説明

内服用液剤組成物

【課題】グルクロノラクトン類と特定の生薬とを含有し、滋養強壮効果と、グルクロノラクトン類の安定性、組成物の外観安定性とに優れた内服用液剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)グルクロノラクトン、グルクロン酸、及びグルクロン酸塩から選ばれる1種又は2種以上と、(B)ショウキョウ、ケイヒ、タイソウ、又はサイコから抽出される生薬10mg/100mL〜5000mg/100mLとを含有し、pH2.0〜3.0であることを特徴とする内服用液剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グルクロノラクトン、グルクロン酸、又はグルクロン酸塩(以下、グルクロノラクトン類と略す場合がある。)と、特定の生薬とを含有した内服用液剤組成物に関し、滋養強壮効果を有し、グルクロノラクトン類の安定性、組成物の外観安定性に優れた内服用液剤組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
グルクロノラクトン類は肝機能の改善、蕁麻疹、湿疹、中毒疹、妊娠悪阻、妊娠中毒症等の治療等に使用されてきた。また、アルコールや脂肪の多量摂取に起因するアルコール性脂肪肝の予防剤としての効果が知られている有用な薬物である。グルクロノラクトン類を用いる技術としては、グルクロノラクトン類の肝機能改善効果と、心機能改善作用を有する生薬と、身体調整機能を有する生薬とを含有する、抗疲労作用、抗ストレス作用、滋養強壮作用を有する内服液剤が提案されている(特許文献1:特開平10−298093号公報参照)。しかしながら、さらなる滋養強壮効果が望まれ、グルクロノラクトン類の安定化、組成物の外観安定性が望まれていた。
【0003】
【特許文献1】特開平10−298093号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、グルクロノラクトン類と特定の生薬とを含有し、滋養強壮効果と、グルクロノラクトン類の安定性、組成物の外観安定性とに優れた内服用液剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
グルクロノラクトン類配合水性組成物は、グルクロノラクトン類の化学的安定性の点から酸性に調整する必要がある。一方、生薬は、通常、酸性溶液中では保存によりオリを生じてしまうため、両者を配合した組成物の安定性の確保の必要がある。本発明者は、特定の生薬を選択することによって、グルクロノラクトン類を安定に配合しうる酸性条件下においても、オリの発生を抑制でき、しかもグルクロノラクトン類と併用した際に、相乗的に優れた滋養強壮効果を発揮することを見出し、本発明に至ったものである。
【0006】
従って、本発明は(A)グルクロノラクトン、グルクロン酸、及びグルクロン酸塩から選ばれる1種又は2種以上と、(B)ショウキョウ、ケイヒ、タイソウ、又はサイコから抽出される生薬10mg/100mL〜5000mg/100mLとを含有し、pH2.0〜3.0である内服用液剤組成物を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、滋養強壮効果と、グルクロノラクトン類の安定性、組成物の外観安定性とに優れた内服用液剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の内服用液剤組成物は、(A)グルクロノラクトン、グルクロン酸、及びグルクロン酸塩から選ばれる1種又は2種以上と、(B)ショウキョウ、ケイヒ、タイソウ、又はサイコから抽出される生薬10mg/100mL〜5000mg/100mLとを含有し、pH2.0〜3.0であるものである。
【0009】
本発明の(A)成分はグルクロノラクトン、グルクロン酸、及びグルクロン酸塩から選ばれる1種又は2種以上である。なお、グルクロノラクトンとグルクロン酸(塩)とは水溶液中で互いに平衡状態をとり共存する。従って、例えばグルクロノラクトン単体化合物のみを配合しても、水溶液中ではグルクロン酸、及びその塩が共存する。
【0010】
(A)グルクロノラクトン類は肝臓の働きをよくする成分であり、具体的には、肝臓の血流を増やし、解毒能力を高める効果を有し、副作用がほとんどなく、蕁麻疹、湿疹、妊娠中毒等にも適用可能である。(A)グルクロノラクトン類の性状は、白色〜微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。また、グルクロノラクトン類が配合された組成物のpHが高いと不安定になる。
【0011】
(A)グルクロノラクトン類は、市販品であってもよいし、適宜合成したものであってもよい。なお、合成する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の方法から、適宜選択することができる。
【0012】
本発明の(A)成分の内服用液剤組成物に対する配合量(合計量)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10mg/100mL〜5000mg/100mLが好ましく、より好ましくは10mg/100mL〜3000mg/100mL、さらに好ましくは100mg/100mL〜3000mg/100mLである。配合量が多すぎると、(A)グルクロノラクトン類特有の不快な味が顕著になり、液剤の風味を損なう場合がある。
【0013】
本発明の(B)成分は、ショウキョウ、ケイヒ、タイソウ、又はサイコから抽出される生薬であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらは常法に基づいて抽出してもよいし、市販のものを用いることもできる。
【0014】
ショウキョウから抽出される生薬は、滋養強壮と発汗作用を併せ持つ成分であり、単味エキス、流エキス、チンキ剤等が挙げられ、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0015】
ケイヒから抽出される生薬は、滋養強壮と解熱作用を併せ持つ成分であり、単味エキス、流エキス、チンキ剤等が挙げられ、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0016】
タイソウから抽出される生薬は、滋養強壮と胃腸機能調節の効果を併せ持つ成分であり、単味エキス、流エキス、チンキ剤等が挙げられ、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0017】
サイコから抽出される生薬は、滋養強壮と解熱作用を併せ持つ成分であり、単味エキス、流エキス、チンキ剤等が挙げられ、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0018】
本発明の(B)成分の内服用液剤組成物に対する配合量は、10mg/100mL〜5000mg/100mLである。(B)成分の配合量が多すぎると、組成物の外観安定性が悪くなる。なお、(B)成分の配合量は、生薬換算量であり、2種以上を組み合わせて用いる場合は、各々の量である。
【0019】
ショウキョウ抽出物からなる生薬を配合する場合、内服用液剤組成物に対する配合量は、10mg/100mL〜5000mg/100mLであり、100mg/100mL〜1000mg/100mLが好ましい。
【0020】
ケイヒ抽出物からなる生薬を配合する場合、内服用液剤組成物に対する配合量は、10mg/100mL〜1000mg/100mLが好ましく、より好ましくは15mg/100mL〜200mg/100mLである。
【0021】
タイソウ抽出物からなる生薬を配合する場合、内服用液剤組成物に対する配合量は、10mg/100mL〜5000mg/100mLであり、好ましくは、50mg/100mL〜1000mg/100mLである。
【0022】
サイコ抽出物からなる生薬を配合する場合、内服用液剤組成物に対する配合量は、10mg/100mL〜5000mg/100mLであり、好ましくは、100mg/100mL〜1000mg/100mLがより好ましい。
【0023】
さらに、滋養強壮効果の点から、(A)/(B)で表される質量比は、1/0.001〜1/1000であることが好ましく、より好ましくは1/0.005〜1/100、さらに好ましくは1/0.005〜1/50、特に好ましくは1/0.01〜1/10である。
【0024】
内服用液剤組成物のpH(25℃)は2.0〜3.0であり、2.2〜2.8が好ましい。pHが2.0未満だと、オリの発生を抑制する効果が損なわれ、pHが3.0を超えると、グルクロノラクトンの安定性が損なわれる。
【0025】
本発明の内服用液剤組成物には、上記成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、任意成分、例えばビタミン類等の生理活性成分、甘味剤、保存剤(防腐剤)、安定化剤、pH調整剤、可溶化剤、溶剤、溶解補助剤、懸濁剤、酸化防止剤、着香剤・香料、清涼化剤、着色剤、緩衝剤、カフェイン、ローヤルゼリー、水等を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらの任意成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量配合することができる。
【0026】
生理活性成分としては、例えば、ビタミン類、アミノ酸、ムコ多糖類、タウリン等が挙げられる。ビタミン類としては、ビタミンA、硝酸チアミン等のビタミンB1、リン酸リボフラビン等のビタミンB2、ニコチン酸アミド、塩酸ピリドキシン等のビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、アスコルビン酸等のビタミンC、パントテン酸カルシウム等のビタミン類が挙げられる。上記のビタミン類は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0027】
アミノ酸としては、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、アルギニン、グルタミン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、システイン、スレオニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、アスパラギン、グリシン、セリン等が挙げられる。上記のアミノ酸は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0028】
ムコ多糖類としては、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン多硫酸、ヒアルロン酸、グルコサミン、デルマタン硫酸、コラーゲン、ヘパリン、ペクチンのムコ多糖類が挙げられる。上記のムコ多糖類は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0029】
甘味剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ショ糖、液糖、果糖、果糖ブドウ糖液、ブドウ糖果糖液糖、黒砂糖、高果糖液糖、ブドウ糖、乳糖、白糖、精製白糖、精製白糖球状顆粒、ハチミツ、精製ハチミツ、単シロップ等の糖、エリスリトール、キシリトール、D−ソルビトール、D−ソルビトール液、マルチトール、マルチトール液、マルトース、D−マンニトール等の糖アルコール、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、アマチャ抽出物、甘草抽出物、サッカリン、サッカリンナトリウム、スクラロース、ステビア抽出物、ネオテーム、ソーマチン、グリシン、グリセリン、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、甘草等の甘味剤が挙げられる。上記の甘味剤は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0030】
保存剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、エタノール、エデト酸ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、カンテン、dl−カンフル、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グリセリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸フェニル、ジブチルヒドロキシトルエン、D−ソルビトール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、白糖、ハチミツ、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、l−メントール、ユーカリ油等の保存剤が挙げられる。上記の保存剤は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0031】
安定化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アジピン酸、アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスパラギン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、アミノエチルスルホン酸、DL−アラニン、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、L−アルギニン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、アルブミン、安息香酸、エタノール、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、カカオ脂、果糖、カルボキシビニルポリマー、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、乾燥炭酸ナトリウム、キサンタンガム、キシリトール、グリシン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、グリチルリチン酸二ナトリウム、グルコノ−δ−ラクトン、グルコン酸カルシウム、結晶セルロース、酢酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸フェニル、β−シクロデキストリン、ジブチルヒドロキシトルエン、酒石酸、ショ糖脂肪酸エステル、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、精製ゼラチン、精製大豆レシチン、精製白糖、セスキオレイン酸ソルビタン、セタノール、ゼラチン、ソルビタン脂肪酸エステル、D−ソルビトール、D−ソルビトール液、大豆油不けん化物、デキストラン、天然ビタミンE、トコフェロール、d−δ−トコフェロール、ニコチン酸アミド、乳糖、濃グリセリン、白糖、微結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、氷酢酸、ピロ亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール、ブドウ糖、フマル酸、フマル酸−ナトリウム、プロピレングリコール、ベントナイト、ホウ酸、没食子酸プロピル、ポビドン、ポリアクリル酸部分中和物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリソルベート、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・ジブチルエーテル混合物、マクロゴール、マルトース、マレイン酸、マロン酸、D−マンニトール、無水クエン酸、無水クエン酸ナトリウム、無水ピロリン酸ナトリウム、無水マレイン酸、メタリン酸ナトリウム、メチルセルロース、l−メントール、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル硫酸ナトリウム、卵白アルブミン、DL−リンゴ酸等の安定化剤が挙げられる。上記の安定化剤は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0032】
pH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩酸、希塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グリシン、グルコノ−δ−ラクトン、コハク酸、酢酸、酒石酸、D−酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、乳酸、乳酸カルシウム、氷酢酸、フマル酸一ナトリウム、マレイン酸、無水クエン酸、DL−リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、グルコン酸、フマル酸、炭酸水素ナトリウム等のpH調整剤が挙げられる。上記のpH調整剤は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0033】
本発明の内服用液剤組成物の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の方法の中から適宜選択することができる。例えば、必須成分、任意成分、及び水(残部)を混合し、日本薬局法製剤総則「液剤」の項に準じて製造し、ろ過、滅菌して得ることができる。
【0034】
本発明の内服用液剤組成物の摂取量は適宜選定されるが、上記配合量の内服用液剤組成物100mL/1本を成人1人あたり、1日1本摂取するとよい。
【0035】
本発明の内服用液剤組成物は、グルクロノラクトン類を含有しているため、医療業等の分野で利用することができ、例えば、医薬品、医薬部外品、飲料等として好適に使用することができる。本発明の内服用液剤の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0036】
本発明の内服用液剤組成物は、グルクロノラクトン類を安定に配合するpHの低い酸性条件下において、特定の生薬においてオリの発生を抑制しつつ、滋養強壮作用を両立させることができる。
【実施例】
【0037】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0038】
[実施例1〜44、比較例1〜15]
下記表1〜12に示す成分を混合し、表中のpHになるように調整して100mLの組成物を調製した。調製法は日本薬局法製剤総則「液剤」の項に準じた。得られた組成物をNo5C(JIS規格)のろ紙でろ過し、滅菌して内服用液剤組成物を得た。得られた表1〜12の内服用液剤組成物について、外観安定性、グルクロノラクトン安定性を評価した。結果を表中に併記する。なお、グルクロノラクトンの単体化合物を配合したが、組成物中には、グルクロノラクトン、グルクロン酸(塩)が共存する。
【0039】
[試験例1:外観安定性の評価]
褐色のガラス瓶に内服用液剤組成物(100mL)を充填し、保存条件:50℃・1週間における生薬のオリ発生状況を、目視にて下記評価基準に基づいて評価した。なお、「○」もしくは「△」の評価で、本発明の効果を確認できたと判断する。
<評価基準>
○:澄明である。
△:オリが微量に発生。飲用しても違和感が無いレベル。
×:オリが発生し、沈降もしくは浮揚している。飲用して違和感があるレベル。
【0040】
[試験例2:グルクロノラクトン安定性の評価]
褐色のガラス瓶に内服用液剤組成物(100mL)を充填し、保存条件:50℃・1週間における保存前後のグルクロノラクトンの含有量を、高速液体クロマトグラフィーを用いてそれぞれ測定した。保存前(調製直後)における含有量の値(初期値)に対する、保存後の含有量の割合%(質量基準)を求め、下記評価基準に基づいて安定性を評価した。なお、「○」の評価で、本発明の効果を確認できたと判断する。なお、組成物中のグルクロン酸(塩)については、グルクロノラクトンに換算した。
<評価基準>
○:安定(初期値に対して、残存率:90%以上100%以下)。
×:不安定(初期値に対して、残存率:90%未満)。
【0041】
【表1】

【0042】
【表2】

【0043】
【表3】

【0044】
【表4】

【0045】
【表5】

【0046】
【表6】

【0047】
【表7】

【0048】
【表8】

【0049】
【表9】

【0050】
【表10】

【0051】
【表11】

【0052】
【表12】

【0053】
[実施例45〜88、比較例16〜23]
下記表13〜20に示す成分を混合し、表中のpHになるように調整して100mLの組成物を調製した。調製法は日本薬局法製剤総則「液剤」の項に準じた。得られた組成物をNo5C(JIS規格)のろ紙でろ過し、滅菌して内服用液剤組成物を得た。得られた表1〜12の内服用液剤組成物について、滋養強壮効果を評価した。結果を表中に併記する。なお、グルクロノラクトンの単体化合物を配合したが、組成物中には、グルクロノラクトン、グルクロン酸(塩)が共存する。
【0054】
[試験例3:滋養強壮作用の評価]
滋養強壮作用を評価するにあたり、疲労回復をひとつの指標として評価した。
褐色のガラス瓶に内服用液剤組成物100mLを充填した。パネラー10名がこの内服用液剤組成物を飲用し、翌日の疲労回復度合いを下記評価基準に基づいて官能評価した。結果をパネラー10名の平均値で示す。平均値5.0点以上で、本発明の効果を確認できたと判断する。
<評価基準>
7:疲労回復の効果を非常に感じた。
6:疲労回復の効果をかなり感じた。
5:疲労回復の効果をやや感じた。
4:どちらともいえない。
3:疲労回復の効果をあまり感じなかった。
2:疲労回復の効果をほとんど感じなかった。
1:疲労回復の効果をまったく感じなかった。
【0055】
【表13】

【0056】
【表14】

【0057】
【表15】

【0058】
【表16】

【0059】
【表17】

【0060】
【表18】

【0061】
【表19】

【0062】
【表20】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)グルクロノラクトン、グルクロン酸、及びグルクロン酸塩から選ばれる1種又は2種以上と、(B)ショウキョウ、ケイヒ、タイソウ、又はサイコから抽出される生薬10mg/100mL〜5000mg/100mLとを含有し、pH2.0〜3.0であることを特徴とする内服用液剤組成物。

【公開番号】特開2008−162900(P2008−162900A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−351074(P2006−351074)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】