説明

共通ID管理システム、サービス提供システム、セキュリティレベル更新システム、及び共通ID管理方法

【課題】ネットワークを介して提供されるサービスの安全性と利便性との双方を高める。
【解決手段】本人確認システム1では、個人情報管理装置40のみが、ユーザの公的証明書に基づいて作成されたユーザの個人情報を保有・管理し、共通IDの発行やユーザへのサービス提供の際には、サービス提供装置20や共通ID管理装置30の行う本人確認をを補い、高い保証レベルを確保する。これにより、ユーザはインターネットの利便性を損なうことなく、インターネットを介したサービスの提供を高い安全性で行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共通ID管理システム、サービス提供システム、セキュリティレベル更新システム、及び共通ID管理方法に関し、特に、ネットワークを介して提供されるサービスの安全性と利便性との双方を高めることができる共通ID管理システム、サービス提供システム、セキュリティレベル更新システム、及び共通ID管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及とブロードバンド化により、従来、店舗や窓口で行われていた対面による取引が、店舗や窓口を不要とする非対面取引で行われるようになってきている(例えば特許文献1参照)。この結果、事業者は、店舗資産や人件費を削減することができ、消費者は、いつでもどこでも所望するサービスを利用できるようになった。このため、今後ますますインターネットを利用した非対面取引の需要は高まるものと考えられる。
【0003】
非対面取引は、取引相手が目に見えないため、利用者に不安感を与える原因となっており、実際、これを逆手にとった犯罪も頻発している。インターネットを利用した非対面取引を今後より定着・普及させていくためには、安全性を備えたサービスを実現することが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−67663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような非対面取引の安全性の向上を実現する方法として、インターネット上のサービス提供者が、一定金額以上の金銭や資産が関与する契約・取引を行うインターネットバンキングのように、サービス利用者に対面で免許証や健康保険証など公的に本人であることを証明できる書面(公的証明書)を事前提出させて身元確認を行った上で登録し、サービス利用者にIDやパスワードを発行することが考えられる。このようにして発行されたIDやパスワードを利用すれば、本人性を保証することができるため、安全性を備えたサービスを実現することができる。
【0006】
しかしながら、サービス利用者は、複数のサービスを利用する場合、自身の個人情報をそれぞれのサービス提供事業者に登録することを強いられるため煩雑になってしまう点や、複数のIDとパスワードの組み合わせを記憶しておく必要がある点において、インターネット上のサービスの利便性が損なわれるばかりか、個人情報がインターネット上に分散してしまい、安全性が却って損なわれるおそれがある。
【0007】
また、サービス提供者としては、サービス利用者を認証するために登録した個人情報を自らで保有・管理しなければならならず、氏名(実名)、生年月日、住所、電話番号など当該個人情報の機微性が大きいほど、その漏洩リスクや漏洩を防止するためのコストが大きくなってしまう。さらに、登録を行う際にも、提出書面が当事者本人のものか、所在地が実在するか、提出された公的証明書の有効期限が超過していないかについて、目視確認が必要となり、相応の人的コストがかかってしまう。加えて、確認結果に基づくサービス提供者からの払出情報を郵送ベースで行う場合には、郵送という作業が必要となってしまう。
【0008】
上記の課題への解決策の一つとして、異なるサービス提供事業者により提供される複数のサービスを利用することができる単一のID(共通ID)の実現が挙げられるが、インターネット上で提供されるサービスは、それぞれに要求する保証レベルが異なるのが通常であるため、共通IDは、この保証レベルの相違にも柔軟に対応できるものである必要がある点はさらなる課題である。
なおここでいう「保証レベル」とは、IDおよびパスワード、さらにはこれらと対応付けられるユーザの個人情報といった認証の対象となる情報が、確かに本人に関連付けられていることの保証の度合いを意味する。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ネットワークを介して提供されるサービスの安全性と利便性との双方を高めることができる共通ID管理システム、サービス提供システム、セキュリティレベル更新システム、及び共通ID管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る共通ID管理システムは、ユーザ端末、及び該ユーザ端末のユーザが所定の条件(サービス提供事業者により要求される保証レベル、年齢、保有資産など)を満たしているときに所定のサービスをネットワークを介して該ユーザ端末に提供するサービス提供装置に該ネットワークを介して接続された共通ID(Identification Data)管理装置と、前記ユーザ端末、前記サービス提供装置、及び前記共通ID管理装置に前記ネットワークを介して接続され、前記ユーザの公的証明書に基づいて作成された該ユーザの個人情報とログインID及びパスワードとを対応付けて登録する個人情報データベースを備える個人情報管理装置と、を備え、前記個人情報管理装置は、前記共通ID管理装置から前記ネットワークを介して前記所定の条件を取得する条件取得手段と、前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して送信される前記ログインID及び前記パスワードを受信したことに応答して、該ログインID及び該パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、前記登録判別手段によって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報に基づいて、該ユーザが前記条件取得手段によって取得した前記所定の条件を満たしているか否かを判別するユーザ判別手段と、前記ユーザ判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていると判別した場合、その旨を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する条件充足通知手段と、を含み、前記共通ID管理装置は、前記条件充足通知手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしている旨が通知された場合、前記ユーザ端末が該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDを発行する、ことを特徴とする。なお、前記共通ID管理装置は、前記条件充足通知手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしている旨が通知された場合、前記ユーザ端末が該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDの属性情報を管理(登録・更新・維持)する、ようにしてもよい。
【0011】
上記共通ID管理システムにおいて、前記個人情報管理装置は、前記ユーザによって入力された該ユーザの個人情報を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から取得する個人情報取得手段と、前記登録判別手段によって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報と、前記個人情報取得手段によって取得した前記ユーザの個人情報と、が合致しているか否かを判別する合致判別手段と、をさらに含み、前記条件充足通知手段は、前記合致判別手段によって前記ユーザの個人情報が合致していると判別し、前記ユーザ判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていると判別した場合、該ユーザが該所定の条件を満たしている旨を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する、ようにしてもよい。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るサービス提供システムは、ユーザ端末にネットワークを介して接続され、該ユーザ端末のユーザが所定の条件を満たしているときに所定のサービスを該ネットワークを介して該ユーザ端末に提供するサービス提供装置と、前記ユーザ端末と前記サービス提供装置とに前記ネットワークを介して接続され、前記ユーザの公的証明書に基づいて作成された該ユーザの個人情報とログインID及びパスワードとを対応付けて登録する個人情報データベースを備える個人情報管理装置と、前記ユーザ端末、前記サービス提供装置、及び前記個人情報管理装置に前記ネットワークを介して接続された共通ID管理装置と、を備え、前記サービス提供装置は、前記ユーザ端末から前記所定のサービスの提供が前記ネットワークを介して要求されたことに応答して、前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが既に確認されているか否かを判別する確認判別手段と、前記確認判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが未だ確認されていないと判別した場合、該所定の条件を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する条件通知手段と、を含み、前記共通ID管理装置は、前記サービス提供装置から前記所定の条件を受信したことに応答して、該所定の条件を前記個人情報管理装置に通知する条件通知手段を含み、前記個人情報管理装置は、前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して送信される前記ログインID及び前記パスワードを受信したことに応答して、該ログインID及び該パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、前記登録判別手段によって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報に基づいて、該ユーザが前記条件通知手段によって通知された前記所定の条件を満たしているか否かを判別するユーザ判別手段と、を含み、前記確認判別手段は、前記ユーザ判別手段による判別が行われた後、前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが既に確認されているか否かの判別を再度行い、前記サービス提供装置は、前記確認判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが既に確認されていると判別した場合、前記所定のサービスを前記ネットワークを介して前記ユーザ端末に提供することを特徴とする。なお、前記サービス提供装置は、前記ユーザが前記所定の条件を満たしていないと判別した場合、前記所定のサービスの提供を事前に中止し、サービス提供事業者により求められる保証レベルを満足しない利用者が該サービスを利用することを防止する、ようにすればよい。
【0013】
上記サービス提供システムにおいて、前記共通ID管理装置は、前記ユーザが前記ユーザ端末から該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDと、前記ユーザのセキュリティレベルと、を対応付けて登録する共通IDデータベースと、前記ユーザ端末が前記共通IDを前記ネットワークを介して前記サービス提供装置に送信した後、前記共通ID管理装置にログインしたことに応答して、前記共通IDデータベースに該共通IDと対応付けて登録されている前記ユーザのセキュリティレベルを該ネットワークを介して該サービス提供装置に送信するセキュリティレベル送信手段と、を含み、前記サービス提供装置は、前記セキュリティレベル送信手段によって送信された前記ユーザのセキュリティレベルを受信するセキュリティレベル受信手段をさらに含み、前記確認判別手段は、前記セキュリティレベル受信手段によって受信した前記ユーザのセキュリティレベルが所定の閾値以上である場合、該ユーザが前記所定の条件を満たしているか否かの確認が既になされていると判別する一方で、該ユーザのセキュリティレベルが該所定の閾値未満である場合、該ユーザが該所定の条件を満たしているか否かの確認が未だなされていないと判別し、前記個人情報管理装置は、前記ユーザ判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていると判別した場合、その旨を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する条件充足通知手段をさらに含み、前記共通ID管理装置は、前記条件充足通知手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしている旨が通知された場合、前記共通IDデータベースに登録されている前記ユーザのセキュリティレベルを前記所定の閾値に更新するセキュリティレベル更新手段をさらに含み、前記セキュリティレベル送信手段は、前記セキュリティレベル更新手段によって更新した前記ユーザのセキュリティレベルを前記ネットワークを介して前記サービス提供装置に再度送信し、前記確認判別手段は、前記セキュリティレベル受信手段によって前記ユーザのセキュリティレベルを再度受信したときに、前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが既に確認されているか否かの判別を再度行う、ようにしてもよい。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るセキュリティレベル更新システムは、ユーザ端末、及び該ユーザ端末のユーザが所定の条件を満たしているときに所定のサービスをネットワークを介して該ユーザ端末に提供するサービス提供装置に該ネットワークを介して接続された共通ID(Identification Data)管理装置と、前記ユーザ端末、前記サービス提供装置、及び前記共通ID管理装置に前記ネットワークを介して接続され、前記ユーザの公的証明書に基づいて作成された該ユーザの個人情報とログインID及びパスワードとを対応付けて登録する個人情報データベースを備える個人情報管理装置と、を備え、前記共通ID管理装置は、前記ユーザが前記ユーザ端末から該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDと、前記ユーザのセキュリティレベルと、を対応付けて登録する共通IDデータベースと、前記共通IDデータベースに登録されている前記ユーザのセキュリティレベルが所定の閾値未満である場合、該ユーザが前記所定の条件を満たしているか否かの確認が未だなされていないとして、該所定の条件を前記ネットワークを介して前記個人情報管理装置に通知する条件通知手段と、を含み、前記個人情報管理装置は、前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して送信される前記ログインID及び前記パスワードを受信したことに応答して、該ログインID及び該パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、前記登録判別手段によって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報に基づいて、該ユーザが前記条件通知手段によって通知された前記所定の条件を満たしているか否かを判別するユーザ判別手段と、前記ユーザ判別手段による判別結果を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する判別結果通知手段と、を含み、前記共通ID管理装置は、前記判別結果通知手段によって通知された前記判別結果に基づいて、前記共通IDデータベースに登録されている前記ユーザのセキュリティレベルを更新するセキュリティレベル更新手段をさらに含む、ことを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る共通ID管理方法は、ユーザ端末、及び該ユーザ端末のユーザが所定の条件を満たしているときに所定のサービスをネットワークを介して該ユーザ端末に提供するサービス提供装置に該ネットワークを介して接続された共通ID(Identification Data)管理装置と、前記ユーザ端末、前記サービス提供装置、及び前記共通ID管理装置に前記ネットワークを介して接続され、前記ユーザの公的証明書に基づいて作成された該ユーザの個人情報とログインID及びパスワードとを対応付けて登録する個人情報データベースを備える個人情報管理装置と、を備える共通ID管理システムによる共通ID管理方法であって、前記個人情報管理装置が、前記サービス提供装置から前記ネットワークを介して前記所定の条件を取得する条件取得ステップと、前記個人情報管理装置が、前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して送信される前記ログインID及び前記パスワードを受信したことに応答して、該ログインID及び該パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されているか否かを判別する登録判別ステップと、前記個人情報管理装置が、前記登録判別ステップによって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報に基づいて、該ユーザが前記条件取得ステップによって取得した前記所定の条件を満たしているか否かを判別するユーザ判別ステップと、前記個人情報管理装置が、前記ユーザ判別ステップによって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていると判別した場合、その旨を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する条件充足通知ステップと、前記共通ID管理装置が、前記条件充足通知ステップによって前記ユーザが前記所定の条件を満たしている旨が通知された場合、前記ユーザ端末が該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDを発行する共通ID発行ステップと、を備えることを特徴とする。なお、共通ID管理方法は、前記共通ID管理装置が、前記条件充足通知ステップによって前記ユーザが前記所定の条件を満たしている旨が通知された場合、前記ユーザ端末が該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDを登録・管理するステップを備える、ようにしてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ネットワークを介して提供されるサービスの安全性と利便性との双方を高めることができる共通ID管理システム、サービス提供システム、セキュリティレベル更新システム、及び共通ID管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本人確認システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】ユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】サービス提供装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】共通ID管理装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】共通IDDBの構成例を示す図である。
【図6】個人情報管理装置の構成例を示すブロック図である。
【図7】ユーザ情報DBの構成例を示す図である。
【図8】本人確認処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】表示部の画面表示例を示す図である。
【図10】共通ID登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】表示部の画面表示例を示す図である。
【図12】共通ID決済処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】共通ID決済処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】表示部の画面表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0019】
まず、本実施形態に係る本人確認システムの構成について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1は、本人確認システムの構成例を示すブロック図である。
【0021】
本人確認システム1は、図1に示すように、ユーザ端末10と、サービス提供装置20と、共通ID(Identification Data)管理装置30と、個人情報管理装置40と、から概略構成され、インターネットなどのネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。
【0022】
ユーザ端末10は、ユーザによって操作されるもので、例えば携帯電話などの移動体通信端末や、スマートメディア、ゲーム機、電子書籍端末、汎用コンピュータなど通信可能な端末などから構成されている。
【0023】
図2は、ユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
【0024】
ユーザ端末10は、図2に示すように、表示部11と、操作部12と、通信部13と、制御部14と、を備えている。
【0025】
表示部11は、例えば液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)などから構成され、各種入力画面などを表示する。
【0026】
操作部12は、例えばキーボードやマウスなどから構成され、ユーザがログインIDやパスワードなどを入力する際に用いられる。
【0027】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Card)などから構成され、共通ID(例えばURL(Uniform Resource Locator)など)やパスワードをネットワークを介してサービス提供装置20に送信したり、ログインIDやパスワードをネットワークを介して個人情報管理装置40に送信したり、本人確認の依頼先を指定する依頼先コード(例えば金融機関コードなど)をネットワークを介して共通ID管理装置30に送信したりする。通信部13は、共通ID管理装置30からネットワークを介して送信される共通IDなどを受信する。
【0028】
制御部14は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)などから構成され、CPUが、RAMをワークメモリとして用いて、ROMや記憶部(図示略)などに記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより、ユーザ端末10各部の動作を制御する。
【0029】
図1に示すサービス提供装置20は、ネットワークを介したサービスの提供を可能とするもので、例えばサーバコンピュータやワークステーションなどから構成されている。
【0030】
なお、ここでいうサービスとしては、インターネット取引が主となる電子マネー取引やポイント交換など電磁的貨幣価値を取り扱うサービスや、その他貨幣価値の伴うインターネット上での取引という、「なりすまし」の防止やマネーロンダリング規制から一定の保証レベルが要求されるものや、ユーザの住所の保証レベルが要求される荷物・書面などの送付サービスなどが想定される。
【0031】
図3は、サービス提供装置の構成例を示すブロック図である。
【0032】
サービス提供装置20は、図3に示すように、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備えている。
【0033】
通信部21は、例えばNICなどから構成され、ユーザ端末10からネットワークを介して送信される共通ID及びパスワードの受信などを行う。
【0034】
記憶部22は、例えばハードディスクドライブなどから構成され、ユーザがサービス提供装置20から提供されるサービスを受けるための条件(サービス提供条件)を記憶している。例えば、記憶部22には、ユーザの年齢が20歳以上であるかや、ユーザの行う取引金額が10万円以下であること、ユーザの口座残高が100万円以上であることなどが、サービス提供条件として記憶されている。なお、サービス提供条件は、サービス提供装置20毎に定められてもよいし、サービス提供装置20が提供するサービス毎、あるいはサービスの種類毎に定められてもよい。
【0035】
制御部23は、例えばCPU、ROM、及びRAMなどから構成され、CPUが、RAMをワークメモリとして用いて、ROMや記憶部22などに記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより、サービス提供装置20各部の動作を制御する。
【0036】
図1に示す共通ID管理装置30は、ユーザが共通ID管理装置30にログインすることによってサービス提供装置20によるサービスの提供を可能にする共通IDを発行するもので、例えばサーバコンピュータやワークステーションなどから構成されている。
【0037】
図4は、共通ID管理装置の構成例を示すブロック図である。
【0038】
共通ID管理装置30は、図4に示すように、通信部31と、記憶部32と、制御部33と、を備えている。
【0039】
通信部31は、例えばNICなどから構成され、サービス提供装置20からネットワークを介して送信されるパスワードなどを受信したり、共通ID及びパスワードをネットワークを介してユーザ端末10に送信したりする。
【0040】
記憶部32は、例えばハードディスクドライブなどから構成され、共通IDDB(Data Base)320を備えている。
【0041】
図5は、共通IDDBの構成例を示す図である。
【0042】
共通IDDB320は、図5に示すように、共通識別番号と、共通IDと、パスワードと、例えば“0”〜“4”などの数字で示されるセキュリティレベルと、登録判別実施年月日・時刻と、ユーザ判別条件と、ユーザ判別結果と、ユーザ判別実施年月日・時刻と、合致判別結果と、合致判別実施年月日・時刻と、を対応付けて記憶している。
【0043】
セキュリティレベルは、共通IDの保証レベルの高さを示すもので、何らの本人確認が得られておらず、自己申告で登録された電子メールアドレスの確認程度である場合には、例えば、“1”が設定される。これに対して、ユーザの氏名、住所、電話番号、及び電子メールアドレスについて、第三者機関の保有する情報を照会することで本人確認を行った場合、セキュリティレベルには“2”が設定される。また、非対面で公的証明書(写真付)をもとに氏名、生年月日、住所を確認した場合、セキュリティレベルには“3”が設定され、対面で公的証明書(写真付)をもとに、当人であることの目視確認、氏名、生年月日、住所を確認した場合、セキュリティレベルには“4”が設定される。
【0044】
図4に示す制御部33は、例えばCPU、ROM、及びRAMなどから構成され、CPUが、RAMをワークメモリとして用いて、ROMや記憶部32などに記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより、共通ID管理装置30各部の動作を制御する。
【0045】
図1に示す個人情報管理装置40は、厳格な身元確認が行われる金融機関などで運用されるもので、例えばサーバコンピュータやワークステーションなどから構成されている。
【0046】
図6は、個人情報管理装置の構成例を示すブロック図である。
【0047】
個人情報管理装置40は、図6に示すように、通信部41と、記憶部42と、制御部43と、を備えている。
【0048】
通信部41は、例えばNICなどから構成され、ユーザ端末10からネットワークを介して送信されるログインIDやパスワードの受信などを行う。
【0049】
記憶部42は、例えばハードディスクドライブなどから構成され、ユーザ情報DB420を備えている。
【0050】
図7は、ユーザ情報DBの構成例を示す図である。
【0051】
ユーザ情報DB420は、図7に示すように、共通識別番号、ユーザグループ識別番号、ユーザの氏名、住所、性別、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、口座残高、ログインID、パスワードなどを対応付けて登録するユーザの個人情報(ユーザ情報)を記憶している。
【0052】
このうち、ユーザの氏名や、住所、性別、生年月日は、金融機関の窓口で、例えば運転免許証や健康保険証などの公的証明書の提示による身元確認を経た上で、登録されているため、保証レベルが極めて高いものとなっている。また、ログインIDに対応するパスワードに、乱数表を用いたパスワードやワンタイムパスワードなど各々方式の異なるパスワードを組み合わせる他要素認証を活用することで、ログインIDの保証レベルを極めて高いものとすることができる。
【0053】
図6に示す制御部43は、例えばCPU、ROM、及びRAMなどから構成され、CPUが、RAMをワークメモリとして用いて、ROMや記憶部42などに記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより、個人情報管理装置40各部の動作を制御する。
【0054】
次に、上記構成を備える本人確認システムが実行する動作について図面を参照しつつ説明する。
【0055】
まず、後述する共通ID管理処理及び共通ID決済処理の双方において共通して実行される本人確認処理について説明する。
【0056】
図8は、本人確認処理の一例を示すフローチャートである。
【0057】
まず、ユーザ端末10の制御部14が、共通ID管理装置から本人確認指示要求を通信部13で受信したことに応答して、図9(a)に示す本人確認意思表示画面を表示部11に表示する。
【0058】
その後、制御部14は、本人確認の指示がなされたか否かを判別する(ステップS1)。
【0059】
そして、本人確認の指示がなされると(ステップS1;Yes)、制御部14は、本人確認要求を、通信部13からネットワークを介して共通ID管理装置30に送信する(ステップS2)。
【0060】
共通ID管理装置30では、制御部33が、本人確認要求を通信部31で受信したことに応答して本人確認証明処理を開始する(ステップS3〜ステップS15)。このとき、予め定められた個人情報管理装置40による制御へ移行する。このとき本人確認要求に含まれるユーザの氏名や、住所、電話番号、電子メールアドレス、サービス提供条件を通信部31からネットワークを介して個人情報管理装置40に送信する。本人確認要求にサービス提供条件が含まれていない場合は、記憶部22に記憶されているサービス提供条件、換言するとID登録するための条件を送信する(ステップS3)。
【0061】
個人情報管理装置40では、制御が移行した後に制御部43が、ユーザの氏名や、住所、電話番号、電子メールアドレス、サービス提供条件を通信部41で受信するとともに(ステップS4)、ユーザが所属するユーザグループの識別番号の入力を要求するユーザグループ識別番号指定要求を、通信部41からネットワークを介してユーザ端末10に送信する(ステップS5)。
【0062】
ユーザ端末10では、制御部14が、ユーザグループ識別番号指定要求を通信部13で受信したことに応答して、図9(b)に示すユーザグループ識別番号入力画面を表示部11に表示する(ステップS6)。
【0063】
その後、制御部14は、ユーザによる操作部12の操作によって、ユーザグループ識別番号が入力されたか否かを判別し、ユーザグループ識別番号が入力されると、制御部14は、入力されたユーザグループ識別番号を、通信部13からネットワークを介して個人情報管理装置40に送信する(ステップS7)。
【0064】
個人情報管理装置40では、制御部43が、ユーザグループ識別番号を通信部41で受信するとともに、該ユーザグループ識別番号に応じて、ログインを要求するログイン要求を通信部41からネットワークを介してユーザ端末10に送信する(ステップS8)。
【0065】
ユーザ端末10では、通信部13で受信したログイン要求に応じ、制御部14が図9(c)に示すログイン画面を表示部11に表示する(ステップS9)。
【0066】
その後、制御部14は、ユーザによる操作部12の操作によって、ログインIDとパスワードとが入力されたか否かを判別し、ログインIDとパスワードとが入力されると、制御部14は、入力されたログインIDとパスワードとを通信部13からネットワークを介して個人情報管理装置40に送信する(ステップS10)。
【0067】
個人情報管理装置40では、制御部43が、ログインIDとパスワードとを通信部41で受信したことに応答して、受信したログインIDとパスワードとを含むユーザ情報が、ユーザ情報DB420に記憶されているか否かに基づき、ユーザのアカウントが存在していることの判別(登録判別)を行う(ステップS11)。なお、ステップS11の処理では、受信したログインID及びパスワードが存在していることを条件に、アカウントの存在を証明するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、受信したログインID及びパスワードが存在しているに加え、ユーザの残高情報が存在(=口座情報の存在)が存在していることを条件に、アカウントの存在を証明するようにしてもよい。
【0068】
ここで、ユーザのアカウントが存在していると判別した場合(ステップS11;Yes)、制御部43は、ステップS3の処理にて受信したユーザの氏名や、住所、電話番号、電子メールアドレスが、ユーザ情報DB420に記憶されているユーザの氏名や、住所、電話番号、電子メールアドレスに合致しているか否かの判別(合致判別)を行う(ステップS12)。
【0069】
さらに、ユーザ情報DB420に記憶されているユーザの生年月日(年齢)、保有資産額(口座残高)に基づいて、ステップS11の処理にて受信したサービス提供条件を満たしているか否かの判別(ユーザ判別)を行う(ステップS13)。
【0070】
例えば、ユーザの年齢が20歳以上であることがサービス提供条件となっている場合には、ユーザ情報に含まれている生年月日から現在の年齢を割り出し、現在の年齢が20歳以上であれば、サービス提供条件を満たしていると判別される。また、ユーザの口座残高が所定金額(例えば“100万円”など)以上であることがサービス提供条件となっている場合には、ユーザ情報に含まれている口座残高が所定金額以上であれば、サービス提供条件を満たしていると判別される。
【0071】
ステップS12の合致判別や、ステップS13のユーザ判別の結果に基づき、制御部43は、本人確認証明結果通知を、ネットワークを介して共通ID管理装置30に送信するとともにログアウト処理をしてから(ステップS14)、本人確認処理を終了する。
【0072】
これに対して、ユーザのアカウントが存在していないと判別した場合(ステップS11;No)、制御部43は、本人確認が不能である旨を通知する本人確認証明不能通知を、ネットワークを介して共通ID管理装置30に送信するとともにログアウト処理をしてから(ステップS15)、本人確認処理を終了する。
【0073】
次に、上述した本人確認処理を利用した共通ID登録処理について説明する。
【0074】
ユーザ端末10がサービス提供装置20にアクセスしているときに、ユーザによる操作部12の操作によって、共通IDの登録が指示されると、本人確認システム1は、共通ID登録処理を開始する。
【0075】
図10は、共通ID登録処理の一例を示すフローチャートである。
【0076】
共通ID登録処理では、図10に示すように、まず、ユーザ端末10の制御部14が、共通ID登録を要求する共通ID登録要求を、通信部13からネットワークを介して共通ID管理装置30に送信する(ステップS101)。
【0077】
共通ID管理装置30では、制御部33が、共通ID登録要求を通信部31で受信したことに応答して、ユーザが所望するID文字列、パスワード文字列、ユーザの氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスの登録を要求するユーザ登録要求を、通信部31からネットワークを介してユーザ端末10に送信する(ステップS102)。
【0078】
そして、ユーザ端末10では、制御部14が、ユーザ登録要求を受信したことに応答して、図11に示すユーザ登録画面を表示部11に表示する(ステップS103)。
【0079】
その後、制御部14は、ユーザによる操作部12の操作によって入力された、ユーザが所望するID文字列、パスワード文字列、ユーザの氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスを通信部13からネットワークを介して共通ID管理装置30に送信する(ステップS104)。
【0080】
共通ID発行・管理装置30では、ユーザが所望するID文字列、パスワード文字列と、ユーザの氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスを通信部31で受信するとともに、制御部33はこれらを共通IDDB320に登録するとともに、これらと対応付けて当該IDを一意に識別する共通識別番号、当該IDのセキュリティレベルの初期値“0”を仮登録し(ステップS105)、その後、本人確認指示要求を通信部31からネットワークを介してユーザ端末10に送信する(ステップS106)。そして、ユーザ端末10では、制御部14が、本人確認指示要求を受信したことに応答して、図8に示す本人確認処理の実行を開始する(ステップS107)。
【0081】
図8に示す本人確認処理の実行後、共通ID管理装置30では、制御部33が、本人確認証明結果通知を通信部31で受信し、セキュリティレベル昇格条件を満足するか否かを判別する(ステップS108)。
【0082】
このとき、本人確認証明不能通知を受信していれば、セキュリティレベル昇格条件を満足しないと判別し(ステップS108;No)、制御部33は、そのまま共通ID登録処理を終了する。
【0083】
これに対して、本人確認証明結果通知を受信し、セキュリティレベル昇格条件を満足していると判別した場合(ステップS108;Yes)、制御部33は、図8に示す本人確認処理内の、ステップS3の処理にて受信したサービス提供条件に基づいて、共有ID及びパスワードと対応付けて共通IDDB320に記憶されているセキュリティレベルを正式に設定し(ステップS109)、共通IDDB320と対応付けて登録する(ステップS110)。
【0084】
例えば、ユーザの所属するユーザグループにより、本人確認の保証レベルが異なることが考えられ、保証レベルが高いユーザグループから本人確認証明成功通知を得た場合や、複数のユーザグループから本人確認証明成功通知を得た場合は、より高いセキュリティレベルとして“3”を設定する。
【0085】
その後、制御部33は、ステップS110の処理にて共通ID及びパスワードが登録された旨を、通信部31からネットワークを介してユーザ端末10に通知して、共通ID登録処理を終了する。(ステップS111)。
【0086】
そして、ユーザ端末10では、制御部14が、共通ID及びパスワードが正式登録された旨の通知を通信部13で受信してから(ステップS112)、共通ID登録処理を終了する。
【0087】
続いて、上述した本人確認処理を利用した共通ID決済処理について説明する。
【0088】
ユーザ端末10がサービス提供装置20にアクセスしているときに、ユーザによる操作部12の操作によって、共通IDを用いたサービスの提供及びその決済が指示されると、本人確認システム1は、共通ID決済処理を開始する。
【0089】
図12及び図13は、共通ID決済処理の一例を示すフローチャートである。
【0090】
共通ID決済処理では、まず、ユーザ端末10の制御部14が、図14(a)に示す共通ID入力画面を表示部11に表示する(図12に示すステップS201)。その後、制御部14は、ユーザによる操作部12の操作によって、共通IDが入力されたか否かを判別する(ステップS202)。
【0091】
そして、共通IDが入力されると(ステップS202;Yes)、制御部14は、入力された共通IDを通信部13からネットワークを介してサービス提供装置20に送信する(ステップS203)。
【0092】
サービス提供装置20では、制御部23が、共通IDを通信部21で受信したことに応答して、ユーザ端末10を、受信した共通ID(URL)により特定されるウェブページに接続することにより(ステップS204)、共通ID決済処理を共通ID管理装置30による制御へ移行する。このとき共通IDとパスワードは共通ID管理装置へ送信される。
【0093】
共通ID管理装置30はログイン要求(共通ID管理装置30)をユーザ端末10に送信し(ステップS205)、ユーザ端末10は、図14(b)に示す共通ID管理装置30へのログイン画面を表示する(ステップS206)。ユーザがユーザ端末10へ共通IDのパスワードを入力すると、これが共通ID管理装置30へ送信される(ステップS207)。
【0094】
共通ID管理装置30では、制御部33が、パスワードを通信部31で受信したことに応答して、受信したパスワードと、パスワードが送信されたウェブページのURL(共通ID)と、が共通IDDB320に対応付けて記憶されているか否かに基づき、ユーザのアカウントが存在していることを確認する(ステップS208)。
【0095】
ステップS205の処理にてユーザのアカウントの存在が確認されると、制御部33は、共通IDとパスワードとに対応して共通IDDB32に記憶されている共通ID属性情報(セキュリティレベル、ユーザ判別条件、及びユーザ判別結果、さらにユーザ判別実施年月日・時刻と、合致判別結果と合致判別実施年月日・時刻)を、通信部31からネットワークを介してサービス提供装置20に送信する(ステップS209)。
【0096】
サービス提供装置20では、制御部23が、共通ID属性情報(セキュリティレベル、ユーザ判別条件、及びユーザ判別結果、さらにユーザ判別実施年月日・時刻と、合致判別結果と合致判別実施年月日・時刻)を通信部21で受信するとともに(ステップS210)、サービスの提要を要求するサービス選択要求を、通信部21からネットワークを介してユーザ端末10に送信する(ステップS211)。
【0097】
ユーザ端末10では、制御部14が、サービス選択要求を通信部13で受信したことに応答して、サービス選択画面を表示部11に表示する(ステップS212)。
【0098】
その後、制御部14は、ユーザによる操作部12の操作によって、所望のサービスが選択されたか否かを判別し、所望のサービスが選択されると、制御部14は、選択されたサービスの提供を要求するサービス提供要求を通信部13からネットワークを介してサービス提供装置20に送信する(ステップS213)。
【0099】
サービス提供装置20では、制御部23が、サービス提供要求を通信部21で受信したことに応答して、ステップS210の処理にて受信した共通ID属性情報(セキュリティレベル、ユーザ判別条件、及びユーザ判別結果、さらにユーザ判別実施年月日・時刻と、合致判別結果と合致判別実施年月日・時刻)と、記憶部22に記憶されているサービス提供条件と、に基づき、サービス提供要求によって要求されるサービスの提供が可能であるか否か、換言すればユーザがサービス提供条件を満たしていることが既に確認されているか否かを判別する(図13に示すステップS214)。この時、サービス提供装置20は、要求するサービス提供条件に基づき、ステップS210の処理にて受信した共通ID属性情報(セキュリティレベル、ユーザ判別条件、及びユーザ判別結果、さらにユーザ判別実施年月日・時刻と、合致判別結果と合致判別実施年月日・時刻)のうち必要なものを選択して判別してもよい。
【0100】
例えば、セキュリティレベルが“2”以上であり、かつ、ユーザの年齢が20歳以上であることがサービス提供条件となっている場合には、ステップS210の処理にて受信した共通ID属性情報のうち、セキュリティレベルとユーザ判別条件及びその結果がこれを満足していなければ、サービスの提供が不能であると判別する一方で、満足していればサービスの提供が可能であると判別する。特に、保証レベルの維持のために、共通ID属性情報のうち各属性の前回判別実施年月日・時刻をもとに、一定期間を経過しているものはサービスの提供が不能であると判別し、再度の本人確認証明を促す。
【0101】
ここで、サービスの提供が不能であると判別した場合、換言すればユーザがサービス提供条件を満たしていることが未だ確認されていないと判別した場合(ステップS214;No)、制御部23は、ユーザ端末10にサービス提供不能通知と共通ID更新指示要求とを送信する(ステップS215、ステップS216)。ユーザ端末10は共通ID更新指示要求を受信したのち、ユーザが共通ID更新を実施する場合(ステップS217;Yes)は、共通ID更新要求をサービス提供装置20へ送信する(ステップS218)。共通ID更新要求を受信したサービス提供装置は、共通ID決済処理を共通ID管理装置30による制御へ移行する。このとき、サービス提供条件を、通信部21からネットワークを介して共通ID管理装置30に送信する(ステップS219)。
【0102】
共通ID管理装置30では、制御部33が、本人確認指示要求を通信部31からネットワークを介してユーザ端末10に送信する(ステップS220)。
【0103】
そして、ユーザ端末10の制御部14が、本人確認指示要求を受信したことに応答して、ユーザがユーザ端末10で本人確認の実行を指示した場合、本人確認処理要求を共通ID管理装置30へ送信することにより、図8に示す本人確認処理の実行を開始する(ステップS221)。
【0104】
図8に示す本人確認処理の実行後、共通ID管理装置30では、制御部33が、共通IDに対応付けて共通IDDB320に記憶されている共通ID属性情報を、本人確認証明結果通知、本人確認証明不能通知のうちのいずれを通信部31で受信したかや、図8に示す本人確認処理内の、ステップS4の処理にて確定したサービス提供条件に基づいて判別し(ステップS222)、共通ID属性情報を更新する(ステップS223)。
【0105】
例えば、本人確認証明結果通知を受信した場合には、これに基づき、制御部33が、共通IDに対応付けて共通IDDB320に記憶されている共通ID属性情報を更新する。
また、ユーザの所属するユーザグループにより、本人確認の保証レベルが異なることが考えられ、保証レベルが高いユーザグループから本人確認証明成功通知を得た場合や、複数のユーザグループから本人確認証明成功通知を得た場合は、より高いセキュリティレベルとして“3”を設定する。
これに対し、本人確認証明不能通知を受信した場合には、セキュリティレベルを“1”に更新する。
【0106】
その後、共通ID管理装置30は共通ID決済処理をサービス提供装置20による制御へ移行する。このとき制御部33は、ステップS223の処理にて更新した共通ID属性情報を通信部31からネットワークを介してサービス提供装置20に送信する(ステップS224)。
【0107】
サービス提供装置20では、制御部23が、共通ID属性情報を通信部21で受信するとともに(ステップS225)、受信した共通ID属性情報と、記憶部22に記憶されているサービス提供条件と、に基づき、サービス提供要求によって要求されるサービスの提供が可能であるか否かを再度判別する(ステップS226)。
【0108】
ステップS214及びステップS226のいずれかの処理にてサービスの提供が可能であると判別した場合、換言すればユーザがサービス提供条件を満たしていることが確認されたと判別した場合(ステップS214;Yes、ステップS226;Yes)、制御部23は、所定の決済処理を行ってサービスをネットワークを介して提供するとともに(ステップS227)、その旨を通知する決済完了通知を、ネットワークを介してユーザ端末10に送信する(ステップS228)。
【0109】
ユーザ端末10では、制御部14が、決済完了通知を通信部13で受信したことに応答して、決済が完了したことを通知する決済完了画面を表示部11に表示してから(ステップS229)、共通ID決済処理を終了する。
【0110】
これに対して、サービスの提供が不能であると再度判定した場合(ステップS226;No)、制御部23は、ここではさらにステップS215の処理を行ってもよい。
【0111】
以上説明したように、本実施形態における本人確認システム1では、個人情報管理装置40のみが、ユーザの公的証明書に基づいて作成されたユーザの個人情報(ユーザ情報)を保有・管理し、サービス提供装置20や共通ID管理装置30の行う本人確認を補い、高い保証レベルを確保する。
【0112】
これにより、サービス提供装置20や共通ID管理装置30は、ユーザの個人情報(ユーザ情報)のうち、より機微性の高い情報の保有・管理を回避することができるため、ユーザの個人情報(ユーザ情報)が複数の装置で保有・管理されることにより生じるユーザの機微性の高い個人情報の漏洩を可及的に防止することができる。また、サービス提供装置20や共通ID管理装置30は、ユーザの機微性の高い個人情報を保有・管理することにより生じるオペレーショナルコストを削減することができる。
【0113】
さらに、ユーザは、本人確認のために公的証明書の提出などをサービス提供装置20や共通ID管理装置30の運営者に行うことなく、共通ID管理装置30に共通IDを登録したり、サービス提供装置20によって提供されるサービスを受けたりすることができるため、インターネットの利便性を損なうことなく、より高い保証レベルの本人確認を必要とするサービスの提供を受けることができる。
【0114】
一方、サービス提供装置20は、ユーザの公的証明書に基づいて作成されたユーザの個人情報(ユーザ情報)により高い保証レベルの本人確認を行わせた上で、ユーザにサービスを提供することができるため、インターネット取引の安全性を維持・向上させることができる。
【0115】
この結果、本実施形態における本人確認システム1では、ネットワークを介して提供されるサービスの安全性と利便性との双方を高めることができる。
【0116】
また、本実施形態における本人確認システム1によれば、ユーザが発行済みの共通IDを用いてサービス提供装置20によって提供されるサービスを受けようとする場合、ユーザがそのサービスを受けるためのサービス提供条件を満たしているかの確認が未だ行われていなければ、サービス提供装置20は、ユーザからの指示を待つことなく、共通ID管理装置30を介して個人情報管理装置40にその確認を要求するため、安全性と利便性とが向上する。
【符号の説明】
【0117】
1 本人確認システム
10 ユーザ端末
11 表示部
12 操作部
13 通信部
14 制御部
20 サービス提供装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
30 共通ID管理装置
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
40 個人情報管理装置
41 通信部
42 記憶部
43 制御部
320 共通IDDB
420 ユーザ情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末、及び該ユーザ端末のユーザが所定の条件を満たしているときに所定のサービスをネットワークを介して該ユーザ端末に提供するサービス提供装置に該ネットワークを介して接続された共通ID(Identification Data)管理装置と、
前記ユーザ端末、前記サービス提供装置、及び前記共通ID管理装置に前記ネットワークを介して接続され、前記ユーザの公的証明書に基づいて作成された該ユーザの個人情報とログインID及びパスワードとを対応付けて登録する個人情報データベースを備える個人情報管理装置と、
を備え、
前記個人情報管理装置は、
前記共通ID管理装置から前記ネットワークを介して前記所定の条件を取得する条件取得手段と、
前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して送信される前記ログインID及び前記パスワードを受信したことに応答して、該ログインID及び該パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、
前記登録判別手段によって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報に基づいて、該ユーザが前記条件取得手段によって取得した前記所定の条件を満たしているか否かを判別するユーザ判別手段と、
前記ユーザ判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていると判別した場合、その旨を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する条件充足通知手段と、
を含み、
前記共通ID管理装置は、
前記条件充足通知手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしている旨が通知された場合、前記ユーザ端末が該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDを発行する、
ことを特徴とする共通ID管理システム。
【請求項2】
前記個人情報管理装置は、
前記ユーザによって入力された該ユーザの個人情報を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末から取得する個人情報取得手段と、
前記登録判別手段によって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報と、前記個人情報取得手段によって取得した前記ユーザの個人情報と、が合致しているか否かを判別する合致判別手段と、
をさらに含み、
前記条件充足通知手段は、前記合致判別手段によって前記ユーザの個人情報が合致していると判別し、前記ユーザ判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていると判別した場合、該ユーザが該所定の条件を満たしている旨を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の共通ID管理システム。
【請求項3】
ユーザ端末にネットワークを介して接続され、該ユーザ端末のユーザが所定の条件を満たしているときに所定のサービスを該ネットワークを介して該ユーザ端末に提供するサービス提供装置と、
前記ユーザ端末と前記サービス提供装置とに前記ネットワークを介して接続され、前記ユーザの公的証明書に基づいて作成された該ユーザの個人情報とログインID及びパスワードとを対応付けて登録する個人情報データベースを備える個人情報管理装置と、
前記ユーザ端末、前記サービス提供装置、及び前記個人情報管理装置に前記ネットワークを介して接続された共通ID管理装置と、
を備え、
前記サービス提供装置は、
前記ユーザ端末から前記所定のサービスの提供が前記ネットワークを介して要求されたことに応答して、前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが既に確認されているか否かを判別する確認判別手段と、
前記確認判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが未だ確認されていないと判別した場合、該所定の条件を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する条件通知手段と、
を含み、
前記共通ID管理装置は、前記サービス提供装置から前記所定の条件を受信したことに応答して、該所定の条件を前記個人情報管理装置に通知する条件転送手段を含み、
前記個人情報管理装置は、
前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して送信される前記ログインID及び前記パスワードを受信したことに応答して、該ログインID及び該パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、
前記登録判別手段によって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報に基づいて、該ユーザが前記条件転送手段によって通知された前記所定の条件を満たしているか否かを判別するユーザ判別手段と、
を含み、
前記確認判別手段は、前記ユーザ判別手段による判別が行われた後、前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが既に確認されているか否かの判別を再度行い、
前記サービス提供装置は、前記確認判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが既に確認されていると判別した場合、前記所定のサービスを前記ネットワークを介して前記ユーザ端末に提供する、
ことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項4】
前記共通ID管理装置は、
前記ユーザが前記ユーザ端末から該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDと、前記ユーザのセキュリティレベルと、を対応付けて登録する共通IDデータベースと、
前記ユーザ端末が前記共通IDを前記ネットワークを介して前記サービス提供装置に送信した後、前記共通ID管理装置にログインしたことに応答して、前記共通IDデータベースに該共通IDと対応付けて登録されている前記ユーザのセキュリティレベルを該ネットワークを介して該サービス提供装置に送信するセキュリティレベル送信手段と、
を含み、
前記サービス提供装置は、前記セキュリティレベル送信手段によって送信された前記ユーザのセキュリティレベルを受信するセキュリティレベル受信手段をさらに含み、
前記確認判別手段は、前記セキュリティレベル受信手段によって受信した前記ユーザのセキュリティレベルが所定の閾値以上である場合、該ユーザが前記所定の条件を満たしているか否かの確認が既になされていると判別する一方で、該ユーザのセキュリティレベルが該所定の閾値未満である場合、該ユーザが該所定の条件を満たしているか否かの確認が未だなされていないと判別し、
前記個人情報管理装置は、前記ユーザ判別手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていると判別した場合、その旨を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する条件充足通知手段をさらに含み、
前記共通ID管理装置は、前記条件充足通知手段によって前記ユーザが前記所定の条件を満たしている旨が通知された場合、前記共通IDデータベースに登録されている前記ユーザのセキュリティレベルを前記所定の閾値に更新するセキュリティレベル更新手段をさらに含み、
前記セキュリティレベル送信手段は、前記セキュリティレベル更新手段によって更新した前記ユーザのセキュリティレベルを前記ネットワークを介して前記サービス提供装置に再度送信し、
前記確認判別手段は、前記セキュリティレベル受信手段によって前記ユーザのセキュリティレベルを再度受信したときに、前記ユーザが前記所定の条件を満たしていることが既に確認されているか否かの判別を再度行う、
ことを特徴とする請求項3に記載のサービス提供システム。
【請求項5】
ユーザ端末、及び該ユーザ端末のユーザが所定の条件を満たしているときに所定のサービスをネットワークを介して該ユーザ端末に提供するサービス提供装置に該ネットワークを介して接続された共通ID(Identification Data)管理装置と、
前記ユーザ端末、前記サービス提供装置、及び前記共通ID管理装置に前記ネットワークを介して接続され、前記ユーザの公的証明書に基づいて作成された該ユーザの個人情報とログインID及びパスワードとを対応付けて登録する個人情報データベースを備える個人情報管理装置と、
を備え、
前記共通ID管理装置は、
前記ユーザが前記ユーザ端末から該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDと、前記ユーザのセキュリティレベルと、を対応付けて登録する共通IDデータベースと、
前記共通IDデータベースに登録されている前記ユーザのセキュリティレベルが所定の閾値未満である場合、該ユーザが前記所定の条件を満たしているか否かの確認が未だなされていないとして、該所定の条件を前記ネットワークを介して前記個人情報管理装置に通知する条件通知手段と、
を含み、
前記個人情報管理装置は、
前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して送信される前記ログインID及び前記パスワードを受信したことに応答して、該ログインID及び該パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、
前記登録判別手段によって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報に基づいて、該ユーザが前記条件通知手段によって通知された前記所定の条件を満たしているか否かを判別するユーザ判別手段と、
前記ユーザ判別手段による判別結果を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する判別結果通知手段と、
を含み、
前記共通ID管理装置は、
前記判別結果通知手段によって通知された前記判別結果に基づいて、前記共通IDデータベースに登録されている前記ユーザのセキュリティレベルを更新するセキュリティレベル更新手段をさらに含む、
ことを特徴とするセキュリティレベル更新システム。
【請求項6】
ユーザ端末、及び該ユーザ端末のユーザが所定の条件を満たしているときに所定のサービスをネットワークを介して該ユーザ端末に提供するサービス提供装置に該ネットワークを介して接続された共通ID(Identification Data)管理装置と、前記ユーザ端末、前記サービス提供装置、及び前記共通ID管理装置に前記ネットワークを介して接続され、前記ユーザの公的証明書に基づいて作成された該ユーザの個人情報とログインID及びパスワードとを対応付けて登録する個人情報データベースを備える個人情報管理装置と、を備える共通ID管理システムによる共通ID管理方法であって、
前記個人情報管理装置が、前記サービス提供装置から前記ネットワークを介して前記所定の条件を取得する条件取得ステップと、
前記個人情報管理装置が、前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して送信される前記ログインID及び前記パスワードを受信したことに応答して、該ログインID及び該パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されているか否かを判別する登録判別ステップと、
前記個人情報管理装置が、前記登録判別ステップによって前記ログインID及び前記パスワード及び口座残高が前記個人情報データベースに登録されていると判別した場合、該個人情報データベースに該ログインID及び該パスワードと対応付けて記憶されている前記ユーザの個人情報に基づいて、該ユーザが前記条件取得ステップによって取得した前記所定の条件を満たしているか否かを判別するユーザ判別ステップと、
前記個人情報管理装置が、前記ユーザ判別ステップによって前記ユーザが前記所定の条件を満たしていると判別した場合、その旨を前記ネットワークを介して前記共通ID管理装置に通知する条件充足通知ステップと、
前記共通ID管理装置が、前記条件充足通知ステップによって前記ユーザが前記所定の条件を満たしている旨が通知された場合、前記ユーザ端末が該共通ID管理装置にログインすることによって前記サービス提供装置による前記所定のサービスの提供を可能にする共通IDを発行する共通ID発行ステップと、
を備えることを特徴とする共通ID管理方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図1】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−3413(P2012−3413A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136390(P2010−136390)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【出願人】(000102728)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ (438)
【Fターム(参考)】