説明

入力装置、及び電子機器

【課題】良好な操作性が得られる入力装置を提供する。
【解決手段】入力装置3Aは、タッチ面71Aを有するサーフェイス部材7と、サーフェイス部材7を移動可能に挟持する第1筐体及び第2筐体と、タッチ面71A上の押圧された位置を検出する位置検出手段と、サーフェイス部材7を第1筐体側に付勢しながらタッチ面71Aへの押圧に伴いサーフェイス部材7を平行移動または傾斜移動させる付勢部材10と、サーフェイス部材7の平行移動または傾斜移動による移動量が一定量以上となったか否かを検出する移動検出手段9とを備える。押圧された際にサーフェイス部材7が平行移動するタッチ面71A上の平行移動位置Pは、中心Oを通る仮想線VLにてタッチ面71Aを第1,第2領域ArU,ArDに分割した場合に、中心Oからずれた第1領域ArU内に位置付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチ面が押圧されることで情報の入力を受け付ける入力装置、及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ケースに形成された開口部を介してタッチ面が外部に露出し、タッチ面上で利用者により押圧(操作)された位置を検出するタッチパネルを有する入力装置(画面入力装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この入力装置は、利用者の押圧によるタッチパネルの移動によって押下される複数のラバースイッチを備え、当該ラバースイッチが作動することで利用者に節度感を与える構成とされている。
そして、タッチパネルは、利用者によりタッチ面が押圧されることで、複数のラバースイッチの付勢力に抗して、平行移動(タッチ面が初期位置に対して平行となるように移動)または傾斜移動(タッチ面が初期位置に対して傾斜するように移動)可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−271307号公報(図13)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、タッチ面上の各位置のうち、押圧された際にタッチパネルが平行移動する平行移動位置は、例えば上記複数のラバースイッチをタッチ面の中心に対称となる位置に配設することで、タッチ面の中心に設定されることが一般的である。
そして、例えばタッチ面の中心を通る仮想線にてタッチ面を第1領域及び第2領域に分割し、平行移動位置を除く第1領域または第2領域を押圧すると、平行移動位置以外の位置が押圧されることとなるため、タッチパネルは、傾斜移動することとなる。
また、上記複数のラバースイッチがタッチ面の中心に対称となる位置に配設されているため、タッチパネルを傾斜移動させる(ラバースイッチを押下する)ために必要な押圧力(タッチ面への押圧力)は、第1領域を押圧した場合と、第2領域を押圧した場合とで略同様の押圧力となる。
【0005】
そして、画素の位置がタッチ面上の各位置(座標)に対応した画像を確認しながら利用者に入力装置を操作させる構成を採用した場合には、以下に示すように、良好な操作性が得られない、という問題がある。
当該画像としては、利用者の操作の用に供される領域と、操作の用に供されない領域とが存在するものである。
すなわち、上述したようにタッチパネル上の第1,第2領域でタッチパネルを傾斜移動させるために必要な押圧力が略同様のものとなるため、利用者の操作の用に供される画像を操作する際の押圧力は、操作の用に供されない領域の画像を操作する際の押圧力と略同様の押圧力となる。
したがって、不要に大きい押圧力で利用者に入力装置を操作させる必要があり、良好な操作性が得られない。
【0006】
本発明の目的は、良好な操作性が得られる入力装置、及び電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の入力装置は、タッチ面を有するサーフェイス部材と、前記タッチ面を外部に露出させる第1開口部を有する第1筐体と、前記第1筐体との間で前記サーフェイス部材を移動可能に挟持する第2筐体と、前記タッチ面上の押圧された位置を検出する位置検出手段と、前記サーフェイス部材及び前記第2筐体の間に配設され、前記サーフェイス部材を前記第1筐体側に付勢しながら、前記タッチ面への押圧に伴い、前記サーフェイス部材を平行移動、または傾斜移動させる付勢部材と、前記サーフェイス部材の平行移動または傾斜移動による移動量が一定量以上となったか否かを検出する移動検出手段とを備え、前記押下スイッチは、前記タッチ面の中心に対向する位置に配設され、前記タッチ面上の各位置のうち、押圧された際に前記サーフェイス部材が平行移動する平行移動位置は、前記タッチ面の中心を通る仮想線にて前記タッチ面を第1領域及び第2領域に分割した場合に、前記タッチ面の中心からずれた前記第1領域内または前記第2領域内に位置付けられていることを特徴とする。
【0008】
ここで、サーフェイス部材の平行移動とは、タッチ面が初期位置に対して平行となるようにサーフェイス部材が移動することを意味するものである。
また、サーフェイス部材の傾斜移動とは、タッチ面が初期位置に対して傾斜するようにサーフェイス部材が移動することを意味するものである。
【0009】
本発明では、入力装置が上述した付勢部材を備えるので、タッチ面への押圧に伴い、サーフェイス部材を平行移動または傾斜移動させるとともに、タッチ面への押圧が解除されることでサーフェイス部材を初期位置に復帰させることができる。
また、タッチ面上において、平行移動位置が上述した位置に位置付けられているため、サーフェイス部材を平行移動または傾斜移動させるために必要な押圧力(タッチ面への押圧力)は、タッチ面上の各位置で異なるものとなる。
例えば、付勢部材が複数設けられていた場合、平行移動位置では、サーフェイス部材が平行移動し、各付勢部材を同様に変形させる必要があるため、タッチ面上で最も大きい押圧力を必要とする。
一方、平行移動位置以外では、サーフェイス部材が傾斜移動し、各付勢部材を同様に変形させる必要がなく、押圧される側に配設される付勢部材を変形させるだけでよいため、平行移動位置での押圧力に比較して小さい押圧力で足りるものとなる。
【0010】
また、第1,第2領域内の各位置での押圧力を比較した場合、平行移動位置が位置付けられていない領域内の各位置での押圧力は、平行移動位置が位置付けられている領域内の各位置での押圧力に比較して小さいものとなる。
したがって、画素の位置がタッチ面上の各位置(座標)に対応した画像を確認しながら利用者に入力装置を操作させる構成を採用した場合、以下の効果を享受できる。
なお、以下では、説明の便宜上、平行移動位置が第1,第2領域内のうち、第1領域内に位置付けられているものとして説明する。
すなわち、当該画像として、第2領域に対応させて利用者の操作の用に供される画像を配置し、第1領域に対応させて利用者の操作の用に供されない画像を配置すれば、第2領域内の各位置での押圧力は比較的に小さいものとなるので、小さい押圧力で利用者に入力装置を操作させることができる。
したがって、良好な操作性が得られる入力装置を構成できる。
【0011】
本発明の入力装置では、前記移動検出手段は、前記サーフェイス部材及び前記第2筐体間で押下される押下スイッチで構成され、前記タッチ面の中心に対向する位置に配設されていることが好ましい。
本発明では、入力装置がタッチ面の中心に対向する位置に配設される上述した押下スイッチを備えるので、タッチ面上を押圧する位置によって、押下スイッチを押下するために必要とする操作量(タッチ面上を押圧する各位置でのサーフェイス部材の平行移動または傾斜移動する変位量)が大きく異なることがない。したがって、さらに良好な操作性が得られる入力装置を構成できる。
【0012】
本発明の入力装置では、前記移動検出手段は、前記サーフェイス部材とともに平行移動または傾斜移動し、前記第2筐体には、前記第1筐体側に突出し、前記サーフェイス部材の平行移動または傾斜移動時に前記移動検出手段を押下する押付部が設けられていることが好ましい。
本発明では、移動検出手段(押下スイッチ)がサーフェイス部材側に取り付けられ、第2筐体に上述した押付部が設けられているので、サーフェイス部材の移動時に押下スイッチが押付部に当接し、当該押付部を支点として、サーフェイス部材を良好に傾斜移動させることができる。
【0013】
本発明の電子機器は、上述した入力装置と、複数の操作ボタンを有する第2の入力装置とを備え、前記第1筐体には、前記複数の操作ボタンを外部に露出させる第2開口部が形成され、前記第2領域は、前記第1領域に対して、前記第2開口部側に位置し、前記平行移動位置は、前記第1領域内に位置付けられていることを特徴とする。
本発明では、電子機器は、上述した入力装置を備えるので、上述した入力装置と同様の作用及び効果を享受できる。
また、平行移動位置は、第1領域及び第2領域のうち、複数の操作ボタンを外部に露出させる第2開口部から離間する側に位置する第1領域内に位置付けられている。
このことにより、入力装置を操作させる際に利用者に確認させる画像を上述したように構成すれば、押圧力が小さいものとなる第2領域と複数の操作ボタンとを近接して配置できる。このため、押圧力が小さいものとなる第2領域と複数の操作ボタンとが離間して配置された構成(平行移動位置が第2領域内に位置付けられた構成)と比較して、良好な操作性が得られる電子機器を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態における虚像表示システムを示す斜視図。
【図2】本実施形態におけるタッチパッドの構成を示す分解斜視図。
【図3】本実施形態におけるサーフェイスシートの一部を拡大した斜視図。
【図4】本実施形態におけるタクトスイッチの配設位置を示す図。
【図5】本実施形態におけるタッチパッドの支持構造を模式的に示す断面図。
【図6】本実施形態における平行移動位置を説明するための図。
【図7】本実施形態における平行移動位置を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
〔1.虚像表示システムの構成〕
図1は、虚像表示システム1を示す斜視図である。
虚像表示システム1は、図1に示すように、虚像表示装置2と、電子機器としてのコントローラー3とを備え、コントローラー3による制御の下、虚像表示装置2を動作させ、観察者に対して虚像による画像光を認識させる。
【0016】
〔2.虚像表示装置の構成〕
虚像表示装置2は、図1に示すように、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイで構成され、ハーネスHを介してコントローラー3に接続されている。
そして、虚像表示装置2は、ハーネスHを介してコントローラー3から入力した画像信号に基づく画像光を形成し、形成した画像光を虚像として観察者に観察させる。
この虚像表示装置2は、図1に示すように、画像形成装置2Aと、導光板2Bと、リム2Cと、画像形成装置2Aに接続するテンプル2Dとを備える。
なお、画像形成装置2A、導光板2B、及びテンプル2Dは、図1に示すように、左右対称となるように、それぞれ一対設けられている。
【0017】
画像形成装置2Aは、具体的な図示は省略したが、カバー2E内部に、画像光を形成するLCD(Liquid Crystal Display)等の表示素子、ハーネスHを介してコントローラー3と接続し、コントローラー3からの画像信号に基づいて表示素子を駆動させる駆動回路、表示素子にて形成された画像光を平行光として投射する投射レンズ等を有する。
一対の導光板2Bは、図1に示すように、虚像表示装置2を装着する観察者の左目及び右目にそれぞれ対応するようにリム2Cに取り付けられる。
この導光板2Bは、画像形成装置2A(投射レンズ)から投射された画像光を内部に取り込み、取り込んだ画像光を全反射により他方の導光板2Bに近接する側に画像光を導く。そして、導光板2Bは、他方の導光板2Bに近接する側に導いた画像光を、虚像表示装置2を装着した観察者の左目または右目に導く。
【0018】
〔3.コントローラーの構成〕
コントローラー3は、図1に示すように、外装筐体4と、外装筐体4外部に露出する複数の操作ボタン5及びタッチパッド6と、操作ボタン5及びタッチパッド6からの信号に基づいて、画像信号を虚像表示装置2に出力させる制御装置(図示略)等を備える。
外装筐体4は、図1に示すように、フロントケース41及びリアケース42を組み合わせることで構成され、全体略直方体形状を有する。
フロントケース41には、複数の操作ボタン5を外部にそれぞれ露出させる第2開口部としての複数のボタン用開口部411と、タッチパッド6のタッチ面71Aを外部に露出させる第1開口部としての矩形状のパッド用開口部412とが形成されている。
なお、フロントケース41における裏面(パッド用開口部412の周縁)の構造については、後述するタッチパッド6の支持構造において、詳細に説明する。
【0019】
複数の操作ボタン5は、虚像表示装置2を装着した観察者により押下されるボタンであり、例えば、虚像表示装置2の表示素子に形成させる画像(画像光)の輝度を調整するための操作ボタン、メニュー画面やキーボードを模したキーボード画面FG(図7参照)等を表示させるための操作ボタン等を備える。そして、操作ボタン5の押下に伴い、外装筐体4内部に配設された回路基板(図示略)上のタクトスイッチ(図示略)が押下され、押下に応じた信号が前記回路基板から前記制御装置に出力される。
なお、複数の操作ボタン5、前記タクトスイッチ、及び前記回路基板が本発明に係る第2の入力装置3B(図1)に相当する。
【0020】
〔4.タッチパッドの構成〕
図2は、タッチパッド6の構成を示す分解斜視図である。
タッチパッド6は、虚像表示装置2を装着した観察者によりタッチ面71Aが押圧された際に、タッチ面71A上の当該押圧された位置に関する信号を前記制御装置に出力する。
また、タッチパッド6は、具体的には後述するが、フロントケース41及び挟持部材11の間で、当該押圧される方向に沿って移動可能に維持される。
そして、タッチパッド6は、押圧による後述するサーフェイスシート7(後述する静電容量シート8を含む)の移動量が一定量に達した場合に、一定量に達した旨を示す信号を前記制御装置に出力する。
このタッチパッド6は、図2に示すように、サーフェイス部材としてのサーフェイスシート7と、位置検出手段としての静電容量シート8と、検出スイッチとしてのタクトスイッチ9(図4参照)とを備える。
【0021】
〔4-1.サーフェイスシートの構成〕
図3は、サーフェイスシート7の一部を拡大した斜視図である。
サーフェイスシート7は、ABS樹脂等の絶縁性材料から構成されたものであり、図1または図2に示すように、タッチ面71Aがパッド用開口部412を介して外部に露出し、観察者により操作される部分である。
このサーフェイスシート7は、図2または図3に示すように、タッチ面71Aを有する本体71と、突起部72と、張出部73とを備え、各部材71〜73が一体形成されたものである。
【0022】
本体71は、図2に示すように、矩形状の板体で構成されており、フロントケース41側の板面が観察者により押圧されるタッチ面71Aとして機能する。
なお、本体71におけるタッチ面71A側の外縁角部分は、図2または図3に示すように、面取りされている。
また、本体71には、リアケース42側の板面の外縁から垂下する矩形枠状の垂設部71Bが形成されている(図3、図5参照)。
なお、以下では、説明の便宜上、タッチ面71Aの法線方向から見た本体71の4つの辺縁のうち、互いに対向し、複数の操作ボタン5の配設位置に対して近接隔離する方向D(他の左縁7Lまたは右縁7Rに沿う方向D)に交差する一対の辺縁を、上縁7U(操作ボタン5から離間する側に位置する辺縁)及び下縁7D(操作ボタン5に近接する側に位置する辺縁)とする(図2、図3)。
【0023】
突起部72は、図2に示すように、本体71における外縁の四隅部分にそれぞれ設けられている。
具体的に、突起部72は、図2に示すように、タッチ面71Aの法線方向から見て、本体71における上縁7U及び下縁7Dの各両端部分にそれぞれ設けられている。
なお、4つの突起部72は、同一の形状を有するものである。
そして、突起部72は、図2または図3に示すように、第1突出部721及び第2突出部722が一体形成されたものであり、略L字形状を有する。
第1突出部721は、垂設部71Bの先端部分から方向Dに沿って突出する。
【0024】
すなわち、第1突出部721は、図3に示すように、タッチ面71Aに対して挟持部材11側に位置するように本体71外縁に接続されている。
そして、第1突出部721は、コントローラー3内部にタッチパッド6が組み込まれた状態で、タッチ面71Aの法線方向から見て、先端側がフロントケース41にて隠れるように配設される(図5参照)。
また、第1突出部721において、フロントケース41側の端面721Aは、図3に示すように、タッチ面71Aに平行となる平坦状に形成されている。
【0025】
第2突出部722は、図2または図3に示すように、第1突出部721の先端に設けられている。
そして、第2突出部722は、フロントケース41側に突出することで、図3に示すように、先端部分722Aが第1突出部721の端面721Aよりもフロントケース41側でタッチ面71Aの平面位置よりも第1突出部721側に位置するように形成されている。
また、第2突出部722は、角部分が面取りされることで、タッチ面71Aの法線方向から見て半円形状を有するとともに(図3)、タッチ面71Aに沿う方向から見た先端部分722Aの断面が略1/4円形状を有するように形成されている(図5参照)。
【0026】
張出部73は、図2または図3に示すように、第1突出部721と同様に垂設部71Bの先端部分からタッチ面71Aに対して平行に突出するとともに、本体71外縁を囲むように形成され、4つの突起部72における各第1突出部721に接続する。
なお、張出部73は、断面形状が第1突出部721の断面形状と同一に設定され、図3に示すように、フロントケース41側の端面731が第1突出部721の端面721Aと面一となるように形成されている。
すなわち、第2突出部722の先端部分722Aは、張出部73に対してフロントケース41側に位置する。
また、張出部73は、第1突出部721と同様に、コントローラー3内部にタッチパッド6が組み込まれた状態で、タッチ面71Aの法線方向から見て、先端側がフロントケース41にて隠れるように配設される。
【0027】
〔4-2.静電容量シートの構成〕
静電容量シート8は、具体的な図示は省略したが、電極層と、制御IC(Integrated Circuit)を搭載する基板層から構成され、サーフェイスシート7の本体71裏面(タッチ面71Aの反対側の面)に貼り付けられている(図5参照)。
この静電容量シート8は、観察者にてタッチ面71Aが押圧された際に、本体71を介して観察者の指との間でコンデンサーを形成し、当該コンデンサーがタッチ面71A上のどの位置に存在するか(タッチ面71A上のどの位置が押圧されたか)を微弱な静電容量の変化として検出する。
そして、静電容量シート8(制御IC)は、タッチ面71A上の押圧された位置に関する信号を前記制御装置に出力する。
前記制御装置は、上記信号を入力することで、タッチ面71A上の押圧された位置(座標)を認識し、虚像表示装置2の前記表示素子に形成させる画像中の対応する画素位置にマウスポインターを重畳させる。
【0028】
〔4-3.タクトスイッチの構成〕
図4は、タクトスイッチ9の配設位置を示す図である。具体的に、図4は、静電容量シート8の裏面(タッチ面71Aから離間する側の面)を示す図である。
タクトスイッチ9は、図4に示すように、静電容量シート8の裏面において、タッチ面71Aの中心O(図6参照)に対向する位置に設けられている。
そして、タクトスイッチ9は、観察者によるタッチ面71Aへの押圧によりサーフェイスシート7の移動量が一定量以上となった場合に、後述する挟持部材11の押付部111に押し付けられてON状態となり、一定量に達した旨を示す信号を前記制御装置に出力する。
【0029】
なお、タクトスイッチ9は、内部にバネが配設されており、当該バネによる弾性力によって、静電容量シート8及び挟持部材11(押付部111)の間で、サーフェイスシート7をフロントケース41側に付勢する。
また、タクトスイッチ9は、ON状態となる際に、微小な振動を生じ、観察者にクリック感を与えるものである。
【0030】
例えば、観察者は、虚像表示装置2の前記表示素子にキーボード画面FG(図7参照)が表示されている状態で、タッチ面71A上を指で押圧すると、キーボード画面FGにおいて、上述したように、タッチ面71A上の押圧された位置に対応する画素位置にマウスポインターが表示される。
また、観察者は、タッチ面71A上を指で押圧しながら、当該押圧する位置を変更する(タッチ面71A上で指を動かす)ことで、指の動きに合わせてマウスポインターの位置が変更される。
【0031】
さらに、観察者は、キーボード画面FGにおいて、マウスポインターの位置をキー入力したいキーKy(図7参照)の位置に合わせた状態で、さらにタッチ面71Aを押圧すると、タクトスイッチ9がON状態となり、タクトスイッチ9から前記制御装置に信号(サーフェイスシート7の移動量が一定量に達した旨の信号)が出力される。
そして、前記制御装置は、上記信号の入力により、観察者によるキー入力を受け付け、受け付けたキーKyに応じた文字をキーボード画面FG中の文字表示領域ArL(図7参照)に表示させる。
【0032】
〔5.タッチパッドの支持構造〕
図5は、タッチパッド6の支持構造を模式的に示す断面図である。具体的に、図5は、4つの突起部72のうち、対角位置に配設される2つの突起部72を通る平面にてタッチパッド6を切断した断面図である。
上述したタッチパッド6は、図5に示すように、フロントケース41、付勢部材10、及び挟持部材11により、観察者によるタッチ面71Aへの押圧方向に沿って移動可能に支持される。
【0033】
フロントケース41の裏面において、パッド用開口部412の周縁部分には、図5に示すように、当該裏面から厚み方向に窪む凹部413が形成されている。
凹部413は、パッド用開口部412に連通し、タッチ面71Aの法線方向から見て、4つの第2突出部722を囲む矩形枠状に形成されている。
そして、サーフェイスシート7は、フロントケース41の裏面側から、4つの第2突出部722を凹部413の四隅角部分に合わせるように組み込むことで、フロントケース41に対して位置決めされる。
【0034】
付勢部材10は、シリコーンゴム等の弾性部材で構成され、図4に示すように、静電容量シート8の裏面において、四隅位置にそれぞれ取り付けられている。
なお、4つの付勢部材10は、図4に示すように、同一の形状を有するものである。
これら付勢部材10は、図4に示すように、静電容量シート8の裏面に取り付けられる円板状の基部10Aと、基部10Aの中心位置から突出し、挟持部材11に当接する略円柱状の凸部10Bとを備える。
そして、これら付勢部材10は、静電容量シート8及び挟持部材11の間で、サーフェイスシート7をフロントケース41側に付勢しながら、タッチ面71Aへの押圧に伴い、サーフェイスシート7を平行移動または傾斜移動させる。
なお、凸部10Bの先端は、図4または図5に示すように、球面状に形成されている。
【0035】
挟持部材11は、図2または図5に示すように、略矩形板状に形成され、フロントケース41の裏面に固定されることで、フロントケース41との間でサーフェイスシート7(静電容量シート8を含む)を移動可能に挟持する。
この挟持部材11において、タクトスイッチ9に対向する位置には、図2または図5に示すように、フロントケース41側に膨出し、タクトスイッチ9を押下するための押付部111が設けられている。
【0036】
そして、サーフェイスシート7は、上述した支持構造により、図5に示すように、フロントケース41及び挟持部材11の間で、タクトスイッチ9及び付勢部材10による付勢力により、フロントケース41側に付勢され、第2突出部722の先端部分722Aが凹部413の底部分に当接した状態(初期位置に位置する状態)となる。
また、この状態では、サーフェイスシート7は、図5に示すように、タッチ面71Aがパッド用開口部412内部に位置するように配設される。
【0037】
そして、上述した状態において、観察者によりタクトスイッチ9及び付勢部材10の付勢力に抗してタッチ面71Aが押圧されると、4つの第2突出部722が凹部413の側壁部分にて案内されながら、サーフェイスシート7が外装筐体4内部に平行移動または傾斜移動することとなる。
また、観察者がタッチ面71Aへの押圧を止めた場合には、サーフェイスシート7は、タクトスイッチ9及び付勢部材10の付勢力により、初期位置に復帰する。
【0038】
なお、上述したフロントケース41は、本発明に係る第1筐体に相当する。また、挟持部材11は、本発明に係る第2筐体に相当する。
また、上述したタッチパッド6、フロントケース41、挟持部材11、及び付勢部材10は、本発明に係る入力装置3A(図2、図5)に相当する。
なお、以下では、第2の入力装置3Bと区別するために、入力装置3Aを第1の入力装置3Aとして記載する。
【0039】
〔6.平行移動位置の設定〕
図6及び図7は、平行移動位置Pを説明するための図である。具体的に、図6は、タクトスイッチ9及び付勢部材10の配設位置をタッチ面71A側から見た図である。図7は、キーボード画面FGの画素位置とタッチ面71A上の各位置とを比較した図である。
なお、図6では、説明の便宜上、突起部72及び張出部73の図示を省略している。
なお、平行移動位置Pとは、タッチ面71A上の各位置のうち、押圧された際にサーフェイスシート7が平行移動する位置を意味するものである。
そして、本実施形態では、平行移動位置Pは、図6または図7に示すように、タッチ面71Aの中心Oからずれた位置となるように設定されている。
【0040】
なお、以下では、4つの付勢部材10において、上縁7U側に位置する2つの付勢部材10を付勢部材10Uとし、下縁7D側に位置する2つの付勢部材10を付勢部材10Dとする(図6)。
本実施形態では、2つの付勢部材10Uとタクトスイッチ9とは略同一の付勢力(弾性力)を有するように設定されている。
これに対して、2つの付勢部材10Dは、付勢部材10Uよりも小さい付勢力(弾性力)を有するように設定されている。
【0041】
上述したように各付勢部材10U,10D及びタクトスイッチ9の各付勢力を設定することで、平行移動位置Pは、図6または図7に示すように、2つの付勢部材10U及びタクトスイッチ9の各配設位置における重心位置Cgとタクトスイッチ9の配設位置との間に位置付けられる。
すなわち、平行移動位置Pは、図6または図7に示すように、タッチ面71Aの中心Oを通り上縁7Uまたは下縁7Dに平行となる仮想線VLにてタッチ面71Aを仮想的に上縁7U側の第1領域ArU及び下縁7D側の第2領域ArDに分割した場合に、中心Oからずれた第1領域ArU内に位置付けられている。
【0042】
そして、上述した平行移動位置Pが押圧された場合には、サーフェイスシート7は、以下に示すように平行移動することとなる。
すなわち、平行移動位置Pへの押圧により各付勢部材10U,10D及びタクトスイッチ9に加わる各荷重と各付勢部材10U,10D及びタクトスイッチ9の各付勢力とのバランスが取れるため、サーフェイスシート7は、タッチ面71Aが初期位置に対して平行となるように、外装筐体4内部に移動する。
一方、タッチ面71A上において平行移動位置P以外の位置が押圧された場合には、上述したバランスが崩れるため、サーフェイスシート7は、タッチ面71Aが初期位置での状態に対して傾斜するように、外装筐体4内部に移動(傾斜移動)する。
【0043】
また、平行移動位置Pが上述した位置に位置付けられているため、サーフェイスシート7を外装筐体4内部に移動させる(タクトスイッチ9をON状態とする)ために必要な押圧力(タッチ面71Aへの押圧力)は、タッチ面71A上の各位置で異なるものとなる。
具体的に、平行移動位置Pでは、サーフェイスシート7が平行移動し、各付勢部材10U,10D及びタクトスイッチ9を同様に変形させる必要があるため、タッチ面71A上で最も大きい押圧力を必要とする。
一方、平行移動位置P以外では、サーフェイスシート7が傾斜移動し、各付勢部材10U,10D及びタクトスイッチ9を同様に変形させる必要がなく、押圧される側に配設される付勢部材10を変形させるだけでよいため、平行移動位置Pでの押圧力に比較して小さい押圧力で足りるものとなる。
【0044】
また、平行移動位置P以外の各位置のうち、第2領域ArD内の各位置での押圧力は、第2領域ArD内に小さい付勢力の各付勢部材10Dが配設されているため、大きい付勢力の各付勢部材10Uが配設された第1領域ArU内の各位置での押圧力に比較して、小さい押圧力で足りるものとなる。
そして、本実施形態では、キーボード画面FGには、図7に示すように、比較的に小さい押圧力でサーフェイスシート7を移動させることができる第2領域ArDに対応させて、観察者による操作の用に供される各キーKyが配置されている。
一方、キーボード画面FGには、図7に示すように、サーフェイスシート7を移動させるために比較的に大きい押圧力を必要とする第1領域ArUに対応させて、観察者による操作の用に供されない文字表示領域ArLが配置されている。
【0045】
上述した実施形態によれば、以下に示す効果がある。
本実施形態では、第1の入力装置3Aが付勢部材10を備えるので、タッチ面71Aへの押圧に伴い、サーフェイスシート7を平行移動または傾斜移動させるとともに、タッチ面71Aへの押圧が解除されることでサーフェイスシート7を初期位置に復帰させることができる。
【0046】
さらに、タッチ面71A上において、平行移動位置Pが第1領域ArU内に位置付けられている。また、第1の入力装置3Aを操作させる際に観察者に確認させる例えばキーボード画面FGとして、第2領域ArDに対応させて観察者の操作の用に供されるキーKyが配置され、第1領域ArUに対応させて観察者の操作の用に供されない文字表示領域ArLが配置されている。
このことにより、第2領域ArD内の各位置でサーフェイスシート7を移動させる(タクトスイッチ9をON状態とする)ために必要な押圧力は比較的に小さいものとなるので、小さい押圧力で利用者に第1の入力装置3Aを操作させることができる。
したがって、さらに良好な操作性が得られる第1の入力装置3Aを構成できる。
【0047】
また、第1の入力装置3Aがタッチ面71Aの中心Oに対向する位置に配設されるタクトスイッチ9を備えるので、タッチ面71A上を押圧する位置によって、タクトスイッチ9をON状態とするために必要とする操作量(タッチ面71A上を押圧する各位置でのサーフェイスシート7の平行移動または傾斜移動する変位量)が大きく異なることがない。したがって、良好な操作性が得られる第1の入力装置3Aを構成できる。
【0048】
さらに、タクトスイッチ9が静電容量シート8の裏面に取り付けられ、挟持部材11に押付部111が設けられているので、サーフェイスシート7の移動時にタクトスイッチ9が押付部111に当接し、当該押付部111を支点として、サーフェイスシート7を良好に傾斜移動させることができる。
【0049】
また、平行移動位置Pは、複数の操作ボタン5を外部に露出させるボタン用開口部411から離間する側に位置する第1領域ArU内に位置付けられている。
このことにより、押圧力が小さいものとなる第2領域ArDと複数の操作ボタン5とを近接して配置できる。このため、押圧力が小さいものとなる第2領域ArDと複数の操作ボタン5とが離間して配置された構成(平行移動位置Pが第2領域ArD内に位置付けられた構成)と比較して、良好な操作性が得られるコントローラー3を構成できる。
【0050】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、平行移動位置Pは、第1領域ArU内に位置付けられていたが、第2領域ArD内に位置付けても構わない。
また、前記実施形態では、タッチ面71Aを仮想線VLにて上縁7U側の第1領域ArU及び下縁7D側の第2領域ArDに仮想的に分割し、第1領域ArU内に平行移動位置Pを位置付けていたが、これに限らない。
例えば、タッチ面71Aを、タッチ面71Aの中心Oを通り方向Dに平行する仮想線にて左縁7L側及び右縁7R側の2つの領域に仮想的に分割し、いずれかの領域内に平行移動位置Pを位置付けても構わない。
【0051】
前記実施形態では、平行移動位置Pは、各付勢部材10U,10D及びタクトスイッチ9の付勢力(弾性力)を適宜、設定することで、上述した位置に位置付けていたが、これに限らない。
例えば、付勢部材10を全て同一の付勢力で構成し、付勢部材10の数や配置位置を適宜、設定することで、平行移動位置Pをタッチ面71Aの中心Oからずれた第1領域ArU内または第2領域ArD内に位置付けても構わない。
【0052】
前記実施形態では、位置検出手段として静電容量シート8を採用していたが、タッチ面71A上の押圧された位置を検出する方式としては、静電容量方式に限らず、その他の方式を採用しても構わない。
例えば、発光素子と受光素子を用いてタッチ面71A上にマトリクス状の光軸を形成し、その光軸の遮断の有無によりタッチ面71A上の押圧された位置を検出する赤外線方式を採用しても構わない。
また、例えば、透明導電性薄膜付きのシートを対向配置し、タッチ面71Aを触れることによりシートが接触した位置を検出する抵抗膜方式を採用しても構わない。
【0053】
前記実施形態では、移動検出手段としてタクトスイッチ9を採用し、当該タクトスイッチ9をタッチ面71Aの中心に対向する位置に設けていたが、これに限らず、サーフェイスシート7の裏面側において、当該サーフェイスシート7の外縁側に複数、設けた構成や、単体の光スイッチまたは複数の光スイッチ等で構成することにより、タッチ面71Aへの押圧によりサーフェイスシート7の移動量が一定量以上となったか否かを検出する構成を採用しても構わない。
【0054】
前記実施形態では、虚像表示装置2に用いられるコントローラー3に第1の入力装置3Aを搭載した構成を説明したが、これに限らず、例えば、パーソナルコンピューター、テレビ、プロジェクター等の他の電子機器に第1の入力装置3Aを搭載しても構わない。
なお、パーソナルコンピューターに第1の入力装置3Aを搭載した場合にも前記実施形態と同様に、平行移動位置Pが位置付けられない第2領域ArDを、パーソナルコンピューターに設けられたキーボードに近接した位置に設けることが好ましい。
前記実施形態では、第1の入力装置3Aは、虚像表示装置2による画像光を観察者に認識させながら、当該第1の入力装置3Aを操作させる構成としていたが、これに限らない。例えば、液晶パネル等の表示装置上に第1の入力装置3Aを配設し、サーフェイスシート7等を介して表示装置に表示された画像を確認させながら第1の入力装置3Aを操作させる構成を採用しても構わない。
【0055】
前記実施形態では、第1突出部721の端面721Aは、タッチ面71Aとの間で段差を有するようにタッチ面71Aに対して挟持部材11側に位置していたが、これに限らず、タッチ面71Aと第1突出部721の端面721Aとが面一となるように構成(本体71がパッド用開口部412内部に位置しない構成)としても構わない。
前記実施形態では、突起部72は、本体71外縁における四隅位置にそれぞれ設けられていたが、その数は、これに限らず、少なくとも3つあればよく、さらに、その形成位置も四隅位置に限らず、その他の位置に設けても構わない。
同様に、付勢部材10の数や配設位置も前記実施形態で説明した数や配設位置に限らず、その他の数や配設位置で構成しても構わない。
前記実施形態では、第2突出部722の移動を案内する凹部413がフロントケース41に形成されていたが、これに限らず、挟持部材11に第2突出部722の移動を案内する構成を設けても構わない。
また、凹部413は、タッチ面71Aの法線方向から見て枠状に形成されていたが、4つの第2突出部722の移動を案内できれば、その数や形状は前記実施形態で説明した数や形状に限らない。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、タッチ面が押圧されることで情報の入力を受け付ける入力装置に利用できる。
【符号の説明】
【0057】
3・・・コントローラー(電子機器)、3A・・・入力装置、3B・・・第2の入力装置、5・・・操作ボタン、7・・・サーフェイス部材、8・・・静電容量シート(位置検出手段)、10・・・付勢部材、11・・・挟持部材(第2筐体)、9・・・タクトスイッチ(移動検出手段)、41・・・フロントケース(第1筐体)、71A・・・タッチ面、411・・・ボタン用開口部(第2開口部)、412・・・パッド用開口部(第1開口部)、ArU・・・第1領域、ArD・・・第2領域、O・・・タッチ面の中心、P・・・平行移動位置、VL・・・仮想線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ面を有するサーフェイス部材と、
前記タッチ面を外部に露出させる第1開口部を有する第1筐体と、
前記第1筐体との間で前記サーフェイス部材を移動可能に挟持する第2筐体と、
前記タッチ面上の押圧された位置を検出する位置検出手段と、
前記サーフェイス部材及び前記第2筐体の間に配設され、前記サーフェイス部材を前記第1筐体側に付勢しながら、前記タッチ面への押圧に伴い、前記サーフェイス部材を平行移動または傾斜移動させる付勢部材と、
前記サーフェイス部材の平行移動または傾斜移動による移動量が一定量以上となったか否かを検出する移動検出手段とを備え、
前記タッチ面上の各位置のうち、押圧された際に前記サーフェイス部材が平行移動する平行移動位置は、
前記タッチ面の中心を通る仮想線にて前記タッチ面を第1領域及び第2領域に分割した場合に、前記タッチ面の中心からずれた前記第1領域内または前記第2領域内に位置付けられている
ことを特徴とする入力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の入力装置において、
前記移動検出手段は、
前記サーフェイス部材及び前記第2筐体間で押下される押下スイッチで構成され、前記タッチ面の中心に対向する位置に配設されている
ことを特徴とする入力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の入力装置において、
前記移動検出手段は、
前記サーフェイス部材とともに平行移動または傾斜移動し、
前記第2筐体には、
前記第1筐体側に突出し、前記サーフェイス部材の平行移動または傾斜移動時に前記移動検出手段を押下する押付部が設けられている
ことを特徴とする入力装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の入力装置と、
複数の操作ボタンを有する第2の入力装置とを備え、
前記第1筐体には、
前記複数の操作ボタンを外部に露出させる第2開口部が形成され、
前記第2領域は、
前記第1領域に対して、前記第2開口部側に位置し、
前記平行移動位置は、
前記第1領域内に位置付けられている
ことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−164037(P2012−164037A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22232(P2011−22232)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】