説明

入室情報システム及び入室情報システムによって寝室用の入室命令を発行する方法

本発明は、入室情報システム、及び寝室内の人の睡眠ステージを検出する睡眠検出器からの睡眠信号に依存して、寝室用の入室命令を発行する入室情報システムを動作させる方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入室情報システム、及び寝室内の人の睡眠ステージを検出する睡眠検出器からの睡眠信号に依存して、寝室用の入室命令を発行する入室情報システムを動作させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人間の睡眠が、レム(Rapid Eye Movement、急速眼球運動)フェーズ、深睡眠フェーズ及び浅睡眠フェーズの3つのフェーズの間を繰り返すことは一般的に知られている。急速眼球運動(REM)フェーズは、質の高い眠りであり、通常、我々の夢を見る出来事にリンクされる。レム睡眠及び深睡眠は両方とも、質の高い睡眠であり、人はこれらの睡眠フェーズの間は容易に目覚めない。しかしながら、人は、目覚めさせられると、通常、後から不快感をもち、睡眠がもたらす価値ある回復を逃がす。逆に、浅睡眠は、軽い睡眠にすぎず、その間、外部シグナルによって目覚めさせられることが容易である。誰かを目覚めさせる必要がある場合、この期間中にそれを行うのが最も良い。浅睡眠期間は、通常、他の2つの期間のいずれよりも長く持続する。選択可能な時間間隔中の眼球運動を検出し、その選択可能な数を計数することによって、レム睡眠フェーズが正確に識別される方法及び装置は、例えば従来技術の米国特許第4863259A号明細書から知られている。
【0003】
更に、現在の睡眠フェーズに依存して人を目覚めさせる従来の解決策は、国際公開第2008/0989423A2号パンフレットによって開示されている。その中で、インテリジェントアラームクロック装置が、眠っている人の頭部に隣接して配され、眠っている人の軽い睡眠、アローザル(arousal)又は目覚め状態を検出するための電気機器に適応されるとともに、生物学的に有利な時間に目覚めを誘導するべき時間に、アローザル、目覚め状態及び動きが存在する場合、予めプログラムされた時間ウィンドウの間、目覚ましアラームを実施するように適応される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
概して、人間は、昼間に体調が良いと感じるように、十分な質の睡眠をもつべきである。これは更に、病気の人及び小さい子供にはなおさら当てはまる。しかしながら、これらの人は、多くの場合、他の人(例えば病院スタッフ、両親)の注意深い配慮を必要とし、これらの人は、この理由のため睡眠エリアに入らなければならない。これは、彼らが眠っている人を不注意に目覚めさせてしまうリスクを増加させる。これは、おそらく彼らの健康及び福祉に有益でない。これらの同じケア提供者は、他の状況では、眠っている人を目覚めさせなければならないことがある。再び、ケア提供者が、不都合さが最小限である時点に、例えば好適にはレム又は深睡眠フェーズの最中でないときに、それを行うことができる場合、眠っている人の最善の利益にかなう。しかしながら、任意の他のツールを用いずに、今が寝室内の人を目覚めさせるべき最適なタイミングであるかどうか、又は−ケア提供者が彼らを目覚めさせることなく彼らを調べたいと思う場合−今が、眠っている人の寝室内に入るのに相対的に安全な時間であるかどうか、をケア提供者が知ることは非常に困難である。特に、ケア提供者が寝室の外にいる場合、ケア提供者が寝室内の眠っている人の現在の睡眠フェーズを評価することは可能でない。更に、眠っている人が、現在浅睡眠フェーズにいる場合、ケア提供者によってドアを開けることは、眠っている人をすでに目覚めさせてしまうリスクがある。
【0005】
従って、本発明の目的は、入室情報システム、及び眠っている人が質の高い睡眠フェーズにあるか否かを第2の人に、特に寝室の外にいるケア提供者に知らせる寝室用の入室命令を発行する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的は、寝室内に設けられるとともに、寝室内の人の睡眠ステージを検出する睡眠検出器と、寝室の外側に設けられるとともに、睡眠検出器からの睡眠信号に依存して、寝室用の入室命令を発行する出力ユニットと、を有する寝室用入室情報システムによって達成される。有利には、寝室の外の人は、寝室のドアを開けることなく、出力ユニットの入室命令によって、寝室内の眠っている人の現在の睡眠フェーズを知らされる。従って、この人は、眠っている人の邪魔をすることなく、時間的に直ちに又は後で寝室に入ることを決定することができる。本発明の意味における睡眠検出器は、カメラ、マイクロフォン、脳波図(EEG)、心電図(ECG)、脈波モニタ等のセンサユニットを有する。例えば、睡眠検出器は、上述の米国特許第4863259A号明細書に開示されるような、睡眠状態を検出する装置を有する。特に、睡眠検出器は、睡眠検出器から睡眠信号を受信し、解析し、現在の睡眠信号から現在の睡眠フェーズを識別するための制御ユニットと組み合わせられる。この場合、制御ユニットは更に、現在の睡眠フェーズに依存して入室命令を決定する。入室命令は、眠っている人から特定の距離のところに位置付けられる出力ユニットによって反映される。従って、出力ユニットは、眠っている人の睡眠状態を反映し、それにより、ケアを提供する人が、例えば部屋に入るべきか否かを判断をする際に睡眠状態を考慮することができる。更に、寝室の外の人が、眠っている人を目覚めさせたいと思う場合、そのための最適なタイミングが、入室命令によってアドバイスされる。入室命令は、視覚信号、音響信号及び/又は触覚信号でありうる。好適には、出力ユニットは、表示ユニット、及び/又は現在の睡眠フェーズに従って特定の色で光を放つ寝室のドアの近くの照明標識を特徴とする。好適には、入室命令は、例えばランニングテキストのようなテキストメッセージとして表示される。代替として、ディスプレイは、例えばコントロールルーム又は監視室内に設けられる。本発明の意味における寝室は、少なくとも1人の人が睡眠し、くつろぎ、休憩をとり、退却し、回復する等を行うことを可能にするいかなる種類の部屋も含む。例えば、寝室は、必ずしもベッド、病床、寝台等を必要としない。
【0007】
好適な実施形態において、ドアの外側の表示ユニットは、睡眠状態を反映し、それを警告と組み合わせる。例えば、レム睡眠の場合、表示ユニットは、「眠っている人は、レム睡眠中である:静かに入室することは安全であるが、起こすことは勧められない。」と通知する。深睡眠の場合、表示ユニットは、「眠っている人は、深睡眠中である:静かに入室することは安全であるが、起こすことは勧められない。」と通知する。浅睡眠の場合、表示ユニットは、「眠っている人は、浅睡眠中である:あなたが眠っている人を起こす必要がある場合、今は、それをするのに良い時間である;そうでない場合、入室は勧められない。」と通知する。目覚めている人の場合、「この人は目を覚ましている。静かに入室することが、いずれにしろ評価される。」と通知される。
【0008】
本発明の好適な実施形態において、入室情報システムは、制御ユニットをセットアップするためのユーザインタフェースを含む。有利には、眠っている人及び/又はケア提供者は、可能性のある睡眠の好みを入力することが可能である。可能性のある好みは、ウェークアップ時間、ウェークアップ時間のための時間間隔、及び/又は名前、年齢、性別、身長、体重、疾患等の眠っている人の個人情報でありうる。特に、個人情報の特定のパラメータは、眠っている人が現在3つの睡眠フェーズのうちのどれにいるかを識別するために、制御ユニットによって考慮される。好適な実施形態において、ドアの外側の表示ユニットは、睡眠状態を反映し、それを眠っている人の好みと組み合わせる。例えば、眠っている人が、一日のうちこの時間帯は眠っているままにされることを好む場合、表示ユニットは、「眠っている人は、浅睡眠中であり、この時間帯は眠っているままにされることを好む:あなたが眠っている人を目覚めさせる必要がある場合、今は良い時間である;そうでない場合、入室は勧められない。」と通知する。眠っている人が、一日のうちこの時間帯に目覚めさせられることを好む場合、表示ユニットは、「眠っている人は、浅睡眠中であり、この時間帯に目覚めさせられることを好む:今は、それを行うのに良い時間である。」と通知する。
【0009】
好適には、睡眠検出器と制御ユニットとの間、及び/又は制御ユニットと出力ユニットとの間、及び/又は制御ユニットとユーザインタフェースとの間の接続は、ワイヤレスである。有利には、ワイヤレス接続に基づく入室情報システムの後の組み込みは、かなりシンプルであり、費用対効果がよい。
【0010】
好適な実施形態において、入室情報システムは、寝室内の複数の人の睡眠ステージを検出するために複数の睡眠検出器を有する。1つの部屋の中に複数の眠っている人がいる場合、メッセージ生成器は、彼らの個別の好み及び睡眠状態を組み合わせることができる。彼らのうちの1人が、浅睡眠中であり、目覚めさせられることを望まない場合、部屋に入室することは、彼らのどの人に関しても勧められない。
【0011】
好適な実施形態において、制御ユニットは、レコーダを組み込み、睡眠信号の及び/又は入室命令の時間依存の過程が、レコーダによって記録される。有利には、ケア提供者は、眠っている人の睡眠品質が以前の期間にどのような状態であったかを知ることができる。
【0012】
好適には、寝室用の入室命令システムは、病院、ホテル、介護施設、老人ホーム、託児所等において使用される。本発明は、ケア提供者が、ある時は眠っている人々を目覚めさせ、又は他の人が眠っているエリアに入る必要があるすべての環境において、適用可能である。これは、病院内の患者の部屋を含む。病院では、スタッフはある時は人々を目覚めさせる必要があり、別の時には、彼らを眠らせる意図をもって部屋に入る必要がある。親が、眠っている子供を調べ及び/又は目覚めさせる家庭の状況にも、同じことが当てはまる。眠っている子供のアプリケーションは、保育所においても非常に有用でありえ、この場合、子供は、規則正しく昼寝をする。更に、本発明は、ホテルにおいても使用されることができ、この場合、部屋の中で誰かが眠っていることを知らせることは、清掃要員に対する追加の警告である。最後に、飛行機内での使用も考えられることができ、この場合、眠っている人は、都合の良い時間に目覚めさせられることが可能である。
【0013】
好適な実施形態において、出力ユニットは、ドアロック装置を更に有する。
【0014】
本発明の別の目的は、入室情報システムによって寝室用の入室命令を発行する方法であり、寝室用の入室命令は、睡眠検出器の睡眠信号に依存して割り当てられ、出力ユニットによって発行される。好適には、入室命令は、人のレム及び深睡眠フェーズの間は、寝室への静かな入室を許可し、及び/又は人の浅睡眠フェーズの間は、寝室への入室を禁止し、及び/又は人の浅睡眠フェーズの間は、寝室で眠っている人を起こすことを許可する。
【0015】
好適には、例えばEEGの異常のような睡眠信号の異常の場合、イマージェンシーコールが、制御ユニットによって活性化される。イマージェンシーコールは、ケア提供者に警告するために、及び/又は眠っている人を自動的に目覚めさせるために、提供される。別の可能性は、睡眠に関連しないメッセージのために、表示ユニット及び/又は制御ユニットを使用することであり、かかるメッセージは、ケアを受ける人及びケアを提供する人にとって等しく有用でありえ、例えば、眠っている人が一時的に部屋を離れているときに、ケア提供者によって入室されるように、「部屋を掃除してください」というメッセージがありうる。
【0016】
好適な実施形態において、入室命令は、寝室内の複数の人の睡眠ステージを検出するための寝室内の複数の睡眠検出器からの複数の睡眠信号に依存して、割り当てられる。例えば、寝室内の複数の人のうちの少なくとも1人が浅睡眠フェーズで眠る場合、入室命令は、寝室への入室を禁止し、及び/又は寝室内のあらゆる人がレム又は深睡眠フェーズで眠る場合、寝室への入室を許可する。
【0017】
好適な実施形態において、複数の人の各人の睡眠状態は、コントロールルーム又は監視室内に設けられるディスプレイによって表示される。有利には、コントロールルーム又は監視室内のケア提供者は、間近に概要パネルを有する。例えば、これは、ケア提供者が睡眠状態に関する情報を望むとき、ドアまで実際に歩いていく煩わしさを省く。
【0018】
本発明のこれらの及び他の特性、特徴及び利点は、添付の図面に関連して理解される以下の詳細な説明から明らかになる。図面は、例示によって、本発明の原理を示す。説明は、本発明の範囲を制限することなく、単に例示の目的で与えられる。以下に示される参照数字は添付の図面に関する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による入室情報システムを概略的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、特定の実施形態に関して及び特定の図面に関して記述されているが、本発明は、それらに限定されず、請求項によってのみ制限される。記述される図面は、概略的なものにすぎず、非制限的である。図面において、構成要素のうちの幾つかの大きさは、説明の便宜上誇張されており、一定の縮尺で描かれていないことがある。
【0021】
例えば「a」、「an」、「the」のような不定冠詞又は定冠詞が、単数名詞に言及するときに使用されているが、これは、特記されない限り、その名詞の複数性を含む。
【0022】
更に、説明及び請求項における第1、第2、第3等の語は、同様の構成要素を区別するために使用されており、必ずしも時系列的又は経時的な順序を記述するためのものではない。そのように使用される語は、適当な環境下で入れ替え可能であり、ここに記述される本発明の実施形態は、ここに記述され又は図示されるもの以外のシーケンスで動作可能であることが理解されるべきである。
【0023】
更に、説明及び請求項における上、下、上方、下方等の語は、説明の目的で使用されており、必ずしも相対位置を記述するためではない。そのように使用される語は、適当な環境下で入れ替え可能であり、ここに記述される本発明の実施形態は、ここに記述され又は図示されるもの以外の方向において動作可能であることが理解されるべきである。
【0024】
本説明及び請求項において使用される「有する、含む」という語は、その前に列挙される手段に制約されるように解釈されるべきでないことが注意されるべきである。そのような語は、他の構成要素又はステップを除外しない。従って、「手段A及びBを有する装置」という表現の範囲は、構成要素A及びBのみを有する装置に制限されるべきでない。そのような表現は、本発明に関して、装置の単に関連する構成要素がA及びBであることを意味する。
【0025】
本発明による入室情報システム1を概略的に示している。入室情報システム1は、寝室2内の第1の人4の睡眠ステージを検出するための睡眠検出器3を有する。睡眠検出器3は、制御ユニット9と接続される。制御ユニット9は、睡眠検出器3から睡眠信号を受け取って解析し、第1の人4の現在の睡眠ステージを識別する。特に、制御ユニット9は、第1の人4がレム睡眠フェーズ(急速眼球運動)、深睡眠フェーズ、又は浅睡眠フェーズで眠っているかを識別する。第1の人4の検出された現在睡眠ステージは、WLAN、Bluetooth、赤外線等を介するワイヤレス接続8によって、出力ユニット5に送られる。出力ユニット5は、寝室2の外側に設けられており、寝室2のドア2'と隣り合うディスプレイ5'を有する。出力ユニット5は、例えばケア提供者のような第2の人11にそれを知らせるために、第1の人4の睡眠状態を反映する入室命令6を表示する。従って、好適には、ディスプレイ5'は、現在睡眠フェーズに従って特定の色で光を放つ。特に、入室命令6は、睡眠状態を反映し、それを第2の人11のための警告と組み合わせる。例えば、レム睡眠の場合、表示ユニットは、「眠っている人は、レム睡眠中である:静かに入室することは安全であるが、起こすことは勧められない。」と通知する。深睡眠の場合、表示ユニットは、「眠っている人は、深睡眠中である:静かに入室することは安全であるが、起こすことは勧められない。」と通知する。浅睡眠の場合、表示ユニットは、「眠っている人は、浅睡眠中である:あなたがそれを必要とする場合、今は、眠っている人を起こすのに良い時間である;そうでない場合、入室は勧められない。」と通知する。目覚めている人の場合、「この人は目を覚ましている。静かに入室することがいずれにしろ評価されうる。」と通知する。従って、寝室2の外側の第2の人11は、例えば寝室2内に入るべきか否かを判断する際に、入室命令6を考慮することができる。更に、第2の人11が、第1の人4を目覚めさせたい場合、そのための最適なタイミングが、入室命令6によってアドバイスされる。更に、入室情報システム1は、制御ユニット9をセットアップするためのユーザインタフェース10を有し、ユーザインタフェース10は、第1の人4又は第2の人11が、ウェークアップ時間のような可能性のある睡眠の好みを制御ユニット9に入力することを可能にする。寝室2の外側の出力ユニット5は、睡眠状態を反映し、更にそれを第1の人4の好みと組み合わせる。例えば、第1の人4が、一日のうちこの時間帯に眠っているままにされることを好む場合、ディスプレイは、「眠っている人は、浅睡眠中であり、この時間帯は眠っているままにされることを好む:あなたが眠っている人を起こす必要がある場合、今は良い時間である;そうでない場合、入室することは勧められない。」と通知する。眠っている人が、一日のうちこの時間帯に起こされることを好む場合、表示ユニットは、「眠っている人は、浅睡眠中であり、この時間帯に起こされることを好む:今は、それを行うのに良い時間である。」と通知する。制御ユニット10は、制御ユニット9にワイヤ接続されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
寝室内に設けられ、該寝室内の人の睡眠ステージを検出する睡眠検出器を有する寝室用の入室情報システムであって、
前記入室情報システムは、前記睡眠検出器からの睡眠信号に依存して、前記寝室用の入室命令を発行する出力ユニットを更に有し、前記出力ユニットは、前記寝室の外側に設けられる、入室情報システム。
【請求項2】
前記入室情報システムは、前記睡眠検出器から前記睡眠信号を受け取り、前記入室命令を生成する制御ユニットを更に有する、請求項1に記載の入室情報システム。
【請求項3】
前記入室情報システムは、前記制御ユニットをセットアップするためのユーザインタフェースを更に有する、請求項2に記載の入室情報システム。
【請求項4】
前記出力ユニットは、前記寝室のドアと隣り合うディスプレイ、又はコントロールルーム又は監視室内に設けられるディスプレイを有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の入室情報システム。
【請求項5】
前記入室情報システムは、前記寝室内の複数の人の睡眠ステージを検出するための複数の睡眠検出器を有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の入室情報システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の入室情報システムによって寝室用の入室命令を発行する方法であって、前記寝室用の前記入室命令が、前記睡眠検出器の前記睡眠信号に依存して割り当てられ、前記出力ユニットによって発行される、方法。
【請求項7】
前記入室命令は、前記睡眠信号及び前記ユーザインタフェースの入力信号の両方に依存して、前記制御ユニットによって割り当てられる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記入室命令は、前記人のレム及び深睡眠フェーズの間は前記寝室への静かな入室を許可する、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記入室命令は、前記人の浅睡眠フェーズの間は前記寝室への入室を禁止し、及び/又は前記人の浅睡眠フェーズの間は前記寝室内で眠っている人を目覚めさせることを許可する、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記睡眠信号の異常の場合、イマージェンシーコールが前記制御ユニットによって活性化される、請求項6乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記入室命令が、前記寝室内の複数の睡眠検出器からの複数の睡眠信号に依存して割り当てられる、請求項6乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記入室命令は、前記寝室内の複数の人のうち少なくとも1人が浅睡眠フェーズで眠る場合は前記寝室への入室を禁止し、及び/又は前記寝室内に眠っている複数の人のうち、浅睡眠フェーズにある唯一の人である少なくとも1人を目覚めさせることを許可する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記寝室内のあらゆる人がレム又は深睡眠フェーズで眠る場合、前記入室命令は、前記寝室への入室を許可する、請求項11又は12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の人の各人の睡眠状態が、コントロールルーム又は監視室内に設けられたディスプレイによって表示される、請求項11乃至13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記方法が、病院、ホテル、介護施設、老人ホーム又は託児所等において使用される、請求項6乃至14のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2012−516487(P2012−516487A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−547023(P2011−547023)
【出願日】平成22年1月22日(2010.1.22)
【国際出願番号】PCT/IB2010/050282
【国際公開番号】WO2010/086769
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】