方法。
【請求項50】
請求項49に記載の方法であって、
前記組成物が、免疫抑制剤をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項51】
請求項49に記載の方法であって、
前記免疫応答が、自己抗原、アレルゲン又は移植された組織若しくは細胞に対するものであることを特徴とする方法。
【請求項52】
対象における癌を治療する、癌の進行を遅延させる、癌の寛解を延長する又は癌の発生率若しくは重症度を低減させる方法であって、
精製されたβ−1,6−グルカンを含有する組成物を前記対象に投与するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項53】
請求項52に記載の方法であって、
前記β−1,6−グルカンが、O−アセチル化基について富化されたことを特徴とする方法。
【請求項54】
請求項53に記載の方法であって、
前記グルカンが、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含むことを特徴とする方法。
【請求項55】
請求項52に記載の方法であって、
前記グルカンが、地衣類、真菌又は酵母から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項56】
請求項52に記載の方法であって、
前記グルカンが、イワタケ科から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項57】
請求項52に記載の方法であって、
前記グルカンが、遺伝子操作された又は化学的に合成若しくはアセチル化されたことを特徴とする方法。
【請求項58】
請求項52に記載の方法であって、
アジュバント、抗原、ペプチド、免疫促進化合物、化学療法化合物又はそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項59】
請求項58に記載の方法であって、
前記抗原が、腫瘍関連抗原であることを特徴とする方法。
【請求項60】
請求項58に記載の方法であって、
前記ペプチドが、腫瘍関連抗原から得られたことを特徴とする方法。
【請求項61】
請求項58に記載の方法であって、
前記免疫促進化合物が、サイトカインであることを特徴とする方法。
【請求項62】
請求項58に記載の方法であって、
前記グルカンが、粒子に結合したことを特徴とする方法。
【請求項63】
請求項52に記載の方法であって、
前記対象が、過形成病変又は前癌病変を有することを特徴とする方法。
【請求項64】
請求項52に記載の方法であって、
前記グルカンが、ターゲティング部分に結合したことを特徴とする方法。
【請求項65】
請求項64に記載の方法であって、
前記ターゲティング部分が、腫瘍関連抗原と特異的に相互作用することを特徴とする方法。
【請求項66】
対象における感染症を治療する、感染症の進行を遅延させる又は感染症の発生率若しくは重症度を低減させる方法であって、
精製されたβ−1,6−グルカンを含有する組成物を前記対象に投与するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項67】
請求項66に記載の方法であって、
前記β−1,6−グルカンが、O−アセチル化基について富化されたことを特徴とする方法。
【請求項68】
請求項67に記載の方法であって、
前記グルカンが、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含むことを特徴とする方法。
【請求項69】
請求項68に記載の方法であって、
前記グルカンが、地衣類、真菌又は酵母から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項70】
請求項68に記載の方法であって、
前記グルカンが、イワタケ科から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項71】
請求項68に記載の方法であって、
前記グルカンが、遺伝子操作された又は化学的に合成若しくはアセチル化されたことを特徴とする方法。
【請求項72】
請求項68に記載の方法であって、
前記組成物が、アジュバント、抗原、ペプチド、免疫促進化合物、化学療法化合物又はそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項73】
請求項68に記載の方法であって、
前記抗原又はペプチドが、前記感染の源から得られたことを特徴とする方法。
【請求項74】
請求項68に記載の方法であって、
前記免疫促進化合物が、サイトカインであることを特徴とする方法。
【請求項75】
請求項68に記載の方法であって、
前記化学療法化合物が、抗生物質又は抗ウイルス性化合物であることを特徴とする方法。
【請求項76】
請求項68に記載の方法であって、
前記グルカンが、粒子に結合したことを特徴とする方法。
【請求項77】
請求項66に記載の方法であって、
前記免疫応答が、補体依存性であることを特徴とする方法。
【請求項78】
請求項66に記載の方法であって、
感染性病原体が、敗血症を引き起こすものであることを特徴とする方法。
【請求項79】
請求項66に記載の方法であって、
感染性病原体が、寄生虫、蠕虫、ウイルス又は細菌であることを特徴とする方法。
【請求項80】
細胞内での熱ショックタンパク質の発現を促進又は増進させる方法であって、
粒子に結合した精製されたβ−1,6−グルカンを含有する組成物を前記細胞に接触させるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項81】
請求項80に記載の方法であって、
前記グルカンが、O−アセチル化グルカンについて富化されたことを特徴とする方法。
【請求項82】
請求項80に記載の方法であって、
前記グルカンが、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含むことを特徴とする方法。
【請求項83】
請求項80に記載の方法であって、
前記グルカンが、地衣類、真菌又は酵母から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項84】
請求項80に記載の方法であって、
前記グルカンが、イワタケ科から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項85】
請求項80に記載の方法であって、
前記グルカンが、遺伝子操作された又は化学的に合成若しくはアセチル化されたことを特徴とする方法。
【請求項86】
請求項80に記載の方法であって、
前記細胞が、抗原提示細胞であることを特徴とする方法。
【請求項87】
請求項86に記載の方法であって、
前記細胞が、好中球であることを特徴とする方法。
【請求項88】
請求項86に記載の方法であって、
前記細胞が、感染していることを特徴とする方法。
【請求項89】
細胞内での熱ショックタンパク質の発現を促進又は増進させる方法であって、
O−アセチル化グルカンについて富化されたβ−1,6−グルカンを含有する組成物を前記細胞に接触させるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項90】
請求項89に記載の方法であって、
前記グルカンが、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含むことを特徴とする方法。
【請求項91】
請求項89に記載の方法であって、
前記グルカンが、地衣類、真菌又は酵母から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項92】
請求項89に記載の方法であって、
前記グルカンが、イワタケ科から単離された又は得られたことを特徴とする方法。
【請求項93】
請求項89に記載の方法であって、
前記グルカンが、遺伝子操作された又は化学的に合成若しくはアセチル化されたことを特徴とする方法。
【請求項94】
請求項89に記載の方法であって、
前記細胞が、抗原提示細胞であることを特徴とする方法。
【請求項95】
請求項89に記載の方法であって、
前記細胞が、好中球であることを特徴とする方法。
【請求項96】
請求項89に記載の方法であって、
前記細胞が、感染していることを特徴とする方法。
【請求項97】
β−1,6−グルカンを含有する粒子。
【請求項98】
請求項97に記載の粒子であって、
前記β−1,6−グルカンが、O−アセチル化基について富化されたことを特徴とする粒子。
【請求項99】
請求項97に記載の粒子であって、
少なくとも50重量%のβ−1,6−グルカンを含有することを特徴とする粒子。
【請求項100】
請求項97に記載の粒子であって、
前記粒子に含まれる前記グルカンの少なくとも50%がβ−1,6−グルカンであることを特徴とする粒子。
【請求項101】
請求項97に記載の粒子であって、
前記β−1,6−グルカンが、前記粒子内に均一に分布していることを特徴とする粒子。
【請求項102】
請求項97に記載の粒子であって、
前記粒子が、好中球、単球、マクロファージ又は樹枝状細胞による貪食に適した大きさを有することを特徴とする粒子。
【請求項103】
免疫系細胞の免疫応答を調節する方法であって、
前記細胞に請求項97に記載の前記粒子を、前記免疫応答を調節するのに十分な量で接触させるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項104】
請求項103に記載の方法であって、
前記量は、貪食の促進、活性酸素種生成の誘導又は熱ショックタンパク質発現の誘導に十分な量であることを特徴とする方法。
【請求項105】
対象における免疫応答を調節する方法であって、
前記対象に請求項97に記載の前記粒子を、前記免疫応答を調節するのに十分な量で投与するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項106】
請求項105に記載の方法であって、
前記量は、貪食の促進、活性酸素種生成の誘導又は熱ショックタンパク質発現の誘導に十分な量であることを特徴とする方法。
【請求項107】
精製されたβ−1,6−グルカンを含有する組成物であって、
医薬組成物、食品若しくは食品製品、食品サプリメント又は化粧品組成物であることを特徴とする組成物。
【請求項108】
請求項107に記載の組成物であって、
免疫応答を調節する能力が未処理のβ−1,6−グルカンよりも向上するように処理されたβ−1,6−グルカンを含有することを特徴とする組成物。
【請求項109】
請求項107に記載の組成物であって、
当該組成物に含まれる前記グルカンの少なくとも50%がβ−1,6−グルカンであることを特徴とする粒子。
【請求項110】
対象における免疫応答を調節する方法であって、
前記対象に請求項97に記載の前記粒子を、前記免疫応答を調節するのに十分な量で投与するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項111】
請求項107に記載の方法であって、
前記量は、貪食の促進、活性酸素種生成の誘導又は熱ショックタンパク質発現の誘導に十分な量であることを特徴とする方法。
【請求項112】
β−1,6−グルカンを含有するミセルであって、
前記β−1,6−グルカンが、随意的にO−アセチル化基について富化されたことを特徴とするミセル。
【請求項113】
β−1,6−グルカン及び生分解性高分子を含有する組成物であって、
前記生分解性高分子が、分解して生物活性サリチル酸塩又はアルファヒドロキシ酸部分を形成し、
前記β−1,6−グルカンが、随意的にO−アセチル化グルカンについて富化されたことを特徴とする組成物。
【請求項114】
請求項113に記載の組成物を含む粒子。
【請求項115】
請求項113に記載の組成物を含む医療器具。
【請求項116】
医療器具であって、
インプラント又は器具の表面の少なくとも一部がβ−1,6−グルカンを含み、
前記β−1,6−グルカンが随意的にO−アセチル化グルカンについて富化されたことを特徴とする医療器具。
【請求項117】
請求項116に記載の医療器具であって、
表面の少なくとも一部が、β−1,6−グルカンを含有する組成物により被覆され、
前記β−1,6−グルカンが随意的にO−アセチル化グルカンについて富化されたことを特徴とする医療器具。
【請求項118】
請求項116に記載の医療器具であって、
カテーテル、ステント、バルブ、ペースメーカー、セントラルライン、ペッサリー、チューブ、シャント、栄養チューブ、ドレイン及び整形外科用ハードウェア器具から成る群より選択されることを特徴とする医療器具。
【請求項119】
請求項116に記載の医療器具であって、
前記組成物が、高分子及びβ−1,6−グルカンを含有する被覆層を含み、
前記β−1,6−グルカンが随意的にO−アセチル化グルカンについて富化されたことを特徴とする医療器具。
【請求項120】
請求項116に記載の医療器具であって、
前記組成物が、高分子及びβ−1,6−グルカンを含有する被覆層を含み、
前記β−1,6−グルカンが随意的にO−アセチル化グルカンについて富化されており、前記高分子が生分解性を有することを特徴とする医療器具。
【請求項121】
対象を治療する方法であって、
治療を必要とする対象の体内に、請求項116に記載の医療器具を埋め込む又は導入するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項122】
被覆材料であって、
(a)基材と、
(b)前記基材の表面の少なくとも一部と物理的に結合したβ−1,6−グルカンを含有する組成物とを含むことを特徴とする被覆材料。
【請求項123】
請求項122に記載の被覆材料であって、
前記組成物が、高分子を含有することを特徴とする被覆材料。
【請求項124】
請求項122に記載の被覆材料であって、
前記組成物が、生分解性高分子を含有することを特徴とする被覆材料。
【請求項125】
請求項122に記載の被覆材料であって、
前記基材の少なくとも一部が、金属、セラミック又は高分子から構成されることを特徴とする被覆材料。
【請求項126】
対象を治療する方法であって、
治療を必要とする対象の身体に、請求項122に記載の被覆材料を接触させるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項127】
ターゲティング部分と物理的に結合したβ−1,6−グルカンを含有する組成物。
【請求項128】
請求項127に記載の組成物であって、
前記グルカンが、O−アセチル化基について富化されたことを特徴とする組成物。
【請求項129】
請求項128に記載の組成物であって、
前記グルカンが、少なくとも25重量%のO−アセチル化グルカンを含むことを特徴とする組成物。
【請求項130】
請求項127に記載の組成物であって、
前記グルカンが、地衣類、真菌又は酵母から単離された又は得られたことを特徴とする組成物。
【請求項131】
請求項130に記載の組成物であって、
前記グルカンが、イワタケ科から単離された又は得られたことを特徴とする組成物。
【請求項132】
請求項127に記載の組成物であって、
前記グルカンが、遺伝子操作された又は化学的に合成若しくはアセチル化されたことを特徴とする組成物。
【請求項133】
請求項127に記載の組成物であって、
アジュバント、抗原、免疫調節化合物又はそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする組成物。
【請求項134】
請求項127に記載の組成物であって、
前記食細胞が、プロフェッショナル抗原提示細胞であることを特徴とする組成物。
【請求項135】
請求項127に記載の組成物であって、
前記食細胞が、好中球であることを特徴とする組成物。
【請求項136】
請求項127に記載の組成物であって、
前記ターゲティング部分が、抗体又は抗体断片であることを特徴とする組成物。
【請求項137】
対象における免疫応答を調節する方法であって、
前記対象に請求項127に記載の組成物を投与するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項138】
請求項137に記載の方法であって、
前記グルカンが、粒子に結合したことを特徴とする方法。
【請求項139】
請求項137に記載の方法であって、
前記免疫応答の調節が、前記免疫応答の促進を含むことを特徴とする方法。
【請求項140】
請求項139に記載の方法であって、
前記免疫応答が、抗原特異的応答であることを特徴とする方法。
【請求項141】
請求項137に記載の方法であって、
前記組成物が、免疫促進化合物をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項142】
請求項137に記載の方法であって、
前記組成物が、化学療法化合物をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項143】
請求項137に記載の方法であって、
前記免疫応答が、感染性病原体、癌、前癌病変又はそれらの組み合わせに対するものであることを特徴とする方法。
【請求項144】
請求項137に記載の方法であって、
前記免疫応答が、補体依存性であることを特徴とする方法。
【請求項145】
対象における感染症を治療する、感染症の進行を遅延させる又は感染症の発生率若しくは重症度を低減させる方法であって、
前記対象に請求項127に記載の組成物を投与するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項146】
請求項145に記載の方法であって、
アジュバント、抗原、ペプチド、免疫促進化合物、化学療法剤又はそれらの組み合わせをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項147】
請求項146に記載の方法であって、
前記抗原又はペプチドが、前記感染の源から得られたことを特徴とする方法。
【請求項148】
請求項146に記載の方法であって、
前記免疫促進化合物が、サイトカインであることを特徴とする方法。
【請求項149】
請求項146に記載の方法であって、
前記化学療法化合物が、抗生物質又は抗ウイルス性化合物であることを特徴とする方法。
【請求項150】
細胞内での熱ショックタンパク質の発現を促進又は増進させる方法であって、
前記細胞に請求項127に記載の前記組成物を接触させるステップを含むことを特徴とする方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公表番号】特表2010−527906(P2010−527906A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536266(P2009−536266)
【出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/023307
【国際公開番号】WO2008/057501
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(508002575)ホワイトヘッド・インスティチュート (2)
【氏名又は名称原語表記】WHITEHEAD INSTITUTE
【住所又は居所原語表記】5 Cambridge Center, Room 736, Cambridge, MA 02142 (US)
【出願人】(596060697)マサチューセッツ インスティテュート オブ テクノロジー (233)
【出願人】(509128122)ボストン ユニバーシティ (1)
【出願人】(509128133)ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション (1)
【Fターム(参考)】