説明

入退出管理システム

【課題】複数のテナントが入居するビルのテナントが、或いは複数のビルにそれぞれ入居するテナントが、ビルの共用フロアと各テナントの室との入退出管理を容易に連動でき、高いセキュリティ管理が可能な入退出管理システムを提供する。
【解決手段】センターサーバ3は、テナントの許可入退出者に対し、テナントごとに発行された認識番号を記憶する識別番号記憶部6と、各室15及び共用フロア16の入退出コントローラ4bにより読取られた入退出記録から、ビル20の入退出者の通行履歴を記録する入退出記録部7と、入退出証に対してそのテナントの室15の入退出コントローラ4a及び共用フロア16の入退出コントローラ4bに入退出を許可させる入退出管理部8と、テナントに対してその室15及び共用フロア16の入退出記録にのみアクセスを許可するアクセス許可部9と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入退出管理システムに係り、特に、複数のテナントが入居するビルのテナント、或いは複数のビルにそれぞれ入居するテナントの入退出管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、数階建ての賃貸事務所ビルなどでは、複数のテナントが入居する場合があるが、各テナントは個別に入退出管理システムを導入するのが一般的である。従って、例えば、エントランスなどの共用フロアはそのビルのオーナが、入居している各テナントの個別の入退出管理システムとは連携させずに管理する場合がある。
【0003】
一方、特許文献1には、現地に出向くことなく、ユーザの本人認証、入退出履歴を管理できる入退出管理システムおよび入退出管理方法が開示されている。ここでは、ICカードやPHSなどのメモリを備えた移動媒体に、センター装置から予め認証情報を送り込み、現地のリモート装置で最終的な認証を行って開錠操作を実施する。通行履歴は、逆にリモート装置から移動媒体に書き込まれ、センター装置に戻されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4309166号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数のテナントが入居する賃貸事務所ビルにおいて、エントランスなどの共用フロアの入退出管理装置と、各テナントの室の入退出管理装置とを連携させることは難しい。従って、共用フロアと各テナントの入退出管理を個別に行なう方式か、全ての入退出管理をビル内のローカル通信で接続し、群管理ソフトで一括管理する方式が選択される。しかし、この方式では、群管理ソフトの管理者を誰にするのかという問題がある。また、各テナントのカードの個人情報の取り扱い、或いは他のテナントに不正アクセスをされるリスクなどの問題がある。
【0006】
特許文献1に開示されている入退出管理システムおよび入退出管理方法では、逐一、センター装置と移動媒体との間で認証を行い、リモート装置で開錠するという操作が必要となるため利便性が低い。また、履歴のセンター側への書き込みも移動媒体を再度センター装置と通信させなければならず、開錠履歴がセンター側に記録されるまでに大きな遅延が発生するという問題がある。さらに、リモート装置の認証情報の管理の面からも、登録されているデータ量が大きくなると大量のデータを移動媒体のメモリに記憶させて逐一転送する必要があり、データの信頼性や改ざんによるセキュリティの確保、或いは通信障害時のエラーの扱いといった面で固定通信回線を用いたセンター装置とリモート装置のデータ同期管理に劣るという問題がある。
【0007】
本願の目的は、かかる課題を解決し、複数のテナントが入居するビルのテナントが、或いは複数のビルにそれぞれ入居するテナントが、ビルの共用フロアと各テナントの室との入退出管理を容易に連動でき、高いセキュリティ管理が可能な入退出管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る入退出管理システムは、複数のテナントが入居するビルの入退出管理システムにおいて、各テナントが入居する室に設けられた入退出管理装置及び管理端末機と、共用フロアに設けられた入退出管理装置と、遠隔管理センターのセンターサーバとが、公衆回線網又はインターネットを介して接続され、センターサーバは、入居するテナントの許可入退出者に対し、テナントごとに区分けして発行された一連の認識番号を記憶する識別番号記憶部と、各室に設けられた入退出管理装置及び共用フロアに設けられた入退出管理装置により読取られた入退出証の認識番号から、ビルの入退出者の通行履歴を記録する入退出記録部と、テナントの許可入退出者の入退出証に対し、当該テナントが入居する室の入退出管理装置、及び共用フロアの入退出管理装置にのみ入退出を許可させる入退出管理部と、テナントの室に設けられた管理端末機に対して、当該テナントの室、及び共用フロアにおける通行履歴にのみアクセスを許可するアクセス許可部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
上記構成により、入退出管理システムは、複数のテナントが入居するビルにおいて、その各テナントが入居する室に設けられた入退出管理装置と共用フロアに設けられた入退出管理装置とを連動させることができる。すなわち、各テナントは、他のテナントに対して独立した入退出管理が可能となり、あたかも自社ビルにおける入退出管理を行うことができる。また、テナントが入居する室の入退出管理装置、及び共用フロアの入退出管理装置にのみ入退出を許可させ、テナントの室に設けられた管理端末機に対して、当該テナントの室、及び共用フロアにおける通行履歴にのみアクセスを許可することで、入居している各テナントのセキュリティが確保できる。
【0010】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る入退出管理システムは、複数のビルにそれぞれ入居するテナントの入退出管理システムにおいて、各ビルにおいて、当該テナントが入居する室に設けられた入退出管理装置及び管理端末機と、それらのビルの共用フロアに設けられた入退出管理装置と、遠隔管理センターのセンターサーバとが、公衆回線網又はインターネットを介して接続され、センターサーバは、当該テナントが入居する複数のビルの当該テナントの全ての許可入退出者に対して発行された一連の認識番号を、各ビルに入居する他のテナントと区分けして記憶する識別番号記憶部と、当該テナントが入居する室、及び共用フロアに設けられた入退出管理装置により読取られた入退出記録から、当該テナントが入居する複数のビルの各室における各入退出者の通行履歴を記録する入退出記録部と、当該テナントの許可入退出者の入退出証に対し、当該テナントの入居する室、及び共用フロアの入退出管理装置にのみ入退出を許可させる入退出管理部と、当該テナントの管理端末機に対して、当該テナントの室における入退出記録及び共用フロアにおける通行履歴にのみアクセスを許可するアクセス許可部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
上記構成により、入退出管理システムは、複数のビルにそれぞれ入居するテナントに対して、そのテナントが入居する全てのビルの室に設けられた入退出管理装置とそのビルの共用フロアに設けられた入退出管理装置とを連動させることができる。すなわち、そのテナントは、入居する全てのビルにおいて、他のテナントに対して独立した入退出管理が可能となり、あたかも自社ビルにおける入退出管理を行うことができる。また、テナントが入居する室の入退出管理装置、及び共用フロアの入退出管理装置にのみ入退出を許可させ、テナントの室に設けられた管理端末機に対して、当該テナントの室、及び共用フロアにおける通行履歴にのみアクセスを許可することで、入居しているテナントのセキュリティが確保できる。さらに、当該テナントの全ての許可入退出者に対し、入居する全てのビルにおいて同様の入退出管理が可能となる。
【0012】
また、入退出管理システムは、アクセス許可部が、共用フロアにおける通行履歴をテナントごとに区分けし、テナントの室に設けられた管理端末機に対し、当該テナントに区分けされた通行履歴にのみアクセスを許可することが好ましい。これにより、他のテナントに不正アクセスをされるリスクが解消され、高度なセキュリティが確保できる。
【0013】
また、入退出管理システムは、センターサーバが、ビル内の全てのテナントの全ての許可入退室者が退館したことを確認すると、当該ビルの共用フロアの設備を停止させることが好ましい。これにより、ビル全体の省エネルギに寄与することができる。
【0014】
さらに、入退出管理システムは、センターサーバが、ビル内の全てのテナントの全ての許可入退室者が退館したことを確認すると、当該ビルの共用フロアを夜間警備モードに切替させることが好ましい。これにより、ビルの警備を確実なものとすることができる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明に係る入退出管理システムによれば、複数のテナントが入居するビルのテナントが、或いは複数のビルにそれぞれ入居するテナントが、ビルの共用フロアと各テナントの室との入退出管理を容易に連動でき、高いセキュリティ管理が可能な入退出管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る入退出管理システムの第1の実施形態の概略構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係る入退出管理システムの第2の実施形態の概略構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1実施形態)
以下に、図面を用いて本発明に係る入退出管理システムの第1実施形態につき、詳細に説明する。
【0018】
図1に、本発明に係る入退出管理システムの第1実施形態の概略構成を示す。入退出管理システム1は、複数のテナントが入居する複数の賃貸事務所ビル20と、遠隔管理センター2のセンターサーバ3とが、公衆回線網13又はインターネット12を介して接続される。公衆回線網13はPHSなどの通信装置11とセンターサーバ3とを接続し、インターネット12は、テナントが入居している室15のパーソナルコンピュータなどの管理端末機5とセンターサーバ3とを接続する。
【0019】
遠隔管理センター2のセンターサーバ3は、送受信部10、識別番号記憶部6、入退出記録部7、入退出管理部8、及びアクセス許可部9から構成される。送受信部10は、公衆回線網13を介してPHSなどの通信装置11と送受信を行い、又はインターネット12を介して複数の賃貸事務所ビル20の管理端末機5と送受信を行う。賃貸事務所ビル20の1階のエントランス14は、全てのテナントの許可された入退出者が使用するため共用フロア16となる。
【0020】
識別番号記憶部6は、入居するテナントに許可された入退出者に対し、テナントごとに区分けして発行された一連の認識番号を記憶する。例えば、4階のテナントの入退出が許可された許可入退出者には2000番台の認識番号が付与され、3階のテナントの入退出が許可された許可入退出者には3000番台の認識番号が付与される。このテナントに許可された入退出者には、そのテナントの従業員やそのテナントに出入りする関係者が含まれる。
【0021】
入退出記録部7は、各室15に設けられた入退出管理装置である入退出コントローラ4a,及び共用フロア16に設けられた入退出コントローラ4bにより読取られた入退出証の認識番号から、ビル20の入退出者の通行履歴を記録する。
【0022】
入退出管理部8は、テナントの許可入退出者の入退出証に対し、そのテナントが入居する室15の入退出コントローラ4a、及び共用フロア16の入退出コントローラ4bにのみ入退出を許可させる。これにより、テナントに許可された入退出者が入退出証を家に置き忘れた場合や紛失した場合に、テナントの室15の管理端末機5からセンターサーバ3を介して共用フロア16の入退出コントローラ4bに開錠させることができる。また、テナントへの来訪者に対して、そのテナントの室15の管理端末機5からセンターサーバ3を介して共用フロア16の入退出コントローラ4bに開錠させることができる。
【0023】
アクセス許可部9は、テナントの室15に設けられた管理端末機5に対して、そのテナントの室15、及び共用フロア16における通行履歴にのみアクセスを許可する。これにより、各テナントは、そのテナントの室15の管理端末機5によりセンターサーバ3のアクセス許可部9の許可を取得し、入退出記録部7に記録されたそのテナントに許可された入退出者の通行履歴を参照することができる。
【0024】
(第2実施形態)
以下に、図面を用いて本発明に係る入退出管理システムの第2実施形態につき、詳細に説明する。
【0025】
図2に、本発明に係る入退出管理システムの第2実施形態の概略構成を示す。入退出管理システム100は、複数のテナントが入居する複数の賃貸事務所ビル120A、120Bと、遠隔管理センター102のセンターサーバ103とが、公衆回線網113又はインターネット112を介して接続される。本実施形態では、1つの例として賃貸事務所ビル120A、120Bとするが、その個数はこれに限らない。公衆回線網113はPHSなどの通信装置111とセンターサーバ103とを接続し、インターネット112は、テナントが入居している室115のパーソナルコンピュータなどの管理端末機105とセンターサーバ103とを接続する。本実施形態では、ある会社が、賃貸事務所ビル120Aでは、3階の室115Aに入居し、賃貸事務所ビル120Bでは、2階の室115Bに入居している場合について説明する。
【0026】
遠隔管理センター102のセンターサーバ103は、送受信部110、識別番号記憶部106入退出記録部107、入退出管理部108、及びアクセス許可部109から構成される。送受信部110は、公衆回線網113を介してPHSなどの通信装置111と送受信を行い、又はインターネット112を介して複数の賃貸事務所ビル120A及び120Bの管理端末機105とそれぞれ送受信を行う。
【0027】
識別番号記憶部106は、そのテナントが入居する複数のビル120A,120Bのそのテナントの全ての許可された入退出者に対して発行された一連の認識番号を、各ビル120A,120Bに入居する他のテナントと区分けして記憶する。また、識別番号記憶部106は、そのテナントの全ての許可された入退出者に対し、どのビル120に所属するかを記憶しておいても良い。
【0028】
入退出記録部107は、そのテナントが入居する室115A及び共用フロア116Bに設けられた入退出コントローラ104aにより読取られた入退出記録から、そのテナントが入居するビル120Aの室115Aにおける各入退出者の通行履歴を記録する。また、入退出記録部107は、そのテナントが入居する室115B及び共用フロア116Bに設けられた入退出コントローラ104aにより読取られた入退出記録から、そのテナントが入居するビル120Bの室115Bにおける各入退出者の通行履歴を記録する。また、入退出記録部107は、そのテナントの全ての許可された入退出者に対し、どのビル120における入退出かを記録することができる。
【0029】
入退出管理部108は、そのテナントの許可入退出者の入退出証に対し、そのテナントの入居する室115Aの入退出コントローラ104a、及び共用フロア116Bの入退出コントローラ104bにのみ入退出を許可させる。また、入退出管理部108は、そのテナントの許可入退出者の入退出証に対し、そのテナントの入居する室115Bの入退出コントローラ104a、及び共用フロア116Bの入退出コントローラ104bにのみ入退出を許可させる。このように、入退出管理部108は、そのテナントの全ての許可された入退出者に対し、そのテナントが入居する全てのビル120A,120Bにおける入退出を管理することができる。
【0030】
アクセス許可部109は、そのテナントの管理端末機105に対して、そのテナントの室115Aにおける入退出記録及び共用フロア116Bにおける通行履歴にのみアクセスを許可する。また、アクセス許可部109は、そのテナントの管理端末機105に対して、そのテナントの室115Bにおける入退出記録及び共用フロア116Bにおける通行履歴にのみアクセスを許可する。このように、アクセス許可部109は、そのテナントの全ての許可された入退出者に対し、そのテナントが入居する全てのビル120A,120Bにおけるアクセスを許可することができる。
【0031】
アクセス許可部109は、共用フロア116Bにおける通行履歴をテナントごとに区分けし、テナントの室115Aに設けられた管理端末機105に対し、そのテナントに区分けされた通行履歴にのみアクセスを許可する。これにより、他のテナントに不正アクセスをされるリスクが解消され、高度なセキュリティが確保できる。
【0032】
センターサーバ103は、ビル120A,120B内の全てのテナントの全ての許可入退室者が退館したことを確認すると、そのビル120A,120Bの共用フロア116B,116Bの設備を停止させる。例えば、共用フロアである1階のエントランス14,114にある入退出コントローラ4b,104bからそのビル120A,120Bの制御盤(図示せず)に制御指令を発報しても良い。これにより、そのビル120A,120B全体の省エネルギに寄与することができる。
【0033】
センターサーバ103は、ビル120A,120B内の全てのテナントの全ての許可入退室者が退館したことを確認すると、そのビルの共用フロア116Bを夜間警備モードに切替させる。例えば、共用フロアである1階のエントランス14,114にある入退出コントローラ4b,104bからそのビル120A,120Bの制御盤(図示せず)に制御指令を発報しても良い。これにより、そのビル120A,120Bの警備を確実なものとすることができる。
【符号の説明】
【0034】
1,100 入退出管理システム、2,102 遠隔管理センター、3,103 センターサーバ、4a,4b,104a,104b 入退出コントローラ、5,105 管理端末機(パーソナルコンピュータ)、6,106 識別番号記憶部、7,107 入退出記録部、8,108 入退出管理部、9,109 アクセス許可部、10,110 送受信部、11,111 通信装置(PHS)、12,112 インターネット、13,113 公衆回線網、14,114 エントランス 、15,115 室、16,116 共用フロア、20,120,120A,120B (賃貸事務所)ビル。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のテナントが入居するビルの入退出管理システムにおいて、
各テナントが入居する室に設けられた入退出管理装置及び管理端末機と、共用フロアに設けられた入退出管理装置と、遠隔管理センターのセンターサーバとが、公衆回線網又はインターネットを介して接続され、
センターサーバは、
入居するテナントの許可入退出者に対し、テナントごとに区分けして発行された一連の認識番号を記憶する識別番号記憶部と、
各室に設けられた入退出管理装置及び共用フロアに設けられた入退出管理装置により読取られた入退出証の認識番号から、ビルの入退出者の通行履歴を記録する入退出記録部と、
テナントの許可入退出者の入退出証に対し、当該テナントが入居する室の入退出管理装置、及び共用フロアの入退出管理装置にのみ入退出を許可させる入退出管理部と、
テナントの室に設けられた管理端末機に対して、当該テナントの室、及び共用フロアにおける通行履歴にのみアクセスを許可するアクセス許可部と、
を備えることを特徴とする入退出管理システム。
【請求項2】
複数のビルにそれぞれテナントとして入居する会社の入退出管理システムにおいて、
各ビルにおいて、当該テナントが入居する室に設けられた入退出管理装置及び管理端末機と、それらのビルの共用フロアに設けられた入退出管理装置と、遠隔管理センターのセンターサーバとが、公衆回線網又はインターネットを介して接続され、
センターサーバは、
当該テナントが入居する複数のビルの当該テナントの全ての許可入退出者に対して発行された一連の認識番号を、各ビルに入居する他のテナントと区分けして記憶する識別番号記憶部と、
当該テナントが入居する室、及び共用フロアに設けられた入退出管理装置により読取られた入退出記録から、当該テナントが入居する複数のビルの各室における各入退出者の通行履歴を記録する入退出記録部と、
当該テナントの許可入退出者の入退出証に対し、当該テナントの入居する室、及び共用フロアの入退出管理装置にのみ入退出を許可させる入退出管理部と、
当該テナントの管理端末機に対して、当該テナントの室における入退出記録及び共用フロアにおける通行履歴にのみアクセスを許可するアクセス許可部と、
を備えることを特徴とする入退出管理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の入退出管理システムであって、アクセス許可部は、共用フロアにおける通行履歴をテナントごとに区分けし、テナントの室に設けられた管理端末機に対し、当該テナントに区分けされた通行履歴にのみアクセスを許可することを特徴とする入退出管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1に記載の入退出管理システムであって、センターサーバは、ビル内の全てのテナントの全ての許可入退室者が退館したことを確認すると、当該ビルの共用フロアの設備を停止させることを特徴とする入退出管理システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1に記載の入退出管理システムであって、センターサーバは、ビル内の全てのテナントの全ての許可入退室者が退館したことを確認すると、当該ビルの共用フロアを夜間警備モードに切替させることを特徴とする入退出管理システム。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−238001(P2011−238001A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−108509(P2010−108509)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】