説明

入力装置および方法、情報処理装置および方法、情報処理システム、並びにプログラム

【課題】良好な操作性を実現する。
【解決手段】入力装置11と、入力装置11からの遠隔制御信号により制御される画像表示装置12とからなる情報処理システム1において、入力装置11の送信部は、入力装置11の本体の自由空間における操作に対応する情報と、操作された方向ボタン33に対応する情報とを画像表示装置12に送信する。画像表示装置12の制御部は、入力装置11の本体が自由空間で操作された状態で、方向ボタン33が操作された場合、自由空間での操作量のうち、方向ボタン操作後の方向ボタン33の方向の成分に対応する分だけポインタを直線的に移動するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は入力装置および方法、情報処理装置および方法、情報処理システム、並びにプログラムに関し、特に、良好な操作性を実現する入力装置および方法、情報処理装置および方法、情報処理システム、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータにおいては、ポインタを移動させるのにマウスが利用されている。マウスを机上で操作することにより、その操作方向にポインタを移動させることができる。
【0003】
マウスが所定の方向に操作されると、内蔵されているボールがその操作された方向に回転する。そこで、その回転速度と方向が検出され、検出値に対応する速度と方向にポインタの移動が制御される。
【0004】
ところで机上で操作されるマウスに対して、3次元の自由空間で任意の方向に操作される、いわゆる空中マウスも提案されている(例えば特許文献1)。空中マウスでは、加速度センサーや角速度センサーを用いてその操作速度と方向が検出される。
【0005】
空中マウスを使用すれば、操作方向は任意であるので、ポインタを斜め方向など任意の方向に移動させることが容易となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−241734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら空中マウスは、ポインタを任意の方向に移動させることが容易である反面、手振れに起因して、ポインタを確実に一定の方向に移動させることが困難である。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、良好な操作性を実現するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、操作部に設けられ、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンと、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、方向ボタン操作後自由空間での操作量のうち、方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動することができるように、自由空間での操作に対応する情報と、操作された方向ボタンの情報とを、情報処理装置に送信する送信部とを備える入力装置である。
【0010】
本発明の他の側面は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信する受信部と、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、方向ボタン操作後の自由空間での操作量のうち、方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動するように制御する制御部とを備える情報処理装置である。
【0011】
本発明のさらに他の側面は、入力装置と、入力装置からの遠隔制御信号により制御される情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、入力装置は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部と、操作部の自由空間における操作に対応する情報と、操作された方向ボタンに対応する情報とを送信する送信部とを備え、情報処理装置は、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、自由空間での操作量のうち、方向ボタン操作後の方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動するように制御する制御部を備える情報処理システムである。
【0012】
また本発明の一側面は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、操作部に設けられ、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンと、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、対象画像を方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動することができるように、自由空間での操作に対応する情報と、操作された方向ボタンの情報とを、情報処理装置に送信する送信部とを備える入力装置である。
【0013】
本発明の他の側面は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信する受信部と、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、対象画像を方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動するように制御する制御部とを備える情報処理装置である。
【0014】
また本発明の一側面は、入力装置と、入力装置からの遠隔制御信号により制御される情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、入力装置は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部と、操作部の自由空間における操作に対応する情報と、操作された方向ボタンに対応する情報とを送信する送信部とを備え、情報処理装置は、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、対象画像を方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動するように制御する制御部を備える情報処理システムである。
【0015】
本発明の一側面においては、入力装置が、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、操作部に設けられ、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンとを備え、入力装置の送信部は、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、方向ボタン操作後自由空間での操作量のうち、方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動することができるように、自由空間での操作に対応する情報と、操作された方向ボタンの情報とを、情報処理装置に送信する。
【0016】
本発明の他の側面においては、受信部が、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信し、制御部が、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、方向ボタン操作後の自由空間での操作量のうち、方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動するように制御する。
【0017】
本発明のさらに他の側面においては、入力装置は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部と、操作部の自由空間における操作に対応する情報と、操作された方向ボタンに対応する情報とを送信する送信部とを備え、情報処理装置は、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、自由空間での操作量のうち、方向ボタン操作後の方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動するように制御する制御部を備える。
【0018】
また本発明の一側面においては、入力装置が、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、操作部に設けられ、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンとを備える。また、入力装置の送信部は、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、対象画像を方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動することができるように、自由空間での操作に対応する情報と、操作された方向ボタンの情報とを、情報処理装置に送信する。
【0019】
本発明の他の側面においては、受信部が、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信し、制御部が、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、対象画像を方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動するように制御する。
【0020】
また本発明の一側面においては、入力装置は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部と、操作部の自由空間における操作に対応する情報と、操作された方向ボタンに対応する情報とを送信する送信部とを備え、情報処理装置は、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、対象画像を方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動するように制御する制御部を備える。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明の一側面によれば、良好な操作性を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の情報処理システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】入力装置の外観の構成を示す斜視図である。
【図3】入力装置の使用方法を説明する斜視図である。
【図4】センサーの軸を説明する図である。
【図5】入力装置の演算部の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】画像表示装置の演算部の機能的構成を示すブロック図である。
【図7】対象画像を示す図である。
【図8】コマンド送信処理を説明するフローチャートである。
【図9】ロール角を説明する図である。
【図10】ロール角による補正を行わない場合のポインタの移動を説明する図である。
【図11】ロール角による補正を行う場合のポインタの移動を説明する図である。
【図12】表示制御処理を説明するフローチャートである。
【図13】モード1が設定されている場合におけるポインタの移動を示す図である。
【図14】モード1が設定されている場合におけるポインタの移動を示す図である。
【図15】モード2が設定されている場合におけるポインタの移動を示す図である。
【図16】モード2が設定されている場合におけるポインタの移動を示す図である。
【図17】モード2が設定されている場合におけるポインタの移動を示す図である。
【図18】他の表示制御処理を説明するフローチャートである。
【図19】ポインタが消去された状態を示す図である。
【図20】ステート1の場合のポインタの初期表示位置を示す図である。
【図21】ステート2の場合のポインタの初期表示位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(システムの構成)
2.第1の実施の形態(入力装置の構成)
3.第1の実施の形態(演算部の機能的構成)
4.第1の実施の形態(対象画像)
5.第1の実施の形態(入力装置のコマンド送信処理)
7.第1の実施の形態(画像表示装置の表示制御処理1)
8.第1の実施の形態(画像表示装置の表示制御処理2)
9.変形例
【0024】
<1.第1の実施の形態>
[システムの構成]
【0025】
図1は、本発明の情報処理システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0026】
この情報処理システム1は、情報処理装置としての画像表示装置12と、それを遠隔制御するポインティングデバイスあるいはリモートコントローラとしての入力装置11とにより構成されている。
【0027】
入力装置11は、加速度センサー31、角速度センサー32、方向ボタン33、決定ボタン34、ドラッグボタン35、演算部36、通信部37、およびアンテナ38を有している。
【0028】
入力装置11はいわゆる空中リモートコントローラを構成する。加速度センサー31と角速度センサー32は、入力装置11が3次元空間で任意の方向に操作された場合、入力装置11の加速度と角速度を検出する。
【0029】
方向ボタン33は、アップボタン33U、ダウンボタン33D、レフトボタン33L、およびライトボタン33Rにより構成される。これらのボタンは、それぞれ対象画像としてのポインタを上、下、左、または右方向に移動させる場合にユーザーにより操作される。方向ボタン33の中央には、決定ボタン34が配置されている。決定ボタン34は選択を確定するとき操作される。
【0030】
ドラッグボタン35は、可動オブジェクトをドラッグするとき操作される。すなわち、可動オブジェクトを所定の方向にドラッグする場合、ポインタを可動オブジェクト上に配置した状態で、ドラッグボタン35を押圧しながら、入力装置11が自由空間でドラッグする方向に操作される。
【0031】
例えばマイクロプロセッサなどよりなる演算部36は、加速度センサー31、角速度センサー32、方向ボタン33、決定ボタン34、およびドラッグボタン35の操作結果を検出する。検出結果に対応するコマンド等の信号は、通信部37により増幅、変調され、アンテナ38を介して、電波で画像表示装置12に送信される。
【0032】
例えばテレビジョン受像機からなる画像表示装置12は、アンテナ51、通信部52、演算部53、および表示部54を有している。
【0033】
アンテナ51は、入力装置11からの電波を受信する。通信部52は、アンテナ51を介して受信した信号を増幅、復調する。例えばマイクロプロセッサなどよりなる演算部53は、通信部52からの信号に基づき、所定の動作を実行する。表示部54は画像を表示する。なお、図示は省略されているが、画像表示装置12は、テレビジョン放送を受信し、画像を表示部54に表示する機能も有している。
【0034】
[入力装置の構成]
【0035】
図2は、入力装置の外観の構成を示す斜視図である。入力装置11は、情報処理装置を制御する操作信号を生成するためにユーザーにより操作される操作部としての本体41を有している。本体41の上面には、方向ボタン33と決定ボタン34が設けられている。また本体41の左側面には、ドラッグボタン35が設けられている。
【0036】
本体41の内部の先頭には、加速度センサー31と角速度センサー32が装着されたセンサー回路基板71が取り付けられている。本体41の内部の中央下部には、演算通信回路基板72が組み込まれており、そこには、演算部36や通信部37が配置されている。各部に必要な電力を供給する電池73は本体41の内部後方に収容されている。
【0037】
図3は、入力装置の使用方法を説明する斜視図である。同図に示されるように、ユーザーは入力装置11を把持し、先頭を画像表示装置12に向けて、3次元空間で任意の方向に操作したり、方向ボタン33を操作したりする。これにより、対象画像としてのポインタ91を操作方向に移動させることができる。
【0038】
図4は、センサーの軸を説明する図である。入力装置11の先頭には、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の技術により製造された、角速度センサー32と加速度センサー31が取り付けられている。XYZは3次元自由空間における相互に垂直な絶対軸である。Y軸は鉛直方向の軸であり、X軸とZ軸は水平面内の軸である。Z軸はユーザーに向かう軸である。X’Y’Z’は相互に垂直な角速度センサー32の軸であり、X”Y”Z”は相互に垂直な加速度センサー31の軸である。角速度センサー32のX’Y’Z’軸は、加速度センサー31のX”Y”Z”軸とそれぞれ平行とされている。
【0039】
本体41の先頭(図4における左上方向の端部)を、その先に位置する画像表示装置12の表示部54に向けた状態で、本体41の全体がユーザーにより、3次元空間の任意の方向に操作された場合、2軸式振動型角速度センサーで構成される角速度センサー32は、それぞれX’軸とY’軸と平行なピッチ回転軸とヨー回転軸を中心として回転するピッチ角θとヨー角ψの角速度を検出する。あるいは振動型の角速度センサーの代わりに、地磁気式の角度センサーを用いることもできる。加速度センサー31は、X”軸およびY”軸の方向の加速度を検出する。加速度センサー31は、重力加速度をベクトル量として検知することができる。加速度センサー31としては、X”軸、Y”軸、およびZ”軸の3軸を感度軸とする3軸型加速度センサーを用いることもできる。
【0040】
入力装置11はユーザーが手で把持し、入力装置11の全体を3次元の自由空間において任意の方向に移動操作する。すなわち、入力装置11は、いわゆる空中リモートコントローラであり、机上においたまま使用されるのではなく、空中で任意の方向に移動操作される。入力装置11はその操作された方向を検出し、その操作された方向の操作信号を出力する。また入力装置11は、ボタン33乃至35が操作された場合、対応する操作信号を出力する。
【0041】
[演算部の機能的構成]
【0042】
図5は入力装置11の演算部36の機能的構成を示すブロック図である。演算部36は、取得部101、算出部102、および送信部103を有している。
【0043】
取得部101は、角速度、加速度、ボタン情報などを取得する。算出部102は、ロール角、補正角速度、ポインタ移動量などを算出する。送信部103は、画像表示装置12にポインタ移動量やコマンドなどを送信する。
【0044】
図6は、画像表示装置12の演算部53の機能的構成を示すブロック図である。演算部53は、受信部121、表示制御部122、判定部123、実行部124、および設定部125を有している。
【0045】
受信部121は、入力装置11から送信されてきた信号を受信する。制御部としての表示制御部122は、表示を制御する。判定部123は各種の判定を行う。実行部124は、コマンドを実行する。設定部125は、ポインタの位置を設定する。
【0046】
[対象画像]
【0047】
図7は、対象画像を示す図である。この実施の形態においては、ポインタ91および可動オブジェクト202が、入力装置11の操作に対応して移動表示される対象画像とされる。ポインタ91は可動オブジェクト202や、選択オブジェクト201上に配置され、可動オブジェクト202の移動や、選択オブジェクト201の選択などが行われる。
【0048】
[入力装置のコマンド送信処理]
【0049】
図8は、コマンド送信処理を説明するフローチャートである。この図8を参照して、入力装置11のコマンド送信処理について説明する。
【0050】
図8のステップS11において取得部101は、角速度を取得する。すなわち、図9Aに示されるように、角速度センサー32は、ユーザーが入力装置11を3次元の自由空間で把持、移動操作した場合などに発生する運動のY’軸周りの角速度ωψ(t)とX’軸周りの角速度ωθ(t)を出力する。取得部101は、検出された角速度(ωψ(t),ωθ(t))を取得する。具体的には、角速度(ωψ(t),ωθ(t))が演算部36に内蔵されるA/D変換器によりA/D変換され、取り込まれる。
【0051】
ステップS12において取得部101は、加速度を取得する。すなわち、図9Bに示されるように、加速度センサー31は、ユーザーが入力装置11を3次元の自由空間で把持、操作した場合などに発生する運動のX”軸方向とY”軸方向の加速度(Ax(t),Ay(t))を出力する。取得部101は、検出された加速度(Ax(t),Ay(t))を取得する。具体的には、加速度(Ax(t),Ay(t))が演算部36に内蔵されるA/D変換器によりA/D変換され、取り込まれる。
【0052】
ステップS13において算出部102は、ロール角を算出する。ロール角φは、次式(1)に基づいて、加速度(Ax,Ay)から算出される。Ax,Ayは、それぞれ加速度センサー31のX”軸で検出される成分と、Y”軸で検出される成分である。
【0053】
φ=arctan(Ax/Ay) (1)
【0054】
図9Bに示されるように、入力装置11が、符号11Aで示される水平な状態から、符号11Bで示されるように、軸Z”を中心に、ロール角φだけ回転されていると、加速度(Ax,Ay)の各成分は次式(2)を満足する。従って、式(1)が導かれる。
【0055】
tanφ=Ax/Ay (2)
【0056】
ステップS14において算出部102は、補正角速度を算出する。補正角速度(ωψ’,ωθ’)は次式から算出される。
【0057】
【数1】

【0058】
図9Aに示されているように、補正角速度(ωψ’,ωθ’)は、ユーザーにより実際に把持されている場合の符号11Bで示される入力装置を、ロール角φだけ時計回転方向に回転して、符号11Aで示される水平な状態にした場合のY軸周りとX軸周りの角速度である。角速度(ωψ,ωθ)は、入力装置11を、符号11Bで示される、水平な状態からロール角φだけ反時計回転方向に回転した状態の、Y’軸周りとX’軸周りの実際に検出される角速度である。
【0059】
ステップS15において算出部102は、ポインタ移動量を算出する。ポインタ移動量は、例えば補正角速度(ωψ’,ωθ’)に検出時間を乗算することで算出される。
【0060】
このように、補正角速度(ωψ’,ωθ’)に応じたポインタ移動量を算出することで、それに基づき画像表示装置12側で表示されるポインタの移動量が、ユーザーの実際の操作に対応し、ユーザーが違和感を覚えることが抑制される。
【0061】
すなわち、図9Aに示されるように、入力装置11が符号11Aで示される水平な状態から、符号11Bで示されるように、ロール角φだけ傾いた状態で、矢印Aの方向(X軸と平行な水平方向)に操作されたとする。この場合、矢印Aの方向は、加速度センサー31の軸X’に対してロール角φだけ時計回転方向に傾いた方向である。
【0062】
図10は、ロール角による補正を行わない場合のポインタの移動を説明する図である。角速度を補正しないと、図10に示されるように、ポインタ91Aは矢印Bの方向(水平方向からロール角φだけ右下方向)に移動され、ポインタ91Bとして表示される。ユーザーは水平方向に操作したにも拘わらず、ポインタ91が右下方向に移動してしまうので、違和感を覚える。
【0063】
図11は、ロール角による補正を行う場合のポインタの移動を説明する図である。角速度をロール角φだけ補正すると、図11に示されるように、ポインタ91Aは矢印Cで示される方向(水平方向)に移動され、ポインタ91Cとして表示される。この矢印Cの方向は、矢印Aと平行な方向であり、ポインタ91はユーザーが操作した方向に移動するので、ユーザーは違和感を覚えることがない。
【0064】
図8に戻って、ステップS16において取得部101はまた、各ボタンの操作に対応するボタン情報を取得する。なおこの処理は、ステップS11の前で実行するようにしてもよい。
【0065】
次にステップS17において送信部103は、ポインタ移動量と各種ボタンによるコマンドを送信する。各種ボタンの操作によるコマンドは、ステップS16で取得された、操作されたボタンに対応するボタン情報に基づき生成されたコマンドである。
【0066】
すなわち、操作部が自由空間で操作された状態で、方向ボタンが操作された場合、自由空間での操作量のうち、操作された方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動することができるように、自由空間での操作に対応する情報と、操作された方向ボタンの情報としてのポインタ移動量とコマンドが、演算部36の送信部103より出力され、通信部37により増幅され、アンテナ38を介して電波で画像表示装置12に送信される。このポインタ移動量とコマンドは、画像表示装置12側で受信される(後述する図12のステップS51)。
【0067】
なお、方向ボタンが操作された場合とは、ユーザーが実際に方向ボタンを継続的に操作し続ける場合であってもよいし、一度操作された方向ボタンが操作状態にロックされた場合であってもよい。
【0068】
その後、処理はステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0069】
[画像表示装置の表示制御処理1]
【0070】
以上のように、入力装置11から信号が送信されると、画像表示装置12はその信号に対応する処理を実行する。この画像表示装置12が実行する処理の例として、ポインタ91の表示位置を、方向ボタン33の操作により制御する場合の処理を説明する。
【0071】
図12は、表示制御処理を説明するフローチャートである。この処理は、入力装置11から信号を受信した画像表示装置12が、その信号に対応して実行する
【0072】
ステップS51において受信部121は、ポインタ移動量とコマンドを受信する。このポインタ移動量とコマンドは、図8のステップS17において、入力装置11から送信されたものである。
【0073】
ステップS52において判定部123は、決定ボタンが操作されたかを判定する。決定ボタン34が操作された場合、ステップS53において実行部124は、受信したコマンドに対応する処理を実行する。その後、処理は終了する。
【0074】
ステップS52において決定ボタン34が操作されていないと判定された場合、ステップS54において判定部123は、方向ボタンが操作されたかを判定する。方向ボタン33が操作されていない場合、ステップS55において表示制御部122は、ポインタの表示を制御する。すなわち表示制御部122は入力装置11から受信したポインタ移動量に基づいて、ポインタ91の位置を演算する。例えばポインタ位置(X(t),Y(t))は、ポインタ移動量(ΔX,ΔY)から、次式に基づいて演算される。
【0075】
(X(t),Y(t))=(X(t)+ΔX,Y(t)+ΔY) (4)
【0076】
そして、表示制御部122は、演算された位置にポインタ91を表示する。これにより、ユーザーの3次元空間における入力装置11の操作に対応する位置にポインタ91が表示される。その後、処理はステップS51に戻る。
【0077】
ステップS54で方向ボタン33が操作されたと判定された場合、ステップS56において判定部123は、モードはいずれの状態であるかを判定する。モードはユーザーの指示に基づいて、モード1またはモード2に予め設定されている。あるいは、ユーザーがその都度選択するようにすることもできる。
【0078】
モード1が設定されている場合、ステップS57において表示制御部122は、方向ボタンの指示方向にポインタを移動する。すなわち、入力装置11が、自由空間で操作された状態で、方向ボタン33が操作された場合、表示制御部122は、自由空間で操作された方向のうち、操作された方向ボタン33が対応する方向の成分のみを有効とする。つまり、表示制御部122は、本体41が自由空間で操作された状態で、方向ボタン33が操作された場合、方向ボタン33の操作後の自由空間での操作量のうち、方向ボタン33の方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動するように制御する機能を有する。換言すれば、方向ボタン33により指示された方向以外の方向への移動は制限され、方向ボタン33により指示された方向にのみ移動可能なように、ポインタ91の移動が規制される。
【0079】
図13と図14は、モード1が設定されている場合におけるポインタの移動を示す図である。
【0080】
図13に示されるように、ポインタ91Aが表示されている場合において、ライトボタン33Rが押圧された状態で、入力装置11が自由空間で右方向に操作されたとする。入力装置11には、実際には手振れにより水平方向以外の運動成分も発生する。しかし、この場合、運動のうち、ライトボタン33Rの対応する方向、すなわち水平方向成分のみが有効とされる。その結果、ポインタ91Aは、入力装置11の水平方向の操作量に対応する分だけ水平方向(x軸方向)に直線的に移動され、ポインタ91Bとして表示される。すなわち、この場合、y軸方向への移動は制限され、x軸方向への移動のみが可能となるように移動が規制される。この操作時間を調整することで、ポインタ91は任意の位置まで直線的に移動される。
【0081】
図14は、直線を描く場合の表示例を表している。手振れが発生するため、ユーザーが、入力装置11を自由空間で正確に直線的に操作することは困難である。そのため、ユーザーが入力装置11を自由空間で単に右方向に操作しただけの場合、ポインタ91Aにより描かれる線、すなわちポインタ91Aの移動軌跡は、破線で示されるように波を打った状態になり、正確な直線にはならない。
【0082】
そこで本実施の形態においては、ユーザーはポインタ91Aで水平方向に直線を描く場合、ライトボタン33Rを押圧した状態で、入力装置11を自由空間で右方向に操作する。このとき手振れは発生するが、運動のうち、ライトボタン33Rの対応する方向、すなわち水平方向の成分のみが有効とされる。その結果、ポインタ91Aは、入力装置11の水平方向の操作量に対応する分だけ水平方向(x軸方向)に直線的に移動され、ポインタ91Bとして表示される。この場合も、y軸方向の移動は制限され、x軸方向への移動のみが可能となるように移動が規制される。従って、ユーザーは、手振れによる影響を受けずに、水平な直線を簡単に描くことができる。
【0083】
なお、例えばアップボタン33Uとライトボタン33Rが同時に操作された場合、ポインタ91は右45度の上方向に、直線的に移動される。
【0084】
なお、以上においては、入力装置11の自由空間における操作量に対応する分だけポインタ91を移動させるようにしたが、方向ボタン33の操作時間に対応する分だけ、ポインタ91を移動させるようにすることもできる。
【0085】
ステップS56においてモード2が設定されていると判定された場合、ステップS58において表示制御部122は、方向ボタンの指示方向の、最も近い選択オブジェクト上にポインタを移動する。モード2が設定されている場合、本体41の3次元空間における操作は無視される。具体的には、加速度センサー31と角速度センサー32により検出された加速度と角速度は無視される。
【0086】
図15乃至図17は、モード2が設定されている場合におけるポインタの移動を示す図である。
【0087】
図15に示される例においては、入力装置11が右上方向に操作された結果、ステップS55の処理で、ポインタ91Aが手振れによる揺れを伴いながらポインタ91Bの位置まで、斜め右上方向に非直線的に移動している。このとき、ポインタ91Bは、オブジェクト上に位置しない。そしてその位置でさらに、ライトボタン33Rが操作された場合、ポインタ91Bは、ライトボタン33Rに対応する方向である水平方向(すなわち、x軸方向)の、ポインタ91Bと離間した、ポインタ91Bに最も近い選択オブジェクト201まで移動する。すなわち、ポインタ91Bは、いまの場合番号1の選択オブジェクト201の上まで移動し、ポインタ91Cとして表示される。その後、決定ボタン34を操作することで、この番号1の選択オブジェクト201が選択される。この場合にも、y軸方向の移動は制限され、x軸方向への移動のみが可能となるように移動が規制される。
【0088】
このように、ポインタ91がオブジェクト上に位置しない場合でも、方向ボタン33の操作に基づき、ポインタ91を迅速かつ確実に、所望の位置に、直線的に移動させることが可能となる。
【0089】
図16においては、ポインタ91Aが入力装置11の自由空間の操作により、番号1の選択オブジェクト201の上のポインタ91Bの位置まで、手振れによる揺れを伴いながら非直線的に移動している。そしてポインタ91Bが番号1の選択オブジェクト201上にある状態で、ダウンボタン33Dが操作されている。その結果、ポインタ91Bが、番号1の選択オブジェクト201から、ダウンボタン33Dの方向である下方向であって、ポインタ91Bと離間した、ポインタ91Bに最も近い次のオブジェクトである、番号2の選択オブジェクト201上に移動している。この場合、x軸方向の移動は制限され、y軸方向への移動のみが可能となるように移動が規制される。以下、ダウンボタン33Dが操作される毎に、ポインタ91Bは、番号3の選択オブジェクト201、番号4の選択オブジェクト201と、順次下方のオブジェクト上に移動する。
【0090】
このように、ポインタ91がオブジェクト上に位置する場合でも、方向ボタン33の操作に基づき、ポインタ91を迅速かつ確実に、所望の位置に、直線的に移動させることが可能となる。
【0091】
図17においては、3個の可動オブジェクト202が表示されている。ポインタ91Aは番号1の可動オブジェクト202より上方に位置している。このとき、ポインタ91Aは、オブジェクト上に位置しない。この状態でダウンボタン33Dが操作されると、ポインタ91Aは、ダウンボタン33Dの方向である下方向であって、ポインタ91Aと離間し、ポインタ91Aに最も近いオブジェクトである、番号1の可動オブジェクト202上に移動し、ポインタ91Bとして表示される。この場合、x軸方向の移動は制限され、y軸方向への移動のみが可能となるように移動が規制される。ただし、この実施の形態では、ポインタ911はオブジェクト上に位置する場合、その中心に表示されるように制御されている。この状態でドラッグボタン35を押圧し、入力装置11を所定の方向に操作することで、可動オブジェクト202を所望の位置までドラッグすることができる。
【0092】
このように、ポインタ91がオブジェクト上に位置しない場合でも、方向ボタン33の操作に基づき、ポインタ91を迅速かつ確実に、所望の位置に、直線的に移動させることが可能となる。
【0093】
図12において、ステップS57とステップS58の処理が実行された後、処理はステップS51に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0094】
[画像表示装置の表示制御処理2]
【0095】
図18は、他の表示制御処理を説明するフローチャートである。この処理も、入力装置11から信号を受信した画像表示装置12が、その信号に対応して実行する。
【0096】
図18のステップS101乃至ステップS103、ステップS105乃至ステップS109の処理は、図12のステップS51乃至ステップS58の処理と同様の処理である。図19の実施の形態においては、図12のステップS52とステップS54に対応するステップS102とステップS105の間に、ステップS104の判定処理が挿入されている。
【0097】
ステップS104では、ポインタが一定時間静止しているかが判定部123により判定される。ポインタ91が予め設定されている一定の時間静止していない場合、すなわち移動している場合、処理はステップS105に進み、図12における場合と同様の処理が実行される。その説明は繰り返しになるので省略する。
【0098】
ステップS104においてポインタ91が一定時間静止していると判定された場合、ステップS110において表示制御部122は、ポインタを消去する。
【0099】
図19は、ポインタが消去された状態を示す図である。この図19に示されるように、いままで表示されていたポインタ91が消去される。例えばユーザーが入力装置11をテーブル上に載置したまま、一定時間が経過すると、このようにポインタ91が消去される。これにより、非使用状態にポインタ91が無駄に表示され、本来の画像が見難くなるようなことが防止される。
【0100】
ステップS111において判定部123は、入力装置11が動いたかを判定する。例えば検出された角速度や加速度の絶対値が、予め設定されている基準値より大きい場合、入力装置11は動いたと判定される。
【0101】
入力装置11が動いていない場合、ステップS112において判定部123は、入力装置11のボタンが操作されたかを判定する。ボタンが操作されていない場合、処理はステップS111に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、入力装置11がユーザーにより実質的に使用されるまで、ステップS111とステップS112の処理が繰り返される。
【0102】
なお、ステップS111とステップS112の処理が繰り返される時間が、予め設定された所定の時間に達したとき、処理を終了させるようにしてもよい。これにより電池73の消耗を抑制することができる。
【0103】
ステップS111で入力装置11が動いたと判定された場合、およびステップS112においてボタンが操作されたと判定された場合、入力装置11がユーザーにより実質的に使用されたと判断される。そこで、ステップS113において判定部123は、ステートはいずれの状態であるかを判定する。ステートはユーザーによりステート1またはステート2のいずれかに、予め設定されている。
【0104】
ステート1が設定されている場合、ステップS114において設定部125は、ポインタの位置を画面の中央に設定する。そしてステップS116において表示制御部122は、設定された位置に、ポインタを表示する。
【0105】
以上のように、ポインタ91が図19に示されるように表示されていない状態において、入力装置11が動くか、ボタンが操作された場合、ポインタ91が初期表示位置に表示される。
【0106】
図20は、ステート1の場合のポインタの初期表示位置を示す図である。同図に示されるように、ステート1が設定されている場合、ポインタ91は表示部54のほぼ中央に表示される。図20の例においては、ポインタ91は、その先端が、表示部54の中央の点221に位置するように表示されている。
【0107】
これに対してステップ113において、ステート2が設定されていると判定された場合、ステップS115において設定部125は、ポインタの位置を特定オブジェクトの位置に設定する。そしてステップS116において表示制御部122は、設定された位置に、ポインタを表示する。
【0108】
図21は、ステート2の場合のポインタの初期表示位置を示す図である。同図に示されるように、ステート2が設定されている場合、ポインタ91が特定オブジェクトとしての選択オブジェクト201上に表示される。
【0109】
このようにポインタ91の初期表示位置が、常にユーザーの指定する特定の位置に固定されるので、ユーザーはポインタ91の位置を速やかに発見することができ、その後のユーザーの操作が容易となる。
【0110】
[変形例]
【0111】
以上においては、入力装置11により遠隔操作される画像表示装置12は、テレビジョン受像機としたが、パーソナルコンピュータ、その他の情報処理装置とすることができる。
【0112】
さらに、制御対象の情報処理装置が、例えば携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)などの携帯情報処理装置とすることができる。
【0113】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0114】
なお、本明細書において、プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0115】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0116】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0117】
1 情報処理システム, 11 入力装置, 12 画像表示装置, 31 加速度センサー, 32 角速度センサー, 33 方向ボタン, 34 決定ボタン, 35 ドラッグボタン, 36 演算部, 37 通信部, 38 アンテナ, 41 本体, 51 アンテナ, 52 通信部, 53 演算部, 54 表示部, 91 ポインタ, 101 取得部, 102 算出部, 103 送信部, 121 受信部, 122 表示制御部, 123 判定部, 124 実行部, 125 設定部, 201 選択オブジェクト, 202 可動オブジェクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、
前記操作部に設けられ、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンと、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、前記方向ボタン操作後の前記自由空間での操作量のうち、前記方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動することができるように、前記自由空間での操作に対応する情報と、操作された前記方向ボタンの情報とを、前記情報処理装置に送信する送信部と
を備える入力装置。
【請求項2】
前記対象画像は、ポインタである
請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、
前記操作部に設けられ、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンと
を備え、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、前記方向ボタン操作後の前記自由空間での操作量のうち、前記方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動することができるように、前記自由空間での操作に対応する情報と、操作された前記方向ボタンの情報とを、前記情報処理装置に送信する
入力装置の入力方法。
【請求項4】
情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信する受信部と、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、前記方向ボタン操作後の前記自由空間での操作量のうち、前記方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動するように制御する制御部と
を備える情報処理装置。
【請求項5】
前記対象画像は、ポインタである
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記ポインタの初期表示位置を、予め設定された位置とする
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ポインタの前記初期表示位置は、ユーザーにより設定される
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
受信部と、
制御部と
を備え、
前記受信部は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信し、
前記制御部は、前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、前記方向ボタン操作後の前記自由空間での操作量のうち、前記方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動するように制御する
情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信する受信手段と、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、前記自由空間での操作量のうち、前記方向ボタン操作後の前記方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動するように制御する制御手段と
しての機能を実行させるプログラム。
【請求項10】
入力装置と、前記入力装置からの遠隔制御信号により制御される情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、
前記入力装置は、
前記情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部と、
前記操作部の前記自由空間における操作に対応する情報と、操作された前記方向ボタンに対応する情報とを送信する送信部と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、前記自由空間での操作量のうち、前記方向ボタン操作後の前記方向ボタンの方向の成分に対応する分だけ対象画像を直線的に移動するように制御する制御部を備える
情報処理システム。
【請求項11】
情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、
前記操作部に設けられ、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンと、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、対象画像を前記方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動することができるように、前記自由空間での操作に対応する情報と、操作された前記方向ボタンの情報とを、前記情報処理装置に送信する送信部と
を備える入力装置。
【請求項12】
前記対象画像は、ポインタである
請求項11に記載の入力装置。
【請求項13】
情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作される操作部と、
前記操作部に設けられ、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンと
を備え、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、対象画像を前記方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動することができるように、前記自由空間での操作に対応する情報と、操作された前記方向ボタンの情報とを、前記情報処理装置に送信する
入力装置の入力方法。
【請求項14】
情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信する受信部と、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、対象画像を前記方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動するように制御する制御部と
を備える情報処理装置。
【請求項15】
前記対象画像は、ポインタである
請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記制御部は、前記ポインタの初期表示位置を、予め設定された位置とする
請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記ポインタの前記初期表示位置は、ユーザーにより設定される
請求項16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
受信部と、
制御部と
を備え、
前記受信部は、情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信し、
前記制御部は、前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、対象画像を前記方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動するように制御する
情報処理方法。
【請求項19】
コンピュータに、
情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部からの信号を受信する受信手段と、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、対象画像を前記方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動するように制御する制御手段と
しての機能を実行させるプログラム。
【請求項20】
入力装置と、前記入力装置からの遠隔制御信号により制御される情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、
前記入力装置は、
前記情報処理装置を遠隔操作するために、ユーザーにより把持され、3次元の自由空間で操作されるとともに、方向を指示するために、前記ユーザーにより操作される方向ボタンを有する操作部と、
前記操作部の前記自由空間における操作に対応する情報と、操作された前記方向ボタンに対応する情報とを送信する送信部と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記操作部が前記自由空間で操作された状態で、前記方向ボタンが操作された場合、対象画像を前記方向ボタンの方向の他の画像上に直線的に移動するように制御する制御部を備える
情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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