説明

公営競技における投票システム

【課題】競馬、競輪、競艇、オートレスなどの公営競技で用いる投票システムを提供する。
【解決手段】公営競技に対する投票処理を実行する投票処理部26、投票に関する情報を記憶する投票情報記憶部27、公営競技の競技結果の情報と、投票情報記憶部に記憶した投票に関する情報とに基づいて当選したユーザを決定し、精算処理を実行する精算処理部28、公営競技に対する投票を行ったユーザの決済処理を実行する決済処理部29を有しており、投票処理部は、公営競技のレースに出場する選手をその評価値に基づいて2枠または3枠に振り分け、それぞれの枠に対して、ユーザ端末から投票の情報を受け付け、精算処理部は、公営競技情報センタシステム3から受け付けた公営競技の結果の情報に基づいて、所定の順位の選手が振り分けられた枠に投票したユーザを、投票情報記憶部に記憶した投票の情報に基づいて当選として決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
競馬、競輪、競艇、オートレスなどの公営競技で用いる投票システムに関する。
【背景技術】
【0002】
公営競技では、投票者が1着となる競争対象を予想する単勝式、2着または3着以内に入る競争対象を予想する複勝式、上位の着順を占める複数の競争対象の組み合わせをそれらの着順どおりに予想する連勝単式、上位の着順を占める複数の競争対象の組み合わせをそれらの着順によらずに予想する連勝複式、複数のレースにおける単勝式、複勝式、連勝単式、連勝複式のいずれか一つの投票方式をまとめて予想する重勝式など、さまざまな投票方式が用いられている。
【0003】
この投票方式は、従来は所定の窓口に投票者が赴いて購入していたが、近年では、インターネットの発達に伴い、インターネット上で投票を行うことが可能となっている。これらの一例を下記非特許文献に示す。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】株式会社チャリ・ロト、”チャリ・ロト|チャリ・ロトの購入”、[online]、インターネット<URL:http://www.chariloto.com/html/guide/chariloto.html>
【非特許文献2】日本中央競馬会、”JRAホームページ|電話インターネット投票|初めての方へ”、[online]、インターネット<URL:http://www.jra.go.jp/dento/welcome/>
【非特許文献3】財団法人JKA、”わかる!ネット投票|オートレース”、[online]、インターネット<URL:http://autorace.jp/netvote_guide/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、公営競技ではインターネットを活用することで、投票する場を広く提供し、普及に努めている。しかしながら、公営競技の投票には、それぞれの競技や競争対象に関する知識が必要であることから、全く投票をしたことがない人を誘引することは容易ではない。なぜならばもっとも単純な投票形式である単勝式の場合であっても、複数の競争対象から1着を予想するためには、競争対象に関する詳細な知識や経験などが必要であるからである。
【0006】
このようなことから新たに投票者を誘引することは、各公営競技にとって課題になっているにもかかわらず、そこには、知識や経験が必要であることから、容易に達成できていない。
【0007】
また、公営競技のうち、特に競輪においては、知識がない人が1着を予想することは非常に困難である。しかし知識がない人を新たに誘引するためには、知識がない人でも当選をするような投票方式が望まれる。そのため、たとえば出願人が運営するチャリ・ロトのように、1日のうち最終競争から数えて連続する7レースの1着を予想する7連勝単勝式があり、これはコンピュータが出した買い目を購入する方法である。
【0008】
このようにコンピュータがランダムに数字を割り当て、それに基づいて投票を行う方式の場合、投票者には知識が不要ではあるが、一方で、予想を全く行うことが出来ないことから、多少知識がある人にとっては物足りなさが発生することが否めない。
【0009】
そこで、知識がない人でも当選しやすく、かつ知識がある人にも物足りなさを感じさせない投票方式およびそれを実現する投票システムが待望されている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は上記課題に鑑み、本発明の公営競技における投票システムを発明した。
【0011】
第1の発明は、公営競技における投票システムであって、公営競技に関する情報を提供する公営競技情報センタシステムから、前記公営競技に関する情報を受け付ける競技情報受付部と、前記受け付けた公営競技に関する情報を記憶する競技情報記憶部と、前記公営競技に対する投票を行うユーザのユーザ端末に対して、前記受け付けた公営競技に関する情報を送る公営競技情報提供部と、前記公営競技に対する投票処理を実行する投票処理部と、前記ユーザから受け付けた投票に関する情報を記憶する投票情報記憶部と、前記公営競技の競技結果の情報と、前記投票情報記憶部に記憶した投票に関する情報とに基づいて当選したユーザを決定し、精算処理を実行する精算処理部と、前記公営競技に対する投票を行ったユーザの決済処理を実行する決済処理部と、を有しており、前記投票処理部は、前記公営競技のレースに出場する選手をその評価値に基づいて2枠または3枠に振り分け、それぞれの枠に対して、前記ユーザ端末から投票の情報を受け付け、前記精算処理部は、前記公営競技情報センタシステムから受け付けた前記公営競技の結果の情報に基づいて、所定の順位の選手が振り分けられた枠に投票したユーザを、前記投票情報記憶部に記憶した投票の情報に基づいて当選として決定する、公営競技における投票システムである。
【0012】
本発明のように構成することで、ユーザは、それぞれの選手に投票をするのではなく、設定された2枠または3枠に対して投票をすればよい。このように2枠または3枠とすることで、当該公営競技に詳細な知識を有していなくても、投票をすることが出来る。一方で、知識がある人の場合には、着順を予想し、当選する枠を予想することも出来るので、知識がある人にも物足りなさを感じさせることはない。
【0013】
上述の発明において、前記投票処理部は、前記公営競技のレースに出場する選手をその評価値に基づいて2枠に振り分ける際に、前記選手のうち、評価値が一番目に低い選手および三番目に低い選手を振り分けられる人数が多い枠に振り分け、評価値が二番目に低い選手を振り分けられる人数が少ない枠に振り分けることで、前記ユーザの投票対象となる枠を設定する、公営競技における投票システムのように構成することができる。
【0014】
上述の発明において、前記投票処理部は、前記公営競技のレースに出場する選手をその評価値に基づいて3枠に振り分ける際に、前記選手のうち、評価値が一番目から三番目に低い選手までを、それぞれの枠に一人ずつ振り分けることで、前記ユーザの投票対象となる枠を設定する、公営競技における投票システムのように構成することができる。
【0015】
上述の発明において、前記投票処理部は、前記公営競技のレースに出場する選手をその評価値に基づいて2枠または3枠に振り分ける際に、前記選手の評価値が同一またはほぼ同一になるように、それぞれの枠に振り分けることで、前記ユーザの投票対象となる枠を設定する、公営競技における投票システムのように構成することができる。
【0016】
これらの発明のように構成することで、レースに出場する選手の能力が平均化してそれぞれの枠に振り分けられる。これによって、各枠の当選確率の偏りを自動的に補正することが出来る。
【0017】
また、第1の発明と同様の技術的効果を達成するため、以下のように構成することもできる。すなわち、公営競技における投票システムであって、公営競技に関する情報を提供する公営競技情報センタシステムから、前記公営競技に関する情報を受け付ける競技情報受付部と、前記受け付けた公営競技に関する情報を記憶する競技情報記憶部と、前記公営競技に対する投票を行うユーザのユーザ端末に対して、前記受け付けた公営競技に関する情報を送る公営競技情報提供部と、前記公営競技に対する投票処理を実行する投票処理部と、前記ユーザから受け付けた投票に関する情報を記憶する投票情報記憶部と、前記公営競技の競技結果の情報と、前記投票情報記憶部に記憶した投票に関する情報とに基づいて当選したユーザを決定し、精算処理を実行する精算処理部と、前記公営競技に対する投票を行ったユーザの決済処理を実行する決済処理部と、を有しており、前記投票処理部は、前記公営競技のレースに出場するそれぞれの選手に対して、前記ユーザ端末から投票の情報を受け付け、前記精算処理部は、前記公営競技情報センタシステムから受け付けた前記公営競技の結果の情報に基づいて、1着以外の所定の順位の選手に投票したユーザを、前記投票情報記憶部に記憶した投票の情報に基づいて当選として決定する、公営競技における投票システムである。
【0018】
本発明のように構成することで、ユーザは、1着以外の着順の選手を予想することとなる。一般的に1着の予想は、ほかの着順の予想よりも容易であることから、当選となる着順を予想することはいわばオッズを平均化させることに繋がる。それは、誰が当選するか予測が難しくなることを意味するが、これはかえって、知識のない人にとっては知識がなくても当選する可能性が高まることを意味する。そのため、本発明のように構成することで、公営競技に詳細な知識を有していなくても、投票をすることが出来る。一方、知識がある人の場合には、従来のように1着の順位予想よりも予想が困難になることから、自らの知識を十分に活用する機会を与えることになり、物足りなさを感じさせることはない。
【0019】
上述の第1の発明、第2の発明において、前記投票システムは、さらに、前記競技情報記憶部に記憶した公営競技に関する情報に基づいて、オッズを算出する、公営競技における投票システムのように構成することができる。
【0020】
本発明では独自に枠を設定したり、あるいは当選となる着順が公営競技の主催者団体の基準とは異なる場合がある。そこで、本発明のようにオッズの算出を独自に行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の投票システムを用いることで、公営競技に知識がない人でも当選しやすく、一方で、知識がある人に物足りなさを感じさせない投票方式およびそれを実現する投票システムが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の投票システムのシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図2】コンピュータのハードウェア構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図3】本発明の投票システムの処理の流れの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図4】本発明の投票システムの処理の流れの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図5】ユーザ情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図6】投票情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図7】トップ画面の一例を模式的に示す図である。
【図8】レース選択画面の一例を模式的に示す図である。
【図9】レース情報画面の一例を模式的に示す図である。
【図10】第1の投票方式の場合に投票を受け付ける画面の一例を模式的に示す図である。
【図11】第2の投票方式の場合に投票を受け付ける画面の一例を模式的に示す図である。
【図12】第3の投票方式の場合に投票を受け付ける画面の一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の投票システム1のシステム構成の一例の概念図を図1に示す。
【0024】
本発明の投票システム1では、投票システム1を運営する企業が利用する運営者システム2と、公営競技を行う組織などが公営競技に関する情報を提供する公営競技情報センタシステム3と、投票システム1を利用して公営競技に投票をするユーザが利用するユーザ端末4と、資金の決済に用いられる金融機関が利用する金融機関システム5とを用いる。
【0025】
各システムは、一台以上のサーバやコンピュータから構成されており、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と、ディスプレイ(画面)などの表示装置72と、キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と、演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。サーバやコンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置70に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置71に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置71から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置70における処理に用いる。図2にハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、各システムは、複数のコンピュータまたはサーバに、その機能が分散配置されていても良い。
【0026】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0027】
公営競技情報センタシステム3は、公営競技に関する情報を運営者システム2に送り、また運営者システム2から投票に関する情報を受け付ける。公営競技に関する情報としては、競争番組、発売要領、出走変更、競争成績など、投票に必要な情報が含まれる。なお、競争番組とは、公営競技における競争対象(競馬の場合には馬や騎手、競輪の場合には選手など)、枠の情報、過去の実績、競争得点、選手個人の公営競技に関する情報などの情報である。また、投票に関する情報としては、運営者システム2で受け付けた投票の発売票数に関する情報がある。なお投票に関する情報は、リアルタイムで送っても良いし、定期的(たとえば30秒ごとなど)に送っても良いし、投票の受付終了後に送るなど、如何なるタイミングであっても良い。
【0028】
ユーザ端末4は、運営者システム2を介して公営競技に投票を行うユーザが利用するコンピュータであって、パーソナルコンピュータのほか、携帯電話(スマートフォンも含む)、PHS、PDA、タブレット型コンピュータなどの可搬型通信端末も含まれる。
【0029】
金融機関システム5は、金融機関システム5は銀行やクレジットカード会社などの金融機関が利用するシステムであって、ユーザが運営者システム2を介して行った公営競技に対する投票に関する情報に基づいて決済処理を実行する決済システムである。すなわち、ユーザが投票を行ったユーザの識別情報(当該ユーザの口座番号やクレジットカード番号などのほか、当該金融機関で当該ユーザを一意に識別可能な情報であればよい)、投票口数、投票金額を運営者システム2から受け付け、その情報に基づいて当該投票に対する金額を当該ユーザの口座から減算し、運営者または公営競技の開催者など、所定の投票金額をプールする口座に当該減算金額を加算する。また、当選したユーザについては、当選したユーザの識別情報、当選金額(投票口数と投票金額であっても良い)の情報を運営者システム2から受け付け、その情報に基づいて当該当選金額を当該ユーザの口座に加算し、運営者または公営競技の開催者など、所定の当選金額を支払う口座から当該当選金額を減算する。なお投票金額をプールする口座と当選金額を支払う口座は同一であっても良いし、別であっても良い。
【0030】
運営者システム2は、申込処理部20とユーザ情報記憶部21と競技情報受付部22と競技情報記憶部23と競技情報提供部24とオッズ算出処理部25と投票処理部26と投票情報記憶部27と精算処理部28と決済処理部29とを有する。
【0031】
申込処理部20は、本発明の投票システム1をユーザが利用するにあたり、利用登録の申込を受け付ける。この利用登録は、ユーザ端末4から、ユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」という)、たとえばユーザの氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日、年齢、性別、決済手段の情報(たとえば金融機関名、支店名、口座番号などのほか、クレジットカード番号などであっても良い)など、必要な情報をユーザ端末4から受け付け、それらをユーザ情報記憶部21に記憶させる。
【0032】
なお、ユーザ端末4から申込を行うほか、必要な情報を紙に記入し、所定の送付先に送付することで、その担当者が代行入力をし、代行入力された情報を申込処理部20で受け付け、ユーザ情報記憶部21に記憶させても良い。
【0033】
また、公営競技の投票券の販売場所にコンピュータを設置し、そこからユーザが入力可能になっていても良い。
【0034】
さらに、申込処理部20は、ユーザによる入力や代行入力を受け付けるほか、ユーザが決済機関として利用する金融機関のコンピュータシステムから、当該ユーザのユーザ情報を申込処理部20が受け付け、それをユーザ情報記憶部21に記憶しても良い。
【0035】
ユーザ情報記憶部21は、申込処理部20で受け付けたユーザ情報を記憶する。図5にユーザ情報記憶部21の一例を模式的に示す。図5では決済手段として銀行口座からの引き落としとクレジットカード決済の双方が用いれる場合を示したが、いずれか一方だけを利用できても良い。
【0036】
なお、公営競技は法律により年齢制限が存在している。そのため、上記のように申込処理部20で申込の情報を受け付けるほか、本人確認書類や年齢確認書類などによって、本人確認、年齢確認を行うと良い。これらは、本人確認や年齢確認が行える書類を、別途、所定の送付先に郵送をしてもらい、担当者がそれを確認することで行うことで、ユーザ情報記憶部21における「確認」の欄に、確認済の場合には「済」、未確認の場合には「未」の情報が記憶される。従って、確認の欄が「未」の場合には、いわば仮登録の状態であって、投票をすることが出来ない状態であり、「済」のフラグとなって初めて確認にしても良い。
【0037】
また、申込処理部20がユーザ情報を金融機関のコンピュータシステムから受け付けた場合には、年齢確認が金融機関において行われている場合もある。その場合には、年齢確認のフラグも「済」の状態として記憶しても良い。
【0038】
競技情報受付部22は、公営競技情報センタシステム3から公営競技に関する情報を受け付け、それを競技情報として競技情報記憶部23に記憶させる。
【0039】
競技情報提供部24は、競技情報記憶部23に記憶させた競技情報(公営競技情報センタシステム3から受け付けた公営競技に関する情報)を、ユーザ端末4に送る。すなわち、公営競技の投票を行うにあたり、ユーザが必要な情報をユーザ端末4に送る。
【0040】
オッズ算出処理部25は、競技情報受付部22で受け付けた競技情報に基づいて、競争対象ごとのオッズ(当選した場合の投票金額に対する払戻金額の倍率)を算出する。このオッズは、各運営者が所定の数式に基づいて算出する。なお、オッズを、公営競技の開催者が集中的に算出し、運営者で算出しない場合には、オッズ算出処理部25は設けずとも良く、その場合には、公営競技に関する情報に公営競技の開催者が算出したオッズの情報が含まれている。また、オッズを用いない場合(払戻金額を当選者数で除することで当選したユーザ毎の払戻金額を算出する場合)にもオッズ算出処理部25は不要である。
【0041】
投票処理部26は、投票に関する処理を実行する。すなわち、競技情報記憶部23に記憶した情報に基づいて、あらかじめ定められた投票方式に従い、ユーザが投票をすべき投票枠を設定し、その設定した投票枠に対して、ユーザ端末4から、公営競技に対する投票を受け付ける。すなわち、ユーザが投票するレースや競争対象、投票口数、ユーザの識別情報の情報を受け付ける。受け付けた投票に関する情報(以下、「投票情報」という)は、投票情報記憶部27に記憶する。なお投票に関する処理は後述する。
【0042】
投票情報記憶部27は、投票処理部26で受け付けた投票情報を記憶する。投票情報記憶部27の一例を図6に示す。
【0043】
精算処理部28は、公営競技情報センタシステム3から競技情報受付部22が受け付けた当該公営競技のレースでの着順の情報と、投票情報記憶部27に記憶した投票情報とに基づいて、当選したユーザを決定し、精算処理を行う。具体的には、まず当選したユーザを特定する。そして当選したユーザ数を算出し、払戻総額(総投票金額から所定比率の金額を除外した金額)を当選したユーザ数で除することで、当選したユーザ毎の払戻金額を算出する。なお、オッズがある場合には、当選したユーザの投票口数にオッズを乗じた金額を払戻金額として算出する。
【0044】
決済処理部29は、投票を行ったユーザ、精算処理部28で判定した当選したユーザに対して、決済処理を行う。すなわち、投票を行ったユーザに対しては、投票した口数に一口あたりの金額を乗算した金額を算出し、当該ユーザのユーザ識別情報に基づいて、ユーザ情報記憶部21から当該ユーザの決済手段の情報を抽出し、決済を行う金融機関に対して、上記算出した金額と、ユーザの銀行口座に関する情報またはクレジットカードに関する情報とを、金融機関システム5に通知することで、決済処理を行わせる。
【0045】
一方、当選したユーザに対しては、当該ユーザのユーザ識別情報に基づいて、ユーザ情報記憶部21から当該ユーザの決済手段の情報を抽出し、決済を行う金融機関に対して、精算処理部28で算出した払戻金額と、ユーザの銀行口座に関する情報またはクレジットカードに関する情報とを、金融機関システム5に通知することで、決済処理を行わせる。
【0046】
なお、決済処理部29はレース毎に金融機関システム5で決済を行わせても良いし、一日ごと、一週間ごとなどあらかじめ定められた期間において、投票金額および払戻金額を通算して算出し、その期間ごとに決済処理部29が決済を行っても良い。すなわち、当該期間が一日の場合、そのうちの3レースにユーザが投票し(1レース目に1000円、2レース目に2000円、3レース目に1500円)、うち1レースに当選したとする(当選金額が6000円)。この場合、投票金額の合計が4500円であり、当選金額が6000円であることから差し引き1500円を、決済処理部29は当該ユーザの口座に加算するように制御指示を行うこととなる。これによって、金融機関システム5における負荷を減らすことが出来るとともに、ユーザは、当該期間あたりの収支を知ることが出来る。
【0047】
次に本発明の処理プロセスの一例を図3および図4のフローチャートを用いて説明する。
【0048】
まず本発明の投票システム1を利用して公営競技への投票を行いたいユーザは、ユーザ端末4から運営者システム2にアクセスし、所定のユーザ情報の入力を行う。この情報を受け付けた申込処理部20は(S100)、それをユーザ情報記憶部21に記憶させる(S110)。この際に、当該ユーザを一意に識別可能なユーザ識別情報を付与し、対応づけて記憶させる。この状態では、まだ当該ユーザの本人確認、年齢確認が取れていないので、仮登録となっており、投票を行うことは出来ない。
【0049】
そのため、ユーザは、本人確認書類、年齢確認書類の写しなどを所定の送付先に送ることで、その送付を受けた担当者が本人、年齢を確認した上で、問題がなければ、ユーザ情報記憶部21に年齢確認が終了したことを示す情報を記憶させる(S120)。すなわち、ユーザ情報記憶部21には、年齢確認が済んだことを示す「済」の情報が記憶される。
【0050】
もし年齢確認が取れない場合には、公営競技に投票を行うことが出来ないので、ユーザ情報記憶部21に記憶したユーザの連絡先の情報、たとえば電話番号や電子メールアドレスなどを抽出し、それに基づいて当該ユーザに申込が受け付けられなかったことの通知を送る(S140)。この場合、ユーザ情報記憶部21に記憶したユーザ情報は削除することが好ましい。
【0051】
一方、年齢確認に問題がなければ、ユーザ情報記憶部21に記憶したユーザの連絡先の情報、たとえば電話番号や電子メールアドレスなどを抽出し、それに基づいて当該ユーザに利用開始の通知を行う(S150)。これによって、ユーザは公営競技への投票を行うことが出来る。
【0052】
なお、上述のように、金融機関で当該ユーザに関する情報を保有しており、その情報の提供を受ける場合には、申込処理部20は、金融機関のコンピュータシステムから当該ユーザのユーザ情報を取得し、それをユーザ情報記憶部21に記憶させればよい。
【0053】
以上のように、ユーザ登録をしたユーザは、実際に、公営競技に投票を行うことが出来る。なお、以下の説明では、公営競技として競輪の場合を説明するが、それ以外の公営競技、競馬、競艇、オートレースでも同様に行うことが出来る。
【0054】
ユーザは、ユーザ端末4で所定の操作を行うことで、運営者システム2にアクセスし、図7に示すようなトップ画面を表示する。そしてトップ画面から所定の操作を行うことで、投票を行いたいレースを選択するための、図8に示すようなレース選択画面を表示させる。
【0055】
一方、運営者システム2は、逐次、競輪を開催する開催者が利用する公営競技(競輪)情報センタシステムから、競争番組、発送要領、出走変更、競走成績などに関する情報を受け付け、それを競技情報記憶部23に記憶している。そのため、競技情報提供部24は、競技情報記憶部23に記憶した情報を、ユーザ端末4からの要求に応じて表示させる(S200)。すなわち、レース選択画面についても、運営者システム2から受け取り記憶した上記情報に基づいて、ユーザ端末4に表示させる。
【0056】
そしてユーザがレース選択画面から、どのレースに投票したいかを決めると、ユーザはレース選択画面から所定の操作を行うことで、図9に示すようなレース情報画面を表示させる。レース情報画面は、ユーザが投票を行うレースに関する詳細な情報が含まれる画面であって、たとえば当該レースに出走する選手に関する情報、過去の実績、競争得点、枠の情報などが表示されている。これらは競技情報提供部24が競技情報記憶部23から適宜、情報を抽出し、表示することで行える。
【0057】
ユーザが投票を行おうとする場合、従来は、単勝式、複勝式、連勝単式、連勝複式など、知識がなければ購入が難しかった。しかし、本発明では、初心者が知識なく投票可能な携帯で投票画面を投票処理部26が生成し、その情報に基づいて投票を行うことが可能となっている。
【0058】
まず第一の方式としては、各出走枠を中心を境に2つの枠に分け、そのうちのいずれかに所定順位、たとえば1着の選手、3着の選手がいるかを予想する投票方式である。この投票方式による投票を受け付ける画面の一例を図10に模式的に示す。図10(a)は投票枠毎のオッズを示して投票枠への投票を行う画面であり、図10(b)は投票枠への投票を行う画面である。
【0059】
競輪では9人で競争することが一般的であるが、そのうち1番〜4番を「Low枠」、5番〜9番を「High枠」と設定することで、2つの枠を投票処理部26は設定する。すなわち、投票処理部26は、競技情報記憶部23に記憶した当該レースの競争番組の情報に基づいて、競輪の開催者が設定した枠(選手一人あたりに1枠が割り当てられる)のうち1番から4番の選手を「Low枠」に設定し、5番〜9番の選手を「High枠」に設定する。このように投票処理部26が設定したLow枠とHigh枠に対して、ユーザは投票を行うこととなる。
【0060】
上記のようにLow枠は4選手、High枠は5選手とすると、High枠が当選確率が高いようにも思えるが、特に競輪の場合には、選手の競争得点(過去の実績に応じて配分される得点)によって枠が付与され、4番、6番、8番には競争得点が下位の選手が割り当てられる。従って、2つの枠のうち、選手数が多い枠に競争得点が下から3番までの選手のうち2選手を割り当て、選手数が少ない枠に競争得点が下から3番までの選手のうち1選手を投票処理部26が割り当てて枠を設定することで、当選確率が均等化されるようになる。
【0061】
このように投票処理部26が設定した2つの枠のみに投票を受け付けることで、競輪(公営競技)に関する知識をあまり有していないユーザであっても、気軽に投票を行うことが出来る。またそのようなユーザであっても、投票枠が2つしかなく、かつ当選確率が均等化するように設定されているので、当選を期待することも出来る。
【0062】
なお当選確率が均等化されるといっても、完全に均等になるわけではない。そこで、オッズ算出処理部25は、競技情報記憶部23に記憶する当該レースにおける選手の競争得点、実績などに基づいてそれぞれの投票枠毎のオッズを算出し、調整を行うことが好ましい。たとえば、投票枠毎に選手の競争得点を算出し、投票枠毎の競争得点の比率を算出することで、オッズを算出する(競争得点の高い投票枠のオッズは競争得点の低い投票枠のオッズよりも低くなる)。オッズの算出にあたってはさまざまな方法を採ることが出来る。
【0063】
また、第二の方式としては、第一の方式を3つの枠に分けることもできる。すなわち、投票処理部26は、9選手を3選手ずつ3枠に割り当て、そのうちのいずれの枠に所定順位、たとえば1着の選手、3着の選手がいるかを予想する投票方式である。この投票方式による投票を受け付ける画面の一例を図11に模式的に示す。図11(a)は投票枠毎のオッズを示す画面であり、図11(b)は投票枠への投票を行う画面である。
【0064】
すなわち、投票処理部26は、競技情報記憶部23に記憶した当該レースの競争番組の情報に基づいて、競輪の開催者が設定した枠のうち競争得点が下から3番目までの選手をそれぞれの枠(A枠乃至C枠)に割り当て、それ以外の選手を適宜、3枠に割り当てることで、枠毎に選手を設定する。たとえば「A枠」は1番、4番、7番、「B枠」は2番、5番、8番、「C枠」は3番、6番、9番の各選手を設定する。なお、競争得点が下から3番目までの選手以外の選手については、枠に割り当てられた選手の競争得点の合計が、それぞれの枠でもっとも均等化するように投票処理部26は割り当てると良い。このように投票処理部26が設定したA枠乃至C枠に対して、ユーザは投票を行うこととなる。なお、オッズについては上述と同様である。
【0065】
このように投票処理部26が設定した3つの枠のみに投票を受け付けることで、競輪(公営競技)に関する知識をあまり有していないユーザであっても、気軽に投票を行うことが出来る。またそのようなユーザであっても、投票枠が3つしかなく、かつ当選確率が均等化するように設定されているので、当選を期待することも出来る。
【0066】
また、第三の方式としては、各選手に対して投票する点においては従来と変わらないが、1着ではなく、1着以外の所定の順位、たとえば3着を予想する投票方式である。この投票方式による投票を受け付ける画面の一例を図12に模式的に示す。図12(a)は投票方式を示すイメージ画面であり、図12(b)は投票枠(選手毎)のオッズと投票枠への投票を行う画面である。なおオッズについては上述と同様である。
【0067】
公営競技において、1着を予想することはほかの着順を予想することよりも容易と考えられる。なぜならば実力がほかに突出した競争対象を予想すればよいからである。しかしながら、1着以外の順位、たとえば3着を予想することは容易ではない。なぜならば中位層に位置する選手の実力は拮抗することも多く、また実力以外の要因によって、簡単に変動するからである。従って、1着以外、好ましくは3着以下を予想して投票を受け付けることで、知識の有無が問題とはならなくなり、知識をあまり有していないユーザであっても、気軽に投票を行うことが出来る。
【0068】
以上のような各種の投票方式に従って、投票処理部26が投票を受け付ける画面を生成すると、ユーザはそこに投票を行う。この際に、ユーザによって、投票口数の入力が行われ、ユーザ端末4から、投票口数、ユーザの識別情報のほか、投票したレースなどの投票に関する情報を投票処理部26は受け付け(S210)、それを投票情報記憶部27に記憶させる。
【0069】
このような投票処理を、投票処理部26は、販売終了まで反復する(S220)。
【0070】
そして販売終了日時を経過すると、投票処理部26は、投票情報記憶部27に記憶した投票に関する情報を集計し、最終販売口数などの購入情報を公営競技情報センタシステム3に送る(S230)。
【0071】
そして競輪の競争が行われ、着順が確定する。着順が確定すると、公営競技情報センタシステム3から着順の情報を競技情報受付部22が受け付け、その情報を競技情報記憶部23に記憶する。
【0072】
また、精算処理部28は、競技情報受付部22で受け付けた着順の情報に基づいて、精算処理を実行する(S240)。すなわち、まず着順の情報に基づいて、投票情報記憶部27に記憶した投票情報を参照し、当選したユーザを特定する。そして当選ユーザ数を算出し、払戻総額(総投票金額から所定比率の金額を除外した金額)を当選したユーザ数で除することで、当選したユーザ毎の払戻金額を算出する。なお、オッズがある場合には、当選したユーザの投票口数にオッズを乗じた金額を払戻金額として算出する。
【0073】
このように当選したユーザへの払戻金額を算出すると、決済処理部29は上述の決済処理を実行する。なお決済処理は、レース毎に行われても良いし、所定期間内に行われた複数のレースを通算して行っても良い。
【0074】
次に、本発明の投票システム1を用いて、ユーザ「佐藤太郎」が投票を行う場合を一例として具体的に説明する。なお、投票処理部26が用いる投票方式としては第一の方式の場合を説明するが、ほかの投票方式であっても同様の処理で対応できる。
【0075】
ユーザ「佐藤太郎」は、ユーザ端末4から所定の操作をすることで、運営者システム2にアクセスし、競技情報提供部24は、競技情報記憶部23に記憶する情報に基づいてトップ画面(図7)をユーザ端末4に表示させる。
【0076】
ユーザ「佐藤太郎」は、トップ画面から、投票するレースを選択するための欄を選択すると、競技情報提供部24は、競技情報記憶部23に記憶する情報に基づいてレース選択画面(図8)をユーザ端末4に表示させる。
【0077】
次にユーザ「佐藤太郎」は、レース選択画面から、投票を行いたいレースを選択する。たとえばレース選択画面のうち、「松戸競輪」の「4R」(4レース目)を選択したとする。そうすると、選択したレースに対応する競技情報の表示要求がユーザ端末4から運営者システム2に送られ、運営者システム2の競技情報提供部24は、競技情報記憶部23に記憶する競技情報のうち、松戸競輪の4レース目の競技情報をレース情報画面(図9)としてユーザ端末4に表示させる。
【0078】
ユーザが投票を行いたい場合には、レース情報画面から所定の操作を行うことで、その要求を受け付けた投票処理部26は、競技情報記憶部23に記憶する競技情報のうち、松戸競輪の第4レースの競技情報から、選手とその競争得点に関する情報を抽出し、各選手を「Low枠」、「High枠」に割り当てて、投票を受け付ける画面を生成し、ユーザ端末4で表示させる。
【0079】
なお、投票処理部26は、ユーザから投票を受け付ける画面の表示要求の際に、各選手を枠に割り当てるのではなく、投票の開始前までに各選手を枠に割り当てておき(オッズもそれまでにオッズ算出処理部25が競技情報記憶部23における競争得点などの情報に基づいて算出しておく)、それを競技情報記憶部23に記憶させ、その情報を、投票を受け付ける画面の表示要求に応じて競技情報記憶部23から抽出してユーザ端末4で表示させるように構成することもできる。
【0080】
また、図13に示すように、レース情報画面と投票を受け付ける画面とを併せて、ユーザ端末4の表示装置72で表示させても良い。これによって、投票枠に関する情報と、レースに関する情報とを同時に閲覧することも出来る。
【0081】
このようにしてユーザ端末4に表示された投票を受け付ける画面に、ユーザは投票を行う。ここではユーザ「佐藤太郎」は、「High枠」に「7口」を投票したとする。そうすると、ユーザ「佐藤太郎」のユーザ識別情報「a1234」と、「松戸競輪の第4レース」、「High枠」、「7口」の情報がユーザ端末4から投票処理部26に送られ、投票処理部26ではそれを受け付け、投票情報記憶部27に記憶させる。この状態の投票情報記憶部27の一例が図14である。
【0082】
以上のような処理を行うことで、ユーザ「佐藤太郎」は投票を行える。そして競技の結果、着順が「2番、3番、5番、6番、1番、9番、8番、7番、4番」であったとすると、その着順の情報が公営競技情報センタシステム3から運営者システム2に送られ、運営者システム2の競技情報受付部22は、競技情報記憶部23に記憶させる(なおこの際に当該レースを特定する情報も送られている)。
【0083】
また、精算処理部28は、上記で受け付けた着順の情報に基づいて、1着が「2番」であることから、「Low枠」が当選であることを判定する。そして精算処理部28は、投票情報記憶部27を参照し、「Low枠」に投票をしたユーザを特定する。ここでユーザ「佐藤太郎」は「High枠」に投票していることから、当選していない。従って精算処理部28は、当該ユーザ「佐藤太郎」の精算金額として、投票口数「7口」に単価(たとえば200円)を乗算して算出する。
【0084】
そして、決済処理部29は、ユーザ「佐藤太郎」のユーザ識別情報「a1234」に基づいてユーザ情報記憶部21を参照し、当該ユーザの決済手段である金融機関に関する情報として「X銀行α支店の口座番号「12345678」」を抽出し、X銀行の金融機関システム5に対して、「α支店の口座番号「12345678」」のユーザ「佐藤太郎」の口座から「精算金額、たとえば1400円を減算し、所定の運営者の口座に送金するように制御指示を送信する。
【0085】
なお、投票した際の決済については、レース後に行うのではなく、投票時点に行っても良い。
【0086】
また上述の説明では、投票処理部26は、1レースあたり9選手(9車)で競技を実施する場合であったが、たとえば1レースあたり7選手(7車)であってもよい。
【0087】
投票処理部26は、第一の方式において1番〜3番を「Low枠」、4番〜7番を「High枠」として設定することで、2つの枠を設定することが出来る。この場合、人数が多い枠について選手の競争得点が、下から3番までの選手のうち2選手(好ましくは1番下と2番下であるが、それに限定されない)を割り当て、選手数が少ない枠については下から3番までの選手のうち残りの1選手を割り当てることで、当選確率の均等化を図る。
【0088】
また投票処理部26は、第二の方式において1番と4番を「A枠」、2番と5番を「B枠」、3番と6番と7番を「C枠」のように、各選手を設定することが出来る。なお、競争得点が下から3番目までの選手を、それぞれの枠(A枠乃至C枠)に割り当て、それ以外の選手を適宜、競争得点が均等化するように各枠に割り当てると良い。
【0089】
このように、公営競技が競輪であれば9選手または7選手であることが一般的であるが、それに限定されるものではない。また、ほかの公営競技であれば、投票処理部26は、それぞれで定められた選手数と競争得点の情報とに基づいて、2枠または3枠にそれぞれ割当を行うことが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明の投票システム1を用いることで、公営競技に知識がない人でも当選しやすく、一方で、知識がある人に物足りなさを感じさせない投票方式およびそれを実現する投票システム1が可能となる。
【符号の説明】
【0091】
1:投票システム
2:運営者システム
3:公営競技情報センタシステム
4:ユーザ端末
5:金融機関システム
20:申込処理部
21:ユーザ情報記憶部
22:競技情報受付部
23:競技情報記憶部
24:競技情報提供部
25:オッズ算出処理部
26:投票処理部
27:投票情報記憶部
28:精算処理部
29:決済処理部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
公営競技における投票システムであって、
公営競技に関する情報を提供する公営競技情報センタシステムから、前記公営競技に関する情報を受け付ける競技情報受付部と、
前記受け付けた公営競技に関する情報を記憶する競技情報記憶部と、
前記公営競技に対する投票を行うユーザのユーザ端末に対して、前記受け付けた公営競技に関する情報を送る公営競技情報提供部と、
前記公営競技に対する投票処理を実行する投票処理部と、
前記ユーザから受け付けた投票に関する情報を記憶する投票情報記憶部と、
前記公営競技の競技結果の情報と、前記投票情報記憶部に記憶した投票に関する情報とに基づいて当選したユーザを決定し、精算処理を実行する精算処理部と、
前記公営競技に対する投票を行ったユーザの決済処理を実行する決済処理部と、を有しており、
前記投票処理部は、
前記公営競技のレースに出場する選手をその評価値に基づいて2枠または3枠に振り分け、それぞれの枠に対して、前記ユーザ端末から投票の情報を受け付け、
前記精算処理部は、
前記公営競技情報センタシステムから受け付けた前記公営競技の結果の情報に基づいて、所定の順位の選手が振り分けられた枠に投票したユーザを、前記投票情報記憶部に記憶した投票の情報に基づいて当選として決定する、
ことを特徴とする公営競技における投票システム。
【請求項2】
前記投票処理部は、
前記公営競技のレースに出場する選手をその評価値に基づいて2枠に振り分ける際に、前記選手のうち、評価値が一番目に低い選手および三番目に低い選手を振り分けられる人数が多い枠に振り分け、評価値が二番目に低い選手を振り分けられる人数が少ない枠に振り分けることで、前記ユーザの投票対象となる枠を設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の公営競技における投票システム。
【請求項3】
前記投票処理部は、
前記公営競技のレースに出場する選手をその評価値に基づいて3枠に振り分ける際に、前記選手のうち、評価値が一番目から三番目に低い選手までを、それぞれの枠に一人ずつ振り分けることで、前記ユーザの投票対象となる枠を設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の公営競技における投票システム。
【請求項4】
前記投票処理部は、
前記公営競技のレースに出場する選手をその評価値に基づいて2枠または3枠に振り分ける際に、前記選手の評価値が同一またはほぼ同一になるように、それぞれの枠に振り分けることで、前記ユーザの投票対象となる枠を設定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の公営競技における投票システム。
【請求項5】
公営競技における投票システムであって、
公営競技に関する情報を提供する公営競技情報センタシステムから、前記公営競技に関する情報を受け付ける競技情報受付部と、
前記受け付けた公営競技に関する情報を記憶する競技情報記憶部と、
前記公営競技に対する投票を行うユーザのユーザ端末に対して、前記受け付けた公営競技に関する情報を送る公営競技情報提供部と、
前記公営競技に対する投票処理を実行する投票処理部と、
前記ユーザから受け付けた投票に関する情報を記憶する投票情報記憶部と、
前記公営競技の競技結果の情報と、前記投票情報記憶部に記憶した投票に関する情報とに基づいて当選したユーザを決定し、精算処理を実行する精算処理部と、
前記公営競技に対する投票を行ったユーザの決済処理を実行する決済処理部と、を有しており、
前記投票処理部は、
前記公営競技のレースに出場するそれぞれの選手に対して、前記ユーザ端末から投票の情報を受け付け、
前記精算処理部は、
前記公営競技情報センタシステムから受け付けた前記公営競技の結果の情報に基づいて、1着以外の所定の順位の選手に投票したユーザを、前記投票情報記憶部に記憶した投票の情報に基づいて当選として決定する、
ことを特徴とする公営競技における投票システム。
【請求項6】
前記投票システムは、さらに、
前記競技情報記憶部に記憶した公営競技に関する情報に基づいて、オッズを算出する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の公営競技における投票システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−97409(P2013−97409A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236740(P2011−236740)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(511262234)株式会社チャリ・ロト (1)
【Fターム(参考)】