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入れ歯の固定接着シート
説明

入れ歯の固定接着シート

【課題】本発明は、任意の長さに切り取ることができ、かつ容易に入れ歯と上顎、あるいは下顎とに接着することができる入れ歯の固定接着シートを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明は、上顎用総入れ歯、あるいは下顎用総入れ歯を上顎、あるいは下顎に固定する固定接着シート1において、紙、または布から形成される帯状のシート本体2と、前記シート本体2の両側面に積層される接着剤4と、前記それぞれの接着剤4に覆着される剥離紙3を備える構成とされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入れ歯の固定接着シートに関する。詳しくは人の口腔内の上顎部に着脱自在に装着する入れ歯の固定接着シートに係るものである。
【背景技術】
【0002】
口腔内に上顎部の自然歯の総てが無くなったり抜歯した人に装着する人口の上顎用総入れ歯は、図5に示すように、人口歯101を下方に並設して口腔内に盛り上っている歯茎部に覆せてセットする歯茎覆着部102と、その歯茎覆着部102の中間を塞いで口腔内の上顎部の内面に面接合させる上顎接合部103を一体に連設した硬質体形状からなり、上顎に着脱自在に装着セットして使用するようになっている。
【0003】
このような上顎用総入れ歯では、上顎部への装着保持力を向上する手段として、図6に示すように、上顎接合部103に、高分子物質が使用される粘着剤104(以下、「入れ歯安定剤」と呼ぶ。)をチューブより押し出して塗布し、上顎へ密着接合させる対策が普及している(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−126205号公報(要約書)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら前記の入れ歯安定剤では、チューブより適当量絞り出した入れ歯安定剤を歯茎覆着部と上顎接合部に指でのばしながら覆着させるために、入れ歯安定剤が不均一、不適当な厚さになったり、隅々まで入れ歯安定剤が届かないことなどにより入れ歯と上顎との間に唾が入ることで外れやすくなるという問題があった。
【0006】
また、入れ歯安定剤は毎日あるいは数日毎に歯茎覆着部と上顎接合部から拭き取って新しく再塗布しなければならないが、入れ歯安定剤を取り除くのに手間がかかることが多く、外出時に入れ歯が外れた場合には入れ歯安定剤を剥がして、再度覆着させるのに非常に手間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、任意の長さに切り取ることができ、かつ容易に入れ歯と上顎、あるいは下顎とに接着することができる入れ歯の固定接着シートを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係る入れ歯の固定接着シートは、上顎用総入れ歯、あるいは下顎用総入れ歯を上顎、あるいは下顎に固定するシートにおいて、紙、または布から形成される帯状のシート本体と、前記シート本体の両側面に積層される接着剤と、前記それぞれの接着剤に覆着される剥離紙を備える。
【0009】
ここで、上顎用総入れ歯、あるいは下顎用総入れ歯の大きさ及び接合個所の状態に応じて固定接着シートをハサミまたは手などによって切断し、前記上顎用総入れ歯、あるいは下顎用総入れ歯の接合部に一方側の剥離紙を剥がして接着し、他方の剥離紙を剥がして歯茎に接着することにより容易に上顎用総入れ歯、あるいは下顎用総入れ歯を取り付けることができる。さらに、固定接着シートを取り替える場合には、固定接着シートの端部を引き剥がすことにより容易に固定接着シートを取り外すことができる。
【0010】
また、前記接着剤に抗菌成分、あるいは消臭・香料成分を配合することにより、固定シートの接着による歯茎の炎症を抑えるとともに、入れ歯特有の口臭を防ぐことができるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の入れ歯の固定接着シートでは、入れ歯の大きさに応じて任意の長さに切り、シートの一側面の剥離紙を剥ぎ取り、上顎用総入れ歯、あるいは下顎用総入れ歯の上顎接合部、または下顎接合部に接着し、他側面の剥離紙を剥ぎ取り、上顎、あるいは下顎部面に接着することにより入れ歯を容易、かつ確実に取り付けることが可能となる。
【0012】
また、外出時に例えば入れ歯が外れるというトラブルがあった場合でも固定接着シートの取替えが容易に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1に、本発明を適用した入れ歯の固定接着シートの一例を説明するための斜視図を示す。
【0014】
ここで示す固定接着シート1は、紙、あるいは布などから形成されるシート本体2と、このシート本体2の上下面に粘着される剥離紙3とから構成されるものである。
【0015】
前記シート本体2は、薄くて乾燥度の高い紙、あるいは布からなる繊維質の帯体であり、このシート本体2の上下面に人体に影響を及ぼさない接着剤4が塗布されるものである。この接着剤4は、入れ歯の人口歯茎部分と上顎部、あるいは下顎部に接着し、繊維質のシート本体2に唾液が染みることでよりシート本体2と一体的となって接着する構成とするものである。
【0016】
また、前記接着剤4に、リゾチーム、ポリリジン、竹エキスなどの抗菌性物質12や茶抽出物などの消臭成分13、各種賦香成分などを配合することにより、口臭の発生原因となる菌の増殖を抑え、さらに各種賦香成分により他人に不快感を与えることがなく、会話を楽しむことができる。
【0017】
また、前記剥離紙3は図2に示すように、基紙(上質紙)5上にラミネート6層が設けられ、このラミネート6上にシリコーン7が塗布することにより、このシリコーン成分の乖離性により剥離紙3のシリコーン7層による接着剤4の接着力よりシート本体2による接着力の方が強いために、シート本体2に接着剤4を残した状態で剥離紙3のみを容易に剥がし取ることができるものである。
【0018】
また、前記接着剤4として、入れ歯安定剤として使用される疎水性のガム状合成高分子物質(例えば、市販の商標名タフグリップ)をシート本体2面に塗布し、剥離紙3によって覆着することで保湿性を保持する構成とすることも考えられる。
【0019】
このような構成の固定シート1は図3(イ)、(ロ)にそれぞれ示すように、例えば図3(イ)で示すように30cm程度の長さのものを巻回した状態とし、必要長さだけハサミや手によって切断する構成とする。あるいは図3(ロ)で示すように、予め一定の長さに切断された固定接着シート1が紙製などにより形成される収納袋8内に収納され、使用時にこの収納袋8内より固定接着シート1を取り出して使用する構成とする。
【0020】
以上の構成よりなる本発明の固定接着シートでは、図4に示すように、上顎用総入れ歯9、あるいは下顎用総入れ歯10の大きさ及び接合個所の状態により固定接着シート1の大きさを決めるために、ハサミまたは手などによって前記固定接着シート1を切断し、上顎用総入れ歯9の場合では固定接着シート1の下側面、下顎用総入れ歯10の場合では固定接着シート1の剥離紙3を剥ぎ取り、上顎用総入れ歯9、あるいは下顎用総入れ歯10の接合面に接着する。
【0021】
次に、上顎用総入れ歯9の接合面に接着した固定接着シート1の上側の剥離紙3を剥ぎ取り、上顎の歯茎11に当てて接着する。また、下顎用総入れ歯10の接合面に接着した固定接着シート1の下側の剥離紙3を剥ぎ取り、下顎の歯茎11に当てて接着する。
【0022】
このようにして上顎用総入れ歯9、あるいは下顎用総入れ歯10を装着した後は、唾液が紙、または布繊維のシート本体2に染み込みことにより接着剤と馴染み、より接着が強固となる。
【0023】
また、固定接着シート1を取り替える場合には、上顎用総入れ歯9、あるいは下顎用総入れ歯10に接着したシート本体2の端部を爪などによって剥がして、その端部を掴んだ状態で引き剥がすことによって容易に取り外すことが可能となる。
【0024】
また、前記シート本体2はできるだけ薄くすることが望ましいものであり、すなわち薄くすることにより歯茎、あるいは上顎への密着性が良くなるとともに、入れ歯と歯茎との隙間が生じ難いことより唾液などの侵入を防止し、入れ歯が外れ難く、かつ入れ歯装着の違和感がなく使用することが可能となる。
【0025】
なお、固定接着シート1は、入れ歯の歯茎部分のみの接着の外に、上顎用総入れ歯9の場合には、その歯茎および上顎接合部に接着固定し、歯茎および上顎面に接着固定することもできる。
【0026】
さらに、接着剤にリゾチーム、ポリリジン、竹エキスなどの抗菌性物質を配合することにより歯茎の炎症を防ぎ、かつ茶抽出物などの消臭成分、各種賦香成分などを配合することにより口臭を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明を適用した入れ歯の固定接着シートの一例を説明するための斜視図を示す。
【図2】本発明を適用した入れ歯の固定接着シートの剥離紙の要部拡大説明図である。
【図3】本発明を適用した入れ歯の固定接着シートの使用形態の一例を示す説明図である。
【図4】本発明を適用した入れ歯の固定接着シートの使用状態を示す説明図である。
【図5】一般的な上顎用総入れ歯の斜視図である。
【図6】上顎用総入れ歯に入れ歯安定剤を取り付けた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0028】
1 固定接着シート
2 シート本体
3 剥離紙
4 接着剤
5 基紙
6 ラミネート層
7 シリコーン層
8 収納袋
9 上顎用総入れ歯
10 下顎用総入れ歯
11 歯茎

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上顎用総入れ歯、あるいは下顎用総入れ歯を上顎、あるいは下顎に固定するシートにおいて、
紙、または布から形成される帯状のシート本体と、
前記シート本体の両側面に積層される接着剤と、
前記それぞれの接着剤に覆着される剥離紙を備える
ことを特徴とする入れ歯の固定接着シート。
【請求項2】
前記接着剤に、抗菌性成分を配合する
ことを特徴とする請求項1記載の入れ歯の固定接着シート。
【請求項3】
前記接着剤に、消臭または香料成分を配合する
ことを特徴とする請求項1または2記載の入れ歯の固定接着シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−130339(P2006−130339A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2006−36199(P2006−36199)
【出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(598071194)
【Fターム(参考)】