説明

全自動洗濯機用の洗濯物浮き上がり防止用具(洗濯用落としぶた)

【課題】 従来の全自動洗濯機では、洗濯物が浮き上がる部分は洗われずに放っておかれるという問題があった。洗濯機で洗える物が増えているが、浮き上がる部分には、対策がなく洗濯物の浮き上がり防止用具がないのが実体である。本発明が、これを解決する。
【解決手段】 発明品の本体下部のスポンジ部分は、水面で水にふれると重くなり洗濯物を押さえつける。脱水時、本体も脱水され、上部は、脱水後の注水で、本体が即時、水面に水平に戻るように作用する風呂場マットの材質で、下部の多孔を閉じて浮きを補助する。すすぎでも水を含んだ下部は、再び洗濯物の浮き上がりを防止する。この用具の使用は、外観は煮物用の落としぶたに似ていることから、新たに「洗濯用落としぶた」と名付けた。使用は手軽で、全自動洗濯機の始めの洗い時に、浮き上がっている洗濯物の上に洗濯用落としぶたを置いた後は、放っておいてもよく洗えるように仕事する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全自動洗濯機等で洗濯物が液につからずにプカプカ浮いて放っておかれる状態を改める用具で、ここでは新たに「洗濯用落としぶた」と名付けて呼ぶことにする。
【背景技術】
【0002】
従来の全自動洗濯機では、洗濯物が浮き上がっている部分は、きちんと洗えていない状況にある。記載すべき選考技術には旧式の洗濯機で、二槽式(洗いと脱水が別の場所)に用いる浮き上がり防止用具があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献】公開実用新案公報 実開平06−013785
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上に述べたものは全自動洗濯機に対応できず、二槽式(洗いと脱水とに分かれている洗濯機)の洗濯槽に板つき保持棒を固定して、洗濯物の浮きを防ぐものだが、全自動の脱水に耐えられないという問題がある。
【0004】
本発明は、全自動洗濯機のスタート時に浮き上がり防止用具を落としぶたのようにおくことによって、水を含んで重くなった洗濯用落としぶたが、浮いたまま洗われていない洗濯物を押さえ、脱水後のすすぎでも押さえる仕事をし、洗い効果をよくすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記目的を達成するために洗い・脱水・すすぎに耐えて、洗濯機や洗濯物に損傷を加えずに、また、騒音をたてない洗濯物浮き上がり防止用具(ここで、新たに洗濯用落としぶたと名づけた用具)にするため、軽く、柔らかな素材を使用する。
【0006】
本体(洗濯用落としぶた)は、底面が直径約30cmの円で、厚さ約3cmの円柱の形であり、水につかると水を含んで重くなるスポンジ部分と、水を含まないで本体を水面に水平に保つ材質の部分からなる。
(本体の底面の表面積は、洗濯機の水面の面積の4分の3くらい)
【0007】
洗濯物の浮き上がりは、本体の下部のスポンジが水につかると重くなることで押さえられ、上部は、下部の多孔質部分をカバーし即時、水平に浮かぶようにできている。
【0008】
上部は厚さ0、5cm位の風呂場マットの材質で、下部は厚さ2、5cm位のスポンジからなり、全体が厚さ約3cmの円柱の本体をネットで保護して使用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の洗濯用落としぶた(洗濯物浮き上がり防止用具)は、全自動洗濯機のスタートの「洗い」時の水面にセットすると、その後は放っておいても各段階で洗濯物の浮き上がりを防止する役目をし、最後には本体も脱水されてくりかえし使える。
【0010】
本発明の洗濯用落としぶたは、全自動洗濯機の高速脱水に耐え本体丸ごと静かに脱水されて、すすぎの時には、注水で上部の材質が即時に本体が水面に水平に浮くように作用し、再び水を吸った下部のスポンジ部分が、洗濯物の浮き上がりを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】全自動洗濯機用落としぶたの外観図(厚さは上部約0、5cm下部約2、5cm、底面直径約30cm、底面の円の表面積は、洗濯機の水面の面積の4分の3位)
【図2】全自動洗濯機での本発明の実施状態を横から見た図
【図3】本体を保護するネット。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実体を図1〜図2に基づいて説明する。
【0013】
図において、1は、洗濯用落としぶたの上部で、多孔質のスポンジ部分をカバーして水を吸わない部分で、脱水後の注水で、即時に浮き上がり、本体の浮きを水平に安定させる部分で、軽く柔らかい風呂場マットの材質である。
【0014】
図において2は、洗濯用落としぶたの下部でスポンジの材質で、水面で水を含んで重くなり洗濯物の浮き上がりを押さえる。
【0015】
図において3は、洗濯用落としぶたを保護しているネットである。
【0016】
全自動洗濯機は洗い・脱水・注水・すすぎが自動で行われるが、本発明の落としぶたを、始めの洗いの時に浮いている洗濯物に設置すると、最終の脱水まで放っておいてもよく、すすぎの時は、脱水された本体が注水で浮き上がり、水面に水平に安定して浮かび、水を含んだ部分が水中に入り再び洗濯物を押さえる。
【符号の説明】
【0017】
1,本体の上部で、下部にある多孔質部分の孔を閉じて、水を含まずに浮きを水平に安定させる部分。(風呂場マットの材質)
2,本体の下部で多孔質部分(スポンジ)で、水を含んで重くなる部分。
3、本体を保護するネット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体は、全自動洗濯機で使用でき、脱水時に騒音をたてず、物に負担をかけないように、軽く、柔らかな素材が使用され、多孔質のスポンジが水を含んで重くなることを利用して、洗濯物の浮き上がりを押さえている用具で、煮物に使う落としぶたのように上から水面に置いて、水に浸かってない洗濯物を水に浸らせて使用する(新たに洗濯用落としぶたと名付けた)浮き上がり防止用具である。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−240096(P2011−240096A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127275(P2010−127275)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【特許番号】特許第4683362号(P4683362)
【特許公報発行日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(510154501)
【Fターム(参考)】