説明

全方向入射光に下地塗装が全方向に反射する表面塗装

【課題】無色透明塗料に混ぜられた、無色透明結晶粉体の乱反射によって、道路標識の夜間照明の方向、照明の強弱による塗装面の見難さ、降雨降雨時の水面の反射による塗装面の見難さを改善する全方向入射光に下地塗装が全方向に反射する表面塗装の提供。
【解決手段】ガラスやアクリル等の無色透明の結晶粉体8を無色透明の塗装溶剤に混ぜた、光る塗装表面塗料およびそれを用いた表面塗装5。結晶粉体の乱反射特性を利用して、下地塗装を見易くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
全方向反射塗装ペイント
【背景技術】
【0002】
特に無し。
【発明の解決しようとする課題】
【0003】
道路標識塗装等(1)夜間照明の方向,照明の強弱による塗装面の見難さ、(2)降雨時の水面の反射による塗装面の見難くさ。
【課題を解決する為の手順】
【0004】
上記(1)の場合、自動車の照明の道路標識塗装表面からの反射光は殆どは前方に流れ、反射光は塗装表面の凹凸に依るものに限られ、運転席に反射してくる光量は極めて少ない。(図1参照)。
上記(2)の場合、塗装表面に溜まった水の表面が外部からの光の大部分を直接反射するので、塗装表面に到達する光は少なく、その反射光は殆ど無い。(図2参照)。
これ等を改善する為、塗装表面に無色透明の結晶体を粉砕したの粉体を塗装し、乱反射させて視界に入る下地塗装表面の反射光を飛躍的に増大させる(図3参照)。
【発明の効果】
【0005】
道路標識等の夜間の見難さ、降雨時の見難さ大幅に改善する。
この特殊塗料は蛍光塗料と異なり全方向性ですから、蛍光塗料の代わりに使われることもある。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0006】
道路上の車線,横断歩道 等の標識塗装の表面塗装
【実施例】
(1)無色透明の塗装溶剤に無色透明の結晶を粉砕した粉体(100メッシュー2ミリメーター径)を混ぜた塗料を道路標識塗装表面に塗布する。
(2)無色透明の塗装溶剤を道路標識塗装面に塗布する。その表面に無色透明の結晶を粉砕した粉体(0.5−2ミリメーター径)をなるべく薄く散布する。更にその表面を無色透明の塗装溶剤で塗布し表面を仕上げる。
【産業上の利用可能性】
【0007】
全方位反射塗装面が必要な場所・部分に利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】自動車の前照灯の照明の殆どが前方に流れる様を示している。
【図2】自動車の前照灯の照明の殆どが水面で反射し前方に流れる様を示している。
【図3】自動車の前照灯の照明が、道路標識表面に施した無色透明の結晶体の粉末で乱反射し一部運転者の視界に反射する様を示す。
【符号の説明】
【0009】
▲1▼ 自動車前照灯
▲2▼ 前照灯の光線の流れ
▲3▼ 地表面
▲4▼ 降雨に水溜り
▲5▼ 道路標識塗装
▲6▼ 乱反射の様子
▲6▼ 無色透明塗装溶剤の層
▲7▼ 無色透明の結晶を粉砕した粉体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無色透明の塗装溶剤に無色透明の結晶(ガラス、アクリル等)の粉体(100メッシュ−2ミリメーター粒径)を粉砕した粉体を混ぜた塗料とそれを用いた表面塗装。
【請求項2】
無色透明の塗装溶剤の薄膜表面塗装、その表面に無色透明の結晶(ガラス、アクリル等)の粉体(0.5−2ミリメーター粒径)を散布し、更にその表面に無色透明の塗装溶剤の薄膜表面塗装を施した、3層で構成する表面塗装。
【請求項3】
色つき塗装の下地の表面に 或いは 熱溶着テープの表面に、上記[請求項1]或は[請求項2]の表面塗装を施し、その乱反射機能を利用し、夜間、降雨時等下地塗装が見え難くなるのを防ぐ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−168275(P2008−168275A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−24811(P2007−24811)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【出願人】(503159748)有限会社ケイ・アンド・ケイ・グローバル (1)
【Fターム(参考)】