説明

入力ペン保持装置、およびそれを備えた電子機器

【課題】簡単な構成で入力ペンを保持することができ、コストダウンを図る。
【解決手段】ペンピストン41に突起部45a及び45bを備え、入力ペン21がペン保持装置に挿入された際に突起部45a及び45bが溝部23に嵌合する構成としたことにより、入力ペン21をペン保持装置から取り出す際に、入力ペン21を、後端部24近傍のみが第1の筐体1から突出する位置で停止させることができる(図5A参照)。この状態において、入力ペン21はペンピストン41に保持されているため、たとえ第1の筐体1の側面1bを鉛直下向きにしたとしても、入力ペン21が自重により脱落してしまうことがほとんどない。したがって、入力ペン21を誤って床等に落下させてしまうことがほとんどないため、入力ペン21の破損、床等の傷つきを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力ペン保持装置、およびそれを備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノートパソコン、電子辞書端末、携帯型ゲーム機などの携帯型電子機器は、ボタンやレバーなどの入力装置に加えて、ペン型の操作具でタッチパネル式のポインティングデバイスを接触操作することで所望の情報を入力できる構成を備えている場合がある。このようなペン型の操作具は、紛失を防止するために、電子機器内に収納することができる場合が多い。ペン型操作具の電子機器への収納方法としては、例えば、電子機器の筐体に設けられた孔部に挿入して、電子機器内に配された保持機構に保持させる方法がある。
【0003】
特許文献1は、ペン収納装置内に入力ペンを挿入した際に、入力ペンに形成されている環状溝にフックを係合させて、入力ペンを保持する構成を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2981052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1に開示されている構成では、入力ペンを保持する機構の部品点数が多く、コストアップになってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する入力ペン保持装置は、外面に溝部が形成されている入力ペンを保持可能な入力ペン保持装置であって、前記入力ペンを保持可能な第1の保持部材と、前記第1の保持部材を、前記入力ペンの一部が突出する突出位置と、前記入力ペンが前記筐体内に収納される収納位置との間を変位可能に保持する第2の保持部材とを備え、前記第1の保持部材は、前記溝部に嵌合可能な突起部を備え、前記突起部は、前記第1の保持部材が前記突出位置と前記収納位置との間にあるとき、前記溝部に嵌合する。
【0007】
本願に開示する電子機器は、外面に溝部が形成されている入力ペンと、前記入力ペンによって接触操作が可能な操作部と、前記入力ペンを保持可能な入力ペン保持装置とを備えた、電子機器であって、前記入力ペン保持装置は、前記入力ペンを保持可能な第1の保持部材と、前記第1の保持部材を、前記入力ペンの一部が突出する突出位置と、前記入力ペンが前記筐体内に収納される収納位置との間を変位可能に保持する第2の保持部材とを備え、前記第1の保持部材は、前記溝部に嵌合可能な突起部を備え、前記突起部は、前記第1の保持部材が前記突出位置と前記収納位置との間にあるとき、前記溝部に嵌合する。
【発明の効果】
【0008】
本願によれば、簡単な構成で入力ペンを保持することができ、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態にかかるノートパソコンの斜視図
【図2】ペン保持装置の分解斜視図
【図3A】ペンピストンの平面図
【図3B】図3AにおけるZ−Z部の断面図
【図4A】ペン保持装置及び入力ペンの平面図
【図4B】ペン保持装置及び入力ペンの平面図
【図4C】ペン保持装置及び入力ペンの平面図
【図5A】第1の筐体の平面図
【図5B】第1の筐体の平面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施の形態)
〔1.電子機器の構成〕
図1は、本実施の形態にかかる電子機器の一例であるノートパソコンの外観を示す斜視図である。図2は、ノートパソコンの側面図である。なお、本実施の形態では、電子機器の一例としてノートパソコンを挙げたが、少なくとも入力ペンを着脱可能なペン保持装置を備えた機器であればよい。
【0011】
図1に示すように、ノートパソコンは、第1の筐体1と第2の筐体2とを備えている。第1の筐体1は、各種電気素子が実装された回路基板やハードディスクドライブなどを内蔵している。第2の筐体2は、液晶ディスプレイ4を備えている。第1の筐体1と第2の筐体2とは、ヒンジ部3によって互いに回転自在に支持されている。ヒンジ部3は、第1の筐体1と第2の筐体2とを矢印AまたはBに示す方向へ回転自在に支持する回転軸を備えている。第1の筐体1の上面1aには、キーボード5とポインティングデバイス6とが配されている。第1の筐体1の側面1bには、略円形の開口部を有するペン保持部11を備えている。ペン保持部11には、入力ペン21を挿脱可能である。
【0012】
入力ペン21は、少なくとも一方の先端が尖っているペン状の操作具である。入力ペン21は、ペン先22,溝部23を備えている。ペン先22は、例えば液晶ディスプレイ4の表示面内に備わるタッチパネル式のポインティングデバイスを接触操作可能である。溝部23は、入力ペン21の円筒面に環状に形成されている。なお、溝部23は、必ずしも環状に形成されている必要はなく、少なくとも突起部45a及び45b(後述)が嵌合可能な凹状部であればよい。
【0013】
〔2.ペン保持装置の構成〕
図2は、ペン保持装置の分解斜視図である。図2に示すように、ペン保持装置は、ペンカバー31、ペンピストン41、およびバネ51を備えている。図3Aは、ペンピストン41の平面図である。図3Bは、図3AにおけるZ−Z部の断面図である。
【0014】
ペンカバー31は、第1の溝部32a、第2の溝部32b、第1のホルダー部33、第2のホルダー部34、ガイド部35、およびバネ保持部36を備えている。第1の溝部32aは、ペンピストン41に形成されている爪部43a及び43b(後述)が移動可能に係合する。第2の溝部32bは、ペンピストン41に形成されている爪部43c及び43d(後述)が移動可能に係合する。第1の溝部32aと第2の溝部32bとは、ペンカバー31の長手方向に平行に形成され、互いに平行に形成されている。第1のホルダー部33は、アーチ状に形成され、開口部33aを有する。開口部33aは、入力ペン21を挿通可能である。第2のホルダー部34は、アーチ状に形成され、開口部34aを有する。開口部34aは、入力ペン21を挿通可能である。ガイド部35は、第1のホルダー部33と第2のホルダー部34との間に形成され、互いに平行対向する2つの縦壁状の部分である。ガイド部35は、入力ペン21の円筒面に当接可能であり、入力ペン21を保持する際に第1のホルダー部33を挿通した入力ペン21を第2のホルダー部34へガイドすることができる。バネ保持部36は、バネ51の一方の端部の環状部分に嵌合することで、バネ51を保持する。
【0015】
ペンピストン41は、本体部42、爪部43a、43b、43c、43d、ホルダー部44、突起部45a、45b、およびバネ保持部46を備えている。本体部42は、断面が略半円状を有し、入力ペン21のペン先22から溝部23までの間の部分を保持することができる。爪部43a〜43dは、本体部42の外周円筒面に突出形成されている。爪部43a、43bは、ペンカバー31の第1の溝部32aに移動可能に係合する。爪部43c、43dは、ペンカバー31の第2の溝部32bに移動可能に係合する。図2に示すように、第1の溝部32a及び第2の溝部32bはペンホルダー32の長手方向に平行に形成されているため、爪部43a及び43bを第1の溝部32aに係合させ、爪部43c及び43dを第2の溝部32bに係合させることによって、ペンカバー31はペンピストン41を矢印CまたはDに示す方向へ移動可能に保持することができる。突起部45a及び45bは、図3Aに示すようにペンピストン41におけるバネ保持部46と対向する端部近傍に、本体部42の内周円筒面に形成されている。突起部45a及び45bは、図3A及び図3Bに示すように、互いに対向する位置に形成されている。突起部45a及び45bにおける互いに対向する面は、図3Bに示すように平行対向する平面とすることが製造が容易化できるため好ましい。バネ保持部46は、バネ51の他方の端部の環状部分に嵌合することで、バネ51を保持する。
【0016】
バネ51は、線状コイルバネで構成されている。なお、バネ51は、コイルバネに限らず、板バネや弾性樹脂で形成してもよい。
【0017】
図2に示すペン保持装置を組み立てる際は、まず、ペンピストン41における爪部43a及び43bをペンカバー31における第1の溝部32aに係合させ、爪部43c及び43dを第2の溝部32bに係合させる。これにより、ペンピストン41がペンカバー31に保持された状態となる。次に、バネ51の一方の端部をペンカバー31におけるバネ保持部36に嵌合させ、他方の端部をペンピストン41におけるバネ保持部46に嵌合させる。これにより、ペン保持装置が完成する。このようにして完成したペン保持装置は、第1のホルダー部33が第1の筐体1のペン保持部11側(図1参照)となる姿勢で、第1の筐体1内に固定される。入力ペン21は、図2における矢印Gに示す方向に、ペン保持装置に挿入及び装着することができる。
【0018】
以下、入力ペン21をペン保持装置へ装着する動作について説明する。
【0019】
図4Aは、ペンピストン41に入力ペン21を保持する前の状態を示す平面図である。図4Bは、入力ペン21がペンピストン41に保持されている状態を示す平面図である。図4Cは、入力ペン21を保持したペンピストン41がペンカバー31の奥へ変位した状態を示す平面図である。図5Aは、入力ペン21の後端部24が第1の筐体1から突出している状態を示す第1の筐体1の平面図である。図5Bは、入力ペン21が第1の筐体1内に収まっている状態を示す第1の筐体1の平面図である。
【0020】
図1に示すように、入力ペン21をペン保持部11に挿入すると、入力ペン21は第1のホルダー部33、ガイド部35,第2のホルダー部34によって、ペンピストン41へ案内される。入力ペン21は、ペンピストン41の突起部45a及び45b側から挿入し、図4Aに示すようにやがて突起部45a及び45bに当接する。なお、突起部45aと突起部45bとの間隙寸法T4は、入力ペン21の外径寸法T3よりも小さい。したがって、入力ペン21をペンピストン41に挿入する際、ペン先22の近傍部分が突起部45a及び45b間を通過できるが、ペン先22から溝部23の間の部分は徐々に太くなっているので、間隙寸法T4よりも太くなる部分が突起部45a及び45bに当接する。
【0021】
図4Aに示す状態から入力ペン21をさらに矢印Cに示す方向へ変位させると、ペンピストン41の本体部42における突起部45aの近傍部分が入力ペン21によって矢印Eに示す方向へ押圧され、本体部42における突起部45bの近傍部分が入力ペン21によって矢印Fに示す方向へ押圧され、間隙寸法T4が大きくなる。
【0022】
さらに、入力ペン21を矢印Cに示す方向へ変位させると、図4Bに示すように突起部45a及び45bが溝部23に嵌合する。つまり、突起部45a及び45bの幅寸法T1(図3A参照)は、少なくとも入力ペン21の溝部23の幅寸法T2(図4A参照)よりも小さいため、突起部45a及び45bは溝部23に嵌合する。これにより、入力ペン21は、ペンピストン41に保持された状態となる。ここで、溝部23における入力ペン21の外径寸法T5は、突起部45a及び45bの間隙寸法T4以下であるため、突起部45a及び45bが溝部23に嵌合したとき、本体部42における突起部45aの近傍部分に対する矢印Eに示す方向の押圧力は解除されるため元の形状に復帰し、本体部42における突起部45bの近傍部分に対する矢印Fに示す方向の押圧力は解除されるため元の形状に復帰する。
【0023】
次に、図4Bに示す状態から入力ペン21を矢印Cに示す方向へ変位させると、突起部45a及び45bが溝部23に嵌合しているため、ペンピストン41も矢印Cに示す方向へ変位する。ペンピストン41は、第1の溝部32a(いずれも図2参照)及び第2の溝部32b(いずれも図2参照)に案内されて矢印Cに示す方向へ変位する。このとき、バネ51は、ペンピストン41によって矢印Cに示す方向へ押圧されて圧縮する。
【0024】
図4Cは、入力ペン21及びペンピストン41がペンカバー31の最も奥(図示左方向)まで変位した状態を示す。なお、本実施の形態のペン保持装置は、いわゆるプッシュ−プッシュ式の機構(図示省略)を備えているため、ペンピストン41は図4Cに示す位置で係止される。また、入力ペン21が図4Cに示す位置にあるとき、図5Bに示すように入力ペン21の後端部24(図1参照)が第1の筐体1の表面から突出していないことが好ましい。後端部24が第1の筐体1から突出していないことにより、入力ペン21が不意に衣服などに引っかかってしまい、入力ペン21やノートパソコンが破損してしまうことを防ぐことができる。
【0025】
次に、ペン保持装置から入力ペン21を取り出す際は、入力ペン21の後端部24(図1参照)を矢印Cに示す方向へ押圧することにより、プッシュ−プッシュ式の機構によって、ペンピストン41の係止状態が解除される。これにより、ペンピストン41は、バネ51の弾性復帰力によって、図4Cに示す位置から矢印Dに示す方向へ押圧される。ペンピストン41は、入力ペン21を保持したまま矢印Dに示す方向へ変位する。ペンピストン41は、ペンカバー31における第1の溝部32a及び第2の溝部32bに案内されて矢印Dに示す方向へ変位する。
【0026】
図4Bに示すように、ペンピストン41は、爪部43bが第1の溝部32a(いずれも図2参照)の矢印Dに示す方向の端部に当接し、爪部43dが第2の溝部32b(いずれも図2参照)の矢印Dに示す方向の端部に当接する位置まで、変位する。ペンピストン41が図4Bに示す位置まで変位することにより、入力ペン21は図5Aに示すように後端部24側が第1の筐体1から突出する。なお、ペンピストン41が図4Bに示す位置まで変位したとき、入力ペン21には矢印Dに示す方向へバネ51による慣性が生じる。しかし、入力ペン21は、溝部23に突起部45a及び45bが嵌合し、さらに矢印Dに示す方向へ生じる慣性により突起部45a及び45bが溝部23から離脱しないように構成されているため、ペンピストン41から離脱しにくい。したがって、入力ペン21は、ペン保持部11(図1参照)から離間する位置まで飛び出しにくい。
【0027】
次に、図5Aに示すように、入力ペン21の後端部24が第1の筐体1から突出している状態において、入力ペン21の後端部24の近傍部分を把持し、矢印Dに示す方向へ引き出すことで、図4Aに示すように突起部45a及び45bが溝部23から離脱する。突起部45a及び45bが溝部23から離脱することにより、ペンピストン41による入力ペン21の保持が解除される。これにより、入力ペン21をペン保持部11から取り出すことができる。
【0028】
上述したように、ペンピストン41はペンカバー31に備える第1の溝部32aおよび第2の溝部32bと係合すると共に、突起部45aおよび45bが入力ペン21の溝部23に対し係脱自在に変形し、しかも本体部42はペンカバー31上を摺動するため、ペンピストン41は可撓性、変形・復元繰り返し性および摺動滑性が求められる。これらを満足する材質として、アクリロニトリル・スチレン共重合体(以下、AS)樹脂、このような熱硬化性樹脂を内部可塑化した例えばポリカーボネイト・AS樹脂、さらには滑性に優れるポリパーフルオロエチレン樹脂やカーボネイト樹脂等が適用することができる。また、ペンカバー31としてはペンピストン41の爪部43a、43b、43cおよび43dが第1の溝部32aと第2の溝部32bと係合すると共に、摺動する必要性があるため、ペンピストン41で挙げた材料が供される。
【0029】
〔3.実施の形態の効果、他〕
本実施の形態によれば、ペンピストン41に突起部45a及び45bを備え、入力ペン21がペン保持装置に挿入された際に突起部45a及び45bが溝部23に嵌合する構成としたことにより、入力ペン21をペン保持装置から取り出す際に、入力ペン21を、後端部24近傍のみが第1の筐体1から突出する位置で停止させることができる(図5A参照)。この状態において、入力ペン21はペンピストン41に保持されているため、たとえ第1の筐体1の側面1bを鉛直下向きにしたとしても、入力ペン21が自重により脱落してしまうことがほとんどない。したがって、入力ペン21を誤って床等に落下させてしまうことがほとんどないため、入力ペン21の破損、床等の傷つきを防止することができる。
【0030】
また、ペンピストン41に突起部45a及び45bを備え、入力ペン21がペン保持装置に挿入された際に突起部45a及び45bが溝部23に嵌合する構成としたことにより、入力ペン21をペン保持装置から取り出す際に、バネ51の弾性復帰力により入力ペン21がペン保持部11から勢いよく飛び出すことを防止することができる。したがって、入力ペン21を誤って床等に落下させてしまうことがほとんどないため、入力ペン21の破損、床等の傷つきを防止することができる。
【0031】
また、入力ペン21を保持するために、ペンピストン41に突起部45a及び45bを備える構成としたので、従来構成のように可動型のロック爪機構などを設ける構成に比べて、部品点数を削減し、コストダウンを図ることができる。
【0032】
また、突起部45a及び45bは、互いに対向する面を平行な平面としたことにより、製造を簡単にすることができる。すなわち、突起部45a及び45bを互いに対向する面を平行な平面としたことにより、ペンピストン41を樹脂成形により製造する場合、金型から抜きやすいというメリットがある。
【0033】
なお、本実施の形態では、突起部45a及び45bを備えたが、少なくとも一つの突起部が形成されていればよい。突起部45a及び45bのうちいずれか一つの突起部であっても、入力ペン21を保持することができるが、本実施の形態のように2個の突起部を備えることにより入力ペン21を安定した姿勢で保持することができるため、好ましい。
【0034】
また、突起部45a及び45bは、溝部23に嵌合した際に、溝部23に押圧されて矢印E及びFに示す方向へ弾性変形する構成としてもよい。このような構成とすることにより、入力ペン21を確実に保持することができる。
【0035】
また、本実施の形態では、入力ペン21は円筒形状としたが、角柱形状など他の形状であっても、本実施の形態を適用できる。
【0036】
また、本実施の形態では、バネ51は、線状コイルバネで構成したが、板状バネなどの他の形態のバネで構成してもよい。また、バネに限らず、弾性体を配置してもよい。また、バネや弾性体を備えていなくてもよく、その場合は入力ペン21が勢いよく飛び出すことはないが、入力ペン21がペンピストン41やペン保持装置から脱落することができるというメリットがある。
【0037】
また、本実施の形態におけるペンピストン41は、本発明の第1の保持部材の一例である。本実施の形態におけるペンカバー31は、本発明の第2の保持部材の一例である。本実施の形態における突起部45a及び45bは、本発明の突起部の一例である。本実施の形態におけるペンカバー31,ペンピストン41、およびバネ51を含むペン保持装置は、本発明の入力ペン保持装置の一例である。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本願は、入力ペン保持装置、およびそれを備えた電子機器に有用である。
【符号の説明】
【0039】
21 入力ペン
23 溝部
31 ペンホルダー
41 ペンピストン
45a、45b 突起部
51 バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外面に溝部が形成されている入力ペンを保持可能な入力ペン保持装置であって、
前記入力ペンを保持可能な第1の保持部材と、
前記第1の保持部材を、前記入力ペンの一部が突出する突出位置と、前記入力ペンが前記筐体内に収納される収納位置との間を変位可能に保持する第2の保持部材とを備え、
前記第1の保持部材は、前記溝部に嵌合可能な突起部を備え、
前記突起部は、前記第1の保持部材が前記突出位置と前記収納位置との間にあるとき、前記溝部に嵌合する、入力ペン保持装置。
【請求項2】
外面に溝部が形成されている入力ペンと、
前記入力ペンによって接触操作が可能な操作部と、
前記入力ペンを保持可能な入力ペン保持装置とを備えた、電子機器であって、
前記入力ペン保持装置は、前記入力ペンを保持可能な第1の保持部材と、前記第1の保持部材を、前記入力ペンの一部が突出する突出位置と、前記入力ペンが前記筐体内に収納される収納位置との間を変位可能に保持する第2の保持部材とを備え、
前記第1の保持部材は、前記溝部に嵌合可能な突起部を備え、
前記突起部は、前記第1の保持部材が前記突出位置と前記収納位置との間にあるとき、前記溝部に嵌合する、電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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