説明

免疫関連疾患の治療のための新規組成物と方法

【課題】新規のタンパク質を含む組成物と、免疫関連疾患の診断と治療のためのその組成物の使用法を提供する。
【解決手段】特定のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列に対し、少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸。前記核酸を含んでなるベクター。前記ベクターを含む宿主細胞。特定のアミノ酸配列に対し、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する単離されたポリペプチド。前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体。前記ポリペプチド、前記ポリペプチドのアゴニスト、前記ポリペプチドのアンタゴニスト、又は前記ポリペプチドに結合する抗体の治療的有効量を含有する、医薬。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1860に示すアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列に対し、少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸。
【請求項2】
配列番号1859に示すヌクレオチド配列に対し、少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸。
【請求項3】
配列番号1859に示すヌクレオチド配列の完全長コード配列に対し、少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸。
【請求項4】
請求項1に記載の核酸を含んでなるベクター。
【請求項5】
ベクターで形質転換した宿主細胞によって認識される制御配列に作用可能に結合する請求項4に記載のベクター。
【請求項6】
請求項4に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項7】
CHO細胞、大腸菌細胞又は酵母細胞である、請求項6に記載の宿主細胞。
【請求項8】
配列番号1860に示すアミノ酸配列を含むポリペプチドの製造方法において、請求項7に記載の宿主細胞を、該ポリペプチドの発現に適した条件下で培養し、該ポリペプチドを細胞培養物から回収することを含む方法。
【請求項9】
配列番号1860に示すアミノ酸配列に対し、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する単離されたポリペプチド。
【請求項10】
異種アミノ酸配列に融合した請求項9に記載のポリペプチドを含んでなるキメラ分子。
【請求項11】
前記異種アミノ酸配列がエピトープタグ配列又は免疫グロブリンのFc領域である、請求項10に記載のキメラ分子。
【請求項12】
請求項9に記載のポリペプチドに特異的に結合する抗体。
【請求項13】
モノクローナル抗体、ヒト化抗体又は一本鎖抗体である、請求項12に記載の抗体。
【請求項14】
担体と組み合わせて、(a)請求項9に記載のポリペプチド、(b)前記ポリペプチドのアゴニスト、(c)前記ポリペプチドのアンタゴニスト、又は(d)前記ポリペプチドに結合する抗体を含有する組成物。
【請求項15】
前記担体が製薬的に許容可能な担体である、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
(a)、(b)、(c)又は(d)の治療的有効量を含有してなる請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
容器、
該容器上のラベル、及び
該容器に収容された、(a)請求項9に記載のポリペプチド、(b)前記ポリペプチドのアゴニスト、(c)前記ポリペプチドのアンタゴニスト、又は(d)前記ポリペプチドに結合する抗体を含有する組成物、
を含み、該容器上のラベルが該組成物が免疫関連疾患の治療に用いられることを示す、製造品。
【請求項18】
治療を必要とする哺乳動物の免疫関連疾患を治療するための医薬であって、(a)請求項9に記載のポリペプチド、(b)前記ポリペプチドのアゴニスト、(c)前記ポリペプチドのアンタゴニスト、又は(d)前記ポリペプチドに結合する抗体の治療的有効量を含有する、医薬。
【請求項19】
免疫関連疾患が、全身性エリテマトーデス、リウマチ様関節炎、骨関節症、若年性慢性関節炎、脊椎関節症、全身性硬化症、特発性炎症ミオパシー、シェーグレン症候群、全身性血管炎、サルコイドーシス、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少、甲状腺炎、真性糖尿病、免疫仲介腎疾患、中枢又は末梢神経系の脱髄疾患、特発性脱髄性多発神経障害、ギラン-バレー症候群、慢性炎症脱随性多発神経障害、肝胆道疾患、感染性又は自己免疫性慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変症、肉芽腫性肝炎、硬化性胆管炎、炎症性腸疾患、グルテン過敏性腸疾患、ウィップル病、自己免疫又は免疫媒介皮膚疾患、水疱性皮膚疾患、多形性紅斑、接触性皮膚炎、乾癬、アレルギー性疾患、喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物過敏症、蕁麻疹、肺の免疫疾患、好球性肺炎、特発性肺線維症、過敏性肺炎、移植関連疾患、移植片拒絶反応、又は移植片対宿主疾患である、請求項18の医薬。
【請求項20】
配列番号1860に示すアミノ酸配列を含むポリペプチドを含むことが疑われる試料中において、該ポリペプチドの存在を決定する方法であって、該ポリペプチドに結合する抗体に該試料を曝し、該抗体の該試料の成分への結合を決定することを含む方法。
【請求項21】
哺乳動物の免疫関連疾患の診断方法であって、(a)哺乳動物から採取した組織細胞の試験試料中と、(b)同一の細胞型の既知の正常組織細胞のコントロール試料中における配列番号1860に示すアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを検出することを含み、コントロール試料と比較して試験試料中の該遺伝子の発現レベルが高いか又は低い場合、試験組織細胞を採取した哺乳動物における免疫関連疾患の存在が示される方法。
【請求項22】
哺乳動物の免疫関連疾患の診断方法であって、(a)該哺乳動物から採取した組織細胞の試験試料に、配列番号1860に示すアミノ酸配列を含むポリペプチドに結合する抗体を接触させ、(b)試験試料中における抗体とポリペプチドとの間の複合体形成を検出することを含み、該複合体の形成により試験組織細胞を採取した哺乳動物における免疫関連疾患の存在が示される方法。
【請求項23】
配列番号1860に示すアミノ酸配列を含むポリペプチドの活性を抑制する化合物を同定する方法であって、該ポリペプチドに通常は反応する細胞を(a)該ポリペプチドと(b)候補化合物に接触させ、該細胞の(a)に対する反応性の欠失を決定することを含む方法。
【請求項24】
配列番号1860に示すアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする遺伝子の発現を抑制する化合物の同定方法であって、該ポリペプチドを通常は発現する細胞を候補化合物に接触させ、該遺伝子の発現の欠失を決定することを含む方法。
【請求項25】
前記候補化合物がアンチセンス核酸である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
配列番号1860に示すアミノ酸配列を含むポリペプチドの活性を模倣する化合物の同定方法であって、該ポリペプチドに通常は反応する細胞を候補化合物に接触させ、該候補化合物に対する該細胞の反応性を決定することを含む方法。
【請求項27】
哺乳動物の免疫反応を刺激する方法であって、哺乳動物に対し、配列番号1860に示すアミノ酸配列を含むポリペプチドのアンタゴニストの有効量を投与することを含み、免疫反応が刺激される方法。
【請求項28】
哺乳動物の炎症性免疫反応の診断方法であって、(a)哺乳動物から採取した組織細胞の試験試料中、及び(b)同じ細胞型の既知の正常組織細胞のコントロール試料中における、配列番号1860に示すアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを検出することを含み、コントロール試料と比較して試験試料中における該遺伝子の発現レベルが高いか又は低いことにより、試験組織細胞が採取された哺乳動物における炎症性免疫反応の存在が示される方法。

【公開番号】特開2012−254093(P2012−254093A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−187148(P2012−187148)
【出願日】平成24年8月28日(2012.8.28)
【分割の表示】特願2009−253394(P2009−253394)の分割
【原出願日】平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】