説明

入力支援装置、入力支援システム、及び入力支援方法

【課題】本発明は、オペレーターの業務経験に応じたより効率的な入力支援ができる入力支援装置10、入力支援システム1、及び入力支援方法を提供することを目的とする。
【解決手段】オペレーターの操作による所定の入力項目を入力許容する入力操作部12と、ワークフロー情報30に基づいて入力段階ごとに分割構成した所定の入力項目に対応する入力支援情報を入力段階ごとに出力許容するモニター13と、入力支援情報の表示、あるいは非表示を選択許容する入力方法切換ボタン59とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば銀行などの窓口業務におけるオペレーターの入力作業を支援するような入力支援装置、入力支援システム、及び入力支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
銀行等の金融機関における顧客との取引は、ATMなどの自動取引装置で行う場合と、金融機関窓口にて担当員と対面して行う場合とがある。この金融機関窓口における窓口業務は、新規口座開設、入出金、振替、解約など自動取引装置が対応できる処理よりも多岐に渡る。このため、窓口業務に従事する担当員の業務負荷が増大している。
【0003】
また、昨今、金融機関では、作業効率の向上、経費削減といった活動も進められている。これら活動は、窓口業務も例外ではなくIT化による作業効率の向上が図られる一方で、担当員の削減やパートタイム担当員の導入による経費削減も進められている。
【0004】
ところで、窓口業務においてPCなどの入力支援装置を操作する担当員(オペレーター)には、入力支援装置の操作の素早さだけでなく、多額の金銭を取り扱う性格上、正確な入力が求められている。しかし、担当員の削減やパートタイム担当員の導入により、担当員(オペレーター)の業務経験にバラツキがあり、入力作業の効率、及び正確性が安定しないという問題がある。また、窓口業務が多岐に渡るということは、如何に業務経験が豊富な担当員(オペレーター)であっても作業手順の再確認が必要なこともある。
【0005】
そこで、窓口業務の作業効率を向上して、かつ正確に処理できるよう支援する入力支援システムが提案されている。
例えば、特許文献1の入力支援システムでは、入力支援装置を操作するオペレーターに対して、事務規定にしたがって入力手順を示しながら入力を受付けるとともに、注意事項などを表示して入力作業を支援するとされている。
【0006】
しかしながら、特許文献1は、事務規定にしたがって処理を順番に進めていく厳格なシステムである。このため、業務経験が浅いオペレーターにとっては、正確、かつスムーズに入力作業を行えるので、一定の作業効率を維持することができる。一方、業務経験が豊富なオペレーターにとっては、入力支援装置の操作頻度が多くなるなどし、業務経験を生かした独自の入力順序で効率よく入力作業を行えないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−250780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述の問題に鑑み、オペレーターの業務経験に応じたより効率的な入力支援ができる入力支援装置、入力支援システム、及び入力支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、オペレーターの操作による所定の情報を入力許容する情報入力手段と、ワークフロー情報に基づいて入力段階ごとに分割構成した前記所定の情報に対応する入力支援情報を前記入力段階ごとに出力許容する出力手段と、前記入力支援情報の表示、あるいは非表示を選択許容する表示選択手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、オペレーターの業務経験に応じたより効率的な入力支援ができる入力支援装置、入力支援システム、及び入力支援方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】入力支援装置と通信回線を介して接続されたサーバーとのシステム構成図。
【図2】入力支援装置とサーバーの内部構成を示すブロック図。
【図3】ワークフロー情報に格納しているワークフローを示すフローチャート。
【図4】入力支援情報をモニターに表示した入力支援画面を示す画面構成図。
【図5】入力支援装置の入力支援処理の動作を示すフローチャート。
【図6】入力種別の選択を促す画面を示すメニュー画面。
【図7】個人情報の入力を促す画面を示す個人情報入力画面。
【図8】入金手続きの入力を促す画面を示す入金手続き画面。
【図9】入力エラーの画面を示すエラー画面。
【図10】一括入力を促す画面を示す一括入力画面。
【図11】実施例2における入力支援装置とサーバーの内部構成を示すブロック図。
【図12】実施例2における入力支援装置の入力支援処理の動作を示すフローチャート。
【図13】実施例2におけるサーバーの応答処理の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は入力支援装置10(入力支援装置)と通信回線2(通信回線)を介して接続されたサーバー20(サーバー)とのシステム構成図を示し、図2は入力支援装置10とサーバー20の内部構成のブロック図を示している。
【0014】
図1に示すように、入力支援装置10は、本体11、キーボード12aとマウス12bからなる入力操作部12(情報入力手段)、及びモニター13(表示手段)で構成している。そして、入力支援装置10は通信回線2を介してサーバー20と接続している。
【0015】
詳述すると、入力支援装置10は、金融機関窓口でオペレーターが直接操作する装置であって、図2に示すように、入力操作部12、モニター13、端末記憶部14、回線接続部15、端末制御部16、及び通帳機構部17で構成している。
【0016】
入力操作部12は、キーボード12a、及びマウス12bで構成し、オペレーターによる入力操作を受付ける機能を有している。
モニター13は、CRT、あるいは液晶ディスプレイなどで構成し、各種情報を表示する機能を有している。
【0017】
端末記憶部14は、HDDやSSDなどで構成され、各種プログラム、後述するワークフロー情報30、及び各種ファイルを記憶している。また、端末制御部16の指示により各種情報の読出し書込みを行う機能を有している。
【0018】
回線接続部15は、LANカードなどで構成し、通信回線2に接続する機能と、通信回線2を介してサーバー20と各種情報の受送信を行う機能を有している。
通帳機構部17は、顧客の通帳を受付けて読み取る機能、通帳に印字する機能、及び新しい通帳を発行する機能を有している。
【0019】
端末制御部16は、CPU、メモリ、及びプログラム等で構成し、オペレーターが入力支援装置10を操作して取引を行う取引操作等の各種処理機能や、所定のバスを介して接続された各部の動作を制御する制御機能を有している。
【0020】
また、サーバー20は、図2に示すように、制御部21、回線接続部22、及び記憶部23とで構成している。
制御部21は、CPU、メモリ、及びプログラム等で構成し、入力支援装置10と通信回線2を介して取引を行う各種処理機能や、所定のバスを介して接続された各部の動作を制御する制御機能を有している。
【0021】
回線接続部22は、LANカードなどで構成し、通信回線2に接続する機能と、通信回線2を介して入力支援装置10と各種情報の受送信を行う機能を有している。
【0022】
記憶部23は、HDDやSSDなどで構成され、顧客情報や取引情報などを記憶している。また、制御部21の指示により各種情報の読出し書込みを行う機能を有している。
【0023】
このような構成の入力支援装置10とサーバー20において、入力支援装置10は、ワークフロー情報30(ワークフロー情報)に基づいてメインフロー(入力段階)、及びサブフロー(入力段階)ごとに分割構成した所定の入力項目(所定の情報)に対応する入力支援情報(入力支援情報)をモニター13に表示してオペレーターの入力を支援する、あるいは所定の入力項目を一括してモニター13に表示してオペレーターの入力を支援する。
【0024】
ここで、ワークフロー情報30、及びモニター13に表示される入力支援情報について、図3、及び図4を用いて説明する。
なお、図3はワークフロー情報30に格納しているワークフローのフローチャートを示し、図4は入力支援情報をモニター13に表示した入力支援画面の画面構成図40を示している。
【0025】
ワークフロー情報30は、個人情報や入出金額などの所定の入力項目を入力作業手順、所謂ワークフローに基づいて分割して、オペレーターに対して段階的に入力指示可能に構成したものであって、入力支援装置10で利用可能な情報に変換している。その一例として、ワークフロー情報30は、図3に示すように、1つの取引における入力作業手順を分割構成したメインフローと、メインフローをさらに分割構成したサブフローとで構成している。
【0026】
具体的には、メインフローは、図3に示すように、第1処理31、第2処理32、及び第3処理33の三つの入力段階で構成している。さらに、第1処理31のサブフローは、第1−a処理31a、第1−b処理31b、及び第1−c処理31cの三つの入力段階で構成している。同様に第2処理32のサブフローは、第2−a処理32a、第2−b処理32b、及び第2−c処理32cの三つの入力段階で構成するとともに、第3処理33のサブフローは、第3−a処理33a、第3−b処理33b、及び第3−c処理33c三つの入力段階で構成している。
【0027】
そして、ワークフロー情報30における処理の流れは、第1処理31のサブフローを順番に処理したのち、メインフローを第2処理32に進めると、第2処理32のサブフローを順番に処理する構成としている。
【0028】
すなわち、第1処理31の第1−a処理31aから開始し、第1−a処理31aが終了すると第1−b処理31bに移行し、第1−b処理31bが終了すると第1−c処理31cに移行する。さらに、第1−c処理31cが終了すると、第1処理31を終了して第2処理32に移行する。以降、同様に第2処理32、第3処理33の順に進む構成である。
【0029】
また、入力支援情報としてモニター13に表示した入力支援画面の画面構成図40は、図4に示すように、画面上部を上下に分割した上部表示範囲のメインフロー表示部5、メインフロー表示部5の下側表示範囲を左寄りで左右に分割した左部画面範囲のサブフロー表示部6、及び右部表示範囲の作業内容表示部7で構成している。
【0030】
メインフロー表示部5には、ワークフロー情報30におけるメインフローを順番に一覧表示するとともに、現在の入力段階をオペレーターが識別可能に別色表示している。なお、図4では、第1処理が現在の入力段階であることを示している。
【0031】
サブフロー表示部6には、メインフロー表示部5に別色表示している現在の入力段階に対応するサブフローを順番に一覧表示するとともに、現在の入力段階をオペレーターが識別可能に別色表示している。なお、図4では、第1−a処理が現在の入力段階であることを示している。
【0032】
作業内容表示部7には、サブフロー表示部6に別色表示している現在の入力段階に対応する入力項目を表示している。なお、図4では、第1−a処理に対応する入力項目を表示している。また、作業内容表示部7には、入力項目に対応する注意事項やヘルプなどを同時に表示してもよい。
【0033】
次に、オペレーターが入力支援装置10を操作して新規口座開設手続きを行う際、入力支援装置10がオペレーターの入力作業を支援する動作について図5から図10を用いて説明する。
【0034】
なお、図5は入力支援装置10の入力支援処理の動作のフローチャートを示し、図6は入力種別の選択を促すメニュー画面50を示し、図7は個人情報の入力を促す個人情報入力画面60(入力支援情報)を示し、図8は入金手続きの入力を促す入金手続き画面70を示し、図9は入力エラーのエラー画面80を示し、図10は一括入力を促す一括入力画面90を示している。
【0035】
まず、入力作業を開始するオペレーターの所定の操作を受付けると、入力支援装置10の端末制御部16は、図5に示すように、オペレーターの入力を支援する入力支援処理を開始する。そして、端末制御部16は、図6に示すメニュー画面50をモニター13に表示する(ステップS101)。
【0036】
このメニュー画面50は、図6に示すように、メインフロー表示部5、サブフロー表示部6、及び作業内容表示部7からなる画面構成であって、作業内容表示部7に「フロー表示選択」と、「見たいフローを選択してください。」という操作案内のメッセージと、新規口座開設手続きボタン51、口座解約手続きボタン52、入出金手続きボタン53、及び入力方法切換ボタン59とを表示している。なお、入力方法切換ボタン59は、入力支援情報の表示、非表示の選択ボタンであって、押下することで入力支援情報を非表示にすることができる構成とする。
【0037】
ここで、図5のステップS101において、入力支援装置10の端末制御部16は、オペレーターの操作によって入力方法切換ボタン59が押下されたか否かを判定する(ステップS102)。オペレーターが入力方法切換ボタン59を押下せずに(ステップS102:No)、新規口座開設手続きボタン51を押下すると、端末制御部16は、入力支援情報を表示して段階的にオペレーターの入力作業を支援する段階入力処理を開始する。そして、入力支援情報として個人情報入力画面60をモニター13に表示する(ステップS103)。
【0038】
この個人情報入力画面60は、図7に示すように、メインフロー表示部5に「個人情報入力」、「通帳/カード作成」、及び「入金手続き」の順番からなるメインフローを表示するとともに、現在の入力段階である「個人情報入力」をオペレーターが識別可能に別色表示している。
【0039】
また、サブフロー表示部6には、メインフロー表示部5に別色表示した「個人情報入力」段階に対応する「住所氏名入力」、及び「詳細情報入力」の順番からなるサブフローを表示している。さらに、現在の入力段階である「住所氏名入力」をオペレーターが識別可能に別色表示している。
【0040】
作業内容表示部7には、サブフロー表示部6に別色表示した「住所氏名入力」段階に対応する入力項目を表示している。
詳述すると、作業内容表示部7の上部に現在の入力段階を示す「住所氏名入力」と、「住所・氏名を入力し、確定キーを押してください」という操作案内のメッセージを表示している。また、その下部に顧客の住所を入力する住所欄61、及び氏名を入力する氏名欄62を画面上下に並べて表示している。さらに、作業内容表示部7の右下には確定ボタン69を表示している。
【0041】
図5のステップS103において、オペレーターが住所欄61、及び氏名欄62に入力して確定ボタン69を押下すると、端末制御部16は、段階入力処理を「詳細情報入力」段階に移行する。そして、詳細情報入力画面(図示省略)として、サブフロー表示部6の別色表示を「詳細情報入力」に変更するとともに、作業内容表示部7に「詳細情報入力」段階に対応する入力項目と、確定ボタンを表示する。
【0042】
その後、オペレーターが詳細情報入力画面の確定ボタンを押下すると、端末制御部16は、メインフローの「個人情報入力」段階における入力が完了しているか否かを判定する(ステップS104)。
【0043】
メインフローの「個人情報入力」段階における入力が完了していない、あるいは入力エラーがあれば(ステップS104:No)、端末制御部16は、図9に示すエラー画面80をモニター13に表示する。
【0044】
このエラー画面80は、作業内容表示部7に「処理順不正エラー」、及び「処理XXを先に実施してください。」というエラーメッセージを表示して、作業内容表示部7の下部にOKボタン89を表示している。
【0045】
エラー画面80においてオペレーターがOKボタン89を押下すると、端末制御部16は、未入力項目のあるサブフローに対応する入力項目を作業内容表示部7に表示して、オペレーターが修正入力して確定ボタンを押下するまで待機する。
【0046】
一方、ステップS104において、メインフローの「個人情報入力」段階における入力が完了していれば(ステップS104:Yes)、端末制御部16は、「個人情報入力」段階で入力された情報を一時記憶したのち、段階入力処理を「通帳/カード作成」段階に移行して通帳/カード作成画面(図示省略)をモニター13に表示する(ステップS105)。
【0047】
メインフローの「個人情報入力」段階と同様に、オペレーターが「通帳/カード作成」段階に対応する全ての入力項目に入力して、確定ボタンを押下すると、端末制御部16は、メインフローの「通帳/カード作成」段階における入力が完了しているか否かを判定する(ステップS106)。
【0048】
メインフローの「通帳/カード作成」段階における入力が完了していない、あるいは入力エラーがあれば(ステップS106:No)、端末制御部16は、エラー画面80をモニター13に表示する。
【0049】
エラー画面80においてオペレーターがOKボタン89を押下すると、端末制御部16は、未入力項目のあるサブフローに対応する入力項目を作業内容表示部7に表示して、オペレーターが修正入力して確定ボタンを押下するまで待機する。
【0050】
一方、ステップS106において、メインフローの「通帳/カード作成」段階における入力が完了していれば(ステップS106:Yes)、端末制御部16は、「通帳/カード作成」の入力段階で入力された情報を一時記憶したのち、メインフローを「入金手続き」段階に移行して、入力支援情報として図8に示す入金手続き画面70をモニター13に表示する(ステップS107)。
【0051】
この入金手続き画面70は、図8に示すように、メインフロー表示部5に「個人情報入力」、「通帳/カード作成」、「入金手続き」の順番からなるメインフローを表示するとともに、現在の入力段階である「入金手続き」をオペレーターが識別可能に別色表示している。
【0052】
また、サブフロー表示部6には、メインフローの「入金手続き」段階に対応する「金額入力」からなるサブフローを表示している。さらに、現在の入力段階である「金額入力」をオペレーターが識別可能に別色表示している。
【0053】
作業内容表示部7には、サブフロー表示部6に別色表示した「金額入力」段階に対応する入力項目を表示している。
詳述すると、作業内容表示部7の上部に、現在の入力段階を示す「金額入力」と、「口座番号・入金額を入力し、確定キーを押してください」という操作案内を表示している。また、その下部に顧客の口座番号を入力する口座番号欄71、及び入金する金額を入力する入金額欄72を画面上下に並べて表示している。さらに、作業内容表示部7の右下には確定ボタン79を表示している。
【0054】
そして、オペレーターが口座番号欄71、及び入金額欄72に入力して確定ボタン79を押下すると、端末制御部16は、メインフローの「入金手続き」段階における入力が完了しているか否かを判定する(ステップS108)。
【0055】
メインフローの「入金手続き」段階における入力が完了していない、あるいは入力エラーがあれば(ステップS108:No)、端末制御部16は、エラー画面80をモニター13に表示する。
【0056】
エラー画面80においてオペレーターがOKボタン89を押下すると、端末制御部16は、未入力項目のあるサブフローに対応する入力項目を作業内容表示部7に表示して、オペレーターが修正入力して確定ボタン79を押下するまで待機する。
【0057】
一方、ステップS108において、メインフローの「入金手続き」段階における入力が完了していれば(ステップS108:Yes)、端末制御部16は、「入金手続き」の入力段階で入力された情報と、一時記憶している「個人情報入力」段階、及び「通帳/カード作成」段階の入力情報とを結合して、サーバー20に送信する。その後、入力支援装置10の端末制御部16は、通帳機構部17から新規通帳を排出したのち、入力支援処理を終了する。
【0058】
なお、図5のステップS102において、図6のメニュー画面50の入力方法切換ボタン59が押下されて(ステップS102:Yes)、新規口座開設手続きボタン51が押下されると、端末制御部16は、一括入力処理を開始して図10に示す一括入力画面90をモニター13に表示する(ステップS109)。
【0059】
この一括入力画面90は、図4に示す画面構成図40とは異なり、ワークフロー、及びサブフローを表示せず、かつ全ての入力項目が一覧表示されている。
詳述すると、一括入力画面90は、図10に示すように、顧客の住所を入力する住所欄91、氏名を入力する氏名欄92、口座番号を入力する口座番号欄97、及び入金金額を入力する入金額欄98などを新規口座開設手続きにおける全ての入力項目を表示している。そして、一括入力画面90は、画面右下に確定ボタン99を表示している。なお、各入力項目に対して注意事項やヘルプを表示してもよい。
【0060】
そして、オペレーターが手続きにかかる情報を入力項目に入力して、確定ボタン99を押下すると、端末制御部16は、全ての入力が完了しているか否かを判定する(ステップS110)。
【0061】
全ての入力項目の入力が完了していない、あるいは入力エラーがあれば(ステップS110:No)、端末制御部16は、エラーメッセージを表示した一括入力画面90をモニター13に表示して、オペレーターが修正入力して確定ボタン99を押下するまで待機する。
【0062】
一方、ステップS110において、全ての入力項目が入力完了していれば(ステップS110:Yes)、端末制御部16は、オペレーターにより入力された全ての入力情報を顧客情報として、サーバー20に送信する。その後、入力支援装置10の端末制御部16は、通帳機構部17から新規通帳を排出したのち、入力支援処理を終了する。
【0063】
以上のような動作を実現する構成により、オペレーターの業務経験に応じたより効率的な入力支援ができる入力支援装置10を提供することができる。
【0064】
具体的には、メインフロー表示部5、及びサブフロー表示部6に入力段階を表示するとともに、現在の入力段階に対応する入力項目を作業内容表示部7に表示した入力支援情報により、入力支援装置10は、オペレーターに対して入力作業手順をナビゲーションすることができる。これにより、入力支援装置10は、オペレーターが入力作業を確実にすすめられるよう入力支援することができる。
【0065】
そして、入力方法切換ボタン59により、入力支援装置10は、入力支援情報の表示を必要とするオペレーターと、表示を不要とするオペレーターとの双方に対応して入力支援することができる。
【0066】
これにより、業務経験が浅いオペレーターは、入力支援情報を表示することで、入力作業を正確、かつ一定の作業効率で行うことができる。一方、業務経験が豊富なオペレーターは、入力支援情報の表示、非表示を任意に選択できるので、入力作業がやり易い方を選択することができる。
【0067】
従って、入力支援情報の表示、非表示を入力方法切換ボタン59で選択可能にしたことにより、入力支援装置10は、オペレーターの業務経験に応じたより効率的な入力支援をすることができる。
【0068】
また、入力支援情報の表示が選択された場合、入力支援情報に対応する入力段階ごとに所定の入力項目の入力を受け付ける段階入力処理により、入力支援装置10は、入力漏れなどを防止することができる。つまり、オペレーターは、入力作業をより正確、かつ一定の作業効率で行うことができる。
【0069】
一方、入力支援情報の非表示が選択された場合、所定の入力項目の入力を一括して受付ける一括入力処理により、入力支援装置10は、オペレーターが入力操作部12を操作する回数を低減することができる。加えて、オペレーターは、業務経験を生かした独自の入力順序で効率よく入力作業を行うことができる。
【0070】
つまり、入力支援情報を表示するか否かによって、段階入力処理、あるいは一括入力処理のいずれかを開始する構成としたことにより、入力支援装置10は、オペレーターの業務経験に応じた入力支援することができる。すなわち、全体としてオペレーターの作業効率をより向上させることができる。
【0071】
従って、入力支援情報を表示するか否かによって、段階入力処理、あるいは一括入力処理のいずれかを開始することにより、入力支援装置10は、オペレーターの業務経験に応じたより効率的な入力支援をすることができる。
【0072】
また、段階入力処理を、入力段階ごとに入力エラーの有無を判定し、入力エラーがなければ、次の入力段階に進む構成としたことにより、入力支援装置10は、入力段階ごとに所定の入力項目の入力漏れや入力間違いなどを検出することができる。これにより、オペレーターは、入力エラーの項目を探す時間などが低減されて、効率よく入力作業を行うことができる。
【0073】
従って、入力段階ごとに入力エラーの有無を確認することにより、入力作業の正確性を向上することができ、入力支援装置は、オペレーターの業務経験に応じた入力支援をすることができる。
【0074】
また、入力操作部12により、オペレーターの操作による所定の入力項目を入力許容し、モニター13により、ワークフロー情報30に基づいて入力段階ごとに分割構成した所定の入力項目に対応する入力支援情報を入力段階ごとに出力許容して、入力方法切換ボタン59により、入力支援情報の表示、あるいは非表示を選択許容することにより、オペレーターの業務経験に応じたより効率的な入力支援ができる入力支援方法を提供することができる。
【実施例2】
【0075】
別の実施例として、図1に示す入力支援装置10と通信回線2を介して接続したサーバー20を用いた入力支援システム1(入力支援システム)について、図11から図13を用いて説明する。
【0076】
なお、図11は実施例2における入力支援装置10とサーバー20の内部構成のブロック図を示し、図12は実施例2における入力支援装置10の入力支援処理の動作のフローチャートを示し、図13は実施例2におけるサーバー20の応答処理の動作のフローチャートを示している。
また、上述した実施例1と同じ構成は、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0077】
入力支援装置10、及びサーバー20は、図11に示すように、上述の実施例1に対して内部構成が異なる。
具体的には、入力支援装置10は、入力操作部12、モニター13、端末記憶部14(端末記憶手段)、回線接続部15、端末制御部16(要求手段、入力順序送信手段)、及び通帳機構部17で構成している。
【0078】
端末記憶部14には、オペレーターが入力した入力項目と、その入力順序とを関連付けて記憶した入力順序情報14a(入力順序情報)、及びその他情報を記憶した各種ファイル14bを記憶している。
【0079】
また、サーバー20は、制御部21、回線接続部22、記憶部23(記憶手段)、応答処理部24(応答手段)、及びワークフロー情報生成部25(ワークフロー情報生成手段)で構成している。
【0080】
記憶部23には、ワークフロー情報30、入力支援装置10から送信された入力順序情報14aを蓄積記憶した入力順序ファイル26(順序情報蓄積手段)、及びその他ファイルを記憶した各種ファイル27を記憶している。
【0081】
応答処理部24は、入力支援装置10から送信された送信情報を受信すると、制御部21の指示により送信情報に対する各種応答処理を行う機能、及び各種応答処理の結果を応答情報として入力支援装置10に送信する機能を有している。
【0082】
ワークフロー情報生成部25は、制御部21の指示により、記憶部23に蓄積記憶した入力順序ファイル26に基づいたより効率的なワークフローを構築して、新しいワークフロー情報30として記憶部23に出力保存する機能を有している。
【0083】
このような構成の入力支援装置10、及びサーバー20を用いて、オペレーターが入力支援装置10を操作して新規口座開設手続きを行う際、入力支援装置10がオペレーターの入力作業を支援する動作について図12、及び図13を用いて説明する。
【0084】
まず、入力作業を開始するオペレーターの所定の操作を受付けると、入力支援装置10の端末制御部16は、図12に示すように、オペレーターの入力を支援する入力支援処理を開始する。そして、端末制御部16は、図6に示すメニュー画面50をモニター13に表示する(ステップS201)。
【0085】
ここで、入力支援装置10の端末制御部16は、オペレーターの操作によって入力方法切換ボタン59が押下されたか否かを判定する(ステップS202)。オペレーターが入力方法切換ボタン59を押下せずに(ステップS202:No)、新規口座開設手続きボタン51を押下すると、端末制御部16は、入力支援情報を表示して段階的にオペレーターの入力作業を支援する段階入力処理を開始する。この際、端末制御部16は、通信回線2を介してワークフロー情報30の提供を要求する送信情報をサーバー20に送信する(ステップS203)。
【0086】
サーバー20の回線接続部22が送信情報を受信すると、サーバー20の制御部21の指示により、応答処理部24は、図13に示すように、送信情報に対応する応答処理を開始する。この際、制御部21は、受信した送信情報を応答処理部24に受け渡す。
【0087】
図13に示すように、応答処理部24は、受信した送信情報がワークフロー情報30の要求か否かを判定する(ステップS301)。送信情報がワークフロー情報30の要求であれば(ステップS301:Yes)、制御部21の指示により応答処理部24は、記憶部23からワークフロー情報30を読み出して、回線接続部22を介して入力支援装置10にワークフロー情報30を送信する(ステップS302)。その後、制御部21の指示により応答処理部24は、応答処理を終了する。
【0088】
図12のステップS203に戻り、入力支援装置10の回線接続部15がワークフロー情報30を受信すると(ステップS204)、端末制御部16は、メインフロー表示部5、サブフロー表示部6、作業内容表示部7にワークフロー情報30に基づいた入力支援情報を表示した個人情報入力画面60をモニター13に表示する(ステップS205)。
【0089】
なお、図12のステップS205は、上述した実施例1における図5のステップS103と同一の処理なので、その詳細な説明を省略する。同様に、図12のステップS206からステップS210は、実施例1における図5のステップS104からステップS108と同一の処理なので、その詳細な説明を省略する。
【0090】
図12のステップS210において、メインフローの「入金手続き」段階における入力が完了していれば(ステップS210:Yes)、端末制御部16は、「入金手続き」の入力段階で入力された情報と、一時記憶している「個人情報入力」段階、及び「通帳/カード作成」段階の入力情報とを結合して、サーバー20に送信する。その後、入力支援装置10の端末制御部16は、通帳機構部17から新規通帳を排出したのち、入力支援処理を終了する。
【0091】
一方、図12のステップS202において、図6のメニュー画面50の入力方法切換ボタン59が押下されて(ステップS202:Yes)、新規口座開設手続きボタン51が押下されると、端末制御部16は、図10に示す一括入力画面90をモニター13に表示する(ステップS211)。
【0092】
そして、オペレーターが手続きにかかる情報を所定の入力項目に入力すると、端末制御部16は、オペレーターが入力した入力項目と、その入力順序とを関連付けて入力順序情報14aとして端末記憶部14に記憶する(ステップS212)。
【0093】
その後、オペレーターが図10の一括入力画面における確定ボタン99を押下すると、端末制御部16は、全ての入力が完了しているか否かを判定する(ステップS213)。
【0094】
全ての入力項目の入力が完了していない、あるいは入力エラーがあれば(ステップS213:No)、端末制御部16は、エラーメッセージを表示した一括入力画面90をモニター13に表示して、オペレーターが修正入力して確定ボタン99を押下するまで待機する。
【0095】
一方、ステップS213において、全ての入力項目が入力完了していれば(ステップS213:Yes)、端末制御部16は、端末記憶部14の入力順序情報14aを、オペレーターにより入力された全ての入力情報を顧客情報とともに、送信情報としてサーバー20に送信する(ステップS214)。その後、入力支援装置10の端末制御部16は、通帳機構部17から新規通帳を排出したのち、入力支援処理を終了する。
【0096】
そして、入力支援装置10から送信された送信情報をサーバー20の回線接続部22が受信すると、制御部21の指示により、応答処理部24が図13に示す応答処理を開始する。
【0097】
図13のステップS301において、サーバー20の応答処理部24は、送信情報がワークフロー情報30の要求でなければ(ステップS301:No)、入力順序情報14aであるか否かを判定する(ステップS303)。
【0098】
入力順序情報14aを受信したと判定すると(ステップS303:Yes)、制御部21の指示により応答処理部24は、受信した入力順序情報14aを記憶部23の入力順序ファイル26に蓄積保存する(ステップS304)。
【0099】
その後、応答処理部24は、制御部21の指示により入力順序ファイル26に基づいてワークフロー情報30を生成するか否かを判定する(ステップS305)。
【0100】
ワークフロー情報30を生成すると判定すると(ステップS305:Yes)、応答処理部24は、入力順序ファイル26に基づいてより効率的な新しいワークフローを構築するとともに、ワークフロー情報30として記憶部23に出力保存する(ステップS306)。その後、制御部21の指示により応答処理部24は、送信情報に対する応答処理を終了する。
【0101】
なお、ステップS303において、受信した送信情報が入力順序情報14aでなければ(ステップS303:No)、制御部21の指示により応答処理部24は、処理をステップS305に進める。
【0102】
また、ステップS305において、ワークフロー情報30を生成しない場合(ステップS305:No)、制御部21の指示により応答処理部24は、送信情報に対する応答処理を終了する。
【0103】
以上のような動作を実現する構成により、オペレーターの業務経験に応じたより効率的な入力支援ができる入力支援システム1を提供することができる。
具体的には、ワークフロー情報30をサーバー20から取得することにより、入力支援装置10は、常に新しいワークフロー情報30に基づいた入力支援情報をモニター13に表示してオペレーターを入力支援することができる。
【0104】
また、複数台の入力支援装置10と、サーバー20からなる入力支援システム1であっても、オペレーターは、どの入力支援装置10を用いても同じように入力支援を受けて入力作業を行うことができる。
【0105】
さらに、ワークフロー情報30をサーバー20から自動的に取得することにより、入力支援装置10は、ワークフロー情報30の導入、更新する作業を不要にすることができる。加えて、入力支援システム1は、ワークフロー情報30の見直し、再構成をし易くすることができる。
【0106】
よって、入力支援システム1は、より作業効率のよりワークフロー情報30を入力支援装置10に提供し易くなり、オペレーターの入力作業をより効率よくナビゲーションすることができる。
【0107】
従って、サーバー20にワークフロー情報30を記憶することにより、入力支援システム1は、常に新しいワークフロー情報30を入力支援装置10に提供することができるので、より効率的な入力支援をすることができる。
【0108】
また、オペレーターの入力順序を蓄積記憶した入力順序ファイル26に基づいてワークフロー情報30を生成することにより、入力支援システム1は、より効率的な入力支援情報でオペレーターの入力作業を支援することができる。
【0109】
具体的には、入力方法切換ボタン59を押下して入力支援情報の非表示を選択したオペレーターは、一括入力画面90において業務経験によって独自の入力順序で入力を行うことができる。そこで、入力支援システム1は、オペレーターの入力順序を入力順序ファイル26に蓄積記憶することで、オペレーターの入力順序の偏りや傾向を収集することができる。
【0110】
そして、サーバー20のワークフロー情報生成部25で、オペレーターの入力順序の偏りや傾向に基づいて、より効率のよいワークフローを構築するとともに、新しいワークフロー情報30として出力保存することができる。
【0111】
これにより、新しいワークフロー情報30は、オペレーターの業務経験を生かしたワークフロー情報30とすることができる。すなわち、入力支援システム1は、オペレーターの業務経験に基づいた入力順序から作業効率、及び正確性の向上を図ることができる。
【0112】
そして、入力支援装置10は、メインフロー表示部5、サブフロー表示部6、及び作業内容表示部7に、より効率的なワークフロー情報30に基づいた入力支援情報を表示することができる。これにより、入力支援システム1は、常に入力作業の効率向上を図るとともに、オペレーターの入力作業をより効率よく支援することができる。
【0113】
また、入力支援情報の非表示を選択したオペレーターは、入力作業によって入力支援システム1の効率向上に貢献することができる。特に、業務経験が豊富なオペレーターは、その業務経験をワークフロー情報30の生成に生かすことができる。
【0114】
従って、入力順序ファイル26に基づいてワークフロー情報30を生成することにより、入力支援システム1は、オペレーターに対してより効率的な入力支援情報を提供することができる。また、オペレーターは、業務経験をワークフロー情報30の生成という形で生かすことができる。
【0115】
また、入力支援装置10と、通信回線2を介して接続したサーバー20とで構成したシステムを用いた入力支援方法であって、サーバー20の記憶部23でワークフロー情報30を記憶して、サーバー20の応答処理部24により、入力支援装置10の要求に対してワークフロー情報30を応答送信し、入力支援装置10の端末制御部16により、入力方法切換ボタン59で入力支援情報の表示が選択された場合に、ワークフロー情報30の送信をサーバー20に対して要求して、サーバー20からワークフロー情報30を受信すると、ワークフロー情報30に基づいて入力支援情報を入力段階ごとにモニター13に出力することにより、オペレーターの業務経験に応じたより効率的な入力支援ができる入力支援方法を提供することができる。
【0116】
なお、上述の実施例1、及び実施例2において、入力支援装置10、及びサーバー20は、上述の構成に限定するものではなく、外部記憶装置やプリンタ、キャッシュカード発行機など適宜の構成要素を接続してもよい。
また、ワークフロー情報30には、入力作業にかかる注意事項やヘルプ情報をメインフロー、サブフロー、及び所定の入力項目に関連付けて記憶してもよい。
【0117】
また、メインフロー表示部5、サブフロー表示部6、作業内容表示部7に表示される入力支援情報は、取引種別に応じて適宜の構成とすることができる。さらに、図4に示す画面構成図40のメインフロー表示部5、サブフロー表示部6、及び作業内容表示部7は、一例であって、このほかのレイアウトであってもよい。
【0118】
また、メニュー画面50に入力方法選択ボタン59を表示する構成としたが、入力方法選択ボタン59は、メニュー画面50に限定せず、入力作業途中でも切換え可能にして、個人情報入力画面60、通帳/カード作成画面、入金手続き画面70、及び一括入力画面90などに表示してもよい。また、ボタンに限定するものではなく、チェックボックスなどであってもよい。
【0119】
また、入力方法選択ボタン59で入力支援情報の表示を選択した場合、メインフロー表示部5に表示したメインフローごとに入力エラーを確認する構成としたが、これに限定せずサブフロー表示部6に表示したサブフローごとに入力エラーを確認する構成としてもよい。
【0120】
また、実施例2において、図1に示す入力支援システム1は、複数の入力支援装置10で構成してもよい。
また、入力順序情報14aを端末記憶部14に記憶して、入力完了後、サーバー20に送信する構成としたが、これに限定せず、入力順序情報14aは、端末制御部16のメモリなどに一時記憶してもよい。
【0121】
さらに、入力順序情報14aは、入力完了ごとに送信するのではなく、例えば1日単位などある程度まとまった情報として任意のタイミングで送信してもよい。
加えて、入力順序だけでなく、オペレーターを識別するIDなども関連付けて記憶してもよい。これにより、業務経験と入力順序情報とに基づいてワークフローを再構成することができる。
【0122】
あるいは、入力エラーのあった入力項目と、入力エラーの内容も入力順序に関連付けて記憶してもよい。これにより、業務経験が豊富なオペレーターでも入力エラーが生じ易い入力項目に対して、注意事項を付与した入力支援情報を表示することができる。
【0123】
また、実施例2において、ワークフロー情報生成は、入力支援装置10からの送信情報を受けた場合だけでなく、サーバー20内で適宜のタイミングで行うようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明は、金融機関の窓口業務だけでなく、様々な業界においてオペレーターの入力作業を支援する入力支援装置、入力支援システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0125】
1…入力支援システム
2…通信回線
10…入力支援装置
12…入力操作部
13…モニター
14…端末記憶手段
14a…入力順序情報
16…端末制御部
20…サーバー
23…記憶部
24…応答処理部
25…ワークフロー情報生成部
26…入力順序ファイル
30…ワークフロー情報
31…第1処理
32…第2処理
33…第3処理
59…入力方法切換ボタン
60…個人情報入力画面
70…入金手続き画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オペレーターの操作による所定の情報を入力許容する情報入力手段と、
ワークフロー情報に基づいて入力段階ごとに分割構成した前記所定の情報に対応する入力支援情報を前記入力段階ごとに出力許容する出力手段と、
前記入力支援情報の表示、あるいは非表示を選択許容する表示選択手段とを備えた
入力支援装置。
【請求項2】
前記表示選択手段により、
前記入力支援情報の表示が選択された場合には、
前記入力支援情報に対応する入力段階ごとに前記所定の情報を受付ける段階入力処理を実行し、
前記入力支援情報の非表示が選択された場合には、
前記所定の情報を一括して受付ける一括入力処理を実行する構成とした
請求項1に記載の入力支援装置。
【請求項3】
前記段階入力処理を、
前記入力段階ごとに入力エラーの有無を判定し、入力エラーがなければ、次の入力段階に進む構成とした
請求項2に記載の入力支援装置。
【請求項4】
複数の請求項2または請求項3に記載の入力支援装置と、
該入力支援装置と通信回線を介して接続したサーバーとで構成した入力支援システムであって、
前記サーバーに、
前記ワークフロー情報を記憶する記憶手段と、
前記入力支援装置の要求に対して前記ワークフロー情報を応答送信する応答手段とを備え、
前記入力支援装置に、
前記表示選択手段により、前記入力支援情報の表示が選択された場合に、前記ワークフロー情報の送信を前記サーバーに対して要求する要求手段を備え、
前記サーバーから前記ワークフロー情報を受信すると、前記ワークフロー情報に基づいて前記入力支援情報を前記入力段階ごとに前記出力手段に出力する構成とした
入力支援システム。
【請求項5】
前記入力支援装置に、
前記表示選択手段により、前記入力支援情報の非表示が選択された場合に、情報入力手段で前記所定の情報が入力された順序を入力順序情報として記憶する端末記憶手段と、
前記入力順序情報を前記サーバーへ送信する入力順序送信手段とを備え、
前記サーバーに、
受信した前記入力順序情報を蓄積記憶する順序情報蓄積手段と、
該順序情報蓄積手段に蓄積された前記入力順序情報に基づいて前記ワークフロー情報を生成して前記記憶部に記憶するワークフロー情報生成手段とを備えた
請求項4に記載の入力支援システム。
【請求項6】
情報入力手段により、オペレーターの操作による所定の情報を入力許容し、
出力手段により、ワークフロー情報に基づいて入力段階ごとに分割構成した前記所定の情報に対応する入力支援情報を前記入力段階ごとに出力許容して、
表示選択手段により、前記入力支援情報の表示、あるいは非表示を選択許容する
入力支援方法。
【請求項7】
複数の請求項2または請求項3に記載の入力支援装置と、該入力支援装置と通信回線を介して接続したサーバーとで構成したシステムを用いた入力支援方法であって、
前記サーバーの記憶手段で前記ワークフロー情報を記憶して、
前記サーバーの応答手段により、前記入力支援装置の要求に対して前記ワークフロー情報を応答送信し、
前記入力支援装置の要求手段により、前記表示選択手段で前記入力支援情報の表示が選択された場合に、前記ワークフロー情報の送信を前記サーバーに対して要求して、前記サーバーから前記ワークフロー情報を受信すると、前記ワークフロー情報に基づいて前記入力支援情報を前記入力段階ごとに前記出力手段に出力する
入力支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−256155(P2012−256155A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−128176(P2011−128176)
【出願日】平成23年6月8日(2011.6.8)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】