説明

免疫関連疾患を治療するための組成物及び方法

【課題】新規なタンパク質を含有する組成物、及びその組成物を使用する免疫関連疾患の診断又は治療のための方法を提供する。
【解決手段】PROポリペプチドとそのアゴニスト又はアンタゴニスト、又は抗PRO抗体を含有する組成物からなる、免疫関連疾患の治療に有用な医薬品、及びこれらの疾患の診断方法に関連し、さらに、試験化合物の中から有効なアゴニスト、アンタゴニストを新規に同定、スクリーニングする方法を含むものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)図2(配列番号:2)、図4(配列番号:4)、図6(配列番号:6)、図8(配列番号:8)、図10(配列番号:10)、図12(配列番号:12)、図14(配列番号:14)、図16(配列番号:16)又は図18(配列番号:18)に示すポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
(b)図2(配列番号:2)、図4(配列番号:4)、図6(配列番号:6)、図8(配列番号:8)、図10(配列番号:10)、図12(配列番号:12)、図14(配列番号:14)、図16(配列番号:16)又は図18(配列番号:18)に示すポリペプチドをコードし、その関連シグナルペプチドを欠くヌクレオチド配列;
(c)図2(配列番号:2)、図4(配列番号:4)、図6(配列番号:6)、図8(配列番号:8)、図10(配列番号:10)、図12(配列番号:12)、図14(配列番号:14)、図16(配列番号:16)又は図18(配列番号:18)に示すポリペプチドの細胞外ドメインをコードし、その関連シグナルペプチドを伴うヌクレオチド配列;又は
(d)図2(配列番号:2)、図4(配列番号:4)、図6(配列番号:6)、図8(配列番号:8)、図10(配列番号:10)、図12(配列番号:12)、図14(配列番号:14)、図16(配列番号:16)又は図18(配列番号:18)に示すポリペプチドの細胞外ドメインをコードし、その関連シグナルペプチドを欠くヌクレオチド配列;
に対して少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸。
【請求項2】
図1(配列番号:1)、図3(配列番号:3)、図5(配列番号:5)、図7(配列番号:7)、図9(配列番号:9)、図11(配列番号:11)、図13(配列番号:13)、図15(配列番号:15)及び図17(配列番号:17)に示すヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列に対して少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸。
【請求項3】
図1(配列番号:1)、図3(配列番号:3)、図5(配列番号:5)、図7(配列番号:7)、図9(配列番号:9)、図11(配列番号:11)、図13(配列番号:13)、図15(配列番号:15)及び図17(配列番号:17)に示すヌクレオチド配列の全長コード配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列に対して少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸。
【請求項4】
表7に示すATCC受託番号で寄託されたDNAの全長コード配列に対して少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸。
【請求項5】
請求項1に記載の核酸を含んでなるベクター。
【請求項6】
ベクターで形質転換された宿主細胞により認識されるコントロール配列と作用可能に連結する請求項5に記載のベクター。
【請求項7】
請求項5に記載のベクターを含んでなる宿主細胞。
【請求項8】
前記細胞がCHO細胞、大腸菌細胞又は酵母菌細胞である請求項7に記載の宿主細胞。
【請求項9】
PROポリペプチドの発現に適した条件下で、請求項7に記載の宿主細胞を培養し、細胞培養物から該PROポリペプチドを回収することを含んでなるPROポリペプチドの生産方法。
【請求項10】
(a)図2(配列番号:2)、図4(配列番号:4)、図6(配列番号:6)、図8(配列番号:8)、図10(配列番号:10)、図12(配列番号:12)、図14(配列番号:14)、図16(配列番号:16)又は図18(配列番号:18)に示すポリペプチドのアミノ酸配列;
(b)図2(配列番号:2)、図4(配列番号:4)、図6(配列番号:6)、図8(配列番号:8)、図10(配列番号:10)、図12(配列番号:12)、図14(配列番号:14)、図16(配列番号:16)又は図18(配列番号:18)に示すポリペプチドのアミノ酸配列で、その関連シグナルペプチドを欠くアミノ酸配列;
(c)図2(配列番号:2)、図4(配列番号:4)、図6(配列番号:6)、図8(配列番号:8)、図10(配列番号:10)、図12(配列番号:12)、図14(配列番号:14)、図16(配列番号:16)又は図18(配列番号:18)に示すポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列で、その関連シグナルペプチドを伴うアミノ酸配列;又は
(d)図2(配列番号:2)、図4(配列番号:4)、図6(配列番号:6)、図8(配列番号:8)、図10(配列番号:10)、図12(配列番号:12)、図14(配列番号:14)、図16(配列番号:16)又は図18(配列番号:18)に示すポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列で、その関連シグナルペプチドを欠くアミノ酸配列;
に対して少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する単離されたポリペプチド。
【請求項11】
表7に示す任意のATCC受託番号で寄託されたDNAの全長コード配列によりコードされるアミノ酸配列に対して少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する単離されたポリペプチド。
【請求項12】
異種性アミノ酸配列に融合した請求項10に記載のポリペプチドを含んでなるキメラ分子。
【請求項13】
前記異種性アミノ酸配列がエピトープタグ配列又は免疫グロブリンのFc領域である請求項12に記載のキメラ分子。
【請求項14】
請求項10に記載のポリペプチドに特異的に結合する抗体。
【請求項15】
前記抗体がモノクローナル抗体、ヒト化抗体又は単鎖抗体である請求項14に記載の抗体。
【請求項16】
担体と組合せて、(a)請求項10に記載のポリペプチド、(b)該ポリペプチドのアゴニスト、(c)該ポリペプチドのアンタゴニスト、又は(d)該ポリペプチドに結合する抗体を含有する組成物。
【請求項17】
前記担体が製薬的に許容可能な担体である請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
哺乳動物の免疫関連疾患の治療に有用な請求項16に記載の組成物。
【請求項19】
(a)、(b)、(c)又は(d)が、(i)哺乳動物におけるTリンパ球の増殖を増強させ、(ii)哺乳動物におけるTリンパ球の増殖を阻害し、又は(iii)哺乳動物組織中への炎症細胞の浸潤を増加させることができる、請求項16に記載の組成物。
【請求項20】
治療的有効量の(a)、(b)、(c)又は(d)を含有してなる請求項16に記載の組成物。
【請求項21】
容器;
前記容器上のラベル;及び
前記容器に収容される(a)請求項10に記載のポリペプチド、(b)該ポリペプチドのアゴニスト、(c)該ポリペプチドのアンタゴニスト、又は(d)該ポリペプチドに結合する抗体を含有する組成物と、を含んでなる製造品であって、前記容器上のラベルが、前記組成物が免疫関連疾患の治療に使用できることを示している製造品。
【請求項22】
必要とする哺乳動物において免疫関連疾患を治療する方法において、治療的有効量の(a)請求項10に記載のポリペプチド、(b)該ポリペプチドのアゴニスト、(c)該ポリペプチドのアンタゴニスト、又は(d)該ポリペプチドに結合する抗体を前記哺乳動物に投与することを含んでなる方法。
【請求項23】
免疫関連疾患が、全身性紅斑性狼瘡、リウマチ様関節炎、骨関節症、若年性慢性関節炎、脊椎関節症、全身性硬化症、特発性炎症ミオパシー、シェーグレン症候群、全身性血管炎、サルコイドーシス、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少、甲状腺炎、真性糖尿病、免疫仲介腎疾患、中枢又は末梢神経系の脱髄疾患、特発性脱随性多発神経障害、ギラン-バレー症候群、慢性炎症脱随性多発神経障害、肝胆汁性疾患、感染性又は自己免疫性慢性活性肝炎、原発性胆汁性肝硬変症、肉芽腫性肝炎、硬化性胆管炎、炎症性腸疾患、グルテン過敏性腸疾患、ウィップル病、自己免疫又は免疫媒介皮膚疾患、水疱性皮膚疾患、多形性紅斑、接触性皮膚炎、乾癬、アレルギー性疾患、喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物過敏症、蕁麻疹、肺の免疫疾患、好酸球性肺炎、特発性肺線維症、過敏性肺炎、移植関連疾患、拒絶反応又は移植片対宿主疾患である請求項22に記載の方法。
【請求項24】
PRO1081、PRO1274、PRO1199、PRO1754、PRO1556、PRO4401、PRO9912、PRO10268又はPRO10272ポリペプチドの該ポリペプチドを含むと推測される試料中における存在を決定する方法であって、前記試料を、抗PRO1081、抗PRO1274、抗PRO1199、抗PRO1754、抗PRO1556、抗PRO4401、抗PRO9912、抗PRO10268又は抗PRO10272抗体に暴露し、該抗体の該試料の成分への結合を測定することを含んでなる方法。
【請求項25】
哺乳動物における免疫関連疾患の診断方法において、(a)哺乳動物から得た組織細胞の試験試料中と、(b)同じ細胞型の既知の正常組織細胞の対照試料中における、PRO1081、PRO1274、PRO1199、PRO1754、PRO1556、PRO4401、PRO9912、PRO10268又はPRO10272ポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを検出することを含んでなり、対照試料と比較した試験試料中の前記遺伝子の発現レベルがより高い又は低いことが、試験組織細胞を取得した哺乳動物に免疫関連疾患が存在することを示すものである診断方法。
【請求項26】
哺乳動物における免疫関連疾患の診断方法において、(a)抗PRO1081、抗PRO1274、抗PRO1199、抗PRO1754、抗PRO1556、抗PRO4401、抗PRO9912、抗PRO10268又は抗PRO10272抗体を前記哺乳動物から得た組織細胞の試験試料に接触させ、(b)試験試料中でのポリペプチドと抗体との複合体の生成を検出することを含んでなり、該複合体の生成が、試験組織細胞を取得した哺乳動物に免疫関連疾患が存在することを示すものである診断方法。
【請求項27】
PRO1081、PRO1274、PRO1199、PRO1754、PRO1556、PRO4401、PRO9912、PRO10268又はPRO10272ポリペプチドの活性を阻害する化合物の同定方法において、前記ポリペプチドに対して正常に反応する細胞を、(a)前記ポリペプチド及び(b)候補化合物と接触させ、前記細胞による(a)に対する反応性の欠如を測定することを含んでなる同定方法。
【請求項28】
PRO1081、PRO1274、PRO1199、PRO1754、PRO1556、PRO4401、PRO9912、PRO10268又はPRO10272ポリペプチドをコードする遺伝子の発現を阻害する化合物の同定方法において、該ポリペプチドを正常に発現する細胞を候補化合物と接触させ、前記遺伝子の発現を欠くことを測定することを含んでなる同定方法。
【請求項29】
前記候補化合物がアンチセンス核酸である請求項28に記載の方法。
【請求項30】
PRO1081、PRO1274、PRO1199、PRO1754、PRO1556、PRO4401、PRO9912、PRO10268又はPRO10272ポリペプチドの活性を模倣する化合物の同定方法において、該ポリペプチドに対して正常反応する細胞を候補化合物と接触させ、前記細胞による前記候補化合物に対する反応性を測定することを含んでなる同定方法。
【請求項31】
Tリンパ球の増殖を刺激する方法において、有効量の(a)PRO1081、PRO1274又はPRO10272ポリペプチド又は(b)(a)のアゴニストとTリンパ球を接触させることを含んでなり、該Tリンパ球の増殖が刺激される方法。
【請求項32】
Tリンパ球の増殖を阻害する方法において、有効量のPRO1081、PRO1274又はPRO10272ポリペプチドのアンタゴニストとTリンパ球を接触させることを含んでなり、該Tリンパ球の増殖が阻害される方法。
【請求項33】
Tリンパ球の増殖を阻害する方法において、有効量の(a)PRO1199、PRO1556、PRO4401又はPRO10268ポリペプチド又は(b)(a)のアゴニストとTリンパ球を接触させることを含んでなり、該Tリンパ球の増殖が阻害される方法。
【請求項34】
Tリンパ球の増殖を刺激する方法において、有効量のPRO1199、PRO1556、PRO4401又はPRO10268ポリペプチドとTリンパ球を接触させることを含んでなり、該Tリンパ球の増殖が刺激される方法。
【請求項35】
炎症細胞の哺乳動物組織への浸潤を増強する方法において、有効量の(a)PRO1754又はPRO9912ポリペプチド又は(b)(a)のアゴニストを該組織へ投与することを含んでなり、該浸潤が増強される方法。
【請求項36】
炎症細胞が単核細胞、好酸球又は多形核好中球(PMNs)である請求項35に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−301810(P2008−301810A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−107191(P2008−107191)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【分割の表示】特願2001−542530(P2001−542530)の分割
【原出願日】平成12年11月10日(2000.11.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
2.サランラップ
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】