内容物収容ケースおよび内容物収容方法
【課題】従来の写真等を収容する収容ケースは二つの有底孔部のあるものまたは、一つの有底孔部のあるものを用いていた。
【解決手段】第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられた仕切部と、前記フランジ部に接着可能な第1及び第2の有底孔部を閉鎖する第1の蓋部と、前記内容物収容ケースを前記仕切部により分離したとき、第1または第2の有底孔部を閉鎖する第2の蓋部とを選択的に使用可能とする内容物収容ケースを提供する。
【解決手段】第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられた仕切部と、前記フランジ部に接着可能な第1及び第2の有底孔部を閉鎖する第1の蓋部と、前記内容物収容ケースを前記仕切部により分離したとき、第1または第2の有底孔部を閉鎖する第2の蓋部とを選択的に使用可能とする内容物収容ケースを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真等を収容する内容物等収容ケースおよび内容物収容方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種類の内容物収容ケースは特許文献1で図13に示すように2つの有底孔部P1、P2に写真等シートを収容する例を示すものか、一つの有底孔部にしか有していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−208817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来例では写真等内容物を収容する有底孔部P1、P2が2つあり、他方の有底孔部が不要となる場合があり、不要なものを分離しようとしても切除が困難であった。また、また有底孔部が一つもものしかなかった。
【0005】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、枚数等の状況に応じて一つまたは二つの有底孔部を選択的に使用して上述の欠点を解決することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1は、第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部
の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられた仕切部と、前記フランジ部に接着可能な第1及び第2の有底孔部を閉鎖する第1の蓋部と、前記内容物収容ケースを前記仕切部により分離したとき、第1または第2の有底孔部を閉鎖する第2の蓋部とを選択的に使用可能とする内容物収容ケースを提供するものである。
【0007】
請求項2は、前記仕切部は線または略Vまたは略U状の溝または複数の孔部を備えた請求項1に記載の内容物収容ケースを提供するものである。
【0008】
請求項3は、内容物の注文を受けるステップと、前記注文を受けた内容物の枚数をカウントするステップと、前記枚数を第1の所定の値と比較するステップと、前記枚数が第1の所定の値を越えないときは前記内容物を収容する内容物収容ケースの仕切部にカッターを入れてニ分割するステップと、前記枚数が第1の所定の値以上であるときは前記内容物収容ケースの切断可能部にカッターを入れないステップと、前記内容物収容ケースに内容物を収容するステップと、前記内容物収容ケースに蓋をするステップと、を備えた内容物収容方法を提供するものである。
【0009】
請求項4は、内容物を少なくとも2種のカテゴリに分類するステップと、前記内容物のそれぞれの枚数をカウントするステップと、前記内容物のそれぞれの枚数を第1の所定の値と比較するステップと、前記それぞれの枚数が第1の所定の値を越えないときは前記内容物を一方及び他方をそれぞれの有底孔部に収容するステップと、前記内容物収容ケースに蓋をするステップと、を備えた内容物収容方法を提供するものである。
【0010】
請求項5は、前記内容物は写真、広告である請求項1に記載の内容物収容ケース及び請求項3、4に記載の内容物収容方法を提供するものである。
【0011】
請求項6は、前記仕切部は切断容易なぜい弱部からなる請求項1に記載の内容物収容ケース及び請求項3、4に記載の内容物収容方法を提供するものである。
【0012】
請求項7は、分離された第1及び第2の有底部を持つそれぞれの内容物収容ケースの開口部を対向させて一つの内容物ケースを形成する請求項1に記載の内容物収容ケースを提供するものである。
【0013】
請求項8は、第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられたヒンジ部と、前記フランジ部の一方の側にあるロック部と、他方の側にある被ロック部とを備え、前記ヒンジ部を中心に回動して前記有底孔部を閉鎖し、前記フランジ部をロック可能とする内容物収容ケースを提供することにある。
【発明の効果】
【0014】
上述したように、本発明の内容物収容ケース、内容物収容方法は複数ある有底部である収容部を分割して使うことができるので少数の収容物を収容するのに一つの収容部で済ますことができるので配送に好都合である。また複数の収容部に収容物を異なる収容部に収容することができるので所望の収容物を容易に取り出すことができる。
【0015】
また、分離された二つの内容物収容ケースの開口部を対向させてゴム等ひもで固定して保管することができる。また、仕切部をヒンジ部に変えて内容物収容ケースの開口部を対向させて封じることができ、写真等の保存に適する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の内容物収容下ケースの第1の実施例を示す斜視図
【図2】内容物収容下ケースの一部詳細図
【図3】図1の内容物収容下ケースを分割した一つの内容物収容下ケースの斜視図
【図4】内容物収容下ケースの第2の実施例を示す図
【図5】内容物収容下ケースの第3の実施例を示す図
【図6】内容物収容下ケースを折りたたんだ図
【図7】内容物収容ケースの宛先を記載したヘッダープリントを示す図
【図8】内容物収容下ケースを分離しない状態のときの内容物収容下ケースの蓋部を示す図
【図9】内容物収容下ケースが分離したとこの内容物収容下ケースの蓋部を示す図
【図10】内容物収容ケースの内容物収容方法を示すブロック図
【図11】図10の制御部のプログラムを示す第1のフローチャートの例
【図12】図10の制御部のプログラムを示す第2のフローチャートの例
【図13】従来例
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の内容物収容ケースの第1の実施例を示す斜視図を示し、図2は、その一部の詳細を示す図であり、図3は図1の内容物収容下ケースを2分割してできた一方の内容物収容下ケースを示す。
【0018】
1は塩化ビニル樹脂のシートのようなプラスチックシートを圧縮成型して作られた内容物収容下ケースを示し、2A、2Bは、写真、広告のような不図示のシートを収容する有底孔部を示し、3はそれを囲むフランジを示し、4はフランジの中間部にある仕切部を示す。
【0019】
図2は仕切部4を拡大した図を示す。この仕切部3のV字形状にカッターを当てて二つに分離する。ここでV字型で示しているがU字型のように分離する位置を示すことができればよい。
【0020】
図3は、内容物収容下ケース1を分割した一つの内容物収容下ケースの斜視図を示し、フランジ3Aに有底孔部2Aが設けられ、この有底孔部に写真等を収容する。
【0021】
図4は、内容物収容下ケースの第2の実施例を示す図であり、仕切部4の代わりに5で示す切断用孔を設け、不図示のカッターを切断用孔5に当てて二つの有底孔部を分離する。
【0022】
図5は、内容物収容下ケースの第3の実施例を示す図を示し、第1、第2の実施例は内容物収容下ケース1は塩化ビニルシートを圧縮成型で製造したが、図5はポリプレンのようなプラスチックを射出成型で製造したもので仕切部の代わりに4Aで示すヒンジ部を設けたものである。
【0023】
図6は、内容物収容下ケースを折りたたんだ図を示し、一方のフランジに3G、3Hで示すロック孔、他方のフランジに3J、3Kで示すロックピンを示し、二つのフランジを畳んでロックピン3J、3Kをロック孔3G、3Kに差し込んでロックして2つの有底孔部を閉じることができる。
【0024】
図7は、宛名等を記載したヘッダープリントを示す図である。
【0025】
6で示すヘッダープリントで写真プリント等の最上位に配し、7は宛名部を示し、8は色によって配送業者、配送方法を示す図であり、9は支払方法を色で示し、10はプリント業者等の送付元を示す。
【0026】
図8は、内容物収容下ケースを分離しない状態のときの内容物収容下ケースの蓋11を示す図であり、図9は、内容物収容下ケースが分離したとこの内容物収容下ケースの蓋12を示す図を示し、それぞれの透明部で宛名と送付先を視認可能である。
【0027】
図10は、内容物収容ケースの内容物収容方法を示すブロック図を示す。
【0028】
20で示す制御部に対して内容物収容ケースに収容するシート、例えば写真の21で示す枚数情報を入力し、さらに22で示すシートの種類情報を入力する。
【0029】
制御部20に対して出力側には25で示すカッターを作動する、すなわち内容物収容下ケース1を仕切部でカットするカッター作動信号を出力する。または26で示すカッターを作動させないようにするカッター不作動信号を出力する。
【0030】
27は写真、広告等のシートを内容物収容下ケースに収容する不図示の収容機を作動する収容機作動信号を出力する。
【0031】
28は写真を分類、写真と広告に仕分けるなどを担う不図示の仕分機を作動する仕分機作動信号を出力する。
【0032】
29は、内容物収容下ケース1に内容物を収容して蓋(大)または蓋(小)を内容物収容下ケース1に接着する蓋接着機作動信号を出力する。
【0033】
図11は、図10の制御部のプログラムを示す第1のフローチャートの例を示す。
【0034】
ここで内容物収容下ケース1の2つの有底孔部2A、2BにはそれぞれA枚収容できるものとする。そしてこのフローチャートは2つの有底孔部2A、2Bに収容するシートは2Aまでとする。
【0035】
S1で、シート、ここではシートを写真とし写真の枚数がA枚以上で2A枚以下のとき、制御部20にその旨を入力すると、カッター不作動信号26が出力され、内容物収容下ケースにカッターは作動しないでS2に進んで写真を収容機作動信号が出力して写真を収容し写真の収容が終了すると、S3に進み、宛名等が記載されたヘッダープリント6がそのバーコード等の信号により収容されていると確認をし、S4に進んで、蓋接着機作動信号が出力して蓋(大)11を選択して内容物収容下ケースに接着してS5に進んでこのプロセスを終了する。
【0036】
S1で写真の枚数がA枚以下のときは、制御部20に枚数情報21が入力すると、S7に進んで、カッター作動信号25が出力されて不図示のカッターが作動して内容物収容下ケース1の仕切部4を切断する。
【0037】
S8に進んで写真を収容機作動信号が出力し写真がA枚収容されると、S9に進み、宛名等が記載されたヘッダープリント6がそのバーコード等の信号により収容されていると確認をし、S10に進んで、蓋接着機作動信号が出力して蓋(小)12を選択して内容物収容下ケースに接着してS11に進んでこのプロセスを終了する。
【0038】
ここで写真の枚数Nが2Aより4Aより少ないときは、まず2Aまでは上記フローチャートに従ってカッターを作動せずに二つの有底孔に写真を収容し、その残りについては上記フローに従う。2A毎に上述のフローを繰り返していく。
【0039】
図12は、図10の制御部のプログラムを示す第2のフローチャートの例を示し、ここでは写真を日付等のEXIF情報、風景、被写体等で分類した情報により同じ分類の写真または、写真と広告のように写真でなくても他の種類でも写真ならば一方の有底孔部に、広告なら他方の有底孔部に収容する例について説明する。
【0040】
まず分類が二種類の分類のみの写真の場合に、例えばS21で分類がXの場合はその旨を制御部に入力すると仕分機作動信号28が出力され、一方の有底孔部に写真が収容される。ここで写真の枚数Nは一つの有底孔部の限界のA枚以下であると仮定する。
【0041】
次にS22に進み、分類Xの写真がすべて収容されたと判断され、S23で宛名等が記載されたヘッダープリントがあるかどうかを確認し、S24に進んで蓋選択/蓋接着機作動信号が出力して蓋(小)12が選択されて不図示の接着機により接着して終了する。
【0042】
次にS27でもし分類Yの写真がすべて収容されたと判断され、S28で宛名等が記載されたヘッダープリントがあるかどうかを確認し、S29に進んで蓋選択/蓋接着機作動信号が出力して蓋(小)12が選択されて不図示の接着機により接着して終了する。
【0043】
また、ここでは分類としてXとYしかなかったが、重要度の高い分類をまず優先し、その他は種々の分類のものが入ってもよい。また一つの分類の数が多いときは第1のフローチャートに従う。
【符号の説明】
【0044】
1 内容物収容下ケース
2A、2B 有底孔部
3 フランジ
4 仕切部
4A ヒンジ部
5 切断用孔
6 ヘッダープリント
7 宛名部
8 配送識別部
9 支払方法識別部
10 送付元
11 蓋(大)
12 蓋(小)
20 制御部
21 枚数入力部
22 分類入力部
25 カッター作動
26 カッター不作動
27 収容機作動
28 仕分機作動
29 蓋接着機作動
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真等を収容する内容物等収容ケースおよび内容物収容方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種類の内容物収容ケースは特許文献1で図13に示すように2つの有底孔部P1、P2に写真等シートを収容する例を示すものか、一つの有底孔部にしか有していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−208817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来例では写真等内容物を収容する有底孔部P1、P2が2つあり、他方の有底孔部が不要となる場合があり、不要なものを分離しようとしても切除が困難であった。また、また有底孔部が一つもものしかなかった。
【0005】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、枚数等の状況に応じて一つまたは二つの有底孔部を選択的に使用して上述の欠点を解決することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1は、第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部
の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられた仕切部と、前記フランジ部に接着可能な第1及び第2の有底孔部を閉鎖する第1の蓋部と、前記内容物収容ケースを前記仕切部により分離したとき、第1または第2の有底孔部を閉鎖する第2の蓋部とを選択的に使用可能とする内容物収容ケースを提供するものである。
【0007】
請求項2は、前記仕切部は線または略Vまたは略U状の溝または複数の孔部を備えた請求項1に記載の内容物収容ケースを提供するものである。
【0008】
請求項3は、内容物の注文を受けるステップと、前記注文を受けた内容物の枚数をカウントするステップと、前記枚数を第1の所定の値と比較するステップと、前記枚数が第1の所定の値を越えないときは前記内容物を収容する内容物収容ケースの仕切部にカッターを入れてニ分割するステップと、前記枚数が第1の所定の値以上であるときは前記内容物収容ケースの切断可能部にカッターを入れないステップと、前記内容物収容ケースに内容物を収容するステップと、前記内容物収容ケースに蓋をするステップと、を備えた内容物収容方法を提供するものである。
【0009】
請求項4は、内容物を少なくとも2種のカテゴリに分類するステップと、前記内容物のそれぞれの枚数をカウントするステップと、前記内容物のそれぞれの枚数を第1の所定の値と比較するステップと、前記それぞれの枚数が第1の所定の値を越えないときは前記内容物を一方及び他方をそれぞれの有底孔部に収容するステップと、前記内容物収容ケースに蓋をするステップと、を備えた内容物収容方法を提供するものである。
【0010】
請求項5は、前記内容物は写真、広告である請求項1に記載の内容物収容ケース及び請求項3、4に記載の内容物収容方法を提供するものである。
【0011】
請求項6は、前記仕切部は切断容易なぜい弱部からなる請求項1に記載の内容物収容ケース及び請求項3、4に記載の内容物収容方法を提供するものである。
【0012】
請求項7は、分離された第1及び第2の有底部を持つそれぞれの内容物収容ケースの開口部を対向させて一つの内容物ケースを形成する請求項1に記載の内容物収容ケースを提供するものである。
【0013】
請求項8は、第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられたヒンジ部と、前記フランジ部の一方の側にあるロック部と、他方の側にある被ロック部とを備え、前記ヒンジ部を中心に回動して前記有底孔部を閉鎖し、前記フランジ部をロック可能とする内容物収容ケースを提供することにある。
【発明の効果】
【0014】
上述したように、本発明の内容物収容ケース、内容物収容方法は複数ある有底部である収容部を分割して使うことができるので少数の収容物を収容するのに一つの収容部で済ますことができるので配送に好都合である。また複数の収容部に収容物を異なる収容部に収容することができるので所望の収容物を容易に取り出すことができる。
【0015】
また、分離された二つの内容物収容ケースの開口部を対向させてゴム等ひもで固定して保管することができる。また、仕切部をヒンジ部に変えて内容物収容ケースの開口部を対向させて封じることができ、写真等の保存に適する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の内容物収容下ケースの第1の実施例を示す斜視図
【図2】内容物収容下ケースの一部詳細図
【図3】図1の内容物収容下ケースを分割した一つの内容物収容下ケースの斜視図
【図4】内容物収容下ケースの第2の実施例を示す図
【図5】内容物収容下ケースの第3の実施例を示す図
【図6】内容物収容下ケースを折りたたんだ図
【図7】内容物収容ケースの宛先を記載したヘッダープリントを示す図
【図8】内容物収容下ケースを分離しない状態のときの内容物収容下ケースの蓋部を示す図
【図9】内容物収容下ケースが分離したとこの内容物収容下ケースの蓋部を示す図
【図10】内容物収容ケースの内容物収容方法を示すブロック図
【図11】図10の制御部のプログラムを示す第1のフローチャートの例
【図12】図10の制御部のプログラムを示す第2のフローチャートの例
【図13】従来例
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の内容物収容ケースの第1の実施例を示す斜視図を示し、図2は、その一部の詳細を示す図であり、図3は図1の内容物収容下ケースを2分割してできた一方の内容物収容下ケースを示す。
【0018】
1は塩化ビニル樹脂のシートのようなプラスチックシートを圧縮成型して作られた内容物収容下ケースを示し、2A、2Bは、写真、広告のような不図示のシートを収容する有底孔部を示し、3はそれを囲むフランジを示し、4はフランジの中間部にある仕切部を示す。
【0019】
図2は仕切部4を拡大した図を示す。この仕切部3のV字形状にカッターを当てて二つに分離する。ここでV字型で示しているがU字型のように分離する位置を示すことができればよい。
【0020】
図3は、内容物収容下ケース1を分割した一つの内容物収容下ケースの斜視図を示し、フランジ3Aに有底孔部2Aが設けられ、この有底孔部に写真等を収容する。
【0021】
図4は、内容物収容下ケースの第2の実施例を示す図であり、仕切部4の代わりに5で示す切断用孔を設け、不図示のカッターを切断用孔5に当てて二つの有底孔部を分離する。
【0022】
図5は、内容物収容下ケースの第3の実施例を示す図を示し、第1、第2の実施例は内容物収容下ケース1は塩化ビニルシートを圧縮成型で製造したが、図5はポリプレンのようなプラスチックを射出成型で製造したもので仕切部の代わりに4Aで示すヒンジ部を設けたものである。
【0023】
図6は、内容物収容下ケースを折りたたんだ図を示し、一方のフランジに3G、3Hで示すロック孔、他方のフランジに3J、3Kで示すロックピンを示し、二つのフランジを畳んでロックピン3J、3Kをロック孔3G、3Kに差し込んでロックして2つの有底孔部を閉じることができる。
【0024】
図7は、宛名等を記載したヘッダープリントを示す図である。
【0025】
6で示すヘッダープリントで写真プリント等の最上位に配し、7は宛名部を示し、8は色によって配送業者、配送方法を示す図であり、9は支払方法を色で示し、10はプリント業者等の送付元を示す。
【0026】
図8は、内容物収容下ケースを分離しない状態のときの内容物収容下ケースの蓋11を示す図であり、図9は、内容物収容下ケースが分離したとこの内容物収容下ケースの蓋12を示す図を示し、それぞれの透明部で宛名と送付先を視認可能である。
【0027】
図10は、内容物収容ケースの内容物収容方法を示すブロック図を示す。
【0028】
20で示す制御部に対して内容物収容ケースに収容するシート、例えば写真の21で示す枚数情報を入力し、さらに22で示すシートの種類情報を入力する。
【0029】
制御部20に対して出力側には25で示すカッターを作動する、すなわち内容物収容下ケース1を仕切部でカットするカッター作動信号を出力する。または26で示すカッターを作動させないようにするカッター不作動信号を出力する。
【0030】
27は写真、広告等のシートを内容物収容下ケースに収容する不図示の収容機を作動する収容機作動信号を出力する。
【0031】
28は写真を分類、写真と広告に仕分けるなどを担う不図示の仕分機を作動する仕分機作動信号を出力する。
【0032】
29は、内容物収容下ケース1に内容物を収容して蓋(大)または蓋(小)を内容物収容下ケース1に接着する蓋接着機作動信号を出力する。
【0033】
図11は、図10の制御部のプログラムを示す第1のフローチャートの例を示す。
【0034】
ここで内容物収容下ケース1の2つの有底孔部2A、2BにはそれぞれA枚収容できるものとする。そしてこのフローチャートは2つの有底孔部2A、2Bに収容するシートは2Aまでとする。
【0035】
S1で、シート、ここではシートを写真とし写真の枚数がA枚以上で2A枚以下のとき、制御部20にその旨を入力すると、カッター不作動信号26が出力され、内容物収容下ケースにカッターは作動しないでS2に進んで写真を収容機作動信号が出力して写真を収容し写真の収容が終了すると、S3に進み、宛名等が記載されたヘッダープリント6がそのバーコード等の信号により収容されていると確認をし、S4に進んで、蓋接着機作動信号が出力して蓋(大)11を選択して内容物収容下ケースに接着してS5に進んでこのプロセスを終了する。
【0036】
S1で写真の枚数がA枚以下のときは、制御部20に枚数情報21が入力すると、S7に進んで、カッター作動信号25が出力されて不図示のカッターが作動して内容物収容下ケース1の仕切部4を切断する。
【0037】
S8に進んで写真を収容機作動信号が出力し写真がA枚収容されると、S9に進み、宛名等が記載されたヘッダープリント6がそのバーコード等の信号により収容されていると確認をし、S10に進んで、蓋接着機作動信号が出力して蓋(小)12を選択して内容物収容下ケースに接着してS11に進んでこのプロセスを終了する。
【0038】
ここで写真の枚数Nが2Aより4Aより少ないときは、まず2Aまでは上記フローチャートに従ってカッターを作動せずに二つの有底孔に写真を収容し、その残りについては上記フローに従う。2A毎に上述のフローを繰り返していく。
【0039】
図12は、図10の制御部のプログラムを示す第2のフローチャートの例を示し、ここでは写真を日付等のEXIF情報、風景、被写体等で分類した情報により同じ分類の写真または、写真と広告のように写真でなくても他の種類でも写真ならば一方の有底孔部に、広告なら他方の有底孔部に収容する例について説明する。
【0040】
まず分類が二種類の分類のみの写真の場合に、例えばS21で分類がXの場合はその旨を制御部に入力すると仕分機作動信号28が出力され、一方の有底孔部に写真が収容される。ここで写真の枚数Nは一つの有底孔部の限界のA枚以下であると仮定する。
【0041】
次にS22に進み、分類Xの写真がすべて収容されたと判断され、S23で宛名等が記載されたヘッダープリントがあるかどうかを確認し、S24に進んで蓋選択/蓋接着機作動信号が出力して蓋(小)12が選択されて不図示の接着機により接着して終了する。
【0042】
次にS27でもし分類Yの写真がすべて収容されたと判断され、S28で宛名等が記載されたヘッダープリントがあるかどうかを確認し、S29に進んで蓋選択/蓋接着機作動信号が出力して蓋(小)12が選択されて不図示の接着機により接着して終了する。
【0043】
また、ここでは分類としてXとYしかなかったが、重要度の高い分類をまず優先し、その他は種々の分類のものが入ってもよい。また一つの分類の数が多いときは第1のフローチャートに従う。
【符号の説明】
【0044】
1 内容物収容下ケース
2A、2B 有底孔部
3 フランジ
4 仕切部
4A ヒンジ部
5 切断用孔
6 ヘッダープリント
7 宛名部
8 配送識別部
9 支払方法識別部
10 送付元
11 蓋(大)
12 蓋(小)
20 制御部
21 枚数入力部
22 分類入力部
25 カッター作動
26 カッター不作動
27 収容機作動
28 仕分機作動
29 蓋接着機作動
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられた仕切部と、前記フランジ部に接着可能な第1及び第2の有底孔部を閉鎖する第1の蓋部と、前記内容物収容ケースを前記仕切部により分離したとき、第1または第2の有底孔部を閉鎖する第2の蓋部とを選択的に使用可能とする内容物収容ケース。
【請求項2】
前記仕切部は線または略Vまたは略U状の溝または複数の孔部を備えた請求項1に記載の内容物収容ケース
【請求項3】
内容物の注文を受けるステップと、前記注文を受けた内容物の枚数をカウントするステップと、前記枚数を第1の所定の値と比較するステップと、前記枚数が第1の所定の値を越えないときは前記内容物を収容する内容物収容ケースの仕切部にカッターを入れてニ分割するステップと、前記枚数が第1の所定の値以上であるときは前記内容物収容ケースの切断可能部にカッターを入れないステップと、前記内容物収容ケースに内容物を収容するステップと、前記内容物収容ケースに蓋をするステップと、を備えた内容物収容方法。
【請求項4】
内容物を少なくとも2種のカテゴリに分類するステップと、前記内容物のそれぞれの枚数をカウントするステップと、前記内容物のそれぞれの枚数を第1の所定の値と比較するステップと、前記それぞれの枚数が第1の所定の値を越えないときは前記内容物を一方及び他方をそれぞれの有底孔部に収容するステップと、前記内容物収容ケースに蓋をするステップと、を備えた内容物収容方法。
【請求項5】
前記内容物は写真、広告である請求項1に記載の内容物収容ケース及び請求項3、4に記載の内容物収容方法。
【請求項6】
前記仕切部は切断容易なぜい弱部からなる請求項1に記載の内容物収容ケース及び請求項3、4に記載の内容物収容方法。
【請求項7】
分離された第1及び第2の有底部を持つそれぞれの内容物収容ケースの開口部を対向させて一つの内容物ケースを形成する請求項1に記載の内容物収容ケース。
【請求項8】
第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられたヒンジ部と、前記フランジ部の一方の側にあるロック部と、他方の側にある被ロック部とを備え、前記ヒンジ部を中心に回動して前記有底孔部を閉鎖し、前記フランジ部をロック可能とする内容物収容ケース。
【請求項1】
第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられた仕切部と、前記フランジ部に接着可能な第1及び第2の有底孔部を閉鎖する第1の蓋部と、前記内容物収容ケースを前記仕切部により分離したとき、第1または第2の有底孔部を閉鎖する第2の蓋部とを選択的に使用可能とする内容物収容ケース。
【請求項2】
前記仕切部は線または略Vまたは略U状の溝または複数の孔部を備えた請求項1に記載の内容物収容ケース
【請求項3】
内容物の注文を受けるステップと、前記注文を受けた内容物の枚数をカウントするステップと、前記枚数を第1の所定の値と比較するステップと、前記枚数が第1の所定の値を越えないときは前記内容物を収容する内容物収容ケースの仕切部にカッターを入れてニ分割するステップと、前記枚数が第1の所定の値以上であるときは前記内容物収容ケースの切断可能部にカッターを入れないステップと、前記内容物収容ケースに内容物を収容するステップと、前記内容物収容ケースに蓋をするステップと、を備えた内容物収容方法。
【請求項4】
内容物を少なくとも2種のカテゴリに分類するステップと、前記内容物のそれぞれの枚数をカウントするステップと、前記内容物のそれぞれの枚数を第1の所定の値と比較するステップと、前記それぞれの枚数が第1の所定の値を越えないときは前記内容物を一方及び他方をそれぞれの有底孔部に収容するステップと、前記内容物収容ケースに蓋をするステップと、を備えた内容物収容方法。
【請求項5】
前記内容物は写真、広告である請求項1に記載の内容物収容ケース及び請求項3、4に記載の内容物収容方法。
【請求項6】
前記仕切部は切断容易なぜい弱部からなる請求項1に記載の内容物収容ケース及び請求項3、4に記載の内容物収容方法。
【請求項7】
分離された第1及び第2の有底部を持つそれぞれの内容物収容ケースの開口部を対向させて一つの内容物ケースを形成する請求項1に記載の内容物収容ケース。
【請求項8】
第1の有底孔部と第2の有底孔部と、第1及び第2の有底孔部の周囲に配されたフランジ部と、前記フランジ部の、第1及び第2の有底孔部の間に設けられたヒンジ部と、前記フランジ部の一方の側にあるロック部と、他方の側にある被ロック部とを備え、前記ヒンジ部を中心に回動して前記有底孔部を閉鎖し、前記フランジ部をロック可能とする内容物収容ケース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−121593(P2012−121593A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273175(P2010−273175)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(710006862)しまうまプリントシステム株式会社 (10)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(710006862)しまうまプリントシステム株式会社 (10)
【Fターム(参考)】
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