説明

内側部材にコーティングを有する超臨界流体処理システム及びそのコーティングを用いる方法

基板(105)を処理する超臨界流体を用いる処理システム(100)は、コーティングを有する内側部材を有すると開示されている。例えば、内側部材におけるコーティングは処理中の汚染を低減することができる。更に、その処理システムを用いる方法について開示されている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超臨界流体処理システムの内側部材のコーティング及びそのコーティングを適用するための方法に関し、特に、超臨界流体処理システムにおける粒子又は汚染を低減するコーティングを有する内側部材及びそれらの内側部材にそのようなコーティングを適用するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
集積回路(IC)についての半導体装置の製造中の、半導体装置を処理についての臨界処理に要求される条件は清浄性である。半導体装置の処理は、物質が基板表面から除去される又はその表面に形成されるエッチング及び堆積処理のような真空処理と、処理中に蓄積した残渣又は汚染を除去する湿式洗浄のような雰囲気処理とを含む。例えば、フォトレジスト(エッチングのための光感応性マスクとしての役割を果たす)、エッチング後の残渣、及びトレンチ又はビアのような特徴のエッチングに先立つアッシングの後の残渣のような残渣の除去は、湿式クリーニングにより後続される酸素プラズマによるプラズマアッシングを用いることができる。
【0003】
半導体装置の処理についての他のクリティカルな処理要求は、基板処理能力及び信頼性を含む。半導体製造設備における半導体装置の製造処理は処理機器についての設備投資を必要とする。その費用を回収し、製造設備から十分な収入を得るように、処理機器は、特定の基板処理能力と、この処理能力の達成を確実にするための高信頼性処理とを必要とする。
【0004】
最近まで、プラズマアッシング及び湿式洗浄は、半導体処理中に蓄積した残渣及び汚染を除去するために十分であることと理解されている。しかしながら、最近のICの進展は、45乃至65nmの特徴寸法のような湿式洗浄のために許容可能な特徴寸法以下のエッチング特徴についてのクリティカルな寸法における減少、及び、プラズマアッシング中の損傷に影響され易い低誘電率(low−k)物質のような新しい物質の導入を含んでいる。
【0005】
それ故、現在、プラズマアッシング及び湿式洗浄の置き換えについての関心が大きくなってきている。その1つの関心は、溶剤についてのキャリアとしての超臨界流体又は他の残渣除去構成物を用いる乾式洗浄システムの開発を含む。エッチング後及びアッシング後洗浄はそのようなシステムの例である。他の関心は、特に、65nm、45nm又はそれより小さい寸法の特徴を有する基板についての、超臨界流体の特徴からの恩恵を受けることができる他の処理及びアプリケーションを含む。そのような処理及びアプリケーションは、エッチング後の低誘電率膜の回復、多孔性膜のシール、適用膜の乾燥、物質の堆積、他の処理及び適用を含むことが可能である。しかしながら、超臨界流体を用いる高圧力処理システムは、一群の半導体処理により課せられる洗浄要求に適合しなければならない。更に、高圧力処理システムは、処理能力要求及び信頼性要求に適合しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上記の問題点の何れ又は全てを低減又は削除することである。
【0007】
本発明の他の目的は、超臨界流体供給システムで用いるコーティングを有する内側部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の他の目的は、超臨界流体供給システムにおいてコーティングされた内側部材を用いる方法を提供することである。
【0009】
一特徴、即ち、超臨界流体を用いて基板を処理するためのシステムの内側部材にしたがって、その内側部材は、高圧力処理システムに結合されている構造要素と、前記構造要素の1つ又はそれ以上の表面に結合されたコーティングとを有し、その構造要素から前記高圧力処理システムにおける前記超臨界流体に放出される汚染を低減する。
【0010】
他の特徴にしたがって、超臨界流体により基板を処理するための高圧力処理システムは、処理チャンバに導入され、実質的に超臨界流体の特徴を有する高圧力流体により前記基板を処理する処理チャンバと、前記処理チャンバに結合され、前記処理チャンバに高圧力流体を導入する高圧力流体供給システムと、前記処理チャンバに結合され、前記処理チャンバに処理化学物質を導入する処理化学物質供給システムと、前記処理チャンバに結合され、前記基板に亘って前記処理チャンバを通る前記処理化学物質及び前記高圧力流体を循環させる流体フローシステムと、前記処理チャンバ、前記高圧力流体供給システム、前記処理化学物質供給システム又は前記再循環システム又は何れのそれらの組み合わせの1つ又はそれ以上の表面に結合されたコーティングと、を有する。
【0011】
他の特徴にしたがって、基板を処理するための高圧力処理システムは、処理チャンバに導入され、実質的に超臨界流体の特徴を有する高圧力流体により前記基板を処理する処理チャンバと、前記処理チャンバに結合され、前記処理チャンバに二酸化炭素を導く二酸化炭素供給システムと、前記処理チャンバに結合され、前記処理チャンバに処理化学物質を導く処理化学物質供給システムと、前記高圧力処理システムに結合され、前記基板に亘って前記処理チャンバを通って前記処理化学物質及び超臨界二酸化炭素を流すようにする流体フローシステムと、前記処理チャンバ、前記二酸化炭素供給システム、前記処理化学物質供給システム又は前記流体フローシステム又は何れのそれらの組み合わせの1つ又はそれ以上の表面に結合されたコーティングと、を有する。
【0012】
他の特徴にしたがって、超臨界処理システムにおいて基板を処理するための方法は、超臨界処理システムにおける汚染を低減する1つ又はそれ以上の表面におけるコーティングを有する超臨界処理システムに内側部材を備える段階であって、そのコーティングは超臨界処理システムにおいて処理化学物質、超臨界流体又はそれらの両方から内側部材を保護する、段階と、超臨界処理システムにおいて基板を備える段階と、超臨界流体にその基板を曝す段階と、処理化学物質にその基板を曝す段階と、を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
下記の説明においては、本発明の十分な理解を容易にするように、そして限定する目的ではなく説明を目的として、高圧処理システムの特定の幾何学的構成及び内側部材の種々の説明のような具体的な詳細について記載している。しかしながら、本発明は、それらの具体的な詳細から離れた他の実施形態により実施されることが可能であることが理解される必要がある。
【0014】
発明の本質の一般概念を説明するにも拘わらず、発明の本質をまた、有する特徴がその説明に含まれていることを理解する必要がある。
【0015】
ここで図を参照するに、同じ参照番号は、幾つかの図に亘って、同じ又は対応する構成要素を表す。図1は、本発明の実施形態にしたがった高圧処理システム100を示す。図示している実施形態においては、高圧処理システム100は、処理チャンバ110を有する処理要素と、流体フローシステム120と、予混合システム160と、処理化学薬品供給システム130と、高圧流体供給システム140と、制御器150とを有し、それらの全ては基板を処理するように構成されている。制御器150は、処理チャンバ110、流体フローシステム120、予混合システム160、処理化学物質供給システム130及び高圧流体供給システム140に結合されることが可能である。代替として又は付加的に、制御器150は、1つ又はそれ以上の付加制御器/コンピュータ(図示せず)に結合されることが可能であり、制御器150は、付加制御器/コンピュータから設定及び/又は構成情報を得ることが可能である。
【0016】
図1に、単独の処理要素(110、120、130、140及び150)を示しているが、これは、本発明にとって必要でない。高圧処理システム100は、何れの数の制御器を有する何れの数の処理要素であって、独立した処理要素以外に関連付けられる、何れの数の処理要素を有することが可能である。
【0017】
制御器150は、何れの数の処理要素(110、120、130及び140)を用いることが可能であり、そして制御器150は、処理要素からデータを収集し、データを供給し、処理し、記憶し及び表示することが可能である。制御器150は、1つ又はそれ以上の処理要素を制御するために複数のアプリケーションを有することが可能である。例えば、制御器150は、ユーザが1つ又はそれ以上の処理要素をモニタする及び/又は制御することを可能にする、容易に使用することができるインターフェースを与えることができるグラフィックユーザインターフェース(GUI)構成要素(図示せず)を有することが可能である。
【0018】
尚も図1を参照するに、流体フローシステム120は、供給器130及び140からチャンバ110を通るように流体及び化学物質を流すようになっている。流体フローシステム120は、流体及び化学物質がチャンバ110から出てチャンバに戻るように再循環する再循環システムとして示されている。この再循環は、多くのアプリケーションについて好ましい構成である可能性が最も高いが、この再循環は、本発明では必要ない。流体、特に、安価な流体は、チャンバを一回通過し、そして排気されることが可能であり、そのことは、チャンバへの再入のためにそれらの流体を再調製することに比べてより効率的であることが可能である。更に、流体フローシステムは、例示としての実施形態においては、再循環システムとして説明されているが、一部の場合には、非再循環システムと置き換えられることが可能である。この流体フローシステム又は再循環システム120は、処理チャンバ110及び再循環システム120を通る処理溶液の流れを調節するために1つ又はそれ以上のバルブを有することが可能である。再循環システム120は、処理溶液のために特定の温度、圧力又はそれら両方を維持し、再循環システム120及び処理チャンバ110を通る処理溶液を流すために、何れの数の逆流防止弁、フィルタ、ポンプ及び/又はヒータ(図示せず)を有することが可能である。
【0019】
更に図1を参照するに、高圧処理システム100は高圧流体供給システム140を有することが可能である。高圧流体供給システム140再循環システム120に結合することが可能であるが、これは必要ない。代替の実施形態においては、高圧流体供給システム140は、異なるように構成される及び異なるように結合することが可能である。例えば、高圧流体供給システム140は処理チャンバ110に結合することがすることが可能である。流体供給システム140は超臨界流体処理システムを有することが可能である。上記の超臨界流体は超臨界状態にある流体であり、その超臨界状態は、流体が、臨界圧力又はそれ以上及びその相図における臨界温度又はそれ以上に保たれるときに存在する状態であって、その臨界圧力はまた、典型的には、温度に依存する状態である。そのような超臨界状態において、流体は特定の特性を有し、その特性の1つは、表面張力が実質的にないことである。したがって、上記の両臨界流体供給システムは、処理チャンバが制御される圧力及び温度において超臨界状態を前提とする流体を処理チャンバに供給するシステムである。更に、実行される処理における特性の有利性を理解できるように、少なくとも臨界点において又はその臨界点の近くに、特性が十分に満足され、十分に長く存続する実質的な超臨界状態に流体があることがまさに必要である。例えば、二酸化炭素は、例えば、31℃の温度で約1070psiの圧力に又はそれ以上に保たれる、その圧力が温度に反比例するときに、超臨界流体である。処理チャンバにおける流体のこの状態が、例えば、60乃至100℃の範囲内の温度で2000乃至6000psiにチャンバを操作することにより、保たれることが可能である。
【0020】
高圧流体供給システム140は超臨界流体供給システムを有することが可能であり、その超臨界流体供給システムは二酸化炭素供給システムであることが可能である。高圧流体供給システム140は、その流体についての臨界圧力に実質的に近い圧力を有する高圧流体を導くことが可能である。更に、高圧流体供給システム140は、超臨界状態にある二酸化炭素のような超臨界流体を導くことが可能である。本発明の広範囲の実施において有用である他の超臨界流体種の例としては、二酸化炭素(上記)、酸素、アルゴン、クリプトン、キセノン、アンモニア、メタン、メチルアルコール、ジメチルケトン、水素及び六フッ化硫黄があるが、それらに限定されない。高圧流体供給システムは、超臨界流体を生成するために、例えば、二酸化炭素源(図示せず)及び複数の流れ制御要素(図示せず)を有することが可能である。例えば、二酸化炭素源はCO供給システムを有することが可能であり、流れ制御用紙は、供給ライン、弁、フィルタ、ポンプ及びヒータを有することが可能である。高圧流体供給システム140は、超臨界二酸化炭素が処理チャンバ110に流入するように又は流入しないように、開閉する入口弁(図示せず)を有することが可能である。例えば、制御器150は、圧力、温度、処理時間及び流速等の流体パラメータを決定するように用いられることが可能である。
【0021】
図1を更に参照するに、処理化学物質供給システム130は再循環システム120に結合しているが、これは、本発明には必要ない。代替の実施形態においては、処理化学物質供給システム130は異なるように構成されることが可能であり、高圧処理システム100において異なる要素に結合していることが可能である。処理化学物質は、基板特性により変化する比率で流体供給システム140により導かれる流体中に、処理化学物質供給システム130により導かれ、その化学物質が用いられ、そして処理はチャンバ内で実行される。通常、その比率は1乃至5体積%であり、チャンバについては、再循環システム及び関連配管は、殆どの場合、10乃至50ミリリットルの添加物に対して約1リットルの量を有するが、その比率を増加又は減少させることが可能である。
【0022】
処理化学物質供給システム130は、次の処理構成物であって、汚染、残渣、硬化残渣、フォトレジスト、硬化フォトレジスト、エッチング後残渣、アッシング後残渣、注入後残渣を又は何れのそれらの組み合わせを除去するための洗浄構成物、粒子状物質を除去するための洗浄構成物と、薄膜、多孔性薄膜、多孔性低誘電率材料、空隙性誘電体又は何れのそれらの組み合わせを乾燥させるための乾燥構成物、誘電体薄膜、金属薄膜又は何れのそれらの組み合わせを調製するための薄膜形成構成物、又は何れのそれらの構成物の組み合わせ、の1つ又はそれ以上を有することが可能であるが、それらの限定されるものではない。更に、処理化学物質供給システム130は、溶剤、共溶剤、界面活性剤、薄膜形成前駆体、還元剤又は何れのそれらの組み合わせを導くことが可能である。
【0023】
処理化学物質供給システム130は、N−メチルピロリドン(NMP)、ジグリコールアミン、ヒドロキシルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、第三アミン、カテコール、フッ化アンモニウム、フッ化水素アンモニウム、メチルアセトアセトアミド、オゾン、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、アセチルアセトン、二塩基酸エステル、乳酸エチル、CHF3、BF3、HF、他のフッ素含有化学物質又は何れのそれらの混合物を導くことが可能である。有機溶剤のような他の化学物質が、有機物質を除去するように上記の化学物質と共に又は独立して用いられることが可能である。有機溶剤は、例えば、アルコール、エーテル及び/又は、アセトン、ジアセトンアルコール、ジメチルスルフォキシド(DMSO)、エチレングリコール、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール又はイソプロピルアルコール(IPA)から成ることが可能である。その更なる詳細については、“REMOVAL OF RESIST OR RESIDUE FROM SEMICONDUCTORS USING SUPERCRITICAL CARBON DIOXIDE”と題され、1998年5月27日に出願された米国特許第6,306,564B1号明細書と、“REMOVAL OF PHOTORESIST AND PHOTORESIST RESIDUE FROM SEMICONDUCTORS USING SUPERCRITICAL CARBON DIOXIDE PROCESS”と題され、1999年9月3日に出願された米国特許第6,509,141B2号明細書と、に記載されていて、それら両方の文献の援用により、本発明の説明の一部を代替する。
【0024】
更に、処理化学物質供給システム130は、処理チャンバにおいて超臨界洗浄溶液を生成する洗浄化学物質を供給するための洗浄化学アセンブリ(図示せず)を有することが可能である。洗浄化学物質は、過酸化物及びフッ化物原料を有することが可能である。例えば、過酸化物は、過酸化水素、過酸化ベンゾイル又は何れの他の適切な過酸化物を有することが可能であり、フッ化物原料は、フッ化物塩(例えば、フッ化アンモニウム塩)、フッ化水素、フッ化物付加物(有機アンモニウムフッ化物付加物)及びそれらの組み合わせを有することが可能である。フッ化物原料及びフッ化物原料による超臨界処理溶液の生成の詳細については、“TETRA−ORGANIC AMMONIUM FLUORIDE AND HF IN SUPERCRITICAL FLUID FOR PHOTORESIST AND RESIDUE REMOVAL”と題され、2003年5月20日に出願された米国特許出願公開第10/442,557号明細書と、“FLUORIDE IN SUPERCRITICAL FLUID FOR PHOTORESIST POLYMER AND RESIDUE REMOVAL”と題され、2002年12月16日に出願された米国特許出願公開第10/321,341号明細書と、に記載されていて、それら両方の文献の援用により、本発明の説明の一部を代替する。
【0025】
更に、処理化学物質供給システム130は、N,N−ジメチルアセトアミン(DMA)、ガンマ−ブチロラクトン(BLO)、ジメチルスルフォキシド(DMSO)、エチレンカーボネート(EC)、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルピペリドン、プロピレンカーボネート及びアルコール(例えば、メチルアルコール、エチルアルコール及び2−プロピルアルコール)を導くことが可能である。
【0026】
更に、処理化学物質供給システム130は、処理チャンバにおいて超臨界リンス溶液を生成するためにリンス化学物質を供給するためのリンス化学物質アセンブリ(図示せず)を有することが可能である。リンス化学物質は、アルコール及びケトンを有する1つ又はそれ以上の有機溶媒を有することが可能であるが、それらに限定されるものではない。一実施形態においては、リンス化学物質は、チオシクロペンタン−1,1−二酸化物としても知られているスルフォラン、(シクロ)テトラメチレンスルホン及び2,3,4,5−テトラヒドロチオフェン−1,1−二酸化物を有することが可能であり、それらのリンス化学物質は、多くのメーカー、例えば、Degussa Atanlow社(英国、Hursley Winchester SO21 2LD)から購入することができる。
【0027】
更に、処理化学物質供給システム130は、硬化、洗浄、回復、封止又は何れのそれらの組み合わせを行うために処理化学物質、即ち、低誘電率薄膜(多孔性又は無孔性)を導入することができる。その化学物質は、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)クロロトリメチルシラン(TMCS)又はトリクロロメチルシラン(TCMS)を有することが可能である。その更なる詳細については、 “METHOD AND SYSTEM FOR TREATING A DIELECTRIC FILM”と題され、2003年10月10日に出願された米国特許出願公開第10/682,196号明細書と、“METHOD OF PASSIVATING LOW DIELECTRIC MATERIALS IN WAFER PROCESSING”と題され、2003年3月4日に出願された米国特許出願公開第10/379,984号明細書と、に記載されていて、それら両方の文献の援用により、本発明の説明の一部を代替する。
【0028】
処理チャンバ110は、高圧流体供給システム140からの高圧流体に基板を曝すことにより基板を処理すること、又は、処理化学物質供給システム130からの化学物質又は処理空間におけるそれらの組み合わせを処理することが可能である。更に、処理チャンバ110は、上部チャンバアセンブリ114及び下部チャンバアセンブリ115を有することが可能である。
【0029】
上部チャンバアセンブリ112は、処理チャンバ110を加熱するためのヒータ(図示せず)、基板105、処理流体又はそれらの2つ又はそれ以上の組み合わせを有することが可能である。また、ヒータは必要ない。更に、上部チャンバアセンブリは、処理チャンバ110を通って処理流体を流すためのフロー構成要素を有することが可能である。一実施形態においては、円形状フローパターンが確立されることが可能であり、他の実施例においては、実質的に直線的なフローパターンが確立されることが可能である。また、流体を流すためのフロー構成要素は、異なるフローパターンを取るように異なるように構成されることが可能である。
【0030】
下部チャンバアセンブリ115は、基板105を支持するためのプラテン116と、基板をロード及びアンロードし、上部チャンバアセンブリ114により下部チャンバアセンブリ115を密閉するようにプラテン116を平行移動させるための駆動機構118とを有することが可能である。プラテン116はまた、基板を処理する前、最中及び/又は後に、基板105を加熱又は冷却する用にすることが可能である。更に、下部チャンバアセンブリ115は、基板ロード及びアンロード中に、プラテン116の上部表面から基板105を移動させるためのリフトピンアセンブリを有することが可能である。
【0031】
移動システム(図示せず)は、スロット(図示せず)を介して処理チャンバ110の中に基板を入れる及び処理チャンバ110から基板を出すように移動させるように用いることが可能である。一実施形態においては、スロットは、プラテンを移動させることより開閉されることが可能であり、他の実施例においては、スロットは、ゲート弁を用いて制御されることが可能である。
【0032】
基板は、半導体物質、金属物質、誘電体物質、セラミック物質、高分子物質又はそれらの2つ又はそれ以上の組み合わせを有することが可能である。半導体物質は、Si、Ge、Si/Ge又はGaAsを有することが可能である。金属物質は、Cu、Al、Ni、Pb及びTaを有することが可能である。誘電体物質は、シリカ、二酸化珪素、石英、酸化アルミニウム、サファイア、低誘電率物質、テフロン(登録商標)及びポリイミドを有することが可能である。セラミック物質は、酸化アルミニウム、シリコンカーバイド等を有することが可能である。
【0033】
処理システム100はまた、圧力制御システム(図示せず)を有することが可能である。圧力制御システムは処理チャンバ110と結合することが可能であるが、これは必要ない。代替の実施形態においては、圧力制御システムは、異なるように構成される及び異なるように結合されることが可能である。圧力制御システムは、処理チャンバ110を排気するため及び/又は処理チャンバ110内の圧力を調節するために1つ又はそれ以上の圧力弁(図示せず)を有することが可能である。代替として、圧力制御システムはまた、1つ又はそれ以上のポンプ(図示せず)を有することが可能である。例えば、一のポンプは、処理チャンバ内の圧力を高くするように用いられることが可能であり、他のポンプは、処理チャンバ110を真空引きするように用いられることが可能である。他の実施形態においては、圧力制御システムは、処理チャンバを密封するためのシールを有することが可能である。更に、圧力制御システムは、基板及び/又はプラテンを上下させるためのエレベータを有することが可能である。
【0034】
更に、処理システム100は排気制御システムを有することが可能である。排気制御システム端折りチャンバ110に結合することが可能であるが、これは必要ない。代替の実施形態においては、排気制御システムは異なるように構成される又は異なるように結合されることが可能である。排気制御システムは排気ガス収集容器(図示せず)を有することが可能であり、処理流体からの汚染物質を除去するように用いられることが可能である。代替として、排気制御システムは、処理流体を再生するように用いられることが可能である。
【0035】
ここで、図2を参照するに、高圧処理システム200は、他の実施形態にしたがって与えられている。図示した実施形態においては、高圧処理システム200は、処理チャンバ210、再循環システム220、処理化学物質供給システム230、高圧流体供給システム240及び制御器250を有し、それらの全ては、基板205を処理するように構成されている。制御器250は、処理チャンバ210、再循環システム220、処理化学物質供給システム230及び高圧流体供給システム240に結合されることが可能である。代替として、制御器250は、1つ又はそれ以上の付加制御器/コンピュータ(図示せず)に結合することが可能であり、制御器250は、付加制御器/コンピュータからの設定及び/又は構成情報を得ることができる。
【0036】
図2に示すように、再循環システム220は、再循環流体ヒータ222、ポンプ224及びフィルタ226を有することが可能である。更に、処理化学物質供給システム230は、1つ又はそれ以上の化学物質導入システムを有することが可能であり、各々の導入システムは化学物質源232、234、236及び注入システム233、235、237を有する。注入システム233、235、237はポンプ及び注入弁を有することが可能である。更に、高圧流体供給システム240は、超臨界流体源242、ポンピングシステム244及び超臨界流体ヒータ246を有することが可能である。更に、1つ又はそれ以上の注入弁又は排気弁が、高圧流体供給システムにより用いられることが可能である。
【0037】
他の実施形態においては、高圧処理システムは、“High pressure processing chamber for semiconductor substrates”と題され、2001年7月24日に出願された、係属中の米国特許第09/912,844号明細書(米国特許出願公開第2002/0046707A1明細書)に記載されていて、それの文献の援用により、本発明の説明の一部を代替する。
【0038】
ここで、図3を参照するに、例示としての圧力対時間のプロット400が、超臨界洗浄又は処理プロセス段階のような高圧処理段階について示されている。開始時間Tに先立ち、例えば、残渣を有する基板は、処理チャンバ110(又は、210)内に位置付けられ、処理チャンバ110は密閉される。最初の時間Tから第1の時間期間Tを経て、処理チャンバ110(又は210)は加圧される。一旦、処理チャンバ110(又は210)が、超臨界流体についての臨界圧力Pc(二酸化炭素については1070psi)に達すると、処理構成物を有する処理化学物質が、例えば、再循環ループ120(又は220)を介して、処理チャンバ110(又は210)に注入される。処理化学物質の幾つかの注入は、所望の化学物質の濃度を有する超臨界処理溶液を生成するように、時間期間Tに亘って実行されることが可能である。好適には、処理化学物質の注入は、変曲点405で示されているように、約1100乃至1200psiに達したときに開始する。代替として、処理化学物質は、略第2時間Tにおいて又は第2時間Tの後に、処理チャンバ110(又は210)に注入される。
【0039】
処理チャンバ110(又は210)が、好適には、約3000psi(しかし、動作圧力が超臨界条件を維持するに十分である限り、何れの値であることが可能)である、第2時間Tにおける動作圧力Popに達した後に、超臨界処理溶液は、再循環システム120(又は220)を用いて、基板を覆って及び/又は基板の周りを、並びに処理チャンバ110を通って循環される。次いで、処理チャンバ110(又は210)内の圧力は増加し、次の時間の持続期間に亘って、超臨界処理溶液は、再循環システムを用いて、基板を覆って及び/又は基板の周りを、並びに処理チャンバ110を通って、継続して循環され、そして/或いは、処理チャンバにおける超臨界処理溶液の濃度は、下で説明するように、push−through処理により調節される。
【0040】
更に、図3を参照するに、push−through処理において、時間の持続期間Tに亘って、二酸化炭素のような超臨界流体の新たな蓄えが処理チャンバに導かれる一方、浮遊している又は溶解している処理残渣と共に超臨界処理溶液は、処理チャンバ110(又は210)から同時に移動される。push−through段階が終了した後、時間の持続期間Tに亘って、処理チャンバ110(又は210)は、複数の減圧及び加圧サイクルにより循環される。好適には、このことは、第1排気において動作圧力Pop以下の約1100乃至1200psiに処理チャンバ110(又は210)を排気し、次いで、約1100乃至1200psiから操作圧力Popに又は第1圧力再供給によりそのPop以上に処理チャンバ内の圧力を高くすることにより、達成される。その後、減圧及び加圧循環は完了し、処理チャンバは、大気圧に完全に排気される。基板処理のために、次の基板処理段階が開始する、又は、基板は処理チャンバから取り出され、処理を継続するように第2の処理装置又はモジュールに移動される。
【0041】
プロット400は、例示目的のみのために示されている。超臨界処理段階のような高圧処理段階は、本発明の範囲から逸脱することなく、何れの異なる時間/圧力又は温度プロファイルを有することが可能であることを、当業者は理解することができるであろう。更に、何れの数の加圧及び減圧循環を有する各々の段階を有する、何れの数の洗浄及びリンス処理シーケンスを検討することができる。また、上記のように、超臨界処理溶液における種々の化学物質及び化学種の濃度は、アプリケーションのためにすぐ用いることができるように容易に調整することができる。
【0042】
圧力処理及び圧力循環、それ故、圧力変化が与えられる結果、処理システムは、基板表面に分散する粒子の形成に影響される可能性がある。更に、一部の化学物質の性質は、高圧処理システムにおける内側部材の腐食に繋がり、また、基板表面に分散する粒子の形成に繋がる可能性がある。基板表面の粒子形成は、装置歩留まりにおける損失に繋がる可能性がある。
【0043】
実施形態にしたがって、高圧処理システムの内側部材における1つ又はそれ以上の表面は、コーティングにより保護されている。高圧処理システムの内側部材は、基板処理前、最中又は後に、高圧流体、プロセス化学物質又はそれら両方を有する処理溶液と接触する少なくとも1つの表面を有する。それら内側部材は、処理チャンバ又は処理チャンバの一部、再循環システム又は再循環システムの一部、プロセス化学物質供給システム又はプロセス化学物質供給システムの一部、高圧流体供給システム又は高圧流体供給システムの一部、上部チャンバアセンブリ又は上部チャンバアセンブリの一部、プラテン又はプラテンの一部、弁又は弁の一部、フィルタ又はフィルタの一部、ポンプ又はポンプの一部、チューブ又はチューブの一部、高圧処理システムに関連する配管又は配管の一部、供給タンク又は供給タンクの一部、排気タンク又は排気タンクの一部、若しくは何れのそれらの組み合わせを有することが可能である。上記の内側部材は、基板処理前、最中又は後に、高圧流体、プロセス化学物質又はそれら両方と接触する表面を有する高圧処理システムの何れの部材を有することが可能である。
【0044】
高圧処理システムの内側部材は、ステンレス鋼、若しくは、高ニッケル及びクロム含有量、Hastelloy鋼、Nitronic 50、Nitronic 60又は300シリーズのステンレス鋼を有する鋼合金等の種々の鋼合金から製造されることが可能である。
【0045】
そのコーティングは、プラスチック、ポリマー、フッ素樹脂、フッ素ポリマー又は塩素ポリマーを有する構成物を有することが可能である。そのコーティングは、テフロン(登録商標)、ポリイミド及びそれらの混合物を有することが可能である。例えば、そのコーティングは、Alpha Tech Coating社(米国アリゾナ州Maricopa)製のHL1284 black Teflon(登録商標)(PTFE)であって、熱硬化が後続するスプレー(分散)コーティングを用いて適用されることが可能である、PTFEを含むことが可能である。更に、そのコーティングは、Sermatech International社(米国ペンシルベニア州Limerick)製のフッ素化エチレンプロピレン(FEP)であって、熱硬化が後続するスプレー(分散)コーティングを用いて適用されることが可能である、FEPを含むことが可能である。更に、例えば、そのコーティングは、Dupont社製のVespel(登録商標)SCP−5000ポリイミドを含むことが可能である。更に、例えば、そのコーティングは、Parylene Coating Services社(米国テキサス州Katy)製のParyleneであって、気相成長技術を用いて適用される、Paryleneを含むことが可能である。更に、例えば、そのコーティングは、高密度のポリエチレンを有することが可能である。更に、例えば、そのコーティングは、株式会社協和興材製のMicrolon(登録商標)を含むことが可能である。
【0046】
代替として、そのコーティングは、セラミック、ガラス、酸化物、窒化物、炭化物、フッ化物又はシリコンコーティング構成物を有することが可能である。そのコーティングは、アルミニウム酸化物、サファイア、シリコン、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン炭化物、ホウ素窒化物、ホウ素炭化物又はチタン窒化物を有することが可能である。例えば、そのコーティングは、Surmet社(米国カリフォルニア州Santa Clara)製のUltraCダイヤモンド、UHPシリコン、シリコン炭化物又はシリコン窒化物であって、気相成長技術を用いて堆積されるものであることが可能である。更に、例えば、そのコーティングは、Popper&Sons社(米国ニューヨーク州New Hyde Park)製のPSXCHサファイアであって、化学的気相成長法を用いて適用されるサファイアであることが可能である。
【0047】
代替として、そのコーティングは、Al、Y又はそれらの混合物であることが可能である。そのコーティングは、III族元素(周期律表のIII族)、ランタン系元素又はそれら両方を有することが可能である。そのIII族元素は、イットリウム、スカンジウム及びランタンの1つ又はそれ以上を有することが可能である。そのランタン系元素は、セリウム、ジスプロシウム及びユーロピウムの1つ又はそれ以上を有することが可能である。更に、そのコーティングは、イットリア(Y)、Sc、Sc、YF、La、CeO、EuO及びDyOの1つ又はそれ以上を有することが可能である。
【0048】
そのコーティングは、イオンプラズマ堆積(IPD)、物理的気相成長(PVD)、スパッタリング、加熱堆積又は化学的気相成長(CVD)等の薄膜堆積技術、浸せきコーティング、スプレーコーティング、加熱スプレーコーティング、プラズマ電解酸化若しくは注入を含む多くの技術を用いて、表面に形成されることが可能である。更に、内側部材の1つ又はそれ以上の表面にコーティングが適用されるとすぐに、コーティングは硬化される又はベーキングされる。
【0049】
上記では、本発明の特定の単なる例示としての実施形態について説明したが、本発明の新規性のある教示及び優位性から実質的に逸脱することなく、それらの例示としての実施形態において多くの修正が可能であることを、当業者は容易に理解することができるであろう。それ故、そのような修正の全ては、本発明の範囲内に包含されるように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施形態にしたがった高圧力処理システムの簡略化した模式図である。
【図2】本発明の他の実施形態にしたがった高圧力処理システムの簡略化した模式図である。
【図3】高圧力処理システムを動作させる例示としての方法を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
超臨界流体により基板を処理するためのシステムの内側部材であって:
高圧力処理システムに結合されるようになっている構造要素;及び
前記構造要素の1つ又はそれ以上の表面に結合され、前記構造要素から前記高圧力処理システムにおける前記超臨界流体に放出される汚染を低減するコーティング;
を有する内側部材。
【請求項2】
請求項1に記載の内側部材であって、前記基板は、Si基板、Ge含有Si基板、Ge基板又は化合物半導体基板を有する、内側部材。
【請求項3】
請求項1に記載の内側部材であって、前記1つ又はそれ以上のコーティングは、超臨界流体、処理化学物質又は前記臨界流体及び処理化学物質の両方と接触している、内側部材。
【請求項4】
請求項1に記載の内側部材であって、前記コーティングは、テフロン(登録商標)(PTFE)、ポリイミド、フッ化エチレンプロピレン、ポリエチレン、Parylene又は何れの前記テフロン(登録商標)(PTFE)、ポリイミド、フッ化エチレンプロピレン、ポリエチレン、Paryleneの組み合わせを有する、内側部材。
【請求項5】
請求項1に記載の内側部材であって、前記コーティングは、セラミック、ガラス、酸化物、窒化物、炭化物、フッ化物、シリコンコーティング物質又は何れの前記セラミック、ガラス、酸化物、窒化物、炭化物、フッ化物、シリコンコーティング物質の組み合わせを有する、内側部材。
【請求項6】
請求項1に記載の内側部材であって、前記コーティングは、シリコン、シリコン窒化物、シリコン酸化物、シリコン炭化物、ホウ素炭化物、ホウ素窒化物、アルミニウム酸化物、サファイア、チタン窒化物又は何れの前記シリコン、シリコン窒化物、シリコン酸化物、シリコン炭化物、ホウ素炭化物、ホウ素窒化物、アルミニウム酸化物、サファイア、チタン窒化物の組み合わせを有する、内側部材。
【請求項7】
請求項1に記載の内側部材であって、前記コーティングは、III属元素又はランタン系元素を有する、内側部材。
【請求項8】
請求項1に記載の内側部材であって、前記コーティングは、イオンプラズマ堆積、物理的気相堆積(PVD)、スパッタリング、熱堆積、化学的気相堆積(CVD)、ディップコーティング、浸せきコーティング、スプレーコーティング、熱スプレーコーティング、分散コーティング、陽極酸化、プラズマ電解酸化、注入、又は何れの前記イオンプラズマ堆積、物理的気相堆積(PVD)、スパッタリング、熱堆積、化学的気相堆積(CVD)、ディップコーティング、浸せきコーティング、スプレーコーティング、熱スプレーコーティング、分散コーティング、陽極酸化、プラズマ電解酸化、注入の組み合わせを用いて、前記構造要素に適用される、内側部材。
【請求項9】
請求項8に記載の内側部材であって、前記コーティングは、前記構造要素への前記コーティングの適用に後続して、硬化される、内側部材。
【請求項10】
請求項1に記載の内側部材であって、前記高圧力処理システムは、前記流体の臨界状態に実質的に近い高圧力流体、臨界流体、超臨界流体、又は何れの前記流体の臨界状態に実質的に近い高圧力流体、臨界流体、超臨界流体の組み合わせを用いる処理システムを有する、内側部材。
【請求項11】
超臨界流体により基板を処理するための高圧力処理システムであって:
実質的に超臨界流体特性を有する、処理チャンバ内に導かれる高圧力流体により前記基板を処理する処理チャンバ;
前記処理チャンバに結合され、前記処理チャンバに高圧力流体を導くようになっている高圧力流体供給システム;
前記処理チャンバに結合され、前記処理チャンバに処理化学物質を導くようになっている処理化学物質供給システム;
前記処理チャンバに結合され、前記基板に亘って前記処理チャンバを通って前記処理化学物質及び前記高圧力流体を循環させるようになっている流体フローシステム;及び
前記処理チャンバ、前記高圧力流体供給システム、前記処理化学物質供給システム、前記再循環システム又は何れの前記処理チャンバ、前記高圧力流体供給システム、前記処理化学物質供給システム、前記再循環システムの組み合わせの1つ又はそれ以上の表面に結合されたコーティング;
を有する高圧力処理システム。
【請求項12】
請求項11に記載の高圧力処理システムであって、前記基板は、Si基板、Ge含有Si基板、Ge基板又は化合物半導体基板を有する、高圧力処理システム。
【請求項13】
請求項11に記載の高圧力処理システムであって、前記1つ又はそれ以上のコーティングは、超臨界流体、処理化学物質又は前記臨界流体及び処理化学物質の両方と接触している、高圧力処理システム。
【請求項14】
請求項11に記載の高圧力処理システムであって、前記コーティングは、テフロン(登録商標)(PTFE)、ポリイミド、フッ化エチレンプロピレン、ポリエチレン、Parylene又は何れの前記テフロン(登録商標)(PTFE)、ポリイミド、フッ化エチレンプロピレン、ポリエチレン、Paryleneの組み合わせを有する、高圧力処理システム。
【請求項15】
請求項11に記載の高圧力処理システムであって、前記コーティングは、セラミック、ガラス、酸化物、窒化物、炭化物、フッ化物、シリコンコーティング物質又は何れの前記セラミック、ガラス、酸化物、窒化物、炭化物、フッ化物、シリコンコーティング物質の組み合わせを有する、高圧力処理システム。
【請求項16】
請求項11に記載の高圧力処理システムであって、前記コーティングは、シリコン、シリコン窒化物、シリコン酸化物、シリコン炭化物、ホウ素炭化物、ホウ素窒化物、アルミニウム酸化物、サファイア、チタン窒化物又は何れの前記シリコン、シリコン窒化物、シリコン酸化物、シリコン炭化物、ホウ素炭化物、ホウ素窒化物、アルミニウム酸化物、サファイア、チタン窒化物の組み合わせを有する、高圧力処理システム。
【請求項17】
請求項11に記載の高圧力処理システムであって、前記コーティングは、III属元素又はランタン系元素を有する、高圧力処理システム。
【請求項18】
請求項11に記載の高圧力処理システムであって、前記コーティングは、イオンプラズマ堆積、物理的気相堆積(PVD)、スパッタリング、熱堆積、化学的気相堆積(CVD)、ディップコーティング、浸せきコーティング、スプレーコーティング、熱スプレーコーティング、分散コーティング、陽極酸化、プラズマ電解酸化、注入、又は何れの前記イオンプラズマ堆積、物理的気相堆積(PVD)、スパッタリング、熱堆積、化学的気相堆積(CVD)、ディップコーティング、浸せきコーティング、スプレーコーティング、熱スプレーコーティング、分散コーティング、陽極酸化、プラズマ電解酸化、注入の組み合わせを用いて、前記構造要素に適用される、高圧力処理システム。
【請求項19】
請求項18に記載の高圧力処理システムであって、前記コーティングは、前記構造要素への前記コーティングの適用に後続して、硬化される、高圧力処理システム。
【請求項20】
基板を処理するための高圧力処理システムであって:
実質的に超臨界流体特性を有する、処理チャンバ内に導かれる高圧力流体により前記基板を処理する処理チャンバ;
前記処理チャンバに結合され、前記処理チャンバに二酸化炭素を導くようになっている高圧力流体供給システム;
前記処理チャンバに結合され、前記処理チャンバに処理化学物質を導くようになっている処理化学物質供給システム;
前記高圧力処理システムに結合され、前記基板に亘って前記処理チャンバを通って前記処理化学物質及び前記超臨界二酸化炭素を流すようになっている流体フローシステム;及び
前記処理チャンバ、前記二酸化炭素供給システム、前記処理化学物質供給システム、前記流体フローシステム又は何れの前記処理チャンバ、前記二酸化炭素供給システム、前記処理化学物質供給システム、前記流体フローシステムの組み合わせの1つ又はそれ以上の表面に結合されたコーティング;
を有する高圧力処理システム。
【請求項21】
請求項20に記載の高圧力処理システムであって、前記二酸化炭素は、液体状態、気体状態又は超臨界状態で導入される、高圧力処理システム。
【請求項22】
超臨界処理システムにおいて基板を処理するための方法であって:
前記超臨界処理システムにおいて汚染を低減する1つ又はそれ以上の表面におけるコーティングを有する前記超臨界処理システムにおいて内側部材を備える段階;
前記超臨界処理システムにおいて基板を備える段階;
前記超臨界流体に前記基板を曝す段階;
前記処理化学物質に前記基板を曝す段階;
を有する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−515235(P2008−515235A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−534723(P2007−534723)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/034753
【国際公開番号】WO2006/039317
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(000219967)東京エレクトロン株式会社 (5,184)
【出願人】(505390680)ト−キョ−・エレクトロン・アメリカ・インコーポレーテッド (64)
【Fターム(参考)】