説明

免疫賦活剤/アジュバントとしての式(I)(NuGlXmGnNv)aで表される核酸分子及びその誘導体

【課題】本発明は、免疫賦活剤/アジュバントとしての一般式(I):(Nで表される核酸分子及びその誘導体、並びに前記核酸分子及びその誘導体と任意的に更なるアジュバントとを含む組成物とに関する。本発明は更に、それぞれ、免疫賦活剤としての上記式(I)の核酸分子及びその誘導体の少なくともいずれかと、任意的に例えば抗原剤等の少なくとも1種の更なる薬学的活性成分とを含有する医薬組成物或いはワクチンに関する。本発明は同様に、癌疾患、感染性疾患、アレルギー、及び自己免疫疾患等を治療するための、医薬組成物或いはワクチンの使用に関する。同様に本発明は、かかる疾患を治療する医薬組成物を調製するための一般式(I):(Nで表される核酸分子及びその誘導体の少なくともいずれかの使用に関する。
【解決手段】式(I)(Nの核酸分子である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
(N
で表される核酸分子であって、
式中、
Gは、グアノシン、ウリジン、グアノシン類似体、及びウリジン類似体のいずれかであり、
Xは、グアノシン、ウリジン、アデノシン、チミジン、シチジン、及びこれらヌクレオチドの類似体のいずれかであり、
Nは、約4核酸〜50核酸、好ましくは約4核酸〜40核酸、より好ましくは約4核酸〜30核酸、或いは4核酸〜20核酸の長さを有する核酸配列であって、各Nは、独立して、グアノシン、ウリジン、アデノシン、チミジン、シチジン、及びこれらヌクレオチドの類似体から選択され、
aは、1〜20の整数、好ましくは1〜15の整数、最も好ましくは1〜10の整数であり、
lは、1〜40の整数であって、
lが1である場合、Gはグアノシン及びその類似体のいずれかであり、
lが1超である場合、これらヌクレオチドの少なくとも50%がグアノシン及びその類似体のいずれかであり、
mは、整数であり且つ少なくとも3であって、
mが3である場合、Xはウリジン及びその類似体のいずれかであり、
mが3超である場合、ウリジン及びウリジンの類似体のいずれかが少なくとも3個連続して存在し
nは、1〜40の整数であって、
nが1である場合、Gはグアノシン及びその類似体のいずれかであり、
nが1超である場合、これらヌクレオチドの少なくとも50%がグアノシン及びその類似体のいずれかであり、
u、vは、独立して互いに0〜50の整数であってもよく、好ましくは
uが0である場合、vは1以上であるか、或いは
vが0である場合、uは1以上であり、
式(I)の核酸分子が、少なくとも50ヌクレオチド、好ましくは少なくとも100ヌクレオチド、より好ましくは少なくとも150ヌクレオチド、更により好ましくは少なくとも200ヌクレオチド、最も好ましくは少なくとも250ヌクレオチドの長さを有することを特徴とする核酸分子。
【請求項2】
式(I)の核酸分子が、以下の配列番号1〜80で表される核酸配列のうち少なくとも1種の配列から選択されるコア構造Gを含む請求項1に記載の核酸分子:
−GGUUUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号1);
−GGGGGUUUUUUUUUUGGGGG(配列番号2);
−GGGGGUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGGGG(配列番号3);
−GUGUGUGUGUGUUUUUUUUUUUUUUUUGUGUGUGUGUGU(配列番号4);
−GGUUGGUUGGUUUUUUUUUUUUUUUUUGGUUGGUUGGUU(配列番号5);
−GGGGGGGGGUUUGGGGGGGG(配列番号6);
−GGGGGGGGUUUUGGGGGGGG(配列番号7);
−GGGGGGGUUUUUUGGGGGGG(配列番号8);
−GGGGGGGUUUUUUUGGGGGG(配列番号9);
−GGGGGGUUUUUUUUGGGGGG(配列番号10);
−GGGGGGUUUUUUUUUGGGGG(配列番号11);
−GGGGGGUUUUUUUUUUGGGG(配列番号12);
−GGGGGUUUUUUUUUUUGGGG(配列番号13);
−GGGGGUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号14);
−GGGGUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号15);
−GGGGUUUUUUUUUUUUUUGG(配列番号16);
−GGUUUUUUUUUUUUUUUUGG(配列番号17);
−GUUUUUUUUUUUUUUUUUUG(配列番号18);
−GGGGGGGGGGUUUGGGGGGGGG(配列番号19);
−GGGGGGGGGUUUUGGGGGGGGG(配列番号20);
−GGGGGGGGUUUUUUGGGGGGGG(配列番号21);
−GGGGGGGGUUUUUUUGGGGGGG(配列番号22);
−GGGGGGGUUUUUUUUGGGGGGG(配列番号23);
−GGGGGGGUUUUUUUUUGGGGGG(配列番号24);
−GGGGGGGUUUUUUUUUUGGGGG(配列番号25);
−GGGGGGUUUUUUUUUUUGGGGG(配列番号26);
−GGGGGGUUUUUUUUUUUUGGGG(配列番号27);
−GGGGGUUUUUUUUUUUUUGGGG(配列番号28);
−GGGGGUUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号29);
−GGGUUUUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号30);
−GGUUUUUUUUUUUUUUUUUUGG(配列番号31);
−GGGGGGGGGGGUUUGGGGGGGGGG(配列番号32);
−GGGGGGGGGGUUUUGGGGGGGGGG(配列番号33);
−GGGGGGGGGUUUUUUGGGGGGGGG(配列番号34);
−GGGGGGGGGUUUUUUUGGGGGGGG(配列番号35);
−GGGGGGGGUUUUUUUUGGGGGGGG(配列番号36);
−GGGGGGGGUUUUUUUUUGGGGGGG(配列番号37);
−GGGGGGGGUUUUUUUUUUGGGGGG(配列番号38);
−GGGGGGGUUUUUUUUUUUGGGGGG(配列番号39);
−GGGGGGGUUUUUUUUUUUUGGGGG(配列番号40);
−GGGGGGUUUUUUUUUUUUUGGGGG(配列番号41);
−GGGGGGUUUUUUUUUUUUUUGGGG(配列番号42);
−GGGGUUUUUUUUUUUUUUUUGGGG(配列番号43);
−GGGUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号44);
−GUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUG(配列番号45);
−GGUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGG(配列番号46);
−GGGUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号47);
−GGGGUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号48);
−GGGGGUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGGG(配列番号49);
−GGGGGGUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGGGG(配列番号50);
−GGGGGGGUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGGGGG(配列番号51);
−GGGGGGGGUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGGGGGG(配列番号52);
−GGGGGGGGGUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGGGGGGGG(配列番号53);
−GGUUUGG(配列番号54);
−GGUUUUGG(配列番号55);
−GGUUUUUGG(配列番号56);
−GGUUUUUUGG(配列番号57);
−GGUUUUUUUGG(配列番号58);
−GGUUUUUUUUGG(配列番号59);
−GGUUUUUUUUUGG(配列番号60);
−GGUUUUUUUUUUGG(配列番号61);
−GGUUUUUUUUUUUGG(配列番号62);
−GGUUUUUUUUUUUUGG(配列番号63);
−GGUUUUUUUUUUUUUGG(配列番号64);
−GGUUUUUUUUUUUUUUGG(配列番号65);
−GGUUUUUUUUUUUUUUUGG(配列番号66);
−GGGUUUGGG(配列番号67);
−GGGUUUUGGG(配列番号68);
−GGGUUUUUGGG(配列番号69);
−GGGUUUUUUGGG(配列番号70);
−GGGUUUUUUUGGG(配列番号71);
−GGGUUUUUUUUGGG(配列番号72);
−GGGUUUUUUUUUGGG(配列番号73);
−GGGUUUUUUUUUUGGG(配列番号74);
−GGGUUUUUUUUUUUGGG(配列番号75);
−GGGUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号76);
−GGGUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号77);
−GGGUUUUUUUUUUUUUUUGGGUUUUUUUUUUUUUUUGGGUUUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号78);
−GGGUUUUUUUUUUUUUUUGGGGGGUUUUUUUUUUUUUUUGGG(配列番号79);
−GGGUUUGGGUUUGGGUUUGGGUUUGGGUUUGGGUUUGGGUUUGGGUUUGGG(配列番号80)。
【請求項3】
核酸分子が特定の式(II):
ポリ(X)(Nポリ(X)
で表される核酸分子であって、
式中、
G、X、N、a、l、m、n、u、及びvは、式(I)について上で定義した通りであり、
ポリ(X)は核酸のホモポリマー配列であって、Xは式(I)に係る核酸分子のXについて定義した任意の核酸であってもよく、
s、tは各々互いに独立して、約5〜100の整数、好ましくは約5〜70、より好ましくは約5〜50、更により好ましくは約5〜30、最も好ましくは約5〜20から選択される整数である、核酸分子を含み、
前記式(II)の核酸分子が少なくとも50ヌクレオチド、好ましくは少なくとも100ヌクレオチド、より好ましくは少なくとも150ヌクレオチド、更により好ましくは少なくとも200ヌクレオチド、最も好ましくは少なくとも250ヌクレオチドの長さを有する請求項1及び2のいずれかに記載の核酸分子。
【請求項4】
式(II)に係る核酸分子が、具体的には式(IIa):
ポリ(X)(N
で表される核酸分子である請求項3に記載の核酸分子。
【請求項5】
式(II)に係る核酸分子が、具体的には式(IIb):
ポリ(X)(Nポリ(X)
で表される核酸分子である請求項3に記載の核酸分子。
【請求項6】
ポリ(X)で表される核酸のホモポリマー配列が、単鎖RNA配列、部分的二本鎖RNA配列、及び二本鎖RNA配列のいずれかである請求項3から5のいずれかに記載の核酸分子。
【請求項7】
ポリ(X)で表される核酸分子のホモポリマー配列が、シチジンの単鎖配列(ポリ(C))、グアノシンの単鎖配列(ポリ(G))、アデノシンの単鎖配列(ポリ(A))、ウリジンの単鎖配列(ポリ(U))、イノシンの単鎖配列(ポリ(I))、イノシンとシチジン(cytoine)とのホモポリマー二本鎖配列(ポリ(I:C))、及びアデノシンとウリジンとのホモポリマー二本鎖配列(ポリ(A:U))から選択される請求項3から6のいずれかに記載の核酸分子。
【請求項8】
核酸分子が特定の式(IIIa):
(N ステム1 G ステム2 N
で表される核酸分子、及び式(IIIb):
(N ステム1 Nw1 ステム2 Nw2
で表される核酸分子のいずれかであって、
式中、各々
G、X、N、a、l、m、n、u、及びvは、式(I)について上で定義した通りであり、
w1、w2は整数であって、互いに独立して式(I)の整数u、vについて上で定義した通りであり、
ステム1、ステム2は各々、パリンドローム配列であって、ステムループ構造を形成し、前記パリンドローム配列がアデノシン、グアノシン、シチジン、ウリジン、チミジン、及びこれらの類似体から選択される約5核酸〜50核酸、より好ましくは約5核酸〜40核酸、最も好ましくは約5核酸〜30核酸の長さを有する核酸配列により各々形成される核酸分子を含む請求項1及び2のいずれかに記載の核酸分子。
【請求項9】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIIa)及び(IIIb)の少なくともいずれかで表される核酸分子が、以下の少なくともいずれかである請求項1から8のいずれかに記載の核酸分子、
RNA及びDNAのいずれかの形態である核酸分子、
単鎖、二本鎖、及び部分的二本鎖のいずれかである核酸分子、並びに
直鎖及び環状のいずれかである核酸分子。
【請求項10】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIIa)及び(IIIb)の少なくともいずれかで表される核酸分子が単鎖RNA、二本鎖RNA、及び部分的二本鎖RNAのいずれかの形態であり、好ましくは部分的二本鎖RNAである請求項1から9のいずれかに記載の核酸分子。
【請求項11】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIIa)及び(IIIb)の少なくともいずれかで表される核酸分子がRNAの形態で存在し、5’末端における「キャップ構造」、3’末端におけるポリ−Aテール、及び3’末端におけるポリ−Cテールの少なくともいずれかを更に有する請求項1から10のいずれかに記載の核酸分子。
【請求項12】
核酸がインビトロ翻訳により調製される請求項1から11のいずれかに記載の核酸分子。
【請求項13】
薬剤としての、特に免疫賦活剤としての請求項1から12のいずれかに記載の核酸分子。
【請求項14】
請求項1から12のいずれかに記載の核酸分子と、薬学的に許容される担体と、任意的に更なる補助物質、添加剤、及びアジュバントの少なくともいずれかとを含有している医薬組成物。
【請求項15】
少なくとも1種の薬学的活性成分を更に含む請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
少なくとも1種の薬学的活性成分が、ペプチド、タンパク質、核酸、(治療活性)低分子量有機化合物(分子量5,000未満)、(治療活性)低分子量無機化合物(分子量5,000未満)、糖、抗原、抗体、病原体、弱毒化病原体、不活化病原体、(ヒト)細胞、細胞断片、細胞画分、及び他の治療剤からなる群から選択され、これらは、例えば、脂質とポリカチオン性ペプチドを含むポリカチオン性化合物との少なくともいずれかと複合体化することによってトランスフェクション性が向上するようにされていることが好ましい請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
少なくとも1種の更なるアジュバントを含有している請求項14から16のいずれかに記載の医薬組成物であって、前記少なくとも1種の更なるアジュバントが、プロタミン、ヌクレオリン、スペルミン、及びスペルミジンのいずれかを含むポリペプチドを含むカチオン性ペプチド、キトサンを含むカチオン性多糖類、TDM、MDP、ムラミルジペプチド、プルロニクス、アルミニウム溶液(alum solution)、水酸化アルミニウム、ADJUMER(商標)(ポリホスファゼン);リン酸アルミニウムゲル;藻類由来のグルカン;アルガムリン;水酸化アルミニウムゲル(アルム);タンパク質高吸着性水酸化アルミニウムゲル;低粘度水酸化アルミニウムゲル;AF及びSPTのいずれか(スクアラン(5%)、Tween80(0.2%)、Pluronic L121(1.25%)、リン酸緩衝生理食塩水のエマルション、pH7.4);AVRIDINE(商標)(プロパンジアミン);BAY R1005(商標)((N−(2−デオキシ−2−L−ロイシルアミノ−b−D−グルコピラノシル)−N−オクタデシルドデカノイル−アミドヒドロアセテート);CALCITRIOL(商標)(1α,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3);リン酸カルシウムゲル;CAPTM(リン酸カルシウムナノ粒子);コレラホロトキシン、コレラ毒素−A1−タンパク質−A−D−フラグメント融合タンパク質、前記コレラ毒素のサブユニットB;CRL 1005(ブロックコポリマーP1205);サイトカイン含有リポソーム;DDA(ジメチルジオクタデシルアンモニウムブロミド);DHEA(デヒドロエピアンドロステロン);DMPC(ジミリストイルホスファチジルコリン);DMPG(ジミリストイルホスファチジルグリセロール);DOC/アルム複合体(デオキシコール酸ナトリウム塩);フロイント完全アジュバント;フロイント不完全アジュバント;ガンマイヌリン;Gerbuアジュバント((i)N−アセチルグルコサミニル−(P1−4)−N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−グルタミン(GMDP)と、(ii)ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド(DDA)と、(iii)亜鉛−L―プロリン塩複合体(ZnPro−8)との混合物;GM−CSF);GMDP(N−アセチルグルコサミニル−(b1−4)−N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン);イミキモド(1−(2−メチプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン);ImmTher(商標)(N−アセチルグルコサミニル−N−アセチルムラミル−L−Ala−D−イソGlu−L−Ala−グリセロールジパルミテート);DRV(脱水−再水和小胞から調製された免疫リポソーム);インターフェロン−γ;インターロイキン−1β;インターロイキン−2;インターロイキン−7;インターロイキン12;ISCOMS(商標)(「免疫賦活複合体」);ISCOPREP 7.0.3.(商標);リポソーム;LOXORIBINE(商標)(7−アリル−8−オキソグアノシン(グアニン));LT経口アジュバント(大腸菌に対して不安定なエンテロトキシン−プロトキシン);任意の組成のミクロスフィア及び微粒子;MF59(商標);(スクアレン−水エマルション);MONTANIDE ISA 51(商標)(精製不完全フロイントアジュバント);MONTANIDE ISA 720(商標)(代謝可能なオイルアジュバント);MPL(商標)(3−Q−デサシル−4’−モノホスホリルリピドA);MTP−PE及びMTP−PEリポソーム((N−アセチル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L―アラニン−2−(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−(ヒドロキシホスホリルオキシ))エチルアミド,一ナトリウム塩);MURAMETIDE(商標)(Nac−Mur−L−Ala−D−Gln−OCH);MURAPALMITINE(商標)及びD−MURAPALMITINE(商標)(Nac−Mur−L−Thr−D−イソGln−sn−グリセロールジパルミトイル);NAGO(ノイラミニダーゼ−ガラクトースオキシダーゼ);任意の組成のナノスフェア及びナノ粒子のいずれか;NISV(非イオン界面活性剤小胞);PLEURAN(商標)(β−グルカン);PLGA、PGA、及びPLA(乳酸とグリコール酸とのコポリマー、乳酸ホモポリマー、及びグリコール酸ホモポリマー;ミクロスフィア及びナノスフェア);PLURONIC L121(商標);PMMA(ポリメチルメタクリレート);PODDS(商標)(プロテイノイドミクロスフィア);ポリエチレンカルバメート誘導体;ポリ−rA:ポリ−rU(ポリアデニル酸−ポリウリジル酸複合体);ポリソルベート80(Tween80);タンパク質コキレート(cochleate)(Avanti Polar Lipids,Inc.,Alabaster,AL);STIMULON(商標)(QS−21);Quil−A(Quil−Aサポニン);S−28463(4−アミノ−otec−ジメチル−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール);SAF−1(商標)(「Syntex社のアジュバント製剤」);センダイプロテオリポソーム及びセンダイ含有脂質マトリックス;Span−85(ソルビタントリオレエート);Specol(Marcol52、Span−85、及びTween85のエマルション);スクアレン及びRobane(登録商標)(2,6,10,15,19,23−ヘキサメチルテトラコサン、及び2,6,10,15,19,23−ヘキサメチル−2,6,10,14,18,22−テトラコサヘキサン)のいずれか;ステアリルチロシン(オクタデシルチロシン塩酸塩);Theramid(登録商標)(N−アセチルグルコサミニル−N−アセチルムラミル−L−Ala−D−イソGlu−L−Ala−ジパルミトキシプロピルアミド);トレオニル−MDP(Termurtide(商標)或いは[thr 1]−MDP;N−アセチルムラミル−L−トレオニル−D−イソグルタミン);Ty粒子(Ty−VLP或いはウイルス様粒子);Walter−Reedリポソーム(水酸化アルミニウム上に吸着されているリピドAを含んでいるリポソーム)、Pam3Cysを含むリポペプチドからなる群から選択される免疫賦活剤、
特に、Adju−phos、Alhydrogel、Rehydragel等のアルミニウム塩類、CFA、SAF、IFA、MF59、Provax、TiterMax、Montanide、Vaxfectin等のエマルション、Optivax(CRL1005)、L121、Poloaxmer4010)等のコポリマー、Stealth等のリポソーム、BIORAL等のコキレート、QS21、Quil A、Iscomatrix、ISCOM等の植物由来のアジュバント、例えばTomatine、PLG、PMM、イヌリン等の生体高分子、Romurtide、DETOX、MPL、CWS、マンノース、CpG7909、ISS−1018、IC31、イミダゾキノリン、Ampligen、Ribi529、IMOxine、IRIV、VLP、コレラ毒素、熱不安定性毒素、Pam3Cys、フラゲリン、GPIアンカー、LNFPIII/Lewis X、抗微生物ペプチド、UC−1V150、RSV融合タンパク質、cdiGMP等の微生物由来のアジュバントを挙げることができる同時賦活に好適な好ましいアジュバント、例えばCGRP神経ペプチド等を挙げることができる拮抗剤として好適な好ましいアジュバント、
プロタミン、ヌクレオリン、スペルミン、スペルミジン、及び他のカチオン性ペプチド或いはカチオン性タンパク質のいずれかを含むデポー及び送達に好適なカチオン性化合物或いはポリカチオン性化合物、例えばポリ−L−リジン(PLL)、ポリアルギニン、塩基性ポリペプチド、HIV結合ペプチド、Tat、HIV−1 Tat(HIV)、Tat由来ペプチド、Penetratin、VP22由来ペプチド或いは類似ペプチドを含む細胞透過性ペプチド(CPP)、HSV VP22(単純ヘルペス)、MAP、KALA、或いはタンパク質伝達ドメイン(PTD、PpT620、プロリンリッチペプチド、アルギニンリッチペプチド、リジンリッチペプチド、MPG−ペプチド(1及び複数のいずれか)、Pep−1、L−オリゴマー、カルシトニンペプチド(1及び複数のいずれか)、アンテナペディア由来ペプチド(特にショウジョウバエのアンテナペディア由来)、pAntp、pIsl、FGF、ラクトフェリン、Transportan、Buforin−2、Bac715−24、SynB、SynB(1)、pVEC、hCT−由来ペプチド、SAP、プロタミン、スペルミン、スペルミジン、或いはヒストン;以下の全式を有する以下のタンパク質及びペプチドから選択することができる好ましいカチオン性タンパク質、ポリカチオン性タンパク質、カチオン性ペプチド、或いはポリカチオン性ペプチド:(Arg);(Lys);(His);(Orn);(Xaa)(式中、l+m+n+o+xは8〜15であり、l、m、n、及びoは互いに独立して0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、或いは15から選択される任意の数であってもよいが、但しArg、Lys、His及びOrnの総含量は該オリゴペプチドの全アミノ酸の少なくとも50%であり、XaaはArg、Lys、His或いはOrnを除くネイティブ(天然に存在する)アミノ酸或いは非ネイティブアミノ酸から選択される任意のアミノ酸であってもよく、xは0、1、2、3、或いは4から選択される任意の数であってもよいが、但しXaaの総含量は該オリゴペプチドの全アミノ酸の50%を超えない)、カチオン性多糖類、例えばキトサン、ポリブレン、ポリエチレンイミン(PEI)を含むカチオン性ポリマー、DOTMA:[1−(2,3−シオレイルオキシ)プロピル)]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリドを含むカチオン性脂質、DMRIE、ジ−C14−アミジン、DOTIM、SAINT、DC−Chol、BGTC、CTAP、DOPC、DODAP、DOPE:ジオレイルホスファチジルエタノールアミン、DOSPA、DODAB、DOIC、DMEPC、DOGS:ジオクタデシルアミドグリシルスペルミン、DIMRI:ジミリスト−オキシプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムブロミド、DOTAP:ジオレオイルオキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロパン、DC−6−14:O,O−ジテトラデカノイル−N−(α−トリメチルアンモニオアセチル)ジエタノールアミンクロリド、CLIP1:rac−[(2,3−ジオクタデシルオキシプロピル)(2−ヒドロキシエチル))−ジメチルアンモニウムクロリド、CLIP6:rac−[2(2,3−ジヘキサデシルオキシプロピル−オキシメチルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウム、CLIP9:rac−[2(2,3−ジヘキサデシルオキシプロピル−オキシスクシニルオキシ)エチル]−トリメチルアンモニウム、オリゴフェクタミン、カチオン性ポリマー及びポリカチオン性ポリマーのいずれか、例えばβ−アミノ酸ポリマー或いは逆(reversed)ポリアミドを含む修飾ポリアミノ酸、PVP(ポリ(N−エチル−4−ビニルピリジニウムブロミド))を含む修飾ポリエチレン、pDMAEMA(ポリ(ジメチルアミノエチルメチルアクリレート))を含む修飾アクリレート、pAMAM(ポリ(アミドアミン))を含む修飾アミドアミン、ジアミン末端修飾1,4ブタンジオールジアクリレート−co−5−アミノ−1−ペンタノールポリマーを含む修飾ポリベータアミノエステル(PBAE)、ポリプロピルアミンデンドリマー或いはpAMAM系デンドリマーを含むデンドリマー、PEI:ポリ(エチレンイミン)、ポリ(プロピレンイミン)含むポリイミン(1及び複数のいずれか)、ポリアリルアミン、シクロデキストリン系ポリマー、デキストラン系ポリマー、キトサンを含む糖骨格系ポリマー、PMOXA−PDMSコポリマー等を含むシラン骨格系ポリマー、1以上のカチオン性ブロック(上記カチオン性ポリマーから(og)選択される)と、1以上の親水性ブロック或いは疎水性ブロック(例えばポリエチレングリコール)との組み合わせからなるブロックポリマー、
式(IV):G(式中、Gはグアノシン、ウリジン、グアノシン類似体、及びウリジン類似体のいずれかであり;Xは、グアノシン、ウリジン、アデノシン、チミジン、シチジン、及びこれらヌクレオチドの類似体のいずれかであり;lは1〜40の整数であって、lが1である場合Gはグアノシン及びその類似体のいずれかであり、lが1超である場合Gで表されるヌクレオチドの少なくとも50%がグアノシン及びその類似体のいずれかであり;mは整数であり且つ少なくとも3であって、mが3である場合Xはウリジン及びその類似体のいずれかであり、mが3超である場合少なくとも3個の連続するウリジン及びウリジンの類似体のいずれかが存在し;nは、1〜40の整数であって、nが1である場合、Gはグアノシン及びその類似体のいずれかであり、nが1超である場合、Gで表されるヌクレオチドの少なくとも50%が、グアノシン及びその類似体のいずれかである)の核酸分子、
式(V):C(式中、Cは、シチジン、ウリジン、シチジン類似体、及びウリジン類似体のいずれかであり;Xは、グアノシン、ウリジン、アデノシン、チミジン、シチジン、及びこれらヌクレオチドの類似体のいずれかであり;lは1〜40の整数であって、lが1である場合Cはシチジン及びその類似体のいずれかであり、lが1超である場合Cで表されるヌクレオチドの少なくとも50%がシチジン及びその類似体のいずれかであり;mは整数であり且つ少なくとも3であって、mが3である場合Xはウリジン及びその類似体のいずれかであり、mが3超である場合少なくとも3個の連続するウリジン及びウリジンの類似体のいずれかが存在し;nは、1〜40の整数であって、nが1である場合Cはシチジン及びその類似体のいずれかであり、nが1超である場合Cで表されるヌクレオチドの少なくとも50%が、シチジン及びその類似体のいずれかである)の核酸分子からなる群から選択される請求項14から16のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項18】
医薬組成物がワクチンである請求項14から17のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項19】
癌疾患、自己免疫疾患、アレルギー、及び感染性疾患のいずれかの治療用薬剤を調製するための請求項1から12のいずれかに記載の核酸分子の使用。
【請求項20】
癌疾患が、結腸癌腫、黒色腫、腎癌腫、リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、胃腸腫瘍、肺癌腫、神経膠腫、甲状腺腫瘍、乳癌腫、前立腺腫瘍、ヘパトーム、各種ウイルス誘導性腫瘍(例えば、乳頭腫ウイルス誘導性癌腫(例えば子宮頚癌腫)、腺癌腫、ヘルペスウイルス誘導性腫瘍(例えばバーキットリンパ腫、EBV誘導性B細胞リンパ腫)、B型肝炎誘導性腫瘍(肝細胞癌腫)、HTLV−1誘導性リンパ腫、HTLV−2誘導性リンパ腫、聴神経腫/聴神経鞘腫、子宮頚癌、肺癌、咽頭癌、肛門癌腫、グリア芽腫、リンパ腫、直腸癌、星状細胞腫、脳腫瘍、胃癌、網膜芽腫、基底細胞腫、脳転移、髄芽腫、膣癌、膵臓癌、精巣癌、メラノーマ、甲状腺癌腫、膀胱癌、ホジキン症候群、髄膜腫、Schneeberger病、気管支癌腫、下垂体腫瘍、菌状息肉腫、食道癌、乳癌、類癌腫、神経鞘腫、棘細胞腫、バーキットリンパ腫、喉頭癌、腎癌、胸腺腫、体癌腫(corpus carcinoma)、骨癌、非ホジキンリンパ腫、尿道癌、CUP症候群、頭/頸部腫瘍、乏突起膠腫、外陰癌、腸癌、結腸癌、食道癌腫瘍、いぼ合併症、小腸腫瘍、頭蓋咽頭腫、卵巣癌、軟組織腫瘍/肉腫、卵巣癌、肝臓癌、膵臓癌腫、子宮頸癌腫、子宮内膜癌腫、肝転移、陰茎癌、舌癌、胆嚢癌、白血病、形質細胞腫、子宮癌、まぶた腫瘍、及び前立腺癌から選択される請求項19に記載の使用。
【請求項21】
感染性疾患が、インフルエンザ、マラリア、SARS、黄熱、エイズ、ライムボレリア症、リーシュマニア症、炭疽病、髄膜炎、ウイルス感染症(例えば、エイズ、尖圭コンジローマ、中空いぼ(hollow warts)、デング熱、三日熱、エボラウイルス、風邪、初夏髄膜脳炎(FSME)、インフルエンザ、帯状疱疹、肝炎、単純ヘルぺスI型、単純ヘルぺスII型、眼部帯状疱疹、インフルエンザ、日本脳炎、ラッサ熱、マールブルグウイルス、麻疹、口蹄疫、単核症、耳下腺炎、ノーウォークウイルス感染、ファイファー腺熱、疱瘡、ポリオ(幼年期跛行(lameness))、仮性クループ、第五病、狂犬病、いぼ、西ナイル熱、水痘、巨細胞ウイルス(CMV)等)、細菌感染症(例えば、流産(前立腺炎症)、炭疽病、虫垂炎、ボレリア症、ボツリヌス中毒、カンピロバクター、トラコーマクラミジア(尿道の炎症、結膜炎)、コレラ、ジフテリア、鼠径肉芽腫、喉頭蓋炎、発疹チフス、ガス壊疽、淋病、野兎病、ヘリコバクターピロリ、百日咳、鼠径リンパ肉芽腫、骨髄炎、レジオネラ症、ハンセン病、リステリア症、肺炎、髄膜炎、細菌性髄膜炎、炭疽病、中耳炎、マイコプラズマ・ホミニス、新生児敗血症(絨毛羊膜炎)、水癌、パラチフス、ペスト、ライター症候群、ロッキー山紅斑熱、サルモネラ菌パラチフス、サルモネラ菌発疹チフス、猩紅熱、梅毒、破傷風、トリッパー、ツツガムシ病、結核、発疹チフス、膣炎、軟性下疳等)、寄生虫、原生動物、及び真菌のいずれかによって発症する感染症(例えば、アメーバ症、ビルハルツ住血吸虫症、シャーガス病、水虫、酵母菌斑(yeast fungus spots)、疥癬、マラリア、オンコセルカ症(眼オンコセルカ症))、真菌症、トキソプラスマ症、トリコモナス症、トリパノソーマ症(眠り病)、内臓リーシュマニア症、おしめ/おむつ皮膚炎、住血吸虫症、魚類中毒症(シガテラ中毒)、カンジダ症、皮膚リーシュマニア症、ラムブル鞭毛虫症(ジアルジア鞭毛虫症)、眠り病、エキノコックス属によって発症する感染性疾患、魚類条虫(fish tapeworm)、キツネ条虫、イヌ条虫、シラミ、ウシ条虫、ブタ条虫、及び微小条虫(miniature tapeworm)から選択される請求項19に記載の使用。
【請求項22】
自己免疫疾患が、I型自己免疫疾患、II型自己免疫疾患、III型自己免疫疾患、及びIV型自己免疫疾患のいずれか、例えば多発性硬化症(MS)、関節リウマチ、糖尿病、I型糖尿病(真性糖尿病)、全身性エリテマトーデス症(SLE)、慢性多発性関節炎、バセドー氏病、自己免疫性慢性肝炎、潰瘍性大腸炎、I型アレルギー疾患、II型アレルギー疾患、III型アレルギー疾患、IV型アレルギー疾患、線維筋痛、脱毛症、ベヒテレフ病、クローン病、重症筋無力症、神経皮膚炎、リウマチ性多発筋痛症、進行性全身性硬化症(PSS)、乾癬、ライター症候群、リウマチ性関節炎、乾癬、脈管炎等、或いはII型糖尿病からなる群から選択される請求項19に記載の使用。
【請求項23】
アレルギーが、アレルギー性喘息(鼻粘膜の腫脹を引き起こす)、アレルギー性結膜炎(充血及び結膜の掻痒感を引き起こす)、アレルギー性鼻炎(「花粉症」)、アナフィラキシー、血管浮腫、アトピー性皮膚炎(湿疹)、蕁麻疹、好酸球増加症、呼吸器アレルギー、昆虫咬傷アレルギー、皮膚アレルギー(湿疹、蕁麻疹等の様々な発疹及び(接触性)皮膚炎等を引き起こし、それらを含む)、食物アレルギー、及び薬物アレルギーからなる群から選択される請求項19に記載の使用。
【請求項24】
請求項1から12のいずれかに記載の核酸分子或いは請求項14から18のいずれかに記載の医薬組成物と、任意的に前記核酸分子或いは前記医薬組成物の投与及び用量に関する情報を記載した使用説明書とを備えるキット。
【請求項25】
医薬として有効な量の請求項1から12のいずれかに記載の核酸分子或いは請求項14から18のいずれかに記載の医薬組成物を、それを必要としている患者に投与することによる、癌疾患、感染性疾患、自己免疫疾患、及びアレルギーからなる群から選択される疾病或いは疾患を治療する方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−510640(P2011−510640A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544630(P2010−544630)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【国際出願番号】PCT/EP2009/000546
【国際公開番号】WO2009/095226
【国際公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(509014386)キュアバック ゲーエムベーハー (11)
【氏名又は名称原語表記】CUREVAC GMBH
【住所又は居所原語表記】Paul−Ehrlich−Str.15,72076 Tuebingen,Germany
【Fターム(参考)】