説明

入力装置及び入力方法

【課題】領域同士の境界線上がタッチされた場合に一点入力であるのに誤って二点入力として検出されることを防止することができる領域分割アナログタッチパネルを備えた入力装置を提供する。
【解決手段】一つの接触点座標と別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さい場合に(ステップS806のYES)、前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づいて、一点化座標の座標値を算出し、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標を前記一点化座標に置換する(ステップS807)入力装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを備えた入力装置及びその入力装置に適用される入力方法に関し、特に領域分割アナログタッチパネルを備えた入力装置及びその入力装置に適用される入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
領域分割アナログタッチパネルは、第1方向に並べて配置される複数枚の第1抵抗膜と、1枚又は前記第1方向に直交する第2方向に並べて配置される複数枚の第2抵抗膜とを備え、前記複数枚の第1抵抗膜を含む平面と前記1枚又は複数枚の第2抵抗膜を含む平面とが対向している構成であって、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域一つ一つが分割された領域となっている。
【0003】
ここでは、領域分割アナログタッチパネルの一例である四分割アナログタッチパネルと、その四分割アナログタッチパネルを備えた入力装置に適用される入力方法とについて説明する。なお、四分割アナログタッチパネルは、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。
【0004】
四分割アナログタッチパネルの概略構成を図6に示す。図6に示す四分割アナログタッチパネルは、X軸方向に向かって並べて配置される抵抗膜WY1及びWY2と、Y軸方向に向かって並べて配置される抵抗膜WX1及びWX2とを備えている。抵抗膜WY1のY軸方向の両端に電極Y1U及びY1Dが設けられ、抵抗膜WY2のY軸方向の両端に電極Y2U及びY2Dが設けられ、抵抗膜WX1のX軸方向の両端に電極X1L及びX1Rが設けられ、抵抗膜WX2のX軸方向の両端に電極X2L及びX2Rが設けられている。抵抗膜WX1と抵抗膜WY1との対向領域を第1領域とし、抵抗膜WX1と抵抗膜WY2との対向領域を第2領域とし、抵抗膜WX2と抵抗膜WY1との対向領域を第3領域とし、抵抗膜WX2と抵抗膜WY2との対向領域を第4領域とする。
【0005】
第1領域の接触点X座標を検出する場合、抵抗膜WX1の両端に設けられている電極X1Lと電極X1Rの間に所定の電圧を印加し、抵抗膜WY1に発生している電圧のA/D変換値を取得し、その取得したA/D変換値に基づいて第1領域の接触点X座標を検出する。このときの四分割アナログタッチパネルの等価回路を図7(a)に示す。図7(a)中の符号Pは接触点を示しており、接触点Pにおいて、抵抗膜WX1と抵抗膜WY1が短絡している。
【0006】
また、第1領域の接触点Y座標を検出する場合、抵抗膜WY1の両端に設けられている電極Y1Uと電極Y1Dの間に所定の電圧を印加し、抵抗膜WX1に発生している電圧のA/D変換値を取得し、その取得したA/D変換値に基づいて第1領域の接触点Y座標を検出する。このときの四分割アナログタッチパネルの等価回路を図7(b)に示す。図7(b)中の符号Pは接触点を示しており、接触点Pにおいて、抵抗膜WY1と抵抗膜WX1が短絡している。
【0007】
第2〜第4領域の接触点座標検出も第1領域の接触点座標検出と同様である。すなわち、第2領域の接触点X座標を検出する場合、抵抗膜WX1の両端に設けられている電極X1Lと電極X1Rの間に所定の電圧を印加し、抵抗膜WY2に発生している電圧のA/D変換値を取得し、その取得したA/D変換値に基づいて第2領域の接触点X座標を検出し、第2領域の接触点Y座標を検出する場合、抵抗膜WY2の両端に設けられている電極Y2Uと電極Y2Dの間に所定の電圧を印加し、抵抗膜WX1に発生している電圧のA/D変換値を取得し、その取得したA/D変換値に基づいて第2領域の接触点Y座標を検出し、第3領域の接触点X座標を検出する場合、抵抗膜WX2の両端に設けられている電極X2Lと電極X2Rの間に所定の電圧を印加し、抵抗膜WY1に発生している電圧のA/D変換値を取得し、その取得したA/D変換値に基づいて第3領域の接触点X座標を検出し、第3領域の接触点Y座標を検出する場合、抵抗膜WY1の両端に設けられている電極Y1Uと電極Y1Dの間に所定の電圧を印加し、抵抗膜WX2に発生している電圧のA/D変換値を取得し、その取得したA/D変換値に基づいて第3領域の接触点Y座標を検出し、第4領域の接触点X座標を検出する場合、抵抗膜WX2の両端に設けられている電極X2Lと電極X2Rの間に所定の電圧を印加し、抵抗膜WY2に発生している電圧のA/D変換値を取得し、その取得したA/D変換値に基づいて第4領域の接触点X座標を検出し、第4領域の接触点Y座標を検出する場合、抵抗膜WY2の両端に設けられている電極Y2Uと電極Y2Dの間に所定の電圧を印加し、抵抗膜WX2に発生している電圧のA/D変換値を取得し、その取得したA/D変換値に基づいて第4領域の接触点Y座標を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−161425号公報
【特許文献2】特開平9−45184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
例えば図8に示すように第1領域と第2領域の境界線上がユーザの指Fによりタッチされた状態では、第1領域の接触点座標検出において点Aが検出され、第2領域の接触点座標検出において点Bが検出されてしまう。すなわち、領域同士の境界線上がタッチされた場合に一点入力であるのに誤って二点入力として検出されてしまうという不具合が生じる。なお、図8中の斜線部分がユーザの指Fによりタッチされている範囲である。また、図8に示す状態は、ユーザの指Fにより四分割アナログタッチパネル上に第1領域と第2領域を跨いで線が描画される場合などにおいて生じる。
【0010】
本発明は、上記の状況に鑑み、領域同士の境界線上がタッチされた場合に一点入力であるのに誤って二点入力として検出されることを防止することができる領域分割アナログタッチパネルを備えた入力装置及びその入力装置に適用される入力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明に係る入力装置は、第1方向に並べて配置される複数枚の第1抵抗膜と、1枚又は前記第1方向に直交する第2方向に並べて配置される複数枚の第2抵抗膜とを有し、前記複数枚の第1抵抗膜を含む平面と前記1枚又は複数枚の第2抵抗膜を含む平面とが対向する構成であって、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域一つ一つが分割された領域となっている領域分割アナログタッチパネルと、前記領域分割アナログタッチパネルを制御して前記対向領域の接触点座標を検出する接触点座標検出処理を前記対向領域それぞれについて行うコントローラとを備える入力装置であって、前記コントローラが、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の一つでの接触点座標検出処理で検出された一つの接触点座標と、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の別の一つでの接触点座標検出処理で検出された別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さい場合に、前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づいて、一点化座標の座標値を算出し、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標を前記一点化座標に置換する構成とする。
【0012】
また、上記構成の入力装置において、前記コントローラが、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の一つでの接触点座標検出処理で検出された一つの接触点座標と、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の別の一つでの接触点座標検出処理で検出された別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さく、且つ、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との前記第1方向の距離、及び、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との前記第2方向の距離がともに閾値以下である場合のみ、前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づいて、一点化座標の座標値を算出し、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標を前記一点化座標に置換するようにしてもよい。
【0013】
また、上記いずれかの構成の入力装置において、前記コントローラが、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との間に存在する前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域同士の境界線が前記第1方向に平行である場合に、前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づく前記一点化座標の座標値の算出において、前記一つの接触点座標の前記第2方向の座標値と前記別の一つの接触点座標の前記第2方向の座標値との加算値から前記境界線の座標値を減算したものを、前記一点化座標の前記第2方向の座標値とし、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との間に存在する前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域同士の境界線が前記第2方向に平行である場合に、前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づく前記一点化座標の座標値の算出において、前記一つの接触点座標の前記第1方向の座標値と前記別の一つの接触点座標の前記第1方向の座標値との加算値から前記境界線の座標値を減算したものを、前記一点化座標の前記第1方向の座標値としてもよい。
【0014】
また、上記目的を達成するために本発明に係る入力方法は、第1方向に並べて配置される複数枚の第1抵抗膜と、1枚又は前記第1方向に直交する第2方向に並べて配置される複数枚の第2抵抗膜とを有し、前記複数枚の第1抵抗膜を含む平面と前記1枚又は複数枚の第2抵抗膜を含む平面とが対向する構成であって、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域一つ一つが分割された領域となっている領域分割アナログタッチパネルを備える入力装置に適用される入力方法であって、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の一つでの接触点座標検出処理で検出された一つの接触点座標と、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の別の一つでの接触点座標検出処理で検出された別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さいか否かを確認する確認ステップと、前記確認ステップで前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さいことを確認した場合、前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づいて、一点化座標の座標値を算出し、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標を前記一点化座標に置換する一点化ステップとを備えるようにしている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、一つの接触点座標と別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さい場合に、前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づいて、一点化座標の座標値が算出され、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標が前記一点化座標に置換されるので、領域同士の境界線上がタッチされた場合に一点入力であるのに誤って二点入力として検出されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る入力装置の概略構成例を示す図である。
【図2】四分割アナログタッチパネルの接触点座標の検出動作を示すフローチャートである。
【図3】四分割アナログタッチパネルの接触点座標の検出動作における各部電圧のタイムチャートである。
【図4】境界点処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】領域同士の境界線上がタッチされた状態で検出された2つの接触点座標とそれらを一点化した座標との位置関係の例を示す図である。
【図6】四分割アナログタッチパネルの概略構成を示す図である。
【図7】第1領域の接触点座標を検出する場合の四分割アナログタッチパネルの等価回路を示す図である。
【図8】領域同士の境界線上がタッチされた状態での接触点座標検出の様子を示す四分割アナログタッチパネルの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る入力装置の概略構成例を示す図である。
【0018】
図1に示す本発明の一実施形態に係る入力装置は、四分割アナログタッチパネル1と、タッチパネルI/F(インターフェース)回路2と、コントローラ3と、ホストI/F回路4と、LED(Light Emitting Diode)5とを備えている。四分割アナログタッチパネル1は図6に示す構成とする。また、コントローラ3は、タッチパネルI/F回路2を介して四分割アナログタッチパネル1を制御し、四分割アナログタッチパネル1に入力された入力情報を出力レポートとしてホストI/F回路4を介して外部のホスト(不図示)に転送し、四分割アナログタッチパネル1の状態に応じてLED5を制御するコントローラであって、例えばフラッシュメモリ、RAM、及びCPUを有するマイクロコンピュータを用いることができる。
【0019】
次に、図1に示す本発明の一実施形態に係る入力装置が行う四分割アナログタッチパネル1の接触点座標の検出動作について図2及び図3を参照して説明する。図2は四分割アナログタッチパネル1の接触点座標の検出動作を示すフローチャートであり、図3は四分割アナログタッチパネル1の接触点座標の検出動作時の各部電圧のタイムチャートである。なお、図3において、符号Y1D、Y2D、X1R、X2Rはそれぞれ電極Y1Dの電圧、電極Y2Dの電圧、電極X1Rの電圧、電極X2Rの電圧を示している。
【0020】
図2に示すフローチャート動作は、コントローラ3からホストI/F回路4を介して外部のホスト(不図示)に転送される出力レポートの転送レート毎に実行される。
【0021】
<タッチ検出処理>
まず、タッチ検出処理が実行される(ステップS10)。タッチ検出処理は、図3中の期間T1において実行される。
【0022】
期間T1において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極X1Lに0Vを印加し、四分割アナログタッチパネル1の電極X1Rをオープンとし、四分割アナログタッチパネル1の電極X2Lに0Vを印加し、四分割アナログタッチパネル1の電極X2Rをオープンとし、さらに、四分割アナログタッチパネル1の電極Y1D及びY2Dに5Vを印加し、四分割アナログタッチパネル1の状態が安定するのを待つ。ユーザが四分割アナログタッチパネル1をタッチしていない場合は、四分割アナログタッチパネル1の電極Y1D及びY2Dが5Vである状態が維持される。これに対して、ユーザが四分割アナログタッチパネル1をタッチしている場合は、四分割アナログタッチパネル1の抵抗膜WY1及びWY2の少なくとも一つが四分割アナログタッチパネル1の抵抗膜WX1及びWX2の少なくとも一つに接触するので、電極Y1D及びY2Dの少なくとも一つが5Vから0Vへと変化する。図3は、四分割アナログタッチパネル1の抵抗膜WY1が四分割アナログタッチパネル1の抵抗膜WX1及びWX2の少なくとも一つに接触し、且つ、四分割アナログタッチパネル1の抵抗膜WY2が四分割アナログタッチパネル1の抵抗膜WX1及びWX2の少なくとも一つに接触している場合を図示している。なお、四分割アナログタッチパネル1の電極X1Lが0Vであるので、オープン状態である四分割アナログタッチパネル1の電極X1Rは結果的に0Vとなる。同様に、四分割アナログタッチパネル1の電極X2Lが0Vであるので、オープン状態である四分割アナログタッチパネル1の電極X2Rは結果的に0Vとなる。
【0023】
<タッチ検出判定処理>
次に、タッチ検出判定処理が実行される(ステップS20)。タッチ検出判定処理は、図3中の期間T2において実行される。
【0024】
期間T2において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極Y1Uに発生している電圧のA/D変換値と、四分割アナログタッチパネル1の電極Y2Uに発生している電圧のA/D変換値とを検出する。なお、A/D変換は、四分割アナログタッチパネル1、タッチパネルI/F回路2のいずれで行われてもよい。
【0025】
そして、コントローラ3は、検出した二つの電圧の少なくとも一つが2V以下であればタッチ有りと判定する。判定の基準となる電圧値(2V)は、コントローラ3がパラメータとして記憶しており、設定変更可能である。
【0026】
ステップS20のタッチ検出判定処理でタッチ有りと判定された場合(ステップS20のYES)、コントローラ3は、LED5を点灯させ(ステップS30)、その後、接触点座標検出処理を実行する(ステップS40)。接触点座標検出処理は、接触点X座標検出処理と接触点Y座標検出処理からなる。
【0027】
<接触点X座標検出処理>
期間T3において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極X1Lに0Vを印加し、四分割アナログタッチパネル1の電極X1Rに5Vを印加し、四分割アナログタッチパネル1の電極Y1D及びY2Dに0Vを印加する。期間T3の長さは、コントローラ3がパラメータとして記憶しており、設定変更可能である。
【0028】
期間T3に続く期間T4において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極Y1U、Y2U、Y1D、及びY2Dをオープンとし、四分割アナログタッチパネル1の抵抗膜WY1及びWY2の状態が安定するまで待機する。期間T4の長さは、コントローラ3がパラメータとして記憶しており、設定変更可能である。
【0029】
期間T4に続く期間T5において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極Y1Dに発生している電圧のA/D変換値を4回取得し、最大値と最小値を捨て、中間の2つのデータを加算する。同様に、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極Y1Uに発生している電圧のA/D変換値を4回取得し、最大値と最小値を捨て、中間の2つのデータを加算する。そして、コントローラ3は、2つの加算値を平均化し(A/D変換値の2倍の値)、第1領域の接触点X座標とする。
【0030】
また、期間T5において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極Y2Dに発生している電圧を4回取得し、最大値と最小値を捨て、中間の2つのデータを加算する。同様に、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極Y2Uに発生している電圧を4回取得し、最大値と最小値を捨て、中間の2つのデータを加算する。そして、コントローラ3は、2つの加算値を平均化し(A/D変換値の2倍の値)、第2領域の接触点X座標とする。
【0031】
期間T5に続く期間T6において、コントローラ3は、期間T3〜期間T5での処理の電極X1L、X1Rに印加する電圧と電極X2L、X2Rに印加する電圧を交換した処理を行う。これにより、第3領域の接触点X座標及び第4領域の接触点X座標を得る。
【0032】
<接触点Y座標検出処理>
接触点X座標検出処理と同様の手法を用いて、接触点Y座標検出処理が実行される。
【0033】
期間T6に続く期間T7において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極Y1Uに0Vを印加し、四分割アナログタッチパネル1の電極Y1Dに5Vを印加し、四分割アナログタッチパネル1の電極X1R及びX2Rに0Vを印加する。期間T7の長さは、コントローラ3がパラメータとして記憶しており、設定変更可能である。
【0034】
期間T7に続く期間T8において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極X1L、X2L、X1R、及びX2Rをオープンとし、四分割アナログタッチパネル1の抵抗膜WX1及びWX2の状態が安定するまで待機する。期間T8の長さは、コントローラ3がパラメータとして記憶しており、設定変更可能である。
【0035】
期間T8に続く期間T9において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極X1Rに発生している電圧のA/D変換値を4回取得し、最大値と最小値を捨て、中間の2つのデータを加算する。同様に、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極X1Lに発生している電圧のA/D変換値を4回取得し、最大値と最小値を捨て、中間の2つのデータを加算する。そして、コントローラ3は、2つの加算値を平均化し(A/D変換値の2倍の値)、第1領域の接触点Y座標とする。
【0036】
また、期間T9において、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極X2Lに発生している電圧を4回取得し、最大値と最小値を捨て、中間の2つのデータを加算する。同様に、コントローラ3は、四分割アナログタッチパネル1の電極X2Lに発生している電圧を4回取得し、最大値と最小値を捨て、中間の2つのデータを加算する。そして、コントローラ3は、2つの加算値を平均化し(A/D変換値の2倍の値)、第3領域の接触点Y座標とする。
【0037】
期間T9に続く期間T10において、コントローラ3は、期間T7〜期間T9での処理の電極Y1U、Y1Dに印加する電圧と電極Y2U、Y2Dに印加する電圧とを交換した処理を行う。これにより、第2領域の接触点Y座標及び第4領域の接触点Y座標を得る。
【0038】
その後、コントローラ3は、上述した接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理を再び実行する(期間T10に続く期間T11以降)。ただし、2回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理においては、1回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理での0Vを印加する電極と5Vを印加する電極を入れ替える。
【0039】
1回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理によって得られた或る接触点座標と、2回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理によって得られた或る接触点座標との比が予め設定している閾値以下であれば、コントローラ3は、その或る接触点座標に対応する領域の状態を「安定」にセットして記憶する。また、1回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理によって得られた或る接触点座標と、2回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理によって得られた或る接触点座標との比が予め設定している閾値以下でなければ、コントローラ3は、その或る接触点座標に対応する領域の状態を「少し不安定」にセットして記憶する。また、コントローラ3は、1回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理、2回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理のいずれか一方のみによって得られた或る接触点座標に対応する領域の状態を「不安定」にセットして記憶する。また、コントローラ3は、接触点座標が存在しない領域の状態を「非接触」にセットして記憶する。
【0040】
コントローラ3は、「安定」とセットした領域についてのみ、1回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理によって得られた或る接触点座標と、2回目の接触点X座標検出処理及び接触点Y座標検出処理によって得られた或る接触点座標とを平均化し、接触点座標として記憶する。
【0041】
上述したステップS40での接触点座標検出処理が終了すると、後述するステップS70に移行する。
【0042】
一方、ステップS20のタッチ検出判定処理でタッチ有りと判定されなかった場合(ステップS20のNO)、コントローラ3は、LED5を消灯させ(ステップS50)、その後、第1〜第4領域の状態を全て「非接触」にセットして記憶し(ステップS60)、後述するステップS70に移行する。
【0043】
<座標安定化判断>
ステップS70では、座標安定化判断が実行される。ステップS60迄の処理において、第1〜第4領域それぞれの状態が、「安定」、「少し不安定」、「不安定」、「非接触」のいずれかに確定している。
【0044】
座標安定化判断において、コントローラ3は、「少し不安定」又は「不安定」の領域に対して、「不安定」であると判断し、その判断結果を記憶する。また、座標安定化判断において、コントローラ3は、「非接触」の領域に対して、「非接触」であると判断し、その判断結果を記憶する。また、座標安定化判断において、コントローラ3は、「安定」の領域に対して、当該領域の前回フロー処理での状態を参照し、前回フロー処理での状態が「安定」でなかった場合には「最初の接触」であると判断し、前回フロー処理での状態も「安定」であった場合には「接触継続中」であると判断し、その判断結果を記憶する。
【0045】
<境界点処理>
ステップS70に続くステップS80では、境界点処理が実行される。境界点処理の詳細について図4を参照して説明する。
【0046】
まず、コントローラ3は、接触点座標の個数が2以上であるか否かを確認する(ステップS801)。接触点座標の個数が2未満であれば(ステップS801のNO)、直ちに境界点処理を終了する。一方、接触点座標の個数が2以上であれば(ステップS801のYES)、変数pを1に設定し変数iを2に設定する(ステップS802)。
【0047】
ステップS802に続くステップS803において、コントローラ3は、第p領域の状態が「安定」であるか否かを、換言すれば、第p領域に接触点座標が存在するか否かを確認する。第p領域の状態が「安定」でなければ(ステップS803のNO)、後述するステップS810に移行する。一方、第p領域の状態が「安定」であれば(ステップS803のYES)、コントローラ3は、第i領域の状態が「安定」であるか否かを、換言すれば、第i領域に接触点座標が存在するか否かを確認する(ステップS804)。
【0048】
第i領域の状態が「安定」でなければ(ステップS804のNO)、後述するステップS808に移行する。一方、第i領域の状態が「安定」であれば(ステップS804のYES)、コントローラ3は、第p領域の接触点座標(Xp,Yp)と第i領域の接触点座標(Xi,Yi)とのX軸方向の距離Xo及びY軸方向の距離Yoを算出する(ステップS805)。
【0049】
ステップS805に続くステップS806において、コントローラ3は、X軸方向の距離Xo及びY軸方向の距離Yoがともに予め設定している閾値以下であるか否かを判定する。X軸方向の距離Xo及びY軸方向の距離Yoの少なくとも一方が閾値より大きければ(ステップS806のNO)、後述するステップS808に移行する。一方、X軸方向の距離Xo及びY軸方向の距離Yoがともに閾値以下であれば(ステップS806のYES)、コントローラ3は、第p領域の接触点座標(Xp,Yp)と第i領域の接触点座標(Xi,Yi)とに基づいて一点化座標(Xc,Yc)を算出し、一点化するために第p領域の接触点座標(Xp,Yp)と第i領域の接触点座標(Xi,Yi)とを一点化座標(Xc,Yc)に置換し(ステップS807)、その後、ステップS808に移行する。これにより、領域同士の境界線上がタッチされた場合に一点入力であるのに誤って二点入力として検出されることを防止することができる。第p領域の接触点座標(Xp,Yp)と第i領域の接触点座標(Xi,Yi)とを一点化座標(Xc,Yc)に置換する方法として、例えば、第p領域の状態を「安定」から「非接触」に変更し、第i領域の接触点座標の座標値を(Xi,Yi)から(Xc,Yc)に変更する置換方法を採用するとよい。なお、当該置換方法とは逆に、第i領域の状態を「安定」から「非接触」に変更し、第p領域の接触点座標の座標値を(Xp,Yp)から(Xc,Yc)に変更してもよい。また、これらの置換方法の代わりに、例えば、コントローラ3が、各領域の座標範囲を予め記憶し、一点化座標(Xc,Yc)が第p領域の座標範囲に含まれるか第i領域の座標範囲に含まれるかを判定し、一点化座標(Xc,Yc)が第p領域の座標範囲に含まれていると判定した場合は第i領域の状態を「安定」から「非接触」に変更し、第p領域の接触点座標の座標値を(Xp,Yp)から(Xc,Yc)に変更し、一点化座標(Xc,Yc)が第i領域の座標範囲に含まれていると判定した場合は第p領域の状態を「安定」から「非接触」に変更し、第i領域の接触点座標の座標値を(Xi,Yi)から(Xc,Yc)に変更するようにしてもよい。
【0050】
ステップS808において、コントローラ3は次の変数iが有るかを判定する。次の変数iが有れば(ステップS808のYES)、コントローラ3は、変数iを更新し(ステップS809)、その後、ステップS804に戻る。一方、次の変数iがなければ(ステップS808のNO)、コントローラ3は次の変数pが有るかを判定する(ステップS810)。次の変数pが有れば(ステップS810のYES)、コントローラ3は、変数pを更新し(ステップS811)、その後、ステップS803に戻る。一方、次の変数pがなければ(ステップS810のNO)、境界点処理を終了する。なお、本実施形態では、四分割アナログタッチパネル1が用いられているので、変数pと変数iはそれぞれ1、2、3、4のいずれかであり、変数pと変数iとが同時に同じ値をとることはない。
【0051】
ここで、図5を参照して、ステップS807での一点化座標(Xc,Yc)の算出例について説明する。
【0052】
まず、第p領域と第i領域との境界線が一つであり、その境界線がY軸に平行である場合について考察する。第p領域の接触点座標(Xp,Yp)及び第i領域の接触点座標(Xi,Yi)と、それらを一点化した一点化座標(Xc,Yc)との位置関係を図5に示す。図5中の半径Rの円が図8中の斜線部分に相当している。また、図5の位置関係では、第p領域の接触点座標のY座標値(Yp)と第i領域の接触点座標のY座標値(Yi)とが一致しているとみなしている。
【0053】
図5の位置関係より、以下の(1)式及び(2)式が成り立つ。
Rp=CUX−Xp ・・・(1)
Ri=Xi−CUX ・・・(2)
【0054】
また、図5の位置関係より、以下の(3)式も成り立つ。
R=(Rp+Rp+Ri+Ri)/2
R=Rp+Ri ・・・(3)
【0055】
また、図5の位置関係より、一点化座標のX座標値(Xc)は次のようになる。
Xc=(Xp−Rp)+R
(3)式を代入
Xc=Xp−Rp+Rp+Ri
Xc=Xp+Ri
(2)式を代入
Xc=Xp+Xi−CUX
【0056】
したがって、一点化座標のX座標値(Xc)は第p領域の接触点座標のX座標値(Xp)と第i領域の接触点座標のX座標値(Xi)との加算値から境界線のX座標値(CUX)を減算したものとする。また、一点化座標のY座標値(Yc)は第p領域の接触点座標のY座標値(Yp)と第i領域の接触点座標のY座標値(Yi)とを平均化したものとする。
【0057】
第p領域と第i領域との境界線が一つであり、その境界線がX軸に平行である場合についても同様に取り扱うことができる。すなわち、一点化座標のY座標値(Yc)は第p領域の接触点座標のY座標値(Yp)と第i領域の接触点座標のY座標値(Yi)との加算値から境界線のY座標値(CUY)を減算したものとする。また、一点化座標のX座標値(Xc)は第p領域の接触点座標のX座標値(Xp)と第i領域の接触点座標のX座標値(Xi)とを平均化したものとする。
【0058】
第p領域と第i領域との境界線が二つであり、その境界線の一つがX軸に平行でありもう一つがX軸に平行である場合についても同様に取り扱うことができる。すなわち、一点化座標のX座標値(Xc)は第p領域の接触点座標のX座標値(Xp)と第i領域の接触点座標のX座標値(Xi)との加算値から一方の境界線のX座標値(CUX)を減算したものとし、一点化座標のY座標値(Yc)は第p領域の接触点座標のY座標値(Yp)と第i領域の接触点座標のY座標値(Yi)との加算値から他方の境界線のY座標値(CUY)を減算したものとする。
【0059】
なお、一方の境界線のX座標値(CUX)、他方の境界線のY座標値(CUY)はそれぞれコントローラ3が予め記憶している。
【0060】
<出力レポート生成>
ステップS80に続くステップS90では、出力レポートが生成される。生成された出力レポートは、ホストI/F回路4を介して外部のホスト(不図示)に転送される。
【0061】
コントローラ3は、ステップS70での判断結果と接触点座標が存在する場合は接触点座標の値とから、「四分割アナログタッチパネル1がタッチされた状態」、「四分割アナログタッチパネル1へのタッチが解除された状態」、「接触点座標が既定距離以上移動した状態」、「接触点座標が既定距離未満の移動にとどまっており既定時間以上存在し続けている状態」のいずれであるかを決定し、その決定内容を出力レポートとする。また、接触点座標が存在する場合は接触点座標の値も出力レポートに含める。
【0062】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。例えば、上述した実施形態において、ステップS70とステップS80の間に、検出した接触点座標に補正処理を施すステップを設けてもよい。また、一点化座標(Xc,Yc)は、領域同士の境界線上がタッチされた場合に誤って検出される二つの接触点座標に基づいて算出されるものであれば、上述した実施形態での手法以外の手法によって算出されたものであっても構わない。
【符号の説明】
【0063】
1 四分割アナログタッチパネル
2 タッチパネルI/F回路
3 コントローラ
4 ホストI/F回路
5 LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に並べて配置される複数枚の第1抵抗膜と、1枚又は前記第1方向に直交する第2方向に並べて配置される複数枚の第2抵抗膜とを有し、前記複数枚の第1抵抗膜を含む平面と前記1枚又は複数枚の第2抵抗膜を含む平面とが対向する構成であって、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域一つ一つが分割された領域となっている領域分割アナログタッチパネルと、
前記領域分割アナログタッチパネルを制御して前記対向領域の接触点座標を検出する接触点座標検出処理を前記対向領域それぞれについて行うコントローラとを備える入力装置であって、
前記コントローラが、
前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の一つでの接触点座標検出処理で検出された一つの接触点座標と、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の別の一つでの接触点座標検出処理で検出された別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さい場合に、
前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づいて、一点化座標の座標値を算出し、
前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標を前記一点化座標に置換することを特徴とする入力装置。
【請求項2】
前記コントローラが、
前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の一つでの接触点座標検出処理で検出された一つの接触点座標と、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の別の一つでの接触点座標検出処理で検出された別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さく、且つ、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との前記第1方向の距離、及び、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との前記第2方向の距離がともに閾値以下である場合のみ、
前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づいて、一点化座標の座標値を算出し、
前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標を前記一点化座標に置換する請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記コントローラが、
前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との間に存在する前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域同士の境界線が前記第1方向に平行である場合に、
前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づく前記一点化座標の座標値の算出において、前記一つの接触点座標の前記第2方向の座標値と前記別の一つの接触点座標の前記第2方向の座標値との加算値から前記境界線の座標値を減算したものを、前記一点化座標の前記第2方向の座標値とし、
前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との間に存在する前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域同士の境界線が前記第2方向に平行である場合に、
前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づく前記一点化座標の座標値の算出において、前記一つの接触点座標の前記第1方向の座標値と前記別の一つの接触点座標の前記第1方向の座標値との加算値から前記境界線の座標値を減算したものを、前記一点化座標の前記第1方向の座標値とする請求項1または請求項2に記載の入力装置。
【請求項4】
第1方向に並べて配置される複数枚の第1抵抗膜と、1枚又は前記第1方向に直交する第2方向に並べて配置される複数枚の第2抵抗膜とを有し、前記複数枚の第1抵抗膜を含む平面と前記1枚又は複数枚の第2抵抗膜を含む平面とが対向する構成であって、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域一つ一つが分割された領域となっている領域分割アナログタッチパネルを備える入力装置に適用される入力方法であって、
前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の一つでの接触点座標検出処理で検出された一つの接触点座標と、前記第1抵抗膜と前記第2抵抗膜との対向領域の別の一つでの接触点座標検出処理で検出された別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さいか否かを確認する確認ステップと、
前記確認ステップで前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標との距離が所定値よりも小さいことを確認した場合、前記一つの接触点座標の座標値と前記別の一つの接触点座標の座標値とに基づいて、一点化座標の座標値を算出し、前記一つの接触点座標と前記別の一つの接触点座標を前記一点化座標に置換する一点化ステップとを備えることを特徴とする入力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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