公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置
本発明は、公共交通統合経路情報を提供する方法および装置に関し、より詳しくは、互いに異なる公共交通手段との乗換連携が可能なように停留場間を乗換リンクで連結することによって全ての公共交通手段の中から最適な経路を探索してユーザに提供することができる公共交通統合経路情報を提供する方法および装置に関するものである。経路情報を提供する方法は、公共交通手段が経由する停留場と連関する路線情報を記録する路線データベースを維持する段階と、前記路線情報に基づいて異なる公共交通手段との乗換可能な停留場を乗換地点として探知し、前記乗換地点と連関した乗換情報を生成する段階と、ユーザの経路要請信号に応答して出発停留場および到着停留場を抽出する段階と、前記路線情報および前記乗換情報に基づいて前記経路要請信号に相応する、前記出発停留場と前記到着停留場間の最適経路リンクを決定する段階と、前記経路リンクと連関した経路情報をユーザに提供する段階とを含み、前記乗換情報は、互いに異なる公共交通手段の路線情報と連関した停留場を所定の基準によって互いに乗換が可能な乗換地点として決定し、前記2つの乗換地点を連結する乗換リンクに関する情報を含む。
本発明によると、互いに異なる公共交通手段を乗換リンクで連結し、全ての公共交通手段の中から所望の目的地までの最適経路を探索することができる。
本発明によると、互いに異なる公共交通手段を乗換リンクで連結し、全ての公共交通手段の中から所望の目的地までの最適経路を探索することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置に関し、より詳細には、互いに異なる公共交通手段との乗換連携が可能なように停留場間を乗換リンクで連結することによってすべての公共交通手段を網羅し、最適な経路を追跡してユーザに提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近来、有無線通信およびインターネット技術の発達により、ユーザ端末装置に地図情報を提供し、これを用いてユーザが移動しようとする経路を探し出す地図情報サービスおよびナビゲーションサービスが活発になされている。
【0003】
一般的に、このようなサービスは、主に自動車に装着される端末装置に提供されており、ユーザが移動する地域の地図情報をリアルタイムで送信し、ユーザ自身の現在位置を容易に判断することができるナビゲーションサービスである。
【0004】
しかし、このようなサービスは、自動車を所有するユーザに限定されてサービスが提供され、サービスの恩恵を得ることができるユーザの幅が狭まるという短所が常に存在している。
【0005】
これを克服しようと、現在、大多数の人々が所有している端末装置、例えば、移動通信端末機上に地図情報または経路情報を提供するサービスが提案されている。このようなサービスは、ユーザの位置による地図情報提供、公共交通路線情報(地下鉄路線情報、バス路線情報など)提供などを主要目的としている。
【0006】
しかし、移動通信端末機を介した既存の地図情報または経路情報提供サービスは、特定地域内の特定公共交通に限定され、断片的な道路関連情報しか提供することができないという限界を有している。これは、単一公共交通手段(地下鉄、バス)のみの路線情報が提供されることによって、該当公共交通手段が運行する路線以外の地域または他の公共交通路線に対するその他の情報提供を遂行する方法がなく、更には異種の公共交通手段との乗換に関する情報、例えば、バスと地下鉄、または地下鉄と地上鉄道との連携乗換情報を提供するサービスは未だ存在していないという現状にある。
【0007】
これによって、ユーザは、単純に運行路線と連関した情報提供しか受けることができず、連携乗換が可能な停留場においても乗換をすることができないということによって、より迅速かつ便利に目的地まで移動する機会が奪われているというのが実情である。
【0008】
従って、多様な公共交通手段との統合的な連携乗換を介し、より迅速かつ便利な経路に対する情報提供を受けることができる新たな概念の経路提供方法の出現が切実に要求されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前記のような問題点を解決するために案出されたものであって、互いに異なる公共交通手段を乗換リンクで連携し、すべての公共交通手段を網羅することによって所望の目的地までの最適経路を探索することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、1つ以上抽出される目的地までの経路の中からユーザが所望する条件に適合して対応する経路のみを探索して情報提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することを他の目的とする。
【0011】
また、出発地および到着地の位置に該当する地図データをユーザの端末手段に提供し、出発地および目的地から最も近接した停留場を探索して情報提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することを他の目的とする。
【0012】
また、探索された最も近接した停留場までの歩行進行方向および所要時間に関する情報をユーザに提供することによって、ユーザが容易に停留場を探すことができるようにする公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記の目的を解決するために、本発明の経路情報を提供する方法は、公共交通手段が経由する停留場と連関する路線情報を記録する路線データベースを維持する段階と、前記路線情報に基づいて異なる公共交通手段との乗換可能な停留場を乗換地点として探知し、前記乗換地点と連関した乗換情報を生成する段階と、ユーザの経路要請信号に応答して出発停留場および到着停留場を抽出する段階と、前記路線情報および前記乗換情報に基づいて前記経路要請信号に相応する、前記出発停留場と前記到着停留場間の最適経路リンクを決定する段階と、前記経路リンクと連関した経路情報をユーザに提供する段階とを含み、前記乗換情報は、互いに異なる公共交通手段の路線情報と連関した停留場を所定の基準によって互いに乗換が可能な乗換地点として決定し、前記2つの乗換地点を連結する乗換リンクに関する情報を含む。
【0014】
また、前記目的を達成するための技術的構成として、本発明の公共交通統合経路情報提供装置は、路線情報および地図データを記録するデータベース部と、ユーザの経路要請信号を受信して認証処理し、出発地および目的地と連関した発着情報を受信するインターフェイス部と、前記発着情報に基づいて前記出発地および目的地の位置値を算出するナビゲーションモジュール部と、前記データベース部から前記出発地および前記目的地の位置値に相応する地図データを検出して前記ユーザに提供する作業モジュール部と、前記出発地および前記目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索し、前記出発停留場と到着停留場を連結する経路リンクを検出して前記路線情報と連関させる経路検出部とを含む。
【発明の効果】
【0015】
以上の説明から知ることができるように、本発明によると、互いに異なる公共交通手段を乗換リンクで連携し、すべての公共交通手段を網羅して所望の目的地までの最適経路を探索することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することができる。
【0016】
また、1つ以上抽出される目的地までの経路の中からユーザが所望する条件に適合して対応する経路のみを探索して情報を提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することができる。
【0017】
また、出発地および到着地の位置に該当する地図データをユーザの端末手段に提供し、出発地および目的地から最も近接した停留場を探索して情報提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することができる。
【0018】
また、探索された最も近接した停留場までの歩行進行方向および所要時間に関する情報をユーザに提供することによって、ユーザが容易に停留場を見つけることができるようにする公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照して、本発明による公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置に対して説明する。
【0020】
ここで、路線情報とは、公共交通手段が進行しながら経由する停留場に関する情報を意味し、乗換情報とは、異なる公共交通手段に乗換可能な停留場または乗換可能な相互離隔されている2つの停留場(本明細書においては乗換リンクと命名)に関する情報を意味する。
【0021】
図1は、本発明の公共交通統合経路情報提供装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示されたように、本発明の公共交通統合経路情報提供装置(100)は、通信網(120)を介してユーザの所定端末手段(110)から経路要請信号を受信し、該経路要請信号に相応する最適の経路情報を端末手段(110)に提供する。
【0023】
端末手段(110)は、プロセッサ手段を備えて所定の演算を遂行し、通信モジュールを備えて通信を遂行することができる装置であって、ユーザコンピュータ、PDA、ノートブック、インターネット機能が内蔵された家電製品(home appliance)を例に挙げることができ、好ましくは、ユーザの移動中に経路情報を提供するという本発明の目的に適切に符合する移動性に優れた移動通信端末機である。
【0024】
公共交通統合経路提供装置(100)は、端末手段(110)から受信される経路要請信号によって所定の出発停留場および到着停留場を抽出し、抽出された出発停留場から到着停留場までの路線経路および乗換経路を提供する。このため、公共交通統合経路提供装置(100)は、公共交通手段の路線情報および乗換情報を記録するデータベース部(105)を含み、路線情報および乗換情報に基づいた経路リンクの探索を介して最適な経路リンクを探索する。ここで、経路リンクとは、抽出された出発停留場と到着停留場を連結するラインを意味し、例えば、路線リンク(路線情報による公共交通手段によって移動可能な経路)、または路線リンクと乗換リンクからなる1つ以上の経路リンクを探索することがある。図2を参照して、経路リンク探索過程を詳細に説明する。
【0025】
図2は、本発明による公共交通統合経路提供装置の経路リンク探索過程の一例を示す図である。
【0026】
上述した路線情報は、公共交通手段(210、220、230、240)が経由する1つ以上の停留場(バス停留場、地下鉄/電鉄乗り場、空港などを含む)を中心として表示される。また、乗換情報は、異なる公共交通手段への乗換可能な停留場を乗換地点として指定する情報を含み、互いに離隔される乗換地点を乗換リンクで連結する。本実施例における乗換地点は、同一停留場で異なる公共交通手段に乗換する静的乗換地点と、上述した乗換リンクを用いた動的乗換地点とに区分する。乗換リンクとは、通常人の徒歩速度で所定時間内に到達可能な距離内に位置する2つの乗換地点を連結する線を意味する。例えば、静的乗換地点においては同種の公共交通手段(例えば、バスからバス、地下鉄から地下鉄)への乗換がなされ、乗換リンクが連結される動的乗換地点においては異種の公共交通手段(例えば、バスから地下鉄、地下鉄から地上電鉄)への乗換が主になされる。但し、このような乗換地点の区分は、主流をなす公共交通手段間の乗換例を前提とするものであって、乗換体系の整備によって同一の場所で異種の公共交通手段に乗換する場合には、これを静的乗換地点として区分することができるのは勿論である。これによって、各停留場は、1つ以上の路線リンクおよび乗換リンクで連結され、特定の2つの地点間に数多くの経路リンクが探索される。
【0027】
また、互いに異なる公共交通手段に属する停留場間に乗換が可能な2つの地点をどのように把握するかという問題がある。この場合、各停留場別に人間による直接調査が遂行され、該停留場から乗換可能な異なる公共交通手段の停留場を探索し、これをデータベース化して用いることもあるが、本発明の好ましい実施例によると、各停留場の座標に基づいて1つの停留場から所定の距離内にある異なる公共交通手段の停留場を乗換可能な停留場として、乗換リンク、乗換地点などの乗換情報を生成する。例えば、1つの停留場(A)から40m以内にある異なる交通手段の停留場を前記停留場(A)から乗換可能な停留場として定めて乗換情報を構成する。本実施例によると、人間の手によっていちいち乗換情報を構築しなくとも、乗換情報を各停留場に関するデータのみを土台として構築することができるという利点がある。
【0028】
本発明の経路リンク探索過程によって、出発停留場(S)から到着停留場(F)までの1つ以上の経路リンクが探索され、本実施例においては、より適切な理解のために、第1経路リンクおよび第2経路リンクの探索過程に限定して説明する。
【0029】
図2に示されたように、第1経路リンクは、A1停留場およびD3停留場を乗換地点とする経路リンクであって、出発停留場(S)からA1停留場までは第1交通路線(210)として、A1停留場からD3停留場までは第4交通路線(240)として、D3停留場から到着停留場(F)までは第3交通路線(230)を路線リンクとして含む。該第1経路リンクの乗換地点(A1停留場およびD3停留場)は、同一停留場でユーザの移動なく乗換する静的乗換地点であり、乗換リンクを含んでいない。
【0030】
一方、第2経路リンクは、A2停留場、B3停留場、C3停留場を乗換地点とする経路リンクであって、出発停留場(S)からA2停留場までは第1交通路線(210)として、A2停留場からB3停留場までは第2交通路線(220)として、C3停留場から到着停留場(F)までは第3交通路線(230)を路線リンクとして含む。この時、B3停留場とC3停留場の間は、ユーザの移動が必要な乗換リンクを意味する。従って、第2経路リンクのA2停留場は静的乗換地点であり、B3停留場およびC3停留場は動的乗換地点となる。
【0031】
このように、本発明の経路探索過程を介して出発停留場(S)と到着停留場(F)間のすべての経路リンクの抽出が可能であり、抽出された経路リンクをすべて経路情報としてユーザに提供することができる。しかし、このようなすべての経路リンクの抽出は、公共交通統合経路提供装置(100)のシステム負荷および経路探索過程に膨大な時間が消費される恐れがある。これを抑制しようと、本実施例においては、加重値による最適経路リンクの探索過程を遂行する。すなわち、経路要請信号に含まれる経路検出条件(例えば、最短所要時間、最短進行距離、最低経由停留場数、最小乗換回数など)に所定の加重値を付与し、最も優先する加重値を有する経路リンクを最適経路リンクとして提供する。このような加重値による最適経路リンク探索は、後述する公共交通統合経路提供方法にてより詳しく説明する。
【0032】
図3は、本発明の好ましい実施例による公共交通統合経路提供装置を示す構成図である。
【0033】
図3に示されたように、本発明の公共交通統合経路提供装置(300)は、路線情報および地図データを記録するデータベース部(310)と、ユーザの経路要請信号を受信して認証処理し、出発地および目的地と連関した発着情報を受信するインターフェイス部(320)と、発着情報に基づいて出発地および目的地の位置値を算出するナビゲーションモジュール部(330)と、データベース部(310)から出発地および目的地の位置値に相応する地図データを検出してユーザに提供する作業モジュール部(340)と、出発地および目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索し、出発停留場と到着停留場を連結する経路リンクを検出して路線情報と連関させる経路検出部(350)とを含む。
【0034】
データベース部(310)は、公共交通手段が経由する停留場と関連した路線情報を記録して維持する路線データベース(312)と、特定地域領域の地図データを記録して維持する地図データベース(314)とを含む。路線データベース(312)は、多様な公共交通手段の運行路線に関する情報以外にも各停留場の乗換情報、乗換リンクと連関した情報を含む。また、地図データベース(314)の地図データには、特定地点を基準とした所定範囲内に位置する停留場と連関した情報を含み、該停留場と連関した情報を用いて出発/到着停留場の抽出、および抽出された出発/到着停留場までの移動経路情報提供に活用する。
【0035】
インターフェイス部(320)は、端末手段(110)からの経路要請信号を受信し、該経路要請信号を送信したユーザに対する認証処理を遂行し、ユーザの経路検出条件および発着情報を受信する。上述したように、経路検出条件は、公共交通統合経路提供装置(300)の経路リンク探索において探索基準をなす情報を意味し、該経路検出条件によって経路検出部(350)は、抽出される1つ以上の経路リンクに加重値を算定し、最適経路リンクのみを探索してユーザに提供するようになる。また、発着情報は、ユーザの出発地および目的地に関する情報を含み、該発着情報を用いて出発地および目的地の所定位置座標(例えば、特定地図領域内の2次座標)を算出し、これを介して該当地点の地図データを地図データベース(314)から呼び出すことができる。
【0036】
ナビゲーションモジュール部(330)は、ユーザの端末手段(110)から受信される発着情報に基づき、ユーザが指定した出発地および目的地の位置値、すなわち位置座標を算出する。このような位置座標は、例えば、地球上のすべての位置を(緯度、経度)方式で指定している世界測地系(WGS−84)によって算出される。
【0037】
作業モジュール部(340)は、ナビゲーションモジュール部(330)によって算出された位置座標に該当する地図データを地図データベース(314)から呼び出し、ユーザの端末手段(110)、好ましくは移動通信端末機に提供する。
【0038】
以下、図4aおよび図4bを参照して、位置座標およびこれを用いた地図データの呼び出しを説明する。
【0039】
図4aおよび図4bは、WGS−84の位置座標算出によって呼び出される地図データの一例を示す図である。
【0040】
ユーザの発着情報によって、例えば出発地がソウル市庁であり目的地が最高裁判所である場合、ナビゲーションモジュール部(330)は、所定のメモリ手段(未図示)に格納される各地点の座標に関する情報を用いてソウル市庁および最高裁判所の位置座標を算出する。すなわち、ソウル市庁に該当する位置座標(E126M58、N37M34)と、目的地に該当する位置座標(E127M0、N37M29)を算出するようになる。作業モジュール部(340)は、算出された位置座標(E126M58、N37M34)に該当する出発地の地図データ(図4a参照)および位置座標(E127M0、N37M29)に該当する目的地の地図データ(図4b参照)を地図データベース(314)から呼び出してユーザの移動通信端末機に送信する。
【0041】
経路検出部(350)は、作業モジュール部(340)によって呼び出された地図データから出発地および目的地の所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する役割を遂行する。出発/到着停留場の探索条件は、通常、出発地または目的地に最も近接した停留場を探索することを原則とするが、場合によってはユーザの指定によって特定した公共交通手段の停留場を探索することがある。すなわち、ユーザが地下鉄の利用を所望する場合には、出発地または目的地から最も近接する地下鉄駅を指定して探索する。但し、所定範囲内での地下鉄駅の探索が不可能である場合には、探知不可に対応する情報を生成し、ユーザに通知してユーザのその後の指示を待機したり、最も近接した他の停留場を探索してユーザに情報提供したりする。また、経路検出部(350)は、出発地から探索された出発停留場までの移動経路情報および探索された到着停留場から目的地までの移動経路情報をユーザに提供することができる。ここで、移動経路情報は、ユーザが徒歩(あるいは、その他の低速移動手段)を用いて移動する進行方向に対する情報であって、例えば、呼び出された地図データに進行ラインの表示または移動通信端末機の画面上にテキスト形式で表示されて情報提供することができる(図7b参照)。
【0042】
図3には示されていないが、本発明の好ましい一実施例による公共交通統合経路提供装置(300)は、上述したデータベース部(310)を管理するためのデータベース管理モジュールをさらに含むことがある。本発明による公共交通統合経路提供装置(300)のデータベース管理モジュールは、オラクル(Oracle)、インフォミックス(Infomix)、サイベース(Sybase)、DB2のようなリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)や、ジェムストーン(Gemston)、オリオン(Orion)、O2などのようなオブジェクト指向データベース管理システム(OODBMS)を用いて本発明の目的に適合するように具現される。
【0043】
このような構成を有する本発明による公共交通統合経路提供方法の作業の流れを詳しく説明する。
【0044】
図5は、本発明の好ましい実施例による公共交通統合経路提供方法を具体的に示した作業流れ図である。
【0045】
本発明の公共交通統合経路の提供方法は、公共交通手段が経由する停留場と連関する路線情報を記録する路線データベース(312)を維持する段階(S510)と、路線情報に基づいて異なる公共交通手段との乗換が可能な停留場を乗換地点として探知し、乗換地点と連関した乗換情報を生成する段階(S520)と、ユーザの経路要請信号に応答して出発停留場および到着停留場を抽出する段階(S530)と、路線情報および乗換情報に基づいて経路要請信号に相応する、出発停留場と到着停留場間の最適経路リンクを決定する段階(S540)と、経路リンクと連関した経路情報をユーザに提供する段階(S550)とを含む。
【0046】
まず、本発明の公共交通統合経路提供装置(300)の路線データベース(312)に公共交通手段の路線情報を記録する(S510)。路線情報は、公共交通手段(バス、地下鉄/電鉄、汽車、客船、航空機など)が通過する停留場のリスト情報であったりする。例えば、所定の地図データと連関して地図データ上の停留場および1つ以上の交通路線を表示して記録することがある。これにより、路線情報による交通路線の地理的な位置把握を迅速に遂行することができ、互いに異なる路線情報を有する互いに離隔している停留場間の距離差程度を容易に判断することができる。ここで、交通路線は、路線情報によって単一公共交通手段が運行する停留場の運行順序情報であることがある。
【0047】
路線データベース(312)の路線情報に基づいて異なる路線情報を有する公共交通手段と乗換可能な停留場を乗換地点として探知する(S520)。本段階(S520)は、交通路線との連携のための乗換情報を生成する過程であり、生成された乗換情報は、路線データベース(312)の所定領域に記録される。乗換地点は、上述したように、乗換のための移動が必要ない静的乗換地点と移動を必要とする動的乗換地点とに区分される。すなわち、静的乗換地点は、乗換以前の交通路線と乗換以後の交通路線が同一な停留場を共有する場合の乗換地点を意味する。例えば、図2におけるA1停留場(またはD2停留場)のように、第1交通路線で下車して同一停留場で第4交通路線(240)に乗換乗車することができる。一方、動的乗換地点は、乗換以前の交通路線と乗換以後の交通路線が異なる停留場を有する場合の乗換地点を意味する。このような動的乗換地点を探知するためには、所定範囲内に異なる路線情報を有する停留場が位置しなければならない。すなわち、ある停留場を基準として所定範囲、好ましくは人間の徒歩によって所定時間内に到達可能な他停留場が位置しなければならない。例えば、図2におけるB3停留場とC3停留場の距離が人間の徒歩で約3分所要の距離である場合、B3停留場またはC3停留場を動的乗換地点として探知することができる。
【0048】
これに伴い、このような2つの動的乗換地点は、乗換リンクとして互いに連結することができ、このような乗換リンクは、互いに異なる交通路線を連携して最適経路リンクを算出する役割を遂行するようになる。すなわち、従来の同種の公共交通手段でのみ活用されていた乗換連携に関する情報を異種の公共交通手段でも適用することができ、より多様かつ最適な経路情報サービス提供という本発明の目的を適切に達成することができる効果を得ることができる。
【0049】
このような路線情報と乗換情報が連関している状態でユーザの所定端末機手段(110)から経路要請信号を受信し、該経路要請信号に応答してユーザを認証処理する(S530)。本段階(S530)は、ユーザの経路要請信号を接受し、経路要請信号によって経路リンクの出発停留場および到着停留場を抽出するものであって、図6を参照して、出発停留場および到着停留場の抽出を詳細に説明する。
【0050】
図6は、本発明による出発停留場および到着停留場の抽出過程に対する一例を示す図である。
【0051】
図6に示したように、出発停留場および到着停留場の抽出過程は、ユーザから出発地および目的地と連関した発着情報を受信する段階(S610)と、発着情報に基づいて出発地および目的地の位置値を算出する段階(S620)と、出発地および目的地において所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する段階(S650)とを含む。
【0052】
ユーザが発送する経路要請信号は、ユーザが最初の基点である出発地と最終基点である目的地に関する発着情報を含み、受信された経路要請信号から発着情報を認知する(S610)。該発着情報は、端末手段(110)に既送信(内蔵)されたユーザインターフェイスによってユーザからの直接入力にて受信される。例えば、出発地/目的地の住所、またはランドマーク(land mark:ある地域を識別するための目標物であって、適当な建物や構造物)などが入力されたりする。また、位置探知機能(例えば、GPS)を有する端末手段(110)の場合、探知される現位置を出発地とする発着情報の生成も考慮することができる。
【0053】
受信された発着情報によって、出発地と目的地の位置座標を算出する(S620)。本段階(S620)は、出発地と目的地の固有位置座標を算出するものであって、固有位置座標の算出に対する詳しい説明は上述したもので置換する(図4aおよび図4b参照)。
【0054】
また、出発地と目的地の位置座標を算出する過程(S620)は、地図データベース(314)から出発地および目的地の位置値に対応する地図データを検出する段階(S630)と、検出された地図データをユーザの端末手段(110)、好ましくは移動通信端末機に提供する段階(S640)とを含む。すなわち、本発明による出発地および目的地に対応する地図データのユーザ提供は、全体地図データが維持される地図データベース(314)とユーザの端末手段(110)が通信網(120)で連結される状態で作業モジュール部(340)によって地図データを抽出し(S630)、端末手段(110)に地図データを送信することによってなされる(S640)。地図データベース(314)に格納される地図データは、地図情報をイメージ形態で記録するイメージデータであったり、または数値形態で表現したベクトルデータであったりする。地図データがベクトルデータ形態である場合には、端末手段(110)で受信されたベクトルデータに対する所定の演算過程を遂行し、実際の地図に対応する地図イメージを再生する過程が必要となる。また、地図データに一度に送信されるデータ量は、通信網(120)のトラフィック移送能力と端末手段(110)のデータ格納能力によって適切に設定される。
【0055】
次に、出発地/目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する(S650)。本段階(S650)は、出発地または目的地と最も近接した停留場の位置を判断し、それに対する情報をユーザに提供する過程であって、上述したように、ユーザが出発地または目的地から接近しやすい最適な停留場を、例えば、地図データから探索して提供することができる。
【0056】
従って、ユーザの発着情報に含まれる出発地または目的地からの最適停留場を、公共交通手段の種類と関係なく容易に探索することができる効果を得ることができる。
【0057】
また、本発明の経路情報提供方法の他の実施例として、端末手段(110)への移動経路情報提供に関して説明する。
【0058】
ここで、移動経路情報は、人間の平均的な徒歩速度(例えば、時速4km)に基づいた徒歩所要時間および歩行進行情報を含み、探索された出発地と出発停留場間、または到着停留場と目的地間におけるユーザ経路に関する情報を意味する。図7aおよび図7bを参照して、移動経路情報が提供される一例を説明する。
【0059】
図7aは、本発明による移動経路情報を提供する方法の作業流れ図である。
【0060】
移動経路情報の提供方法は、上述した出発停留場および到着停留場を探索する過程(S650)に含まれて遂行される。
【0061】
まず、出発地および目的地を基準として所定範囲内に位置する停留場情報を含む地図データを地図データベース(214)に維持する(S710)。上述したように、ユーザの端末手段(110)に提供される地図データは、出発地または目的地を基点とし、ユーザが所定時間内(例えば、10分未満)に徒歩で移動可能な範囲内の停留場位置が表示される。
【0062】
地図データの停留場情報に基づき、ユーザが徒歩可能な出発停留場および到着停留場を探索する(S720)。本段階(S720)は、地図データに含まれる1つ以上の出発停留場または到着停留場の中からユーザが接近しやすい停留場を探索するものである。例えば、本発明の公共交通統合経路提供装置(300)による最も接近した停留場を探索するものであるが、ユーザの端末装置(110)に提供される地図データの停留場情報を見て、ユーザが任意で選択して停留場を選択することを考慮することもできる。
【0063】
次に、出発地から探索された出発停留場までの移動経路情報をユーザに提供し(S730)、探索された到着停留場から目的地までの移動経路情報をユーザに提供する(S740)。前記2つの段階(S730、S740)は、移動経路情報が提供される時点およびユーザ位置によって区分されるだけで、動作する役割は同一ないし類似する。すなわち、特定の2つの地点間を人間の徒歩を介して移動するのに所要される時間情報および歩行進行情報をユーザの端末手段(110)に提供するものである。
【0064】
図7bは、本発明の移動経路情報が提供される端末手段の一例を示した図である。図7bに示されたように、例えば、ユーザ(▲表示)の位置から最も近接可能な出発停留場(★表示)までの移動情報を示している。すなわち、ユーザは、“7番通り”を進行して“ムハン商店”がある曲がり角を右折することによって出発停留場を発見することができるように徒歩進行情報を提供する。これに伴い、距離情報(45m)および所要時間(2分)などもユーザの端末手段(110)に提供されたりする。
【0065】
これにより、本発明の移動経路情報の提供を受けるユーザは、出発停留場または到着停留場の正確な位置情報および所要時間情報の提供を受けることができ、不慣れな場所においても容易に停留場を見つけることができるという利点がある。
【0066】
再び図5に戻り、抽出された出発停留場と到着停留場間の最適経路リンクを決定する(S540)。本段階(S540)は、路線情報と乗換情報によって無数に探索される経路リンクの中からユーザに最適経路リンクを決定するものである。このような最適経路リンクを決定するため、本実施例においては、ユーザから受信される経路検出条件によって加重値付与方式を適用している。このような加重値付与による最適経路リンクの探索を図8aおよび図8cを参照して説明する。
【0067】
図8aおよび図8cは、本発明の加重値付与による最適経路リンクの探索方法の一例を示す図である。
【0068】
図8aは、本発明の加重値による経路リンクを決定する一例を示した図である。図8aに示されたように、出発停留場(S)と到着停留場(F)間には多数の停留場が位置しており、該停留場を経由する路線リンクと、乗換地点を連結する乗換リンクからなる多数の経路リンクとが存在する。これは、出発停留場から到着停留場まで到達する方法である経路リンクの場合には、多数探索されることがあるためである。従って、探索されるすべての経路リンクをユーザに提供することは探索資源の浪費を招来するだけでなく、ユーザに混乱を引き起こさせる問題点となり得る。これを抑制する加重値付与による最適経路リンクの決定方法を図8bを参照して説明する。
【0069】
図8bは、本発明の加重値による経路リンクを決定する方法を示す作業流れ図である。
【0070】
図8bに示されたように、加重値による経路リンクを決定する方法は、経路要請信号に含まれる経路検出条件を認知する段階(S810)と、出発停留場から到着停留場までの1つ以上の経路リンクを追跡する段階(S820)と、1つ以上の経路リンクの中から経路検出条件に相応する経路リンクを決定する段階(S830)とを含む。
【0071】
まず、ユーザから受信される経路検出条件を作業モジュール(340)で認知してユーザが所望する経路リンクを確認する(S810)。本段階(S810)は、ユーザが所望する経路リンクの探索条件を認知するものであって、経路検出条件としては、出発停留場から到着停留場までの最短所要時間、最短進行距離、最低経由停留場数、最小乗換回数などがある。このため、路線情報には、各路線リンクごとの所要時間情報(任意の2つの停留場間の交通路線の所要時間情報)、停留場間の離隔距離情報などを含み、複数の経路リンクごと各条件別に情報データ化して管理する(図8c参照)。
【0072】
次に、出発停留場から到着停留場までの探索可能な経路リンクを追跡する(S820)。本段階(S820)は、出発停留場から到着停留場までの経路リンクを追跡して抽出するものであって、追跡条件(追跡の基準となる装置内部的規則を意味する)がない限り、すべての経路リンクを追跡することを原則とする。通常、追跡条件として多く用いられるものは、所定範囲内の停留場数である。例えば、追跡条件が“停留場20ヶ所以下”である場合、経路リンクが経由する停留場の数が20ヶ所以下である経路リンクのみを追跡するようになる。これは、多数の経路リンクを追跡することによって発生する恐れのあるシステム資源の浪費防止および追跡時間の節約のためである。
【0073】
追跡された1つ以上の経路リンクの中から経路検出条件に最適に相応する経路リンクを決定する(S830)。本段階(S830)は、追跡された経路リンクの中からユーザの経路検出条件によって加重値が付与された経路リンクを最適経路リンクとして判断する過程であって、図8cを参照して最適経路リンクを判断する一例を説明する。
【0074】
図8cは、追跡された経路リンクを統合的に管理記録する一例を示す図である。
【0075】
図8cは、図8aで追跡された出発停留場(S)と到着停留場(F)間の経路リンクに関する情報をデータベース化したものであって、追跡された経路リンクは、経路検出部(350)の所定メモリ手段(未図示)に臨時格納される。図8cに示されたように、追跡された経路リンク1ないし経路リンク3は、各経路リンクに関する情報要素(所要時間、進行距離、停留場数など)によってその値が算出され、記録/整列されることによってユーザの経路検出条件に符合する経路リンクの迅速な判断がなされるようにすることができる。例えば、経路検出条件が最小所要時間、すなわち、迅速な時間内に到着停留場(F)まで行くことを所望するユーザの経路要請信号である場合には、経路リンク2(20分)を最適経路リンクとして判断してユーザに提供する。すなわち、この場合の加重値は所要時間に与えられるようになり、経路検出部(350)の判断によって加重値が適用された経路リンク2を最適経路リンクとして決定することができる。
【0076】
従って、ユーザが所望する最適経路提供が可能であり、同時に最小の資源活用および追跡時間を大きく削減することができるという利点を得ることができる。
【0077】
続いて、決定された経路リンクと連関した経路情報をユーザの端末手段(110)に提供する(S550)。本段階(S550)は、決定された最適経路リンクをユーザに経路情報として提供する過程であって、経路提供には、路線情報、乗換情報などを含んで提供される。図9を参照して、ユーザの端末手段(110)に提供される経路情報の一例を説明する。
【0078】
図9は、本発明による経路提供の一例を示す図である。図9に示されたように、端末手段(110)に提供される経路情報は、テキスト形式で提供されることがある。例えば、上述した最適経路リンク決定段階(S830)で決定された経路リンク2に対する経路情報が出発停留場を市庁とし、到着停留場を最高裁判所とする場合、ユーザの端末手段(110)、好ましくは移動通信端末機の画面上に提供される経路情報は、路線情報(バスXX番→バスOO番)および乗換情報(新道林西側停留場)などを含んで提供されることができる。
【0079】
本発明の他の実施例として、決定された経路リンクに関与される路線情報および乗換情報の判断を説明する。
【0080】
本実施例は、多数の経路リンクの中から決定された最適経路リンクの路線リンクおよび乗換リンクを判断するものであって、経路リンクを決定する段階(S540)に含まれて遂行され、以下、図10を参照して詳しく説明する。
【0081】
図10は、本発明による路線情報および乗換情報の提供一例を示す作業流れ図である。
【0082】
まず、決定された経路リンクが経由する1つ以上の停留場を識別する(S1010)。停留場の識別過程は、例えば、経路検出部(350)によって遂行されたり、決定された経路リンクが経由する停留場を追跡することによって停留場を識別したりする。
【0083】
識別された停留場間と、路線データベース(312)の路線情報との連関可否を判断する(S1020)。上述したように、経路リンクは、停留場の仮称連結線であることがあり、最適経路リンクが経由する停留場間が路線情報と連関する路線リンクであることを判断するようになる。
【0084】
仮に、識別された停留場間が路線情報と連関する場合(段階1020で“Yes”進行方向)には、路線情報に基づいて識別された停留場間の公共交通手段を選定する(S1020)。本段階(S1020)は、識別された停留場を経由して進行する公共交通手段を認知することによって路線リンクを決定するものであって、これによって停留場間の交通路線が決定される。例えば、上述した経路リンク2の路線リンクは、出発停留場(S)から新道林まで(バスXX)および新道林から到着停留場(F)(バスOO)として決定される。
【0085】
次に、選定された公共交通手段に関する情報を経路情報に更新処理してユーザ端末手段(110)に提供する(S1050)。路線リンクに該当する交通路線情報をユーザ端末機上に提供する(図9参照)。
【0086】
一方、識別された停留場間が路線情報と関連していない場合(段階1020で“No”進行方向)には、路線情報と連関していない識別された停留場間を乗換リンクとして判断する(S1040)。すなわち、停留場間が路線情報と連関していない場合には、該停留場間の移動は公共交通手段ではなくユーザの歩行を介してなされる乗換リンクであることを判断する。
【0087】
また、これを介して判断された乗換リンクに関する情報を経路情報に更新処理してユーザの端末手段(110)に送信する(S1060)。
【0088】
これにより、ユーザに提供される経路情報により詳細な負荷情報および情報信頼性を高めることができる効果を得ることができる。
【0089】
本発明の他の実施例として、決定された経路リンクに負荷される交通費用情報および所要時間情報を判断することを説明する。
【0090】
図11は、本発明による交通費用情報および所要時間情報の提供例を示す作業流れ図である。
【0091】
本実施例は、識別された停留場間が路線情報と連関しているかを判断する段階(S1020)に含まれて遂行される。
【0092】
路線データベース(312)の路線情報には、各公共交通手段の交通費用に関する費用情報および所要時間に関する時間情報を含み、より正確には、識別された停留場間ごとに費用情報および時間情報が含まれている。
【0093】
費用情報に基づき、経路リンクと連関した交通費用を合算する(S1110)。すなわち、経路リンクに含まれる路線リンクごとの交通費用を累計して総交通費用を算出する。例えば、上述した経路リンク2は、交通路線がバス2回であるため1,400ウォンの交通費用が合算される(2003年7月現在のソウルバス料金基準:図9参照)。
【0094】
また、時間情報に基づき、経路リンクと連関した所要時間を合算する(S1120)。本段階(S1120)は、経路リンクによって識別された停留場間の公共交通手段の運行時間を総合するものである。例えば、上述した経路リンク2は6ヶ所の停留場を経由し、それぞれの運行時間を累計して総移動時間(20分)を算出する。
【0095】
前記所要時間の合算において、経路リンクに乗換リンクが存在する場合には、乗換リンク数に相応する所定時間を合算した所要時間に加える(S1130)。これは、一般的に、公共交通手段は、2つの停留場間の運行において一定した運行時間を得ることができる反面、人間の歩行を介して移動しなければならない乗換リンクで連結される停留場間の所要時間は特定することができないためである。すなわち、人間の個人差によって乗換リンクを通過する時間に相当な差が生じることがあり、これを勘案して通常の人間の普遍的な歩行速度による所要時間を選定し、これを前提として選定された所要時間に加える。例えば、乗換リンクの距離が400mである場合は約7分が所要されるものと判断する(時速4km/h)場合、400mの乗換リンクが2つ含まれる経路リンクにおいては、追加的に14分の所要時間をさらに加える。
【0096】
合算された交通費用および最終所要時間を経路情報に更新処理してユーザ端末機に提供する(S1140)。
【0097】
これによって、交通費用および所要時間に対する情報をユーザに提供することができ、ユーザ自身が移動しなければならない経路における費用および時間に対する正確な認知を可能にするという利点がある。
【0098】
従って、本発明による公共交通統合経路情報提供方法は、ユーザの経路要請信号を最小のシステム資源を活用して最適経路リンクが探索されるようにし、経路情報提供においてユーザの多様な要求を適切に受容することができるという効果を得ることができる。
本発明の実施例は、多様なコンピュータで具現される動作を遂行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体を含む。前記コンピュータ読み取り可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含む。前記媒体は、プログラム命令が本発明のために特別に設計されて構成されたものであったり、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであったりする。コンピュータ読み取り可能記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクおよび磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto-optical media)、およびロム(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。前記媒体は、プログラム命令、データ構造などを指定する信号を送信する搬送波を含む光または金属線、導波管などの送信媒体であることもある。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0099】
ここまで、本発明による具体的な実施例に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内においては、多様な変形が可能であることは言うまでもない。また、本発明による公共交通統合経路情報提供方法および経路情報システムは、公共交通手段の経路情報を提供するためのものとして説明したが、これは説明を便宜にするためであるだけで、物理的に多様な位置に分散し、一定した路線情報を有していないタクシーなどの交通手段の経路情報提供のためのすべての応用例にも適用することができるということは、本発明が属する分野において通常の知識を有する者にとっては自明であるだろう。
【0100】
よって、本発明の範囲は、説明された実施例に限られて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の公共交通統合経路情報提供装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による公共交通統合経路提供装置の経路リンク探索過程の一例を示す図である。
【図3】本発明の好ましい実施例による公共交通統合経路提供装置を示す構成図である。
【図4a】世界測地系(WGS−84)の位置座標算出によって呼び出される地図データの一例を示す図である。
【図4b】世界測地系(WGS−84)の位置座標算出によって呼び出される地図データの一例を示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施例による公共交通統合経路提供方法を具体的に示した作業流れ図である。
【図6】本発明による出発停留場および到着停留場の抽出過程に対する一例を示す図である。
【図7a】本発明による移動経路情報を提供する方法の作業流れ図である。
【図7b】本発明の移動経路情報が提供される端末手段の一例を示した図である。
【図8a】本発明の加重値付与による最適経路リンクの探索方法の一例を示す図である。
【図8b】本発明の加重値付与による最適経路リンクの探索方法の一例を示す図である。
【図8c】本発明の加重値付与による最適経路リンクの探索方法の一例を示す図である。
【図9】本発明による経路提供の一例を示す図である。
【図10】本発明による路線情報および乗換情報の提供の一例を示す作業流れ図である。
【図11】本発明による交通費用情報および所要時間情報の提供の一例を示す作業流れ図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置に関し、より詳細には、互いに異なる公共交通手段との乗換連携が可能なように停留場間を乗換リンクで連結することによってすべての公共交通手段を網羅し、最適な経路を追跡してユーザに提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近来、有無線通信およびインターネット技術の発達により、ユーザ端末装置に地図情報を提供し、これを用いてユーザが移動しようとする経路を探し出す地図情報サービスおよびナビゲーションサービスが活発になされている。
【0003】
一般的に、このようなサービスは、主に自動車に装着される端末装置に提供されており、ユーザが移動する地域の地図情報をリアルタイムで送信し、ユーザ自身の現在位置を容易に判断することができるナビゲーションサービスである。
【0004】
しかし、このようなサービスは、自動車を所有するユーザに限定されてサービスが提供され、サービスの恩恵を得ることができるユーザの幅が狭まるという短所が常に存在している。
【0005】
これを克服しようと、現在、大多数の人々が所有している端末装置、例えば、移動通信端末機上に地図情報または経路情報を提供するサービスが提案されている。このようなサービスは、ユーザの位置による地図情報提供、公共交通路線情報(地下鉄路線情報、バス路線情報など)提供などを主要目的としている。
【0006】
しかし、移動通信端末機を介した既存の地図情報または経路情報提供サービスは、特定地域内の特定公共交通に限定され、断片的な道路関連情報しか提供することができないという限界を有している。これは、単一公共交通手段(地下鉄、バス)のみの路線情報が提供されることによって、該当公共交通手段が運行する路線以外の地域または他の公共交通路線に対するその他の情報提供を遂行する方法がなく、更には異種の公共交通手段との乗換に関する情報、例えば、バスと地下鉄、または地下鉄と地上鉄道との連携乗換情報を提供するサービスは未だ存在していないという現状にある。
【0007】
これによって、ユーザは、単純に運行路線と連関した情報提供しか受けることができず、連携乗換が可能な停留場においても乗換をすることができないということによって、より迅速かつ便利に目的地まで移動する機会が奪われているというのが実情である。
【0008】
従って、多様な公共交通手段との統合的な連携乗換を介し、より迅速かつ便利な経路に対する情報提供を受けることができる新たな概念の経路提供方法の出現が切実に要求されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前記のような問題点を解決するために案出されたものであって、互いに異なる公共交通手段を乗換リンクで連携し、すべての公共交通手段を網羅することによって所望の目的地までの最適経路を探索することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、1つ以上抽出される目的地までの経路の中からユーザが所望する条件に適合して対応する経路のみを探索して情報提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することを他の目的とする。
【0011】
また、出発地および到着地の位置に該当する地図データをユーザの端末手段に提供し、出発地および目的地から最も近接した停留場を探索して情報提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することを他の目的とする。
【0012】
また、探索された最も近接した停留場までの歩行進行方向および所要時間に関する情報をユーザに提供することによって、ユーザが容易に停留場を探すことができるようにする公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記の目的を解決するために、本発明の経路情報を提供する方法は、公共交通手段が経由する停留場と連関する路線情報を記録する路線データベースを維持する段階と、前記路線情報に基づいて異なる公共交通手段との乗換可能な停留場を乗換地点として探知し、前記乗換地点と連関した乗換情報を生成する段階と、ユーザの経路要請信号に応答して出発停留場および到着停留場を抽出する段階と、前記路線情報および前記乗換情報に基づいて前記経路要請信号に相応する、前記出発停留場と前記到着停留場間の最適経路リンクを決定する段階と、前記経路リンクと連関した経路情報をユーザに提供する段階とを含み、前記乗換情報は、互いに異なる公共交通手段の路線情報と連関した停留場を所定の基準によって互いに乗換が可能な乗換地点として決定し、前記2つの乗換地点を連結する乗換リンクに関する情報を含む。
【0014】
また、前記目的を達成するための技術的構成として、本発明の公共交通統合経路情報提供装置は、路線情報および地図データを記録するデータベース部と、ユーザの経路要請信号を受信して認証処理し、出発地および目的地と連関した発着情報を受信するインターフェイス部と、前記発着情報に基づいて前記出発地および目的地の位置値を算出するナビゲーションモジュール部と、前記データベース部から前記出発地および前記目的地の位置値に相応する地図データを検出して前記ユーザに提供する作業モジュール部と、前記出発地および前記目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索し、前記出発停留場と到着停留場を連結する経路リンクを検出して前記路線情報と連関させる経路検出部とを含む。
【発明の効果】
【0015】
以上の説明から知ることができるように、本発明によると、互いに異なる公共交通手段を乗換リンクで連携し、すべての公共交通手段を網羅して所望の目的地までの最適経路を探索することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することができる。
【0016】
また、1つ以上抽出される目的地までの経路の中からユーザが所望する条件に適合して対応する経路のみを探索して情報を提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することができる。
【0017】
また、出発地および到着地の位置に該当する地図データをユーザの端末手段に提供し、出発地および目的地から最も近接した停留場を探索して情報提供することができる公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することができる。
【0018】
また、探索された最も近接した停留場までの歩行進行方向および所要時間に関する情報をユーザに提供することによって、ユーザが容易に停留場を見つけることができるようにする公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照して、本発明による公共交通統合経路情報提供方法および経路情報提供装置に対して説明する。
【0020】
ここで、路線情報とは、公共交通手段が進行しながら経由する停留場に関する情報を意味し、乗換情報とは、異なる公共交通手段に乗換可能な停留場または乗換可能な相互離隔されている2つの停留場(本明細書においては乗換リンクと命名)に関する情報を意味する。
【0021】
図1は、本発明の公共交通統合経路情報提供装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示されたように、本発明の公共交通統合経路情報提供装置(100)は、通信網(120)を介してユーザの所定端末手段(110)から経路要請信号を受信し、該経路要請信号に相応する最適の経路情報を端末手段(110)に提供する。
【0023】
端末手段(110)は、プロセッサ手段を備えて所定の演算を遂行し、通信モジュールを備えて通信を遂行することができる装置であって、ユーザコンピュータ、PDA、ノートブック、インターネット機能が内蔵された家電製品(home appliance)を例に挙げることができ、好ましくは、ユーザの移動中に経路情報を提供するという本発明の目的に適切に符合する移動性に優れた移動通信端末機である。
【0024】
公共交通統合経路提供装置(100)は、端末手段(110)から受信される経路要請信号によって所定の出発停留場および到着停留場を抽出し、抽出された出発停留場から到着停留場までの路線経路および乗換経路を提供する。このため、公共交通統合経路提供装置(100)は、公共交通手段の路線情報および乗換情報を記録するデータベース部(105)を含み、路線情報および乗換情報に基づいた経路リンクの探索を介して最適な経路リンクを探索する。ここで、経路リンクとは、抽出された出発停留場と到着停留場を連結するラインを意味し、例えば、路線リンク(路線情報による公共交通手段によって移動可能な経路)、または路線リンクと乗換リンクからなる1つ以上の経路リンクを探索することがある。図2を参照して、経路リンク探索過程を詳細に説明する。
【0025】
図2は、本発明による公共交通統合経路提供装置の経路リンク探索過程の一例を示す図である。
【0026】
上述した路線情報は、公共交通手段(210、220、230、240)が経由する1つ以上の停留場(バス停留場、地下鉄/電鉄乗り場、空港などを含む)を中心として表示される。また、乗換情報は、異なる公共交通手段への乗換可能な停留場を乗換地点として指定する情報を含み、互いに離隔される乗換地点を乗換リンクで連結する。本実施例における乗換地点は、同一停留場で異なる公共交通手段に乗換する静的乗換地点と、上述した乗換リンクを用いた動的乗換地点とに区分する。乗換リンクとは、通常人の徒歩速度で所定時間内に到達可能な距離内に位置する2つの乗換地点を連結する線を意味する。例えば、静的乗換地点においては同種の公共交通手段(例えば、バスからバス、地下鉄から地下鉄)への乗換がなされ、乗換リンクが連結される動的乗換地点においては異種の公共交通手段(例えば、バスから地下鉄、地下鉄から地上電鉄)への乗換が主になされる。但し、このような乗換地点の区分は、主流をなす公共交通手段間の乗換例を前提とするものであって、乗換体系の整備によって同一の場所で異種の公共交通手段に乗換する場合には、これを静的乗換地点として区分することができるのは勿論である。これによって、各停留場は、1つ以上の路線リンクおよび乗換リンクで連結され、特定の2つの地点間に数多くの経路リンクが探索される。
【0027】
また、互いに異なる公共交通手段に属する停留場間に乗換が可能な2つの地点をどのように把握するかという問題がある。この場合、各停留場別に人間による直接調査が遂行され、該停留場から乗換可能な異なる公共交通手段の停留場を探索し、これをデータベース化して用いることもあるが、本発明の好ましい実施例によると、各停留場の座標に基づいて1つの停留場から所定の距離内にある異なる公共交通手段の停留場を乗換可能な停留場として、乗換リンク、乗換地点などの乗換情報を生成する。例えば、1つの停留場(A)から40m以内にある異なる交通手段の停留場を前記停留場(A)から乗換可能な停留場として定めて乗換情報を構成する。本実施例によると、人間の手によっていちいち乗換情報を構築しなくとも、乗換情報を各停留場に関するデータのみを土台として構築することができるという利点がある。
【0028】
本発明の経路リンク探索過程によって、出発停留場(S)から到着停留場(F)までの1つ以上の経路リンクが探索され、本実施例においては、より適切な理解のために、第1経路リンクおよび第2経路リンクの探索過程に限定して説明する。
【0029】
図2に示されたように、第1経路リンクは、A1停留場およびD3停留場を乗換地点とする経路リンクであって、出発停留場(S)からA1停留場までは第1交通路線(210)として、A1停留場からD3停留場までは第4交通路線(240)として、D3停留場から到着停留場(F)までは第3交通路線(230)を路線リンクとして含む。該第1経路リンクの乗換地点(A1停留場およびD3停留場)は、同一停留場でユーザの移動なく乗換する静的乗換地点であり、乗換リンクを含んでいない。
【0030】
一方、第2経路リンクは、A2停留場、B3停留場、C3停留場を乗換地点とする経路リンクであって、出発停留場(S)からA2停留場までは第1交通路線(210)として、A2停留場からB3停留場までは第2交通路線(220)として、C3停留場から到着停留場(F)までは第3交通路線(230)を路線リンクとして含む。この時、B3停留場とC3停留場の間は、ユーザの移動が必要な乗換リンクを意味する。従って、第2経路リンクのA2停留場は静的乗換地点であり、B3停留場およびC3停留場は動的乗換地点となる。
【0031】
このように、本発明の経路探索過程を介して出発停留場(S)と到着停留場(F)間のすべての経路リンクの抽出が可能であり、抽出された経路リンクをすべて経路情報としてユーザに提供することができる。しかし、このようなすべての経路リンクの抽出は、公共交通統合経路提供装置(100)のシステム負荷および経路探索過程に膨大な時間が消費される恐れがある。これを抑制しようと、本実施例においては、加重値による最適経路リンクの探索過程を遂行する。すなわち、経路要請信号に含まれる経路検出条件(例えば、最短所要時間、最短進行距離、最低経由停留場数、最小乗換回数など)に所定の加重値を付与し、最も優先する加重値を有する経路リンクを最適経路リンクとして提供する。このような加重値による最適経路リンク探索は、後述する公共交通統合経路提供方法にてより詳しく説明する。
【0032】
図3は、本発明の好ましい実施例による公共交通統合経路提供装置を示す構成図である。
【0033】
図3に示されたように、本発明の公共交通統合経路提供装置(300)は、路線情報および地図データを記録するデータベース部(310)と、ユーザの経路要請信号を受信して認証処理し、出発地および目的地と連関した発着情報を受信するインターフェイス部(320)と、発着情報に基づいて出発地および目的地の位置値を算出するナビゲーションモジュール部(330)と、データベース部(310)から出発地および目的地の位置値に相応する地図データを検出してユーザに提供する作業モジュール部(340)と、出発地および目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索し、出発停留場と到着停留場を連結する経路リンクを検出して路線情報と連関させる経路検出部(350)とを含む。
【0034】
データベース部(310)は、公共交通手段が経由する停留場と関連した路線情報を記録して維持する路線データベース(312)と、特定地域領域の地図データを記録して維持する地図データベース(314)とを含む。路線データベース(312)は、多様な公共交通手段の運行路線に関する情報以外にも各停留場の乗換情報、乗換リンクと連関した情報を含む。また、地図データベース(314)の地図データには、特定地点を基準とした所定範囲内に位置する停留場と連関した情報を含み、該停留場と連関した情報を用いて出発/到着停留場の抽出、および抽出された出発/到着停留場までの移動経路情報提供に活用する。
【0035】
インターフェイス部(320)は、端末手段(110)からの経路要請信号を受信し、該経路要請信号を送信したユーザに対する認証処理を遂行し、ユーザの経路検出条件および発着情報を受信する。上述したように、経路検出条件は、公共交通統合経路提供装置(300)の経路リンク探索において探索基準をなす情報を意味し、該経路検出条件によって経路検出部(350)は、抽出される1つ以上の経路リンクに加重値を算定し、最適経路リンクのみを探索してユーザに提供するようになる。また、発着情報は、ユーザの出発地および目的地に関する情報を含み、該発着情報を用いて出発地および目的地の所定位置座標(例えば、特定地図領域内の2次座標)を算出し、これを介して該当地点の地図データを地図データベース(314)から呼び出すことができる。
【0036】
ナビゲーションモジュール部(330)は、ユーザの端末手段(110)から受信される発着情報に基づき、ユーザが指定した出発地および目的地の位置値、すなわち位置座標を算出する。このような位置座標は、例えば、地球上のすべての位置を(緯度、経度)方式で指定している世界測地系(WGS−84)によって算出される。
【0037】
作業モジュール部(340)は、ナビゲーションモジュール部(330)によって算出された位置座標に該当する地図データを地図データベース(314)から呼び出し、ユーザの端末手段(110)、好ましくは移動通信端末機に提供する。
【0038】
以下、図4aおよび図4bを参照して、位置座標およびこれを用いた地図データの呼び出しを説明する。
【0039】
図4aおよび図4bは、WGS−84の位置座標算出によって呼び出される地図データの一例を示す図である。
【0040】
ユーザの発着情報によって、例えば出発地がソウル市庁であり目的地が最高裁判所である場合、ナビゲーションモジュール部(330)は、所定のメモリ手段(未図示)に格納される各地点の座標に関する情報を用いてソウル市庁および最高裁判所の位置座標を算出する。すなわち、ソウル市庁に該当する位置座標(E126M58、N37M34)と、目的地に該当する位置座標(E127M0、N37M29)を算出するようになる。作業モジュール部(340)は、算出された位置座標(E126M58、N37M34)に該当する出発地の地図データ(図4a参照)および位置座標(E127M0、N37M29)に該当する目的地の地図データ(図4b参照)を地図データベース(314)から呼び出してユーザの移動通信端末機に送信する。
【0041】
経路検出部(350)は、作業モジュール部(340)によって呼び出された地図データから出発地および目的地の所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する役割を遂行する。出発/到着停留場の探索条件は、通常、出発地または目的地に最も近接した停留場を探索することを原則とするが、場合によってはユーザの指定によって特定した公共交通手段の停留場を探索することがある。すなわち、ユーザが地下鉄の利用を所望する場合には、出発地または目的地から最も近接する地下鉄駅を指定して探索する。但し、所定範囲内での地下鉄駅の探索が不可能である場合には、探知不可に対応する情報を生成し、ユーザに通知してユーザのその後の指示を待機したり、最も近接した他の停留場を探索してユーザに情報提供したりする。また、経路検出部(350)は、出発地から探索された出発停留場までの移動経路情報および探索された到着停留場から目的地までの移動経路情報をユーザに提供することができる。ここで、移動経路情報は、ユーザが徒歩(あるいは、その他の低速移動手段)を用いて移動する進行方向に対する情報であって、例えば、呼び出された地図データに進行ラインの表示または移動通信端末機の画面上にテキスト形式で表示されて情報提供することができる(図7b参照)。
【0042】
図3には示されていないが、本発明の好ましい一実施例による公共交通統合経路提供装置(300)は、上述したデータベース部(310)を管理するためのデータベース管理モジュールをさらに含むことがある。本発明による公共交通統合経路提供装置(300)のデータベース管理モジュールは、オラクル(Oracle)、インフォミックス(Infomix)、サイベース(Sybase)、DB2のようなリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)や、ジェムストーン(Gemston)、オリオン(Orion)、O2などのようなオブジェクト指向データベース管理システム(OODBMS)を用いて本発明の目的に適合するように具現される。
【0043】
このような構成を有する本発明による公共交通統合経路提供方法の作業の流れを詳しく説明する。
【0044】
図5は、本発明の好ましい実施例による公共交通統合経路提供方法を具体的に示した作業流れ図である。
【0045】
本発明の公共交通統合経路の提供方法は、公共交通手段が経由する停留場と連関する路線情報を記録する路線データベース(312)を維持する段階(S510)と、路線情報に基づいて異なる公共交通手段との乗換が可能な停留場を乗換地点として探知し、乗換地点と連関した乗換情報を生成する段階(S520)と、ユーザの経路要請信号に応答して出発停留場および到着停留場を抽出する段階(S530)と、路線情報および乗換情報に基づいて経路要請信号に相応する、出発停留場と到着停留場間の最適経路リンクを決定する段階(S540)と、経路リンクと連関した経路情報をユーザに提供する段階(S550)とを含む。
【0046】
まず、本発明の公共交通統合経路提供装置(300)の路線データベース(312)に公共交通手段の路線情報を記録する(S510)。路線情報は、公共交通手段(バス、地下鉄/電鉄、汽車、客船、航空機など)が通過する停留場のリスト情報であったりする。例えば、所定の地図データと連関して地図データ上の停留場および1つ以上の交通路線を表示して記録することがある。これにより、路線情報による交通路線の地理的な位置把握を迅速に遂行することができ、互いに異なる路線情報を有する互いに離隔している停留場間の距離差程度を容易に判断することができる。ここで、交通路線は、路線情報によって単一公共交通手段が運行する停留場の運行順序情報であることがある。
【0047】
路線データベース(312)の路線情報に基づいて異なる路線情報を有する公共交通手段と乗換可能な停留場を乗換地点として探知する(S520)。本段階(S520)は、交通路線との連携のための乗換情報を生成する過程であり、生成された乗換情報は、路線データベース(312)の所定領域に記録される。乗換地点は、上述したように、乗換のための移動が必要ない静的乗換地点と移動を必要とする動的乗換地点とに区分される。すなわち、静的乗換地点は、乗換以前の交通路線と乗換以後の交通路線が同一な停留場を共有する場合の乗換地点を意味する。例えば、図2におけるA1停留場(またはD2停留場)のように、第1交通路線で下車して同一停留場で第4交通路線(240)に乗換乗車することができる。一方、動的乗換地点は、乗換以前の交通路線と乗換以後の交通路線が異なる停留場を有する場合の乗換地点を意味する。このような動的乗換地点を探知するためには、所定範囲内に異なる路線情報を有する停留場が位置しなければならない。すなわち、ある停留場を基準として所定範囲、好ましくは人間の徒歩によって所定時間内に到達可能な他停留場が位置しなければならない。例えば、図2におけるB3停留場とC3停留場の距離が人間の徒歩で約3分所要の距離である場合、B3停留場またはC3停留場を動的乗換地点として探知することができる。
【0048】
これに伴い、このような2つの動的乗換地点は、乗換リンクとして互いに連結することができ、このような乗換リンクは、互いに異なる交通路線を連携して最適経路リンクを算出する役割を遂行するようになる。すなわち、従来の同種の公共交通手段でのみ活用されていた乗換連携に関する情報を異種の公共交通手段でも適用することができ、より多様かつ最適な経路情報サービス提供という本発明の目的を適切に達成することができる効果を得ることができる。
【0049】
このような路線情報と乗換情報が連関している状態でユーザの所定端末機手段(110)から経路要請信号を受信し、該経路要請信号に応答してユーザを認証処理する(S530)。本段階(S530)は、ユーザの経路要請信号を接受し、経路要請信号によって経路リンクの出発停留場および到着停留場を抽出するものであって、図6を参照して、出発停留場および到着停留場の抽出を詳細に説明する。
【0050】
図6は、本発明による出発停留場および到着停留場の抽出過程に対する一例を示す図である。
【0051】
図6に示したように、出発停留場および到着停留場の抽出過程は、ユーザから出発地および目的地と連関した発着情報を受信する段階(S610)と、発着情報に基づいて出発地および目的地の位置値を算出する段階(S620)と、出発地および目的地において所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する段階(S650)とを含む。
【0052】
ユーザが発送する経路要請信号は、ユーザが最初の基点である出発地と最終基点である目的地に関する発着情報を含み、受信された経路要請信号から発着情報を認知する(S610)。該発着情報は、端末手段(110)に既送信(内蔵)されたユーザインターフェイスによってユーザからの直接入力にて受信される。例えば、出発地/目的地の住所、またはランドマーク(land mark:ある地域を識別するための目標物であって、適当な建物や構造物)などが入力されたりする。また、位置探知機能(例えば、GPS)を有する端末手段(110)の場合、探知される現位置を出発地とする発着情報の生成も考慮することができる。
【0053】
受信された発着情報によって、出発地と目的地の位置座標を算出する(S620)。本段階(S620)は、出発地と目的地の固有位置座標を算出するものであって、固有位置座標の算出に対する詳しい説明は上述したもので置換する(図4aおよび図4b参照)。
【0054】
また、出発地と目的地の位置座標を算出する過程(S620)は、地図データベース(314)から出発地および目的地の位置値に対応する地図データを検出する段階(S630)と、検出された地図データをユーザの端末手段(110)、好ましくは移動通信端末機に提供する段階(S640)とを含む。すなわち、本発明による出発地および目的地に対応する地図データのユーザ提供は、全体地図データが維持される地図データベース(314)とユーザの端末手段(110)が通信網(120)で連結される状態で作業モジュール部(340)によって地図データを抽出し(S630)、端末手段(110)に地図データを送信することによってなされる(S640)。地図データベース(314)に格納される地図データは、地図情報をイメージ形態で記録するイメージデータであったり、または数値形態で表現したベクトルデータであったりする。地図データがベクトルデータ形態である場合には、端末手段(110)で受信されたベクトルデータに対する所定の演算過程を遂行し、実際の地図に対応する地図イメージを再生する過程が必要となる。また、地図データに一度に送信されるデータ量は、通信網(120)のトラフィック移送能力と端末手段(110)のデータ格納能力によって適切に設定される。
【0055】
次に、出発地/目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する(S650)。本段階(S650)は、出発地または目的地と最も近接した停留場の位置を判断し、それに対する情報をユーザに提供する過程であって、上述したように、ユーザが出発地または目的地から接近しやすい最適な停留場を、例えば、地図データから探索して提供することができる。
【0056】
従って、ユーザの発着情報に含まれる出発地または目的地からの最適停留場を、公共交通手段の種類と関係なく容易に探索することができる効果を得ることができる。
【0057】
また、本発明の経路情報提供方法の他の実施例として、端末手段(110)への移動経路情報提供に関して説明する。
【0058】
ここで、移動経路情報は、人間の平均的な徒歩速度(例えば、時速4km)に基づいた徒歩所要時間および歩行進行情報を含み、探索された出発地と出発停留場間、または到着停留場と目的地間におけるユーザ経路に関する情報を意味する。図7aおよび図7bを参照して、移動経路情報が提供される一例を説明する。
【0059】
図7aは、本発明による移動経路情報を提供する方法の作業流れ図である。
【0060】
移動経路情報の提供方法は、上述した出発停留場および到着停留場を探索する過程(S650)に含まれて遂行される。
【0061】
まず、出発地および目的地を基準として所定範囲内に位置する停留場情報を含む地図データを地図データベース(214)に維持する(S710)。上述したように、ユーザの端末手段(110)に提供される地図データは、出発地または目的地を基点とし、ユーザが所定時間内(例えば、10分未満)に徒歩で移動可能な範囲内の停留場位置が表示される。
【0062】
地図データの停留場情報に基づき、ユーザが徒歩可能な出発停留場および到着停留場を探索する(S720)。本段階(S720)は、地図データに含まれる1つ以上の出発停留場または到着停留場の中からユーザが接近しやすい停留場を探索するものである。例えば、本発明の公共交通統合経路提供装置(300)による最も接近した停留場を探索するものであるが、ユーザの端末装置(110)に提供される地図データの停留場情報を見て、ユーザが任意で選択して停留場を選択することを考慮することもできる。
【0063】
次に、出発地から探索された出発停留場までの移動経路情報をユーザに提供し(S730)、探索された到着停留場から目的地までの移動経路情報をユーザに提供する(S740)。前記2つの段階(S730、S740)は、移動経路情報が提供される時点およびユーザ位置によって区分されるだけで、動作する役割は同一ないし類似する。すなわち、特定の2つの地点間を人間の徒歩を介して移動するのに所要される時間情報および歩行進行情報をユーザの端末手段(110)に提供するものである。
【0064】
図7bは、本発明の移動経路情報が提供される端末手段の一例を示した図である。図7bに示されたように、例えば、ユーザ(▲表示)の位置から最も近接可能な出発停留場(★表示)までの移動情報を示している。すなわち、ユーザは、“7番通り”を進行して“ムハン商店”がある曲がり角を右折することによって出発停留場を発見することができるように徒歩進行情報を提供する。これに伴い、距離情報(45m)および所要時間(2分)などもユーザの端末手段(110)に提供されたりする。
【0065】
これにより、本発明の移動経路情報の提供を受けるユーザは、出発停留場または到着停留場の正確な位置情報および所要時間情報の提供を受けることができ、不慣れな場所においても容易に停留場を見つけることができるという利点がある。
【0066】
再び図5に戻り、抽出された出発停留場と到着停留場間の最適経路リンクを決定する(S540)。本段階(S540)は、路線情報と乗換情報によって無数に探索される経路リンクの中からユーザに最適経路リンクを決定するものである。このような最適経路リンクを決定するため、本実施例においては、ユーザから受信される経路検出条件によって加重値付与方式を適用している。このような加重値付与による最適経路リンクの探索を図8aおよび図8cを参照して説明する。
【0067】
図8aおよび図8cは、本発明の加重値付与による最適経路リンクの探索方法の一例を示す図である。
【0068】
図8aは、本発明の加重値による経路リンクを決定する一例を示した図である。図8aに示されたように、出発停留場(S)と到着停留場(F)間には多数の停留場が位置しており、該停留場を経由する路線リンクと、乗換地点を連結する乗換リンクからなる多数の経路リンクとが存在する。これは、出発停留場から到着停留場まで到達する方法である経路リンクの場合には、多数探索されることがあるためである。従って、探索されるすべての経路リンクをユーザに提供することは探索資源の浪費を招来するだけでなく、ユーザに混乱を引き起こさせる問題点となり得る。これを抑制する加重値付与による最適経路リンクの決定方法を図8bを参照して説明する。
【0069】
図8bは、本発明の加重値による経路リンクを決定する方法を示す作業流れ図である。
【0070】
図8bに示されたように、加重値による経路リンクを決定する方法は、経路要請信号に含まれる経路検出条件を認知する段階(S810)と、出発停留場から到着停留場までの1つ以上の経路リンクを追跡する段階(S820)と、1つ以上の経路リンクの中から経路検出条件に相応する経路リンクを決定する段階(S830)とを含む。
【0071】
まず、ユーザから受信される経路検出条件を作業モジュール(340)で認知してユーザが所望する経路リンクを確認する(S810)。本段階(S810)は、ユーザが所望する経路リンクの探索条件を認知するものであって、経路検出条件としては、出発停留場から到着停留場までの最短所要時間、最短進行距離、最低経由停留場数、最小乗換回数などがある。このため、路線情報には、各路線リンクごとの所要時間情報(任意の2つの停留場間の交通路線の所要時間情報)、停留場間の離隔距離情報などを含み、複数の経路リンクごと各条件別に情報データ化して管理する(図8c参照)。
【0072】
次に、出発停留場から到着停留場までの探索可能な経路リンクを追跡する(S820)。本段階(S820)は、出発停留場から到着停留場までの経路リンクを追跡して抽出するものであって、追跡条件(追跡の基準となる装置内部的規則を意味する)がない限り、すべての経路リンクを追跡することを原則とする。通常、追跡条件として多く用いられるものは、所定範囲内の停留場数である。例えば、追跡条件が“停留場20ヶ所以下”である場合、経路リンクが経由する停留場の数が20ヶ所以下である経路リンクのみを追跡するようになる。これは、多数の経路リンクを追跡することによって発生する恐れのあるシステム資源の浪費防止および追跡時間の節約のためである。
【0073】
追跡された1つ以上の経路リンクの中から経路検出条件に最適に相応する経路リンクを決定する(S830)。本段階(S830)は、追跡された経路リンクの中からユーザの経路検出条件によって加重値が付与された経路リンクを最適経路リンクとして判断する過程であって、図8cを参照して最適経路リンクを判断する一例を説明する。
【0074】
図8cは、追跡された経路リンクを統合的に管理記録する一例を示す図である。
【0075】
図8cは、図8aで追跡された出発停留場(S)と到着停留場(F)間の経路リンクに関する情報をデータベース化したものであって、追跡された経路リンクは、経路検出部(350)の所定メモリ手段(未図示)に臨時格納される。図8cに示されたように、追跡された経路リンク1ないし経路リンク3は、各経路リンクに関する情報要素(所要時間、進行距離、停留場数など)によってその値が算出され、記録/整列されることによってユーザの経路検出条件に符合する経路リンクの迅速な判断がなされるようにすることができる。例えば、経路検出条件が最小所要時間、すなわち、迅速な時間内に到着停留場(F)まで行くことを所望するユーザの経路要請信号である場合には、経路リンク2(20分)を最適経路リンクとして判断してユーザに提供する。すなわち、この場合の加重値は所要時間に与えられるようになり、経路検出部(350)の判断によって加重値が適用された経路リンク2を最適経路リンクとして決定することができる。
【0076】
従って、ユーザが所望する最適経路提供が可能であり、同時に最小の資源活用および追跡時間を大きく削減することができるという利点を得ることができる。
【0077】
続いて、決定された経路リンクと連関した経路情報をユーザの端末手段(110)に提供する(S550)。本段階(S550)は、決定された最適経路リンクをユーザに経路情報として提供する過程であって、経路提供には、路線情報、乗換情報などを含んで提供される。図9を参照して、ユーザの端末手段(110)に提供される経路情報の一例を説明する。
【0078】
図9は、本発明による経路提供の一例を示す図である。図9に示されたように、端末手段(110)に提供される経路情報は、テキスト形式で提供されることがある。例えば、上述した最適経路リンク決定段階(S830)で決定された経路リンク2に対する経路情報が出発停留場を市庁とし、到着停留場を最高裁判所とする場合、ユーザの端末手段(110)、好ましくは移動通信端末機の画面上に提供される経路情報は、路線情報(バスXX番→バスOO番)および乗換情報(新道林西側停留場)などを含んで提供されることができる。
【0079】
本発明の他の実施例として、決定された経路リンクに関与される路線情報および乗換情報の判断を説明する。
【0080】
本実施例は、多数の経路リンクの中から決定された最適経路リンクの路線リンクおよび乗換リンクを判断するものであって、経路リンクを決定する段階(S540)に含まれて遂行され、以下、図10を参照して詳しく説明する。
【0081】
図10は、本発明による路線情報および乗換情報の提供一例を示す作業流れ図である。
【0082】
まず、決定された経路リンクが経由する1つ以上の停留場を識別する(S1010)。停留場の識別過程は、例えば、経路検出部(350)によって遂行されたり、決定された経路リンクが経由する停留場を追跡することによって停留場を識別したりする。
【0083】
識別された停留場間と、路線データベース(312)の路線情報との連関可否を判断する(S1020)。上述したように、経路リンクは、停留場の仮称連結線であることがあり、最適経路リンクが経由する停留場間が路線情報と連関する路線リンクであることを判断するようになる。
【0084】
仮に、識別された停留場間が路線情報と連関する場合(段階1020で“Yes”進行方向)には、路線情報に基づいて識別された停留場間の公共交通手段を選定する(S1020)。本段階(S1020)は、識別された停留場を経由して進行する公共交通手段を認知することによって路線リンクを決定するものであって、これによって停留場間の交通路線が決定される。例えば、上述した経路リンク2の路線リンクは、出発停留場(S)から新道林まで(バスXX)および新道林から到着停留場(F)(バスOO)として決定される。
【0085】
次に、選定された公共交通手段に関する情報を経路情報に更新処理してユーザ端末手段(110)に提供する(S1050)。路線リンクに該当する交通路線情報をユーザ端末機上に提供する(図9参照)。
【0086】
一方、識別された停留場間が路線情報と関連していない場合(段階1020で“No”進行方向)には、路線情報と連関していない識別された停留場間を乗換リンクとして判断する(S1040)。すなわち、停留場間が路線情報と連関していない場合には、該停留場間の移動は公共交通手段ではなくユーザの歩行を介してなされる乗換リンクであることを判断する。
【0087】
また、これを介して判断された乗換リンクに関する情報を経路情報に更新処理してユーザの端末手段(110)に送信する(S1060)。
【0088】
これにより、ユーザに提供される経路情報により詳細な負荷情報および情報信頼性を高めることができる効果を得ることができる。
【0089】
本発明の他の実施例として、決定された経路リンクに負荷される交通費用情報および所要時間情報を判断することを説明する。
【0090】
図11は、本発明による交通費用情報および所要時間情報の提供例を示す作業流れ図である。
【0091】
本実施例は、識別された停留場間が路線情報と連関しているかを判断する段階(S1020)に含まれて遂行される。
【0092】
路線データベース(312)の路線情報には、各公共交通手段の交通費用に関する費用情報および所要時間に関する時間情報を含み、より正確には、識別された停留場間ごとに費用情報および時間情報が含まれている。
【0093】
費用情報に基づき、経路リンクと連関した交通費用を合算する(S1110)。すなわち、経路リンクに含まれる路線リンクごとの交通費用を累計して総交通費用を算出する。例えば、上述した経路リンク2は、交通路線がバス2回であるため1,400ウォンの交通費用が合算される(2003年7月現在のソウルバス料金基準:図9参照)。
【0094】
また、時間情報に基づき、経路リンクと連関した所要時間を合算する(S1120)。本段階(S1120)は、経路リンクによって識別された停留場間の公共交通手段の運行時間を総合するものである。例えば、上述した経路リンク2は6ヶ所の停留場を経由し、それぞれの運行時間を累計して総移動時間(20分)を算出する。
【0095】
前記所要時間の合算において、経路リンクに乗換リンクが存在する場合には、乗換リンク数に相応する所定時間を合算した所要時間に加える(S1130)。これは、一般的に、公共交通手段は、2つの停留場間の運行において一定した運行時間を得ることができる反面、人間の歩行を介して移動しなければならない乗換リンクで連結される停留場間の所要時間は特定することができないためである。すなわち、人間の個人差によって乗換リンクを通過する時間に相当な差が生じることがあり、これを勘案して通常の人間の普遍的な歩行速度による所要時間を選定し、これを前提として選定された所要時間に加える。例えば、乗換リンクの距離が400mである場合は約7分が所要されるものと判断する(時速4km/h)場合、400mの乗換リンクが2つ含まれる経路リンクにおいては、追加的に14分の所要時間をさらに加える。
【0096】
合算された交通費用および最終所要時間を経路情報に更新処理してユーザ端末機に提供する(S1140)。
【0097】
これによって、交通費用および所要時間に対する情報をユーザに提供することができ、ユーザ自身が移動しなければならない経路における費用および時間に対する正確な認知を可能にするという利点がある。
【0098】
従って、本発明による公共交通統合経路情報提供方法は、ユーザの経路要請信号を最小のシステム資源を活用して最適経路リンクが探索されるようにし、経路情報提供においてユーザの多様な要求を適切に受容することができるという効果を得ることができる。
本発明の実施例は、多様なコンピュータで具現される動作を遂行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体を含む。前記コンピュータ読み取り可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含む。前記媒体は、プログラム命令が本発明のために特別に設計されて構成されたものであったり、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであったりする。コンピュータ読み取り可能記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクおよび磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto-optical media)、およびロム(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。前記媒体は、プログラム命令、データ構造などを指定する信号を送信する搬送波を含む光または金属線、導波管などの送信媒体であることもある。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0099】
ここまで、本発明による具体的な実施例に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内においては、多様な変形が可能であることは言うまでもない。また、本発明による公共交通統合経路情報提供方法および経路情報システムは、公共交通手段の経路情報を提供するためのものとして説明したが、これは説明を便宜にするためであるだけで、物理的に多様な位置に分散し、一定した路線情報を有していないタクシーなどの交通手段の経路情報提供のためのすべての応用例にも適用することができるということは、本発明が属する分野において通常の知識を有する者にとっては自明であるだろう。
【0100】
よって、本発明の範囲は、説明された実施例に限られて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の公共交通統合経路情報提供装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による公共交通統合経路提供装置の経路リンク探索過程の一例を示す図である。
【図3】本発明の好ましい実施例による公共交通統合経路提供装置を示す構成図である。
【図4a】世界測地系(WGS−84)の位置座標算出によって呼び出される地図データの一例を示す図である。
【図4b】世界測地系(WGS−84)の位置座標算出によって呼び出される地図データの一例を示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施例による公共交通統合経路提供方法を具体的に示した作業流れ図である。
【図6】本発明による出発停留場および到着停留場の抽出過程に対する一例を示す図である。
【図7a】本発明による移動経路情報を提供する方法の作業流れ図である。
【図7b】本発明の移動経路情報が提供される端末手段の一例を示した図である。
【図8a】本発明の加重値付与による最適経路リンクの探索方法の一例を示す図である。
【図8b】本発明の加重値付与による最適経路リンクの探索方法の一例を示す図である。
【図8c】本発明の加重値付与による最適経路リンクの探索方法の一例を示す図である。
【図9】本発明による経路提供の一例を示す図である。
【図10】本発明による路線情報および乗換情報の提供の一例を示す作業流れ図である。
【図11】本発明による交通費用情報および所要時間情報の提供の一例を示す作業流れ図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路情報を提供する方法において、
公共交通手段が経由する停留場と連関した路線情報を記録する路線データベースを維持する段階と、
前記路線情報に基づいて異なる公共交通手段との乗換可能な停留場を乗換地点として探知し、前記乗換地点と連関した乗換情報を生成する段階と、
ユーザの経路要請信号に応答して出発停留場および到着停留場を抽出する段階と、
前記路線情報および前記乗換情報に基づいて前記経路要請信号に相応する、前記出発停留場と前記到着停留場間の最適経路リンクを決定する段階と、
前記経路リンクと連関した経路情報をユーザに提供する段階とを含み、
前記乗換情報は、互いに異なる公共交通手段の路線情報と連関した停留場を所定の基準によって互いに乗換が可能な乗換地点として決定し、前記2つの乗換地点を連結する乗換リンクに関する情報を含むことを特徴とする公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項2】
経路リンクを決定する前記段階は、
前記経路リンクが経由する1つ以上の停留場を識別し、前記識別された停留場間を前記路線情報と連関させる段階と、
前記路線情報に基づいて識別された前記停留場間の公共交通手段を選定する段階と、
選定された前記公共交通手段を前記経路情報データに更新処理する段階とを含むことを特徴とする請求項1に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項3】
路線情報と連関させる前記段階は、
前記路線情報と連関されない識別された前記停留場間を乗換リンクとして判断する段階を含み、
前記乗換リンクは、1つの乗換地点から所定の距離内にある他の1つの乗換地点を連結することを特徴とする請求項2に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項4】
路線情報と連関させる前記段階は、
前記路線情報と連関されない識別された前記停留場間を乗換リンクとして判断する段階を含み、
前記乗換リンクは、1つの乗換地点から前記ユーザが徒歩で所定時間内に到達可能な他の1つの乗換地点を連結することを特徴とする請求項2に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項5】
前記経路要請信号に含まれる経路検出条件を認知する段階は、
前記出発停留場から前記到着停留場までの1つ以上の経路リンクを追跡する段階と、
前記1つ以上の経路リンクの中から前記経路検出条件に相応する経路リンクを決定する段階とをさらに含み、
前記経路検出条件は、最短所要時間、最短進行距離、最低経由停留場数、最低乗換回数の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項6】
経路リンクを決定する前記段階は、
前記経路検出条件によって加重値を付与し、前記加重値による最適経路リンクを決定することを特徴とする請求項5に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項7】
前記路線情報は、各公共交通手段の交通費用に関する費用情報を含み、
路線情報と連関させる前記段階は、
前記経路リンクと連関した前記交通費用を合算する段階と、
前記合算された交通費用を前記経路情報データに更新処理する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項8】
前記路線情報は、各公共交通手段の所要時間に関する時間情報を含み、
路線情報と連関させる前記段階は、
前記経路リンクと連関した所要時間を合算する段階と、
前記経路リンクに存在する前記乗換リンクの数に相応する所定時間を前記合算した所要時間に付加する段階と、
前記付加された最終所要時間を前記経路情報データに更新処理する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項9】
出発停留場および到着停留場を抽出する前記段階は、
前記ユーザから出発地および目的地と連関した発着情報を受信する段階と、
前記発着情報に基づいて前記出発地および目的地の位置値を算出する段階と、
前記出発地および前記目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する段階とを含むことを特徴とする請求項1に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項10】
出発地および目的地の位置値を算出する前記段階は、
所定の地図データベースから前記出発地および前記目的地の位置値に対応する地図データを検出する段階と、
検出された前記地図データを前記ユーザの所定移動通端末機に提供する段階とを含むことを特徴とする請求項9に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項11】
前記地図データは、前記出発地または前記目的地を基準として所定範囲内に位置する停留場情報を含み、
1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する前記段階は、
前記停留場情報に基づいて前記ユーザが徒歩可能な前記出発停留場および前記到着停留場を探索する段階と、
前記出発地から前記探索された出発停留場までの移動経路情報を前記ユーザに提供する段階と、
前記探索された到着停留場から前記目的地までの移動経路情報を前記ユーザに提供する段階とを含み、
前記移動経路情報は、人間の平均的な徒歩速度に基づいた所要時間および歩行進行情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれか1つの方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
経路情報を提供する装置において、
路線情報および地図データを記録するデータベース部と、
ユーザの経路要請信号を受信して認証処理し、出発地および目的地と連関した発着情報を受信するインターフェイス部と、
前記発着情報に基づいて前記出発地および目的地の位置値を算出するナビゲーションモジュール部と、
前記データベース部から前記出発地および前記目的地の位置値に相応する地図データを検出して前記ユーザに提供する作業モジュール部と、
前記出発地および前記目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索し、前記出発停留場と前記到着停留場を連結する経路リンクを検出して前記路線情報と連関させる経路検出部とを含むことを特徴とする公共交通統合経路情報の提供装置。
【請求項1】
経路情報を提供する方法において、
公共交通手段が経由する停留場と連関した路線情報を記録する路線データベースを維持する段階と、
前記路線情報に基づいて異なる公共交通手段との乗換可能な停留場を乗換地点として探知し、前記乗換地点と連関した乗換情報を生成する段階と、
ユーザの経路要請信号に応答して出発停留場および到着停留場を抽出する段階と、
前記路線情報および前記乗換情報に基づいて前記経路要請信号に相応する、前記出発停留場と前記到着停留場間の最適経路リンクを決定する段階と、
前記経路リンクと連関した経路情報をユーザに提供する段階とを含み、
前記乗換情報は、互いに異なる公共交通手段の路線情報と連関した停留場を所定の基準によって互いに乗換が可能な乗換地点として決定し、前記2つの乗換地点を連結する乗換リンクに関する情報を含むことを特徴とする公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項2】
経路リンクを決定する前記段階は、
前記経路リンクが経由する1つ以上の停留場を識別し、前記識別された停留場間を前記路線情報と連関させる段階と、
前記路線情報に基づいて識別された前記停留場間の公共交通手段を選定する段階と、
選定された前記公共交通手段を前記経路情報データに更新処理する段階とを含むことを特徴とする請求項1に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項3】
路線情報と連関させる前記段階は、
前記路線情報と連関されない識別された前記停留場間を乗換リンクとして判断する段階を含み、
前記乗換リンクは、1つの乗換地点から所定の距離内にある他の1つの乗換地点を連結することを特徴とする請求項2に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項4】
路線情報と連関させる前記段階は、
前記路線情報と連関されない識別された前記停留場間を乗換リンクとして判断する段階を含み、
前記乗換リンクは、1つの乗換地点から前記ユーザが徒歩で所定時間内に到達可能な他の1つの乗換地点を連結することを特徴とする請求項2に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項5】
前記経路要請信号に含まれる経路検出条件を認知する段階は、
前記出発停留場から前記到着停留場までの1つ以上の経路リンクを追跡する段階と、
前記1つ以上の経路リンクの中から前記経路検出条件に相応する経路リンクを決定する段階とをさらに含み、
前記経路検出条件は、最短所要時間、最短進行距離、最低経由停留場数、最低乗換回数の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項6】
経路リンクを決定する前記段階は、
前記経路検出条件によって加重値を付与し、前記加重値による最適経路リンクを決定することを特徴とする請求項5に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項7】
前記路線情報は、各公共交通手段の交通費用に関する費用情報を含み、
路線情報と連関させる前記段階は、
前記経路リンクと連関した前記交通費用を合算する段階と、
前記合算された交通費用を前記経路情報データに更新処理する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項8】
前記路線情報は、各公共交通手段の所要時間に関する時間情報を含み、
路線情報と連関させる前記段階は、
前記経路リンクと連関した所要時間を合算する段階と、
前記経路リンクに存在する前記乗換リンクの数に相応する所定時間を前記合算した所要時間に付加する段階と、
前記付加された最終所要時間を前記経路情報データに更新処理する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項9】
出発停留場および到着停留場を抽出する前記段階は、
前記ユーザから出発地および目的地と連関した発着情報を受信する段階と、
前記発着情報に基づいて前記出発地および目的地の位置値を算出する段階と、
前記出発地および前記目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する段階とを含むことを特徴とする請求項1に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項10】
出発地および目的地の位置値を算出する前記段階は、
所定の地図データベースから前記出発地および前記目的地の位置値に対応する地図データを検出する段階と、
検出された前記地図データを前記ユーザの所定移動通端末機に提供する段階とを含むことを特徴とする請求項9に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項11】
前記地図データは、前記出発地または前記目的地を基準として所定範囲内に位置する停留場情報を含み、
1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索する前記段階は、
前記停留場情報に基づいて前記ユーザが徒歩可能な前記出発停留場および前記到着停留場を探索する段階と、
前記出発地から前記探索された出発停留場までの移動経路情報を前記ユーザに提供する段階と、
前記探索された到着停留場から前記目的地までの移動経路情報を前記ユーザに提供する段階とを含み、
前記移動経路情報は、人間の平均的な徒歩速度に基づいた所要時間および歩行進行情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の公共交通統合経路情報提供方法。
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれか1つの方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
経路情報を提供する装置において、
路線情報および地図データを記録するデータベース部と、
ユーザの経路要請信号を受信して認証処理し、出発地および目的地と連関した発着情報を受信するインターフェイス部と、
前記発着情報に基づいて前記出発地および目的地の位置値を算出するナビゲーションモジュール部と、
前記データベース部から前記出発地および前記目的地の位置値に相応する地図データを検出して前記ユーザに提供する作業モジュール部と、
前記出発地および前記目的地から所定範囲内に位置する1つ以上の出発停留場および到着停留場を探索し、前記出発停留場と前記到着停留場を連結する経路リンクを検出して前記路線情報と連関させる経路検出部とを含むことを特徴とする公共交通統合経路情報の提供装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2007−520685(P2007−520685A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−507429(P2005−507429)
【出願日】平成15年10月22日(2003.10.22)
【国際出願番号】PCT/KR2003/002224
【国際公開番号】WO2005/013234
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(505354154)シンクウェア システムズ コーポレーション (11)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年10月22日(2003.10.22)
【国際出願番号】PCT/KR2003/002224
【国際公開番号】WO2005/013234
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(505354154)シンクウェア システムズ コーポレーション (11)
【Fターム(参考)】
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