説明

入力支援装置、プログラム及び絵文字の入力支援方法

【課題】メッセージに特定の文字が含まれている場合に当該文字に応じた特定のアニメーション表示をする絵文字を表示させる。
【解決手段】本発明の絵文字は、他の文字と連携することによってアニメーション表示を行う。ここでいう連携は、絵文字と他の文字とがいずれもメッセージに含まれることによって実現される。メッセージを送信する送信端末は、本文表示領域A1(第1の表示領域)にメッセージの本文を表示し、文字入力領域A2に絵文字の一覧を表示する。送信者は、文字入力領域A2に表示された絵文字に対して所定の操作を行うことで、絵文字を入力することができる。送信端末は、絵文字が入力された場合に、当該絵文字と連携する他の文字が存在するか否かを判断し、当該他の文字が存在する場合には、リコメンドウィンドウW2(第2の表示領域)を表示し、入力された絵文字(P1)と連携する他の文字(P2)の存在を送信者に知らせ、その入力を促す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の文字との相互作用としてアニメーション表示をする絵文字の入力を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子メールによって送受信される文章には、絵文字が含まれることがある。ここでいう絵文字には、文字コードが割り当てられたものと、電子メールに画像として添付されるものとがある。また、特許文献1には、電子メールに文字・絵文字を入力して送信するときに、文字・絵文字に対して時間的・空間的な視覚効果を実現させる付加情報を添付する技術が記載されている。特許文献1には、このような視覚効果の例として、絵文字の座標(すなわち位置)を移動させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−190007号公報(図2、図14等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載された技術においては、視覚効果を生じる文字・絵文字とそれ以外の文字との間に依存関係がない。特許文献1に記載された技術においては、視覚効果を生じる文字・絵文字以外にどのような文字が入力されていようと、その視覚効果に変化はない。
これに対し、本発明は、メッセージに特定の文字が含まれている場合に当該文字に応じた特定のアニメーション表示をする絵文字を表示させることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る入力支援装置は、連携時に位置又は外観が所定の態様で変化するアニメーション表示をする絵文字と、当該絵文字と連携する他の文字との組み合わせを記述した絵文字データを記憶する記憶手段と、メッセージを表示する第1の表示領域に対して前記絵文字を含む文字を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された文字を前記第1の表示領域に表示させ、前記入力手段により入力され得る文字の候補を第2の表示領域に表示させる表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記記憶手段に記憶された絵文字データを用いて、前記第1の表示領域に表示される文字に前記他の文字が含まれる場合に、当該他の文字と連携する前記絵文字を前記候補として表示させる構成を有する。
【0006】
好ましい態様において、前記記憶手段は、一の前記絵文字に対して複数の前記他の文字毎の前記組み合わせを記述した前記絵文字データを記憶し、前記表示制御手段は、前記第1の表示領域に表示される文字に前記複数の他の文字の少なくともいずれかが含まれる場合に、当該他の文字と連携する前記絵文字を前記候補として表示させる。
別の好ましい態様において、前記記憶手段は、一の前記絵文字に対して複数の前記他の文字を記述した前記絵文字データを記憶し、前記表示制御手段は、前記複数の他の文字のうちの第1の文字が前記第1の表示領域に表示される文字に含まれる場合に、当該第1の文字と連携する前記絵文字と、当該複数の他の文字のうちの前記第1の文字と異なる第2の文字とを前記候補として表示させる。
さらに別の好ましい態様において、前記記憶手段は、複数の前記絵文字に対応する複数の前記絵文字データを記憶し、前記表示制御手段は、連携する前記絵文字が異なる複数の前記他の文字が前記第1の表示領域に表示される文字に含まれる場合に、前記候補である当該絵文字を当該他の文字毎に区分した表示態様で表示させる。
さらに別の好ましい態様において、前記表示制御手段は、前記入力手段により既に入力された前記絵文字を前記候補から除外する。
【0007】
また、本発明の他の態様に係るプログラムは、連携時に位置又は外観が所定の態様で変化するアニメーション表示をする絵文字と、当該絵文字と連携する他の文字との組み合わせを記述した絵文字データを記憶する記憶手段にアクセス可能なコンピュータに、メッセージを表示する第1の表示領域に対して前記絵文字を含む文字を入力する第1のステップと、前記第1のステップにおいて入力された文字を前記第1の表示領域に表示させる第2のステップと、前記第1の表示領域に入力され得る文字の候補を第2の表示領域に表示させるステップであって、前記絵文字データを用いて、前記第1の表示領域に表示される文字に前記他の文字が含まれる場合に、当該他の文字と連携する前記絵文字を前記候補として前記第2の表示領域に表示させる第3のステップとを実行させるためのものである。
【0008】
また、本発明の他の態様に係る絵文字の入力支援方法は、メッセージを表示する第1の表示領域に対して絵文字を含む文字を入力する第1のステップと、前記第1のステップにおいて入力された文字を前記第1の表示領域に表示させる第2のステップと、前記第1の表示領域に入力され得る文字の候補を第2の表示領域に表示させるステップであって、連携時に位置又は外観が所定の態様で変化するアニメーション表示をする絵文字と、当該絵文字と連携する他の文字との組み合わせを記述した絵文字データを用いて、前記第1の表示領域に表示される文字に前記他の文字が含まれる場合に、当該他の文字と連携する前記絵文字を前記候補として前記第2の表示領域に表示させる第3のステップとを有する。
【0009】
なお、本発明は、連携時に位置又は外観が所定の態様で変化するアニメーション表示をする絵文字と、当該絵文字と連携する他の文字との組み合わせを記述した絵文字データが関連付けられ、当該絵文字と当該他の文字とを含むメッセージを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたメッセージを表示領域に表示させる表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記表示領域に表示されたメッセージに含まれる前記絵文字を前記所定の態様でアニメーション表示させる構成を有する受信端末や、上述したいずれかの態様の入力支援装置と、前記入力手段により入力された文字を含む前記メッセージを生成するメッセージ生成手段と、前記メッセージ生成手段により生成されたメッセージを送信する送信手段とを有する送信端末と、前記受信端末とを備える構成を有する通信システムとしても特定され得る。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、メッセージに特定の文字が含まれている場合に当該文字に応じた特定のアニメーション表示をする絵文字を表示させることが可能である。特に、本発明に係る入力支援装置によれば、かかるアニメーション表示の発現を支援することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】通信システムの構成を示す図
【図2】送信端末及び受信端末の機能構成を示す機能ブロック図
【図3】通信端末(送信端末及び受信端末)のハードウェア構成を示すハードウェアブロック図
【図4】絵文字データのデータ構造を例示する図
【図5】メッセージへの文字の入力時に表示される画面を例示する図
【図6】プレビュー表示を例示する図
【図7】リコメンドの表示例を示す図
【図8】送信端末による絵文字の入力処理の概要を示すフローチャート
【図9】連携するアニメ絵文字を例示する図
【図10】連携するアニメ絵文字の対応関係を例示する図
【図11】アニメ絵文字の連携の対応関係を例示する図
【図12】リコメンドウィンドウの表示例を示す図
【図13】受信端末による表示処理を示すフローチャート
【図14】リコメンドウィンドウの表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態である通信システム10の構成を示す図である。通信システム10は、ネットワーク200を用いてメッセージを送受信するための無線通信システムであり、送信端末100aと受信端末100bとを備える。送信端末100aは、メッセージを送信するための通信端末であり、受信端末100bは、メッセージを受信するための通信端末である。送信端末100a及び受信端末100bは、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの無線通信端末である。また、ネットワーク200は、メッセージを送受信することが可能なネットワークであり、例えば、移動体通信網や無線LAN(Local Area Network)である。
【0013】
なお、ここにおいて、メッセージとは、文字を用いて通信端末間で送受信されるデータのことである。ここでいうメッセージは、いわゆる電子メールが代表的であるが、SMS(Short Message Service)などの電子メールに類似した仕組みのものであってもよい。ただし、本実施形態においては、メッセージとして電子メールが想定されている。
【0014】
また、本実施形態における文字とは、文字と絵文字の総称である。ここにおいて、(絵文字でない)文字とは、いわゆるプレーンテキストのことであり、ASCII(American Standard Code for Information Interchange)やシフトJIS(Japanese Industrial Standards)などの所定の文字コードで記述される文字や記号のことである。以下においては、このような文字を絵文字と区別する場合に、これを特に「テキスト文字」という。
【0015】
また、絵文字とは、メッセージにおいてテキスト文字とともに表示される画像である。ここでいう絵文字とは、文字のように入力されて用いられる画像であり、必ずしも文字に類する外観を要するものではない。本実施形態の絵文字は、「ノーマル絵文字」と「アニメ絵文字」とに分類される。アニメ絵文字とは、絵文字のうちの特にアニメーション表示が可能なものであり、ノーマル絵文字とは、アニメ絵文字以外の絵文字である。アニメ絵文字のアニメーション表示とは、位置又は外観を変化させる表示のことである。アニメ絵文字のアニメーション表示とは、例えば、絵文字が動き回ることや、絵文字が拡大表示ないし縮小表示されることや、絵文字の色柄が変化することである。
【0016】
送信端末100a及び受信端末100bは、このようなアニメ絵文字を含むメッセージの送受信が可能であることを特徴とするものである。具体的には、送信端末100aは、アニメ絵文字を含むメッセージを作成する点に主たる特徴を有し、受信端末100bは、アニメ絵文字を含むメッセージを受信し、メッセージに含まれるアニメ絵文字に応じた態様でメッセージの一部をアニメーション表示する点に主たる特徴を有する。
【0017】
図2は、送信端末100a及び受信端末100bの機能構成を示す機能ブロック図である。送信端末100aは、入力手段101と、記憶手段102と、表示制御手段103と、表示手段104と、メッセージ生成手段105と、送信手段106とを少なくとも備える。また、受信端末100bは、受信手段107と、表示制御手段108と、表示手段109とを備える。なお、送信端末100aのうち、本発明の入力支援装置に相当する構成は、入力手段101、記憶手段102及び表示制御手段103である。
【0018】
入力手段101は、ユーザ(メッセージの送信者)の操作に応じた文字を入力する手段である。入力手段101は、例えば、タッチスクリーンやキーパッド(キーボード)を含んで構成される。記憶手段102は、絵文字データを記憶する手段である。ここにおいて、絵文字データとは、アニメ絵文字と、当該アニメ絵文字と連携する他のアニメ絵文字と、当該アニメ絵文字と当該他のアニメ絵文字の連携時のアニメーション表示の態様との組み合わせを記述したデータである。本実施形態において、アニメ絵文字の連携とは、あるアニメ絵文字が他のアニメ絵文字とともにメッセージ内に存在することによって生じる相互作用のことを指す。
【0019】
表示手段104は、文字を含むメッセージを表示する手段であり、表示制御手段103は、表示手段104による表示を制御する手段である。表示制御手段103は、ユーザが入力した文字を表示させるとともに、ユーザにより入力され得る文字の候補(以下「入力候補」という。)を表示させる。表示制御手段103は、ユーザの入力に応じて、アニメ絵文字の連携によるアニメーション表示が発現するようなアニメ絵文字を入力候補として表示させ、ユーザにその入力を促す。
【0020】
メッセージ生成手段105は、ユーザの入力結果に基づいてメッセージを生成する手段である。メッセージ生成手段105は、ユーザが入力した文字を含み、あて先などの情報が適当に設定されたメッセージを生成する。また、メッセージ生成手段は、ユーザが入力した文字にアニメ絵文字が含まれる場合に、絵文字データを添付ファイルとして含むメッセージを生成する。送信手段106は、メッセージ生成手段105により生成されたメッセージを所定のあて先(ここでは受信端末100b)に送信する手段である。
【0021】
受信手段107は、送信端末100aから送信されたメッセージを受信する手段である。表示手段109は、文字を含むメッセージを表示する手段であり、表示制御手段108は、表示手段109による表示を制御する手段である。表示制御手段108は、受信手段107により受信されたメッセージに絵文字データが添付されている場合に、絵文字データの記述に従ってアニメ絵文字をアニメーション表示させる。表示制御手段108は、絵文字データに記述されたスクリプトを実行することによって、アニメ絵文字のアニメーション表示を実現する。
【0022】
図3は、送信端末100a及び受信端末100bの具体例である通信端末100のハードウェア構成を示すハードウェアブロック図である。通信端末100は、送信端末100aの機能と受信端末100bの機能とを兼ね備える装置である。以下においては、説明の便宜上、通信端末100によって送信端末100a及び受信端末100bの説明が一括して行われるが、送信端末100a(又は受信端末100b)は、受信端末100b(又は送信端末100a)の機能を必ずしも兼ね備えていなくてもよい。換言すれば、通信端末100は、送信専用(又は受信専用)の端末として構成されてもよいということである。
【0023】
通信端末100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、タッチスクリーン部140とを備える。また、タッチスクリーン部140は、より詳細には表示部141とセンサ部142とを備える。なお、通信端末100は、図3に示した構成のほか、音声を入出力する手段(スピーカ、マイクロホンなど)やバイブレータなどを備えてもよい。
【0024】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置や主記憶装置に相当するメモリを備え、プログラムを実行することによって通信端末100の各部を制御する。すなわち、制御部110は、プログラムを実行するコンピュータに相当する。なお、制御部110は、マルチコア、すなわち複数のCPUを備える構成であってもよいし、CPU以外の特定用途(例えば画像処理用やメッセージの送受信用)の演算処理回路を別途備える構成であってもよい。制御部110は、上述した表示制御手段103、108及びメッセージ生成手段105を実現するものである。
【0025】
記憶部120は、上述した絵文字データを含む各種のデータを記憶する。記憶部120は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリによって構成される。また、記憶部120は、いわゆるメモリカードのような着脱可能な記憶媒体を含んでもよく、絵文字データをこの記憶媒体に記憶してもよい。換言すれば、絵文字データは、制御部110がアクセス可能な記憶媒体に記憶されていればよく、必ずしも通信端末100本体に記憶されている必要はない。記憶部120は、上述した記憶手段102を実現するものである。
【0026】
通信部130は、ネットワーク200を介して、メッセージなどのデータを送受信する。通信部130は、ネットワーク200に応じた通信インターフェースを備える。なお、通信部130は、複数の通信方式に対応し、それぞれの通信方式に応じた態様でデータを送受信することも可能である。通信部130は、上述した送信手段106及び受信手段107を実現するものである。
【0027】
タッチスクリーン部140は、文字や画像を表示するとともに、ユーザ(メッセージの送信者又は受信者)の操作を受け付ける。表示部141は、液晶素子や有機EL(electroluminescence)素子を用いた表示パネルと、表示パネルの各素子(すなわち画素)を駆動する駆動回路とを備える。また、センサ部142は、表示部141の表示パネルに対するユーザの操作を検知するセンサを備える。センサ部142のセンサは、マルチタッチを検知可能な静電容量式であると好ましいが、他の方式であってもよいし、マルチタッチを検知できなくてもよい。タッチスクリーン部140は、入力手段101及び表示手段104、109を実現する。
【0028】
記憶部120に記憶される絵文字データは、1つのアニメ絵文字につき1つである。通信端末100は、絵文字データが記憶されているアニメ絵文字の入力を受け付けることが可能である。すなわち、通信端末100は、絵文字データが記憶されていないアニメ絵文字については、入力を受け付けることができない。絵文字データは、通信端末100にプリセットされていてもよいし、コンテンツプロバイダによる提供を受けて通信端末100にダウンロードされてもよい。絵文字データは、アニメ絵文字をアニメーション表示させるためのスクリプトを含んだデータであり、例えば、GIF(Graphics Interchange Format)データである。
【0029】
図4は、絵文字データのデータ構造を例示する図であり、絵文字データをGIFデータにより構成した場合の例である。この例において、絵文字データは、デフォルト画像領域と、スクリプト領域と、コメント領域とを含んで構成される。スクリプト領域及びコメント領域は、GIFデータの拡張ブロック(Comment Extensionなど)に設けられればよい。
【0030】
デフォルト画像領域は、非連携時に表示される画像を記述するための領域である。非連携時とは、アニメ絵文字が連携する前や、そもそもメッセージ中に連携対象の絵文字が含まれないときなどを意味する。デフォルト画像領域に記述される画像は、外観が変化するもの(いわゆるアニメーションGIF)であってもよいが、外観が変化しないものであってもよい。すなわち、アニメ絵文字は、連携時にアニメーション表示が可能であればよいのであって、非連携時にアニメーション表示されることを必ずしも要しない。
【0031】
スクリプト領域は、アニメ絵文字の連携及びアニメーション表示に必要な情報を記述するための領域である。スクリプト領域には、当該アニメ絵文字(すなわち自身)を識別するためのIDと、アニメーション表示の態様を定義したスクリプトとが記述される。アニメ絵文字のIDは、適当な文字や数字の組み合わせである。なお、アニメ絵文字のIDは、例えば、n桁の数字の上位m桁で属性(コンテンツプロバイダ、制作者、カテゴリなど)を識別し、下位(n−m)桁でアニメ絵文字そのものを識別するようなデータ構造であってもよい。
【0032】
スクリプトは、当該アニメ絵文字と連携するアニメ絵文字(すなわち連携対象のアニメ絵文字)のIDと、当該連携対象のアニメ絵文字と連携するときのアニメーション表示の態様とを少なくとも含んでいる。また、連携時に表示される画像と非連携時に表示される画像とを異ならせる場合には、連携時に表示される画像のデータをスクリプトに埋め込んでおくことも可能である。スクリプトには、あるIDのアニメ絵文字が連携対象である場合に、自身の位置又は外観(若しくはその両方)をどのように変化させるかが記述され、具体的には、自身の位置を連携対象のアニメ絵文字に所定の速度で接近させる、といったことがらが記述される。スクリプトは、例えばSWF(Small Web Format)で記述される。
【0033】
なお、スクリプト領域は、複数のアニメ絵文字のIDが記述されてもよい。例えば、3文字以上のアニメ絵文字が連携する場合には、同時に連携するアニメ絵文字の数から1(自身の分)を減じたIDが記述される。また、連携対象のアニメ絵文字が複数あり、それぞれのアニメ絵文字と連携した場合に異なるアニメーション表示をする場合には、IDとアニメーション表示とを記述したスクリプトが連携対象のアニメ絵文字毎に、連携対象のアニメ絵文字の個数分だけスクリプト領域に記述される。
【0034】
コメント領域は、後述するリコメンドウィンドウを表示するために必要な情報などを記述するための領域である。コメント領域には、自身のIDと、連携対象のアニメ絵文字のIDと、アニメ絵文字のアニメーション表示の態様をユーザに知らせるための説明文とが記述される。なお、コメント領域に記述される自身のIDと連携対象のアニメ絵文字のIDは、スクリプト領域に記述されているそれと同様のものである。また、説明文は必須ではないため、省略されてもよい。
【0035】
通信システム10の構成は、以上のとおりである。この構成のもと、送信端末100aは、送信者の操作に応じてメッセージを生成し、これを受信端末100bに送信する。また、受信端末100bは、メッセージを受信すると、メッセージに含まれる文字を表示する。
【0036】
このとき、送信端末100aは、連携によるアニメーション表示の発現を送信者に容易に理解させ、連携するアニメ絵文字どうしをメッセージに入力させやすくするために、アニメ絵文字のリコメンドを行うことができる。ここにおいて、リコメンドとは、メッセージに含まれるアニメ絵文字(あるいは、送信者が入力したアニメ絵文字)と連携する他のアニメ絵文字を送信者に知らせ、連携時のアニメーション表示の発現を促すことである。送信者は、リコメンドに沿って入力することで、連携するアニメ絵文字の組み合わせを容易に入力することができる。送信者は、リコメンドを利用すれば、連携するアニメ絵文字の組み合わせを事前に知らなくても、その組み合わせどおりにアニメ絵文字を入力することが可能である。すなわち、リコメンドは、アニメーション表示を発現させる入力の支援を可能にする。
【0037】
一方、受信端末100bは、連携する複数のアニメ絵文字を含むメッセージを受信すると、これらのアニメ絵文字が連携することによるアニメーション表示を行うことが可能である。これにより、メッセージの受信者は、通常のメッセージ(テキスト文字やノーマル絵文字のみからなるメッセージ)よりも動きのあるメッセージを閲覧することが可能である。また、本実施形態のメッセージによれば、連携対象のアニメ絵文字が変化することでアニメーション表示の態様も変化させることができるため、画一的でないアニメーション表示を受信者に見せることも可能である。
【0038】
なお、送信端末100aにおいては、連携によるアニメ絵文字のアニメーション表示が行われなくてもよい。連携によるアニメ絵文字のアニメーション表示は、受信端末100bにおいて行われれば足りるが、送信端末100aにおいてもプレビュー表示され、送信者がメッセージの表示態様を事前に確認できるようになっていてもよい。
【0039】
図5は、メッセージへの文字の入力時にタッチスクリーン部140により表示される画面を例示する図である。図5(a)は、テキスト文字を入力するための画面の一例であり、図5(b)は、絵文字を入力するための画面の一例である。ここにおいて、本文表示領域A1は、メッセージの本文(body)を表示するための表示領域である。本文表示領域A1は、本文の全部を表示する必要はなく、本文の一部が表示されるだけでもよい。本文表示領域A1は、本文の一部のみを表示する場合には、送信者の操作に応じて他の部分をスクロールして表示することができるように構成される。本文表示領域A1は、本発明の第1の表示領域に相当する。
【0040】
また、文字入力領域A2は、文字の入力を受け付けるための領域である。図5(a)に示す例は、いわゆるテンキーを模した画像によって文字(アルファベット、かな文字など)を入力する場合のものである。一方、図5(b)に示す例は、入力可能な絵文字を一覧表示したものである。送信者は、自身が入力したい絵文字に対して所定の操作(例えばタップ操作)を行うことにより、絵文字を入力することができる。また、送信端末100aは、絵文字に対してドラッグ・アンド・ドロップ操作を受け付け、本文中の任意の位置に絵文字を配置できるようにしてもよい。なお、文字入力領域A2は、絵文字を表示する場合において、全部の絵文字を画面内に表示しきれないときには、本文表示領域A1と同様に、送信者の操作に応じたスクロール表示を受け付けるように構成されてもよい。
【0041】
図5(b)の例において、文字入力領域A2には、ノーマル絵文字とアニメ絵文字の双方が表示され得る。文字入力領域A2において、ノーマル絵文字とアニメ絵文字は、送信者が入力時に容易に識別できるように、表示態様に何らかの区別がされると望ましい。ここでは、絵文字の右下に「A(animationの頭文字)」というシンボルが表示されているものがアニメ絵文字であり、このシンボルが表示されていないものがノーマル絵文字であるとする。
【0042】
また、送信端末100aは、アニメ絵文字をプレビュー表示できるように構成されていると望ましい。プレビュー表示とは、例えば、図6に示す表示である。この例において、プレビュー表示は、文字入力領域A2に表示されているアニメ絵文字に対して所定の操作(例えば長押し)を行うことで実現される。このような操作が行われると、送信端末100aは、プレビューウィンドウW1を表示する。プレビューウィンドウW1は、アニメ絵文字のアニメーション表示の態様を表示するとともに、当該アニメーション表示の説明文を表示する表示領域である。プレビューウィンドウW1は、本文表示領域A1に重なるように表示されているが、文字入力領域A2に重なるように表示されてもよい。なお、この例において表示されるのは、非連携時のアニメーション表示に関するものである。
【0043】
送信者は、このような画面を用いて文字を入力する。送信端末100aは、文字を入力する操作を受け付けると、その操作に応じた文字を本文表示領域A1に表示する。
このとき、送信端末100aは、連携可能なアニメ絵文字が送信者によって入力された場合に、当該アニメ絵文字の連携対象であるアニメ絵文字のリコメンドを行う。リコメンドは、例えば、次のようにして行われる。
【0044】
図7は、リコメンドの表示例を示す図である。この例において、リコメンドウィンドウW2は、文字入力領域A2の上部に隣接するようにして、本文表示領域A1の一部と重なるように表示されている表示領域である。ただし、リコメンドウィンドウW2の表示位置は、図7に示した例に限定されない。同図に示すリコメンドウィンドウW2は、花を模したアニメ絵文字P1が入力された場合において、蝶を模したアニメ絵文字P2がアニメ絵文字P1と連携する場合を示したものである。リコメンドウィンドウW2は、本発明の第2の表示領域に相当する。
【0045】
リコメンドウィンドウは、本文表示領域A1に表示される文字に連携対象のアニメ絵文字(この場合、アニメ絵文字P1)が含まれる場合に、当該アニメ絵文字と連携するアニメ絵文字(この場合、アニメ絵文字P2)を入力候補として表示するものである。送信者は、リコメンドウィンドウW2に表示されているアニメ絵文字P2に対して所定の操作(例えばタップ操作)を行うことにより、アニメ絵文字P2をメッセージの本文に入力することが可能である。なお、送信端末100aは、文字入力領域A2における場合と同様に、リコメンドウィンドウW2においてもドラッグ・アンド・ドロップ操作を受け付けてもよい。
【0046】
なお、ここにおいて、「連携対象のアニメ絵文字が本文表示領域A1に表示される文字に含まれる」状態とは、当該アニメ絵文字が本文表示領域A1に現に表示されている状態のみを指すものではない。なぜならば、本文表示領域A1には、上述したように、メッセージの本文中に含まれる文字のすべてが表示されているとは限らないからである。すなわち、「連携対象のアニメ絵文字が本文表示領域A1に表示される文字に含まれる」状態とは、換言すれば、連携対象のアニメ絵文字がメッセージの本文中に含まれる状態である。
【0047】
また、リコメンドウィンドウW2には、入力を促すという観点からいえば、アニメ絵文字P2(すなわち入力候補)のみが表示されていれば十分であるともいえる。ただし、送信者にどのアニメ絵文字とどのアニメ絵文字とが連携するのかを明確に知らしめるためには、入力候補のアニメ絵文字P2のみではなく、これと連携するアニメ絵文字P1もあわせて表示されることが望ましい。特に、後述するようにリコメンドウィンドウが複数表示される場合には、入力候補のアニメ絵文字と連携対象のアニメ絵文字とが対になって表示されることが望ましい。
【0048】
図8は、本発明の入力支援処理を含む絵文字の入力処理の概要を示すフローチャートである。この入力処理は、送信者が文字の入力を開始することで実行される処理である。したがって、送信端末100aは、まず、文字の入力を受け付ける(ステップSa1)。送信端末100aは、文字の入力を受け付けると、その文字を本文表示領域に表示させる(ステップSa2)。
【0049】
次に、送信端末100aは、ステップSa1の処理により入力された文字がアニメ絵文字であるか否かを判断する(ステップSa3)。送信端末100aは、送信者により入力された文字がアニメ絵文字でない場合(ステップSa3:NO)には、当該文字に対するリコメンドを行わない。一方、送信端末100aは、送信者により入力された文字がアニメ絵文字である場合(ステップSa3:YES)には、当該アニメ絵文字に対するリコメンドが行えるか否かを判断する。具体的には、送信端末100aは、絵文字データを用いて、入力されたアニメ絵文字と連携するアニメ絵文字が存在するか否かを判断する(ステップSa4)。
【0050】
ステップSa4において、送信端末100aは、入力されたアニメ絵文字の絵文字データのコメント領域を参照し、当該アニメ絵文字のID(すなわち自身のID)を特定するとともに、連携対象のアニメ絵文字のIDを特定する。次いで、送信端末100aは、入力されたアニメ絵文字以外のアニメ絵文字の絵文字データを参照し、コメント領域に記述された当該アニメ絵文字のID(すなわち自身のID)が連携対象のアニメ絵文字のIDとして特定されたIDと一致するか否かを判断する。送信端末100aは、これらのIDが一致するアニメ絵文字が存在する場合に、入力されたアニメ絵文字と連携するアニメ絵文字が存在すると判断する。
【0051】
送信端末100aは、入力されたアニメ絵文字と連携するアニメ絵文字が存在しない場合(ステップSa4:NO)には、リコメンドを行わない。一方、入力されたアニメ絵文字と連携するアニメ絵文字が存在する場合(ステップSa4:YES)、送信端末100aは、連携するアニメ絵文字、すなわち入力候補となるアニメ絵文字をリコメンドウィンドウに表示させるための処理を実行する(ステップSa5〜Sa9)。
【0052】
ステップSa5において、送信端末100aは、リコメンドウィンドウが表示中であるか否かを判断する。送信端末100aは、リコメンドウィンドウが表示されていなければ、ステップSa6の処理を実行し、リコメンドウィンドウが表示中であれば、ステップSa7の処理を実行する。
【0053】
ステップSa6において、送信端末100aは、リコメンドウィンドウを新規に生成する。送信端末100aは、ステップSa4における判断結果に基づいて、入力候補である1又は複数のアニメ絵文字を特定し、これをリコメンドウィンドウに表示させる。このとき、送信端末100aは、入力候補であるアニメ絵文字と連携するアニメ絵文字(すなわち入力されたアニメ絵文字)もリコメンドウィンドウに表示させる。ステップSa6の処理は、図7に示したようなリコメンドウィンドウの表示を実現する。
【0054】
一方、ステップSa7において、送信端末100aは、表示中のリコメンドウィンドウがステップSa1において直近に入力されたアニメ絵文字に関するリコメンドウィンドウであるか否かを判断する。すなわち、送信端末100aは、そのとき行われているリコメンドが直近に入力されたアニメ絵文字に関するものであるか否かを判断する。具体的には、送信端末100aは、直近に入力されたアニメ絵文字が表示中のリコメンドウィンドウに入力候補として表示されているか否かを判断する。
【0055】
直近に入力されたアニメ絵文字に関するリコメンドウィンドウが表示されている場合(ステップSa7:YES)、送信端末100aは、表示中のリコメンドウィンドウを更新する(ステップSa8)。具体的には、送信端末100aは、リコメンドウィンドウに表示する入力候補を変更することによって、リコメンドウィンドウの表示を書き換える。
【0056】
また、直近に入力されたアニメ絵文字に関するリコメンドウィンドウが表示されていない場合(ステップSa7:NO)、送信端末100aは、表示中のリコメンドウィンドウと異なるリコメンドウィンドウを表示させる(ステップSa9)。すなわち、本文中のアニメ絵文字について連携の組み合わせが複数通り考えられる場合には、当該組み合わせ毎に区分された複数のリコメンドウィンドウが生成される。ただし、本実施形態においては、リコメンドウィンドウが複数ある場合においても、実際に表示されるリコメンドウィンドウは1つだけである。以下においては、リコメンドウィンドウが複数ある場合に表示されるウィンドウの状態を「アクティブ」といい、このとき非表示となっているウィンドウの状態を「非アクティブ」という。
【0057】
これらの処理を実行したら、送信端末100aは、入力処理を終えるか否かを判断する(ステップSa10)。例えば、送信端末100aは、メッセージを送信する操作や、メッセージを下書きとして一時的に保存する操作を受け付けた場合には、入力処理を終了する。また、送信端末100aは、送信者が文字の入力を続行する場合には、ステップSa1以降の処理を再度実行し、これを入力処理が終わるまで繰り返す。
【0058】
なお、説明の便宜上、図8に示すフローチャートは、入力処理の一部の処理(例えば、リコメンドを終了する場合の処理)が省略されている。入力処理は、より詳細には、以下の具体例において説明される処理を含んでいる。
【0059】
図9〜12は、本実施形態の入力処理の具体例を説明するための図である。図9は、この具体例に用いるアニメ絵文字と、当該アニメ絵文字と連携するアニメ絵文字とを示し、図10は、あるアニメ絵文字と、当該アニメ絵文字と連携するアニメ絵文字との対応関係を示す。また、図11は、図10に示したアニメ絵文字の連携の対応関係を図解したものである。同図は、同じ線種(太さ、パターンなど)の直線で連結されたアニメ絵文字が1つの組み合わせを構成することを示している。
【0060】
図9に示すように、「矢」のアニメ絵文字には、連携対象のアニメ絵文字が4文字(「弓」、「ハート」、「的」、「天使」)ある。一方、「矢」のアニメ絵文字によって成立する組み合わせは、図10に示すように、組み合わせC1、C2、C3の3通りある。ここにおいて、組み合わせC2は、3文字のアニメ絵文字(「矢」、「ハート」、「天使」)によって1つの組み合わせを構成する。つまり、組み合わせC2は、メッセージの本文にこの3文字がすべて含まれていないと、連携が生じないものである。なお、この例の場合、「矢」のアニメ絵文字の絵文字データには、連携対象のアニメ絵文字の組み合わせ毎、すなわち組み合わせC1、C2、C3のそれぞれに応じた複数のスクリプトが記述される。
【0061】
図12は、図9〜11に示すアニメ絵文字を用いた場合のアニメ絵文字の入力例と、その入力例に従ってアニメ絵文字が入力された場合に表示されるリコメンドウィンドウとを示す図である。ここにおいて、太枠で表示されているリコメンドウィンドウは、アクティブなリコメンドウィンドウを意味する。なお、この入力例においては、最初に入力されるアニメ絵文字が「矢」であるとし、それ以前にはアニメ絵文字が入力されていないものとする。
【0062】
いま、入力処理のステップSa1において、「矢」のアニメ絵文字が入力されたとする。このアニメ絵文字と連携するアニメ絵文字は、図9に示すように、「弓」、「ハート」、「的」、「天使」の4文字存在する。そうすると、ステップSa3及びSa4の判断は、いずれも「YES」となる。一方、リコメンドはまだ行われていない状態であるから、ステップSa5の判断は「NO」となる。
【0063】
この結果、送信端末100aは、ステップSa6の処理、すなわちリコメンドウィンドウを新規に生成して表示する処理を実行する。このとき、送信端末100aは、リコメンドウィンドウW21を表示し、入力候補として「弓」、「ハート」、「的」、「天使」の4文字を表示する。
【0064】
この状態において、「ハート」のアニメ絵文字が入力されると、送信端末100aは、ステップSa3〜Sa5をいずれも「YES」と判断する。また、表示中のリコメンドウィンドウW21に「ハート」のアニメ絵文字が含まれているため、送信端末100aは、ステップSa7についても「YES」と判断する。「矢」と「ハート」のアニメ絵文字が入力されると、これらのアニメ絵文字によって連携が成立するためには、組み合わせC2を構成する「天使」のアニメ絵文字が入力される必要がある。そのため、送信端末100aは、ステップSa8の処理、すなわちリコメンドウィンドウW21を更新する処理を実行する。この場合、送信端末100aは、「天使」のアニメ絵文字以外の入力候補を表示対象から除外する。したがって、リコメンドウィンドウW21には、「天使」のアニメ絵文字のみが入力候補として表示される。
【0065】
その後、リコメンドに従って「天使」のアニメ絵文字が入力されると、送信端末100aは、リコメンドウィンドウW21によるリコメンドを終了する。
以上に説明したように、送信者が「矢」、「ハート」及び「天使」のアニメ絵文字を入力した場合には、リコメンドすべきアニメ絵文字がなくなる。よって、送信端末100aの画面の表示状態は、アニメ絵文字を入力していない場合と同様に、リコメンドウィンドウを表示していない状態に戻る。
【0066】
なお、送信端末100aは、望ましくは、いったんリコメンドを終了した場合には、同じアニメ絵文字について再度のリコメンドを行わない。すなわち、送信端末100aは、望ましくは、既に入力されたアニメ絵文字については、リコメンドの対象(すなわち入力候補)から除外する。なぜならば、同じ組み合わせのアニメ絵文字が複数あると、どのアニメ絵文字とどのアニメ絵文字とが連携するのかが一意的に定まらない可能性があるからである。また、既に入力されたアニメ絵文字をリコメンドの対象から除外しないと、例えば、組み合わせC8の「花」のアニメ絵文字が入力された場合に「蝶」のアニメ絵文字がリコメンドされ、その後に「蝶」のアニメ絵文字が入力されると「花」のアニメ絵文字がリコメンドされ、さらに「花」のアニメ絵文字が入力されると「蝶」のアニメ絵文字が再びリコメンドされる、といったように、同じリコメンドが繰り返し行われるおそれもある。なお、送信端末100aは、同じリコメンドの繰り返しを防ぐための他の方法として、1回入力したアニメ絵文字を再び入力できないように入力を制限してもよい。
【0067】
次に、「矢」のアニメ絵文字が入力され、リコメンドウィンドウW21が表示された後に、リコメンドウィンドウW21の入力候補に含まれない「花」のアニメ絵文字が入力されたとする。この場合、送信端末100aは、ステップSa3〜Sa5において「YES」と判断するが、リコメンドウィンドウW21の入力候補に「花」のアニメ絵文字が含まれていないため、ステップSa7を「NO」と判断する。したがって、送信端末100aは、ステップSa9の処理、すなわち表示中のリコメンドウィンドウW21と異なるリコメンドウィンドウW22を表示させる処理を実行する。リコメンドウィンドウW22には、入力された「花」のアニメ絵文字と連携するアニメ絵文字が「蝶」のアニメ絵文字のみであるため、「蝶」のアニメ絵文字のみが入力候補として表示される。
【0068】
リコメンドウィンドウW22に「蝶」のアニメ絵文字のみが表示されている場合において、「蝶」のアニメ絵文字が入力されると、送信端末100aは、リコメンドウィンドウW22によるリコメンドを終了する。このとき、送信端末100aは、リコメンドウィンドウW22を消去する一方、それまで非アクティブであったリコメンドウィンドウW21をアクティブにする。送信端末100aは、リコメンドウィンドウW21によるリコメンドを、このとき入力候補として表示されている「弓」、「ハート」、「的」、「天使」が入力されるまで続ける。
【0069】
また、アクティブなリコメンドウィンドウW22に「蝶」のアニメ絵文字のみが表示されている場合において、非アクティブなリコメンドウィンドウW21に表示されているアニメ絵文字、例えば「ハート」のアニメ絵文字が入力されると、送信端末100aは、アクティブなリコメンドウィンドウをリコメンドウィンドウW22からリコメンドウィンドウW21に切り替える。また、送信端末100aは、入力されたアニメ絵文字(この場合、「ハート」)に応じて、リコメンドウィンドウW21に表示される入力候補を更新する。具体的には、「ハート」のアニメ絵文字が入力された場合であれば、リコメンドウィンドウW21には「天使」のアニメ絵文字のみが入力候補として表示される。
【0070】
このとき、送信端末100aは、「天使」のアニメ絵文字が入力されれば、リコメンドウィンドウW21によるリコメンドを終了する。一方、リコメンドウィンドウW21が表示されている場合において、アクティブなリコメンドウィンドウW21に表示されていないアニメ絵文字であって非アクティブなリコメンドウィンドウW22に含まれているアニメ絵文字である「蝶」のアニメ絵文字が入力されると、送信端末100aは、リコメンドウィンドウW22によるリコメンドをこの時点で終了する。
【0071】
次に、「矢」のアニメ絵文字が入力され、リコメンドウィンドウW21が表示された後に、リコメンドウィンドウW21の入力候補に含まれない「ボール」のアニメ絵文字が入力されたとする。そうすると、送信端末100aは、「花」のアニメ絵文字が入力された場合と同様に、新規なリコメンドウィンドウW23を表示し、リコメンドウィンドウW21を非アクティブにする。リコメンドウィンドウW23は、「ボール」のアニメ絵文字と連携するアニメ絵文字、すなわち「バット」、「ハート」、「的」の3文字を入力候補に含む。
【0072】
リコメンドウィンドウW23がアクティブである場合において、「ハート」のアニメ絵文字が入力されると、送信端末100aは、「ボール」のアニメ絵文字と「ハート」のアニメ絵文字による連携、すなわち組み合わせC5が成立したと判断する。そして、送信端末100aは、リコメンドウィンドウW23によるリコメンドを終了し、非アクティブであったリコメンドウィンドウW21をアクティブにする。
【0073】
このとき、送信端末100aは、「ハート」のアニメ絵文字による連携が既に成立しているため、既に入力された「ハート」のアニメ絵文字を用いる組み合わせの入力候補をリコメンドウィンドウW21から除外する。具体的には、送信端末100aは、リコメンドウィンドウW21に表示する入力候補から「ハート」のアニメ絵文字と「天使」のアニメ絵文字(組み合わせC2を構成するアニメ絵文字)を除外し、「弓」のアニメ絵文字(組み合わせC1を構成するアニメ絵文字)と「的」のアニメ絵文字(組み合わせC3を構成するアニメ絵文字)を入力候補に残す。
【0074】
なお、リコメンドウィンドウが複数ある場合、送信者は、アクティブなリコメンドウィンドウを切り替えることが可能である。具体的には、送信者は、リコメンドウィンドウ上の入力候補が表示されていない領域(例えば、図7においてアニメ絵文字P1が表示されている領域)に対して所定の操作(例えばダブルタップ操作)を行うことで、それまでアクティブであったリコメンドウィンドウを非アクティブにし、それまで非アクティブであったリコメンドウィンドウをアクティブにすることが可能である。
【0075】
リコメンドウィンドウW23がアクティブであり、リコメンドウィンドウW21が非アクティブである場合において、アクティブなリコメンドウィンドウを切り替える操作を送信者が行うと、リコメンドウィンドウW21がアクティブになる。この状態で「ハート」のアニメ絵文字が入力されると、送信端末100aは、組み合わせC2の成立を促すために、リコメンドウィンドウW21の入力候補から「天使」のアニメ絵文字以外のアニメ絵文字を除外する。
【0076】
なお、送信端末100aは、送信者の操作に応じて、連携時のアニメーション表示の態様をプレビュー表示できるようにしてもよい。例えば、送信端末100aは、リコメンドウィンドウに表示されている入力候補のアニメ絵文字が長押しされた場合に、図6に例示したようなプレビューウィンドウを表示し、長押ししたアニメ絵文字と連携対象のアニメ絵文字とが連携時にどのようなアニメーション表示をするのかを表示させることが可能である。
【0077】
送信端末100aの特徴的な動作は、以上のとおりである。送信端末100aは、このようにしてユーザによる文字の入力を受け付け、絵文字データを添付したメッセージを生成及び送信する。受信端末100bは、送信端末100aから送信されたメッセージを受信すると、以下に示す処理を実行する。
【0078】
図13は、受信端末100bによる表示処理を示すフローチャートである。受信端末100bは、絵文字データが添付されたメッセージを受信すると(ステップSb1)、絵文字データを読み出し(ステップSb2)、アニメ絵文字による連携を特定する(ステップSb3)。すなわち、受信端末100bは、どのアニメ絵文字とどのアニメ絵文字が連携するのかを特定する。
【0079】
続いて、受信端末100bは、メッセージを所定の表示領域に表示させる(ステップSb4)。このとき、受信端末100bは、絵文字データに記述されたスクリプトを読み出して実行することにより、連携するアニメ絵文字どうしによるアニメーション表示を実現する。
【0080】
受信端末100bは、アニメーション表示の実行の可否を切り替えられるように構成されていると望ましい。具体的には、受信端末100bは、アニメーション表示のオン・オフを切り替えるためのキーをタッチスクリーン部140に表示させ、このキーに対する操作に応じてアニメーション表示の実行の可否を切り替える。受信端末100bは、アニメーション表示を行わない場合には、アニメーション表示されるアニメ絵文字に代えて、絵文字データのデフォルト画像領域に記述されている画像を表示すればよい。
【0081】
なお、本実施形態の絵文字データは、GIFデータの拡張ブロックにスクリプトなどを記述したものであるため、受信端末100bに限らず、本実施形態のアニメーション表示に対応していない他の通信端末も認識することが可能である。本実施形態のアニメーション表示に対応していない通信端末は、本実施形態の絵文字データを単なるGIFデータとして認識し、デフォルト画像領域に記述されている画像を表示する。この通信端末は、スクリプトを認識する能力を有しないため、スクリプト領域やコメント領域を単に無視するだけである。このような通信端末によるメッセージの表示は、受信端末100bがアニメーション表示を行わない場合のそれと同様のものである。
【0082】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態の態様に限らず、他の態様でも実施することが可能である。本発明は、例えば、以下の変形例に示す態様によっても実施可能である。なお、本発明は、これら複数の変形例を組み合わせた態様で実施されてもよい。
【0083】
(1)連携の変形例
本発明における連携は、絵文字と絵文字の組み合わせによるものではなく、絵文字とテキスト文字の組み合わせによるものであってもよい。すなわち、本発明における連携は、組み合わせを構成する文字の少なくとも1文字が絵文字であればよい。なお、あるアニメ絵文字と連携する文字がテキスト文字である場合、絵文字データには、連携するアニメ絵文字のIDに代えて、当該テキスト文字の文字コードが記述されていればよい。アニメ絵文字とテキスト文字とが連携する場合のアニメーション表示は、例えば、テキスト文字が表示位置を変えることなく、アニメ絵文字が当該テキスト文字に接近していったり、アニメ絵文字が当該テキスト文字の周りを旋回したりするものである。
【0084】
また、アニメ絵文字のIDが、n桁の数字の上位m桁で属性(コンテンツプロバイダ、制作者、カテゴリなど)を識別し、下位(n−m)桁でアニメ絵文字そのものを識別するようなデータ構造である場合、本発明における連携は、連携対象のアニメ絵文字を特定のアニメ絵文字とせずに、特定の属性を有する複数のアニメ絵文字とすることが可能である。このようにすれば、アニメ絵文字そのものを特定することなく連携を実現することが可能であり、例えば、同一のコンテンツプロバイダにより提供された任意のアニメ絵文字を所定の態様でアニメーション表示させるといったことを実現できる。なお、この場合、絵文字データには、連携対象のアニメ絵文字のIDではなく、連携対象のアニメ絵文字のIDの一部(上述した例では、上位m桁)が記述されていれば十分である。
【0085】
なお、本発明における連携は、電子メール(すなわちメッセージ)の本文(body)に含まれる文字どうしではなく、本文に含まれる文字と件名(subject)に含まれる文字とによって行われてもよい。また、本文に含まれる文字に限らず、件名に含まれる文字どうしによって連携が行われてもよい。ただし、本文に含まれる文字と件名に含まれる文字とを連携させる場合には、本文と件名とが画面内に同時に表示される必要がある。
【0086】
(2)絵文字データの変形例
絵文字データは、連携するアニメ絵文字の組み合わせを記述するものであれば足りる。したがって、絵文字データは、上述した実施形態のように、スクリプトを含んだものでなくてもよい。例えば、スクリプトは、所定のWebサーバなどに記憶されていてもよい。この場合、絵文字データには、スクリプトをダウンロードするためのURL(Uniform Resource Locator)が記述されていればよい。受信端末100bは、絵文字データを受信した後に、このURLを参照してスクリプトをダウンロードすれば、上述した実施形態と同様のアニメーション表示を実現することが可能である。
【0087】
また、絵文字データは、メッセージに添付されていなくてもよい。例えば、受信端末100bは、絵文字データをダウンロードするためのURLがメッセージに記述されていれば、メッセージを受信した後に、このURLを参照して絵文字データをダウンロードすることが可能である。すなわち、絵文字データは、メッセージとの間に何らかの関連付けを有していればよい。
【0088】
なお、スクリプトが絵文字データに含まれていなくてもよいということは、連携時に表示される画像のデータが絵文字データに含まれていなくてもよいということでもある。なぜならば、連携時に表示される画像のデータは、上述した実施形態において説明されたように、スクリプトに埋め込むことが可能だからである。
【0089】
(3)入力処理の変形例
本発明の入力処理は、図8に例示したように、リコメンドを行うか否かの判断を文字が入力される毎に逐次的に行うものに限定されない。例えば、本発明の入力処理は、適当なタイミングでメッセージに含まれる文字を抽出し、抽出した文字に連携対象の文字が含まれるか否かを判断し、その判断結果に応じてリコメンドを行うものであってもよい。このようにすれば、送信者が直接入力していない文字(例えば、受信したメッセージを引用して返信する場合の引用した文字や、コピー・アンド・ペーストによって挿入された文字)に連携対象の文字が含まれる場合であっても、これを連携対象の文字であると認識し、アニメーション表示のリコメンドを行うことが可能になる。
【0090】
(4)リコメンドウィンドウの変形例
リコメンドウィンドウは、アクティブなものだけでなく、非アクティブなものも表示されたままであってもよい。この場合、アクティブなリコメンドウィンドウと非アクティブなリコメンドウィンドウは、背景色を異ならせたり、あるいはいずれか一方に所定のシンボルを表示させたりすることによって、送信者が互いを区別できるように表示されていると望ましい。
【0091】
また、これらのリコメンドウィンドウに表示されるアニメ絵文字、すなわち入力候補は、必ずしも互いに別々のウィンドウに表示される必要はなく、単一のウィンドウ内に表示されてもよい。この場合においても、それぞれのリコメンドウィンドウに相当する入力候補が表示態様によって区分されていれば、送信者がそれぞれの入力候補を区別することが可能である。
【0092】
図14は、リコメンドウィンドウの他の表示例を示す図である。図14(a)は、複数のリコメンドウィンドウWa、Wbを表示し、アクティブなリコメンドウィンドウWaと非アクティブなリコメンドウィンドウWbの背景色を異ならせる場合の表示例である。また、図14(b)は、図14(a)に示したリコメンドウィンドウWa、Wbに表示される入力候補を単一のリコメンドウィンドウWcによって表示し、それぞれの入力候補を行毎に区分して表示する場合の表示例である。
【0093】
(5)その他
本発明の通信端末(送信端末及び受信端末)は、無線通信端末である必要はない。本発明の通信端末は、メッセージを受信することが可能であれば、通信する手段が有線であっても支障はない。また、メッセージの通信は、ネットワークを介する必要もなく、端末間で直接通信するもの(例えば赤外線通信)であってもよい。
【0094】
また、本発明の通信端末は、スマートフォンやタブレット端末に限らず、携帯ゲーム機やパーソナルコンピュータであってもよい。さらに、上述した通信端末100は、本発明の入力支援装置と表示手段104とを一体に備える構成であるが、本発明の入力支援装置は、表示手段と別体に構成されていてもよい。本発明の入力支援装置は、表示手段による表示を制御する表示制御手段を備えていればよく、表示手段そのものを備えることを必ずしも要しない。
【0095】
本発明は、入力支援装置、送信端末又は受信端末、若しくはこれらを備える通信システムとしてだけではなく、入力支援装置が実行するプログラムや、絵文字の入力支援方法として把握することも可能である。また、このプログラムは、光ディスク等の記録媒体に記録した形態や、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にする形態などでも提供可能である。
【符号の説明】
【0096】
10…通信システム、100…通信端末、110…制御部、120…記憶部、130…通信部、140…タッチスクリーン部、141…表示部、142…センサ部、100a…送信端末、100b…受信端末、101…入力手段、102…記憶手段、103、108…表示制御手段、104、109…表示手段、105…メッセージ生成手段、106…送信手段、107…受信手段、200…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連携時に位置又は外観が所定の態様で変化するアニメーション表示をする絵文字と、当該絵文字と連携する他の文字との組み合わせを記述した絵文字データを記憶する記憶手段と、
メッセージを表示する第1の表示領域に対して前記絵文字を含む文字を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された文字を前記第1の表示領域に表示させ、前記入力手段により入力され得る文字の候補を第2の表示領域に表示させる表示制御手段とを備え、
前記表示制御手段は、
前記記憶手段に記憶された絵文字データを用いて、前記第1の表示領域に表示される文字に前記他の文字が含まれる場合に、当該他の文字と連携する前記絵文字を前記候補として表示させる
ことを特徴とする入力支援装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、
一の前記絵文字に対して複数の前記他の文字毎の前記組み合わせを記述した前記絵文字データを記憶し、
前記表示制御手段は、
前記第1の表示領域に表示される文字に前記複数の他の文字の少なくともいずれかが含まれる場合に、当該他の文字と連携する前記絵文字を前記候補として表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の入力支援装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、
一の前記絵文字に対して複数の前記他の文字を記述した前記絵文字データを記憶し、
前記表示制御手段は、
前記複数の他の文字のうちの第1の文字が前記第1の表示領域に表示される文字に含まれる場合に、当該第1の文字と連携する前記絵文字と、当該複数の他の文字のうちの前記第1の文字と異なる第2の文字とを前記候補として表示させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の入力支援装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、
複数の前記絵文字に対応する複数の前記絵文字データを記憶し、
前記表示制御手段は、
連携する前記絵文字が異なる複数の前記他の文字が前記第1の表示領域に表示される文字に含まれる場合に、前記候補である当該絵文字を当該他の文字毎に区分した表示態様で表示させる
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の入力支援装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記入力手段により既に入力された前記絵文字を前記候補から除外する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の入力支援装置。
【請求項6】
連携時に位置又は外観が所定の態様で変化するアニメーション表示をする絵文字と、当該絵文字と連携する他の文字との組み合わせを記述した絵文字データを記憶する記憶手段にアクセス可能なコンピュータに、
メッセージを表示する第1の表示領域に対して前記絵文字を含む文字を入力する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて入力された文字を前記第1の表示領域に表示させる第2のステップと、
前記第1の表示領域に入力され得る文字の候補を第2の表示領域に表示させるステップであって、前記絵文字データを用いて、前記第1の表示領域に表示される文字に前記他の文字が含まれる場合に、当該他の文字と連携する前記絵文字を前記候補として前記第2の表示領域に表示させる第3のステップと
を実行させるためのプログラム。
【請求項7】
メッセージを表示する第1の表示領域に対して絵文字を含む文字を入力する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて入力された文字を前記第1の表示領域に表示させる第2のステップと、
前記第1の表示領域に入力され得る文字の候補を第2の表示領域に表示させるステップであって、連携時に位置又は外観が所定の態様で変化するアニメーション表示をする絵文字と、当該絵文字と連携する他の文字との組み合わせを記述した絵文字データを用いて、前記第1の表示領域に表示される文字に前記他の文字が含まれる場合に、当該他の文字と連携する前記絵文字を前記候補として前記第2の表示領域に表示させる第3のステップと
を有する絵文字の入力支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−88925(P2013−88925A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227112(P2011−227112)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【出願人】(508153327)カタリスト・モバイル株式会社 (9)
【Fターム(参考)】