説明

入浴剤及びこの入浴剤を用いた入浴方法

【課題】
本発明は入浴効果とアロマセラピーとカラーセラピーとを併用し、それぞれが有する効能を相乗的に高めることができる入浴剤及びこの入浴剤を用いた入浴方法を提供すること。
【解決手段】
少なくとも香料成分と着色成分を配合する温浴用の入浴剤であって、前記香料成分がその香りを嗅ぐことによって特定の心理的及び/又は生理的効果が得られる香料成分であるとともに、前記着色成分が該着色成分によって着色された浴湯の色を視覚的に認識することによって前記特定の心理的及び/又は生理的効果と同一又は類似する効果が得られる着色成分であることで入浴剤を構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入浴剤及びこの入浴剤を用いた入浴方法に係り、アロマセラピー及びカラーセラピーと入浴効果とを併用し、三者がそれぞれ有する効能を相乗的に高めることができるようにした入浴剤及びこの入浴剤を用いた入浴方法に関する。
【背景技術】
【0002】
入浴剤は、入浴が本来有するさまざまな効能、1)血行を促進して疲労を解消したり、2)肩凝り/腰痛/冷え性/神経痛等の諸症状や、あせも/しもやけ/あかぎれ等の皮膚疾患を緩和すると共に、3)精神的にリラックスさせるという“鎮静”効果、4)精神的にリフレッシュさせるという”覚醒”効果等を増強するために用いられている。そのため、入浴剤には、各種の有機/無機塩類や、グリセリンや多価アルコール等の保湿剤、スキンケア効果の高い油剤や油脂類(特許文献1、特許文献2及び特許文献3)、生薬エキスやビタミン類(特許文献4)、炭酸ガスを発生させて入浴効果を高める炭酸塩と有機酸(特許文献5)、コラーゲン等の蛋白やアミノ酸や酵素(特許文献6)、界面活性剤、水溶性高分子化合物や糖類、各種の香料、鮮やかな色素や染料/無機顔料等、多種多様な薬剤/基剤が配合されたものが多数提案されている。また、その形態も、粉末状や固体状(固形状)のもの、濃厚な透明液状のもの、油剤を乳化した白濁乳液状のもの、温湯投入後に乳化白濁する透明液体状の組成物(特許文献7)等、さまざまである。
【0003】
また、近年において、香りの心理生理作用に関して数多くの報告がなされており、注目されている。さらに、古くから民間に伝わってきた芳香療法によると、ある特定の症状に対し、特定の精油(芳香)が有効であると報告されている(非特許文献1及び非特許文献2)。さらにまた、香りによるストレス解消効果についても、様々な精油に関して報告がなされている(特許文献8及び特許文献9)。
【0004】
さらに、色によってもたらされる視覚的刺激が各種感覚をもたらすとの心理学的研究がある。すなわち、赤色は人の心の中に情熱を、黄色は希望を、青色は安静や静寂を、緑色は理想を、ピンク色は優しさや恋の予感を感じさせるとされ、ファッション等に応用されている。これは外界から視覚的刺激を大脳もしくは脳下垂体に与えるとβ−エンドルフィン、インターフェロン等のホルモンの分泌を促し、積極的な気分や、明るい気分、あるいは満足感をもたらすものとされる。更に、特定波長の色を利用した視覚的刺激によって癒しや精神の安定化を図る精神治療法や潜在意識の顕在化を図る研究があり、カラーセラピーに応用されている。
【0005】
しかしながら、入浴が本来有するさまざまな効能と、香りが有するさまざまな効能とを組み合わせた入浴剤は存在するが、これに、カラーセラピーによる効能を取り入れた入浴剤は存在しなかった。すなわち、入浴効果とアロマセラピーとカラーセラピーとを併用し、3つの効果を相乗的に発揮できる入浴剤は実用化されていなかった。
【特許文献1】特公平6−99297号公報
【特許文献2】特開昭63−190819号公報
【特許文献3】特開昭52−64415号公報
【特許文献4】特開昭56−156210号公報
【特許文献5】特公平7−72126号公報
【特許文献6】特開昭60−215621号公報
【特許文献7】特公平8−25866号公報
【特許文献8】特開昭63−199292号公報
【特許文献9】特開平3−28300号公報
【非特許文献1】ロバート・ティスランド、「アロマテラピー」、フレグランスジャーナル社、 1985年
【非特許文献2】マギー・ティスランド、「女性のためのアロマテラピー」、フレグランスジャ ーナル社、1992年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上のような点に鑑み、入浴効果とアロマセラピーとカラーセラピーとを併用し、三者がそれぞれ有する効能を相乗的に高めることができる入浴剤及びこの入浴剤を用いた入浴方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の発明は少なくとも香料成分と着色成分を配合する温浴用の入浴剤であって、前記香料成分がその香りを嗅ぐことによって特定の心理的及び/又は生理的効果が得られる香料成分であるとともに、前記着色成分が該着色成分によって着色された浴湯の色を視覚的に認識することによって前記特定の心理的及び/又は生理的効果と同一又は類似する効果が得られる着色成分であることで入浴剤を構成している。
【0008】
また、この発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の入浴剤において、前記香料成分が、ハッカ、ユーカリ、レモン、ベルベナ、シトロネラ、カヤプテ、サルビア、クローブ、ヒソップ、レモングラス、グレープフルーツ、サンダルウッド、シナモン、スターアニス、キャラウェイ、ペッパー、カルダモン、ナツメグ、メントール、アンドロステノール、シネオール、メチルエピジャスモネート、フィトール、イソフィトール、ガラニルゲラニオール、ゲラニルリナロール、ジテルペンアルコール系化合物、アニスアルデヒド、シンナミックアルデヒド、アネトール、オイゲノール、カルボン、ヘリオトロピン、ネペタラクトン、ピペリトン、アンゲリカ酸イソアミル、アンゲリカ酸フェニルエチル、クミンアルコール、メンタラクトン、ミリスチン酸エチル、ペリラアルデヒドの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を、赤、黄、金の中から選ばれた色に着色することを特徴とするものである。
【0009】
また、この発明の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の入浴剤において、前記香料成分が、アロエ、カミツレ、ジャスミン、ベルガモット、カンファー、ラベンダー、メリッサ、パチュリ、ジュニパー、セージ、タイム、バレリアン、パイン、セダーウッド、ナルシス、ビターオレンジ、センキュウ、フェンネル、アビエス、エレミレジノイドアブソリュート、オリバナム、オレンジ、カモミール、シソ、チュベローズアブソリュート、バニラアブソリュート、ヒバ、ベチバ−、ベンゾイン、マ−ジョラム、マンダリン、ミカン、ミル、アルモワーズ、ボルネオール、ピネン、リナロール、アンスラニル酸エステル、シトロネロール、ゲラニオール、セドレン、リモネン、1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼン、ノニルアルコール、デシルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸メチル、炭酸エチル、シトラール、シトロネラール、ネロール、ロジノール、ビニルアニソール、トリアルコキシベンゼン、酢酸リナリル酪酸テルピニル、γ−ノナラクトン、アセチルイソオイゲノール、アニス酸メチル、テルピネオール、クリサンテノン、リラール、リリアール、γ−メチルイオノン、イソ・イー・スーパー、Z−3−ヘキセニルサリシレート、p−メチルフェニルアセトアルデヒド、オシメン、ヘリオナール、リナリルアセテート、ゲラニルアセート、ヘディオン、γ−ヘキサラクトン、(3Z)−ヘキセノール、(3Z)−ヘキセナール、(3E)−ヘキセノール、(3E)−ヘキセナール、(2E)−ヘキセノール、(2E)−ヘキセナール、n−ヘキサノール、n−ヘキサナール、ジメトキシベンゼンの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を、紫、茶、グレー、黒の中から選ばれた色に着色することを特徴とするものである。
【0010】
また、この発明の請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の入浴剤において、前記香料成分が、プチグレン、シトロネラ、スペアミント、ライムの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を、オレンジ、白、緑、黄緑の中から選ばれた色に着色することを特徴とするものである。
【0011】
また、この発明の請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の入浴剤において、前記香料成分が、バジル、ローズマリー、ローレル、ペパーミントの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を青色に着色することを特徴とするものである。
【0012】
また、この発明の請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の入浴剤において、前記香料成分が、ローズ、ゼラニウム、イランイラン、クラリセージ、ネロリの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を、ピンク色に着色することを特徴とするものである。
【0013】
また、この発明の請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の入浴剤において、前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、覚醒効果、眠気防止効果、高揚効果の中から選ばれる1種又は2種以上の効果であることを特徴とするものである。
【0014】
また、この発明の請求項8に記載の発明は、請求項3に記載の入浴剤において、前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、鎮静効果、やすらぎ効果、リラックス効果、ストレス緩和効果の中から選ばれる1種又は2種以上の効果であることを特徴とするものである。
【0015】
また、この発明の請求項9に記載の発明は、請求項4に記載の入浴剤において、前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、リフレッシュ効果であることを特徴とするものである。
【0016】
また、この発明の請求項10に記載の発明は、請求項5に記載の入浴剤において、前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、集中力向上効果であることを特徴とするものである。
【0017】
また、この発明の請求項11に記載の発明は、請求項6に記載の入浴剤において、前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、幸福効果であることを特徴とするものである。
【0018】
さらに、この発明における請求項12に記載の発明は、請求項1に記載の入浴剤を人間の体温以上に設定された浴湯に混合し、当該浴湯に入浴することを特徴とする入浴方法である。
【発明の効果】
【0019】
以上の説明から明らかなように、本発明にあたっては次に列挙する効果が得られる。
【0020】
少なくとも香料成分と着色成分を配合する温浴用の入浴剤であって、前記香料成分がその香りを嗅ぐことによって特定の心理的及び/又は生理的効果が得られる香料成分であるとともに、前記着色成分が該着色成分によって着色された浴湯の色を視覚的に認識することによって前記特定の心理的及び/又は生理的効果と同一又は類似する効果が得られる着色成分で構成されているので、入浴剤に配合された入浴効果とアロマセラピーとカラーセラピーにより奏される、覚醒効果、眠気防止効果、高揚効果、鎮静効果、やすらぎ効果、リラックス効果、ストレス緩和効果、リフレッシュ効果、集中力向上効果、幸福効果等の優れた効果を享受できる。
【0021】
したがって、本発明の入浴剤は、従来の入浴剤や入浴製品に欠如していた入浴の楽しみと安らぎとを入浴者に与えるものであると共に、アロマセラピー効果及びカラーセラピー効果の機能をも併せて奏することのできる理想的な入浴剤と言える。かかる本発明の入浴剤は、ストレスの多い現代社会に於いて、心身を覚醒効果、眠気防止効果、高揚効果、鎮静効果、やすらぎ効果、リラックス効果、ストレス緩和効果、リフレッシュ効果、集中力向上効果、幸福効果等の優れた効果を有するための入浴剤として非常に意義ある発明である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
人の五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)は心地よい刺激を受けることで、ストレスを軽減させることができる。また、五感は連動しているので、アロマセラピー効果やカラーセラピー効果、入浴効果を単独で用いるよりも、同時に用いることでさらに相乗効果を高めることができる。
【0023】
本発明の入浴剤に用いることができるアロマセラピー効果を奏する香料成分としては、覚醒効果又は眠気防止効果、高揚効果、鎮静効果、やすらぎ効果、リラックス効果、ストレス緩和効果、リフレッシュ効果、集中力向上効果、幸福効果等、人体に影響を与えることができる香料であれば、何ら制限を受けるものではなく、天然香料あるいは合成香料のいずれでも使用が可能であり、調合香料であっても構わない。また、その天然香料の種類としては、動物性香料あるいは植物性香料のいずれかは問わない。
【0024】
本発明の入浴剤に使用する覚醒効果又は眠気防止効果、高揚効果を与える天然香料成分としては、ハッカ、ユーカリ、レモン、ベルベナ、シトロネラ、カヤプテ、サルビア、クローブ、ヒソップ、レモングラス、グレープフルーツ、サンダルウッド、シナモン、スターアニス、キャラウェイ、ペッパー、カルダモン、ナツメグ等の精油が挙げられる。
【0025】
また、覚醒効果又は眠気防止効果、高揚効果を与える香料化合物としては、メントール、アンドロステノール、シネオール、メチルエピジャスモネート、フィトール、イソフィトール、ガラニルゲラニオール、ゲラニルリナロール、ジテルペンアルコール系化合物、アニスアルデヒド、シンナミックアルデヒド、アネトール、オイゲノール、カルボン、ヘリオトロピン、ネペタラクトン、ピペリトン、アンゲリカ酸イソアミル、アンゲリカ酸フェニルエチル、クミンアルコール、メンタラクトン、ミリスチン酸エチル、ペリラアルデヒド等が挙げられる。
【0026】
本発明の入浴剤に使用する鎮静効果又はやすらぎ効果、リラックス効果、ストレス緩和効果を与える天然香料としては、アロエ、カミツレ、ジャスミン、ベルガモット、カンファー、ラベンダー、メリッサ、パチュリ、ジュニパー、セージ、タイム、バレリアン、パイン、セダーウッド、ナルシス、ビターオレンジ、センキュウ、フェンネル、アビエス、エレミレジノイドアブソリュート、オリバナム、オレンジ、カモミール、シソ、チュベローズアブソリュート、バニラアブソリュート、ヒバ、ベチバ−、ベンゾイン、マ−ジョラム、マンダリン、ミカン、ミル、アルモワーズ等の精油が挙げられる。
【0027】
また、鎮静又は安眠、やすらぎ、リラックス、ストレス緩和を与える香料化合物としては、ボルネオール、ピネン、リナロール、アンスラニル酸エステル、シトロネロール、ゲラニオール、セドレン、リモネン、1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼン、ノニルアルコール、デシルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸メチル、炭酸エチル、シトラール、シトロネラール、ネロール、ロジノール、ビニルアニソール、トリアルコキシベンゼン、酢酸リナリル酪酸テルピニル、γ−ノナラクトン、アセチルイソオイゲノール、アニス酸メチル、テルピネオール、クリサンテノン、リラール、リリアール、γ−メチルイオノン、イソ・イー・スーパー、Z−3−ヘキセニルサリシレート、p−メチルフェニルアセトアルデヒド、オシメン、ヘリオナール、リナリルアセテート、ゲラニルアセート、ヘディオン、γ−ヘキサラクトン、(3Z)−ヘキセノール、(3Z)−ヘキセナール、(3E)−ヘキセノール、(3E)−ヘキセナール、(2E)−ヘキセノール、(2E)−ヘキセナール、n−ヘキサノール、n−ヘキサナール、ジメトキシベンゼン等が挙げられる。
【0028】
本発明において使用される他の効果を与える香料としては、例えばプチグレン、シトロネラ、スペアミント、ライム等の精油によるリフレッシュ効果を有する香料、バジル、ローズマリー、ローレル、ペパーミント等の精油による集中力向上効果を有する香料、ローズ、ゼラニウム、イランイラン、クラリセージ、ネロリ等の精油による幸福効果を有する香料が挙げられる。
【0029】
本発明の入浴剤に用いることができるカラーセラピーを奏する色としては、覚醒効果又は眠気防止効果、高揚効果、鎮静効果、やすらぎ効果、リラックス効果、ストレス緩和効果、リフレッシュ効果、集中力向上効果、幸福効果等、人体に影響を与えることができる色であれば、何ら制限を受けるものではない。
【0030】
本発明の入浴剤に使用する覚醒効果又は眠気防止効果、高揚効果を与える色としては、赤、黄、金等が挙げられる。
【0031】
本発明の入浴剤に使用する鎮静効果又はやすらぎ効果、リラックス効果、ストレス緩和効果を与える色としては、紫、茶、グレー、黒等が挙げられる。
【0032】
本発明の入浴剤に使用するリフレッシュ効果を与える色としては、オレンジ、白、緑、黄緑等が挙げられる。
【0033】
本発明の入浴剤に使用する集中力向上効果を与える色としては、青が挙げられる。
【0034】
本発明の入浴剤に使用する幸福感効果を与える色としては、ピンクが挙げられる。
【0035】
本発明の入浴剤において、上記のように色を得るには、染料や色素、顔料等、着色できれば何でもよく、特に制限はない。
【0036】
本発明の入浴剤に使用する染料としては、5−アミノオルトクレゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、3,3'−イミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、N,N'−ビス(4−アミノフェニル)−2,5−ジアミノ−1,4−キノンジイミン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、N−フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸5−アミノオルトクレゾール、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4'−ジアミノジフェニルアミン、硫酸2,4−ジアミノフェノール、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミン、カテコール、ジフェニルアミン、α−ナフトール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、レゾルシン、タンニン酸、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2',4'−ジアミノアゾベンゼン−5'−スルホン酸ナトリウム、ヘマテイン等が挙げられる。
【0037】
本発明の入浴剤に使用する色素としては、着色剤赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、ルチン等が挙げられる。
【0038】
本発明の入浴剤に使用する顔料としては、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン等が挙げられる。
【0039】
本発明の入浴剤の形態は特に限定されず、粉末状でも粉末圧縮固体状でもよいし、透明液状、乳濁液状又は浴湯に投入後に乳濁する透明形状であってもよいし、ゼリー状、ペースト状あるいはこれら以外の形態であってもよい。
【0040】
本発明の入浴剤において、配合薬剤又は基剤の種類とその配合量については何ら制限はなく、既知の入浴剤成分はもちろん、それ以外の化合物であっても入浴剤として何らかの効能を発揮するものであれば、適宜配合することができる。例えば、以下のような薬剤/基剤が例示できる。
【0041】
1)無機塩類:塩化ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硝酸アルミニウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硝酸鉄燐酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硼酸、メタ珪酸、無水珪酸等。
【0042】
2)有機酸類:安息香酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、ピロリドンカルボン酸、コハク酸、リンゴ酸やその塩類等。
【0043】
3)生薬/ビタミン類:ソウジュツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コクボク、センキュウ、橙皮、トウキ、ショウキョウ末、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オウゴン、サンシン、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、リュウノウ、サフラン、オウバ、チンピ、ウイキョウ、カンピ末、カミツレ、メリッサ、マロニエ、西洋ノコギリ草、米糠、オニオンやガーリック、アルニカ、ビタミンA、B、C、D、E、F、K等。
【0044】
4)油剤/油脂類:オクタン酸セチル、アジピン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸グリセリド、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸コレステリル、糠油、オリーブ油、ホホバ油、大豆油、アーモンド油、オリーブ油、ヒノキ油、桂皮油、ひまし油、ヤシ油、ラベンダー油、ユーカリ油、ローズ油、セージ油、流動パラフィン、白色ワセリン、スクワラン、カルナウバろう、ミツろう、ラノリン等。
【0045】
5)アルコール類:エタノール、ステアリルアルコール、イソプロピルアルコール、ラウリルアルコール、セチルアルコール、(イソ)ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール等。
【0046】
6)多価アルコール:グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等。
【0047】
1)界面活性剤:アルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等のアニオン性界面活性剤や、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤、並びに各種のカチオン性界面活性剤や両性界面活性剤。
【0048】
なお、界面活性剤を香料成分と水との溶解目的で配合することが多々あるが、乳濁目的で界面活性剤を配合した場合には、香料成分を包皮してしまい、香り立ちが悪くなるため、使用しない方が好ましい。
【0049】
8)水溶性高分子類:ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド等。
【0050】
9)多糖/蛋白/アミノ酸/酵素類:澱粉、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、キチン、キトサン等の多糖類、カルボキシメチルセルロースナトリウム、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸等のムコ多糖類、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、ヒブロイン、カゼインやその誘導体、アラニン、グリシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、スレオニン等のアミノ酸、セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の酵素類、セラミドや核酸(DNA、RNA)等。
【0051】
10)シリコーン化合物:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル/アミノ変性シリコーン、アミド変性シリコーン、アルキル/アミド変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル/ポリエーテル変性シリコーン、アミノ/ポリエーテル変性シリコーン、アミド/ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーン、及びそれらの架橋物や環状シリコーン等が挙げられ、なかでもジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーン、環状シリコーンが好ましい。
【0052】
本発明の入浴剤は、上記以外にも、イオウ、鉱砂、湯の花、中性白土、サリチル酸ナトリウム、卵黄末、イリ糠、雲母末、カオリン、タルク、脱脂粉乳、l−メントール、カンファー、メントール誘導体等の冷感剤、保湿剤、血管拡張剤、抗炎症剤、鎮痒剤、殺菌防腐剤、キレート剤、増粘剤等を配合してもよい。
【0053】
本発明の入浴剤では、香料成分と色素と複数種の上記の各種薬剤/基剤を、適宜組み合わせて用いることが望ましい。
【実施例】
【0054】
以下、実施例を挙げてこの発明をさらに詳しく説明するが、この発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【0055】
表1に示す各種香料及び色素を配合した入浴剤を作製し、200Lの浴湯に混合し、各パネラー10名に入浴してもらい、入浴前後で官能評価を行った。評価は、下記評価基準に従って点数化し、10名の平均値を算出した。結果を表2に示す。
[表1]
┌─────┬───────┬────┬───────────┐
│ 番号 │ 香料 │ 色 │ 確認する効果 │
├──┬──┼───────┼────┼───────────┤
実施例 1│レモン │赤 │覚醒効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 2│ユーカリ │黄 │ │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 3│クローブ │金 │ │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │ 4│ラベンダー │紫 │鎮静効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 5│セダーウッド │茶 │ │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 6│オレンジ │グレー │ │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │ 7│プチグレン │オレンジ│リフレッシュ効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 8│スペアミント │白 │ │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 9│ライム │緑 │ │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │10│バジル │青 │集中力向上効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │11│ローズマリー │青 │ │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │12│ペパーミント │青 │ │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │13│ローズ │ピンク │幸福効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │14│イランイラン │ピンク │ │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │15│ゼラニウム │ピンク │ │
├──┼──┼───────┼────┼───────────┤
比較例 1│レモン │なし │覚醒効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 2│ユーカリ │なし │ │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │ 3│ラベンダー │なし │鎮静効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 4│セダーウッド │なし │ │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │ 5│スペアミント │なし │リフレッシュ効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 6│ライム │なし │ │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │ 7│バジル │なし │集中力向上効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │ 8│ローズマリー │なし │ │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │ 9│ローズ │なし │幸福効果 │
│ ├──┼───────┼────┤ │
│ │10│ゼラニウム │なし │ │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │11│なし │赤 │覚醒効果 │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │12│なし │紫 │鎮静効果 │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │13│なし │白 │リフレッシュ効果 │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │14│なし │青 │集中力向上効果 │
│ ├──┼───────┼────┼───────────┤
│ │15│なし │ピンク │幸福効果 │
└──┴──┴───────┴────┴───────────┘
実施例1(覚醒効果)
睡眠を20時間以上取っていない眠気症状を自覚する健常なパネラー10名を対象にして試験を行った。表1に示す実施例1〜3、比較例1〜2、11の香料及び色素を配合した入浴剤を、200Lの浴湯に混合し、パネラー10名に入浴してもらい、入浴前後において下記の基準で官能評価を行った。
【0056】
評価基準
5 : 眠気を全く感じない
4 : 眠気を感じない
3 : わずかに眠気を感じる
2 : 少し眠気を感じる
1 : 眠気をかなり感じる
実施例2(鎮静効果)
軽い運動を1時間程度行った後の興奮状態にある健常なパネラー10名を対象にして試験を行った。表1に示す実施例4〜6、比較例3〜4、12の香料及び色素を配合した入浴剤を、200Lの浴湯に混合し、パネラー10名に入浴してもらい、入浴前後において下記の基準で官能評価を行った。
【0057】
評価基準
5 : 気分が著しく落ち着いた
4 : 気分がかなり落ち着いた
3 : 気分が少し落ち着いた
2 : 気分がわずかに落ち着いた
1 : 興奮状態をかなり感じる
実施例3(リフレッシュ効果)
睡眠時間が3時間以内の怠惰感を自覚する健常なパネラー10名を対象にして試験を行った。表1に示す実施例7〜9、比較例5〜6、13の香料及び色素を配合した入浴剤を、200Lの浴湯に混合し、パネラー10名に入浴してもらい、入浴前後において下記の基準で官能評価を行った。
【0058】
評価基準
5 : 気分が著しくリフレッシュした
4 : 気分がかなりリフレッシュした
3 : 気分が少しリフレッシュした
2 : 気分がわずかにリフレッシュした
1 : 怠惰感をかなり感じる
実施例4(集中力向上効果)
足し算及び引き算、かけ算、割り算が組み合わされた複雑な計算問題をして脳が疲労した健常なパネラー10名を対象にして試験を行った。表1に示す実施例10〜12、比較例7〜8、14の香料及び色素を配合した入浴剤を、200Lの浴湯に混合し、パネラー10名に入浴してもらい、入浴前後において下記の基準で官能評価を行った。
【0059】
評価基準
5 : 著しく集中力が向上した
4 : かなり集中力が向上した
3 : 少し集中力が向上した
2 : わずかに集中力が向上した
1 : 脳に疲労感をかなり感じる
実施例5(幸福感効果)
悲しい映画を見て不安定感を自覚した健常なパネラー10名を対象にして試験を行った。表1に示す実施例13〜15、比較例9〜10、15の香料及び色素を配合した入浴剤を、200Lの浴湯に混合し、パネラー10名に入浴してもらい、入浴前後において下記の基準で官能評価を行った。
【0060】
評価基準
5 : 著しく幸せを感じた
4 : かなり幸せを感じた
3 : 少し幸せを感じた
2 : わずかに幸せを感じた
1 : 全く幸せを感じない
[表2]
┌─────┬──────────┐
│ 番号 │ 効果 │
│ ├─────┬────┤
│ │入浴前 │入浴後 │
├──┬──┼─────┼────┤
実施例 1│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 2│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 3│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 4│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 5│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 6│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 7│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 8│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 9│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │10│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │11│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │12│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │13│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │14│ 1 │ 5 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │15│ 1 │ 5 │
├──┼──┼─────┼────┤
比較例 1│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 2│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 3│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 4│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 5│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 6│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 7│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 8│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │ 9│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │10│ 1 │ 4 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │11│ 1 │ 3 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │12│ 1 │ 3 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │13│ 1 │ 3 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │14│ 1 │ 3 │
│ ├──┼─────┼────┤
│ │15│ 1 │ 3 │
└──┴──┴─────┴────┘
表2より、実施例1〜15においては、心理的及び/又は生理的効果が著しく向上していることがわかる。
【0061】
一方、比較例1〜15においては、心理的及び/又は生理的効果があまり得られなかった。このことから、この発明は心理的及び/又は生理的効果に相乗効果を有するものであることがわかる。
【0062】
本発明は、入浴剤を製造する産業、及び入浴場を提供する産業で利用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも香料成分と着色成分とを配合する温浴用の入浴剤であって、前記香料成分がその香りを嗅ぐことによって特定の心理的及び/又は生理的効果が得られる香料成分であり、前記着色成分が該着色成分によって着色された浴湯の色を視覚的に認識することによって前記特定の心理的及び/又は生理的効果と同一又は類似する効果が得られる着色成分であることを特徴とする入浴剤。
【請求項2】
前記香料成分が、ハッカ、ユーカリ、レモン、ベルベナ、シトロネラ、カヤプテ、サルビア、クローブ、ヒソップ、レモングラス、グレープフルーツ、サンダルウッド、シナモン、スターアニス、キャラウェイ、ペッパー、カルダモン、ナツメグ、メントール、アンドロステノール、シネオール、メチルエピジャスモネート、フィトール、イソフィトール、ガラニルゲラニオール、ゲラニルリナロール、ジテルペンアルコール系化合物、アニスアルデヒド、シンナミックアルデヒド、アネトール、オイゲノール、カルボン、ヘリオトロピン、ネペタラクトン、ピペリトン、アンゲリカ酸イソアミル、アンゲリカ酸フェニルエチル、クミンアルコール、メンタラクトン、ミリスチン酸エチル、ペリラアルデヒドの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を、赤、黄、金の中から選ばれた色に着色することを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。
【請求項3】
前記香料成分が、アロエ、カミツレ、ジャスミン、ベルガモット、カンファー、ラベンダー、メリッサ、パチュリ、ジュニパー、セージ、タイム、バレリアン、パイン、セダーウッド、ナルシス、ビターオレンジ、センキュウ、フェンネル、アビエス、エレミレジノイドアブソリュート、オリバナム、オレンジ、カモミール、シソ、チュベローズアブソリュート、バニラアブソリュート、ヒバ、ベチバ−、ベンゾイン、マ−ジョラム、マンダリン、ミカン、ミル、アルモワーズ、ボルネオール、ピネン、リナロール、アンスラニル酸エステル、シトロネロール、ゲラニオール、セドレン、リモネン、1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼン、ノニルアルコール、デシルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸メチル、炭酸エチル、シトラール、シトロネラール、ネロール、ロジノール、ビニルアニソール、トリアルコキシベンゼン、酢酸リナリル酪酸テルピニル、γ−ノナラクトン、アセチルイソオイゲノール、アニス酸メチル、テルピネオール、クリサンテノン、リラール、リリアール、γ−メチルイオノン、イソ・イー・スーパー、Z−3−ヘキセニルサリシレート、p−メチルフェニルアセトアルデヒド、オシメン、ヘリオナール、リナリルアセテート、ゲラニルアセート、ヘディオン、γ−ヘキサラクトン、(3Z)−ヘキセノール、(3Z)−ヘキセナール、(3E)−ヘキセノール、(3E)−ヘキセナール、(2E)−ヘキセノール、(2E)−ヘキセナール、n−ヘキサノール、n−ヘキサナール、ジメトキシベンゼンの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を、紫、茶、グレー、黒の中から選ばれた色に着色することを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。
【請求項4】
前記香料成分が、プチグレン、シトロネラ、スペアミント、ライムの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を、オレンジ、白、緑、黄緑の中から選ばれた色に着色することを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。
【請求項5】
前記香料成分が、バジル、ローズマリー、ローレル、ペパーミントの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を青色に着色することを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。
【請求項6】
前記香料成分が、ローズ、ゼラニウム、イランイラン、クラリセージ、ネロリの中から選ばれた1種又は2種以上の香料成分であり、前記着色成分が浴湯を、ピンク色に着色することを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。
【請求項7】
前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、覚醒効果、眠気防止効果、高揚効果の中から選ばれる1種又は2種以上の効果であることを特徴とする請求項2に記載の入浴剤。
【請求項8】
前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、鎮静効果、やすらぎ効果、リラックス効果、ストレス緩和効果の中から選ばれる1種又は2種以上の効果であることを特徴とする請求項3に記載の入浴剤。
【請求項9】
前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、リフレッシュ効果であることを特徴とする請求項4に記載の入浴剤。
【請求項10】
前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、集中力向上効果であることを特徴とする請求項5に記載の入浴剤。
【請求項11】
前記特定の心理的及び/又は生理的効果が、幸福効果であることを特徴とする請求項6に記載の入浴剤。
【請求項12】
請求項1に記載の入浴剤を人間の体温以上に設定された浴湯に混合し、当該浴湯に入浴することを特徴とする入浴方法。

【公開番号】特開2008−255060(P2008−255060A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−99899(P2007−99899)
【出願日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(000153719)株式会社白元 (14)
【Fターム(参考)】