説明

入力装置

【課題】荷物や工具を手に持ちながらでも操作することが可能な入力装置を提供する。
【解決手段】本体部16及び操作部12を有するポインティングデバイス10と、ポインティングデバイス10を手に固定する固定部20とを備え、ポインティングデバイス10を、固定部20を介して手に装着して使用する入力装置であって、固定部20は、入力装置を手に装着したとき、本体部16を手の親指側又は手の甲側に固定するように構成されていることを特徴とする入力装置1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置に関する。
【0002】
従来、本体部及び操作部を有するポインティングデバイスと、ポインティングデバイスを手に固定する固定部とを備え、ポインティングデバイスを、固定部を介して手に装着して使用する入力装置であって、入力装置を手に装着したとき、本体部を手の平側に固定するように構成されているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
従来の入力装置によれば、ポインティングデバイスを手に固定するため、入力装置を置く場所を必要とせず、場所を選ばずに使用することが可能となる。
【0003】
なお、「ポインティングデバイス」とは、パソコン等の情報機器を操作するために使用するものであり、主にポインター(操作点)を移動する操作を行うための装置のことをいう。「操作部」とは、ポインティングデバイスのうち、人間が実際に操作する部分のことをいう(例えば、光学センサー、トラックボール、ジョイスティック、トラックパッド等)。また、「本体部」とは、ポインティングデバイスのうち、操作部からの信号を情報機器に伝達する伝達装置や電源であるバッテリー等を有する部分のことをいう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−337654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の入力装置においては、荷物や工具を手に持ちながらでは操作することが困難であるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記問題を解決するためになされたもので、荷物や工具を手に持ちながらでも操作することが可能な入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明の入力装置は、
本体部及び操作部を有するポインティングデバイスと、前記ポインティングデバイスを手に固定する固定部とを備え、前記ポインティングデバイスを、前記固定部を介して手に装着して使用する入力装置であって、前記固定部は、前記入力装置を前記手に装着したとき、前記本体部を前記手の親指側又は前記手の甲側に固定するように構成されていることを特徴とする。
【0008】
このため、本発明の入力装置によれば、固定部が、入力装置を手に装着したとき、本体部を手の親指側又は手の甲側に固定するため、本体部を手の平側に固定したときのように手の平側を占有してしまうことがなく、荷物や工具を手に持ちながらでも操作することが可能な入力装置となる。
【0009】
また、本発明の入力装置によれば、上記したように手の平側を占有してしまうことがないため、手に装着したまま他の入力装置(例えば、キーボードのような文字入力装置。)を使用することが可能となる。
【0010】
また、本発明の入力装置によれば、ポインティングデバイスを手に固定するため、従来の入力装置と同様に、入力装置を置く場所を必要とせず、場所を選ばずに使用することが可能となる。
【0011】
[2]本発明の入力装置においては、前記固定部は、前記操作部を前記手の親指側に固定するように構成されていることが好ましい。
【0012】
このような構成とすることにより、手の親指のみで操作部を操作することが可能となる。
【0013】
[3]本発明の入力装置においては、前記固定部は、前記手に装着したときに前記手の甲側に位置する第1固定具と、前記手に装着したときに前記手の平側に位置する第2固定具と、前記手に装着したときに前記手の親指側に位置し、かつ、少なくとも前記操作部を搭載する搭載部とを有することが好ましい。
【0014】
このような構成とすることにより、手に装着したときに、第1固定具と第2固定具とで手を挟み込むようにしてポインティングデバイスを固定することが可能となるため、ポインティングデバイスを安定して固定することが可能となる。
【0015】
なお、手を動かしたり握ったりしても親指の動作方向は手の甲に対してはあまり変わらないため、上記のような構成とすることにより、手を動かしたり握ったりしても入力装置の操作感覚が変わらないようにすることが可能となる。
【0016】
[4]本発明の入力装置においては、前記固定部は、前記操作部を移動可能な移動機構を有することが好ましい。
【0017】
このような構成とすることにより、様々な手や指のサイズや長さに対応することが可能となる。
【0018】
[5]本発明の入力装置においては、前記ポインティングデバイスは、無線接続のポインティングデバイスからなることが好ましい。
【0019】
このような構成とすることにより、情報機器の位置に関わらず入力装置を装着した手を自由に動かすことが可能となり、その結果、荷物や工具を手に持ちながらでも容易に操作することが可能な入力装置となる。
【0020】
なお、「無線接続のポインティングデバイス」とは、電波や赤外線等の無線接続手段(例えば、Bluetooth(Bluetooth SIGの登録商標)規格に対応する無線接続手段)を用いて情報機器と接続するタイプのポインティングデバイスのことをいう。
【0021】
[6]本発明の入力装置においては、傾き検出装置をさらに備えることが好ましい。
【0022】
このような構成とすることにより、入力装置を装着した手の傾きでも情報機器を操作することが可能となるため、多様な入力が可能な入力装置とすることが可能となる。
【0023】
[7]本発明の入力装置においては、クリックボタンをさらに備えることが好ましい。
【0024】
このような構成とすることにより、クリックボタンに一般的なマウスにおけるクリックボタンと同様の効果を持たせて、ポインターで指し示したものを選択すること(いわゆるクリック操作)が可能となり、その結果、一層多様な入力が可能な入力装置とすることが可能となる。
【0025】
なお、「クリックボタン」とは、一般的なマウスが有するクリックボタン(押しボタン)と同様の機能を有するもののことをいう。
【0026】
[8]本発明の入力装置によれば、前記クリックボタンは、前記入力装置を手に装着するとき、前記操作部の近辺であって、前記操作部よりも前記手の親指の付け根側に位置するように配置されていることが好ましい。
【0027】
このような構成とすることにより、クリック入力をしやすくすることが可能となり、また、クリックボタンを押したまま操作部を操作すること(いわゆるドラッグ操作)を容易とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施形態1に係る入力装置1を説明するための図。
【図2】実施形態2に係る入力装置2を説明するための図。
【図3】実施形態3に係る入力装置3の斜視図。
【図4】変形例1に係る入力装置4の斜視図。
【図5】変形例2に係る入力装置5の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の入力装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0030】
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る入力装置1を説明するための図である。図1(a)は入力装置1の斜視図であり、図1(b)は入力装置1を手に装着したときの側面図である。なお、図1(b)においては、第2固定具40は見えないため、符号の図示も省略している。
【0031】
実施形態1に係る入力装置1は、図1に示すように、ポインティングデバイス10と、ポインティングデバイス10を手に固定する固定部20とを備え、ポインティングデバイス10を、固定部20を介して手に装着して使用する入力装置である。図1を含む各図においては、入力装置を右手に装着した場合の図を示している。
なお、本発明の入力装置は、左手に装着する入力装置としてもよい。この場合、親指の位置が右手の場合と逆になるため、搭載部50の位置(ひいては操作部12の位置)が各図とは逆になる。
【0032】
ポインティングデバイス10は、手の親指で操作するための操作部12と、クリックボタン13,14と、本体部16とを有する。ポインティングデバイス10は、無線接続のポインティングデバイスからなる。なお、ポインティングデバイスとして、有線接続(コードやケーブルを用いて情報機器と接続するタイプ)のポインティングデバイスを用いることもできる。
【0033】
操作部12は光学センサーを有し、センサー付近での親指の動きを検知する。操作部としては、例えば、トラックボール、ジョイスティック、トラックパッドを有するものも用いることができる。
クリックボタン13,14は押しボタンである。このうち、クリックボタン13は、図1に示すように、入力装置1を手に装着するとき、操作部12の近辺であって、操作部12よりも手の親指の付け根側に位置するように配置されている。クリックボタン13は、例えば、一般的なマウスの左クリックボタンと同様の機能を有し、クリックボタン14は、例えば、一般的なマウスの右クリックボタンと同様の機能を有する。なお、入力装置はクリックボタンを備えなくてもよい。この場合、操作部でクリックボタンと同様の入力が可能となるように構成してもよい(例えば、操作部を親指でたたくと、クリックボタンと同様の入力が可能となるように構成する等。)。また、入力装置は3以上のクリックボタンやその他のボタンを備えてもよい。さらにまた、入力装置は親指以外で操作するボタン(例えば、本体部の側面に配置され、人差し指で操作可能な押しボタン。)を備えてもよい。
【0034】
本体部16は、傾き検出装置、伝達装置やバッテリーを有し、それらを筐体内に収納する。実施形態1においては、操作部12は本体部16に直接取り付けられている。
傾き検出装置としては、例えば、重力センサーやジャイロセンサー等を有するものを用いることができる。傾き検出装置とクリックボタンとを組み合わせることにより、クリックボタンを押しつつ入力装置を傾けることで情報機器を操作することが可能となり、ドラッグ操作や表示画面の移動等、多彩な入力が可能となる。
【0035】
固定部20は、図1(b)に示すように、入力装置1を手に装着したとき、本体部16を手の親指側に固定するように構成されている。実施形態1においては本体部16と操作部12とは一体であるため、固定部20は、操作部12についても手の親指側に固定するように構成されていることになる。
固定部20は、図1(a)に示すように、手に装着したときに手の甲側に位置する第1固定具30と、手に装着したときに手の平側に位置する第2固定具40と、手に装着したときに手の親指側に位置し、かつ、少なくとも操作部12を搭載する搭載部50とを有する。図示は省略するが、実施形態1に係る入力装置1においては、手に装着したときのフィット感を高めるために、固定部20の構成要素の表面はラバーコートされている。なお、固定部の構成要素の表面は、ラバー以外の物質(例えば、各種樹脂)でコートされていてもよい。また、フィット感が十分である場合には、固定部の構成要素の表面はラバーコートされていなくてもよい。
【0036】
第1固定具30は、実施形態1においては、固定部20の他の要素(第2固定具40及び搭載部50)を取り付ける基台としての役割を有する。第1固定具30は、手を差し込む方向に沿ってみたときに略コの字型の形状を有する。
第2固定具40は、棒状の形状を有する。第2固定具40は、固定ネジ42により第1固定具30に取り付けられている。なお、第2固定具40は手の平側に位置しているが、操作部や本体部を搭載しているわけではないので、荷物や工具を持つことを妨げない。
【0037】
第1固定具30及び第2固定具40は、両方とも金属(例えば、ステンレス)からなる。このような構成とすることにより、入力装置を装着した方の手を動かしたとしても、ポインティングデバイスをしっかりと固定することが可能となる。
【0038】
搭載部50は、実施形態1においては、ポインティングデバイス10全体を搭載する。搭載部50は、固定ネジ52により第1固定具30に取り付けられている。搭載部50は、固定ネジ52を緩めて位置を決定した後に固定ネジ52を締めることで手の親指の位置に合わせて、操作部12の固定位置を調節することが可能である。このため、固定部20は、
操作部を移動可能な移動機構を有するといえる。
【0039】
実施形態1に係る入力装置1によれば、固定部20が、入力装置1を手に装着したとき、本体部16を手の親指側又は手の甲側に固定するため、本体部を手の平側に固定したときのように手の平側を占有してしまうことがなく、荷物や工具を手に持ちながらでも操作することが可能な入力装置となる。
【0040】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、上記したように手の平側を占有してしまうことがないため、手に装着したまま他の入力装置(例えば、キーボードのような文字入力装置。)を使用することが可能となる。
【0041】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、ポインティングデバイス10を手に固定するため、従来の入力装置と同様に、入力装置を置く場所を必要とせず、場所を選ばずに使用することが可能となる。
【0042】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、固定部20が操作部12を手の親指側に固定するように構成されているため、手の親指のみで操作部を操作することが可能となる。
【0043】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、固定部20は、第1固定具30と、第2固定具40と、搭載部50とを有するため、手に装着したときに、第1固定具と第2固定具とで手を挟み込むようにしてポインティングデバイスを固定することが可能となり、ポインティングデバイスを安定して固定することが可能となる。
【0044】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、手を動かしたり握ったりしても入力装置の操作感覚が変わらないようにすることが可能となる。
【0045】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、固定部20は、操作部12を移動可能な移動機構を有するため、様々な手や指のサイズや長さに対応することが可能となる。
【0046】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、ポインティングデバイス10は、無線接続のポインティングデバイスからなるため、情報機器の位置に関わらず入力装置を装着した手を自由に動かすことが可能となり、その結果、荷物や工具を手に持ちながらでも容易に操作することが可能な入力装置となる。
【0047】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、傾き検出装置を備えるため、入力装置を装着した手の傾きでも情報機器を操作することが可能となるため、多様な入力が可能な入力装置とすることが可能となる。
【0048】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、クリックボタン13,14を備えるため、クリックボタンに一般的なマウスにおけるクリックボタンと同様の効果を持たせて、ポインターで指し示したものを選択すること(いわゆるクリック操作)が可能となり、その結果、一層多様な入力が可能な入力装置とすることが可能となる。
【0049】
また、実施形態1に係る入力装置1によれば、クリックボタン13は、入力装置1を手に装着するとき、操作部12の近辺であって、操作部12よりも手の親指の付け根側に位置するように配置されているため、クリック入力をしやすくすることが可能となり、また、クリックボタンを押したまま操作部を操作すること(いわゆるドラッグ操作)を容易とすることが可能となる。
【0050】
[実施形態2]
図2は、実施形態2に係る入力装置2を説明するための図である。図2(a)は入力装置2の斜視図であり、図2(b)は入力装置2を手に装着したときの側面図であり、図2(c)は図2(b)の状態から搭載部60を移動させたときの様子を示す側面図である。なお、図2(b)においては、第2固定具40は見えないため、符号の図示も省略している。
【0051】
実施形態2に係る入力装置2は、基本的には実施形態1に係る入力装置1と同様の構成を有するが、リンク機構を備える点が実施形態1に係る入力装置1の場合とは異なる。すなわち、実施形態2に係る入力装置2は、図2に示すように、固定ネジ61,62,63,64及びリンク板65,66からなるリンク機構を備える。このため、固定部22は、
操作部を移動可能な移動機構を有するといえる。
【0052】
リンク板65,66は、例えば、金属板からなる。当該リンク機構により、操作部12を移動しても、手の甲と操作部12との向きの関係が変わらないようにすることが可能となり(図2(b)及び図2(c)参照。)、操作部12の位置を移動してもポインターの操作感覚が変わらないようにすることができる。
【0053】
上記のように、実施形態2に係る入力装置2は、リンク機構を備える点が実施形態1に係る入力装置1の場合とは異なるが、固定部22が、入力装置2を手に装着したとき、本体部16を手の親指側又は手の甲側に固定するため、実施形態1に係る入力装置1と同様に、本体部を手の平側に固定したときのように手の平側を占有してしまうことがなく、荷物や工具を手に持ちながらでも操作することが可能な入力装置となる。
【0054】
なお、実施形態2に係る入力装置2は、リンク機構を備える点以外の点においては、実施形態1に係る入力装置1と同様の構成を有するため、実施形態1に係る入力装置1が有する効果をそのまま有する。
【0055】
[実施形態3]
図3は、実施形態3に係る入力装置3の斜視図である。
実施形態3に係る入力装置3は、基本的には実施形態1に係る入力装置1と同様の構成を有するが、ポインティングデバイスの構成が実施形態1に係る入力装置1の場合とは異なる。すなわち、実施形態3に係る入力装置3においては、ポインティングデバイス70は、図3に示すように、入力部72、クリックボタン74、本体部76及び接続コード78を有する。また、それに伴って、固定部24は、入力装置3を手に装着したとき、本体部76を手の甲側に固定するように構成されている。
【0056】
入力装置72は実施形態1における入力装置12と、クリックボタン74は実施形態1におけるクリックボタン14と、それぞれ同様の構成を有するため、説明は省略する。
本体部76は、機能的には実施形態1における本体部16と同様であるが、操作部72とは別体となっており、第1固定具30により手の甲側に固定されている。操作部72及びクリックボタン74と本体部76とは、接続コード78により接続されている。当該接続コード78により、操作部72及びクリックボタン74が検知した情報が本体部76に受け渡される。
【0057】
上記のように、実施形態3に係る入力装置3は、ポインティングデバイスの構成が実施形態1に係る入力装置1の場合とは異なるが、固定部24が、入力装置3を手に装着したとき、本体部16を手の親指側又は手の甲側に固定するため、実施形態1に係る入力装置1と同様に、本体部を手の平側に固定したときのように手の平側を占有してしまうことがなく、荷物や工具を手に持ちながらでも操作することが可能な入力装置となる。
【0058】
なお、実施形態3に係る入力装置3は、ポインティングデバイスの構成以外の点においては、実施形態1に係る入力装置1と同様の構成を有するため、実施形態1に係る入力装置1が有する効果をそのまま有する。
【0059】
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の様態において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
【0060】
(1)上記各実施形態において記載した各構成要素の寸法、個数、材質及び形状は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
【0061】
(2)上記各実施形態においては、金属からなる第1固定具30及び第2固定具40を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、柔軟性のあるベルトからなる第1固定具及び第2固定具を用いてもよい。このような構成とすることにより、固定具の形を手にフィットさせ、使用者の疲労を軽減することが可能となる。柔軟性のあるベルトとしては、各種の布や革等を用いることができる。
【0062】
(3)上記各実施形態においては、図1〜図3に示したように、角ばった固定部を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。図4は、変形例1に係る入力装置4の斜視図である。例えば、図4に示すように、構成要素(第1固定具32、搭載部54)が丸みをおびている固定部26をもちいてもよい。このような構成とすることにより、入力装置が手に触れるときの質感を高めることが可能となる。
【0063】
(4)上記各実施形態においては、金属板からなる搭載部又はリンク板と、固定ネジとの組み合わせを用いて、操作部を移動可能としていたが、本発明はこれに限定されるものではない。図5は、変形例2に係る入力装置5の斜視図である。図5において80で示すのは、フレキシブルパイプである。例えば、図5に示すように、金属板と固定ネジとの組み合わせ以外のもの(変形例2においては、フレキシブルパイプ。)を用いて操作部を移動可能としてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1,2,3…入力装置、10,70…ポインティングデバイス、12,72…操作部、14,74…クリックボタン、16,76…本体部、20,22,24,26,28…固定部、30,31…第1固定具、40…第2固定具、42,52,61,62,63,64…固定ネジ、50,51,54…搭載部、60…リンク機構、65,66…リンク板、78…接続コード、80…フレキシブルパイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部及び操作部を有するポインティングデバイスと、
前記ポインティングデバイスを手に固定する固定部とを備え、
前記ポインティングデバイスを、前記固定部を介して手に装着して使用する入力装置であって、
前記固定部は、前記入力装置を前記手に装着したとき、前記本体部を前記手の親指側又は前記手の甲側に固定するように構成されていることを特徴とする入力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の入力装置において、
前記固定部は、前記操作部を前記手の親指側に固定するように構成されていることを特徴とする入力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の入力装置において、
前記固定部は、前記手に装着したときに前記手の甲側に位置する第1固定具と、前記手に装着したときに前記手の平側に位置する第2固定具と、前記手に装着したときに前記手の親指側に位置し、かつ、少なくとも前記操作部を搭載する搭載部とを有することを特徴とする入力装置。
【請求項4】
請求項2又は3のいずれかに記載の入力装置において、
前記固定部は、前記操作部を移動可能な移動機構を有することを特徴とする入力装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の入力装置において、
前記ポインティングデバイスは、無線接続のポインティングデバイスからなることを特徴とする入力装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の入力装置において、
傾き検出装置をさらに備えることを特徴とする入力装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の入力装置において、
クリックボタンをさらに備えることを特徴とする入力装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の入力装置において、
前記クリックボタンは、前記入力装置を手に装着するとき、前記操作部の近辺であって、前記操作部よりも前記手の親指の付け根側に位置するように配置されていることを特徴とする入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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