説明

入場券、写真印刷装置、及び写真提供システム

【課題】有料施設に入場した記念品としての価値を高めた入場券とすること。
【解決手段】入場券10の券面に写真の印刷領域を示す写真挿入部12を設けておき、遊園地2内の各エリアに設置した写真印刷装置20によって、入場券10を回収して写真挿入部12の有無を検知し、写真挿入部12があれば被写体の写真撮影を許可し、撮影した写真を写真挿入部12の領域内に当てはめて印刷するようにした。これにより、遊園地2に入場した家族や友人と一緒に撮影した写真を入場券10に残しておくことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有料施設への入場者に販売される入場券と、有料施設内に設置される写真印刷装置と、これらの入場券と写真印刷装置を用いて有料施設への入場者に写真を提供する写真提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば遊園地やテーマパーク等の有料施設では、利用者は入場口で入場券の提示を求められる。そして、入場券を提示すると係員がチェックして控え券を切り離し、残りの本券を利用者に渡して入場を許可するようにしている。このように、従来の入場券は入場時のチェックに使用するのが主な目的であることから、券面にはデザイン印刷以外に入場許可日や種別等の入場時のチェックに必要な情報しか印刷されていない。このため、同じ施設の入場券であれば他の利用者の入場券と変わらず特に付加価値がないので、渡された入場券の本券を記念に持ち帰る者は少なく、多くの場合は退場した後に捨てられてしまうという問題があった。
【0003】
その一方で、下記の特許文献には、購入者の顔写真を印刷した入場券を販売し、入場口で係員が入場券の顔写真を確認して入場者と購入者が一致するかどうかを判別することによって、入場券の不正な転売を防止する技術が開示されている(例えば特許文献1、2を参照)。しかし、これらの文献に開示されている技術は、いずれも入場券の販売時にあらかじめ購入者の顔写真を印刷しておくものであり、入場券には購入者本人の顔写真しか印刷されていない。このため、購入者本人が何らかの都合で入場できない場合には、入場券が無駄になってしまうという問題がある。また、入場券には一緒に入場した家族や友人等が印刷されていないので、臨場感がなく、記念品としての価値が低いという問題もある。
【0004】
【特許文献1】特開平7−125482号公報
【0005】
【特許文献2】特開2002−288692号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、有料施設に入場した記念品としての価値を向上させることを狙った入場券、写真印刷装置、及び写真提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明による入場券は、有料施設への入場者に販売される入場券であって、券面に、入場許可日を含む有料施設に関連する情報が表示されているとともに、有料施設内で撮影される写真の印刷領域を示す写真挿入部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、上記の目的を達成するため、本発明による写真印刷装置は、有料施設内に設置され、有料施設への入場者に販売された入場券に写真を印刷する写真印刷装置であって、販売された入場券を回収して入場券に設けられた写真挿入部の有無を検出する検出手段と、写真挿入部を検出した場合に被写体の写真を撮影する撮影手段と、撮影した写真を写真挿入部の領域内に当てはめて印刷する印刷手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、上記の目的を達成するため、本発明による写真提供システムは、有料施設への入場者に写真を提供する写真提供システムであって、有料施設への入場者に販売され、券面に、入場許可日を含む有料施設に関連する情報が表示されているとともに、有料施設内で撮影される写真の印刷領域を示す写真挿入部が設けられた入場券と、有料施設内に設置され、販売された入場券を回収して入場券に設けられた写真挿入部の有無を検出する検出手段と、写真挿入部を検出した場合に被写体の写真を撮影する撮影手段と、撮影した写真を写真挿入部の領域内に当てはめて印刷する印刷手段とを備えた写真印刷装置と、からなることを特徴とする。
【0010】
本発明において、「有料施設」とは、料金を支払って入場した利用者に対して娯楽を提供する場所のことを広く一般に意味し、例えば遊園地やテーマパーク等の遊技施設や、野球場やサッカー場等のスポーツ観戦施設のほか、コンサート会場、動物園や水族館等の観賞施設も含まれる。
【0011】
入場券に表示される「有料施設に関連する情報」としては、入場許可日のほかに、例えば入場券の種別、価格、整理番号、有効期限等の文字情報や、施設内の案内図、建物、設備、アトラクション、キャラクターの写真やイラスト等の画像情報が挙げられる。
【0012】
入場券に設けられる「写真挿入部」は、有料施設に関連する情報とは別の領域に設けられていてもよいが、同じ領域に重ねて設けられていてもよい。同じ領域に重ねて設ける場合には、その一例として施設内の建物やキャラクター等の画像の一部を白抜きにして印刷する構成が考えられる。
【0013】
また、本発明の入場券において、券面に、複数の入場許可日が表示されており、入場許可日の日数に応じた個数の写真挿入部が設けられていてもよい。例えば遊園地やテーマパーク等の遊技施設に関して、いわゆる「2DAYパスポート」のような2日間にわたって利用できる入場券の場合には、2日分の入場許可日を表示し、これに対応して2個の写真挿入部を設けるようにする。
【0014】
また、本発明の写真印刷装置において、検出手段はさらに、複数個の写真挿入部を検出した場合に、いずれの写真挿入部に写真を印刷するのかを選択する手段を有しているとよい。例えば入場券に複数の異なるキャラクターの顔を白抜きした「写真挿入部」を設けておき、入場した日ごとに入場者にどのキャラクターの顔に写真を印刷するのかを選択させることができる。また、「年間フリーパスポート」のような入場許可日を特定しない入場券の場合には、複数種類のキャラクターを用意しておき、その中から好きなキャラクターを選択させるようにしてもよい。
【0015】
また、本発明の写真印刷装置において、撮影手段はさらに、被写体の撮影部位を選択する手段を有していてもよい。そうすれば、1人や2人など少人数で写真を撮影する場合には顔や上半身を選択し、家族や団体など大人数で写真を撮影する場合には全身を選択するという具合に、撮影した写真が入場券の「写真挿入部」に納まるように撮影部位を選択してから撮影することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、有料施設への入場者に販売された入場券の写真挿入部に、有料施設内で撮影した写真を印刷するようにしたので、他の入場券とは一味違った記念品としての価値が高い貴重な入場券を持ち帰ることができるという効果がある。また、入場券の購入時に購入者本人の写真を撮影して印刷するのではなく、有料施設に入場した家族や友人と一緒に撮影した写真を印刷することができるので、入場券を後で見たときに誰と一緒に入場したのかが分かって臨場感が得られ、思い出の写真として残しておくことができるという効果がある。さらに、入場券に写真を印刷する写真印刷装置が有料施設内に限定して設置されているので、写真印刷後の入場券は限定品としての価値が加わり、その波及効果として有料施設の入場者数の増加にも繋がるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、写真提供システムの構成を示す全体図である。
【0019】
図1に示すように、本実施形態において、本発明の写真提供システム1は有料施設の一例として遊園地2に適用されている。
【0020】
遊園地2の入退場ゲート3付近には券売所4が設置されており、利用者は入場時にこの券売所4で本発明の入場券10を購入する。そして、入退場ゲート3で係員に入場券10を提示すると、係員が入場券10をチェックして控え券を切り離し、残りの本券を利用者に渡して入場を許可する。また、遊園地2の敷地内には複数のアトラクション5,5,…やレストラン6があり、これらのアトラクション5やレストラン5などの各エリアごとにそれぞれ本発明の写真印刷装置20が設置されている。なお、図示しないが、入場券10については事前に他の出先券売所、例えばチケットセンターやコンビニエンスストア等でも購入できるようになっている。
【0021】
この写真提供システム1によると、遊園地2に入場した利用者は、入場時に渡された入場券10を持っていれば、遊園地2に入場した記念として遊園地2内に設置されている写真印刷装置20で写真を撮影でき、撮影した写真を入場券10に印刷してその場で提供してもらえるようになっている。
【0022】
図2は、入場券の構成を示す外観図である。
【0023】
図2に示すように、入場券10は、図1の券売所4において遊園地2の入場者に対して限定販売されるものであり、写真印刷が可能な印刷用紙の片面に、入場許可日を含む遊園地に関連する情報を表示した情報表示部11が設けられ、遊園地2内で撮影される写真を挿入する領域を表わす写真挿入部12が設けられている。
【0024】
本実施形態の入場券10は、入場許可日を2日間にした「2DAYパスポート」の一例を示したものであり、券面には入場許可日、種別、価格、有効期限、整理番号等の文字情報が表示されており、これらの文字情報はバーコードや2次元コード等の光学読取コード13で印字されている。また、画像情報として遊園地2内に登場するキャラクターのイラストが入場許可日の日数に応じて2種類印刷されており、それぞれのキャラクターの顔を白抜きした2個の写真挿入部12,12が設けられている。さらに、入場券10にはミシン目からなる切り取り線14が形成されており、この切り取り線14を介して本券15と控え券16を切り離すことができるようになっている。
【0025】
図3は、写真印刷装置の構成を示す外観図である。
【0026】
図3に示すように、写真印刷装置20は、図1の遊園地2内のアトラクション5やレストラン6などの各エリアごとに設置されており、利用者の写真を撮影して入場券10に印刷する装置である。装置本体の正面には利用者の写真を撮影する撮影部21が設けられており、装置本体の中央には操作パネル22とスピーカ23が設けられ、装置本体の下方には硬貨投入口24と入場券挿入口25と入場券排出口26が設けられている。なお、図示しないが、この写真印刷装置20を取り囲むようにカーテンで仕切られた専用の撮影ブースが設けられていてもよい。
【0027】
この装置によれば、利用者が硬貨投入口24に料金を入れた後、入場券挿入口25に入場券10を挿入するとスピーカ23から音声ガイダンスが流れる。そして、利用者がこの音声ガイダンスに従って操作パネル22を操作すると、撮影部21によって写真撮影が行われ、撮影が終了すると写真を印刷した入場券10が入場券排出口26から発行されるようになっている。なお、写真印刷装置20は写真印刷を無料で行う装置としてもよく、この場合には硬貨投入口24を設ける必要がなくなる。
【0028】
図4は、写真印刷装置の機能を示すブロック図である。
【0029】
図4に示すように、この写真印刷装置20は、制御部41と、硬貨検知部42と、入場券認識部43と、撮影処理部44と、音声処理部45と、表示処理部46と、印刷処理部47を備えて構成されている。
【0030】
制御部41は、ROMに記憶されたプログラムに従って、以下の各回路の処理を統括して制御する。
【0031】
硬貨検知部42は、硬貨投入口24に接続されており、硬貨投入口24から投入された硬貨を検知して規定料金が支払われたかどうかを判断する処理を行う。なお、無料で写真印刷する装置であれば硬貨検知部42も必要ない。
【0032】
入場券認識部43は、入場券挿入口25に設置されたCCD式やレーザ式のスキャナ31に接続されており、入場券挿入口25から入場券10が挿入されると、スキャナ31によって入場券10の券面の画像データを取得する処理を行う。そして、取得した画像データに基づいて、入場券10の券面に印字された光学読取コード13を読み取ったり、写真挿入部12の有無を判別したりする。ここで、写真挿入部12の有無の判別は、例えば画像データの急激な濃淡変化を利用して写真挿入部12の輪郭を検出するエッジ検出や、画像データの濃淡をしきい値以上の階調はすべて白色、しきい値未満の階調はすべて黒色に2分して白色部分からなる写真挿入部12を特定する2値化処理など、周知の画像処理方法を用いて行えばよい。
【0033】
撮影処理部44は、照明32とCCDカメラ33とからなる撮影部21に接続されており、制御部41の指示に従って照明32の明るさやCCDカメラ33のズーム率を調節して、被写体の写真を撮影する処理を行う。
【0034】
音声処理部45は、スピーカ23に接続されており、写真撮影処理の手順を説明する音声データをスピーカ23に送り、スピーカ23から音声を出力する処理を行う。
【0035】
表示処理部46は、液晶ディスプレイ等からなる表示部34とタッチパネル式の入力部35を備えた操作パネル22に接続されており、表示部34にスピーカ23の音声に従った画像を表示して装置の操作方法を案内するとともに、入力部35によって入力された指示に基づいて撮影を進行する処理を行う。具体的には、スキャナ31で読み取られた入場券10の画像データを表示部34に表示したり、CCDカメラ33が撮影した被写体の写真データを表示部34に表示したり、あるいは入力部35による入力操作に応じて表示部34の画面表示を切り換えたりする。
【0036】
印刷処理部47は、写真印刷機能を有するプリンタ36に接続されており、入場券挿入口25から挿入された入場券10の券面にCCDカメラ33で撮影した被写体の写真を印刷し、印刷後の入場券10を入場券排出口26から発行する処理を行う。
【0037】
以上が写真印刷装置20の構成であり、以下にその動作を説明する。
【0038】
図5は、写真印刷装置の動作を示すフローチャート図であり、図6は写真印刷装置の動作中における表示部の画面表示例を示す図である。
【0039】
図5に示すように、この写真印刷装置20を使用する場合には、はじめに利用者は硬貨投入口24から硬貨を入れる(ステップ502)。すると、硬貨検知部42では、投入された硬貨を検知して規定料金が支払われたかどうかを判断し、その判断結果を制御部41に通知する。なお、無料で写真印刷する装置の場合には、このステップ502の処理は省略される。
【0040】
次に、装置の入場券挿入口25に入場券10を挿入する(ステップ504)。入場券10が挿入されると、入場券認識部43ではスキャナ31が入場券10の券面の画像データを取得する。そして、券面に印字された光学読取コード13を読み取って正規の入場券10であるか否かを判断し、その判断結果を制御部41に通知する。制御部41は、規定の料金が支払われた後に正規の入場券10が挿入されたことを確認すると、各部に以下の撮影処理を行うように指令する。
【0041】
まず、入場券認識部43において、スキャナ31で取得した入場券10の券面の画像データに基づいて、写真挿入部12の有無を判別する(ステップ506)。そして、写真挿入部12があることが確認できれば写真撮影を許可する。
【0042】
ここで、1枚の入場券10の券面に写真挿入部12が2個以上存在することが検出された場合(ステップ508でYES)には、利用者にいずれの写真挿入部12に写真を印刷するのかを選択させる(ステップ510)。本実施形態の入場券10の場合には2個の写真挿入部12が設けられているので、図6(a)に示すように、2個の写真挿入部12の画像データがフレームとして操作パネル22の表示部34に表示されるとともに、音声処理部45によってスピーカ23からフレーム選択を指示するアナウンスが流れる。これに従って利用者はどちらか一方の写真挿入部12を選択してタッチパネル式の入力部35を用いて入力する。
【0043】
また、ステップ510で写真挿入部12を選択した後、あるいは券面に写真挿入部12が1個しか存在しない、いわゆる「1DAYパスポート」のような入場券10の場合(ステップ508でNO)には、その写真挿入部12の画像データを決定したフレームとして操作パネル22の表示部34に表示する(ステップ512)。
【0044】
次に、利用者は写真の撮影パターンを選択する(ステップ514)。本実施形態では、図6(b)に示すように、操作パネル22の表示部34に被写体の撮影部位を示す顔、上半身、全身の3つの撮影パターンが表示されており、利用者はこれらの中から好みの撮影パターンを1つ選択してタッチパネル式の入力部35を用いて入力する。
【0045】
利用者が撮影パターンを選択すると、撮影処理部44はその選択された撮影パターンに従って被写体の写真撮影処理を行う(ステップ516)。すなわち、入力部35からの指示に基づいて、撮影処理部44によってCCDカメラ33のズーム率が撮影パターンに対応した適正値に変更され、音声処理部45によってスピーカ23から撮影タイミングを表わすアナウンスが流れ、CCDカメラ33によって被写体の写真が撮影される。
【0046】
写真が撮影されると、表示処理部46では、CCDカメラ33で撮影した写真の画像データをスキャナ31で読み取った写真挿入部12の画像データに当てはめて合成する。そして、図6(c)に示すように、その合成画像データを操作パネル22の表示部34に表示する(ステップ518)。
【0047】
続いて、図6(d)に示すように、操作パネル22の表示部34に写真を印刷してもよいかどうかを質問する画面が表示される(ステップ520)。ここで、利用者がもう一度写真の撮影を希望する場合には、画面上の「いいえ」を選択して入力部35で入力する(ステップ520でNO)と、ステップ514に戻って上述した撮影パターンの選択、写真撮影、及び写真表示の処理が順番に繰り返される。
【0048】
それに対して、利用者が写真の印刷を希望する場合には、画面上の「はい」を選択して入力部35で入力する(ステップ520でYES)と、印刷処理部47において写真印刷処理が行われる(ステップ522)。すなわち、印刷処理部47では、プリンタ36が入場券10の写真挿入部12に撮影済みの写真の画像データを印刷し、最後に印刷後の入場券10が入場券排出口26から排出される(ステップ524)。これにより写真印刷装置20の処理が完了する。
【0049】
以上説明したように、本発明によれば、遊園地2内に設置された写真印刷装置20によって、入場券10に設けられた写真挿入部12に遊園地2内で撮影した写真が印刷されるので、入場した記念品としての価値が高い貴重な入場券10を持ち帰ることができる。また、遊園地2に入場した家族や友人と一緒に撮影した写真を印刷すれば、入場券10を後で見たときに誰と一緒に遊園地2に行ったのかが分かるので、臨場感が得られ、思い出の写真として残しておくことができる。さらに、写真印刷装置20はこの遊園地2の敷地内にしか設置されていないので、この装置で写真を印刷した入場券10は限定品としての価値が加わり、その波及効果として、このような限定品の入場券10を求めて遊園地2の入場者数の増加が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】写真提供システムの構成を示す全体図。
【図2】入場券の構成を示す外観図。
【図3】写真印刷装置の構成を示す外観図。
【図4】写真印刷装置の機能を示すブロック図。
【図5】写真印刷装置の動作を示すフローチャート図。
【図6】写真印刷装置の動作中における表示部の画面表示例を示す図。
【符号の説明】
【0051】
1 写真提供システム
2 遊園地
3 入退場ゲート
4 券売所
5 アトラクション
6 レストラン
10 入場券
11 情報表示部
12 写真挿入部
13 光学読取コード
14 切り取り線
15 本券
16 控え券
20 写真印刷装置
21 撮影部
22 操作パネル
23 スピーカ
24 硬貨投入口
25 入場券挿入口
26 入場券排出口
31 スキャナ
32 照明
33 CCDカメラ
34 表示部
35 入力部
36 プリンタ
41 制御部
42 硬貨検知部
43 入場券認識部
44 撮影処理部
45 音声処理部
46 表示処理部
47 印刷処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有料施設への入場者に販売される入場券であって、券面に、入場許可日を含む有料施設に関連する情報が表示されているとともに、有料施設内で撮影される写真の印刷領域を示す写真挿入部が設けられていることを特徴とする入場券。
【請求項2】
券面に、複数の入場許可日が表示されており、入場許可日の日数に応じた個数の写真挿入部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の入場券。
【請求項3】
有料施設内に設置され、有料施設への入場者に販売された入場券に写真を印刷する写真印刷装置であって、販売された入場券を回収して入場券に設けられた写真挿入部の有無を検出する検出手段と、写真挿入部を検出した場合に被写体の写真を撮影する撮影手段と、撮影した写真を写真挿入部の領域内に当てはめて印刷する印刷手段とを備えたことを特徴とする写真印刷装置。
【請求項4】
検出手段はさらに、複数個の写真挿入部を検出した場合に、いずれの写真挿入部に写真を印刷するのかを選択する手段を有していることを特徴とする請求項3に記載の写真印刷装置。
【請求項5】
撮影手段はさらに、被写体の撮影部位を選択する手段を有していることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の写真印刷装置。
【請求項6】
有料施設への入場者に写真を提供する写真提供システムであって、
有料施設への入場者に販売され、券面に、入場許可日を含む有料施設に関連する情報が表示されているとともに、有料施設内で撮影される写真の印刷領域を示す写真挿入部が設けられた入場券と、
有料施設内に設置され、販売された入場券を回収して入場券に設けられた写真挿入部の有無を検出する検出手段と、写真挿入部を検出した場合に被写体の写真を撮影する撮影手段と、撮影した写真を写真挿入部の領域内に当てはめて印刷する印刷手段とを備えた写真印刷装置と、
からなることを特徴とする写真提供システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−304988(P2008−304988A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−149158(P2007−149158)
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【出願人】(000186566)小林クリエイト株式会社 (169)
【Fターム(参考)】