説明

入場者管理装置

【課題】所定の管理領域への入場者を容易に管理する。
【解決手段】近距離通信機能又は非接触通信機能を有するICカードを内蔵し、且つ、端末識別情報を有する携帯端末装置を所定領域への入場許可証として機能させる入場者管理装置であって、前記端末識別情報を記憶する記憶部と、前記携帯端末装置から前記ICカードのカード識別情報を近距離通信又は非接触通信で読み取る読取部と、前記読取部が読み取った前記カード識別情報と1対1に対応する管理情報を発行する発行部と、前記管理情報と前記端末識別情報とが関連付けられて入力された場合に、該入力された前記端末識別情報と一致する端末識別情報が前記記憶部に記憶されていれば、前記管理情報に対応する前記カード識別情報を前記端末識別情報に対応付けて前記記憶部に格納する制御部と、を備える入場者管理装置とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の領域への入退場を管理する入場者管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビルなどの建設作業現場では、建設地の周囲に柵を設け、出入口を限定し、部外者が内部に入れないようにすることが求められる。建設作業現場の出入り口では、入場者管理が行われる。入場者管理とは、主に、所定領域(例えば、建設作業現場)の入場者、退場者を制限し、入場、退場を記録することをいう。入場者管理方法の例として、作業員全員に事前に登録したIDカードを発行し、建設作業現場の出入口に管理人を配置し、作業員の入場時及び退場時に管理人が作業員のID(Identification)カードを確認することで、入退場を把握することが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−130833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、IDカードによる入退管理方法では、作業員全員にIDカードを発行するため、建設作業が長期間にわたるような作業員の入れ替わりが多い建設作業現場では、IDカードの発行、管理が容易ではなく、かつ、多額の費用が発生する。また、入場者と退場者の確認が総人数のチェックに留まるため、1日の作業終了後に入場者数と退場者数とに差が生じた場合、その原因の特定が困難である。
【0005】
本発明は、所定の管理領域への入場者を容易に管理できる入場者管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
【0007】
即ち、第1の態様は、
近距離通信機能又は非接触通信機能を有するICカードを内蔵し、且つ、端末識別情報を有する携帯端末装置を所定領域への入場許可証として機能させる入場者管理装置であって、
前記端末識別情報を記憶する記憶部と、
前記携帯端末装置から前記ICカードのカード識別情報を近距離通信又は非接触通信で読み取る読取部と、
前記読取部が読み取った前記カード識別情報と1対1に対応する管理情報を発行する発行部と、
前記管理情報と前記端末識別情報とが関連付けられて入力された場合に、該入力された前記端末識別情報と一致する端末識別情報が前記記憶部に記憶されていれば、前記管理情報に対応する前記カード識別情報を前記端末識別情報に対応付けて前記記憶部に格納する制御部と、
を備える入場者管理装置である。
【0008】
第1の態様によると、入場者管理装置は、携帯端末装置から読み取ったカード識別情報と、携帯端末装置から受信した端末識別情報とを対応付けて格納する。
【0009】
第2の態様は、さらに、
表示部を備え、
前記読取部は、所定領域の外側に配置され、さらに、前記携帯端末装置から前記カード識別情報を読み取り、
前記制御部は、当該カード識別情報が前記記憶部に格納されている場合、当該カード識別情報と、入場日時としての現在の日時とを、対応付けて前記記憶部に格納し、前記表示部に前記所定領域への入場を許可する旨の表示をさせる、
入場者管理装置である。
【0010】
第2の態様によると、入場者管理装置は、携帯端末装置からカード識別情報を読み取り、当該カード識別情報が前記記憶部に格納されている場合、表示部に所定領域への入場を許可する旨の表示をする。
【0011】
第3の態様は、さらに、
前記制御部は、前記管理情報と前記端末識別情報と前記携帯端末装置の利用者自身の写真とが関連付けられて入力された場合に、前記表示部に前記所定領域への入場を許可する旨の表示をさせる際に、前記表示部に前記写真を表示する、
入場者管理装置である。
【0012】
第3の態様によると、入場者管理装置は、表示部に所定領域への入場を許可する旨の表示をする際に、表示部に携帯端末装置の利用者自身の写真を表示する。
【発明の効果】
【0013】
開示の実施形態によれば、所定の管理領域への入場者を容易に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、入場者管理システムの例を示す図である。
【図2】図2は、携帯端末装置の例を示す図である。
【図3】図3は、入場者管理装置の例を示す図である。
【図4】図4は、携帯端末装置と入場者管理装置の間の動作シーケンスの例を示す図である。
【図5】図5は、入場者管理装置の記憶部に格納される第1利用者テーブルの例を示す図である。
【図6】図6は、ICカード読取部と登録サイトのアドレスが表示される表示部との例を示す図である。
【図7】図7は、ICカード読取部と登録サイトのアドレスが表示される表示部との別の例を示す図である。
【図8】図8は、携帯端末装置の表示される登録サイトの例を示す図である。
【図9】図9は、入場者管理装置の記憶部に格納される第2利用者テーブルの例を示す図である。
【図10】図10は、携帯端末装置と入場者管理装置の間の動作シーケンスの例を示す図である。
【図11】図11は、携帯端末装置と入場者管理装置の間の動作シーケンスの例を示す図である。
【図12】図12は、入場者管理装置の記憶部に格納される入退場テーブルの例を示す図である。
【図13】図13は、変形例の入場者管理システムの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、開示の実施形態の構成に限定されない。
【0016】
〔実施形態〕
本実施形態の入場者管理システムは、携帯端末装置の利用者が携帯端末装置のカード識別情報及び端末識別情報によって、入場者管理装置に管理エリアに入場するための利用者登録をし、利用者が携帯端末装置を使用して管理エリアに入退場するシステムである。
【0017】
(構成例)
図1は、入場者管理システムの例を示す図である。入場者管理システム1は、管理エリア10に入退場する利用者が携帯する携帯端末装置100と、携帯端末装置100と通信を行い管理エリア10の入場者管理を行う入場者管理装置200と、門300とを含む。非管理エリア20は、管理エリア10以外のスペースである。門300は、管理エリア10と非管理エリア20との間に設けられる。利用者は、門300を通じて管理エリア10と非管理エリア20とを往来する。門300には、扉310が設置される。扉310は、通常は施錠され閉鎖されている。管理エリア10と非管理エリア20との間には、門300以外からは往来できないように境界が設けられる。図1の例では、入場者管理装置200は管理エリア10内に設置されているが、入場者管理装置200の設置位置は、管理エリア10内に限定されない。
【0018】
管理エリア10は、例えば、建設作業現場である。管理エリア10は、建設作業現場に限定されるものではない。
【0019】
図2は、携帯端末装置の例を示す図である。携帯端末装置100は、ICカード部110、制御部120、送受信部130、表示部140、記憶部150、入力部160を有する。携帯端末装置100は、ネットワークを介して、入場者管理装置200と、情報の送受信をすることができる。携帯端末装置100は、ICカード部110により、ICカードリーダとの間で情報の送受信をすることができる。
【0020】
ICカード部110は、制御部112、送受信部114、記憶部116を有する。制御部112は、ICカードリーダとの間の情報の送受信を制御する。送受信部114は、ICカードリーダとの情報の送受信を行う。記憶部116は、送受信部114を通じて送受信される情報を格納する。記憶部116は、カードIDナンバを格納する。ICカード部110の記憶部116に格納されるカードIDナンバは、制御部120によって抽出されない。また、当該カードIDナンバは、送受信部130によって送信されない。当該カードIDナンバは、入場者管理装置200のICカード読取部210のようなICカードリーダによってのみ読み出される。ICカード部110は、例えば、近距離通信機能又は非接触通信機能を有するICカードである。
【0021】
ICカード部110は、例えば、非接触型ICカードを搭載する。非接触型ICカードは、ICカードリーダとの間で、非接触で情報を送受信できる。非接触型ICカードは、例えば、フェリカ(登録商標)を搭載したカードである。非接触型ICカードは、固有のカードIDナンバを有する。カードIDナンバは、工場出荷時の製造番号、発行者が書込む発行番号などを含む。これらの番号のうちの少なくとも1つをカードIDナンバという。カードIDナンバは、これに限定されるものではない。カードIDナンバは、カード識別情報である。
【0022】
制御部120は、携帯端末装置100の動作全体を制御する。
【0023】
送受信部130は、ネットワークに接続され、携帯端末装置100と入場者管理装置2
00と間の通信等を実現する。送受信部130は、入場者管理装置200との間で、情報を送受信する。
【0024】
表示部140は、入場者管理装置200等から受信した情報等を表示する。表示部140は、例えば、液晶ディスプレイのような表示装置として実現される。
【0025】
記憶部150は、制御部120で実行される処理で利用される各種情報を記憶する。記憶部150は、入場者管理装置200等から受信した情報等を格納する。
【0026】
入力部160は、例えば、入力キー、カメラ、マイク、スキャナ、又は、これらの組み合わせである。入力部160は、ユーザによる情報の入力を受付ける。
【0027】
図3は、入場者管理装置の例を示す図である。入場者管理装置200は、ICカード読取部210、制御部220、送受信部230、表示部240、記憶部250を有する。入場者管理装置200は、ネットワークを介して、携帯端末装置200等と、情報の送受信をすることができる。入場者管理装置200は、ICカード読取部210により、非接触ICカードとの間で情報の送受信をすることができる。ICカード読取部210、表示部240は、入場者管理装置200から物理的に独立して存在してもよい。
【0028】
ICカード読取部210は、制御部212、送受信部214、記憶部216を有する。ICカード読取部210は、例えば、ICカードリーダである。制御部212は、非接触ICカードとの間の情報の送受信を制御する。送受信部214は、非接触型ICカードとの情報の送受信を行う。記憶部216は、送受信部214を通じて送受信される情報を格納する。ICカードリーダは、非接触型ICカードとの間で、非接触で情報を送受信できる。ICカードリーダは、例えば、フェリカ(登録商標)を搭載したカードと送受信できる。ICカード読取部210は、例えば、管理エリア10の内側と外側とに設置される。ICカード読取部210は、例えば、門300の近傍に設置される。ICカード読取部210は、複数設置され得る。ICカード読取部210は、例えば、近距離通信機能又は非接触通信機能を有するICカードリーダである。
【0029】
制御部220は、入場者管理装置200の動作全体を制御する。制御部220は、記憶部250に格納される情報と、携帯端末装置100から受信した情報とを対比し、携帯端末装置100の利用者の管理エリア10への入場を許可するか否かを判定する。
【0030】
送受信部230は、ネットワークに接続され、入場者管理装置200と携帯端末装置100と間の通信等を実現する。送受信部230は、携帯端末装置100との間で、情報を送受信する。送受信部230は、扉310に対し、施錠又は解錠の指示を送信する。送受信部230は、他の装置と間の通信を行う。
【0031】
表示部240は、携帯端末装置100の利用者に対し、情報を表示する。表示部240は、例えば、液晶ディスプレイのような表示装置、スピーカ、ライト、又は、これらの組み合わせとして実現される。表示部240は、ICカード読取部210の近傍に設置される。表示部240は、登録サイトのアドレスを表示するアドレス表示部、登録サイトのアドレスに対応するコードを表示するコード表示部として動作し得る。
【0032】
記憶部250は、第1利用者テーブル251、第2利用者テーブル252、入退場テーブル253を格納する。また、記憶部250は、ICカード読取部210が読み取ったカードIDナンバを格納する。
【0033】
門300の扉310は、入場者管理装置200の指示により、施錠又は解錠される。扉
310の形状は、特定のものに限定されず、例えば、引き戸であっても、ドアであっても、門扉であってもよい。扉310は、手動で開閉するものであってもよいし、自動で開閉するものであってもよい。
【0034】
入場者管理装置200は、パーソナルコンピュータ(PC、Personal Computer)、ワ
ークステーション(WS、Work Station)のような汎用のコンピュータまたはサーバマシンのような専用のコンピュータを使用して実現可能である。
【0035】
携帯端末装置100は、PC、PDA(Personal Digital Assistant)のような専用または汎用のコンピュータ、あるいは、コンピュータを搭載した電子機器を使用して実現可能である。また、携帯端末装置100は、スマートフォン、携帯電話のような専用または汎用のコンピュータ、あるいは、コンピュータを搭載した電子機器を使用して実現可能である。
【0036】
コンピュータ、すなわち、情報処理装置は、プロセッサ、主記憶装置、及び、二次記憶装置や、通信インタフェース装置のような周辺装置とのインタフェース装置を含む。主記憶装置及び二次記憶装置は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0037】
コンピュータは、プロセッサが記録媒体に記憶されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて周辺機器が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
【0038】
プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Data Signal Processor)である。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。
【0039】
二次記憶装置は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディス
クドライブ(HDD、Hard Disk Drive)である。また、二次記憶装置は、リムーバブル
メディア、即ち可搬記録媒体を含むことができる。リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)のようなディスク記録媒体である。
【0040】
通信インタフェース装置は、例えば、LAN(Local Area Network)インタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路である。
【0041】
周辺装置は、上記の二次記憶装置や通信インタフェース装置の他、キーボードやポインティングデバイスのような入力装置や、ディスプレイ装置やプリンタのような出力装置を含む。また、入力装置は、カメラのような映像や画像の入力装置や、マイクロフォンのような音声の入力装置を含むことができる。また、出力装置は、スピーカのような音声の出力装置を含むことができる。
【0042】
携帯端末装置100を実現するコンピュータは、プロセッサが二次記憶装置に記憶されているプログラムを主記憶装置にロードして実行することによって、制御部120としての機能を実現する。一方、記憶部150は、主記憶装置または二次記憶装置の記憶領域に設けられる。
【0043】
入場者管理装置200を実現するコンピュータは、プロセッサが二次記憶装置に記憶されているプログラムを主記憶装置にロードして実行することによって、制御部220としての機能を実現する。一方、記憶部250は、主記憶装置または二次記憶装置の記憶領域に設けられる。
【0044】
一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0045】
プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくても、並列的または個別に実行される処理を含む。
【0046】
(動作例)
〈登録時〉
図4は、携帯端末装置と入場者管理装置の間の動作シーケンスの例を示す図である。図4の動作シーケンスは、携帯端末装置100の利用者が管理エリア10に初めて入場する前に入場者管理装置200に利用者を登録する際の動作シーケンスである。
【0047】
入場者管理装置200は、第1利用者テーブル251に、あらかじめ、管理エリア10への入場を許可する予定の利用者の情報を格納する(SQ1001)。
【0048】
図5は、入場者管理装置の記憶部に格納される第1利用者テーブルの例を示す図である。第1利用者テーブル251には、管理エリアへの入場が許可される予定の利用者の氏名、当該利用者の携帯端末装置の端末識別情報(例えば、携帯電話番号)、当該利用者の所属先の会社名が格納されている。第1利用者テーブル251に格納される情報は、例えば、利用者が所属する組織(例えば、会社等)からあらかじめ提供されて、入場者管理装置200の記憶部250の第1利用者テーブル251に格納される。
【0049】
図4に戻って、携帯端末装置100の利用者は、携帯端末装置100を、管理エリア10の門300の近傍に設置される入場者管理装置200のICカード読取部210に近づける。ICカード読取部210は、携帯端末装置100のICカード部110に対し、ICカード部110の記憶部116に格納されるカードIDナンバ(カード識別情報)を要求する。ICカード部110は、記憶部116からカードIDナンバを抽出し、送信部114から、ICカード読取部210に送信する。ICカード読取部210は、送受信部214で、ICカード部110からカードIDナンバを受信する。ICカード読取部210は、受信したカードIDナンバを記憶部216に格納する。このようにして、ICカード読取部210は、携帯端末装置100のICカード部110と通信し、ICカード部110のカードIDナンバを取得する(SQ1002)。
【0050】
入場者管理装置200の制御部220は、ICカード読取部210の記憶部216から、取得されたカードIDナンバを読み出し、記憶部250に当該カードIDナンバ(カード識別情報)を格納する。入場者管理装置200の制御部220は、登録サイトのアドレス又は登録サイトのアドレスに対応するコードを表示部240に表示し、利用者に氏名等を登録することを促す(SQ1003)。登録サイトは、利用者が、携帯端末装置100から、氏名、所属先の会社名、携帯電話番号等を、入場者管理装置200に登録するためのサイトである。登録サイトのアドレスには、取得されたカードIDナンバに対応する固有の情報(管理情報)が含まれる。当該固有の情報は、例えば、カードIDナンバに所定の演算をすることにより得られる数値とすることができる。また、当該固有の情報は、所定の方式に基づき、カードIDナンバに対して、暗号化したものであってもよい。当該固有の情報は、ランダムに選択された文字列であって、当該文字列と取得されたカードIDナンバとの対応テーブルを記憶部250に有してもよい。カードIDナンバと当該固有の情報とは、1対1に対応する。当該固有の情報は、カードIDナンバ自体であってもよい。
【0051】
図6は、ICカード読取部と登録サイトのアドレスが表示される表示部との例を示す図である。図6の例では、登録サイトのアドレスに、カードIDナンバに対応する固有の情報として、「123123123」が含まれる。携帯端末装置100の利用者は、携帯端末装置1
00から、このアドレスで示される登録サイトにアクセスして、氏名等を登録する。このアドレスによってアクセスされた装置は、カードIDナンバに対応する固有の情報を取得できる。
【0052】
図7は、ICカード読取部と登録サイトのアドレスが表示される表示部との別の例を示す図である。図7の例では、登録サイトのアドレスが2次元コードで表示される。携帯端末装置100の利用者は、携帯端末装置100の入力部160で、2次元コードを読み取り、登録サイトのアドレスに変換して、登録サイトにアクセスできる。当該登録サイトのアドレスには、カードIDナンバに対応する固有の情報が含まれる。登録サイトのアドレスが2次元コードによって表示されることによって、利用者による携帯端末装置100におけるアドレスの入力操作が容易になる。
【0053】
図4に戻って、携帯端末装置100の利用者は、携帯端末装置100により、指示された登録サイトにアクセスする。登録サイトは、入場者管理装置200自体に存在してもよいし、他の装置に存在してもよい。携帯端末装置100の利用者は、登録サイトにおいて、利用者の氏名、所属先の会社名、携帯電話番号(端末識別情報)等を、入力部160から入力し、入場者管理装置200に入力した情報を送信する(SQ1004)。入場者管理装置200に送信される情報には、カードIDナンバに対応する固有の情報が含まれる。
【0054】
図8は、携帯端末装置の表示される登録サイトの例を示す図である。携帯端末装置が登録サイトにアクセスすると、図8のように表示される。携帯端末装置100の利用者が氏名等を入力し、送信ボタンを選択して実行する(クリックする)ことにより、入力された情報と、カードIDナンバに対応する固有の情報とが、入場者管理装置200に、送信される。
【0055】
また、入場者管理装置200は、入力部を設けて、携帯端末装置100のICカード部110のカードIDナンバを取得する際に、携帯端末装置100の利用者に、氏名、所属先の会社名、携帯電話番号等を、当該入力部から入力させてもよい。
【0056】
図4に戻って、入場者管理装置200の送受信部230は、携帯端末装置100から、氏名、所属先の会社名、携帯電話番号等の情報を受信する。入場者管理装置200の制御部220は、携帯端末装置100から受信した氏名等の情報を検索キーとして、記憶部250に格納される第1利用者テーブル251を検索する(SQ1005)。
【0057】
制御部220は、第1利用者テーブル251で、受信した氏名、所属先の会社名、携帯電話番号等が完全に一致するエントリを抽出できない場合、処理を終了する。当該表示を確認した利用者は、例えば、所属先の会社等に連絡して、入場者管理装置200の第1利用者テーブル251に自身の情報を登録するように依頼することができる。
【0058】
制御部220は、第1利用者テーブル251で、受信した氏名、所属先の会社名、携帯電話番号等が完全に一致するエントリを抽出できた場合、これらの情報を、記憶部250の第2利用者テーブル252に登録する。制御部220は、携帯端末装置100から受信したカードIDナンバに対応する固有の情報を、カードIDナンバ(カード識別情報)に変換する。制御部220は、受信した氏名、所属先の会社名、携帯電話番号等とともに、カードIDナンバを、第2利用者テーブル252に登録する。
【0059】
図9は、入場者管理装置の記憶部に格納される第2利用者テーブルの例を示す図である。第2利用者テーブル252には、利用者の氏名、当該利用者の所属先の会社名、当該利用者の携帯端末装置100の端末識別情報(例えば、携帯電話番号)、当該利用者の携帯端末装置100のカード識別情報が格納されている。第2利用者テーブル251に格納される利用者は、管理エリア10への入場が許可されている者である。
【0060】
入場者管理装置200の管理者は、第1利用者テーブル251及び第2利用者テーブル252のエントリから、特定の利用者のエントリを削除することで、当該利用者に対する管理エリアへの入場の許可を取り消すことができる。
【0061】
図4に戻って、制御部220は、携帯端末装置100の利用者に向けて、表示部240において、登録が完了した旨の表示をする(SQ1006)。当該表示により、携帯端末装置100の利用者は、入場者管理装置200への登録が完了したことを認識する。即ち、利用者は、管理エリア10への入場を許可されたことを認識する。
【0062】
以上の手順によって、入場者管理装置200における登録の処理が完了する。
【0063】
第1利用者テーブル251、第2利用者テーブル252に登録される利用者を識別する情報は、例えば、携帯電話番号だけでもよい。携帯電話番号は、原則として唯一無二の情報であるため、他人との識別が可能だからである。但し、この場合であっても、第2利用者テーブルには、カード識別情報は登録される。
【0064】
また、第1利用者テーブル251、第2利用者テーブル252に登録される利用者を識別する情報として、会社名、氏名の他に、生年月日、性別、血液型などが使用されてもよい。多くの個人情報を使用することで、登録前に携帯端末装置100が盗まれた場合であっても、正規の利用者でないものが登録することが困難になる。
【0065】
〈入場時〉
図10は、携帯端末装置と入場者管理装置の間の動作シーケンスの例を示す図である。図10の動作シーケンスは、携帯端末装置100の利用者が管理エリア10に入場する際の動作シーケンスである。
【0066】
携帯端末装置100の利用者は、携帯端末装置100を、管理エリア10の門300の近傍(管理エリア10の外側)に設置される入場者管理装置200のICカード読取部210に近づける。上記のSQ1002の動作と同様にして、入場者管理装置200のICカード読取部210は、携帯端末装置100のICカード部110と通信し、ICカード部110のカードIDナンバを取得する(SQ2001)。
【0067】
入場者管理装置200の制御部220は、ICカード読取部210の記憶部216から、取得されたカードIDナンバを読み出す。制御部220は、読み出したカードIDナンバ(カード識別情報)を検索キーとして、記憶部250に格納される第2利用者テーブル252を検索する(SQ2002)。
【0068】
制御部220は、第2利用者テーブル252で、読み出したカードIDナンバを含むエントリを抽出できない場合、処理を終了する。このとき、制御部220は、携帯端末装置100の利用者に向けて、表示部240において、登録されていない旨の表示をしてもよい。また、入場者管理装置200は、上記のSQ1003以降の処理を実行して、当該利用者に登録を促してもよい。
【0069】
制御部220は、第2利用者テーブル252で、読み出したカードIDナンバを含むエ
ントリを抽出できた場合、制御部220は、当該カードIDナンバを含むエントリの情報(氏名、会社名、携帯電話番号、カード識別情報等)を、記憶部250の入退場テーブル253に格納する。また、制御部220は、現在の日時を、当該利用者の入場日時として、記憶部250の入退場テーブル253に格納する(SQ2003)。
【0070】
制御部220は、扉310に対し、解錠を指示する(SQ2004)。利用者が管理エリア10に入場したことが確認された場合、制御部220は、扉310に対し、施錠を指示する。また、扉310は、解錠してから所定時間経過後に、施錠されてもよい。長時間解錠状態にしておくことは、登録されていない利用者が入場する可能性があり、セキュリティー上問題となるからである。
【0071】
以上の手順により、入場時の処理が完了する。
【0072】
〈退場時〉
図11は、携帯端末装置と入場者管理装置の間の動作シーケンスの例を示す図である。図11の動作シーケンスは、携帯端末装置100の利用者が管理エリア10から退場する際の動作シーケンスである。
【0073】
携帯端末装置100の利用者は、携帯端末装置100を、管理エリア10の門300の近傍(管理エリア10の内側)に設置される入場者管理装置200のICカード読取部210に近づける。上記のSQ1002の動作と同様にして、入場者管理装置200のICカード読取部210は、携帯端末装置100のICカード部110と通信し、ICカード部110のカードIDナンバを取得する(SQ3001)。
【0074】
入場者管理装置200の制御部220は、ICカード読取部210の記憶部216から、取得されたカードIDナンバを読み出す。制御部220は、読み出したカードIDナンバ(カード識別情報)を検索キーとして、記憶部250に格納される入退場テーブル252を検索する。制御部220は、入退場テーブル253で、読み出したカードIDナンバを含むエントリを抽出し、現在の日時を、当該利用者の退場日時として格納する(SQ3002)。
【0075】
制御部220は、扉310に対し、解錠を指示する(SQ3003)。利用者が管理エリア10から退場したことが確認された場合、制御部220は、扉310に対し、施錠を指示する。また、扉310は、解錠してから所定時間経過後に、施錠されてもよい。
【0076】
なお、退場時にICカード読取部210が読み取ったカードIDナンバの利用者に対する入場日時の記録がない場合、制御部220は、表示部240に警告の情報を表示するようにしてもよい。また、この場合、制御部220は、送受信部230を介して、他の装置に、警告の情報を送信してもよい。当該利用者は、入場日時の記録がないことから、管理エリア10に不正に入場した可能性があるからである。
【0077】
図12は、入場者管理装置の記憶部に格納される入退場テーブルの例を示す図である。入退場テーブル253には、利用者の氏名、当該利用者の所属先の会社名、当該利用者の携帯端末装置100の端末識別情報(例えば、携帯電話番号)、当該利用者の携帯端末装置100のカード識別情報、入場日時、退場日時が格納されている。入退場テーブル253により、管理エリア10の管理者は、利用者毎の管理エリア10の滞在時間、任意の日時における管理エリア10に存在している人数等を容易に把握することができる。入退場テーブル253に格納される情報は、カード識別情報、入場日時、退場日時のみでもよい。入退場テーブル253に格納される情報が、カード識別情報、入場日時、退場日時のみであったとしても、第2利用者テーブル252を参照することにより、カード識別情報か
ら、利用者の氏名や会社名等の他の情報を抽出できるからである。
【0078】
(その他)
入場者管理装置200は、他の装置(例えば、情報処理装置)から、現在、管理エリア10に存在する利用者の人数の確認の要求(残存者確認要求)を受付けることができる。入場者管理装置200の制御部220は、送受信部230を介して他の装置から残存者確認要求を受信する。制御部220は、入退場テーブル253から、入場日時が記載されているが、退場日時が記載されていないエントリを抽出する。制御部220は、抽出したエントリの数を計数し、計数した結果を、現在、管理エリア10に存在する利用者の人数とする。入場日時が記載されているが退場日時が記載されていないエントリは、現在、管理エリア10に存在する利用者を示す。制御部220は、計数した結果(現在、管理エリア10に存在する利用者の人数)を、残存者確認要求に対する応答として、残存者確認要求を送信した他の装置に、送受信部230を介して、送信する。これにより、当該他の装置は、任意のタイミングで、管理エリア10に存在する利用者の人数を確認することができる。また、入場者管理装置200は、所定時間毎に、現在、管理エリア10に存在する利用者の人数を計数し、計数した結果を、他の装置に対して送信してもよい。
【0079】
また、入場者管理装置200は、他の装置からの要求等に応じて、送受信部230を介して、入退場テーブル253を送信することができる。入退場テーブル253には、利用者の氏名、当該利用者の所属先の会社名、当該利用者の携帯端末装置100の端末識別情報(例えば、携帯電話番号)、当該利用者の携帯端末装置100のカード識別情報、入場日時、退場日時が格納されます。よって、入退場テーブル253を確認することにより、例えば、管理エリア10の利用者の日毎の人数、利用者毎の管理エリア10の滞在時間、会社毎の利用者の管理エリア10の滞在時間など、出面の集計、管理が容易になる。
【0080】
(実施形態の作用効果)
本実施形態の入場者管理装置200では、あらかじめ提供された管理エリア10への入場の許可が予定されている利用者の端末識別情報等が記憶部250に格納されている。入場者管理装置200は、携帯端末装置100からカード識別情報を読み取り、当該カード識別情報に対応する固有情報をアドレスに含む登録サイトで、端末識別情報等を登録することを携帯端末装置100の利用者に促す。携帯端末装置100は、当該固有情報と端末識別情報等とを、入場者管理装置200に送信する。入場者管理装置200は、記憶部250に格納されている端末識別情報等と携帯端末装置100から受信した端末識別情報などとを比較し、一致する場合は、当該固有情報に対応するカード識別情報を、端末識別情報等と対応付けて記憶部250に格納する。
【0081】
入場者管理装置200は、管理エリア10に入場する利用者の携帯端末装置100のカード識別情報を読み取り、記憶部250に当該カード識別情報が格納されている場合は、管理エリア10の扉310を解錠する。また、このとき、入場者管理装置200は、カード識別情報等と、入場日時としての現在の日時とを対応付けて、記憶部250に格納する。さらに、入場者管理装置200は、管理エリア10から退場する利用者の携帯端末装置100のカード識別情報を読み取り、管理エリア10の扉310を解錠する。このとき、入場者管理装置200は、カード識別情報等と、退場日時としての現在の日時とを対応付けて、記憶部250に格納する。
【0082】
本実施形態の入場者管理装置200によれば、利用者が有する携帯端末装置のカード識別情報と、入場者管理装置200にあらかじめ格納されている利用者の情報とを対応付けることができる。
【0083】
本実施形態の入場者管理装置200によれば、利用者が携帯する携帯端末装置100を
使用して入退場することで、すべての利用者にIDカードを新たに配布する必要がないため、管理エリア10を入退場する利用者の管理等が簡易になる。また、携帯端末装置100が有するカード識別情報を使用することで、入場者管理装置200の管理者自身が利用者に対するID番号等を発行しなくてもよい。
【0084】
本実施形態の入場者管理装置200によれば、入退場テーブル253に、携帯端末装置100のカード識別情報と、管理エリア10への入場日時及び退場日時とが対応付けられて格納されるため、利用者毎の管理エリア10の滞在時間、任意の時刻における管理エリア10に存在している人数等が、容易に把握される。
【0085】
〔変形例〕
上記の実施形態の変形例について説明する。ここでは、主として上記の実施形態との相違点について説明し、共通点については、説明を省略する。
【0086】
図13は、変形例の入場者管理システムの例を示す図である。変形例の入場者管理システム1において、門300に扉310が設置されずに、門300の付近に監視員(ガードマン)が配置され、当該監視員が管理エリア10への入場者及び管理エリア10からの退場者を監視する。入場者管理装置200は、監視員用の表示部240を有してもよい。門300に監視員が配置される場合、門300の管理エリア10と非管理エリア20との間に、入退場を妨げるものがなくてもよい。
【0087】
図10の入場時の携帯端末装置と入場者管理装置の間の動作シーケンスにおいて、SQ2001におけるICカード部110のカードIDナンバの取得の際、監視員は、携帯端末装置100の利用者が携帯端末装置100をICカード読取部210に近づけることを確認する。また、SQ2004で、入場者管理装置200の制御部220は扉310に対し解錠を指示せずに、携帯端末装置100の利用者の入場を許可する旨を表示部240に表示させる。利用者が携帯端末装置100をICカード読取部210に近づけること、及び、これによる表示部240の入場許可の表示を確認した監視員は、携帯端末装置100の利用者に管理エリア10に入場することを許可する。携帯端末装置100の利用者が入場者管理装置200に登録されていない場合は、表示部240に入場を許可する旨の表示がされないため、監視員は当該利用者の入場を拒否できる。入場を許可する旨の表示は、表示部240によって、音を発生させることによってされてもよい。入場を許可する旨の表示は、光を点灯又は点滅させることによってされてもよい。表示部240によって発生される音や光は、あらかじめ設定され得る。
【0088】
図11の退場時の携帯端末装置と入場者管理装置の間の動作シーケンスにおいて、SQ3001におけるICカード部110のカードIDナンバの取得の際、監視員は、携帯端末装置100の利用者が携帯端末装置100をICカード読取部210に近づけることを確認する。また、SQ3003で、入場者管理装置200の制御部220は扉310に対し解錠を指示せずに、携帯端末装置100の利用者の退場を許可する旨を表示部240に表示させる。利用者が携帯端末装置100をICカード読取部210に近づけること、及び、これによる表示部240の退場許可の表示を確認した監視員は、携帯端末装置100の利用者に管理エリア10から退場することを許可する。退場を許可する旨の表示は、表示部240によって、音を発生させることによってされてもよい。退場を許可する旨の表示は、光を点灯又は点滅させることによってされてもよい。表示部240によって発生される音や光は、あらかじめ設定され得る。
【0089】
なお、退場時にICカード読取部210が読み取ったカードIDナンバの利用者に対する入場日時の記録がない場合、制御部220は、表示部240に警告の情報を表示するようにしてもよい。監視員は、当該利用者を不審者として扱うことができる。
【0090】
また、監視員は、携帯端末装置100の利用者の顔写真を利用して、入場者及び退場者の監視を行うことができる。このとき、図4の登録時の携帯端末装置と入場者管理装置の間の動作シーケンスにおいて、SQ1003で、入場者管理装置200の制御部220は、登録サイトのアドレス又は登録サイトのアドレスに対応するコードを表示部240に表示し、利用者に氏名等、及び、利用者の顔写真を登録することを促す。登録サイトは、利用者が、携帯端末装置100から、氏名、所属先の会社名、携帯電話番号等、及び、利用者の顔写真を、入場者管理装置200に登録するためのサイトとする。携帯端末装置100の利用者は、携帯端末装置100により、指示された登録サイトにアクセスする。SQ1004で、携帯端末装置の利用者は、登録サイトにおいて、利用者の氏名、所属先の会社名、携帯電話番号(端末識別情報)等、及び、利用者の顔写真を、入力部160から入力し、入場者管理装置200に入力した情報を送信する。利用者の顔写真は、携帯端末装置100の入力部160としてのカメラから、利用者自身によって撮影され得る。また、入場者管理装置200は、入力部を設けて、携帯端末装置100のICカード部110のカードIDナンバを取得する際に、携帯端末装置100の利用者に、氏名、所属先の会社名、携帯電話番号等、及び、利用者の顔写真を、当該入力部から入力させてもよい。携帯端末装置100の利用者と利用者の顔写真との関係を明確にするために、監視員の前で、携帯端末装置100の利用者の顔写真の登録をさせてもよい。制御部220は、受信した氏名、所属先の会社名、携帯電話番号等、利用者の顔写真とともに、カードIDナンバを、第2利用者テーブル252に登録する。利用者の顔写真の代わりに、利用者の音声等の利用者固有の他の情報が使用されてもよい。
【0091】
また、入場者管理装置200は、利用者の入場を許可する旨を表示部240に表示させる際、及び、利用者の退場を許可する旨を表示部240に表示させる際、表示部240に当該利用者の顔写真を表示してもよい。これにより、例えば、監視員は、管理エリア10に入場しようとする利用者の顔と、表示部240に表示される顔写真とを比較し、両者が一致しない利用者を入場させないことができる。即ち、携帯端末装置100のカードIDナンバが入場者管理装置200に登録されていても、携帯端末装置100の利用者の顔が入場者管理装置200に登録される顔写真と異なる場合に、当該利用者の入場が拒否される。監視員は、管理エリア10から退場しようとする利用者の顔と、表示部240に表示される顔写真とを比較し、両者が一致しない利用者を不審者として扱うことができる。
【0092】
(変形例の作用効果)
変形例における入場者管理装置200は、携帯端末装置100の利用者に対する、管理エリア10への入退場の可否を表示部240に表示し、門300付近の監視員等に通知する。門300付近の監視員は、携帯端末装置100の利用者に対する、管理エリア10への入退場の可否を判断できる。
【0093】
変形例における入場者管理装置200は、カードIDナンバを利用者の顔写真と対応付けて格納する。
【0094】
変形例における入場者管理装置200は、携帯端末装置100の利用者に、顔写真を登録させる。監視員が、入場者管理装置200の表示部240に表示される顔写真と、携帯端末装置100の利用者の顔とを比較し、両者が一致しない利用者に対して門300を通過させないことができる。
【0095】
変形例における入場者管理装置200によれば、門300に扉310が設置されない場合であっても、利用者の入場及び退場を監視できる。
【0096】
入場者管理装置200は、管理エリアへの入退場をしようとする利用者の顔写真を表示
部240に表示することで、登録されていない利用者の門300の通過を阻止できる。
【符号の説明】
【0097】
1 入場者管理システム
10 管理エリア
20 非管理エリア
100 携帯端末装置
110 ICカード部
112 制御部
114 送受信部
116 記憶部
120 制御部
130 送受信部
140 表示部
150 記憶部
160 入力部
200 入場者管理装置
210 ICカード読取部
212 制御部
214 送受信部
216 記憶部
220 制御部
230 送受信部
240 表示部
250 記憶部
251 第1利用者テーブル
252 第2利用者テーブル
253 入退場テーブル
300 門
310 扉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離通信機能又は非接触通信機能を有するICカードを内蔵し、且つ、端末識別情報を有する携帯端末装置を所定領域への入場許可証として機能させる入場者管理装置であって、
前記端末識別情報を記憶する記憶部と、
前記携帯端末装置から前記ICカードのカード識別情報を近距離通信又は非接触通信で読み取る読取部と、
前記読取部が読み取った前記カード識別情報と1対1に対応する管理情報を発行する発行部と、
前記管理情報と前記端末識別情報とが関連付けられて入力された場合に、該入力された前記端末識別情報と一致する端末識別情報が前記記憶部に記憶されていれば、前記管理情報に対応する前記カード識別情報を前記端末識別情報に対応付けて前記記憶部に格納する制御部と、
を備える入場者管理装置。
【請求項2】
表示部をさらに備え、
前記読取部は、所定領域の外側に配置され、さらに、前記携帯端末装置から前記カード識別情報を読み取り、
前記制御部は、当該カード識別情報が前記記憶部に格納されている場合、当該カード識別情報と、入場日時としての現在の日時とを、対応付けて前記記憶部に格納し、前記表示部に前記所定領域への入場を許可する旨の表示をさせる、
請求項1に記載の入場者管理装置。
【請求項3】
前記読取部は、さらに、前記所定領域の内側に配置され、前記携帯端末装置から前記カード識別情報を読み取り、
前記制御部は、当該カード識別情報及び当該カード識別情報に対応付けられる入場日時が前記記憶部に格納されている場合、当該カード識別情報と、当該カード識別情報に対応付けられる前記入場日時と、退場日時としての現在の日時とを、対応付けて前記記憶部に格納し、前記表示部に前記所定領域からの退場を許可する旨の表示をする、
請求項2に記載の入場者管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記記憶部に格納される、前記カード識別情報に前記入場日時が対応付けられ、かつ、当該カード識別情報に前記退場日時が対応付けられていない記録の数を計数する、
請求項3に記載の入場者管理装置。
【請求項5】
携帯端末情報を登録するための登録サイトの、前記管理情報を含むネットワーク上のアドレス文字列を表示するアドレス表示部をさらに含み、
前記登録サイト経由で、前記携帯端末情報、及び、前記管理情報が入力される請求項1乃至4のいずれか1つに記載の入場者管理装置。
【請求項6】
携帯端末情報を登録するための登録サイトに前記携帯端末装置がアクセスするためのコード情報であって、前記管理情報を含むコード情報を表示するコード表示部をさらに含み、
前記登録サイト経由で、前記携帯端末情報、及び、前記管理情報が入力される請求項1乃至4のいずれか1つに記載の入場者管理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2011−232816(P2011−232816A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−100054(P2010−100054)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000201478)前田建設工業株式会社 (358)
【Fターム(参考)】